JP2010003394A - 光学部品の結合構造および光ピックアップ装置 - Google Patents

光学部品の結合構造および光ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 互いに接着剤を介して結合される2つの光学部品の有効光透過領域内への接着剤の回り込みを防止することができる光学部品の結合構造および光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 共通な光透過経路22上に配置されるホログラム素子23に、延在方向に開放した接着剤流入溝28,29を光透過経路22を含む有効光透過領域S1と外縁部寄りの接着剤塗布領域S2,S3との間に形成し、各ホログラム素子23,24が積層された状態で余分な接着剤を、有効光透過領域S1に到達するまでに接着剤流入溝28,29に流入させ、さらに余分な接着剤は接着剤流入溝の開口から外部へ排出させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ホログラムレーザユニットに用いられるホログラム素子などである複数の光学部品を相互に接着によって結合するために好適に実施することができる光学部品の結合構造およびこの結合構造が適用された光学部品を搭載する光ピックアップ装置に関する。
近年、パッケージ内に、レーザ光源およびモニタ用受光素子とともに、信号処理のための多分割受光素子を内蔵し、パッケージの上部に、CD(Compact Disc)およびDVD(Digital Versatile Disk)の2種類のディスク状記録媒体によって反射された波長の異なる戻り光、すなわちCD反射光とDVD反射光とを屈折させて受光部へ個別に導くホログラム結合体を搭載した2波長ホログラムレーザユニットが光ピックアップの光源として採用されている。
図13は、従来技術の光学部品の結合構造が適用されたホログラム結合体1の簡略化した断面図である。光ピックアップに備えられるホログラムレーザユニット2には、ディスク状記録媒体によって反射された波長の異なる戻り光を屈折させて受光部に個別に導くホログラム結合体1が搭載されている。このホログラム結合体1は、ディスク状記録媒体であるCDおよびDVDによって反射された戻り光の波長が異なるため、ホログラムパターンおよび回折格子がそれぞれ異なる2つの光学部品であるホログラム素子3,4が積層された状態で接着されている。
これらのホログラム素子3,4は、紫外線硬化型接着剤5,6を一方のホログラム素子3の接着面7の塗布領域に塗布して、他方のホログラム素子4に位置決めされた状態で積層し、接着剤5,6を硬化させることによって結合される。前記一方のホログラム素子3には、前記接着面7として用いられる一表面側の部分に凹溝8が形成される。各ホログラム素子3,4が接着された状態では、接着剤5,6の余剰分は凹溝8内に流れ込んで硬化する。
このような結合構造は、接着剤5,6の塗布領域が狭い場合、接着剤5,6は凹溝8へ流れ込むだけでなく、有効光透過領域内に廻り込んだ状態で硬化する。そのため、必要とされる光強度が得られず、光ピックアップの性能が低下するという問題が生じる。
このような問題を解決する他の従来技術は、たとえば特許文献1に示されている。この従来技術では、光ピックアップにおいて、光学部品である対物レンズを筒状のレンズホルダに接着剤で固着するに際して、レンズホルダのレンズ嵌合部に、周方向に複数の凹部を形成し、各に接着剤を注入して対物レンズを接着することによって、対物レンズの外周部とレンズホルダのレンズ搭載面との間に接着剤が回り込んで光学的収差の劣化を抑制することが提案されている。
特開平8−329508号公報
前記従来技術は、対物レンズのレンズ面以外の外周部を利用して、対物レンズがレンズホルダに接着される構成であって、レンズ面はレンズホルダ内の空間に臨み、レンズ面とレンズホルダとの間に接着剤が介在されることによって、対物レンズを透過した光の光強度が低下するという問題が生じない。したがって、この従来技術では、接着剤の有効光透過領域への回り込みを防止することはできない。
本発明の目的は、互いに接着剤を介して結合される2つの光学部品の有効光透過領域内への接着剤の回り込みを防止することができる光学部品の結合構造およびこの結合構造が適用された光学部品を搭載した光ピックアップ装置を提供することである。
本発明は、共通な光透過経路上に配置される2つの光学部品が積層された状態で、各光学部品間に介在される液状の接着剤が硬化することによって、各光学部品が互いに接着されて結合される光学部品の結合構造であって、
各光学部品のいずれか一方の接着面において、前記光透過経路を含む有効光透過領域と、外縁部寄りで前記接着剤が塗布される接着剤塗布領域との間に、延在方向に開放した接着剤流入溝が形成されることを特徴とする光学部品の結合構造である。
本発明に従えば、共通な光透過経路上に配置される2つの光学部品の一方に、延在方向に開放した接着剤流入溝が形成される。この接着剤流入溝は、各光学部品のいずれか一方の接着面において、光透過経路を含む有効光透過領域と外縁部寄りの接着剤塗布領域との間に形成される。このような接着剤流入溝を一方の光学部品に形成することによって、各光学部品が積層された状態で余分な接着剤は、有効光透過領域に到達するまでに前記接着剤流入溝に流入し、さらに余分な接着剤は接着剤流入溝の開口から外部へ排出される。したがって各光学部品の有効光透過領域に接着剤が回り込んで光強度を低下させるという不具合を防止することができる。
また本発明は、前記一方の光学部品の接着剤塗布領域には、接着剤を滴下するための接着剤滴下凹所が形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、一方の光学部品の接着剤塗布領域に接着剤滴下凹所が形成されるので、接着剤滴下凹所に接着剤を滴下することによって、接着剤塗布領域へ供給される接着剤の供給量の調整を、前記接着剤塗布領域に接着剤を直接滴下する場合に比べて容易化することができ、これによって接着剤塗布領域への接着剤の供給量をより最適化することができる。
さらに本発明は、前記接着剤流入溝は、前記有効光透過領域から前記外縁部の接着剤塗布領域寄りになるにつれて溝深さを深く形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、接着剤流入溝は、有効光透過領域から接着剤塗布領域に向かって深くなるように形成されるので、接着剤が接着剤流入溝に流れ込んでも、その流れ込んだ接着剤は接着剤流入溝内において前記接着剤塗布領域寄りを流れて開口から外部へ排出することができ、接着剤流入溝へ流入した接着剤の排出を迅速化することができる。
さらに本発明は、前記一方の光学部品の接着面は、長方形であって、前記接着剤塗布領域は4隅部近傍に形成され、これらの接着剤塗布領域と前記有効光透過領域との間に、前記接着剤流入溝がそれぞれ形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、接着剤塗布領域が長方形の接着面の4隅近傍に形成され、これらの接着剤塗布領域と有効光透過領域との間に接着剤流入溝がそれぞれ形成されるので、一方の光学部品の接着面の4隅近傍に形成された接着剤塗布領域に接着剤を塗布して他方の光学部品に接着することができ、これによって接着強度を向上することができるとともに、各接着剤塗布領域と有効光透過領域との間に形成される各接着剤流入溝によって余分な接着剤を回収し、有効光透過領域に余分な接着剤が流れ込むことを防止することができる。
さらに本発明は、前記一方の光学部品は、直方体であって、前記接着剤流入溝は前記接着面に交差する側面上で開口して開放されていることを特徴とする。
本発明に従えば、直方体の一方の光学部品の側面上で前記接着剤流入溝が開口して形成されるので、余分な接着剤を前記一方の光学部品から外部へ導いて、有効光透過領域に接着剤が流れ込むことを確実に防止することができる。
さらに本発明は、前記接着剤塗布領域の表面は、エンボス加工されていることを特徴とする。
本発明に従えば、接着剤塗布領域の表面がエンボス加工されることによって、接着剤塗布領域の表面は微小な凹凸が多数形成された粗面状とされ、接着剤に対する大きな接触面積を得ることができ、接着強度を向上することができる。また、このように接着強度を向上することができるので、必要な接着強度が確保される範囲で接着剤塗布領域を少なくし、広い有効光透過領域を確保することも可能となる。
さらに本発明は、前記光学部品の結合構造によって結合された光学部品を搭載した光ピックアップ装置である。
本発明に従えば、光ピックアップに前記光学部品の結合構造によって結合された光学部品が搭載されるので、有効光透過領域の接着剤の流れ込みがなく、したがって接着剤による光強度の低下しない光ピックアップ装置を実現することができる。
本発明によれば、有効光透過領域と接着剤塗布領域との間に、延在方向に開放した接着剤流入溝が形成されるので、接着剤塗布領域に塗布される接着剤のうちで余分な接着剤は接着剤流入溝に流れ込んで外部へ排出されるので、有効光透過領域に接着剤が流れ込むことが防がれ、光強度の低下を簡単な溝構造の変更によって確実に防止することができる。
図1は本発明の実施の一形態の光学部品の結合構造が適用されたホログラム結合体20の断面図であり、図2は第1ホログラム素子を図1の下方から見た底面図であり、図3は図2の切断面線III−IIIから見た断面図である。本実施形態では、ディスク状記録媒体であるCD(Compact Disk)およびDVD(Digital Versatile Disk)の両者を再生可能な後述の2波長ホログラムレーザユニット21を搭載した光ピックアップに内蔵されるホログラム結合体20について説明する。ホログラム結合体20は、共通な光透過経路22上に2つの光学部品である第1ホログラム素子23と第2ホログラム素子24とが積層して配置され、各ホログラム素子23,24は液状の紫外線硬化型接着剤25,26の硬化によって互いに接着されて結合される。
前記一方の光学部品である第1ホログラム素子23の接着面27において、前記光透過経路22を含む有効光透過領域S1と、外縁部寄りで前記接着剤25,26が塗布される各接着剤塗布領域S2,S3との間には、接着剤流入溝28,29がその延在方向に開放してそれぞれ形成される。前記第1ホログラム素子23は、直方体であって、前記接着剤流入溝28,29は前記接着面27に交差する長辺側の各側面30,31上で開口して開放している。
このような接着剤流入溝28,29を第1ホログラム素子23に形成することによって、各ホログラム素子23,24が積層されたときに発生する余分な接着剤は、有効光透過領域S1に到達するまでに前記接着剤流入溝28,29に流入し、さらに余分な接着剤は接着剤流入溝28,29の開口28a,28b;29a,29bから外部へ排出される。これによって各ホログラム素子23,24の有効光透過領域S1に接着剤が回り込んで光強度を低下させるという不具合を防止することができる。また、各接着剤流入溝28,29が開口28a,28b;29a,29bによって開放して形成されるので、余分な接着剤を第1ホログラム素子23から外部へ導いて、有効光透過領域S1に接着剤が流れ込むことを確実に防止することができる。
図4は図1〜図3に示すホログラム結合体20を具備するホログラムレーザユニット21の斜視図である。なお、図4は図解を容易にするため、キャップ36の一部を切欠いて示されている。ホログラムレーザユニット21は、前述のホログラム結合体20および半導体レーザ装置31を含んで構成される。
半導体レーザ装置31は、集積型半導体レーザ素子部32、受光素子33、ステム34、複数の電極ピン35、キャップ36およびヒートシンク37を含む。前記ホログラム結合体20は、第1ホログラム素子23と第2ホログラム素子24とを含み、第1ホログラム素子23は、ビーム分割用回折格子40および第1偏光ホログラム回折格子41を有し、第2ホログラム素子24は第2偏光ホログラム回折格子42を有する。
前記集積型半導体レーザ素子部32は、発振波長がたとえば780nmの赤外波長のレーザ光を出射し、たとえばCD(Compact Disk)の情報記録面に記録された情報の読取りおよびCDの情報記録面への情報の記録を行うときに用いられる第1半導体レーザ素子43と、発振波長がたとえば650nmの赤色波長のレーザ光を出射し、たとえばDVD(Digital Versatile Disk)の情報記録面に記録された情報の読取りを行うときに用いられる第2半導体レーザ素子44とを有する。
ビーム分割用回折格子40は、入射されるレーザ光を、回折させることによって1つのメインビームである透過光と、2つのサブビームである±1次回折光とに分割する。第1偏光ホログラム回折格子41は、第1偏光方向の光に対しては、0次光と±1次回折光との割合が略4:1となるように回折し、第2偏光方向の光に対しては、すべて透過する特性を有するように設計される。このような特性は、第1偏光ホログラム回折格子41に形成される回折溝の深さ、アスペクト比、および回折溝に充填される複屈折材料の組み合わせによって決まる。第2偏光ホログラム回折格子42は、第1偏光方向の光に対しては、すべて透過、実際には透過率が95%程度となるようにし、第2偏光方向の光に対しては、すべて回折する特性を有するように設計される。
第1半導体レーザ素子43から出射され、第1偏光ホログラム回折格子41に入射した第1波長でかつ第1偏光方向に偏光する光は、回折されて第2偏光ホログラム回折格子42に入射する。第2偏光ホログラム回折格子42に入射した前記第1偏光方向のレーザ光は、回折されずに透過する。第2偏光ホログラム回折格子42を透過した光は、図示しない5/4波長板を透過してディスク状記録媒体に集光した後、ディスク状記録媒体によって反射されて再度5/4波長板を透過し、第2偏光ホログラム回折格子42に入射する。第2偏光ホログラム回折格子42に入射した光は、第2偏光ホログラム回折格子42を透過して、第1偏光ホログラム回折格子41に入射し、第1偏光ホログラム回折格子41によって、受光素子33に向かう方向へ回折される。
また、第2半導体レーザ素子44から出射され、第1偏光ホログラム回折格子41に入射した第2波長でかつ第1偏光方向の光は、回折されずに透過し、第2偏光ホログラム回折格子42に入射する。第2偏光ホログラム回折格子42に入射した前記第1偏光方向のレーザ光は、第2偏光ホログラム回折格子42によって回折される。第2偏光ホログラム回折格子42によって回折された光は、前記5/4波長板を透過してディスク状記録媒体に集光した後、ディスク状記録媒体によって反射された後、再度5/4波長板を透過することによって、偏光方向が、第1偏光方向から、第1偏光方向と垂直な第2偏光方向に変換される。
前記5/4波長板を透過した前記偏光方向が第2偏光方向へ変換された第2波長の光は、第2偏光ホログラム回折格子42に入射し、第2偏光ホログラム回折格子42によって、受光素子33に向かう方向へ回折される。
受光素子33は、たとえばフォトダイオードによって実現され、入射光を電気信号に変換する。受光素子33は、ヒートシンク37の厚み方向一表面上に搭載される。キャップ36は、集積型半導体レーザ素子部32および受光素子33が外部雰囲気と物理的に接触することを避けるために、集積型半導体レーザ素子部32および受光素子33を封止する封止部材であり、板状に形成されるステム34の厚み方向一表面部に装着される。これによって、集積型半導体レーザ素子部32および受光素子33は、ステム34およびキャップ36によって密封される。前記電極35は、ステム34の厚み方向他表面部からステム34の厚み方向他方に突出して設けられ、集積型半導体レーザ素子部32と電気的に接続されている。
このような半導体レーザ装置31には、直方体状の第2ホログラム素子24が搭載される。詳細に述べると、キャップ36の光軸L1,L2に垂直な一表面上に、第2ホログラム素子24が搭載される。第2ホログラム素子24の厚み方向他表面部には、ビーム分割用回折格子40が形成され、ビーム分割用回折格子40が形成される表面部と対向する表面部、換言すれば、第2ホログラム素子24の厚み方向一表面部には、第1偏光ホログラム回折格子41が形成される。
第2ホログラム素子24の厚み方向一表面上には、直方体状の前記第1ホログラム素子23が搭載される。第1ホログラム素子23の第2ホログラム素子24との接合面に対向する表面部、換言すれば、第1ホログラム素子23の厚み方向一表面部には、第1偏光ホログラム回折格子42が形成される。
本実施の形態において、第2ホログラム素子24に臨むキャップ36の表面、キャップ36に臨む第2ホログラム素子24の表面、第1ホログラム素子23に臨む第2ホログラム素子24の表面、および第2ホログラム素子24に臨む第1ホログラム素子23の表面は、それぞれ平面であり、かつ互いに平行である。また、第1および第2半導体レーザ素子43,44から出射される各レーザ光の光軸L1,L2は、第2ホログラム素子24に臨むキャップ36の表面、キャップ36に臨む第2ホログラム素子24の表面、第1ホログラム素子23に臨む第2ホログラム素子24の表面、および第2ホログラム素子24に臨む第1ホログラム素子23の表面に対して垂直である。
このようなホログラムレーザユニット21は、コリメートレンズ、5/4波長板、立上げミラーおよび対物レンズなどを含んで構成される光ピックアップ装置に搭載される。
図5は本発明の他の実施形態の光学部品の結合構造によって結合される第1ホログラム素子23aを示す底面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。
第1ホログラム素子23aの接着剤塗布領域S2,S3には、接着剤を滴下するための接着剤滴下凹所50,51が形成される。このような接着剤滴下凹所50,51によって、接着剤滴下凹所50,51に接着剤を滴下するときに、接着剤塗布領域S2,S3へ供給される接着剤の供給量の調整を、前記接着剤塗布領域S2,S3に接着剤を直接滴下する場合に比べて容易化することができ、接着剤塗布領域S2,S3への接着剤の供給量をより最適化することができる。
図7は本発明のさらに他の実施形態の光学部品の結合構造が適用される第1ホログラム素子23bを示す底面図であり、図8は図7の切断面線VIII−VIIIから見た第1ホログラム素子23bの断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の第1ホログラム素子23bは、前記接着剤流入溝28,29が、前記有効光透過領域S1から前記外縁部の接着剤塗布領域S2,S3寄りになるにつれて溝深さを深く段差状に形成される。これにように接着剤流入溝28,29が有効光透過領域S1から接着剤塗布領域S2,S3に向かって深くなるように形成されるので、接着剤が接着剤流入溝28,29に流れ込んでも、その流れ込んだ接着剤は接着剤流入溝28,29内において接着剤塗布領域S2,S3寄りを流れて開口28a,28b;29a,29bから外部へ排出することができ、接着剤流入溝28,29へ流入した接着剤の排出を迅速化することができる。
図9は本発明のさらに他の実施形態の光学部品の結合構造が適用された第1ホログラム素子23cを示す底面図であり、図10は図9の切断面線X−Xから見た第1ホログラム素子23cの断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。
本実施形態では、前記第1ホログラム素子23cの接着面27は、長方形であって、4隅部近傍に接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7が形成され、これらの接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7と前記有効光透過領域S1との間に、前記接着剤流入溝53〜56がそれぞれ形成される。これらの接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7と有効光透過領域S1との間に接着剤流入溝53〜56がそれぞれ形成されるので、第1ホログラム素子23cの接着面27の4隅近傍の接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7に接着剤を塗布して第2ホログラム素子24に接着することができ、これによって接着強度を向上することができるとともに、各接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7と有効光透過領域S1との間に形成される各接着剤流入溝53〜56によって余分な接着剤を回収し、有効光透過領域S1に余分な接着剤が流れ込むことを防止することができる。
図11は本発明のさらに他の実施形態の光学部品の結合構造が適用された第1ホログラム素子23dを示す底面図であり、図12は図11の切断面線XII−XIIから見た第1ホログラム素子23dの断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態では、第1ホログラム素子23dには、4隅部近傍の各接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7に接着剤滴下凹所61〜64が形成される。このような接着剤滴下凹所61〜64に接着剤を滴下することによって、各接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7へ供給される接着剤の供給量の調整を、前記接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7に接着剤を直接滴下する場合に比べて容易化することができ、これによって接着剤塗布領域S4,S5,S6,S7への接着剤の供給量をより最適化することができる。
本発明のさらに他の実施形態では、前記接着剤塗布領域S2,S3;S4〜S7の表面は、エンボス加工されてもよい。このようなエンボス加工によって、接着剤塗布領域S2,S3;S4〜S7の表面は微小な凹凸が多数形成された粗面状とされ、接着剤に対する大きな接触面積を得ることができ、接着強度を向上することができる。また、このように接着強度を向上することができるので、必要な接着強度が確保される範囲で接着剤塗布領域を少なくし、広い有効光透過領域を確保することも可能となる。
以上のように本発明の構成を光ピックアップに搭載されるホログラムレーザに実施することによって、ホログラム素子の溝構造を変更して、光学系接着剤の回り込みの防止や光学接着剤塗布領域を広くすることができ、中央部の有効光透過領域S1と外縁部の接着剤塗布領域との間に溝を形成することによって、接着剤塗布領域からはみ出した接着剤を溝に沿って、溝端から排出することができ、余分な接着剤が光路有効領域へ流入することを防ぐことができる。
また、前記接着剤塗布領域に設けられた凹部に接着剤を滴下することによって、接着強度を保持しながら、接着剤塗布領域に滴下する接着剤量を制御することができ、さらに溝への流入が抑えられる。また、有効光透過領域から前記外縁部の接着剤塗布領域に向かう方向に溝の深さを深くすることによって、接着剤の流入があっても溝端から排出されやすくすることができる。
また、光ピックアップの光学部品ホログラムの溝構造をレーザの光路方向から見てひし形形状とし、ホログラム素子の直方体の外形部の4面(図9および図11の上下左右の4面)まで溝部が延在することで、4隅に接着剤を配置でき、接着強度の向上を図ることができるとともに、ひし形の4隅がそれぞれホログラム素子の上下左右の4面につながっているので、溝部に流入する不要な接着剤がそれぞれの角部から、ホログラム素子の上下左右の4面に排出されるため、不要な接着剤が光路有効領域に流れ込まない。
また、接着剤塗布領域にエンボス加工を施し、接着強度を向上することができる。
本発明の実施の一形態の光学部品の結合構造が適用されたホログラム結合体20の断面図である。 第1ホログラム素子23を図1の下方から見た底面図である。 本図2の切断面線III−IIIから見た断面図である。 図1〜図3に示すホログラム結合体20を具備するホログラムレーザユニット21の斜視図である。 本発明の他の実施形態の光学部品の結合構造によって結合された第1ホログラム素子23aを示す底面図である。 図5の切断面線VI−VIから見た第1ホログラム素子23aの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の光学部品の結合構造が適用された第1ホログラム素子23bを示す底面図である。 図7の切断面線VIII−VIIIから見た第1ホログラム素子23bの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の光学部品の結合構造が適用された第1ホログラム素子23cを示す底面図である。 図9の切断面線X−Xから見た第1ホログラム素子23cの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の光学部品の結合構造が適用された第1ホログラム素子23dを示す底面図である。 図11の切断面線XII−XIIから見た第1ホログラム素子23dの断面図である。 従来技術の光学部品の結合構造が適用されたホログラム結合体1の簡略化した断面図である。
符号の説明
20 ホログラム結合体
21 ホログラムレーザユニット
22 光透過経路
23 第1ホログラム素子
24 第2ホログラム素子
25,26 接着剤
28,29 接着剤流入溝
S1 有効光透過領域
S2〜S7 接着剤塗布領域

Claims (7)

  1. 共通な光透過経路上に配置される2つの光学部品が積層された状態で、各光学部品間に介在される液状の接着剤が硬化することによって、各光学部品が互いに接着されて結合される光学部品の結合構造であって、
    各光学部品のいずれか一方の接着面において、前記光透過経路を含む有効光透過領域と、外縁部寄りで前記接着剤が塗布される接着剤塗布領域との間に、延在方向に開放した接着剤流入溝が形成されることを特徴とする光学部品の結合構造。
  2. 前記一方の光学部品の接着剤塗布領域には、接着剤を滴下するための接着剤滴下凹所が形成されることを特徴とする請求項1記載の光学部品の結合構造。
  3. 前記接着剤流入溝は、前記有効光透過領域から前記外縁部の接着剤塗布領域寄りになるにつれて溝深さを深く形成されることを特徴とする請求項1または2記載の光学部品の結合構造。
  4. 前記一方の光学部品の接着面は、長方形であって、前記接着剤塗布領域は4隅部近傍に形成され、これらの接着剤塗布領域と前記有効光透過領域との間に、前記接着剤流入溝がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光学部品の結合構造。
  5. 前記一方の光学部品は、直方体であって、前記接着剤流入溝は前記接着面に交差する側面上で開口して開放されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光学部品の結合構造。
  6. 前記接着剤塗布領域の表面は、エンボス加工されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光学部品の結合構造。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1つの光学部品の結合構造によって結合された光学部品を搭載した光ピックアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20120307619A1 (en) * 2011-05-30 2012-12-06 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup device
JP2015125111A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 パナソニック デバイスSunx株式会社 変位センサ

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