JP2009536006A - 通信環境におけるローミングのためのプロファイル変更 - Google Patents
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Abstract
特許請求する主題は、無線通信環境におけるローミングのシステムおよび方法に関するものである。一態様ではネットワーク間でローミングを行う方法が提供される。この方法は、在圏網においてネットワークアクセスを求める要求を受け取ることと、要求に応答してホーム網からプロファイルを受け取ることを含む。プロファイルを受け取り次第、プロファイルの少なくとも一部に基づいて、1以上のアクセス端末に選択的にサービスが提供される。
Description
(関連出願の相互参照)
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2006年8月14日に出願された、「ネットワークアクセスサブシステムの方法および装置(A Method and Apparatus for Network Access Subsystem)」という名称の米国仮特許出願第60/837,656号、2006年5月1日に出願された、「加入者サービスフレームワークの方法および装置(A Method and Apparatus for Subscriber Service Framework)」という名称の米国仮特許出願第60/796,704号、2006年5月1日に出願された、「加入者プロファイルを使って加入者を許可する方法および装置(A method and Apparatus for Using Subscriber Profile to Authorize Subscriber)」という名称の米国仮特許出願第60/797,010号、2006年5月1日に出願された、「FLASHネットワークにおけるサービス品質の方法および装置(A Method and Apparatus for Quality of Service in a Flash Network)」という名称の米国仮特許出願第60/797,029号、2006年5月1日に出願された、「FLASHシステムの方法および装置(A Method and Apparatus for Flash System)」という名称の米国仮特許出願第60/796,808号、2006年5月1日に出願された、「接続制御プロトコルの方法および装置(A Method and Apparatus for Connection Control Protocol)」という名称の米国仮特許出願第60/797,038号、および2006年5月1日に出願された、「移動度認識リソース制御(A Method and Apparatus for Mobility Aware Resource Control)」という名称の米国仮特許出願第60/796,653号の利益を主張するものである。
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2006年8月14日に出願された、「ネットワークアクセスサブシステムの方法および装置(A Method and Apparatus for Network Access Subsystem)」という名称の米国仮特許出願第60/837,656号、2006年5月1日に出願された、「加入者サービスフレームワークの方法および装置(A Method and Apparatus for Subscriber Service Framework)」という名称の米国仮特許出願第60/796,704号、2006年5月1日に出願された、「加入者プロファイルを使って加入者を許可する方法および装置(A method and Apparatus for Using Subscriber Profile to Authorize Subscriber)」という名称の米国仮特許出願第60/797,010号、2006年5月1日に出願された、「FLASHネットワークにおけるサービス品質の方法および装置(A Method and Apparatus for Quality of Service in a Flash Network)」という名称の米国仮特許出願第60/797,029号、2006年5月1日に出願された、「FLASHシステムの方法および装置(A Method and Apparatus for Flash System)」という名称の米国仮特許出願第60/796,808号、2006年5月1日に出願された、「接続制御プロトコルの方法および装置(A Method and Apparatus for Connection Control Protocol)」という名称の米国仮特許出願第60/797,038号、および2006年5月1日に出願された、「移動度認識リソース制御(A Method and Apparatus for Mobility Aware Resource Control)」という名称の米国仮特許出願第60/796,653号の利益を主張するものである。
以下の説明は、一般に通信システムに関し、より詳細には、ネットワーク間でのローミング(roaming)時にサービスをサポートするためのプロファイル変更を可能にすることに関する。
無線通信網、広帯域網、および他の適切なネットワークといった通信網は、データの転送と関連して利用され、この場合データは、文書処理ファイル、ストリーミング映像、マルチメディアファイル、音声データなどを含むことができる。このようなネットワークを使用するときには、ネットワークの加入者によっては他の加入者とは異なるサービス品質(QoS)パラメータが提供されることもある。一例によれば、第1の個人はディジタル加入者線(DSL)網に加入しており、この個人には第1のアップロード速度およびダウンロード速度が提供され、他方、DSL網に加入している第2の個人は第1の個人と異なる契約料金を支払い、第2の個人には、異なるアップロード速度およびダウンロード速度が提供される。より具体的には、第1の加入者は1メガバイト/秒のダウンロード接続速度に第1の料金を支払い、第2の加入者は512キロバイト/秒のダウンロード接続速度に第2の料金を支払う。
加えて、ネットワークのユーザに異なるサービスを提供することもできる。例えば、無線網加入者は、ウェブ閲覧、テキストメッセージ配信および受信、音声通話、データ送信(映像、画像、音声クリップなど)、ゲーム等々を使用可能にする加入契約を購入することができる。様々なサービスに対応するアプリケーションフローの配信要件が異なるため、様々なサービスのトラヒックフローを異なるQoSパラメータ(待ち時間、帯域幅など)と関連付けることが望ましいこともある。従来からの通信網は比較的小規模なサービスセットしかサポートしていないが、インターネットプロトコルに基づく新しい通信網は、潜在的に無制限のサービスセットを可能にする。これはサービスの制御および関連するQoSサポートの管理に際して改善の必要を顕在化させる。
通信網の中にはローミング機能をサポートするものがあり、この場合加入者は、加入者が加入しているホーム網とは管理者の異なる在圏網(visited network)を介してアクセス権限を得る。従来方式では、このような場合、在圏網とホーム網は類似の技術に基づいており、よって在圏網は単にこの加入者に、加入者のホーム網によって提供されるサービスを利用させるにすぎない。しかし、新しい通信網においてより多数の異なるサービスが潜在的に異なる技術に基づくネットワーク間のローミングを可能にしようとする要望と結びつく可能性を考えると、サービスのローミングをより柔軟に制御する必要が生じる。
以下に、特許請求する主題のいくつかの態様の基本的な理解を提供するための簡略化した概要を示す。この概要は網羅的概観ではなく、主要な/不可欠な要素を識別するためのものでも、特許請求する主題の範囲を正確に叙述するためにものでもない。この概要の唯一の目的は、後述するより詳細な説明の前置きとして、いくつかの概念を簡略化した形で提示することである。
ネットワーク間のローミングは、アクセス端末がホーム網から在圏網にローミングするときに交換される変更可能なプロファイルによって円滑化される。移動アクセス端末がローミングによりホーム網以外のネットワークと連絡を取るとき、(端末から見た)在圏網は、ホーム網が提供するはずのサービスを記述するプロファイルを要求することができる。このプロファイルは、ホーム網からサービスのためのアクセス権限付与を受け取り次第、在圏網に送ることができる。プロファイルを受け取った後、在圏網は、プロファイルで指定されている類似のサービス、プロファイルで指定されているサービスのサブセットを選択的に提供することもでき、かつ/またはプロファイルで本来指定されているサービスに加えてサービスのスーパーセットを提供することもできる。よって、プロファイルを変更することができ、ホーム網によって本来指定されているサービスに追加または削除を行うことができる。サービスは、帯域幅、待ち時間、損失許容度などといった複数の異なる通信考慮事項に関連するサービス品質考慮事項を含むことができる。在圏網またはドメインにプロファイルを変更させることにより、条件が変化するに従って、通信機能を動的に拡大または縮小するができる。
上記および関連する目的の達成のために、本明細書では、以下の説明および添付の図面と関連していくつかの態様を説明する。しかし、これらの態様は特許請求する主題の原理が用いられる様々なやり方のうちのいくつかを示すにすぎず、特許請求する主題は、かかるすべての態様およびこれらの態様の均等物を含むものである。他の利点および新規の特徴は、以下の詳細な説明を図面と併せて考察すれば明らかになるであろう。
無線通信網においてローミングを円滑に行わせるシステムおよび方法が提供される。一態様では、ネットワーク間でローミングを行う方法が提供される。この方法は、在圏網においてネットワークアクセスを求める要求を受け取ることと、要求に応答してホーム網からプロファイルを受け取ることとを含む。プロファイルを受け取り次第、プロファイルの少なくとも一部に基づいて1以上のアクセス端末に選択的にサービスが提供される。プロファイルは、在圏網によって、ホーム網によって本来指定されているのと類似のサービス、これらのサービスのサブセット、および/またはこれらのサービスのスーパーセットを提供するように変更され得る。
さらに、本明細書では、端末と関連する様々な態様を説明する。端末は、システム、ユーザ機器、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル機器、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、またはユーザ装置と呼ぶこともできる。ユーザ機器は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、無線ローカルループ(WLL)局、PDA、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、端末内のモジュール、ホスト機器に取り付け、またはホスト機器に内蔵させることのできるカード(PCMCIAカードなど)または無線モデムに接続された他の処理装置とすることができる。
さらに、特許請求する主題の態様は、特許請求する主題の様々な態様を実施するようにコンピュータまたはコンピュータ構成部品を制御するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組み合わせを製造する標準的なプログラミングおよび/または工学技術を使用する方法、装置、または製造品として実施され得る。本明細書で使用する「製造品」という用語は、任意のコンピュータ可読装置、搬送波、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するためにものである。例えば、コンピュータ可読媒体には、それだけに限らないが、磁気記憶装置(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(コンパクトディスク(CD)、ディジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置(カード、スティック、キードライブなど)が含まれ得る。加えて、搬送波を用いて、音声メールを送受信する際に、またはセルラ網などのネットワークにアクセスする際に使用されるようなコンピュータ可読電子データを搬送することもできることを理解すべきである。当然ながら、本明細書で説明する発明の精神または範囲を逸脱することなく、この構成に多くの改変が加えられ得ることを当業者は理解するであろう。
次に図1を参照すると、システム100には無線網における通信を円滑化するローミングのためのプロファイル変更が示されている。無線端末102(ホストともいう)は、在圏網またはドメイン106とも通信状態にあるアクセスノード104とやりとりし、この場合在圏網は、無線またはアクセス端末がホーム網110によるサービス提供からローミングする際に遭遇するものである。また、アクセスノード104は在圏網またはドメイン106の一部とみなすこともできることが分かる。また、アクセスノード104は基地局またはアクセスルータとも呼ばれ、以下でより詳細に説明するような、サービス要求の認証、サービスの許可、セッションの確立などといったサービスのために在圏網106に含まれる様々なノード、要素、および/またはシステムを用いる。最初に、在圏網106は、無線端末102からネットワークアクセスを求める要求を受け取る。無線端末102が利用できるサービスを決定するためのホーム網110との何らかのハンドシェークの後、ホーム網によってアクセス権限付与114が生成され、要求に応答してホーム網からサービスを記述するプロファイル120が送信される。
プロファイル120を受け取ると、在圏網106は、受け取ったプロファイル120の少なくとも一部に基づいて、1以上のアクセス端末に選択的にサービスを提供することができる。以下でより詳細に説明するように、プロファイルで指定されるサービスは、個々の無線端末、および在圏網106への要求によって確立される通信セッションのサービス品質(QoS)パラメータに関連するものとすることができる。一態様では、在圏網106は、プロファイル120のサービスを処理し、変更し、削除し、または追加する。これは、在圏網106がプロファイル120からのサービスのサブセットを選択的に提供し、かつ/またはプロファイルで指定されている以外の追加サービスを提供することを可能にする。プロファイル変更を可能にすることにより、在圏網は、現在のリソース条件または他の考慮事項に基づいて在圏網の提供内容を動的に適応させることができる。
一態様において、システム100は、ローミング時、例えば、ホーム事業者のネットワーク110ではなく在圏のネットワークを介してアクセス権限を得るときに、加入者、および/または加入者機器102と関連付けられるサービスおよびサービス品質(QoS)サポートを制御することができる。このようなローミングシナリオでは、110のホーム事業者によって定義されるサービスおよびQoSサポートが在圏事業者のネットワーク106において選択的にサポートされ、在圏事業者が、必要に応じて、追加の、かつ/または代替のサービスおよびQoSサポートを提供する柔軟性を有することが望ましい。
別の態様によれば、加入者プロファイル120は、ホーム網110の認証許可サーバ(AAS)などから在圏網AASに送られるアクセス権限付与メッセージ114に含めることができる。プロファイル120は別のネットワーク構成要素間で交換されてもよいことを理解すべきである。続いて、アクセス権限付与メッセージ114が生成され、加入者プロファイル120が、例えば、在圏AASから、加入者機器102がアクセスを要求しているアクセスノード104などに送られる。加入者プロファイル120は、1以上のQoSパラメータの構成を規定し、かつ/または、後で行われる、加入者間および/もしくは所与の加入者による使用が許可されている様々なアプリケーションサービス間のサービス差別化を提供するのに必要とされるようなQoS構成変更のための事前許可情報を含む。
ホームAASまたは他のネットワーク構成要素によって提供される加入者プロファイル120は、在圏網106内の1以上の構成要素、例えば、在圏AASおよび/またはアクセスノードなどによって変更され得る。よって、在圏網事業者は、サービスを追加、変更、または削除するなど、在圏事業者のネットワーク106で提供されるサービスと一致するように加入者プロファイル120を変更することができる。プロファイル120への変更を可能にすることにより、システム100は、ローミング時にサービスおよびQoSを制御する際の柔軟性を可能にする。これは、加入者サービスを変更させること、例えば、在圏網事業者に追加、変更、削除させることなどを可能にする。また、在圏網106においてプロファイルを変更するこの手法は、XML(または他の構造)を使って加入者プロファイル120におけるサービスを定義するという柔軟性のために、提供されるサービス定義を発展させることも可能にする。
端末102は、例えば、SDカード、ネットワークカード、無線網カードといったモジュール、(ラップトップ、デスクトップ、携帯情報端末(PDA)を含む)コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、またはネットワークにアクセスするのに利用できる他の任意の適切な端末などとすることができる。端末102はアクセスノード104を介してネットワークにアクセスする。例えば、端末102は、イーサネット(登録商標)ケーブル、USB接続などといった有線接続を介してアクセスノード104に通信可能な方法で結合することができる。別の例では、端末102とアクセスノード104の間の接続を無線によるものとすることができ、この場合アクセスノード104は基地局であり端末102は無線端末である。例えば、端末102とアクセスノード104は、それだけに限らないが、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、FLASH OFDM、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または他の任意の適切なプロトコルを含む任意の適切な無線プロトコルによってやりとりする。
端末102と同様に、アクセスノード104も、有線網または無線網と関連付けられたアクセスノードとすることができる。このためには、アクセスノード104は、例えば、ルータ、スイッチなどとすることができる。アクセスノード104は、他のネットワークノードとやりとりするための、通信モジュールなど、1以上のインターフェースを含むことができる。加えて、アクセスノード104は、セルラ型ネットワークにおける基地局(または無線アクセスポイント)とすることもでき、この場合基地局(または無線アクセスポイント)は、複数の加入者に無線カバレージエリアを提供するのに使用される。このような基地局(または無線アクセスポイント)は、1以上のセルラ電話機および/または他の無線端末に連続したカバレージエリアを提供するように配置され得る。
前述のように、システム100は、106と110とに認証許可サーバ(AAS)を含むこともでき、これは、端末102がアクセスノード104を使用し、ネットワークを介してデータを送信/受信することができるようにするのに役立つ。AAS106は、別個のエンティティとして図示されているが、アクセスノード104内に含まれていてもよいことが分かる。認証/許可に関して、端末102は、アクセスノード104を介してAAS106にこのような端末102および/または端末102と関連付けられた加入者の識別情報を示すデータを提供することができる。アクセスノード104は、識別データを変更なしでAAS106に中継することもでき、任意の適切なデータフォーマット/プロトコルに従ってこのようなデータを変更することもできる。識別指示を受け取ると、AAS106は、端末/加入者識別情報を認証し、端末102(および/または加入者)に1以上のサービスが許可されるかどうか判定することができる。
認証/許可のプロセスは、端末102、アクセスノード104、および/またはAAS106の間での1以上の信号の交換を含んでいてもよく、実施形態によっては含む。端末102および/または端末102と関連付けられた加入者にサービスが許可される場合、AAS106は、端末102(または関連付けられた加入者)に割り当てられている変更されたプロファイルをアクセスノード104に中継することができ、このプロファイルは、少なくとも、端末102に関連する1以上のトラヒックフローと関連付けられたQoSパラメータの記述を含み、データフローを(パケットヘッダおよび/またはパケットペイロードの検査に基づいて識別されるなどの)一連の関連するデータパケットとして定義することができる。また、プロファイル120は、データパケットのトラヒックフローへの関連付け、および規定のQoS処理のいくつかのトラヒックフローおよび/またはデータパケットへの関連付けを円滑に行わせるフィルタ規則も含むことができる。一例によれば、このようなパケットが音声データに関連することを示すヘッダを有するデータパケットを総称してトラヒックフローと呼ぶことができる。同様に、このようなパケットが映像データに関連することを示すデータパケットを別のトラヒックフローとすることもできる。
アクセスノード104は、プロファイルを受け取ると、受け取ったプロファイル内に記述されているQoS処理を監視し、実行することができる。例えば、記述されているQoS処理と関連して利用され得るパラメータは、トラヒックフローと関連付けられる許容待ち時間に関するものなどであり、アクセスノード104は、AAS106から提供されたプロファイル内に記述されている許容待ち時間を維持するようにトラヒックフローに関するスケジューリングを実行することができる。受け取られるプロファイル内の他のQoSパラメータは、特定のトラヒックフロー型に対する最低許容データ転送速度、特定のトラヒックフロー型に対する最高許容データ転送速度などに関するものとすることができる。このようなパラメータは、数値として定義することもでき(例えば、第1のトラヒックフロー型に対する最低データ転送速度が128Kb/秒であるなど)、かつ/または相対的に定義することもできる(例えば、第1のトラヒックフロー型に対する待ち時間を第2のトラヒックフロー型対する待ち時間1/2とすべきであるなど)。さらに、パラメータの定義は、ある一定の(1以上の)システムおよびネットワーク状態を条件とすることもできる。一例では、特定のパラメータは、閾値に到達するまでは相対的に定義され、これ以後は数値として定義される(例えば、第1のトラヒックフローに対する最低データ転送速度は、第2のトラヒックフローの2倍の大きさとすべきであるが、1メガバイト/秒を上回ってはならないなど)。
加えて、AAS106からアクセスノード104に提供されるプロファイルは、プロファイルに含まれるオブジェクトインスタンスをサポートし、これによってプロファイル内のパラメータ定義の重複を低減させることができる。例えば、端末102に関して使用が許可されているゲーム用アプリケーションが、このようなアプリケーションをサポートするのに3つの並列なトラヒックフローを使用し得るものとする。各トラヒックフローごとにパラメータを定義するのではなく、単一のトラヒックフローについて定義を作成し、かかる定義のインスタンスを関連するトラヒックフローに利用することができる。さらに、プロファイルは(分類などの)フィルタ規則を含むことができ、個々のトラヒックフローを識別し、トラヒックフローに割り当てるべきQoS処理を決定するインスタンスとこのトラヒックフローを関連付けることに関連してフィルタ規則を用いることができる。アクセスノード104は、プロファイルを受け取ると、プロファイルおよび事前許可データセット120で規定されているように端末102にQoS処理を提供するように構成され得る。よって、アクセスノード104は、様々なトラヒックフローおよび複数のユーザに対して異なるQoS処理を提供し、これによってシステム性能およびユーザ経験を高めることができる。
次に図2を参照すると、ローミング時に変更可能なプロファイルデータを用いることのできる例示的ネットワークアクセスシステム200が示されている。説明を進める前に、システム200に示す構成要素およびプロトコルは本来例示のためのものであり、図示する構成要素より多い、または少ない構成要素を用いることもでき、かつ/または図示する以外のプロトコルを利用することもできることに留意されたい。システム200は、220のFLASHエアインターフェースを介して基地局(BS)216に接続される無線端末(WT)210を含む。BS216はネットワークリンクを介してローカル認証許可(AAL)サーバ224とやりとりする。AAL224は移動体網サーバ(MNS)の一部として設けることができる。AAL224は、ホームAAサーバ(AAH)230や外部AAサーバ(AAF)234といった他のAAサーバとやりとりする。ホーム網240は、WT210の本来のサービス設定記録を含むAAサーバ230によってサービス提供を受けることができる。ローカルまたは在圏網244はWT210が偶然ネットワーク接続を行うネットワークである。
WT210が(地理的位置により)ホーム網240に直接接続しようとする場合、ホーム網への接続は、例えば、(図2に示すものとは異なり)すべてホーム網内に位置するBS、MNS/AAL、およびAAHの間の通信を含むはずである。ローミング時には(図2に示すように)WT210は在圏網にとってローカルであり、ローミング時以外にはホーム網240にとってローカルであることが分かる。また、システム200には、ネットワークアクセスを制御するときに用いられる以下の例示的プロトコルも示されている。これらのプロトコルには、接続制御プロトコル(CCP)、セキュアアソシエーションプロトコル(SAP)、リモートダイヤルインユーザサービス(RADIUS)プロトコル、および/または拡張可能認証プロトコル(EAP)が含まれ得る。理解されるように、他のプロトコルを使ってネットワークアクセスを制御することもできる。
次に図3と図4をまとめて参照すると、2段階の認証プロトコルが示されている。一例では、1つまたは2つの異なる拡張可能許可プロトコル(EAP)法を使ってネットワークアクセスのための2つの認証段階を用いることができる。図3に示す第1の段階は、基地局330とローカルネットワークAAサーバ(AAL)340を介した、無線端末(WT)310とホーム網AAサーバ(AAH)320の間の認証を含む。第2の段階では、図4に示すように、WT310とローカルネットワークAAサーバ340の間の認証を行う。この2段階認証手順は、一般に、WT310がこれのホーム事業者網内に位置するか、それとも別の事業者網でローミングしているかにかかわらず行われる。WT310は、これのAAH320とは無関係であるAAL340によってローカルでサービス提供を受けるものと期待される。2段階認証は、スケーラブルなローミングを可能にすると共に、当該ネットワークがホームであれ在圏であれ、ローカル網における主要な資材およびサービスの適正な取り扱いを可能にする。EAPの2つの段階は相互に独立とすべきである。言い換えると、各段階において異なる機構が用いられてもよく、WT310とAAサーバ320、340との相互認証を行うこともできる。
図3に示す第1の認証段階において、AAL340はRADIUSプロキシとして働く。他の認証プロトコルも用いられ得ることを理解すべきである。第2の段階ではWT310とローカル網(AALサーバ)340の間の認証行い、図4に示すようにAAHは関与しない。ローカル網との認証である第2の段階を加えることにより、WT310がローカルで信頼を確立することが可能になる。ローカル網は外部事業者のネットワーク(すなわちホーム事業者以外)の一部とすることも、ホーム事業者の管理ドメインの一部とすることもできる。ローカルでの信頼確立は、AAF/AAHを(WTがローミングしているか否かにかかわらず)ローカル移動度の影響から遮蔽するため、AAL340を他のプロトコルのための信頼される第3者として使用することを可能にするため、およびより高度の加入者識別情報の秘とく性を提供するためを含むいくつかの理由で用いることができる。
ローカル網との認証段階は加入者匿名性サポートを可能にする。AAL340はWT310に一時的識別子を割り振り、この一時的識別子は、エアインターフェースを「リッスンする」ことにより、WTの永続的識別子にリンクされない。これは、一部には、一時的なWT識別子がWT310に確実に送られ、機密性を保証するために設定されている機構によるものである。この場合、WT310はこの一時的識別子を、このローカル網において後でネットワークアクセス権限を得るのに使用することもでき、WTがホーム網内にあった場合に必要とされる別のホスト構成目的で使用することもできる。信頼を確立すること加えて、プロファイルは、さらにサービスを定義するために交換することもできる。
次に図5を見ると、本明細書で述べる1以上の態様による例示的プロファイル500が示されている。プロファイル500は、加入者(特定の移動端末)による使用が許されているサービスの態様を規定するパラメータの論理的まとまりである。しかし、プロファイル500内のフィールド/要素は変更することができ、本発明の特許請求の範囲に従う限りにおいて、例えば、各要素がどのようにして規定されるかを変更することもでき、論理的配置を変更することもでき、要素の数を変更することもでき、要素の名前を変更することもできることが分かる。プロファイル500は、FLASHサービス要素502と関連付けることができ、FLASHサービス要素502は、FLASHエアインターフェースを含むエアインターフェースなどのインターフェースを介して接続を確立し、維持することと関連付けられるパラメータの論理的まとまりである。FLASHサービス要素502は場所制約要素504と関連付けることができ、場所制約要素504は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するための場所(または接続点)を規定するパラメータの集合である。プロファイル500内に場所制約要素504が含まれるときには、場所制約要素504内に含まれる要素が規定するようにアクセスを制限することができる。場所制約要素504が含まれないことは、アクセスが規定の場所のリストに限定されず、ローミング契約など別の手段によって制限され得ることを示すものである。
プロファイル500は、さらに、ネットワーク要素506を含むことができ、ネットワーク要素506は、サービスのために加入者(端末)にアクセス権限を付与するための特定のネットワークと関連付けられるパラメータの集合とすることができる。アクセス権限は指示されるネットワークのセットだけに制限することができ、必要に応じて、他のネットワークを介して付与させないこともできる。ネットワーク要素506はネットワーク識別子要素508と関連付けることができ、ネットワーク識別子要素508は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するためのネットワークのグローバルに一意の識別子とすることができる。ネットワーク要素506は、さらに、ゾーン要素510と関連付けることができ、ゾーン要素510は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するためのネットワーク内の特定のゾーンと関連付けられるパラメータの集合として定義することができる。ネットワーク内のアクセス権限はゾーン要素510内で指示されるゾーンのセットだけに制限することができる。ゾーン要素510を含まないことにより、ネットワーク識別子要素508内で指示されるネットワーク内のアクセス権限が規定のゾーンのセットだけに制限されないことを示すことができる。
ゾーン要素510はゾーン識別子要素512に関連付けることができ、ゾーン識別子要素512は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するためのネットワーク内のゾーンのローカルで一意の識別子とすることができる。また、ゾーン要素510は基地局要素514と関連付けることもでき、基地局要素514は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するための(ネットワークのゾーン内の)特定の基地局またはアクセスノードと関連付けられるパラメータの集合として定義することができる。ゾーン内のアクセス権限は、基地局要素514内の指示される基地局のセットだけに制限することができる。基地局要素514を含まないことにより、指示されるゾーン内のアクセス権限が特定の基地局のセットに限定されないことを示すことができる。
基地局要素514は基地局識別子516と関連付けることができ、基地局識別子516は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するためのネットワークのゾーン内の基地局のローカルで一意の識別子とすることができる。基地局要素514は、さらに、リンク要素518と関連付けることもでき、リンク要素518は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するための(ネットワークのゾーン内の識別される基地局に対応する)特定のリンクと関連付けられるパラメータの集合とすることができる。例えば、基地局を介したアクセス権限をリンク要素518内で規定されるリンクのセットだけに制限することができ、プロファイル内にリンク要素518を含まないことにより、対応する基地局を介したアクセス権限が特定のリンクのセットだけに制限されないことを示すことができる。
リンク要素518は論理リンク制御識別子要素520と関連付けることができ、論理リンク制御識別子要素520は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するためのネットワークのゾーン内の基地局に対応するリンクのローカルで一意の識別子とすることができる。また、リンク要素518は接続要素522と関連付けることもでき、接続要素522は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するための特定の接続と関連付けられるパラメータの集合である。例えば、あるリンクを介するアクセス権限を指示される接続のセットだけに制限することができる。接続要素を含まないことにより、対応するリンクを介したアクセス権限が規定される接続のセットだけに制限されないことを示すことができる。よって、特定のリンクを介したアクセス権限がさらに制約されない場合、プロファイル500内に接続要素522を含まないことが望ましい。接続要素522は接続識別子要素524と関連付けることができ、接続識別子要素524は、加入者にサービスでのアクセス権限を付与するためのネットワークのゾーン内のリンクおよび基地局に対応する接続のローカルで一意の識別子とすることができる。
プロファイル500は、さらに、場所更新間隔要素526も含むことができ、場所更新間隔要素526は、無線端末が例えば「休眠」モードなどにある間に無線端末によって場所更新が実行されるべきである、連続する時間的インスタンスの間の(秒単位などの)期間とすることができる。監視間隔要素528は「休眠」モードにある間に無線端末によって呼び出しの監視が行われるべきである、連続する時間的インスタンスの間の(ミリ秒単位などの)期間を示すことができる。プロファイル500はさらに(以下で詳細に説明する)サービスセット要素530を含むことができ、サービスセット要素530は、サービスを使用可能にし、制御することに関連するサービスおよび加入者サービスの論理データ構成のセットを含むことができる。このような要素530は、特定の端末(無線端末など)と関連付けられるいくつかのトラヒックフローに関連するQoSパラメータを含むことができる。また、要素530は、アクセスノードからの動的サービス品質構成のための事前許可テンプレートまたはデータも含む。QoSパラメータを含むプロファイルを構成する情報は、XMLを使って伝達することができ、この情報の、データ型、フォーマット、および/または値制限などの構造および他の特性は、関連するXMLスキーマによって定義することができる。
次に図6を参照して、(図5のサービスセット要素530のような)例示的サービスセット要素600を図示し、説明する。しかし、このような要素は、単に、一例として示すものにすぎず、図の要素および/または要素間の論理的関連は、特許請求する主題に従って、削除、変更することも保持することもできることを理解すべきである。QoSの定義および制御は、サービスセット要素600内の2つのデータ構成、すなわちサービスクラス要素602と加入者サービス要素604のデータ構成の少なくとも一部に基づくことができる。「加入者」サービス要素として図示されているが、このような要素は、無線端末などの加入者機器に関連付けることもできることが分かる。よって、加入者サービス要素は、端末の指示の識別および/または加入者の指示の識別の結果としてプロファイル内に含めることもできる。提供されるべきサービスに応じて、プロファイルにはこれらのデータ構造のどちらかまたは両方が複数存在していてもよい。サービスクラス要素602(データ構成)は、特定のサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローのQoS処理を規定する共通の機構を提供することができる。例えば、ホスト機器に/ホスト機器から提供されるパケットは1以上のトラヒックフローに分類され、所与のトラヒックフローは、特定のアプリケーションに対応する特定のパケットストリームだけを含むこともあり、複数のアプリケーションに対応するパケットストリームの集合を含むこともある。
次いで、識別された各トラヒックフローを、1以上のサービスクラス要素(602)のインスタンスと関連付けることができる。各識別トラヒックフローの関連サービスクラスは、ホスト機器および/またはアクセスノード(アクセスルータ、基地局など)のアドミッション制御、スケジューリング、およびトラヒック調整機能のための基礎を提供することができる。サービスクラス要素602はQoS処理に関連し得るが、サービスセット要素600は、ポリシ制御(サービスの許可など)およびサービス定義(パラメータ値の設定、識別されたトラヒックフローとQoSをサポートするための特定のサービスクラスのインスタンスとの関連付けなど)に関連し得る。各サービスセット要素はゼロ以上のサービスクラス要素およびゼロ以上の加入者サービス要素を含むことができる。
次に図7を見ると、(図6に示すサービスクラス要素602のような)例示的サービスクラス要素が示されている。この場合もやはり、サービスクラス要素700は、プロファイル内のQoS処理を定義する1つの特定の方式の一例として示すものである。プロファイル内のQoS処理を定義する別の方式も発明者らによって企図されており、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるものである。サービスクラス要素700はサービスクラス識別子702を含むことができ、サービスクラス識別子702は定義されるサービスクラスのグローバルに一意の(32ビットなどの)識別子とすることができ、xとyを、それぞれ、サービスクラス識別子702の第1のビット数(接頭部)と第2のビット数(接尾部)に対応する16進値とし得る表記x:yを使って表わすことができる。例えば、特定の事業者または標準機構によって定義されるサービスクラスのセットは、共通のサービスクラス識別子接頭部を利用することができる。
また、サービスクラス要素700は、アドミッション優先度要素704も含むことができる。専用リソースの割り振りを必要とする配信目標を規定しているサービスクラス(最低速度および/または待ち時間限度を規定するサービスクラスなど)では、アドミッション優先度要素704が、リソース割り振りのアドミッション制御決定を行うためにこのようなサービスクラスの相対的順序を指示する。アドミッション優先度の具体的用法は実施ごとに異なっていてもよく、可能な用法には、保留中のリソース割り振り要求の優先度待ち行列および/またはリソース割り振りの優先使用順位が含まれる。
最高速度要素706は、特定のサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに提供され得る最高データ転送速度を指示することができる。最高速度要素706はさらに、トークン速度要素708およびバケット深さ要素710内で記述されるような、トークンバケットパラメータによって定義することができる。トークン速度要素708は、キロビット/秒単位(キロは1000を表す)とすることができ、バケット深さ要素710は、例えばバイト単位などとすることができる。
最低速度要素712は、サービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに提供されるべき目標最低データ転送速度を指示することができる。最低速度要素712はさらに、トークン速度要素714、バケット深さ要素716、ピーク速度要素718、最小規制単位要素720、および最大パケットサイズ要素722によって定義することができる。トークン速度要素714およびピーク速度要素718は、キロビット/秒単位(キロは1000を表す)とすることができ、バケット深さ要素716、最小規制単位要素720、および最大パケットサイズ要素722はバイト単位とすることができる。
共用重み要素724は、あるサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローが、サービスを求めて別のサービスクラスインスタンスと関連付けられるトラヒックフローと競合するときに受け取るべきサービスの相対的割合(速度やリソースなど)を指示するのに利用することができる。よって、受け入れられたすべてのサービスクラスインスタンスの配信目標(最低速度および/または待ち時間限度)が満たされた後で、残りのサービス容量があれば、(最高速度を指示するなどによって)通常は制限されない競合するサービスクラスインスタンスの間で、各インスタンスに対応する共用重みに比例して分配される必要がある。
待ち時間許容度要素726は、あるサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに属するパケットの許容アクセスリンク待ち時間を指示し、アクセスリンク待ち時間は、待ち行列、スケジューリング、および伝送と関連付けられる遅延を含む。このサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに属するパケットは、高い確率で、指示される許容度を下回る待ち時間を有するアクセスリンクを介して配信されるはずである。一例として、待ち時間許容度要素726はミリ秒単位と関連付けることができる。
損失許容度要素728は、あるサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに属するパケットの損失の許容される確率を指示することができ、損失源には、待ち行列管理および回復不能な伝送誤差が含まれる。識別されるサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに属するパケットは、指示される許容度を下回る損失確率を有するアクセスリンクを介して配信されるはずである。損失許容度要素728は、例えば、100,000パケット当たりの損失パケット数に関連するデータなどを含むことができる。差別化サービス(DS)コードポイント730は、識別されるサービスクラスのインスタンスと関連付けられるトラヒックフロー内のパケットがこれを用いてマークされるべきであるDSコードポイントを指示することができる。
圧縮ヒント要素732は、サービスクラスの特定のインスタンスと関連付けられるトラヒックフローに属するパケットにヘッダ圧縮を適用できる可能性が高いことを指示することができる。圧縮ヒント要素732は、適用できる圧縮の種類および/または圧縮に必要なパラメータを決定するのに役立つ情報を含むことができる。
図8を参照して、(図6の加入者サービス要素604のような)例示的加入者サービス要素800を図示し、説明する。この場合もやはり、要素800は、サービスを定義する1つの具体的方式として示すものである。サービスを定義する他の方式も発明者らによって企図されており、添付の特許請求の範囲内に含まれるものである。加入者サービス要素800は加入者サービス識別子要素804を含むことができ、加入者サービス識別子要素804は、ある加入者サービスのグローバルに一意の識別子とすることができ、xとyを、それぞれ、加入者サービス識別子要素804の最初のビットセット(接頭部)と最後のビットセット(接尾部)に対応する16進値とし得る表記x:yを使って表わすことができる。特定の事業者または規格団体によって定義される加入者サービスのセットは共通の加入者サービス識別子接頭部を使用することができる。領域要素806は、加入者サービスが関連付けられているドメインを指示することができ、領域要素806を含まないことによって、加入者サービスがローカルドメインと関連付けられていることを示すことができる。これは、様々なネットワーク事業者間でのローミング時にサービスをより適切に制御するための基礎を提供する。
加入者サービス要素800はポリシ決定点(PDP)識別子要素810を含むことができる。PDP識別子要素810は、特定の加入者サービスと関連付けられるQoS構成変更要求に使用されるべきPDPの、IPアドレスやホスト名といった識別子とすることができる。加入者サービス要素800はさらに、対応するアクセスリンクを介してアクセスルータから加入者にトラヒックを出す(egress)のに適用可能なサービスクラスインスタンス、フィルタ規則、およびサービスクラスインスタンステンプレートの論理的まとまりであるEgress要素812と、対応するアクセスリンクを介して加入者からアクセスルータにトラヒックを入れる(ingress)のに適用可能なサービスクラスインスタンス、フィルタ規則、およびサービスクラスインスタンステンプレートの論理的まとまりであるIngress要素814とを含むことができる。
Egress要素812とIngress要素814は、それぞれ、1以上のサービスクラスインスタンス要素816、818を含むことができる。サービスクラスインスタンス要素816および818は、例えば、これのインスタンスが必要とされ、トラヒックフローが1以上のフィルタ規則によってこれと関連付けられる特定のサービスクラス要素を識別するなど、静的サービスクラスインスタンスを定義することができる。静的サービスクラスインスタンスは、概念的には、特定のサービスクラスの永続的に要求されるインスタンスとみなすことができる。対応するサービスクラスのパラメータによっては、アドミッション制御決定が必要とされる。よって、任意の時点において、静的サービスクラスインスタンスは、リソース可用性およびアドミッション優先度によって、働きかけられる(受け入れられるなど)こともそうでないこともあるが、可能なときにはいつでもアクティブにされる必要がある。
また、Egress要素812とIngress要素814は、それぞれ、1以上のフィルタ規則要素820、822も含むことができる。フィルタ規則要素820、822は、トラヒックフローに属するパケットを定義されるサービスクラスインスタンスとマップするための分類フィルタ規則を定義する。各フィルタ規則要素は、他のフィルタ規則要素と比べた当該のフィルタ規則要素が適用されるべき順序を指示する優先度、パケットマッチング基準の仕様(1以上のパケットヘッダまたはペイロードフィールドに対応する値または値の範囲など)、およびマッチするパケットが関連付けられるべきサービスクラスインスタンスの指示を含むことができる。また、フィルタ規則要素820、822は、トラヒックフローに属するパケットをヌルサービスクラスのインスタンスにマップすることによってこれらを廃棄するのに使用することもできる。
また、Egress要素812とIngress要素814は、それぞれ、1以上のサービスクラスインスタンステンプレート要素830、840も含むことができる。サービスクラスインスタンステンプレート要素830、840は、これのインスタンスが動的に要求され得る特定のサービスクラス要素を識別するなど、動的なサービスクラスインスタンスの事前許可を規定すると共に、要求されるサービスクラスインスタンスに関するポリシ制約条件、および/または要求されるサービスクラスインスタンスとトラヒックフローを関連付けるのに使用されるフィルタ規則を規定する。
図9を参照すると、前述の変更可能なプロファイルを用いることのできる例示的ローミングシステム900が示されている。システム900には、加入者ホスト(SH)910が、在圏網920、すなわちSH910のホーム網930以外のネットワークを介してアクセス権限を獲得するローミングシナリオが示されている。この例では、典型的には、ホーム網事業者と在圏網事業者の間にローミング契約940が存在し得る。ホーム網事業者は、典型的には、SH910の認証およびアクセス権限の付与に関与し得る。ホーム事業者がSH910にアクセス権限を付与したと仮定すると、在圏網事業者は、SHに、在圏網事業者のローカルアクセス網を介してサービスを受けさせることができる。しかし、基本ネットワークサービスおよび上位層サービスを、どちらかまたは両方のネットワーク事業者が提供することもできる。システム900内の破線は、基本ネットワークサービスおよび/または上位層サービスを概念的に表している。ローミング時には、SH910は、在圏/ローカルドメイン920、ホーム網もしくはドメイン930、またはこれら両方からサービスを受けることも可能である。よって、加入者サービス機構(サービスの許可を指示する加入者プロファイルなど)は、どちらかのドメインによるサービスのサポートを可能にするのに十分な情報を提供する必要がある。また、シナリオのシステム900は、ホーム網930が移動体仮想網事業者(MVNO)である事例など、MVNOの一例も表し得る。この場合、MVNOは、要求されるネットワーク要素および「ローミング」をサポートするソフトウェアを含み得るが、アクセス網は含まない。よって、SH910は、管理上は、MVNOと関連付けられているが、ホーム網930に直接アクセスすることはできず、在圏網920によってローミングしているように見える。
図10を参照すると、システム1000には、仮想ホーミングシナリオが示されている。システム1000で示す仮想ホーミングシナリオは、仮想ホーム1030がMVNOである事例など、MVNOをサポートする別の例を表しており、また、仮想ホーム1030が構内網である事例など、仮想私設網(VPN)をサポートする例も表している。前述のシステム900との一般的な区別は、システム1000においては、SH1010が、管理上は、これを介してアクセス権限を獲得するローカル網1020と関連付けられており、ローカル網1020がホーム網である点にある。よって、ローカル/ホーム網事業者は、典型的には、SH1010の認証およびアクセス権限の付与に関与するはずである。しかし、SH1010は、図示する仮想ホーム1030との関連も有し、仮想ホーム1030は、MVNOまたは、VPNサービスが提供されるべき、企業などの民間団体とすることもできる。システム900の場合と同様に破線が描かれているが、これはアドレス指定/経路指定などの基本ネットワークサービス、ならびに潜在的に上位層サービスが、ホーム/ローカルドメイン1020、仮想ホームドメイン1030、またはこれら両方によって提供され得ることを示すものである。
図11を参照すると、システム1100には、仮想ホーミングおよびローミングのシナリオが示されている。システム1100は、前述のシステム900とシステム1000に示すシナリオの組み合わせを表している。この例では、SH1110は、在圏網1140を介してアクセス権限を獲得する間、ホーム網1120および仮想ホーム1130と関連付けられている。この場合もやはり、ホーム網事業者は、典型的には、SH1110の認証およびアクセス権限の付与に関与するはずである。しかし、このシステム1100には3本の破線矢印が描かれており、これらは、アドレス指定/経路指定などの基本ネットワークサービス、ならびに潜在的上位層サービスが在圏/ローカルドメイン1140、ホームドメイン1120、仮想ホームドメイン1130、またはこれら3つのドメインの組み合わせによって提供され得ることを示している。
図12を参照すると、プロファイル変更およびローミングに関連する方法1200が示されている。説明を簡単にするために、この方法を一連の動作として図示し、説明するが、この方法は、この動作順序だけに限定されるものではなく、いくつかの動作は、1以上の実施形態によれば、本明細書で図示し、説明している順序と異なる順序で行われてもよく、かつ/または他の動作と同時に行われてもよいことを理解し、認めるべきである。例えば、方法は、代替として、状態図の場合のように、一連の相互関連する状態または事象として表わすこともできることを当分野の技術者は理解し、認めるであろう。さらに、特許請求する主題による方法を実施するのに必ずしも図示のすべての動作が使用されなくてもよい。
図12を詳細に参照して方法1200を説明する。方法1200は1202から開始し、1204で、在圏網にサービスを求める要求が生成される。例えば、移動端末は、最初に、ホーム網を介して許可を受けており、現在移動端末は、これの所在地により、在圏網またはドメインとも呼ばれる後続のネットワークにアクセス権限を要求している。1206で、ホーム網にプロファイルが要求される。このような要求は、1204のサービスを求める要求に応答して在圏網によって生成され得る。プロファイルは、現在、例えば、この端末がホーム網によって許可されたときにサポートされているサービス品質パラメータなどのサービスを規定している。1208で、ホーム網によってアクセス権限付与が生成されると、ホーム網から在圏網にプロファイルが送信される。前述のように、ホーム網は、移動体仮想網事業者(MVNO)や他の仮想私設網構成要素によって提供されるような仮想態様を含むことができる。
アクセス権限付与は、ホーム網と在圏網の間でハンドシェーク信号またはコードが交換された後で行われ得る。1210で、受け取られたプロファイルは、必要に応じて、元のままとすることも、変更することもできる。プロファイル変更には、プロファイルにサービスを追加すること、プロファイルからサービスを削除すること、および/またはプロファイル内の個々のサービスに関連するパラメータを調整することが含まれ得る。よって、在圏網は、受け取ったプロファイルを考慮してホーム網と類似のサービスを提供することもでき、プロファイルから1以上のサービスが削除されている場合には縮小されたサービスセットを提供することもでき、在圏網が受け取ったプロファイルにサービスを追加する場合にはサービスのスーパーセットを提供することもできる。1212において、プロファイルを用いて、無線アクセス端末に所望のサービスセットを提供することが出来る。
次に図13および14をまとめて見ると、端末、事業者網、アクセスノード、およびこれらのトラヒックフローに関して、プロファイル変更およびローミングに関連するシステムが示されている。各システムは一連の相互関連機能ブロックとして表わされており、各ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の適切な組み合わせによって実施される機能を表わすことができる。
図13を詳細に参照すると、システム1300は在圏網からの通信を円滑に行わせる。システム1300は、ホーム網から生成された加入者プロファイルを受け取る論理モジュール1302を含む。論理モジュール1304は加入者プロファイルを変更するのに用いられ、論理モジュール1306は、一部は変更された加入者プロファイルに基づいてサービスを提供するのに利用される。加入者プロファイルを変更することは、プロファイルのサービスの追加もしくは削除を行うこと、またはプロファイル内のパラメータを変更/編集することを含むことができる。
次に図14を参照すると、システム1400は、ローミング環境においてホーム網からの通信を円滑に行わせる。システム1400はホーム網から加入者プロファイルを生成する論理モジュール1402を含む。これは、プロファイルへの変更を可能にするために加入者プロファイルに注釈をつける論理モジュール1404およびホーム網へのアクセス権限を付与する論理モジュール1406を含む。
図15を参照すると、ネットワーク間のローミングにプロファイルデータを用いることのできる例示的ネットワーク例1500が示されている。システム1500には、加入者ホスト(SH)1520がアクセス権限を獲得するための2つのアクセスルータ(AR)1514および1518を備える事業者の相互接続網1510、ならびにいくつかの別のネットワーク要素が示されている。様々な要素間の論理インターフェースは破線を使って示されている。AR1514〜1518はサービス制御の状況におけるネットワーク要素である。というのは、これらはこの事業者のインフラストラクチャを介して利用できるサービスへのアクセス権限を制御し、アクセスリンクを介してかかるサービスのQoSを直接制御するために配置されているからである。しかし、完璧な解決法においては、いくつかの他のネットワーク要素が、例えばAR1514〜1518の動作を制御するなどの役割を果たす可能性もある。以下の説明で、システム1500に示す各論理インターフェースおよび関連するネットワーク要素を検討する。
個別加入者ベースでサービスを制御するという概念にとって基本となるのは信頼される加入者識別情報(またはSH1520と関連付けられた加入者識別情報)の指示である。典型的には、ネットワークおよび上位層サービスへのアクセス権限が付与される前に、拡張可能認証プロトコル(EAP)などを使って、加入者の指示する識別情報が認証される。この初期認証許可プロセスは、一般に、リモートダイヤルインユーザサービス(RADIUS)プロトコルなどを使った、AR1514〜1518などアクセス権限の要求に介在する要素と別個の認証許可サーバ(AAS)1530との間の通信を伴う。加入者の識別情報がAAS1530によって認証され、加入者1520にアクセス権限の獲得が許可される場合には、アクセス権限が付与されるという指示がAAS1530からアクセス権限の要求に介在する要素に返される。
初期アクセス権限付与に続いて、AR1514〜1518は、課金サーバ(ACS)1540へのパケット/バイト数などの課金情報の送信を開始する。従来からのIPベストエフォートサービスは、しばしば、送受信されるトラヒックの単純な総パケット/バイト数だけからなる。しかし、より豊富な加入者サービスセットのサポートでは、サービスベースの課金および請求を可能にする課金機構を用いる可能性も高い。よって、AR1514〜1518によって収集/報告されるなどの課金情報は、使用されるサービスおよび/または提供されるQoSのレベル関する詳細を含むべきである。
本明細書に提示するアーキテクチャによれば、SH1520は、これの接続点をあるARから別のARに変更することがあり、このプロセスを一般にハンドオフという。モバイルIP(MIP)はIP相互接続網における移動度をサポートする一手法であり、トンネルを使って経路指定/転送を管理し、よって、モバイルホストが接続点を変更する際に同じアドレスを使用し続けることを可能にする。コンテキスト転送(CT)の機構を用いて、ハンドオフ時のサービス分断を最小限に抑えることができる。ハンドオフ時にAR間でサービス許可およびQoS構成に関する情報を転送することにより、新しいARを介して同等のサービスをより迅速に、効率よく確立することができる。新しいARに移動するSH1520と関連付けられるQoS構成情報を受け取ると、新しいARは、指示されるサービスを提供する前に、十分なリソースが利用可能であるかどうか判定するためのアドミッション制御を行う必要があることに留意されたい。
リソース制御インターフェース1550は、SH1550が初期アクセス権限付与に続いてQoS構成変更を要求するためのシグナリングプロトコルを用いる。前述のように、これは、動的条件が必要とするようにSH1520によって要求され得る利用可能なQoSデータおよびパラメータのセットを含む。一般には、SH1520と、SHがやりとりする相手の別のホストの間でエンドツーエンドQoSがサポートされていると想定することはできない。しかし、システム1500は、幅広いサービス範囲について、リソース予約が、データパス全体に沿ってではなくAR1514〜1518においてのみ必要とされるQoSアーキテクチャを提供する。データパスに沿った別のノードにおいてリソース予約が必要とされる場合には、代替の、または追加のリソース制御シグナリングが使用され得る。モデルによれば、SH1520は、送信と受信両方のトラヒックのためにリソースを要求することができるはずである。システム1500にはSH1520とARの間のリソース制御インターフェース1550が示されているが、SHの代わりに、事業者の相互接続網1510内の要素、事業者ホスト(OH)またはアプリケーションサーバから、同等の、または類似のリソース制御リソース制御インターフェースを介してQoS構成をサポートすることも可能である。
ポリシ制御インターフェース1554は、リソース制御インターフェース1550を介して要求されるなどの、QoS構成変更の許可をチェックするための機構を表す。ポリシ制御インターフェース1554は、AR1514とPDP1560として機能する不特定のネットワーク要素の間に示されており、PDP機能は、例えば、専用ポリシサーバ、アプリケーションサーバ、または他の何らかのネットワーク要素などに位置し得ることに留意されたい。この区別が生じる可能な理由は、PDP機能1560の適切な配置が個々のサービスに依存することである。一般には、異なるサービスを異なるPDPと関連付けられることさえも可能であり、よって、本発明のいくつかの実施形態によれば、サービス定義は関連付けられるPDPの指示を含む。
図16に、例えば、無線端末といった無線通信装置とすることのできる通信装置1600を示す。加えて、または代替として、通信装置1600は有線網内に置くこともできる。通信装置1600は、端末のQoSデータ(および端末と関連付けられるトラヒックフロー)に対してかかる装置を構成するための命令を保持することのできるメモリ1602を含むことができる。加えて、通信装置1600は、メモリ1602内の命令および/または別のネットワーク機器から受け取られる命令を実行することのできるプロセッサ1604を含み、これらの命令は、通信装置1600または関連する通信装置を構成することに関連するものとすることができる。
メモリ1602は、1以上のサービスと関連付けられたプロファイルを受け取る命令を保持し、プロファイルは、ホーム網構成要素と関連付けることができ、在圏網構成要素を介して変更することができ、ローミングアクセス端末にサービスを提供するのに用いられる。別の態様において、メモリは、1以上のサービスと関連付けられるプロファイルを生成する命令を保持し、プロファイルは、ホーム網構成要素と関連付けることができ、サービス記述コンポーネントによって変更することができる。プロファイルは、例えば、ローミングアクセス端末にサービスを提供するのに用いることができる。
本明細書で説明する1以上の実施形態での別の状況を提供するために、図17に、通信リンクによって相互接続されている複数のノードを備える例示的通信システム1700を示す。システム1700は直交周波数分割多重(OFDM)信号を使用し、無線リンクを介して情報を交換する。しかし、符号分割多元接続(CDMA)信号や時分割多元接続(TDMA)信号など、他の種類の信号も(地上網で使用される信号と共に)企図されている。通信システム1700内のノードは、インターネットプロトコル(IP)などの通信プロトコルに基づき、メッセージなどの信号を使って情報を交換する。システム1700の通信リンクは、例えば、配線、光ファイバケーブル、および/または無線通信技術などを使って実施される。システム1700は複数の終端ノード1702〜1712を含み、終端ノード1702〜1712は、複数のアクセスノード1714〜1718を介して通信システム1700にアクセスする。終端ノード1702〜1712は、例えば、無線通信機器や端末などとすることができ、アクセスノード1714〜1718は、例えば、無線アクセスルータや基地局などとすることができる。また、通信システム1700は、相互接続を可能にし、または特定のサービスもしくは機能を提供するのに使用されるいくつかの他のノード1720〜1730も含む。
通信システム1700には、アクセス制御ノード1720、移動度サポートノード1722、ポリシ制御ノード1724およびアプリケーションサーバノード1726を含むネットワーク1760が示されており、これらのノードはすべて、それぞれ、対応するネットワークリンク1732〜1738によって中間ネットワークノード1728に接続されている。実施形態によっては、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(RADIUS)やDiameterサーバなどのアクセス制御ノードが、終端ノードおよび/または終端ノードと関連付けられるサービスの認証、許可、および/または課金をサポートする。実施形態によっては、モバイルIPホームエージェントおよび/またはコンテキスト転送サーバなどの移動度サポートノード1722が、終端ノードへの/からのトラヒックの宛先変更および/またはアクセスノード間での終端ノードと関連付けられる状態の転送などによって、アクセスノード間における終端ノードの、ハンドオフなどの移動度をサポートする。実施形態によっては、ポリシサーバやポリシ決定点(PDP)などのポリシ制御ノード1724が、サービスまたはアプリケーション層セッションのためのポリシ許可をサポートする。実施形態によっては、セッション開始プロトコルサーバ、ストリーミングメディアサーバ、他のアプリケーション層サーバなどのアプリケーションサーバノード1726が、終端ノードから利用できるサービスのためのセッションシグナリングをサポートし、かつ/または終端ノードから利用できるサービスまたは内容を提供する。
ネットワーク1760内の中間ネットワークノード1728は、ネットワークリンク1734を介して、ネットワーク1760から見て外部にあるネットワークノードとの相互接続を提供する。ネットワークリンク1734は中間ネットワークノード1730に接続されており、中間ネットワークノード1730は、ネットワークリンク1736〜1740を介して、それぞれ、アクセスノード1714、1716および1718にさらなる接続を提供する。各アクセスノード1714〜1718は、それぞれ、対応するアクセスリンク1742〜1752を介して、それぞれ、終端ノード1702〜1712への接続を提供するものとして示されている。通信システム1700では、各アクセスノード1714〜1718は、無線アクセスリンクなどの無線技術を使ってアクセスを可能にするものとして示されている。しかし、アクセスの提供に関連しては有線技術も利用され得る。各アクセスノード1714〜1718の通信セル1754〜1758などの無線カバレージエリアは、対応するアクセスノードを取り囲む円として示されている。
通信システム1700は、本明細書で述べる様々な実施形態の説明の基礎として使用することができる。代替の実施形態では、様々なネットワークトポロジを含み、(ネットワークノード、アクセスノード、終端ノード、ならびに様々な制御、サポート、およびサーバノードを含む)ノードの数と種類、リンクの数と種類、および様々なノード間の相互接続性が通信システム1700のものと異なっていてもよい。加えて、通信システム1700に示す機能エンティティのいくつかが省略され、または組み合わされてもよい。また、これらの機能エンティティの場所または配置が変更されてもよい。
図18に、無線端末などの例示的終端ノード1800を示す。終端ノード1800は、終端ノード1702〜1712(図17)のいずれか1つとして使用され得る装置の図である。終端ノード1800は、バス1810によって相互に結合されたプロセッサ1802、無線通信インターフェースモジュール1804、ユーザ入力/出力インターフェース1806およびメモリ1808を含む。したがって、バス1810を介して、終端ノード1800の様々な構成要素は情報、信号およびデータを交換することができる。終端ノード1800の構成要素1802〜1808はハウジング1812内部に位置することができる。
無線通信インターフェースモジュール1804は、終端ノード1800の内部構成要素が、外部機器およびアクセスノードなどにネットワークノードとの間で信号を送受信するための機構を提供する。無線通信インターフェースモジュール1804は、例えば、無線通信路などを介して、終端ノード1800を他のネットワークノードに結合するのに使用される、対応する受信用アンテナ1816を備える受信側モジュール1814、および対応する送信用アンテナ1820を備える送信側モジュール1818などを含む。
また、終端ノード1800は、キーパッドなどのユーザ入力装置1822、およびディスプレイなどの出力装置1824も含み、これらはユーザ入力/出力インターフェース1806を介してバス1810に結合されている。よって、ユーザ入力装置1822/出力装置1824は、ユーザ入力/出力インターフェース1806およびバス1810を介して、終端ノード1800の他の構成要素と情報、信号およびデータを交換することができる。ユーザ入力/出力インターフェース1806および関連する装置1822、1824は、ユーザが終端ノード1800を様々なタスクを達成するように操作するための機構を提供する。詳細には、ユーザ入力装置1822およびユーザ出力装置1824は、ユーザに、終端ノード1800、ならびに、終端ノード1800のメモリにおいて実行される、モジュール、プログラム、ルーチンおよび/または関数などのアプリケーションを制御させる機能を提供する。
プロセッサ1802は、メモリ1808に含まれるルーチンなどの様々なモジュールの制御下で、終端ノード1800の動作を、様々なシグナリングおよび処理を実行するように制御する。メモリ1808に含まれるモジュールは、起動時に、または他のモジュールによって呼び出されたときに実行される。モジュールは、実行されると、データ、情報、および信号を交換する。また、モジュールは、実行されると、データおよび情報を共用することもできる。終端ノード1800のメモリ1808は、制御シグナリングモジュール1826、アプリケーションモジュール1828、およびトラヒック制御モジュール1830を含み、トラヒック制御モジュール1830はさらに構成情報1832および様々な追加モジュールを含む。
制御シグナリングモジュール1826は、トラヒック制御モジュール1830ならびに構成情報1832および包含する様々なモジュールなどを含めて、終端ノード1800の様々な態様の動作および/または構成を制御するための、メッセージなどの信号の受信および送信に関連する処理を制御する。実施形態によっては、制御シグナリングモジュール1826は、終端ノード1800および/または制御シグナリングモジュール1826によってサポートされる1以上のシグナリングプロトコルに関連する、パラメータ、状況および/または他の情報などの状態情報を含むことができる。詳細には、制御シグナリングモジュール1826は、終端ノード識別情報および/またはパラメータ設定などの構成情報、ならびに現在の処理状態、保留中のメッセージトランザクションの状況などの動作情報を含む。
アプリケーションモジュール1828は、終端ノード1800によってサポートされる1以上のアプリケーションに関連する処理および通信を制御する。実施形態によっては、アプリケーションモジュール1828の処理は、ユーザ入力/出力インターフェース1806を介する情報の入力/出力、アプリケーションと関連付けられる情報の操作、および/またはアプリケーションと関連付けられるメッセージなどの信号の受信または送信に関連するタスクを含むことができる。実施形態によっては、アプリケーションモジュール1828は、アプリケーションモジュール1828によってサポートされる1以上のアプリケーションの動作に関連する、パラメータ、状況および/または他の情報などの状態情報を含む。詳細には、アプリケーションモジュール1828は、ユーザ識別情報および/またはパラ設定などの構成情報、ならびに現在の処理、保留中の応答の状況などの動作情報を含む。アプリケーションモジュール1828によってサポートされるアプリケーションには、例えば、IP上の音声(VoIP)、ウェブ閲覧、音声/映像ストリーミング、インスタントメッセージング、ファイル共用、ゲームなどが含まれる。
トラヒック制御モジュール1830は、無線通信インターフェースモジュール1804を介したメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の受信および送信に関連する処理を制御する。例示的トラヒック制御モジュール1830は、構成情報1832、ならびに、関連するパケットのシーケンスなど、パケットおよび/またはトラヒックフローのQoSの様々な態様を制御する様々な追加モジュールを含む。様々な追加モジュールが含まれるのは、実施形態によっては、トラヒック制御の特定の態様をサポートするのに必要とされる特定の機能および操作を実行するためである。モジュールは、トラヒック制御の機能要件により、必要に応じて省略され、かつ/または組み合わされてもよい。トラヒック制御モジュール1830に含まれる各追加モジュールの説明は以下のとおりである。
アドミッション制御モジュール1834はリソース利用度/可用性に関連する情報を維持し、望ましくは特定のトラヒックフローと関連付けられるQoSパラメータをサポートするのに十分なリソースが利用可能であるかどうか判定する。アドミッション制御モジュール1834によって維持されるリソース可用性情報には、例えば、パケットおよび/またはフレーム待ち行列容量、スケジューリング容量、ならびに1以上のトラヒックフローをサポートするのに必要な処理およびメモリ容量などが含まれる。制御シグナリングモジュール1826、アプリケーションモジュール1828および/または終端ノード1800に含まれる他のモジュールは、新しい、または変更されたトラヒックフローをサポートするのに十分なリソースが利用できるかどうか判定するためにアドミッション制御モジュール1834に問い合わせることができ、この場合、アドミッション制御の判定は、特定のトラヒックフローのQoSパラメータおよびプロファイル内で定義されているQoSパラメータの関数である。構成情報1832は、次の要求を拒絶する前に割り振られ得るリソースの割合を指示するアドミッション制御閾値など、アドミッション制御モジュール1834の動作に影響を及ぼすパラメータ設定などの構成情報を含むことができる。
アップリンクリンクスケジューラモジュール1836は、終端ノード1800からアクセスノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1804を介して送られるべき、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報のための、順序および/またはタイミングなどの送信スケジューリング、ならびに、情報符号化速度、送信タイムスロット、および/または送信電力などの送信リソースの割り振りに関連する処理を制御する。アップリンクリンクスケジューラモジュール1836は、送信のスケジューリングを行い、1以上のトラヒックフローと関連付けられるQoSパラメータの関数として送信リソースを割り振ることができる。実施形態によっては、アップリンクリンクスケジューラモジュール1836によって行われるスケジューリングおよび/またはリソース割り振り操作は、さらに、通信路条件および電力バジェットなど他の要因の関数である。
アップリンクリンクPHY/MACモジュール1838は、終端ノード1800からアクセスノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1804を介した、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の送信に関連する物理(PHY)層および媒体アクセス制御(MAC)層処理を制御する。例えば、アップリンクリンクPHY/MACモジュール1838の動作は、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の送信を調整するための、信号やメッセージなどの制御情報の送信と受信両方を含む。構成情報1832は、送信に使用されるべき周波数、帯域、通信路、拡散符号、ホッピング符号(hoping code)、終端ノード1800と関連付けられる識別子、割り当て要求通信路の使用を規定する要求辞書など、アップリンクリンクPHY/MACモジュール1838の動作に影響を及ぼす、パラメータ設定などの構成情報を含むことができる。
アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1840は、終端ノード1800からアクセスノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1804を介したメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の送信に関連する論理リンク制御(LLC)層処理を制御する。アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1840は、紛失パケットまたはフレームの再送信など、自動再送信要求(ARQ)機能と関連付けられる処理を含む。アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1840は、例えばさらに、型フィールドによるマルチプロトコル多重化/逆多重化やチェックサムフィールドの利用による誤り検出などの追加機能を提供するための、パケットなどの上位層メッセージへのLLCヘッダおよび/またはトレーラの追加に関連する処理を含むこともできる。アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1840は、さらに、パケットなどの上位層メッセージの、アップリンクリンクPHY/MACモジュール1840によって送られる、フレームなどの複数の下位部分への細分化を行うこともできる。構成情報1832は、ARQウィンドウサイズ、最大再送信回数、廃棄タイマなど、アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1840の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
アップリンクリンク待ち行列管理モジュール1842は、終端ノード1800からアクセスノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1804を介して送られるべきデータ情報の格納に関連する情報を維持し、処理を制御する。アップリンクリンク待ち行列管理モジュール1842は、例えば、送信を待っているデータ情報の格納を制御し、トラヒックフローごとに送信を待っているデータ情報に関する状態情報を維持することができ、例えば、各トラヒックフローと関連付けられたパケットが別々の待ち行列に格納される。例えば、アップリンクリンク待ち行列管理モジュール1842は、先頭破棄、末尾破棄、およびランダム初期検知(RED)などの様々なアクティブキュー管理(AQM)機構など、様々な待ち行列管理法および/または機能をサポートする。構成情報1832は、待ち行列限度、廃棄戦略、および/または1つもしくは複数のトラヒックフローと関連付けられるAQM閾値など、アップリンクリンク待ち行列管理モジュール1842の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
アップリンクリンク分類モジュール1844は、終端ノード1800からアクセスノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1804を介して送られる前に、データ情報を特定のトラヒックフローに属するものとして識別することに関連する処理を制御する。実施形態によっては、無線通信インターフェースモジュール1804を利用して送られるべきメッセージ、パケット、および/またはフレームは、1以上のヘッダおよび/またはペイロードフィールドの検査に基づき、アップリンクリンク分類モジュール1844によって様々なトラヒックフローの1つに属するものとして分類される。アップリンクリンク分類モジュール1844による分類の結果は、アップリンクリンク待ち行列管理モジュール1842、およびメモリ1808内の他のモジュールによる分類データ情報の処理に影響を及ぼすことができる。例えば、この結果は、メッセージ、パケット、および/またはフレームが格納のために関連付けられる特定の待ち行列を決定し、さらにスケジューリングなどの後続処理にも影響を及ぼす。構成情報は、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報を、1以上のトラヒックフローに属するものとして関連付けるのに使用される基準を規定する1以上の分類フィルタ規則のセットなど、アップリンクリンク分類モジュール1844の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1846は、無線通信インターフェースモジュール1804を介したデータ情報の受信に関連するPHY層およびMAC層の処理を制御する。ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1846の動作は、データ情報の受信を調整するための制御情報の送信と受信両方を含むことができる。構成情報1804は、受信に使用されるべき周波数、帯域、通信路、拡散符号またはホッピング符号、終端ノード1800と関連付けられた識別子など、ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1846の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1848は、無線通信インターフェースモジュール1804を介したデータ情報の受信に関連するLLC層処理を制御する。ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1848は、紛失パケットまたはフレームの再送信など、ARQ機能と関連付けられる処理を含む。例えば、ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1848はさらに、型フィールドによるマルチプロトコル多重化/逆多重化やチェックサムフィールドによる誤り検出などの追加機能を提供する、上位層メッセージをカプセル化するLLCヘッダおよび/またはトレーラに関連する処理を含むことができる。また、ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1848は、ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1846によって受け取られるフレームの上位層メッセージへの再アセンブリを行うこともできる。構成情報1832は、ARQウィンドウサイズ、最大再送信回数、廃棄タイマなど、ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1848の動作に影響を及ぼすパラメータ設定などの構成情報を含むことができ、実施形態によってはこれらを含む。
図19に、本発明に従って実施される例示的アクセスノード1900の詳細図を示す。アクセスノード1900は、図17に示すアクセスノード1714〜1718のいずれか1つとして使用され得る装置の詳細図である。図19の実施形態において、アクセスノード1900は、バス1910によって相互に結合されたプロセッサ1902、メモリ1904、ネットワーク/相互接続網インターフェースモジュール1906および無線通信インターフェースモジュール1908を含む。したがって、バス1910を介して、アクセスノード1900の様々な構成要素は、情報、信号およびデータを交換することができる。アクセスノード1900の構成要素1902〜1910は、ハウジング1912内部に位置する。
ネットワーク/相互接続網インターフェースモジュール1906は、アクセスノード1900の内部構成要素が外部機器およびネットワークノードとの間で信号を送信し、受信するための機構を提供する。ネットワーク/相互接続網インターフェースモジュール1906は、銅線や光ファイバ回線などを介してノード1900を他のネットワークノードに結合するのに使用される受信側モジュール1914および送信側モジュール1916を含む。また、無線通信インターフェースモジュール1908も、アクセスノード1900の内部構成要素が終端ノードなどの外部機器およびネットワークノードとの間で信号を送信し、受信するための機構を提供する。無線通信インターフェースモジュール1908は、対応する受信用アンテナ1920を備える受信側モジュール1918、および対応する送信用アンテナ1924を備える送信側モジュール1922などを含む。無線通信インターフェースモジュール1908は、無線通信路などを介して、アクセスノード1900を他のノードに結合するのに使用される。
メモリ1904に含まれるルーチンなど様々なモジュールの制御下にあるプロセッサ1902は、様々なシグナリングおよび処理を行うようにアクセスノード1900の動作を制御する。メモリ1904に含まれるモジュールは、起動時に、または他のモジュールに呼び出される際に実行される。モジュールは、実行されると、データ、情報、および信号を交換する。また、モジュールは、実行されるとデータおよび情報を共用することもできる。図19の実施形態では、アクセスノード1900のメモリ1904は、制御シグナリングモジュール1926およびトラヒック制御モジュール1928を含み、トラヒック制御モジュール1928はさらに構成情報1930および様々な追加モジュール1932〜1954を含む。
制御シグナリングモジュール1926は、トラヒック制御モジュール1928、ならびにトラヒック制御モジュール1928に含まれる構成情報1930および様々な追加モジュール1932〜1954などを含むアクセスノード1900の様々な態様の動作および/または構成を制御するためのメッセージなどの信号の受信および送信に関連する処理を制御する。例えば、制御シグナリングモジュール1926は、アクセスノード1900の動作に関連するパラメータ、状況および/もしくは他の情報などの状態情報、ならびに/または制御シグナリングモジュール1926によってサポートされる1以上のシグナリングプロトコルを含む。詳細には、制御シグナリングモジュール1926は、アクセスノード識別情報および/もしくはパラメータ設定などの構成情報、ならびに現在の処理状態に関する情報、保留中のトランザクションの状況などの動作情報を含む。
トラヒック制御モジュール1928は、無線通信インターフェースモジュール1908を介したメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の受信および送信に関連する処理を制御する。例えば、トラヒック制御モジュールは、構成情報1930、ならびに、関連するパケットシーケンスなど、パケットおよび/またはトラヒックフローのサービス品質の様々な態様を制御する様々な追加モジュール1932〜1954を含むことができる。実施形態によっては、トラヒック制御モジュール1928は、アクセスノード1900、トラヒック制御モジュール1928、および/またはトラヒック制御モジュール1928に含まれる様々な追加モジュール1932〜1954のうちの1以上の動作に関連する、パラメータ、状況および/または他の情報などの状態情報を含む。パラメータ設定などの構成情報1930は、トラヒック制御モジュール1928および/またはトラヒック制御モジュール1928に含まれる様々な追加モジュール1932〜1954の動作を決定し、これに影響を及ぼし、かつ/またはこれを規定する。様々な追加モジュールが含まれるのは、実施形態によっては、トラヒック制御の特定の態様をサポートするのに必要な特定の機能および操作を行うためである。様々な実施形態において、モジュールは、トラヒック制御の機能要件により、必要に応じて省かれて、かつ/または組み合わされ得る。トラヒック制御モジュール1928に含まれる各追加モジュールの説明は以下のとおりである。
アドミッション制御モジュール1932は、リソース利用度/可用性に関連する情報を維持し、特定のトラヒックフローのサービス品質要件をサポートするのに十分なリソースが利用できるかどうか判定する。アドミッション制御モジュール1932によって維持されるリソース可用性情報には、パケットおよび/またはフレーム待ち行列容量、スケジューリング容量、ならびに1以上のトラヒックフローをサポートするのに必要な処理およびメモリ容量などが含まれる。アクセスノード1900に含まれる制御シグナリングモジュール1926および/または他のモジュールは、新しい、または変更されたトラヒックフローをサポートするのに十分なリソースが利用できるかどうか判定するためにアドミッション制御モジュール1932に問い合わせることができ、アドミッション制御の判定は、特定のトラヒックフローおよび/または利用可能なリソースのサービス品質の関数である。構成情報1930は、次の要求を拒絶する前に割り振られ得るリソースのパーセンテージを指示するアドミッション制御閾値など、アドミッション制御モジュール1932の動作に影響を及ぼす、パラメータ設定などの構成情報を含むことができる。
アップリンクリンクスケジューラモジュール1934は、無線インターフェースモジュール1908を介して1以上の終端ノードからアクセスノードに送られるべきメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報のための、順序および/またはタイミングなどの送信スケジューリング、ならび情報符号化速度、送信タイムスロット、および/または送信電力などの送信リソースの割り振りに関連する処理を制御する。アップリンクリンクスケジューラモジュール1934は、送信のスケジューリングを行い、1以上のトラヒックフローおよび/または1以上の終端ノードと関連付けられるサービス品質要件および/または制約条件の関数として送信リソースを割り振ることができる。構成情報1930は、1以上のトラヒックフローおよび/または終端ノードと関連付けられる、優先度、速度限界、待ち時間限度、および/または共用重みなど、アップリンクリンクスケジューラモジュール1934の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。実施形態によっては、アップリンクリンクスケジューラモジュール1934によって行われるスケジューリングおよび/またはリソース割り振り操作は、さらに、通信路条件および電力バジェットなど他の要因の関数である。
ダウンリンクリンクスケジューラモジュール1936は、無線インターフェースモジュール1908を介してアクセスノード1900から1以上の終端ノードに送られるべき、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報のための、順序および/またはタイミングなどの送信スケジューリング、ならびに情報符号化速度、送信タイムスロット、および/または送信電力などの送信リソースの割り振りに関連する処理を制御する。ダウンリンクリンクスケジューラモジュール1936は、送信をスケジューリングし、1以上のトラヒックフローおよび/または1以上の終端ノードと関連付けられるサービス品質要件および/または制約条件の関数として送信リソースを割り振ることができる。構成情報1930は、1以上のトラヒックフローおよび/または終端ノードと関連付けられる、優先度、速度限界、待ち時間限度、および/または共用重みなど、ダウンリンクリンクスケジューラモジュール1936の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。実施形態によっては、ダウンリンクリンクスケジューラモジュール1936および/またはリソース割り振りの操作は、さらに、通信路条件および電力バジェットなど他の要因の関数である。
アップリンクリンクトラヒック調整モジュール1938は、終端ノードからアクセスノード1900までなど、無線インターフェースモジュール1908を介して受け取られる、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報などのための、計測、マーキング、規制などのトラヒック調整に関連する処理を制御する。アップリンクリンクトラヒック調整モジュール1938は、1以上のトラヒックフローおよび/または1以上の終端ノードと関連付けられるサービス品質要件および/または制約条件の関数として、計測、マーキング、および/または規制などのトラヒック調整を行うことができる。構成情報1930は、1以上のトラヒックフローおよび/または終端ノードと関連付けられる速度限界および/またはマーキング値など、アップリンクリンクトラヒック調整モジュール1938の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
アップリンクリンク分類モジュール1940は、終端ノードからアクセスノード1900までなど、無線インターフェースモジュール1908を介して受け取られるメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報を、アップリンクリンクトラヒック調整モジュール1938によって処理される前に特定のトラヒックフローに属するものとして識別することに関連する処理を制御する。実施形態によっては、無線通信インターフェースモジュール1908を介して受け取られるメッセージ、パケット、および/またはフレームは、1以上のヘッダおよび/またはペイロードフィールドの検査に基づき、アップリンクリンク分類モジュール1940によって様々なトラヒックフローのうちの1つに属するものとして分類される。アップリンクリンク分類モジュール1940による分類の結果は、アップリンクリンクトラヒック調整モジュール1938によるメッセージ、パケット、および/またはフレームなどの分類されたデータ情報の処理に影響を及ぼすことができ、例えば、これらの結果は、メッセージ、パケット、および/またはフレームが関連付けられる特定のデータ構造または状態機械を決定し、さらに、計測、マーキング、および/または規制といった後続の処理にも影響を及ぼす。構成情報1930は、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報を、1以上のトラヒックフローに属するものとして関連付けるのに使用される基準を規定する1以上の分類フィルタ規則のセットなど、アップリンクリンク分類モジュール1940の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1942は、終端ノードからアクセスノード1900までなどの、無線通信インターフェースモジュール1908を介したパケットおよび/またはフレームなどのデータ情報の受信に関連するLLC層処理を制御する。アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1942は、紛失パケットまたはフレームの再送信など、ARQ機能と関連付けられる処理を含む。実施形態によっては、アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1942はさらに、型フィールドによるマルチプロトコル多重化/逆多重化やチェックサムフィールドによる誤り検出などの追加機能を提供する、パケットなどの上位層メッセージをカプセル化するLLCヘッダおよび/またはトレーラに関連する処理を含む。また、アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1942は、アップリンクリンクPHY/MACモジュール1944によって受け取られるフレームの、パケットなどの上位層メッセージへの再アセンブリを行うこともできる。構成情報1930は、ARQウィンドウサイズ、最大再送信回数、廃棄タイマなど、アップリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1942の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
アップリンクリンクPHY/MACモジュール1944は、終端ノードからアクセスノード1900までなどの、無線通信インターフェースモジュール1908を介した、パケットおよび/またはフレームなどのデータ情報の受信に関連するPHY層およびMAC層処理を制御する。実施形態によっては、アップリンクリンクPHY/MACモジュール1944の動作は、メッセージ、パケット、またはフレームなどのデータ情報の受信を調整するための、信号やメッセージなどの制御情報の送信と受信両方を含む。構成情報1930は、受信に使用されるべき周波数、帯域、通信路、拡散符号またはホッピング符号、アクセスノード1900と関連付けられる識別子など、アップリンクリンクPHY/MACモジュール1944の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンク分類モジュール1946は、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報を、アクセスノード1900から終端ノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1908を介して送られる前に特定のトラヒックフローに属するものとして識別することに関連する処理を制御する。実施形態によっては、無線通信インターフェースモジュール1908を介して送られるべきメッセージ、パケット、および/またはフレームは、1以上のヘッダおよび/またはペイロードフィールドの検査に基づき、ダウンリンクリンク分類モジュール1946によって様々なトラヒックフローの1つに属するものと分類される。ダウンリンクリンク分類モジュール1946による分類の結果は、ダウンリンクリンク待ち行列管理モジュール1950ならびに他のモジュール1948、1952、および1954による、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどの分類されたデータ情報の処理に影響を及ぼすことができ、例えば、これらの結果は、メッセージ、パケット、および/またはフレームが格納のために関連付けられる特定の待ち行列を決定し、さらにスケジューリングなどの後続処理にも影響を及ぼす。構成情報1930は、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報を、1以上のトラヒックフローに属するものとして関連付けるのに使用される基準を規定する1以上の分類フィルタ規則のセットなど、ダウンリンクリンク分類モジュール1946の動作に影響を及ぼすパラメータ設定などの構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンクトラヒック調整モジュール1948は、アクセスノード1900から終端ノードまでなど、無線インターフェースモジュール1908を介して送られるべき、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報のための、計測、マーキング、規制などのトラヒック調整に関連する処理を制御する。ダウンリンクリンクトラヒック調整モジュール1948は、1以上のトラヒックフローおよび/または1以上の終端ノードと関連付けられるサービス品質要件および/または制約条件の関数として、計測、マーキング、および/または規制などのトラヒック調整を行うことができる。構成情報1930は、1以上のトラヒックフローおよび/または終端ノードと関連付けられる、速度限界および/またはマーキング値など、ダウンリンクリンクトラヒック調整モジュール1948の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンク待ち行列管理モジュール1950は、アクセスノード1900から終端ノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1908を介して送られるべき、メッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の格納に関連する情報を維持し、処理を制御する。ダウンリンクリンク待ち行列管理モジュールは、トラヒックフローごとに、送信を待っているデータ情報の格納を制御し、送信を待っているデータ情報に関する状態情報を維持することができ、例えば、各トラヒックフローと関連付けられるパケットが別々の待ち行列に格納される。実施形態によっては、ダウンリンクリンク待ち行列管理モジュール1950は、先頭破棄、末尾破棄、およびREDなどといった様々なAQM機構など、様々な待ち行列管理法および/または機能をサポートする。構成情報1930は、待ち行列限度、廃棄戦略、および/または1つもしくは複数のトラヒックフローと関連付けられたAQM閾値など、ダウンリンクリンク待ち行列管理モジュール1950の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1952は、アクセスノード1900から終端ノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1908を介したメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の送信に関連するLLC層処理を制御する。ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1952は、紛失パケットまたはフレームの再送信など、ARQ機能と関連付けられる処理を含む。実施形態によっては、ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1952はさらに、型フィールドによるマルチプロトコル多重化/逆多重化やチェックサムフィールドの利用による誤り検出などの追加機能を提供するための、パケットなどの上位層メッセージへのLLCヘッダおよび/またはトレーラの追加に関連する処理を含む。また、ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1952は、パケットなどの上位層メッセージの、ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1954によって送信される、フレームなどの複数の下位部分への細分化も行うことができる。構成情報1930は、ARQウィンドウサイズ、最大再送信回数、廃棄タイマなど、ダウンリンクリンクLLC(ARQ)モジュール1952の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1954は、アクセスノード1900から終端ノードまでなど、無線通信インターフェースモジュール1908を介したメッセージ、パケット、および/またはフレームなどのデータ情報の送信に関連するPHY層およびMAC層の処理を制御する。実施形態によっては、ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1954の動作は、メッセージ、パケット、またはフレームなどのデータ情報の送信を調整するための、信号やメッセージなどの制御情報の送信と受信両方を含む。構成情報1930は、送信に使用すべき周波数、帯域、通信路、拡散符号またはホッピング符号、アクセスノード1900と関連付けられる識別子など、ダウンリンクリンクPHY/MACモジュール1954の動作に影響を及ぼす構成情報を含むことができる。
図20に、例示的終端ノード1800と例示的アクセスノード1900に含まれる様々なモジュールの間のシグナリングおよびトラヒックフローの例を示す。図20の終端ノード1800と図20のアクセスノード1900は、それぞれ、図18の終端ノード1800と図19のアクセスノード1900を簡略化した図である。図20の例には、メッセージ、パケット、またはフレームのシーケンスを備えるトラヒックフローなどのデータ情報を送信し、受信するアプリケーションモジュール1828が示されている。図17の例示的システムの状況では、図20の終端ノード1800は、図17に示す終端ノード1702〜1712のいずれか1つとすることができ、図20の終端ノード1800に含まれるアプリケーションモジュール1828は、システム内の別のノード、例えば、図17に示すような別の終端ノード1702〜1712やアプリケーションサーバノード1726などとデータ情報を交換し得る。図20および以下の説明では、図20の終端ノード1800がデータ情報を交換するノードを、対応ノードと呼ぶ。
終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828から対応ノードに送られたメッセージ、パケット、またはフレームのシーケンスを備えるトラヒックフローなどのデータ情報は、処理のために終端ノード1800に含まれる一連のモジュール1838〜1844を通ることが一連の矢印2002〜2008によって示されており、この後、データ情報は、無線通信インターフェースモジュール1804などを介して、終端ノード1800からアクセスノード1900に送られる。無線通信インターフェースモジュール1908を介するなど、アクセスノード1900による受信に続いて、終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828から対応ノードに送られたメッセージ、パケット、またはフレームのシーケンスを含むトラヒックフローなどのデータ情報は、経路指定情報に従ってネットワーク/相互接続網インターフェースモジュール1906を介してアクセスノードに接続されている中間ノードに宛先指定されるなど、アクセスノード1900から対応ノードに向けて転送される前に、処理のためにアクセスノード1900に含まれる一連のモジュール1938〜1944を通ることが、一連の矢印2010〜2018によって示されている。
対応ノードから終端ノード1828内のアプリケーションモジュール1828に送られたメッセージ、パケット、またはフレームのシーケンスを含むトラヒックフローなどのデータ情報は、ネットワーク/相互接続網インターフェースモジュール1906を介するなど、アクセスノード1900によって受け取られ、次いで、処理のためにアクセスノード1900に含まれる一連のモジュール1946〜1954を通ることが一連の矢印2020〜2028によって示されており、この後データ情報は、無線通信インターフェースモジュール1908などを介して、アクセスノード1900から終端ノード1800に送られる。無線通信インターフェースモジュール1804を介するなど、終端ノード1800による受信に続いて、対応ノードから終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828に送られたメッセージ、パケット、またはフレームのシーケンスを含むトラヒックフローなどのデータ情報は、終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828に渡される前に、処理のために終端ノード1800に含まれる一連のモジュール1846および1848を通ることが一連の矢印2030〜2034によって示されている。
トラヒックフローなどのデータ情報の交換に加えて、図20には、シグナリングフローおよび/または通信インターフェースなどの制御情報の交換も示されている。詳細には、図20の例では、アクセスノード1900に含まれる制御シグナリングモジュール1926とトラヒック制御モジュール1928の間での制御情報の交換が示されている。同様に、図20の例には、終端ノード1800に含まれる制御シグナリングモジュール1826とトラヒック制御モジュール1830の間の制御情報の交換も示されている。アクセスノード1900においても終端ノード1800においても、図示のようなモジュール間の制御情報の交換により、アクセスノード1900/終端ノード1800内の個々の制御シグナリングモジュール1926/1826は、終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828との間で、トラヒックフローなどのデータ情報の適正なサービス品質処理を提供するのに必要とされるように、個々のトラヒック制御モジュール1928/1830に含まれる様々なモジュールの構成および/または動作を設定、変更、および/または監視するなどの影響を及ぼすことが可能になる。
また、シグナリングフローおよび/または通信インターフェースなどの制御情報の交換は、a)別のノードとアクセスノード1900内の制御シグナリングモジュール1926との間、b)終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828と終端ノード1800内の制御シグナリングモジュール1826との間、およびc)アクセスノード1900内の個々の制御シグナリングモジュールと終端ノード1800との間にも示されている。シグナリングフローおよび/または通信インターフェースなどの制御情報の交換は、a)アクセス制御ノード1720および/もしくはアプリケーションサーバノード1726など1以上の別のノード、b)終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828、またはc)1以上の別のノードと終端ノード1800内の終端ノード1800内のアプリケーションモジュール1828の組み合わせが、アクセスノード1900と終端ノード1800両方のトラヒック制御モジュール1928/1830の構成および/または動作に影響を及ぼすことを可能にする。本発明の様々な実施形態は、必要に応じて図示する制御情報交換の全部またはほんの一部だけをサポートしてもよく、サポートする。
以上の説明には1以上の実施形態の例が含まれている。当然ながら、前述の実施形態を説明する目的で、構成要素または方法の想定されるあらゆる組み合わせを説明することは不可能であり、様々な実施形態の別の多くの組み合わせおよび置換が可能であることを当分野の技術者は理解するであろう。したがって、前述の実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれるかかるすべての変更、改変および変形を包含するものである。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲で「含む(includes)」という語が使用される限りにおいて、かかる語は、「備える(comprising)」という語が請求項において移行語として用いられるときに解釈されるのと同様に含むものであることが意図されている。
Claims (36)
- ネットワーク間でローミングを行う方法であって、
在圏網においてネットワークアクセスの要求を受け取ることと、
前記要求に応答してホーム網からプロファイルを受け取ることと、
前記プロファイルの少なくとも一部に基づいて1以上のアクセス端末に選択的にサービスを提供すること、
を備える方法。 - 前記サービスはサービス品質(QoS)パラメータに関連するものである請求項1に記載の方法。
- 前記在圏網は前記プロファイルに対して変更、削除、または追加を行う請求項1に記載の方法。
- 前記在圏網は前記プロファイルからのサービスのサブセットを選択的に提供する請求項3に記載の方法。
- 前記在圏網は前記プロファイルで指定されている以上の追加サービスを提供する請求項3に記載の方法。
- 前記ホーム網からアクセス権限付与を受け取り次第前記プロファイルを受け取ることをさらに備える請求項1に記載の方法。
- ホーム網の一部として仮想ホーミング構成要素を用いることをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記仮想ホーミング構成要素は移動体仮想網事業者(MVNO)と関連付けられている請求項7に記載の方法。
- 前記仮想ホーミング構成要素はローミングサービスと共に用いられる請求項8に記載の方法。
- 在圏網上またはホーム網上の機器のための認証および許可を行うことをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記プロファイルは、加入者間、または所与の加入者によって許可されているアプリケーションサービス間のサービス差別化を提供する請求項1に記載の方法。
- XMLサービス記述に従って前記プロファイルを変更することをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記プロファイルは、トラヒックフローに属するものとしてのパケットの識別と関連付けられているQoSパラメータ、トラヒックフローのトラヒック調整と関連付けられているパラメータ、トラヒックフローの待ち行列/スケジューリングと関連付けられているパラメータ、または、アクセスノードがトラヒックフローのサービスを提供するのに適したQoS構成を決定することを可能にする前記トラヒックフローを特徴付けるパラメータを含む請求項1に記載の方法。
- ホーム網構成要素と関連付けられており、在圏網構成要素によって変更可能であり、ローミングアクセス端末にサービスを提供するのに用いられる、1以上のサービスと関連付けられたプロファイルを受け取る命令を保持するメモリと、
前記命令を実行するプロセッサと、
を備える通信装置。 - 前記在圏網構成要素は前記ホーム網構成要素と関連付けられた認証許可サーバとやりとりする認証許可サーバを含む請求項14に記載の通信装置。
- 前記プロファイルは前記ホーム網構成要素から生成されたサービス品質(QoS)データセットと関連付けられている請求項14に記載の通信装置。
- 前記QoSデータセットは、複数のトラヒックフローと関連付けられた待ち時間、複数のトラヒックフローと関連付けられた最低データ転送速度、および複数のトラヒックフローと関連付けられた最高データ転送速度のうちの1以上に関連するものである請求項16に記載の通信装置。
- ホーム網から生成される加入者プロファイルを受け取る手段と、
前記加入者プロファイルを変更する手段と、
一部は前記変更された加入者プロファイルに基づいてサービスを提供する手段と、
を備える通信装置。 - 前記加入者プロファイルを変更する前記手段は、前記プロファイルからのサービスを追加し、または削除することをさらに備える請求項18に記載の通信装置。
- アクセス端末からネットワークサービスの要求を受け取ることと、
前記要求を考慮して在圏網構成要素においてプロファイルを受け取ることと、
前記プロファイルを分析して前記要求を処理するのに利用可能なサービスを決定すること、
の各機械実行可能命令を格納している機械可読媒体。 - 前記利用可能なサービスを考慮して前記プロファイルを変更することをさらに備える請求項20に記載の機械可読媒体。
- 前記プロファイルを変更することは、前記プロファイルにサービスを追加すること、前記プロファイルからサービスを削除すること、または前記プロファイル内のパラメータを編集することをさらに備える請求項21に記載の機械可読媒体。
- 在圏網アクセス要求を考慮して加入者プロファイルを要求することと、
前記加入者プロファイルを使用して、前記プロファイルによるサービスを前記プロファイルのサブセットとして、または前記プロファイルのスーパーセットとして選択的に提供すること、
の各命令を実行するプロセッサ。 - ネットワーク間でローミングを行う方法であって、
ホーム網においてネットワークアクセスを求めるプロファイル要求を受け取ることと、
前記プロファイル要求に応答して前記ホーム網から前記プロファイルを送信することと、
前記プロファイルを送信するときに前記ホーム網からアクセス権限付与信号を生成すること、
を備える方法。 - 前記プロファイルはサービス品質(QoS)パラメータに関連するサービスを含む請求項24に記載の方法。
- 前記プロファイルに対してサービスの変更、削除、または追加を行うことをさらに備える請求項24に記載の方法。
- 前記ホーム網の一部として仮想ホーミング構成要素を用いることをさらに備える請求項24に記載の方法。
- 前記仮想ホーミング構成要素は移動体仮想網事業者(MVNO)と関連付けられている請求項27に記載の方法。
- 前記仮想ホーミング構成要素はローミングサービスと共に用いられる請求項28に記載の方法。
- XMLサービス記述に従って前記プロファイルを生成することをさらに備える請求項24に記載の方法。
- ホーム網構成要素と関連付けられており、サービス記述構成要素によって変更可能であり、ローミングアクセス端末にサービスを提供するのに用いられる、1以上のサービスと関連付けられたプロファイルを生成する命令を保持するメモリと、
前記命令を実行するプロセッサと
を備える通信装置。 - 前記サービス記述構成要素はXMLスキーマ構成要素を含む請求項31に記載の通信装置。
- 前記プロファイルは前記ホーム網構成要素から生成されたサービス品質(QoS)データセットと関連付けられている請求項31に記載の通信装置。
- ホーム網から加入者プロファイルを生成する手段と、
前記加入者プロファイルへの変更を可能にするために前記プロファイルに注釈を付ける手段と、
前記ホーム網へのアクセス権限を付与する手段と、
を備える通信装置。 - アクセス端末要求に応答してホーム網においてネットワークサービスを求めるプロファイル要求を受け取ることと、
前記プロファイル要求を考慮してプロファイルを生成することと、
前記ホーム網からアクセス権限が付与され次第前記プロファイルを送信すること、
の各機械実行可能命令を格納している機械可読媒体。 - 在圏網アクセス要求を考慮して加入者プロファイルを生成することと、
前記プロファイルによるサービスの選択的提供を円滑に行わせるために、ホーム網以外のネットワークに使用可能な加入者プロファイルの変更を可能にすること、
の各命令を実行するプロセッサ。
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