JP2009535576A

JP2009535576A - 軌道調整可能なマウント・アセンブリおよび関連する方法

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Publication number: JP2009535576A
Application number: JP2009507761A
Authority: JP
Inventors: オスターマン、カール; エリス、ラリー; オイスター、クリス
Original assignee: アルコアクロウジャーシステムズインターナショナル，インコーポレイテッド
Priority date: 2006-04-26
Filing date: 2007-04-24
Publication date: 2009-10-01
Also published as: ES2373606T3; US20070251195A1; EP2010432A4; CA2644480A1; US7603828B2; WO2007127203A3; EP2010432A2; WO2007127203A2; BRPI0710868A2; EP2010432B1; MX2008013676A

Abstract

本発明は、カム・フォロアをキャッピング・スピンドルに選択的に取り付けるための新規なカム作動式スピンドル・アセンブリを提供する。このアセンブリを調整することによって、使用者は、筒形カム内に形成された様々な軌道のうちの選択された１つに追従するようにキャッピング・スピンドルを容易に調整することが可能である。これは、ボトルのキャッピング機またはコルク打栓機を調整する工程を簡易化し、それによって異なるタイプおよび大きさの蓋およびボトルを有する様々な製品に対応する。マウント・アセンブリの重量は、スピンドルまたは筒形カムよりかなり軽く、それゆえ再度の位置決めおよび調整がかなり容易である。筒形カムを取り外す必要や、スピンドルを交換する必要はなく、したがって費用、作業停止時間、およびマンパワーの要求がかなり軽減される。マウント・アセンブリは、既存のボトルのキャッピング装置に適合するように設計される。

Description

本発明は、異なる筒形カムの軌道に沿って移動するようにスピンドルを調整する工程を簡易化するマウント・アセンブリに関し、より詳細には、キャッピング機（ふた付け機）のための調整可能なカム作動式スピンドル・アセンブリに関する。このカム作動式スピンドル・アセンブリは、調整可能に取り付けられるカム・フォロアを含み、それによってアセンブリは、関連する筒形カムの２以上のカム軌道のうちの選択された１つの軌道により動作するように選択的に構成されることが可能である。

ボトルのキャッピング機は、キャップ、コルクまたは他の蓋をシステマティックに拾い上げ、それらをボトルに適用するように一連の動きを通して前進するスピンドルを利用する。それだけには限らないが、ボトルのキャッピング機を用いて、ねじ式、スナップ式またはロール・オン式のキャップ、および天然材料または合成材料から製造されたコルクを含む様々な蓋を適用することができる。それだけには限らないが、ボトルは、ガラス、プラスチック、アルミニウムなどを含む任意の適切な材料から製造することができる。

キャッピング・スピンドルの動きは、垂直方向の経路を決定するカム軌道または溝を画定する静止筒形カムによって遂行され、スピンドルは、カムのまわりを回転するとき、その経路内を移動する。ボトルの蓋を適切に適用するには、スピンドルの垂直方向の動きを決める筒形カムの軌道が、適用するキャップのねじピッチおよび外側寸法に適合されねばならない。筒形カムは、特定のねじ仕上げ（例えば単一リード、二重リード、三重リード、コルク止め（ｃｏｒｋｅｒ）、スナップ式またはロール・オン式）と協同するように設計されており、このことは、任意の所与の機械でキャップを取り付け可能な製品の種類を制限する。キャッピング機上の筒形カムを交換するには時間がかかり、丸一日の作業停止を要することも多く、また作業は熟練した技術者によって行われなければならない。

様々なタイプの製品に対応するために、ボトル・キャッピング機の筒形カムを交換するいくつかの技術が開発されている。第１の技術は、ボルトを外し、異なる軌道を有する他の筒形カムと交換することができる分割筒形カムを利用するものである。しかし、分割筒形カムを取り外すには、すべてのキャッピング・スピンドルを取り外す必要があり、熟練した技術者チームおよびかなりの作業停止時間が必要である。第２の技術は、ソフトウェアを用いてスピンドルがその経路を変えられるようにするプログラマブル論理制御装置（ＰＬＣ）によって、それぞれのスピンドルに接続された別個のサーボモータを利用するものである。筒形カムおよびカム・フォロアは不要である。しかし制御の観点からは、これは、典型的なボトリング業界のスタッフのメンテナンス技術よりも優れた技術を必要とする複雑な解決策である。また比較的コストのかかる解決策でもある。

第３の技術は、２部分からなる軌道をもつ筒形カム、および各軌道と共に用いるための２つの固有のスピンドル・アセンブリを利用するものである。筒形カムの軌道を調整するには、スピンドル・アセンブリの一方を機械から取り外し、他方のスピンドル・アセンブリを取り付ける。この技術によって、より迅速に切り換えを完了することが可能になるが、２組のスピンドル・アセンブリ（およびおそらくはヘッドセット）を必要とするため、操業開始および操業時におけるかなり多くの資金、ならびにメンテナンス費用を要する。

第４の技術は、サーボモータおよび遊び歯車を用いてスピンドルの回転をキャッピング用タレットの回転から切り離すことを可能にする独立ヘッドセット・ドライブ（ＩＨＤ、ｉｎｄｅｐｅｎｄｅｎｔｈｅａｄｓｅｔｄｒｉｖｅ）装置を利用するものである。標準的なキャッピング技術と比べると、第４の技術は、費用がかかり複雑なドライブトレインおよび制御を必要とする。適用中にキャップが損傷するのを避けるために、通常可能な値よりかなり高くまたは低く毎分回転数（ｒｐｍ）を調整することによって、制御を維持することができる。しかし第４の技術は、異形のカム・プロファイルを補償するためにスピンドルの回転速度を用いるものであるので、真の解決策を与えるというより、問題の症状に対処しようというものである。

したがって、費用、作業停止時間、技術的な専門知識およびメンテナンスをあまり必要とせずに、複数の製品に対応することができる筒形カムおよびスピンドル・アセンブリが求められている。アセンブリは、比較的小さい作動力で、筒形カム上の複数の軌道の選択された１つによってスピンドルを作動させるべきである。理想的には、アセンブリは筒形カムおよびスピンドルを交換する必要性を軽減し、既にスピンドルに含まれている部品以外の部品の使用を不要にするものである。

本発明によれば、キャッピング機用のカム作動式スピンドル・アセンブリが開示され、このアセンブリは、関連する筒形カムによって画定された２以上のカム軌道のうちの選択された１つによってアセンブリが作動できるように、アセンブリの従来の調整を容易にする。アセンブリは、キャッピング・スピンドル上のカム・フォロアの選択的な位置決めを容易にする調整可能なマウント装置を含み、それによってアセンブリは、筒形カムの軌道の選択された１つによって動作するように、容易に調整されることができる。したがってこの調整可能なスピンドル・アセンブリは、関連する容器への適用のために異なるスピンドルの動きを必要とする蓋を適用するために、関連するキャッピング機の効率的な切り換えを容易にする。

本発明は、新規なマウント・アセンブリ、およびカム・フォロアをキャッピング・スピンドルに取り付けるための関連する方法を提供する。マウント・アセンブリを調整することによって、使用者は、筒形カム内に形成された様々な軌道に追従するようにキャッピング・スピンドルを容易に調整することが可能である。マウント・アセンブリは、スピンドルのヨークに位置決めされた複数の通路または開口部を含む。取り外し可能なマウント・プレートが、取り外し可能にヨークに取り付けられており、またカム・フォロアを取り付けることができるマウント部分、および位置決め部分を含む。示される実施例では、位置決め部分は、位置決め用ボスまたは位置合わせ用拡張部分の形で設けられ、マウント部分は、カム・フォロア用拡張部分の形で設けられる。

取り外し可能なプレートをヨークに固定すると、拡張部分が通路に嵌入する。カム・フォロアがカム・フォロア用拡張部分に接続され、取り外し可能なプレートをヨークに固定すると、カム・フォロアの「軌道端部」が筒形カムの軌道に係合する。スピンドルが筒形カムのまわりを移動すると、カム・フォロアは軌道に沿って移動し、スピンドルを垂直方向の経路内で移動させる。筒形カム上の異なる軌道によって動作するようにスピンドルを変えるために、使用者は取り外し可能なプレートを外し、例えばプレートを反転させること、あるいは上または下に移動させることによって、プレートをヨークの異なる位置に再度取り付けることができる。取り外し可能なプレートを戻してヨークに固定すると、カム・フォロア用拡張部分は異なる通路の中に位置決めされ、位置決め部分は、他の１つの通路内に配置されることによって接続を堅固にする。新しい位置決めによって、カム・フォロアの軌道端部が異なる筒形カムの軌道に沿って移動できるようになり、スピンドルは、異なる垂直方向の経路に沿って移動するように指示される。

したがって、調整可能に位置決めできるマウント・プレートを含む、このスピンドル・アセンブリの調整可能なマウント装置は、第１および第２の位置のうちの選択された一方にアセンブリのカム・フォロアを位置決めすることにより、関連する筒形カムによって画定された２つの異なるカム・プロファイルのうちの選択された一方によるスピンドルの動作を容易にする。好ましい形では、カム・フォロアが取り付けられるマウント・プレートのマウント部分は、マウント・プレートの位置決めボスのように構成され、その結果、スピンドルによって画定された第１および第２の開口部または通路のうちの一方に位置決めボスが受け入れられると、マウント部分はもう一方の開口部または通路に受け入れられるようになっている。

この構成により、マウント・プレートは、正確な物理形状によって、関連するスピンドルに取り付けられ、したがって、その調整に必要な機械的技術がほとんどなくても、マウント・プレートを再現性の高い方法で正確に位置決めすることが可能である。本質的には、マウント・プレートを取り外し、単にそれを反転させることによって調整を行うことができ、それによって、カム・フォロアはスピンドルによって画定される開口部のうちの一方の概ね内部から移されて他方に位置決めされる、同時に、マウント・プレートの位置決めボスは、同様に開口部の一方から他方へ再度位置決めされる。

本発明の１つの観点は、キャッピング・スピンドルが筒形カムの軌道に追従するようにカム・フォロアをキャッピング・スピンドルに取り付けるためのマウント・アセンブリであって、複数の通路を有し、前記キャッピング・スピンドルに取り付けられるヨークと、取り外し可能にヨークに取り付けられる取り外し可能なプレートと、取り外し可能なプレートに取り付けられた少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分であって、ヨークの通路に摺動可能に嵌入するように構成および配置された少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分と、カム・フォロア用拡張部分に接続されるカム・フォロアであって、位置合わせ用拡張部分およびカム・フォロア用拡張部分がヨークの通路内に位置決めされて取り外し可能なプレートがヨークに取り付けられたときに筒形カムの軌道に係合する軌道端部を有しているカム・フォロアとを有するマウント・アセンブリを提供することである。

本発明の他の観点は、ボトルのキャッピング機用の筒形カム・アセンブリであって、複数の軌道を有する筒形カムと、キャッピング・スピンドルと、複数の通路を有し、キャッピング・スピンドルに取り付けられるヨークと、取り外し可能にヨークに取り付けられる取り外し可能なプレートと、取り外し可能なプレートに取り付けられた少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分であって、ヨークの通路に摺動可能に嵌入するように構成および配置された少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分と、カム・フォロア用拡張部分に接続されるカム・フォロアであって、位置合わせ用拡張部分およびカム・フォロア用拡張部分がヨークの通路内に位置決めされて取り外し可能なプレートがヨークに取り付けられたときに筒形カムの軌道に係合する軌道端部を有しているカム・フォロアとを有するアセンブリを提供することである。

本発明のさらなる観点は、異なる筒形カムの軌道に追従するようにキャッピング・スピンドルを調整する方法であって、キャッピング・スピンドルが複数の通路を有するヨークに取り付けられ、取り外し可能なプレートが取り外し可能にヨークに取り付けられ、少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分が取り外し可能なプレートに取り付けられ、且つヨークの第１の通路内を摺動可能に移動可能であり、少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分が取り外し可能なプレートに取り付けられ、且つヨークの第２の通路内を摺動可能に移動可能であり、またカム・フォロアがカム・フォロア用拡張部分に接続され、且つ第１の筒形カムの軌道に係合する軌道端部を有している方法において、取り外し可能なプレートをヨークから外すこと、少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分がヨーク内の異なる通路に位置合わせされるように、取り外し可能なプレートを再度位置決めすること、およびカム・フォロアの軌道端部が異なる筒形カムの軌道に係合するように、取り外し可能なプレートをヨークに再度取り付けることを含む方法を提供することである。

本発明の１つの目的は、様々なタイプの蓋およびボトルを有する様々な製品に対応することができる、筒形カムおよびスピンドル・アセンブリを提供することである。

本発明の他の目的は、費用、作業停止時間、技術的な専門知識またはメンテナンスをあまり必要とせずに様々な製品に対応することができる、筒形カムおよびスピンドル・アセンブリを提供することである。

本発明のさらなる目的は、比較的小さい作動力で筒形カム上の複数の軌道間でスピンドルを交換することができるようにする、筒形カムおよびスピンドル・アセンブリを提供することである。

本発明の他の目的は、筒形カムおよびスピンドル・アセンブリを完全に交換する必要性を軽減する、筒形カムおよびスピンドル・アセンブリを提供することである。

本発明のさらなる目的は、既にスピンドルに含まれている部品以外の部品の使用を不要にする、筒形カムおよびスピンドル・アセンブリを提供することである。

本発明のこれらおよび他の目的は、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲によって、より容易に明らかになるであろう。

本発明は様々な形の実施例が可能であるが、この開示は本発明の一例と考えられ、本発明を開示する特定の実施例に限定するものではないという理解の下に、現在のところ好ましい実施例を図面に示し、以下に説明する。

本発明は、異なるタイプの蓋およびボトルを有する様々な製品に対応するようにボトルのキャッピング機を調整する工程を簡易化する。適切な蓋としては、それだけには限らないが、ねじ式、スナップ式またはロール・オン式のキャップ、および天然または合成のコルクが含まれ得る。ボトルは、ガラス、プラスチック、アルミニウムなどから製造することができる。本発明は、カム・フォロアがたどる筒形カムの軌道を調整するように再位置決めされる軽量で取り外し可能なプレートを有するマウント・プレートを含む。取り外し可能なプレートの重量は、スピンドルまたは筒形カムよりかなり軽く、したがって取り外し、再度の位置決めおよび再度の取り付けがかなり容易になる。筒形カムを取り外す必要、またはスピンドルを外して交換する必要はなく、そのため、費用、作業停止時間およびマンパワーの要求がかなり軽減される。マウント・アセンブリは、既存のボトルのキャッピング装置に適合するように設計することができる。

図１は、ボトルのキャッピング機またはコルク栓の打栓機（ｃｏｒｋｉｎｇｍａｃｈｉｎｅ）と共に用いるための、標準的なスピンドル２および筒形カム４の概略的な正面図である。スピンドル２は、筒形カム４中に形成された軌道１０に係合するためのカム・フォロア８を含むヨーク６に接続されている。スピンドル２が筒形カム４のまわりを移動すると、カム・フォロア８が軌道１０に沿って移動し、図１の文字Ａで示すように、スピンドル２を軌道１０によって決定される経路内で上下に移動させる。スピンドル２の動きは、ボトル１６に蓋を適用することを可能にする。

図２は、標準的な筒形カムとスピンドルのアセンブリのための、ヨーク６およびカム・フォロア８の分解斜視図である。ヨーク６は、カム・フォロア８のねじ端部２２を貫通させる単一の通路２０であって、それによってカム・フォロア８と係合する単一の通路２０を含む。カム・フォロア８は、通路２０を貫通するようにねじ端部２２が位置決めされたとき、ナット２４、ワッシャ２６および潤滑用のマウント部品２８をカム・フォロア８のねじ端部２２に締め付けることによって、取り外し可能にヨーク６に取り付けられる。カム・フォロア８の「軌道端部」３０は、筒形カム（図示せず）内に形成された軌道に係合する。

図３は、本発明の好ましい実施例による調整可能なカム作動式スピンドル・アセンブリの分解斜視図を示している。スピンドル・アセンブリは、スピンドルのヨーク４０、および取り外し可能にヨーク４０に取り付けられる取り外し可能なマウント・プレート４２を有している。取り外し可能なプレート４２は、例えば図３に示したボルト４４、４５およびワッシャ４６、４７など、任意の適切な手段を用いて取り外し可能に取り付けることができる。ヨーク４０は、ヨーク４０に沿った任意の位置に配置することができる複数の通路または開口部であって、好ましくは全体的にその上端部の近くに配置される複数の通路または開口部、例えば開口部４８、５０を画定している。本明細書の説明では、主に２つの通路４８、５０を有するヨーク４０の使用に言及しているが、本発明が３つ以上の通路を有するヨークの使用も企図していることが理解される。本発明は、特定の数の通路のうちの任意の特定の数、またはヨークに沿って通路を位置決めすることに限定されない。さらに、通路は、円形または非円形を含む所望の任意の大きさまたは形状を有することができる。好ましい実施例では、通路は実質的に等しい寸法を有する孔である。さらに、取り外し可能なプレート４２は、所望の任意の大きさ、形状または配置構成を有することができる。ヨーク４０は、例えば切り出し領域、溝または拡張部分などといった、取り外し可能なプレート４２に適合可能な、あるいは取り外し可能なプレート４２との係合または取り外し可能なプレート４２の受け入れを助ける表面フィーチャを有するように設計することができる。

取り外し可能なマウント・プレート４２は、示した実施例では位置決めボスまたは位置合わせ用の拡張部分５２の形で設けられた少なくとも１つの位置決め部分、およびマウント・ボスまたはカム・フォロア用の拡張部分５４の形の少なくとも１つのマウント部分を有しており、このボス／拡張部分は、ねじまたは他の方法で取り付けられて取り外し可能なプレート４２に固定され、あるいは取り外し可能なプレート４２と共に一体成形される。

本明細書の説明では、主に１つの位置合わせ用の拡張部分５２および１つのカム・フォロア用の拡張部分５４の使用に言及しているが、任意の数の位置合わせ用および／またはカム・フォロア用の拡張部分を、取り外し可能なプレート４２に接続できることが理解される。さらに、拡張部分の外周の形は、円形または非円形を含む任意の適切な大きさ、形または設計を有することができる。

好ましい実施例では、これら拡張部分は実質的に等しい寸法を有している。同様に、関連するスピンドルのヨークによって画定される開口部４８、５０も同様に構成され、好ましくは実質的に等しい寸法を有し、開口部４８、５０の寸法（すなわち内径）は、位置決めボス５２およびマウント・ボス５４の寸法（すなわち外径）に対応している。この装置によって、ボスのいずれか一方を、開口部４８、５０のいずれかの中にしっかりと確実に位置決めし、ボスの他方を開口部の他方に受け入れることが可能である。

位置合わせ用の拡張部分５２（すなわち位置決めボス）およびカム・フォロア用の拡張部分５４（すなわちマウント・ボス）は、取り外し可能なプレート４２がヨーク４０に取り付けられると、ヨーク４０の通路４８、５０に摺動可能に嵌入するように構成および配置されている。カム・フォロア用の拡張部分５４の目的は、カム・フォロア５６が（この図には示されていない）筒形カム内の選択された軌道に係合すること、またはそれに沿って摺動することができるように、カム・フォロア５６を適所に保持することである。カム・フォロア用の拡張部分５４は、カム・フォロア５６のねじ端部６０を受け入れるための孔５８を含むことができる。適切な止めワッシャ６４および止めナット６６を用いて、カム・フォロア５６のねじ端部６０をねじ孔５８の中に固定することができる。したがって、必要とされる可能性がある定期的な交換を容易にするには、カム・フォロア５６を、カム・フォロア用の拡張部分５４に取り外し可能に接続することが好ましい。フォロア（従動子）の潤滑を容易にするために、潤滑用マウント部品６８を設けることができる。位置合わせ用の拡張部分５２の目的は、カム・フォロア用の拡張部分５４によって係合されていないヨーク４０の通路５０と係合することである。これは、取り外し可能なプレート４２をヨーク４０に対して正確に位置決めし、またカム・フォロア５６およびその軌道端部６２を筒形カムの軌道に対して正確に位置決めする役割を確実に果たす。位置合わせ用の拡張部分５２およびカム・フォロア用の拡張部分５４は、ヨーク４０の通路４８、５０に嵌入するが、ヨーク４０を越えて延びないか、ヨーク４０をわずかに越えて延びるだけであることが好ましい。

カム・フォロア５６をカム・フォロア用の拡張部分５４に取り付け、取り外し可能なプレート４２をヨーク４０に固定すると、カム・フォロア５６の軌道端部６２はヨーク４０を越えて延び、筒形カムの軌道に係合する。カム・フォロア５６およびその軌道端部６２は、ヨーク４０の通路４８、５０を摺動可能に貫通するように設計されることが好ましい。

筒形カム上の異なる軌道によって動作するようにスピンドルを変えるために、使用者は、取り外し可能なプレート４２を外し、ヨーク４０の異なる位置に再度取り付けることができる。これは、位置合わせ用の拡張部分５２および／またはカム・フォロア用の拡張部分５４が、ヨーク４０内の開口部／通路４８、５０の異なる一方に係合するように、取り外し可能なプレート４２を反転させることによって実施することができる。取り外し可能なプレート４２を戻してヨーク４０に固定すると、新しい位置決めによって、カム・フォロア５６の軌道端部６２が異なる筒形カムの軌道に沿って移動することができ、これはスピンドルを異なる垂直方向の経路に沿って移動させる。

図４は、完全に組み立てられた本発明のマウント・アセンブリ７０であって、筒形カム７６内に形成された２つの軌道７２、７４の一方に、この場合は上側の軌道７２に係合するように位置決めされたマウント・アセンブリ７０の概略的な正面図を示している。図４は筒形カム７６全体ではなく、マウント・アセンブリ７０の最も近くに配置されるわずかな部分のみを示している。図４では、カム・フォロア用の拡張部分５４は、ヨーク４０の上側の通路４８の中に位置決めされ、位置合わせ用の拡張部分５２は、ヨーク４０の下側通路５０の中に位置決めされている。カム・フォロア５６はカム・フォロア用の拡張部分５４に接続され、且つ筒形カム７６の上側の軌道７２に係合している。

図５は、完全に組み立てられたマウント・アセンブリ７０であって、筒形カム７６の中に形成された下側の軌道７４に係合するように位置決めされたマウント・アセンブリ７０の概略的な正面図を示している。図４と比べると、図５に示した取り外し可能なプレート４２は、位置合わせ用の拡張部分５２およびカム・フォロア用の拡張部分５４が、スピンドルのヨークの開口部／通路４８、５０の異なる一方の中に位置決めされるように、再位置決めまたは調整されている。カム・フォロア用の拡張部分５４は、ヨーク４０の下側の通路５０の中に位置決めされ、位置合わせ用の拡張部分５２は、ヨーク４０の上側の通路４８の中に位置決めされている。カム・フォロア５６はカム・フォロア用の拡張部分５４に接続され、且つ筒形カム７６の下側の軌道７４に係合している。

本明細書の説明では、主に２つの軌道を有する筒形カムの使用に言及しているが、本発明が３つ以上の軌道を有する筒形カムの使用も企図していることが理解される。本発明は、ヨーク内の任意の特定の数の開口部／通路に限定されないが、通路の総数が筒形カムの中に形成される軌道の数と一致していることが好ましい。取り外し可能なプレート上の拡張部分の数は、ヨーク内の通路の数と一致しても一致しなくてもよい。好ましい実施例では、２以上の軌道を有する筒形カムに対して、１つの位置合わせ用の拡張部分および１つのカム・フォロア用の拡張部分（合計２つの拡張部分）を有する取り外し可能なプレートを用いることができる。

本発明は、新規なマウント・アセンブリだけではなく、新規なマウント・アセンブリを含むボトルのキャッピング機およびコルク栓の打栓機用の筒形カム・アセンブリも企図している。

前述のことから、本発明の新規な概念の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、多くの修正および変更を行うことが可能であることが認められるであろう。本明細書に示した特定の実施例に対する制限は意図されておらず、また制限はないものと推断すべきことを理解されたい。開示は、添付の特許請求の範囲によって、特許請求の範囲の範囲内に含まれるそうした修正形態すべてを包含するものである。

従来技術の筒形カムとスピンドルのアセンブリの概略的な正面図である。従来技術のヨークおよびカム・フォロアの分解斜視図である。本発明の好ましい実施例によるマウント・アセンブリの分解斜視図である。本発明の実施例に従って筒形カムの上側の軌道に係合するように位置決めされたマウント・アセンブリの概略的な正面図である。本発明の実施例に従って筒形カムの下側の軌道に係合するように位置決めされたマウント・アセンブリの概略的な正面図である。

Claims

キャッピング機のためのカム作動式スピンドル・アセンブリであって、
キャッピング・スピンドルと、
カム・フォロアと、
２つの異なるカム・プロファイルのうちの選択された一方のプロファイルによる前記スピンドル・アセンブリの作動を容易にするために、前記スピンドル上の第１および第２の位置のうちの選択された一方の位置に前記カム・フォロアを前記スピンドルに取り付けるための調整可能なマウント装置と
を有するカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記マウント・アセンブリは、前記カム・フォロアが取り付けられるマウント部分を備えたマウント・プレートを含み、該マウント・プレートは、第１および第２の位置のうちの選択された一方の位置で前記キャッピング・スピンドルに取り付けられるように構成され、それによって前記第１および第２の位置のうちの前記選択された一方の位置に前記カム・フォロアを位置決めする、請求項１に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記マウント・プレートは、該マウント・プレートの前記第１および第２の位置のそれぞれに、前記スピンドルと係合可能な位置決め部分を含んでいる、請求項２に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記位置決め部分は、前記マウント・プレートから突出する位置決めボスを有している、請求項３に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記キャッピング・スピンドルは、前記位置決めバスを前記マウント・プレートの前記第１および第２の位置にそれぞれ受け入れるための第１および第２の開口部を画定している、請求項４に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記マウント・プレートの前記マウント部分は、前記マウント・プレートの前記位置決めボスのように構成されており、それによって、前記位置決めボスが前記第１および第２の開口部の一方に受け入れられたとき、前記マウント部分が前記開口部の他方に受け入れられる、請求項５に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記マウント・プレートが前記キャッピング・スピンドルに取り付けられたとき、前記カム・フォロアおよび前記マウント部分は一体となって前記開口部の１つを概ね貫通して延びている、請求項６に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
前記２つの異なるカム・プロファイルを画定する筒形カムを含む、請求項１に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリ。
ボトルのキャッピング機のための筒形カム・アセンブリであって、
複数の軌道を有する筒形カムと、
キャッピング・スピンドルと、
複数の通路を有し、前記キャッピング・スピンドルに取り付けられるヨークと、
取り外し可能に前記ヨークに取り付けられる取り外し可能なプレートと、
前記取り外し可能なプレートに取り付けられた少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分であって、前記ヨークの前記複数の通路に摺動可能に適合するように構成および配置された少なくとも１つの位置合わせ用拡張部分および少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分と、
前記カム・フォロア用拡張部分に接続されるカム・フォロアであって、前記位置合わせ用拡張部分および前記カム・フォロア用拡張部分が前記ヨークの前記複数の通路内に位置決めされて前記取り外し可能なプレートが前記ヨークに取り付けられると、筒形カムの軌道に係合する軌道端部を有するカム・フォロアと
を有する筒形カム・アセンブリ。
前記カム・フォロアが、前記少なくとも１つのカム・フォロア用拡張部分に取り外し可能に接続される、請求項１４に記載の筒形カム・アセンブリ。
前記ヨークの前記複数の通路が、実質的に等しい寸法を有している、請求項１４に記載の筒形カム・アセンブリ。
前記少なくとも１つの位置合わせ用の拡張部分および前記少なくとも１つのカム・フォロア用の拡張部分が、実質的に等しい寸法を有している、請求項１４に記載の筒形カム・アセンブリ。
カム作動式スピンドル・アセンブリを調整する方法であって、関連する筒形カムによって画定された複数のカム軌道のうちの選択された１つの軌道によって動作するようにカム作動式スピンドル・アセンブリを調整する方法において、
キャッピング・スピンドルと、カム・フォロアと、第１および第２の位置のうちの選択された一方の位置で前記カム・フォロアを前記スピンドルに取り付けるための調整可能なマウント装置とを含むキャッピング・スピンドル・アセンブリを提供するステップ、および
関連するカムによって画定された２つの異なるカム・プロファイルのうちの選択された一方のプロファイルによる前記スピンドルの作動を容易にするために、前記キャッピング・スピンドル上の前記マウント装置の位置を調整するステップであって、それによって前記カム・フォロアを再度位置決めする調整ステップ
を含む方法。
前記マウント装置が調整可能なマウント・プレートを含み、また前記調整ステップが、前記調整可能なマウント・プレートを反転させることを含む、請求項１３に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリを調整する方法。
前記マウント・プレートは、前記カム・フォロアが取り付けられるマウント部分と、位置決め部分とを画定している、請求項１４に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリを調整する方法。
前記スピンドルは、前記マウント・ボスおよび位置決めボスのうちの一方をそれぞれ受け入れる第１および第２の開口部を画定しており、また前記調整ステップの間、前記ボスの各１つが、前記開口部のうちのそれぞれの一方から前記開口部の他方へと移される、請求項１５に記載のカム作動式スピンドル・アセンブリを調整する方法。