JP2009541829A - 取引監視システム及び方法 - Google Patents

取引監視システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009541829A
JP2009541829A JP2009515799A JP2009515799A JP2009541829A JP 2009541829 A JP2009541829 A JP 2009541829A JP 2009515799 A JP2009515799 A JP 2009515799A JP 2009515799 A JP2009515799 A JP 2009515799A JP 2009541829 A JP2009541829 A JP 2009541829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transaction
memory
transaction parameter
time
computer system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009515799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009541829A5 (ja
JP5389644B2 (ja
Inventor
ゲラン アルティウス,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nasdaq Technology AB
Original Assignee
OMX Technology AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OMX Technology AB filed Critical OMX Technology AB
Publication of JP2009541829A publication Critical patent/JP2009541829A/ja
Publication of JP2009541829A5 publication Critical patent/JP2009541829A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5389644B2 publication Critical patent/JP5389644B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F12/00Accessing, addressing or allocating within memory systems or architectures
    • G06F12/02Addressing or allocation; Relocation
    • G06F12/08Addressing or allocation; Relocation in hierarchically structured memory systems, e.g. virtual memory systems
    • G06F12/0802Addressing of a memory level in which the access to the desired data or data block requires associative addressing means, e.g. caches
    • G06F12/0804Addressing of a memory level in which the access to the desired data or data block requires associative addressing means, e.g. caches with main memory updating
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/04Trading; Exchange, e.g. stocks, commodities, derivatives or currency exchange
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F12/00Accessing, addressing or allocating within memory systems or architectures
    • G06F12/02Addressing or allocation; Relocation
    • G06F12/08Addressing or allocation; Relocation in hierarchically structured memory systems, e.g. virtual memory systems
    • G06F12/0802Addressing of a memory level in which the access to the desired data or data block requires associative addressing means, e.g. caches
    • G06F12/0866Addressing of a memory level in which the access to the desired data or data block requires associative addressing means, e.g. caches for peripheral storage systems, e.g. disk cache
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/12Group selection circuits, e.g. for memory block selection, chip selection, array selection

Abstract

本発明は、電子取引装置において取引を監視する監視システム及び方法に関する。このシステムは、ある特定の時間間隔に関係するメモリを備える。この時間間隔中に行われる取引または取引に関連するパラメータ値は、時間間隔に関係するメモリへ記録される。ある時点において、直近の取引パラメータがメモリ内の累積取引パラメータ値に基づいて判定される。直近の取引パラメータと、いくつかのルールと、演算子とに基づいて1以上の監視アクションが実行される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、電子取引装置において取引(trading:トレーディング)の管理及び監視を行うためのシステム及び方法に関するものである。
今日の電子取引システムは、短時間の間に、非常に高速に動く市場を形成する大きな取引量を生むことが可能である。これらの高速に動く市場において、多数の参加者が同時に取引を行うことを望むか、価格が急速に変動するかの少なくともいずれかが発生すると、トラフィックの遅延が生じる頻度が高くなる。このようなシステムにおける参加者の高い集中とメッセージの高速性とに起因して、実行速度と確認速度が低下し、価格の報告にタイムラグが生じて、実際の価格報告よりも遅れることになる。この結果、注文及び建値の応答時間が長くなり、これに伴って直ちに生じるリスクとして、市場参加者が予期せぬ損失を非常に急速に経験する可能性があることが挙げられる。したがって、市場においてアクティブな参加者は、自身と自分のクライアントの少なくともいずれかを高いリスク状況に置くことになる。特に、仕手業者(market makers:値寝付け業者)は市場における自分の特別の役割に起因して非常に高いリスクに身をさらす可能性がある。
仕手業者とは、金融商品または日用品のような証券において建値を提供し、それによって市場へ流動性を与え、これに対する見返りとして、利益を受けることができる個人または会社である。以下、仕手業者に関連する特別の状況について説明する。
本文献では、証券(security)の定義は、1934年の証券取引法による公式の証券規定から採られたものであり、以下のようなものである。「ノート(一般的に信託証書に基づかない債券:note)、株式(ストック:stock)、自己株式(treasury stock)、担保付債券(bond)、無担保債券(debenture)、利益分配契約(profit-sharing agreement)における、若しくは、石油・ガスその他の鉱業採掘権若しくは鉱区リース権における権利若しくは参加を表示する証書、信託担保証券付証書、会社設立前発行証書または設立前応募権、譲渡可能持分、投資契約、議決権信託証書、証券預託証書、証券、預金証書、証券グループ若しくは証券指数(それらに対する権利、それらの価値にもとづく権利を含む)に関するプット(put:売付)、コール(call:買付)、ストラドル(straddle:先物取引)、オプション若しくは特権、若しくは、外貨通貨に関して国法証券取引所で取引されるプット、コール、ストラドル、オプション若しくは特権、若しくは、一般に「証券」とされているすべての権利、若しくは、上記のいずれかのものにおける権利または参加を表示する証書それらに対する仮証書、仮領収書若しくは仮保証契約書またはそれに応募し若しくはそれらを買い取るための買取権証書若しくは引受権証書」。さらに、本文献では、証券には通貨またはノート、(銀行を支払人とする)為替手形、(国際取引用)為替手形、または銀行引受手形もまた含まれる。
仕手業者は特別な位置を有している。これは、彼らは流動性を与える場合が多く、市場においてリスクを冒すからである。したがって、市場へ流動性を提供することを目的として、仕手業者は複数の証券において建値を提供し、短時間の間に多量の証券のポジション(position)をとる場合がある。このような状況中に複数の建値が一致して、取引が行われる場合、仕手業者のリスク曲線は、急速に、かつ、劇的に変化する可能性があり、これによって、予想していたよりも大きなリスクに仕手業者をさらすことになる。したがって、電子取引装置における価格エクスポージャ(exposure:公開)は仕手業者にとってリスクを生む可能性がある。これは、彼らは、自分の現行の注文を削除/変更できないうちに大きなリスクを伴うポジションを急速に累積する可能性があるからである。この種の価格エクスポージャは、「飛行中給油リスク(inflight fill risk)」という名称で知られている。
このため、仕手業者が「飛行中給油リスク」にさらされないようにするシステム、したがって、リスク曲線の好ましくない、かつ、急激な変動リスクを小さくするシステムの必要性に対する要望が存在する。
予想外の高速取引を減らすためのシンプルな解決方法を提供するシステムが存在する。通常、これらのシステムは、クライアントサイト側に配置されている監視システムである。しかしながら、今日の電子取引システムの速度に起因して、これらの解決方法があまり有効ではないことが示されている。監視システムが反応して、参加者から送信された注文のマッチングを停止できるようになるまで、クライアント側の監視システムは数秒乃至10秒程度の時間がかかる場合がある。この時間中に、電子取引システムにおいて数千もの注文が一致し、取引される可能性がある。この結果、電子取引システムは、参加者毎またはトレーダ毎の取引速度を取引システム側において監視する単純な監視システムを開発している。取引の速度が所定の限界値を超える場合、この電子取引システムは、アクションを自動的にトリガして、この参加者またはユーザが市場でさらなるエクスポージャを行わないように保護している。
このようなシステムの1つについては、米国特許出願番号第2004/0199452号に記載されている。この出願は、飛行中リスクに対してトレーダを保護することを可能にする方法及びシステムを開示している。この解決方法は、トレーダによって提供される注文リスクデータを利用する取引方法及びシステムの提供を開示している。この注文リスクデータには、デルタと、ガンマと、ベガのうちの少なくともいずれかのような注文リスクパラメータが含まれている。デルタは、オプションの原契約価格の1単位における変化に対する、オプション理論値の変化率を示す指標である。すなわち、デルタは、原契約の価格の変化に対して、オプション価格の予測変化を表す理論量となる。このようにして、デルタは、原契約におけるポジションに対して、オプションポジションの等価ポジションリスクの局所的指標を提供するものとなる。
ガンマは、原契約価格の1単位における変化に対する、オプションのデルタの変化率を表す指標である。ガンマは、原契約価格における1単位の変化に対して、オプションのデルタが理論的にどれくらい変化するかを表すものとなる。シータは、オプションの有効期限に対する時間的な1単位の変化に対する、オプションの理論値の変化率を表す指標である。ベガは、原契約のボラティリティ(volatility:予測変動率)における1単位の変化に対する、オプションの理論値における変化率を表す指標である。デルタ、ガンマ、およびベガは、オプション取引を行う者によって使用される基本的リスク管理指標である。
しかしながら、飛行中給油リスクを評価するための別のリスク管理指標として、取引量を追跡することがある。特に、直近の取引量は、追跡する関心対象指標となり得る。直近の取引量は、時間中に取引される商品の数量である。
今日、直近の取引量カウントは、例えば、個々の各一致済の取引から得られる数量を連続して加算することにより計算され、個々の取引量及びそのタイムスタンプを追跡し、次いで、測定を行う時間間隔の範囲外の取引量が連続的に減算される。
この結果、個々の各取引は、直近の取引量カウントの中に含まれている期間と同じ期間保持されている必要がある。高い取引番号、タイムスタンプなどの追跡は、システムリソースを利用する。
さらに、直近の取引量カウントからどの取引量を除くべきかの評価と、その取引量カウント並びに取引収集の更新もまた追加のシステムリソースを利用することになり、これらの計算はプロセッサへの要求が非常に厳しいものとなるため、別のタスクを実行するために使用することも可能なプロセッサ時間を使用することになる。
したがって、電子取引における取引を監視し、それによって、取引の際に参加者のリスク・エクスポージャ(リスクの影響度)が小さくなると同時に、プロセッサの時間及びメモリ利用のようなシステムリソースの節約を目的とするために、最も効果的にタスクを実行する改良されたシステム及び方法の必要性が存在している。
したがって、本発明の目的は、上述の問題のうちの少なくともいくつかの問題に対する部分的解決方法を提供することである。
また、本発明の目的は、プロセッサの使用容量を節約する解決方法を提供することである。
更に、本発明の目的は、システムリソースを節約する解決方法を提供することがさらに本発明の目的である。
更に、本発明の目的は、メモリ容量を節約する解決方法を提供することである。
更に、本発明の目的は、参加者のためのリスク・エクスポージャを市場において最小化する解決方法を提供することである。
更に、本発明の目的は、仕手業者のためにリスク・エクスポージャを最小化する解決方法を提供することである。
更に、本発明の目的は、電子取引における動きに応じて高速に反応する解決方法を提供することである。
本発明の第1の態様に従えば、上記目的及びその他の目的は、参加者間での注文のマッチングを監視するためのコンピュータシステムによって達成され、この注文のマッチングは取引メッセージで通信され、この取引メッセージは取引パラメータデータを含み、このコンピュータシステムは、
取引メッセージを受信するためのインタフェースと、
このインタフェースに関連付けられている抽出部であって、取引メッセージの受信の際に、該取引メッセージの取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を抽出するための抽出部と、
複数のメモリと、
この複数のメモリとこの抽出部とに関連付けられている書込ユニットであって、抽出した取引パラメータ値を開始時刻と停止時刻の間の時間中に個々のメモリに対して累積するために、上記複数のメモリを順次アドレス指定するための書込ユニットと、
複数のメモリに関連付けられている読出ユニットであって、累積取引パラメータ値を複数のメモリから読み出すための読出ユニットと、
読出ユニットに関連付けられている判定部であって、複数のメモリから読み出される累積取引パラメータ値(群)を利用することによって、直近の取引パラメータを判定するための判定部と、を備える。このコンピュータシステムは、本システムが個々の取引を追跡する必要がないことに起因して、より効果的に注文を監視する解決方法を提供するという効果を有する。この結果、システムリソースの利用がより少なくてすむことになる。例えば、本システムは、好ましくは、個々の取引パラメータ値が時間間隔で記憶されるので、いつ取引が発生したかを追跡する必要がなくなる。これによって、コンピュータシステムにおいて処理を必要とするデータ数が少なくてすむことになる。したがって、プロセッサ時間及び記憶空間のような使用されるシステムリソースの量がより少なくてすむことになる。
取引パラメータデータは、数量、保証金(security)、時刻、注文番号、参加者、トレーダ等のような取引に関連する任意のデータであってもよい。
取引パラメータ値は、好ましくは、取引メッセージ内の取引パラメータデータから抽出される値である。この値は、例えば、取引量、ベガ値、デルタ値、シータ値及びガンマ値等の値であってもよい。これらの値については、すでに上述した通りである。さらに、上記の取引パラメータ値は、カウンターパーティ毎の値であってもよい。例えば、トレーダAは、トレーダBの信用力の大きさが十分ではないために、トレーダBに対する望ましくないリスクポジションを得る可能性があるというような値であってもよい。
直近の取引パラメータは、1つ以上のメモリから得られる累積取引パラメータ値である。直近の取引パラメータが判定されると、好ましくは、取引パラメータ値のデルタ値の変化を使用することが可能となる。このようにして、直近の取引パラメータの更新は、さらに効率的になる。これは、デルタ値の変化は、発生している変化を記述するものであるからである。したがって、個々のメモリから累積取引パラメータ値を総計することによって直近の取引パラメータを判定する必要がなくなることになる。
さらにコンピュータシステムは、1つのメモリに一回アドレスを指定する書込ユニットを備えることができる。
好ましくは、コンピュータシステムは、1つのメモリに一回アドレスを周期的に、かつ、順次指定する書込ユニットを備える。
本発明の第2の態様に従えば、上記目的及びその他の目的は、参加者間での注文のマッチングを監視するためのコンピュータシステムによって達成される。この注文のマッチングは、取引メッセージで通信され、この取引メッセージは、取引パラメータデータを含み、このコンピュータシステムは、
第1の開始時刻から第1の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第1のメモリと、
第2の開始時刻から第2の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第2のメモリであって、この第2の開始時刻は、この第1の開始時刻よりも遅れて発生し、かつ、この第2の終了時刻は、この第1の終了時刻よりも遅れて発生するようになっている、第2のメモリと、
取引メッセージを受信するためのインタフェースと、を備え、
コンピュータシステムは、
インタフェースを介して取引メッセージを受信する際に、該取引メッセージ内の取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を判定し、
取引パラメータ値をアクセス可能なメモリに追加し、それによって、累積取引パラメータ値を作成し、
第1のメモリと第2のメモリとのうちの少なくとも一方のメモリから得られる、累積取引パラメータ値を利用することによって、直近の取引パラメータを判定する
ようにプログラムされていて、
これによって、注文のマッチングを監視する。
上記コンピュータシステムは、さらに、
時間間隔内の第1の取引メッセージの受信の際に、取引パラメータ値を追加することによってメモリ内の古い累積取引パラメータ値を上書きし、
取引パラメータ値をアクセス可能なメモリに順次追加する
ようにプログラムすることができる。
したがって、コンピュータシステムは、好ましくは、メモリがアクティブにされている時間間隔中に、取引パラメータ値を個々のメモリに記憶すると共に、それによって、累積取引パラメータ値を個々のメモリに作成する。取引の際にまたは所定の時点または任意の時点において、あるいはある一定の時間後に、または定期的な時間間隔で、システムは、直近の取引パラメータを判定するために、累積取引パラメータ値を個々のメモリから累積する。好ましくは、直近の取引パラメータ値は、メモリ内で発生しているデルタ変化値によって更新される。このデルタ変化値をしきい値と比較することによって取引の一致(マッチング)を監視するために直近の取引パラメータをその後使用したり、本発明が使用される状況に適している他の任意の方法でこのデルタ変化値を処理したりすることができる。例えば、飛行中給油リスクからの参加者の保護や、市場でのパニック的な動きの防止等を行うために、上記の処理が使用される。
メモリにアクセスするときに、古い累積取引パラメータ値を上書きすることによって、システムは、好ましくは、削除ステップを実行する必要がないので、システムリソースを節約することが可能となる。しかしながら、累積取引パラメータ値は、メモリが時間間隔中にアクセスされる初回にのみ上書きされる。その後、累積取引パラメータ値は電子取引装置において発生する、直近の一致から得られる新規の取引パラメータ値を追加することによって累積されている。時間間隔が終了し、メモリがそれ以上アクティブでなくなるまで、この追加ステップは継続する。第1のメモリがこれ以上アクセス可能でなくなると、第2のメモリがアクセス可能になり、上記のステップは、第2のメモリに関して繰り返される。これらのメモリは、後述するようにループで使用することができるので、メモリが再びアクティブになると、上述のステップは繰り返されることになる。
別の実施形態では、コンピュータシステムは、評価装置を備えることができる。この該評価装置は、
演算子の使用によって、しきい値を考慮して直近の取引パラメータを評価し、
この評価に基づいて直近の取引パラメータが基準を満足する場合、監視アクションを実行するようにプログラムされている。
この評価装置は、例えば、直近の取引パラメータがある基準、しきい値または別のルールを満足するか、これを上回る場合に、この直近の取引パラメータを評価するためのものである。この結果に基づいて、評価装置は監視アクションを実行することができる。
この基準、しきい値またはルールは、個々の参加者または1グループの参加者に対して独立して決定することが可能であり、そして、財務力、信託(trust)などのような関係する参加者/参加者群の特別の状況に基づいて決定することができる演算子またはルールによって、この基準、しきい値またはルールをさらに実行することができる。さらに、参加者自身は、自身のしきい値及びルールを決定することができる。
演算子は、本発明が使用される状況に適している任意のタイプの演算子であってもよく、例えば、(=、≦、<、≧、>、≠、≠など)のような関係演算子や、(AND、OR、XOR、NOR、NAND、NOT)のようなブール演算子、またはこれらの演算子を任意に組み合わせたものであってもよい。
監視アクションは、1グループのアクションから選択することができ、該グループは、
何かが発生していることを参加者または電子取引装置に通知することができる通知アクションと、
スプレッド(spred)を増やす(拡げる)こと、注文量を減らして、注文の魅力を少なめにすること、の少なくともいずれかを行うことができる拡大(widening)アクションと、
好ましくは、注文を削除する、また注文を非作動化させるかのいずれかによって実行される取消アクションと、を備える。注文の非作動化は、注文をフリーズさせるか、注文を隠蔽するかのいずれかを行うことによって行うことができる。
したがって、システムにおける直近の取引パラメータに対する基準またはしきい値が満足しているか、または上回っている場合、システムは、いわゆる監視アクションを実行することができることになる。このアクションは、一方で流動性に対する電子取引要求と、他方で仕手業者のリスク・エクスポージャとの間での調整に基づいて行うことができる。したがって、参加者が何を達成したいかに基づいて使用できる複数の異なるアクションが存在することになる。上述のように、監視アクションは3つのタイプの監視アクションに分けることができる。
別の実施形態では、本発明は、複数のしきい値を備えることが可能であり、コンピュータシステムは、更に、直近の取引パラメータが個々のしきい値を上回ると、ある特定の監視アクションを実行するようにプログラムされることになる。
例えば、第1のしきい値が渡されると、通知が参加者へ送信されても良い。その後、第2のしきい値が渡されると、注文の魅力を少なめにするアクションが実行される。最後に、第3のしきい値が渡されると、注文を取り消すことができる。好ましくは、注文のマッチングを取り消す上記アクションは、特定の参加者に関する注文に関係するものである。これは任意の参加者であってもよいが、好ましくは、本システムは、仕手業者のために注文のマッチングを監視するためのものである。本システムは、また、1グループの参加者のために注文のマッチングを監視するように構成することも可能である。
別の実施形態では、コンピュータシステムは、個々の取引または1グループの取引から得られる直近の取引パラメータ、若しくは、個々の参加者または1グループの参加者に対する取引パラメータを累積するようにプログラムすることができる。したがって、本システムは、例えば、何らかの政治的または経済的な事件に起因して、無制御の自動システムまたはトレーダが違反的行為を行って、市場がパニック状態になった場合、市場全体に対する緊急事態用のブレーキとして使用することができることになる。
さらに直近の取引パラメータは、オプション、株式の双方から抽出される取引パラメータ値の組み合わせ、及び、上述の証券規定に従う任意の種類の証券から抽出される取引パラメータ値の組み合わせであってもよい。
好ましくは、システムが第1のメモリから第2のメモリへ変更されると、第2の開始時刻が第1の終了時刻と同時に発生する。この第1の終了時刻後に第2の開始時刻が開始するいずれの場合にも、第1の時間間隔及び第2の時間間隔の双方において取引パラメータ値を記録しないようにする。しかしながら、第2の開始時刻が第1の終了時刻と同時に開始する状況も存在し得る。この場合、第1の感覚及び第2の間隔の双方において取引パラメータ値が記録され、その結果、このパラメータ値は第1のメモリ及び第2のメモリの双方に追加されることになる。この結果、取引が直近の取引パラメータに対して2回追加されることになる。上記の解決方法を選択する1つの理由として、参加者のためにさらにリスクを減らすという理由が挙げられる。また、第2の開始時刻が第1の終了時刻よりも前に開始する状況も存在し得る。
上記のうちのいずれの解決方法も好適に実現することが可能であり、本発明を利用して、いずれの解決方法が自分の状況に最もよく適しているかを選択することは、個々の参加者または中央取引装置の選択に応じて決められる。
時間間隔の長さは可変にすることができる。第1のメモリに対しては、第1の開始時刻と第1の終了時刻との間の時間は、好ましくは、30秒未満の時間間隔である。例えば、20秒、15秒、10秒、7秒、5秒、4秒、3秒、2秒、1秒、0.5秒、0.1秒であることが望ましく、あるいはこれらよりもさらに短い時間間隔であってもよい。
このことは、第2の開始時刻と第2の終了時刻との間の第2の時間間隔に対しても適用可能であり、好ましくは、30秒未満であることが望ましい。例えば、20秒、15秒、10秒、7秒、5秒、4秒、3秒、2秒、1秒、0.5秒、0.1秒であることが望ましい。
好ましくは、第1の時間間隔と第2の時間間隔とは、開始時刻と終了時刻との間が同一時間を有していても良い。しかしながら、時間間隔に対応する時刻が異なる状況が存在する場合もある。このような1つの状況は、状況のさらに詳細な実態を取得するために、これらの時間間隔がさらに短くなる高い取引活動を伴う時間中に生じる可能性がある。
別の実施形態では、3、4、5、6、7、8、9または10秒の時間間隔のような複数の時間間隔が存在する。個々の間隔は、時間間隔中にアクティブにされる特定のメモリに関連付けられている。複数の時間間隔に関連付けられている複数のメモリが存在する場合、時間間隔は、0.1、1、2、3、4、または5秒のようにさらに短くなる。
したがって、システムは、2個からn個のメモリを備えることができることになり、個々のメモリは、開始時刻から終了時刻まで記憶用としてアクセス可能であり、その場合、n番目の開始時刻は(n−1)番目の開始時刻の後に発生し、n番目の終了時刻は(n−1)番目の終了時刻の後に発生する。
本発明において取り扱われるようなメモリは、物理的に分離されたメモリである必要はない。好ましくは、同一のメモリ内のメモリ割当がなされる。どのメモリが使用されているかに応じて、異なるアクセススピードが得られる。好ましくは、RAMメモリが使用されるが、キャッシュメモリ、ハードディスクメモリ、メモリスティックのようなリムーバルメモリまたは同様のメモリ等の他のメモリを使用することもできる。
時間間隔の数及び使用すべき関連メモリに関連付けられているコンピュータシステムの構成は、本発明が実現される状況に依存している。この構成は、クライアントコンピュータと、マッチングが発生する電子取引装置を備える中央コンピュータとの間の遅延時間に依存していても良い。通常、遅延時間は数秒未満であるが、コンピュータシステムが高速化しているので、この遅延時間を短くすることが可能であり、また、上記構成を将来の要求に満足するために、変更を行う必要がある場合もある。しかしながら、本発明は、システムにおけるデータ待ち時間に起因して、参加者の制御外で取引が発生することを阻止する監視アクションの実行が可能でなければならない。
システムにおいて判定される取引パラメータ値は、1グループのパラメータから選択することが可能であり、このグループには、以下のパラメータ値が含まれる:
数量、
ベガパラメータ、
デルタパラメータ、
ガンマパラメータ。
これはパラメータの網羅的リストではない。本明細書に記載されていない別のパラメータ及び当業者には自明のパラメータを使用することも可能である。
したがって、注文リスクデータは、デリバティブ商品の最大のデルタ、ガンマまたはベガ利用値を含むことができる。
上述のように、参加者は、様々な種類のエンティティであってもよい。好ましくは、参加者は、1グループのメンバから選択でき、このグループには、以下が含まれる:
個人(人)または企業の双方であり得る仕手業者と、
企業と、
個人と、
以上の組み合わせ。
上述のコンピュータシステムは、好ましくは、電子取引装置用の中央コンピュータの場合のような中央コンピュータに実装できる。しかしながら、このコンピュータシステムは、ルータ、交換機、ゲートウェイまたはタスクをホストするために適している別の電子装置のようなネットワーク装置で実現されても良い。
本発明の第3の態様に従えば、上記目的及び効果は、電子取引装置を提供することによって達成される。この電子取引装置には、
注文記録をつけるためのオーダー・ブックを含む市場と、
注文のマッチングを行うためのマッチングモジュールと、
メンバのデータベースと、
上記電子取引装置と関連付けられているメンバへ情報を配信するための情報配信モジュールと、
注文のマッチングを上記電子取引装置において監視するための取引監視用モジュールと、を備え、
上記注文のマッチングは取引メッセージで通信され、これらの取引メッセージは、取引パラメータデータを含み、
取引監視システムは、
取引メッセージを受信するためのインタフェースと、
取引メッセージの受信の際に、取引メッセージの取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を抽出するためのインタフェースに関連付けられている抽出部と、
上記抽出部に関連付けられている複数のメモリと、
上記複数のメモリに関連付けられている書込ユニットであって、抽出した取引パラメータ値を開始時刻と停止時刻の間の時間中に個々のメモリに対して累積するために上記複数のメモリに順次アクセスする書込ユニットと、
上記複数のメモリに関連付けられている読出ユニットであって、累積取引パラメータ値を上記複数のメモリから読み出すための読出ユニットと、
上記読出ユニットに関連付けられている判定部であって、上記複数のメモリから読み出されている上記累積取引パラメータを利用することによって直近の取引パラメータを判定するための判定部と、を備え、
それによって注文のマッチングを監視する。
上記の電子取引装置は、直近の取引量カウントに含まれる個々の取引を追跡する必要がないので、より効果的に取引を監視する解決方法を提供するという効果を有する。この結果、システムリソースのより少ない利用が生じることになる。例えば、電子取引装置は、個々の取引パラメータ値が時間間隔内で記憶されることになるので、好ましくは、取引がいつ発生したを追跡する必要がなくなる。これによって、コンピュータシステムにおいて処理を必要とするデータが少なくてすむことになる。したがって、プロセッサ時間及び格納スペースのような使用されるシステムリソースの量がより少なくてすむことになる。
別の実施形態では、電子取引装置は、監視用モジュールを備えることが可能である。この監視用モジュールは、
第1の開始時刻から第1の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第1のメモリと、
第2の開始時刻から第2の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第2のメモリであって、第2の開始時刻が第1の開始時刻よりも遅れて発生し、かつ、第2の終了時刻が第1の終了時刻よりも遅れて発生するようになっている第2のメモリと、
取引メッセージを受信するためのインタフェースと、を備え、
コンピュータシステムは、
インタフェースを介する取引メッセージの受信の際に、取引メッセージ内の取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を判定し、
取引パラメータ値をアクセス可能なメモリに追加し、それによって、累積取引パラメータ値を作成し、
第1のメモリと第2のメモリとのうちの少なくとも一方のメモリから得られる累積取引パラメータ値を利用することによって直近の取引パラメータを判定するようにプログラムされ、
それによって注文のマッチングを監視する。
本発明の第4の態様に従えば、上記目的及び効果は、異なる参加者間の注文のマッチングを電子取引装置において監視する方法を提供することによって達成される。この注文のマッチングは、取引メッセージで通信され、この取引メッセージは、取引パラメータデータを含んでいる。この電子取引装置は、
第1の開始時刻から第1の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第1のメモリと、
第2の開始時刻から第2の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第2のメモリであって、上記第2の開始時刻は第1の開始時刻よりも遅れて発生し、かつ、上記第2の終了時刻は第1の終了時刻よりも遅れて発生するようになっている第2のメモリと、
取引メッセージを受信するためのインタフェースと、を備え、
コンピュータシステムは、
上記インタフェースを介して取引メッセージを受信する際に、取引メッセージで上記取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を判定し、
取引パラメータ値をアクセス可能なメモリに追加し、それによって、累積取引パラメータ値を作成し、
第1のメモリと第2のメモリとのうちの少なくとも一方のメモリから得られる上記累積取引パラメータ値を利用することによって、直近の取引パラメータを判定するようにプログラムされ、
これによって注文のマッチングを監視するコンピュータシステムにより達成される。
本方法は、直近の取引量カウントに含まれる個々の取引を追跡する必要がなくなるので、より効果的に取引を監視する解決方法を提供するという効果を有する。この結果、システムリソースのより少ない利用が生じることになる。例えば、個々の取引パラメータ値が時間間隔内で記憶されることになるので、電子取引装置は、好ましくは、取引がいつ発生したかを追跡する必要がなくなる。これによって、コンピュータシステムにおいて処理を必要とするデータが少なくてすむことになる。したがって、プロセッサ時間及び記憶空間のような使用されるシステムリソースの量がより少なくてすむことになる。
別の実施形態では、インタフェースと、複数のメモリとを備える電子取引装置において、参加者間での注文のマッチングを監視するためのコンピュータライズされている方法であって、上記注文のマッチングは取引メッセージで通信され、該取引メッセージは取引パラメータデータを含み、上記方法は、
上記取引メッセージの取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を抽出するステップと、
開始時刻と停止時刻の間の時間中に個々のメモリに対して、抽出した取引パラメータ値を累積するために上記複数のメモリを順次アドレス指定するステップと、
累積取引パラメータ値を上記複数のメモリから読み出すステップと、
上記複数のメモリから読み出される上記累積取引パラメータ値を利用することによって直近の取引パラメータを判定するステップと、を備える。
本方法は、1つのメモリに一回アドレスを指定するステップをさらに備えることができる。
別の実施形態では、コンピュータライズされた方法は、周期的に、かつ、順次1つのメモリに一回アドレス指定するステップをさらに備えることができる。
本方法は、電子取引装置においてさらに実現することができ、この電子取引装置は、評価装置をさらに備え、上記方法は、
演算子の使用によって、しきい値を考慮して直近の取引パラメータを評価するステップと、
直近の取引パラメータが上記評価に基づいて基準を満足する場合、監視アクションを実行するステップと、を備える。
上記の特徴によって、本方法は、電子取引装置における参加者または市場の取引全体に対する現在の状況の評価を可能にする解決方法を提供し、また、参加者または市場全体に対するリスクを最小化するための監視アクションを実行することが可能となる。
本方法が、参加者のためにリスクを減らすことができる1つの方法として、注文を取り消すこと、特に、仕手業者のようなある特定のメンバーに関係する注文のマッチングを取り消すという方法がある。しかしながら、注文の取消は、例えば、仕手業者に対する特定のオプションのような、特定の参加者に対する特定の証券を取り消すようにすることも可能であり、仕手業者は、別のオプションでそのまま取引を行うことができる。注文の取消は、参加者または1グループの参加者に対する証券の組み合わせに対する注文の取消あるいは市場全体に対する取消でさえあってもよい。
本方法は、取引パラメータを処理する方法をさらに提供し、1グループのパラメータから取引パラメータが選択され、上記1グループのパラメータには、好ましくは、数量、デルタパラメータ、ベガパラメータ、及びガンマパラメータが含まれる。これは網羅的なリストではなく、本明細書に記載されていない別のパラメータをこのグループに追加できることは当業者には自明である。
上述のように、参加者は、仕手業者、企業、個人、及び上記参加者の組み合わせを含む1グループの参加者の中から選択することができる。
ここで、本方法における監視アクションは、1グループのアクションから選択することができ、このグループには、上述のような、通知アクション、拡大アクション、取消アクションの3つのクラスのアクションが含まれる。取消アクションは、好ましくは、注文を削除する、または注文を非作動化する、のいずれかのアクションによって実行される。
別の側面では、本発明は、上述の方法ステップを実行するためのプログラム命令を含むメモリまたは記憶媒体に関するものである。本方法は、好ましくは、コンピュータ可読プログラム命令としてメモリ、またはディスク、CD、DVD等のような記憶媒体に実装され、記憶される。
本発明の上記側面並びにその他の側面は、本明細書で後述する実施形態から明らかにし、これらの実施形態を参照しながら解明することにする。
監視システムが使用され得る、電子取引システムの概要を示す図である。 監視モジュールを備える中央電子取引装置を示す図である。 監視モジュールの実施形態を示す図である。 取引パラメータ値を記憶するために使用されるメモリ群を示す図である。 複数のメモリと、直近の取引パラメータ(RTP)と、RTPがどのように計算されるかを示す図である。 取引パラメータを複数のメモリに追加する方法の第1のステップを示す図である。 取引パラメータを複数のメモリに追加する方法の第2のステップを示す図である。 取引パラメータを複数のメモリに追加する方法の第3のステップを示す図である。 時間経過に伴う取引量(TV)としきい値(th)とを示す図である。 累積取引量(RTV)と、そのRTVがしきい値より大きい場合を示す図である。 時間経過に伴う取引量(TV)と、複数のしきい値とを示す図である。 複数のメモリに対する時間間隔の例を示す図である。 複数のメモリに対する重複する時間間隔の例を示す図である。 本発明に従う監視システムを備えるネットワーク装置を示す図である。 本発明に従う異なる数のメモリ群の例を示す図である。 時間期間と時間バケツとの間の関係が示される例を示す図である。 異なる行使価格と弁済期限を有するエリクソンオプションに対するシリーズを示す図である。 エリクソンオプションに対するシリーズが、どんなデータを備え得るかを示す図である。 参加者MM1とMM2が、異なる証券に対して異なる時間バケツループを有し得ることを示し、このループは、異なる数のタイムバケツを備え得ることを示す図である。
図面は、本発明についての理解を容易にするために概略的にドラフトされたものであることが望ましい。したがって、本文献では、同じ概略的方法でドラフトされることもあり得る別の設計を言外に開示することが可能である。
本発明の実施形態は、好ましくは、参加者が取引情報などのような情報の送受信を行うことを可能にするコンピュータ装置及びコンピュータネットワークを実装される。例示の電子取引ネットワーク環境が、図1に示されている。電子取引装置101は、直接、またはネットワーク装置103を介してのいずれかの態様で、並びに、インターネットのようなネットワーク104を経由して、注文をクライアントコンピュータ102から受信する。このクライアントコンピュータは、参加者の所在する場所に配置されたものであってもよく、この参加者はトレーダ、仕手業者などであってもよい。
ネットワーク装置103は、ネットワーク内のノードであり得る、ルータ、ブリッジ、ゲートウェイ、サーバ及び別の装置であり得る、また、無線電子装置であり得る。
図2は、付け値(bid)及び言い値(offers)のマッチングを行うマッチングモジュール202を備える中央電子取引装置201と、瞬時に取引されない注文を記憶できるオーダー・ブック203と、参加者に関する情報を含む電子取引装置内の参加者データベース204と、誰が何を誰と取り引きしたかを追跡する取引取得(deal capture)モジュール206とを示している。データベースに記憶される情報は、氏名、パスワード、仕手業者または一般のトレーダのような参加者のタイプ等のデータ及び別の必要なデータであってもよい。この電子取引装置は、また、本発明に従う監視用モジュール205を備えるものであってもよい。このモジュールは、プロセッサ及びメモリを備えるコンピュータのようなハードウェア装置においてソフトウェアにより実現される。監視用モジュール205は、好ましくは、参加者のリスクレベルに関する情報を含むことができる、または、監視用モジュールは、好ましくは、直近の取引パラメータを評価し、必要な監視アクションを実行できるようにするために、少なくともこのようなデータへアクセスすることができる。好ましくは、監視用モジュール205はマッチングモジュールの中に組み込むことが望ましく、監視用モジュール205は、このマッチングモジュールに統合される。この場合、マッチングモジュールは、取引取得モジュール206へ送信するデータ(取引メッセージ)をリッスン(listen)することになる。
図3は、取引メッセージを受信し、監視アクションメッセージを送信するためのインタフェース304と、取引パラメータ値を複数のメモリに記憶するためのメモリ302と、取引メッセージの取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を抽出するための抽出部305と、開始時刻と停止時刻の間の時間中に個々のメモリに対して抽出された取引パラメータ値を累積するための書込ユニット306と、累積取引パラメータ値をこの複数のメモリから読み出すための読出ユニット307と、この複数のメモリから読み出された累積取引パラメータ値を利用することによって直近の取引パラメータ303を判定するための判定部308と、を備える監視用モジュール301の実施形態を示している。したがって、メモリは直近の取引パラメータ(RTP:recent trade parameter)303をさらに備えることになる。メモリの数は、同一の物理メモリ内のメモリ割当であってもよい。さらに、システムの1つでは、多数のメモリ302をさらに備えることができる1つの監視用モジュール301を備えることができる。あるいは、あるシステムでは、異なる証券または同一の原証券を有するデリバティブ証券のグループを監視する多数の監視用モジュール310を備えることができる。
図4はメモリのメモリループ/セットを構成する、第1のメモリ401、第2のメモリ402、第3のメモリ403、及び第4のメモリ404を示している。個々のメモリは、累積取引パラメータ値を記憶するための取引パラメータ値、C1、C2、C3、C4を備える。個々のメモリは、制限時間T1−T2、T2−T3、T3−T4、T4−T5によって定義される制限時間の間、アクティブになる。アクティブになることによって、メモリは取引パラメータ値のようなデータを記憶するためにアクセス可能になる。本発明のこの実施形態では、時間T4−T5が終了すると、システムは、時間T1−T2の間アクティブであり続ける。
メモリは「タイムバケツ(time bucket)」と呼ばれることもあるが、これは、メモリまたはメモリ割当が使用される方法を説明する表現である。したがって、タイムバケツは、物理メモリまたはメモリ(メモリ割当)の一部であり得る。外部メモリにタイムバケツを持たせることも可能である。しかしながら、本文献では、タイムバケツについて言及するとき、メモリまたはメモリ割当という用語を使用することにする。
図5は図4に示されるメモリを示すと共に、さらに直近取引パラメータ501(RTP)が示されている。点線502は、定期的な時間間隔で、または、参加者によって決定される所定の時間間隔で、取引パラメータ値がどのようにしてRTPに追加され得るかを示している。
好ましくは、RTPは、複数のメモリを備える個々のメモリループに関連し、そうすることで、個々のメモリループに対してRTPを計算する。
図6は、すべてのメモリまたはメモリ割当が使用される状況、及び、アクティブにされているのは、どのメモリまたはメモリ割当であるかを表す矢印601から分かるように、時間間隔T1−T2のメモリが現在アクティブにされている状況を示している。図6は、本発明がどのように機能するかを例示するループ状態を示す第1の図である。図7からわかるように、時間間隔T1−T2が終了すると、メモリT2−T3がアクティブにされる。メモリ内の取引パラメータ値は0にセットすることができるが、好適な解決方法は、取引が時間間隔T2−T3で発生する場合に、古い取引パラメータ値に上書きすることであり、このようにして不必要なステップを回避することができ、システムリソースが節約されることになる。
例えば、取引量が測定され、第1の取引が15という量の取引を有する場合、メモリT2−T3内の取引パラメータ値は、図示のように15で上書きされる。
図7に示す直近取引パラメータ(RTP)は、メモリT2−T3が15で上書きされるよりも前に計算される。したがって、この取引パラメータは値1621となる。
図8に次のステップが示される。このステップでは、取引パラメータ値を記録するために、次のメモリが順次アクチベートされる。第1の取引が時間間隔T3−T4で発生すると、再度メモリが上書きされる。この場合、第1の取引における量は200であり、したがって、T3−T4中にアクティブにされるメモリまたはメモリ割当に200が追加されることになる。何時でも新たなRTPを計算することが可能であり、また、RTPは開始時刻と終了時刻との間の時間間隔のみに制限されるわけではない。
図9は、1つの証券または1組の証券に対する、時間経過に伴う取引及びその取引量(TV)902を示している。この図で、T1−T2からT4−T5までの時間間隔がX軸上に示されている。しきい値(th)901も図示されている。各時間後に取引量が追加されて計算される場合、RTPは図10に示される。この図は、個々のメモリから得られる取引パラメータ値を追加することによって計算されるRTP1001を示している。図示されるように、RTPは、時間間隔T3−T4後にしきい値を渡すことになる。これは、システムがこの時点で監視アクションを実行することを意味する。
システムがいつ監視アクションを実行するべきかは、参加者または電子取引装置によって予め決定/設定されている。実際の取引が行われる前に監視アクションを実行することができる。したがって、取引量がしきい値を渡すことになる一致(マッチング)が存在する場合、実際の取引が行われる前に監視アクションが実行されることになる。別の解決方法としては、実際の取引を生じさせ、その後、監視アクションを実行させるようにする方法が考えられる。
したがって、監視アクションをいつ実行するかは、本発明が利用される状況またはコンテキストに依存することになる。監視アクションをいつ実行するかは、また、監視アクションによって影響を受ける可能性がある参加者/参加者群と、参加者たちがどのくらいリスクをより積極的にとるかということと、信用力等に依存することになる。
より良好な解決策を得るために、必要に応じてできるだけ頻繁にRTPを計算することも可能である。例えば、個々の時間間隔の範囲内でRTPをX回計算することも可能である。Xは任意の数であってもよく、好ましくは、本発明が使用される特定の状況に基づいて選択される。好ましくは、累積取引パラメータ値が更新されるときはいつでもRTPが計算される。
図11は、3つのしきい値1101(th1)、1102(th2)1103(th3)が使用される実施形態を示している。RTPが個々のしきい値に達すると、システムは異なる監視アクションを実行することが可能となる。例えば、通知アクションはしきい値1101に対して実行することができ、拡大アクションはしきい値1102に対して実行することができ、取消アクションはしきい値1103に対して実行することができる。
図12はどのようにして互いの後に時間間隔を配置できるかを示している。4個のみの時間間隔が使用される場合、点線によって例示されているように、時間間隔T5−T6は時間間隔T1−T2になる。
図13は、時間間隔がお互いに少なくともに部分的にオーバラップする実施形態を示してる。
図14は、本発明に従うルータ、ゲートウェイ、監視用モジュール1402を備えるサーバのような、ネットワーク装置1401を示している。例えば、クライアントサイト側で、電子取引装置の外側にネットワーク装置を配置することができる。しかしながら、好ましくは、ネットワーク装置は可能なかぎり電子取引装置に近接している。
図15は本発明に従うメモリまたはメモリ割当を示す4つの異なる実施形態を示している。2つのメモリ1501を有する第1の実施形態と、3つのメモリ1502を有する第2の実施形態と、4つのメモリ1503を有する第3の実施形態と、5つのメモリ1504を有する第4の実施形態とがある。この図は、本発明に従うメモリまたはメモリ割当を表す図である。別の実施形態では、さらに多くのメモリを使用することが可能であり、上限値は存在しない。メモリをいくつ使用すべきかは状況に依存していて、1つの状況では10個のメモリが使用され、より高い精度が必要とされる別の状況では、おそらく100個のメモリ/メモリ割当が使用される場合もある。
図16は時間Tの間の取引(X1〜X6)1601を示し、ここでは、3つの取引(X1、X2、X3)が第1の時間間隔T1−T2に発生し、第2または第3の時間間隔には取引は発生せず、第4の時間間隔T4−T5に1つの取引(X4)が発生し、第5の時間間隔T5−T6に2つの取引(X5、X6)が発生している。個々の時間間隔は、メモリ割当1602、1603、1604、1605に接続される。メモリ割当において描かれているように、4つのメモリのみが存在し、したがって、時間間隔T5−T6のおいて発生する取引が、第1の時間間隔T1−T2において発生する取引と同一のメモリにセーブされることになるということが理解され得る。したがって、図は4個のメモリが使用されるループを示している。
システムは、取引が発生すると、好ましくは、メモリにアクセスするだけである。したがって、図16でわかるように、取引は第1の時間間隔で発生し、並びに、第4の時間間隔で発生する。したがって、システムは、3つの取引を第1のメモリに追加することになるが、次いで、システムは、取引が第4の時間間隔で発生するまで、メモリのうちのいずれにもアクセスしない。その時点で、第2及び第3の時間間隔に関連付けられているメモリは値0を受信する。したがって、個々のメモリに対して規定の開始時刻をセーブすることが必要となる場合があり、そすることで、システムは、先の取引が時間間隔内で発生しているか否かを決定できるようになる。このようにして、不必要なステップを回避することができる。
図17は、行使価格(strike price)及び弁済期限(maturity date)を有する複数のオプション・シリーズを示す図である。個々のドット1703は、オプション用のシリーズである。楕円1701内の同一列におけるドットは、同一の弁済期限を有するオプション・シリーズを示し、楕円1702内の同一行のドットは、同一の行使価格を有するオプション・シリーズを示している。
図18は、原株エリクソンに関するオプション用シリーズと、35 Sekでの行使価格と、5月の弁済期限と、上記オプションが買いオプションであることを示している。
図19は、2つの仕手業者MM1とMM2を示す例図であり、個々の仕手業者は、取引している個々の証券用の本発明に従うメモリループを有する。したがって、MM1は、エリクソンオプションとマイクロソフトオプション用のメモリループを有していることになるのに対して、MM2は、エリクソンの先物用のメモリループのみを有していることになる。したがって、1人の参加者は、取引している個々の証券用のある特定のメモリループを備える監視システムを有することができる。エリクソンオプションとマイクロソフトオプション、または株式とオプション等との組み合わせの双方に対する取引を監視するメモリループのような、証券の組み合わせ用のメモリループを有することも可能である。証券のどの組み合わせが、同一のメモリループにおいて監視されることになるかは、当業者には自明である。例えば、同一の業種に関係する証券、同一の国に関係する証券等にすることも可能である。本発明は、また、エネルギー契約、石油及び別の商品の取引に対しても適用することが可能である。
本発明は、個人が参加者となる注文システム及びオンラインゲームシステムに対しても適用することが可能である。
上記説明において、「を備えている(comprising)」という用語は他の要素またはステップを排除するものではなく、また、「a」または「an」という用語は、複数形を排除するものではない。
さらに、「を含む(include)」及び「を包含する(contain)」という用語は、別の要素またはステップを排除するものではない。

Claims (25)

  1. 参加者間で、取引パラメータデータを含む取引メッセージで通信される、注文のマッチングを監視するためのコンピュータシステムであって、
    取引メッセージを受信するためのインタフェースと、
    前記インタフェースに関連付けられている抽出部であって、取引メッセージの受信の際に、前記取引メッセージの前記取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を抽出するための抽出部と、
    複数のメモリと、
    前記複数のメモリと前記抽出部とに関連付けられている書込ユニットであって、抽出した取引パラメータ値を開始時刻と停止時刻の間の時間中に前記複数のメモリの個々のメモリに対して累積するために、前記複数のメモリを順次アドレス指定するための書込ユニットと、
    前記複数のメモリに関連付けられている読出ユニットであって、累積取引パラメータ値を前記複数のメモリから読み出すための読出ユニットと、
    前記読出ユニットに関連付けられている判定部であって、前記複数のメモリから読み出された前記累積取引パラメータ値(群)を利用することによって直近の取引パラメータを判定するための判定部と
    を備えることを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 前記書込ユニットは、1つのメモリに一回アドレスを指定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記書込ユニットは、周期的に、かつ、順次1つのメモリに一回アドレス指定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンピュータシステム。
  4. 参加者間で、取引パラメータデータを含む取引メッセージで通信される、注文のマッチングを監視するためのコンピュータシステムであって、
    第1の開始時刻から第1の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第1のメモリと、
    第2の開始時刻から第2の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第2のメモリであって、前記第2の開始時刻は前記第1の開始時刻よりも遅れて発生し、かつ、前記第2の終了時刻は、前記第1の終了時刻よりも遅れて発生するようになっている第2のメモリと、
    前記取引メッセージを受信するためのインタフェースと、を備え、
    前記コンピュータシステムは、
    前記インタフェースを介して前記取引メッセージを受信する際に、前記取引メッセージ内の前記取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を判定し、
    前記取引パラメータ値を、アクセス可能なメモリに追加し、それによって、累積取引パラメータ値を作成し、
    前記第1のメモリと前記第2のメモリとのうちの少なくとも一方のメモリから得られる前記累積取引パラメータ値を利用することによって直近の取引パラメータを判定するようにプログラムされ、
    これによって注文のマッチングを監視する
    ことを特徴とするコンピュータシステム。
  5. 前記コンピュータシステムは、
    時間間隔内の第1の取引メッセージの受信の際に、前記取引パラメータ値を追加することによって前記メモリ内の古い累積取引パラメータ値を上書きし、
    前記取引パラメータ値を、アクセス可能な前記メモリに順次追加するようにプログラムされている
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  6. 評価装置をさらに備え、
    前記評価装置は、
    演算子の使用によって、しきい値を考慮して前記直近の取引パラメータを評価し、
    前記評価に基づいて前記直近の取引パラメータが基準を満足する場合、監視アクションを実行するようにプログラムされている
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  7. 注文のマッチングを取り消すアクションは、特定の参加者に関する注文に関係している
    ことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータシステム。
  8. 前記第2の開始時刻は、前記第1の終了時刻と同時に発生する
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  9. 前記第1の開始時刻と第1の終了時刻との間の時間は、30秒未満である
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  10. 前記第2の開始時刻と第2の終了時刻との間の時間は、30秒未満である
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  11. 2からn個のメモリを備え、個々のメモリは、開始時刻から終了時刻まで記憶用としてアクセス可能であり、(n−1)番目の開始時刻後にn番目の開始時刻が発生し、次いで、(n−1)番目の終了時刻後にn番目の終了時刻が発生する
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  12. 複数のしきい値を備え、
    前記コンピュータシステムは、前記直近の取引パラメータが個々のしきい値を超える場合、特定の監視アクションを実行するようにさらにプログラムされている
    ことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータシステム。
  13. 前記監視アクションは、取消アクションであり、
    前記取消アクションは、前記注文を削除する、前記注文を非作動化する、のいずれかによって実行される
    ことを特徴とする請求項6または12に記載のコンピュータシステム。
  14. 取引が発生する場合、更に、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリにアクセスするようにプログラムされている
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  15. 更に、個々の参加者または1グループの参加者に対する、個々の証券または1グループの証券から得られる直近の取引パラメータを累積するようにさらにプログラムされている
    ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
  16. コンピュータシステムを備える
    ことを特徴とする請求項1または4に記載のネットワーク装置。
  17. 電子取引装置であって、
    注文記録をつけるためのオーダー・ブックを備える市場と、
    注文のマッチングを行うためのマッチングモジュールと、
    メンバ・データベースと、
    前記電子取引装置と関連付けられているメンバへ情報を配信するための情報配信モジュールと、
    注文のマッチングを前記電子取引装置において監視するための取引監視用モジュールと、を備え、
    前記注文のマッチングは、取引パラメータデータを含む取引メッセージで通信され、
    前記取引監視モジュールは、
    取引メッセージを受信するためのインタフェースと、
    前記インタフェースに関連付けられている抽出部であって、取引メッセージの受信の際に、前記取引メッセージの前記取引パラメータデータに基づいて、取引パラメータ値を抽出するための抽出部と、
    前記抽出部に関連付けられている複数のメモリと、
    前記複数のメモリに関連付けられている書込ユニットであって、抽出した取引パラメータ値を開始時刻と停止時刻の間の時間中に、個々のメモリに対して累積するために前記複数のメモリを順次アクセスする書込ユニットと、
    前記複数のメモリに関連付けられている読出ユニットであって、累積取引パラメータ値を前記複数のメモリから読み出すための読出ユニットと、
    前記読出ユニットに関連付けられている判定部であって、前記複数のメモリから読み出される前記累積取引パラメータを利用することによって、直近の取引パラメータを判定するための判定部と
    を備えることを特徴とする電子取引装置。
  18. 異なる参加者間で、取引パラメータデータを含む取引メッセージで通信される、注文のマッチングを電子取引装置において監視する方法であって、
    前記電子取引装置は、
    第1の開始時刻から第1の終了時刻まで記憶するためのアクセス可能な第1のメモリと、
    第2の開始時刻から第2の終了時刻まで記憶するための、アクセス可能な第2のメモリであって、前記第2の開始時刻は前記第1の開始時刻よりも遅れて発生し、かつ、前記第2の終了時刻は前記第1の終了時刻よりも遅れて発生するようになっている第2のメモリと、
    前記取引メッセージを受信するためのインタフェースと、を備え、
    前記コンピュータシステムは、
    前記インタフェースを介して取引メッセージを受信する際に、前記取引メッセージ内の前記取引パラメータデータに基づいて取引パラメータ値を判定し、
    前記取引パラメータ値を、アクセス可能なメモリに追加し、それによって、累積取引パラメータ値を作成し、
    前記第1のメモリと前記第2のメモリのうちの少なくとも一方のメモリから得られる前記累積取引パラメータ値を利用することによって、直近の取引パラメータを判定するようにプログラムされ、
    それによって注文のマッチングを監視する
    ことを特徴とする方法。
  19. 前記電子取引装置は、評価装置をさらに備え、
    前記方法は、
    演算子の使用によって、しきい値を考慮して前記直近の取引パラメータを評価するステップと、
    前記直近の取引パラメータが前記評価に基づいて基準を満足する場合、監視アクションを実行するステップと
    を備えることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 注文のマッチングの取り消すは、特定のメンバに関する注文に関係する
    ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 前記監視アクションは、取消アクションであり、
    前記取消アクションは、前記注文を削除することによって、または、前記注文を非作動化することによって実行される
    ことを特徴とする請求項19または20に記載の方法。
  22. インタフェースと、複数のメモリとを備える電子取引装置において、参加者間で、取引パラメータデータを含む取引メッセージで通信される、注文のマッチングを監視するためのコンピュータライズされた方法であって、
    前記取引メッセージの前記取引パラメータデータに基づいて、取引パラメータ値を抽出するステップと、
    抽出した取引パラメータ値を開始時刻と停止時刻の間の時間中に、個々のメモリに対して累積するために前記複数のメモリを順次アドレス指定するステップと、
    累積取引パラメータ値を前記複数のメモリから読み出すステップと、
    前記複数のメモリから読み出される前記累積取引パラメータを利用することによって、直近の取引パラメータを判定するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  23. 1回に1つのメモリのアドレスを指定するステップを更に備える
    ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 周期的に、かつ、一回に1つのメモリのアドレスを指定するステップを更に備える
    ことを特徴とする請求項22または23に記載の方法。
  25. 請求項17に記載の方法を実行するためのプログラムを有することを特徴とするメモリまたは記憶媒体。
JP2009515799A 2006-06-20 2007-05-10 取引監視システム及び方法 Active JP5389644B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/455,935 2006-06-20
US11/455,935 US8630934B2 (en) 2006-06-20 2006-06-20 System and method for monitoring trading
PCT/EP2007/054517 WO2007147681A2 (en) 2006-06-20 2007-05-10 System and method for monitoring trading

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009541829A true JP2009541829A (ja) 2009-11-26
JP2009541829A5 JP2009541829A5 (ja) 2010-07-08
JP5389644B2 JP5389644B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=38293432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009515799A Active JP5389644B2 (ja) 2006-06-20 2007-05-10 取引監視システム及び方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8630934B2 (ja)
EP (1) EP2036029A1 (ja)
JP (1) JP5389644B2 (ja)
CN (1) CN101496056A (ja)
AU (1) AU2007263173B2 (ja)
CA (1) CA2655834C (ja)
WO (1) WO2007147681A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013543199A (ja) * 2010-11-19 2013-11-28 ドイチェ バンク アクチェンゲゼルシャフト 電子金融取引のワイヤスピードの監視及び制御
JP2015060597A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 シカゴ マーカンタイル エクスチェンジ,インク.Chicago Mercantile Exchange, Inc. データセットの共通部分の決定
JP2017084228A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社Sound−F 投資商品約定システムおよび方法

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060287940A1 (en) * 2005-06-15 2006-12-21 Almstroem Mats Systems and methods for preventing server and network overload
US8793177B1 (en) 2007-06-27 2014-07-29 Trading Technologies International, Inc. System and method for pre-marshalling messages in an electronic trading environment
US9723254B2 (en) * 2008-04-14 2017-08-01 The Directv Group, Inc. Method and system of extending recording time for a run-over program
US8661463B2 (en) * 2008-06-03 2014-02-25 The Directv Group, Inc. Method and system of marking and recording content of interest in a broadcast stream
US20130297531A1 (en) * 2012-05-02 2013-11-07 Imageworks Interactive Device for modifying various types of assets
CN103455509B (zh) * 2012-05-31 2017-03-01 阿里巴巴集团控股有限公司 一种获取时间窗口模型参数的方法和系统
US20140249979A1 (en) * 2013-03-01 2014-09-04 Secodix Corporation Enhancing the handling speed of electronic financial services messages
JP2015210675A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 新日鉄住金ソリューションズ株式会社 為替予約システム、情報処理方法及びプログラム
CN104836701B (zh) * 2015-05-04 2019-03-15 北京京东尚科信息技术有限公司 订单监控方法及装置
CN105809543A (zh) * 2016-03-11 2016-07-27 秦轶轩 一种基于fpga的证券期货交易风控网关系统
CN106600402B (zh) * 2016-11-02 2022-02-22 上海金仕达成括信息科技有限公司 一种基于交易所公布案例改进的异常交易风险监控系统
CN107977787A (zh) * 2017-11-30 2018-05-01 上海龙弈信息科技有限公司 一种交易风险控制处理系统和方法
CN108876624A (zh) * 2018-07-28 2018-11-23 张昭远 一种评测外汇交易的方法及系统
CN108959970A (zh) * 2018-07-31 2018-12-07 长沙拓扑陆川新材料科技有限公司 一种区块链交易装置
CN111340626A (zh) * 2020-02-28 2020-06-26 湘潭大学 一种期货市场的商品合约的监控方法及系统
US11727421B1 (en) 2020-09-21 2023-08-15 Cboe Exchange, Inc System and method for implementing a system execution delay in response to liquidity removal for resting orders

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05313958A (ja) * 1992-05-14 1993-11-26 Fujitsu Ltd 順次データ記憶装置
JP2003196480A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Nippon Yunishisu Kk 電子取引市場における注文付け合せシステムおよび方法
JP2004166745A (ja) * 2002-11-15 2004-06-17 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
WO2005013041A2 (en) * 2003-07-25 2005-02-10 Chicago Mercantil Exchange Inc. System and method for controlling markets during a stop loss trigger

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4674044A (en) * 1985-01-30 1987-06-16 Merrill Lynch, Pierce, Fenner & Smith, Inc. Automated securities trading system
JP3240897B2 (ja) * 1995-11-29 2001-12-25 日本電気株式会社 半導体記憶装置
US5920833A (en) * 1996-01-30 1999-07-06 Lsi Logic Corporation Audio decoder employing method and apparatus for soft-muting a compressed audio signal
JP3303687B2 (ja) * 1996-09-25 2002-07-22 古河電気工業株式会社 データ圧縮方法
US6618707B1 (en) 1998-11-03 2003-09-09 International Securities Exchange, Inc. Automated exchange for trading derivative securities
US7437325B2 (en) * 2002-03-05 2008-10-14 Pablo Llc System and method for performing automatic spread trading
US6907005B1 (en) * 2000-07-24 2005-06-14 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Flexible ARQ for packet data transmission
US7184984B2 (en) * 2000-11-17 2007-02-27 Valaquenta Intellectual Properties Limited Global electronic trading system
US6799264B2 (en) * 2001-02-20 2004-09-28 Koninklijke Philips Electronics N.V. Memory accelerator for ARM processor pre-fetching multiple instructions from cyclically sequential memory partitions
US6643755B2 (en) * 2001-02-20 2003-11-04 Koninklijke Philips Electronics N.V. Cyclically sequential memory prefetch
JP4338354B2 (ja) * 2001-05-21 2009-10-07 オムロン株式会社 スレーブ
US20020174056A1 (en) * 2001-05-21 2002-11-21 Mark Sefein System and method for providing user-specific options trading data
US7587346B2 (en) 2002-01-07 2009-09-08 The Nasdaq Omx Group, Inc. Automated market system with selectable match-off of order flow
AU2003276626A1 (en) * 2002-06-18 2003-12-31 Douglas Ray Duquette System and method for analyzing and displaying security trade transactions
US9805417B2 (en) * 2002-06-19 2017-10-31 Trading Technologies International, Inc. System and method for automated trading
JP4387087B2 (ja) 2002-07-25 2009-12-16 三洋電機株式会社 データ記憶装置
GB0226776D0 (en) * 2002-11-18 2002-12-24 Imec Inter Uni Micro Electr Cost-aware design-time/run-time memory management
US7440917B2 (en) * 2003-03-10 2008-10-21 Chicago Mercantile Exchange, Inc. Order risk management system
US7512613B2 (en) * 2003-04-16 2009-03-31 The Mathworks, Inc. Non-intrusive data logging
US7251651B2 (en) * 2003-05-28 2007-07-31 International Business Machines Corporation Packet classification
US20050251617A1 (en) * 2004-05-07 2005-11-10 Sinclair Alan W Hybrid non-volatile memory system
US7647264B2 (en) * 2004-04-28 2010-01-12 The Nasdaq Omx Group, Inc. Closing in an electronic market
US7870200B2 (en) * 2004-05-29 2011-01-11 Ironport Systems, Inc. Monitoring the flow of messages received at a server
US7483810B2 (en) * 2004-06-29 2009-01-27 Honeywell International Inc. Real time event logging system
US8200568B2 (en) 2004-07-21 2012-06-12 Bgc Partners, Inc. System and method for managing trading orders received from market makers
EP1669913A1 (en) * 2004-12-09 2006-06-14 Deutsche Börse Ag Sensitivity based data processing apparatus and method

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05313958A (ja) * 1992-05-14 1993-11-26 Fujitsu Ltd 順次データ記憶装置
JP2003196480A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Nippon Yunishisu Kk 電子取引市場における注文付け合せシステムおよび方法
JP2004166745A (ja) * 2002-11-15 2004-06-17 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
WO2005013041A2 (en) * 2003-07-25 2005-02-10 Chicago Mercantil Exchange Inc. System and method for controlling markets during a stop loss trigger

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013543199A (ja) * 2010-11-19 2013-11-28 ドイチェ バンク アクチェンゲゼルシャフト 電子金融取引のワイヤスピードの監視及び制御
JP2015060597A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 シカゴ マーカンタイル エクスチェンジ,インク.Chicago Mercantile Exchange, Inc. データセットの共通部分の決定
JP2017084228A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社Sound−F 投資商品約定システムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2655834C (en) 2016-02-16
CA2655834A1 (en) 2007-12-27
CN101496056A (zh) 2009-07-29
US8630934B2 (en) 2014-01-14
EP2036029A1 (en) 2009-03-18
AU2007263173A1 (en) 2007-12-27
WO2007147681A2 (en) 2007-12-27
US20080015966A1 (en) 2008-01-17
JP5389644B2 (ja) 2014-01-15
AU2007263173B2 (en) 2011-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5389644B2 (ja) 取引監視システム及び方法
US11012396B2 (en) Mitigation of latency disparity in a data transaction processing system
US11972239B2 (en) Dynamic tracer message logging based on bottleneck detection
US11824789B2 (en) Network congestion reduction based on routing and matching data packets
CN107534584B (zh) 通过网络化计算资源对数据进行协调处理
KR101667697B1 (ko) 네트워크 컴퓨팅 자원에 의한 데이터 동기화 프로세싱
US11126480B2 (en) Conservation of electronic communications resources and computing resources via selective processing of substantially continuously updated data
US20220207013A1 (en) Optimized data structure
US20190287171A1 (en) Decision tree data structure based processing system
JP2017528825A (ja) 電子取引システムにおけるダイナミックペグ注文
US8566216B1 (en) System and method for trading exposure clearing house

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131009

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5389644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250