JP2009535185A - スリップオン型アスレジャーシューズ - Google Patents
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Abstract
オックスフォード型である編上げアスレジャーシューズの構造は、シューズがスリップオン式で着用者の足に履かれるようにし、靴ひもを結ぶ必要なく、足にしっかりと履かれるようにする。これによって、靴ひもを結ぶ必要なく着用される編上げシューズの外観を有するシューズが与えられる。
Description
本発明は、オックスフォード型である編上げアスレジャーシューズ(athleisure、アスレチック用及びレジャー用兼用の靴)の新しい構造に係る。該シューズの新しい構造により、シューズは、着用者の足にスリップオン式に履かれ得、靴ひもを必要とすることなく足にしっかりと履かれ得る。これによって、シューズは、靴ひもを結ぶことなく着用される編上げシューズの独特且つ新しい外観を与えられる。
オックスフォード型編上げバスケットボールシューズは長年、特にはバスケットボールである運動競技にとって大変人気のある靴である。運動競技での使用に加えて、該シューズは、快適なカジュアルシューズ又はアスレジャーシューズとして大変人気のあるものとなっている。これは特に、キャンバス地等である通気性のある布地を有して構成されるアッパーを有するオックスフォード型編上げバスケットボールシューズに関して言えることである。
シューズの快適性を更に高める努力は、靴ひもを有さないオックスフォード型編上げバスケットボールシューズを着用するという考察に繋がっている。しかしながら、かかるシューズは、たとえ靴ひもが無くても着用者の足に対する快適な適合を与えるが、靴ひもがないシューズを着用することは、歩行中又はランニング中に着用者の足からシューズが脱げてしまう、という問題を提示する。
本発明は、靴ひもを有さないオックスフォード型編上げバスケットボールシューズを着用する際の問題点を克服する、ことを目的とする。本発明は、靴ひもを必要とすることなく着用者の足にシューズがしっかりと履かれるよう、この種類のシューズに対して新しい改善を行なう。本発明のアスレジャーシューズは、人気のあるオックスフォード型編上げバスケットボールシューズと同一の構造を有するが、典型的にはシューズに与えられる靴ひもを有さない。シューズにおける靴ひも用開口又はアイレットは、開放したままにされるが、該シューズには靴ひもがない。
シューズは、バンドを有して改善される。該バンドは、シューズのアッパーの左側部及び右側部に対して接続され、シューズのフォアフット開口にわたって延在する。バンドは、着用者の足がシューズへと容易に挿入され得るよう、アッパーのアンクル開口のちょうど前方に位置付けられる。着用者の足がシューズに挿入されると、バンドは、着用者のフォアフットにわたって延在し、それによってシューズを足にしっかりとホールドする。望ましい実施例において、バンドは、バンドを伸縮させる少なくとも1つの弾性部分を有する。このことにより、シューズのアッパーの左側部及び右側部並びにシューズのタン(ベロ)は互いから離され、シューズへの足の挿入に対して充分な空間が与えられる。バンドは、シューズのアッパー及びタンによって隠されるため、シューズが着用されるとバンドは不可視となる。
本発明によって与えられるオックスフォード型編上げバスケットボールシューズの改善は、靴ひもを有さずに着用され得るアスレジャーシューズを可能にし、また、標準的なオックスフォード型編上げバスケットボールシューズの外観を有するシューズが靴ひもを有さずに着用されるようにする。
本発明の更なる特徴は、以下における本発明の望ましい実施例の詳細な説明及び添付の図面において、説明される。
本発明のスリップオン式オックスフォード型アスレジャーシューズ12は、オックスフォード型編上げバスケットボールシューズの基本構造を有する。異なることは、以下に説明する通り、シューズ12の新しい構造は、シューズが靴ひもを有さずに足にしっかりと着用されるようにする、ことである。図示されるシューズの望ましい実施例において、シューズは、オックスフォード型編上げバスケットボールシューズである。しかしながら、本発明の新しいコンセプトは、靴ひもを有さず且つ編上げシューズの外観を変えることなく着用されるよう所望される、他の種類の編上げシューズに用いられ得る、ことが理解されるべきである。本発明のシューズ12の構造の大半が従来のオックスフォード型編上げシューズの構造と同一であるため、構造の従来の特徴は、一般的に記載される。
シューズ12は、シューズソール14を有する。該ソールは、アスレチックシューズのソールの構造に典型的に用いられる弾性材料を有して構成される。ソール14は、典型的には、アウトソール、ミッドソール、及びインサートを有して構成され得る。シューズソール14は、シューズの走行表面として機能する底部表面16、及びシューズの内部22における対向する上部表面18を有する。シューズ12の寸法は、ソールの後方ヒール端部24から前方トウ端部26まで延在する長さを有し、また、シューズ12は、シューズソールの左側部28と右側部32との間における幅を有する。
シューズのアッパー34は、従来通り、シューズソール14に対して固定され、シューズソールの上部表面18から上方向に延在する。アッパー34は、革又は布地トウである可撓性のある材料を有して構成される。アッパー34は、ヒール部36を有して構成され、該ヒール部は、シューズソールヒール端部24におけるシューズソール上部表面18の周囲に延在する。アッパーヒール部36は、シューズソール18から、シューズ内部22へのアンクル開口42を定義付けるアッパーのカラーエッジ38まで上方向に延在する。
ヒール部36から、アッパーは、左側部44及び右側部46を有し、該側部は夫々、シューズソール左側部28及びシューズソール右側部32に沿って前方に延在する。アッパー左側部44は、シューズソール左側部28からアッパー左側部エッジ48まで上方向に延在する。アッパー右側部46は、シューズソール右側部32からアッパー右側部エッジ52まで上方向に延在する。図示される通り、アッパー左側部エッジ48及びアッパー右側部エッジ52は、シューズソールの前方トウ端部26に向かって上方カラーエッジ38の対向する側部から前方に延在する。アッパー左側部エッジ48及びアッパー右側部エッジ52の長さは、シューズ内部22に対して開放するシューズアッパー34におけるフォアフット開口54を定義付ける。
アッパー34はまた、トウボックス56を有して構成される。該トウボックスは、ソールトウ端部26においてシューズソール上部表面18の周囲に、また該表面18にわたって、延在する。トウボックス56は、アッパー左側部44とアッパー右側部46との間において接続され、シューズソールトウ端部26に近接するシューズ内部22の一部を包囲する。アッパー左側部エッジ48及びアッパー右側部エッジ52は、トウボックス56から後方に延在する。
複数の靴ひも開口62,64は、アッパー左側部44及びアッパー右側部46状に与えられる。靴ひも開口は、典型的には、シューズのアッパーをシューズのフォアフット開口にわたって閉じる靴ひもの一部によって占められるシューズアッパーにおける開口である。靴ひも開口62,64は、例えばDリング又はスピード靴ひもフック(speed lacing hooks)である、シューズにおいて靴ひも開口を与える既知の手段によって与えられ得る。しかしながら、本発明の望ましい実施例では、靴ひも開口62,64は、アッパー左側部44及びアッパー右側部46における複数のアイレット又はグロメットによって与えられる。アイレット66,68は、所望される編上げシューズの外観を与える。アイレット開口62,68は、アッパー左側部エッジ48及びアッパー右側部エッジ52に沿って整列して配置される。図示される通り、靴ひも開口62,64は、アッパーカラーエッジ38とアッパートウボックス56との間におけるアッパー左側部エッジ48及びアッパー右側部エッジ52の実質的に全長に延在する。本発明の新しい特徴は、シューズ12上に靴ひも開口62,64を与え、靴ひも開口において位置付けられる靴ひもはない、ことである。
シューズアッパー34は、トウボックス56の後方に位置付けられるヴァンプ(vamp)72又はスロート(throat)、及びヴァンプ72から後方に延在するタン74を有する。タン74は、アッパー左側部44及びアッパー右側部46の長さに沿ってタンの遠位端部76まで延在する。タン74は、タンの左側部エッジ78と右側部エッジ82との間における幅を有する。タンの長さ及び幅は、タン側部エッジ78,82をアッパー左側部44及びアッパー右側部46の下方に位置付け、シューズのフォアフット開口54にわたってタンを延在させる。一組のスロット84,86は、タンを通って与えられる。スロット84,86は、タン遠位端部76に近接して、またタンの夫々左側部エッジ78及び右側部エッジ82に近接して、位置付けられる。スロット84,86は、タンの材料を全体的に貫通する。
薄く幅の狭いバンド92は、フォアフット開口54にわたって延在する。バンド92は、アッパー左側部44に対して固定される左側端部94、及びアッパー右側部46に対して固定される対向する右側端部96を有する。バンドの左側端部94は、シューズの内部においてアッパー左側部44に対して固定され、バンドの右側端部96は、シューズの内部においてアッパー右側部46に対して固定される。これによって、シューズが着用される際、バンド92の対向する端部が視界から隠される。バンド92がフォアフット開口54にわたって延在するため、バンドは、タン74のスロット84,86を貫通する。図2に示される通り、バンドの左側端部94に隣接するバンドの一部は、左側部タンスロット84を貫通する前にタン74にわたって延在し、バンドの右側端部96に近接するバンドの一部は、右側部タンスロット86を貫通する前にタン74にわたって延在する。バンド92の中間部は、タン74の下方を通り、シューズが着用される際に視界から覆われる。このことによってバンド92は、見られることなく、シューズが着用される際にフォアフロント上へとタン74をホールドすることができる。バンド92の少なくとも一部は、弾性材料を有して構成される。シューズの望ましい実施例において、バンド92の長さは伸縮する。
バンド92の伸縮特性により、シューズ12のフォアフット開口54は、足がシューズへと挿入される際に拡大され得る。シューズ着用者は単に、タン遠位端部76に近接するタン74を上方向に引っ張って、バンド92を伸縮させ、且つフォアフット開口54からタンの一部を動かす。続いてシューズ着用者は、タン74の下方においてシューズ内部22へと足を滑り込ませる。シューズの内部に足が挿入されると、タン74は解放され、バンド92の弾性特性によって、シューズ着用者の足のフォアフット範囲にわたってタン74が引かれる。アンクルのちょうど前方においてシューズ着用者の足のフォアフット範囲にわたって延在する弾性バンド92は、靴ひもを必要とすることなく、シューズ12を足にしっかりとホールドする。
故に、シューズ12の新しい構造は、靴ひもを必要とすることなくシューズ着用者の足にしっかりとホールドされる編上げシューズを与え、また、シューズが着用される際に靴ひもを有さない編上げシューズの所望される外観を与える。
本発明のシューズは、シューズの特定の実施例を参照して上述されてきたが、修正及び変形は、添付の請求項によって与えられる保護の意図される範囲から逸脱することなく、記載されるシューズに対して行なわれ得る。
Claims (20)
- シューズであって、
シューズソールに対して固定されるアッパーと、
複数の靴ひも開口と、
対向する左側端部及び右側端部を有する長さを有するバンドと、
を有し、
前記アッパー及び前記シューズソールは共に、当該シューズの内部を包囲し、前記アッパーは、前記シューズの内部に対するフォアフット開口とアンクル開口とを有し、前記アッパーは、前記フォアフット開口の対向する側部に沿って延在する左側部及び右側部を有し、
前記複数の靴ひも開口は、前記アッパー左側部及びアッパー右側部に沿って配置され、該複数の靴ひも開口の各靴ひも開口は、該靴ひも開口において位置付けられる靴ひもを有さず、
前記バンド左側端部は、当該シューズの前記内部において前記アッパー左側部に対して接続され、前記バンド右側端部は、当該シューズの前記内部において前記アッパー右側部に対して接続され、前記バンドの長さは、前記フォアフット開口にわたり且つ前記複数の靴ひも開口の下方において延在する、
シューズ。 - 当該シューズにおいて靴ひもはない、
請求項1記載のシューズ。 - 前記バンドは、前記フォアフット開口にわたって前記アッパー左側部と前記アッパー右側部との間における唯一の接続である、
請求項1記載のシューズ。 - 前記フォアフット開口の一部は、前記バンドの対向する側部上にある、
請求項1記載のシューズ。 - 前記シューズアッパー上にタンを更に有し、
該タンは、前記アッパー左側部と前記アッパー右側部との間における前記フォアフット開口にわたって、並びに前記バンドにわたって、延在する、
請求項4記載のシューズ。 - 前記タンは、前記バンドに対して接続される、
請求項5記載のシューズ。 - 前記アッパー左側部はエッジを有し、前記アッパー右側はエッジを有し、前記アッパー左側部エッジ及びアッパー右側部エッジは、前記フォアフット開口の対向する側部上で互いに対向し、
前記複数の靴ひも開口は、前記アッパー左側部エッジ及び前記アッパー右側部エッジに沿って夫々整列して配置される、
請求項1記載のシューズ。 - 前記複数の靴ひも開口の各靴ひも開口は、前記アッパーを通って延在する開口を有するアイレットである、
請求項7記載のシューズ。 - シューズであって、
シューズソールと、
該シューズソールに対して固定されるアッパーと、
複数の靴ひも開口と、
対向する左側端部及び右側端部を有する長さを有するバンドと、
を有し、
前記シューズソールは、対向する上部表面及び底部表面と、後方ヒール端部及び対向する前方トウ端部と、前記ヒール端部と前記トウ端部との間における前記シューズソールの対向する側部に沿って延在する対向する左側部及び右側部と、を有し、
前記アッパーは、前記シューズソール上部表面から上方向に延在し、前記アッパーは、前記シューズソールヒール端部の上方におけるアンクル開口と、前記シューズソールトウ端部の上方におけるトウボックスとを有し、前記アッパーは、前記アッパーアンクル開口と前記アッパートウボックスとの間において前記シューズソール左側部及び右側部に夫々沿って延在する左側部と右側部とを有し、前記アッパー左側部及び右側部は、前記アッパー左側部と右側部との間における前記シューズへのフォアフット開口を定義付け、
前記複数の靴ひも開口は、前記アッパー左側部及び前記アッパー右側部に沿って夫々整列して配置され、該複数の靴ひも開口の各靴ひも開口は、前記靴ひも開口を通って延在する靴ひもを有さず、
前記バンド左側端部は、前記アッパー左側部に対して接続され、前記バンド右側端部は、前記アッパー右側部に対して接続され、バンドは、前記フォアフット開口にわたって延在する、
シューズ。 - 当該シューズにおいて靴ひもはない、
請求項9記載のシューズ。 - 前記バンドは、前記フォアフット開口にわたって前記アッパー左側部と前記アッパー右側部との間における唯一の接続である、
請求項9記載のシューズ。 - 前記バンドの少なくとも一部は、弾性である、
請求項9記載のシューズ。 - 前記バンドは、前記アッパートウボックスから後方に間隔をあけられ、前記フォアフット開口の一部は、該バンドの対向する側部上に位置付けられる、
請求項12記載のシューズ。 - 前記バンドは、前記バンド左側端部と前記バンド右側端部との間における前記バンドの長さにおいて断絶を有さない連続する長さを有する、
請求項13記載のシューズ。 - 前記シューズアッパーにおけるタンを更に有し、
該タンは、前記アッパートウボックスから後方に延在し且つ前記アッパー左側部とアッパー右側部との間において前記フォアフット開口をわたって延在する長さを有し、
前記バンドの少なくとも一部は、前記タンにわたって延在する、
請求項13記載のシューズ。 - 前記タンは、該タンにおいて少なくとも1つのスロットを有し、
前記バンドは、該タンのスロットを通って延在する、
請求項15記載のシューズ。 - 前記アッパー左側部はエッジを有し、前記アッパー右側部は、エッジを有し、前記フォアフット開口は、前記アッパー左側部エッジと前記アッパー右側部エッジとの間において定義付けられ、
前記複数の靴ひも開口は、前記アッパー左側部エッジ及び前記アッパー右側部エッジに沿って夫々整列して配置される、
請求項9記載のシューズ。 - 前記複数の靴ひも開口の各靴ひも開口は、アイレット開口である、
請求項17記載のシューズ。 - 前記シューズアッパー上にタンを更に有し、
該タンは、前記アッパートウボックスから後方に、且つ前記アッパー左側部と前記アッパー右側部との間における前記フォアフット開口にわたって、延在する長さを有し、
前記バンドの少なくとも一部は、前記タンにわたって延在する、
請求項18記載のシューズ。 - シューズであって、
シューズソールと、
該シューズソールに対して固定されるアッパーと、
複数の靴ひも開口と、
対向する左側端部及び右側端部を有する長さを有するバンドと、
を有し、
前記シューズソールは、対向する上部表面及び底部表面と、後方ヒール端部及び前方トウ端部と、前記ヒール端部と前記トウ端部との間における前記シューズソールの対向する側部に沿って延在する対向する左側部及び右側部と、を有し、
前記アッパーは、前記シューズソールの前記上部表面から上方向に延在し且つ前記シューズの内部を取り囲み、前記アッパーは、前記シューズソールヒール端部における前記シューズソール上部表面の周囲に延在し、また、前記シューズソールの上部表面の上方において前記アッパーへのアンクル開口を定義付ける前記アッパーのカラーエッジまで前記シューズソールから上方向に延在し、前記アッパーは、左側部と右側部とを有し、前記左側部及び右側部は、前記シューズソール左側部及び前記シューズソール右側部の夫々に沿って前記アッパーヒール部から前方向に延在し、また、前記シューズソール上部表面の上方において前記アッパーへのフォアフット開口を定義付けるアッパー右側部エッジ及びアッパー左側部エッジまで夫々シューズソールから上方向に延在し、前記アッパーは、前記シューズソールトウ端部において前記シューズソール上部表面の周囲に並びに該上部表面にわたって延在する、前記アッパー左側部と前記アッパー右側部とを接続するトウボックスを有し、
前記複数の靴ひも開口は、前記アッパー左側部及び前記アッパー右側部に沿って夫々整列して配置され、該複数の靴ひも開口の各靴ひも開口は、前記靴ひも開口において位置付けられる靴ひもを有さず、
前記バンド左側端部は、前記シューズ内部において前記靴ひも開口に近接して前記アッパー左側部に対して接続され、前記バンド右側端部は、前記シューズ内部において前記靴ひも開口に近接して前記アッパー右側部に対して接続され、前記バンドの長さは、前記フォアフット開口にわたって延在する、
シューズ。
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