JP2009537165A - 最適化されたグリコシル化活性を有するキメラ・グリコシルトランスフェラーゼをコードする遺伝子配列の製造及び使用 - Google Patents
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Abstract
−天然の全長グリコシルトランスフェラーゼの触媒ドメイン(CD)のC末端最小断片をコードする第一の核酸の
−そのN末端領域に膜貫通ドメイン(TMD)の上流に位置する細胞質尾部(CT)領域を含み、それ自身がステム(幹)領域(SR)の上流に位置する膜貫通ペプチドをコードする第二の核酸、との融合体に対応し
ただし、前記CT、TMD、SRペプチドの少なくとも一つは、前記で定義した最適化したグリコシルトランスフェラーゼ活性を有するCD断片が由来する天然のグリコシルトランスフェラーゼにおける天然のペプチド対応物の一次構造とは異なる。
また、本発明は前記配列及び前記組換えタンパク質をコードする前記配列で形質転換された細胞による目的の組換えタンパク質の製造の枠組みにおける、前記遺伝子配列の使用に関する。
Description
タンパク質及び脂質は細胞膜の主要な構成要素である。膜に結合している炭水化物は、糖たんぱく質を形成するタンパク質及び糖脂質を形成する脂質に共有結合で結合している、もっぱらオリゴ糖の形態のみをとる。複合糖質(糖脂質及び糖タンパク質を含む)は多くの場合細胞−細胞相互作用及び細胞接着に関与すると考えられる、鍵を握る細胞表面分子である(Feizi, 1993; Crocker & Feizi, 1996)。
1.マンノース−リッチ(に富む)グリカンは末端の糖としてマンノースのみを含む。
2.ハイブリッド(雑種)グリカンは少なくとも1つのGlcNAc−Galのアンテナを含む。
3.複合グリカンは2〜5個のGlcNAc、Gal又はシアル酸を端末とするアンテナを含む。
グリコシル化反応は原核生物及び真核生物の両方にとって際立った生物学的重要性を有し、グリコシルトランスフェラーゼ(GTs)と呼ばれる多数の酵素との共同作用を必要とする(Breton & Imberty, 1999)。
脊椎動物のクローニングされた全てのGTsは、これまでのところ、同じトポロジー(topology)を示す。これらは4個の主要なドメインより構成されるII型膜タンパク質(N末端細胞質ドメイン)である:N末端の短い細胞質の尾部(CT)、10〜20アミノ酸よりなる膜アンカー領域(TMD)、ステム領域(SR)及び大きなC末端触媒ドメイン(CD)(図1)(Paulson et al., 1987)。アンカー領域は開裂不能なシグナルペプチド及びまた膜貫通ドメインとしても作用し(Wickner & Lodisch, 1985)、GTsの触媒ドメインをゴルジ装置の内腔部分に配向させる。SRはやはりCDをゴルジ装置の内腔に配向させるための柔軟性に富んだ領域と広く考えられている。通常の様に、CDは種々の生物種のGTs内で保存されているのは理にかなっているが、一方SRはトランスフェラーゼの超可変部を構成している。これら酵素のあるものはそのSRにおいて、内在性のタンパク質分解酵素、又はタンパク質分解酵素で開裂され、ミルク又は血液酵素を生産するために細胞外に分泌されることもある(Paulson & Colley, 1989)。タンパク質分解酵素による開裂及びグリコシルトランスフェラーゼの分泌は、種々の病理学的条件、例えば悪性の形質転換及び炎症、により影響されることは十分記載されているが、しかし開裂及び分泌の基礎をなす分子的なメカニズムは未だ解明されていない。
シアル酸ファミリーは100以上の誘導体より構成され、その中ではノイラミン酸が哺乳動物及びヒトで最も頻繁にみられる。シアリルトランスフェラーゼ(STs)は、糖タンパク質又は糖脂質において、シアル酸残基を、その活性化された形体であるシチジル−1リン酸−N−アセチル−ノイラミン酸(CMP−Neu5Ac)からグルカン・アクセプターの非還元末端部位へ転移する反応を触媒する。その触媒反応は次のとおりである:
・ST6Gal:
ST6GalIはシアル酸残基を、多くの場合2糖であるグリカンのGalβ1−4GlcNAc(van den Eijnden et al., 1980; Weinstein et al., 1982)へ転移する。それは、それが低レベルでしか発現されていない睾丸及び脳を除いて、ヒトの組織では普遍的に発現されている(表2)(Kitagawa & Paulson, 1994a)。
α2、6−STsの二番目のサブファミリーはST6GalNAcのグループで代表され、これはシアル酸残基をN−アセチルガラクトサミン残基に転移する。6つのメンバーはヒトで同定されている(表2)。
これらは全て、タンパク質又は脂質アクセプターにおいてガラクトース残基のシアル酸を転移するST3Galである。
ST8SiaIはまたガングリオシドGD3合成酵素とも呼ばれ、α2、8−結合を介してシアル酸分子のGM3の末端シアル酸への転移を触媒する(Sasaki et al., 1994)。この酵素はまたアクセプター基質としてGM1b、GD1a及びGT1bを使用しることのできることが示されている(表2)(Nakayama et al., 1996; Nara et al., 1996; Watanabe et al., 1996)。
STsファミリーの全てのメンバーはシアリルモチーフと命名されているそのCDにおける3つの保存された領域を有する:その一次配列の比較に基づき、モチーフLはラージ、Sはスモール及びVSはベリー・スモールの意味である(Datta & Paulson, 1995; Geremia et al., 1997)。動物のゲノムの調査が、最近公開され(Harduin-Lepers, 2005)、それによるとシアリルモチーフを有する未知配列が見出され、従ってこれは潜在的に新規STsである。
治療の目的のタンパク質は、最初は自然のソース、例えば血液、胎盤, ヒト又は動物組織、から抽出された。しかしながら、このアプローチは、そのソース、量及びヒト組織の使用可能性により限定を受け、また、生命の脅威となる汚染物(プリオン、癌遺伝子、ウイルス・・・)並びに動物タンパク質によるアレルギー誘発物質をふくむこともある。薬剤として認可されたタンパク質の出現及び臨床での需要の高まりとともに、異なる発現システムを使用してタンパク質を生産する新しいアプローチが開発された。
本発明の目標は、グリコシルトランスフェラーゼ活性を有するキメラ膜酵素をコードする新しい遺伝子配列のパネルを創出するための、特に、必要とされるシアル化活性を細胞に具備させ、組換え糖化タンパク質の性質と収量を改善するために新規のキメラ・シアリルトランスフェラーゼをコードする遺伝子配列をデザインするための方法を提供することである。
−第一の核酸配列、これは天然全長グリコシルトランスフェラーゼの触媒ドメイン(CD)のC末端最小断片をコードし、前記C末端最小CD断片はトランスフェラーゼ活性を示し(これは天然CDの最初の活性より少なくとも30倍まで高めることができる)、前記の第一核酸配列は、前記CDのN末端の最初のアミノ酸から伸長した1個ないし数個の隣接アミノ酸をコードするヌクレオチドの除去、そして前記C末端最小CD断片からの選択、により取得されるが、この場合、nが前記で定義される除去される隣接アミノ酸の数を示すのであれば、前記に定義された少なくともn+1の隣接アミノ酸を切除して得られた断片は実質的なトランスフェラーゼ活性を有しないように設定されており、
−第二の可変配列、これは細胞内コンパートメントへのグリコシルトランスフェラーゼの固定を特定する膜内ペプチド鎖をコードし、そしてそのN末端領域に、膜貫通領域(TMD)の上流に位置する細胞質尾部(CT)領域を、ステム(stem)領域(SR)の又は隣接アミノ酸の少なくとも3個よりなるSR断片の上流に位置する膜貫通ドメインを、前記触媒ドメインに、場合によりリンカー又は前記の天然のCDをコードするヌクレオチド配列には存在しない制限酵素サイトによりコードされるアミノ酸少なくとも2個の結合ペプチドを介して、結合している前記SR又はその一部を含み(又は、それらで構成され)、
ただし、前記CT、TMD、SRペプチドの少なくとも1つが、前記で定義した最適のグリコシルトランスフェラーゼ活性を有するCD断片が由来する天然のグリコシルトランスフェラーゼに存在する天然のペプチドのカウンターパート(counterparts)の一次構造とは、異なるものであり、
前記融合は、第一の核酸は第二の核酸の下流に位置し、CDがC末端の半分であるタンパク質産物を提供するように行われることを条件とする。
−糖転移活性、これは、既知のバイ(bi−)、トリ(tri−)又はテトラ(tetra)のアンテナのグリカンを有する外来性/市販のアクセプター糖タンパク質を使用して、in vitroで試験した場合に示される、対応する天然グリコシルトランスフェラーゼより選択性の小さいアクセプター基質に対する活性であって、すなわち、それは全ての細胞糖タンパ質アクセプターに対して細胞で示されるin vivoグリコシル化活性であり、前記グリコシル化活性はレクチンSNA結合を使用した次の一般的な手順に従って、好ましくは細胞内及び細胞表面のコンパートメントで測定することができ、
−及び/又は、対応する天然のグリコシルトランスフェラーゼに比較してアクセプター基質に対するより効率的な糖転移活性を有し、すなわち、天然全長のグリコシルトランスフェラーゼの最初の活性より少なくとも30倍まで高いグリコシル化活性を示し、前記グリコシル化活性は既知のバイ(bi−)、トリ(tri−)又はテトラ(tetra)のアンテナのグリカンを有する外来性/市販のアクセプター糖タンパク質を使用したin vitroの手順で測定可能である。
・細胞におけるタンパク質のO−グリコシル化、例えば、N−アセチルガラクトサミニル−、N−アセチルグルコサミニル−、グルコシル−、フコシル−、ガラクトシル−、又はシアリルトランスフェラーゼ、
・細胞におけるタンパク質のN−グリコシル化、例えば、N−アセチルグルコサミニル−、ガラクトシル−、フコシル−又はシアリルトランスフェラーゼ、
・ 脂質のグリコシル化、例えば、N−アセチルガラクトサミニル−、N−アセチルグルコサミニル−、フコシル−、ガラクトシル−、又はシアリルトランスフェラーゼ、
に関連する。
−それぞれ配列番号2、及び配列番号4で表され、それぞれ配列番号1、及び配列番号3のヌクレオチド配列でコードされる、ヒトβ1、4−ガラクトシドα2、6−シアリルトランスフェラーゼI及びII(hST6GalI、及びhST6GalII)又は
*それぞれ配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、及び配列番号16で表され、それぞれ配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、及び配列番号15のヌクレオチド配列でコードされる、ヒトN−アセチルガラクトサミニド−α2、6−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(hST6GalNAcI〜VI)、
の中から選択されるα2、6−シアリルトランスフェラーゼ:、
−それぞれ配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、及び配列番号28で表され、それぞれ配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、及び配列番号27のヌクレオチド配列でコードされる、ヒトガラクトシド−α2、3−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(hST3GalI〜VI)、又はラットガラクトシド−α2、3−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(ラットST3GalI〜VI)、例えば、配列番号30で表され、配列番号29のヌクレオチド配列でコードされるrST3GalIII、若しくは他の動物由来の任意のST(但し、ヒト酵素と少なくとも85%の相同性を共有する)、
の中から選択されるα2、3−シアリルトランスフェラーゼ:
−それぞれ配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、及び配列番号42で表され、それぞれ配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、及び配列番号41のヌクレオチド配列でコードされている、ヒトシアル酸−α2、8−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(hST8SiaI〜VI)の中から選択されるα2、8−シアリルトランスフェラーゼ、
において、CDドメイン、又はCT、TMD、及びSR領域を、それぞれコードするヌクレオチド配列に由来することを特徴とする、前記で定義された方法に関する。
*配列番号1において、5’末端が部位268〜330に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1218に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIのCDドメインに対応する、配列番号2においてN末端が部位90〜110に位置するアミノ酸及びC末端が部位406に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号3において、5’末端が部位307〜369に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1587に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIのCDドメインに対応する、配列番号4においてN末端が部位103〜123に位置するアミノ酸及びC末端が部位529に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号5において、5’末端が部位814〜876に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1800に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIのCDドメインに対応する、配列番号6においてN末端が部位272〜292に位置するアミノ酸及びC末端が部位600に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号7において、5’末端が部位172〜234に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1122に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIIのCDドメインに対応する、配列番号8においてN末端が部位58〜78に位置するアミノ酸及びC末端が部位374に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号9において、5’末端が部位73〜135に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位915に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIIIのCDドメインに対応する、配列番号10においてN末端が部位25〜45に位置するアミノ酸及びC末端が部位305に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号11において、5’末端が部位61〜123に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位906に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIVのCDドメインに対応する、配列番号12においてN末端が部位21〜41に位置するアミノ酸及びC末端が部位302に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号13において、5’末端が部位121〜183に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1008に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacVのCDドメインに対応する、配列番号14においてN末端が部位41〜61に位置するアミノ酸及びC末端が部位336に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号15において、5’末端が部位154〜216に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位999に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacVIのCDドメインに対応する、配列番号16においてN末端が部位52〜72に位置するアミノ酸及びC末端が部位333に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号17において、5’末端が部位145〜207に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1020に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIのCDドメインに対応する、配列番号18においてN末端が部位49〜69に位置するアミノ酸及びC末端が部位340に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号19において、5’末端が部位175〜237に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1050に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIのCDドメインに対応する、配列番号20においてN末端が部位59〜79に位置するアミノ酸及びC末端が部位350に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号21において、5’末端が部位199〜261に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1332に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIIのCDドメインに対応する、配列番号22においてN末端が部位67〜87に位置するアミノ酸及びC末端が部位444に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号23において、5’末端が部位79〜141に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位987に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIVのCDドメインに対応する、配列番号24においてN末端が部位27〜47に位置するアミノ酸及びC末端が部位329に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号25において、5’末端が部位136〜198に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1086に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVのCDドメインに対応する、配列番号26においてN末端が部位46〜66に位置するアミノ酸及びC末端が部位362に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号27において、5’末端が部位73〜135に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位993に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVIのCDドメインに対応する、配列番号28においてN末端が部位25〜45に位置するアミノ酸及びC末端が部位331に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号29において、5’末端が部位103〜165に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1122に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、ラットST3GalIIIのCDドメインに対応する、配列番号30においてN末端が部位35〜55に位置するアミノ酸及びC末端が部位374に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号31において、5’末端が部位133〜195に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1068に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIのCDドメインに対応する、配列番号32においてN末端が部位45〜65に位置するアミノ酸及びC末端が部位356に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号33において、5’末端が部位190〜252に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1125に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIのCDドメインに対応する、配列番号34においてN末端が部位64〜84に位置するアミノ酸及びC末端が部位375に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号35において、5’末端が部位205〜267に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1140に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIIのCDドメインに対応する、配列番号36においてN末端が部位69〜89に位置するアミノ酸及びC末端が部位380に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号37において、5’末端が部位145〜207に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1077に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIVのCDドメインに対応する、配列番号38においてN末端が部位49〜69に位置するアミノ酸及びC末端が部位359に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号39において、5’末端が部位211〜273に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1128に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVのCDドメインに対応する、配列番号40においてN末端が部位71〜91に位置するアミノ酸及びC末端が部位376に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号41において、5’末端が部位277〜339に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1194に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVIのCDドメインに対応する、配列番号42においてN末端が部位93〜113に位置するアミノ酸及びC末端が部位398に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
で構成されるか、又は含む配列の中から選択されることを特徴とする、前記で定義された方法に関する。
−第二の核酸に含まれるCT領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号45のヌクレオチド配列(これは配列番号1の部位1及び27に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号45のヌクレオチド配列は配列番号2の部位1〜9に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIのCT領域に対応する配列番号46のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号47のヌクレオチド配列(これは配列番号3の部位1及び30に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号47のヌクレオチド配列は配列番号4の部位1〜10に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIIのCT領域に対応する配列番号48のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号49のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位1及び42に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号49のヌクレオチド配列は配列番号6の部位1〜14に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのCT領域に対応する配列番号50のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号51のヌクレオチド配列(これは配列番号7の部位1及び21に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号51のヌクレオチド配列は配列番号8の部位1〜7に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIのCT領域に対応する配列番号52のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号53のヌクレオチド配列(これは配列番号9の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号53のヌクレオチド配列は配列番号10の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIIのCT領域に対応する配列番号54のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号55のヌクレオチド配列(これは配列番号11の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号55のヌクレオチド配列は配列番号12の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIVのCT領域に対応する配列番号56のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号57のヌクレオチド配列(これは配列番号13の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号57のヌクレオチド配列は配列番号14の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVのCT領域に対応する配列番号58のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号59のヌクレオチド配列(これは配列番号15の部位1及び129に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号59のヌクレオチド配列は配列番号16の部位1〜43に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVIのCT領域に対応する配列番号60のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号61のヌクレオチド配列(これは配列番号17の部位1及び39に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号61のヌクレオチド配列は配列番号18の部位1〜13に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIのCT領域に対応する配列番号62のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号63のヌクレオチド配列(これは配列番号19の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号63のヌクレオチド配列は配列番号20の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIのCT領域に対応する配列番号64のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号65のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号65のヌクレオチド配列は配列番号22の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号66のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号67のヌクレオチド配列(これは配列番号23の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号67のヌクレオチド配列は配列番号24の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIVのCT領域に対応する配列番号68のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号69のヌクレオチド配列(これは配列番号25の部位1及び15に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号69のヌクレオチド配列は配列番号26の部位1〜5に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVのCT領域に対応する配列番号70のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号71のヌクレオチド配列(これは配列番号27の部位1及び12に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号71のヌクレオチド配列は配列番号28の部位1〜4に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVIのCT領域に対応する配列番号72のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号73のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号73のヌクレオチド配列は配列番号30の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号74のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号75のヌクレオチド配列(これは配列番号31の部位1及び87に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号75のヌクレオチド配列は配列番号32の部位1〜29に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIのCT領域に対応する配列番号76のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号77のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号77のヌクレオチド配列は配列番号34の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのCT領域に対応する配列番号78のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号79のヌクレオチド配列(これは配列番号35の部位1及び27に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号79のヌクレオチド配列は配列番号36の部位1〜9に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIIのCT領域に対応する配列番号80のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号81のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位1及び21に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号81のヌクレオチド配列は配列番号38の部位1〜7に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのCT領域に対応する配列番号82のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号83のヌクレオチド配列(これは配列番号39の部位1及び51に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号83のヌクレオチド配列は配列番号40の部位1〜17に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVのCT領域に対応する配列番号84のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号85のヌクレオチド配列(これは配列番号41の部位1及び9に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号85のヌクレオチド配列は配列番号42の部位1〜3に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVIのCT領域に対応する配列番号86のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるTMD領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号87のヌクレオチド配列(これは配列番号1の部位28及び78に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号87のヌクレオチド配列は配列番号2の部位10〜26に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIのTMD領域に対応する配列番号88のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号89のヌクレオチド配列(これは配列番号3の部位31及び90に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号89のヌクレオチド配列は配列番号4の部位11〜30に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIIのTMD領域に対応する配列番号90のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号91のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位43及び105に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号91のヌクレオチド配列は配列番号6の部位15〜35に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのTMD領域に対応する配列番号92のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号93のヌクレオチド配列(これは配列番号7の部位22及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号93のヌクレオチド配列は配列番号8の部位8〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIのTMD領域に対応する配列番号94のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号95のヌクレオチド配列(これは配列番号9の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号95のヌクレオチド配列は配列番号10の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIのTMD領域に対応する配列番号96のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号97のヌクレオチド配列(これは配列番号11の部位19及び81に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号97のヌクレオチド配列は配列番号12の部位7〜27に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIVのTMD領域に対応する配列番号98のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号99のヌクレオチド配列(これは配列番号13の部位25及び87に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号99のヌクレオチド配列は配列番号14の部位9〜29に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVのTMD領域に対応する配列番号100のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号101のヌクレオチド配列(これは配列番号15の部位130及び117に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号101のヌクレオチド配列は配列番号16の部位44〜59に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVIのTMD領域に対応する配列番号102のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号103のヌクレオチド配列(これは配列番号17の部位40及び102に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号103のヌクレオチド配列は配列番号18の部位14〜34に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIのTMD領域に対応する配列番号104のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号105のヌクレオチド配列(これは配列番号19の部位19及び81に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号105のヌクレオチド配列は配列番号20の部位7〜27に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIのTMD領域に対応する配列番号106のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号107のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号107のヌクレオチド配列は配列番号22の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号108のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号109のヌクレオチド配列(これは配列番号23の部位25及び78に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号109のヌクレオチド配列は配列番号24の部位9〜26に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIVのTMD領域に対応する配列番号110のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号111のヌクレオチド配列(これは配列番号25の部位16及び78に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号111のヌクレオチド配列は配列番号26の部位6〜26に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVのTMD領域に対応する配列番号112のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号113のヌクレオチド配列(これは配列番号27の部位13及び75に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号113のヌクレオチド配列は配列番号28の部位5〜25に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVlのTMD領域に対応する配列番号114のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号115のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号115のヌクレオチド配列は配列番号30の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号116のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号117のヌクレオチド配列(これは配列番号31の部位88及び144に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号117のヌクレオチド配列は配列番号32の部位30〜48に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIのTMD領域に対応する配列番号118のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号119のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位19及び69に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号119のヌクレオチド配列は配列番号34の部位7〜23に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのTMD領域に対応する配列番号120のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号121のヌクレオチド配列(これは配列番号35の部位28及び99に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号121のヌクレオチド配列は配列番号36の部位10〜33に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIIのTMD領域に対応する配列番号122のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号123のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位22及び60に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号123のヌクレオチド配列は配列番号38の部位8〜20に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのTMD領域に対応する配列番号124のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号125のヌクレオチド配列(これは配列番号39の部位52及び114に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号125のヌクレオチド配列は配列番号40の部位18〜38に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVのTMD領域に対応する配列番号126のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号127のヌクレオチド配列(これは配列番号41の部位10及び72に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号127のヌクレオチド配列は配列番号42の部位4〜24に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVIのTMD領域に対応する配列番号128のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるSR領域をコードするヌクレオチド配列、又はそれの少なくとも2個のアミノ酸断片をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号1において、5’末端が部位79に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位267〜327に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIのSR領域に対応する、配列番号2においてN末端が部位27に位置するアミノ酸及びC末端が部位89〜109に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号3において、5’末端が部位91に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位306〜336に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIのSR領域に対応する、配列番号4においてN末端が部位31に位置するアミノ酸及びC末端が部位102〜112に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号5において、5’末端が部位106に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位813〜873に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIのSR領域に対応する、配列番号6においてN末端が部位36に位置するアミノ酸及びC末端が部位271〜291に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号7において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位171〜231に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIIのSR領域に対応る、配列番号8においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位57〜77に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号9において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位102〜132に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIIIのSR領域に対応する、配列番号10においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位34〜44に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号11において、5’末端が部位82に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位90〜120に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIVのSR領域に対応する、配列番号12においてN末端が部位28に位置するアミノ酸及びC末端が部位30〜40に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号13において、5’末端が部位88に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位120〜180に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcVのSR領域に対応する、配列番号14においてN末端が部位30に位置するアミノ酸及びC末端が部位40〜60に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号15において、5’末端が部位178に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位183に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcVIのSR領域に対応する、配列番号16においてN末端が部位60に位置するアミノ酸及びC末端が部位61に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号17において、5’末端が部位103に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位144〜204に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIのSR領域に対応する、配列番号18においてN末端が部位35に位置するアミノ酸及びC末端が部位48〜68に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号19において、5’末端が部位82に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位174〜234に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIIのSR領域に対応する、配列番号20においてN末端が部位28に位置するアミノ酸及びC末端が部位58〜78に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号21において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位198〜258に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIIIのSR領域に対応する、配列番号22においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位66〜86に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号23において、5’末端が部位79に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位108〜138に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIVのSR領域に対応する、配列番号24においてN末端が部位27に位置するアミノ酸及びC末端が部位36〜46に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号25において、5’末端が部位79に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位135〜195に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVのSR領域に対応する、配列番号26においてN末端が部位27に位置するアミノ酸及びC末端が部位45〜65に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号27において、5’末端が部位76に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位102〜132に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVIのSR領域に対応する、配列番号28においてN末端が部位26に位置するアミノ酸及びC末端が部位34〜44に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号29において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位105〜165に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、ラットST3GalIIIのSR領域に対応する、配列番号30においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位35〜55に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号31において、5’末端が部位145に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位162〜192に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIのSR領域に対応する、配列番号32においてN末端が部位49に位置するアミノ酸及びC末端が部位54〜64に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号33において、5’末端が部位70に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位189〜249に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIのSR領域に対応する、配列番号34においてN末端が部位24に位置するアミノ酸及びC末端が部位63〜83に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号35において、5’末端が部位100に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位204〜264に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIIのSR領域に対応する、配列番号36において、N末端が部位34に位置するアミノ酸及びC末端が部位68〜88に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号37において、5’末端が部位61に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位144〜204に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIVのSR領域に対応する、配列番号38においてN末端が部位21に位置するアミノ酸及びC末端が部位48〜68に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号39において、5’末端が部位115に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位210〜270に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVのSR領域に対応する、配列番号40においてN末端が部位39に位置するアミノ酸及びC末端が部位70〜90に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号41において、5’末端が部位73に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位276〜336に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVIのSR領域に対応する、配列番号42においてN末端が部位25に位置するアミノ酸及びC末端が部位92〜112に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*又は、前記SR領域に対応するポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列の、少なくとも6個のヌクレオチドの任意の断片であって、前記SR領域の少なくとも2個の連続するアミノ酸をコードするヌクレオチド配列、例えば:
**配列番号5の部位106〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号129の断片であって、それは配列番号6の部位36〜74に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号130のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号5の部位109〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号131の断片であって、それは配列番号6の部位37〜74に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号132のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号5の部位106〜420に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号133の断片であって、それは配列番号6の部位36〜140に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号134のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号5の部位106〜774に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号135の断片であって、それは配列番号6の部位36〜258に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号136のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号21の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号137の断片であって、それは配列番号22の部位29〜46に位置するアミノ酸により区切られたhST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号138のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号29の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号139の断片であって、それは配列番号30の部位29〜46に位置するアミノ酸により区切られたrST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号140のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号33の部位70〜237に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号141の断片であって、それは配列番号34の部位24〜79に位置するアミノ酸により区切られたhST8SiaIIのSR領域の断片に対応する配列番号142のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号37の部位61〜201に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号143の断片であって、それは配列番号38の部位21〜67に位置するアミノ酸により区切られたhST8SiaIVのSR領域の断片に対応する配列番号144のポリペプチド配列をコードする断片、
で構成されるか、又は含む配列の中から選択されることを特徴とする、前記定義された方法に関する。
−第二の核酸に含まれるCT領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号49のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位1及び42に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号49のヌクレオチド配列は配列番号6の部位1〜14に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのCT領域に対応する配列番号50のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号65のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号65のヌクレオチド配列は配列番号22の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号66のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号73のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号73のヌクレオチド配列は配列番号30の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号74のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号77のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号77のヌクレオチド配列は配列番号34の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのCT領域に対応する配列番号78のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号81のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位1及び21に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号81のヌクレオチド配列は配列番号38の部位1〜7に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのCT領域に対応する配列番号82のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるTMD領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号91のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位43及び105に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号91のヌクレオチド配列は配列番号6の部位15〜35に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのTMD領域に対応する配列番号92のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号107のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号107のヌクレオチド配列は配列番号22の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号108のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号115のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号115のヌクレオチド配列は配列番号30の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号116のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号119のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位19及び69に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号119のヌクレオチド配列は配列番号34の部位7〜23に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのTMD領域に対応する配列番号120のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号123のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位22及び60に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号123のヌクレオチド配列は配列番号38の部位8〜20に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのTMD領域に対応する配列番号124のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるSR領域又はその断片をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号5の部位106〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号129のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位36〜74に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号130のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号5の部位109〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号131のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位37〜74に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号132のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号5の部位106〜420に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号133のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位36〜140に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号134のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号5の部位106〜774に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号135のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位36〜258に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号136のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号21の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号137のヌクレオチド配列(これは配列番号22の部位29〜46に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号138のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号29の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号139のヌクレオチド配列(これは配列番号30の部位29〜46に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号140のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号33の部位70〜237に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号141のヌクレオチド配列(これは配列番号34の部位24〜79に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのSR領域の断片に対応する配列番号142のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号37の部位61〜201に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号143のヌクレオチド配列(これは配列番号38の部位21〜67に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのSR領域の断片に対応する配列番号144のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択されることを特徴とする、前記定義された方法に関する。
第二の核酸が、
−配列番号5の部位1〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号145の配列(これは配列番号49、91、及び129を含み、配列番号6の部位1〜74に位置するアミノ酸により区切られているhST6GalNAcIの断片に対応する配列番号146のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号50、92、及び130にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号5の部位1〜420に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号147の配列(これは配列番号49、91、及び133を含み、配列番号6の部位1〜140に位置するアミノ酸により区切られているhST6GalNAcIの断片に対応する配列番号148のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号50、92、及び134にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号5の部位1〜774に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号149の配列(これは配列番号49、91、及び135を含み、配列番号6の部位1〜258に位置するアミノ酸により区切られているhST6GalNAcIの断片に対応する配列番号150のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号50、92、及び136にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号21の部位1〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号151の配列(これは配列番号65、107、及び137を含み、配列番号22の部位1〜46に位置するアミノ酸により区切られているhST3GalIIIの断片に対応する配列番号152のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号66、108、及び138にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号29の部位1〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号153の配列(これは配列番号73、115、及び139を含み、配列番号30の部位1〜46に位置するアミノ酸により区切られているラットST3GalIIIの断片に対応する配列番号154のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号74、116、及び140にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号33の部位1〜237に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号155の配列(これは配列番号77、119、及び141を含み、配列番号34の部位1〜79に位置するアミノ酸により区切られているhST8SiaIIの断片に対応する配列番号156のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号78、120、及び142にそれぞれ対応するhST8SiaIIのCT、TMD及びSR領域を含む)、
−配列番号37の部位1〜201に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号157の配列(これは配列番号81、123、及び143を含み、配列番号38の部位1〜67に位置するアミノ酸により区切られているhST8SiaIVの断片に対応する配列番号158のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号82、124、及び144にそれぞれ対応するhST8SiaIVのCT、TMD及びSR領域を含む)、
の中から選択されることを特徴とする、前記定義された方法に関する。
第一の核酸としての配列番号43の配列と、以下の配列から選択される第二の核酸の融合体を含むことを特徴とする前記定義した製造方法に関する:
−配列番号145の配列(これから配列番号50、92、及び130にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号162の融合タンパク質をコードする配列番号161のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号147の配列(これから配列番号50、92、及び134にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号164の融合タンパク質をコードする配列番号163のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号149の配列(これから配列番号50、92、及び136にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号166の融合タンパク質をコードする配列番号165のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合している)、
−配列番号151の配列(これから配列番号66、108、及び138にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号168の融合タンパク質をコードする配列番号167のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号153の配列(これから配列番号74、116、及び140にそれぞれ対応するラットST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号170の融合タンパク質をコードする配列番号169のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合している)、
−配列番号155の配列(これから配列番号78、120、及び142にそれぞれ対応するhST8SiaIIのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号172の融合タンパク質をコードする配列番号171のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合している)、
−配列番号157の配列(これから配列番号82、124、及び144にそれぞれ対応するhST8SiaIVのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号174の融合タンパク質をコードする配列番号173のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合している)、
−配列番号159の配列(これから配列番号66及び108にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT及びTMDの領域、及び配列番号132に対応するhST6GalNacIのSR領域の37〜74断片を含む配列番号176の融合タンパク質をコードする配列番号175のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号179の配列(これから配列番号66、120及び130にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT領域、hST8SiaIIのTMDの領域、及びhST6GalNAcIのSR領域を含む配列番号182の融合タンパク質をコードする配列番号181のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)。
−配列番号161の配列(配列番号50、92、及び130にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号162の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号161の配列は配列番号43の配列及び配列番号145の配列との融合体に対応する)、
−配列番号163の配列(配列番号50、92、及び134にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号164の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号163の配列は配列番号43の配列及び配列番号147の配列との融合体に対応する)、
−配列番号165の配列(配列番号50、92、及び136にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号166の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合していて、前記配列番号165の配列は配列番号43の配列及び配列番号149の配列との融合体に対応する)、
−配列番号167の配列(配列番号66、108、及び138にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号168の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号167の配列は配列番号43の配列及び配列番号151の配列との融合体に対応する)、
−配列番号169の配列(配列番号74、116、及び140にそれぞれ対応するrST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号170の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合していて、前記配列番号169の配列は配列番号43の配列及び配列番号153との配列の融合体に対応する)、
−配列番号171の配列(配列番号78、120、及び142にそれぞれ対応するhST8SiaIIのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号172の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合していて、前記配列番号171の配列は配列番号43の配列及び配列番号155の配列との融合体に対応する)、
−配列番号173の配列(配列番号82、124、及び144にそれぞれ対応するhST8SiaIVのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号174の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合していて、前記配列番号173の配列は配列番号43の配列及び配列番号157の配列との融合体に対応する)、
−配列番号175の配列(配列番号66及び108にそれそれ対応するhST3GalIIIのCT及びTMD領域、及び配列番号132に対応するhST6GalNAcIのSR領域の37〜74断片を含む配列番号176の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号175の配列は配列番号43の配列及び配列番号159の配列との融合体に対応する)、
−配列番号181の配列(配列番号66、120、及び130にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT領域、hST8SiaIIのTMD領域、及びhST6GalNAcIのSR領域の36〜74断片を含む配列番号182の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号181の配列は配列番号43の配列及び配列番号179の配列との融合体に対応する)、
の中から選択される前記で定義された遺伝子配列に関する。
表1:ヒトで知られる20個のシアリルトランスフェラーゼ配列とアクセションナンバー(受入番号)。
表2:Harduin−Lepersら、2001及びJeanneauら、2003により記載されたヒトシアリルトランスフェラーゼのアクセプター基質及び発現部位。
表3:ヒトSTsで共有される4個のペプチドドメインの分布。短いN末端細胞質尾部(CT;約10アミノ酸)、膜貫通ドメイン(TMD;約20アミノ酸)、長さが大きく変化するステム領域(SR)、及びシアリルモチーフL、S及びVSを含む触媒ドメイン(CD;約300アミノ酸)。
表4:超可変SR領域内で同定された提案された約31〜85アミノ酸の保存ペプチド。5個のモチーフが見出された:モチーフAはST6Gal及びST6GalNAcIに共通、モチーフBはST6GalNAcI及びST6GalNAcIIに共通、モチーフC及びDは全てのST8Siaに共通であり、モチーフEはST3GalI及びIIを除くST3Galに存在する(Donadio et al., 2003)。
表5:PCR増幅に使用された4対のプライマーのデザイン。
本発明は次に続く詳細な説明において更に記載されよう。
本発明の基盤:
本発明者はhST6GalIの研究に焦点を絞ったが、なぜならばこの酵素活性は異種タンパク質の製造にこれまでに使用されてきた全ての宿主細胞、特に薬剤のために承認されている細胞システムで、欠損しているからである。ヒト酵素は本発明者であるRonin、2001によりクローニングされている。
GTsのゴルジでの局在は厳密には組織化されておらず、酵素はゴルジ装置の1つのコンパートメントに分布し、分離しているわけではなく、多くは重なりコンパートメントを共有している(Colley, 1997; Berger et al., 1998; Berger, 2002)。明瞭な保留シグナルはまだ同定されていないが、酵素はその層板に亘り重複する勾配を形成していて(Opat et al., 2001)、不可欠な領域のみ同定されている。
前記のように、四番目のモチーフ(モチーフ3)はS及びVSモチーフの間で同定された。それは次の共通配列を有する4つの非常に良く保存されたアミノ酸で構成される:(H/y)Y(Y/F/W/h)(E/D/q/g)。hST3GalIの部位指定変異導入はこのモチーフにおける2つのアミノ酸の重要性を示した:His299及びTyr300。結果は芳香族残基の重要性と、これらのアクセプター認識への関与の可能性及び至適触媒効率への寄与の可能性を示唆した。特に、不変のTyr300は主要な立体構造的役割を担っている。変異解析は、変異体H299A及びY300Aは触媒活性を示さないが、一方、変異Y300Fはその活性を部分的に回復することを示した(Jeanneau et al., 2004)。また、このモチーフはhST6GalIの触媒ドメインにも存在する。更に、いくつかのシステイン残基は、以前に喚起したように、二量化と触媒活性において主として重要である(Qian et al., 2001)。少なくとも1つのジスルフィド結合は、シアリルモチーフL及びS内の2つの保存されたシステイン残基の間に証明されている。この連結はタンパク質の立体構造を維持するうえで必須である。同様の観察はこの結合がPSTに存在することを示したが(Angata et al., 2001)、更に、二番目のジスルフィド結合がシアリルモチーフ及びC末端領域の間に存在する。ジスルフィド結合を介したST6GalIの二量化は明らかにされた。ゴルジ装置内のこの酵素は約20〜30%が二量体であり、これはCMP−NeuAcに対する親和性が低減しているのでその活性は低い(Jeanneau, 2003)。
GTsはしばしばそれ自身がグリコシル化されている。STsのグリコシル化状態及びその酵素の生物学的機能の重要性に関して使用できるデータはほとんどない。ST6GalIのN−グリコシル化は酵素のin vivoにおける生物学的活性には必要がないらしい。一方、in vitroの変異体での試験では、酵素活性は第一番目のグリコシル化部位に変異が入ったタンパク質でのみ認められる。これらの結果は、タンパク質の分解に対して安定化及び/又は阻害をもたらすことのできる2つのN−グリカン(Asn146及びAsn158)の存在を示唆する。二番目のグリコシル化部位の変異はタンパク質の凝集又は分解をもたらすこともある(Chen & Colley, 2000; Chen et al., 2000)。しかしながら、ST8SiaIのN−グリコシル化はその活性及びその細胞内局在に影響を与えることができる(Martina et al., 1998)。N−グリカンの除去はそのin vivo活性を、最初の活性の10%未満程度まで低減する。ST8SiaII及びST8SiaIVは、その古典的活性に加えて自己ポリシアル化活性を有することが最近示された(Muhlenhoff et al., 2001)。この自己ポリシアル化は、PSTの部位Asn74及び、STXの部位Asn69及び219のN−グリカン上で起きる。これら部位への部位指定変異導入はin vivo及びin vitroの両方で酵素を失活させる。その結果、ST8SiaIV及びST8SiaIIのそれぞれのSRを使用してキメラの遺伝子を構築するに際してはAsn74及びAsn69のグリコシル化部位を保存するように注意を払うこととなった。
IIa−グリカンの役割、免疫システムにおけるその役割
グリカンは大部分の生命体の認識シグナルであるが、またタンパク質の生物学的有効性の構造的鍵を握る決定要因でもある。
タンパク質の物理化学的性状及び生物学的機能に対するその影響は別にして、また、グリカンは血中における糖タンパク質の持続性に主要な役割を有している。この現象は代謝クリアランスと命名され、天然化合物又は薬剤が肝臓又は腎臓により体内から除去される速度を表す。これは、時間あたり浄化される血漿体積(mL/分)として定義される。このメカニズムにより生命体は薬剤を除去できる。
N−グリカンの末端部位のシアル酸残基は、タンパク質のシアル化が糖タンパク質に重要な性状を付与するので、治療用タンパク質にとり大変重要である。シアル化された残基の合成、活性化及び導入に必要なメカニズムは、種々の組換えタンパク質発現システムでは不十分にしか発現されていない。従って、生産される組換えヒトタンパク質はほとんどの場合、その天然の対応物に比較してシアル化は弱いか又はなされない。更に、仮にそれが哺乳動物細胞で発現されると、シアル化はN−アセチル化誘導体(NeuAc)とは非常に異なるN−グリコリルノイラミン酸(NeuGc)を介して起ることもあるが、その理由はそれが哺乳動物には存在するがヒトには存在しないからである。
細菌
最も使用されているシステムの一つは細菌Escherichia coli(E.coli)であるが(Swartz, 2001; Baneyx, 1999)、しかしその主な不便性はヒトにみられる翻訳後修飾、特にグリコシル化、がこの真核生物では実現されないことであり、それはそのようなグルコシルトランスフェラーゼがE.coliでは発現されていないからである。これは、誤った折り畳みとそれに続く免疫システムによる目的の治療用タンパク質の拒絶、その寿命及び生物活性の低減をもたらしてしまう。
酵母及び糸状菌は、また、良く確立された真核生物の発現システムであり、ヒト細胞のメカニズムに近い細胞メカニズムを有している。酵母は複合タンパク質を生産し、そしてグリコシル化を含むいくつかの翻訳後の修飾を実現する。酵母及びマッシュルームは典型的には、共に5単糖の核の先端に100マンノース残基まで(酵母に関して)付加することでマンノースに富むグリカンを生産する(Tanner & Lehele, 1987; Herscovics & Orlean, 1993)。この超マンノシル化はヒトにおける免疫反応を確実に増強する。更に、現在まで、シアル酸、ガラクトース、フコース及びN−アセチルガラクトサミンを含む複合オリゴ糖は、これらの微生物により生産される糖タンパク質の中には見いだされていない(Blanchard, 2004)。
昆虫細胞で発現されたタンパク質は適切に折りたたまれ、分泌されそして翻訳後修飾をうけることもある。これらの細胞で行われる翻訳後修飾は、哺乳動物で実現されるもの、(特にタンパク質のN−グリコシル化において)と類似している。この場合に得られるグリカン構造は、しかしながら、不完全であり、バキュロウイルス発現の間に発現される新生糖タンパク質を分解する望ましくないN−アセチルグルコサミニダーゼ活性の存在によるマンノース欠乏と定義されている(Blanchard, 2004)。
他の真核細胞のように、植物は治療用タンパク質の生産に使用することのできる複雑で洗練された細胞メカニズムを示す。組換えタンパク質は、植物がタンパク質の成熟に必要な酵素を発現しているので、非常に良い薬剤学的性質を有している。
哺乳動物細胞の発現システム、すなわちCHO細胞、は最近では組換え治療薬生産のための唯一の薬剤承認システムである。このような細胞は大きな有利性を示すが、その理由は、それが複合タンパク質を合成することができ、巨大な分子の複合型N−グリコシル化を達成することができるからである。哺乳動物は、自然界ではヌクレオチド糖の合成及び輸送に関与する酵素ばかりでなく、高いレベルのα2、3−シアル化を伴った異種組換えタンパク質の複合グリコシル化を保証するのに必要なグリコシルトランスフェラーゼもまた使用する。しかしながら、他の酵素、例えば、ヒト組織のN−グリカンに特異的なグリコシドモチーフを転移するα1、3/4−フコシルトランスフェラーゼ及びα2、6−シアリルトランスフェラーゼ、の欠損が存在する。げっ歯類では、N−グリコリルノイラミン酸は実質的にN−グリカンで優先され、またN−アセチルノイラミン酸のO−アセチル化は部位4、7、8及び最も頻繁に9で起こり、各々のこの誘導体はヒトに潜在的に免疫原性を有することもある。このことは、マウス細胞又は授乳中のマウス/ウサギを組換えタンパク質の生産に使用する際の限界を示す(Blanchard, 2004)。
前記で議論したように、承認された糖タンパク質の末端のシアル化の達成は、これまでに使用可能な全ての発現システムの中で、最も困難なステップである。一例として、α2、6−結合型シアル酸の付加は、それはヒト血液では最も一般的であるが、達成できなかった。全ての生命体の中で、これに必要とされる酵素メカニズムは、とにかく見当たらない(図6)。
本発明者の戦略は、全長ST6酵素がこれまでのところ前記目的、特にほとんどの哺乳動物に存在する内在性ST3活性との競合、に対処することができていないという考察に基づき、それはおそらく遺伝子産物が分泌経路に関連する細胞内コンパートメントに挿入されていないという理由による。従って、新生糖タンパク質が分泌顆粒の中に分別され、及び/又はそれが既存のST3より前に/又はその代わりに工学的に作製されたSTに出会う場所であるゴルジ装置に、トランスフェラーゼCDが到達することもあることができるように、発明者は最適の機会を付与する方法を開発した。
本発明の本質は、既知触媒活性を有するキメラSTsのパネルを提供する方法にあり、これは、キメラSTsを真核細胞のゴルジ装置に標的化するための膜アンカー(固定物)を含む。これらのものはいずれも生存細胞には存在せず、その構築はCT、TMD又はSRをコードするいずれのDNA配列も必要としないので、「合成STs」と考えられる。関連するオリゴヌクレオチドは長さが200bp(60アミノ酸)以内であり、情報科学によるデザイン及び市販により取得が可能である。PCR法により、標識をつけた合成アンカーがSTタンパク質のN末端半分をコードするように構築され、最適化されたhST6GalIの触媒ドメインに融合される。
・ヘテロ構築物:ST6GalのCDΔ89に融合されたSTアンカー。PCRにより合成されるか又は最終的にコピーされる。この場合、CT+TMD+SR部分は同一のSTに由来する:ST3Gal/ST6GalNAc/ST8Sia。例は200bp配列を記載。
・ハイブリッド構築物:CT+TMDは或るST由来、及びSRは他のST由来。ここでも、最小サイズは200bp。
・ヘテロ構築物:CT、TMD及びSR断片は異なるSTs由来。ここでも、最小サイズは200bp。
・長い構築物:200bpのCT+TMD+SR1構築物は調製され、SR2はSR1の下流に位置するように最大200bpの第二番目のSR2構築物と融合される。この重複構築物は更に3’末端で任意の他のSR構築物と必要に応じて繰り返し連結することができる。
Legaigneurら(2001)によりクローニングされたヒトST6GalI(hST6GalI)は、pFLAG−CMV−ベクター(シグマ)にクローニングされた最小CDを増幅するために使用され(Donadio et al., 2003)、これは全てのキメラ構築物に使用された。
最初、組換えベクターはhST6GalIのCDの存在を証明するために消化された。泳動アガロースゲルは約1000bp近辺にヌクレオチドバンドの存在を示し、これは最小触媒ドメインの期待されるサイズに対応する(図10A〜C)。
5’BamHI−Δ4:5’−GAGCCCGGATCCGAGGCCTCCTTC−3’及び
3’Δ4−XbaI:5’TAACCCTCTAGATTAGCAGTGAATGGTCCGGAAGC−3’。
これらプライマーはBamH1(5’BamHI−Δ4)及びXbaI(3’Δ4−XbaI)の制限酵素サイト及び配列の天然ストップ・コドンを含む。BamH1制限酵素サイトは、キメラ酵素形成のために、hST6Galの90〜406のCDを他のSTsの合成N末端部分に連結させるために使用した。3’末端のXbaI制限酵素サイトはキメラをpcDNA3.1ベクター内に導入するために使用した(インビトロジェン)(図11)。
PCRはI−サイクラー装置(バイオラッド)で、次の試薬を使用して行われた:200ngのpFlag−CMV−hST6GalI−90−406を含む50μlの最終容積中の2.5単位プルーフスタート(ProofStart)DNAポリメラーゼ(キアゲン)、300μMの各dNTP(シグマ・アルドリッチ)、1μMの各プライマー、1Xのプルーフスタート製造業者緩衝液(キアゲン)、1Xの製造業者Q溶液(キアゲン)及び1.5mMのMg2+。反応は次のようにして行われた:95℃で5分、次いで、94℃で30秒の40サイクル、55℃で30秒及び72℃で1分。増幅されたPCR産物は1.5%アガロースゲル上の電気泳動で分析され(期待サイズ1000bpの1つのPCR産物の増幅;図17B)、製造業者の使用説明書に従いキアゲンのゲル抽出用キットを使用して精製した。
いくつかのPCR増幅産物は一緒にして濃縮しアガロースゲル中でDNA量を見積もった(図10C)。精製したPCR産物は使用するまで−20℃で保存した。
生物情報科学的分析の分別による広範なSTs配列を創出するために、異なるSTs由来のCT、TMD及びSRが合成されアセンブリングされた。
全ての選択されたキメラのN末端部分は、3つの典型的なSTファミリーの領域を含む:CT、TMD及びSR。注目すべきことに、SRは長さが変化することもあり、そして合成遺伝子の重複により作製できた。これらの全ての断片、すなわちCT+TMD+SRは、以下に記載する相補的ハイブリッド化及びリン酸化ステップにより全体が再構成された。
hST3GalIIIのN末端領域(1〜138bp)配列の部分に対応する6つのセンス・オリゴヌクレオチ及び5つのアンチセンス・オリゴヌクレオチドがデザインされ合成された(ユーロジェンテック:Eurogentec)。この実施例は、目的の天然に生じる配列を合成する方法を示す。FLAGエピトープ(太字及び下線)はhST3GalIII配列の開始コドンATG及び二番目のコドン(GGA)の間に付加された:
ATGGACTACAAAGACGATGACGACAAGGGA。
1マイクログラムの各内部ヌクレオチドは2mMのATP(シグマ)を含むキナーゼ緩衝液中の1単位のポリヌクレオチドキナーゼ(ユーロジェンテック)でリン酸化された。反応は60分、37℃で行い、最後にインキュベーションは10分、65℃で不活化した。全てのオリゴヌクレオチドは別々に10分、80℃で変性させ、次いでマッチング(させるために混合した。マッチングは一晩80℃〜20℃の温度勾配で温度を下げて行った。次いで、得られた断片はPCRに供した。
STファミリー内で最短のステムの一つは、hST6GalNAcIIIのステムであり、これは約6個のアミノ酸より構成されている。このSTの可能性として考えられるN末端ドメインは、222bpに対応する74個のアミノ酸(CT、TMD及びSR)である。従って、最短のSRを有する構築物を描くために、hST6GalNAcIの74個の最初のアミノ酸に対応する合成N末端ドメインが再構成された。
hST6GalNAcIの完全なN末端領域(1〜222bp)配列に対応する9個のセンス・オリゴヌクレオチド及び8個のアンチセンス・オリゴヌクレオチドをデザインし合成した(ユーロジェンテック)。FLAG配列(太字及び下線)はhST6GalNAcI配列の開始コドンATG及び二番目のコドン(GGA)の間に付加された:
ATGGACTACAAAGACGATGACGACAAGGGA。
リン酸化及びマッチング反応は前記のように行った。
hST6GalNAcIは最長のSR(246アミノ酸)を示すシアリルトランスフェラーゼとして選択された。この例では、合成的に再構成されたCT+TMD+SR部分(1〜35アミノ酸残基)の長さは、Donadioら(2003)の報告のように、他のSRストレッチ(伸び)(36〜140アミノ酸残基)と結合させて長さを複製し、140アミノ酸残基のアンカー・メンバーを付加できるようにした。
一番目にhST3GalIII(1〜28アミノ酸残基)のCT及びTMD、及び二番目にhST6GalNAcI(アミノ酸37〜74)のSRの始めの領域を含む、ハイブリッドN末端領域が構築された。
この合成ハイブリッドの全長は、198ヌクレオチド(配列番号159)に対応する66アミノ酸である。hST3GalIII/hST6GalNAcIの配列を使用する、前記のN末端領域(1〜225bp)に対応する9個のセンス・オリゴヌクレオチド及び8個のアンチセンス・オリゴヌクレオチドをデザインし合成した(ユーロジェンテック)。FLAGエピトープ(太字及)はhST3GalIII配列の開始コドンATG及び二番目のコドン(GGA)の間に付加された:
5’−ATGGACTACAAAGACGATGACGACAAGGGA−3’。
リン酸化及びマッチング反応は前記のように行った。
合成再構成ステップの後に、産物はPCR法により増幅されたが、この際に使用するプライマーは、最構成されたDNA断片を最初は選択されたCDと、次いでベクターpcDNA3.1.に連結するために、前記のDNA断片の各端に要求される制限酵素サイトを有するようにデザインされている。
次のプライマーがデザインされた:
5’AflII−ST3:5’−GAGCCCCTTAAGATGGACTACAAAGACGACGATGACG−3’、及び
3’ST3−BamHI:5’−TAAGGGGGATCCGCTAGAGTGACTATACTTACTGGA−3;
5’AflII−ST6:5’−GAGCCCCTTAAGATGGACTACAAAGACGACGATGACG−3’、及び
3’ST6−BamHI:5’−TAAGGGGGATCCGGTTGTGGAGGAACGGGA−3’;
3’ST6−BamHIn2:5’−TAAGGGGGATCCTCTGGGTGACAGTGTGTTCAC−3’。
PCRは表5に記載する一対のプライマーセットを使用して行った。これはPCR装置(I−サイクラー、バイオラッド)により、次の組成を含む5μL溶液中の各合成断片を使用して行った:最終容積50μL中の2.5単位プルーフスタートDNAポリメラーゼ(キアゲン)、300μMの各dNTP(シグマ・アルドリッチ)、1μMの各プライマー、1Xプルーフスタート製造業者緩衝液(キアゲン)、1X製造業者Q−溶液(キアゲン)及び1.5mMのMg2+。
この反応は次のように行った:95℃で5分、次いで94℃で30秒40サイクル、55℃で30秒、53℃、53℃及び55℃、それぞれhST3GalIII(配列番号151)、hST6GalNAcI−74(配列番号145)、hST6GalNAcI−140(配列番号147)及びhST3GalIII−28/37−hST6GalNAcI−74(配列番号159)について、そして72℃で1分。増幅したPCR産物は2%アガロースゲル上の電気泳動で、PCR産物のサイズ順番に分析した(表5):
−hST3GalIII:期待サイズ174bpに対応する、推測サイズ170bpの1つのPCR産物のみが増幅された(図11)。
−hST6GalNAcI:図13は期待サイズ270bpに対応する、推測サイズ270bpの1つのPCR産物を示す。
−hST6GalNAcI−140:468bpのヌクレオチド配列が増幅された(図15)。
−hST3GalIII−28−hST6GalNAcI37−74:249bpのヌクレオチド配列が増幅された(図17)。
PCR産物はゲル・抽出キット・キアゲンにより製造業者の使用説明書に従って精製した。
−hST6GalNAcI−140のPCR産物はゲノム・エクスプレス(メイラン、フランス)による両鎖DNAの直接シークエンシングに委託した。
−hST3GalIII及びhST6GalNAcI−74のPCR産物は、pcDNA3.1ベクター(インビトロジェン)に導入する前にCD(配列番号43)と連結し、やはりゲノム・エクスプレス(メイラン、フランス)によりシークエンシングを行った。
−hST3GalIII−28−hST6GalNAcI37−74の合成断片はCD(配列番号43)と連結し、pcDNA3.1ベクター(インビトロジェン)に挿入する前に両鎖を直接シークエンシングした。
全てのPCR産物は、それぞれの合成構築物について一緒にし、濃縮した。2容量のエタノール及び0.1容量のpH5.2の3M酢酸ナトリウムをPCR産物試料に添加した。この混合物は、30分、−20℃でインキュベーションし20分、10000g、4℃で遠心分離した。ペレット(沈澱)は100μLの70%エタノールで洗浄し、10分、10000g、4℃で遠心分離した。次いで、上清は除去し、ペレットは乾燥してから50μLの精製水に懸濁した。試料は使用するまで−20℃で保存した。
5マイクロリットルの4つの濃縮合成断片はその量を見積もるために2%アガロースゲルの上に載せた(図11、12、13及び14)。
a−消化及び精製
全てのPCR産物(合成N末端構築物又は触媒ドメインのいずれも)はBamHI制限酵素で消化した。
200ナノグラムの合成N末端構築物は、最終容積20μL中に3単位のBamHI制限酵素、0.1μg.μL−1の牛血清アルブミン及び適切な1X製造業者緩衝液E(プロメガ)を含む溶液で消化した。
500ナノグラムのCDは、最終容積20μL中の5単位のBamHI、0.1μg.μL−1の牛血清アルブミン及び1X緩衝液E(プロメガ)で消化した。
消化は90分、37℃で行い、インキュベーションは最終的には15分、65℃で不活化した。消化したDNAはPCR精製キット(キアゲン)を使用して精製した。
各N末端断片はCD断片に、次のものを含む溶液中で連結した:2つとも市販のものである(プロメガ)最終容積20μL中の1.5単位のT4DNAリガーゼ、1Xのライゲーション緩衝液、それぞれが62.5ng、78.2ng及び75ngであるhST3GalIII、hST6GalNAcI−74及びハイブリッドhST3GalIII−28−hST6GalNAcI37−74断片及び100ngのCD。この混合物は15℃で一晩インキュベーションし、次いで10分70℃での失活ステップを踏んだ(図17)。
ライゲーションが適切であることを証明するために、ライゲーション産物は直接次の一対のプライマーを使用したPCRにかけた:5’AflII−ST3/3’Δ4−XbaI、5’AflII−ST6/3’Δ4−XbaI及び5’AflII−ST3/3’Δ4−XbaIはそれぞれST3/CD、ST6GalNAc−74/CD及びハイブリッド/CDに対するものである。
反応は、最終容積50μL中の2.5単位のプルーフスタートDNAポリメラーゼ(キアゲン)、300μMの各dNTP(シグマ・アルドリッチ)、1μMの各プライマー、1Xプルーフスタート製造業者緩衝液(キアゲン)、1X製造業者Q−溶液(キアゲン)及び3mMのMg2+を使用して行った。反応は次のように行った:95℃で5分、次いで94℃で1分の40サイクル、57℃で1分、及び72℃で1分30秒。
増幅したPCR産物は1.5%アガロースゲル上の電気泳動で分析した:
−hST3GalIII/CD合成挿入物(配列番号167):1200bpのPCR産物を増幅したが(図12)、これはST3GalIII+CDの連結DNA断片の期待サイズに対応した。
−hST6GalNAcI−74/CD合成挿入物(配列番号161):1200bpのPCR産物を増幅したが(図14)、これは正確に1225bpの連結DNA断片:ST6GalNAcI+CD、の期待サイズに対応した。
−hST3GalIII−28/37hST6GalNAc−74/CD合成挿入物(配列番号175):1200bpのPCR産物を増幅したが、(図17)、これはhST3GalIII−29/hST6GalNAc37−74プラスCDの連結DNA断片の期待サイズに対応した。
増幅したPCR産物はゲル抽出・キット・キアゲンを使用し製造業者の使用説明書に従い精製した。
同一STの増幅したPCR産物は一緒にして濃縮し、そして前記のように1.5%アガロースゲル上で定量したが(図12、13及び16)、その結果キメラをpcDNA3.1ベクターに連結するのに十分な量のDNAが得られた。
1−消化及び精製
合成挿入物、例えばhST3GalIII/CD又はhST6GalNAcI−74/CD挿入物は、AflII及びXbaIの制限酵素サイトでpcDNA3.1ベクターへ連結した。
合成挿入物及びpcDNA3.1ベクター(図12)(インビトロジェン)は最初に制限酵素XbaIで消化した:
−各構築物について、500ngのベクターは、製造業者の使用説明書に従い、最終容積20μL中の2.5単位のXbaI(プロメガ)、0.1μg.μL−1のBSA及び製造業者(プロメガ)により供給された1Xの適切な緩衝液Dを使用して消化した;
−挿入物は最終容積20μL中の次の試薬で消化した:2〜2.5単位のXbaI(プロメガ)、この量はPCR後に使用可能な挿入物の量に依存(たとえば、200ngのhST3GalIII/CD、hST3GalIII−28/hST6GalNAcI37−74/CD及び500ngのhST6GalNAcI−74/CDはそれぞれ2及び2.5単位のXbaIで消化した)、0.1μg.μL−1のBSA及び1X緩衝液D(プロメガ)。
消化は37℃で60分間行い、65℃で15分間失活させた。
次いで、消化産物は製造業者の使用説明書(バイオラッド)に従い制限酵素AflIIにより消化した:最終容積50μL中の、DNA量に従い適切な量の酵素単位を使用(それぞれhST3GalIII/CD、hST3GalIII−28/hST6GalNAcI37−74/CD、hST6GalNAcI−74/CD及びpcDNA3.1について、2、2、2.5及び2.5単位)、0.1μg.μL−1のBSA及び1X緩衝液2(バイオラボ)を使用した。消化は37℃で60分間行い、65℃で20分間失活させた。消化物はPCR精製キット(キアゲン)で精製した。
2-ライゲーション
ライゲーション条件は下記の式に従って算出した:
式中挿入物のサイズは合成構築物(例えば、hST3GalIII/CD、hST3GalIII−28/hST6GalNAcI37−74/CD又はhST6GalNAcI−74/CD)について約1200bpであり、ベクターpcDNA3.1のサイズは5428bp、そして最後に使用したベクターの量は50ng又は100ng、及び挿入物/ベクターのモル比はは3/1である。
・組換えベクターpcDNA3.1/ST3/CDの構築は、最終容積15μL中の、33ngの消化されたキメラhST3GalIII/CD(配列番号167)、50ngのpcDNA3.1の消化されたベクター、3単位のT4DNAリガーゼ酵素(プロメガ)及び1Xライゲーション緩衝液を使用して行われた。混合物は一晩4℃でインキュベーションし、反応は10分間、70℃で失活させた。
・二番目のpcDNA3.1/ST6/CD組換えベクターの構築は、最終容積15μL中の、66.5ngの消化されたキメラhST6GalNAcI−74/CD(配列番号161)、100ngの消化されたpcDNA3.1ベクター、3単位のT4DNAリガーゼ酵素(プロメガ)及び1Xライゲーション緩衝液を使用して行われた。混合物は一晩15℃でインキュベーションし、反応は10分間、70℃で失活させた。
・三番目のpCDNA3.1/HYB/CD組換えベクターの構築は、最終容積15μL中の、66.5ngの消化したキメラhST3GalIII−28/hST6GalNAcI37−74/CD(配列番号175)、100ngのpCDNA3.1ベクター、3単位のT4DNAリガーゼ酵素(プロメガ)及び1Xライゲーション緩衝液を使用して行われた。混合物は一晩15℃でインキュベーションし、反応は10分間、70℃で失活させた。
コンピテント(適格)細胞の化学的形質転換
ワンショット(One Shot)(登録商標)TOP10化学的コンピテント大腸菌(インビトロジェン)は製造業者の使用説明書に従い組換えベクターで形質転換した。2マイクロリットルの各ライゲーション反応物は25μLの化学的コンピテント細胞に添加し、丁寧にタッピングして(軽くたたいて)混合した。バイアルは氷上で30分間インキュベーションした。化学的形質転換は42℃の水浴にて正確に40秒行った。バイアルは42℃の水浴より取り出し、2分氷上に置いた。250マイクロリットルの予め温めたインビトロジェンにより供給されたS.O.C培地は、各バイアルに無菌条件下で添加した。次いで、混合物は37℃で正確に1時間、225rpmで振盪インキュベータ内にて振盪した。各形質転換体は無菌状態で50μg/mLのアンピシリンを含むLBアガープレート(GibcoBRL製の10gのバクト・トリプトン、5gのバクト・酵母抽出物、10gのNaCl及び1リットル溶液当たり5gの寒天)上に広げた。プレートは裏返しにして37℃で一晩インキュベーションし、形質転換体の選別まで4℃で保存した。
その日の終わりに、単一コロニーを単離し50μg/mLのアンピシリンを含む3mLのLB(ディフコ製の10gのバクト・ペプトン、5gバクト・酵母抽出液、10gのNaCl)へ移植した。増殖は振盪インキュベータにより一晩、37℃で確保した。翌日、培養物のグリセロール・ストックは0.85mLの培養物を0.15mLの無菌グリセロールと混合して調製し、クリオバイアル(冷凍バイアル)へ移した。グリセロール・ストックは配列の解明及び更なる使用のために−80℃で貯蔵した。
組換えベクターは少量調製方法(マニアティス)により精製し、1.5mLの培養液を採取し、5分間、10000gで遠心分離して細菌をペレット(沈澱)とした。冷却溶液I(5mMグルコース、25mMトリス−HClpH8.0、10mMのEDTApH8.0)を添加し、ペレットを再度懸濁し(100μL)、200μLの溶液II(0.2NのNaOH及び1%SDS)及び150μLの溶液III(3Mカリウム及び5Mアセテート)もまた添加した。混合物はボルテックスにより丁寧に混合し、氷上に5分置き、そして4℃で5分、15000gで遠心分離した。上清は採取し、1容量のイソプロパノールを添加した。少量調製物は5分室温でインキュベーションし、4℃で、5分、15000gで遠心分離した。次いで、上清は除去した。DNAのペレットは乾燥し、50μLの水に再度懸濁した。DNA量は分光光度計DO装置(バイオフォトメータ、エッペンドルフ)を使用して測定した。少なくとも30個の少量調製物について、各構築物で目的の挿入物が存在するかどうかスクリーニングされた。
各30個の少量調製物の1マイクログラムが、挿入物が存在することの証明のためにAflII及びXbaI制限酵素を使用して二重に消化された。最初の消化では、消化溶液は最終容積20μL中に、10単位のXbaI(プロメガ)、0.1μg.μL−1のBSA及び1Xの適切な製造業者の緩衝液D(プロメガ)を含んだ。消化は37℃水浴中で1時間行い、そして65℃で15分失活させた。試料は、最終容積50μL中の10単位のAflII制限酵素(バイオラボ)、0.1XのBSA及び1Xの緩衝液2(バイオラボ)を使用して二番目の消化が行われた。反応は37℃水浴中で1時間行い、65℃で20分間失活させた。消化した試料は全てPCR精製キット(キアゲン)を使用して精製した。消化産物はキメラ挿入物の存在を検出するために1.5%アガロースゲル上に載せた。電気泳動は100Vで約35分間行った。
pcDNA3.1/ST3/CD及びpcDNA3.1/ST6/CDの場合は、1200bpの挿入物が検出された(図19C又は23C)。この挿入物のサイズは再構成されたキメラST3GalIII/CD又はST6GalNAcI−74/CDの期待サイズに正確に対応する。
陽性クローンは期待挿入物DNA配列であるかどうかを評価するために完全配列を決定した。
クローニングのステップは、両鎖DNAの配列決定をゲノム・エクスプレス(メイラン、フランス)によりベクター内に存在するユニバーサル・プライマーを使用して行うことで検証した:T7プロモータ及びBGHリバース。
最終的な3個のキメラの期待配列は次の通りである;ST3GalIII/CD(配列番号167)、hST3GalIII−28/hST6GalNAcI37−74/CD(配列番号175)、及びST6GalNAcI−74/CD(配列番号161)。得られたヌクレオチド配列は期待配列と並べ、その結果これら3つの配列では100%の一致が見られた。また、推定アミノ酸配列はキメラの期待配列(http://www.infobiogen.fr/services/analyseq/cgi-bin/alignp_in.pl)と並べ、その結果これら2つのアミノ酸配列の間には100%の一致が見られた。
hST6GalNAcI−140について得られたヌクレオチド配列は、理論的配列と84%の一致を示した。配列で見当たらない部位は最初の36及び最後の39ヌクレオチドであり、これらは両方とも両鎖のDNA断片をデザインするためのプライマーに対応する。更に、期待配列と実際の配列の間のアミノ酸配列は、76.9%の同一性を示した。最初の12及び最後の24のアミノ酸は、この配列決定に使用した特異的プライマーに相当するので見いだされなかった。
DNA挿入物配列の検証後、組換えプラスミドは、大量の各構築物(pcDNA3.1/ST3/CD及びpcDNA3.1/ST6/CD及びpcDNA3.1/HYB/CD)を取得するために100mL培養で増幅した。新たにストリークした選択用プレートから単一コロニーを拾い、選択用抗生物質(アンピシリン50μg.μL−1)を含む開始培養であるLB培地に移植した。この培養は激しく振盪しながら37℃で一晩インキュベーションした。この開始培養は100mLの選択LB培地に希釈し、再度激しく振盪しながら37℃で一晩インキュベーションした。細菌細胞はハーベスト(回収)し、組換えベクターはキアゲン(登録商標)プラスミド・ミディ・キット(キアゲン)を使用し製造業者の使用説明書に従って精製した。収率は、UV分光光度計を用いてDNA濃度を定量することで(バイオフォトメータ−、エッペンドルフ)決定した。各構築物は使用するまで−20℃で貯蔵した。
発現された挿入物は図15に示す。
<A−CHO細胞における合成ST6sのトランジエントな発現>
CHO−K1細胞株はDonadioら(2003)により記載されているように構築物を発現させるために使用した。簡単に述べると、細胞は10%牛胎児血清(FCS)、ファンギゾン(2.5μg/mL)及びゲンタマイシン(50μg/mL)を補充したハム(Ham)培地中で、37℃にて5%CO2インキュベータで増殖させた。FLAG−CMVベクター構築物のトランスフェクションは、3μgの組換えプラスミドDNAによりリポフェクタミン(LipoFectamine)試薬を使用して、製造業者の推奨する方法に従って行った。免疫蛍光実験はトランスフェクション後36〜48時間で行った。
FITC−SNA及び抗−FLAGmAbによる二重標識はDonadioら(2003)が記載したように行った。細胞は1%パラホルムアルデヒド(PFA)溶液中で固定し、1%BSAで飽和し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、FITC−SNAとインキュベーションした。ST6活性を発現する細胞は緑色に標識した。試料はPBSで2度洗浄し、1%PFAで固定し、更にPBSで洗浄し、0.05MのNH4Clとインキュベーションし、そしてPBSで洗浄した。細胞はPBS中の0.1%トライトンでパーミアビライズ(透過処理)し、更に10%羊血清を含むPBSとインキュベーションした。抗FLAG標識は、5%の不活化した羊又は馬血清を含むPBS中のM2抗FLAGmAb(1:600)を使用し、続いて同じ緩衝液中のAlexaFluor568(1:200)で標識した二次抗マウスIgG抗体とインキュベーションして行った。FLAG標識したシアリルトランスフェラーゼを発現する細胞は、赤色に標識した。洗浄後、細胞はモウイオール(Mowiol)に包埋し、暗所中で−20℃で保存した。共焦点顕微鏡法はオリンパス又はライカの機器により実施された。共焦点の像はメタモルフ・イメージング・システムで処理された。ボリュームは最初24ビットのトルーカラー・イメージ(TrueColor Images)として写し、そしてアドベ・フォトショップへRGB TIFF又はJPGファイルとして移動した。このような条件下では、トランスフェクションされていないCHO−K1細胞は前記のいずれの試薬によっても標識されない。
(B1 hST6GalIの最適化された触媒ドメインの活性)
hST6GalICDは、プレプロトリプシノーゲンのシグナルペプチドを使用して、シグマ製のpFLAG−サイトメガロウイスル・ベクター(pFLAG−CMV1)にクローニングした。この構築物及びこれらのプラスミドは以前に、Legaigneurら(2001)によりin vitroで性状解析が行われ、細胞培地に放出される期待サイズの酵素タンパク質を生産することが示された。この可溶性CDは、種々の程度の分枝を有する既知の外来性糖タンパク質アクセプターに対して同様に活性を示すことが見出された。
hST6GalIの最少CD可溶性形体を創出するために、次の間の配列によりコードされるPCR断片が創出された:
5’(5’−TAATAAAGCTTGAGGCCTCCTTCCAG−3’)、これはHindIII制限酵素サイトを導入しており、
3’(5’−CTATTGGATCCTTAGCAGTGAATGGT−3’)、これはBamHI部位をコードする。
次いで、この断片はHindIII/BamHIで消化し、pFLAg−CMV1哺乳動物発現ベクターに挿入され、そして更なる構築のためにpBluescriptIIKSベクター(ストラタジェン)へ、サブクローニングされた。
FLAGエピトープで標識した最小のST6GalICD(配列番号44)(図18)はCHO細胞で高いレベルで発現される(図18B、D)。その活性及び局在性について、抗FLAGモノクローナル抗体及びFITC−SNAで二重標識することで、性状解析が行われた。興味深いことに、変異FLAG−CDは、図18C及びDに示すように、細胞表面アクセプターのシアル化で高い効率を示した。
CHO−K1細胞はhST8SiaIV(1〜67)/CD(配列番号173)、hST8SiaII(1〜79)/CD(配列番号171)のキメラ物でトランジエントにトランスフェクションされた。これらの活性及び局在性について、抗FLAGモノクローナル抗体及びFITC−SNAで二重標識することで、図19に示すように性状解析が行われた。
hST8SiaIV(1〜67)/CD(配列番号174)及びhST8SiaII(1〜79)/CD(配列番号172)の両方のキメラは共に、SNAレクチンが強い細胞表面標識を示すことから(図19B、C、E及びF)、内在性細胞アクセプターに対して活性を持つことが分かり、このことはCDが触媒ドメインと融合しているN末端部分の由来とは独立に活性を有することを示す。α2、6−シアリルトランスフェラーゼ活性は両方のキメラで維持されており、このことはキメラ酵素では、最小CDに含まれている情報はアクセプター認識及び転移効率にとって必要かつ十分であることを示す。
CHO−K1細胞は、hST3GalIII/CD(配列番号167)、及びST31−28−ST6GalNAc37−74/CD(配列番号175)のキメラ構築物によりトランジエントにトランスフェクションされた。図19に示すように、これらの活性及び局在性について、抗FLAGモノクローナル抗体及びFITC−SNAで二重標識することで、性状解析が行われた。
再度、両方のキメラ共に、SNA結合が強い細胞表面標識を示すので(図19B、C、E及びF)、内在性細胞アクセプターに対して活性を持つことが分かった。このことはCDが付加したCT+TMD+SRの由来とは独立に活性を有することを示す。α2、6−シアリルトランスフェラーゼ活性は両方のキメラで維持されているので、最小CDに含まれている情報は完全な転移効率にとって必要かつ十分であることを示すと結論することができる。
従って、CDの上流にST3/8配列を融合することはST6触媒活性の発現を変化させない。ラット及びヒトのST3GalIII及び、より一般的にはげっ歯類及び哺乳動物のST3GallIIIはそのN末端(CT+TMD+膜近傍SR)部分が同一なので、このペプチドの任意の部分を非ヒトのヘテロのものと置き換えてもST6触媒活性には影響しないように見える。更に、CT、TMD及びSRをO−グリコシル化酵素、例えばSTGalNAcI、から選択されるヘテロ部分と置き換えても、細胞内アクセプターの認識又は酵素活性に影響しない。
同様のアプローチはhST6GalNAcI(1−74)/CD(配列番号162)及びhST6GalNAcI−258/CD(配列番号166)酵素の発現と活性を評価するために使用された。両方のキメラトランスフェラーゼは活性を有する:SNAによる結合は同様の強い細胞表面のシアル化を示し、そしてFLAG標識は同一のゴルジ内の局在性を示した(図21G、H及びI)。
従って、キメラST6Gal触媒活性の機能発現及び細胞内局在に影響することなく、SR領域の長さを広範に変化させ、そして258残基まで伸長させることができるということが、結論できる。更に、このことは、ヘテロのN末端膜アンカーの長さは、新たにデザインされたシアリルトランスフェラーゼの生物学的活性を有する立体構造に影響しないということを確認する。
前記の例に基づき、本発明に記載された方法はCD活性を支配するSR領域の調整制御を消失させることができると、言うことができる。その結果、N−又はO−グリコシル化経路のグリコシルトランスフェラーゼ(シアリルトランスフェラーゼ)に存在するCT+TMD+SRの任意の可能な組み合わせを、関連するCDを通して必要とするトランスフェラーゼ活性を宿主細胞に付与するために、選択できる。更にまた、本発明に記載された方法は、新たに合成された糖タンパク質の細胞表面への移動が起きる細胞内コンパートメントにおいて必要とされる活性を標的にすることができる。この発見は、本発明に記載されているように、細胞(酵母からヒトまで)において治療用に興味のあるシアル化されたタンパク質を適切に分別し分泌するためのエンジニアリングで、決定的な重要性を有する。
最初にhST3GalIII(1〜8アミノ酸残基;配列番号66)のCT、次いでhST8SiaII(7〜23アミノ酸残基;配列番号120)のTMDそして最後にhST6GalNAcI(アミノ酸36〜74;配列番号130)のSRを含むハイブリッドN末端領域(配列番号180)が構築された。FLAGエピトープ(太字、下線)は開始コドンATG及びhST3GalIII配列の二番目のコドン(GGA)の間に付加された:
5’−ATGGACTACAAAGACGATGACGACAAGGGA−3’
このハイブリッドの全長は、216個のヌクレオチド(配列番号179)に対応する72個のアミノ酸(配列番号180)である。hST3GalIII/hST8SiaII/hST6GalNAcI配列を使用した、前記ハイブリッドN末端領域(1〜216ヌクレオチド)に対応する8個のセンス・オリゴヌクレオチド及び7個のアンチセンス・オリゴヌクレオチドがデザインされ合成された(ユーロジェンテック)。
リン酸化及びマッチング反応は前記のように行われた。
合成再構成ステップの後で、産物をpcDNA3.1ベクター中に連結するために、再構成されたDNA断片の各末端に希望する制限酵素サイトを付与するための特異的プライマーを使用して高いフィデリティのPCRにより、産物を増幅した。AflII及びBamHI制限酵素サイトはそれぞれ5’及び3’の最末端に導入した。
次のプライマーが指定された:
5’AflII−ST3:5’−GAGCCCCTTAAGATGGACTACAAAGACGATGACG−3’、及び
3’ST6−BamHIn3:5’−TAAGGGGGATCCGGTTGTCCTCCTTGCCCT−3’
PCRはPCR装置(I−サイクラー、バイオラッド)で5μLの合成断片を使用し、次のものを含む溶液で行われた:最終容積50μL中の1Xプルーフスタート製造業者緩衝液及び1X製造業者Q溶液、1.5mMのMg2+、300μMの各dNTP(シグマ・アルドリッチ)、1μM前向きプライマーAflII−ST3、1μM逆向きプライマーST6−BamHIn3、2.5単位のプルーフスタートDNAポリメラーゼ(キアゲン)。使用したサーモサイクル・プロフィルは:95℃で5分間、次いで30秒、94℃で40サイクル、55℃で30秒及び72℃で1分。
増幅したPCR産物は2%アガロースゲル上の電気泳動により分析した。期待サイズの断片(図22レーン1)に対応する240bpのヌクレオチド配列を増幅した。PCR産物はゲル抽出キット(キアゲン)を使用し製造業者の使用説明書に従って精製した。
全てのPCR産物は一緒にして濃縮した。2容積のエタノール及び0.1容積の3M酢酸ナトリウム、pH5.2、をPCR産物に添加した。混合物は30分間−20℃でインキュベーションし、20分、10000gにて4℃で遠心分離した。ペレットは100μLの70%エタノールで洗浄し、再度10分、10000gにて4℃で遠心分離した。次いで、上清は除去し、ペレットは乾燥し、30μLの再蒸留水に再度懸濁した。DNA試料は使用するまで−20℃で保存した。
3マイクロリッターの濃縮断片はその量を見積もるために2%アガロースゲルに載せた(図22レーン3)。
1−消化及び精製
hST6GalI(配列番号43)の触媒ドメインCDのヌクレオチド配列はBamHI及びXbaI制限酵素サイトでpcDNA3.1ベクターに連結した。
pcDNA3.1(+)ベクター及びCDの両方は最初にBamHI制限酵素で消化した:
500ngのCDは、最終容積20mL中の5単位BamHI(プロメガ)、0.1mg.mL−1の牛血清アルブミン及び1X緩衝液E(プロメガ)で消化した。
1mgのpcDNA3.1ベクターは最終容積20mL中の10単位BamHI(プロメガ)、0.1mg.mL−1の牛血清アルブミン及び1X緩衝液E(プロメガ)で消化した。
消化は60分間37℃で行い、そしてインキュベーションは最終的には15分間65℃で失活させた。消化産物はPCR精製キット(キアゲン)を使用して精製した。
次いで、消化産物は制限酵素XbaI(プロメガ)で、製造業者の使用説明書に従って消化した:最終容積50mL中で、DNA量に従った適切な単位数の酵素(CD及びpcDNA3.1それぞれについて5及び6)、0.1mg.mL−1のBSA及び1X緩衝液D(プロメガ)を使用した。消化は37℃で60分間行った。消化産物はPCR精製キット(キアゲン)を使用して精製した。
ライゲーション条件は前記の式に従って算出した。挿入物CDのサイズは約960bp、ベクターpcDNA3.1にサイズは5428bp、使用したベクター量は100ng、及び最後に挿入物/ベクターのモル比率は3/1である。
pcDNA3.1/CD組換えベクターの構築は、最終容積20mL中の53ngの二重に消化されたCD、100ngの二重に消化されたpcDNA3.1ベクター、6単位のT4DNAリガーゼ酵素(プロメガ)及び1Xライゲーション緩衝液を使用して行われた。混合物は一晩15℃でインキュベーションし、反応は10分間、70℃で失活させた。
<コンピテント細胞の化学的形質転換>
ワンショット(One Shot)(登録商標)TOP10化学的コンピテント大腸菌(インビトロジェン)は製造業者の使用説明書に従い組換えベクターで形質転換した。5マイクロリットルのライゲーション産物は50μLのTOP10細胞に添加し、丁寧にタッピングして(軽くたたいて)混合した。混合物は氷上で30分間インキュベーションし、次いで熱ショックは42℃の水浴にて正確に30秒間行い、2分間氷上に置いた。250マイクロリットルの予め温めたS.O.C培地(インビトロジェン)は、形質転換反応に添加し、37℃で1時間、250rpmで振盪しながらインキュベーションした。形質転換反応物は50μg.ml−1のアンピシリンを含むLBアガープレート(組成は前記のとおり)上に広げた。プレートは37℃で一晩インキュベーションした。
翌日の終わりに、単一コロニーを拾い、50μg.ml−1のアンピシリンを含む3 mlのLB培養液(組成は前記のとおり)で、一晩37℃で、250rpmで振盪しながらインキュベーションした。
組換えベクターは1.5mL量の以前の培養物からキアゲン製のQIAプレップ・スピン・ミニプレップ・キットを使用して製造業者の使用説明書に従って精製した。24個の少量調製物について、挿入物が存在するかどうかスクリーニングした。
5マイクロリットルの各24少量調製物は、挿入物の存在を検証するために、XbaI及びBamHI制限酵素を使用して二重に消化した。
最初の消化のための溶液は、最終容積10mL中に12単位のXbaI(プロメガ)、0.1mg.mL−1のBSA及び1X緩衝液D(プロメガ)を含んでいた。消化は2時間、37℃で行われた。二番目に、試料は最終容積20mL中の20単位BamHI(プロメガ)及び1X緩衝液E(プロメガ)を使用して消化した。反応は一晩、37℃で行った。消化産物は、CDの存在を検出するために1.5%アガロースゲルに載せた。CDの期待サイズ(960bp)に対応した、約1000bpの挿入物が検出された(図23)。
1個の陽性クローンが、次の構築のステップのために選択された。
1−消化及び精製
N末端領域(配列番号179)のヌクレオチド配列はBamHI及びAflII制限部位で、pcDNA3.1/CD組換えベクターに連結された。N末端断片及びpcDNA3.1/CD組換えベクターは両方共に、最初にBamHI制限酵素で消化した:
300ngのN末端断片は最終容積20mL中の5単位のBamHI(プロメガ)、0.1mg.mL−1のBSA及び1Xの緩衝液E(プロメガ)で消化した。
2mgのpcDNA3.1/CD組換えベクターは、最終容積20mL中の20単位のBamHI(プロメガ)、0.1mg.mL−1のBSA及び1X緩衝液E(プロメガ)で消化した。
消化は100分間、37℃で行い、そしてインキュベーションは最終的には15分間、65℃で失活させた。消化産物はPCR精製キット(キアゲン)を使用して精製した。
次いで、消化産物は制限酵素AflII(ニューイングランド、バイオラボ)で、製造業者の使用説明書に従って消化した:最終容積50mL中で、DNA量に従った適切な単位数の酵素(N末端断片及びpcDNA3.1/CD組換えベクターそれぞれについて10及び20)、1XBSA及び1X緩衝液2(プロメガ)を使用した。消化は37℃で60分間行った。消化は60分間、37℃で行い、そしてインキュベーションは最終的には20分間、65℃で失活させた。消化産物はPCR精製キット(キアゲン)を使用して精製した。
ライゲーション条件は前記の式に従って算出した。挿入物N末端断片のサイズは240bp、ベクターpcDNA3.1/CDのサイズは6388bp、使用したベクター量は100ng、及び最後に挿入物/ベクターのモル比率は3/1である。
pcDNA3.1/N末端断片/CD組換えベクターの構築は、最終容積20mL中の5ngの消化されたN末端断片、100ngの消化されたpcDNA3.1/CD組換えベクター、6単位のT4DNAリガーゼ酵素(プロメガ)及び1Xライゲーション緩衝液を使用して行われた。混合物は一晩15℃でインキュベーションし、反応は10分間、70℃で失活させた。
<コンピテント細胞の化学的形質転換>
ワンショット(One Shot)(登録商標)TOP10化学的コンピテント大腸菌(インビトロジェン)は製造業者の使用説明書に従い、前記のように組換えベクターで形質転換した。
翌日の終わりに、単一コロニーを拾い、50μg.ml−1のアンピシリンを含む3mlのLB培養液(組成は前記のとおり)で、一晩37℃で、250rpmで振盪しながらインキュベーションした。
組換えベクターは1.5mL量の以前の培養物からキアゲン製のQIAプレップ・スピン・ミニプレップ・キットを使用して製造業者の使用説明書に従って精製した。24個の少量調製物について、挿入物が存在するかどうかスクリーニングした。
5マイクロリットルの各24少量調製物は、挿入物(N末端断片+CD;配列番号181)の存在を検証するために、XbaI及びAflII制限酵素を使用して二重に消化した。
消化溶液は、最終容積20mL中に20単位のXbaI(バイオラボ)、20単位のAflII(バイオラボ)、1XBSA及び1X緩衝液2(バイオラボ)を含んでいた。消化は2時間30分、37℃で行った。消化産物は、N末端断片及びCDの両方の存在を検出するために1.5%アガロースゲルに載せた。挿入物の期待サイズに対応した、約1200bpの挿入物が検出された(図24a)。
PCRは、最終的に5つの少量調製試料で挿入物DNA(CD:配列番号181に続くN末端断片)の存在を検証するために行われた。PCRは、PCR装置(I−サイクラー、バイオラッド)により、1μLの各少量調製試料とともに、次の組成を含む溶液中で行った:最終容積50μL中の1Xプルーフスタート製造業者緩衝液及び1X製造業者Q溶液、3mMのMg2+、300μMの各dNTP(シグマ・アルドリッチ)、1μM前向きプライマーAflII−ST3、1μM逆向きプライマーΔ4−XbaI、2.5単位のプルーフスタートDNAポリメラーゼ(キアゲン)。
反応に含まれるオリゴヌクレオチドは次の通りである:
5’AflII−ST3:5’−GAGCCCCTTAAGATGGACTACAAAGACGATGACG−3’、及び
3’Δ4−XbaI:5‘−TAACCCTCTAGATTAGCAGTGAATGGTCCGGAAGC−3’
使用したサーモサイクル・プロフィルは次の通りであった:95℃で5分間、次いで1分、94℃で40サイクル、57℃で1分及び72℃で1分30秒。増幅したPCR産物は1.5%アガロースゲル上の電気泳動で分析した:1200bpヌクレオチド配列を挿入物の期待サイズに対応する各少量調製試料について増幅した(図24b)。
クローニングのステップは、両鎖DNAの配列決定をGENOMEエクスプレス(メイラン、フランス)によりベクター内に存在するユニバーサル・プライマーを使用して行うことで、検証された:T7プロモータ及びBGHリバース。
得られたヌクレオチド配列は期待配列と並べ、そして配列には100%の一致が見られた。また、推定アミノ酸配列もキメラの期待配列番号181と並べ、それは100%の一致を示した。
DNA挿入物配列の検証の後に、大量の構築物を取得するために組換えプラスミドを100mL培養で増幅した。前記の3mLのLBの培養用培地の400マイクロリットルを50μg.ml−1のアンピシリンを含む、100mLのLB培地に移植し、一晩37℃で250rpmにて振盪しながらインキュベーションした。細菌細胞は回収し、組換えベクターをキアゲン・プラスミド・ミディ・キット(キアゲン)を使用して製造業者の使用説明書に従って精製した。収率は、DNA構築物の定量をUV分光光度計で行うことで決定した。構築物は−20℃で貯蔵した。
CHO−K1細胞は、10%FBS、2.5μg/mLファンギゾン及び50μg/mLゲンタマイシンで補充したDMEMで、37℃で、5%CO2にて型どおり培養した。トランスフェクションを行う前日に、ウエルあたり3つのガラス片を含む6穴に、100000細胞/mLの密度で細胞を播種した。CHO−K1細胞は、Fu遺伝子6トランスフェクション試薬(ロシュ)を使用して3:1の比率でトランジエントにトランスフェクションを行った。
培養1日後に、細胞は1%パラホルムアルデヒドにより15分間室温(RT)で固定した。細胞はPBSで3回洗浄し30分間RTで1% BSAによりブロックし、次いで10μg/mLのSNA−FITC(ベクター・ラボラトリー)とともに、1時間4℃でインキュベーションした。細胞は続いてPBSで3回洗浄し、3%パラホルムアルデヒドにより20分間RTで固定し、更に、PBSで洗浄し、そして0.05MNH4Clとともに10分間RTでインキュベーションした。PBSで洗浄後、細胞は0.25%トライトンX−100により5分間RTで透過処理(peamialised)し、そして不活化した10%羊血清及び1%BSAにより30分間RTでブロックした。細胞は、不活化した5%羊血清及び0.5%BSAを含むPBS中の1μg/mLモノクローナル抗FLAG抗体M2(シグマ)と1時間RTでインキュベーションした。細胞はPBSで3回洗浄し、不活化した5%羊血清及び0.5%BSAを含むPBS中の5.7μg/mLのAlexaFluor(登録商標)594−結合二次羊抗マウス抗体(モレキュラー・プローブ)とともに45分間インキュベーションした。PBSで洗浄後、細胞はモウイオール(Mowiol)に包埋し、オリンパスの顕微鏡で分析した(図25)。
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Claims (22)
- キメラ膜グリコシルトランスフェラーゼをコードする遺伝子配列を作製するための方法であって、対応する天然のグリコシルトランスフェラーゼのアクセプター基質に対するグリコシル化活性と比較した場合に、前記遺伝子配列で形質転換された細胞中で最適化されたグリコシル化活性を示す遺伝子配列であり、前記方法は:
−天然の全長グリコシルトランスフェラーゼの触媒ドメイン(CD)のC末端最小断片をコードする第一の核酸であって、
前記CDのN末端の端の最初のアミノ酸から伸長する隣接するアミノ酸1つ又はいくつかをコードするヌクレオチドを除去すること、及びnを前記で定義した除去される隣接するアミノ酸の数を示す場合、前記で定義した隣接するアミノ酸少なくともn+1を削除して得られる断片が実質的なトランスフェラーゼ活性を示さないように、前記C末端最小CD断片をコードするヌクレオチドが選択されることによって得られる、前記第一の核酸の、
−細胞内コンパートメントにおけるグリコシルトランスフェラーゼの固定を特定する膜貫通ペプチド鎖をコードする可変配列である第二の核酸であって、膜貫通ドメイン(TMD)から上流に位置する細胞質尾部(CT)領域をそのN末端領域に含み、ステム領域(SR)の上流に位置するか又はSRの隣接するアミノ酸少なくとも3個の上流に位置する膜貫通ドメインを含み、前記触媒ドメインに、場合によりリンカー又は前記の天然のCDをコードするヌクレオチド配列には存在しない制限酵素サイトによりコードされるアミノ酸少なくとも2個の結合ペプチドを介して、結合している前記SR又はその一部を含む前記第二の核酸、
への融合を含み、
ただし、前記CT、TMD、SRペプチドの少なくとも1つが、前記で定義した最適のグリコシルトランスフェラーゼ活性を有するCD断片が由来する天然のグリコシルトランスフェラーゼに存在する天然のペプチドのカウンターパートの一次構造とは、異なるものであり、
前記融合は、第一の核酸が第二の核酸の下流に存在し、CDがC末端側の半分であるタンパク質産物を提供する手段で実施される、前記方法。 - 第一又は第二の核酸が、真核生物、好ましくは哺乳動物又はヒト起源のグリコシルトランスフェラーゼにおける、CDドメイン、又はCT、TMD、及びSR領域を、それぞれコードするヌクレオチド配列に由来することを特徴とし、前記グリコシルトランスフェラーゼが:
・真核細胞におけるタンパク質のO−グリコシル化、例えばN−アセチルガラクトサミニル−、N−アセチルグルコサミニル−、フコシル−、ガラクトシル−、又はシアリルトランスフェラーゼ、
・真核細胞におけるタンパク質のN−グリコシル化、例えばグルコサミニル−、ガラクトシル−、フコシル−、又はシアリルトランスフェラーゼ、
・脂質のグリコシル化、例えばグルコシル−、N−アセチルガラクトサミニル−、グルコサミニル−、フコシル−、ガラクトシル−、又はシアリルトランスフェラーゼ、
に関与するものである、請求項1に記載の前記方法。 - 第一又は第二の核酸が、グルコシルトランスフェラーゼ、N−アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ、N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ、フコシルトランスフェラーゼ、又はシアリルトランスフェラーゼにおける、CDドメイン、又はCT、TMD、及びSR領域を、それぞれコードするヌクレオチド配列に由来することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
- 第一又は第二の核酸が、シアリルトランスフェラーゼにおける、CDドメイン、又はCT、TMD、及びSR領域を、それぞれコードするヌクレオチド配列に由来することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 第一又は第二の核酸が、α2、6−シアリルトランスフェラーゼ、α2、3−シアリルトランスフェラーゼ、又はα2、8−シアリルトランスフェラーゼにおける、CDドメイン、又はCT、TMD、及びSR領域をそれぞれコードするヌクレオチド配列に由来するということを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 第一の核酸及び第二の核酸が、
−*それぞれ配列番号2、及び配列番号4で表され、それぞれ配列番号1、及び配列番号3のヌクレオチド配列でコードされる、ヒトβ1、4−ガラクトシドα2、6−シアリルトランスフェラーゼI及びII(hST6GalI、及びhST6GalII)又は
*それぞれ配列番号6、配列番号8、配列番号10、配列番号12、配列番号14、及び配列番号16で表され、それぞれ配列番号5、配列番号7、配列番号9、配列番号11、配列番号13、及び配列番号15のヌクレオチド配列でコードされる、ヒトN−アセチルガラクトサミニド−α2、6−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(hST6GalNAcI〜VI)、
の中から選択されるα2、6−シアリルトランスフェラーゼ:
−それぞれ配列番号18、配列番号20、配列番号22、配列番号24、配列番号26、及び配列番号28で表され、それぞれ配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、及び配列番号27のヌクレオチド配列でコードされる、ヒトガラクトシド−α2、3−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(hST3GalI〜VI)、又はラットガラクトシド−α2、3−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(ラットST3GalI〜VI)、例えば、配列番号30で表され、配列番号29のヌクレオチド配列でコードされるrST3GalIII、若しくは他の動物由来の任意のST(但し、ヒト酵素と少なくとも85%の相同性を共有する)、
の中から選択されるα2、3−シアリルトランスフェラーゼ:
−それぞれ配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号38、配列番号40、及び配列番号42で表され、それぞれ配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号39、及び配列番号41のヌクレオチド配列でコードされている、ヒトシアル酸−α2、8−シアリルトランスフェラーゼI〜VI(hST8SiaI〜VI)の中から選択されるα2、8−シアリルトランスフェラーゼ、
において、CDドメイン、又はCT、TMD、及びSR領域を、それぞれコードするヌクレオチド配列に由来することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 - 第一の核酸に含まれるCDドメインをコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号1において、5’末端が部位268〜330に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1218に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIのCDドメインに対応する、配列番号2においてN末端が部位90〜110に位置するアミノ酸及びC末端が部位406に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号3において、5’末端が部位307〜369に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1587に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIのCDドメインに対応する、配列番号4においてN末端が部位103〜123に位置するアミノ酸及びC末端が部位529に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号5において、5’末端が部位814〜876に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1800に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIのCDドメインに対応する、配列番号6においてN末端が部位272〜292に位置するアミノ酸及びC末端が部位600に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号7において、5’末端が部位172〜234に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1122に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIIのCDドメインに対応する、配列番号8においてN末端が部位58〜78に位置するアミノ酸及びC末端が部位374に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号9において、5’末端が部位73〜135に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位915に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIIIのCDドメインに対応する、配列番号10においてN末端が部位25〜45に位置するアミノ酸及びC末端が部位305に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号11において、5’末端が部位61〜123に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位906に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacIVのCDドメインに対応する、配列番号12においてN末端が部位21〜41に位置するアミノ酸及びC末端が部位302に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号13において、5’末端が部位121〜183に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1008に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacVのCDドメインに対応する、配列番号14においてN末端が部位41〜61に位置するアミノ酸及びC末端が部位336に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号15において、5’末端が部位154〜216に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位999に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNacVIのCDドメインに対応する、配列番号16においてN末端が部位52〜72に位置するアミノ酸及びC末端が部位333に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号17において、5’末端が部位145〜207に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1020に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIのCDドメインに対応する、配列番号18においてN末端が部位49〜69に位置するアミノ酸及びC末端が部位340に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号19において、5’末端が部位175〜237に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1050に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIのCDドメインに対応する、配列番号20においてN末端が部位59〜79に位置するアミノ酸及びC末端が部位350に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号21において、5’末端が部位199〜261に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1332に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIIのCDドメインに対応する、配列番号22においてN末端が部位67〜87に位置するアミノ酸及びC末端が部位444に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号23において、5’末端が部位79〜141に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位987に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIVのCDドメインに対応する、配列番号24においてN末端が部位27〜47に位置するアミノ酸及びC末端が部位329に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号25において、5’末端が部位136〜198に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1086に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVのCDドメインに対応する、配列番号26においてN末端が部位46〜66に位置するアミノ酸及びC末端が部位362に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号27において、5’末端が部位73〜135に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位993に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVIのCDドメインに対応する、配列番号28においてN末端が部位25〜45に位置するアミノ酸及びC末端が部位331に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号29において、5’末端が部位103〜165に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1122に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、ラットST3GalIIIのCDドメインに対応する、配列番号30においてN末端が部位35〜55に位置するアミノ酸及びC末端が部位374に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号31において、5’末端が部位133〜195に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1068に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIのCDドメインに対応する、配列番号32においてN末端が部位45〜65に位置するアミノ酸及びC末端が部位356に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号33において、5’末端が部位190〜252に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1125に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIのCDドメインに対応する、配列番号34においてN末端が部位64〜84に位置するアミノ酸及びC末端が部位375に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号35において、5’末端が部位205〜267に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1140に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIIのCDドメインに対応する、配列番号36においてN末端が部位69〜89に位置するアミノ酸及びC末端が部位380に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号37において、5’末端が部位145〜207に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1077に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIVのCDドメインに対応する、配列番号38においてN末端が部位49〜69に位置するアミノ酸及びC末端が部位359に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号39において、5’末端が部位211〜273に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1128に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVのCDドメインに対応する、配列番号40においてN末端が部位71〜91に位置するアミノ酸及びC末端が部位376に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号41において、5’末端が部位277〜339に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位1194に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVIのCDドメインに対応する、配列番号42においてN末端が部位93〜113に位置するアミノ酸及びC末端が部位398に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
で構成されるか、又は含む配列の中から選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。 - 第一の核酸が、配列番号1の部位268および1218に位置するヌクレオチドにより区切られた配列に対応する、配列番号43のヌクレオチド配列であり、前記の配列番号43のヌクレオチド配列は、配列番号2の部位90〜406に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIのCDドメインのC末端最小断片に対応する配列番号44のポリペプチド配列をコードすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法であって、
−第二の核酸に含まれるCT領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号45のヌクレオチド配列(これは配列番号1の部位1及び27に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号45のヌクレオチド配列は配列番号2の部位1〜9に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIのCT領域に対応する配列番号46のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号47のヌクレオチド配列(これは配列番号3の部位1及び30に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号47のヌクレオチド配列は配列番号4の部位1〜10に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIIのCT領域に対応する配列番号48のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号49のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位1及び42に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号49のヌクレオチド配列は配列番号6の部位1〜14に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのCT領域に対応する配列番号50のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号51のヌクレオチド配列(これは配列番号7の部位1及び21に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号51のヌクレオチド配列は配列番号8の部位1〜7に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIのCT領域に対応する配列番号52のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号53のヌクレオチド配列(これは配列番号9の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号53のヌクレオチド配列は配列番号10の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIIのCT領域に対応する配列番号54のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号55のヌクレオチド配列(これは配列番号11の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号55のヌクレオチド配列は配列番号12の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIVのCT領域に対応する配列番号56のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号57のヌクレオチド配列(これは配列番号13の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号57のヌクレオチド配列は配列番号14の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVのCT領域に対応する配列番号58のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号59のヌクレオチド配列(これは配列番号15の部位1及び129に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号59のヌクレオチド配列は配列番号16の部位1〜43に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVIのCT領域に対応する配列番号60のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号61のヌクレオチド配列(これは配列番号17の部位1及び39に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号61のヌクレオチド配列は配列番号18の部位1〜13に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIのCT領域に対応する配列番号62のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号63のヌクレオチド配列(これは配列番号19の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号63のヌクレオチド配列は配列番号20の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIのCT領域に対応する配列番号64のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号65のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号65のヌクレオチド配列は配列番号22の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号66のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号67のヌクレオチド配列(これは配列番号23の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号67のヌクレオチド配列は配列番号24の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIVのCT領域に対応する配列番号68のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号69のヌクレオチド配列(これは配列番号25の部位1及び15に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号69のヌクレオチド配列は配列番号26の部位1〜5に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVのCT領域に対応する配列番号70のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号71のヌクレオチド配列(これは配列番号27の部位1及び12に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号71のヌクレオチド配列は配列番号28の部位1〜4に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVIのCT領域に対応する配列番号72のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号73のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号73のヌクレオチド配列は配列番号30の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号74のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号75のヌクレオチド配列(これは配列番号31の部位1及び87に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号75のヌクレオチド配列は配列番号32の部位1〜29に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIのCT領域に対応する配列番号76のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号77のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号77のヌクレオチド配列は配列番号34の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのCT領域に対応する配列番号78のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号79のヌクレオチド配列(これは配列番号35の部位1及び27に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号79のヌクレオチド配列は配列番号36の部位1〜9に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIIのCT領域に対応する配列番号80のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号81のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位1及び21に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号81のヌクレオチド配列は配列番号38の部位1〜7に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのCT領域に対応する配列番号82のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号83のヌクレオチド配列(これは配列番号39の部位1及び51に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号83のヌクレオチド配列は配列番号40の部位1〜17に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVのCT領域に対応する配列番号84のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号85のヌクレオチド配列(これは配列番号41の部位1及び9に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号85のヌクレオチド配列は配列番号42の部位1〜3に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVIのCT領域に対応する配列番号86のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるTMD領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号87のヌクレオチド配列(これは配列番号1の部位28及び78に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号87のヌクレオチド配列は配列番号2の部位10〜26に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIのTMD領域に対応する配列番号88のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号89のヌクレオチド配列(これは配列番号3の部位31及び90に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号89のヌクレオチド配列は配列番号4の部位11〜30に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalIIのTMD領域に対応する配列番号90のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号91のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位43及び105に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号91のヌクレオチド配列は配列番号6の部位15〜35に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのTMD領域に対応する配列番号92のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号93のヌクレオチド配列(これは配列番号7の部位22及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号91のヌクレオチド配列は配列番号8の部位8〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIのTMD領域に対応する配列番号92のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号95のヌクレオチド配列(これは配列番号9の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号95のヌクレオチド配列は配列番号10の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIIのTMD領域に対応する配列番号96のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号97のヌクレオチド配列(これは配列番号11の部位19及び81に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号97のヌクレオチド配列は配列番号12の部位7〜27に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIVのTMD領域に対応する配列番号98のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号99のヌクレオチド配列(これは配列番号13の部位25及び87に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号99のヌクレオチド配列は配列番号14の部位9〜29に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVのTMD領域に対応する配列番号100のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号101のヌクレオチド配列(これは配列番号15の部位130及び117に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号101のヌクレオチド配列は配列番号16の部位44〜59に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcVIのTMD領域に対応する配列番号102のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号103のヌクレオチド配列(これは配列番号17の部位40及び102に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号103のヌクレオチド配列は配列番号18の部位14〜34に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIのTMD領域に対応する配列番号104のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号105のヌクレオチド配列(これは配列番号19の部位19及び81に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号105のヌクレオチド配列は配列番号20の部位7〜27に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIのTMD領域に対応する配列番号106のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号107のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号107のヌクレオチド配列は配列番号22の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号108のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号109のヌクレオチド配列(これは配列番号23の部位25及び78に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号109のヌクレオチド配列は配列番号24の部位9〜26に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIVのTMD領域に対応する配列番号110のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号111のヌクレオチド配列(これは配列番号25の部位16及び78に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号111のヌクレオチド配列は配列番号26の部位6〜26に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVのTMD領域に対応する配列番号112のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号113のヌクレオチド配列(これは配列番号27の部位13及び75に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号113のヌクレオチド配列は配列番号28の部位5〜25に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalVlのTMD領域に対応する配列番号114のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号115のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号115のヌクレオチド配列は配列番号30の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号116のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号117のヌクレオチド配列(これは配列番号31の部位88及び144に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号117のヌクレオチド配列は配列番号32の部位30〜48に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIのTMD領域に対応する配列番号118のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号119のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位19及び69に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号119のヌクレオチド配列は配列番号34の部位7〜23に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのTMD領域に対応する配列番号120のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号121のヌクレオチド配列(これは配列番号35の部位28及び99に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号121のヌクレオチド配列は配列番号36の部位10〜33に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIIのTMD領域に対応する配列番号122のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号123のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位22及び60に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号123のヌクレオチド配列は配列番号38の部位8〜20に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのTMD領域に対応する配列番号124のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号125のヌクレオチド配列(これは配列番号39の部位52及び114に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号125のヌクレオチド配列は配列番号40の部位18〜38に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVのTMD領域に対応する配列番号126のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号127のヌクレオチド配列(これは配列番号41の部位10及び72に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号127のヌクレオチド配列は配列番号42の部位4〜24に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaVIのTMD領域に対応する配列番号128のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるSR領域をコードするヌクレオチド配列、又はそれの少なくとも3個のアミノ酸断片をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号1において、5’末端が部位79に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位267〜327に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIのSR領域に対応する、配列番号2においてN末端が部位27に位置するアミノ酸及びC末端が部位89〜109に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号3において、5’末端が部位91に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位306〜336に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalIIのSR領域に対応する、配列番号4においてN末端が部位31に位置するアミノ酸及びC末端が部位102〜112に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号5において、5’末端が部位106に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位813〜873に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIのSR領域に対応する、配列番号6においてN末端が部位36に位置するアミノ酸及びC末端が部位271〜291に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号7において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位171〜231に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIIのSR領域に対応る、配列番号8においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位57〜77に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号9において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位102〜132に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIIIのSR領域に対応する、配列番号10においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位34〜44に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号11において、5’末端が部位82に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位90〜120に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcIVのSR領域に対応する、配列番号12においてN末端が部位28に位置するアミノ酸及びC末端が部位30〜40に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号13において、5’末端が部位88に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位120〜180に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcVのSR領域に対応する、配列番号14においてN末端が部位30に位置するアミノ酸及びC末端が部位40〜60に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号15において、5’末端が部位178に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位183に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST6GalNAcVIのSR領域に対応しする、配列番号16においてN末端が部位60に位置するアミノ酸及びC末端が部位61に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号17において、5’末端が部位103に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位144〜204に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIのSR領域に対応する、配列番号18においてN末端が部位35に位置するアミノ酸及びC末端が部位48〜68に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号19において、5’末端が部位82に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位174〜234に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIIのSR領域に対応する、配列番号20においてN末端が部位28に位置するアミノ酸及びC末端が部位58〜78に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号21において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位198〜258に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIIIのSR領域に対応する、配列番号22においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位66〜86に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号23において、5’末端が部位79に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位108〜138に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalIVのSR領域に対応する、配列番号24においてN末端が部位27に位置するアミノ酸及びC末端が部位36〜46に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号25において、5’末端が部位79に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位135〜195に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVのSR領域に対応する、配列番号26においてN末端が部位27に位置するアミノ酸及びC末端が部位45〜65に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号27において、5’末端が部位76に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位102〜132に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST3GalVIのSR領域に対応する、配列番号28においてN末端が部位26に位置するアミノ酸及びC末端が部位34〜44に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号29において、5’末端が部位85に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位105〜165に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、ラットST3GalIIIのSR領域に対応する、配列番号30においてN末端が部位29に位置するアミノ酸及びC末端が部位35〜55に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号31において、5’末端が部位145に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位162〜192に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIのSR領域に対応する、配列番号32においてN末端が部位49に位置するアミノ酸及びC末端が部位54〜64に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号33において、5’末端が部位70に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位189〜249に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIのSR領域に対応する、配列番号34においてN末端が部位24に位置するアミノ酸及びC末端が部位63〜83に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号35において、5’末端が部位100に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位204〜264に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIIIのSR領域に対応する、配列番号36において、N末端が部位34に位置するアミノ酸及びC末端が部位68〜88に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号37において、5’末端が部位61に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位144〜204に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaIVのSR領域に対応する、配列番号38においてN末端が部位21に位置するアミノ酸及びC末端が部位48〜68に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号39において、5’末端が部位115に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位210〜270に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVのSR領域に対応する、配列番号40においてN末端が部位39に位置するアミノ酸及びC末端が部位70〜90に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*配列番号41において、5’末端が部位73に位置するヌクレオチド及び3’末端が部位276〜336に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列であり、前記ヌクレオチド配列は、hST8SiaVIのSR領域に対応する、配列番号42においてN末端が部位25に位置するアミノ酸及びC末端が部位92〜112に位置するアミノ酸により区切られたポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列、
*又は、前記SR領域に対応するポリペプチド配列をコードするヌクレオチド配列の、少なくとも6個のヌクレオチドの任意の断片であって、前記SR領域の少なくとも2個の連続するアミノ酸をコードするヌクレオチド配列、例えば:
**配列番号5の部位106〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号129の断片であって、それは配列番号6の部位36〜74に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号130のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号5の部位109〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号131の断片であって、それは配列番号6の部位37〜74に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号132のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号5の部位106〜420に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号133の断片であって、それは配列番号6の部位36〜140に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号134のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号5の部位106〜774に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号135の断片であって、それは配列番号6の部位36〜258に位置するアミノ酸により区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号136のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号21の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号137の断片であって、それは配列番号22の部位29〜46に位置するアミノ酸により区切られたhST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号138のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号29の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号139の断片であって、それは配列番号30の部位29〜46に位置するアミノ酸により区切られたrST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号140のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号33の部位70〜237に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号141の断片であって、それは配列番号34の部位24〜79に位置するアミノ酸により区切られたhST8SiaIIのSR領域の断片に対応する配列番号142のポリペプチド配列をコードする断片、
**配列番号37の部位61〜201に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号143の断片であって、それは配列番号38の部位21〜67に位置するアミノ酸により区切られたhST8SiaIVのSR領域の断片に対応する配列番号144のポリペプチド配列をコードする断片、
で構成されるか、又は含む配列の中から選択されることを特徴とする、前記方法。 - 請求項9に記載の方法であって、
−第二の核酸に含まれるCT領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号49のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位1及び42に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号49のヌクレオチド配列は配列番号6の部位1〜14に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのCT領域に対応する配列番号50のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号65のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号65のヌクレオチド配列は配列番号22の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号66のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号73のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位1及び24に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号73のヌクレオチド配列は配列番号30の部位1〜8に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのCT領域に対応する配列番号74のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号77のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位1及び18に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号77のヌクレオチド配列は配列番号34の部位1〜6に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのCT領域に対応する配列番号78のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号81のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位1及び21に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号81のヌクレオチド配列は配列番号38の部位1〜7に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのCT領域に対応する配列番号82のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるTMD領域をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号91のヌクレオチド配列(これは配列番号5の部位43及び105に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号91のヌクレオチド配列は配列番号6の部位15〜35に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのTMD領域に対応する配列番号92のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号107のヌクレオチド配列(これは配列番号21の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号107のヌクレオチド配列は配列番号22の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号108のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号115のヌクレオチド配列(これは配列番号29の部位25及び84に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号115のヌクレオチド配列は配列番号30の部位9〜28に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのTMD領域に対応する配列番号116のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号119のヌクレオチド配列(これは配列番号33の部位19及び69に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号119のヌクレオチド配列は配列番号34の部位7〜23に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのTMD領域に対応する配列番号120のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号123のヌクレオチド配列(これは配列番号37の部位22及び60に位置するヌクレオチドで区切られたヌクレオチド配列に対応し、前記の配列番号123のヌクレオチド配列は配列番号38の部位8〜20に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのTMD領域に対応する配列番号124のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択され、
−第二の核酸に含まれるSR領域又はその断片をコードするヌクレオチド配列が、
*配列番号5の部位106〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号129のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位36〜74に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号130のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号5の部位109〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号131のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位37〜74に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号132のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号5の部位106〜420に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号133のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位36〜140に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号134のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号5の部位106〜774に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号135のヌクレオチド配列(これは配列番号6の部位36〜258に位置するアミノ酸で区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号136のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号21の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号137のヌクレオチド配列(これは配列番号22の部位29〜46に位置するアミノ酸で区切られたhST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号138のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号29の部位85〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号139のヌクレオチド配列(これは配列番号30の部位29〜46に位置するアミノ酸で区切られたラットST3GalIIIのSR領域の断片に対応する配列番号140のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号33の部位70〜237に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号141のヌクレオチド配列(これは配列番号34の部位24〜79に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIIのSR領域の断片に対応する配列番号142のポリペプチド配列をコードする)、
*配列番号37の部位61〜201に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号143のヌクレオチド配列(これは配列番号38の部位21〜67に位置するアミノ酸で区切られたhST8SiaIVのSR領域の断片に対応する配列番号144のポリペプチド配列をコードする)、
の中から選択されることを特徴とする、前記方法。 - 第二の核酸に含まれるCT、TMD、SR、又はSR断片のペプチドが、同じ天然のグリコシルトランスフェラーゼに由来する相同配列であり、後者は請求項1で定義した最適のグリコシルトランスフェラーゼ活性を有するCD断片が由来する天然のグリコシルトランスフェラーゼにおけるペプチドとは異なることを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
- 請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法であって、第二の核酸が、
−配列番号5の部位1〜222に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号145の配列(これは配列番号49、91、及び129を含み、配列番号6の部位1〜74に位置するアミノ酸により区切られているhST6GalNAcIの断片に対応する配列番号146のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号50、92、及び130にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号5の部位1〜420に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号147の配列(これは配列番号49、91、及び133を含み、配列番号6の部位1〜140に位置するアミノ酸により区切られているhST6GalNAcIの断片に対応する配列番号148のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号50、92、及び134にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号5の部位1〜774に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号149の配列(これは配列番号49、91、及び135を含み、配列番号6の部位1〜258に位置するアミノ酸により区切られているhST6GalNAcIの断片に対応する配列番号150のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号50、92、及び136にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号21の部位1〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号151の配列(これは配列番号65、107、及び137を含み、配列番号22の部位1〜46に位置するアミノ酸により区切られているhST3GalIIIの断片に対応する配列番号152のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号66、108、及び138にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号29の部位1〜138に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号153の配列(これは配列番号73、115、及び139を含み、配列番号30の部位1〜46に位置するアミノ酸により区切られているラットST3GalIIIの断片に対応する配列番号154のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号74、116、及び140にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む)、
−配列番号33の部位1〜237に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号155の配列(これは配列番号77、119、及び141を含み、配列番号34の部位1〜79に位置するアミノ酸により区切られているhST8SiaIIの断片に対応する配列番号156のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号78、120、及び142にそれぞれ対応するhST8SiaIIのCT、TMD及びSR領域を含む)、
−配列番号37の部位1〜201に位置するヌクレオチドで区切られた配列番号157の配列(これは配列番号81、123、及び143を含み、配列番号38の部位1〜67に位置するアミノ酸により区切られているhST8SiaIVの断片に対応する配列番号158のポリペプチド配列をコードし、そして配列番号82、124、及び144にそれぞれ対応するhST8SiaIVのCT、TMD及びSR領域を含む)
の中から選択されることを特徴とする、前記方法。 - 第二の核酸に含まれるCT、TMD、SR、又はSR断片ペプチドは異なる天然のグリコシルトランスフェラーゼに由来する異種配列であることを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
- 第二の核酸が、それぞれが配列番号66及び108に対応するhST3GalIIIのCT及びTMD領域をコードする配列番号65及び107を含む配列番号177のヌクレオチド配列と、配列番号6の部位37〜74に位置するアミノ酸によって区切られたhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号132のポリペプチド配列をコードする配列番号131のヌクレオチド配列との融合体に対応する配列番号159の配列であり、前記配列番号159の配列は一方においてhST3GalIIIのCT及びTMDの領域及び他方においてhST6GalNAcIのSR領域の37〜74断片との間の配列番号160の融合ポリペプチドをコードすることを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 第二の核酸が、配列番号66に対応するhST3GalIIIのCTをコードする配列番号65のヌクレオチド配列、配列番号120に対応するhST8SiaIIのTMD領域をコードする配列番号119のヌクレオチド配列、及び配列番号6の部位36〜74に位置するアミノ酸によって区切られるhST6GalNAcIのSR領域の断片に対応する配列番号130のポリペプチド配列をコードする配列番号129のヌクレオチド配列との融合体に対応する配列番号179の配列であり、前記配列番号179の配列は、hST3GalIIIのCT領域、hST8SiaIIのTMD領域、及びhST6GalNAcIのSR領域の36〜74断片との間の配列番号180の融合ポリペプチドをコードする、ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 第一の核酸としての配列番号43の配列と、以下の配列から選択される第二の核酸の融合体を含むことを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の製造方法:
−配列番号145の配列(これから配列番号50、92、及び130にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号162の融合タンパク質をコードする配列番号161のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号147の配列(これから配列番号50、92、及び134にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号164の融合タンパク質をコードする配列番号163のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号149の配列(これから配列番号50、92、及び136にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号166の融合タンパク質をコードする配列番号165のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合している)、
−配列番号151の配列(これから配列番号66、108、及び138にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号168の融合タンパク質をコードする配列番号167のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号153の配列(これから配列番号74、116、及び140にそれぞれ対応するラットST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号170の融合タンパク質をコードする配列番号169のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合している)、
−配列番号155の配列(これから配列番号78、120、及び142にそれぞれ対応するhST8SiaIIのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号172の融合タンパク質をコードする配列番号171のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合している)、
−配列番号157の配列(これから配列番号82、124、及び144にそれぞれ対応するhST8SiaIVのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号174の融合タンパク質をコードする配列番号173のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合している)、
−配列番号159の配列(これから配列番号66及び108にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT及びTMDの領域、及び配列番号132に対応するhST6GalNacIのSR領域の37〜74断片を含む配列番号176の融合タンパク質をコードする配列番号175のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)、
−配列番号179の配列(これから配列番号66、120及び130にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT領域、hST8SiaIIのTMDの領域、及びhST6GalNAcIのSR領域を含む配列番号182の融合タンパク質をコードする配列番号181のヌクレオチド配列がもたらされ、これはhST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合している)。 - キメラ・グリコシルトランスフェラーゼをコードする遺伝子配列、例えば請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法により得られる遺伝子配列。
- 請求項17に記載の遺伝子配列であって、
−配列番号161の配列(配列番号50、92、及び130にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号162の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号161の配列は配列番号43の配列及び配列番号145の配列との融合体に対応する)、
−配列番号163の配列(配列番号50、92、及び134にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号164の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号163の配列は配列番号43の配列及び配列番号147の配列との融合体に対応する)、
−配列番号165の配列(配列番号50、92、及び136にそれぞれ対応するhST6GalNAcIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号166の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合していて、前記配列番号165の配列は配列番号43の配列及び配列番号149の配列との融合体に対応する)、
−配列番号167の配列(配列番号66、108、及び138にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号168の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号167の配列は配列番号43の配列及び配列番号151の配列との融合体に対応する)、
−配列番号169の配列(配列番号74、116、及び140にそれぞれ対応するrST3GalIIIのCT、TMD及びSR断片領域を含む配列番号170の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とSRリンカーを介して結合していて、前記配列番号169の配列は配列番号43の配列及び配列番号153との配列の融合体に対応する)、
−配列番号171の配列(配列番号78、120、及び142にそれぞれ対応するhST8SiaIIのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号172の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合していて、前記配列番号171の配列は配列番号43の配列及び配列番号155の配列との融合体に対応する)、
−配列番号173の配列(配列番号82、124、及び144にそれぞれ対応するhST8SiaIVのCT、TMD及びSR領域を含む配列番号174の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とKLリンカーを介して結合していて、前記配列番号173の配列は配列番号43の配列及び配列番号157の配列との融合体に対応する)、
−配列番号175の配列(配列番号66及び108にそれそれ対応するhST3GalIIIのCT及びTMD領域、及び配列番号132に対応するhST6GalNAcIのSR領域の37〜74断片を含む配列番号176の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号175の配列は配列番号43の配列及び配列番号159の配列との融合体に対応する)、
−配列番号181の配列(配列番号66、120、及び130にそれぞれ対応するhST3GalIIIのCT領域、hST8SiaIIのTMD領域、及びhST6GalNAcIのSR領域の36〜74断片を含む配列番号182の融合タンパク質をコードし、hST6GalIのCDドメインの90〜406のC末端最小断片とGSリンカーを介して結合していて、前記配列番号181の配列は配列番号43の配列及び配列番号179の配列との融合体に対応する)、
の中から選択される前記遺伝子配列。 - 請求項17又は18に記載の遺伝子配列の少なくとも1つを含むベクター、例えば、プラスミド、ウイルス又は細菌ベクター。
- 請求項19に記載のベクターを使用し、請求項17又は18に記載の遺伝子配列少なくとも1つにより形質転換された宿主細胞、例えば、酵母、真菌、植物、昆虫、鳥、哺乳動物又はヒトの細胞。
- 目的の組換えタンパク質の製造の枠組みの中における、請求項20に記載の細胞の形質転換のための、請求項17又は18に記載の遺伝子配列の少なくとも1つの又は請求項19に記載のベクターの使用。
- 目的の前記組換えタンパク質をコードするヌクレオチド配列を含むベクターによる、請求項20に記載の細胞の形質転換を含む、目的の組換えタンパク質の製造のための方法。
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