JP2009544719A - ハイブリッドタンパク質の調製方法 - Google Patents

ハイブリッドタンパク質の調製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009544719A
JP2009544719A JP2009521909A JP2009521909A JP2009544719A JP 2009544719 A JP2009544719 A JP 2009544719A JP 2009521909 A JP2009521909 A JP 2009521909A JP 2009521909 A JP2009521909 A JP 2009521909A JP 2009544719 A JP2009544719 A JP 2009544719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
slurry
proteins
hybrid
hybrid protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009521909A
Other languages
English (en)
Inventor
ギリッシュ エム. ガンジャル
クロデュアルド シー. マニンガ
スク バッシ
Original Assignee
エムジーピー イングリーディエンツ アイエヌシー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US11/459,198 external-priority patent/US20080020125A1/en
Application filed by エムジーピー イングリーディエンツ アイエヌシー. filed Critical エムジーピー イングリーディエンツ アイエヌシー.
Publication of JP2009544719A publication Critical patent/JP2009544719A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/22Working-up of proteins for foodstuffs by texturising
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/04Animal proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/14Vegetable proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L11/00Pulses, i.e. fruits of leguminous plants, for production of food; Products from legumes; Preparation or treatment thereof
    • A23L11/05Mashed or comminuted pulses or legumes; Products made therefrom
    • A23L11/07Soya beans, e.g. oil-extracted soya bean flakes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/03Organic compounds
    • A23L29/045Organic compounds containing nitrogen as heteroatom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L5/00Preparation or treatment of foods or foodstuffs, in general; Food or foodstuffs obtained thereby; Materials therefor
    • A23L5/10General methods of cooking foods, e.g. by roasting or frying
    • A23L5/13General methods of cooking foods, e.g. by roasting or frying using water or steam
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L5/00Preparation or treatment of foods or foodstuffs, in general; Food or foodstuffs obtained thereby; Materials therefor
    • A23L5/30Physical treatment, e.g. electrical or magnetic means, wave energy or irradiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23PSHAPING OR WORKING OF FOODSTUFFS, NOT FULLY COVERED BY A SINGLE OTHER SUBCLASS
    • A23P10/00Shaping or working of foodstuffs characterised by the products
    • A23P10/20Agglomerating; Granulating; Tabletting

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

【課題】改変されたSS/SH結合を含有するハイブリッドタンパク質を調製し、それにより機能性および/または栄養素性質の向上したハイブリッドタンパク質を取得するための熱水処理を提供する。
【解決手段】該処理は、少なくとも2種のタンパク質を含むタンパク質含有スラリーを最初に均質化処理した後、ジェットクッカー(16)または同様の装置内で高圧スチーム処理して熱ショックを与え、それによりいくらかのタンパク質のコンフォメーションを改変し、次いでタンパク質を再形成させうる時間保持する、その上に、該タンパク質を冷却する。植物性および動物性タンパク質を処理することができ、出発スラリーは、pH調整されたおよび/または1以上の付加的成分(たとえば塩、リン酸塩、脂肪酸、多糖、アルコール、芳香族化合物)が供されてもよい。ハイブリッドタンパク質は、食物成分(たとえば溶解剤、湿潤剤、分散剤、泡立ち剤、乳化剤、粘化剤、ゲル化剤または濃化剤)として有用である。
【選択図】なし

Description

関連出願
この出願は、2006年7月21日に出願された発明の名称をハイブリッドタンパク質の調製方法とする米国特許出願第11/459,198号の一部継続出願であり、該出願の全部が引用により本願に取り込まれる。
発明の技術分野
本発明は、所望の機能性能をもつハイブリッドタンパク質を得るために、複数種の出発タンパク質中のSS/SH結合の内部タンパク質および/または外部タンパク質再構成によって形成されるハイブリッドタンパク質の作製方法に広く関する。より具体的には、本発明は、少なくとも2種のタンパク質を含む水系タンパク質含有スラリーを、まず均質化処理した後、スチームと出発タンパク質との相互作用を生起させるためにジェットクッカーまたは同様の装置内で高圧スチームを用いて熱水処理し、それにより少なくともある程度のタンパク質のコンフォーマンスを変えるような方法およびそれにより得られるハイブリッドタンパク質に関する。上記処理されたスラリーは、その後保持し、冷却してハイブリッドタンパク質を形成させ、スプレー乾燥 または他の湿分除去技術のどれかにより回収される。
従来技術の説明
タンパク質は、本質的に、アミノ基の窒素原子が先にあるカルボキシ基の炭素原子に結合するペプチド結合により連結された線状鎖のアミノ酸残基で構成される。全てのアミノ酸は、同じ骨格構造をもち、その側鎖のみに違いがある。アミノ酸残基側鎖の物理化学的性質および該残基の配列は、タンパク質の構造と機能を決定する支配的要因である。タンパク質分子は、サイズも広範に異なり、たとえば、酵素は、約13kDaから数千kDaまでのさまざまなサイズがある。
タンパク質の構造は、重要な4種のレベルで認識される。最も基礎的なレベルは、一次構造、すなわち、鎖状アミノ酸残基の配列である。タンパク質の二次構造は、鎖中の互いが相対的に近接するアミノ酸残基のコンフォメーションに関連する。3つのコンフォメーションが知られている:α−ヘリックス、β−折畳みシートおよび非周期的(ランダムコイルとしても知られる)。タンパク質の三次構造は、疎水性および静電力、ならびにタンパク質の脂肪族側鎖および芳香族側鎖間のジスルフィド架橋により得られる、その空間的構造をいう。疎水的な相互作用は三次構造に関与する重要な原動力である。四次の最終タンパク質構造は四次元構造である。これは、本質的に巨大な凝集分子を形成するというタンパク質サブユニットの集合の性質を表現する。
食物およびタンパク性食物成分の性質は、2つのカテゴリー、すなわち栄養素および機能的性質に分けることができる。機能的性質は、食物または食物成分の利用に影響を及ぼすか、または加工処理、輸送、貯蔵、調製および消費における食物または食物系の挙動に影響するその性質として定義される。与えられたタンパク質が食物系においてよく機能するには、通常、多機能であることが望ましい。たとえば、卵白は、泡立ち性、乳化性、熱硬化性、および結合性/接着性などの多機能をもつ。どのタンパク質の機能的性質も、基本的に、そのサイズ、形状、アミノ酸の組成ないし配列、正味の電荷、電荷分布、疎水性度/親水性度の比、および二次、三次ないし四次の構造配列などの物理化学的および構造的構成に関連する。
これまで、タンパク質の機能的性質を改変するためのタンパク質の変質または再構成が試みられてきた。たとえば、特許文献1は、ホエータンパク質のゲル化性を改善するため、それをより疎水性にすることを記載する。商業的に入手可能なホエータンパク質濃縮物を、カゼイン塩ナトリウムまたはマグネシムと共に75℃まで加熱すれば、疎水性の強まった最終タンパク質をもたらす。ラスティティ(Lasztity)らは、四次構造を解離するための尿素、SS結合を低減するためのβ−メルカプトエタノールおよびSH基をSS結合に再酸化するための曝気を用いて変質される小麦胚芽タンパク質系を研究した(非特許文献1)。この処理は、小麦胚芽タンパク質の表面タンパク質の性質を改変した。
バレーグ(Ballegu)の論文は、ジェットクッカーを用いる小麦グルテン分離物の熱水処理を記載する(非特許文献2)。回収したタンパク質試料のHPLCプロファイルは、グリアジン分子が凝集および/または架橋を介して重合し、グルテニンまたはグルテニン様分子となることを示した;その重合度は上記処理の度合いに依存することが分かった。熱水処理した小麦グルテン分離物の粘度は、処理条件に関係なく、対照のそれより高いことが分かった。
他の文献としては、非特許文献3〜4および特許文献2〜15などが挙げられる。
欧州特許第782825号 米国特許第4,038,431号 米国特許第4,500,454号 米国特許第3,754,926号 米国特許第5,100,679号 米国特許第5,068,117号 米国特許第4,036,996号 米国特許第3,965,268号 米国特許第4,038,432号 米国特許第4,062,987号 米国特許第4,650,856号 日本特許第356021568号 日本特許第362146659号 日本特許第361227739号 日本特許第360030645号
Lasztityら,Narung,42:210(1998) Ballegu,小麦グルテン分離物の機能性における熱水処理の効果(Effect of Hydrothermal Process on Functional Properties of Wheat gluten Isolate)(2001) Cosio ら,J. Dairy Sci.,83:1933(2000) Apichartsrangkoon,Food Sci.,67:653(2002)
一般的に、従来技術は単一のタンパク質または混合物を、熱および圧(たとえば、押出またはスチーム処理)とともに化学的変質剤を用いる方法で変質しうることを教示する。しかしながら、そのような技術は、それらの機能的性質を、ときには不利な方向に大きく変えることがある。
本発明の目的は、複数の異なる出発タンパク質からのハイブリッドタンパク質の形成である。本発明の方法は、広くは、少なくとも2種のタンパク質を含む水系のタンパク質含有スラリーを提供することを含む。該スラリーは、まず、好ましくは慣用の食物均質化処理装置を用い、pH調整してまたはせずに均質化処理する。その後、この均質化スラリーを、高圧スチームとともに加圧された噴射ゾーンに導入し、そこで、少なくともある程度のタンパク質のコンフォメーションを変えるに充分な熱および圧および時間の条件下でタンパク質を処理する。そのような熱水処理に次いで、処理したスラリーは保持チューブを通過させ、冷却する。
好ましくは、上記水系の出発スラリーは、固形含量が約50重量%より多くなく、好ましくは約35重量%以下が望ましい。タンパク質スラリーの初期均質化処理は、均一によく混合された生成物となるまで行われる。均質化処理において、ミルクの均質化処理の場合のように高温条件を用いることは不要であるだけでなく、おそらく望ましくない。むしろ、好ましい処理は、食物産業で通常使用されるホモミキサーを用いて、本質的に環境温度で実施される。均質化処理速度は、初期スラリーの固形含量および加工されるタンパク質の種類に応じて異なる。場合によっては、約20−60Hz、より好ましくは約30−50Hzの処理速度は、よい結果をもたらす。
多くの場合、均質化処理の前またはその間に、初期スラリーのpHを調整することが望ましい。本質的に均質なスラリーが得られる限り、さまざまな種類のpH調整剤をこの目的のために使用することができる。
pH調整してまたはせずに均質化処理後、該スラリーを加圧型噴射ゾーン(たとえば、ジェットクッカー)中で処理し、出発タンパク質の直接高圧スチーム導入による相互作用を得る。加圧型噴射ゾーンの条件は、10−350°F(より好ましくは約100−350°F)の温度、約10−150psiの圧が維持されるように選択するのが望ましい。噴射ゾーン内のスラリー滞留時間は、1秒ないし2・1/2分のオーダーとする。高圧スチーム処理後、生成物は好ましくは約15秒−1分の間保持した後冷却する。冷却工程は、好ましくは短時間(約10−60秒)で約50−150°Fの温度に達するように実施される;冷却は雰囲気への暴露および/または強制冷却により行うことができる。その後、生成物を、スプレー乾燥または他のどのような従来技術によっても乾燥することができる。乾燥したハイブリッドタンパク質生成物は、湿分含量が湿量基準で約3−10重量%が望ましい。
高圧スチームと出発タンパク質との直接相互作用は、タンパク質のコンフォメーションを“開放”させるか、そうでなければ変化させると考えられる。したがって、特に工程を維持する間および冷却工程のいくらかの間、タンパク質は再構成して所望の本発明のハイブリッドタンパク質を形成する。
本発明に係るハイブリッドタンパク質は、各ハイブリッドタンパク質の特異性に応じて溶解剤、湿潤剤、分散剤、泡立ち剤、乳化剤、粘化剤、ゲル化剤または濃化剤として機能し、特に食物系での有用性がみられる。本発明の処理は、出発タンパク質の特徴的性質を高めるように合わせることができる。
図1は、本発明における好適な処理装置の模式図である。 図2は、本発明の処理において用いられる好ましいタイプのジェットクッカーを模式図である。 図3は、本発明の処理を用いるハイブリッドタンパク質生成のメカニズムを示す模式図である。 図4は、実施例1および2における一連の試験を示す棒グラフである。ここでは、小麦タンパク質分離物および大豆タンパク質分離物の各種混合物を本発明にしたがい処理し、溶解性タンパク質について試験した。 図5は、実施例1に記載の特定の小麦タンパク質分離物/大豆タンパク質分離物の生成物の乳化性を示す棒グラフである。 図6は、本発明の小麦タンパク質分離物/大豆タンパク質分離物ハイブリッドタンパク質生成物を、個別に処理した小麦タンパク質分離物との比較で、泡容積および泡安定性を比較する棒グラフである。
本発明の処理を実施するのに適した装置10を図1に模式的に示す。一般的に、 装置10は、スチーム噴射構成部12、スラリー調製および噴射構成部14、ジェットクッカー16、および回収構成部18を含む。
スチーム構成部10は、入口弁20とともに、インライン分離器22および最終生成物をジェットクッカー16のスチーム入口28に導く電子制御式弁26に導くフィルター24を含む。上記構成部14は、1または複数のスラリー供給タンク30含み、好ましくは予備加熱タンク36とともにホモジナイザーまたはホモミキサー(たとえば、AZ&S−MSシリーズのホモミキサー)を備え;該タンク36は生成物ポンプ40に導く生成物ライン38を有する。ポンプ40の出口は、クッカー16のスラリー入口42に接続している。
ジェットクッカー16をさらに図2に示すが、それは、スチーム入口28、それに接続されたスラリー入口42とともに処理スラリー排出ライン46をもつ基体胴部44を含む。胴部44は、内部に、排出ライン46に続く合流流路48がある。調節弁部材50は、流路48内に回転式調節ホイール52の手段により軸方向に移動可能に配置される。上記部材50は、通常、隣接する胴部44の形状壁表面と嵌合する円錐壁54を示すことが認められるであろう。胴部50は、円錐壁54と隣接する主胴部壁表面との間に大きめまたは小さめのクリランスを持たせて適応させ得ることが容易に理解される。これは、胴部44の境界内で加圧型噴射ゾーン56を制限する効果を生じる。また、ジェットクッカーのデザインは、基本的な目的、すなわち上昇圧下でのスチームとスラリーとの直接相互作用を達成するために変え得ることも理解される。
回収構成部18は、適切な弁機能を備え、三方分岐弁60に接続している生成物輸送ライン58(保持ゾーンとしても機能する)を含む。該弁60の1つの排出ライン62は、大気へのスチームのフラッシュと、その結果の冷却を得るフラッシュ・チャンバー64に接続している。チャンバー64からのスラリー排出は、生成物貯蔵タンク68に連結された加熱釜66に導かれる。タンク68内に回収されたスラリーは、その後、ライン70を介して通常のスプレー乾燥機に送られる。弁66からの反対側のライン72は、慣用の冷却系76を用いて機能されるプレート型熱交換器74に送る。交換器74からの排出78は、釜66に、または直接的にタンク68に送る。したがって、ユーザーが、乾燥に先立って単なる環境雰囲気への暴露による、または交換器74を介して供給される冷却を用いる冷却を構成部18に追加しうることが容易に理解される。
使用にあたって、上記装置10は、全ての処理が所望の機能的性質をもつハイブリッドタンパク質の生成を可能にするようにタンパク質スラリーを処理するために機能する。上述のとおり、本発明の方法は、大きくは、少なくとも2種のタンパク質で構成される水系のタンパク質含有スラリーの供給を含み;該スラリーは均質化処理され、スチームと共に加圧型噴射ゾーンに導入され、そこで、少なくともいくらかのタンパク質のコンフォメーションを改変する条件下で該タンパク質は処理される。その後、処理スラリーは冷却され、結合ハイブリッドタンパク質が回収される。
仕込みスラリーは、約50重量%以下の固形含量を含むことができるが、より好ましくは希釈して、約35重量%以下の、さらにより好ましくは約0.5−20重量%の固形含量を含むことが望ましい。出発スラリーの全タンパク質含量は、通常、約3.5−45重量%、より好ましくは約5−45重量%の範囲である。
本発明では、広範な種類のタンパク質を用いることができるが、好適にはタンパク質はその濃縮物が望ましく、すなわち使用されるタンパク質含有材料のタンパク質含量は少なくとも約65重量%、より好ましくは約70−90重量%が望ましい。大豆タンパク質について、たとえば、大豆濃縮物(典型的にほぼ75重量%大豆タンパク質)または大豆分離物(典型的に約90重量%大豆タンパク質)のいずれも、大豆粉末または粗粒などのタンパク質低度濃縮品の代わりに好ましく用いられる。実質的には、どのようなタンパク質の組合わせでも使用することができ、すなわち、該タンパク質は、植物性および動物性タンパク質からなる群より選ぶことができる。植物性タンパク質の例としては、大豆、小麦、オート麦、コメ、ピーナッツ、エンドウ豆、綿実、コーン、モロコシ、果実およびそれらの混合物からなる群より選ばれ、また、好ましい動物性タンパク質は、牛肉、鶏肉、豚肉、ミルク、ホエー、タマゴおよびそれらの混合物からなる群より選ばれる;単細胞タンパク質も使用可能である。出発タンパク質は、天然のタンパク質でもよく、また化学的、酵素的または熱力学的処理などの公知の手段により改変されていてもよいことも理解されるべきである。一実施例としてではあるが、本発明では、脱アミド化グルテンを、コーンゼインなどの他のタンパク質と共に用いることもできる。単細胞タンパク質を用いることもでき、たとえばバクテリア、イースト菌、または他の菌類または藻類が培養されるプロセスで得られるものなどである。最後に、多くの場合、同種内の別々のタンパク質たとえば別々の小麦由来タンパク質よりもむしろ別種のタンパク質たとえば大豆と小麦タンパク質が使用される。
本発明の結合タンパク質生成物は、小麦と大豆、大豆とホエーまたは小麦、大豆とホエーなど、本質的に、何種類のタンパク質を用いて構成してもよい。さらに、個別のタンパク質の濃縮度も所望の機能的および栄養素的性質が得られる範囲であれば。さまざまであればよい。
上記のとおり、しばしば、出発タンパク質スラリーのpHを、出発タンパク質の水溶性を最大化するpHに変えることが望まれる;そのような調節は、均質化処理の前、その間またはその後に行うことができる。実際には、約2−6.8、より好ましくは約3.0−5.0の酸性pH値が用いられる。塩基性pH値は、約7.5−10、より好ましくは約8−9.5が望ましい。塩基性pH値で処理する際には、該処理が高温かつ高圧であることによって毒性物質または化合物を導く副反応を生じるであろうpHを避けるように注意すべきである。
上記スラリーは、必要に応じて、さらなるまたは別のタンパク質ハイブリダイゼーションまたは相互作用を起こすことを意図した付加的成分を供してもよい。したがって、スラリーは、亜硫酸水素塩またはSO(20−200ppm)などのイオウ含有化合物、酸素(20−200ppm)、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属塩(たとえば、塩化物、臭化物、または炭酸塩、約0.01−2重量%)、リン酸塩(ポリおよびピロリン酸塩、0.01−2重量%)、C12−C22脂肪酸(0.01−2重量%)、多糖(たとえば、キサンタンガム、0.1−2重量%)、C1−C4脂肪族アルコールまたは芳香族化合物(たとえば、トルエン、0.1−10重量%)からなる群より選ばれるものなどの1または複数の付加的成分を含むことができる。上記の付加的成分の使用量は概算であり、スラリー中のタンパク質全重量を100重量%とするときの値である。
ジェットクッカー16使用における処理条件は、出発スラリー内の少なくともいくらかのタンパク質のコンフォメーションを改変するように選択される。したがって、約100−350°F、より好ましくは約225−350°Fの温度条件がゾーン56内で維持されるのが望ましい。ゾーン56における圧条件は、典型的に約10−150psi、より好ましくは約60−135psiのレベルに維持される。ゾーン56内での滞留時間は、約2.5分まで、好ましくは約1秒−2.5分、より好ましくは約1−125秒が望ましい。
排出ライン46を介してジェットクッカー16から排出される処理スラリーは、通常、ハイブリッドタンパク質の形成を助長するために冷却され(好ましくは自然対流により)、この目的のために、輸送/保持ライン58が使用される。処理スラリーを約50〜150°F、より好ましくは約75−125°Fの温度に冷却することが好ましい。さらには、そのような冷却は通常、約10−60秒より好ましくは約15−40秒の比較的短時間で行うのが望ましい。場合によっては、環境中に生成物を単にフラッシュすることにより充分な冷却が得られることがある。
処理したスラリーは、冷却されようとされまいと、乾燥してハイブリッドタンパク質の回収を有利にする。さまざまな技術を乾燥に用いることができるが、特に有効な乾燥は、通常のスプレー乾燥機で実施される。最終的な回収ハイブリッドタンパク質の湿分含量は、湿量基準で約3−10重量%、より好ましくは約4−7重量%が望ましい。
本発明の方法は、さまざまな種類の装置および処理スキームを用いて実施することができる。たとえば、図1に示される1または複数のタンク30は、各、ホモミキサーまたはホモジナイザーを備えることができ、pH調整のための酸または塩基を添加する構造を含むことができる。任意に、湿分低減されたタンパク質スラリーは、小さいタンク中で、pH調整して均質化処理し、次いで1または複数のタンク30に移送し、この時に残余の水を加えることができる。
必要に応じて、インラインホモジナイザー(たとえば、AZ&SモデルLDIホモジナイザー)を、タンクのホモミキサーまたはホモジナイザーの代わりに使用することができる。これの追加は、通常、よりコスト高になるが、効果的な均質化処理技術となるであろう。そのような系では、スラリーのpHは、通常、後処理のpH調整を必要とすることがあるインライン均質化処理に先立って調整される。
ジェットクッカー16の使用は好ましいが、代替装置も使用可能である。1つの実施例を挙げれば、内部開口型スチームスパージャーをもつサイクロンを用いることができる。このような装置では、均質化スラリーは、スチームスパージャーがサイクロン内に垂直に配置されているのに対して、サイクロン中に接線方向に供給される。スパージャーの開口サイズは、より高いスチーム圧が得られ、その結果さまざまなタンパク質改変の度合いが得られるように改変することができる。勿論、このタイプのスパージャー装置内で、タンパク質は、そのコンフォメーションを改変するための熱および圧条件が課せられる。
蛇行管58は、所望するタンパク質再構成および初期冷却を達成できればどのような長さであればよい。該管58は、直接的に熱交換装置に連結することができ、または生成物の直接回収のためのサイクロン分離器に導かれてもよい。
どの理論にも制約されることは望ましくないが、本発明の処理において、ジェットクッカー16中での熱ショック効果と、それに次ぐ保持および冷却の組合わせによりハイブリッドタンパク質は形成されると考えられる。図3は、小麦グルテンおよびタマゴタンパク質がジェットクッカー中で共処理される処理例を模式的に示す。ジェットクッカー中、タンパク質熱ショックは、出発タンパク質を効果的に非コイル化、または“開放”して、そのコンフォメーションを改変する。したがって、冷却してまたはせずに、環境圧への解放により、熱ショックを受けたタンパク質は、SS/SH結合の再構成により再形成する。このSS/SH結合再構成は、ハイブリッドタンパク質分子が、総アミノ酸組成、および/またはジスルフィド結合の量またはチオール基の存在の変化のせいで出発タンパク質とは別異となるように、図3に示すように内部タンパクまたは外部タンパクまたは両方で起き得る。このように、ハイブリッドタンパク質は、異なる電荷密度(ドメイン)をもち、それに応じてその疎水性および親水性を変える。すべてのハイブリッドタンパク質の疎水性度および親水性度は、その中のジスルフィド結合の再構成と共に、本質的に、順に、たとえば食物系におけるハイブリッドタンパク質の機能性に影響を及ぼす二次、三次および四次タンパク質構造の状態を決定する。さらには、ハイブリッドタンパク質におけるこれらの改変は、その分子表面関連の性質(溶解性、湿潤性、分散性、泡立ちおよび乳化作用)、および流体力学的性質(粘度、ゲル化、濃化)に影響をもたらすであろう。
以下の実施例は、本発明のハイブリッド結合タンパク質の生成のための目下好ましい技術を説明する。しかしながら、これら実施例は単に説明の手段として供されるのであって、本発明の全体の範囲をなんら限定するものではないと理解されるべきである。
以下の実施例では、ハイブリッドタンパク質生成物は、特定の機能的性質について試験される。これら性質を測定するために用いられる分析技術を以下に示す。
乳化能力
8gの乾燥タンパク質粉末を秤量し、ブレンド瓶に挿入する。100mlの脱イオン水および100mlのコーンオイルを秤量し、乾燥タンパク質粉末を含むブレンド瓶に注ぎ込む。高速設定で1分ブレンドする。該ブレンド物40ml(Vt)を遠心分離管に注ぎ、4000rpmで5分間遠心分離する。分離された/清澄水の全量をシリンジ抽出し、抽出された水量(Vne)を記録する。その後、乳化能力を次のように算出する:
%乳化能力(EC)=(Ve/Vt)100
ここで、Vt=初期容量
Vne=非乳化画分
Ve=乳化画分=(Vt−Vne)
100mlオイルを用いてエマルション破壊をしない試料(すなわち、該試料のEC値は100%)の場合には、そのような試料は、25mlずつ増量させるオイル増量を用いて再試験し、エマルション破壊が起きた時点を記録する。これを最大ECとする。
泡立ち能力
8gの乾燥タンパク質粉末をガラスビーカー中に秤量する。100mlの脱イオン水を加える。ビーカーを加熱していないホットプレート上に置く。マグネットスターラーでだまがなくなるまで混合する。75mlの混合物(Vi)をブレンド瓶中に注ぎ、高速設定で3分間混合する。全内容物を一挙に大容量のメスシリンダー中に注ぐ。シリンダー中の総容量(Vf)を測定し、30分間保持する。30分間保持後、水量(Vo)を測定する。
泡立ち能力(Fc)=Vf/Vi
ここで、Vf=泡容積
Vi=初期容積
泡安定性(Fs)=(Vi−Vo)/Vi
ここで、Vf=泡容積
Vi=初期容積
およびVo=使い残しの液容積
ゲル化試験
乾燥タンパク質粉末2gを小ミキサー中に秤量する。100mlの脱イオン水と混合する。溶解するまで混合、ただし混合し過ぎないようにし、泡立たないように試みる。試料を気密栓を有する小さい瓶の中に移した。乾燥タンパク質粉末含量を2g増量ずつ増量させることにより、タンパク質試料の秤量が20gに到達するか、またはタンパク質がもはや追加できなくなるまで上記工程を繰り返して試料を作製する。スチームで全試料を185°Fで1時間調理する。調理後、試料瓶を氷冷水中に10分間漬し、一夜冷却する。試料にゲル化が見られるかチェックする。これは、小さい瓶を逆さにしてゲル化を観察することにより行われる。すなわち、もし、試料が逆さにしても動かず、該瓶の底にしっかり留まっていれば、それはゲル化しているといえる。乾燥タンパク質粉末含量のもっとも少ないゲル化試料をゲル化点として記録する。
溶解性
全タンパク質溶解性を、VaniおよびZayas(1995)らの改良方法を用いて測定する。特に、各タンパク質源のタンパク質溶液(5w/w%脱イオン水液)を調製して、6つに分割した後、1.0NのNaOHまたはHClを用いて、pH3.5、4.5、5.5、6.5、7.5、および/または8.5に調整する。その後、試料を12,000gで15分間遠心分離する(Sorvall RC−5B、デュポンインスツルメント社,ニュータウウン,コネチカット州)。上澄み液を、RFM自動屈折計(ベーリンガム・スタンレー社,タンブリッジウェルズ,英国)を用いて全溶解性を、また、FP−428 LECO窒素測定器(レコ(LECO)社,セントジョーゼフ,ミズーリ州)を用いて窒素溶解性を分析する
(実施例1)
この実施例では、小麦タンパク質分離物(Arise5000,MGPイングレディエント社)および大豆タンパク質分離物(EX−38、ソラエ(Solae)社)を、w/w基準で50:50の比で組み合わせた。全固形含量5w/w%のスラリーを作製した。次いで、混合物をMorehouse-CowlesモデルV−0−01ホモジナイザーを用いて、約40−50Hzの速度で均一な混合物が得られるまで均質化処理した。均質化処理過程の間、乳酸か塩酸、または水酸化ナトリウムを用いて、混合物のpHを酸性(3−4.5)または塩基性(8−9.5)に調節した。均質化処理後、混合物をタンクに移した後、上記ジェットクッカー内で、温度250°Fで処理した。ジェットクッカーで調理した後、処理した混合物を25−35秒間保持する保持管内に移した。保持時間後、溶液を集め、次いでスプレー乾燥し、最終の乾燥ハイブリッドタンパク質粉末を得た。最終製品の湿分含量は、4−8重量%の範囲であった。
ハイブリッドタンパク質の乳化能力(EC)は、出発タンパク質に比べて著しく変化したことが認められた。Ex−38タンパク質は、それ自体のエマルション破壊に約112mlのオイルを要し、Arise5000は、それ自体のエマルション破壊に約183mlのオイルを要すが、塩基性pHでの処理で得られた結合タンパク質のエマルション破壊に要したオイルは約187mlであった。このことは、結合タンパク質の高められた乳化能力を明確に示した。これら実験において、Arise5000は酸性pHで試験され、ほかの全てのタンパク質は中性pHで試験された。中性pHでのArise5000はまったく溶解せず、根本的に、乳化しないグルテン塊を形成する。
さらに、初期タンパク質および結合タンパク質の溶解性を試験した。Arise5000のN溶解性(pH6.5および7.5)は約5%〜3%であり、EX−38のそれは17%〜25%であった。塩基性pHで処理したこれら2つの結合したタンパク質についての値は、18%〜22%の間であった。これらの結果は、結合タンパク質が出発タンパク質に対して著しく変化したことを確かにした。
これらタンパク質についてゲル化濃度を測定した。Arise5000は、それ自体ゲル化しないのに対し、EX−38は12%固形分でゲル化し、酸性pHで処理された結合タンパク質は16%固形分でゲル化した。
小麦および大豆の出発タンパク質をさまざまなパーセンテージで用いてさらなる生成物を作製した。Arise5000とEX−38とを、80:20、60:40、50:50、40:60および20:80w/w比で用いるいくつかの特定の試験を行った。全てのタンパク質にあてはまる事実ではないが、一般に、最終の結合タンパク質は、高濃度初期タンパク質に勝る特徴がみられた。
10%、12.5%、および15w/w%の混合物を用いてさらなる生成物を作製し、同様の結果を得た。
(実施例2)
この実施例では、小麦タンパク質分離物(Arise5000、MGPイングレディエント社)を用いて、大豆タンパク質濃縮物(Procon2000、ソラエ社)と、50:50および60:40w/w比でブレンドして結合タンパク質を調製した。初期タンパク質は、水と混合して5w/w%スラリーとした後、液状混合物を、実施例1と同様に、pH変化、ジェットクッキングおよび保持を用いる均質化処理により処理した。
初期タンパク質および結合タンパク質の溶解性を比較試験した。Arise5000のN溶解性(pH6.5および7.5)は、約5%〜3%で、Procon2000のそれは1%〜1.2%であった。酸性pHで処理した結合ハイブリッドタンパク質についての値は、17%〜22%の間であった。この場合、両方の初期タンパク質に比べ、結合タンパク質の溶解性の著しい向上が観察された。このことは、本発明に開示される処理の相乗効果を明確に示す。
10%、12.5%、および15w/w%の混合物を用いてさらなる生成物を作製し、同様の結果を得た。
(実施例3)
この実施例では、小麦タンパク質分離物(Arise5000、MGPイングレディエント社)を用いて、大豆タンパク質分離物(Supro516、ソラエ社)と、50:50w/w比でブレンドして結合タンパク質を調製した。初期タンパク質は、水と混合して5w/w%スラリーとした後、液状混合物を、実施例1と同様に、pH変化、ジェットクッキングおよび保持を用いる均質化処理により処理した。
初期タンパク質および結合タンパク質の溶解性を対比的に試験した。Arise5000のN溶解性(pH6.5および7.5)は、約5%〜3%で、Supro516のそれは13%〜21%であった。酸性pHで処理したこれら2つの結合したタンパク質についての値は、10.7%〜12%の間であり、塩基性pH下に処理したそれらの値は18%〜22%であった。これらも、また、本発明の処理の相乗効果を明確に示す。
結合タンパク質の乳化能力(EC)の著しい改善が観察された。Supro516はそれ自体のエマルション破壊に約145mlのオイルを要し、Arise5000はそれ自体のエマルション破壊に約183mlのオイルを要するのに対し、塩基性pHで処理された結合タンパク質のエマルション破壊に要したオイルは約154mlであった。これらの乳化実験において、Arise5000は酸性pHで試験され、ほかの全てのタンパク質は中性pHで試験された。
これらタンパク質についてゲル化濃度を測定した。Arise5000は、それ自体ゲル化しないが、Supro516は12%固形分でゲル化し、塩基性pHで処理された結合タンパク質は16%固形分でゲル化した。
(実施例4)
この実施例では、小麦タンパク質分離物(Arise5000、MGPイングレディエント社)を用いて、ホエータンパク質濃縮物(Iso Chill9000,トレガフード社(Trega Foods))と、50:50w/w比でブレンドして結合タンパク質を調製した。初期タンパク質は、水と混合して5w/w%スラリーとした後、液状混合物を、実施例1と同様に、pH変化、ジェットクッキングおよび保持を用いる均質化処理により処理した。
結合タンパク質の乳化能力(EC)は著しく改善されたことが観察された。Iso Chill9000タンパク質は、それ自体のエマルション破壊に約168mlのオイルを要し、Arise5000(酸性pHで試験される)は、それ自体のエマルション破壊に約183mlのオイルを要するのに対し、塩基性pHでの処理で得られた結合タンパク質のエマルション破壊に要したオイルは約150mlであった。
初期タンパク質および結合タンパク質の溶解性を試験した。Arise5000のN溶解性(pH6.5および7.5)は約5%〜3%で、Iso Chill9000のそれは56%〜58%であった。酸性pHで処理したこれら2つの結合したタンパク質についての値は、13%〜15%の間であり、塩基性pH下に処理したそれらの値は33%〜35%であった。これもまた、本発明に開示される処理の相乗効果を明確に示す。
本発明に係るタンパク質処理生成物は、所望の機能的性質すなわち、それらが、調製、加工処理、貯蔵および消費の間の食物系において適切に挙動する所望の物理化学的性質をもち、食物系の品質および官能的特性に寄与するように選択することができる。このように、小麦タンパク質分離物単独では、中性pHでほとんど溶解しないかまたは不溶であるのに対し、本発明に従って処理したタンパク質混合物は、優れた水溶性と乳化性能をもつ。さらには、本発明のタンパク質生成物は、単一の多種アミノ酸源としても機能する。たとえば、小麦タンパク質はシステインリッチであり、一方、大豆タンパク質は、リシンリッチである。したがって、小麦タンパク質/大豆タンパク質結合生成物は、システインおよびリシンの両方とも高レベルを提供できる。
本発明の生成物は、水相と脂質相を組合わせる乳化剤として、肉製品とともに使用することができ、それにより収量の向上と、最終生成物テクスチャーの改善をもたらす。ハイブリッドタンパク質は、さまざまな種類の高タンパク質エネルギー飲料にも、タンパク性成分の水溶性を高めるため、あるいはミルクまたはカゼイン塩代替物として用いることができる。
これらタンパク質についてゲル化濃度を測定し、Arise5000は、それ自体ゲル化しないが、Iso Chill9000は8%固形分でゲル化し、酸性pHで処理された結合タンパク質は10%固形分でゲル化することを確かめた。
(実施例5)
この実施例では、小麦タンパク質分離物(Arise5000)を用いて、大豆タンパク質分離物(EX−38およびSupro516)と、大豆タンパク質濃縮物(Procon2000)を40:30:20:10w/w比でブレンドして結合タンパク質を調製した。初期タンパク質は、水と混合して10w/w%スラリーとした後、液状混合物を、実施例1と同様に、pH変化、ジェットクッキングおよび保持を用いる均質化処理により処理した。
結合タンパク質の乳化能力は著しく変化したことが確かめられた。特に、EX−38、Supro516、Procon2000およびArise5000タンパク質は、それ自体のエマルション破壊に、それぞれ112、145、65および183mlのオイルを要するのに対し、塩基性pHでの処理で得られた結合タンパク質のエマルション破壊に要したオイルは約151mlであった。Arise5000は酸性pHで試験され、ほかの全ての個々のタンパク質は中性pHで試験された。結合タンパク質の溶解性は、Arise5000のそれに比べて向上したが、初期大豆タンパク質分離物よりは高くはなかった。

Claims (31)

  1. 以下の工程を含むハイブリッドタンパク質の調製方法:
    少なくとも2種のタンパク質を含み、固形含量が約50重量%以下である水系タンパク質含有スラリーを準備する工程;
    該スラリーを均質化処理する工程;
    該均質化スラリーおよびスチームを加圧型噴射ゾーン内に導入し、そこで、少なくともいくらかのタンパク質のコンフォメーションを改変し得る熱および圧および時間の条件下で、該タンパク質を処理する工程;
    処理したスラリーを冷却し、前記ハイブリッドタンパク質の形成を生起する工程;およびハイブリッドタンパク質を回収する工程。
  2. 前記スラリー固形含量が約35重量%以下である請求項1に記載の方法。
  3. 前記スラリー固形含量が約0.5−20重量%である請求項2に記載の方法。
  4. 前記タンパク質が、植物性、動物性および単細胞タンパク質からなる群より選ばれる請求項1に記載の方法。
  5. 前記植物性タンパク質が、大豆、小麦、オート麦、コメ、ピーナッツ、エンドウ豆、綿実、コーン、モロコシ、果実およびそれらの混合物からなる群より選ばれる請求項4に記載の方法。
  6. 前記動物性タンパク質が、牛肉、鶏肉、豚肉、ミルク、ホエー、タマゴおよびそれらの混合物からなる群より選ばれる請求項4に記載の方法。
  7. 前記少なくとも2種のタンパク質の溶解性が最大となるように前記スラリーのpHを調整する工程を含む請求項1に記載の方法。
  8. 前記pHを約2−4または約7−9に調整する請求項7に記載の方法。
  9. 前記スラリーが、イオウ含有化合物、酸素、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、リン酸塩、C12−C22脂肪酸、多糖、Cl−C4アルコールおよび芳香族化合物からなる群より選ばれる1または複数の付加的成分を含む請求項1に記載の方法。
  10. 前記均質化スラリーおよびスチームをジェットクッカーに導入し、該スチームは加圧されており、前記ジェットクッカー内で前記スラリーと直接接触する状態になる工程を含む請求項1に記載の方法。
  11. 前記タンパク質に、前記ゾーン内で約100−350°Fの温度を課す工程を含む請求項1に記載の方法。
  12. 前記温度が約225−350°Fである請求項11に記載の方法。
  13. 前記タンパク質に、前記ゾーン内で約10−150psiの圧を課す工程を含む請求項1に記載の方法。
  14. 前記圧が約60−135psiである請求項13に記載の方法。
  15. 前記タンパク質を、前記ゾーン内で、約1秒〜2.5分の平均時間保持する工程を含む請求項1に記載の方法。
  16. 前記時間が約1−125秒である請求項1に記載の方法。
  17. 前記異なるタンパク質が、種類の異なるタンパク質である請求項1に記載の方法。
  18. 前記異なるタンパク質が、種内で異なるタンパク質である請求項1に記載の方法。
  19. 前記処理スラリーを約50−150°Fの温度に冷却する工程を含む請求項1に記載の方法。
  20. 前記温度が約75−125°Fである請求項19に記載の方法。
  21. 前記冷却工程が約10−60秒間にわたって実施される請求項1に記載の方法。
  22. 前記時間が約15−40秒である請求項21に記載の方法。
  23. 前記回収工程が、処理スラリーを乾燥して前記ハイブリッドタンパク質を得る工程を含む請求項1に記載の方法。
  24. 前記乾燥工程が、スプレー乾燥または他の湿分除去方法を含む請求項23に記載の方法。
  25. 前記回収されたハイブリッドタンパク質の湿分含量が、湿量基準で約3−10重量%である請求項1に記載の方法。
  26. 前記湿分含量が湿量基準で約4−7重量%である請求項25に記載の方法。
  27. 請求項1に記載の方法で製造されるハイブリッドタンパク質。
  28. 前記均質化処理工程の前またはその間に、前記スラリーのpHを調整する工程を含む請求項1に記載の方法。
  29. 前記均質化処理工程の間に、前記スラリーにpH調整剤を添加する工程を含む請求項28に記載の方法。
  30. 前記スラリーが、2種以上のタンパク質を含有する請求項1に記載の方法。
  31. 前記タンパク質の少なくとも1つが、化学的、酵素的、または熱力学的処理からなる群より選ばれる処理により改質される請求項1に記載の方法。
JP2009521909A 2006-07-21 2007-07-19 ハイブリッドタンパク質の調製方法 Pending JP2009544719A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/459,198 US20080020125A1 (en) 2006-07-21 2006-07-21 Process for preparing hybrid proteins
US11/777,176 US7989592B2 (en) 2006-07-21 2007-07-12 Process for preparing hybrid proteins
PCT/US2007/073888 WO2008011516A2 (en) 2006-07-21 2007-07-19 Process for preparing hybrid proteins

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009544719A true JP2009544719A (ja) 2009-12-17

Family

ID=38957618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009521909A Pending JP2009544719A (ja) 2006-07-21 2007-07-19 ハイブリッドタンパク質の調製方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7989592B2 (ja)
EP (1) EP2053926B1 (ja)
JP (1) JP2009544719A (ja)
AU (1) AU2007275271B2 (ja)
CA (1) CA2661310C (ja)
WO (1) WO2008011516A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015529092A (ja) * 2012-09-21 2015-10-05 ロケット フレールRoquette Freres 少なくとも1種の植物タンパク質と少なくとも1種の乳タンパク質との集合体

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX2011009396A (es) 2009-03-12 2011-09-28 Ind Nutrigrains S A De C V Proteina vegetal hibrida y metodo para obtener la misma.
EP3256002B1 (en) 2015-02-09 2020-09-23 FrieslandCampina Nederland B.V. Method for preparing an aqueous dispersion of a poorly dispersible plant protein
US10645950B2 (en) 2017-05-01 2020-05-12 Usarium Inc. Methods of manufacturing products from material comprising oilcake, compositions produced from materials comprising processed oilcake, and systems for processing oilcake
US11191289B2 (en) 2018-04-30 2021-12-07 Kraft Foods Group Brands Llc Spoonable smoothie and methods of production thereof
US11839225B2 (en) 2021-07-14 2023-12-12 Usarium Inc. Method for manufacturing alternative meat from liquid spent brewers' yeast

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040086613A1 (en) * 2002-10-30 2004-05-06 Rangaswamy Chinnaswamy Process for preparing hybrid proteins

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3754926A (en) * 1970-07-27 1973-08-28 Gen Mills Inc Method for texturizing protein material
US3965268A (en) * 1972-04-17 1976-06-22 General Foods Corporation Expanded protein product comprising sulfur-containing organic compound
US4082987A (en) * 1972-09-21 1978-04-04 Societe Anonyme Automobiles Citroen Method and control device for switch means adapted to modify the coupling of groups of elements of an electrochemical generator supplying an electric motor
GB1469202A (en) * 1975-01-31 1977-04-06 Gen Foods Ltd Dessert compositions
US4038432A (en) * 1975-12-31 1977-07-26 Campbell Soup Company Protein texturization by steam injection
US4062987A (en) * 1975-12-31 1977-12-13 Campbell Soup Company Protein texturization by centrifugal spinning
US4038431A (en) * 1975-12-31 1977-07-26 Campbell Soup Company Protein texturization by steam injection
US4036996A (en) * 1976-04-26 1977-07-19 The Quaker Oats Company Process for the production of an improved simulated casein from proteinaceous mixtures
JPS5621568A (en) 1979-08-01 1981-02-28 Naganoken Kouridoufu Kogyo Kyodo Kumiai Preparation of food having structure like dried bean curd
US4500454A (en) * 1982-12-03 1985-02-19 Stauffer Chemical Company Vegetable protein evidencing improved solution viscosity
JPS6030645A (ja) 1983-07-29 1985-02-16 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 繊維構造を具えた加工食品素材の製法
JPS60244260A (ja) * 1984-05-17 1985-12-04 Minaminihon Rakunou Kyodo Kk 溶解性のすぐれたグルテンの製法
JPS61227739A (ja) 1985-04-03 1986-10-09 Genichi Shigehiro 高栄養価活性グルテンの製造法
US4850856A (en) * 1985-06-11 1989-07-25 Guerra Romeo E Igniter for gas discharge pipe with a flame detection system
JPS62146569A (ja) 1985-12-23 1987-06-30 Nichirei:Kk 植物性組織状蛋白の製造法
JPH0726008B2 (ja) * 1987-03-31 1995-03-22 住友化学工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物の製造法
US4943441A (en) * 1989-03-03 1990-07-24 Nestec S.A. Method of producing simulated meat product from whole soybeans
US5100679A (en) * 1990-10-03 1992-03-31 Cargill B.V. Method of making a modified proteinaceous product and composition thereof
AU717320B2 (en) 1995-08-08 2000-03-23 Megmilk Snow Brand Co., Ltd. Processed whey protein and process for manufacturing the same
US7038431B2 (en) * 2003-08-07 2006-05-02 Jamel Benbrik Zero tracking for low drop output regulators
US20080020125A1 (en) * 2006-07-21 2008-01-24 Ganjyal Girish M Process for preparing hybrid proteins

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040086613A1 (en) * 2002-10-30 2004-05-06 Rangaswamy Chinnaswamy Process for preparing hybrid proteins

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015529092A (ja) * 2012-09-21 2015-10-05 ロケット フレールRoquette Freres 少なくとも1種の植物タンパク質と少なくとも1種の乳タンパク質との集合体

Also Published As

Publication number Publication date
CA2661310C (en) 2017-01-10
EP2053926B1 (en) 2014-09-03
EP2053926A4 (en) 2011-06-29
EP2053926A2 (en) 2009-05-06
AU2007275271A1 (en) 2008-01-24
WO2008011516A3 (en) 2008-10-23
US7989592B2 (en) 2011-08-02
CA2661310A1 (en) 2008-01-24
US20080021203A1 (en) 2008-01-24
AU2007275271B2 (en) 2012-06-14
WO2008011516A2 (en) 2008-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230180788A1 (en) Functional mung bean-derived compositions
Nishinari et al. Soy proteins: A review on composition, aggregation and emulsification
Nivala et al. The effect of heat and transglutaminase treatment on emulsifying and gelling properties of faba bean protein isolate
US11311038B2 (en) Functional adzuki bean-derived compositions
Lomakina et al. A study of the factors affecting the foaming properties of egg white–a review
Shi et al. Nanoimaging of food proteins by atomic force microscopy. Part II: Application for food proteins from different sources
Kaur et al. Sunflower protein isolates-composition, extraction and functional properties
JP6310921B2 (ja) 少なくとも1種の植物タンパク質と少なくとも1種の乳タンパク質との集合体
McCord et al. Heat‐induced gelation properties of salt‐soluble muscle proteins as affected by non‐meat proteins
Jo et al. Fabrication and characterization of lentil protein gels from fibrillar aggregates and the gelling mechanism study
Sikorski Functional properties of proteins in food systems
Al-Ali et al. Technological strategies to improve gelation properties of legume proteins with the focus on lupin
JP2009544719A (ja) ハイブリッドタンパク質の調製方法
EP1459635A1 (en) Transglutaminase cross-linked soy protein composition, fish and meat products and analogues thereof
Krešic et al. Effects of high pressure on functionality of whey protein concentrate and whey protein isolate
KR102712964B1 (ko) 개선된 완두 알부민, 이를 수득하기 위한 방법 및 이의 용도
Asen et al. Physicochemical and functional properties of membrane-fractionated heat-induced pea protein aggregates
WO2016129998A1 (en) Method for preparing an aqueous dispersion of a poorly dispersible plant protein
US20080020125A1 (en) Process for preparing hybrid proteins
Andiç et al. Milk proteins: Functionality and use in food industry
Akhade et al. Functional properties of fish protein concentrate extracted from ribbon fish, Lepturacanthus savala by different methods.
US7534459B2 (en) Process for preparing hybrid proteins
RU2577968C2 (ru) Процесс одновременной множественной ацервации
Ritzoulis et al. Proteins as texture modifiers
JPH04237465A (ja) 蛋白物質の機能性を促進する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130726

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130802

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130927