本発明は、医学療法に使用するための、好ましくは、例えば、アレルギー、外傷または虚血/再潅流障害から生じる炎症応答などの炎症の治療または炎症から護哺乳動物の組織の保護に使用するための式Iの化合物、および炎症を伴う哺乳動物における病理学的状態または症状に起因する炎症応答を治療する医薬の製造のための式Iの化合物の使用を提供する。
本発明はまた、これらの化合物と少なくとも1種の抗炎症性化合物との組合せの使用を含む。このような化合物の例にはIV型ホスホジエステラーゼ阻害薬があり、この組合せは、白血球が媒介する炎症応答を相乗的に低下させるために使用することができる。
本発明は、式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩の有効量を、医薬として許容される希釈剤または担体と組み合わせて、場合により抗炎症性化合物と組み合わせて含む医薬組成物も提供する。好ましくは、この組成物は、単位剤形として提示される。この担体は液体の担体であってもよい。この組成物は、経口、静脈内、眼球、非経口、エアロゾルまたは経皮投与のために適合させてもよい。
本発明の組成物は、IV型ホスホジエステラーゼ阻害薬、または他の抗炎症性化合物(例えば、PDE阻害薬以外)をさらに含んでもよい。このIV型ホスホジエステラーゼ阻害薬は、例えば、ロリプラム、シロミラスト、またはロフルミラストであってもよい。
本発明は、単独でまたは疾患を死滅させる薬物と組み合わせて、炎症を引き起こす生物学的疾患を治療するための療法を提供する。これらには、抗生物質と組み合わせて細菌、限定するものではないが、炭疽病、野兎病、ペスト、ライム病を引き起こす細菌および炭疽菌が含まれる。また、含まれるものには、坑ウイルス治療を伴うかまたは伴わない、限定するものではないが、RSV、重症急性呼吸器症候群(SARS)、インフルエンザおよびエボラを引き起こすものを含むウイルスがある。また、含まれるものには、坑酵母薬または坑真菌薬の存在下かまたは非存在下における酵母および真菌感染がある。
本発明は、医学療法に使用するための(例えば、炭疽病、野兎病、エシェリキア、ペストなどの潜在的に致死的細菌感染症、またはその他の細菌のまたはウイルス感染症の治療、および細菌および/またはウイルス感染症に起因する全身性中毒の治療における補助剤として使用するための)式Iの化合物、ならびにヒトなどの哺乳動物における細菌またはウイルスに起因する炎症の軽減あるいはその治療用医薬の製造のための式Iの化合物の使用も提供する。本発明の化合物は、細菌またはウイルス薬が、直接か、あるいは例えば、抗生物質または抗ウイルス薬による治療の結果として炎症を引き起こす全身性中毒を治療する療法にも有用である。
敗血症は、毒素産生性の細菌またはウイルスによる血流の抗し難い感染に起因する重篤な疾病である。この感染症は、炎症として現れることがあり、細菌またはウイルス病原体によって直接か、またはその治療、即ち、抗菌または抗ウイルス薬による治療に起因する病原体の死から生じ得る。敗血症は、感染に対する身体の応答と見ることもできる。この感染症は、身体に侵入した微生物または「病原菌」(通常は細菌)に起因し得て、特定の身体の部位に限定されることもあり(例えば、歯の膿瘍)、または血流中で広まることもある(「敗血症」または「血液中毒」と称されることが多い)。
敗血症性ショックは、抗し難い感染症が、低血圧および低血流をまねいた場合に起こる重篤で異常な状態である。脳、心臓、腎臓、および肝臓などのきわめて重要な器官が、適切に機能しないかまたは機能しなくなることがある。敗血症性ショックは、殆どの場合非常に高齢者および非常に若年者に起こる。敗血症性ショックは、根底にある疾病を有する人々にも起こる。任意の細菌生物体は、敗血症性ショックを引き起こすことができる。真菌およびウイルスもこの状態を引き起こし得る。細菌、真菌またはウイルスによって放出される毒素は、組織損傷を直接引き起こすこともあり、低血圧および/または器官の機能が不十分となることもある。これらの毒素は、身体からの激しい炎症応答を生じさせ、これが敗血症性ショックの一因となることがある。
本発明は、ヒトまたは家畜などの哺乳動物における冠動脈狭窄の存在を検出し、その重症度を評価するための、化合物およびその使用方法を提供する。好ましくは、本発明の化合物は、冠動脈疾患の検出および評価のための薬理学的ストレスイメージングにおいて有用な、薬理学的ストレス誘発薬またはストレッサーとして使用される。ストレス誘発薬として有用な本発明の特定の化合物は、強力であり、A2Aアデノシン受容体に選択的であり、しかし短時間作用型でもあるので、イメージング処理の後身体によって迅速に除去される。
したがって、本発明は、ヒトの対象などの哺乳動物における冠動脈狭窄の存在および重症度を検出するための方法であって、(1)一般式(I)の1種または複数の化合物のある量を投与する段階、および(2)前記哺乳動物について、前記冠動脈狭窄を検出し、かつ/またはその重症度を測定する手法を実施する段階を含む方法を提供する。
本発明は、医療診断手順に使用するための、好ましくはヒトの対象における冠動脈狭窄の存在を検出し、その重症度を評価するのに使用するための式(I)の化合物を提供する。本発明は、冠動脈疾患を診断し、その程度を評価するための臨床的潅流イメージング技法と共に使用可能な、薬理学的血管拡張薬の製造のための式(I)の化合物使用を提供する。好ましい潅流イメージング技術には、平面または単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)ガンマカメラシンチグラフィ、ポジトロン放出断層撮影法(PET)、核磁気共鳴(NMR)イメージング、磁気共鳴イメージング(MRI)、潅流造影心エコー法、デジタルサブトラクション血管造影法(DSA)および超高速X線コンピュータ断層撮影法(CINE CT)がある。
本発明は、式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩の有効量を、医薬として許容される希釈剤または担体と組み合わせて含む医薬組成物も提供する。好ましくは、この組成物は単位剤形で提示され、非経口、例えば、静脈内注入に適合されている。
アルキル、アルコキシ、アラルキル、アルキルアリール等は、直鎖および分枝両方のアルキル基を表すが;「プロピル」などの個々の基への言及は直鎖基のみを含み、「イソプロピル」などの分枝鎖異性体は別に言及する。
アリールは、フェニル基か、または少なくとも1つの環は芳香族である、約9〜10個の環原子を有するオルト縮合二環式炭素環基を表す。ヘテロアリールは、炭素ならびにそれぞれが、非ペルオキシド酸素、硫黄、およびN(Y)(ここで、Yは、存在しないか、またはH、O、(C1〜C8)アルキル、フェニルまたはベンジルである)からなる群から選択される1、2、3、もしくは4個のヘテロ原子からなる5または6個の環原子を含む単環式芳香環の基、ならびにそれらに由来する約8〜10個の環原子のオルト縮合二環式複素環の基、特に、ベンズ誘導体またはプロピレン、トリメチレン、もしくはテトラメチレンの2価基をそれに縮合することによって誘導されたものを表す。
「複素環」という用語は、一般に、3〜約10個の環原子を有し、飽和であるかまたは部分的に不飽和であり得て、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子(例えば、1、2、または3個)を含む非芳香族複素環基を表す。特定の「複素環」基には、酸素、窒素、および硫黄からなる群から選択される1個または複数のヘテロ原子を含む単環式、二環式、または三環式基が含まれる。「複素環」基はまた、環原子に結合している1つまたは複数のオキソ基(=O)を含むことができる。複素環基の非限定的な例には、1,3-ジオキソラン、1,4-ジオキサン、1,4-ジチアン、2H-ピラン、2-ピラゾリン、4H-ピラン、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、インドリニル、イソクロマニル、イソインドリニル、モルホリン、ピペラジニル、ピペリジン、ピペリジル、ピラゾリジン、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピロリジン、ピロリン、キヌエリジン(quinuelidine)、チオモルホリン等が含まれる。
炭素環式ビアリールという用語は、典型的には、10個の炭素原子を含むオルト縮合二環式部分を指す。例はナフタレンである。本明細書では、複素環式ビアリールという用語は、1〜4個のヘテロ原子を含むオルト縮合二環式部分を指す。例には、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾ[c]チオフェン、ベンズイミダゾール、プリン、インダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン等が含まれる。
基、置換基、および範囲に対して以下に挙げた具体的な好ましい値は、例示のためのみである;これらは、基および置換基に対する他に定義された値または定義された範囲内の他の値を除外するものではない。
本明細書では、「シクロアルキル」という用語には、1〜2個のN、OまたはSを場合により含む、ビシクロアルキル(ノルボルニル、2,2,2-ビシクロオクチル等)およびトリシクロアルキル(アダマンチル等)を包含される。シクロアルキルはまた、(シクロアルキル)アルキルも包含する。したがって、(C3〜C6)シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等とすることができる。(C1〜C8)アルコキシは、任意の分枝鎖の形態のメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ-ブトキシ、sec-ブトキシ、ペントキシ、3-ペントキシ、またはヘキシルオキシとすることができる。
「治療する」または「治療」とは、哺乳動物における疾病状態の治療を包含し、(a)哺乳動物において疾病状態が起こるのを、特に、このような哺乳動物が疾病状態に罹る可能性があるが、それに罹ったとはまだ診断されていない場合に防止する段階;(b)この疾病状態を抑制する、例えば、疾病の進行を抑止する段階;および/または(c)疾病状態を軽減する、例えば、所望の終点に達するまで病状を退行させる段階を含む。治療することとはまた、疾患の症状の寛解を含み(例えば、疼痛または不快感を和らげる)、ここで、このような寛解はこの疾患に直接影響を及ぼしても及ぼさなくてもよい(例えば、伝染、発現等を引き起こす)。
本発明の化合物は、一般に、IUPACまたはCAS命名系にしたがって命名する。当業者には周知の略語(例えば、フェニルに対して「Ph」、メチルに対して「Me」、エチルに対して「Et」、時間または時間(複数)に対して「h」および室温に対して「rt」)を使用することができる。
式(I)の化合物は2つ以上のキラル中心を有し、光学活性およびラセミの形態で単離されることは、当業者には理解されよう。好ましくは、式(I)のリボシド部分はD-リボースから誘導される。いくつかの化合物は多形を示し得る。本発明は、本明細書に記載の有用な特性を有する、本発明の化合物の任意のラセミ体、光学活性、多形、もしくは立体異性の形態、またはその混合物を包含し、光学活性体を調製する方法(例えば、再結晶化技術、または酵素的技術によるラセミ体の分割によって、光学活性出発材料からの合成によって、不斉合成によってまたはキラル固定相を用いるクロマトグラフ分離によって)、およびアデノシンアゴニスト活性を、本明細書に記載の試験を用いて、または当技術分野で周知の他の類似の試験を用いて測定する方法は当技術分野でよく知られていると解される。
式Iの化合物で、場合によりIV型PDE阻害薬と共に治療することができる(予防的に治療することを含む)炎症応答の中で、以下に起因する炎症が挙げられる:(a)自己免疫刺激(自己免疫疾患)、例えば、エリテマトーデス、多発性硬化症、子宮内膜症からの不妊症、I型糖尿病(糖尿病をもたらす膵島の破壊および下腿潰瘍を含む、糖尿病の炎症性の結果)、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、骨粗鬆症およびリウマチ様関節炎;(b)アレルギー性疾患、例えば、喘息、枯草熱、鼻炎、ウルシ、春季カタルおよびその他の好酸球媒介状態;(c)皮膚病、例えば、乾癬、接触性皮膚炎、湿疹、感染性皮膚潰瘍、開放創の治癒、蜂巣炎;(d)敗血症、敗血症性ショック、脳炎、感染性関節炎、内毒素ショック、グラム陰性ショック、ヤーリッシュヘルクスハイマー反応、炭疽、ペスト、野兎病、エボラ、帯状疱疹、有毒ショック、脳マラリヤ、細菌性髄膜炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、ライム病、HIV感染症、(TNFα増強HIV複製、逆転写酵素阻害薬活性のTNFα抑制)を含む感染性疾患;(e)消耗性疾患:癌およびHIVに続発する悪液質;(f)移植片拒絶を含む器官、組織または細胞移植(例えば、骨髄、角膜、腎臓、肺、肝臓、心臓、皮膚、膵島)、および移植片対宿主病;(g)アムホテリシンB療法からの副作用、免疫抑制薬療法、例えば、インターロイキン2療法からの副作用、OKT3療法からの副作用、造影剤、抗生物質、GM-CSF療法からの副作用、シクロスポリン療法の副作用およびアミノグリコシド療法の副作用、免疫抑制に起因する口内炎および粘膜炎を含む薬物療法からの副作用;(h)炎症応答によって誘発されたまたは悪化された循環系疾患、例えば、虚血、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、血管形成術に続く再狭窄、炎症性大動脈瘤、血管炎、脳卒中、脊髄損傷、うっ血性心不全、出血性ショック、虚血/再潅流障害、くも膜下出血に続く血管攣縮、脳血管発作に続く血管攣縮、胸膜炎、心膜炎、および糖尿病の心血管合併症を含む心血管状態;(i)腹膜透析に起因する心膜炎を含む透析;(j)痛風;および(k)やけど、酸、アルカリ等に起因する化学的または熱的外傷。
特に興味深くかつ効力があるのは、虚血/再潅流障害が血管形成術または血栓溶解に起因する炎症応答を制限するための本発明の化合物の使用である。また、特に興味深くかつ効力があるのは、器官、組織または細胞の移植、即ち、同種間または異種間組織の哺乳動物のレシピエントへの移植、自己免疫疾患、および血管形成術、ステント留置、シャント留置配置または移植を含む、循環系の病状およびその治療による炎症状態に起因する炎症応答を制限するための本発明の化合物の使用である。予想外に、1種または複数の式(I)の化合物の投与は、炎症応答の発症後、例えば、対象が炎症応答を起こす病状または外傷に罹患した後有効であることが判明した。
リガンド結合受容体部位を含む組織または細胞は、試験化合物の特異的受容体のサブタイプに対する選択性の測定、血液またはその他の生理的液体中の生理活性化合物の量の測定に使用することができ、または、前記薬剤と前記リガンド-受容体複合体とを接触させて、このリガンドの置換、および/またはこの薬剤の結合の程度、または前記薬剤に対する細胞応答(例えば、cAMP蓄積)を測定することによって、受容体部位の活性化に関連する疾患または状態の治療のための潜在的治療薬を同定するツールとして使用することができる。
本発明は、式(I)の化合物を、以下のものからなる群から選択される1種または複数のメンバーと組み合わせて含む医薬組成物をさらに提供する:(a)ジロートン;ABT-761;フェンロートン;テポキサリン;Abbott-79175;Abbott-85761;式(5.2.8)のN-(5置換)-チオフェン-2-アルキルスルホンアミド;式(5.2.10)の2,6-ジ-tert-ブチルフェノールヒドラゾン;式(5.2.11)のZenecaZD-2138;式(5.2.12)のSB-210661;ピリジニル置換2-シアノナフタレン化合物L-739010;2-シアノキノリン化合物L-746530;インドールおよびキノリン化合物MK-591、MK-886、およびBAY x 1005からなる群から選択される、ロイコトリエン生合成阻害薬、5-リポキシゲナーゼ(5-LO)阻害薬、および5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)アンタゴニスト;(b)フェノチアジン-3-オン化合物L-651392;アミジノ化合物CGS-25019c;ベンゾオキサゾールアミン化合物オンタゾラスト;ベンゼンカルボキシミドアミド化合物BIIL 284/260;化合物ザフィルルカスト、アブルカスト、モンテルカスト、プランルカスト、ベルルカスト(MK-679)、RG-12525、Ro-245913、イラルカスト(CGP 45715A)、およびBAY x 7195からなる群から選択される、ロイコトリエンLTB4、LTC4、LTD4、およびLTE4に対する受容体アンタゴニスト;(d)5-リポキシゲナーゼ(5-LO)阻害薬;および5-リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)アンタゴニスト;(e)5-リポキシゲナーゼ(5-LO)および血小板活性化因子(PAF)のアンタゴニストの二重阻害薬;(f)テオフィリンおよびアミノフィリン;(g)COX-1阻害薬(NSAID);および一酸化窒素NSAID;(h)COX-2選択的阻害薬ロフェコキシブ;(i)プレドニゾン、プレドニソロン、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、ベクロメタゾンジプロピオネート、ブデソニド、フルチカゾンプロピオネート、およびモメタゾンフロエートからなる群から選択される全身性副作用が少ない吸入糖質コルチコイド薬;(j)血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト;(k)内在性炎症要素に対して活性なモノクローナル抗体;(1)エタネルセプト、インフリキシマブ、およびD2E7からなる群から選択される抗腫瘍壊死因子(TNFα)薬;(m)VLA-4アンタゴニストを含む接着分子阻害薬;(n)シクロスポリン、アザチオプリン、およびメトトレキサートからなる群から選択される免疫抑制薬;または(o)コルヒチンからなる群から選択される坑痛風薬。
医薬として許容される塩の例には、生理学的に許容されるアニオン、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、α-ケトグルタル酸塩、およびα-グリセロリン酸塩を形成する酸で形成される有機酸付加塩がある。適した無機塩も形成され、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸水素塩、および炭酸塩を含む。
医薬として許容される塩は、当技術分野で周知の標準的な手順を用いて、例えば、アミンなどの十分に塩基性の化合物を、生理学的に許容されるアニオンをもたらす適当な酸と反応させることによって得てもよい。カルボン酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムもしくはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えばカルシウム)塩も作製することができる。
式Iの化合物を医薬組成物として配合し、選択した投与経路(即ち、経口または静脈内、筋肉内、局所的、もしくは皮下経路によって非経口的に)に適合する様々な形態でヒト患者などの哺乳動物の宿主に、投与することができる。
したがって、本発明の化合物は、全身的に、例えば、経口で、不活性な希釈剤または吸収可能な可食担体などの医薬として許容されるビヒクルと組み合わせて投与してもよい。これらは、硬質または軟質シェルのゼラチンカプセル中に封入するか、錠剤中に圧縮するか、または患者の食事の食品に直接取り込まれていてもよい。経口治療投与では、この活性化合物は、1種または複数の賦形剤と組み合わせて、摂取可能な錠剤、口腔錠、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁液、シロップ剤、オブラート剤等の形態で使用してもよい。このような組成物および調製物は、少なくとも0.1%の活性化合物を含むべきである。組成物および調製物の百分率(%)は、当然、変化してもよいが、所定の単位剤形の重量の約2〜約60%が好都合である。このような治療的に有用な組成物中の活性化合物量は、有効な用量濃度が得られるようなものである。
錠剤、トローチ剤、丸薬、カプセル剤等はまた、結合剤、例えば、トラガカントゴム、アラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチン;賦形剤、例えば、リン酸二カルシウム;崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、アルギン酸等;滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム;および甘味料、例えば、スクロース、フルクトース、ラクトースもしくはアスパルテームまたは香味料、例えば、ペパーミント、ウインターグリーン油、もしくはチェリー香味料を含んでもよい。この単位剤形がカプセルの場合、上記タイプの材料に加えて植物油またはポリエチレングリコールなどの液体担体を含んでもよい。様々なその他の材料がコーティングとして、さもなければ固体の単位剤形の物理的な形態を変更するために存在してもよい。例えば、錠剤、丸薬、またはカプセル剤は、ゼラチン、ワックス、セラックまたは糖等でコートしもよい。シロップまたはエリキシル剤は、活性化合物、甘味料としてスクロースまたはフルクトース、防腐剤としてメチルおよびプロピルパラベン、染料およびチェリーまたはオレンジ香味などの香味料を含んでもよい。当然、任意の単位剤形の調製に使用される任意の材料は、医薬として許容され、使用する量は実質的に非毒性であるべきである。さらに、この活性化合物は、徐放性の調製物および装置中に取り込まれていてもよい。
この活性化合物はまた、注入または注射によって静脈内または腹腔内に投与してもよい。この活性化合物またはその塩の溶液は、水中で、場合により非毒性の界面活性剤を混合して調製してもよい。分散体はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、およびその混合物中、および油中で調製することができる。貯蔵および使用の通常の状態下では、これらの調製物は、微生物の増殖を防止するために防腐剤を含む。
注射または注入に適した薬剤剤形には、無菌の注射可能なもしくは注入可能な、場合によりリポソームにカプセル化された、溶液または分散液を即時に調製するのに適合された、この活性成分を含む無菌の水性溶液または分散液あるいは無菌の粉末を含むことができる。すべての場合、最終の剤形は、無菌の液体であり、製造および貯蔵の条件下で安定でなければならない。この液体担体またはビヒクルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等)、植物油、非毒性グリセリルエステル、および適したその混合物を含む溶媒または液体分散媒とすることができる。適正な流動度は、例えば、リポソームの形成によって、分散体の場合は必要とされる粒径を維持することによってまたは界面活性剤の使用によって維持することができる。微生物の活動は、様々な抗菌薬および抗真菌薬、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等によって防止することができる。多くの場合、等張剤、例えば、糖、緩衝剤または塩化ナトリウムを含むことがより好ましい。注射用組成物は、吸収を遅延させる薬品、例えば、アルミニウムモノステアレートおよびゼラチンを組成物中に使用することによって遅延吸収させることができる。
無菌の注射用溶液は、適当な溶媒中に必要量のこの活性化合物を、必要に応じて上記で列挙した様々な他の成分と共に加え、続いてフィルター滅菌を行って調製される。無菌の注射用溶液の調製のための無菌の散剤の場合、好ましい調製方法は、あらかじめ無菌ろ過した溶液中に存在するこの活性成分に加えて任意の他の必要な成分の散剤をもたらす、真空乾燥および凍結乾燥技術である。
局所投与のためには、本発明の化合物は、純粋な形態、即ち、液体で塗布してもよい。しかし、一般に、この化合物を皮膚科学的に許容される担体と組み合わせて、組成物または製剤として皮膚に投与することが望ましく、これらは、固体、液体または皮膚科学的パッチであってもよい。
有用な固体担体には、微細に粉砕した固体、例えば、タルク、粘土、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナ等が含まれる。有用な液体担体には、水、アルコールまたはグリコールまたは水-アルコール/グリコールブレンドが含まれ、ここで、本発明の化合物は有効濃度において、場合により非毒性の界面活性剤を用いて溶解または分散することができる。芳香剤および追加の抗菌薬などの補助剤を所与の使用のための特性を最適化するために添加することができる。得られた液体組成物は、吸収剤パッドから適用するか、包帯およびその他の手当て材料に含浸させるために使用するか、ポンプ型またはエアロゾルスプレーを用いて罹患領域にスプレーしてもよい。
使用者の皮膚に直接塗布するために、増粘剤、例えば、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩およびエステル、脂肪アルコール、変性セルロースまたは変性鉱物材料を液体担体と共に使用して、塗布可能なペースト、ゲル、軟膏剤、石鹸等を形成してもよい。
式Iの化合物を皮膚に供給することができる有用な皮膚科学用組成物の例が、Jacquetら(米国特許第4608392号)、Geria(米国特許第4992478号)、Smithら(米国特許第4559157号)およびWortzman(米国特許第4820508号)に開示されている.
式Iの化合物の有用な用量は、動物モデルでそのin vitro活性、およびin vivo活性を比較するとによって決定することができる。マウス、およびその他の動物における有効用量をヒトに外挿する方法は、当技術分野では既知であり;例えば、米国特許第4938949号を参照。IV型PDE阻害薬の有用な用量は、当技術分野では既知である。例えば、米国特許第5877180号、カラム12参照。
一般に、ローション剤などの液体組成物中の式(I)の化合物(複数可)の濃度は、約0.1〜25重量%、好ましくは約0.5〜10重量%である。ゲル剤または散剤などの半固体または固体組成物中の濃度は、約0.1〜5重量%、好ましくは約0.5〜2.5重量%である。
治療に使用するのに必要とされる、この化合物または活性塩またはその誘導体の量は、選択される個々の塩によるだけでなく、投与経路、治療される状態の性質および患者の年齢および状態で変化し、最終的には主治医または臨床医の裁量となる。
しかし、一般に、適した用量は、約0.5〜約100μg/kgの範囲、例えば、1日当たり約10〜約75μg/体重kg、1日当たり3〜約50μg/kgレシピエントの体重など、好ましくは6〜90μg/kg/日の範囲、最も好ましくは15〜60μg/kg/日の範囲である。
この化合物は、例えば、単位剤形当たり、5〜1000μg、好都合には、10〜750μg、最も好都合には50〜500μgの活性成分を含む単位剤形で投与するのが好都合である。
理想的には、この活性成分は、約0.1〜約10nM、好ましくは約0.2〜10nM、最も好ましくは約0.5〜約5nMのこの活性化合物の最大血漿濃度が得られるように投与するべきである。これは、例えば、場合により生理食塩水中の、0.05〜5%溶液の活性成分を、静脈内注入するか、または約1〜100μgの活性成分を含むボーラスとして経口で投与することによって達成してもよい。望ましい血中濃度は、約0.01〜5.0μg/kg/時間を供給する持続的注入によって、または活性成分(複数可)を約0.4〜15μg/kg含む断続的注入によって維持してもよい。
所望の用量は、便利には、単回投与または適当な間隔で、例えば、1日当たり2回、3回、4回以上のサブ用量として投与されるサブ用量として提示してもよい。このサブ用量それ自体を、例えば、吸入器からの複数回の吸入または複数回の点滴薬の眼への適用などの、いくつかの分離した大まかな間隔の投与にさらに分割してもよい。例えば、炎症を生じさせる発作に続いて、本発明の組成物を長時間にわたり静脈内に投与することが望ましい。
本発明の化合物およびこれを含む組成物は、薬理学的ストレッサーとして投与され、いくつかの非侵襲的診断手順と共に使用して心筋潅流の状況を測定する。例えば、静脈内アデノシンを、心筋虚血の重症度を評価するタリウム-201心筋潅流イメージングと共に使用してもよい。この場合、いくつかの異なる放射性医薬品の任意の1つを、タリウム-201と置き換えてもよい(例えば、テクネシウム-99m-標識放射性医薬品(即ち:Tc-99m-セスタミビ、Tc-99m-テボロキシム)、I-123-IPPAまたはBMIPPなどのヨウ素-123-標識放射性医薬品、ルビジウム-82、窒素-13等)。同様に、心筋収縮不全の重症度を評価する放射性核種の心室造影術と組み合わせて、本発明の化合物の1つを薬理学的ストレッサーとして投与してもよい。この場合、放射性核種の心室造影試験は、初回通過または右心室および/または左心室の心拍同期平衡時試験法であり得る。同様に、局所的壁運動異常の存在を評価する心エコー法と組み合わせて、式(I)の化合物を薬理学的ストレッサーとして投与してもよい。同様に、狭窄冠動脈血管の機能的有意性を評価する心臓内カテーテルによるなどの冠動脈血流の侵襲的測定と共に、この活性化合物を薬理学的ストレッサーとして投与してもよい。
また、哺乳動物における心筋潅流異常を診断する方法であって、(a)上記の化合物または組成物のある量を前記哺乳動物に非経口的に投与する段階と、(b)冠動脈狭窄の存在を検出するか、冠動脈狭窄の重症度を評価するまたはその両方の技法をこの哺乳動物に実施する段階とを含む方法を提供する。この心筋機能障害は、例えば、冠動脈疾患、心室機能障害および疾患を含まない冠動脈血管および/または狭窄冠動脈血管中の血流の差異であってもよい。冠動脈疾患の重症度の存在を検出し評価する技術は、例えば、放射性医薬品の心筋潅流イメージング、心室機能イメージング、または冠動脈血流速度を測定する技術であってもよい。放射性医薬品心筋潅流イメージングは、例えば、平面シンチグラフィー、単光子放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)、ポジトロン放出断層撮影法(PET)、核磁気共鳴法(NMR)イメージング、潅流造影心エコー法、デジタルサブトラクション血管造影法(DSA)および超高速X線コンピュータ断層撮影法(CINE CT)であってもよい。放射性医薬品は、放射性医薬品心筋潅流イメージングと組み合わせて使用することができ、この放射性医薬品は、例えば、タリウム-201、テクネシウム-99m、窒素-13、ルビジウム-82、ヨウ素-123および酸素-15からなる群から選択される放射性核種を含むことができる。放射性医薬品心筋潅流イメージングがシンチグラフィーの場合、この放射性医薬品は、タリウム-201とすることができる。この心室機能イメージング法は、例えば、心エコー法、造影剤の心室造影または放射性核種の心室造影であってもよい。冠動脈血流速度を測定する方法は、例えば、ドップラー血流カテーテル、デジタルサブトラクション血管造影法および放射性医薬品イメージング法であってもよい。これらの診断法はまた、次の段階を含む:(a)上記の化合物または組成物のある量を静脈内注入によってまたは大量瞬時投与によってヒトに投与して、冠動脈拡張をもたらす段階と;(b)ヒトにタリウム-201またはテクネシウム-99mを含む放射性医薬品を投与する段階と;および(c)このヒトについてシンチグラフィーを実施して、冠動脈疾患の重症度の存在を検出し、評価する段階。この放射性医薬品は、例えば、Tc-99m-セスタミビであってもよい。
この方法は、典型的には、1種または複数の式(I)の化合物を、冠動脈拡張をもたらすのに有効な用量で静脈内注入によって投与(ほぼ、0.25〜500、好ましくは1〜250μg/kg/分)することを含む。しかし、侵襲的設定におけるその使用は、0.5〜50μgのボーラス用量でこの薬物の冠内投与を含んでもよい。
好ましい方法は、式(I)の化合物を運動の代わりとして、ヒトにおける冠動脈疾患重症度の存在を検出し、かつ/または評価する、心筋潅流イメージングと組み合わせて使用することを含み、ここで、心筋潅流イメージングは、平面シンチグラフィーまたは単光子放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)を用いる放射性医薬品心筋潅流イメージング、ポジトロン放出断層撮影(PET)、核磁気共鳴(NMR)イメージング、潅流造影心エコー法、デジタルサブトラクション血管造影法(DSA)、または超高速X線コンピュータ断層撮影法(CINECT)を含むいくつかの技術の任意の1つによって実施される。
式(I)の化合物を運動の代わりとして、ヒトにおける虚血性心室機能障害の重症度の存在を検出し、かつ/または評価するためのイメージングと組み合わせて使用することを含む方法も提供され、ここで、虚血性心室機能障害が、心エコー法、造影剤の心室造影、または放射性核種の心室造影を含むいくつかのイメージング法の任意の1つによって測定される。この心筋機能障害は、冠動脈疾患、心室機能障害、疾患を含まない冠動脈血管と狭窄冠動脈血管中の血流の差異等とすることができる。
式(I)の化合物を冠動脈充血薬として、ヒトにおける冠動脈の血管拡張能力(保留容量)を評価するための冠動脈血流速度を測定する手段と組み合わせて使用することを含む方法も提供され、ここで、冠動脈血流速度は、ドップラー血流カテーテルまたはデジタルサブトラクション血管造影法を含むいくつかの技術の任意の1つによって測定される。
プロトン(1H NMR)に対する核磁気共鳴スペクトルを、300MHz Varian Gemini 2000(または類似の計測器)分光光度計により記録した。化学シフト値は、テトラメチルシランと比較してppm(百万分の1部)で表す。データの報告は、s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、およびm=多重線である。質量スペクトルは、Finnigan LCQ Advantageにより測定した。分析用HPLCは、下記に説明するShimadzu LC10またはLC20 Systemtimes(150mm)により実施した。分取HPLCは、室温で操作する、Shim-Pack VP-ODS C18(20×100mm)カラムを備えたShimadzu Discovery HPLCにより実施した。化合物を、SPD10A VP Tunable detectorを用いて254nmでUV検出して、水(0.1%TFAを含む)の濃度が20〜80%へとなるように、水(0.1%TFAを含む)からメタノールへと15分間にわたってグラジエントをかけて、30mL/分で溶離した。本明細書で提示されたすべての最終化合物は、HPLCによって98%超の純度であると測定された。フラッシュクロマトグラフィーは、Silicyle 60Aゲル(230〜400メッシュ)により、またはRT Scientific社、Manchester、ニューハンプシャー州製の再使用可能なクロマトグラフィーカラムおよびシステムを用いて実施した。すべて反応は、別段の指示がなければ、フレーム乾燥したガラス製品中、窒素雰囲気下で行った。
(一般的手順1:ピペリジルアルキン形成の代表的な手順)
ニートのTFA(トリフルオロ酢酸)(4mL)を0℃のtert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.5g、18.56mmol)に添加し、この溶液を室温になるようにさらに3〜12時間攪拌させておいた。減圧下で、粘稠な油になるまでTFAを除去した。この油を0℃に冷却し、次いで、DCM(20mL)およびTEA(5mL)を添加し、続いて適当なクロロホルメートまたはイソシアネート(〜1.5当量)を滴下で添加した。この混合物を、反応の進行をTLCおよびLC/MSによって監視しながら、N2雰囲気下室温で24時間攪拌した。この反応を、沈殿をろ過し、EtOAcで2〜3回洗浄し、続いて減圧下で粘稠な黄色の油となるまで濃縮することによって後処理した。粗精製の反応物をHex/EtOAc(0〜20%)のグラジエントでシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。生成物を回収し、減圧下で濃縮して、先に述べたのと同じ精製条件を用いてさらに精製することを必要とすることが多い、黄色がかった油を得た。化合物が匂い香りの黄色の油として50〜90%の収率で単離され、LC/MSおよび/または1H NMR分光法で特性決定した。HPLCを、45〜95%MeOH/H2O(0.1%ギ酸酸を含む)のリニアグラジエントで15分間溶離して、Water's Atlantis 4.6×150mm 5μm C18カラムを用いてShimadzu HPLCにより実施した。TLCは、EMD Chemicals Aluminumoxd 60 F254中性プレートを用いて実施し、20%EtOAc/Hexで展開し、254nmのUV下でまたはバニリンによる染色を介して可視化した。
(一般的手順2:アルキンの2-ヨードアデノシン類似体へのSonogashiraカップリングのための代表的手順)
N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド、または2-ヨードアデノシン(0.0510g、0.1121mmol)のDMF(5mL)溶液に、適当なアルキン(0.0800mL、0.1121mmol)を添加した。次いで、すべての溶媒を新たに窒素で最低3時間脱気して、アセトニトリル(3mL)およびTEA(1mL)を添加した。混合物をN2/アルゴン雰囲気下、室温で攪拌し、同時に、Pd(PPh3)4(触媒量、〜0.05モル%)およびCuI(触媒量、〜0.05モル%)を添加した。この溶液を、反応の進行をLC/MSによって監視しながら、室温で24〜72時間攪拌しておいた。24時間後、反応が緩慢に進行しているように見えた場合、追加のアルキン、TEA、Pd(PPh3)4、およびCuIを場合により添加して、反応を完了するまで進め、すべてのヌクレオチド出発材料を消費した。次いで、この混合物を、直接、またはCuおよびパラジウムを除去するために添加される、Silicycle社製シリカ結合捕捉剤Si-thiolおよびSi-TAAcOH添加12〜24時間後にろ過した。この残留物をMeOH/EtOHで2〜3回洗浄し、減圧下で粘稠な茶色の油になるまで濃縮した。この粗精製の反応物をDCM/MeOH(0.1〜5%)のグラジエントでシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。この生成物を回収し、減圧下で濃縮して、MeOH/H2OのグラジエントでC18カラム(分取HPLCあるいは標準的フラッシュカラム)を用いてさらに精製を必要とすることが多い黄色がかった油性固体を得た。化合物は、白色固体として10〜90%の収率で単離され、LC/MSおよび/または1H/13C NMR分光法で特性決定した。HPLCは、45〜95%MeOH/H2O(0.1%ギ酸酸を含む)のリニアグラジエントで15分間溶離して、Water's Atlantis 4.6×150mm 5μm C18カラムを用いてShimadzu HPLCにより実施した。TLCは、EMD Chemicals Aluminumoxd 60 F254中性プレートを用いて実施し、10%MeOH/DCMで展開し、254nmのUV下でまたはバニリンによる染色を介して可視化した。
(中間体1)
フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.65g、13.4mmol)の溶液に、フェニルクロロホルメート(6.2g、40.2mmol)を添加した。収率=0.600g、34%。m/z MH+=244.08。HPLC rt=10.3分。
(中間体2)
ベンジル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.65g、13.4mmol)の溶液に、ベンジルクロロホルメート(6.9g、40.4mmol)を添加した。収率=0.700g、37%。m/z MH+=258.02。HPLC rt=10.2分。
(中間体3)
3-(トリフルオロメチル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.50g、6.72mmol)の溶液に、3-(トリフルオロメチル)フェニルクロロホルメート(5.0g、29.3mmol)を添加した。収率=1.1031g、64%。m/z MH+=302.02。HPLC rt=10.8分。
(中間体4)
3-(ベンジルオキシ)プロピル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.20g、5.37mmol)の溶液に、3-(トリフルオロメチル)フェニルクロロホルメート(5.0g、23.3mmol)を添加した。収率=1.191g、70%。m/z MH+=312.04。HPLC rt=13.9分。
(中間体5)
4-(ニトロ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.25g、19.0mmol)の溶液に、4-(ニトロ)フェニルクロロホルメート(5.0g、24.8mmol)を添加した。収率=5.72g、80%。m/z MH+=289.04。HPLC rt=10.4分。
(中間体6)
4-(メトキシカルボニル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.00g、17.9mmol)の溶液に、4-(メトキシカルボニル)フェニルクロロホルメート(5.00g、23.3mmol)を添加した。収率=5.54g、99%。m/z MH+=302.02。HPLC rt=10.8分。
(中間体7)
4-(フルオロ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.90g、21.9mmol)の溶液に、4-(フルオロ)フェニルクロロホルメート(5.00g、28.6mmol)を添加した。収率=5.54g、99%。m/z MH+=262.03。HPLC rt=10.6分。
(中間体8)
4-(メトキシ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.60g、20.9mmol)の溶液に、4-(メトキシ)フェニルクロロホルメート(5.00g、26.8mmol)を添加した。収率=5.02g、90%。m/z MH+=274.06。HPLC rt=12.2分。
(中間体9)
4-(メチル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(5.03g、22.6mmol)の溶液に、4-(メチル)フェニルクロロホルメート(5.00g、29.3mmol)を添加した。収率=5.20g、90%。m/z MH+=258.11。HPLC rt=13.0分。
(中間体10)
4-(クロロ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(5.50g、20.1mmol)の溶液に、4-(クロロ)フェニルクロロホルメート(5.00g、26.2mmol)を添加した。収率4.83g、86%。m/z MH+=278.13。HPLC rt=13.0分。
(中間体11)
4-(ニトロ)ベンジル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(3.98g、17.4mmol)の溶液に、4-(ニトロ)ベンジルクロロホルメート(5.00g、23.2mmol)を添加した。収率4.66g、86%。m/z MH+=302.98。HPLC rt=12.3分。
(中間体12)
2-(クロロ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.50g、20.2mmol)の溶液に、2-(クロロ)フェニルクロロホルメート(5.00g、26.2mmol)を添加した。収率4.56g、82%。m/z MH+=278.13。HPLC rt=9.3分。
(中間体13)
2-(メトキシ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順1により、tert-ブチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(4.60g、20.6mmol)の溶液に、2-(メトキシ)フェニルクロロホルメート(5.00g、26.8mmol)を添加した。収率=5.03g、89%。m/z MH+=274.04。HPLC rt=8.7分。
(一般的手順3:非市販クロロホルメートからピペリジルカルバメートの形成の代表的な手順)
トリホスゲン(2.849g、9.6mmol)を無水THF(60ml)に溶解し、不活性雰囲気下で5℃まで冷却した。この溶液に、二置換フェノール(2.96mmol)を、1:1 THFおよびジメチルアニリン(総容量7.5ml)中の溶液として徐々に添加した。この反応混合物を5℃で10分間攪拌し、次いで、室温でさらに3時間攪拌した。得られたクロロホルメートの懸濁液を一般的手順1で述べたように使用して、対応するピペリジルアルキンが生じた。
(中間体14)
3,4-ジメチルフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順3により、THF中のトリホスゲン(0.285g、0.96mmol)の混合物に、3,4-ジメチル-フェノール(0.362g、2.96mmol)をTHFおよびジメチルアニリン中の溶液として添加した。収率=0.350g、43%。m/z MH+=272.26。HPLC rt(保持時間)=12.27分。
(中間体15)
3,4-ジクロロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順3により、THF中のトリホスゲン(2.849g、9.6mmol)の混合物に、3,4-ジクロロフェノール(4.83g、29.6mmol)をTHFおよびジメチルアニリン中の溶液として添加した。収率=5.3g、57%。m/z MH+=312.14。HPLC rt=12.38分。
(中間体16)
3,4-ジフルオロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順3により、THF中のトリホスゲン(2.849g、9.6mmol)の混合物に、3,4-ジフルオロフェノール(3.85g、29.6mmol)をTHFおよびジメチルアニリン中の溶液として添加した。収率=4.6g、56%。m/z MH+=280.15。HPLC rt=11.88分。
(中間体17)
3-ニトロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順3により、THF中のトリホスゲン(2.849g、9.6mmol)の混合物に、3-ニトロフェノール(4.12g、29.6mmol)を、THFおよびジメチルアニリン中の溶液として添加した。収率=5.53g、86%。m/z MH+=289.18。HPLC rt=11.78分。
(中間体18)
2,4-ジブロモフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート。一般的手順3により、THF中のトリホスゲン(2.849g、9.6mmol)の混合物に、2,4-ジブロモフェノール(7.45g、29.6mmol)をTHFおよびジメチルアニリン中の溶液として添加した。収率6.09g、68%。m/z MH+=402.22。HPLC rt=12.49分。
(化合物1)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(フェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-23。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.0510g、0.1121mmol)の溶液に、フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-11(0.0800mL、0.1121mmol)を添加した。収率=19.0mg、31%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,1H)、8.20(s,1H)、7.39〜7.07(dt,5H)、6.02(d,1H)、4.39(m,1H)、3.31〜2.90(2×t,s,4H)、2.71(m,4H)、2.49(m,1H)、1.98(b d,4H)、1.43〜1.18(2×m,5H)0.95〜0.75(2×m,4H)。m/z MH+=562.19。HPLC rt=9.3分。
(化合物2)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(ベンジルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-25。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.0510g、0.1121mmol)の溶液に、ベンジル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-13(0.0800mL、0.1121mmol)を添加した。収率=26.2mg、41%。1H NMR(CD3OD)δ8.39(s,1H)、8.33(s,1H)、7.34〜7.32(dt,5H)、6.01(d,1H)、5.10(m,2H)、4.81〜4.79(m,1H)、4.4(s,2H)、4.20〜4.15(d,2H)、2.50(2×m,4H)、2.42(d,1H)、1.84〜1.85(b d,4H)、1.30〜1.27(b m,5H)0.76〜53(2×m,4H)。13C(CD3OD)δ173.72、157.17、156.97、150.81、147.86、142.99、138.23、129.53、129.06、128.83、120.30、90.33、86.41、85.75、74.74、73.89、68.23、45.13、36.60、32.56、26.63、23.38、6.96.m/z MH+=576.19。HPLC rt=9.8分。
(化合物3)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-71。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.0500g、0.1121mmol)の溶液に、4-トリフルオロメチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-57(0.080mL、0.1121mmol)を添加した。収率32.0mg、46%。1H NMR(CD3OD)δ8.41(s,1H)、7.60〜7.34(m,4H)、6.02(d,1H)、4.84(m,1H)、431(m,2H)、3.00(2×m,2H)、2.99〜2.94(2×m,4H)、2.71(m,1H)、2.46(d,4H)、1.98〜1.30(2×m,5H)、0.77〜0.58(2×m,4H)。m/z MH+=630.18。HPLC rt=10.5分。
(化合物4)
2-{3-[1-(フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-9-97。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.513g、1.305mmol)の溶液に、フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-11(0.329g、1.352mmol)を添加した。収率:54.5mg、82%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.38〜7.06(3×m,5H)、5.94(d,1H)、4.71(m,1H)、4.32〜4.17(2×m,7H)、3.92〜3.72(2×d,2H)、3.10〜2.90(2×bt,4H)、2.48(d,5H)、1.93(2×m,5H)。m/z MH+=509.18。HPLC rt=5.3分。
(化合物5)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(2-(ベンジルオキシ)エトキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-69。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.0500g、0.1121mmol)の溶液に、2-(ベンジルオキシ)エチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-55(0.080mL、0.1121mmol)を添加した。収率=20.0mg、29%。1H NMR(CD3OD)δ8.20(s,1H)、7.55(s,1H)、7.33〜7.30(m,5H)、6.02(d,1H)、4.86(m,1H)、4.53(m,2H)、4.41〜4.13(4×m,8H)、3.74〜3.66(m,4H)、2.70(m,1H)、2.41〜2.36(d,4H)、1.87〜1.26(2×m,5H)、0.76〜0.54(2×m,4H)。m/z MH+=620.22。HPLC rt=9.6分。
(化合物6)
2-{3-[1-((3-トリフルオロメチル)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-9-129。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.978g、2.488mmol)の溶液に、4-トリフルオロメチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-57(0.844g、2.71mmol)を添加した。収率:1.205g、84%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,1H)、7.59〜7.37(3×m,4H)、5.95(d,1H)、4.71(m,2H)、4.31〜4.16(2×m,5H)、3.91〜3.75(2×d,2H)、3.09〜2.94(2×bt,4H)、2.48(d,5H)、1.96〜1.44(2×m,5H)。m/z MH+ 577.13。HPLC rt=11.2分。
(化合物7)
2-{3-[1-((2-ベンジルオキシ)エトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-9-131。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.936g、2.381mmol)の溶液に、2-(ベンジルオキシ)エチル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-55(0.780g、2.59mmol)を添加した。収率:0.575g、43%。1H NMR(CD3OD)δ8.29(s,1H)、7.31(m,5H)、5.93(d,1H)、4.54(s,2H)、4.70〜4.14(3×m,5H)、3.87〜3.66(2×m,6H)、2.80(bs,4H)、2.42(d,5H)、1.89〜1.50(2×m,5H)。m/z MH+ 567.17。HPLC rt=8.0分。
(化合物8)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-フルオロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-97。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.075g、0.1681mmol)の溶液に、4-フルオロフェノキシ-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-87(0.150mL、0.1681mmol)を添加した。収率=43.0mg、44%。1H NMR(CD3OD)δ8.41(s,1H)、7.65〜7.61(m,4H)、7.01(d,1H)、6.02(d,1H)、4.83(m,1H)、4.41〜4.38(m,2H)、3.33〜2.95(3×m,6H)、2.71(m,1H)、2.48〜2.46(d,4H)、1.97〜1.92(2×m,5H)、0.78〜0.55(2×m,4H)。m/z MH+=580.24。HPLC rt=9.3分。
(化合物9)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-メトキシカルボニルフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-95。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.2241mmol)の溶液に、4-(メトキシカルボニル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-85(0.150mL、0.2241mmol)を添加した。収率=68.9mg、50%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,1H)、8.04〜8.02(m,3H)、7.23〜7.21(d,2H)、6.02(d,1H)、4.81(m,1H)、4.32(m,2H)、3.89(s,4H)、3.09〜2.71(2×bt,4H)、2.72(m,1H)、2.49(d,4H)、1.98〜1.43(2×m,5H)、0.78〜0.54(2×m,4H)。m/z MH+=620.25。HPLC rt=9.5分。
(化合物10)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-ニトロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-93。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.2241mmol)の溶液に、4-ニトロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-83(0.150mL、0.2241mmol)を添加した。収率=47.0mg、35%。1H NMR(CD3OD)δ8.41(s,1H)、8.29〜8.24(m,3H)、7.38〜7.34(d,2H)、6.02(d,1H)、4.80(m,1H)、4.42〜4.19(m,4H)、3.12〜2.95(2×bt,4H)、2.71(m,1H)、2.49(d,4H)、1.98〜1.47(2×m,5H)、0.78〜0.54(2×m,4H)。m/z MH+=607.26。HPLC rt=9.1分。
(化合物11)
2-{3-[1-((4-フルオロフェノキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-9-147。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.812g、2.065mmol)の溶液に、4-フルオロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-97(0.700g、2.68mmol)を添加した。収率:0.902g、83%。1H NMR(CD3OD)δ8.34(s,1H)、7.11(m,4H)、5.98(d,1H)、4.76(m,2H)、4.37〜4.19(2×m,3H)、3.95〜3.75(2×d,2H)、3.07〜2.93(2×bt,4H)、2.47(d,5H)、1.98〜1.44(2×m,5H)。m/z MH+=527.19。HPLC rt=7.6分。
(化合物12)
2-{3-[1-((4-ニトロフェノキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-9-149。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.727g、1.849mmol)の溶液に、4-ニトロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-97(0.630g、2.185mmol)を添加した。収率:1.192g、65%。1H NMR(CD3OD)δ8.26(m,1H)、8.25〜7.34(2×m,4H)、5.94(d,1H)、4.72(m,2H)、4.32〜4.14(2×m,3H)、3.91〜3.71(2×d,2H)、3.17〜2.90(2×bt,4H)、2.48(d,5H)、1.45(m,5H)。m/z MH+=554.15。HPLC rt=7.3分。
(化合物13)
2-{3-[1-((4-メトキシカルボニルフェノキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-9-151。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.675g、1.717mmol)の溶液に、4-(メトキシカルボニル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-85(0.670g、2.223mmol)を添加した。収率:0.648g、67%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、8.04〜7.20(2×m,4H)、5.94(d,1H)、4.69(m,2H)、4.32〜3.71(4×m,8H)、3.91〜2.71(2×d,2H)、3.16〜2.90(2×bt,4H)、2.48(d,5H)、1.98〜1.45(2×m,5H)。m/z MH+=567.14。HPLC rt=7.9分。
(化合物14)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-カルボキシフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:JR28-115。N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-メトキシカルボニルフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、バッチJR28-95、ATL360(0.0060g、0.0097mmol)を、THF(0.5mL)およびH2O(1mL)の溶液に添加した。1N LiOH(1mL)を添加し、混合物を室温で3時間攪拌した。この混合物を蒸発して、純粋な白色固体を得た。収率=5.0mg、85%。1H NMR(CD3OD)δ8.38(m,2H)、8.04〜8.01(m,3H)、7.20〜7.17(d,2H)、6.02(d,1H)、4.81(m,1H)、4.41〜4.20(m,4H)、3.14〜2.95(2×bt,4H)、2.74(m,1H)、2.49(d,4H)、1.98〜1.44(2×m,5H)、0.87〜0.56(2×m,4H)。m/z MH+=606.32。HPLC rt=10.4分。
(化合物15)
N-エチル2-{3-[1-(4-メトキシフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-28。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.200g、0.4606mmol)の溶液に、4-(メトキシカルボニル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-103(0.250mL、0.4606mmol)を添加した。収率=98.3mg、37%。m/z MH+=580.25。HPLC rt=8.0分。
(化合物16)
N-エチル2-{3-[1-(4-メチルフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-29。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.2303mmol)の溶液に、4-(メチル)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-105(0.150mL、0.2303mmol)を添加した。収率=38.0mg、29%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、8.20(s,1H)、7.17〜6.93(2×d,4H)、6.00(d,1H)、4.71(m,1H)、4.45〜4.29(m,4H)、3.53〜2.85(2×2 m,2×bt,6H)、2.31(d,3H)、1.96〜1.87(m,4H)、1.40(3×m,8H)。m/z MH+=564.26。HPLC rt=8.5分。
(化合物17)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-クロロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-30。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.2303mmol)の溶液に、4-(クロロ)フェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-107(0.150mL、0.2303mmol)を添加した。収率=70.4mg、53%。1H NMR(CD3OD)δ8.41(s,2H)、7.37〜7.08(2×d,4H)、6.02(d,1H)、4.82(m,1H)、4.42〜4.12(2×m,4H)、3.11〜2.92(2×2 bt,4H)、2.71(m,1H)、2.48〜1.88(d,4H)、2.01〜1.42(2×m,5H)、0.78〜0.55(2×m,4H)。m/z MH+=596.27。HPLC rt=8.4分。
(化合物18)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-31。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.2303mmol)の溶液に、4-(ニトロ)ベンジル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-109(0.150mL、0.2303mmol)を添加した。収率=42.8mg、31%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,1H)、8.22〜7.56(2×d,4H)、8.16(s,1H)、6.02(d,1H)、5.23(s,2H)、4.81(m,1H)、4.40(m,2H)、3.29〜2.85(3×m,6H)、2.70(m,1H)、1.91〜1.19(2×m,5H)、0.77〜0.53(2×m,4H)。13C(CD3OD)δ172.56、156.04、155.34、147.84、146.72、144.81、141.85、128.05、123.49、89.20、84.61、73.30、72.81、65.71、44.11、35.38、31.37、25.47、22.25、5.80。m/z MH+=621.26。HPLC rt=7.9分。
(化合物19)
N-エチル2-{3-[1-(4-ニトロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-27。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.200g、0.4606mmol)の溶液に、4-(ニトロ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-83(0.250mL、0.4306mmol)を添加した。収率247.5mg、90%。1H NMR(CD3OD)δ8.30〜7.34(4×m,6H)、6.00(d,1H)、4.83(s,1H)、4.31〜4.20(3×m,4H)、3.12〜2.96(2×bt,6H)、4.29(d,4H)、1.98〜1.44(2×m,5H)、1.19(s,3H)。m/z MH+=595.25。HPLC rt=7.9分。
(化合物20)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-メチルフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-43。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.109g、0.2443mmol)の溶液に、4-(メチル)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-105(0.259g、1.006mmol)を添加した。収率=125.7mg、89%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,2H)、7.17〜6.93(2×d,4H)、6.02(d,1H)、4.80(m,1H)、4.38〜4.21(2×m,4H)、3.05〜2.91(2×bt,4H)、2.71(m,1H)、2.67(s,3H)2.31(s,4H)、1.96〜1.41(2×m,5H)、0.77〜0.57(2×m,4H)。)。13C(CD3OD)δ173.66、157.18、155.71、150.61、147.88、143.01、136.20、130.73、122.54、90.34、86.36、85.75、74.73、73.89、26.60、23.38、22.11、20.78、6.950、4.575。m/z MH+=576.35。HPLC rt=10.0分。
(化合物21)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(2-メトキシフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-44。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.112g、0.2510mmol)の溶液に、2-(メトキシ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチAP26-39(0.209g、0.7647mmol)を添加した。収率=94.5mg、64%。1H NMR(CD3OD)δ8.41(s,1H)、8.00(s,1H)、7.20〜6.89(2×t,d,4H)、6.03(d,1H)、4.80(m,1H)、3.79(s,3H)、3.34〜2.85(4×m,8H)、2.70(m,1H)、2.49(d,4H)、1.96〜1.30(2×m,5H)、0.78〜0.55(2×m,4H)。13C(CD3OD)δ173.71、157.17、155.53、155.45、153.13、153.08、143.05、141.91、127.63、127.60、124.06、121.68、113.68、92.68、113.69、90.30、86.41、85.76、74.76、56.38、36.57、34.79、32.51、26.68、23.39、6.95。m/z MH+ 592.29。HPLC rt=9.2分。
(化合物22)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(2-クロロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-45。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.108g、0.2420mmol)の溶液に、2-(クロロ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチAP26-38(0.303g、1.091mmol)を添加した。収率=45.8mg、32%。1H NMR(CD3OD)δ8.43(s,2H)、7.46〜7.19(2×m,d,4H)、6.03(d,1H)、4.83(m,1H)、4.39〜4.20(2×m,4H)、3.29〜2.98(2×bt,4H)、2.64(m,1H)、2.46(d,4H)、1.42〜1.19(2×m,5H)、0.78〜0.56(2×m,4H)。m/z MH+=596.29。HPLC rt=9.7分。
(化合物23)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-メチルフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-42。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.110g、0.2465mmol)の溶液に、4-(メトキシ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-103(0.243g、0.8890mmol)を添加した。収率=27.8mg、19%。1H NMR(CD3OD)δ7.97(s,2H)、7.00〜6.85(2×m,4H)、6.03(d,1H)、4.83(s,1H)、4.41〜4.21(2×m,4H)、3.76(s,3H)、3.12〜2.85(2×m,4H)、2.70(m,1H)、2.48(d,4H)、1.99〜1.24(2×m,5H)、0.77〜57(2×m,4H)。m/z MH+=592.33。HPLC rt=9.5分。
(化合物24)
N-エチル2-{3-[1-(4-フルオロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-47。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.119g、0.2741mmol)の溶液に、4-(フルオロ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-87(0.291g、1.114mmol)を添加した。収率=98.3mg、63%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.97(s,1H)、7.11〜7.08(2×m,4H)、6.00(d,1H)、4.75(s,1H)、4.45〜4.29(2×m,4H)、3.47(m,6H)、3.12〜2.85(3×m,4H)、2.48(d,4H)、1.96〜1.39(2×m,5H)、1.28(t,3H)。m/z MH+=568.15。HPLC rt=9.6分。
(化合物25)
N-エチル2-{3-[1-(4-メトキシカルボキシフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-48。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.109g、0.2510mmol)の溶液に、4-(メトキシカルボキシ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-85(0.244g、0.8097mmol)を添加した。収率=77.8mg、51%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、8.04〜8.015(d,3H)、7.24〜7.21(d,2H)、6.00(d,1H)、4.80(m,1H)、4.46〜4.31(2×m,3H)、3.89(s,4H)、3.47(m,6H)、2.49(d,4H)、1.94〜1.40(2×m,5H)、1.20(t,3H)。13C(CD3OD)δ178.79、178.29、172.11、172.09、156.74、154.58、143.41、143.36、131.94、128.40、125.07、122.93、90.55、88.76、74.94、74.62、73.28、68.27、52.64、45.81、36.44、35.18、34.69、26.49、25.29、15.30。m/z MH+=608.15。HPLC rt=9.7分。
(化合物26)
N-エチル2-{3-[1-(4-クロロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-49。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.116g、0.2672mmol)の溶液に、4-(クロロ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-107(0.281g、1.012mmol)を添加した。収率139.5mg、89%。1H NMR(CD3OD)δ8.29(s,1H)、7.37〜7.07(2×m,4H)、5.99(d,1H)、4.73(m,1H)、4.45(s,2H)、4.34〜4.17(2×m,2H)、3.06〜2.92(2×bt,6H)、2.47(d,4H)、1.96〜1.37(2×m,5H)、1.19(t,3H)。13C(CD3OD)δ172.31、157.31、155.04、151.528、147.64、143.39、131.72、130.30、130.30、124.51、124.51、120.73、90.55、86.41、86.14、82.93、74.95、73.28、45.75、45.38、36.45、35.19、32.63、32.63、26.51、15.33。m/z MH+=584.17。HPLC rt=10.4分。
(化合物27)
2-{3-[1-((4-クロロ)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-10-015。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.656g、1.669mmol)の溶液に、4-クロロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-107(0.624g、2.247mmol)を添加した。収率:0.445g、49%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.37〜7.07(2×m,4H)、5.93(d,1H)、4.71(m,2H)、4.31〜4.17(2×m,3H)、3.91〜3.75(2×d,2H)、3.07〜2.93(2×bt,4H)、2.48(d,5H)、1.97〜1.40(2×m,5H)。m/z MH+ 543.09。HPLC rt=7.3分。
(化合物28)
2-{3-[1-((4-メトキシ)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-10-017。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.649g、1.651mmol)の溶液に、4-メトキシフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-103(597g、2.184mmol)を添加した。収率:0.294g、33%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.00〜6.87(2×m,4H)、5.94(d,1H)、4.73(m,2H)、4.33〜4.14(2×m,3H)、3.92〜3.76(2×d,5H)、3.10〜2.90(2×bt,4H)、2.46(d,5H)、1.91〜1.40(2×m,5H)。m/z MH+=539.14。HPLC rt=5.5分。
(化合物29)
2-{3-[1-((4-メチル)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-10-019。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.629g、1.600mmol)の溶液に、4-メチルフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-105(0.548g、2.130mmol)を添加した。収率;0.236g、28%。1H NMR(CD3OD)δ8.29(s,1H)、7.14〜6.92(2×m,4H)、5.95(d,1H)、4.75(m,2H)、4.34〜4.16(2×m,3H)、3.91〜3.71(2×d,2H)、3.10〜2.90(2×bt,4H)、2.28(s,3H)、2.43(d,5H)、1.92〜1.41(2×m,5H)。m/z MH+=523.16。HPLC rt=6.8分。
(化合物30)
2-{3-[1-((4-ニトロ)ベンジルオキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。バッチ:AB-10-021。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.658g、1.674mmol)の溶液に、4-ニトロベンジル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-109(0.743g、2.458mmol)を添加した。収率:0.694g、42%。1H NMR(CD3OD)δ8.29(s,1H)、8.18〜7.56(2×d,4H)、5.94(d,1H)、5.23(s,2H)、4.69(m,2H)、4.31〜4.14(2×m,3H)、3.84〜3.74(2×d,2H)、3.10〜2.90(bs,4H)、2.44(d,5H)、1.91〜1.40(2×m,5H)。m/z MH+=568.10。HPLC rt=5.8分。
(化合物31)
N-エチル2-{3-[1-(2-クロロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-57。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.127g、0.2925mmol)の溶液に、2-(クロロ)フェニル-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチAP26-38(0.296g、1.066mmol)を添加した。1H NMR(CD3OD)δ9.10(s,1H)、8.30(s,1H)、7.46〜7.20(3×m,5H)、6.00(d,1H)、4.74(m,1H)、4.47〜4.18(3×m,4H)、3.48(m,1H)、3.99〜2.97(2×bt,5H)、2.94(d,4H)、1.98〜1.41(2×m,5H)、1.23(t,3H)。m/z MH+=584.17。HPLC rt=10.0分。
(化合物32)
N-エチル2-{3-[1-(ベンジルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-58。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.124g、0.2856mmol)の溶液に、ベンジル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-13(0.236g、0.6643mmol)を添加した。m/z MH+=564.18。HPLC rt=10.1分。
(化合物33)
N-エチル2-{3-[1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-59。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.116g、0.2672mmol)の溶液に、4-(ニトロ)ベンジル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチJR28-107(0.281g、1.012mmol)を添加した。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、8.22(d,3H)、7.59(d,2H)、5.99(d,1H)、5.23(s,2H)、4.71(m,1H)、4.45(m,2H)、4.30(2×m,2H)、3,47(m,2H)、3.31〜2.89(2×m,4H)、2.44(d,4H)、1.92〜1.23(2×d,5H)、1.17(t,3H)。m/z MH+=609.20。HPLC rt=9.8分。
(化合物34)
N-エチル2-{3-[1-(4-アミノフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-35。Zn粉末(0.0250g、0.3823mmol)のギ酸アンモニウム(2mL)溶液に、N-エチル2-{3-[1-(4-ニトロフェニルオキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、バッチAP26-27(0.00960g、0.0161mmol)を添加した。次いで、この混合物を50℃で3時間攪拌し、すっかり蒸発させ、一般的手順2により精製した。m/z MH+=565.12。HPLC rt=5.8分。
(化合物35)
2-{3-[1-((2-クロロ)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.602g、1.531mmol)の溶液に、2-クロロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.588g、2.117mmol)を添加した:収率733mg、88%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.45〜7.40、7.33〜7.26、7.22〜7.16(3×m,4H)、5.95(d,1H,J=6.3Hz)、4.74(t,1H)、4.41〜4.30(m,2H)、4.20〜4.11(m,2H)、3.94〜3.86、3.78〜3.71、(2×m,2H)、3.08、2.92(2×br t,2H)、2.43(d,2H,J=6.2Hz)、2.01〜1.78、1.54〜1.28(2×m,5H)。13C NMR(CD3OD)δ157.2、154.3、150.1、148.9、147.4、142.6、131.1、129.0、128.3、127.9、125.4、120.4、91.3、88.2、86.7、82.2、75.5、72.6、64.7、63.5、45.8、36.4、32.4、26.5、25.2。LRMS ESI(M+H+)543.1。HPLC rt=6.2分。
(化合物36)
2-{3-[1-((2-メトキシ)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.650g、1.653mmol)の溶液に、2-メトキシフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.565g、2.067mmol)を添加した:収率775mg、87%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.24〜7.17、7.09〜7.04、6.97〜6.91(3×m,4H)、5.96(d,1H,J=6.5Hz)、4.74(dd,1H,J=5.1,J=6.4Hz)、4.43〜4.32(m,2H)、4.25〜4.16(m,2H)、3.96〜3.89、3.82(s,3H)、3.80〜3.74、(2×m,2H)、3.07、2.92(2×br t,2H)、2.51(d,2H,J=6.0Hz)、2.03〜1.85、1.60〜1.35(2×m,5H)。13C NMR(CD3OD)δ157.3、155.5、153.1、150.2、147.5、142.6、141.9、127.6、124.1、121.7、120.4、113.7、91.3、88.3、86.7、82.2、75.5、72.6、64.7、63.5、56.4、45.8、36.6、32.5、26.5、25.2。LRMS ESI(M+H+)539.1。HPLC rt=5.1分。
(化合物37)
N-エチル2-{3-[1-(4-ヒドロキシアミノ)フェニル-4-プロピルピペリジン]-1-カルボキシレート}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-53。Pd/C(0.0250g、0.3823mmol)のエタノール(3mL)溶液に、N-エチル2-{3-[1-(4-ニトロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、バッチAP26-27(0.010g、0.0168mmol)を添加した。次いで、この混合物をH2下で12時間攪拌し、ろ過し、一般的手順2により精製した。m/z MH+=584.16。HPLC rt=10.4分
(化合物38)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(フェノキシカルボニル)4-プロピルピペリジン]-1-カルボキシレート}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-67。Pd/C(触媒量)のエタノール(3mL)溶液に、N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-クロロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、ATL370、バッチAP26-30(0.0056g、0.00940mmol)を添加した。次いで、この混合物をH2下で12時間攪拌し、ろ過し、一般的手順2により精製した。m/z MH+=566.25。HPLC rt=8.4分。
(化合物39)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-メチルフェノキシカルボニル)4-プロピルピペリジン]-1-カルボキシレート}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-66。Pd/C(触媒量)のエタノール(3mL)溶液に、N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-メチルフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、ATL376、バッチAP26-43(0.0072g、0.0125mmol)を添加した。次いで、この混合物をH2下で12時間攪拌し、ろ過し、一般的手順2により精製した。m/z MH+=580.25。HPLC rt=9.3分
(化合物40)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-ニトロフェノキシカルボニル)4-プロピルピペリジン]-1-カルボキシレート}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-71。Pd/C(触媒量)のエタノール(3mL)溶液に、N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-アミノフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、ATL361、バッチJR28-93(0.0052g、0.00857mmol)を添加した。次いで、この混合物をH2下で12時間攪拌し、ろ過し、一般的手順2により精製した。m/z MH+=577.19。HPLC rt=5.6分。
(化合物41)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-フルオロフェニルオキシカルボキシミジル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-72。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.076g、0.1703mmol)の溶液に、4-フルオロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-尿素、バッチAP26-64(0.287g、1.103mmol)を添加した。収率=58.6mg、60%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,1H)、8.02(s,1H)、7.88〜6.98(2×m,4H)、6.02(d,2H)、4.41(m,1H)、4.22〜2.69(4×m,9H)、2.46(2,1H)、2.18(m,4H)、1.95〜1.25(2×m,5H)、0.77〜0.57(2×m,4H)。m/z MH+=579.19。HPLC rt=8.4分。
(化合物42)
N-シクロプピロル2-{3-[1-(4-クロロフェニルオキシカルボキシミジル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-73。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.074g、0.1658mmol)の溶液に、4-クロロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-尿素、バッチAP26-63(0.304g、1.098mmol)を添加した。収率=25.2mg、26%。1H NMR(CD3OD)δ8.70(s,1H)、8.40(s,1H)、7.35〜7.24(2×d,4H)、6.01(d,2H)、4.47(m,1H)、4.18〜2.71(4×m,8H)、2.47(d,1H)、1.96〜1.28(2×m,5H)、0.77〜0.55(2×m,4H)。m/z MH+=595.16。HPLC rt=9.4分。
(化合物43)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(3-クロロフェニルオキシカルボキシミジル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP26-74。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.085g、0.1905mmol)の溶液に、3-クロロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート、バッチAP26-62(0.305g、1.102mmol)を添加した。収率=25.5mg、23%。1H NMR(CD3OD)δ8.40(s,1H)、8.0(s,1H)、7.65〜7.21(2×m,4H)、6.04(d,2H)、4.23(s,1H)、3.74〜2.96(4×m,8H)、2.71(m,1H)、2.46(d,4H)、1.96〜1.29(2×m,5H)、0.78〜0.56(2×m,4H)。m/z MH+=595.15。HPLC rt=9.4分。
(化合物44)
2-{3-[1-(4-フルオロフェノキシカルバミジル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.571g、1.452mmol)の溶液に、N-(4-フルオロフェニル)-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキサミド(1.122g、4.31mmol)を添加した:収率14mg、2%。1H NMR(CD3OD)δ8.35(s,1H)、7.35〜7.27(m,2H)、7.03〜6.93(m,2H)、5.93(d,1H,J=6.3Hz)、4.72(br t,1H)、4.34〜4.29(m,1H)、4.23〜4.13(m,3H)、3,89(dd,1H,J=2.1Hz,J=12.6Hz)、3.73(dd,1H,J=2.3,J=12.6Hz)、2.88(t,2H)、2.42(d,2H,J=6.2Hz)、1.97〜1.74、1.44〜1.25(2×m,5H)。LRMS ESI(M+H+)526.1。HPLC rt=6.8分。
(化合物45)
2-{3-[1-(4-クロロフェノキシカルバミジル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.569g、1.447mmol)の溶液に、N-(4-クロロフェニル)-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキサミド(1.458g、5.27mmol)を添加した。:収率16mg、2%。1H NMR(CD3OD)δ8.35(s,1H)、7.34(d,2H,J=9.1Hz)、7.22(d,2H,J=9.1Hz)、5.93(d,1H,J=6.5Hz)、4.71(t,1H)、4.33〜4.28(m,1H)、4.24〜4.13(m,3H)、3.89(dd,1H,J=2.3Hz,J=12.6Hz)、3.73(dd,1H,J=2.5,J=12.7Hz)、2.90(t,2H)、2.44(d,2H,J=6.2Hz)、1.99〜1.78、1.46〜1.26(2×m,5H)。HPLC rt=9.4分。
(化合物46)
2-{3-[1-(3-クロロフェノキシカルバミジル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.640g、1.628mmol)の溶液に、N-(3-クロロフェニル)-4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキサミド(1.603g、5.79mmol)を添加した:収率344mg、39%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.49(t,1H,J=1.9Hz)、7.28〜7.15(m,2H)、6.98〜6.93(m,1H)、5.93(d,1H,J=6.3Hz)、4.72(t,1H)、4.33〜4.29(m,1H)、4.24〜4.14(m,3H)、3.89(dd,1H,J=2.2Hz,J=12.6Hz)、3.73(dd,1H,J=2.5,J=12.7Hz)、2.88(t,2H,J=12.5Hz)、2.42(d,2H,J=6.2Hz)、1.97〜1.76、1.44〜1.26(2×m,5H)。13C NMR(CD3OD)δ157.3、157.2、150.1、147.5、142.8、142.6、135.1、130.7、123.5、121.5、120.5、119.7、91.3、88.2、86.9、82.1、75.5、72.6、63.5、45.4、36.7、32.6、26.5。LRMS ESI(M+H+)542.1。HPLC rt=9.7分。
(化合物47)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(3,4-ジメチルフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.231mmol)の溶液に、ジメチルフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(230mg、0.8325mmol)を添加した。収率=23.0mg、17%。m/z MH+=590.25。HPLC rt=11.82分。
(化合物48)
N-シクロプロピル2-{3-[1-((4-アミノ)ベンジルオキシカルボニル)4-ピペリジニル]プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。バッチ:AP32-030。Pd/C(触媒量)のEtOH(3mL)溶液に、N-シクロプロピル2-{3-[1-(4-ニトロベンジルカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド、バッチAP26-30(0.0015g、0.0156mmol)を添加した。この溶液をH2下、室温で12時間攪拌しておき、次いで、濃縮し、分取HPLCを介して精製して、白色固体を得た。m/z MH+=592.01、HPLC rt=11分。
(化合物49)
N-エチル2-{3-[1-(3,4-ジクロロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.110g、0.255mmol)の溶液に、ジクロロフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.287mg、0.918mmol)を添加した。収率=15.0mg、10%。m/z MH+=618.18。HPLC rt=12.39分。
(化合物50)
N-エチル2-{3-[1-(3,4-ジフルオロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-エチル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.110g、0.255mmol)の溶液に、ジフルオロフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.257mg、0.918mmol)を添加した。収率=23.0mg、16%。m/z MH+=586.28。HPLC rt=10.88分。
(化合物51)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(3,4-クロロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.231mmol)の溶液に、ジクロロフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.260mg、0.8325mmol)を添加した。収率38.0mg、26.4%。m/z MH+=630.19。HPLC rt=12.18分。
(化合物52)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(3,4-フルオロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.231mmol)の溶液に、ジフルオロフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.233mg、0.8325mmol)を添加した。収率=32.0mg、24.0%。m/z MH+=598.20。HPLC rt=10.65分。
(化合物53)
2-{3-[1-((3,4-ジメチル)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.620g、1.577mmol)の溶液に、3,4-ジメチルフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.430g、5.27mmol)を添加した:収率252mg、30%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.08(d 1H,J=8.2Hz)、6.84(d,1H,J=2.3Hz)、6.78(dd,1H,J=2.4,J=8.1Hz)、5.93(d,1H,J=6.5Hz)、4.71(dd,1H,J=5.1Hz,J=6.5Hz)、4.38〜4.27(m,2H)、4.25〜4.14(m,2H)、3.89(dd,1H,J=2.3Hz,J=12.6Hz)、3.74(dd,1H,J=2.6,J=12.6Hz)、3.04、2.90(2×br t,2H)、2.46(d,2H,J=6.2Hz)、2.23、2.22(2×s,6H)、2.02〜1.79、1.52〜1.26(2×m,5H)。13C NMR(CD3OD)δ157.3、155.8、150.8、150.2、147.5、142.6、138.8、134.7、131.1、123.7、120.5、119.9、91.4、88.3、86.7、82.3、75.5、72.6、63.5、45.5、36.5、32.5、26.5、19.8、19.1。LRMS ESI(M+H+)537.2。HPLC rt=10.9分。
(化合物54)
2-{3-[1-((3,4-ジフルオロ)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.611g、1.554mmol)の溶液に、3,4-ジフルオロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.830g、6.55mmol)を添加した:収率201mg、24%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.25(m,1H)、7.12(m,1H)、6.96〜6.89(m,1H)、5.93(d,1H,J=6.5Hz)、4.71(dd,1H,J=5.1Hz,J=6.4Hz)、4.35〜4.24(m,2H)、4.23〜4.13(m,2H)、3.89(dd,1H,J=2.3Hz,J=12.6Hz)、3.74(dd,1H,J=2.5,J=12.6Hz)、3.05、2.91(2×br t,2H)、2.46(d,2H,J=6.2Hz)、2.01〜1.79、1.52〜1.27(2×m,5H)。LRMS ESI(M+H+)545.2。HPLC rt=9.1分。
(化合物55)
2-{3-[1-((3,4-クロロ)フェノキシカルボニル)ピペリジン-4-イル]プロピン-1-イル}アデノシン。一般的手順2により、2-ヨードアデノシン(0.657g、1.671mmol)の溶液に、3,4-ジクロロフェニル4-(プロパ-2-イニル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.730g、5.54mmol)を添加した:収率427mg、44%。1H NMR(CD3OD)δ8.30(s,1H)、7.50(d 1H,J=8.8Hz)、7.36(d,1H,J=2.6Hz)、7.08(dd,1H,J=2.7,J=8.8Hz)、5.93(d,1H,J=6.5Hz)、4.71(dd,1H,J=5.1Hz,J=6.3Hz)、4.35〜4.14(m,4H)、3.89(dd,1H,J=2.3Hz,J=12.6Hz)、3.74(dd,1H,J=2.5,J=12.6Hz)、3.06、2.92(2×br t,2H)、2.46(d,2H,J=6.3Hz)、2.03〜1.80、1.54〜128(2×m,5H)。13C NMR(CD3OD)δ157.3、154.5、152.0、150.3、147.6、142.6、133.5、131.8、130.0、125.2、123.0、120.5、91.4、88.3、86.6、82.3、75.5、72.6、63.5、45.8、36.4、32.5、26.4。LRMS ESI(M+H+)577.1。HPLC rt=7.6分。
(化合物56)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(3-ニトロフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.231mmol)の溶液に、ニトロフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.240mg、0.8325mmol)を添加した。収率=15.0mg、11.0%。m/z MH+=607.26。HPLC rt=9.17分。
(化合物57)
N-シクロプロピル2-{3-[1-(2,4-ブロモフェノキシカルボニル)-4-ピペリジニル]-1-プロピン-1-イル}アデノシン-5'-ウロンアミド。一般的手順2により、N-シクロプロピル-2-ヨードアデノシン-5'-ウロンアミド(0.100g、0.231mmol)の溶液に、ジブロモフェニル4-(2-プロピン-1-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.333mg、0.8325mmol)を添加した。収率2.0mg、1.3%。m/z MH+=708.08。HPLC rt=11.04分。
(細胞培養および膜の調製)
Sf9細胞を、10%ウシ胎児血清、2.5μg/mlアンホテリシンBおよび50μg/mlゲンタマイシンを補足したグレース培地中、50%N2/50%O2の雰囲気中で培養した。ウイルス感染を、使用した各ウイルスに対して2回の感染多重度で、2.5×106細胞/mLの密度で実施した。感染した細胞を感染の3日後に収集し、昆虫PBS(insect PBS)(PBS pH6.3)中で2回洗浄した。次いで、細胞を溶解バッファ(20mM HEPES pH7.5、150mM NaCl、3mM MgCl2、1mM β-メルカプトエタノール(BME)、5μg/mLロイペプチン、5μg/mLペプスタチンA、1μg/mLアプロチニン、および0.1mM PMSF)に再懸濁させ、-80℃で貯蔵するためにスナップ凍結した。細胞を氷上で解凍し、溶解バッファ中で総体積30mLとし、N2キャビテーション(600ポンド/平方インチで20分間)によってバーストさせた。低速遠心分離(1000×gで10分間)で非溶解細胞を除去し、続いて高速遠心分離(17000×gで30分間)を実施した。最終遠心分離からのペレットを、小型ガラスホモジナイザーを用いて、20mM HEPES pH8、100mM NaCl、1%グリセロール、2μg/mLロイペプチン、2μg/mLペプスタチンA、2μg/mLアプロチニン、0.1mM PMSF、および10μM GDPを含む緩衝剤中でホモジナイズし、続いて、26ゲージ針を通過させた。膜を等分し、液体N2中でスナップ凍結し、-80℃で保管した。ヒトA1 AR(CHO K1細胞)またはA3 AR(HEK 293細胞)を安定して発現する細胞からの膜を、記載の通りに(Robevaら、1996)調製した。
(放射性リガンド結合アッセイ)
f9細胞膜中の組換え型ヒトA2A受容体に対する放射性リガンド結合を、放射標識アゴニスト、125I-APE(Luthinら、1995)あるいは放射標識アンタゴニスト、125I-ZM241385(125I-ZM)を用いて実施した。高親和性のGTPγS感受性状態のA1およびA3ARを検出するために、本発明者らはアゴニスト、125I-ABA(Lindenら、1985;Lindenら、1993)を使用した。結合実験は、50μM GTPγSの存在下または非存在下で、1U/mLアデノシンデアミナーゼおよび5mM MgCl2含有の総体積0.1mLのHE緩衝剤(20mM HEPESおよび1mM EDTA)中で、5μg(A2A)または25μg(A1およびA3)膜タンパク質で3回実施した。膜をMillipore Multiscreen(登録商標)96穴GF/Cフィルタープレート中、放射性リガンドと室温で(アゴニストについては)3時間または(アンタゴニストについては)2時間インキュベートし、細胞採取装置(Brandel社、Gaithersburg、メリーランド州)上で急速ろ過によってアッセイを停止させ、続いて氷冷の10mMトリス-HCl、pH7.4、10mM MgCl2により30秒間にわたり、4×150μlで洗浄した。非特異的結合は、50μM NECAの存在下で測定した。競合結合アッセイは、記載の通り(Robevaら、1996)0.5〜1nM 125I-APE、125I-ZM241385、または125I-ABAを用いて実施した。本発明者らは、各連続希釈の後、強力な疎水性化合物が先端部により移行するのを防止するために、ピペットの先端部を取り替えることが重要なこともあることを見出した。単一部位に結合する競合化合物に対するKi値は、前述(Linden、1982)の通り、放射性リガンドおよび競合化合物の消耗に対して補正したIC50値から誘導した。
(化学発光法)
好中球酸化活性の測度であるルミノール増強化学発光は、顆粒酵素ミエロペルオキシダーゼのスーパーオキシド産生および動態化の両方に依存する。この光は、活性化好中球によって生成された次亜塩素酸および一重項酸素などの不安定な高エネルギー酸素種から放出される。
0.1%ヒト血清アルブミン(HA)、アデノシンデアミナーゼ(1U/mL)およびロリプラム(100nM)を含むハンクス平衡塩溶液に懸濁された精製ヒト好中球(2×106/m1)を、rhTNF(10U/ml)の存在下または非存在下、水浴(37℃)中で15分間インキュベートした。インキュベーションに続いて、50lのHAおよびルミノール(最終濃度100M)を含むウェル(白壁透明底部96穴組織培養プレートCostar #3670;2ウェル/条件)に、アデノシンアゴニスト(最終アゴニスト濃度0.01〜1000nM)の存在下または非存在下で、PMNの100L部分を移した。このプレートを5分(37℃)インキュベートし、次いで、すべてのウェルにfMLP(HA中50l;最終濃度1M)を添加した。
最大化学発光を化学発光方式モードのVictor 1420 Multilabel Counterにより、Wallac Workstationソフトウェアを用いて測定した。データを、アデノシンアゴニストの非存在下における活性の百分率(%)として最大化学発光を示す。このEC50はPRISMソフトウェアを用いて決定した。すべての化合物を3種の別個の供与体からのPMNで試験した。このデータを表1に報告する。
(好中球の酸化活性へのA2Aアゴニストの作用)
N-ホルミルメチオニルロイシルフェニルアラニン(f-met-leu-phe(fMLP))、ルミノール、スーパーオキシドジスムターゼ、シトクロムC、フィブリノーゲン、アデノシンデアミナーゼ、およびトリパンブルーは、Sigma Chemical社から得た。フィコールハイパックは、ICN社(Aurora、オハイオ州)、Cardinal Scientific社、(Santa Fe、ニューメキシコ州)およびAccurate Chemicals and Scientific社(Westerbury、ニューヨーク州)から購入した。内毒素(リポ多糖;大腸菌K235)は、List Biologicals社(Campbell、カリフォルニア州)から入手した。ハンクス平衡塩溶液(HBSS)、およびカブトガニアメーバ様細胞溶解物アッセイキットは、Bio Wittaker社(Walkersville、メリーランド州)から入手した。ヒト血清アルブミン(HSA)は、Cutter Biological社(Elkhart、インディアナ州)から入手した。組換え型ヒト腫瘍壊死因子-αは、Dianippon Pharmaceutical Co.Ltd.(Osaka、日本)によって供給された。ZM241385(4-(2-[7-アミノ-2-(2-フリル)-[1,2,4]トリアゾロ[2,3-a][1.3.5]トリアジン-5-イルアミノ]エチル)フェノール)は、Simon Poucher,Zeneca Pharmaceuticals社、Cheshire、英国から贈呈された。原液を(DMSO中1mMおよび10mM)作製し、-20℃で保管した。
(ヒト好中球調製)
5個の好中球当たり<1個の血小板および<50pg/mlの内毒素(カブトガニアメーバ様細胞溶解物アッセイ)を含む精製好中球(98%の好中球およびトリパンブルー排除によって>95%生存可能)が、1工程フィコールハイパック分離手順によって正常ヘパリン処理(10U/ml)静脈血から得られた(A.Ferranteら、J.Immunol.Meth.、36、109(1980))。
(プライム化および刺激されたヒト好中球からの炎症性反応性酸素種の放出、化学発光)
ルミノール増強化学発光は、好中球の酸化活性の測度であり、リソソーム顆粒酵素ミエロペルオキシダーゼのスーパーオキシド産生および動員の両方に依存する。この光は、活性化された好中球から生成された不安定な高エネルギー酸素種から放出される。精製された好中球(5〜10×105/ml)を、0.1%ヒト血清アルブミン(1ml)を含むハンクス平衡塩溶液中で、被験AA2アゴニストと共に、ロリプラムの存在下または非存在下で、および腫瘍壊死因子α;(1U/ml)の存在下または非存在下で、振とう水浴中、37℃で30分間インキュベートした。次いで、ルミノール(1×10-4M)増感N-ホルミルメチオニルロイシルフェニルアラニン(f-met leu-phe)(1mcM)刺激化学発光をChronolog(登録商標)Photometer(Crono-log Corp.、Havertown、ペンシルバニア州)により37℃で2〜4分間読み取った。化学発光は、腫瘍壊死因子-αの存在下、およびアゴニストまたはロリプラムの非存在下の試料に比較して相対最大発光(=曲線の高さ)として報告する。
すべての文献、特許、および特許文献文書は、あたかも個別に参照により援用されるかのように、参照により本明細書に援用する。本発明は、様々な具体的で好ましい実施形態および技術を参照して説明してきた。しかし、本発明の精神および範囲内に留まりながら、多くの変形および修正を加えることができるものと解されるべきである。