JP2009541395A - 糖尿病性合併症におけるpkc阻害剤の使用 - Google Patents

糖尿病性合併症におけるpkc阻害剤の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、糖尿病性合併症の処置または予防のための薬剤の製造のためのPKC阻害剤の使用であって、ここで、PKC阻害剤が、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−[3−(4,7−ジアザ−スピロ[2.5]オクト−7−イル)−イソキノリン−1−イル]−4−(7−メチル−1H−インドル−3−イル)−ピロール−2,5−ジオンまたはそれらの薬学的に許容される塩である使用に関する。

Description

本発明は、糖尿病または糖尿病性合併症、例えば、腎障害および心筋症を処置または予防するためのPKC阻害剤の新規使用に関する。
糖尿病の心臓および腎臓合併症が死亡率および罹患率の主な原因であるが、しかしながら、それらの進行を促進する基本的細胞事象は理解されていない。初期障害が代謝効果、例えば、高血糖症により誘発され、成長因子および前炎症性メディエーターの産生増加での血行動態の適応変化、炎症、低酸素症および細胞外マトリックス(ECM)沈着の増加を引き起こすようである。
糖尿病性腎症はタンパク質尿およびGFRの低下を引き起こす進行性糸球体硬化症および尿細管間質性線維症により特徴付けられ、最後に末期腎不全を引き起こす。糖尿病性心筋症は、初期の、縦走線維機能の低下によると証明されている、異常な拡張機能と収縮機能の微妙な異常により特徴付けられる。ヒト糖尿病性心臓の組織学試験は細胞外マトリックス沈着、主に線維コラーゲンの増加と心筋肥大を同時に示す。
糖尿病およびその合併症を処置または予防するための多数の処置選択肢があるにもかかわらず、腎障害および心筋症は大多数の糖尿病患者で増え続けており、これらの合併症の有効で安全な処置の必要性が残っている。
本発明によって、今回、驚くべきことに、下記PKC阻害剤が、糖尿病または糖尿病性合併症、特に糖尿病による障害または糖尿病により引き起こされる合併症、例えば、糖尿病性腎症および心筋症を予防または処置するために使用できることを見いだした。
本発明は、糖尿病または糖尿病性合併症、例えば、腎障害、心筋症または神経障害の予防、処置または遅延するためのPKC阻害剤の使用であって、ここで、PKC阻害剤が、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン(以下、化合物Aと称する)、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン(以下、化合物Bと称する)および3−[3−(4,7−ジアザ−スピロ[2.5]オクト−7−イル)−イソキノリン−1−イル]−4−(7−メチル−1H−インドル−3−イル)−ピロール−2,5−ジオン(化合物C)から選択される使用を提供する。
本発明において、化合物A、BおよびCは遊離形または薬学的に許容される塩形である。
さらに好ましい化合物は、化合物Aであり、さらにより好ましいものは、その酢酸塩である。
化合物A、BおよびCは既知であり、当分野で公開されている、例えば、US6,645,970またはEP1490355A1に記載されているように製造し得る。化合物A、化合物Bおよび化合物Cの塩は、慣用の方法で製造し、遊離化合物と同程度の活性を示し得る。
一連のさらなる特定のまたは他の態様において、本発明は、また、
1.発症している個体に治療有効量の化合物A、化合物B、化合物Cまたはそれらの塩、より好ましくは化合物Aまたはそれらの酢酸塩を投与することを含む、糖尿病性合併症を処置、予防または遅延するための方法
を提供する。
本明細書で定義されている“糖尿病性合併症”は、限定はしないが、高血糖症、高インスリン血症、インスリン抵抗症、グルコース代謝の障害、耐糖能異常(IGT)状態、損傷した空腹時血漿グルコース状態、肥満、糖尿病性腎症、糸球体硬化症、糖尿病性神経障害、糖尿病性心筋症およびX症候群ならびに末期腎臓疾患を含む。
好ましくは、本発明は、発症している個体に治療有効量の化合物Aまたはその塩、例えば、その酢酸塩を投与することを含む、糖尿病性合併症を処置、予防または遅延するための方法であって、ここで、糖尿病性合併症が上記定義のとおりである方法を提供する。
例えば、発症している個体に治療有効量の化合物A、化合物Bまたはそれらの塩、例えば化合物Aまたはその塩、例えば化合物Aの酢酸塩を投与することを含む、糖尿病性腎症、糖尿病性心筋症または糖尿病性神経障害、好ましくは糖尿病性腎症を処置、予防または遅延するための方法を提供する。
本発明の他の態様において、発症している個体に治療有効量の化合物Cまたはその塩、例えばその酢酸塩を投与することを含む、高血糖症、高インスリン血症、インスリン抵抗症、糸球体硬化症、糖尿病性心筋症および末期腎臓疾患を処置、予防または遅延するための方法を提供する。
さらに他の局面において、本発明は:
2.上記1で定義されている方法で使用するための化合物A、化合物B、化合物Cまたはそれらの薬学的に許容される塩;
3.上記1で定義されている方法で使用するための医薬組成物の製造で使用するための化合物A、化合物B、化合物Cまたはそれらの薬学的に許容される塩;
4.化合物A、化合物B、化合物Cまたはそれらの薬学的に許容される塩を1種以上の薬学的に許容される希釈剤または担体と一緒に含む、上記1で定義されている方法で使用するための医薬組成物
を提供する。
本発明の好ましい態様において、上記糖尿病性合併症、例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害または糖尿病性心筋症、好ましくは糖尿病性腎症を処置または予防するための、遊離形または薬学的に許容される塩形、例えば、酢酸塩の化合物Aの使用を提供する。
本発明のさらに他の局面において、糖尿病性心筋症を処置または予防するための遊離形または薬学的に許容される塩形、例えば、酢酸塩の化合物Cの使用を提供する。
上記で特定されている糖尿病性合併症の処置の化合物A、BまたはCの有用性は、動物試験法ならびに臨床試験、例えば、下記方法にしたがって証明され得る。
A 化合物A、BおよびCの個々のヒトPKC受容体への性合親和性はタンパク質キナーゼCアッセイで測定し得る。このようなアッセイは公開された方法(例えば、D. Geiges et al. Biochem. Pharmacol. 1997;53:865-875)、例えば、EP1337527A1(タンパク質キナーゼCアッセイに関する内容を出典明示により包含させる)に記載されている方法にしたがって実施できる。
B インビボ
Ren−2ラット(例えば、D. J. Kelly et al, Kidney Int, Vol 54, 1998, p343-352に記載されている)
化合物A、BまたはCの糖尿病性合併症における効果を、高血圧、ならびに、糖尿病がストレプトゾトシンにより誘発されるとき、ヒト糖尿病性腎症の多数の器質的および機能的特徴を発症し、ヒト糖尿病性腎症の多数の器質的、機能的および分子生物学的特徴を有する進行性疾患になるモデル動物であるトランスジェニック(mRen−2)27ラット(“Ren−2ラット”とも呼ばれる)で試験する。この疾患の進行は腎臓および心臓での成長因子および細胞外マトリックス蓄積と関連する。
本発明の化合物の糖尿病性腎症における効果はD. J. Kelly et al, Diabetes, Vol 52, Feb 2003, p512-518に記載されているRen−2ラットモデルで試験し得る:
糖尿病を55mg/kgのストレプトゾトシンの注射により誘発させる。すべての糖尿病ラットに2単位/日のインスリン(ヒトイソファン)を与え、体重を増加させ、死亡率を減少させる。実験期間はRen−2ラットで16週間続け、進行腎臓および心臓疾患を試験する。ラットを下記の群にランダム化する:
グループ1:非糖尿病Ren−2、薬剤なし
グループ2:非糖尿病Ren2、化合物C
グループ3:非糖尿病Ren−2、化合物A
グループ4:糖尿病Ren−2
グループ5:糖尿病Ren−2、薬剤化合物C、投与1
グループ6:糖尿病Ren−2、薬剤化合物A、投与1
グループ7:糖尿病Ren−2、薬剤化合物C、投与2
グループ8:糖尿病Ren−2、薬剤化合物A、投与2
N=グループあたり20匹(160匹のラット)
a)臨床パラメーター
血圧(4,8,12,16週目)、血糖コントロール(週毎)、HbA1c(エンドポイント)および臨床パラメーターの連続測定を動物試験の我々の標準プロトコールの間隔で実施する。
b)腎臓機能(一次エンドポイント)
腎臓機能の連続測定を、動物試験の標準プロトコールで血漿クレアチニンおよび尿素(自動分析装置)、タンパク尿(ラジオイムノアッセイ)ならびにGFR(シングル・ショット・アイソトープ技術)の測定により実施する。
c)腎臓構造(二次エンドポイント)
殺すとき(糖尿病の16週目)、左腎臓をホルマリンで固定する。下記形態学的測定を実施する:
シッフの過ヨウ素酸、ヘマトキシリンおよびエオシンで染色された3つのミクロンパラフィン切片ならびにマッソントリクロームを光学顕微鏡検査(LM)を使用して、糸球体容量、糸球体硬化および尿細管間質性の損傷指標および心臓肥大を測定した。アビジン−ビオチン法を使用する免疫組織化学を:
1.マトリックス沈着の程度を評価するためのI、IIIおよびIV型コラーゲン、
2.前線維症(profibrotic)成長因子の調節およびそれらの活性を評価するためのTGF−βおよびホスホ−Smad2
の実験のために使用する。
画像解析による免疫組織化学の空間分布および定量は疾患進行の細胞型および位置に関する具体的情報を提供する。TUNEL(アポトーシス)およびPCNA(増殖)の免疫学的局在決定を細胞周期の状態を決定するために使用する。
d)分子生物学
右腎臓を液体窒素でスナップ冷凍し、分子生物学実験のために使用する。実験の組織および細胞特異的変化を定量画像解析およびTaqManのリアルタイムPCR(ABI Prism 7700, Perkin Elmer Biosystems, Foster City, CA)(このようなPCR分析は当業者に既知である技術である)の免疫組織化学を使用して表すことができる。
0.1から10mg/kgの用量で静脈投与するとき、化合物A、化合物Bまたは化合物Cが糖尿病性合併症に対して有利な効果を有する。
C 臨床試験:食事を不適当に制御された2型糖尿病を有する対象のみの臨床二重盲検、ランダム化、平行グループ試験
食事のみでは正常血糖(HbA1c<6.8%)近くまで到達しない2型糖尿病と診断された対象をこの試験のために選択する。すべての対象は処置前に同じ食事を続けており、化合物A、BおよびCでの血糖コントロールの効果を24週間後のプラセボ対照を有する本試験で測定する。血糖コントロールの測定を糖尿病の処置のサロゲート・エンドポイントで確認する。HbA1cは、血糖コントロールを評価するための唯一信頼できる測定(D. Goldstein et al, Tests of Glycemia in Diabetes; Diabetes Care 1995, 18(6), 896-909)であり、この試験の主な応答変数である。ヘモグロビンのグリコシル化が、それぞれの赤血球が作られたときのグルコース濃度により決定されるため、HbA1cが3か月の平均血糖の概算を提供する。
24週間の二重盲検処置を開始する前に、対象に朝食、昼食および夕食前に4週間、プラセボを投与する(期間I)。
次に、対象を下記表に記載のとおりに24週二重盲検試験(期間II)に対して4つの処置群に分ける:
Figure 2009541395
* 朝食、昼食および夕食前に投与;
** 朝食と一緒に1日1回投与
約100人の対象を処置群ごとにランダム化する。それぞれの対象の導入期間を含む全試験期間は28週間である。統計分析は当分野で既知の方法により実施できる。
該対象は、予定された試験訪問の日に、試験薬物の朝の投与をしないか、または、朝食を取らないように指導される。朝の投与は、全ての空腹時実験サンプルの回収および全ての試験手順の完了後、現場の職員により投与される。訪問は、期間I中は2週間隔および期間II中は4から8週間隔で実施するスケジュールである。対象を、それぞれの訪問前の少なくとも7時間絶食させる。実験評価のための全ての血液サンプルを7:00AMから10:00AMに取る。全ての試験は、当分野で既知の方法にしたがって、優良試験所基準にしたがって実施する。
HbA1cをBio-Rad Diamat analyzerのイオン交換法を使用する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定する。ヘモグロビン変異体またはヘモグロビン分解ピークが観察されるとき、バックアップ・アフィニティー法を使用する。
測定されるさらなるパラメーターは、空腹時血漿グルコース(FPG)、空腹時脂質(総、HDL(高密度リポタンパク質)−およびLDL(低密度リポタンパク質)−コレステロール、およびトリグリセリド)および体重である。FPGをヘキソキナーゼ法を使用して測定し、トリグリセリドが<400mg/dL(4.5mmol/l)であるとき、LDL−コレステロールをFriedewald式を使用して計算する。
上記試験の様々なパラメーターは、例えば、本明細書記載の特別の疾患または適応症のための用量を最適化するか、試験中の耐用性問題に対処するか、または、より少ない作業で同様または同一の結果を得るために修正できる。例えば、異なる対象集団、例えば、食事療法のみでほぼ正常血糖(HbA1c<6.8%)を達成している2型糖尿病と診断されている対象、糖尿病以外の疾患、例えば、他の代謝障害を有する対象、または、他の基準、例えば、年齢または性別により選択される対象を、このような試験に関与させることができる;対象数を処置群あたりの対象を、例えば70から100人の数に減少させることができる;プラセボ導入期間(期間I)を変化できる、すなわちそれを延長、短縮または除去できる;訪問スケジュールを、例えば、10、12または14週間毎に延長できる;訪問指示を、例えば、実験評価のための血液サンプルを7:00AMから10:00AM以外から得る指示に変化できる;HbA1cを、他の方法により測定できる;または、上記試験中で測定する1つ以上のパラメーター、例えば、FPGまたは空腹時脂質を、除去できる、またはさらなるパラメーターの測定(下記参照)を加えることができる。
さらなるパラメーターは、例えば、さらなる試験による試験経路で測定できる。このようなさらなる試験は、パラメーター、例えば、下記のものの量または数を測定するための体液の分析を含むことができ、例えば、投与される活性成分の耐用性を決定する目的で使用できる:
ヘマトクリットおよびヘモグロビン、血小板数、赤血球数、総および各白血球数(好塩基球、好酸球、リンパ球、単球、分節核球および総好中球)の測定;血中のアルブミン、アルカリフォスファターゼ、アラニンアミノトランスフェラーゼ(血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(血清グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、血中窒素尿素、二炭酸塩、カルシウム、クロライド、総クレアチン・ホスホキナーゼ(CPK)、クレアチン・ホスホキナーゼ・筋肉−脳画分イソ酵素(CPKが高いとき)、直接ビリルビン、クレアチニン、γ−グルタミルトランスフェラーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、カリウム、ナトリウム、総ビリルビン、総タンパク質および尿酸の測定;対象の尿中のビリルビン、グルコース、ケトン、pH、タンパク質および比重の測定;体重、血圧(座って3分後の収縮期および拡張期)および橈骨動脈拍動(座って3分後)の測定。
試験結果は化合物A、BおよびCを2型糖尿病およびその合併症の予防および好ましくは処置に対して使用できることを示す。
本発明において、化合物A、BまたはCは、任意の慣用の経路により、特に経腸的に、例えば経口的に、例えば錠剤またはカプセルの形態で、または、非経腸的に、例えば注射溶液または懸濁液で、局所的に、例えばローションまたはゲルの形態で、または、経鼻または坐薬の形態で投与され得る。
遊離形または薬学的に許容される塩形の化合物A、BまたはCを少なくとも1種の医薬的に許容される担体または希釈剤と一緒に含む医薬組成物は、薬学的に許容される担体または希釈剤と混合することによる慣用の方法で製造され得る。経口投与のための単位投与形態は、例えば、約0.1mgから約500mgの活性成分を含む。
本発明の方法を実施するための必要な1日用量は、例えば、使用される化合物、宿主、投与経路、処置される状態の重症度に依存して変化する。大型哺乳動物、例えばヒトに対する経口投与の指示される1日用量は、例えば、1日に4回までの分割投与または遅延形態で好都合に投与される、活性成分、例えば、化合物A、BまたはCで約0.5mgから約2000mgの範囲である。
化合物AまたはB、好ましくは化合物A、またはそれらの薬学的に許容される塩は、単独の成分または少なくとも1種の
(i)PPARアゴニスト;
(ii)HDLを増加する化合物;
(iii)下記抗糖尿病剤;
(iv)抗高血圧剤;
(v)コレステロール吸収調節剤;
(vi)アポ−A1類似体および模倣剤;
(vii)レニン阻害剤;
(viii)トロンビン阻害剤;
(ix)アルドステロン阻害剤;
(x)GLP−1アゴニスト;
(xi)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xii)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xiii)抗肥満剤;
(xiv)血小板凝集の阻害剤;
(xv)DPP−IV阻害剤;および
(xvi)前硬化成長因子(Prosclerotic growth factors)
または、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される活性成分および所望により薬学的に許容される担体と一緒に投与し得る。
本発明の好ましい態様において、化合物Cまたはその薬学的に許容される塩は、少なくとも1種の
(i)HDLを増加する化合物;
(ii)抗高血圧剤;
(iii)コレステロール吸収調節剤;
(iv)アポ−A1類似体および模倣剤;
(v)レニン阻害剤;
(vi)トロンビン阻害剤;
(vii)アルドステロン阻害剤;
(viii)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(ix)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(x)抗肥満剤;
(xi)血小板凝集の阻害剤;
(xii)DPP−IV阻害剤;および
(xiii)前硬化成長因子
または、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される活性成分および所望により薬学的に許容される担体と一緒に投与し得る。
PPARアゴニストは、限定はしないが、選択的PPARαアゴニスト、PPARγアゴニストまたはPPARδアゴニストおよびデュアルα/γアゴニストおよびデュアルα/δアゴニストを含むことを意味する。
選択的PPARαアゴニストは、出願番号WO06/029349で2006年3月16日に公開された国際特許出願US2005/32224に記載されているものを含む。
デュアルで作用するPPARα/γアゴニストは、出願番号WO03/043985で2003年3月30日に公開された国際特許出願PCT/EP02/13025に記載されているもの、特に化合物4−19として示されている実施例4の化合物19を含む。
抗糖尿病剤は、PPARδ化合物;インスリン抵抗症を減少させ、その結果インスリン感受性を増加させる、損傷したインスリン受容体機能を回復させるインスリン感受性増強剤を含む。
PPARδ化合物の例は、式
Figure 2009541395
の化合物を含む。
適当なインスリン感受性増強剤は、例えば、適当な血糖低下チアゾリジンジオン誘導体(グリタゾン)である。
適当なグリタゾンは、例えば、(S)−((3,4−ジヒドロ−2−(フェニル−メチル)−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)メチル−チアゾリジン−2,4−ジオン(エングリタゾン)、5−{[4−(3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−1−オキソプロピル)−フェニル]−メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(ダルグリタゾン)、5−{[4−(1−メチル−シクロヘキシル)メトキシ)−フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(シグリタゾン)、5−{[4−(2−(1−インドリル)エトキシ)フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(DRF2189)、5−{4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−エトキシ)]ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(BM−13.1246)、5−(2−ナフチルスルホニル)−チアゾリジン−2,4−ジオン(AY−31637)、ビス{4−[(2,4−ジオキソ−5−チアゾリジニル)メチル]フェニル}メタン(YM268)、5−{4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−2−ヒドロキシエトキシ]ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(AD−5075)、5−[4−(1−フェニル−1−シクロプロパンカルボニルアミノ)−ベンジル]−チアゾリジン−2,4−ジオン(DN−108)5−{[4−(2−(2,3−ジヒドロインドル−1−イル)エトキシ)フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン、5−[3−(4−クロロ−フェニル])−2−プロピニル]−5−フェニルスルホニル)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−[3−(4−クロロフェニル])−2−プロピニル]−5−(4−フルオロフェニル−スルホニル)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−{[4−(2−(メチル−2−ピリジニル−アミノ)−エトキシ)フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(ロシグリタゾン)、5−{[4−(2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ)フェニル]−メチル}チアゾリジン−2,4−ジオン(ピオグリタゾン)、5−{[4−((3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メトキシ)−フェニル]−メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(トログリタゾン)、5−[6−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)ナフタレン−2−イルメチル]−チアゾリジン−2,4−ジオン(MCC555)、5−{[2−(2−ナフチル)−ベンゾキサゾール−5−イル]−メチル}チアゾリジン−2,4−ジオン(T−174)および5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−2−メトキシ−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)ベンズアミド(KRP297)である。ピオグリタゾン、ロシグリタゾンおよびトログリタゾンが好ましい。
抗糖尿病剤は、非グリタゾン型PPARγアゴニスト、とりわけN−(2−ベンゾイルフェニル)−L−チロシン類似体、例えばGI−262570およびJTT501を含む。
抗高血圧剤は、アンギオテンシン変換酵素阻害剤(ACE−阻害剤);レニン阻害剤、カルシウムチャネル遮断剤、利尿剤、β遮断剤、中性エンドペプチダーゼ阻害剤(NEP阻害剤)、エンドセリン変換酵素阻害剤(ECE阻害剤)およびアンギオテンシンII(AT)受容体アンタゴニストを、所望により利尿剤、例えば、Co−Diovan(登録商標)と組み合わせて含む。ACE−阻害剤でのアンギオテンシンIからアンギオテンシンIIへの酵素分解の遮断は、血圧の制御のための成功した1態様であり、そのため、うっ血性心不全の処置のためにも治療法として利用できる。
ACE阻害剤の種類は異なる構造特性を有する化合物を含む。例えば、アラセプリル(EP7477参照)、ベナゼプリル(EP72352参照)、ベナゼプリル(EP72352参照)、カプトプリル(US4105776参照)、セロナプリル(EP229520参照)、シラザプリル(EP94095参照)、デラプリル(EP51391参照)、エナラプリル(EP12401参照)、エナラプリル(EP12401参照)、フォシノプリル(EP53902参照)、イミダプリル(EP95163参照)、リシノプリル(EP12401参照)、モベルチプリル(ZA82/3779参照)、ペリンドプリル(EP49658参照)、キナプリル(EP49605参照)、ラミプリル(EP79022参照)、スピラプリル(EP50800参照)、テモカプリル(EP161801参照)、トランドラプリル(EP551927参照)およびモエキシプリル、または、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩を含む群から選択される化合物である。
好ましいACE阻害剤は市販されている薬剤、さらに好ましいベナゼプリルおよびエナラプリルである。
同様に、対応する立体異性体ならびに対応する結晶変態、例えば溶媒和物および多形、本明細書に記載されている適用できるそれらのすべての薬学的に許容される塩を含む。
組み合わせられる化合物は薬学的に許容される塩として存在できる。これらの化合物が、例えば、少なくとも1個の塩基性中心を有するとき、それらは酸付加塩を形成できる。対応する酸付加塩は、望ましいとき、さらに塩基性中心の存在を有して形成され得る。酸基(例えばCOOH)を有する化合物は、また、塩基との塩を形成できる。
AT受容体アンタゴニストの種類は異なる構造特性を有する化合物を含み、基本的に非ペプチドのものが好ましい。例えば、バルサルタン(EP443983参照)、ロサルタン(EP253310参照)、カンデサルタン(459136参照)、エプロサルタン(EP403159参照)、イルベサルタン(EP454511参照)、オルメサルタン(EP503785参照)、タソサルタン(EP539086参照)、テルミサルタン(EP522314参照)、式
Figure 2009541395
の名称E−4177の化合物、下記式
Figure 2009541395
の名称SC−52458の化合物および下記式
Figure 2009541395
の名称ZD−8731の化合物、または、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩を含む群から選択される化合物である。
好ましいAT−受容体アンタゴニストは市販されている薬剤であり、さらに好ましいものはDiovan(登録商標)およびCo−Diovan(登録商標)またはそれらの薬学的に許容される塩である。
CCBの種類は、基本的にジヒドロピリジン(DHP)および非DHP、例えば、ジルチアゼム型およびベラパミル型CCBを含む。
該組合せにおいて有用なCCBは、好ましくはアムロジピン、フェロジピン、リヨシジン(ryosidine)、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニグルジピン、ニルジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピンおよびニバルジピンからなる群から選択される代表的なDHP、好ましくはフルナリジン、プレニラミン、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、アニパミル、チアパミルおよびベラパミルからなる群から選択される代表的な非DHP、そして、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩を含む群から選択される化合物である。全てのこれらのCCBは、例えば、抗高血圧、抗狭心症または抗不整脈の薬剤として治療的に使用される。
好ましいCCBは、アムロジピン、ジルチアゼム、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピンおよびベラパミル、または、例えば、特異的にCCBに依存するもの、それらの薬学的に許容される塩を含む。とりわけDHPとして好ましいものは、アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩、とりわけベシル酸塩である。とりわけ好ましい代表的な非DHPはベラパミルまたはその薬学的に許容される塩、とりわけ塩酸塩である。
利尿剤は、例えば、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、メチルクロロチアジド(methylclothiazide)、アミロリド、トリアムテレンおよびクロロサリドンからなる群から選択されるチアジド誘導体である。さらに好ましいものはヒドロクロロチアジドである。
本発明の使用のために適当なβ遮断剤は、βアドレナリン受容体に対してエピネフリンと競合し、エピネフリンの作用を妨げるβアドレナリン遮断剤(β遮断剤)を含む。好ましくは、β遮断剤はαアドレナリン受容体と比較してβアドレナリン受容体に対して選択的であり、有意なα遮断効果を有さない。適当なβ遮断剤は、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、カルテオロール、カルベジロール、エスモロール、ラベタロール、メトプロロール、ナドロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロドル、プロプラノロール、ソタロールおよびチモロールから選択される化合物を含む。β遮断剤が酸または塩基であるか、または薬学的に許容される塩またはプロドラッグを形成することができるとき、これらの形態を本明細書に包含させると考え、化合物を遊離形または薬学的に許容される塩またはプロドラッグの形態、例えば、生理学的に加水分解でき、かつ許容されるエステルで投与してもよいと理解する。例えば、メトプロロールはその酒石酸塩で適当に投与され、プロプラノロールは塩酸塩で適当に投与される。
本発明の範囲内のNEP阻害剤は、特にN−[N−[1(S)−カルボキシル−3−フェニルプロピル]−(S)−フェニルアラニル]−(S)−イソセリンおよびN−[N−[((1S)−カルボキシ−2−フェニル)エチル]−(S)−フェニルアラニル]−β−アラニンを含む米国特許第5,223,516および4,610,816号(これを出典明示により包含させる)に記載されている化合物;米国特許第4,929,641号に記載されている化合物、特にN−[2(S)−メルカプトメチル−3−(2−メチルフェニル)−プロピオニル]メチオニン;南アフリカ特許出願84/0670に記載されているSQ28603(N−[2−(メルカプトメチル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−β−アラニン);UK69578(シス−4−[[[1−[2−カルボキシ−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル]−シクロペンチル]カルボニル]アミノ]−シクロヘキサンカルボン酸)およびその活性異性体;チオルファンおよびそのエナンチオマー;レトロ−チオルファン;ホスホラミドン;およびSQ29072(7−[[2−(メルカプトメチル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]アミノ]−ヘプタン酸)を含む。また、使用するために適当なものは、上記NEP阻害剤、例えば、1個以上のカルボン酸基がエステル化されている化合物のプロドラッグ形態である。
本発明の範囲内のNEP阻害剤は、また、米国特許第5,217,996号に記載されている化合物、特に、N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステル;EP00342850に記載されている化合物、特に(S)−シス−4−[1−[2−(5−インダニルオキシカルボニル)−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル]−1−シクロペンタンカルボキサミド]−1−シクロヘキサンカルボン酸;GB02218983に記載されている化合物、特に3−(1−[6−エンド−ヒドロキシメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−エキソ−カルバモイル]シクロペンチル)−2−(2−メトキシエチル)プロパン酸;WO92/14706に記載されている化合物、特にN−(1−(3−(N−t−ブトキシカルボニル−(S)−プロピルアミノ)−2(S)−t−ブトキシ−カルボニルプロピル)シクロペンタンカルボニル)−O−ベンジル−(S)−セリンメチルエステル;EP00343911に記載されている化合物;JP06234754に記載されている化合物;EP00361365に記載されている化合物、特に4−[[2−(メルカプトメチル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]アミノ]安息香酸;WO90/09374に記載されている化合物、特に3−[1−(シス−4−カルボキシカルボニル−シス−3−ブチルシクロヘキシル−r−1−カルバモイル)シクロペンチル]−2S−(2−メトキシエトキシメチル)プロパン酸;JP07157459に記載されている化合物、特にN−((2S)−2−(4−ビフェニルメチル)−4−カルボキシ−5−フェノキシバレリル)グリシン;WO94/15908に記載されている化合物、特にN−(1−(N−ヒドロキシカルバモイルメチル)−1−シクロペンタンカルボニル)−L−フェニルアラニン;米国特許第5,273,990号に記載されている化合物、特に(S)−(2−ビフェニル−4−イル)−1−(1H−テトラゾール−5−イル)エチルアミノ)メチルホスホン酸;米国特許第5,294,632号に記載されている化合物、特に(S)−5−(N−(2−(ホスホノメチルアミノ)−3−(4−ビフェニル)プロピオニル)−2−アミノエチル)テトラゾール;米国特許第5,250,522号に記載されている化合物、特にβ−アラニン、3−[1,1’−ビフェニル]−4−イル−N−[ジフェノキシホスフィニル)メチル]−L−アラニル;EP00636621に記載されている化合物、特にN−(2−カルボキシ−4−チエニル)−3−メルカプト−2−ベンジルプロパンアミド;WO93/09101に記載されている化合物、特に2−(2−メルカプトメチル−3−フェニルプロピオンアミド)チアゾル−4−イルカルボン酸;EP00590442に記載されている化合物、特に((L)−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メトキシ)カルボニル)−2−フェニルエチル)−L−フェニルアラニル)−β−アラニン、N−[N−[(L)−[1−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メトキシ]カルボニル]−2−フェニルエチル]−L−フェニルアラニル]−(R)−アラニン、N−[N−[(L)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]−L−フェニルアラニル]−(R)−アラニン、N−[2−アセチルチオメチル−3−(2−メチル−フェニル)プロピオニル]−メチオニンエチルエステル、N−[2−メルカプトメチル−3−(2−メチルフェニル)プロピオニル]−メチオニン、N−[2(S)−メルカプトメチル−3−(2−メチルフェニル)プロパノイル]−(S)−イソセリン、N−(S)−[3−メルカプト−2−(2−メチルフェニル)プロピオニル]−(S)−2−メトキシ−(R)−アラニン、N−[1−[[1(S)−ベンジルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル]アミノ]シクロペンチルカルボニル]−(S)−イソセリン、N−[1−[[1(S)−カルボニル−3−フェニルプロピル]アミノ]−シクロペンチルカルボニル]−(S)−イソセリン、1,1’−[ジチオビス−[2(S)−(2−メチルベンジル)−1−オキソ−3,1−プロパンジニル]]−ビス−(S)−イソセリン、1,1’−[ジチオビス−[2(S)−(2−メチルベンジル)−1−オキソ−3,1−プロパンジニル]]−ビス−(S)−メチオニン、N−(3−フェニル−2−(メルカプトメチル)−プロピオニル)−(S)−4−(メチルメルカプト)メチオニン、N−[2−アセチルチオメチル−3−フェニル−プロピオニル]−3−アミノ安息香酸、N−[2−メルカプトメチル−3−フェニル−プロピオニル]−3−アミノ安息香酸、N−[1−(2−カルボキシ−4−フェニルブチル)−シクロペンタンカルボニル]−(S)−イソセリン、N−[1−(アセチルチオメチル)シクロペンタン−カルボニル]−(S)−メチオニンエチルエステル、3(S)−[2−(アセチルチオメチル)−3−フェニル−プロピオニル]アミノ−ε−カプロラクタン;およびWO93/10773に記載されている化合物、特にN−(2−アセチルチオメチル−3−(2−メチルフェニル)プロピオニル)−メチオニンエチルエステルを含む。
ECE阻害剤は、SLV306を含む。
アポ−A1類似体および模倣剤は、2003年12月16日発行米国特許第6,664,230号の配列番号5に記載されている18個のアミノ酸D4Fペプチドを含む。
レニン阻害剤は、例えば、ペプチド、好ましくは、非ペプチドレニン阻害剤を含む。
非ペプチドレニン阻害剤は、例えば、ジテキレン、テルラキレン、ザンキレン、SPP−100または式
Figure 2009541395
の化合物、または、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩である。
2(S),4(S),5(S),7(S)−N−(3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)−2,7−ジ(1−メチルエチル)−4−ヒドロキシ−5−アミノ−8−[4−メトキシ−3−(3−メトキシ−プロポキシ)フェニル]−オクタンアミドとして化学的に定義される、式(I)のレニン阻害剤は、具体的にEP678503Aに記載されている。とりわけ好ましいものは、そのヘミフマル酸塩である。
非ペプチドレニン阻害剤は、WO97/09311に記載されているもの、とりわけ特許請求の範囲および実施例に記載されている対応するレニン阻害剤、とりわけ式
Figure 2009541395
のSPP100、とりわけ式
Figure 2009541395
Figure 2009541395
のRO66−1132およびRO−66−1168、WO04/002957に記載されているもの、とりわけ実施例および特許請求の範囲に記載されているレニン阻害剤を含む。該WO出願の対応する対象物を出典明示により本明細書に包含させる。
コレステロール吸収調節剤は、Zetia(登録商標)およびKT6−971(寿製薬株式会社、日本)を含む。
トロンビン阻害剤は、1999年10月12日に公開されたWO97/23499に記載されているAstra Zeneca’s Ximelagatran(Exanta(登録商標))を含む。
アルドステロン阻害剤は、異なる構造特性を有する化合物を含む。
GLP−1アゴニストは、GLP−1類似体、GLP−1受容体アゴニストおよびG−タンパク質結合受容体120(GPR120)アゴニストを含む。GLP−1類似体は、一例として、Exendin−4TM(エクセナチド)またはLY315902、Myers SR et al., Annual Meeting and Scientific Sessions of the American Diabetes Association, 1998, 58th:Chicago(Abs 0748)およびLY307161 Trautman, M., et al, Diabetologia, 2000, 43:Suppl1 (A146)を含む。GPR120アゴニストは、Hirasawa, A. et al, Nature Medicine, Vol. 11, No. 1, January 2005に記載されている遊離脂肪酸を含む。
グルカゴン受容体アンタゴニスト作用は、グルカゴン受容体およびグルカゴン受容体アンタゴニスト、例えば、グルカゴン受容体に結合し、そして天然リガンドの結合を防止または阻止する小分子アンタゴニストをコードする遺伝子に対するアンチセンス分子、例えば、RNAおよびオリゴヌクレオチドの投与を含む。アンチセンス技術自体は当分野で既知である。特定のアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)およびASOを同定するための方法は、Sloop, K., et al., The Journal of Clinical Investigation, Vol. 113, No. 11, June 2004(この記載を出典明示によりその全体を本明細書に記載されているように包含させる)に記載されている。
カンナビノイド受容体1(cb1)アンタゴニストは、限定はしないが、出願番号WO06/029349の2006年3月16日に公開された国際特許出願US2005/32224に記載されている化合物(式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、IgおよびIhの化合物)を含む。
抗肥満化合物は、Xenical(登録商標)、Meridia(登録商標)およびカンナビノイド受容体アンタゴニストを含む。
血小板凝集の阻害剤は、Plavix(登録商標)、アスピリンおよびClopidgrel(登録商標)を含む。
前硬化成長因子は、形質転換成長因子−β1(TGFβ)を含む。
HDLを増加する化合物は、限定はしないが、コレステロールエステル輸送タンパク質阻害剤(CETP阻害剤)を含む。CETP阻害剤の例は、2002年7月30日に公開された米国特許第6,426,365号の実施例26に記載されているJTT705およびその薬学的に許容される塩を含む。
DPP−IV阻害剤は、ペプチドまたは非ペプチドであってよい。
DPP−IV阻害剤は、それぞれの場合に、一般的におよび具体的に、WO98/19998、DE19616486A1、WO00/34241、WO95/15309およびWO01/52825に記載されており、それぞれの場合に、特に特許請求の範囲および実施例の最終産物の化合物、最終産物の材料、医薬品および特許請求の範囲をこれらの出典明示により本明細書に包含させる。DPP728およびLAF237は、WO98/19998の実施例3およびWO00/34241の実施例1にそれぞれ具体的に記載されている。DPP−IV阻害剤は、Diabetes 1998, 47, 1253-1258に具体的に記載されている。
一般名または商標名により同定される活性成分の構造は、標準概論“The Merck Index”またはPhysician’s Desk Referenceの現版またはデータベース、例えばPatents International(例えばIMS World Publications)またはCurrent Drugsから得ることができる。それらの対応する内容を出典明示により本明細書に包含させる。当業者は、容易にこれらの参考文献に基づいて活性成分を同定でき、そして同様に製造し、インビトロおよびインビボ両方の標準試験モデルにおいて、医薬の適応および特徴を試験できる。
当業者は、容易にこれらの参考文献に基づいて活性成分を同定でき、そして同様に製造し、インビトロおよびインビボ両方の標準試験モデルにおいて、医薬の適応および特徴を試験できる。
化合物A、B、Cまたはそれらの塩を他の薬剤と一緒に投与するとき、共投与される化合物の用量は、もちろん使用される共薬剤のタイプ、使用される特定の薬剤、処置される状態などに依存して変化する。本明細書で利用される“共投与”または“組合せ投与”などの用語は、個々の患者に選択された治療剤を投与することを含むことを意味し、そして必ずしも薬剤が同じ投与経路によりまたは同時に投与されない処置レジメンを含むことを意図する。
前記にしたがって、本発明は、下記さらなる局面を提供する:
5.1 a)化合物Aまたは化合物Bまたはそれらの薬学的に許容される塩、好ましくは化合物Aまたはその酢酸塩である第1の薬剤、およびb)共薬剤、例えば、上記第2の薬剤、例えば、HDLを増加する化合物、PPARδ化合物、非グリタゾン型PPARγアゴニスト、抗高血圧剤、コレステロール吸収調節剤、アポ−A1類似体または模倣物、レニン阻害剤、トロンビン阻害剤、アルドステロン調節剤、GLP−1アゴニスト、グルカゴン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、抗肥満剤、血小板凝集の阻害剤、PPARアゴニスト、前硬化成長因子またはそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される薬剤を含む医薬組合せ。
5.2 a)化合物Cまたはその薬学的に許容される塩、例えば、その酢酸塩である第1の薬剤、およびb)共薬剤、例えば、上記第2の薬剤、例えば、HDLを増加する化合物、抗高血圧剤、コレステロール吸収調節剤、アポ−A1類似体または模倣物、レニン阻害剤、トロンビン阻害剤、アルドステロン調節剤、グルカゴン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、抗肥満剤、血小板凝集の阻害剤、前硬化成長因子またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される薬剤を含む医薬組合せ。
6. 治療有効量の化合物A、BまたはCまたはそれらの薬学的に許容される塩および、例えば、上記第2の薬剤の、例えば、同時にまたは連続して共投与することを含む、下記糖尿病または糖尿病性合併症、例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性心筋症または糖尿病性神経障害を処置、予防または遅延するための方法。
7.1 上記糖尿病または糖尿病性合併症を処置、予防またはそれらの進行の遅延するための方法であって、発症している個体にa)化合物A、BまたはCまたはそれらの薬学的に許容される塩、好ましくは化合物Aまたはそれらの酢酸塩、およびb)
(i)PPARアゴニスト;
(ii)HDLを増加する化合物;
(iii)抗糖尿病剤;
(iv)抗高血圧剤;
(v)コレステロール吸収調節剤;
(vi)アポ−A1類似体および模倣剤;
(vii)レニン阻害剤;
(viii)トロンビン阻害剤;
(ix)アルドステロン阻害剤;
(x)GLP−1アゴニスト;
(xi)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xii)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xiii)抗肥満剤;
(xiv)血小板凝集の阻害剤;
(xv)DPP−IV阻害剤および
(xvi)前硬化成長因子;
または、それぞれの場合にそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される共薬剤;および所望により薬学的に許容される担体を含む治療有効量の医薬組合せを投与することを含む方法。
7.2 上記糖尿病または糖尿病性合併症を処置、予防またはそれらの進行の遅延、例えば、糖尿病性腎症、糖尿病性心筋症または糖尿病性神経障害、好ましくは糖尿病性腎症処置を予防または遅延するための方法であって、発症している個体に治療有効量の5.1.または5.2.に定義されている医薬組合せを投与することを含む方法。
本発明の医薬組合せの投与は有利な効果、とりわけ相乗効果をもたらす。例えば、組合せ処置は、単剤療法と比較して驚くべき長期の効力、副作用の減少、個々の薬剤の用量の減少または生存率の改善をもたらすことができる。さらなる利点は、より少ない用量の本発明の組合せの活性成分を使用できること、例えば、使用される用量がしばしば少なくなるだけでなく、また頻度も減少すること、または、副作用の発生を減少させるために使用できることである。これは処置される患者の望みおよび要求に一致している。
上記および下記本発明の組合せに対して、それらは、同時に使用または、例えば分離した使用のために任意の順序で別々に使用、または固定された組合せとして使用され得る。
本発明の組合せは、薬剤aおよびb両方を、独立してまたは別々の量の組合せパートナーと別々の固定された組合せの使用により投与できる意味の“複数パーツのキット”を含む。“複数パーツのキット”のパーツは、例えば、同時にまたは相互に順番に、異なる時点でおよび“複数パーツのキット”のいずれかのパーツに対して等しいまたは異なる時間間隔で、投与され得る。好ましくは、時間間隔はパーツの組合せ使用で処置される疾患または状態の効果が成分のいずれか1つの単独使用により得られる効果よりも大きいように選択する。
本発明の組合せで使用されるそれぞれの組合せパートナーの有効用量は、使用される特定の化合物または医薬組成物、投与経路、処置される状態、処置される状態の重症度に依存して変化し得る。したがって、本発明の組合せの投与レジメンは、投与形路を含む様々な因子にしたがって選択される。通常の医師、臨床医または獣医は、状態の進行を緩和、対抗または阻止するために必要な単一活性成分の有効量を容易に決定および指示できる。毒性なしで効力を生じる範囲の活性成分の濃度を達成する最適精度は、標的部位への活性成分の有効性の動力学に基づくレジメンを必要とする。
薬剤a)または薬剤b)の1日用量は、もちろん、様々な因子、例えば、選択される化合物、処置される特定の状態および所望の効果に依存して変化する。しかしながら、一般的に、満足のいく結果が1日あたり約0.1から約100mg/kgの1日投与割合で、単回投与または分割投与としての薬剤a)の投与で達成される。
PPARアゴニストの場合、1日用量は、例えば体重約75kgの患者に対して、約1mgから約360mg、好ましくは1mgから100mg、より好ましくは1mgから50mgと概算される。
ACE阻害剤の場合、好ましいACE阻害剤の投与単位形態は、例えば約5mgから約20mg、好ましくは5mg、10mg、20mgまたは40mgのベナゼプリル;約6.5mgから100mg、好ましくは6.25mg、12.5mg、25mg、50mg、75mgまたは100mgのカプトプリル;約2.5mgから約20mg、好ましくは2.5mg、5mg、10mgまたは20mgのエナラプリル;約10mgから約20mg、好ましくは10mgまたは20mgのフォシノプリル;約2.5mgから約4mg、好ましくは2mgまたは4mgのペリンドプリル;約5mgから約20mg、好ましくは5mg、10mgまたは20mgのキナプリル;または約1.25mgから約5mg、好ましくは1.25mg、2.5mgまたは5mgのラミプリルを含む、例えば、錠剤またはカプセルである。1日に3回投与が好ましい。
好ましい組合せは、好ましくは酢酸塩形の化合物Aと例えば上記ACE阻害剤の組合せである。

Claims (10)

  1. 糖尿病性合併症を処置、予防または遅延するための薬剤の製造のための、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−[3−(4,7−ジアザ−スピロ[2.5]オクト−7−イル)−イソキノリン−1−イル]−4−(7−メチル−1H−インドル−3−イル)−ピロール−2,5−ジオンまたはその薬学的に許容される塩の使用。
  2. 該合併症が腎障害、神経障害または心筋症である、請求項1に記載の使用。
  3. 化合物が3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオンの酢酸塩である、請求項1または2に記載の使用。
  4. 糖尿病性腎症、神経障害または心筋症を処置または予防する、またはそれらの進行を遅延するための方法であって、有効量の3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオンまたはその薬学的に許容される塩をこのような処置を必要とする対象に投与することを含む方法。
  5. 糖尿病性心筋症を処置または予防する、またはその進行を遅延するための方法であって、有効量の3−[3−(4,7−ジアザ−スピロ[2.5]オクト−7−イル)−イソキノリン−1−イル]−4−(7−メチル−1H−インドル−3−イル)−ピロール−2,5−ジオンまたはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
  6. 3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−[3−(4,7−ジアザ−スピロ[2.5]オクト−7−イル)−イソキノリン−1−イル]−4−(7−メチル−1H−インドル−3−イル)−ピロール−2,5−ジオンまたはその薬学的に許容される塩と1種以上の薬学的に許容される希釈剤または担体を一緒に含む糖尿病性合併症を処置または予防するための医薬組成物であって、ここで該合併症は腎障害、神経障害または心筋症である医薬組成物。
  7. a)3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオンおよびその薬学的に許容される塩から選択される第1の薬剤、および、b)HDLを増加する化合物、PPARδ化合物、非グリタゾン型PPARγアゴニスト、抗高血圧剤、コレステロール吸収調節剤、アポ−A1類似体または模倣物、レニン阻害剤、トロンビン阻害剤、アルドステロン調節剤、GLP−1アゴニスト、グルカゴン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、抗肥満剤、血小板凝集の阻害剤、PPARアゴニスト、前硬化成長因子(Prosclerotic growth factors)またはそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される少なくとも1種の活性成分を含む医薬組合せ。
  8. 第1の薬剤が3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオンまたはその酢酸塩である、請求項6に記載の組合せ。
  9. 3−[3−(4,7−ジアザ−スピロ[2.5]オクト−7−イル)−イソキノリン−1−イル]−4−(7−メチル−1H−インドル−3−イル)−ピロール−2,5−ジオンまたはその薬学的に許容される塩、および、HDLを増加する化合物、抗高血圧剤、コレステロール吸収調節剤、アポ−A1類似体または模倣物、レニン阻害剤、トロンビン阻害剤、アルドステロン調節剤、グルカゴン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、抗肥満剤、血小板凝集の阻害剤、PPARアゴニスト、前硬化成長因子、またはそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される少なくとも1種の活性成分を含む医薬組合せ。
  10. 治療有効量の3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオン、3−(1.H.−インドル−3−イル)−4−[2−(ピペラジン−1−イル)−キナゾリン−4−イル]−ピロール−2,5−ジオンおよびその薬学的に許容される塩、および、第2の薬剤を、このような処置を必要とする対象に、例えば同時にまたは連続して共投与することを含む糖尿病または糖尿病性合併症を処置または予防またはそれらの進行の遅延するための方法であって、ここで第2の薬剤がHDLを増加する化合物、抗糖尿病剤、抗高血圧剤、コレステロール吸収調節剤、アポ−A1類似体および模倣剤、レニン阻害剤、トロンビン阻害剤、アルドステロン阻害剤、GLP−1アゴニスト、グルカゴン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、抗肥満剤;血小板凝集の阻害剤、PPARアゴニスト、DPP−IV阻害剤、前硬化成長因子、またはそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択されるである方法。
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