JP2010000574A

JP2010000574A - 物品整理用具

Info

Publication number: JP2010000574A
Application number: JP2008161555A
Authority: JP
Inventors: Tokuo Uegaki; 富久夫上柿; Tadao Tanaka; 忠夫田中
Original assignee: TOHOKU KENKI KOGYO KK
Current assignee: TOHOKU KENKI KOGYO KK
Priority date: 2008-06-20
Filing date: 2008-06-20
Publication date: 2010-01-07

Abstract

【課題】簡易な構造によって、棒材や管材などの長尺物の物品を出し入れするのに便利であり、かつこれらの収納整理も簡単な、物品整理用具を提供すること。
【解決手段】物品整理用具１は、主軸２と、これに回転可能に設けられた一または複数の回転盤３と、回転盤３上に設けられた複数の収容構造５、５、・・・とからなるものであって、収容構造５は整理対象物品を出し入れ自在に収容可能な構造であることを基本的な構成とする。収容構造５は、回転盤３上に取り付けられた別の回転盤に設けられる構成としてもよい。
【選択図】図１

Description

本発明は物品整理用具に係り、特に、部品や工具などの整理・保管・出し入れに便利な、物品整理用具に関するものである。

従来、物品の整理・保管用の用具や装置としては、幾多のものが提案されている。たとえば、後掲特許文献１に開示されている技術は、水平に設けられた軸回りに回転する回転式整理棚において、物品の水平維持を良好に行うために、固定支軸に固着した固定伝導車と回転支軸に固着した回転伝導車との間に、中間軸の周面に嵌着された中間伝導車を介在させ、各伝導車間の回転比を、円板が正方向に１回転する間に各回転支軸が負方向に１回転するよう設定したというものである。

また特許文献２では、収納する工具数の変更が容易かつ工具ポットからの工具脱落防止可能な工具収納装置の提供を目的として、円盤状のベースプレートの表面に工具ポットを回動可能に軸支したポットホルダが複数放射状に固定され、ベースプレートの裏面側には下部に切欠部を有した円盤状のウォーム軸カバーを設ける構成を提案している。つまり、工具交換位置以外では、工具ポットから突接されたレバー部にウォーム軸カバーの外縁部が当接することで、工具ポットのポットホルダに対する回動を規制するというものである。

特許第２５２５８１１号「回転式整理棚」特開２００１−２２５２３９「工具収納装置」

しかしたとえば、棒材や管材などの長尺物の物品に関して、保管庫や整理棚以上に出し入れが便利かつ収納整理が簡単で、しかも簡易な構造による用具は、未だに提供されていない。またこれら長尺物の場合、保管庫や整理棚等に横置き状態で収納しておくと、異なる長さや径のものを一緒に収納してしまった場合に、一見してその相違がわからず、取り出しを誤ってしまう可能性もある。

本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術の問題点を除き、簡易な構造によって、棒材や管材などの長尺物の物品を出し入れするのに便利であり、かつこれらの収納整理も簡単な、物品整理用具を提供することである。

本願発明者は上記課題について検討した結果、長尺物を立てて収容でき、かつ回転する収容構造とすることによって上記課題の解決が可能であることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。

（１）主軸と、該主軸に回転可能に設けられた一または複数の回転盤と、該回転盤上に設けられた複数の収容構造とからなる物品整理用具であって、該収容構造は整理対象物品を出し入れ自在に収容可能である、物品整理用具。
（２）主軸と、該主軸に回転可能に設けられた一または複数の回転盤と、該回転盤上に設けられた複数の物品収容盤とからなる物品整理用具であって、該物品収容盤には整理対象物品を出し入れ自在に収容可能な収容構造が一または複数設けられている、物品整理用具。
（３）前記物品収容盤は、前記回転盤上にそれぞれ軸によって回転可能に支えられた第二回転盤であることを特徴とする、（２）に記載の物品整理用具。
（４）前記収容構造は、各前記物品収容盤ごとに同一仕様であることを特徴とする、（２）または（３）に記載の物品整理用具。
（５）前記物品収容盤は前記回転盤上に、回転方向上に設けられていることを特徴とする、（２）ないし（４）のいずれかに記載の物品整理用具。
（６）前記収容構造は凹状構造であることを特徴とする、（１）ないし（５）のいずれかに記載の物品整理用具。
（７）前記収容構造は凸状構造であることを特徴とする、（１）ないし（５）のいずれかに記載の物品整理用具。

本発明の物品整理用具は上述のように構成されるため、これによれば、棒材や管材などの長尺物の物品を出し入れの便利さ、収納整理の簡便さを、大掛かりな装置や複雑な機構を要することなく、簡易な構造によって得ることができる。かかる構造の簡易さ故、製造コストも低く抑えることができるため、本用具は安価な提供が可能である。

本発明の物品整理用具は、直立する軸周りに回転する回転盤上に複数の収容構造が設けられていることを基本的な構成とする。この収容構造は、収容整理対象の物品の形状の一部に適合するように形成された凹構造または凸構造であるため、棒材や管材等の長尺物といった特定の限定された物品の収容整理のみならず、たとえば工具その他どのような物品に対してでも、その形状の一部と適合するような収容構造とすることにより、適用することができる。

以下、本発明を図面により詳細に説明する。
図１は、本発明の物品整理用具の基本構成を示す説明図である。図示するように本用具１は、主軸２と、これに回転可能に設けられた一または複数の回転盤３と、回転盤３上に設けられた複数の収容構造５、５、・・・とからなるものであって、収容構造５は整理対象物品を出し入れ自在に収容可能な構造であることを、基本的な構成とする。

かかる構成により本物品整理用具１では、複数の物品が、出し入れ自在な状態で収容構造５、５、・・・に収容され、収容構造５、５、・・・が設けられた回転盤３は主軸２の軸回りで回転できる。したがって、任意の収容構造５に収容した物品を再び取り出したいときは、それが収容された収容構造５を、該収容構造５が設けられた回転盤３を回転させることで、すぐに、取り出し可能な位置または取り出しに便利な位置に移動させることができる。

なお図示するように、回転盤３を複数設ける場合は、その数には限定されない。もちろん、回転盤３が１つだけのものも本発明の範囲内である。また、図では回転盤３上に直接、物品収容用の収容構造５、５、・・・が設けられた例であるが、その他、後述するように、回転盤３上にさらに物品収容盤が設けられる構成でもよい。図２以下で説明する例においても、同様である。また、収容構造５はすべて同じ符号で示しているが、これらはすべて同じ仕様（サイズ、形状等）としてもよいし、一部または全部が異なる仕様であってもよい。図２以下で説明する例においても、同様である。

図２は、本発明の物品整理用具の別の基本構成を示す説明図である。図示するように本用具２１は、主軸２２と、主軸２２に回転可能に設けられた一または複数の回転盤２３と、回転盤２３上に設けられた複数の物品収容盤２４、２４、・・・とからなり、物品収容盤２４には整理対象物品を出し入れ自在に収容可能な収容構造２５が一または複数設けられていることを、基本的な構成とする。

図示するように、物品収容盤２４は軸２６によって回転盤２３に取り付けられたものとして、各物品収容盤２４、２４、・・・が回転盤２３上で回転可能な構成としてもよい（以下の説明では、かかる構成の物品収容盤を、第二回転盤ともいう）。しかしながら、物品収容盤２４、２４、・・・は回転しない構成とすることも、本発明の範囲内である。

上述の構成により本用具２１では、複数の物品が、出し入れ自在な状態で収容構造２５、２５、・・・に収容され、収容構造２５の設けられた収容盤２４、２４、・・・が取り付けられた回転盤２３は、主軸２２の軸回りで回転できる。したがって、任意の収容構造２５に収容した物品を再び取り出したいときは、それが収容された収容構造２５を、該収容構造２５が設けられた回転盤２３を回転させることで、すぐに、取り出し可能な位置または取り出しに便利な位置に移動させることができる。

図示した構成では、物品収容盤２４は軸２６によって回転盤２３に取り付けられていて第二回転盤となっている。したがってかかる構成の場合は、任意の収容構造２５に収容した物品を再び取り出したいときは、それが収容された収容構造２５を、該収容構造２５が直接設けられた物品収容盤２４または該物品収容盤２４が設けられた回転盤２３のいずれか、あるいは両方を適宜に回転させることで、すぐに、取り出し可能な位置または取り出しに便利な位置に移動させることができる。

図３Ａ〜３Ｆは、本発明の実施例１を示す写真図である。それぞれ、
図３Ａは上方からの斜視図、図３Ｂは側方から見た図、図３Ｃは下方からの斜視図、図３Ｄは上部の回転盤の平面図、図３Ｅは下部の回転盤の平面図、そして図３Ｆは物品収容盤の斜視図を示すものである。また、
図４は実施例１の使用状態を示す写真図である。

実施例１に示すように本発明の物品整理用具３１は、上述の通り、物品収容盤３４が、回転盤３３上に軸３６によって回転可能に支えられた第二回転盤である構成とすることができる。なお本用具３１の材質は、収容すべき物品を安定的かつ確実・安全に収容・支持できるものであれば、金属製、樹脂製、その他適宜のものを用いることができる。実施例ではステンレス鋼を用いたが、本発明が材料に限定されるものではない。強度の大きい金属を用いることは推奨される。

また実施例１に示すように、収容構造３５は、各物品収容盤（第二回転盤）３４ごとに、同一仕様のものとして設けることができる。しかしながら、収容構造はこのように同一仕様である必要はなく、全収容構造の一部または全部が異なる仕様である場合も、本発明の範囲内である。もっとも、異なる仕様とすることは最低必要限にとどめる方が、本用具の製造上も使用上も望ましい。

実施例１では、２枚設けられた回転盤３３は、上部のものより下部のものが大径に構成されている。このように回転盤を複数設ける場合、用具全体の安定のためにそのサイズや厚さ、あるいは材質などの仕様を適宜異なるものとしてもよい。一方、同一としてもよい。

実施例１では、物品収容盤（第二回転盤）３４、３４、・・・はすべて同一仕様としている。本発明がこれに限定されないことは上述の通りであるが、物品収容盤３４としては共通の仕様とし、それに設けられる収容構造３５、３５、・・・において必要によって異なる仕様を設けることとする方が、用具全体の構成としては簡素となり、製造上も、また使用上も便利である。

実施例１では、物品収容盤（第二回転盤）３４、３４、・・・は、回転盤３３上に、回転方向上に設けられた構成である。もっとも、かかる配置法に限定されるものではないが、収容量を多くするためには、実施例１のような配置法は有利である。

図示するように実施例１における収容構造３５、３５、・・・は、すべて凹状構造である。かかる構造は、棒材、管材、ボルト等の部品を嵌め入れて収容するのに便利である。なお本例の収容構造３５、３５、・・・はすべて円筒状の凹状構造であるが、収容すべき物品の形状に合わせた凹状構造とすることも、本発明の範囲内である。たとえば各種工具の固有形状に合わせた形状等である。

なお実施例１に関わらず、本発明用具の収容構造は、凸状構造としてもよい。たとえば収容すべき物品が管材の場合は、凸状構造の収容構造に管材を被せるような形態で、収容することができる。

図５は、本発明物品整理用具の実施例２を示す写真図である。本例は、回転盤を３枚設けた構成であり、各種のボルト等を収容している状態である。

本発明の物品整理用具はその構造が簡易であり、製造コストも低く抑えることができ、安価な提供が可能である。幅広い分野において利用価値が高い発明である。

本発明の物品整理用具の基本構成を示す説明図である。本発明の物品整理用具の別の基本構成を示す説明図である。本発明の実施例１を示す写真図であり、上方からの斜視図を示す。実施例１を示す写真図であり、側方から見た図を示す。実施例１を示す写真図であり、下方からの斜視図を示す。実施例１を示す写真図であり、上部の回転盤の平面図を示す。実施例１を示す写真図であり、下部の回転盤の平面図を示す。実施例１を示す写真図であり、物品収容盤の斜視図を示す。実施例１の使用状態を示す写真図である。実施例２の使用状態を示す写真図である。

符号の説明

１、２１、３１…物品整理用具
２、２２、３２…主軸
２６、３６…軸
３、２３、３３…回転盤
２４、３４…物品収容盤（第二回転盤）
５、２５、３５…収容構造
９、２９、３９…支持台

Claims

主軸と、該主軸に回転可能に設けられた一または複数の回転盤と、該回転盤上に設けられた複数の収容構造とからなる物品整理用具であって、該収容構造は整理対象物品を出し入れ自在に収容可能である、物品整理用具。
主軸と、該主軸に回転可能に設けられた一または複数の回転盤と、該回転盤上に設けられた複数の物品収容盤とからなる物品整理用具であって、該物品収容盤には整理対象物品を出し入れ自在に収容可能な収容構造が一または複数設けられている、物品整理用具。
前記物品収容盤は、前記回転盤上にそれぞれ軸によって回転可能に支えられた第二回転盤であることを特徴とする、請求項２に記載の物品整理用具。
前記収容構造は、各前記物品収容盤ごとに同一仕様であることを特徴とする、請求項２または３に記載の物品整理用具。
前記物品収容盤は前記回転盤上に、回転方向上に設けられていることを特徴とする、請求項２ないし４のいずれかに記載の物品整理用具。
前記収容構造は凹状構造であることを特徴とする、請求項１ないし５のいずれかに記載の物品整理用具。
前記収容構造は凸状構造であることを特徴とする、請求項１ないし５のいずれかに記載の物品整理用具。