JP2009526154A - 極低温エンジン - Google Patents

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Abstract

スラッシュガス、すなわち部分的に固体で部分的に液体であるように冷却されたガスまたはガスの混合物が、極低温エンジンにおける駆動流体として使用される。極低温エンジンは、ハウジング(36)を有する注入装置を介してスラッシュガス(47)体を備えるエネルギ源に接続された作動チャンバ(50)を有し、ハウジングは、注入器に入るスラッシュガスの一部を沸騰させて、加圧下のガスを作動チャンバ(15)内に追込むことができる熱交換器として働く。

Description

発明の分野
この発明は極低温(クライオジェニック)(cryogenic)エンジンに関し、特にそのための駆動流体に関する。「極低温エンジン」という用語は、沸騰および膨張によって極低温駆動流体から機械的(および/または電気的)パワーを生成するための如何なる装置も含むように用いられるが、これらに限定されない。機械的パワーは、ジェットからの出力軸力および推力を含む。したがって、たとえば、エンジンという用語はその範囲内に、往復駆動部材を有するエンジン、タービンを含むロータリーエンジン、およびジェットまたは非化学ロケットエンジンを含む。
発明の背景
PCT明細書WO01/63099は、駆動流体として液化ガス(液化窒素など)を使用する極低温エンジンを開示している。
液化窒素は、閉鎖空間に漏れた場合、結果として生じる雰囲気が人間および哺乳動物を窒息させ得るという欠点がある。また、液化窒素は蒸発しやすい傾向があるので、高圧でポンプ注入するのが非常に困難である。本発明は、極低温エンジンのための代替的な駆動流体を突きとめるためになされる作業から生じている。
発明の要約
本発明の1つの局面によると、極低温エンジンにおける駆動流体としてスラッシュガスが使用される。本明細書中で用いられるようなスラッシュガスという用語は、部分的に固体で部分的に液体であるように冷却または圧縮されたガス、またはガスの混合物を意味する。
スラッシュガスは、部分的に固体で部分的に液体であるように(典型的に摂氏マイナス210度よりも下に)冷却された空気である、スラッシュ空気であり得る。
スラッシュガスとして駆動流体がエンジンに供給され得る。本発明の他の例では、駆動流体は、スラッシュガスの固体構成要素を事前に溶融することによってスラッシュガスから得られる液体であり、スラッシュガスはしたがって依然として駆動流体源を構成している。
スラッシュ空気は、空気の1つ以上の構成要素を除去することによって前処理された後に凝固され得る。空気から水分(すなわち水蒸気)を除去するのが特に望ましく、そのような除去は、空気を冷蔵して水蒸気を凝縮し、その後これを排水する、公知の冷蔵乾燥プロセスを用いて行なわれ得る。さらに、または代替肢として、たとえばそれら自体が公知のプロセスである圧縮時の物理的分離または化学吸収によって、二酸化炭素が除去され得る。
スラッシュ空気は液体窒素よりも生成が容易で安価であり、スラッシュ空気は液体窒素より多くのエネルギを含む。スラッシュ空気のエネルギ密度は、液体空気の1.23および液体窒素の1.1と比べて、1キログラム当たり1.5から1.6メガジュールである
。また、スラッシュ空気の運搬はより安全で容易である。なぜなら、スラッシュ空気の場合、如何なる温度上昇によっても液体成分は沸騰せず固体成分が溶融するので、圧力の増加がより抑えられ、全体的なむだがより少なくてすむからである。さらに、スラッシュ空気が沸騰しても無害な放出に終わる。
スラッシュ空気中の液体の固体に対する割合は変動し得るが、スラッシュ空気は、極低温エンジンのシリンダまたは他の作動チャンバに注入されるように十分流動性を有して(または流体で)いなければならない。液体:固体の好ましい割合は70:30の範囲であり、最も好ましくは60:40である。
空気を冷却することによってスラッシュガスを形成する代わりに、独立したガス構成要素(たとえば窒素および酸素)を冷却し、冷却した構成要素を次に組合せることによってスラッシュガスを形成してもよい。
代替的に、スラッシュガスは、部分的に固体で部分的に液体であるように冷却された窒素であるスラッシュ窒素であり得る。
本発明の他の局面によると、極低温エンジンは、その駆動流体としてスラッシュガスを利用するようにされる。
スラッシュガスを送り出す先の極低温エンジンを用いて、乗り物(たとえば道路走行車両)または(たとえば電気を発生させるための)固定エンジンにパワーを供給してもよい。
注入装置を好ましくは用いて、加圧されたスラッシュガスをエンジンシリンダまたは他の作動チャンバに送り出し、その中で、(スラッシュガスによって構成される)駆動流体が膨張して軸力を提供する。
本発明はその範囲内に、エネルギ源としてスラッシュガス、好ましくはスラッシュ空気を利用して軸力を発生させる方法をも含む。
注入装置は好ましくは、ハウジングと、ハウジングの第1の領域からハウジングの第2の領域に駆動流体を移すためにハウジング内で可動の注入部材とを備え、使用時に、スラッシュ状態の駆動流体は、ハウジングの第1の領域に流入され、注入部材の移動によって第2の領域に搬送され、第2の領域は第1の領域よりも高温であるため、第2の領域内のわずかな体積の駆動流体が沸騰し、これにより加圧された駆動流体が極低温エンジンに注入される。
注入部材は好ましくは、2工程または4工程周期に従い得る、極低温エンジンの作動周期に適切に同期するように時間設定された反復シーケンスで、ハウジング内で可動である。注入装置は、極低温エンジンによって駆動され得るか、または代替的に、電気モータなどの別個の電源によって駆動され得る。起動時に、第1の領域を冷却するためにスラッシュガスを第1の領域を通過させることにより、装置に燃料が注入され(prime)得る。
注入部材は好ましくは、注入工程と戻り工程とを交互のシーケンスで行なって、ハウジング内で往復運動可能である。注入工程において、部材は第2の領域に向かって移動し得、自身とともにある体積の駆動流体を運び、この場合部材は、ハウジングと封止係合し得、かつ凹部を有し得、ある体積の駆動流体は第1の領域で凹部に流入され、第2の領域で凹部から送り出される。
代替的に、注入部材は注入工程において第1の領域に向かって移動して、駆動流体を第1の領域から第2の領域に移し得、この場合ハウジングは好ましくは入口および出口弁を備え、入口および出口弁は、注入工程の開始時に駆動流体を第1の領域に流入させ、戻り工程の開始前に駆動流体を放出させ得るような時間設定された態様で開閉する。
注入装置はパワーをほとんど消費せず、パワーは関連の極低温エンジンの軸力から好都合に得られる。
本発明はその範囲内に、極低温エンジンのための駆動流体(またはその源)として、すなわちエネルギ源として用いられるように適合されたスラッシュガス体を含む。
スラッシュガス体は、大気圧以上で、好ましくは絶縁されて、容器内に保持され得る。容器は、固定エンジンであり得る極低温エンジンの燃料タンクであり得るか、もしくは道路走行車両などの乗り物にパワーを供給し得るか、または容器は、極低温エンジンに燃料補給するための(固定式または移動式)貯蔵タンクであり得る。そのようなスラッシュガス体は、構成要素ガスの入手の容易さ、高エネルギ密度、長期間にわたる貯蔵能力、運搬の容易性、および使用時の汚染が無いという利点を有するエネルギ貯蔵電池としてとらえられ得る。
スクーター、ゴルフバギー、モペット、オートバイ、もしくは芝刈り機などの小型乗り物のための、または小型家庭用発電機の燃料タンクの場合、容器の容量は最大100リットルであり得る(これは、容器内のスラッシュガス体の体積にも対応する)。自動車の燃料タンクとして用いられる容器の容量は少なくとも100リットル、好ましくは250〜300リットルとなり、スラッシュガス体の体積は対応する初期体積である。スラッシュガス体を用いてバスを推進させようとする場合、ガス体の初期体積、およびしたがってその容器の容量は、好ましくは少なくとも1000リットルである。
スラッシュガス体は、発電所(たとえば原子力発電所)によって生成されるオフピーク電力から得られるエネルギを貯蔵する手段として用いられ得、この場合、ガス体の体積は約数百万リットルのオーダであり得、大型の水中または地下貯蔵タンクに貯蔵され得る。
添付の図面を参照して、本発明の4つの実施例を例証として説明する。
添付の図面を参照して、極低温エンジンにスラッシュ空気を注入するための注入装置の2つの例を例証として説明する。
図面の詳細な説明
注入装置の各例は、好ましくはPCT明細書WO01/63099に開示されているような極低温エンジンの作動チャンバにある供給量のスラッシュ空気を注入するように設計されており、この文献の開示内容は引用により本願へ援用されている。スラッシュ空気は液化空気と固化空気との混合物であり、混合物が注入されるのに十分流動的であるように液体の固体に対する比は60:40である。エンジンの作動チャンバ内で、スラッシュ空気は熱交換液体からエネルギを受け、膨張してエンジン軸力を生成する。
図1から図3の注入装置は、円筒形のハウジング6内で往復運動し、かつハウジング6と封止係合する、プランジャー4の形態の注入部材を備える。ハウジング6は、(スラッシュ空気に対して十分低温である)第1の領域8、および典型的に10℃と20℃の間の周囲温度である第2の領域10を有する。ハウジングの壁は、環状の入口チャンバを形成する直径増大部分を有し、プランジャーは、環状の体積を規定する括れた領域を形成する直径減少部分を有する。
プランジャー4は交互の注入および戻り工程を行ない、低圧のスラッシュ空気2の源からスラッシュ空気2を取り、加圧されたスラッシュ空気2を極低温エンジンの作動チャンバ内に送り出す。
これを達成するため、低圧スラッシュ空気源は、環状の入口チャンバと連通するように配置される。注入工程の冒頭(図1)で、環状の入口チャンバとプランジャーの括れた領域とは連通しており、このため環状の体積は低圧のスラッシュ空気2で充填される。プランジャー4は次にハウジング6内で下向きに移動して注入工程を行ない(図2)、プランジャーはハウジングの壁と封止係合しているので、チャンバ内のスラッシュ空気2の体積が、プランジャー4とともに領域8から領域10に向かって運ばれる。領域10に到達すると、少量の搬送されたスラッシュ空気が領域10のより高い温度に晒されて沸騰し、高圧源を作り出し、これは、チャンバが今やハウジングの壁によって覆われなくなる注入工程の終わりに、1回分の量のスラッシュ空気を極低温エンジンのチャンバ内に追込む(図3)。
図4から図7を参照して、注入装置の第2の実施例は、円筒形のハウジング22内で隙間を有して往復運動可能なプランジャー20を備えており、ハウジング22は、低圧スラッシュ空気源からの低圧スラッシュ空気の流入を制御するための入口弁24と、ハウジング22から極低温エンジンの作動チャンバへの高圧スラッシュ空気の流れを制御するための出口弁26とを有する。弁26は、プランジャー20内の経路を通過するバルブステム30を有する。
注入工程の開始時(図4)、入口弁24は開いて出口弁26は閉まっており、低圧のスラッシュ空気が、低温のハウジング内の第1の領域32に流入される。入口弁24はその後閉まり、プランジャー20は注入工程を開始し、ハウジング22内で低温領域32に向かって上向きに移動する(図5)。プランジャー20の注入工程の際、スラッシュ空気は移されることによって、低温領域32から周囲温度の第2の領域34に搬送される。注入工程の終わり(図6)には、実質的にすべてのスラッシュ空気が搬送されており、領域34のより高い温度の結果、わずかな体積の窒素が沸騰する。その結果生じる高圧で出口弁26が開き、スラッシュ空気が高圧をかけられて極低温エンジンの作動チャンバに注入される。
各実施例において、装置を通るスラッシュ空気の流れにより、第1の(低温)領域が必要な低温に維持されることになる。第2の(より高温の)領域は、極低温エンジンのシリンダもしくはケーシングから熱を引込むことによって、または熱交換液体と接触していることで、必要なより高い温度に維持されることになる。装置は極低温エンジンによって(たとえばそのカム軸から)駆動され得るか、別個の電気モータから駆動され得る。装置に入るスラッシュ空気の量は、(たとえば弁によって)、または極低温エンジンに関連付けられたポンプの速度を制御することによって制御され得る。
図8および図9に示される注入装置はほぼ円筒形のハウジング36を有し、この中に12本の熱交換管38のアレイが延在し、エチレングリコールなどの熱交換液体40がこれを通過する。ハウジングの入口領域では、入口弁42が、供給管46によって注入装置に供給されるスラッシュ空気44の流入を制御し、供給管46は、スラッシュ空気の供給を約マイナス200℃で保持する絶縁された加圧貯蔵タンク47と連通している。わかりやすいように、タンクは概略的に縮小して示される。ハウジングの出口領域では、出口弁48が、今は加圧されたスラッシュ空気の、シリンダ50内で往復運動可能なピストン52を有する2工程極低温エンジンのシリンダ50への送出しを制御する。
入口弁42は、弁ヘッド56内の下端で終端する細長いステム54を有する可動弁部材によって形成され、弁ヘッド56は、円筒形のガイド60の下端上の弁着座部58と協働している。弁部材ステム54はガイド60内で摺動し、周縁シール62によってガイド60の内面に対して封止される。供給管46は、弁着座部のすぐ上方で、ガイド60の下端と連通する。
同様に、出口弁48は、弁ヘッド66内の下端で終端する細長いステム64を有する可動弁部材を有し、弁ヘッド66は、円筒形のガイド70の下端上の弁着座部68と協働している。弁部材ステム64はガイド70内で摺動し、周縁シール72によってガイド70の内面に対して封止される。
弁着座部68のすぐ上方で、出口管74がガイド70の下端と連通し、シリンダ50の上端につながっている。シリンダ50の上端は2つの弁、すなわち、シリンダ50に熱交換液体40を流入させるための弁76と、排出管80を通して熱交換液体および駆動流体を排出するための弁78とを有する。極低温エンジンは2工程エンジンであり、WO01/63099に開示されている態様で機能する。図8および図9の注入装置および極低温エンジンは、以下の態様で動作する。
(図8に図示されるような)ピストン52が上死点にある状態から開始して、入口弁42は閉まっており、出口弁48は開き、2つの弁76および78は閉まっている。ある供給量の駆動流体(すなわちスラッシュ空気)が、ハウジング36から開いた出口弁48を通してシリンダ50内へ押込まれ、シリンダ50内で駆動流体が(シリンダ50内の熱交換液体から熱を吸収しつつ)膨張することにより、ピストン52がパワー工程(power stroke)を行なってクランク軸エンジンを駆動する。パワー工程の終わり近くに、ピストン52が下死点に接近すると、排出弁78が開き、出口弁48はピストン52が下死点をちょうど過ぎるまで開いたままであり、出口弁が閉まるとハウジング内の圧力を低下させる。ピストン52の戻り工程の際、出口弁48は閉まり、その後できるだけ早く入口弁42が開く。これによりある供給量の駆動流体が空間に流入し、ハウジング36内で管を囲む。管38を通過する熱交換流体40は熱エネルギを駆動流体に伝え、これにより少量の駆動流体が沸騰してハウジング内の圧力を増加させ、その結果、次のパワー工程の開始時に出口弁48が開くと、駆動流体が加圧されてシリンダに注入される。ピストン52の戻り工程の際、弁76が開いて、熱交換液体をシリンダ52に流入させる。
説明した弁のタイミングでは、入口および出口弁42および48が、極低温エンジンと同一の速度で動作周期を経験する必要がある。これは入口弁42に多大な要求を課すものであり、この問題に対処するため、注入装置は2つ設けられ得る(または任意の数だけ設けられ得る)。たとえば、各々が図8および図9に示されるような1対の注入装置が並んで配置されて単一の極低温エンジンを供給し得る。そうするとこの2つの装置の各々は、単一の装置によってエンジンを供給する場合に必要な速度の半分の速度で動作する。
ハウジング36に供給される熱交換液体は、入口弁76を通してシリンダ50に供給されるのと同一の液体である。ハウジング36に供給される液体は好ましくは、分岐接続によって、シリンダに供給される主要な熱交換液体から取られ、ハウジング36からの液体出口は、シリンダ50から排出された後の熱交換液体の戻り分に送り返される。入口および出口弁ガイド60および70ならびにステム54および64は、シール52、72がこれらの弁の下端の低温領域から離れて設置され得るように細長くなっている。
図10および図11の注入装置において、図8および図9に対応する箇所には同一の参照番号が付されている。図10および図11において異なる部分は、供給管46がガイド60を過ぎて延びている態様と、ガイド60の下端の上方の管46とガイド60との接合
点の間隔が増大していることと、逆止弁部材84がガイド60の下端に係合する閉止位置に向かって付勢されている、ばねを利用した逆止弁部材84として入口弁部材が形成されていることである。入口弁42はステム54の下向きの移動によって開けられ、ステム54は、ある体積の駆動流体をガイド60の下部の長手部に閉じ込めるだけでなく、次に逆止弁部材84を強制的に開けて、この体積の駆動流体をハウジング36に圧入する。
供給管46はガイド60を超えて延びており、好ましくは貯蔵タンク内に設置される小型の再循環ポンプにより、スラッシュ空気を貯蔵タンクに導いて戻す。この低速循環により、スラッシュ空気中に気泡が生じる傾向が低下する。
ハウジング36に入った後、スラッシュ空気は熱交換器から熱を受け、これによりごく一部が沸騰し、図8および図9を参照して説明した態様で、スラッシュ空気を出口弁48を通してシリンダ50へ追込む。
動作周期中の1つの段階における第1の実施例を示す図である。 動作周期中の1つの段階における第1の実施例を示す図である。 動作周期中の1つの段階における第1の実施例を示す図である。 動作周期中の1つの段階における第2の実施例を示す図である。 動作周期中の1つの段階における第2の実施例を示す図である。 動作周期中の1つの段階における第2の実施例を示す図である。 動作周期中の1つの段階における第2の実施例を示す図である。 極低温エンジンの一部に関連して第3の実施例を示す図である。 図8の線IX−IX上の断面図である。 図8に対応するが第4の実施例を示す図である。 図9に対応するが第4の実施例を示す図である。

Claims (33)

  1. 極低温エンジンにおける駆動流体としての、または駆動流体源としてのスラッシュガスの使用。
  2. スラッシュガスはスラッシュ空気である、請求項1に記載のスラッシュガスの使用。
  3. スラッシュ空気は、空気の1つ以上の構成要素を除去することによって前処理された後に液化され、部分的に凝固される、請求項2に記載のスラッシュ空気の使用。
  4. 除去される前記構成要素は水蒸気および二酸化炭素である、請求項3に記載のスラッシュ空気の使用。
  5. スラッシュガス中の液体の固体に対する割合は70:30の範囲である、先行する請求項のいずれかに記載のスラッシュガスの使用。
  6. 割合は60:40の範囲である、請求項5に記載のスラッシュガスの使用。
  7. 極低温エンジンを動作させる方法であって、
    スラッシュガスを備えるか、またはスラッシュガスから得られる極低温駆動流体をエンジンに供給するステップを備える、方法。
  8. スラッシュガスはエンジンの作動チャンバに直接注入される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記注入は、
    ある供給量の駆動流体を、入口弁を介して注入器ハウジングの入口領域に流入させ、
    前記入口弁を閉め、
    流体がハウジングの出口領域に向かって進む際に流体に熱を伝え、
    わずかな体積の駆動流体を沸騰させ、
    これにより加圧下で流体をエンジンに注入することによって達成される、請求項8に記載の方法。
  10. 流体は、注入器の出口弁を通してエンジンに注入される、請求項8に記載の方法。
  11. ある供給量の駆動流体を流入させるように入口弁を開く時に出口弁は閉められており、その後入口弁が閉まり、ハウジング内の駆動流体の圧力が上昇し、出口弁が開いて加圧下で駆動流体を送り出すような時間設定された関係で弁を動作させるステップをさらに備える、請求項10に記載の方法。
  12. スラッシュガスを送り出す先の極低温エンジンを用いて、乗り物または固定エンジンにパワーを供給する、請求項8から11のいずれかに記載の方法。
  13. 駆動流体としてスラッシュガスを利用するための極低温エンジンであって、
    加圧されたスラッシュガスをエンジンシリンダまたは他の作動チャンバに送り出す注入装置を有し、
    前記エンジンシリンダまたは他の作動チャンバ内で、駆動流体が膨張して、エンジンによって生成される軸力を提供する、エンジン。
  14. 注入装置は、
    ハウジングと、
    ハウジングの入口領域への駆動流体の流入を制御するための入口弁と、
    ハウジングの出口領域からの駆動流体の送出しを制御するための出口弁とを備え、
    ハウジングは、入口領域から出口領域への駆動流体の経路において駆動流体に熱が伝えられることにより、ハウジング内のわずかな体積の駆動流体が沸騰し、これにより加圧下で駆動流体が出口弁を通して極低温エンジンに注入されるようになっている、請求項13に記載のエンジン。
  15. 入口弁および出口弁は、ある供給量の駆動流体を流入させるように入口弁が開く時に出口弁は閉められており、その後入口弁が閉まり、ハウジング内の駆動流体の圧力が上昇し、出口弁が開いて加圧下で駆動流体を送り出すような時間設定された関係で動作する、請求項14に記載のエンジン。
  16. ハウジングは、熱交換液体の経路のための熱交換器として形成されて、熱交換液体から駆動流体に熱を伝える、請求項14または15に記載のエンジン。
  17. 熱交換器は、ハウジングを通って延在し、かつその中を熱交換液体が通過する複数の管によって構成される、請求項16に記載のエンジン。
  18. 管はハウジングの入口領域から出口領域に延在し、
    駆動流体は、ハウジング内であり、かつ管を囲む空間を占める、請求項17に記載のエンジン。
  19. 注入装置は、
    ハウジングと、
    ハウジングの第1の領域からハウジングの第2の領域に駆動流体を移すためにハウジング内で可動の注入部材とを備え、
    使用時に、液化状態の駆動流体は、ハウジングの第1の領域に流入され、注入部材の移動によって第2の領域に搬送され、第2の領域は第1の領域よりも高温であるため、第2の領域内のわずかな体積の駆動流体が沸騰し、これにより加圧下で駆動流体が極低温エンジンに注入される、請求項13に記載のエンジン。
  20. 注入部材は、2工程または4工程周期に従い得る、極低温エンジンの作動周期に適切に同期するように時間設定された反復シーケンスで、ハウジング内で可動である、請求項19に記載のエンジン。
  21. 注入部材は、注入工程と戻り工程とを交互のシーケンスで行なって、ハウジング内で往復運動可能である、請求項20に記載のエンジン。
  22. 注入工程において、部材は第2の領域に向かって移動し、自身とともにある体積の駆動流体を運び、
    部材は、ハウジングと封止係合し、かつ凹部を有し、ある体積の駆動流体は第1の領域で前記凹部に流入され、第2の領域で前記凹部から送り出される、請求項21に記載のエンジン。
  23. 注入部材は注入工程において第1の領域に向かって移動し、駆動流体を第1の領域から第2の領域に移し、
    ハウジングは入口および出口弁を備え、前記入口および出口弁は、注入工程の開始時に駆動流体を第1の領域に流入させ、戻り工程の開始前に駆動流体を退出させ得るような時間設定された態様で開閉する、請求項21に記載のエンジン。
  24. 極低温エンジンのためのエネルギ源であって、
    極低温エンジンのための駆動流体(またはその源)として用いられるように適合されたスラッシュガス体を備える、エネルギ源。
  25. スラッシュガス体は、大気圧以上で容器内に保持される、請求項24に記載のエネルギ源。
  26. 容器は極低温エンジンの燃料タンクである、請求項25に記載のエネルギ源。
  27. 容器は、極低温エンジンに燃料補給するための(固定式または移動式)貯蔵タンクである、請求項25に記載のエネルギ源。
  28. 容器の容量は最大100リットルであり、これは、容器内のスラッシュガス体の最大体積にも対応する、請求項26に記載のエネルギ源。
  29. 容器の容量、およびしたがってガス体の最大体積は250〜300リットルである、請求項26に記載のエネルギ源。
  30. 容器の容量、およびしたがってガス体の初期体積は少なくとも1000リットルである、請求項26に記載のエネルギ源。
  31. スラッシュガス体は、発電所によって生成されるオフピーク電力から得られるエネルギを貯蔵する手段として用いられ、ガス体の体積は約数百万リットルのオーダである、請求項24に記載のエネルギ源。
  32. 極低温エンジンおよびそれに接続されるエネルギ源であって、
    エネルギ源は、エンジンのための駆動流体として用いるためのスラッシュガス、またはその源を備える、極低温エンジンおよびエネルギ源。
  33. 極低温エンジンは、請求項13〜23のいずれかに記載のエンジンである、請求項32に記載の極低温エンジンおよびエネルギ源。
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