JP2009522154A - 航空機翼と航空機 - Google Patents

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Abstract

航空機(1)の翼(2)の着陸フラップを監視する。翼(2)は主翼ボックス(3)、支持部(5)、フラップ(4)、動作機構(8)、および計測装置(18)を有する。支持部(5)は、フラップ回転軸線(7)回りに回転できるように主翼ボックス(3)に取付けられる。フラップ(4)は支持部(5)に取付けられる。フラップ(4)は、主翼ボックス(3)に対する支持部(5)の回転中に、フラップ回転軸線(7)回りに回転する。動作機構(8)は、主翼ボックス(3)に対するフラップ(4)の角度位置を設定するために、支持部(5)に結合される。計測装置(18)はフラップ(4)の角度位置を検出する。計測装置(18)は、支持部(5)上に配置される回転センサ(19)と、回転センサ(19)を動作機構(8)に結合する4要素結合変速機(22,24,27,28)とを有する。

Description

本発明は、航空機翼と航空機に関する。
航空機の翼は、一般に主翼ボックスと複数のフラップを備える。着陸フラップのようなこれらフラップは、主翼ボックス上に配置される。フラップは、航空機の揚力を増加させるために、航空機の離着陸中に展開される。なぜならば、展開したフラップは、翼の有効曲率と面積を増加させるからである。
これらフラップは、好ましくは2つの支持部に取付けられ、動作機構によって所望位置まで動作する。たとえば複数の支持部は、主翼ボックスに取付けられた各々の保持器に取付けされる。その結果、これら支持部は、主翼ボックスに対するフラップ回転軸線回りに回転できる。動作機構は、フラップ展開中に、支持部を回転軸線回りに回転させる。つまり動作機構はフラップを回転させる。航空機は、主翼ボックスに対するフラップの位置を判定するための適切な計測装置を有する。
フラップが複数の支持部に取付けられる場合、一般的に、支持部のすべては、各々の動作機構に対して同期して移動する。たとえば動作機構の1つに欠陥があるかまたは全体的に故障している場合、動作中のフラップが傾くかまたは捩じれる虞がある。つまりフラップもしくは主翼ボックスの損傷、またはフラップの損失を引き起こすことがある。
一方、特許文献1に開示の航空機のフラップを支持する支持部は、フラップキャリッジを有する。フラップキャリッジの動作機構は、フラップ格納とフラップ展開中にフラップ経路上を動作する。主翼ボックスに対するフラップの位置を判定するために、特許文献1(航空機)は、回転センサを有する測定装置を備える。測定装置は、フラップキャリッジの並進動作を、回転センサの回転動作に変換する。
欧州特許第0922633号明細書
本発明の1つの目的は、フラップ回転軸線回りに回転できるフラップを有する翼において、主翼ボックスに対するフラップの位置を、比較的単純な手段によって検出できる翼を設計することにある。更に、主翼ボックスに取付けられたフラップを設計することにある。
本発明の更なる目的は、着陸フラップの動作機構の任意の異常を確実に特定できる航空機の構成を提供することにある。
本発明の目的は、以下の構成の航空機の翼によって達成される。翼は、主翼ボックスと、フラップ回転軸線回りに回転できるように主翼ボックスに取付けられる支持部とを備える。支持部にはフラップが取付けられる。フラップは、主翼ボックスに対する支持部の回転中に、フラップ回転軸線回りに回転する。支持部には、動作機構が結合される。動作機構は、主翼ボックスに対するフラップの角度位置を設定する。計測装置は、フラップの角度位置を検出する。計測装置は、支持部上に配置される回転センサと、回転センサを動作機構に結合する4要素結合変速機とを有する。
動作機構は支持部に結合される。動作機構は、必要に応じて、支持部をフラップ回転軸線回りに回転させる。その結果、支持部に取付けられたたとえば着陸フラップのようなフラップを回転させる。このように動作機構は、主翼ボックスに対して変位した位置までフラップを動作させることを可能とする。フラップの位置は、主翼ボックスに対するフラップの変位した角度位置によって特徴付けられる。計測装置の回転センサは、フラップの個々の角度位置を検出する。回転センサは支持部に取付けられる。計測装置は更に、回転センサを動作機構に結合する4要素結合変速機を有する。すなわち4要素結合変速機は、回転センサに接続される第1端と、動作機構に接続される第2端とを有する。回転センサは、4要素結合変速機を介して動作機構に接続される。その結果、動作機構は、支持部を動作させつつ、回転センサも動作させる。回転センサの出力信号は、主翼ボックスに対するフラップの角度位置の測定値を示す。
本発明に係る翼の1つの実施形態によれば、動作機構はスピンドル(支軸)、スピンドルナット、および駆動部を備える。スピンドルナットは支持部に結合される。駆動部は、フラップの角度位置を設定するために、スピンドルをスピンドルの長手方向軸線回りに回転させる。その結果、スピンドルナットは、スピンドルの長手方向軸線に沿って動作する。従って支持部は、フラップ回転軸線回りに回転する。4要素結合変速機は、スピンドルナットにも結合される。たとえば駆動部は、油圧式または電動式である。つまりスピンドルナットは4要素結合変速機に結合される。よってフラップを回転させるためのスピンドルの動作は、4要素結合変速機を通じて、回転センサに入力される。このように回転センサは、フラップの角度位置に関連する出力信号を出力する。
本発明に係る翼の1つの好ましい実施形態によれば、4要素結合変速機は第1レバーアームと第2レバーアームを有する。第2レバーアームは、第1レバーアームに関節式に接続される。第1レバーアームは、センサ回転位置において回転センサに接続される。第2レバーアームは、接続位置において動作機構に関節式に接続される。特に第2レバーアームは、スピンドルナットのユニバーサルジョイントに関節式に接続される。必要に応じて、支持部は、スピンドルナットのユニバーサルジョイントに取付けられる。その結果、支持部は回転軸線回りに回転できる。支持部を回転できるようにスピンドルナットに取付けるために、スピンドルナットは特にユニバーサルジョイント緩衝装置を有する。
本発明に係る翼の1つの変形物による4要素結合変速機は、好ましくは四辺形を形成する。四辺形の辺は、第1レバーアームと第2レバーアームに加えて、センサ回転位置と回転軸線の間の第1接続経路と、接続位置と回転軸線の間の第2接続経路とによって形成される。四辺形は、回転センサに対するフラップ回転の1:1変速を達成するために、好ましくは平行四辺形である。
本発明に係る翼の更なる実施形態によれば、翼は追加支持部を有する。追加支持部には、フラップが同様に取付けられる。追加支持部は、フラップ回転軸線回りに回転できるように、主翼ボックスに取付けられる。翼は、追加支持部に結合される追加動作機構を有する。追加動作機構は、フラップの角度位置を調整する。翼は、フラップの角度位置を検出するための追加計測装置を有する。追加計測装置は、追加支持部上に配置される追加回転センサと、追加4要素結合変速機とを有する。追加4要素結合変速機は、追加回転センサを追加動作機構に結合する。動作機構と追加動作機構は、特に物理的に同一である。
本発明の更なる目的は、本発明に係る少なくとも1つの翼を有する航空機によって達成される。航空機は、特に2つの回転センサに接続される評価装置を有する。評価装置は、回転センサから生じる信号を評価する。本発明に係る翼が、2つの支持部に接続されるフラップを有する場合、2つの動作機構は、フラップの動作中に同期して駆動される。2つの動作機構のうちの1つに不具合がある場合、動作中のフラップに捩じれまたは傾きを生
じることがある。捩じれたまたは傾いたフラップが早目に特定されずにフラップの動作が継続されるような場合、フラップは損傷するかまたは喪失することさえある。本発明に係る航空機の評価装置は、特に2つの回転センサからの信号を評価し、評価結果に基づき、フラップと2つの動作機構のうちの少なくとも1つの不正確な動作状態を特定するように設計される。フラップの不正確な動作状態は、捩じれまたは傾いたフラップ、非同期に動作したフラップ、または損傷した動作機構を示す。
複数の計測装置が物理的に同一であり、2つの支持部が同期して動作する場合、2つの回転センサからの出力信号は一般的に同一である。2つの出力信号が互いに著しく異なる場合、フラップの傾きや、更には複数の動作機構のうちの1つの不具合のような異常を示す虞がある。
つまり2つの支持部の動作が同期する場合、2つの出力信号の間の差分信号は比較的小さい。従って、差分信号が所定の限界値を超える場合、フラップの動作異常が推定される。
2つの動作機構が2つの独立した駆動部によって駆動される場合、2つの回転センサからの出力信号の比較は、2つの駆動部の同期した開ループ制御または閉ループ制御のために使用できる。
本発明に係る翼と、本発明に係る航空機とは、複数の動作機構のうちの1つの異常を確実に特定することを可能にする。特に、フラップを支持する支持部が取付けられる、壊れたユニバーサルジョイントを確実に特定する。そして必要ならば航空機のパイロットに報知可能である。
本発明の典型的な実施形態は、添付の模式図において典型的な形態で示す。
図1は、翼2を有する航空機1を示す。翼2は、主翼ボックス3と、複数の着陸フラップ4とを有する。主翼ボックス3とこれら着陸フラップ4は、図2〜図4に詳細に示す。本実施形態においては、着陸フラップ4のそれぞれは、第1着陸フラップ要素4aと第2着陸フラップ要素4bを有する。第1着陸フラップ要素4aと第2着陸フラップ要素4bは、2つの実質的に物理的同一の支持部5に共に取付けられる。2つの支持部5のうちの1つのみを、図2〜図4に示す。
2つの支持部5のそれぞれは、主翼ボックス3に取付けられた保持器6上に取付けられる。その結果、2つの支持部5は、フラップ回転軸線7回りに回転できる。フラップ回転軸線7は、図2〜図4の紙面に対して垂直に延びる。従って、2つの支持部5に取付けられる着陸フラップ4も、主翼ボックス3に対してフラップ回転軸線7回りに回転できる。
着陸フラップ4は、航空機1の動作中に、主翼ボックス3に対して様々な位置に動作するように意図される。通常の飛行中では、図2と図3に示すように、着陸フラップ4は、主翼ボックス3に対して格納位置にある。航空機1の揚力を増加させるために、特に離着陸中に、着陸フラップ4は、主翼ボックス3に対して図4に示す展開位置まで展開できる。図3に示す格納位置と図4に示す展開位置との間の動作中に、着陸フラップ4はフラップ回転軸線7回りに回転する。
格納位置と展開位置の間で着陸フラップ4を動作させるために、翼2は、複数の動作機構8を有する。各々の動作機構8は、それぞれ支持部5に結合される。動作中の動作機構8は、着陸フラップ4をフラップ回転軸線7回りに回転させる。図2は、1つの動作機構
8を示し、動作機構8の部品も示す。図5は、動作機構8の部品を詳細に示す。
動作機構8は、スピンドルヘッド9、スピンドル10、およびスピンドルナット11を有する。スピンドルヘッド9は、対応する保持器6に取付けられる。スピンドル10は、スピンドルヘッド9上のユニバーサルジョイント12に懸架される。スピンドル10は長手方向軸線Lを有する。スピンドル10は、図5に部分的にのみ示す。スピンドルナット11は、ユニバーサルジョイント12を有する。本実施形態において、ユニバーサルジョイント12は、ユニバーサルジョイントリングの形態である。ユニバーサルジョイント12に、それぞれの支持部5が取付けられる。支持部5は、ユニバーサルジョイント12上の2つの保持装置13によって保持され、軸線A回りに回転できる。
着陸フラップ4を動作させるために、動作機構8のスピンドル10は、適切な駆動部によって長手方向軸線L回りに回転される。その結果、スピンドルナット11は、スピンドル10の長手方向軸線Lに沿ってユニバーサルジョイント12と共に動作する。その結果、支持部5と着陸フラップ4は、主翼ボックス3に対してフラップ回転軸線7回りに回転する。主翼ボックス3に対する着陸フラップ4と支持部5の角度位置は、スピンドル10に対するユニバーサルジョイント12の位置に依存して決定される。
動作機構8のスピンドル10は、たとえば集中油圧式または電動式の駆動部(図面にはこれ以上詳細には示さない)によって、たとえば特許文献1から一般的に公知のシャフトを介して駆動可能である。動作機構8の個々のスピンドル10は、集中駆動部によって同期して駆動される。
しかし、本実施形態の各々の動作機構8は、自身の駆動部14を有する。駆動部14は、対応するスピンドル10を駆動する。図1に模式的に示すように、複数の駆動部14は、主翼ボックス3に配置され、それぞれたとえば電動式または油圧式である。各々の駆動部14は、動作機構8のための変速ユニット15(その一部を図2に示す)を介して、各々のスピンドル10に結合される。
上述したように、着陸フラップ4のそれぞれは、いずれの場合においても、2つの実質的に物理的同一の支持部5に結合される。各々の支持部5は、自身の動作機構8によって駆動される。各々の動作機構8は、自身の駆動部14を有する。着陸フラップ4の傾きを防止するために、2つの支持部5は同期して動作する。この目的のため、各々の駆動部14は、電線21を介してコンピュータ17に接続される。コンピュータ17は、航空機1の胴体16に配置される。コンピュータ17は、適切な方法で駆動部14を作動させる。コンピュータ17は、これに代えて、図示されていない方法で航空機1の操縦室に接続でき、その場合、パイロットが着陸フラップ4を動作できる。
図3、図4および図6は、それぞれの支持部5に取付けられる計測装置18を示す。各々の計測装置18は、主翼ボックス3に対する、対応する着陸フラップ4と支持部5の角度位置を判定する。
計測装置18は、センサハウジング20に収容される一般的に公知の回転センサ19を有する。センサハウジング20は、センサ接続基部29(図5に示す)を介して、支持部5に一体にネジ止めされる。回転センサ19のシャフト(図においてセンサレバーアーム22によって隠される)は、センサハウジング20の外部に突出し、センサレバーアーム22の基端に一体に接続される。回転センサ19のシャフトの長手方向軸線は、図6の紙面に対して垂直に延びるように設定される。センサレバーアーム22と、回転センサ19のシャフトとの間の接続位置は、センサ回転位置23を構成する。その結果、回転センサ19のシャフトは、センサレバーアーム22によって、センサハウジング20に対して回
転できる。回転センサ19は、センサハウジング20に対する回転センサ19のシャフトの位置に基づき、適切な出力信号を出力する。回転センサ19の出力信号は、電線(明確さのために示さない)を介して、コンピュータ17に供給される。コンピュータプログラムは、次にコンピュータ17上で実行され、回転センサ19の出力信号に基づき、主翼ボックス3に対する対応する支持部5の位置を演算する。
計測装置18は、接続ロッド24を有する。接続ロッド24の先端は、回転センサ19に接続されていないセンサレバーアーム22の先端に、第1接続位置25において関節式に接続される。接続ロッド24の基端は、第2接続位置26において、ユニバーサルジョイント12に関節式に接続される。
センサレバーアーム22と接続ロッド24は、図6の紙面上に本質的に位置する。軸線Aは、支持部5に関して取付けられる。軸線Aは、支持部5がユニバーサルジョイント12上において回転できるように、位置Pにおいて図6の紙面と交叉する。位置Pとセンサ回転位置23の間の接続経路(第2接続経路)は、参照符号「28」によって注釈付けられる。
センサレバーアーム22、接続ロッド24、第1接続経路27、および第2接続経路28は、四辺形を形成する。四辺形は4要素結合変速機を表わす。4要素結合変速機は、ユニバーサルジョイント12を、回転センサ19すなわち回転センサ19のシャフトに結合する。その結果、4要素結合変速機は、フラップ回転軸線7回りの対応する支持部5の回転中に、回転センサ19を動作させる。これは図3と図4において見られる。なぜならば、着陸フラップ4と支持部5が主翼ボックス3に対して変位した場合、センサレバーアーム22は、接続ロッド24の作用によっていずれの場合においても、支持部5に対して変位した位置が決定される。よってセンサレバーアーム22は、回転センサ19のシャフトを、センサハウジング20に対して動作させる。
更に本実施形態において、センサレバーアーム22、接続ロッド24、第1接続経路27、および第2接続経路28の長さは、これらが平行四辺形を構成するように設計される。その結果、フラップ回転軸線7に対する支持部5の回転動作と、回転センサ19の動作との間に、1:1の変速比がもたらされる。
本実施形態において、計測装置18は、翼2の各々の支持部5に取付けられる。計測装置18は、支持部5の角度位置を計測する。回転センサ19の出力信号は、支持部5の角度位置に関連する。回転センサ19の出力信号は、電線(図示略)によってコンピュータ17に供給される。上述したように、複数の着陸フラップ4は、同期して動作するように意図される。特に、或る1つの特定の着陸フラップ4を支持する2つの支持部5は、着陸フラップ4の傾きまたは捩じれを防止するために、同期して動作するように意図される。
本実施形態において、コンピュータプログラムは、コンピュータ17上で実行される。コンピュータ17は、回転センサ19の出力信号を評価する。コンピュータ17は、或る1つの着陸フラップ4を支持する2つの支持部5が同期して動作するように、評価結果に基づき複数の駆動部14を制御する。特にコンピュータ17は、或る1つの着陸フラップ4に関連する2つの回転センサ19からの2つの出力信号から、差分信号を形成する。2つの支持部5が同期して動作する限り、差分信号の大きさは比較的小さい。一方、差分信号の大きさが上限値を超える場合、2つの支持部5が非同期に動作すると推測できる。たとえば、或る1つのユニバーサルジョイント12が故障しているとも推測できる。本実施形態において、差分信号の大きさが限界値を超える場合、コンピュータ17は、2つの支持部5の更なる動作を中断し、航空機1の操縦室に適切な警告メッセージを送る。
或る翼を有する航空機の平面図。 図1の航空機の翼の断面図。 翼の着陸フラップの格納位置を示す断面図。 翼の着陸フラップの展開位置を示す断面図。 翼の着陸フラップの動作機構の一例を示す斜視図。 着陸フラップの位置を判定する計測装置の拡大図。
符号の説明
1 航空機
2 翼
3 主翼ボックス
4 着陸フラップ
4a,4b 着陸フラップ要素
5 支持部
6 保持器
7 フラップ回転軸線
8 動作機構
9 スピンドルヘッド
10 スピンドル
11 スピンドルナット
12 ユニバーサルジョイント(ユニバーサルジョイントリング)
13 保持装置
14 駆動部
15 変速ユニット
16 航空機胴体
17 コンピュータ
18 計測装置
19 回転センサ
20 センサハウジング
21 電線
22 センサレバーアーム
23 センサ回転位置
24 接続ロッド
25 第1接続位置
26 第2接続位置
27 第1接続経路
28 第2接続経路
29 センサ接続基部
A 軸線
L 長手方向軸線
P 位置

Claims (12)

  1. 航空機の翼であって、前記翼は、
    主翼ボックス(3)と、
    フラップ回転軸線(7)回りに回転可能なように前記主翼ボックス(3)に取付けられた支持部(5)と、
    前記支持部(5)に取付けられるフラップ(4)であって、前記フラップ(4)は、前記主翼ボックス(3)に対する前記支持部(5)の回転中に前記フラップ回転軸線(7)回りに回転することと、
    前記支持部(5)に結合される動作機構(8)であって、前記動作機構(8)は前記主翼ボックス(3)に対する前記フラップ(4)の角度位置を設定することと、
    前記フラップ(4)の角度位置を検出する計測装置(18)であって、前記計測装置(18)は、前記支持部(5)上に配置される回転センサ(19)と、前記回転センサ(19)を前記動作機構(8)に結合する4要素結合変速機(22,24,27,28)とを有することと
    を備える、航空機の翼。
  2. 前記動作機構(8)はスピンドル(10)、スピンドルナット(11)、および駆動部(14)を備え、前記スピンドルナット(11)は前記支持部(5)に結合され、
    前記4要素結合変速機(22,24,27,28)は前記スピンドルナット(11)に結合され、
    前記駆動部(14)は、前記フラップ(4)の角度位置を設定するために、前記スピンドル(10)を前記スピンドル(10)の長手方向軸線(L)回りに回転させ、その結果、前記スピンドルナット(11)は前記スピンドル(10)の長手方向軸線(L)に沿って動作し、従って前記フラップ回転軸線(7)回りに前記支持部(5)を回転させる、請求項1記載の翼。
  3. 前記4要素結合変速機(22,24,27,28)は第1レバーアーム(22)と第2レバーアーム(24)を備え、前記第2レバーアーム(24)は前記第1レバーアーム(22)に関節式に接続され、
    前記第1レバーアーム(22)は、センサ回転位置(23)において前記回転センサ(19)に接続され、
    前記第2レバーアーム(24)は、接続位置(26)において前記動作機構(8)に関節式に接続される、請求項1または2記載の翼。
  4. 前記第2レバーアーム(24)は、前記接続位置(26)において前記スピンドルナット(11)に関節式に接続される、請求項3記載の翼。
  5. 前記スピンドルナット(11)はユニバーサルジョイント(12)を備え、よって前記第2レバーアーム(24)は、前記接続位置(26)において関節式に接続され、
    前記支持部(5)は、回転軸線(A)回りに回転できるように前記ユニバーサルジョイント(12)に取付けられる、請求項4記載の翼。
  6. 前記4要素結合変速機(22,24,27,28)は四辺形を形成し、前記四辺形の辺は、前記第1レバーアーム(22)、前記第2レバーアーム(24)、第1接続経路(27)、および第2接続経路(28)によって形成され、
    前記第1接続経路(27)は、前記センサ回転位置(23)と前記回転軸線(A)の間に位置し、
    前記第2接続経路(28)は、前記接続位置(26)と前記回転軸線(A)の間に位置する、請求項5記載の翼。
  7. 前記四辺形(22,24,27,28)は平行四辺形である、請求項6記載の翼。
  8. 前記フラップは着陸フラップ(4)である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の翼。
  9. 前記翼は更に、
    前記フラップ(4)が取付けられる追加支持部であって、前記追加支持部は前記フラップ回転軸線(7)回りに回転できるように前記主翼ボックス(3)に取付けられることと、
    前記追加支持部に結合される追加動作機構であって、前記追加動作機構は前記フラップ(4)の角度位置を調整することと、
    前記フラップ(4)の角度位置を検出する追加計測装置と
    を備え、
    前記追加計測装置は、前記追加支持部に配置される追加回転センサと、前記追加動作機構に結合する追加4要素結合変速機とを有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の翼。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の翼(2)を少なくとも1つ有する、航空機。
  11. 請求項9記載の翼(2)を少なくとも1つ有する航空機であって、
    前記航空機は評価装置(17)を備え、前記評価装置(17)は前記回転センサ(19)と前記追加回転センサに接続され、前記評価装置(17)は前記回転センサ(19)と前記追加回転センサからそれぞれ生じる信号を評価する、航空機。
  12. 前記評価装置(17)は、前記回転センサ(19)の信号と、前記追加回転センサの信号との間の差分信号を形成し、前記差分信号が限界値を上回るかまたは下回る場合、前記評価装置(17)は前記フラップ(4)、前記動作機構(8)、および前記追加動作機構のうちの少なくとも1つが不正確な動作状態であると推測する、請求項11記載の航空機。
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