JP2009545152A - 光学要素のための支持体 - Google Patents

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Abstract

光学要素のための支持構造体とそのような支持構造体を含む光学要素モジュール、及び光学要素を支持する方法を提供する。光学要素と光学要素を支持する支持構造体とを含む光学要素モジュールを提供する。支持構造体は、力作用デバイスを含み、力作用デバイスは、光学要素に機械的に接続され、かつ力作用デバイス内に負圧が作用している時に光学要素に対して力を作用するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学要素のための支持構造体、及びそのような支持構造体を含む光学要素モジュールに関する。更に、本発明は、光学要素を支持する方法に関する。本発明は、マイクロ電子デバイス、特に半導体素子を加工するためのフォトリソグラフィ処理の関連で、又はそのようなフォトリソグラフィ処理中に用いられるマスク又はレチクルのようなデバイスを加工する関連で用いることができる。
半導体素子の留まることのない小型化に起因して、これらの半導体素子を加工するのに用いられるシステムの高度な分解能及び精度への不変的な要求が存在する。この高度な分解能及び精度への要求は、明らかに、露光処理に用いられる光学システムの高い性能への要求だけでなく、製造すべき半導体素子、例えば、ウェーハを支持する支持構造体のような露光処理に関わる補助システムの高い性能への要求も高めている。更に、高品質の半導体素子を高い信頼性で得るには、高い公称性能を有するシステムを提供することが必要であるばかりではない。そのような高い性能を露光処理全体を通じて、かつシステムの寿命にわたって維持することも必要である。
すなわち、製造公差、並びに作動中のシステムのドリフト及び劣化に対処するために、露光処理に関わる益々多くの光学要素を能動的に位置決めするか、又はより一般的には操作するという明確な傾向がある。典型的には、これらの光学要素は、1よりも大きい自由度(DOF)で能動的に位置決めされるか又は操作すべきである。
更に、半導体素子を製造する処理のより高い収量への高まる要求がある。とりわけ、このより高い収量は、例えば、ダイからダイへの交換又はウェーハからウェーハへの交換における光学要素のより迅速な位置決め処理、例えば、より迅速な照明環境変更を要求する。更に、より迅速な位置決め処理に加えて、50mm超までに達する場合があるより大きな位置決め範囲が必要である。
高い分解能への要求及びそれに関連する高い結像精度への要求は、そうでなければ位置決めすべき光学要素内に望ましくない変形を招き、従って、結像精度を悪化させる場合がある寄生力が可能な限り存在しない光学要素のための作動機構に対する必要性を明らかに駆り立てるものである。
すなわち、例えば、全開示内容が引用によって本明細書に組み込まれているUS2004/0179192A1(Mizuno他)から公知のように、そのような寄生力を回避するために、いわゆるボイスコイルアクチュエータ又はローレンツアクチュエータのような非接触アクチュエータが用いられる。しかし、これらの非接触アクチュエータは、一般的に、保持すべき光学要素に作用する重力から生じる静的負荷を支持するために、継続的に作動させる必要があるという欠点を有する。従って、これらの非接触アクチュエータにおいてかなりの熱が発生し、この熱は、次に、熱によって誘起される結像精度を悪化させる変形を招く場合がある。
その結果、上述のUS2004/0179192A1(Mizuno他)は、非接触アクチュエータが光学要素を加速する、従って、位置決めするのに必要な力を発生するだけでよいように、位置決めすべき光学要素に作用する重力を相殺する受動的重力補償デバイスを有することを提案している。光学要素の重量を支持するコイルバネ又は永久磁石バネのような1つ又はそれよりも多くの受動的バネ要素を有することが提案されている。
例えば、コイルバネとして均等に分散されたコイルを有する複数のコイルバネを用いることができ、これは、これらのコイルバネが、比較的低い剛性という利点を有し、更にコイルの均等な周辺分散により、これらのバネは、寄生モーメントを生成しないことによるものである。永久磁石バネとして、例えば、以下の全文献の全開示内容が引用によって本明細書に組み込まれているUS2004/0212794A1(Mizuno)、US2003/0052284A1(Hol他)、及びUS2005/0002008A1(De Weerdt他)から公知である磁気デバイスを用いることができる。
全てのこれらのバネ要素は、ある一定の剛性を有し、光学要素の中立位置からのオフセット時にバネ要素によって与えられるバネ力の変化が導かれる。このバネ力の変化は、非接触アクチュエータが、光学要素を加速するのに必要な力を供給するのに加えて、バネ力と光学要素に作用する重力との間の差を確実に処理しなければならす、それに付随する熱の発生により、非接触アクチュエータのエネルギ消費増加を招くという問題を引き起こす。
従って、公知の受動バネ要素は、光学要素の比較的小さい位置決め範囲において良好な結果をもたらすことができるが、これらのバネ要素は、例えば、10mmを始めとしてそれ以上のより大きい位置決め範囲における適用には不適切であるという欠点を有する。
更に、全開示内容が引用によって本明細書に組み込まれているUS2004/0001188A1(Janssen他)から、ウェーハ台を支持する、すなわち、ウェーハ台に対して作用する一定の重力を相殺するために空気圧重力補償デバイス用いることが公知である。ここでは、空気のような気体作業媒体が、シリンダ及びシリンダ内に摺動可能に装着されたピストンによって形成された正の圧力のチャンバへと供給される。ピストンは、ウェーハ台の重量を支持するためにウェーハ台に機械的に接続される。
ここで、重力補償デバイスの力は、簡単な圧力制御によって容易に実質的に一定に保つことができる。それにより、原理的には事実上無制限の位置決め範囲が可能になる。しかし、この空気圧式重力補償案は、正の圧力チャンバへと供給すべきである比較的大量の気体に起因して、システム内にかなりの慣性が存在し、システムの反応時間の延長を招くという欠点を有する。更に、移送すべき比較的大量の気体は、気体内でかなりの内部摩擦を招く。
これらの両方の影響は、空気圧式重力補償システムの制御ループ内で顕著な減衰効果を招き、システムの動的性能が制限される。
そのような公知の空気圧式重力補償システムの更に別の欠点は、加圧気体がピストンとシリンダの間の間隙を通じて漏出し、最終的に光学要素を取り囲む雰囲気を汚染するという事実である。従って、この問題に対処するためには、上述のUS2004/0001188A1(Janssen他)で提案されているように、ピストンに近い排気管路のような経費の嵩む手段を取らなければならない。
高い分解能への要求及びそれに関連する高い結像精度への要求は、光学システム内に発生する結像誤差、例えば、熱効果などを補正する可能性をもたらす光学要素のための支持体への必要性を明らかに駆り立てている。
この目的のために、全開示内容が引用によって本明細書に組み込まれているUS6、388、823B1(Gaber他)は、光学システムの光学要素を変形し、それによって光学システム内の波面収差を補正するために、この光学要素の外周に作用するアクチュエータを有することを提案している。光学要素を変形する力を供給するために、とりわけ、正の圧力、すなわち、加圧気体作業媒体で機能する空気圧アクチュエータが用いられる。しかし、ここでもまた、これらの空気圧アクチュエータは、正の圧力のチャンバへと供給すべきである比較的大量の気体に起因してシステム内にかなりの慣性力が存在し、システムの反応時間の延長を招くという欠点を有する。
更に、光学要素の作動が、最初の非作動状態から始まって両方の方向に与えられるべき場合には、各アクチュエータに対して、反対方向に作動を与える反アクチュエータを設ける必要がある。これは、そのような構成が光学システムにおける必要経費を少なからず嵩上げし、そのような光学システム内で利用可能な空間の制限量に関連する問題を更に悪化させることから特に望ましくない。
US2004/0179192A1 US2004/0212794A1 US2003/0052284A1 US2005/0002008A1 US2004/0001188A1 US6、388、823B1 US4、733、945
従って、本発明の目的は、上述の欠点を少なくともある程度解決し、大きい位置決め範囲、特に10mm及びそれよりも大きい位置決め範囲を有する高度に動的な位置決め用途において用いることができる光学要素モジュール、及び光学要素に対する支持体をそれぞれ提供することである。
本発明の更に別の目的は、光学要素の結像精度に対する作動の影響をできる限り低く維持しながら、光学要素のための作動支持構造体の利用可能な位置決め範囲を簡単な手段で拡大することである。
これらの目的は、例えば、結像精度を悪化させることなく大きい位置決め範囲を可能にする重力補償のための又は光学要素を作動する及び/又は変形するための光学要素内への高度に動的な力の導入が、光学要素に作用する力を発生させるための負圧を用いることによって達成することができるという教示に基づく本発明によって達成される。負圧を用いて発生し、光学要素に作用する力は、あらゆる望ましい目的に対して用いることができる。例えば、そのような力は、支持すべき光学要素に作用する重力を相殺するか、又は光学要素を作動させる力、特に光学要素を位置決め及び/又は変形させる力を発生させるのに用いることができる。例えば、圧力ベースの重力補償又はいずれか他の目的で本発明を用いる時に得ることができる簡単な圧力制御により、負圧を用いて発生する力を事実上制限のない運動範囲、例えば、事実上制限のない光学要素の位置決め範囲にわたってその最適値の少なくとも近くに容易に保つことができる。事実上いかなるエネルギもシステムの光学要素の近くに供給しなくてもよいので、静的負荷の下での熱の発生及び光学要素への導入の問題は大幅に回避される。
更に、得ることができる簡単な圧力制御以外に、負圧の使用は、光学要素の一部をシフトする時又は光学要素全体をシフトする時でさえも(例えば、光学要素を位置決めする間に)より少量の作業媒体しか移送しなくてもよいという利点を有する。従って、より低い慣性力、及びより低い内部摩擦しか対処しなくてよく、改善されたシステムの動的性質が導かれる。更に、用いられる力作用デバイスのいずれかの最終的な密封間隙を通じての光学要素の周囲に向ういかなる材料移動も存在しないので、負圧の使用は、汚染問題を簡単に排除する。これは、気体作業媒体が用いられる場合に特に有効である。その一方、液体媒体を用いることもできる。
更に、負圧チャンバを形成する簡単なベローズ又は簡単なシリンダ及びピストン構成を実施することにより、簡単かつ空間節約方式で力作用を達成することができ、ここで負圧は、適切な負圧源によって供給される。例えば、位置決め処理中に光学要素に作用する重力に実質的に等しい重力補償力を保つ制御は、簡単な圧力制御とすることができる。この制御は、例えば、圧力センサが、適切な制御デバイスに負圧の実際のレベルを供給し、負圧を所定の設定値に調節することによって達成することができる。
本発明により、10mmから30mmよりも大きい位置決め範囲、すなわち、片方の極限位置から他方の極限位置までの光学要素の移動、更には50mmを超える位置決め範囲を実質的に最適化された重力補償力において得ることができることが認められるであろう。これは、2秒未満、更には1秒未満の非常に短い間隔で行うことができる。
すなわち、本発明の第1の態様により、光学要素と光学要素を支持する支持構造体とを含む光学要素モジュールを提供する。支持構造体は、力作用デバイスを含み、力作用デバイスは、光学要素に機械的に接続され、力作用デバイス内に負圧が作用している時に光学要素に対して力を作用するようになっている。
本発明の第2の態様により、光学要素と光学要素を支持する支持構造体とを含む光学要素モジュールを提供する。支持構造体は、アクチュエータデバイス及び重力補償デバイスを含む。アクチュエータデバイスは、光学要素に機械的に接続され、光学要素に対して作動力を作用するようになっており、作動力は、光学要素を加速する。重力補償デバイスは、重力補償器を含む。重力補償器は、光学要素に機械的に接続され、重力補償器内に負圧が作用している時に光学要素に対して重力補償力を作用するようになっている。重力補償力は、光学要素に作用する重力のうちの少なくとも一部を相殺する。ここで、光学要素に作用する重力を完全に補償するために、1つよりも多くの重力補償器を用いることができることが認められるであろう。
本発明の第3の態様により、光路の光を供給するようになった照明システム、光路内に位置し、マスクを受け取るようになったマスクユニット、光路の端部に位置し、基板を受け取るようになった基板ユニット、並びに光路内のマスクの位置と基板の位置との間に位置し、パターン像を基板上に転写するようになった光学投影システムを含む、マスク上に形成されたパターン像を基板上に転写するための光学露光装置を提供する。照明システム及び光学投影システムのうちの少なくとも一方は、光学要素モジュールを含み、光学要素モジュールは、光学要素と光学要素を支持する支持構造体とを含む。支持構造体は、力作用デバイスを含み、力作用デバイスは、光学要素に機械的に接続され、力作用デバイス内に負圧が作用している時に光学要素に対して力を作用するようになっている。
本発明の第4の態様により、光路の光を供給するようになった照明システム、光路内に位置し、マスクを受け取るようになったマスクユニット、光路の端部に位置し、基板を受け取るようになった基板ユニット、並びに光路内のマスクの位置と基板の位置との間に位置し、パターン像を基板上に転写するようになった光学投影システムを含む、マスク上に形成されたパターン像を基板上に転写するための光学露光装置を提供する。この照明システム及び光学投影システムのうちの少なくとも一方は、本発明の第1の態様による光学要素モジュールを含む。
本発明の第5の態様により、力作用デバイスを含む光学要素を支持するための支持構造体を提供し、力作用デバイスは、光学要素に機械的に接続され、力作用デバイス内に負圧が作用している時に光学要素に対して力を作用するようになっている。
本発明の第6の態様により、アクチュエータデバイス及び重力補償デバイスを含む、光学要素を支持するための支持構造体を提供する。アクチュエータデバイスは、光学要素に機械的に接続され、光学要素に対して作動力を作用するようになっており、作動力は、光学要素を加速する。重力補償デバイスは、重力補償器を含み、重力補償器は、光学要素に機械的に接続され、重力補償器内に負圧が作用している時に光学要素に対して重力補償力を作用するようになっている。重力補償力は、光学要素に作用する重力のうちの少なくとも一部を相殺する。
本発明の第7の態様により、光学要素及び力作用デバイスを準備する段階、及び光学要素を支持する段階を含む光学要素を支持する方法を提供する。光学要素を支持する段階は、力作用デバイスによって光学要素に対して力を作用する段階を含み、力は、負圧を用いて発生する。
本発明の第8の態様により、光学要素及び重力補償デバイスを準備する段階、及び光学要素に作用する重力の少なくとも一部を相殺する重力補償力を重力補償デバイスによって光学要素に作用する段階を含む、光学要素を支持する方法を提供する。重力補償力を作用する段階は、負圧を用いて重力補償力を発生させる段階を含む。
この関連では、光学要素に作用する重力を完全に補償するために、それぞれ1つよりも多い重力補償器及び重力補償力を用いることができることが認められるであろう。その一方、光学要素の完全な重力補償は、それぞれ単一の重力補償器及び重力補償力のみでもたらされることも可能である。
好ましくは、本発明の以上の態様は、マイクロリソグラフィ用途の関連で用いられる。しかし、本発明は、あらゆる他の種類の光学露光処理、又は光学又は非光学のいずれかの要素のあらゆる他の種類の支持においても用いることができることが認められるであろう。
本発明の更に別の実施形態は、従属請求項、及び添付図面を参照する以下の好ましい実施形態の説明から明らかになるであろう。請求項に明記しているか否かに関わらず、開示する特徴の全ての組合せは、本発明の範囲内である。
本発明による支持構造体を有する光学要素モジュールの好ましい実施形態を含む、本発明による光学露光装置の好ましい実施形態の概略図である。 図1の光学露光装置において用いることができる本発明による光学要素モジュールの好ましい実施形態の概略図である。 図1の光学露光装置において用いることができる本発明による光学要素モジュールの更に別の好ましい実施形態の概略図である。 図1の光学露光装置において用いることができる本発明による光学要素モジュールの更に別の好ましい実施形態の概略図である。 図1の光学露光装置において用いることができる本発明による光学要素モジュールの更に別の好ましい実施形態の概略図である。 図1の光学露光装置において用いることができる本発明による光学要素モジュールの更に別の好ましい実施形態の一部の概略図である。 図1の光学露光装置において用いることができる本発明による光学要素モジュールの更に別の好ましい実施形態の一部の概略図である。
第1の実施形態
以下に、照明システム102、マスク104を保持するマスクユニット103、光学投影システム105、及び基板107を保持する基板ユニット106を含む、本発明による第1の光学露光装置の好ましい実施形態101を図1及び2を参照して説明する。
光学露光装置は、マスク104上に形成されるパターン像を基板107上に転写するようになったマイクロリソグラフィ装置101である。この目的のために、照明システム102は、マスク104を露光光で照明する。光学投影システム105は、マスク104上に形成されるパターン像を基板107、例えば、ウェーハなどの上に投影する。
照明システム102は、光源102.1、及びマスク104を照明する図1に二点鎖線の輪郭109によって略示している露光光ビームを形成するように協働する複数の光学要素を有する第1の光学要素群108を含む。光学投影システム104は、マスク104上に形成されるパターン像を基板107上に転写するように協働する複数の光学要素を有する第2の光学要素群110を含む。
光源102.1は、波長193nmの光を供給する。これに関して、第1の光学要素群108及び第2の光学要素群110の光学要素は、屈折性及び/又は反射性の光学要素、すなわち、レンズ又はミラーなどである。しかし、異なる波長において、特にいわゆるEUV領域内(すなわち、5nmと20nmの間、一般的に約13nmの波長における)においても作動する本発明の他の実施形態では、あらゆる種類の光学要素、例えば、レンズ、ミラー、格子などを単独で又は任意の組合せで用いることができることは認められるであろう。
露光処理中には、ウェーハ107は、ウェーハ台106.1上に一時的に支持され、基板ユニット106の一部を形成する。マイクロリソグラフィ装置101(ウェーハステッパ、ウェーハスキャナ、又は逐次走査装置)の作動原理に依存して、ウェーハ107は、ある一定の時点に光学投影システム105に対して移動され、ウェーハ107上に複数のダイが形成される。ウェーハ全体が露光し終わった状態で、ウェーハ107は、露光区域から取り出され、露光区域には次のウェーハが置かれる。
マイクロリソグラフィ装置101の作動原理に依存して、1つのダイから次のダイへ、及び/又は1つのウェーハから次のウェーハへと交換を行う時に、多くの場合に照明システム102の照明環境を迅速に変更する必要がある。この目的に対して、高収量のマイクロリソグラフィ装置101を達成するために、第1の光学要素群108のレンズ108.1の形態の光学要素の位置を迅速に変更すべきである。
図2から分るように、非常に略式で示しているレンズ108.1は、光学要素モジュール111の一部を形成する。光学要素モジュール111は、レンズ108.1を支持する支持構造体112を含む。更に、支持構造体112は、基部構造体112.1、アクチュエータデバイス113、及び重力補償デバイス114の形態の力作用デバイスを含む。
アクチュエータデバイス113は、3つのアクチュエータ対113.1を含む(明瞭化のために、図1にはこれらのうちの1つのみを示している)。アクチュエータ対113.1は、レンズ108.1の周辺に均等に分散される。
各アクチュエータ対113.1は、各々が基部構造体112.1及びレンズ108.1に機械的に接続した、ボイスコイルモータ(ローレンツアクチュエータ)などのような非接触アクチュエータ113.2を2つ備える。アクチュエータデバイス113は、レンズ108.1を加速し、それによって位置決めする役割を達成する。以下でより詳細に説明することになるが、この目的のために、アクチュエータデバイス113は、レンズ108.1に対して相応の作動力を作用する。
重力補償デバイス114は、各々がアクチュエータ対113.1のうちの1つに関連付けられた3つの重力補償器114.1を含む。従って、重力補償器114.1も、同様にレンズ108.1の周辺に均等に分散される。各重力補償器114.1は、基部構造体112.1及びレンズ108.1に機械的に接続される。
重力補償デバイス114は、総和でレンズ108.1の重心(COG)108.2において作用する重力FGを相殺して完全に補償する合計重力補償力FGGtを作用する。レンズ108.1の質量分布に依存して、それぞれの重力補償器がレンズ108.1上に作用する個々の重力補償力FGCiは、これらの重力補償力FGCiがまとまってレンズ108.1に対して作用する静的な力及びモーメントを完全に補償し、均衡化するように選択される。アクチュエータ113.2の設計に依存して、最終的に、上述の静的な力及びモーメントは、レンズ108.1に機械的に接続したアクチュエータデバイス113のある一定の構成要素の重量から生じる力及び/又はモーメントを含むことができることが認められるであろう。
言い換えれば、静的な負荷条件下で、個々の重力補償器114.1が作用する個々の重力補償力FGCiは、重心108.2において作用する全ての力の総和ΣFCOG、及び重心108.2において作用する全てのモーメントの総和ΣMCOGがゼロであり、すなわち、次式が成り立つように選択される。
ΣFCOG=0、 (1)
ΣMCOG=0. (2)
この目的のために、各重力補償器114.1は、シリンダ114.2、及びシリンダ114.2に摺動可能に装着されたピストン114.3を含む。シリンダ114.2の適切なブッシュ内で導かれるピストンロッド114.4は、ピストン114.3をレンズ108.1に機械的に接続する。シリンダ114.2及びピストン114.3は、負圧チャンバ114.5を形成する。負圧源114.6は、負圧チャンバ114.5内に適切な負圧NPを供給する。
負圧源114.6によって供給されるこの負圧は、静的な負荷条件の下で上述の式(1)及び/又は(2)が満たされる、すなわち、上述のように必要な個々の重力補償力FGCiがピストンロッド114.4を通じてレンズ108.1上に作用するように選択される負圧設定値NPSに対応する。
負圧源114.6は、負圧設定値NPSを用いて負圧NPを制御する簡単な圧力制御を含む。言い換えれば、圧力制御は、負圧チャンバ114.5内の負圧NPをいかなる時点においてもできる限り負圧設定値NPSの近くに維持しようと試みる。
圧力制御は、負圧源内に完全に統合することができる。しかし、例えば、制御の反応時間を短縮するために、圧力制御の適切な圧力センサは、シリンダ114.2内に又はその近くに設けることができる。
好ましくは、アクチュエータデバイス113は、レンズ108.1を1よりも大きい自由度(DOF)で、好ましくは、最大6つの全自由度(DOF)で位置決めするように構成される。アクチュエータデバイスによって与えられる位置決め移動に依存して、レンズ108.1の位置及び/又は向きを変更することができ、それによってレンズ108.1のこの位置及び/又は向きに対して静的な負荷条件の下での上述の式(1)及び(2)の充足を得るために、相応に負圧設定値NPSを調節すべきである。これに関して、負圧設定値NPSの相応する制御を上述の負圧制御に上書きすることができる。
本発明のある一定の実施形態では、負圧設定値NPSの制御は、好ましくは、アクチュエータデバイス113によって吸収される電力を表すアクチュエータデバイス113の作動パラメータの関数として実施することができることが認められるであろう。これは、アクチュエータデバイス113によって消費される電力、及び従って発生する熱を低減するために行うことができる。例えば、負圧設定値NPSは、アクチュエータデバイス113が要する電流の関数として調節することができる。
好ましくは、負圧設定値NPSの制御、及び従って負圧チャンバ114.5内の負圧の制御は、この制御がアクチュエータデバイス113によってもたらされるレンズ108.1の動的位置制御を実質的に妨げないように、好ましくは、5Hzよりも低い狭帯域幅で与えられる。これに関して、アクチュエータデバイス113が要する電流、及びその結果として消費する電力は、静的負荷条件及び更に動的負荷条件の両方の下で低減することができる。それにより、アクチュエータデバイス113内で発生する熱の全体的な低減が導かれ、熱によって誘起される結像品質の劣化のような熱によって誘起される問題が低減する。
重力補償における負圧の使用により、デバイス114は、非常に短い反応時間、及び従って非常に良好な動的性質を有する。これは、既に上述のように、光学要素108.1を位置決めする際に、負圧チャンバ114.5内、負圧チャンバ114.5と負圧源114.6とを接続する負圧管路内、更に負圧源114.6の構成要素内で、比較的少量の作業媒体しか移送することにはならないという事実に起因する。従って、作業媒体において低い慣性力及び低い内部摩擦を扱うことになり、改善されたシステムの動的性質が導かれる。
負圧NPは、負圧チャンバ114.5の外側及びレンズ108.1を取り囲む雰囲気115内を支配する圧力との関連で負であると定められることが認められるであろう。
これに関して、更に、シリンダ114.2とピストン114.3の間に形成される間隙114.7、シリンダ114.2とピストンロッド114.4の間に形成される間隙114.8のようなあらゆる密封間隙を通じてのレンズ108.1を取り囲む雰囲気に向う材料移動がないので、負圧NPの使用は、汚染問題を簡単に排除する。これとは逆に、仮に存在するとしても、雰囲気115から負圧チャンバ114.5に向う材料移動があるだけである。
しかし、本発明の他の実施形態では、例えば、高い適応性を有する膜シールなどを設けることにより、負圧チャンバとそれを取り囲む雰囲気との間に材料流動が存在しないものと定めることができることが認められるであろう。この場合には、負圧チャンバ内の負圧は、ここでもまた、シリンダ内でピストンの反対側に位置する更に別の圧力チャンバ内を支配する雰囲気との関連においてのみ負であるものとすることができる。更に、この更に別の圧力チャンバもまた、レンズを取り囲む雰囲気から密封される。
図示の実施形態では、レンズ108.1は、50mmを超える範囲にわたって1s未満の範囲内で位置決めすることができる。更に、5kg及びそれよりも大きい重さのレンズ(又は他の光学要素)において、最高100m/s2の加速度を得ることができる。
図2から分るように、重力補償器114.1及びそれに関連付けられたアクチュエータ対113.1のアクチュエータ113.2は、個々の重力補償力FGCiの重力補償力線と、それぞれの作動力FAの作動力線とがインタフェース116において交わる方式で単一のインタフェース116においてレンズ108.1と接触する。すなわち、有利な3点支持がレンズ108.1に与えられる。
図2から同じく分るように、端止めデバイス117が、それぞれの重力補償器114.1に関連付けられる。端止めデバイス117は、上端がピストン114.3に面し、それに対して下端は、2つの膜要素117.2を通じて構造体112.1の基部に機械的に接続した管117.1によって形成される。負圧チャンバへの負圧供給の異常の場合には、ピストン114.3は、レンズ108.1の重量に起因して管117.1の上端に向って移動することになる。
ピストン114.3の下面が管117.1の上端と係合した状態で、膜要素117.2は、レンズ108.1の移動を減速及び停止するために、垂直方向に作用する力を徐々に高める。同様に、管117.1及び膜要素は、水平成分を有するレンズの移動も同様に減速及び停止することができるような水平面内の力を高めることができる。すなわち、端止めデバイス117は、言い換えれば、レンズ108.1の支持の異常の場合にレンズ108.1に対して作用する力を減衰することができ、この場合のレンズ108.1に対する損傷を回避することができる。
端止めデバイスは、この役割を満たすためのあらゆる他の適切な設計のものとすることができることが認められるであろう。特に、あらゆる他の回復性及び/又は減衰支持体をピストン114.3に係合する部分に対して選択することができる。更に、ピストン及び/又は端止めデバイスは、異常時におけるこれらの接触の場合に、適正な力伝達係合を保証するあらゆる適切な設計を有することができることが認められるであろう。
最後に、図2から分るように、基部構造体112.1はまた、基部構造体112.1に関するレンズ108.1の相対位置を捕捉する測定構成118のための支持体を形成する。レンズ108.1のこの相対位置は、ここではアクチュエータデバイス113によるレンズ108.1の能動的位置決めを制御するのに用いられる。
基部構造体112.1は、光学システム内への振動の導入を回避するために、振動隔離方式で、図2には示していない接地構造体又は更に別の基部構造体上に支持することができることが認められるであろう。
光学要素108.1が、その中心区域内で光学的に用いられないミラー又は別の光学要素である場合には、上述の3つの重力補償デバイス114及び3つのアクチュエータ対113.1を有する分散の代わりに、単一の中心に位置した重力補償デバイス114及びそれに関連付けられた複数のアクチュエータ113.2を設けることができることが更に認められるであろう。
ここで重力補償器114.1は、その重力補償力FGCiの重力補償力線が光学要素108.1の重心108.2を通じて延びるように位置している。この場合、重力補償力FGCiは、それ自体で光学要素108.1に対して作用する重力FGを完全に補償する。またインタフェース116は、最高6自由度(DOF)で光学要素108.1の力及びモーメントを伝達することができる剛体インタフェースである。
第2の実施形態
以下に、図1の露光装置101における光学要素モジュール111を置換することができる光学要素モジュールの第2の好ましい実施形態211を図1及び3を参照して説明する。
この実施形態は、その基本設計及び機能において図2の実施形態に大部分一致し、従って、ここでは主に相違点に関してのみ言及する。その結果、同様又は同一の部分には、同じ参照番号を100だけ高めたものを付与している。
図3から分るように、レンズ208.1は、基部構造体212.1、アクチュエータデバイス213、及び重力補償デバイス214の形態の力作用デバイス、並びに支持リング216の形態のインタフェースデバイスを含む支持構造体212によって支持される。レンズ208.1は、レンズ208.1の周辺に均等に分散された3つ又はそれよりも多くの板バネ219を通じて支持リング216に接続される。
アクチュエータデバイス213は、第1の実施形態に関連して上述したものと同様の非接触アクチュエータ213.2を2つ備える。各アクチュエータ213.2は、基部構造体212.1及び支持リング216に機械的に接続される。アクチュエータデバイス213は、レンズ208.1を1自由度(DOF)で加速し、従って、位置決めする役割を達成し、この間に、図3には示していない適切な誘導機構が、5つの他の自由度(DOF)におけるレンズ208.1の移動を制限する。重力補償デバイス214は、2つの重力補償器214.1を含む。各重力補償器214.1は、基部構造体212.1及びレンズ208.1に機械的に接続される。
アクチュエータ2123.2及び重力補償器214.1は、レンズ208.1の周辺に均等に分散される。この分散は、それぞれの重力補償器がレンズ208.1に対して作用する個々の重力補償力FGCiの重力補償力線が、レンズ208.1の重心(COG)208.2との共通平面内で延びるようなものである。更に、この分散は、それぞれのアクチュエータがレンズ208.1に対して作用する個々の作動力FAの作動力線が、同様に重心(COG)208.2との共通平面内で延びるようなものである。
更に、重力補償力線及び作動力線は、互いに対して、更にレンズ208.1に対して作用する重力FGの力線に対して実質的に平行である。
重力補償デバイス214は、総和で、レンズ208.1の重心(COG)208.2において作用する重力FGを相殺し、完全に補償する合計重力補償力FGGtを作用する。レンズ208.1の質量分布に依存して、それぞれの重力補償器がレンズ208.1に対して作用する個々の重力補償力FGCiは、これらの重力補償力FGCiが、まとまってレンズ208.1及び支持リング216に対して作用する静的な力及びモーメントを完全に補償して均衡化するように、すなわち、式(1)及び(2)が満たされるように選択される。アクチュエータ213.2の設計に依存して、最終的に、上述の静的な力及びモーメントは、レンズ208.1に機械的に接続したアクチュエータデバイス213のある一定の構成要素の重量から生じる力及び/又はモーメントを含むことができることが認められるであろう。
各重力補償器214.1は、ここでもまた、シリンダ214.2、及びシリンダ214.2に摺動可能に装着されたピストン214.3を含む。シリンダ214.2の適切なブッシュ内で導かれるピストンロッド214.4は、ピストン214.3をレンズ208.1に機械的に接続する。シリンダ214.2及びピストン214.3は、負圧チャンバ214.5を形成する。ここでもまた、負圧源214.6は、負圧チャンバ214.5内に適切な負圧NPを供給する。この負圧は制御され、これに関しては上記に第1の実施形態に関連して説明した。
ここでもまた、同じく図3から分るように、図2の端止めデバイス117と同一の端止めデバイス217が、それぞれの重力補償器214.1に関連付けられる。
基部構造体212.1は、光学システム内への振動の導入を回避するために、振動隔離方式で、図3には示していない接地構造体又は更に別の基部構造体上に支持することができることが認められるであろう。
第3の実施形態
以下に、図1の露光装置101における光学要素モジュール111を置換することができる光学要素モジュールの第3の好ましい実施形態311を図4を参照して説明する。
この実施形態は、その基本設計及び機能において図2の実施形態に大部分一致し、従って、ここでは主に相違点に関してのみ言及する。その結果、同様又は同一の部分には、同じ参照番号を200だけ高めたものを付与している。
大幅に概略的な図4から分るように、レンズ308.1は、基部構造体312.1、アクチュエータデバイス313、及び重力補償デバイス314の形態の力作用デバイスを含む支持構造体312によって支持される。
従来の実施形態におけるもの以外に、基部構造体312.1は、第2の部分基部構造体312.3及び第3の部分基部構造体312.4を各々振動隔離方式で上部に支持する第1の部分基部構造体312.2を含む。第2の部分基部構造体312.3がアクチュエータデバイス313を支持するのに対して、第3の部分基部構造体312.4は、重力補償デバイス314及び測定構成318を支持する。これは、重力補償デバイス314及び測定構成318が、アクチュエータデバイス313から動的に分離され、システム内に導入される全体的な振動外乱が低減するという利点を有する。
重力補償デバイス及びアクチュエータデバイスは、あらゆる適切な設計のものとすることができることが認められるであろう。特に、これらは、第1及び第2の実施形態に関連して上述したものと同じ設計のものとすることができる。
第4の実施形態
以下に、図1の露光装置101における光学要素モジュール111を置換することができる光学要素モジュールの第4の好ましい実施形態411を図5を参照して説明する。
この実施形態は、その基本設計及び機能において図2の実施形態に大部分一致し、従って、ここでは主に相違点に関してのみ言及する。その結果、同様又は同一の部分には、同じ参照番号を300だけ高めたものを付与している。
図5から分るように、レンズ408.1は、基部構造体412.1、アクチュエータデバイス413、及び重力補償デバイス414の形態の力作用デバイスを含む支持構造体412によって支持される。
アクチュエータデバイス413は、第1の実施形態に関連して上述したものと同様の非接触アクチュエータ413.2を複数備える。各アクチュエータ413.2は、基部構造体412.1及びレンズ408.1に機械的に接続される。アクチュエータデバイス413は、レンズ408.1を加速し、それによって位置決めする役割を達成する。重力補償デバイス414は、複数の重力補償器414.1を含む。各重力補償器414.1は、アクチュエータ413.2に関連付けられ、基部構造体412.1及びレンズ408.1に機械的に接続される。
各アクチュエータ413.2及びそれに関連付けられた重力補償器414.1は、支持ユニットを形成する。更に、アクチュエータ413.2及びそれに関連付けられた重力補償器414.1は、重力補償力線及び作動力線が互いに対して実質的に共線であり、更に、レンズ408.1に対して作用する重力FGの力線に対して実質的に平行であるように構成される。この目的のために、重力補償器414.1のピストンロッド414.4は、アクチュエータ413.2の管形アクチュエータロッドを通じて延びている。この手段により、非常にコンパクトな構成を得ることができる。
アクチュエータ413.2及びそれに関連付けられた重力補償器414.11は、レンズ408.1、及びレンズ408.1の変形中立平面408.3の近くに位置した共通インタフェース416に接続される。それにより、レンズ408.1内への負荷の有利な導入が達成される。
アクチュエータ413.2、及びそれに関連付けられた重力補償器414.1によって形成される適切な数の支持ユニットは、レンズ408.1の周辺に均等に分散される。重力補償デバイス414は、総和で、レンズ408.1の重心(COG)408.2において作用する重力FGを相殺し、完全に補償する合計重力補償力FGGtを作用する。レンズ408.1の質量分布に依存して、それぞれの重力補償器がレンズ408.1に対して作用する個々の重力補償力FGCiは、これらの重力補償力FGCiが、まとまってレンズ408.1に対して作用する静的な力及びモーメントを完全に補償して均衡化するように、すなわち、式(1)及び(2)が満たされるように選択される。アクチュエータ413.2の設計に依存して、最終的に、上述の静的な力及びモーメントは、レンズ408.1に機械的に接続したアクチュエータデバイス413のある一定の構成要素の重量から生じる力及び/又はモーメントを含むことができることが認められるであろう。
各重力補償器414.1は、ここでもまた、シリンダ414.2、及びシリンダ414.2に摺動可能に装着されたピストン414.3を含む。シリンダ414.2の適切なブッシュ内で導かれるピストンロッド414.4は、ピストン414.3をレンズ408.1に機械的に接続する。シリンダ414.2及びピストン414.3は、負圧チャンバ414.5を形成する。ここでもまた、負圧源414.6は、負圧チャンバ414.5内に適切な負圧NPを供給する。この負圧は制御され、これに関しては上記に第1の実施形態に関連して説明した。
ここでもまた、同じく図3から分るように、図2の端止めデバイス117と同一の端止めデバイス417が、それぞれの重力補償器414.1に関連付けられる。
第5の実施形態
以下に、図1の露光装置101における光学要素モジュール111を置換することができる光学要素モジュールの第5の好ましい実施形態511を図1から6を参照して説明する。
図6から分るように、非常に略式で示しているレンズ508.1は、光学要素モジュール511の一部を形成する。光学要素モジュール511は、レンズ508.1を支持する支持構造体512を含む。更に、支持構造体512は、基部構造体512.1、支持デバイス520、及び力作用デバイス514を含む。
支持デバイス520は、4つの受動支持要素520.1を含む(図6にはこれらのうちの1つのみを示している)。しかし、本発明の他の実施形態では、支持構造体の他の構成要素と共に光学要素に対する明確で安定した支持が達成される限り、支持要素の他のいかなる個数を選択することもできることが認められるであろう。
支持要素520.1の各々は、基部構造体512.1、及びレンズ508.1の外周に機械的に接続される。支持要素520.1は、あらゆる適切な手段によってレンズ508.1に接続することができる。例えば、支持要素520.1は、レンズ508.1の外周にクランプ締めすることができる。しかし、本発明の他の実施形態では、支持要素とレンズの間の接続は、他のあらゆる適切な種類のもの、例えば、摩擦接続、ポジティブ接続、接着接続、又はこれらのいずれかの組合せとすることができることが認められるであろう。
更に、それぞれの支持要素520.1は、レンズ508.1と基部構造体512.1との間の熱によって誘起される位置変化の補償を可能にするために、レンズ508.1の半径方向に機械的分離を設けることができる。そのような機械的分離を半径方向に設けるための適切な手段は、全開示内容が引用によって本明細書に組み込まれているUS4、733、945(Bacich)等から当業技術では全く公知であり、このため本明細書では、より詳細には説明しないことにする。
レンズ508.1に対して均等な支持を与えるために、支持要素520.1は、レンズ508.1の周辺に均等に分散される、すなわち、レンズ508.1の光軸508.3(図6ではこの光軸の実際の位置は示していない)の回りに互いに90°だけ回転される。
力作用デバイス514は、基部構造体512.1及びレンズ508.1に機械的に接続した4つの力作用ユニット514.1を含む(図6ではこれらのうちの1つのみを示している)。しかし、本発明の他の実施形態では、上述のように、最終的に1つ又はそれよりも多くの支持要素と共に光学要素に対する明確で安定した支持が達成される限り、力作用ユニットの他のいかなる個数を選択することもできることが認められるであろう。
力作用ユニット514.1は、レンズ508.1の外周に均等に分散される(すなわち、レンズ508.1の光軸508.3の回りに互いに90°回転される)。更に、各力作用ユニット514.1がレンズ508.1の周辺方向にレンズ508.1において接触する第1の位置は、2つの隣接する支持要素520.1がレンズ508.1と接触する2つの第2の位置の間の実質的に中間に位置している。すなわち、レンズ508.1に接触する支持構造体512の構成要素の均等な分散が達成される。
各力作用ユニット514.1は、ベローズ514.9及びレバー514.10の形態の力作用要素を含む。レバー514.10は、第1の端部514.11において、適切な接続手段522(図6では非常に概略的な手法で示している)によってレンズ508.1の外周における第1の位置に接続される。例えば、レバー514.10は、接続手段522により、レンズ508.1の外周にクランプ締めすることができる。しかし、本発明の他の実施形態では、接続手段は、摩擦接続、ポジティブ接続、接着接続、又はこれらのいずれかの組合せのようなレンズとレバーの間の他のあらゆる適切な接続を設けることができることが認められるであろう。
レバー514.10は、その第2の端部514.12において、ベローズ514.9の第1の端部514.13に機械的に接続される。更に、ベローズ514.9の第2の端部514.14は、基部構造体512.1に機械的に接続される。
レバー514.10は、その第1の端部514.11とその第2の端部514.12との間において、ヒンジ514.15によって、例えば、屈曲部によって基部構造体512.1に対して連接される。ヒンジ514.15による連接は、レバー514.10が、レンズ508.1の周辺方向に対して実質的に接戦方向に延びるピボット軸の回りにピボット回転可能であるようなものである。屈曲部514.13とレンズ508.1への接続の位置との間の距離、及び屈曲部514.13とベローズ514.9の間の距離のそれぞれに依存して、運動及び/又は力伝達の望ましい比は、ベローズ514.9とレンズ508.1の間で達成することができる。
支持要素520.1と同様に、接続手段522は、レンズ508.1の半径方向に機械的分離をもたらすことができる。この目的のために、接続手段522は、例えば、屈曲要素、又は板バネ要素、又は半径方向の分離機能をもたらすあらゆる他のバネ要素を含む。更に、代替的又は追加的に、接続手段522は、半径方向の案内機能をもたらすこともできる。
一方では、それにより、レンズ508.1と基部構造体512.1の間の熱によって誘起される位置変化の補償が可能になる。他方では、この半径方向に可撓性を有する構成は、レンズ508.1とレバー514.10の間の相互傾斜を可能にし、従って、レバー514.10がヒンジ514.15の回りにピボット回転される時に、曲げモーメント(レンズ508.1の周辺方向に接する軸の回りの)の導入を低減することを可能にする。そうでなければ、そのような曲げモーメントは、例えば、接続手段522とレンズ508.1の間の接続部への望ましくない負荷を助長する。
ベローズ514.9は、作用線514.16(光軸508.3に対して実質的に平行な)に沿って、ベローズ力FBiをレバー514.10に対して作用する。次に、レバー514.10を通じて、各力作用ユニット514.1は、同様にレンズ508.1の光軸508.3(又はレンズ508.1が平行平面プレートの場合には、レンズ508.1を含む光学システムの光軸508.3)に対して実質的に平行に向く望ましい変形力FDiをレンズ508.1に対して作用する。
形状、及び従ってレンズ508.1の質量分布、及び支持要素520.1が作用する力に依存して、それぞれの力作用ユニット514.1がレンズ508.1に対して作用する個々の変形力FDiは、まとまってレンズ508.1の望ましい変形をもたらすように選択される。言い換えれば、変形力FDiにより、力作用ユニット514.1がレンズ508.1に接触する第1の位置は、支持要素520.1がレンズ508.1に接触する第2の位置に対して、光軸508.l3に対して平行に変位され、レンズ508.1において望ましい変形が導かれる。
レンズ508.1のそのような変形は、例えば、光学露光装置101の光学システムに固有の及び/又はその中に導入された結像誤差を少なくとも部分的に補償するために公知の方式で用いることができる。本発明の他の実施形態では、得るべき光学要素の変形に依存して、支持要素及び/又は力作用ユニットの他のあらゆる適切な個数及び/又は分散を選択することができることが認められるであろう。
特に、受動支持要素は省略さえすることができ、光学要素に対する支持は、力作用ユニットだけによって与えることができる。これらの状況下では、光学要素に導入される変形力は、光学要素に関連付けられた光学要素の光学基準(例えば、光学要素の焦点)の位置のシフトに対処することができる。言い換えれば、光学要素の望ましい変形を与えると同時に、光学要素のそのような光学基準の望ましい位置を得る(例えば、この位置が変化しないように保つ)ことさえも可能である。
変形力FDiを与えるために、それぞれのベローズ514.9は、負圧チャンバ514.5を形成する。負圧源514.6は、負圧チャンバ514.5に供給される気体作業媒体内に適切な負圧NPを供給する。負圧源514.6によって供給されるこの負圧は、静的負荷条件の下で、上述の必要な個々の変形力FDiを力作用ユニット514.1がレンズ508.1に対して作用するように選択された負圧設定値NPSに対応する。
負圧源514.6は、負圧設定値NPSを用いて負圧NPを制御する簡単な圧力制御を含む。言い換えれば、圧力制御は、負圧チャンバ514.5内の負圧NPをいかなる時点においてもできる限り負圧設定値NPSの近くに維持しようと試みる。
圧力チャンバ514.5内に供給される圧力は、全ての力作用ユニット514.1に対して同じにすることができることが認められるであろう(例えば、共通の圧力管路を設けることにより)。好ましくは、圧力源514.6は、圧力チャンバ514.5のうちの選択された1つ内に異なる個々の圧力値を供給するようになっている(例えば、別々の圧力管路を通じて)。
圧力制御は、圧力源514.6内に完全に統合することができる。しかし、制御の反応時間を短縮するために、例えば、圧力制御の適切な圧力センサをベローズ514.9内又はその近くに設けることができる(図6に破線の輪郭521で示しているように)。
好ましくは(しかし、必ずしも必要ではないが)、圧力源514.6は、ベローズ514.9の圧力チャンバ514.5に正の圧力を供給する正の圧力源として作用するようにも構成される。この手段により、負圧NPが514.5の圧力チャンバ内を支配する時に、上述の変形力FDiは、レンズ508.1に対する第1の力として作用し、正の圧力PPが514.5の圧力チャンバ内を支配する(つまり正の圧力チャンバである)時に、反対のベローズ力−FBi、及び従って反対の変形力−FDiは、レンズ508.1に対する第2の力として作用することができる。
この手段により、レンズ508.1の様々な変形を得ることができる。特に、変形の位置毎に単一のベローズ514.9のみを用いて、レンズ508.1の中立状態(力作用ユニット514.1によって変形力が導入されない)から両方の方向における変形を得ることができる。更に、変形の位置毎に単一のベローズ514.9のみを用いて、レンズ508.1の変形を能動的に逆転することができる。
圧力チャンバ514.5内の圧力の制御は、圧力源514.6により、得るべきレンズ508.1の変形の動的要件に依存してあらゆる望ましい帯域幅で与えることができる。
負圧の使用により、力作用デバイス514は、非常に短い反応時間、及び従って良好な動的性質を有する。これは、既に上述のように、光学要素508.1に対して作用する際に、負圧チャンバ514.5内、圧力チャンバ514.5と圧力源114.6とを接続する負圧管路内、更に、圧力源514.6の構成要素内で比較的少量の作業媒体しか移送することにはならないという事実に起因する。従って、作業媒体において低い慣性力及び低い内部摩擦を扱うことになり、改善されたシステムの動的性質が導かれる。
負圧NPは、負圧チャンバ514.5の外側及びレンズ508.1を取り囲む雰囲気515内を支配する圧力との関連で負であると定められることが認められるであろう。好ましくは、最低−0.5バール、より好ましくは、最低−0.7バールの負圧が選択される。圧力源が正の圧力PP(この圧力は、圧力チャンバ514.5の外側及びレンズ508.1を取り囲む雰囲気515内を支配する圧力との関連で正である)を供給する正の圧力源としても用いられる場合には、+0.5バールまで、好ましくは、+0.7バールまでの正の圧力が選択される。
更に、空気圧システムの漏れ点を通じてレンズ508.1を取り囲む雰囲気515へ向う材料移動がないので、負圧NPの使用は、潜在的な汚染問題を簡単に排除する。これとは逆に、仮に存在するとしても、雰囲気515から負圧チャンバ514.5に向う材料移動だけが存在する。
しかし、本発明の他の実施形態では、例えば、高い適応性を有する膜シールなどを設けることにより、負圧チャンバとそれを取り囲む雰囲気の間に材料流動が存在しないものと定めることができることが認められるであろう。この場合には、負圧チャンバ内の負圧は、ここでもまた、シリンダ内でピストンの反対側に位置する更に別の圧力チャンバ内を支配する雰囲気との関連においてのみ負であるとすることができる。更に、この更に別の圧力チャンバもまた、レンズを取り囲む雰囲気から密封される。
図示の実施形態では、数ミリ秒に至る範囲における非常に短い時間、例えば、200ms、好ましくは、20ms、又はより好ましくは、2ms内で幅広い範囲においてレンズ508.1の幾何学形状を変更することができる。
最後に、図6から分るように、基部構造体512.1はまた、基部構造体512.1に関するレンズ508.1の変形及び相対位置を捕捉する測定構成518のための支持体を形成する。レンズ508.1の変形に関する情報は、圧力源514.6に供給され、圧力源514.6によって供給される圧力の制御に用いられる。レンズ508.1の相対位置に関する情報は、レンズ508.1の最終的な能動的位置決めを制御するのに用いることができる。そのような位置制御は、例えば、基部構造体512.1を位置決めする作動デバイスによって与えることができる。
基部構造体512.1は、光学システム内への振動の導入を回避するために、振動隔離方式で、図6には示していない接地構造体又は更に別の基部構造体上に支持することができることが認められるであろう。
光学要素508.1が、その中心区域内で光学的に用いられないミラー又は別の光学要素である場合には、上述の光学要素の外周において複数の力作用ユニット514.1を有する分散の代わりに、単一の中心に位置した力作用デバイス514を設けることができることが更に認められるであろう。
更に、本発明の他の実施形態では、力作用デバイスの及び/又は力作用デバイスが光学要素に作用する力の空間におけるあらゆる他の向きを選択することができることが認められるであろう。例えば、光学要素に作用する力は、少なくとも光学要素の半径及び/又は接線方向の力成分を有することができる。
更に、力作用デバイス及び力作用ユニットのあらゆる他の適切な設計を選択することができる。例えば、力作用ユニットは、光学要素に対して直接的に作用するベローズで簡単に構成することができる(すなわち、これらの間にいかなる更に別の伝達手段も位置せずに)。圧力チャンバを形成するのに、ベローズの代わりにシリンダ及びピストン構成を選択することができることも認められるであろう。
特に、図7に示すように、2つの圧力チャンバを形成する(例えば、ピストンの両方の側に)シリンダ及びピストン構成を選択することができる。図7は、図6の光学要素モジュール508をベローズ509がシリンダ614.2及びピストン614.3を有するような配置で置換された構成で示している。
ピストン614.3は、シリンダ614.2内に摺動可能に装着される。シリンダ614.2の適切なブッシュ内で導かれるピストンロッド614.4は、ピストン614.3をレバー514.10に機械的に接続する。シリンダ614.2及びピストン614.3は、第1の負圧チャンバ614.5及び第2の負圧チャンバ614.17という2つの負圧チャンバを形成する。それ以外では、シリンダ614.2及びピストン614.3は、第1から第4の実施形態に関連して説明した要件に大部分で一致し、ここでは上記に提供した説明への参照のみを行う。
負圧源514.6は、次に、適切な第1の負圧NP1を第1の負圧チャンバ614.5内に供給し、第2の負圧NP2を第2の負圧チャンバ614.7内に供給する。言い換えれば、この場合には、レンズ508.1に対して作用する力FDiの望ましい方向及び量に従って、負圧源514.6は、第1の負圧チャンバ614.5内の負圧レベルと第2の負圧チャンバ614.17内の負圧レベルとを独立して制御するようになっている。
この手段により、負圧のみを両方の圧力チャンバ内に用いて、すなわち、ベローズ514.9に関連して上述した正の圧力を供給する必要なく、反対方向の力作用をもたらすことが可能である。
最後に、力作用デバイスが、光学要素に直接的に作用するのではなく、光学要素が接続した変形可能な保持構造体(例えば、変形可能リングなど)に作用するということを達成することができる。
以上において、本発明は、193nmの波長で作動し、主に屈折光学要素を有する実施形態に関連して説明した。しかし、異なる波長、特にEUV領域においても機能する本発明の他の実施形態では、他の種類の光学要素(例えば、ミラー、格子)の使用が同様に可能であることが認められるであろう。
更に、本発明は、ボイスコイルモータ(ローレンツアクチュエータ)のような非接触アクチュエータデバイスに関連して説明した。しかし、本発明の他の実施形態では、それぞれの光学要素の位置を調節するのにいずれかの他の種類のアクチュエータが用いられる構成において本発明を適用することができることが認められるであろう。
更に、本発明は、負圧の使用のおかげで満足できる動的条件下で達成可能な比較的大きな位置決め範囲内で光学要素の位置を調節するという関連で説明した。しかし、光学投影システムにおける光学要素の位置調節に対して多くの場合に必要とされるより小さい位置決め範囲において、冒頭で説明した機械及び/又は磁気重力補償器と共に、上述の幾何学的構成を同様に達成することができることが認められるであろう。
更に、本発明を照明システムの光学要素の位置を調節することに関連して説明した。しかし、本発明の他の実施形態では、光学投影システムの光学要素又は投影露光装置のあらゆる他の部分に対して本発明を適用することができることが認められるであろう。
以上において、本発明は、マイクロリソグラフィ用途のみに関連して説明した。しかし、本発明は、あらゆる他の結像処理の関連で用いることができることは認められるであろう。
108.1 レンズ
111 光学要素モジュール
112 支持構造体
113 アクチュエータデバイス
114 重力補償デバイス

Claims (72)

  1. 光学要素と、
    前記光学要素を支持する支持構造体と、
    を含み、
    前記支持構造体は、力作用デバイスを含み、
    前記力作用デバイスは、前記光学要素に機械的に接続され、かつ該力作用デバイス内に負圧が作用している時に該光学要素に対して力を及ぼすようになっている、
    ことを特徴とする光学要素モジュール。
  2. 前記光学要素は、外周を有し、
    前記力作用デバイスは、前記光学要素の前記外周の領域で該光学要素に機械的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  3. 前記力作用デバイス内に負圧が作用している時に及ぼされる前記力は、第1の力であり、
    前記力作用デバイスは、該力作用デバイス内に正の圧力が作用している時に前記光学要素に第2の力を及ぼすようになっており、
    前記第1の力と前記第2の力は、実質的に反対の方向を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  4. 前記力作用デバイスは、前記光学要素に第1の位置で機械的に接続され、
    前記支持構造体は、前記光学要素に第2の位置で機械的に接続された少なくとも1つの支持デバイスを含み、
    前記第2の位置は、前記第1の位置とは異なっており、
    前記力作用デバイスは、前記第1の位置を前記第2の位置に対して変位させることによって前記光学要素内に変形を導入するようになっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  5. 前記力作用デバイスは、前記光学要素に前記第1の位置で機械的に接続された第1の構成要素を含み、
    前記力作用デバイスは、前記光学要素に前記第2の位置で機械的に接続されて前記支持デバイスを形成する第2の構成要素を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光学要素モジュール。
  6. 前記光学要素は、光軸を形成し、
    前記力作用デバイスは、該力作用デバイスによって作用する前記力が、前記光軸に平行な方向の軸線方向力成分及び該光軸に対して横方向の横方向力成分のうちの少なくとも一方を有するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  7. 前記力作用デバイスは、負圧の供給源を含み、
    前記負圧の供給源は、前記力作用デバイス内で前記力を発生させるように作用する作業媒体内に該負圧を発生させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  8. 前記負圧源は、最低−0.7バールの負圧を発生させることを特徴とする請求項7に記載の光学要素モジュール。
  9. 前記力作用デバイス内に負圧が作用している時に及ぼされる前記力は、第1の力であり、
    前記力作用デバイスは、正圧供給源を含み、
    前記正圧供給源は、前記力作用デバイス内で前記光学要素に対して第2の力を及ぼすように作用する前記作業媒体内に正圧を発生させ、
    前記第1の力と前記第2の力は、実質的に反対の方向を有する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光学要素モジュール。
  10. 前記作業媒体は、気体媒体であることを特徴とする請求項7に記載の光学要素モジュール。
  11. 前記力作用デバイスは、ベローズを含み、
    前記ベローズは、負圧チャンバを形成し、
    前記ベローズは、前記光学要素に機械的に接続され、かつ前記負圧チャンバ内に前記負圧が作用している時に該光学要素に対して前記力を及ぼす、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  12. 前記力作用デバイスは、シリンダ要素及び該シリンダ要素内に配置されたピストン要素を含み、
    前記シリンダ要素及び前記ピストン要素は、互いに対して可動であり、かつ負圧チャンバを形成し、
    前記ピストン要素及び前記シリンダ要素の一方は、前記光学要素に機械的に接続され、かつ前記負圧チャンバ内に前記負圧が作用している時に該光学要素に対して前記力の少なくとも一部を及ぼすようになっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  13. 間隙が、前記シリンダ要素と前記ピストン要素の間に形成され、
    前記間隙は、前記負圧チャンバ内で前記負圧が支配する時に該負圧チャンバの外部の雰囲気を形成する媒体の該負圧チャンバ内への僅かな流れを許す、
    ことを特徴とする請求項12に記載の光学要素モジュール。
  14. 前記光学要素は、外周を有し、
    前記力作用デバイスは、複数の構成要素を有し、
    前記力作用デバイスの前記複数の構成要素の少なくとも一部は、前記外周に実質的に均等に分散されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  15. 前記光学要素は、マイクロリソグラフィデバイスの光学要素であることを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  16. 前記光学要素は、前記マイクロリソグラフィデバイスの照明デバイスの光学要素であることを特徴とする請求項15に記載の光学要素モジュール。
  17. 前記支持構造体は、アクチュエータデバイスを含み、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に機械的に接続されており、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に対して該光学要素を加速する作動力を及ぼすようになっており、
    前記力作用デバイスは、重力補償デバイスの重力補償器を形成し、
    前記重力補償器は、該重力補償器内に負圧が作用している時に前記光学要素に対して重力補償力を及ぼすようになっており、
    前記重力補償力は、前記光学要素に作用する重力の少なくとも一部を相殺する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学要素モジュール。
  18. 前記重力補償力は、前記光学要素に作用する前記重力を実質的に補償することを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  19. 前記重力補償デバイスは、負圧の供給源を含み、
    前記負圧供給源は、前記重力補償器内で前記重力補償力を発生させるように作用する作業媒体内に前記負圧を発生させる、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  20. 前記重力補償デバイスは、負圧制御デバイスを含み、
    前記負圧制御デバイスは、前記負圧が、前記アクチュエータデバイスを通じた前記光学要素の作動中に実質的に一定に維持されるように前記負圧供給源を制御する、
    ことを特徴とする請求項19に記載の光学要素モジュール。
  21. 前記重力補償器は、シリンダ要素及び該シリンダ要素内に配置されたピストン要素を含み、
    前記シリンダ要素及び前記ピストン要素は、互いに対して可動であり、かつ負圧チャンバを形成し、
    前記ピストン要素及び前記シリンダ要素の一方は、前記光学要素に機械的に接続され、かつ前記負圧チャンバ内に前記負圧が作用している時に該光学要素に対して前記重力補償力の少なくとも一部を及ぼすようになっている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  22. 間隙が、前記シリンダ要素と前記ピストン要素の間に形成され、
    前記間隙は、前記負圧チャンバ内で前記負圧が支配する時に該負圧チャンバの外部の雰囲気を形成する媒体の該負圧チャンバ内への僅かな流れを許す、
    ことを特徴とする請求項21に記載の光学要素モジュール。
  23. 間隙が、前記シリンダ要素と前記ピストン要素の間に形成され、
    前記間隙は、密封デバイスによって密封されている、
    ことを特徴とする請求項21に記載の光学要素モジュール。
  24. 前記重力補償器は、実質的に一定の重力補償力で前記光学要素の行程を辿るようになっており、
    前記行程は、少なくとも長さ10mm、好ましくは、少なくとも長さ50mmである、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  25. 前記重力補償器は、前記光学要素の前記行程を実質的に一定の重力補償力で2秒未満、好ましくは、1秒未満内に辿るようになっていることを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  26. 前記重力補償器は、前記光学要素に対して重力補償力線に沿って前記重力補償力の少なくとも一部を及ぼすようになっており、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に対して作動力線に沿って前記作動力を及ぼすようになったアクチュエータを含み、
    前記重力補償力線と前記作動力線は、交点で交わっている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  27. 前記交点は、前記重力補償器及び前記アクチュエータのうちの少なくとも一方が前記光学要素に接続された機械的インタフェースの少なくとも近くに位置していることを特徴とする請求項26に記載の光学要素モジュール。
  28. 前記重力補償器は、前記光学要素に対して重力補償力線に沿って前記重力補償力の少なくとも一部を及ぼすようになっており、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に対して作動力線に沿って前記作動力を及ぼすようになったアクチュエータを含み、
    前記重力補償力線と前記作動力線は、実質的に平行である、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  29. 前記重力補償力線と前記作動力線は、実質的に共線であることを特徴とする請求項28に記載の光学要素モジュール。
  30. インタフェースデバイスが設けられ、
    前記重力補償デバイス及び前記アクチュエータデバイスのうちの少なくとも一方は、前記インタフェースデバイスに機械的に接続され、
    前記インタフェースデバイスは、前記光学要素に機械的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  31. 前記光学要素は、外周を有し、
    前記重力補償デバイス及び前記アクチュエータデバイスのうちの少なくとも一方の構成要素が、前記外周に実質的に均等に分散されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  32. 前記光学要素は、重心を有し、
    前記重力補償デバイスは、前記光学要素に対して前記重力補償力を重力補償力線に沿って及ぼすようになっており、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に対して前記作動力を作動力線に沿って及ぼすようになっており、
    前記アクチュエータデバイス及び前記重力補償デバイスは、前記重力補償力線及び前記作動力線のうちの少なくとも一方が前記光学要素の前記重心を通って延びるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  33. 前記アクチュエータデバイスは、少なくとも1つのローレンツアクチュエータを含むことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  34. 端止めデバイスが設けられ、
    前記端止めデバイスは、前記重力補償デバイスの故障の場合に重力に誘起される前記光学要素の移動を制限するようになっている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  35. 前記端止めデバイスは、前記重力補償デバイスの故障の場合に重力誘起の前記光学要素の移動を制限する時に、該光学要素に作用する反応力を減衰するようになっていることを特徴とする請求項34に記載の光学要素モジュール。
  36. 前記端止めデバイスは、前記重力補償デバイス及び前記アクチュエータデバイスのうちの少なくとも一方に関連付けられることを特徴とする請求項34に記載の光学要素モジュール。
  37. 基部構造体が設けられ、
    前記重力補償デバイス及び前記アクチュエータデバイスは、振動隔離方式で前記基部構造体上に支持されている、
    ことを特徴とする請求項17に記載の光学要素モジュール。
  38. 前記重力補償デバイスは、振動隔離方式で前記基部構造体上に支持されている第1の支持デバイス上に支持され、
    前記アクチュエータデバイスは、振動隔離方式で前記基部構造体上に支持されている第2の支持デバイス上に支持される、
    ことを特徴とする請求項37に記載の光学要素モジュール。
  39. マスク上に形成されたパターンの像を基板上に転写するための光学露光装置であって、
    光路の光を供給するようになった照明システムと、
    前記光路内に位置して前記マスクを受け取るようになったマスクユニットと、
    前記光路の端部に位置して前記基板を受け取るようになった基板ユニットと、
    前記マスクの位置と前記基板の位置の間の前記光路内に位置して前記パターンの像を該基板上に転写するようになった光学投影システムと、
    を含み、
    前記照明システム及び前記光学投影システムのうちの少なくとも一方は、光学要素モジュールを含み、
    前記光学要素モジュールは、光学要素及び該光学要素を支持する支持構造体を含み、
    前記支持構造体は、力作用デバイスを含み、
    前記力作用デバイスは、前記光学要素に機械的に接続されており、かつ該力作用デバイス内に負圧が作用している時に該光学要素に対して力を及ぼすようになっている、
    ことを特徴とする装置。
  40. 前記支持構造体は、アクチュエータデバイスを含み、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に機械的に接続されており、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に対して該光学要素を加速する作動力を及ぼすようになっており、
    前記力作用デバイスは、重力補償デバイスの重力補償器を形成し、
    前記重力補償器は、該重力補償器内に負圧が作用している時に前記光学要素に対して重力補償力を及ぼすようになっており、
    前記重力補償力は、前記光学要素に作用する重力の少なくとも一部を相殺する、
    ことを特徴とする請求項39に記載の光学露光装置。
  41. 光学要素を支持するための支持構造体であって、
    力作用デバイス、
    を含み、
    前記力作用デバイスは、光学要素に機械的に接続され、かつ該力作用デバイス内に負圧が作用している時に該光学要素に対して力を及ぼすようになっている、
    ことを特徴とする構造体。
  42. 前記力作用デバイスは、負圧の供給源を含み、
    前記負圧の供給源は、前記力作用デバイス内で前記力を発生させるように作用する作業媒体内に該負圧を発生させる、
    ことを特徴とする請求項41に記載の支持構造体。
  43. 前記負圧源は、最低−0.7バールの負圧を発生させることを特徴とする請求項42に記載の支持構造体。
  44. 前記力作用デバイス内に負圧が作用している時に及ぼされる前記力は、第1の力であり、
    前記力作用デバイスは、正圧供給源を含み、
    前記正圧供給源は、前記力作用デバイス内で前記光学要素に対して第2の力を及ぼすように作用する前記作業媒体内に正圧を発生させ、
    前記第1の力と前記第2の力は、実質的に反対の方向を有する、
    ことを特徴とする請求項42に記載の支持構造体。
  45. 前記作業媒体は、気体媒体であることを特徴とする請求項42に記載の支持構造体。
  46. 前記力作用デバイスは、ベローズを含み、
    前記ベローズは、負圧チャンバを形成し、
    前記ベローズは、前記光学要素に機械的に接続され、かつ前記負圧チャンバ内に前記負圧が作用している時に該光学要素に対して前記力を及ぼす、
    ことを特徴とする請求項41に記載の支持構造体。
  47. 前記力作用デバイスは、シリンダ要素及び該シリンダ要素内に配置されたピストン要素を含み、
    前記シリンダ要素及び前記ピストン要素は、互いに対して可動であり、かつ負圧チャンバを形成し、
    前記ピストン要素及び前記シリンダ要素の一方は、前記光学要素に機械的に接続され、かつ前記負圧チャンバ内に前記負圧が作用している時に該光学要素に対して前記力の少なくとも一部を及ぼすようになっている、
    ことを特徴とする請求項42に記載の支持構造体。
  48. 間隙が、前記シリンダ要素と前記ピストン要素の間に形成され、
    前記間隙は、前記負圧チャンバ内で前記負圧が支配する時に該負圧チャンバの外部の雰囲気を形成する媒体の該負圧チャンバ内への僅かな流れを許す、
    ことを特徴とする請求項47に記載の支持構造体。
  49. アクチュエータデバイスが設けられ、
    前記力作用デバイスは、重力補償デバイスの重力補償器を形成し、
    前記アクチュエータデバイスは、前記光学要素に機械的に接続され、かつ該光学要素を加速する作動力を該光学要素に及ぼすようになっており、
    前記重力補償器は、該重力補償器内に負圧が作用している時に前記力を前記光学要素に重力補償力として及ぼすようになっており、
    前記重力補償力は、前記光学要素に作用する重力の少なくとも一部を相殺する、
    ことを特徴とする請求項41に記載の支持構造体。
  50. 前記重力補償器は、実質的に一定の重力補償力で前記光学要素の行程を辿るようになっており、
    前記行程は、少なくとも長さ10mm、好ましくは、少なくとも長さ50mmである、
    ことを特徴とする請求項49に記載の支持構造体。
  51. 前記重力補償器は、前記光学要素の前記行程を実質的に一定の重力補償力で2秒未満、好ましくは、1秒未満内に辿るようになっていることを特徴とする請求項50に記載の支持構造体。
  52. 光学要素を支持する方法であって、
    光学要素及び力作用デバイスを準備する段階と、
    前記光学要素を支持する段階と、
    を含み、
    前記光学要素を支持する前記段階は、前記力作用デバイスを通じて該光学要素に対して力を及ぼす段階を含み、
    前記力は、負圧を用いて発生させる、
    ことを特徴とする方法。
  53. 前記光学要素は、外周を有し、
    前記力を及ぼす前記段階は、前記光学要素の前記外周の領域で該光学要素に対して該力を及ぼす段階を含む、
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 前記負圧を用いて発生する前記力は、第1の力であり、
    前記光学要素を支持する前記段階は、前記力作用デバイスを通じて該光学要素に対して第2の力を及ぼす段階を含み、
    前記第2の力は、正圧を用いて発生され、
    前記第1の力と前記第2の力は、実質的に反対の方向を有する、
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  55. 前記力は、第1の位置で前記光学要素に及ぼされ、
    前記光学要素を支持する前記段階は、該光学要素を第2の位置で支持する段階を含み、
    前記第2の位置は、前記第1の位置とは異なっており、
    前記光学要素を支持する前記段階は、前記第2の位置に対して前記第1の位置を変位させることによって該光学要素内に変形を導入する段階を含む、
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  56. 前記負圧は、前記力作用デバイス内で前記力を発生させるように作用する作業媒体内で発生されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  57. 前記負圧は、最低−0.7バールに及ぶ範囲であることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  58. 前記力作用デバイスは、重力補償デバイスを形成し、
    前記重力補償デバイスによって及ぼされる前記力は、前記光学要素に作用する重力の少なくとも一部を相殺する重力補償力である、
    ことを特徴とする請求項52に記載の方法。
  59. 前記重力補償力は、前記光学要素に作用する前記重力を実質的に補償することを特徴とする請求項58に記載の方法。
  60. 前記光学要素を加速する作動力が、アクチュエータデバイスを通じて該光学要素に及ぼされることを特徴とする請求項58に記載の方法。
  61. 前記負圧は、該負圧が前記アクチュエータデバイスを通じた前記光学要素の作動中に実質的に一定に維持されるように制御されることを特徴とする請求項60に記載の方法。
  62. 前記アクチュエータデバイスは、少なくとも1つのローレンツアクチュエータを含むことを特徴とする請求項60に記載の方法。
  63. 前記重力補償デバイスは、シリンダ要素及び該シリンダ要素内に配置されたピストン要素を含み、該シリンダ要素及び該ピストン要素は、互いに対して可動であり、かつ負圧チャンバを形成し、
    前記ピストン要素及び前記シリンダ要素のうちの一方は、前記光学要素に機械的に接続され、
    前記重力補償力を及ぼす前記段階は、前記負圧チャンバ内に前記負圧を発生させる段階を含む、
    ことを特徴とする請求項58に記載の方法。
  64. 前記光学要素の行程が、アクチュエータデバイスを通じて発生され、
    前記行程は、少なくとも長さ10mm、好ましくは、少なくとも長さ50mmであり、
    前記光学要素の前記行程の前記発生中に前記重力補償力を実質的に一定に維持する段階、
    を含むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
  65. 前記行程は、2秒未満、好ましくは、1秒未満内に発生されることを特徴とする請求項64に記載の方法。
  66. 前記重力補償力の少なくとも一部は、重力補償力線に沿って前記光学要素に及ぼされ、
    前記光学要素を加速する作動力が、アクチュエータデバイスを通じて作動力線に沿って該光学要素に及ぼされ、
    前記重力補償力線と前記作動力線は、交点で交わっている、
    ことを特徴とする請求項58に記載の方法。
  67. 前記重力補償力の少なくとも一部は、重力補償力線に沿って前記光学要素に及ぼされ、
    前記光学要素を加速する作動力が、アクチュエータデバイスを通じて作動力線に沿って該光学要素に及ぼされ、
    前記重力補償力線と前記作動力線は、実質的に平行である、
    ことを特徴とする請求項58に記載の方法。
  68. 前記重力補償力線と前記作動力線は、実質的に共線であることを特徴とする請求項67に記載の方法。
  69. 前記光学要素は、重心を有し、
    前記重力補償力は、重力補償力線に沿って前記光学要素に及ぼされ、
    前記重力補償力線は、前記光学要素の前記重心を通って延びている、
    ことを特徴とする請求項58に記載の方法。
  70. 前記負圧は、5Hz未満の帯域幅で継続的に調節されることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  71. 前記光学要素を加速する作動力が、アクチュエータデバイスを通じて該光学要素に及ぼされ、
    前記負圧は、前記アクチュエータデバイスによって消費される電力を低減するために、該アクチュエータデバイスの作動パラメータの関数として継続的に調節される、
    ことを特徴とする請求項58に記載の方法。
  72. 前記アクチュエータデバイスは、電気アクチュエータを含み、
    前記作動パラメータは、前記電気アクチュエータが要する電流である、
    ことを特徴とする請求項71に記載の方法。
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