JP2009539286A - 通信セッションのためのロケーション・プライバシーとルート最適化とを同時に実施する方法及び装置 - Google Patents

通信セッションのためのロケーション・プライバシーとルート最適化とを同時に実施する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムでパケットをルーティングする方法であって、モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して通信相手ノードと通信する方法に関する。この方法は、モバイル・ノードによって実行される下記のステップ、すなわち、通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ要求メッセージを受信するステップと、アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、通信相手ノードのアドレスを用いてモバイル・ノードと通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するステップと、第2のホーム・アドレスを入手するために第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップしてするステップと、通信相手ノードへのアプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部に第2のホーム・アドレスを挿入して通信相手ノードがモバイル・ノードとのデータ通信のために第2のホーム・アドレスを使用できるようにするステップとを含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、モバイル・パケット・ベースの通信ネットワークにおける最適化されたルーティングとロケーション・プライバシーとに関する。
本発明は、Mobile IPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6)のモバイル・ノードが通信相手ノードからそのロケーションを隠し、同時にデータ・パケットの最適化されたルーティングを提供するための方法及びシステムと、通信相手ノードからそのロケーションを隠し、同時にデータ・パケットの最適化されたルーティングを提供できるモバイル・ノードと、Mobile IPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6)のモバイル・ノードが通信相手ノードからそのロケーションを隠し、同時にデータ・パケットの最適化されたルーティングを提供するためのコンピュータ読み取り可能媒体とについて説明する。
通信システムは、インターネット・プロトコル(IP)ベースのネットワークを目指して進化を遂げる。それらの通信システムは、音声及びデータが断片(いわゆるパケット)の形で端末間で送信される多数の相互接続されたネットワークからなる。これらのパケットは、コネクションレス方式でルータによって宛先へルーティングされる。従って、パケットは、IPヘッダ及びペイロード情報から構成され、ヘッダは、とりわけ送信元及び宛先IPアドレスを含む。スケーラビリティの理由から、IPネットワークは、階層アドレッシング方式を使用する。従って、IPアドレスは、対応する端末を識別するだけでなく、この端末に関するロケーション情報も含む。ルーティング・プロトコルによって追加情報が提供され、ネットワーク内のルータは、特定の宛先へ向けて次のルータを識別することができる。
端末が、これ以降モバイル・ノード(MN)と呼ぶ移動機であって、サブネット間を移動する場合、階層アドレッシング方式のために、端末は、IPアドレスをトポロジー的に正しいIPアドレスに変更しなければならない。しかし、TCP接続などの上位レイヤでの接続は、通信ノードのIPアドレス(及びポート)で定義されるので、ノードの一方が移動などが理由でそのIPアドレスを変更すると接続は切断される。
Mobile IPv6[D.Johnson、C.Perkins、J.Arkko、「IPv6におけるモビリティサポート(Mobility Support in IPv6)」、IETF RFC3775、2004年6月]は、MNが上位レイヤ及びアプリケーションにトランスペアレントに、すなわち、上位レイヤの接続を切断されないような形でサブネット間を移動できるようにするIPベースのモビリティ・プロトコルである。従って、MNは、2つのIPアドレス、すなわち、気付けアドレス(CoA)とホーム・アドレス(HoA)を構成している。MNの上位レイヤは、以後通信相手ノード(CN)と呼ぶ通信相手(宛先端末)との通信にHoAを使用する。このアドレスは変更されず、MNの識別に役立つ。トポロジーの観点からは、このアドレスは、MNのホーム・ネットワーク(HN)に属する。これに対して、CoAは移動のたびに変更され、サブネットが変更され、ルーティング・インフラストラクチャのロケータとして用いられる。トポロジーの観点からは、このアドレスは、MNが現在訪れているネットワークに属する。ホーム・リンク上に位置する一組のホーム・エージェント(HA)のうちの1つがMNのHoAへのMNのCoAのマッピングを維持し、MNへの着信トラフィックを現在位置にリダイレクトする。単一のHAでなく一組のHAを有する理由は冗長性と負荷分散である。特定のCNアドレスと特定のMN HoAとの間のデータ通信セッションは、Mobile IPデータ・セッションと呼ばれる。
Mobile IPv6は、現在2つの動作モード、すなわち、双方向トンネリングとルート最適化とを定義している。双方向トンネリングを使用する場合、CNがMNのHoAに宛てて送信したデータ・パケットは、HN内のHAによってインターセプトされ、MNのCoAへトンネリングされる。MNが送信したデータ・パケットは、HAへ逆方向トンネリングされ、HAはパケットをカプセル開放し、CNへ送信する。この動作で、MNのCoAはHAだけに通知される。従って、MNは、HAへBinding Update(BU)メッセージを送信する。これらのメッセージは、IPsecセキュリティ・アソシエーション上で送信されるので、認証され完全性が保護されている。CNはMNのCoAを認識していないので、MNのロケーションを推理できず、ロケーション・プライバシーが提供される。しかし、MNがホーム・ネットワークから離れ、CNがMNに近い場合、通信パスは不必要に長く、非効率的なルーティングと長いパケット遅延が生じる(図1を参照)。
最近、Mobile IPv6が拡張され、MNは、HAで動的にブート・ストラップが可能になった[G.Giaretta、J.Kempf,V.Devarapalli、「分割シナリオにおける、Mobile IPv6ブート・ストラップ(Mobile IPv6 bootstrapping in split scenario)」、draft−ietf−mip6−bootstrapping−split−02.txt、2006年3月]。ブート・ストラップは、HAを発見するステップと、対応するHoAを構成するステップと、このHAとのIPsecセキュリティ・アソシエーションを設定するステップとを含む。モバイル・ノードの手動の構成は実際的でもスケーラブルでもないため、Mobile IPv6は、特に大規模な実施ではブート・ストラップ拡張を実施されると想定することができる。ブート・ストラップ拡張によって、MNはローカルHAを用いてブート・ストラップして双方向トンネリング・モードでのルート最適化を実行することができる。しかし、HoA(普通、CNで知られる)は、ロケーション情報を含むため、このことはロケーション・プライバシー・サポートを無効にするおそれがある。例えば、HAがMNに対してローカルである(例えば、ローカルHAを用いてブート・ストラップすることがオペレータのポリシーである)とCNが認識している場合、CNはMNのHoAに基づいてMNのロケーションを推定できる。さらに、ブート・ストラップによってHAを変更する場合、HoAを変更する必要がある。これは、実行中のデータ・セッションの中断を意味する。従って、実行中のデータ・セッションのルート最適化はサポートされない。
ロケーション・プライバシーのさまざまな態様を区別することができることに留意されたい。本発明が目的とする1つの態様は、MNのロケーションをCNから隠すことである。別の態様は、ロケーションを盗聴者から隠す、又はMNのロケーションの追跡を防止することである。
ルート最適化モードは、CNとMNとの間の直接経路を用いて双方向トンネリング・モードの非効率性を防止することができる(図1を参照)。従って、MNはCNへBUメッセージを送信し、次に、CNはMNへ直接データ・パケットを送信することができる(直接経路上でのパケットの送信にはタイプ2ルーティング・ヘッダが用いられる)。CNは、当然、Mobile IPv6ルート最適化サポートを実施しなければならない。BUメッセージの認証のため、MN及びCNは、いわゆるリターン・ルータビリティ手順を実行する。この手順は、HoA及びCoAへのMNの到達可能性を試験し、共有セッション鍵(以下を参照)を生成する。しかし、CNは、BUメッセージによってMNのCoAを知るのでそのロケーションを推理できる。すなわち、ロケーション・プライバシーは提供されない。
以下に、ルート最適化又はロケーション・プライバシーをある程度提供できる従来技術の文献について論じ、これらの解決策の欠点を示す。
HMIP[Hesham Soliman,Claude Catelluccia,Karim El Malki,Ludovic Bellier,「階層型Mobile IPv6のモビリティ管理(HMIPv6)(Hierarchical Mobile IPv6 mobility management(HMIPv6))」、IETF RFC4140,2005年8月]は、(潜在的に離れた)HAにBUメッセージを送信することに起因する待ち時間と信号オーバヘッドを低減するために開発された。モビリティを部分的にローカルに扱うことが提案されている。従って、訪問先ネットワーク内にモビリティ・アンカーポイント(MAP)の階層構造が導入される。MNは、ローカルMAPにCoAを登録するだけでよい。追加のCoA、いわゆるリージョナルCoA(RCoA)がMAPのサブネットから入手され、MAPは、これを用いてMAPの領域内のMNのモビリティをHA(又はルート最適化の場合は、CN)から隠す。さらに、MNは、CoAとしてRCoAを用いてルート最適化モードを開始することができる。従って、ある程度のルート最適化とロケーション・プライバシーの同時サポートが提供できるが、CNはRCoA、すなわちMNが現在位置するMAP領域を依然として認識しているので、ロケーション・プライバシーのサポートが極めて限定的である。
AREC[WO2004055993号;G.Krishnamurthi,H.Chaskar,R.Siren,「IPベースの移動体通信におけるエンド・ツー・エンドのロケーション・プライバシーの提供(Providing End−to−End Location Privacy in IP−based Mobile Communication)」、IEEE WCNC,2004年3月]は、各々の訪問先ネットワークの各アクセス・ルータ(AR)の変更を必要とする。HAからCNとMNのそれぞれのARにバインディング情報が送信され、HAが関与せずにMN及びCNのAR間でデータ・パケットがトンネリングされる。こうして、MNとCN間の直接の、すなわち、最短のルートが使用され、ロケーション・プライバシーがサポートされる。WO2004010668号に、非常に類似している手法が記載されている。しかし、HAからARへのバインディング情報の配布のためにセキュリティの問題が発生し、HAからARへのバインディング情報の配布は新しい複雑なプロトコルを必要とし、このプロトコルを利用するには標準化とユニバーサルな展開が必要であろう。
ORC[Ryuji Wakikawa,「最適化ルートキャッシュプロトコル(ORC)(Optimized Route Cache Protocol(ORC))」、インターネット草稿draft−wakikawa−nemo−orc−01.txt,2004年10月]は、移動体ネットワーク(NEMO)内のルート最適化のために開発され、バインディング情報の提供を含む訪問先ネットワークのエッジ・ルータの変更を必要とする。MNは、CNの現在のネットワーク(CNが移動機であると仮定して)のエッジ・ルータへデータ・パケットをトンネリングし、CNは、MNの現在の訪問先ネットワークのエッジ・ルータへデータ・パケットをトンネリングすることができる。パケットをエッジ・ルータへトンネリングするために、各ノードは、通信相手エッジ・ルータのIPアドレスを認識している必要がある。セキュリティの問題が起こり、使用するのにユニバーサルな実施を必要とする新しいプロトコルを標準化しなければならない。さらに、変更されたエッジ・ルータがCNのネットワーク内に配備され、ルータがMNとCN間の直接経路上にある場合にのみ、ロケーション・プライバシーとルート最適化が同時にサポートされる。
GlobalHAHA[P.Thubert,R.Wakikawa,V.Devarapalli,「グローバルHA−HAプロトコル(Global HA to HA protocol)」、IETFインターネット草稿draft−thubert−nemo−global−haha−00,2004年10月]によって、複数のHAに様々なトポロジー上のロケーションからホーム・ネットワーク・プレフィックスへのルートを公示させることで普通ホーム・リンクに宛てたインターネット内のHAの分散を可能にする。MNは、プロキシHAの役割を果たす最も近いHAにバインドすることができ、最適ルートが得られる。双方向トンネリングが使用されれば、ロケーション・プライバシーが提供される。従って、ルート最適化とロケーション・プライバシーとが同時に提供される。しかし、すべての訪問先ネットワークが他のすべてのネットワーク(すべて幾つかのMNのホーム・ネットワーク)にルートを公示すれば、もはやアドレス階層構造は基本的に得られないため、ルーティング・スケーラビリティの問題が発生する場合がある。さらに、分散ホーム・ネットワークは、手動でそのように構成しなければならない。安全なオンデマンド構成はサポートされず、利用するには標準化とユニバーサルな展開が必要な新しい複雑なプロトコルが必要であろう。
WO03041358号では、いわゆるロケーション・プライバシー・エージェント(LPA)及びロケーション・プライバシー・サーバ(LPS)があらゆるネットワークに導入される。MNは、そのLPAへロケーション・プライバシー要求メッセージを送信する。次に、LPAは、CNに近いLPAを選択する。次に、このLPAのアドレスがMNに与えられ、次に、このLPAへBUメッセージを送信する。従って、この手法は、ORCの手法と似ている。LPAはCNのネットワークに近いため、ある程度CNのロケーションを認識し、CNが移動機の場合にロケーション・プライバシー・サポートが無効になる。さらに、この解決策は新しい信号プロトコルを必要とし、新しいエンティティを導入する。
US2005041675号及びWO2004043010号では、ロケーション・プライバシーが暗号化で変更されたIPアドレスのプレフィックスによって達成される。プレフィックスは、普通、ルータがIPパケットのルーティングに使用するため、この手法は、インターネット内の全ルータの変更が必要である。これは現実的な選択肢ではないか、又は極めて限られたロケーション・プライバシーしか提供することができない。
WO03044626号では、CoAとしてマルチキャスト・アドレスが使用される。マルチキャスト・アドレスはロケーション情報を含まないため、ルート最適化モードでもロケーション・プライバシーは提供される。しかし、この解決策ではMNの数のスケーリングはできない。これは、大規模な展開の結果、インターネット内でフラット・ルーティングとなるからである。
US20040236937号で提案されたような機構は、盗聴者からMNの識別、及び従って、また、ロケーションを隠す処理しか行わない。CNからMNのロケーションを隠すことはできないため、所与の問題を解決できない。
J.Zhang及びD.Pearce(「Mobile IPv4ルート最適化のためのエージェント・ベースのリターン・ルータビリティ(Agent−Based Return Routability Test for Mobile IPv4 Route Optimization)」、IETFインターネット草稿draft−zhang−mobopts−agent−mip4rr−00.txt、2005年8月)では、MIPv4ルート最適化のためのMIPv6ルート最適化方式を採用することを提案している。リターン・ルータビリティに関してCNのプロキシとなる通信相手エージェント(CA)が導入される。こうしてCNの実施態様を変更する必要はなく、MNとCAとの間でデータ・パケットを直接トンネリングすることができる。CAの副作用は、MNのロケーションがCNから隠されることである。この手法は、ORCに似ている。従って、セキュリティの問題が発生し、新しいプロトコルを標準化しなければならず、CAを導入する必要がある。さらに、CAがCNのネットワーク内に配備されこのCAがMNとCN間の直接経路上にある場合にのみ、ロケーション・プライバシーとルート最適化が同時にサポートされる。
最後に、C.Castelluccia,F.Dupont及びG.Montenegro(「Mobile IPv6用の簡単なプライバシー拡張(A simple Privacy Extension for Mobile IPv6)」、draft−dupont−mip6−privacyext−02.txt、2005年7月)は、HoAを暫定モバイル識別(TMI)で置き換えることを提案する。MNがセッションを開始した場合、HoAをCNから隠すことができ、TMIだけを明らかにすることができる。CNはMNのCoAを認識するが、CNはCoAに対応する実際の識別を知らないためMNのロケーションを明らかにすることはない。しかし、CNがMNとの通信を開始することができるためには、CNはMNのHoAを認識しなければならず、従ってそのようなシナリオでは、ロケーション・プライバシーは提供されない(上位レイヤのセッションを生かすためHoAを変更することはできないことに留意されたい)。
多くの場合、通信セッションを確立するには、アプリケーション・レイヤでの信号方式が必要である。このために使用される(例えば、VoIPアプリケーションによって)普及しているプロトコルは、セッション開始プロトコル(SIP)(J.Rosenberg他、SIP:セッション開始プロトコル、RFC3261、2002年6月)である。MNとCN間のSIPを用いたセッション確立信号方式の一例を図10に示す。この例は、図を見やすくするために簡単化したシグナリング・フローを示している。例えば、IMS(IPマルチメディア・サブシステム)を使用する場合、リソースの確保及び課金の理由などから送信するシグナリング・メッセージの数は増える。
SIPは、新しいインフラストラクチャ・エンティティを定義する。各SIPノードは、登録先であって、普通、SIPシグナリング・メッセージを送受信する相手先であるSIPレジスタ又はプロキシ・サーバを割り当てている。CNとのセッションを確立するために、MNはプロキシ・サーバに招待メッセージを送信する。招待メッセージは、メディア・タイプ、トランスポート・プロトコル、セッションのアドレス及びポートなどのセッションの記述を含む。招待メッセージは、さらに、通信相手ノードのSIP統一資源識別子(URI)を含まなければならない。SIP URIは、例えば、「Bob@domain.com」である。記述は、普通、セッション記述プロトコル(SDP)によって掲載される。[M.Handley他、SDP:セッション記述プロトコル(SDP:Session Description Protocol)、RFC4566、2006年7月]。SIP内のSDPは、オファー−応答モデルに従う。すなわち、一方のノードがメディア・タイプ、コーデックなどを提案し、他方のノードがこのオファーを受け入れるか、又は拒絶する。SDPオファー及び応答は、さまざまなSIPメッセージに追加できる。MNのプロキシ・サーバは、SIP URI及びDNSを用いてCNのプロキシ・サーバを発見し、このプロキシに招待メッセージを送信する。CNのプロキシは、CNから送信された以前の登録メッセージからCNのアドレスを認識し、招待メッセージをCNへ転送する。このメッセージを受信するとユーザへの着信音などによる通知がトリガされる。同時に、CNは通知をMNへ返送し、MNはプロキシ・サーバ上で逆の経路をルーティングされる。ユーザが呼に応答すると、CNはOKメッセージをMNへ返送する。CNアドレスを含むSDP応答は、リンギング又はOK招待メッセージなどの応答メッセージのいずれにも追加できる。さらに、SIPヘッダ内のコンタクト・フィールドは、送信元エンドポイントのアドレスを含むことができる。いずれにせよ、OK招待メッセージが受信されると、エンドポイントのアドレスは認識され、プロキシを経ずにMNはCNへデータの送信を開始することができ、又はその逆も可能である。
Mobile IPとSIPなどのアプリケーション・レイヤ信号方式の効率的な相互動作は独自の問題である。いくつかの解決策が提案されており、以下にそれを説明する。
WO2005046132号及びEP1680894号では、Mobile IP(MIP)とSIPの両方をサポートするシステムの最適化が提案されている。基本的なアイデアは、MNがSIPサーバにHoAを登録し、MNがSIPヘッダのコンタクト・フィールドにHoAを挿入することでHoAをCNに通知するというものである。その結果、SIPセッションに対応するデータはMNのHoAへルーティングされ、MNが移動していてもMNへ送達できる。さらに、MNのネットワーク・レイヤ・ハンドオーバでSIP信号方式は不要である。
US20040165594号は、Mobile IPルート最適化を使用する時のMobile IPとSIP間の相互動作の最適化方法を記述する。このアイデアは、SIPシグナリング・フローにおいてすでに、より詳細には、MNが受信したSIPメッセージからCNのアドレスを認識した時点で、Mobile IPルート最適化をトリガする方法である。アプリケーション・レイヤからネットワーク・レイヤへのレイヤ間トリガによって、SIPとMIPのルート最適化信号方式は少なくとも部分的に同時に実行され、最初のデータ・パケットについて最適化ルートがデータ・セッションの開始時点ですでに利用可能である。しかし、Mobile IPルート最適化を使用するため、この方法でロケーション・プライバシーは提供することができない。EP1605662は、MIP−SIP相互動作シナリオにおけるルート最適化方法を提案する。従って、MNは、SIPサーバでのハンドオーバ後にHoAとCoAの両方を登録する。さらに、CNは、両方のアドレスを通知される。これによって、ルート最適化のためのCNとFA(フォーリン・エージェント)の間及びSIPサーバとFAの間、又はMNとSIPサーバの間及びMNとCNの間のトンネルの設定が可能になる。しかし、この手法はロケーション・プライバシーを提供できず、FA及びSIPサーバを変更する必要がある。
GB2412543号もMIP及びSIPの相互動作を考慮する。ここで、MIP又はFMIPがハンドオーバを検出した後にMNがトリガされてSIPサーバに新しいアドレスを登録することが提案される。
WO2001072007号は、CNから送信されたMN宛のSIP招待メッセージがSIPサーバで受信されると、MNがネットワークによりページングされることを提案する。次に、MNがIPアドレスを割り当てられ、最後に、SIP招待メッセージはMNへ送達されてCNとのセッションが確立される。従って、MNのロケーションについてネットワークが維持しなければならない状態は、MNがアクティブな通信セッションを有さない限り、大幅に低減される。
VoIPなどの対話型アプリケーションは短いパケット遅延しか要求しないので、ロケーション・プライバシーとルート最適化の両方を提供する機構は確かに望ましい。この機構では、Mobile IPv6メッセージ・フォーマット及びMobile IPv6エンティティの実施態様へのわずかな変更しか必要ではない。さらに、MNが通信セッションを開始し、CNがセッションを開始するシナリオをサポートすればよい。
WO2004055993号 WO03041358号 US2005041675号 WO2004043010号 WO03044626号 US20040236937号 WO2005046132号 EP1680894号 US20040165594号 GB2412543号 WO2001072007号 Mobile IPv6[D.Johnson、C.Perkins、J.Arkko、「Mobility Support in IPv6」、IETF RFC3775、2004年6月] G.Giaretta、J.Kempf,V.Devarapalli、「Mobile IPv6 bootstrapping in split scenario」、draft−ietf−mip6−bootstrapping−split−02.txt、2006年3月 HMIP[Hesham Soliman,Claude Catelluccia,Karim El Malki,Ludovic Bellier,「Hierarchical Mobile IPv6 mobility management(HMIPv6)」、IETF RFC4140,2005年8月] G.Krishnamurthi,H.Chaskar,R.Siren,「Providing End−to−End Location Privacy in IP−based Mobile Communication」、IEEE WCNC,2004年3月 ORC[Ryuji Wakikawa,「Optimized Route Cache Protocol(ORC)」、インターネット草稿draft−wakikawa−nemo−orc−01.txt,2004年10月] GlobalHAHA[P.Thubert,R.Wakikawa,V.Devarapalli,「Global HA to HA protocol」、IETFインターネット草稿draft−thubert−nemo−global−haha−00,2004年10月] J.Zhang及びD.Pearce(「Agent−Based Return Routability Test for Mobile IPv4 Route Optimization」、IETFインターネット草稿draft−zhang−mobopts−agent−mip4rr−00.txt、2005年8月) M.Handley他、SDP:Session Description Protocol、RFC4566、2006年7月 K.Chowdhury,「Network Based Layer 3 Connectivity and Mobility Management for IPv4」、draft−chowdhury−netmip4−00.txt、2006年2月 K.Chowdhury,A.Singh、「Network Based Layer 3 Connectivity and Mobility Management for IPv6」、draft−chowdhury−netmip6−00.txt、2006年2月 J.Wood,K.Nishida,「Edge Mobility Protocol(EMP)」、draft−wood−netlmm−emp−base−00.txt、2005年10月
解決すべき主要な問題は、MNのロケーションをCNから隠し、同時にデータ・パケットの最適なルーティングを提供することである。これは、MNとCNとによって開始された通信セッションで可能になり、Mobile IPv6への最小限の変更しか要しない。さらに、ロケーション・プライバシー・サポートには制限がない。すなわち、通信相手ノードは、モバイル・ノードが現在位置するリンクも、ネットワークも、ドメインも推測できない。無線上及びネットワーク内のプロトコル及びトンネリングのオーバヘッドは潜在的に大きく、SIPベースのサービスをサポートする効率的な方法を見つけなければならない。
本発明は、上記の状況を考慮して構築された。本発明の目的は、SIPなどのアプリケーション・レイヤ信号方式を用いて通信セッションが確立されるシナリオを考慮しながら、モバイル・ノードのロケーションを通信相手ノードから隠し、同時にこの通信相手ノードへのデータ・パケットの最適なルーティングを提供することである。
この目的は、独立請求項の主題によって解決される。本発明の有利な実施の形態は、従属請求項の主題である。
この目的を達成するため、本発明は、複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムにおける方法、装置、システム及びコンピュータ読み取り可能媒体を提供し、上記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、上記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して上記通信相手ノードと通信し、上記方法は、上記モバイル・ノードによって実行される下記のステップ、すなわち、上記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ要求メッセージを受信するステップと、上記アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から上記通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、上記通信相手ノードのアドレスを用いて上記モバイル・ノードと上記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の上記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するステップと、第2のホーム・アドレスを入手するために上記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするステップと、上記通信相手ノードへのアプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部に上記第2のホーム・アドレスを挿入して上記通信相手ノードが上記モバイル・ノードとのデータ通信のために上記第2のホーム・アドレスを使用することができるようにするステップとを含む。
有利な実施の形態では、上記アプリケーション・レイヤ要求メッセージは、セッション開始プロトコル招待である。
別の実施の形態では、特定ステップは、上記アプリケーション・レイヤ要求メッセージのセッション記述プロトコル部又はコンタクト・フィールド内の上記通信相手ノードのアドレスを検索するステップを含む。
別の好ましい実施の形態では、アプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部に上記第2のホーム・アドレスを挿入するステップは、上記アプリケーション・レイヤ応答メッセージのセッション記述プロトコル部又はコンタクト・フィールド内に上記第2のホーム・アドレスを挿入するステップを含む。
さらに別の好ましい実施の形態では、上記アプリケーション・レイヤ応答メッセージは、セッション開始プロトコル200ok応答である。
別の好ましい実施の形態では、複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムでパケットをルーティングする方法、装置、システム及びコンピュータ読み取り可能媒体が提供され、上記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、上記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して上記通信相手ノードと通信し、上記方法は、上記モバイル・ノードによって実行される下記のステップ、すなわち、第1のアプリケーション・レイヤ要求メッセージを上記通信相手ノードへ送信するステップと、上記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ応答メッセージを受信するステップと、上記アプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部から上記通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、上記通信相手ノードのアドレスを用いて上記モバイル・ノードと上記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の上記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを検出するステップと、第2のホーム・アドレスを入手するために上記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするステップと、上記モバイル・ノードとのデータ通信のために上記第2のホーム・アドレスを使用するように上記通信相手ノードに通知するステップとを含む。
別の好ましい実施の形態では、上記アプリケーション・レイヤ応答メッセージは、セッション開始プロトコル180リンギング応答である。
本発明の別の態様では、上記通信相手ノードに通知するステップは、セッション開始プロトコル再招待メッセージ又はセッション開始プロトコル更新メッセージを送信するステップを含む。
添付の図面に示す本発明の種々の実施の形態の以下の詳細な説明を読むことで他の特徴及び利点が明らかになろう。
以下の各節で、MN開始及びCN開始セッションのそれぞれについて記載した所与の問題を解決する手順を含む本発明の種々の実施の形態について説明する。
例示的な目的でのみ、大半の実施の形態は、Mobile IPv6通信システムに関連して説明している。以下の項で使用する用語は、主としてMobile IPv6の用語に関連する。しかし、使用した用語とMobile IPv6のアーキテクチャに関連する実施の形態の説明は、本発明の原理とアイデアとをそのようなシステムに限定するものではない。
また、上記背景技術の項目に示した詳細な説明は、以下に記述するほとんどがMobile IPv6に固有の例示的な実施の形態を単によりよく理解するためだけのものであって、本発明をMobile IPv6ネットワークにおけるプロセッサ及び機能の記述された特定の実施態様に限定するものと理解すべきではない。
本発明が従うロケーション・プライバシーの基本手法は、MNのCoAをCNから隠すことである。本発明の第1の主要なアイデアは、MNとCNとの間の直接経路の近傍に位置するHAを発見してこのHAを用いてブート・ストラップし、対応するCNとの通信時に双方向トンネリング・モードでこのHAを用いて最適化されたルーティングを提供することである。MN開始シナリオでは、この手法で同時のロケーション・プライバシーと最適化されたルーティングの問題が解決済みである。
より困難なCN開始シナリオでは、将来CNがMNにデータの送信を開始するということと、どのCNがそうするかを、MNは一般に事前に認識していないため、これでは十分でない。このシナリオで上記問題を解決するための主要なアイデアは、第1のHAへの登録を永続させ、対応するHoAを開示してアクセス可能にし、CNからパケットを受信可能にし、新しい通信セッションの第1のパケットを受信したら、第2のHAを用いてブート・ストラップして以下のように第2のHoAを入手して最適化されたルーティングを達成するという方法である。第1のHAから第2のHAへMobile IPデータ・セッションを移動させるために、MNは第2のHAへの双方向トンネルを介してルート最適化モードを実行し、ルート最適化モードでCoAが第2のHoAに設定される。双方向トンネリング上でルート最適化モードを使用し、HoA(第2のHAに対応する)をCNへのCoT/CoTi/BU(Care−of Test/Care−of Test init/Binding Update)メッセージ内のCoAとして使用することは本発明の第2の主要なアイデアと考えられる。
このアイデアは、HA負荷分散、ブート・ストラップの最適化及びマルチホーミングシナリオなどのロケーション・プライバシー以外の目的にも使用することができる。
MN開始通信セッション
CNにCoAを露呈することを防止し、ロケーション・プライバシーを提供するために、MNはCNとの通信に双方向トンネリング・モードを使用する。MNがCNとの通信を開始すると、複数のHAとHoAとが利用可能であれば、CNとの通信のためのHA及び対応するHoAを自由に選択できる。最適化されたルーティングを提供するというアイデアは、MNとCNとの間の直接経路の近傍にあるHAを発見して、そのHAを用いてブート・ストラップし、CNとの通信のために双方向トンネリング・モードでこのHAを用いるということである。
MNに近いHAは、HoAにロケーション情報を追加し、従って、ロケーション・プライバシーを無効にする場合があるので、新しいHAはCNに近いほうがよい。CNに近いHAの別の利点は、MNのモビリティが重い場合であっても短いルートを提供するということである。そのようなHAは、まず、特定のCNの最適化されたルーティングに使用されるので、これを「ルート最適化」(RO)−HAと呼ぶ。
ブート・ストラップは、上に概説したG.Giaretta、J.Kempf,V.Devarapalli(「分割シナリオにおける、Mobile IPv6ブート・ストラップ(Mobile IPv6 bootstrapping in split scenario)」、draft−ietf−mip6−bootstrapping−split−02.txt、2006年3月)に記載されているように実行される。MNは、1つ又は複数のHAに登録した後にRO−HAを用いてブート・ストラップできる。
RO−HAを発見する1つの方法は、G.Giaretta、J.Kempf,V.Devarapalli(「分割シナリオにおける、Mobile IPv6ブート・ストラップ(Mobile IPv6 bootstrapping in split scenario)」、draft−ietf−mip6−bootstrapping−split−02.txt、2006年3月)に記載されているロケーション依存HAディスカバリを使用することである。例えば、CNのホスト名が「cn.eu.panasonic.com」の場合、MNは、DNSに「ha.eu.panasonic.com」又は「_mip6.ipv6.eu. panasonic.com」を照会してRO−HAアドレス、この場合には、CNと同じドメイン内のHAのアドレスを入手することができる。
RO−HAアドレスを発見する第2の方法は、RC3775に規定する「動的ホーム・エージェント・アドレス・ディスカバリ(DHAAD)(Dynamic Home Agent Address Discovery (DHAAD))」などのエニーキャスト・ベースのHAディスカバリを使用することである。MNは、CNのアドレス・プレフィックスに基づいて構築するエニーキャスト・アドレスに要求を送信し、CNのネットワーク内のHAがこの要求に応答する。
第3の方法は、CNアドレスをこのCNの近くにある(すなわち、同じ又は近くのドメイン又はサブネット内の)HAの1つ又は複数のアドレスにマッピングすることができるか、又は一組のMNとCNアドレスを最適化されたルートを提供する(すなわち、MNとCNとの間の直接経路上又はその近くのドメイン又はサブネット内の)HAの1つ又は複数のアドレスにマッピングすることができる専用のネットワーク・エンティティ(サーバ)を導入する方法である。これらのマッピングは、ネットワーク・オペレータが事前構成でき、又は例えば、上記機構を用いて動的に発見することができる。次に、MNは、このネットワーク・エンティティに要求を送信し、RO−HAアドレスを含む応答を受信する。
図2は、IPヘッダ内にデータ経路及びアドレスを含む一例を示す。MN100は、HA1 104に登録し、HoA1で構成した後、CN102との通信を開始した。アプリケーションがCN102との通信セッションを要求した後で、MN100は、RO−HA「HA2」206を発見し、これを用いてブート・ストラップし、対応するHoA(「RO−HoA」又は「HoA2」)を構成し、双方向トンネリング・モードでCN102との通信にこのHoAを使用する。従って、MN102は、HA2 206へデータ・パケットをトンネリングし、HA2 206はデータ・パケットをカプセル開放してCN102へ送信する。
CN(102)は、応答すると、パケットをMNのRO−HoA(HoA2)206へ送信し、パケットは、RO−HA(HA2)206へルーティングされ、MN100へトンネリングされる(図3を参照)。HoA1 104は、この通信セッションでは使用しない。
同じCN又はこのネットワーク又は近傍のネットワーク内の他のCNとの後続セッションでは、RO−HAへのトンネルを再利用できる。移動時に、MNは、HA1とHA2にBUメッセージを送信する。
図8は、MN開始方法を流れ図で示す。ステップ802で、通信が要求される。ステップ804で、モバイル・ノードは、第1のCNとの間の直接経路の近傍の第1のHAを見つける。これを実行するため、上記方法又はサービス品質(QoS)、ホップ数、及び/又はパケット遅延などの距離メトリックを用いる他の方法を使用することができる。ステップ806で、MNは、HAを用いてブート・ストラップする。これは、Mobility Service Authoriser(MSA)による認証及び認可が実施される前にIPsecセキュリティ・アソシエーションが設定されHoAが割り当てられるという内容を含む。ステップ808で、MNのロケーションは、第1のホーム・エージェントに登録され、次に、ステップ810でCNとの通信のために双方向トンネリング・モードで使用される。
CN開始通信セッション
ホームにいないアクティブなMNは、少なくとも1つのHAに登録される。このHAに対応するMNのHoAをCNが認識していないとこのCNからアクセスできない。これは、例えば、DNS(ドメイン名サーバ)内でHoAを公開することで達成できる。このHAは、アクセスするためにMNが主として使用するが、以降はIP−Reachability(IR)−HA(図5のHA1)と呼ぶ。CN開始のケースでは、CNは、例えば、DNSにMNのホスト名を照会することによって、MNのIR−HoA(すなわち、MNのIR−HAの1つに属するHoA)の1つを選択し、MNにアクセスする。従って、MNは、自分でHoAを選択できず、対応するIR−HAは短いルートを提供することができないことがある。
IR−HA104上でCNからの最初のデータ・パケットがMN100によって受信されると(図4のステップ401)、MN100はルートを最適化する決定ができる(パケットの送信元であるIR−HA104への距離に応じて)。従って、MN100は、好ましくはCN102の近くに位置し、好ましくはMN100とCN102の間の直接経路の近傍のHA206を発見してHA206を用いてブート・ストラップする(ステップ402)。このHAも、MN開始のケースで定義したRO−HA(図4のHA2)である。RO−HA206は、強力なロケーション・プライバシー・サポートを維持し、MNモビリティがある場合の頻繁なブート・ストラップを防止するために、MN100よりもCN102の方に近い位置にある必要があることに留意されたい。
ブート・ストラップの後、MN100は、RO−HAに登録し、RO−HA206への逆方向トンネル上でCNとリターン・ルータビリティ手順を開始する(ステップ403)。MNは、IR−HoA(HoA1)をHoAとして使用し、RO−HoA(HoA2)をCoTi及びBUメッセージ内のCoAとして使用して、RO−HA206への逆方向トンネル上でCN102へこれらのメッセージを送信する。HAへ送信されたBUメッセージは、「実際の」CoAを含んだままである。従って、CN102によって送信されたデータ・パケット(ステップ404)は、タイプ2ルーティング・ヘッダを用いてRO−HA206へルーティングされ、ルーティング・ヘッダを含めてMN100へトンネリングされる。従って、CNから見ると、MN100は、RO−HA206のネットワーク内に位置する。結果として、セッションを中断させることなくルートが最適化され、ロケーション・プライバシーが提供される。HAもCNも変更する必要がないため、この解決策は実施が容易で遷移の問題は発生しない。
図5は、RO−HA(HA2)206への逆方向トンネル上でMNがデータ・パケットを送信する場合の経路及びアドレスを示す図である。パケットは、HoAオプション内にIR−HoA(HoA1)を含み、内部IPヘッダ内にソース・アドレスとしてのRO−HoA(HoA2)206を含む。この例は、CoAがルート最適化モードでソース・アドレスとして使用されることを規定するRFC3775とは異なることに留意されたい。
図9は、CN開始のケースを示す流れ図である。ステップ902で通信が要求された後、ステップ904で、MNは第1のCNからデータ・パケットを受信する。ステップ906で、第1のMNと第1のCNとの間の直接経路の近傍の第2のHAが見つかり、ステップ908で、第2のHAを用いたブート・ストラップが実行される。ステップ910で、第1のMNのロケーションが第2のHAに登録され、ステップ912で、第2のHAのネットワークに属するホーム・アドレスが、第1のMNのロケーションとしてCNに登録される。ステップ914で、双方向トンネル上でCoT及びCoTiメッセージが送信され、ステップ916で、ルート最適化モードが使用され、両方のステップで、MNの第2のHoAがCoAとして使用される。
同じCN又はこのネットワーク又は近傍のネットワーク内の別のCNとの後続のセッションに対して、RO−HA(HA2)へのトンネルを再利用できる。移動時に、MNは、IR−HA及びRO−HAにBUメッセージを送信する。しかし、RFC3775のルート最適化モードで普通そうするようなCNへのBUメッセージの送信は行わない。MNがCNへBUを送信するのは、MNがルート最適化モードの基礎になる双方向トンネルをRO−HAから別のRO−HAに変更する(また周期的に変更してバインディング寿命の満了を防ぐために)場合に限られる。
以下に、SIPベースのMobile IPデータ・セッションのためのルート最適化方法について説明する。上記実施の形態では、実行中のセッションは第1から第2のホーム・エージェントへ移動しなければならないため、CN開始シナリオではルーティング・ヘッダが必要であった。別の実施の形態で、MNとCNがセッション開始プロトコル(SIP)などのアプリケーション・レベルの信号方式を用いて通信セッションを確立する場合に、この追加のトンネリング・オーバヘッドを不要にすることができる方法について説明する。
従って、CNからのSIP招待メッセージを受信する(1104)と、MNはこのメッセージのSDP部内でCNアドレスを検索し、CNに近い位置にある第2のHAの発見を開始する。次に、MNはこの第2のHAを用いてブート・ストラップする。ブート・ストラップ手順の間、MNは新しいHoAを入手する。MNは、この新しいHoAを「OK応答」メッセージのSDP部に挿入し、このメッセージをCNへ返送する。次に、CNは、その後のMNとの信号送受信及びデータ通信(1114)のためにこのHoAを使用し、従って、最初から最適化ルートを使用する。セッションを1つのHAから別のHAへ移動させる必要はないので、リターン・ルータビリティ信号方式とルーティング・ヘッダは不要である。
MNとCNがアプリケーション・レベル信号方式を用いて通信セッションを確立する場合に、この追加のトンネリング・オーバヘッドを不要にすることができる方法を以下に詳述する。主要なアイデアは、アプリケーション・レイヤ上のSIPとネットワーク・レイヤ上のMobile IP(MIP)とのレイヤ間通信を活用するということである。以下に、2つのシナリオ、すなわち、CNがセッション開始プロトコル(SIP)を用いてMNとのセッションを開始するシナリオ(図11を参照)とその逆のシナリオ(図12を参照)に関して、この提案の方法を説明する。MNは、MNのSIPプロキシ・サーバにSIPを介して登録され、CNは、CNのSIPプロキシ・サーバにSIPを介して登録されているものとする。
CN開始のケースでは、CNは、SIP招待メッセージをMNへ送信する(1104)ことでセッションの確立を開始する。招待メッセージを受信すると、MN内のSIPモジュールは、SDPオファー内又はこのメッセージ内のSIPヘッダのコンタクト・フィールド内のCNアドレスを検索し、トリガと共にこのアドレスをMIPモジュールに提供する。トリガを受信すると、MIPモジュール(上記各節で説明した方法で拡張されている)は、RO−HA(すなわち、CNの近くに位置するHA)の発見を開始する。発見に成功すると、MNはこのRO−HAを用いてブート・ストラップする。ブート・ストラップ手順の間、MNは新しいホーム・アドレスRO−HoAを入手する。このRO−HoAは、次に、MN内のMIPモジュールによってトリガと共にSIPモジュールに提供され、SIPモジュールは、このRO−HoAをSDP応答内及び/又はCNへ送信される次の適切なSIPメッセージのSIPヘッダのコンタクト・フィールド内に挿入する。これは、例えば、OK招待メッセージ(1110)であってもよい。その結果、CNは、MNとのセッションのMNアドレスとしてRO−HoAを使用し、最適化ルートが、セッションの初めから、すなわち、MNへ送信される最初のデータ・パケットで使用される。また、これは、上記のようにセッションをあるHAから別のHAへ移動させなくてもよいことを意味する。すなわち、リターン・ルータビリティ信号方式は不要で、データ・パケットはルーティング・ヘッダを搬送しないので、オーバヘッドは大幅に低減する。
この実施の形態の別の重要な用途は以下の通りである。通信セッションが存在しない限り、MNはいかなるHAにも登録されない。代わりに、MNは、自ら通信セッションを開始したい場合、又はSIP招待メッセージを受信した場合、すなわち、CNがMNとの通信セッションを開始したい時に初めてHAに登録される。この手法は、特にMNが実際に通信セッションを開かずに長距離を移動する時に、MNのバッテリ電力と無線信号送受信とを大幅に節約する。
MNがセッションを開始した場合、この方法は多少異なったものになる。例えば、リンギング・メッセージのSDP応答(1202)又はSIPヘッダ内のコンタクト・フィールドからMNはCNアドレスを入手する。このメッセージの受信後に、MIPモジュールがCNアドレスでトリガされる。一般に、SDP応答は、最良の最適化を達成するために、できるだけ早くMNに送達しなければならない。RO−HAを用いたブート・ストラップ(1204)とRO−HoAの入手の後で、MNは、MNがSDPオファー及び/又は初期招待メッセージのSIPヘッダのコンタクト・フィールド内に挿入したアドレスの代わりにこのアドレスをセッションに使用するようにCNに通知する。このために、MNは、例えば、SDPオファー内及び/又はSIPヘッダのコンタクト・フィールド内にRO−HoAを含む再招待メッセージ又はUpdateメッセージを送信する(1208)(J.Rosenberg,「セッション開始プロトコル(SIP)UPDATE方法、RFC3311、2002年9月」)。OK招待メッセージを受信する前にブート・ストラップが完了した場合、MNは、再招待メッセージを送信することができない。代わりに、MNは、RO−HoAを含むUpdateメッセージを送信することができる。ブート・ストラップ・プロセスの完了前にOKメッセージを受信した場合、MNは、RO−HoAを含む再招待メッセージを送信することができる。いずれにせよ、MIPブート・ストラップ・プロセス及びSIPセッション・ネゴシエーション・プロセスは、少なくとも部分的に同時に実行することができる。これは、最適化ルートがこの最適化がない場合よりも早く確立されるということを意味する。
一般的な問題と変形形態
以下に、上記方法に対するいくつかの可能な最適化について論じ、次に、ロケーション・プライバシーを超える本発明の別の用途について説明する。
最適化
本発明で説明した機構の性能を増加させるためにいくつかの最適化が可能である。
最適化ルートを使用する前に、まずRO−HAを発見しなければならない。この発見にかかる時間を低減するために、2つのオプションが可能である。
第1に、IR−HAは、HAの構成リストに基づいて、又は動的にRO−HAを発見し、このRO−HAアドレスをMNに提案する。発見は、CNからの最初のデータ・パケットの受信時に開始してもよい。RO−HAアドレスの提案は、例えば、HAの信頼性に対して定義されたトリガ・メッセージの送信によって行ってもよい。
第2に、CNは、HAの構成リストに基づいて、又は動的にRO−HAを発見し(例えば、ルータ公示又はDHCPメッセージなどのローカル・ネットワーク内の公示から)、このRO−HAアドレスをMNに提案する。RO−HAアドレスの提案は、例えば、HAの信頼性に対して定義されたトリガ・メッセージの送信によって行ってもよい。
最適化ルートは、MNがRO−HAを用いたブート・ストラップ手順を完了して初めて使用することができる。この時間を低減するため、以下のオプションが可能である。
第1に、CNから最初のデータ・パケットを受信すると、IR−HAは、MNのために、RO−HAを用いてブート・ストラップする。その後、パラメータ及びIpsec(インターネット・プロトコル・セキュリティ)のセキュリティ・アソシエーションの状態がIR−HAからMNへ転送される。従って、IPsecセキュリティ・アソシエーションを確立する時間は低減される。
第2に、CNから最初のデータ・パケットを受信すると、IR−HAは、共有セッション鍵と認可データとを生成してRO−HAへ転送する。従って、AAAH(Authentication、Authorisation and Accounting,Home domain)サーバに問い合わせるための時間が節約される。
第3に、CoT/iパケットをIR−HA及びRO−HAを介してMNからCNへトンネリングすることで、CNとのリターン・ルータビリティ手順は、RO−HAを用いたブート・ストラップ手順と同時に実行することができる。RO−HA内の対応する状態をIR−HAによって確率することができる。
もう1つのポイントは、ルート最適化の決定にオペレータが参画することができるということである。従って、IR−HAは、MNをトリガしてルートを最適化させ(例えば、CNから最初のデータ・パケットを受信した時点で)、RO−HAを用いてブート・ストラップすることができる。従って、HAの信頼性に関して定義されたトリガ・メッセージを再利用できる。
セッションが非最適化ルートから最適化ルートへ移動する時に、データ・パケットが失われるか、又は並べ替えられることがある。これは、サービス品質に悪影響を与える可能性がある。呼/接続設定信号交換(例えば、SIPベースの(信号開始プロトコル)サービス)を必要とするサービスでこのことを防止する1つのオプションは、最適化ルートの確立と並行して非最適化ルート上で呼/接続設定信号方式を実行することである。両方のプロセスが完了した場合にのみ、データ転送が開始される。これは、最適化ルートが確立されたことを示す新しいトリガ・メッセージを導入するか、又は呼/接続設定信号方式にこの情報を追加することで達成できる。
CNが移動機であり、そのIR−HAから遠く離れている場合、ルートは十分には最適化されない。IR−HA又はRO−HAがCNのHAの場合、少なくとも1つのHAは、CoAと、MN及びCNの両方のロケーションを認識しており、従って、MN及びCNの訪問先ネットワーク間に位置する新しいRO−HAを発見することができる。従って、セッションを再び新しいRO−HAへ移動してさらにルート最適化を行うことができる。
MNとCNが両方共同じHAにおいて登録されているという状況が偶然に、又は強制的に発生することがある。この状況を強制的に発生させる可能なオプションは、MN及びCN又はその代わりの何らかの1つ又は複数のエンティティ(例えば、それらのIR−HA)が共通のHAをネゴシエーションし、そのMN/CNをトリガして共通のHAを用いてブート・ストラップするという方法である。
CN開始セッション・シナリオで双方向トンネリング・モード上にルート最適化モードを使用することの不利な点は、逆方向トンネル内のルーティング・ヘッダによって引き起こされる追加のオーバヘッドである。このオーバヘッドを不要にするオプションは、例えば、RO−HAがRO−HoAに宛てたデータ・パケットをインターセプトし、IPヘッダの宛先フィールド内のアドレスをルーティング・ヘッダ内のアドレスに置き換え、パケットのトンネリングの前にルーティング・ヘッダを削除する方法か、又はMNがRO−HAアドレスをCoAとして(RO−HoAではなく)使用し、<IR−HoA、CoA>を含むBUメッセージをRO−HAへ送信する方法である。この場合、ルーティング・ヘッダは、RO−HAによって自動的に削除される(RO−HAのアドレスを含むため)。削除後、パケットはIR−HoAへ宛てられ、IR−HoAは、RO−HAをトリガしてそのバインディング・キャッシュを調査させ、パケットをMNのCoAへトンネリングさせる。しかし、両方のオプションで、基本(非最適化)方法では不要なHA実施態様への変更が必要である。
本発明の他の用途
本発明は、ロケーション・プライバシーだけでなくより広い用途を有する。より一般的には、本発明では、データ・セッションを中断させずに(すなわち、セッションのHoAを変更せずに)データ・セッションを新しいアンカーHAへ移動させることが可能である。
1つの用途は、MNが移動して新しいネットワーク(図6を参照)に進入すると、新しい(ローカルの)HAを用いてブート・ストラップすることができる時のシナリオの最適化ルーティングである。本発明を用いてデータ・セッションをHA1からHA2へ移動させることで、ルートは双方向トンネリング・モードで最適化することができる。
第2の用途は、HAの負荷分散である。高負荷のHAは負荷を低減し、MNをトリガして別のHAを用いてブート・ストラップし、セッションをこのHAへ移動させることができる。本発明を用いて実行中のデータ・セッションを中断させることなく移動させることができる(図6を除き、この場合、MNは必ずしも移動しないことに留意されたい)。これによって、異なるネットワークに位置するHA間のインターネット全体にわたる負荷分散が可能になる。RFC3775では、同じネットワーク内(すなわち、同じリンク上)に位置するHA間の負荷分散のみがサポートされる。
複数のHAを用いてブート・ストラップし、複数の双方向トンネル(各々が双方向トンネリング・モード上でルート最適化モードを使用する)を維持することで負荷分散をさらに拡張することができる。これらのルート上で、MNは、データ・パケットを、例えば、ラウンドロビン方式で送信することができる。しかし、このためには、MNがCNに複数のCoAを登録することを可能にする、現在IETF monami6ワーキング・グループで開発中のRFC3775の拡張が必要である。
第3の用途は、耐故障性である。MNが本発明を用いてセッションをHA1からHA2へ移動させた時に、MNとCNとの間のHoA1を用いた通信を中断させることなくHA1を一時的に無効にすることができる。しかし、バインディング寿命が満了したか、又はHA2が変更された時にCNのバインディングを更新するために必要なHoT/HoTi(Home Test/Home Test init)メッセージをルーティングするために、HA1は依然として必要である。
第4の用途は、異なるネットワーク・インタフェース及びそれに対応するアンカー間で任意にデータ・セッションを移動させることである。例えば、MNは、WLAN(無線ローカル・エリア・ネットワーク)及びセルラ・ネットワーク(例えば、UMTS、ユニバーサル移動体電気通信標準)インタフェース(IF)を備えることができ、対応するアドレスは、HA1及びHA2でそれぞれHoAとして登録される。次に、上記のように、本発明を用いて、MNは、実行中のデータ・セッションをWLANからUMTSインタフェースへ、又はHA1からHA2へこのセッションを移動させることでその逆の方向へ、又はその逆も可能である(図7を参照)。
Mobile IPv6プロトコルを実行するパケット交換システムに関して本発明を説明してきたが、本発明はこのプロトコルに限定されない。代わりに、本発明は、モビリティ・アンカーを通したデータ・パケットのルーティングとアンカーを経由しないデータ・パケットのルーティングの両方をサポートする任意のモビリティ管理プロトコルを実行するシステムに適用することができる。そのようなプロトコルの一例は、ルート最適化拡張機能を備えるMobile IPv4[RFC3344]である。
モバイル・ノード上で実行される代わりに、モビリティ管理プロトコルは、本発明の適用可能性を損なうことなくプロキシ・ノード上でも実行することができる。この場合、プロキシ・ノードは、モバイル・ノードのために、ネットワークへロケーション・アップデートを送信するステップを含む本発明に記載したすべての必要な動作を実行する。そのようなプロトコルの例は、任意の種類のProxy Mobile(例えば、[K.Chowdhury,「IPv4用のネットワークベースのレイヤ3のコネクティビティ及びモビリティ管理(Network Based Layer 3 Connectivity and Mobility Management for IPv4)」、draft−chowdhury−netmip4−00.txt、2006年2月]又は[K.Chowdhury,A.Singh、「IPv6用のネットワークベースのレイヤ3のコネクティビティ及びモビリティ管理(Network Based Layer 3 Connectivity and Mobility Management for IPv6)」、draft−chowdhury−netmip6−00.txt、2006年2月])又はnetlmm WGで提案され開発されたプロトコル(例えば、[J.Wood,K.Nishida,「エッジモビリティ・プロトコル(EMP)(Edge Mobility Protocol(EMP))」、draft−wood−netlmm−emp−base−00.txt、2005年10月])である。
本発明の別の実施の形態は、ハードウェア及びソフトウェアを用いた上記種々の実施の形態の実施に関する。種々の上記方法と上記種々の論理ブロック及びモジュールは、例えば、汎用プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理装置などとして、コンピュータ装置(プロセッサ)を用いて実行される場合に実施することができることを理解されたい。本発明の種々の実施の形態は、また、これらの装置の組合せによって実行又は実施することができる。
さらに、本発明の種々の実施の形態は、また、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって、又はハードウェアで直接実施することができる。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実施態様との組合せも可能である。ソフトウェアモジュールは、EPROM、EEPROM,フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVDなどのあらゆる種類のコンピュータ読み取り可能媒体、例えば、RAに格納することができる。
Mobile IPv6双方向トンネリングとルート最適化モードのそれぞれのIPヘッダ内の従来技術のデータ経路及びアドレスを示す図である。 MNが本発明のある実施の形態によるデータを送信する場合のMN開始セッションのIPヘッダ内のデータ経路及びアドレスを示す図である。 CNが本発明のある実施の形態によるデータを送信する場合のMN開始セッションのIPヘッダ内のデータ経路及びアドレスを示す図である。 CNが本発明のある実施の形態によるデータを送信する場合のCN開始セッションのIPヘッダ内のデータ経路及びアドレスを示す図である。 MNが本発明のある実施の形態によるデータを送信する場合のCN開始セッションのIPヘッダ内のデータ経路及びアドレスを示す図である。 本発明のある実施の形態によるあるローカルHAから別のローカルHAへアンカーが移動する場合のデータ経路を示す図である。 本発明のある実施の形態による異なるネットワーク・インタフェースに各々が登録されたあるHAから別のHAへアンカーが移動する場合のデータ経路を示す図である。 本発明のある実施の形態によるMN開始プロセスのブロック図である。 本発明のある実施の形態によるCN開始プロセスのブロック図である。 SIPを用いた通信システムの確立の一例を示す図である。 本発明のある実施の形態によるSIPベースのサービスを備えたCN開始通信シナリオにおける最適化されたルーティング、ロケーション・プライバシー及び低トンネリング・オーバヘッドをサポートするシグナリング・フローを示す図である。 本発明のある実施の形態によるSIPベースのサービスを備えたMN開始通信シナリオにおける最適化されたルーティング、ロケーション・プライバシー及び高速トンネリング確立をサポートするシグナリング・フローを示す図である。

Claims (21)

  1. 複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムでパケットをルーティングする方法であって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、前記方法が、前記モバイル・ノードによって実行される下記のステップ:
    a)前記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ要求メッセージを受信するステップ(1104)と、
    b)前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、
    c)前記通信相手ノードのアドレスを用いて前記モバイル・ノードと前記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の前記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するステップと、
    d)第2のホーム・アドレスを入手するために、前記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするステップと、
    e)前記通信相手ノードへのアプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部に前記第2のホーム・アドレスを挿入して(1110)、前記通信相手ノードが前記モバイル・ノードとのデータ通信のために前記第2のホーム・アドレスを使用できるようにするステップ(1114)と、
    を含む方法。
  2. 前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージが、セッション開始プロトコル招待である、請求項1に記載のパケット・ルーティング方法。
  3. 特定ステップc)が、前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージのセッション記述プロトコル部又はコンタクト・フィールド内の前記通信相手ノードのアドレスを検索するステップを含む、請求項1又は2に記載のパケット・ルーティング方法。
  4. ステップe)が、前記アプリケーション・レイヤ応答メッセージのセッション記述プロトコル部又はコンタクト・フィールド内に前記第2のホーム・アドレスを挿入するステップを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載のパケット・ルーティング方法。
  5. 前記アプリケーション・レイヤ応答メッセージが、セッション開始プロトコル200ok応答である、請求項1から4のいずれか1項に記載のパケット・ルーティング方法。
  6. 複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムでパケットをルーティングする方法であって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、前記方法が、前記モバイル・ノードによって実行される下記のステップ:
    第1のアプリケーション・レイヤ要求メッセージを前記通信相手ノードへ送信するステップ(1200)と、
    前記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ応答メッセージを受信するステップ(1202)と、
    前記アプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部から通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、
    前記通信相手ノードのアドレスを用いて前記モバイル・ノードと前記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の前記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するステップと、
    第2のホーム・アドレスを入手するために、前記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするステップ(1204)と、
    前記モバイル・ノードとのデータ通信のために前記第2のホーム・アドレスを使用するように前記通信相手ノードに通知するステップと、
    を含む方法。
  7. 前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージが、セッション開始プロトコル招待である、請求項6に記載のパケット・ルーティング方法。
  8. 特定ステップが、前記アプリケーション・レイヤ応答メッセージのセッション記述プロトコル部又はコンタクト・フィールド内の前記通信相手ノードのアドレスを検索するステップを含む、請求項6又は7に記載のパケット・ルーティング方法。
  9. 前記アプリケーション・レイヤ応答メッセージが、セッション開始プロトコル200ok応答である、請求項6から8のいずれか1項に記載のパケット・ルーティング方法。
  10. 前記アプリケーション・レイヤ応答メッセージが、セッション開始プロトコル180リンギング応答である、請求項6から9のいずれか1項に記載のパケット・ルーティング方法。
  11. 前記通信相手ノードに通知するステップが、セッション開始プロトコル再招待メッセージ又はセッション開始プロトコル更新メッセージを送信するステップを含む、請求項6から10のいずれか1項に記載のパケット・ルーティング方法。
  12. 複数のホーム・エージェント及び少なくとも1つの通信相手ノード(102)を含むパケット交換ネットワークのシステムにおけるモバイル・ノード(100)であって、前記モバイル・ノード(100)が、少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェント(104)を経由して前記通信相手ノード(102)と通信し、
    前記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ要求メッセージを受信するように構成された受信手段と、
    前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から通信相手ノードのアドレスを検索するように構成された手段と、
    前記通信相手ノードのアドレスを用いて前記モバイル・ノードと前記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の前記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するように構成された特定手段と、
    第2のホーム・アドレスを入手するために、前記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするように構成されたブート・ストラップ手段と、
    前記通信相手ノードへのアプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部に前記第2のホーム・アドレスを挿入して、前記通信相手ノードが前記モバイル・ノードとのデータ通信のために前記第2のホーム・アドレスを使用できるように構成された手段と、
    を含むモバイル・ノード(100)。
  13. 請求項2から5のいずれか1項に記載の方法ステップを実行するように構成された、請求項12に記載のモバイル・ノード(100)。
  14. 複数のホーム・エージェント及び少なくとも1つの通信相手ノード(102)を含むパケット交換ネットワークのシステムにおけるモバイル・ノード(100)であって、前記モバイル・ノード(100)が少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、
    前記通信相手ノードへアプリケーション・レイヤ要求メッセージを送信するように構成された送信手段と、
    前記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ応答メッセージを受信するように構成された受信手段と、
    前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から通信相手ノードのアドレスを検索するように構成された手段と、
    前記通信相手ノードのアドレスを用いて前記モバイル・ノードと前記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の前記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するように構成された特定手段と、
    第2のホーム・アドレスを入手するために、前記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするように構成されたブート・ストラップ手段と、
    前記モバイル・ノードとのデータ通信のために前記第2のホーム・アドレスを使用するように前記通信相手ノードに通知するように構成された送信手段と、
    を含むモバイル・ノード(100)。
  15. 請求項7から11のいずれか1項に記載の方法ステップを実行するように構成された、請求項14に記載のモバイル・ノード(100)。
  16. 複数のホーム・エージェント、請求項12又は13に記載の少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークシステムであって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信するシステム。
  17. 複数のホーム・エージェント、請求項14又は15に記載の少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークシステムであって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信するシステム。
  18. 複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムにおけるコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、前記モバイル・ノードのプロセッサによって実行された場合に、前記モバイル・ノードに下記のステップ:
    a)前記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ要求メッセージを受信するステップと、
    b)前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から前記通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、
    c)前記通信相手ノードのアドレスを用いて前記モバイル・ノードと前記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の前記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するステップと、
    d)第2のホーム・アドレスを入手するために、前記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするステップと、
    e)前記通信相手ノードへのアプリケーション・レイヤ応答メッセージの一部に前記第2のホーム・アドレスを挿入して、前記通信相手ノードが前記モバイル・ノードとのデータ通信のために、前記第2のホーム・アドレスを使用できるようにするステップと、
    を実行させる命令を記憶するコンピュータ読み取り可能媒体。
  19. 複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムにおけるコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、前記モバイル・ノードのプロセッサによって実行された場合に前記モバイル・ノードに請求項2から5に記載の方法ステップを実行させる命令を記憶する、請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  20. 複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムにおけるコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、前記モバイル・ノードのプロセッサによって実行された場合に、前記モバイル・ノードに下記のステップ:
    アプリケーション・レイヤ要求メッセージを前記通信相手ノードへ送信するステップと、
    前記通信相手ノードからアプリケーション・レイヤ応答メッセージを受信するステップと、
    前記アプリケーション・レイヤ要求メッセージの一部から前記通信相手ノードのアドレスを検索するステップと、
    前記通信相手ノードのアドレスを用いて前記モバイル・ノードと前記通信相手ノードとの間の直接経路の近傍の前記複数のホーム・エージェントのうちの第2のホーム・エージェントを特定するステップと、
    第2のホーム・アドレスを入手するために、前記第2のホーム・エージェントを用いてブート・ストラップするステップと、
    前記モバイル・ノードとのデータ通信のために前記第2のホーム・アドレスを使用するように前記通信相手ノードに通知するステップと、
    を実行させる命令を記憶するコンピュータ読み取り可能媒体。
  21. 複数のホーム・エージェント、少なくとも1つのモバイル・ノード及び少なくとも1つの通信相手ノードを含むパケット交換ネットワークのシステムにおけるコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記モバイル・ノードが少なくとも第1のホーム・アドレスを有し、前記複数のホーム・エージェントのうちの第1のホーム・エージェントを経由して前記通信相手ノードと通信し、前記モバイル・ノードのプロセッサによって実行された場合に前記モバイル・ノードに請求項7から11のいずれか1項に記載の方法ステップを実行させる命令を記憶する、請求項20に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
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