JP2009521460A - 抗ウイルス化合物 - Google Patents

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Abstract

C型肝炎ウイルス(「HCV」)又は他のウイルスの複製を阻止するのに有効な化合物を開示する。本発明は、かかる化合物を含む組成物、かかる化合物と他の抗ウイルス薬又は治療薬との同時処方又は同時投与、かかる化合物を合成するための方法及び中間体、並びにHCV感染症又は他のウイルス感染症の治療にかかる化合物を使用する方法も対象とする。

Description

本願は、2005年12月21日に出願された米国仮出願第60/752,473号の利益を主張するものであり、その内容全体を参照により本明細書に援用する。
本発明は、C型肝炎ウイルス(「HCV」)の複製を阻害するのに有効である化合物に関する。本発明は、かかる化合物を製造する方法、かかる化合物を含む組成物、かかる化合物の合成用中間体、及びHCV感染症又はそれに伴う症状/症候の治療のためのかかる化合物/組成物の使用方法にも関する。また、本発明は、HCV感染症の治療用医薬品を製造するためのかかる化合物の使用に関する。
ヒト病原体のHCVは、フラビウイルス科(Flaviviridae)ヘパシウイルス属に属するRNAウイルスである。フラビウイルス科の他の全メンバーに特徴的であるように、HCVは、すべての公知ウイルス特異的タンパク質をコードするポジティブ鎖RNAゲノムを単一の連続オープンリーディングフレーム中に含む、エンベロープに覆われたビリオンを有する。オープンリーディングフレームは、約3000アミノ酸の単一の大きいポリタンパク質をコードする約9500ヌクレオチドを含む。ポリタンパク質は、コアタンパク質、エンベロープタンパク質E1及びE2、膜結合タンパク質p7、並びに非構造タンパク質NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A及びNS5Bを含む。細胞プロテアーゼは、ウイルスタンパク質をNS2−NS3接合部で切断して、それに続く切断をウイルスプロテアーゼ(NS3プロテアーゼ)が媒介できるようにする。NS3タンパク質は、ヌクレオシドトリホスファターゼ及びRNAヘリカーゼ活性も示す。NS2及びNS4Aは、タンパク質分解活性にも関与し得る。NS5Aは、複製に関与するリンタンパク質である。NS5Bは、RNA依存性RNAポリメラーゼである。2004年12月30日に公開された米国特許出願公開第2004/0265792号は、上記非構造タンパク質の阻害によって、HCV複製が阻止され得ることを述べている。
HCV感染症は、肝硬変及び肝細胞癌を含めて、肝臓の進行性の病状に関連がある。HCVに関連した末期肝疾患は、成体間の肝移植の最も多い適応症である。慢性C型肝炎は、毎日のリバビリン(ribavarin)と組み合わせて、ペグインターフェロンアルファを毎週1回注射して治療することができる。ペグインターフェロンアルファは、体内からの薬物の排出を遅延させるために、ポリエチレングリコールと結合されたインターフェロンアルファである。これによって、インターフェロンアルファを毎日注射する治療と比較して、服薬遵守が向上し、臨床的に優れた抗ウイルス活性を示す。多数の使用者が副作用を示し、体内からのウイルス除去が不十分であることが多いので、効力及び耐容性には実質的な限界がある。
C型肝炎ウイルスの機能を特異的に阻害する薬物を設計する試みがなされている。Boehringer Ingelheim社の米国特許第6,323,180号は、HCV感染症治療用に提案されたHCVセリンプロテアーゼ阻害剤としてトリペプチド化合物を挙げている。
別の手法は、C型肝炎ウイルスRNAの保存配列に相補的なアンチセンス阻害剤であるISIS−14803(Isis Pharmaceuticals)である。この分子は、ウイルスRNAに結合し、複製に必要なタンパク質の発現を阻害する。
細胞のポリペプチドに結合して、ウイルスの配列内リボソーム進入部位(IRES)とポリペプチドとの相互作用を妨げる酵母RNAによるHCV翻訳の阻害が、Das et al, J. VIROLOGY, 72(7):5638−5647(1998)に記載されている。
縮合二環式複素環化合物は、多様な生命科学関連用途に提案されている。かかる複素環化合物の例としては、ナフチリジン、ピリドピリミジン、ピリミドピリミジン、ピラゾロピリミジン及びチアゾロ/チエノピリミジン化合物が挙げられる。
ナフチリジン型縮合二環式化合物は、疾患治療用途に検討されている。例えば、1993年7月8日に公開されたBootsの国際公開第93/13097号は、抗リウマチ薬としての使用が提案されているエチル4−(4−メトキシアニリノ)−6−エトキシ−7−メチル−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシラート塩酸塩などの[1,8]ナフチリジン化合物を記載している。1995年1月5日に公開されたBootsの国際公開第95/00511号は、抗リウマチ薬としての使用が提案されている3−エトキシ−5−(2−エトキシ−5−ピリジルアミノ)−2−メチル−1,8−ナフチリジンなどの置換縮合環4−アミノピリジンを記載している。1998年4月2日に公開されたZenecaの国際公開第98/13350号は、血管新生阻害剤として提案された2−アセトアミド−5−(2−フルオロ−5−ヒドロキシ−4−メチルアニリノ)−1,8−ナフチリジン塩酸塩などの[1,8]ナフチリジン化合物を記載している。2004年7月1日に公開されたNeurogenの国際公開第2004/055004号は、カプサイシン受容体調節物質としてナフチリジン化合物を記載しており、具体的化合物は5−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−2−(3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,6]ナフチリジン−7−カルボン酸及び2−メトキシメチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−7−(3−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−[1,8]ナフチリジン−3−カルボン酸である。
ピリドピリミジン型縮合二環式化合物は、種々の疾患治療用途に検討されている。例えば、1998年2月12日に公開されたPfizerの国際公開第98/05661号は、アルツハイマー病及び肥満の治療用として提案されたコルチコトロピン放出因子(ホルモン)CRF(CRH)拮抗物質として、[8−(1−エチル−プロピル)−2−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド(2,3−d)ピリミジン−4イル]−(2,4,6−トリメチル−フェニル)−アミンなどの置換ピリドピリミジン化合物を記載している。1998年6月4日に公開されたPfizerの国際公開第98/23613号は、癌などの過剰増殖性疾患の治療用として提案された、(3−エチニル−フェニル)−ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル−アミンなど、ピリドピリミジニル−アミノフェニル化合物を含めた縮合二環式ピリミジン化合物を記載している。2001年1月2日に発行されたGlaxo Wellcomeの米国特許第6,169,091号は、線維症、炎症、神経系疾患及び癌の治療用として提案されたチロシンキナーゼ阻害剤として、4−(4−ベンジルオキシアニリノ)ピリド[2,3−d]−ピリミジンなどの二環式複素環式芳香族化合物を記載している。2001年5月10日に公開されたEli Lillyの国際公開第01/32632号は、けいれん、片頭痛、精神病、不安、とう痛などのグルタミン酸機能障害(glutamate dysfunction)に関連した神経疾患の治療用として提案されたmGluR1拮抗物質として、2−トリフルオロメチル−4−[2−(2−(2−クロロフェニル)エチルアミノ]ピリド−[2,3−d]ピリミジン塩酸塩を含めた4−置換ピリミジン化合物を記載している。2001年8月9日に公開されたAbbott Laboratoriesの国際公開第01/57040号は、とう痛及び炎症の治療用に提案されたアデノシンキナーゼ阻害剤として、4−アミノ−6−(4−メチルフェニル)−7−(4−ブロモフェニル)ピリド[2,3−d]ピリミジンなどの6,7−二置換−4−アミノピリド[2,3−d]ピリミジン化合物を記載している。2004年7月1日に公開されたNeurogenの国際公開第2004/055004号は、カプサイシン受容体調節物質として、2−メチル−2−{4−[2−メチル−7−(3−メチル−ピリジン−2−イル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニル}−プロピオン酸などのピリドピリミジニル−アミノフェニル化合物を記載している。2002年5月28日に発行されたPfizerの米国特許第6,395,733号は、癌などの過剰増殖性疾患の治療用として提案された、3−クロロ−フェニル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミンなどの複素環縮合ピリミジン化合物を記載している。
ピリミドピリミジン型縮合二環式化合物は、病害虫防除と疾患治療の両方の用途に検討されている。例えば、1994年9月27日に発行されたDow Elancoの米国特許第5,350,749号は、殺真菌剤、殺虫剤及び殺ダニ剤としての使用が提案されている4−置換−ピリミド[2,3−d]ピリミジン化合物を記載している。1995年7月27日に公開されたWarner−Lambertの国際公開第95/19774号は、癌、血管再狭窄及び乾せんの治療用として提案されたチロシンキナーゼ阻害剤として、4−ベンジルアミノ−7−メチルアミノピリミド[4,5−d]ピリミジンなどのピリドピリミジン化合物を記載している。
チエノピリミジン型縮合二環式化合物は、種々の疾患治療用途に検討されている。例えば、1995年7月27日に公開されたWarner−Lambertの国際公開第95/19774号は、癌、血管再狭窄及び乾せんの治療用として提案されたチロシンキナーゼ阻害剤として、4−(3−ブロモアニリノ)チエノ[2,3−d]ピリミジンを含めた縮合複素環式ピリミジン化合物を記載している。2001年1月2日に発行されたGlaxo Wellcomeの米国特許第6,169,091号は、線維症、炎症、神経系疾患及び癌の治療用として提案されたチロシンキナーゼ阻害剤として、5−メチル−4−(4−フェノキシアニリノ)チエノ[2,3−d]ピリミジン塩酸塩などの二環式複素環式芳香族化合物を記載している。2001年5月10日に公開されたEli Lillyの国際公開第01/32632号は、けいれん、片頭痛、精神病、不安、とう痛などのグルタミン酸機能障害に関連した神経疾患の治療用として提案されたmGluR1拮抗物質として、6−メチル−4−[2,6−ジクロロベンジルチオ)エチルアミノ]チエノ[2,3−d]ピリミジン塩酸塩などの4−置換ピリミジン化合物を記載している。
2004年2月19日に公開されたBristol−Myers Squibbの国際公開第2004/014852号は、HCV複製の防止のために提案されたNS5Aタンパク質阻害剤として、2−(4−アミノフェニル)−5H−チアゾロ[2,3−d]キナゾリン−3−オンの縮合二環式誘導体を含めたイミノチアゾリジノンを記載している。
2004年2月19日に公開されたBristol−Myers Squibbの国際公開第2004/014313号は、HCV機能を妨害し得る他の薬剤と組み合わせたイミノチアゾリジノンNS5Aタンパク質阻害抗HCV化合物を含めて、ウイルス性疾患治療のための併用療法を記載している。
本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIIIの化合物、これらの化合物の互変異性体、及びこれらの化合物又は互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とする。これらの化合物、互変異性体又は塩は、HCV又は他のウイルスの複製を阻害するために、個々に、又は他の薬物若しくは薬剤と組み合わせて、使用することができる。これらの化合物、互変異性体又は塩は、HCV又は他のウイルスの機能を破壊するために、個々に、又は他の薬物若しくは薬剤と組み合わせて、使用することもできる。
本発明は、本発明の化合物、互変異性体又は塩を含む組成物も特徴とする。本発明の組成物は、本発明の1種類以上の化合物、互変異性体又は塩を含み得る。本発明の組成物は、1種類以上の他の抗ウイルス薬又は治療薬も含み得る。
また、本発明は、HCV又は他のウイルスの複製を阻害するために、本発明の化合物、互変異性体若しくは塩、又はそれを含む組成物を使用する方法を特徴とする。これらの方法は、HCV若しくは別のウイルス、又はHCV若しくは前記別のウイルスに感染した細胞を、本発明の化合物、互変異性体又は塩の有効量と接触させ、それによってHCV又は前記別のウイルスの複製を阻害することを含む。
本発明は、さらに、HCV又は他のウイルスの増殖又は伝染を阻害するために、本発明の化合物、互変異性体若しくは塩、又はそれを含む組成物を使用する方法も特徴とする。これらの方法は、HCV若しくは別のウイルス、又はHCV若しくは別のウイルスに感染した細胞を、本発明の化合物、互変異性体又は塩の有効量と接触させ、それによってHCV又は前記別のウイルスの増殖又は伝染を阻害することを含む。
さらに、本発明は、HCV感染症又は他のウイルス感染症を治療するために、本発明の化合物、互変異性体若しくは塩、又はそれを含む組成物を使用する方法も特徴とする。これらの方法は、本発明の化合物、互変異性体又は塩の有効量をかかる治療を必要とする患者に投与し、それによって患者における血液又は組織のHCVレベル又は他のウイルスレベルを低下させることを含む。
本発明は、HCV感染症又は他のウイルス感染症の治療用医薬品を製造するための、本発明の化合物、互変異性体又は塩の使用も特徴とする。
また、本発明は、本発明の化合物、互変異性体又は塩を製造する方法、及びこれらの方法に用いられる中間体も特徴とする。
本発明の他の特徴、目的及び効果は、以下の詳細な説明において明らかである。しかし、詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態を示すものであるが、単なる例証として記載するものであって、限定的なものではないことを理解されたい。本発明の範囲内の種々の変更及び改変が、詳細な説明から当業者には明らかになるはずである。
以下の記述は本質的に例示的なものであり、本開示、適用又は使用を限定するものではない。
化合物
本発明は、式Iを有する化合物、その互変異性体、及び化合物又は互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とする。
Figure 2009521460
(式中、
A及びBは、各々独立に、カルボシクリル又はヘテロシクリルから選択され、並びに1つ又はそれ以上のR18で場合によって置換されており、R18は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)及び−L−N(R)SON(Rs’s’’)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
及びWは、N又はC(R33)から各々独立に選択され;
Zは、結合、−CR4141’又は−NR41−であり、R41及びR41’は、水素、アルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
10及びR33は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択され;
Xは、結合、−L−O−、−L−S−、−L−C(O)−、−L−N(R)−、−L−N(R)C(O)−、−L−C(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)O−、−L−OC(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)N(Rs’)−、−L−C(=NR)N(Rs’)−、−L−N(Rs’)C(=NR)−、−L−S(O)−、−L−SO−、−L−C(O)O−及び−L−OC(O)−からなる群から選択され;
22は、カルボシクリル又はヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており、R26は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N=C(NRs’)(NRs’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;又はR22は、アルキル、アルケニル若しくはアルキニルであり、並びに1つ若しくはそれ以上のR26で場合によって置換されており;又はR22は水素であり;
Yは、結合、−L−O−、−L−C(O)−、−L−S(O)−、−L−S(O)−、−L−OS(O)−、−L−OS(O)−、−L−C(O)O−、−L−OC(O)−、−L−OC(O)O−、−L−C(O)N(R15)−、−L−N(R15)C(O)−、−L−C(O)N(R15)O−、−L−N(R15)C(O)O−、−L−C(O)N(R15)N(R15’)−、−L−S−、−L−C(S)−、−L−C(S)O−、−L−OC(S)−、−L−N(R15)−、−L−C(S)N(R15)−、−L−N(R15)C(S)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−C(S)N(R15)O−及び−L−C(S)N(R15)N(R15’)−からなる群から選択され、R15及びR15’は、出現ごとに、水素、アルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
50は、−L−A−であり、Aは、カルボシクリル又はヘテロシクリル、アルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群から選択され、並びにLは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、Aは、1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されており、並びにR30は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され、並びにLは、1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにR38は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルコキシ、チオアルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
は、各出現において、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から独立に選択され;
、Rs’及びRs’’は、出現ごとに、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ及びアルコキシカルボニルアミノアルキルからなる群から各々独立に選択され;
及びLE’は、各出現において、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から各々独立に選択され;
Qは、出現ごとに、結合、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、−S−、−O−、−C(O)−、−N(R)−、−N(R)C(O)−−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(Rs’)−、−C(=NR)N(Rs’)−、−N(Rs’)C(=NR)−、−S(O)、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−O−S(O)−、−S(O)−O−、−C(O)O−及び−OC(O)−からなる群から独立に選択され;
10、R15、R15’、R18、R26、R30、R33、R38、R41及びR41’は、出現ごとに、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート及びアジドからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、各々独立に、場合によって置換されており;並びに
−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)中の各C−C18カルボシクリル及びM−M18ヘテロシクリル部分は、出現ごとに、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルコキシ、アルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ及びアルコキシカルボニルアミノアルキルからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、独立に、場合によって置換されている。)
一実施形態において、本発明は、
A及びBは、各々独立に、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルから選択され、並びに1つ又はそれ以上のR18で、各々独立に、場合によって置換されており、R18は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)及び−L−N(R)SON(Rs’s’’)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
及びWは、N又はC(R33)から各々独立に選択され;
Zは、結合、−CR4141’又は−NR41−であり、R41及びR41’は、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
10及びR33は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択され;
Xは、結合、−L−O−、−L−S−、−L−C(O)−、−L−N(R)−、−L−N(R)C(O)−、−L−C(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)O−、−L−OC(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)N(Rs’)−、−L−C(=NR)N(Rs’)−、−L−N(Rs’)C(=NR)−、−L−S(O)−、−L−SO−、−L−C(O)O−及び−L−OC(O)−からなる群から選択され;
22は、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており、R26は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N=C(NRs’)(NRs’)、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;又はR22は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル若しくはC−Cアルキニルであり、並びに1つ若しくはそれ以上のR26で場合によって置換されており;又はR22は水素であり;
Yは、結合、−L−O−、−L−C(O)−、−L−S(O)−、−L−S(O)−、−L−OS(O)−、−L−OS(O)−、−L−C(O)O−、−L−OC(O)−、−L−OC(O)O−、−L−C(O)N(R15)−、−L−N(R15)C(O)−、−L−C(O)N(R15)O−、−L−N(R15)C(O)O−、−L−C(O)N(R15)N(R15’)−、−L−S−、−L−C(S)−、−L−C(S)O−、−L−OC(S)−、−L−N(R15)−、−L−C(S)N(R15)−、−L−N(R15)C(S)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−C(S)N(R15)O−及び−L−C(S)N(R15)N(R15’)−からなる群から選択され、R15及びR15’は、出現ごとに、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
50は、−L−A−であり、Aは、C−C11カルボシクリル、M−M11ヘテロシクリル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から選択され、並びにLは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン及びC−Cアルキニレンからなる群から選択され、Aは、1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されており、並びにR30は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され、並びにLは、1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにR38は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシカルボニルアミノ、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリルC−Cアルキル、ヘテロシクリルC−Cアルキル、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
は、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン及びC−Cアルキニレンからなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
、Rs’、Rs’’は、出現ごとに、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−CアルコキシC−Cアルキル、C−CアルコキシC−CアルコキシC−Cアルキル、C−CチオアルコキシC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−CアルキルカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−CアルコキシカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−CアルキルカルボニルオキシC−Cアルキル、C−Cアルキルアミノ、C−CアルキルアミノC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニルアミノ及びC−CアルコキシカルボニルアミノC−Cアルキルからなる群から各々独立に選択され;
及びLE’は、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン及びC−Cアルキニレンからなる群から、出現ごとに、各々独立に選択され;
Qは、出現ごとに、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン、C−Cアルキニレン、−S−、−O−、−C(O)−、−N(R)−、−N(R)C(O)−−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(Rs’)−、−C(=NR)N(Rs’)−、−N(Rs’)C(=NR)−、−S(O)、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−O−S(O)−、−S(O)−O−、−C(O)O−及び−OC(O)−からなる群から独立に選択され;
10、R15、R15’、R18、R26、R30、R33、R38、R41及びR41’は、出現ごとに、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート及びアジドからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、各々独立に、場合によって置換されており;並びに −L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)中の各C−C18カルボシクリル及びM−M18ヘテロシクリル部分は、出現ごとに、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−CアルコキシC−Cアルキル、C−CチオアルコキシC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−CアルキルカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−CアルコキシカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−CアルキルカルボニルオキシC−Cアルキル、C−Cアルキルアミノ、C−CアルキルアミノC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニルアミノ及びC−CアルコキシカルボニルアミノC−Cアルキルからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、独立に、場合によって置換されている、式Iを有する化合物、その互変異性体、及び化合物又は互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とする。
本実施形態の一例において、Yは、−L−O−、−L−S−又は−L−N(R15)−であり、及びR50は、−L−Aであり、Lは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン又はC−Cアルキニレンであり、及び1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにAは、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されている。
本実施形態の別の例において、Yは、結合であり、及びR50は、−L−Aであり、Lは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン又はC−Cアルキニレンであり、及び1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにAは、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されている。
本実施形態のさらに別の例において、Yは、結合であり、及びR50は、−L−Aであり、Lは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン又はC−Cアルキニレンからなる群から選択され、及び1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにAは、水素又はR18である。
本実施形態のさらに別の例において、Yは、−L−S(O)N(R15)−、
−L−OS(O)−、−L−OC(O)−、−L−C(O)O−、−L−C(O)−及び−N(R15)C(O)O−からなる群から選択される。
本実施形態のさらに別の例において、A及びBは、C−Cカルボシクリル又はM−Mヘテロシクリルから各々独立に選択され、及び1つ又はそれ以上のR18で、各々独立に、場合によって置換されている。
本実施形態のさらに別の例において、W及びWはNであり、並びにZは−NR41−である。
本実施形態のさらに別の例において、Xは−O−又は−S−であり、及びR22はC−Cカルボシクリル若しくはM−Mヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されている。
本実施形態のさらに別の例において、部分
Figure 2009521460
は、
Figure 2009521460
(W、W、W及びWは、各々独立に、N又はC(R33)から選択され;並びにR10、R17、R33及びR35は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択される。)
である。
本実施形態のさらに別の例において、部分
Figure 2009521460
は、
Figure 2009521460
(Qは、N又はC(R33)であり、並びに
10、R17、R33及びR35は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択される。)
からなる群から選択される。
本実施形態のさらなる例において、A及びBは、各々独立に、C−Cカルボシクリル又はM−Mヘテロシクリルから選択され、並びに1つ又はそれ以上のR18で、各々独立に、場合によって置換されており、
及びWは、Nであり;
Zは、−NR41−であり;
Xは、−O−又は−S−であり;
22は、C−Cカルボシクリル又はM−Mヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており;
Yは、結合、−L−O−、−L−S−又は−L−N(R15)−であり、及び
は、C−C10カルボシクリル又はM−M10ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されている。
本実施形態の別の例において、A及びBは、各々独立に、C−Cカルボシクリル又はM−Mヘテロシクリルから選択され、並びに1つ又はそれ以上のR18で、各々独立に、場合によって置換されており、
及びWは、Nであり;
Zは、−NR41−であり;
Xは、−O−又は−S−であり;
22は、
Figure 2009521460
(R48は、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルアミノ又はC−Cアルキルカルボニルオキシである。)
であり、及びR22(例えば、R22中のR48又はフェニル環)、1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており;
Yは、結合、−L−O−、−L−S−又は−L−N(R15)−であり、及び
は、C−C10カルボシクリル又はM−M10ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されている。
本実施形態のさらに別の例において、部分
Figure 2009521460
は、
Figure 2009521460
(Qは、N又はC(R33)であり;
10、R17、R33及びR35は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択される。)
からなる群から選択され、
Aは、C−Cカルボシクリル又はM−Mヘテロシクリルであり、並びに1つ又はそれ以上のR18で場合によって置換されており、
Zは、−NR41−であり;
Xは、−O−又は−S−であり;
22は、
Figure 2009521460
(R48は、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルアミノ又はC−Cアルキルカルボニルオキシである。)
であり、及びR22(例えば、R22中のR48又はフェニル環)、1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており;
Yは、結合、−L−O−、−L−S−又は−L−N(R15)−であり、及び
は、C−C10カルボシクリル又はM−M10ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されている。
別の実施形態において、本発明は、ピリドピリミジニルアミノフェニルエーテル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式IIに対応する。
Figure 2009521460
(式中、
は、水素及びシアノからなる群から選択され;
は、水素及びアリールアルキルからなる群から選択され;
25は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
37は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル及びシクロアルキルからなる群から選択され;
42は、アリールスルファニル、ヘテロアリールスルファニル及びアリールオキシからなる群から選択され;R42は、R46から独立に選択される1つ又はそれ以上の置換基で場合によって置換されており;
46は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ジアルキルアミノ及びアルコキシカルボニルアミノからなる群から選択される1つ又はそれ以上の置換基であり;
70は、アリール及びヘテロシクロからなる群から選択され;R70は、R75で場合によって置換されており;
75は、水素、ハロゲン、アルコキシ、シアノ、アルキル、ハロアルキル及びアリールからなる群から独立に選択される1つ又はそれ以上の置換基である。)
式II内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、
は、水素及びシアノからなる群から選択され;
は、水素及びフェニルメチルからなる群から選択され;
25は、水素及びメチルからなる群から選択され;
37は、水素、メチル、エチル,t−ブチル、イソプロピル、ヒドロキシメチルエチル及びシクロヘキシルからなる群から選択され;
42は、フェニルスルファニル、フェノキシ及びピリミジニルスルファニルからなる群から選択され;
46は、水素、ヒドロキシ、アミノ、N,N−ジメチルアミノ及びt−ブトキシカルボニルアミノからなる群から選択される1つ又はそれ以上の置換基であり;
70は、フェニル、チアゾリル、ピリジニル、テトラヒドロフラニル、ナフチル、キノリニル及びチエニルからなる群から選択され;
75は、水素、メチル、ブチル、ヒドロキシ、メトキシ、ブロモ、クロロ、フルオロ、シアノ、トリフルオロメチル及びフェニルからなる群から独立に選択される1つ又はそれ以上の置換基である。
さらに別の実施形態において、本発明は、ピリドピリミジニルアミノフェニルアルキルエーテル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式IIIに対応する。
Figure 2009521460
(R80は、水素、アルキルカルボニル及びハロアリールからなる群から選択される。)
式III内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、R80は、水素、メチルカルボニル及びブロモフェニルからなる群から選択される。
さらに別の実施形態において、本発明は、チアゾロピリミジニル−アミノフェニル及びチエノピリミジニル−アミノフェニル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式IVに対応する。
Figure 2009521460
(Qは、N及びCHからなる群から選択され;
は、アルキルスルファニル、シアノアルキルスルファニル及びアルキルからなる群から選択され;
19は、アルキル及びハロアリールアルコキシからなる群から選択され;
56は、水素、ヒドロキシ、アルキル及びアルキルカルボニルアミノからなる群から独立に選択される。)
式IV内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、Rは、メチルスルファニル、シアノメチルスルファニル、プロピル及びブチルからなる群から選択され;
19は、メチル及びブロモフェニルメトキシからなる群から選択され;
56は、水素、ヒドロキシ、メチル及びメチルカルボニルアミノからなる群から選択される。
さらなる実施形態において、本発明は、ピリミドピリミジニル−アミノフェニル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式Vに対応する。
Figure 2009521460
(式中、
は、水素及びアルキルスルファニルからなる群から選択され;
29は、アルキル、アリールアルコキシ、ハロゲン及びハロアリールアルコキシからなる群から選択され;
47は、アルキル、ハロアルキル、アルキルスルファニル、アリールアルキルスルファニル及びヘテロシクロからなる群から選択され;
64は、水素、アルコキシ及びアルキルからなる群から選択され;
66は、水素、ヒドロキシ、アリールオキシ、アリールスルホニルオキシ、アルキルカルボニルアミノアリールスルホニルオキシ、ハロアリールスルホニルオキシ、シアノ、アリールアルコキシ、アルキルカルボニルアミノ、ハロゲン及びアルキルから選択され;
81は、水素、アルコキシ及びカルボニルからなる群から選択される。
式V内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、Rは、水素及びメチルスルファニルからなる群から選択され;
29は、メチル、エチル、フルオロ、フェニルメトキシ及びブロモフェニルメトキシからなる群から選択され;
47は、水素、プロピル、イソプロピル、エチルスルファニル、ピペリジニル、モルホリニル、ヘプタフルオロプロピル及びフェニルメチルスルファニルからなる群から選択され;
64は、水素、メトキシ、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選択され;
66は、水素、メチル、ヒドロキシ、メトキシ、フェノキシ、フェニルメトキシ、フェニルスルファニルオキシ、イソプロピルスルフォニルオキシ、メチルカルボニルアミノフェニルスルホニルオキシ、ブロモフェニルスルファニルオキシ、シアノ、メチルカルボニルアミノ及びフルオロからなる群から選択され;
81は、水素、t−ブトキシ及びカルボニルからなる群から選択される。
別の実施形態において、本発明は、ピラゾロピリミジニル−アミノフェニル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式VIに対応する。
Figure 2009521460
(式中、
73は、アルキルであり;
76は、ヒドロキシ、アルキルアミノカルボニル及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される。)
式VI内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、R73は、メチル及びブチルからなる群から選択され;
76は、ヒドロキシ、メチルアミノカルボニル及びメチルカルボニルアミノからなる群から選択される。
さらに別の実施形態において、本発明は、ピリドピリミジニル−アミノフェニル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式VIIに対応する。
Figure 2009521460
(式中、
Aは、O及びSからなる群から選択され;
21は、水素及びヒドロキシからなる群から選択され;
又は、R21は、R39と一緒に、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも2つのヘテロ原子を含有する5員から12員の複素環を形成し;該複素環は、アリール若しくはハロゲンで場合によって置換されており;又は
39は、水素、アルキル、アリールアルケニル、ジアルキルアミノ、ヘテロアリール、ハロヘテロアリール、ハロアリールアミノスルホニル、アリールスルホニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアルコキシカルボニルアミノ、ハロヘテロアリール、アルコキシカルボニル及びNH−R99からなる群から選択され;
99は、水素、アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロアリールアルキルアミノ、アリールアルキルアミノ及びアルキルヘテロアリールからなる群から選択され;
67は、水素、アルキル、シクロアルキル及びアルキルシクロアルキルからなる群から選択され;
96は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アリールスルホニルオキシ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルオキシ、ハロアルコキシカルボニルアミノ及びアリールアルコキシからなる群から選択される。)
式VII内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、R21は、水素及びヒドロキシからなる群から選択され、若しくはR39と一緒に、フェニル若しくはブロモで場合によって置換されたベンゾオキサゾリルを形成し;又は
39は、水素、メチル、フェニルエテニル、N,N−ジプロピルアミノ、ピロリル、ブロモフェニルアミノスルホニル、フェニルスルホニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、N−シクロヘキシルアミノカルボニル、N−シクロペンチルアミノカルボニル、フェニルメトキシカルボニルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メトキシカルボニル及びブロモベンゾイミダゾリルからなる群から選択され;
67は、水素、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル及びメチルシクロプロピルからなる群から選択され;
96は、水素、ブトキシ、ヒドロキシ、アミノ、フェニルスルホニルオキシ、メチルカルボニルアミノ、メトキシ、フルオロ、t−ブトキシカルボニルアミノ、トリクロロエトキシカルボニルアミノ及びフェニルメトキシからなる群から選択され;
99は、水素、フェニルメチル、フェニルエチル、シクロペンチルメチル、フラニル、チエニル、ナフタリル、ブロモフェニルメチルアミノ、フェニルメチルアミノ及びメチルピリド[2,3−d]ピリミジニルからなる群から選択される。
さらに別の実施形態において、本発明は、ピリドピリミジニル−アミノフェニル化合物のファミリー、該化合物の互変異性体又は該化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩を特徴とし、該ファミリーの化合物の構造は、式VIIIに対応する。
Figure 2009521460
(式中、
23は、水素、アルコキシアリール、アルコキシアリールスルファニル、ヒドロキシアリールスルファニル、ハロアリールアルコキシ、シアノアリールアルコキシ及びアリールアルコキシからなる群から選択され;
31は、水素及びハロゲンからなる群から選択され;
49は、水素、アリールアルコキシ、ハロアリールカルボニルアミノ、アルコキシアリールカルボニルアミノ、アリールアルケニル、アリールアルキル、ハロゲン、シアノ、ハロアリールオキシアルキル、アルキル、アルコキシアリールスルファニル、ハロヘテロアリール及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
52は、水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシアリールオキシ、アリールオキシ、ヒドロキシアルキルアリールオキシ、アルコキシアリールアルキル、アルコキシアリールオキシ、アルキルアリールアルコキシアリールアミノ、アリールアルキル、ヘテロアリール及びアミノアリールオキシからなる群から選択され;
77は、水素、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される。)
式VIII内の本実施形態のサブセットファミリーにおいて、R23は、水素、メトキシフェニル、メトキシフェニルスルファニル、ヒドロキシフェニルスルファニル、フルオロフェニルメトキシ、ジフルオロフェニルメトキシ、シアノフェニルメトキシ、フェニルメトキシ、ブロモフェニルメトキシ及びメトキシフェニルメトキシからなる群から選択され;
31は、水素、クロロ及びフルオロからなる群から選択され;
49は、水素、メチル、フェニルメトキシ、ブロモフェニルカルボニルアミノ、クロロフェニルカルボニルアミノ、メトキシフェニルカルボニルアミノ、フルオロフェニルカルボニルアミノ、フェニルエテニル、フェニルエチル、クロロ、フルオロ、ブロモ、シアノ、ブロモフェノキシメチル及びヒドロキシフェニルスルファニルからなる群から選択され;
52は、水素、フルオロ、ブロモ、メチル、フェノキシ、ヒドロキシフェノキシ、ヒドロキシエチルフェノキシ、メトキシフェニルエチル、メトキシフェノキシ、N−メチル−N,4−フェニルメトキシフェニルアミノ、フェニルメチル及びチアゾリルベンゾイミダゾリルからなる群から選択され;
77は、水素、メチル及びイソプロピルからなる群から選択される。
本発明の化合物の塩
本発明の化合物又はその互変異性体は、塩の形で使用することができる。具体的な化合物に応じて、化合物の塩は、様々な温度及び湿度における高い薬剤安定性、水若しくは油への望ましい溶解性などの塩の物性の1つ以上のために、有利であり得る。化合物の塩は、化合物の単離、精製及び/又は分割の助剤として使用できる場合もある。
塩を患者に投与しようとする場合には、塩は、医薬として許容されることが好ましい。医薬として許容される塩としては、アルカリ金属塩の形成に、及び/又は遊離酸若しくは遊離塩基の付加塩の形成に、一般に使用される塩が挙げられるが、これらだけに限定されない。一般に、これらの塩は、典型的には、本発明の化合物を用いて、例えば、適切な酸又は塩基を化合物と反応させることによって、従来の手段によって調製することができる。
本発明の化合物の医薬として許容される酸付加塩は、無機又は有機酸から調製することができる。適切な無機酸の例としては、塩酸、臭化水素酸、ヒドロイオン(hydroionic)酸、硝酸、炭酸、硫酸及びリン酸が挙げられる。適切な有機酸としては、例えば、有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、アラリファティック(araliphatic)、ヘテロシクリル、カルボキシ(carboxyic)及びスルホンクラスが一般に挙げられる。適切な有機酸の具体例としては、アセタート、トリフルオロアセタート、ホルマート、プロピオナート、スクシナート、グリコナート、グルコナート、ジグルコナート、ラクタート、マラート、酒石酸、シトラート、アスコルバート、グルクロナート、マレアート、フマラート、ピルバート、アスパルタート、グルタマート、ベンゾアート、アントラニル酸、メシラート、ステアラート、サリチラート、p−ヒドロキシベンゾアート、フェニルアセタート、マンデラート、エンボナート(パモアート)、メタンスルホナート、エタンスルホナート、ベンゼンスルホナート、パントテナート、トルエンスルホナート、2−ヒドロキシエタンスルホナート、スルファニラート(sufanilate)、シクロヘキシルアミノスルホナート、アルギニン(algenic)酸、b−ヒドロキシ酪酸、ガラクタラート、ガラクツロナート、アジパート、アルギナート、ビスルファート、ブチラート、カンホラート、カンファースルホナート、シクロペンタンプロピオナート、ドデシルスルファート、グリコヘプタノアート、グリセロホスファート、ヘミスルファート、ヘプタノアート、ヘキサノアート、ニコチナート、2−ナフタレンスルホナート(naphthalesulfonate)、オキサラート、パルモアート(palmoate)、ペクチナート、パースルファート、3−フェニルプロピオナート、ピクラート、ピバラート、チオシアナート、トシラート及びウンデカノアートが挙げられる。
本発明の化合物の医薬として許容される塩基付加塩としては、例えば、金属塩及び有機塩が挙げられる。好ましい金属塩としては、アルカリ金属(Ia族)塩、アルカリ土類金属(IIa族)塩、及び他の生理学的に許容される金属塩が挙げられるが、これらだけに限定されない。かかる塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から生成され得る。好ましい有機塩の非限定的例は、トロメタミン、ジエチルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、プロカインなどの第三級アミン及び第四級アミン塩から生成され得る。塩基性窒素含有基は、ハロゲン化低級アルキル(C−C)(例えば、メチル、エチル、プロピル及びブチルの塩化物、臭化物及びヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチル(dibuytl)及びジアミル硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルの塩化物、臭化物及びヨウ化物)、ハロゲン化アラルキル(例えば、臭化ベンジル及び臭化フェネチル)などの試薬を用いて第四級化し得る。
溶媒和化合物、プロドラッグ及び異性体
本発明の化合物、その互変異性体及びこれらの塩は、水との溶媒和化合物、例えば水和物、又はメタノラート、エタノラート若しくはアセトニトリラート(acetonitrilate)をそれぞれ形成するメタノール、エタノール、アセトニトリルなどの有機溶媒との溶媒和化合物の形でも存在し得る。本発明の化合物は、溶媒和化合物又はその混合物の各形態で存在し得る。
一態様においては、本発明の化合物、互変異性体又は塩は、プロドラッグの形であり得る。一部は、本発明の化合物上の酸性基から誘導される脂肪族又は芳香族エステルである。他の一部は、本発明の化合物上のヒドロキシル又はアミノ基の脂肪族又は芳香族エステルである。本発明は、本発明の化合物上のヒドロキシル基のリン酸エステルプロドラッグも特徴とする。
本発明の化合物は、キラル中心として知られる、非対称置換された炭素原子を含み得る。これらのキラル中心は、不斉炭素原子周囲の置換基の配置によって「R」又は「S」と称される。本明細書では「R」及び「S」という用語は、Nomenclature of Organic Chemistry, Section E: Stereochemistry, Recommendations 1974, PURE APPL. CHEM., 45:11−30(1976)に定義された配置である。本発明の化合物は、単一の立体異性体(例えば、単一の鏡像異性体又は単一のジアステレオマー)、立体異性体の混合物(例えば、鏡像異性体又はジアステレオマーの任意の混合物)、又はラセミ混合物として存在し得るが、これらだけに限定されない。かかる単一の立体異性体、混合物及びラセミ体のすべてが、本発明の範囲に包含される。単一の立体異性体として本明細書で特定される化合物は、他の立体異性体(例えば、他の鏡像異性体又はジアステレオマー)を実質的に含まない形で存在する化合物を表すものとする。「実質的に含まない」とは、組成物中の化合物の少なくとも80%が所望の立体異性体である、好ましくは、組成物中の化合物の少なくとも90%が所望の立体異性体である、より好ましくは、組成物中の化合物の少なくとも95%、96%、97%、98%又は99%が所望の立体異性体であることを意味する。化学構造中に存在する不斉炭素の立体化学を明記しない場合には、化学構造は、化学構造中に存在する各キラル中心のいずれかの立体異性体を含む化合物を包含するものとする。
本発明の化合物の個々の立体異性体は、当分野で公知の多数の方法によって調製することができる。これらの方法としては、立体特異的合成、クロマトグラフィーによるジアステレオマーの分離、クロマトグラフィーによる鏡像異性体の分割、鏡像異性体混合物中の鏡像異性体のジアステレオマーへの転化とそれに続くクロマトグラフィーによるジアステレオマーの分離、及び個々の鏡像異性体の再生、並びに酵素による分割が挙げられるが、これらだけに限定されない。
立体特異的合成は、光学的に純粋(鏡像異性的に純粋)な、又は実質的に光学的に純粋な、適切な材料の使用、及びラセミ化も、キラル中心における立体化学の反転も起こさない合成反応を典型的には必要とする。ラセミ混合物を含めて、合成反応から生成する化合物の立体異性体の混合物は、例えば、当業者に十分認められたクロマトグラフィー法によって、分離することができる。クロマトグラフィーによる鏡像異性体の分割は、その多くが市販されているキラルクロマトグラフィー樹脂を用いて実施することができる。非限定的例においては、ラセミ体を溶液とし、キラル固定相を含むカラムに充填する。次いで、鏡像異性体をHPLCによって分離することができる。
鏡像異性体の分割は、キラル補助基との反応によって混合物中の鏡像異性体をジアステレオマーに転化することによって実施することもできる。生成したジアステレオマーは、カラムクロマトグラフィー又は結晶化/再結晶化によって分離することができる。この技術は、分離すべき化合物が、キラル補助基と塩又は共有結合を形成するカルボキシル、アミノ又はヒドロキシル基を含むときに有用である。適切なキラル補助基の非限定的例としては、鏡像異性的に純粋なアミノ酸、有機カルボン酸又は有機スルホン酸が挙げられる。ジアステレオマーをクロマトグラフィーによって分離した後、個々の鏡像異性体を再生することができる。キラル補助基は、回収し、再使用できることが多い。
エステラーゼ、ホスファターゼ、リパーゼなどの酵素は、鏡像異性体混合物中の鏡像異性体の誘導体の分割に有用であり得る。例えば、分離すべき化合物中のカルボキシル基のエステル誘導体を、混合物中の鏡像異性体の1種類のみを選択的に加水分解する酵素で処理することができる。次いで、生成した鏡像異性的に純粋な酸を、加水分解されていないエステルから分離することができる。
或いは、混合物中の鏡像異性体の塩は、アルカロイド、フェネチルアミンなどの光学的に純粋な適切な塩基でカルボン酸を処理し、続いて鏡像異性的に純粋な塩を沈殿又は結晶化/再結晶化させることを含めて、当分野で公知の任意の方法によって調製することができる。ラセミ混合物を含めて、立体異性体の混合物の分割/分離に適切な方法は、ENANTIOMERS, RACEMATES, AND RESOLUTIONS(Jacques et al., 1981, John Wiley and Sons, New York, NY)に記載されている。
本発明の化合物は、1個以上の不飽和炭素−炭素二重結合を有し得る。シス(Z)及びトランス(E)異性体などの二重結合異性体全部、及びその混合物は、別段の記載がないかぎり、列挙する化合物の範囲に包含されるものとする。また、化合物が種々の互変異性型で存在する場合、列挙する化合物は、任意の1種類の特定の互変異性体に限定されず、すべての互変異性型を包含するものとする。
本発明のある種の化合物は、分離可能である、異なる安定な立体配置型で存在し得る。例えば立体障害又は環ひずみのために、非対称単結合の周りの回転が制限されたことによるねじれ非対称によって、異なる配座異性体の分離が可能になり得る。本発明の化合物は、これらの化合物の各配座異性体、及びその混合物を含む。
本発明のある種の化合物は、双性イオン型でも存在し得る。本発明は、これらの化合物の各双性イオン型、及びその混合物を含む。
定義
本発明の化合物は、標準命名法によって一般に記載される。列挙する化合物が不斉中心を有する場合、化合物の立体異性体のすべて、及びその混合物は、別段の記載がないかぎり、本発明に包含されることを理解すべきである。立体異性体の非限定的例としては、鏡像異性体、ジアステレオマー及びシス−トランス異性体が挙げられる。列挙する化合物が種々の互変異性型で存在する場合、化合物はすべての互変異性型を包含するものとする。ある種の化合物は、変数(例えば、R10、W、A、L、X又はY)を含む一般式によって本明細書に記載される。別段の記載がないかぎり、かかる式中の各変数は、他の変数とは無関係に定義され、式中に1回を超えて出現する任意の変数は存在ごとに独立に定義される。置換基が群から「独立に選択される」と記述される場合には、各置換基は他の置換基から独立に選択される。したがって、各置換基は、他の置換基と同一でも、異なっていてもよい。
ヒドロカルビル置換基中の炭素原子数は、接頭辞「C−C」によって示すことができる。ここで、xは置換基中の炭素原子の最小数であり、yは最大数である。すなわち、例えば、「C−Cアルキル」とは、1から6個の炭素原子を含むアルキル置換基を指す。更に説明すると、C−Cシクロアルキルは、3から6個の炭素環原子を含む飽和ヒドロカルビル環を意味する。複数成分の置換基に付いた接頭辞は、接頭辞直後の第1成分にのみ適用される。例えば、「アルキルアリール」という用語は、アルキルとアリールの2成分を含む。したがって、例えば、C−Cアルキルアリールとは、アリール基を介して親分子部分に付加したC−Cアルキルを指す。同様に、アルキルC−C10アリールとは、C−C10アリール基を介して親分子部分に付加したアルキル基を指す。同様に、ハロアルコキシアルキルの接頭辞「ハロ」は、アルコキシ成分が1個以上のハロゲン基で置換されていることを示し、アルコキシハロアルキルの接頭辞「ハロ」は、アルキル成分が1個以上のハロゲン基で置換されていることを示す。
示した化学構造の2個の他の要素間の連結要素を言葉によって記述するときには、連結要素の最も左側に記述された成分は、示した構造中の左側の要素に結合した成分である。例えば、化学構造がX−L−Yであって、Lをメチルアリールエチルと記述した場合には、化学物質(chemical)はX−メチル−アリール−エチル−Yである。
示した構造中の連結要素が結合である場合、示した構造中の左側の要素は、示した構造中の右側の要素に直接結合している。例えば、化学構造がX−L−Yで表され、Lを結合とした場合には、化学構造はX−Yである。別の例では、化学部分が−L−Xで表され、Lを結合とした場合には、化学部分は−Xである。更に別の例では、化学構造がX−L−L−Y、X−L−L−L−Y又はX−L−L−...−L−Yで表され、L、L、L、...Lを結合とした場合には、化学構造はX−Yである。
化学式を用いて置換基を記述するときには、式の右(又は左)側のダッシュは、自由原子価を有する置換基部分を示す。
置換基が「置換」されていると記述する場合には、非水素基は、置換基の炭素、窒素又は酸素上の1個以上の水素基(radial)の代わりである。したがって、例えば、置換アルキル置換基は、少なくとも1個の非水素基がアルキル置換基上の水素基の代わりであるアルキル置換基である。例えば、モノフルオロアルキルは、1個のフルオロ基で置換されたアルキルであり、ジフルオロアルキルは2個のフルオロ基で置換されたアルキルである。置換基上に2つ以上の置換がある場合には、非水素基の各々は、別段の記載がないかぎり、同一でも、異なっていてもよいことを認識されたい。
置換基は、1個以上の水素原子に結合した少なくとも1個の炭素、窒素又は酸素原子を含む場合には、「置換可能」である。
置換基を「置換されていてもよい」と記述する場合には、置換基は、置換されていても、置換されていなくてもよい。置換基が特定の数までの非水素基で置換されていてもよいと記述する場合には、該置換基は、非水素基のその特定の数まで、又は置換基上の置換可能な位置の最大数までのどちらか少ない方で、置換されていなくても、置換されていてもよい。したがって、例えば、3個までの非水素基で置換されていてもよいヘテロアリールとして置換基を記述する場合には、3個未満の置換可能な位置を有する任意のヘテロアリールは、ヘテロアリールが有する置換可能な位置と同数の非水素基までは置換されていてもよい。例えば、(1つしか置換可能な位置を持たない)テトラゾリルは、1個までの非水素基で置換されていてもよい。更に説明すると、アミノ態窒素が、2個までの非水素基で置換されていてもよいと記述される場合には、第一級アミノ態窒素は、2個までの非水素基で置換されていてもよいのに対して、第二級アミノ態窒素は、1個までの非水素基でしか置換することができない。
「アルケニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、1個以上の二重結合と、典型的には2から20個の炭素原子、より典型的には2から8個の炭素原子、更に典型的には2から6個の炭素原子とを含む、直鎖又は分枝鎖ヒドロカルビル置換基を意味する。各炭素−炭素二重結合は、二重結合炭素上で置換された基に関して、アルケニル部分内にシス又はトランス形状を有し得る。かかる置換基の非限定的例としては、エテニル(ビニル)、2−プロペニル、3−プロペニル、1,4−ペンタジエニル、1,4−ブタジエニル、1−ブテニル、2−ブテニル及び3−ブテニルが挙げられる。
「アルケニレン」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、線状でも、分枝状でもよく、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する二価の不飽和ヒドロカルビル基を指す。アルケニレン基は、典型的には2から20個の炭素原子、より典型的には2から8個の炭素原子、更に典型的には2から6個の炭素原子を含む。アルケニレン基の非限定的例としては、−C(H)=C(H)−、−C(H)=C(H)−CH−、−C(H)=C(H)−CH−CH−、−CH−C(H)=C(H)−CH−、−C(H)=C(H)−CH(CH)−及び−CH−C(H)=C(H)−CH(CHCH)−が挙げられる。
「アルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したアルキル基(すなわち、−O−アルキル)を指す。かかる置換基の非限定的例としては、メトキシ(−O−CH)、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシが挙げられる。
「アルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアルコキシ基を指す。アルコキシアルキルの非限定的例としては、tert−ブトキシメチル、2−エトキシエチル、2−メトキシエチル及びメトキシメチルが挙げられる。
「アルコキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したアルコキシ基(すなわち、−C(O)−O−アルキル)を指す。アルコキシカルボニルの代表例としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル(
Figure 2009521460
)及びtert−ブトキシカルボニルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルコキシカルボニルアミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、Rがアルキル−O−C(O)−であり、Rがアルキル−O−C(O)−又は水素である、N(R)−を指す。RとRは、同一でも、異なっていてもよい。
「アルコキシカルボニルアミノアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、Rがアルキル−O−C(O)−であり、Rがアルキル−O−C(O)−又は水素である、N(R)−アルキレン−を指す。RとRは、同一でも、異なっていてもよい。
「アルコキシカルボニルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアルコキシカルボニル基を指す。アルコキシカルボニルアルキルの代表例としては、2−メトキシ−2−オキソエチル、2−エトキシ−2−オキソエチル、3−メトキシ−3−オキソプロピル、3−エトキシ−3−オキソプロピル、4−エトキシ−2−(エトキシカルボニル)−4−オキソブチル、5−メトキシ−5−オキソペンチル及び6−メトキシ−6−オキソヘキシルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、典型的には1から20個の炭素原子、より典型的には1から8個の炭素原子、更に典型的には1から6個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖飽和ヒドロカルビル置換基を意味する。かかる置換基の非限定的例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、iso−アミル、ヘキシル及びオクチルが挙げられる。
「アルキルアミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、Rがアルキルであり、Rが水素又はアルキルである、−NRを指す。RとRは、同一でも、異なっていてもよい。例えば、C−Cアルキルアミノとは、RがC−Cアルキルであり、Rが水素又はC−Cアルキルである、−NRを指す。
「アルキルアミノアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、Rがアルキルであり、Rが水素又はアルキルである、N(R)−アルキレン−を指す。RとRは、同一でも、異なっていてもよい。したがって、C−CアルキルアミノC−Cアルキル(alky)とは、RがC−Cアルキルであり、Rが水素又はC−Cアルキルである、N(R)−C−Cアルキレン−を指す。
「アルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したアルキル基(すなわち、−C(O)−アルキル)を指す。アルキルカルボニルの代表例としては、アセチル、エチルカルボニル、
Figure 2009521460
1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチル及び1−オキソペンチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルキルカルボニルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアルキルカルボニル基を指す。アルキルカルボニルアルキルの代表例としては、2−オキソプロピル、3,3−ジメチル−2−オキソプロピル、3−オキソブチル及び3−オキソペンチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルキルカルボニルオキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したアルキルカルボニル基を指す。アルキルカルボニルオキシの代表例としては、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシ及びtert−ブチルカルボニルオキシが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルキルカルボニルオキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン部分を介して親分子部分に付加したアルキルカルボニルオキシ基を指す。アルキルカルボニルオキシアルキルの代表例としては、2−(アセチルオキシ)エチル、3−(アセチルオキシ)プロピル及び3−(プロピオニルオキシ)プロピルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルキレン」又は「アルキレニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、典型的には1から20個の炭素原子、より典型的には1から8個の炭素原子、更に典型的には1から6個の炭素原子を含む、直線状又は分枝状飽和ヒドロカルビル鎖から誘導される二価の基を表す。アルキレンの代表例としては、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−及び−CHCH(CH)CH−が挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アルキニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、1個以上の三重結合と、典型的には2から20個の炭素原子、より典型的には2から8個の炭素原子、更に典型的には2から6個の炭素原子とを含む、直鎖又は分枝鎖ヒドロカルビル置換基を意味する。かかる置換基の非限定的例としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−プロピニル、デシニル、1−ブチニル、2−ブチニル及び3−ブチニルが挙げられる。
「アルキニレン」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、線状でも、分枝状でもよく、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する二価の不飽和炭化水素基を指す。代表的なアルキニレン基としては、例として、−C≡C−、−C≡C−CH−、−C≡C−CH−CH−、−CH−C≡C−CH−、−C≡C−CH(CH)−及び−CH−C≡C−CH(CHCH)−が挙げられる。
「アミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−NHを意味する。「一置換アミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、水素基の1個が非水素置換基で置換されたアミノ置換基を意味する。「二置換アミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、水素原子の両方が、同一でも、異なっていてもよい非水素置換基で置換されたアミノ置換基を意味する。
「アミノカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−C(O)−NHを意味する。これは、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「アミノアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−アルキレン−NHを意味する。
「アミノアルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−C(O)−アルキレン−NHを意味する。例えば、「アミノメチルカルボニル」は、
Figure 2009521460
と表すことができる。
「アミノスルホニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S(O)−NHを意味する。これは、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「アリール」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、6から14個の炭素環原子を含む芳香族カルボシクリルを指す。アリールの非限定的例としては、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル及びインデニルが挙げられる。アリール基は、この基の任意の置換可能な炭素原子を介して、親分子部分と結合し得る。
「アリールアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアリール基を指す。置換/非置換アリールアルキルの代表例としては、ベンジル、4−(ベンジルオキシ)ベンジル、4−メトキシベンジル、4−ヒドロキシベンジル、3−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−2−メチルプロピル、3−(フェノキシ)ベンジル、3−(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)プロピル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−ナフチルメチル、3,5−ジtert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル、3−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、4−(ジメチルアミノ)ベンジル、4−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ベンジル、(6−メトキシ−2−ナフチル)メチル及び2−ナフタ−2−イルエチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールアルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したアリールアルキル基(すなわち、アリールアルキル−C(O)−)を指す。アリールアルキルカルボニルの代表例としては、2−ナフチルアセチル及びフェニルアセチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したアリールアルキル基(すなわち、アリールアルキル−O−)を指す。アリールアルコキシの代表例としては、2−フェニルエトキシ、3−ナフタ−2−イルプロポキシ及び5−フェニルペンチルオキシが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアリールアルコキシ基を指す。アリールアルコキシアルキルの代表例としては、ベンジルオキシメチル、2−(ベンジルオキシ)エチル及び(2−フェニルエトキシ)メチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールアルコキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したアリールアルコキシ基を指す。アリールアルコキシカルボニルの代表例としては、ベンジルオキシカルボニル及びナフタ−2−イルメトキシカルボニルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したアリール基を指す。アリールカルボニルの代表例としては、ベンゾイル及びナフトイルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールオキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したアリール基を指す。置換/非置換アリールオキシの代表例としては、フェノキシ、ナフチルオキシ、3−ブロモフェノキシ、4−クロロフェノキシ、4−メチルフェノキシ及び3,5−ジメトキシフェノキシが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールオキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアリールオキシ基を指す。アリールオキシアルキルの代表例としては、2−フェノキシエチル、3−ナフタ−2−イルオキシプロピル及びフェノキシメチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールオキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したアリールオキシ基を指す。
「アリールチオ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、硫黄原子を介して親分子部分に付加したアリール基(すなわち、アリール−S−)を指す。アリールチオの代表例としては、フェニルチオ、ナフタレン−1−イルチオ及びナフタレン−2−イルチオが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールチオアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アリール−S−アルキレン−を指す。アリールチオアルキルの代表例としては、(フェニルチオ)メチル、2−(フェニルチオ)エチル及び3−(フェニルチオ)プロピルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「アリールチオアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ基を介して親分子部分に付加したアリールチオアルキル基を指す。
「アリールチオアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したアリールチオアルコキシ基を指す。
「炭素環」又は「炭素環式」又は「カルボシクリル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロ原子環原子を含まず、典型的には3から18個の炭素環原子を含む、飽和(例えば、「シクロアルキル」)、部分飽和(例えば、「シクロアルケニル」又は「シクロアルキニル」)又は完全不飽和(例えば、「アリール」)環構造を指す。「環原子」又は「環メンバー」は、一緒に結合して、環式置換基の1個以上の環を形成する原子である。カルボシクリルは、単一の環、2個以上の縮合環、又は架橋した環、すなわちスピロ環であり得るが、これらだけに限定されない。カルボシクリルは、3から14個の環メンバー(すなわち、C−C14シクロアルキルなどのC−C14カルボシクリル)、3から10個の環メンバー(すなわち、C−C10シクロアルキルなどのC−C10カルボシクリル)、3から8個の環メンバー(すなわち、C−CシクロアルキルなどのC−Cカルボシクリル)、3から6個の環メンバー(すなわち、C−CシクロアルキルなどのC−Cカルボシクリル)、4から10個の環メンバー(すなわち、C−C10シクロアルキル、C−C10シクロアルケニルなどのC−C10カルボシクリル)、4から8個の環メンバー(すなわち、C−Cシクロアルキル、C−CシクロアルケニルなどのC−Cカルボシクリル)、又は5から7個の環メンバー(すなわち、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、フェニルなどのC−Cカルボシクリル)を含み得る。置換カルボシクリルは、シス形状でも、トランス形状でもよい。カルボシクリル基の代表例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキサジエニル、アダマンチル、デカヒドロ−ナフタレニル、オクタヒドロ−インデニル、シクロヘキセニル、フェニル、ナフチル、フルオレニル、インダニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフチル、インデニル、イソインデニル、ビシクロデカニル、アントラセニル、フェナントレン、(「フェナレニル」としても知られる)ベンゾナフテニル、デカリニル及びノルピナニル(norpinanyl)が挙げられるが、これらだけに限定されない。カルボシクリル基は、この基の任意の置換可能な炭素原子を介して、親分子部分と結合し得る。
「カルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したカルボシクリル基を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−Cアルキルとは、C−Cアルキレンを介して親分子部分に付加したC−C10カルボシクリル基を指す。同様に、C−CカルボシクリルC−Cアルキルとは、C−Cアルキレンを介して親分子部分に付加したC−Cカルボシクリル基を指す。
「カルボシクリルアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルアルキル基(すなわち、カルボシクリル−アルキレン−O−)を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−Cアルコキシとは、オキシ基を介して親分子部分に付加したC−C10カルボシクリルC−Cアルキル基を指す。同様に、C−CカルボシクリルC−Cアルコキシ基とは、オキシ基を介して親分子部分に付加したC−CカルボシクリルC−Cアルキル基を指す。
「カルボシクリルアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルアルコキシ基(すなわち、カルボシクリル−アルキレン−O−アルキレン−)を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−CアルコキシC−Cアルキルとは、C−Cアルキレン基を介して親分子部分に付加したC−C10カルボシクリルC−Cアルコキシ基を指す。
「カルボシクリルアルコキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルアルコキシ基(すなわち、−C(O)−O−アルキレン−カルボシクリル)を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−Cアルコキシカルボニルとは、カルボニル基を介して親分子部分に付加したC−C10カルボシクリルC−Cアルコキシ基を指す。非限定的例として、「フェニルエトキシカルボニル」は、
Figure 2009521460
と表すことができる。
「カルボシクリルアルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルアルキル基(すなわち、−C(O)−アルキレン−カルボシクリル)を指す。例えば、「フェニルエチルカルボニル」は、
Figure 2009521460
と表すことができる。
「カルボシクリルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したカルボシクリル基(すなわち、カルボシクリル−C(O)−)を指す。例えば、「フェニルカルボニル」は、
Figure 2009521460
と表すことができる。
「カルボシクリルオキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したカルボシクリル基(すなわち、カルボシクリル−O−)を指す。
「カルボシクリルオキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルオキシ基(すなわち、カルボシクリル−O−アルキレン−)を指す。
「カルボシクリルオキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルオキシ基(すなわち、−C(O)−O−カルボシクリル)を指す。例えば、「フェニルオキシカルボニル」は、
Figure 2009521460
と表すことができる。
「カルボシクリルチオ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、硫黄原子を介して親分子部分に付加したカルボシクリル基(すなわち、カルボシクリル−S−)を指す。
「カルボシクリルチオアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−アルキレン−S−を指す。
「カルボシクリルチオアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−アルキレン−S−アルキレン−を指す。
「カルボシクリルチオアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルチオ基(すなわち、カルボシクリル−S−アルキレン−)を指す。
「カルボシクリルカルボシクリル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、別のカルボシクリル基を介して親分子部分に付加したカルボシクリル基(すなわち、カルボシクリル−カルボシクリル−)を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−Cカルボシクリルとは、C−Cカルボシクリル基を介して親分子部分に付加したC−C10カルボシクリル基(すなわち、C−C10カルボシクリル−C−Cカルボシクリル−)を指す。
「カルボシクリルカルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したカルボシクリルカルボシクリル基を指す。
「カルボシクリルアルコキシカルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−アルキレン−O−カルボシクリル−アルキレン−を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−CアルコキシC−CカルボシクリルC−Cアルキルとは、C−C10カルボシクリル−C−Cアルキレン−O−C−Cカルボシクリル−C−Cアルキレン−を指す。
「(カルボシクリルアルキル)カルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−アルキレン−カルボシクリル−アルキレン−を指す。例えば、C−C10カルボシクリルC−CアルキルC−CカルボシクリルC−Cアルキルとは、C−C10カルボシクリル−C−Cアルキレン−C−Cカルボシクリル−C−Cアルキレン−を指す。
「カルボシクリルアルコキシヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−アルキレン−O−ヘテロシクリル−アルキレン−を指す。
「カルボシクリルカルボニルヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−C(O)−ヘテロシクリル−アルキレン−を指す。
「カルボシクリルヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル−ヘテロシクリル−アルキレン−を指す。
「カルボシクリルカルボニルカルボシクリルアルキル」(単独で、又は別の用語と組み合わせて)という用語は、カルボシクリル−C(O)−カルボシクリル−アルキレン−を指す。例えば、C−C10カルボシクリルカルボニルC−CカルボシクリルC−Cアルキルとは、C−C10カルボシクリル−C(O)−C−Cカルボシクリル−C−Cアルキレン−を指す。
「(カルボシクリルアルキル)ヘテロシクロアルキル」(単独で、又は別の用語と組み合わせて)という用語は、カルボシクリル−アルキレン−ヘテロシクリル−アルキレンを指す。
「カルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−C(O)−を指す。これは、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「カルボキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−C(O)−OHを意味する。これは、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「カルボキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したカルボキシ基を指す。カルボキシアルキルの代表例としては、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル及び3−カルボキシプロピルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「環式アミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、少なくとも1個の窒素環原子を含み、残りの環原子が炭素であり、場合によっては窒素又は硫黄である、ヘテロシクリル部分を意味する。かかる部分の非限定的例としては、ピペリジニル、ピペラジニル及びチアジン基が挙げられる。
「シクロアルケニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロ原子環メンバーを含まず、典型的には4から18個の炭素環メンバーを含む、非芳香族部分不飽和カルボシクリル置換基を指す。シクロアルケニル基の代表例としては、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル及びオクタヒドロナフタレニルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「シクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロ原子環メンバーを含まず、典型的には3から18個の炭素環メンバーを含む、飽和カルボシクリル基を指す。シクロアルキルの非限定的例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、デカリニル及びノルピナニルが挙げられる。
「シクロアルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したシクロアルキル基を指す。
「シアノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−CNを意味する。これは、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「ジアルキルアミノ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、R及びRがアルキル基から独立に選択される−NRを指す。
「ジアルキルアミノカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したジアルキルアミノ基(すなわち、R及びRがアルキル基から独立に選択されるN(R)−C(O)−)を指す。
「ホルミル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−C(O)H基を指す。
「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、(−Fと表すことができる)フッ素基、(−Clと表すことができる)塩素基、(−Brと表すことができる)臭素基又は(−Iと表すことができる)ヨウ素基を意味する。
接頭辞「ハロ」は、接頭辞が付いた置換基が、1個以上の独立に選択されたハロゲン基で置換されていることを示す。例えば、「ハロアルキル」は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、少なくとも1個の水素基がハロゲン基で置換されたアルキル置換基を意味する。ハロアルキルの非限定的例としては、クロロメチル、1−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル及び1,1,1−トリフルオロエチルが挙げられる。更に説明すると、「ハロアルコキシ」は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、少なくとも1個の水素基がハロゲン基で置換されたアルコキシ置換基を意味する。ハロアルコキシ置換基の非限定的例としては、クロロメトキシ、1−ブロモエトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、(「パーフルオロメチルオキシ」としても知られる)トリフルオロメトキシ及び1,1,1,−トリフルオロエトキシが挙げられる。置換基が、1個を超えるハロゲン基で置換されている場合、ハロゲン基は、(別段の記載がないかぎり)同一でも、異なっていてもよいことを認識されたい。
接頭辞「パーハロ」は、接頭辞が付いた置換基上のあらゆる水素基が、独立に選択されたハロゲン基で置換され、すなわち、置換基上の各水素基がハロゲン基で置換されていることを示す。すべてのハロゲン基が同一である場合、接頭辞によって、典型的には、ハロゲン基が識別される。すなわち、例えば、「パーフルオロ」という用語は、接頭辞が付いた置換基上のあらゆる水素基が、フッ素基で置換されていることを意味する。例えば、「パーフルオロアルキル」という用語は、フッ素基が各水素基の代わりであるアルキル置換基を意味する。パーフルオロアルキル置換基の非限定的例としては、トリフルオロメチル(−CF)、パーフルオロイソプロピル、パーフルオロブチル、パーフルオロデシル及びパーフルオロドデシルが挙げられる。更に説明すると、「パーフルオロアルコキシ」という用語は、各水素基がフッ素基で置換されたアルコキシ置換基を意味する。パーフルオロアルコキシ置換基の非限定的例としては、トリフルオロメトキシ(−O−CF)、パーフルオロイソプロポキシ、パーフルオロブトキシ、パーフルオロデコキシ(perfluorodecoxy)及びパーフルオロドデコキシ(perfluorododecoxy)が挙げられる。
「複素環」又は「ヘテロシクロ」又は「ヘテロシクリル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、環原子の少なくとも1個がヘテロ原子(すなわち、窒素、酸素又は硫黄)であり、残りの環原子が炭素、窒素、酸素及び硫黄からなる群から独立に選択される、3から18個の環原子を典型的には含む、飽和(例えば、「ヘテロシクロアルキル」)、部分不飽和(例えば、「ヘテロシクロアルケニル」又は「ヘテロシクロアルキニル」)又は完全不飽和(例えば、「ヘテロアリール」)環構造を指す。ヘテロシクリル基は、安定な分子が生成することを前提に、基中の任意の置換可能な炭素又は窒素原子を介して、親分子部分と連結され得る。
ヘテロシクリルは、3から14個の環原子(すなわち、M−M14ヘテロシクリル)、3から8個の環原子(すなわち、M−Mヘテロシクリル)、3から6個の環原子(すなわち、M−Mヘテロシクリル)、又は5若しくは6個の環原子(すなわち、M−Mヘテロシクリル)を典型的には含む単一の環であり得るが、これらだけに限定されない。単一の環のヘテロシクリルの非限定的例としては、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリル、イソピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イソイミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ジチオリル、オキサチオリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、チオジアゾリル、オキサチアゾリル、(1,2,3−オキサジアゾリル、(「アゾキシミル(azoximyl)」としても知られる)1,2,4−オキサジアゾリル、(「フラザニル」としても知られる)1,2,5−オキサジアゾリル及び1,3,4−オキサジアゾリルを含めた)オキサジアゾリル、(1,2,3,4−オキサトリアゾリル及び1,2,3,5−オキサトリアゾリルを含めた)オキサトリアゾリル、(1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリル及び1,3,4−ジオキサゾリルを含めた)ジオキサゾリル、オキサチオラニル、(1,2−ピラニル及び1,4−ピラニルを含めた)ピラニル、ジヒドロピラニル、ピリジニル、ピペリジニル、((「1,2−ジアジニル」としても知られる)ピリダジニル、(「1,3−ジアジニル」としても知られる)ピリミジニル及び(「1,4−ジアジニル」としても知られる)ピラジニルを含めた)ジアジニル、ピペラジニル、((「1,3,5−トリアジニル」としても知られる)s−トリアジニル、(1,2,4−トリアジニルとしても知られる)as−トリアジニル及び(「1,2,3−トリアジニルとしても知られるv−トリアジニルを含めたトリアジニル、(1,2,3−オキサジニル、1,3,2−オキサジニル、(「ペントオキサゾリル(pentoxazolyl)」としても知られる)1,3,6−オキサジニル、1,2,6−オキサジニル及び1,4−オキサジニルを含めた)オキサジニル、(o−イソオキサジニル(isoxazinyl)及びp−イソオキサジニルを含めた)イソオキサジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、(1,2,5−オキサチアジニル又は1,2,6−オキサチアジニルを含めた)オキサチアジニル、(1,4,2−オキサジアジニル及び1,3,5,2−オキサジアジニルを含めた)オキサジアジニル、モルホリニル、アゼピニル、オキセピニル、チエピニル(thiepinyl)及びジアゼピニルが挙げられる。
ヘテロシクリルとしては、例えば、([1,8]ナフチリジニル及び[1,6]ナフチリジニルを含めた)ナフチリジニル、チアゾールピリミジニル(thiazolpyrimidinyl)、チエノピリミジニル、ピリミドピリミジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、インドリジニル、ピリンジニル(pyrindinyl)、ピラノピロリル(pyranopyrrolyl)、4H−キノリジニル、プリニル、(ピリド[3,4−b]−ピリジニル、ピリド[3,2−b]−ピリジニル及びピリド[4,3−b]−ピリジニルを含めた)ピリドピリジニル、ピリドピリミジン、プテリジニルなどの縮合した2個以上の環も挙げられるが、これらだけに限定されない。縮合環ヘテロシクリルの他の非限定的例としては、インドリル、イソインドリル、(「シュードインドリル(pseudoindolyl)」としても知られる)インドレニニル(indoleninyl)、(「ベンゾピラゾリル」としても知られる)イソインダゾリル、((「1−ベンザジニル(benzazinyl)」としても知られる)キノリニル及び(「2−ベンザジニル」としても知られる)イソキノリニルを含めた)ベンザジニル、フタラジニル、キノキサリニル、((「1,2−ベンゾジアジニル」としても知られる)シンノリニル及び(「1,3−ベンゾジアジニル」としても知られる)キナゾリニルを含めた)ベンゾジアジニル、(「クロメニル」及び「イソクロメニル」を含めた)ベンゾピラニル、(「チオクロメニル」としても知られる)ベンゾチオピラニル、ベンゾオキサゾリル、(「ベンゾイソオキサゾリル」としても知られる)インドキサジニル、アントラニリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサジアゾリル、(「クマロニル」としても知られる)ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、(「ベンゾチオフェニル」、「チオナフテニル」及び「ベンゾチオフラニル」としても知られる)ベンゾチエニル、(「イソベンゾチオフェニル」、「イソチオナフテニル」及び「イソベンゾチオフラニル」としても知られる)イソベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、(1,3,2−ベンゾオキサジニル、1,4,2−ベンゾオキサジニル、2,3,1−ベンゾオキサジニル及び3,1,4−ベンゾオキサジニルを含めた)ベンゾオキサジニル、(1,2−ベンゾイソオキサジニル及び1,4−ベンゾイソオキサジニルを含めた)ベンゾオキサジニル、テトラヒドロイソキノリニル、カルバゾリル、キサンテニル、アクリジニルなどのベンゾ縮合ヘテロシクリルが挙げられる。
「二縮合環(two−fused−ring)」ヘテロシクリルという用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、2個の縮合環を含む飽和、部分飽和又は芳香族ヘテロシクリルを意味する。二縮合環ヘテロシクリルの非限定的例としては、([1,8]ナフチリジニル及び[1,6]ナフチリジニルを含めた)ナフチリジニル、チアゾールピリミジニル、チエノピリミジニル、ピリミドピリミジニル、ピリドピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、インドリジニル、ピリンジニル、ピラノピロリル、4H−キノリジニル、プリニル、ピリドピリジニル、プテリジニル、インドリル、イソインドリル、インドレニニル、イソインダゾリル、ベンザジニル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、ベンゾジアジニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾオキサゾリル、インドキサジニル、アントラニリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニル、イソベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサジニル、ベンゾイソオキサジニル及びテトラヒドロイソキノリニルが挙げられる。
ヘテロシクリルは、1個以上の硫黄原子を環メンバーとして含み得る。硫黄原子は、SO又はSOに酸化されている場合もある。ヘテロシクリル中の窒素ヘテロ原子は、四級化されていても、いなくてもよく、N酸化物に酸化されていても、いなくてもよい。また、窒素ヘテロ原子は、N保護されていても、いなくてもよい。
本明細書では、ヘテロシクリル部分の環原子数は、接頭辞「M−M」によって特定することができる。ここで、xはヘテロシクリル部分の環原子の最小数であり、yは最大数である。
「ヘテロシクロアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ基を介して親分子部分に付加したヘテロシクロアルキル基を指す。
「ヘテロシクロアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロシクロアルコキシ基(すなわち、ヘテロシクリル−アルキレン−O−アルキレン−)を指す。
「ヘテロシクロアルコキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロシクロアルコキシ基(すなわち、ヘテロシクリル−アルキレン−O−C(O)−)を指す。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロシクリル(例えば、ヘテロシクロC−Cアルキル)を指す。
「ヘテロシクロアルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロシクロアルキル基(すなわち、−C(O)−アルキレン−ヘテロシクリル)を指す。
「ヘテロシクロカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロシクリル(すなわち、−C(O)−ヘテロシクリル)を指す。
「ヘテロシクリルオキシ」又は「(ヘテロシクロ)オキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したヘテロシクリル基を指す。
「(ヘテロシクリル(heterocyclyo))オキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロシクリルオキシ基(すなわち、ヘテロシクリル−O−アルキレン−)を指す。
「(ヘテロシクロ)オキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加した(ヘテロシクロ)オキシ基(すなわち、ヘテロシクリル−O−C(O)−)を指す。
「ヘテロシクロチオ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S−を介して親分子部分に付加したヘテロシクリルを指す。
「ヘテロシクロチオアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクリル−アルキレン−S−を指す。
「ヘテロシクロチオアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクリル−アルキレン−S−アルキレン−を指す。
「ヘテロシクロチオアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロシクロチオ基(すなわち、ヘテロシクリル−S−アルキレン−)を指す。
「ヘテロシクロカルボシクリル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボシクリル基を介して親分子部分に付加したヘテロシクリル(すなわち、ヘテロシクロ−カルボシクリル−)を指す。
「ヘテロシクロカルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロシクロカルボシクリル基(すなわち、ヘテロシクリル−カルボシクリル−アルキレン−)を指す。
「(ヘテロシクロ)アルコキシカルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−アルキレン−O−カルボシクリル−アルキレン−を指す。
「(ヘテロシクロ)カルボニルカルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−C(O)−カルボシクリル−アルキレン−を指す。
「(ヘテロシクロ)ヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−ヘテロシクロ−アルキレン−を指す。
「(ヘテロシクロ)アルコキシヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−アルキレン−O−ヘテロシクロ−アルキレン−を指す。
「(ヘテロシクロ)カルボニルヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−C(O)−ヘテロシクロ−アルキレン−を指す。
「(ヘテロシクロアルキル)カルボシクリルアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−アルキレン−カルボシクリル−アルキレン−を指す。
「(ヘテロシクロアルキル)ヘテロシクロアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロシクロ−アルキレン−ヘテロシクロ−アルキレン−を指す。すなわち、例えば、(M−M10ヘテロシクロC−Cアルキル)M−MヘテロシクロC−Cアルキルは、M−M10ヘテロシクロ−C−Cアルキレン−M−Mヘテロシクロ−C−Cアルキレン−を意味する。
「ヘテロアリール」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、5から18個の環原子を典型的には含む芳香族ヘテロシクリルを意味する。ヘテロアリールは、単一の環、又は2個以上の縮合環であり得る。5員環ヘテロアリールの非限定的例としては、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル(又はチエニル若しくはチオフラニル)、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−及び1,3,4−オキサジアゾリル並びにイソチアゾリルが挙げられる。6員環ヘテロアリールの非限定的例としては、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル並びに1,3,5−、1,2,4−及び1,2,3−トリアジニルが挙げられる。6/5員の縮合環ヘテロアリールの非限定的例としては、ベンゾチオフラニル、イソベンゾチオフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニル及びアントラニリルが挙げられる。6/6員の縮合環ヘテロアリールの非限定的例としては、キノリニル、イソキノリニル及び(シンノリニル及びキナゾリニルを含めた)ベンゾオキサジニルが挙げられる。
「ヘテロアリールアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールアルキル(すなわち、ヘテロアリール−アルキレン−O−)を指す。ヘテロアリールアルコキシの代表例としては、2−ピリジン−3−イルエトキシ、1,3−チアゾル−5−イルメトキシ、3−キノリン−3−イルプロポキシ及び5−ピリジン−4−イルペンチルオキシが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ヘテロアリールアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールアルコキシ基(すなわち、ヘテロアリール−アルキレン−O−アルキレン−)を指す。ヘテロアリールアルコキシアルキルの代表例としては、(2−ピリジン−3−イルエトキシ)メチル、(3−キノリン−3−イルプロポキシ)メチル、(1,3−チアゾル−5−イルメトキシ)メチル及び2−(5−ピリジン−4−イルペンチルオキシ)エチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ヘテロアリールアルコキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールアルコキシ基(すなわち、ヘテロアリール−アルキレン−O−C(O)−)を指す。ヘテロアリールアルコキシカルボニルの代表例としては、(2−ピリジン−3−イルエトキシ)カルボニル、(3−キノリン−3−イルプロポキシ)カルボニル、2−(1,3−チアゾル−5−イルメトキシ)カルボニル及び(5−ピリジン−4−イルペンチルオキシ)カルボニルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ヘテロアリールアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロアリール基を指す。ヘテロアリールアルキルの代表例としては、3−キノリニルメチル、3−ピリジニルメチル、4−ピリジニルメチル、1H−イミダゾル−4−イルメチル、1H−ピロル−2−イルメチル、ピリジン−3−イルメチル及び2−ピリミジン−2−イルプロピルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ヘテロアリールアルキルカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールアルキル基(すなわち、ヘテロアリール−アルキレン−C(O)−)を指す。
「ヘテロアリールカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロアリール基を指す。ヘテロアリールカルボニルの代表例としては、ピリジン−3−イルカルボニル、(1,3−チアゾル−5−イル)カルボニル及びキノリン−3−イルカルボニルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ヘテロアリールオキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキシ部分を介して親分子部分に付加したヘテロアリール基を指す。ヘテロアリールオキシの代表例としては、ピリジン−3−イルオキシ及びキノリン−3−イルオキシが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ヘテロアリールオキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールオキシ基(すなわち、ヘテロアリール−O−アルキレン−)を指す。
「ヘテロアリールオキシカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、カルボニル基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールオキシ基(すなわち、ヘテロアリール−O−C(O)−)を指す。
「ヘテロアリールチオ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S−を介して親分子部分に付加したヘテロアリール基を指す。
「ヘテロアリールチオアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロアリール−アルキレン−S−を指す。
「ヘテロアリールチオアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、ヘテロアリール−アルキレン−S−アルキレン−を指す。
「ヘテロアリールチオアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したヘテロアリールチオ基(すなわち、ヘテロアリール−S−アルキレン−)を指す。
「水素」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、水素基を指し、−Hと表すことができる。
「ヒドロキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−OHを指す。
「ヒドロキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、1個以上の水素基が−OHで置換されたアルキル置換基を指す。ヒドロキシアルキルの代表例としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル及び2−エチル−4−ヒドロキシヘプチルが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「ケト」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、オキソ基を意味し、=Oと表すことができる。
「イミノアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、式
Figure 2009521460
の基を指す。ここで、Hは、アルキル又はヒドロキシで置換されていてもよく、その場合、置換基はそれぞれアルキルイミノアルキル又はヒドロキシイミノアルキルである。
「ニトロ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−NOを意味する。
「オキソ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、=O部分(すなわち、
Figure 2009521460
)を指す。
「オキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−O−を意味する。
「プロパルギル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−CH−CH≡CHで表される一価の基を意味する。
「スルホニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S(O)−を意味し、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「スルフィニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S(O)−を意味し、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「チオ」又は「チア」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S−を意味する。
「チオール」、「メルカプト」又は「スルフヒドリル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、スルフヒドリル置換基(すなわち、−SH)を意味する。すなわち、例えば、チオールアルキルは、1個以上の水素基が−SHで置換されたアルキル置換基を意味し、アルキルチオはアルキル−S−を意味する。
「チオアルコキシ」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、−S−を介して親分子部分に付加したアルキル基を指す。チオアルコキシの代表例としては、メチルチオ、エチルチオ及びブチルチオが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「チオアルコキシアルキル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、アルキレン基を介して親分子部分に付加したチオアルコキシ基(すなわち、アルキル−S−アルキレン−)を指す。
「チオカルボニル」という用語は(単独で、又は別の用語と組み合わせて)、酸素原子が硫黄で置換されたカルボニルを意味する。かかる置換基は、−C(S)−と表すことができ、
Figure 2009521460
と表すこともできる。
「医薬として許容される」という用語は、形容詞として使用され、修飾される名詞が、医薬品又は医薬品の一部として使用するのに適切であることを意味する。
「治療有効量」という用語は、患者に意味のある利点、例えば、ウイルス量の減少を示すのに十分な各活性物質の総量を指す。
「プロドラッグ」という用語は、化学的又は代謝的に開裂可能な基を有し、インビボで、加溶媒分解によって、又は生理条件下で、医薬として活性である本発明の化合物になる、本発明の化合物の誘導体を指す。化合物のプロドラッグは、(アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ基などの)化合物の官能基の反応によって、従来の方法で作製することができる。プロドラッグ誘導体は、ほ乳動物において、溶解性、組織適合性又は遅延放出の利点を与えることが多い(Bungard, H., DESIGN OF PRODRUGS, pp.7−9, 21−24, Elsevier, Amsterdam 1985参照)。プロドラッグとしては、当業者に周知の酸誘導体、例えば、親酸性化合物と適切なアルコールとの反応によって調製されるエステル、又は親酸性化合物と適切なアミンとの反応によって調製されるアミドが挙げられる。プロドラッグの例としては、本発明の化合物中のアルコール又はアミン官能基のアセタート、ホルマート、ベンゾアート又は他のアシル化誘導体が挙げられるが、これらだけに限定されない。
「溶媒和化合物」という用語は、本発明の化合物と1個以上の有機又は無機の溶媒分子との物理的会合を指す。この物理的会合は、水素結合を含むことが多い。溶媒和化合物は、例えば、1個以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み入れられたときには、単離できる場合もある。「溶媒和化合物」は、溶液相と、分離可能な溶媒和化合物との両方を包含する。例示的な溶媒和化合物としては、水和物、エタノラート及びメタノラートが挙げられるが、これらだけに限定されない。
「鏡像異性」という用語は、対称面を持たず、したがってその鏡像に重ねることができない分子を指す。鏡像異性分子は、右手と左手の2つの形態で存在し得る。
「立体異性体」という用語は、原子が同じ順序で結合しているが、異なる3次元配置を有する異性体を指す。立体異性体という用語は、例えば、鏡像異性体及びジアステレオマーを含む。
「シス−トランス異性体」という用語は、二重結合又は環の周りの立体化学が異なる立体異性体を指す。シス−トランス異性体は、幾何異性体とも呼ばれる。
「鏡像異性体」という用語は、鏡像関係にある、鏡像異性物質の立体異性体を指す。
「ジアステレオマー」という用語は、鏡像異性体でも、互いの鏡像でもない立体異性体を指す。
「ラセミ混合物」という用語は、鏡像異性物質の等量の(+)鏡像異性体と(−)鏡像異性体からなる混合物を指す。個々の分子は鏡像異性であるが、ラセミ混合物は光学不活性である。
「互変異性体」という用語は、相互変換可能な異性体を指す。例えば、エノールとケトンは、酸又は塩基による処理によって相互変換するので、互変異性体である。
「位置異性体」という用語は、特定の置換基又は基の位置が異なる2種類以上の構造異性体のいずれかを指す。官能基は、炭素骨格の構造的に不等価な位置に結合し得る。例えば、
Figure 2009521460
で表される[1,3]イミダゾールと
Figure 2009521460
で表される[1,4]イミダゾールは、位置異性体である。
「N保護基」又は「N保護」という用語は、望ましくない反応に対してアミノ基を保護することができる基を指す。一般に使用されるN保護基は、参照によりその全体を本明細書に援用する、Greene and Wuts, PROTECTING GROUPS IN CHEMICAL SYNTHESIS (3rd ed., John Wiley&Sons, NY(1999)に記載されている。N保護基の非限定的例としては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、t−ブチルアセチル、2−クロロアセチル、2−ブロモアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、フタリル、o−ニトロフェノキシアセチル、ベンゾイル、4−クロロベンゾイル、4−ブロモベンゾイル、4−ニトロベンゾイルなどのアシル基;ベンゼンスルホニル、p−トルエンスルホニルなどのスルホニル基;フェニルスルフェニル(フェニル−S−)、トリフェニルメチルスルフェニル(トリチル−S−)などのスルフェニル基;p−メチルフェニルスルフィニル(p−メチルフェニル−S(O)−)、t−ブチルスルフィニル(t−Bu−S(O)−)などのスルフィニル基;ベンジルオキシカルボニル、p−クロロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−ブロモベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキシベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニリル)−1−メチルエトキシカルボニル、ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2,2,2−トリクロロ−エトキシ−カルボニル、フェノキシカルボニル、4−ニトロ−フェノキシカルボニル、フルオレニル−9−メトキシカルボニル、シクロペンチルオキシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、フェニルチオカルボニルなどのカルバマート形成基;ベンジル、p−メトキシベンジル、トリフェニルメチル、ベンジルオキシメチルなどのアルキル基;p−メトキシフェニル及びトリメチルシリルなどのシリル基が挙げられる。好ましいN保護基としては、ホルミル、アセチル、ベンゾイル、ピバロイル、t−ブチルアセチル、フェニルスルホニル、ベンジル、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)及びベンジルオキシカルボニル(Cbz)が挙げられる。
下記一般的合成方法及び実施例において以下の略語を使用する。
AcOH=酢酸
atm=気圧
Boc=N−t−ブトキシカルボニル(保護基)
CDI=1,1’−カルボニルジイミダゾール
CHCl=塩化メチレン(ジクロロメタン)
CuI=ヨウ化第一銅[ヨウ化銅(I)]
DCE=1,2−ジクロロエタン
DEAD=アゾジカルボン酸ジエチル
DMA=N,N−ジメチルアセトアミド
DMAP=4−ジメチルアミノピリジン
DMF=N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
EDCI=(N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
EMME=2−エトキシメチレン−マロン酸ジエチルエステル
EtN=トリエチルアミン
エーテル=ジエチルエーテル
EtI=ヨウ化エチル
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
Fe=鉄
Fe(AcAc)=鉄(III)アセチルアセトナート
塩化Fmoc=クロロギ酸9−フルオレニルメチル
HOBt=N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
ヒューニッヒ塩基=N,N−ジイソプロピルエチルアミン
IPA=イソプロピルアルコール
CO=炭酸カリウム
KOH=水酸化カリウム
LDA=リチウムジイソプロピルアミン
MeOH=メタノール
MsCl=塩化メタンスルホニル
NaH=水素化ナトリウム
NHOH−HCl=ヒドロキシルアミン塩酸塩
NMP=1−メチル−2−ピロリジノン
MgSO=硫酸マグネシウム
NaSO=硫酸ナトリウム
NH=アンモニア
NHCl=塩化アンモニウム
NHOH=水酸化アンモニウム
PG=Boc−、Troc−などの保護基
POCl=オキシ塩化リン(phosphorous)
R−MgCl=グリニャール試薬
R−I=ヨウ化アルキル又は置換ヨウ化アルキル
SnCl=塩化第一スズ(塩化スズ(II))
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
Triflic酸無水物=無水トリフルオロメタンスルホン酸
Troc=2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル−(保護基)
一般的合成方法及び実施例
以下の合成方法及びスキームによって、本発明の化合物を調製することができる一般的方法を説明する。出発材料は、商業供給源から得ることができ、又は当業者に周知の方法を用いて調製することができる。例として、下記合成経路と類似の合成経路を、当業者に理解されているように、合成有機化学分野で公知の合成方法、又はその変法と一緒に、使用することができる。
本発明は、合成プロセス又は代謝過程によって調製された化合物を包含するものとする。代謝過程としては、ヒト若しくは動物の体内で(インビボで)起こる代謝過程、又はインビトロで起こる代謝過程が挙げられる。
本明細書に記載の置換基が本発明の合成方法に適合しない場合には、これらの方法で使用される反応条件に対して安定である適切な保護基で置換基を保護することができる。一連の反応の適切な箇所で保護基を除去して、所望の中間体又は標的化合物を得ることができる。置換基の保護又は脱保護に適切な保護基及び方法は、当分野ではよく知られており、その例はGreene and Wuts(前掲)に記載されている。
式IからVIIIの化合物の調製
式Iの化合物は、
Figure 2009521460
を、
Figure 2009521460
(W、W、A、B、X、Y、R10、R22及びR50は、上記実施形態又は実施例中に記されている意味を有し、並びにKは、Cl又は別のハロゲンである。)
と反応させることによって合成することができる。同様に、式IIからVIIIの化合物は、
Figure 2009521460
を、それぞれ、
Figure 2009521460
と反応させることによって調製することができる。
式IからVIIIの化合物の合成が、スキーム1から8に例示されている。
Figure 2009521460
が、
Figure 2009521460
(R10、R17及びR35は、本明細書中に上で定義されているとおりであり、並びにZは、NR41である。)
である式Iの代表的化合物は、スキーム1に概説されている操作を用いて調製することが可能である。
Figure 2009521460
41が水素である式(2)のアミンは、酢酸などの(但し、これに限定されない。)酸の存在下において、高温で(例えば、約80℃から約150℃)、式(1)のN,N−ジメチルホルムアミジン化合物で処理され、これにより、式(3)の化合物を生成することができる。酢酸は、溶媒として機能し得る。他の適切な溶媒も、本発明において使用することが可能である。
41が水素である式(2)の化合物のNアルキル化は、R41がアルキルである式(2)又は(3)を提供する。この過程は、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルアミンなどの有機塩基又は炭酸ナトリウム、セシウム若しくはカリウムなどの無機塩基などの塩基(但し、これらに限定されない。)の存在下において、適切な溶媒中、概ね室温から約100℃までの範囲の温度で、Xがハロゲン、トシラート、トリフラート又はメシラートである式R41のアルキル化試薬を用いて促進することができる。
Figure 2009521460
式(1)のN,N−ジメチルホルムアミジン化合物の調製は、スキーム2に記載されているように達成することが可能である。水素化ナトリウム又はカリウム(又はナトリウム金属)など(但し、これらに限定されない。)の存在下において、約0℃で、ジエチルエーテルなどの(但し、これに限定されない。)適切な溶媒中の、式(4)のケトン及び式(5)のエステルは、Mがカリウム又はナトリウムである式(6)の塩を提供する。酢酸ピペリジンの存在下において、概ね還流しながら、式(6)を2−シアノアセトアミドで処理することによって、式(7a)及び(7b)のニトリルが得られる。位置異性体(7a)及び(7b)は、当業者に公知の精製技術を用いて、合成経路中のこの点で又はこれ以降に分割することができる。式(7a)の化合物は、オキシ塩化リンでの処理によってXがClである式(8)の化合物へ、又は適切な溶媒中で還流しながら、臭化テトラブチルアンモニウム及び五酸化リンでの処理によってXがBrである式(8)の化合物へ転化することができる。XがCl又はBrである式(8)の化合物の溶液及び液体アンモニアを、密封された高圧容器中にて、高温で、例えば、約130℃で反応させて、式(9)の化合物を得る。還流されているトルエンなどの(但し、これに限定されない。)溶媒中の式(9)の、化合物及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールは、式(1)のN,N−ジメチルホルムアミジン化合物を与える。
Figure 2009521460
41が水素であり、及びXがO又はSである式(2)の化合物は、スキーム3(R101は、ハロゲン、トリフラート又はメシラート(後二者は、当業者に公知の方法を用いて、対応するアルコールから調製することが可能である。)などの(但し、これらに限定されない。)脱離基である。)に従って、二段階合成(すなわち、ニトロ基の還元に続くR101の置換又はR101の置換に続くニトロ基の還元)を介して、式(10)の化合物から調製することができる。
22XH(Xは、O又はSである。)によるR101の置換は、炭酸若しくは重炭酸カリウム、セシウム若しくはナトリウム又は水素化ナトリウム若しくはカリウムなどの(但し、これらに限定されない。)適切な塩基の存在下において、及び、場合によって18−クラウンー6の存在下において、高温で促進させることができる。反応は、一般的に、概ね室温から約180℃までの温度で、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドなどの(但し、これらに限定されない。)溶媒中で実施することができる。反応は、一般的に、概ね室温から約180℃までの温度で、N,N−ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドなどの(但し、これらに限定されない。)溶媒中で実施することができる。反応は、電子レンジ中で実施することも可能である。式(11)の化合物は、上記反応条件を用いて、R101が−X−Hである式(10)を、式R22の化合物(Xは、ハロゲン、トリフラート又はメシラートなどの(但し、これらに限定されない。)脱離基である。)と反応させることによっても取得することができる。置換反応は、銅金属、CuI又は酢酸パラジウムなどの(但し、これらに限定されない。)金属触媒の存在下において、場合によって、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ジナフチル又はトリ−tert−ブチルホスフィンなどの(但し、これらに限定されない。)リガンドの存在下において、場合によって、ピリジン、トリエチルアミン、ナトリウムtert−ブトキシド、炭酸セシウム又は水素化ナトリウムなどの(但し、これらに限定されない。)塩基の存在下において実施することも可能である。反応は、一般的に、概ね室温から約180℃までの温度で、トルエン又はN,N−ジメチルホルムアミドなどの(但し、これらに限定されない。)溶媒中で実施される。
ニトロ基の還元は、適切な溶媒中において、鉄粉末/塩化アンモニウム又は塩化スズ(II)などの(但し、これらに限定されない。)還元剤でニトロ化合物を処理することによって達成することができる。
式(10)の化合物は、上に記載されている反応条件を用いて、まず、ニトロ官能基を還元した後に、置換反応を行うことによって、式(2)の化合物へ転化することが可能であることも理解される。
アミノフェニルカップリング剤の調製(10、11及び12)
様々なアミノフェニルカップリング剤が可能である。スキーム4中のカップリング剤は、この様々なカップリング剤の典型例である。
典型的な調製では、ジメチルホルムアミド(DMF)中の置換された2−クロロニトロベンゼン化合物を、約50℃で、約2時間、チオフェノール酸ナトリウムで処理し、冷却し、塩化メチレンで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して置換された−2−フェニルスルファニル−ニトロベンゼン化合物を得る。このニトロベンゼン化合物は、次いで、エタノール中の、塩化第一スズ(SnCl)又は鉄(Fe)で還元される。1N水酸化ナトリウムで反応混合物をpH12に調整し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮し、置換された2−フェニルスルファニル−アミノベンゼン化合物10を得る。
同様に、対応する置換された2−ヒドロキシ−ニトロベンゼン化合物をジメチルホルムアミド中に溶解し、ナトリウムフェノキシド溶液と反応させ、撹拌し、約5日間、100℃まで加熱する。反応混合物を冷却し、塩化メチレンで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、置換された2−フェノキシ−ニトロベンゼン化合物を得る。このニトロベンゼン化合物は、次いで、エタノール中の、塩化第一スズ(SnCl)及び鉄(Fe)で還元される。1N水酸化ナトリウムで反応混合物をpH12に調整し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮し、置換された2−フェノキシ−アミノベンゼン化合物12を得る。
同様に、Rがヒドロキシ又は保護されたヒドロキシルである何れの化合物10も、置換された臭化ベンジルを用いてヒドロキシ基をアルキル化することによってさらに修飾することが可能であり、対応する5置換されたフェノキシ−2−置換されたフェニルスルファニル−アミノベンゼン化合物11が得られる。
Figure 2009521460
7−置換された4−アミノフェニル置換されたピリド[2,3−d]ピリミジン化合物の調製
7−置換された4−アミノフェニル置換されたピリド[2,3−d]ピリミジン化合物の典型的な調製(スキーム6)は、置換されたアミノフェニルカップリング剤(スキーム4に記載されている。)の、6置換された2−アミジノ−3−シアノピリジン化合物9とのカップリング反応(スキーム5)を含む。
スキーム4に記載されているように、様々なアミノフェニルカップリング剤が可能である。
7−置換された4−アミノフェニル置換されたピリド[2,3−d]ピリミジン化合物の調製は、N,N−ジメチルホルムアミジノ化合物9の様々なカップリング剤(その幾つかは、スキーム4に記載されている。)とのカップリングによって達成することが可能である。
N,N−ジメチルホルムアミジン化合物9の調製は、スキーム5に記載されているように達成することができる。置換されたアルキルメチルケトン及びギ酸エチルを、約0℃で約2時間、水素化ナトリウム(又は金属ナトリウム)のジエチルエーテル溶液に添加する。添加後、室温で一晩、反応を撹拌する。さらなるジエチルエーテルを添加し、真空乾燥機中で乾燥された真空ろ過によって、沈殿を迅速に単離する。2−シアノアセトアミドを加えた水の中に、この物質を溶解した。酢酸ピペリジン溶液を添加し、還流しながら約2時間、得られた溶液を加熱する。混合物を室温まで冷却し、氷酢酸でpH4になるように調整した。得られた固体を、真空ろ過によって単離し、水ですすぎ、乾燥させ、6置換された2−オキソ1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル24であることを確認する。化合物24は、オキシ塩化リン(スキーム5に示されているとおり)で2−クロロピリジン又は2−ブロモピリジンの何れかに転化させることができる。化合物24のトルエン溶液を採取し、還流しながら約5時間、臭化テトラブチルアンモニウム及び五酸化リンと反応させることによって、2−ブロモピリジンを調製する。反応混合物を冷却し、水を添加し、室温で約2時間、混合物を撹拌した。トルエンで反応混合物を希釈し、有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、2−ブロモピリジンを得た。2−クロロピリジン又は2−ブロモピリジンの何れかのエタノール溶液及び液体アンモニウムを、約130℃で約20時間、密封された高圧容器中で反応させる。反応混合物を真空下で濃縮し、残留物を水で洗浄し、乾燥させて、6置換された2アミノ−ニコチノニトリル25を得る。化合物25及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールをトルエン中に溶解し、還流しながら約3時間加熱する。得られた溶液を室温まで冷却し、真空下で濃縮して、6置換された3−シアノ−ピリジン−2−イル−N,N−ジメチルホルムアミジン9を得る。
Figure 2009521460
は、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニルアルキルアミノ、シアノアルコキシカルボニルアルキル、シアノアルキル、ヒドロキシアルキル、モルホリノ、ヒドラジノ、アルキルアミノアルコキシ、アルコキシアルキルアミノ及びアリールからなる群から選択される。
上述のように7−置換された4−アミノフェニル置換されたピリド[2,3−d]ピリミジンの調製は、スキーム5に示されているような置換された6置換された3−シアノ−ピリジン−2−イル−N,N−ジメチルホルムアミジン9の、様々なカップリング剤(その幾つかは、スキーム4に記載されている。)とのカップリングによって達成することが可能である。このカップリング反応は、スキーム6に記載されている。
典型的な調製において、化合物9及びスキーム4に記載されているものと類似のアミノフェニルカップリング剤を酢酸中に溶解し、約130℃で、約15分間撹拌する。混合物を室温まで冷却し、真空下で酢酸を除去し、得られた残留物を逆相クロマトグラフィーによって精製する。この時点で、Boc、Troc又は他の基などのあらゆる官能保護基を、公知の方法によって除去することができ、最終生成物が得られる。
Figure 2009521460
Figure 2009521460
の環Bが、5員環の複素環であり、並びにWがCHであり、R10、R17及びR35が上に定義されているとおりであり、並びにZがNR41である式Iの代表的な化合物は、スキーム7に概説されている操作を用いて調製することが可能であり、13などのアルキルアミノ置換された複素環をMeldrumの酸及びトリエチルオルトフォルマートと反応させること、及び約100℃まで加熱することからなる。反応混合物を濃縮し、クロマトグラフィーによって精製して、アミノメチレンマロン酸エステル14を得る。次いで、ジフェニルエーテル中に化合物14を溶解し、得られた溶液を、250℃まで、約30分間加熱して15を得る。化合物15の混合物を、オキシ塩化リン(POCl3)と混合し、混合しながら6時間、約50℃まで加熱して、氷上に注いで冷却した。これを冷却し、次いで、濃水酸化アンモニウムでpH10に調整し、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮し、16を得る。典型的な調製において、化合物16及びスキーム4に記載されているものと類似のアミノフェニルカップリング剤は、溶媒(典型的にはトルエンなど)中で、2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファ−ビシクロ[3.3.3]ウンデカントリス(ジベンジリデンアセトン)−二パラジウム及びナトリウムtert−ブトキシドとカップルされる。
Figure 2009521460
Figure 2009521460
の環Bが、5員環の複素環であり、WがNであり、R10、R17及びR35が上に定義されているとおりであり、ZがNR41である式Iの代表的な化合物は、スキーム8に概説されている操作を用いて調製することが可能であり、17などのアルキルアミノ置換された複素環を、還流しながらホルムアミドと反応させることからなる。次いで、ピリミジン生成物18を、オキシ塩化リン(POCl)と反応させてカップリング対19を得る。典型的な調製において、化合物19及びスキーム4に記載されているものと類似のアミノフェニルカップリング剤をエタノール中に溶解し、還流しながら12時間加熱して20を得る。
Figure 2009521460
Figure 2009521460
の環Bが5員環の複素環であり、並びにWがN又はCHであり、R10、R17及びR35が上に定義されているとおりであり、並びにZがNR41である式Iの代表的な化合物を調製することができる。
各個別の工程に対する最適な反応条件及び反応時間は、使用される具体的な反応物質及び使用される反応物質中に存在する置換基に応じて変動し得る。別段の記載がないかぎり、溶媒、温度及び他の反応条件は、当業者が容易に選択することができる。反応は、従来の方法によって、例えば、結晶化、蒸留、抽出、粉砕、クロマトグラフィーなど(但し、これらだけに限定されない。)、当分野で一般に公知の方法に従って、溶媒を残渣から除去し、更に精製することによって、実施することができる。
上記実施形態及びスキーム並びに以下の実施例は、例証として記載するものであって、限定的なものではないことを理解されたい。本発明の範囲内の種々の変更及び改変が、本文から当業者には明らかになるはずである。
(実施例1)
4−アミノ−N−[2−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリミジン−5−カルボキサミジン
2−メトキシ−エチルアミン(1mL)中の実施例156由来の生成物(42mg、0.1mmol)を、電子レンジ反応器中で180℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、TFAを用いたHPLC法によって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩(15mg、28%)として表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.31(s,3H) 3.28(s,3H) 3.49(m,4H) 6.86(m,3H) 7.28(m,4H) 8.17(s,br,3H) 8.73(s,br,1H) 9.75(s,br,2H) 11.33(s,br,1H);MS(ESI+)m/z425(M+H)+。
(実施例2)
4−アミノ−2−ブチルアミノ−N−[2−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−ピリミジン−5−カルボキサミジン
ブチルアミン(1mL)中の実施例156由来の生成物(42mg、0.1mmol)を、電子レンジ反応器中で180℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、TFAを用いたHPLC法によって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩(13mg、24%)として表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:0.90(t,J=7.35Hz,3H) 1.29(m,2H) 1.51(m,2H) 2.30(s,3H) 3.32(m,2H) 6.85(m,3H) 7.27(m,4H) 8.15(s,br,3H) 8.71(s,br,1H) 9.55(s,br,1H) 9.92(s,br,1H) 11.23(s,br,1H);MS(ESI+)m/z423(M+H)+。
(実施例3)
N−{4−[4−メチル−2−(6−プロピル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
(実施例3a)
2−アミノ−5−プロピルチオフェン−3−カルボン酸エチル
大気温で、ジメチルホルムアミド中の、シアノ酢酸エチル及び硫黄の等モル量の溶液を、トリエチルアミン(0.5当量)で処理した後、50℃に加熱する際に、吉草酸アルデヒド(1当量)を滴下して添加した。3時間後、反応物を水で急冷し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮すると、表題化合物を得た。
(実施例3b)
6−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−オール
実施例3aの生成物を過剰量のホルムアミドと、還流しながら3時間反応させた。反応混合物を水で急冷し、得られた沈殿を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると、表題化合物を得た。
(実施例3c)
4−クロロ−6−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン
実施例3bの生成物を、過剰量のPOClと、還流しながら3時間反応させた後、室温で16時間反応させた。反応物を氷上に注ぎ、水と酢酸エチルとの間に分画した。有機層を濃縮すると、表題化合物を得た。
(実施例3d)
N−{4−[4−メチル−2−(6−プロピル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
エタノール中で実施例3cの生成物を実施例7bの生成物と、還流しながら16時間反応させた。反応物を濃縮すると、表題化合物を生じた。
(実施例4)
(6−ブチル−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例3aにおいて吉草酸アルデヒドの代わりにヘキサナールを用いた実施例3の操作に従って、表題化合物を調製した。
(実施例5)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(2−プロピル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イル)アミン
実施例5A
ブチリルアミノ酢酸メチルエステル
窒素大気下で0℃に冷却された塩化メチレン(40mL)中の塩酸グリシン(1.00g、7.964mmol)の懸濁液を、トリエチルアミン(4.44mL、31.86mmol)及び塩化ブチリル(0.93mL、8.76mmol)で処理し、混合物を室温で2.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、水(50mL)及び塩水で、反応物を洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た。25%酢酸エチル/塩化メチレンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製は、無色の油として表題化合物を生じた(0.776g、4.88mmol、61%)。
(実施例5B)
チオブチリルアミノ酢酸メチルエステル
無水THF(50mL)中の実施例5Aの生成物(0.774g、4.862mmol)の溶液をローソン(Lawesson)試薬(1.338g、3.209mmol)で処理した後、窒素大気下で30分間還流加熱した。反応物を0℃に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)をゆっくり滴下して添加した。混合物を室温で15分間撹拌した後、酢酸エチル(100mL)で抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、水(2×25mL)及び塩水で有機抽出物を洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た。1%酢酸エチル/塩化メチレンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによる精製は、無色の油として表題化合物を生じた(0.790g、4.508mmol、93%)。
(実施例5C)
2−チオブチリルアミノアセトアミド
メタノール(30mL)中の実施例5Bの生成物(0.788g、4.496mmol)の溶液を、アンモニアガスで飽和し、栓をしたフラスコ中で反応物を室温で17時間撹拌した。真空下で溶媒を濃縮すると、表題化合物を得、10%メタノール/塩化メチレンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって固体を精製すると、白色の固体として表題化合物を得た(500mg、3.12mmol、69%)。
(実施例5D)
2−プロピル−チアゾール−5−イルアミン
無水酢酸エチル(12mL)中の実施例5Cの生成物(395mg、2.465mmol)の溶液を、窒素大気下で三臭化リン(0.189mL、1.972mmol)で処理し、室温で20分間撹拌した。三臭化リン(0.050mL)をさらに添加し、5分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水性洗浄物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機抽出物を組み合わせ、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た。3%メタノール/メチレンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、表題生成物を生じた(175mg、1.23mmol、50%)。
(実施例5E)
2,2−ジメチル−5−[(2−プロピル−チアゾール−5−イルアミノ)−メチレン]−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン
無水エタノール(5mL)中の実施例5Dの生成物(212.7mg、1.496mmol)の溶液を、メルドラム酸(237mg、1.645mmol)及びトリエチルオルトギ酸塩(0.25mL、1.496mmol)によって室温で処理し、あらかじめ加熱しておいた100℃の油槽中で反応物を加熱した。15分後、反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。10%から20%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、オフホワイト色の固体として表題化合物を生じた(240mg、0.8099mmol、54%)。
(実施例5F)
2−プロピル−4H−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−オン
窒素大気下で、実施例5Eの生成物(230mg、0.7781mmol)を、還流しているジフェニルエーテル(5mL)に添加した。5分間の還流後、溶液を氷槽中で冷却し、ヘキサン(50mL)で希釈した。得られた金色の固体を真空濾過によって回収し、ヘキサンで完全に洗浄すると、表題化合物を得た(125mg、0.644mmol、83%)。
(実施例5G)
7−クロロ−2−プロピル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン
窒素大気下で、実施例5Fの生成物(123mg、0.6332mmol)及びオキシ塩化リン(2mL)を1時間還流した。溶液を氷槽中で冷却し、氷で処理し、6N水酸化ナトリウム水溶液でpHを7に調整した。塩化メチレン(3×50mL)で抽出し、組み合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、褐色の油として表題化合物を得た(120mg、0.564mmol、89%)。
(実施例5H)
4−メチル−2−ニトロ−1−フェニルスルファニル−ベンゼン
DMF60mL中のチオフェノール酸ナトリウム(3.96g、30mmol)の溶液を、4−クロロ−3−ニトロトルエン(2.65mL、20mmol)とともに、撹拌しながら50℃で2日間加熱した。室温に冷却し、CHClで希釈した。水で洗浄し、NaSO上で有機層を乾燥させた。濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(4.29g、87%)。H NMR(300MHz、CDCl) δ ppm:2.36(s,3H) 6.76(d,J=8.09Hz,1H) 7.16(d,J=8.46Hz,1H) 7.45(m,3H) 7.58(m,2H) 8.03(s,1H)。
(実施例5I)
5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニルアミン
無水EtOH25mL及びSnCl(3.58g、29.8mmol)中の実施例5H由来の生成物(1.17g、7.0mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。1N NaOHでpH12に調整し、EtOAcで抽出した。NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(835mg、82%)。H NMR(300MHz、CDCl) δ ppm:2.30(2, 3H) 6.62(d,J=8.83Hz,1H) 6.69(s,1H) 7.10(m,3H) 7.21(m,2H) 7.54(d,J=7.72Hz,2H)。
(実施例5J)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(2−プロピル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イル)アミン
乾窒素でパージしたフラスコに、2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファ−ビシクロ[3.3.3]ウンデカン(38mg、0.111mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(25.4mg、0.0277mmol)及びtert−ブトキシドナトリウム(82.4mg、0.8322mmol)を入れた。無水トルエン(2mL)中の実施例5Gの生成物(118mg、0.5548mmol)の溶液、及びトルエン(3mL)中の実施例5I由来の生成物(107.5mg、0.4993mmol)の溶液を、シリンジを介して添加した。あらかじめ加熱しておいた120℃の油槽中で、反応物を18時間還流加熱し、室温に冷却し、さらなるトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(25.4mg)で処理し、さらに2.5時間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。1%から3%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物を生じた(29mg、0.074mmol、15%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.00(t,J=7.35Hz,3H) 1.71−1.90(m,2H) 2.38(s,3H) 3.05(t,J=7.35Hz,2H) 6.87(d,J=5.52Hz,1H) 7.07(dd,J=7.91, 1.29Hz,1H) 7.12−7.31(m,5H) 7.37−7.46(m,2H) 8.15(d,J=5.52Hz,1H) 8.52(s,1H);MS(DCI/NH)m/z392(M+H)
(実施例6)
4−[4−メチル−2−(2−プロピル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例6a
トリフルオロ−メタンスルホン酸4−メチル−2−ニトロ−フェニルエステル
大気下で、CHCl100mL中の、4−メチル−2−ニトロフェノール(6.0g、39.1mmol)及びEtN(16.38mL、117.5mmol)の溶液を、無水トリフルオロメタンスルホン酸で、0℃で30分間処理した。MeOHを添加して急冷した。10%クエン酸、0.5mM KOH及び水で連続して洗浄した。MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得、CHClで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによってそれを精製すると、琥珀色の油を得た(11.22g、100%)。
(実施例6b)
4−(4−メチル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール
EtOH100mL中の実施例6a由来の生成物(11.22g、39.3mmol)及び4−メルカプトフェノール(4.96g、39.3mmol)をNaCOで処理し、流出下で一晩加熱した。室温に冷却し、水で急冷した。EtOAcで抽出した。MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得、25%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによってそれを精製すると、赤色の油を得た(8.65g、85%)。
(実施例6c)
4−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノール
実施例5Iの操作に従って、実施例6b由来の生成物(8.65g、31.3mmol)をSnClで還元すると、白色の固体として表題化合物を得た(8.51g、100%)。
(実施例6d)
4−(4−メチル−2−(2−プロピル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イルアミノ)フェニルチオ)フェノール
乾窒素でパージしたフラスコに、2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファ−ビシクロ[3.3.3]ウンデカン(40.4mg、0.118mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(27mg、0.0295mmol)及びtert−ブトキシドナトリウム(87.7mg、0.885mmol)を入れた。シリンジを介して、無水トルエン(5mL)中の実施例5Gの生成物(125.5mg、0.590mmol)の溶液を添加した後、実施例6c由来の生成物(136mg、0.590mmol)を添加した。あらかじめ加熱しておいた110℃の油槽中で、反応物を14時間還流加熱し、室温に冷却し、さらなる2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファ−ビシクロ[3.3.3]ウンデカン(40.4mg)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(27mg)で処理し、さらに7時間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。15%から30%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、不純材料を得た。1%から2%メタノール/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、明黄色の固体として表題化合物を生じた(20mg、0.049mmol、8%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.03(t,J=7.35Hz,3H) 1.76−1.94(m,2H) 2.31(s,3H) 3.10(t,J=7.35Hz,2H) 5.76(s,1H) 6.67−6.73(m,2H) 6.96−7.04(m,1H) 7.08−7.14(m,1H) 7.20(d,J=8.46Hz,2H),7.29(s,1H) 8.14(d,J=5.52Hz,1H) 8.55(s,1H) 9.73(s,1H);MS(DCI/NH)m/z408(M+H)
(実施例7)
N−{4−[4−メチル−2−(2−プロピル−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例7a
N−[4−(4−メチル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミド
実施例6bの操作に従って、実施例6a由来の生成物(1g、3.51mmol)を、N−(4−メルカプト−フェニル)−アセトアミド(0.65g、351mmol)と18時間反応させると、表題化合物を得た(1.04g、98%)。
(実施例7b)
N−[4−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミド
実施例5Iに記載されるように、実施例7a由来の生成物(0.30g、1mmol)をSnClと反応させると、琥珀色の油として表題化合物を得、さらに精製せずに使用した。
(実施例7c)
N−(4−(4−メチル−2−(2−プロピルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−7−イルアミノ)フェニルチオ)フェニル)アセトアミド
乾窒素でパージしたフラスコに、2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファ−ビシクロ[3.3.3]ウンデカン(38.6mg、0.1128mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)−ジパラジウム(25.8mg、0.0282mmol)及びtert−ブトキシドナトリウム(83.8mg、0.8463mmol)を入れた。シリンジを介して、無水トルエン(5mL)中の実施例5Gの生成物(120mg、0.5642mmol)の溶液を添加した後、実施例7b由来の生成物(130mg、0.4773mmol)を添加した。あらかじめ加熱しておいた100℃の油槽中で反応物を2.5時間加熱し、室温に冷却し、さらなる2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファ−ビシクロ[3.3.3]ウンデカン(38.6mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(25.8mg)及び出発用のアニリン(130mg)で処理し、100℃でさらに18時間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。40%から60%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、黄褐色の気泡として表題化合物を生じた(26mg、10%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.01(t,J=7.35Hz,3H) 1.73−1.91(m,2H) 2.01(s,3H) 2.34(s,3H) 3.07(t,J=7.54Hz,2H) 6.78(d,J=5.52Hz,1H) 6.97−7.09(m,1H) 7.16−7.30(m,3H) 7.36(s,1H) 7.51(d,J=8.82Hz,2H) 8.15(d,J=5.52Hz,1H) 8.53(s,1H) 9.99(s,1H);MS(DCI/NH)m/z449(M+H)
(実施例8)
N−{4−[4−メチル−2−(2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
(実施例8a)
2,2−ジメチル−5−[(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミノ)−メチレン]−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン
25mLの丸底フラスコ中の、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イルアミン(1.05g、10.8mmol)、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(1.71g、11.9mmol)及びトリエチルオルトギ酸塩(1.60g、10.8mmol)の混合物を、100℃の油槽中で15分間加熱した。混合物を室温に冷却し、EtOH(10mL)を添加した。反応混合物を加熱して、全ての固体を溶解した後、室温に冷却し戻した。形成された固体を濾過によって単離し、エタノールですすぎ、乾燥させると、表題化合物を得た(1.81g、66%収率)。
(実施例8b)
2−メチル−2,7−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−オン
実施例8aの生成物(1.50g、5.97mmol)とジフェニルエーテル(25mL)との混合物を還流下で1時間加熱し、得られたアセトンを蒸留により回収した。次に、容器を傾けて溶媒を移し、残余の固体残留物をジクロロメタン(5mL)中に溶解し、0から10%MeOH/CHCl勾配を用いて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物を得た(0.360g、40%収率)。
(実施例8c)
4−クロロ−2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
実施例8bの生成物(0.177g、1.19mmol)とオキシ塩化リンとの混合物を還流下で30分間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物を氷上に注ぎ、1N水酸化ナトリウム水溶液の添加によってpH8にし、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。組み合わせた有機相を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させると、表題化合物を得た(0.170g、88%収率)。
(実施例8d)
N−{4−[4−メチル−2−(2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
トルエン(4mL)中の、実施例8cの生成物(47.3mg、0.282mmol)、実施例7bの生成物(84.6mg、0.310mmol)、Pd(dba)(12.9mg、0.0141mmol)、t−ブトキシドナトリウム(67.8mg、0.706mmol)及び2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファビシクロ[3,3,3]ウンデカン(19.3mg、0.0564mmol)の混合物を脱気し、窒素の陽圧下に放置し、還流下で2時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)と水(30mL)との間に分画した。水性相を酢酸エチルで抽出し、組み合わせた有機相を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。5%MeOH/CHClで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(0.0195g、17%収率)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.03(s,3H),2.29(s,3H),4.11(s,3H),5.97(d,J=5.15Hz,1H),6.94−7.00(m,1H),7.05(dd,J=8.09, 1.47Hz,1H),7.19(s,1H),7.26(d,J=8.82Hz,2H),7.56(d,J=8.82Hz,2H),8.09(d,J=5.15Hz,1H),8.20(s,1H),8.80(s,1H),10.04(s,1H);MS(ESI)m/z404.1(M+H)
(実施例9)
4−[4−メチル−2−(2−メチル−2H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
トルエン(3mL)中の、実施例8cの生成物(62.1mg、0.371mmol)、実施例6cの生成物(85.7mg、0.371mmol)、Pd(dba)(16.9mg、0.0185mmol)、t−ブトキシドナトリウム(89.0mg、0.926mmol)及び2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファビシクロ[3,3,3]ウンデカン(25.4mg、0.0741mmol)の混合物を脱気し、窒素の陽圧下に放置し、還流下で2時間加熱した。Pd(dba)(7.0mg、0.0076mmol)及び2,8,9−トリイソブチル−2,5,8,9−テトラアザ−1−ホスファビシクロ[3,3,3]ウンデカン(15mg、0.044mmol)のさらなる量を添加し、反応混合物を還流下でさらに2時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)と水(30mL)との間に分画した。水性相を酢酸エチルで抽出し、組み合わせた有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。2から5%MeOH/CHClで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(0.0279g、21%収率)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.27(s,3H),4.11(s,3H),5.92(d,J=5.15Hz,1H),6.75−6.85(m,3H),7.02(dd,J=8.27, 0.92Hz,1H),7.14(s,1H),7.18−7.27(m,2H),8.09(d,J=5.15Hz,1H),8.20(s,1H),8.77(s,1H),9.82(s,1H);MS(ESI)m/z363.0(M+H)(ESI)m/z360.9(M−H)
(実施例10)
4−[4−メチル−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例10A)
2−アミノ−6−メチル−ニコチノニトリル
エタノール500mL中の、2−クロロ−6−メチル−ニコチノニトリル(25g、0.164mol)及び液体アンモニウム(250mL)を、密封した高圧容器中で130℃で20時間反応させた。真空下で反応混合物を濃縮し、残留物を水で洗浄した(2×50mL)後、真空オーブン中で乾燥させると、明黄色の固体として表題化合物を得た(18g、82%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.30(s,3H),6.52(d,J=7.7Hz,1H),6.78(s,2H),7.73(d,J=7.7Hz,1H)。
(実施例10B)
N’−(3−シアノ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
トルエン(100mL)中の、実施例10Aの生成物(10g、75.19mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(11mL、82.71mmol)の溶液を、6時間還流加熱した。室温に冷却した後、溶液を真空下で濃縮すると、黄色の固体として表題化合物を得た(13.78g、98%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.41(s,3H),3.06(s,3H),3.14(s,3H),6.87(d,J=7.7Hz,1H),7.89(d,J=8.1Hz,1H),8.59(s,1H)。
(実施例10C)
1−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼン
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(0.5g、2.88mmol)、1−クロロメチル−4−メトキシ−ベンゼン(0.496g、3.17mmol)、炭酸カリウム(1.19g、8.64mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.005g、0.0135mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。その後、氷水(10mL)を溶液に添加し、得られた固体を濾過によって回収し、真空オーブン中で乾燥させると、表題化合物を得た(0.812g、96%)。
(実施例10D)
4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、実施例10Cの生成物(0.812g、2.76mmol)、4−ヒドロキシチオフェノール(0.419g、3.32mmol)及び炭酸セシウム(2.16g、6.64mmol)の溶液を100℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水(20mL)中に注ぎ、得られた溶液を1N塩酸水溶液で酸性化した。次に、溶液を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、組み合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(1.06g、100%)。
(実施例10E)
4−[2−アミノ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
メタノール(18mL)、テトラヒドロフラン(18mL)及び水(6mL)溶液中の、実施例10Dの生成物(1.06g、2.76mmol)、鉄粉(0.63g、11.04mmol)及び塩化アンモニウム(0.18g、3.31mmol)の溶液を3時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.99g、100%)。
(実施例10F)
4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例10Bの生成物(28.4mg、0.151mmol)及び実施例10Eの生成物(53.3mg、0.151mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、得られた残留物をメタノールで倍散すると、黄褐色の固体として表題化合物を得た(26.5mg、35%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:9.92(s,1H),9.63(s,1H),8.70(d,J=8.09Hz,1H),8.55(s,1H),7.52(d,J=8.46Hz,1H),7.38(d,J=8.82Hz,2H),7.27(s,1H),7.06−7.18(m,3H),6.94(d,J=8.46Hz,3H),6.61−6.72(m,2H),5.02(s,2H),3.75(s,3H),2.66(s,3H);MS(ESI+)m/z497.2(M+H)+,(ESI−)m/z495.3(M−H)−。
(実施例11)
3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例11A)
3−[3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、3−ブロモメチル−ベンゾニトリルと反応させると、3−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリルを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例11B)
3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Eの生成物の代わりに実施例11Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例11Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、水中の10%から100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸の勾配を使用するWaters Symmetry C8カラム(25mm×100mm、7μm粒子サイズ)調製用逆相HPLCによって、40mL/分の流速で8分間かけて精製する(10分間の試行時間)と、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、23%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:11.39(s,1H),9.70(s,1H),8.89(d,J=8.46Hz,1H),8.77(s,1H),7.92(s,1H),7.75−7.86(m,3H),7.62(t,J=7.72Hz,1H),7.18−7.29(m,2H),7.03−7.14(m,3H),6.55−6.69(m,2H),5.18(s,2H),2.74(s,3H);MS(ESI+)m/z492.1(M+H)+(ESI−)m/z490.2(M−H)−。
(実施例12)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例12A)
4−[2−アミノ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、臭化水素酸2−ブロモメチル−ピリジンと反応させると、2−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ピリジンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例12B)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例12Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例12Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させた。トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(15mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm2.76(s,3H) 5.19(s,2H) 6.63(d,J=8.82Hz,2H) 6.98−7.17(m,3H) 7.20(d,J=2.57Hz,1H) 7.22−7.30(m,1H) 7.38(dd,J=6.43, 4.96Hz,1H) 7.53(d,J=7.72Hz,1H) 7.71−7.94(m,2H) 8.58(d,J=4.04Hz,1H) 8.82(s,1H) 8.93(d,J=7.72Hz,1H) 9.71(br s,1H) 11.66(br s,1H);MS(ESI+)m/z468(M+H)+。
(実施例13)
4−[4−(4−tert−ブチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例13A)
4−[2−アミノ−4−(4−tert−ブチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−4−tert−ブチル−ベンゼンと反応させると、4−(4−tert−ブチル−ベンジルオキシ)−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例13B)
4−[4−(4−tert−ブチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例13Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例13Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(52mg、36%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.28(s,9H) 2.74(s,3H) 5.06(s,2H) 6.63(d,J=8.46Hz,2H) 7.00−7.12(m,3H) 7.15−7.27(m,2H) 7.30−7.47(m,5H) 7.79(d,J=8.46Hz,1H) 8.77(s,1H) 8.89(d,J=8.46Hz,1H) 9.69(s,1H);MS(ESI+)m/z523(M+H)+。
(実施例14)
4−[4−(2−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例14A)
4−[2−アミノ−4−(2−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモ−2−ブロモメチル−ベンゼンと反応させると、4−(2−ブロモ−ベンジルオキシ)−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例14B)
4−[4−(2−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例14Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例14Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(42mg、39%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.68(s,3H) 5.13(s,2H) 6.67(m,2H) 6.96(d,J=7.68Hz,1H) 7.14(m,3H) 7.30(m,2H) 7.44(m,1H) 7.59(m,2H) 7.68(d,J=7.68Hz,1H) 8.59(s,1H) 8.73(d,J=8.09Hz,1H) 9.66(s,1H) 10.27(s,1H);MS(ESI+)m/z545, 547(M+H)+。
(実施例15)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例15A)
4−[2−アミノ−4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモ−3−ブロモメチル−ベンゼンと反応させると、4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例15B)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例15Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例15Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(25mg、23%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.72(s,3H) 5.13(s,2H) 6.65(m,2H) 7.11(m,5H) 7.40(m,2H) 7.54(d,J=7.72Hz,1H) 7.66(s,1H) 7.72(d,J=8.82Hz,1H) 8.71(s,1H) 8.84(d,J=8.09Hz,1H) 9.68(s,1H),11.04(m,1H);MS(ESI+)m/z545, 547(M+H)+。
(実施例16)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例16A)
4−[2−アミノ−4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモ−4−ブロモメチル−ベンゼンと反応させると、4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例16B)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例16Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例16Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(19mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.72(s,3H) 5.13(s,2H) 6.63(m,2H) 7.03(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.10(m,2H) 7.21(d,J=8.46Hz,2H) 7.40(m,2H) 7.54(d,J=8.09Hz,1H) 7.66(s,1H) 7.73(d,J=8.46Hz,1H) 8.72(s,1H) 8.84(d,J=8.46Hz,1H) 9.69(s,1H) 11.08(m,1H);MS(ESI+)m/z545, 547(M+H)+。
(実施例17)
4−[4−(2−メチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例17A)
4−[2−アミノ−4−(2−メチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−2−メチル−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(2−メチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例17B)
4−[4−(2−メチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例17Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例17Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(35mg、36%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.32(s,3H) 2.71(s,3H) 5.09(s,2H) 6.65(m,2H) 7.03(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.11(m,2H) 7.24(m,5H) 7.41(d,J=6.99Hz,1H) 7.69(d,J=8.46Hz,1H) 8.69(s,1H) 8.82(d,J=8.82Hz,1H) 9.67(s,1H) 10.84(s,1H);MS(ESI+)m/z481(M+H)+。
(実施例18)
4−[4−(3−メチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例18A)
4−[2−アミノ−4−(3−メチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−3−メチル−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(3−メチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例18B)
4−[4−(3−メチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例18Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例18Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(37mg、39%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.31(s,3H) 2.73(s,3H) 5.07(s,2H) 6.64(m,2H) 7.16(m,9H) 7.75(d,J=8.46Hz,1H) 8.73(s,1H) 8.86(d,J=8.46Hz,1H) 9.69(s,1H) 11.16(s,1H);MS(ESI+)m/z481(M+H)+。
(実施例19)
4−[4−(4−メチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例19A)
4−[2−アミノ−4−(4−メチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−4−メチル−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(4−メチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例19B)
4−[4−(4−メチル−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例19Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例19Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(29mg、30%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.30(s,3H) 2.67(s,3H) 5.05(s,2H) 6.64(m,2H) 6.94(d,J=7.38Hz,1H) 7.17(m,6H) 7.33(d,J=8.09Hz,2H) 7.56(d,J=8.46Hz,1H) 8.57(s,1H) 8.72(d,J=8.09Hz,1H) 9.63(s,1H) 10.12(s,1H);MS(ESI+)m/z481(M+H)+。
(実施例20)
2−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例20A)
2−[3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、2−ブロモメチル−ベンゾニトリルと反応させると、2−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリルを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例20B)
2−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Eの生成物の代わりに実施例20Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例20Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(21mg、16%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:9.93(s,1H),9.63(s,1H),8.75(d,J=8.46Hz,1H),8.57(s,1H),7.60(d,J=8.09Hz,1H),7.38(d,J=8.46Hz,2H),7.27(s,1H),7.05−7.19(m,3H),6.85−7.00(m,3H),6.67(d,J=8.82Hz,2H),5.02(s,2H),3.75(s,3H),3.14−3.28(m,1H),1.32(d,J=6.62Hz,6H);MS(ESI+)m/z492.2(M+H)+(ESI−)m/z490.2(M−H)−。
(実施例21)
4−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例21A)
4−[3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、4−ブロモメチル−ベンゾニトリルと反応させると、4−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリルを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例21B)
4−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Eの生成物の代わりに実施例21Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例21Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(15mg、14%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.69(s,1H),9.72(s,1H),8.94(d,J=8.46Hz,1H),8.83(s,1H),7.78−7.96(m,3H),7.63(d,J=8.46Hz,2H),7.22−7.27(m,1H),7.18(d,J=2.57Hz,1H),7.06−7.13(m,3H),6.59−6.66(m,2H),5.23(s,2H),2.76(s,3H);MS(ESI+)m/z492.1(M+H)+(ESI−)m/z490.1(M−H)−。
(実施例22)
4−[4−[1−(4−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例22A)
1−ブロモ−4−(1−ブロモ−エチル)−ベンゼン
CHCl15mL中のCHCl中の1.0M PBr15mLと、室温で4時間反応させた。氷へ注ぐことによって急冷し、5%NaHCO水溶液でpH9に調整した。CHClで抽出し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(4.1g、75%)。
(実施例22B)
4−[1−(4−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼン
CO(10.4g、3.77mmol)を含有するDMF15mL中の4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(650mg、3.77mmol)と、実施例22A由来の生成物(995mg、3.77mmol)を80℃で3時間反応させた。室温に冷却し、水で希釈した。CHClで抽出し、水で4回洗浄した。NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(1.24g、92%)。
(実施例22C)
4−{4−[1−(4−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例22B由来の生成物(1.15g、3.22mmol)を、DMF25mL中の、4−メルカプト−フェノール(403mg、3.22mmol)及びKCO(890mg、6.44mmol)と、80℃で18時間反応させた。室温に冷却し、水中に注いだ。CHClで抽出し、水で数回洗浄した。NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(980mg、68%)。
(実施例22D)
4−[2−アミノ−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの操作に従って、5mLのMeOH/5mLのTHF/2.5mLの水中の、Fe(279mg、5.0mmol)及びNHCl(76mg、1.40mmol)と、実施例22C由来の生成物(560mg、1.25mmol)を反応させると、固体として表題化合物を得た(439mg、84%)。
(実施例22E)
4−[4−[1−(4−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Fの操作に従って、実施例22D由来の生成物(204mg、0.49mmol)を、実施例10B由来の生成物(93mg、0.49mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(38mg、12%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:11.24(br s,1H) 9.70(s,1H) 8.83(d,J=8.09Hz,1H) 8.74(s,1H) 7.76(d,J=8.45Hz,1H) 7.55(d,J=8.46Hz,2H) 7.37(d,J=8.46Hz,2H) 7.09(m,4H) 6.93(dd,J=6.62Hz,J=2.20Hz,1H) 6.63(d,J=8.82Hz,2H) 5.51(q,J=6.25Hz,2H) 2.73(s,3H),1.53(d,J=6.25Hz,3H);MS(ESI+)m/z,559, 561(M+H−TFA)+;(ESI−)m/z,557, 559(M−H−TFA)−。
(実施例23)
4−[4−[1−(4−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例23A)
4−{2−アミノ−4−[1−(4−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−フェニルスルファニル}−フェノール
実施例22Aに記載されている条件を使用して、1−(4−フルオロ−フェニル)−エタノールの溶液を、1−(1−ブロモ−エチル)−4−フルオロ−ベンゼンに変換し、実施例22Bから22Dの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例23B)
4−[4−[1−(4−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Fの操作に従って、実施例23A由来の生成物(207mg、0.584mmol)を、実施例10B由来の生成物(110mg、0.584mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(30mg、35%)。1H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.54(d,J=6.25Hz,3H) 2.73(s,3H) 5.53(q,J=6.13Hz,1H) 6.63(d,J=8.82Hz,2H) 6.93(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.05−7.14(m,4H) 7.18(t,J=9.01Hz,2H) 7.41−7.49(m,2H) 7.76(d,J=8.46Hz,1H) 8.73(s,1H) 8.84(d,J=8.46Hz,1H) 9.71(s,1H);MS(ESI+)m/z497(MH)−。
(実施例24)
4−[4−[1−(3−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例24A)
4−{2−アミノ−4−[1−(3−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−フェニルスルファニル}−フェノール
実施例22Aに記載されている条件を使用して、1−(3−フルオロ−フェニル)−エタノールの溶液を、1−(1−ブロモ−エチル)−3−フルオロ−ベンゼンに変換し、実施例22Bから22Dの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例24B)
4−[4−[1−(3−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Fの操作に従って、実施例24A由来の生成物(226mg、0.637mmol)を、実施例10B由来の生成物(120mg、0.637mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(87mg、22%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.55(d,J=6.62Hz,3H) 2.72(s,3H) 5.54(q,J=6.13Hz,1H) 6.64(d,J=8.46Hz,2H) 6.91(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.06−7.15(m,5H) 7.20−7.28(m,2H) 7.35−7.44(m,1H) 7.70(d,J=8.46Hz,1H) 8.68(s,1H) 8.81(d,J=8.46Hz,1H) 9.73(s,1H);MS(ESI+)m/z499(M+H)+。
(実施例25)
4−[4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例25A)
4−[2−アミノ−4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、(Kim,H.−J.,Liu,S.,Keum,Y.−S.,Qing,X.J.Agric.Food Chem.2003, 51, 1823−1830の方法に従って調製された)5−ブロモメチル−2−クロロ−チアゾールと、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を反応させると、2−クロロ−5−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−チアゾールを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例25B)
4−[4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例25Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例25Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.71(s,3H) 5.34(s,2H) 6.66(d,J=8.46Hz,2H) 7.01(dd,J=8.64, 2.02Hz,1H) 7.06−7.28(m,4H) 7.68(d,J=8.46Hz,1H) 7.80(s,1H) 8.67(s,1H) 8.82(d,J=8.46Hz,1H) 9.70(s,1H) 10.81(bs,1H);MS(ESI+)m/z508(M+H)+。
(実施例26)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例26A)
4−[2−アミノ−4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−クロロメチル−3−トリフルオロメチル−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−2−ニトロ−4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例26B)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例26Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例26Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(9.9mg、9%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.74(s,3H),5.22(s,2H),6.64(d,J=8.46Hz,2H),7.10(d,J=8.82Hz,3H),7.19−7.30(m,2H),7.62−7.72(m,J=7.35Hz,2H),7.72−7.84(m,4H),8.75(s,1H),8.88(d,J=7.35Hz,1H),9.69(s,1H);MS ESI+m/z535(M+H)+,ESI−m/z533(M−H)−。
(実施例27)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例27A)
4−(2−アミノ−4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、ブロモメチル−ベンゼンと反応させると、4−ベンジルオキシ−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例27B
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例27Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例27Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(73mg、25%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.70(s,3H) 5.11(s,2H) 6.65(d,J=8.46Hz,2H) 6.98(d,J=7.72Hz,1H) 7.10(d,J=8.46Hz,2H) 7.18(d,J=8.46Hz,1H) 7.24(s,1H) 7.28−7.51(m,5H) 7.63(d,J=8.82Hz,1H) 8.64(s,1H) 8.78(d,J=8.82Hz,1H) 9.65(s,1H) 10.56(br s,1H);MS(ESI+)m/z467(M+H)+。
(実施例28)
4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例28A)
4−[2−アミノ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例28B)
4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例28Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例28Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(41mg、42%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.72(s,3H) 5.14(s,2H) 6.65(m,2H) 7.02(dd,J=8.64, 2.76Hz,1H) 7.10(m,2H) 7.23(m,5H) 7.44(m,1H) 7.71(d,J=8.46Hz,1H) 8.69(s,1H) 8.83(d,J=8.46Hz,1H) 9.69(s,1H) 10.96(s,1H);MS(ESI+)m/z485(M+H)+。
(実施例29)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例29A)
4−[2−アミノ−4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、2−ブロモメチル−テトラヒドロフランと反応させると、2−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−テトラヒドロ−フランを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例29B)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(テトラヒドロ−フラン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例29Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例29Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(29mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.55−1.84(m,1H) 1.84−2.07(m,1H) 2.67(s,3H) 3.59−3.71(m,2H) 3.73−3.83(m,1H) 3.85−4.02(m,2H) 4.15(dd,J=6.43, 4.23Hz,2H) 6.66(d,J=8.46Hz,2H) 6.87(dd,J=8.64, 2.76Hz,1H) 7.02−7.15(m,2H) 7.12−7.24(m,2H) 7.53(d,J=8.46Hz,1H) 8.56(s,1H) 8.71(d,J=8.46Hz,1H) 9.62(s,1H) 9.92(s,1H);MS(ESI+)m/z461(M+H)+。
(実施例30)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例30A)
4−[2−アミノ−4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−クロロメチル−ナフタレンと反応させると、1−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ナフタレンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例30B)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(ナフタレン−1−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例30Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例30Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(31mg、25%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.68(s,3H) 5.56(s,2H) 6.67(d,J=8.82Hz,2H) 7.01−7.16(m,3H) 7.16−7.24(m,1H) 7.35(s,1H) 7.45−7.64(m,4H) 7.69(d,J=6.62Hz,1H) 7.87−8.02(m,2H) 8.05−8.14(m,1H) 8.59(s,1H) 8.74(d,J=8.46Hz,1H) 9.65(s,1H) 10.23(s,1H);MS(ESI+)517(M+H)+。
(実施例31)
4−[4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例31A)
4−[2−アミノ−4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−クロロメチル−3−メトキシ−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例31B)
4−[4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例31Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例31Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た(24mg、26%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm 9.93(s,1H),9.63(s,1H),8.71(d,J=8.09Hz,1H),8.55(s,1H),7.53(d,J=8.09Hz,1H),7.26−7.35(m,2H),7.15(d,J=8.46Hz,1H),7.07−7.13(m,2H),6.98−7.04(m,J=5.15Hz,2H),6.96(s,1H),6.90(dd,J=8.09, 2.57Hz,1H),6.62−6.71(m,2H),5.08(s,2H),3.75(s,3H),2.67(s,3H);MS(ESI+)m/z 497.2(M+H)+(ESI−)m/z 495.2(M−H)−。
(実施例32)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(キノリン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例32A)
4−[2−アミノ−4−(キノリン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、2−クロロメチル−キノリン塩酸塩と反応させると、2−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−キノリンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例32B)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(キノリン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例32Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例32Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(13mg、27%)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:2.75(s,3H) 5.39(s,2H) 6.62(d,J=8.54Hz,2H) 7.09(d,J=8.54Hz,2H) 7.14(dd,J=8.54, 2.44Hz,1H) 7.22−7.28(m,2H) 7.63(t,J=7.93Hz,1H) 7.68(d,J=8.54Hz,1H) 7.74−7.81(m,1H) 7.83(d,J=8.54Hz,1H) 8.00(t,J=7.93Hz,2H) 8.44(d,J=8.54Hz,1H)8.76(s,1H) 8.92(d,J=8.54Hz,1H) 9.68(s,1H) 11.64(br s,1H);MS(ESI+)518(M+H)+。
(実施例33)
4−[4−(ビフェニル−4−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例16Bの生成物(遊離塩形態、0.055g、0.1mmol)、フェニルボロン酸(0.017g、0.14mmol)、炭酸セシウム(0.05g、0.15mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.007g、0.01mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中で組み合わせ、100℃で24時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水(20mL)中に注ぎ、得られた溶液を1N塩酸水溶液で酸性化した。次に、溶液を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、組み合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。TFAを用いたHPLCによって粗生成物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(10mg、15%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.67(s,3H),5.16(s,2H),6.60−6.72(m,2H),6.98(d,J=8.09Hz,1H),7.06−7.22(m,3H),7.27−7.41(m,2H),7.47(t,J=7.54Hz,2H), 7.54(d,J=8.46Hz,3H),7.60−7.73(m,4H),8.58(s,1H),8.72(d,J=8.09Hz,1H),9.64(s,1H),10.08(s,1H);MS(ESI+)m/z 543(M+H+)+。
(実施例34)
4−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例34A)
4−[2−アミノ−4−(5−クロロ−チオフェン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、2−クロロ−5−クロロメチル−チオフェンと反応させると、2−クロロ−5−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−チオフェンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例34B)
4−[4−(5−クロロ−チオフェン−2−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノールフェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例34Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例34Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(6.6mg、10%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.72(s,3H) 5.25(s,2H) 6.65(d,J=8.46Hz,2H) 6.97−7.14(m,4H) 7.19(d,J=8.46Hz,2H) 7.72(d,J=8.09Hz,1H) 8.71(s,1H) 8.84(d,J=8.46Hz,1H) 9.69(s,1H) 11.01(br s,1H);MS(ESI+)m/z543(M+H)+。
(実施例35)
4−[4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例35A)
4−[2−アミノ−4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−4−フルオロ−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例35B
4−[4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eの生成物の代わりに実施例35Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例35Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(40mg、41%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.69(s,3H) 5.09(s,2H) 6.65(m,2H) 6.97(dd,J=8.64, 2.39Hz,1H) 7.09(m,2H) 7.21(m,4H) 7.50(m,2H) 7.61(d,J=8.46Hz,1H) 8.61(s,1H) 8.75(d,J=8.46Hz,1H) 9.65(s,1H) 10.41(s,1H);MS(ESI+)m/z485(M+H)+。
(実施例36)
3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例36A)
4−メチル−3−オキソ−ペンタナール(ナトリウム塩)
25mL添加漏斗つきの炎光乾燥した100mLフラスコを窒素ガスでパージし、無水ジエチルエーテル(40mL)を入れた後、ナトリウム片(1.65g、0.0725mol)を添加した。反応混合物を氷水槽の温度に冷却し、無水ジエチルエーテル(5mL)中の、メチルイソプロピルケトン(6.244g、0.0725mol)及びギ酸エチル(5.481g、0.0725mol)の溶液を0℃で1.5時間かけてゆっくり滴下して添加した。添加が完了した後、冷却槽を除去し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、エーテルをさらに添加して(10mL)、得られた沈殿を破壊し、真空濾過によって固体を迅速に単離した。エーテル少量で固体をすすいだ後、真空乾燥器中で1時間乾燥させると、オフホワイト色の固体として表題生成物を得た(5.35g、54%収率)。この材料をさらに精製せずに、次の工程において使用した。
(実施例36B)
6−イソプロピル−2−オキソ1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−カルボニトリル
水(35mL)中の、実施例36Aの生成物(5.35g、0.0393mol)及び2−シアノアセトアミド(3.47g、0.0413mol)の溶液を、室温で10分間撹拌した。(ピペリジン9.8mL、酢酸6mL及び水10mLから調製した)酢酸ピペルジンストック溶液2.5mLをこの混合物に添加し、溶液を還流下で2時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、氷酢酸を添加することによってpH4にした。真空濾過によって、得られた明黄色の固体を単離し、水(2×30mL)ですすぎ、真空下で乾燥させると、表題生成物を得た(4.36g、68%)。
(実施例36C)
2−ブロモ−6−イソプロピル−ニコチノニトリル
トルエン(80mL)中の、実施例36Bの生成物(4.35g、0.0269mol)、臭化テトラブチルアンモニウム(10.4g、0.0323mol)及び五酸化リン(8.01g、1.05mol)の溶液を還流下で5時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(80mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をトルエン(20mL)で希釈し、有機層を分離した。水性層をトルエン(50mL)で洗浄し、組み合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、黄色の油として表題生成物を得た(5.64g、93%)。
(実施例36D)
2−アミノ−6−イソプロピル−ニコチノニトリル
密封した高圧容器中で、エタノール500mL中の、実施例36Cの生成物(21g、0.093mol)及び液体アンモニア(250mL)を130℃で20時間反応させた。真空下で反応混合物を濃縮し、残留物を挽いて細かい粉末にした後、水で洗浄し(2×50mL)、真空オーブン中で24時間乾燥させると、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(14g、93%)。
(実施例36E)
N’−(3−シアノ−6−イソプロピル−ピリジン−2−イル)−N−N−ジメチル−ホルムアミジン
トルエン(100mL)中の、実施例36Dの生成物(7.1g、0.044mol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(6.44mL、0.0484mol)の溶液を、3時間還流加熱した。得られた溶液を室温に冷却し、真空下で濃縮すると、静置の際に凝固する褐色の粘性のある油として表題化合物を得た(9.5g、100%)。この材料は、NMRによって純粋であると思われるが、前記材料は、色の濃い不純物を少量含有している。前記材料をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)にかけると、静置の際に凝固するわずかに黄色の油を得得る(クロマトグラフィーから約70%回収)。
(実施例36F)
3−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリル
1−クロロメチル−4−メトキシ−ベンゼンの代わりに3−ブロモメチル−ベンゾニトリルを用いる実施例10Cの操作に従って、表題化合物を調製した(0.813g、98%)。
(実施例36G)
3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−ニトロ−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
1−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)-2-ニトロ−ベンゼンの代わりに3−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリルを用いる実施例10Cの操作に従って、表題化合物を調製した(1.07g、100%)。
(実施例36H)
3−[3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノールの代わりに3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−ニトロ−フェノキシメチル]−ベンゾニトリルを用いる実施例10Eの操作に従って、表題化合物を調製した(0.97g、98%)。
(実施例36I)
3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
酢酸(1mL)中の、実施例36Eの生成物(47.4mg、0.219mmol)及び実施例36Hの生成物(76.3mg、0.219mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で15分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去し、10%から100%アセトニトリル/水中の0.1%トリフルオロ酢酸の勾配を用いて、Waters Symmetry C8カラム(25mm×100mm、7μm粒子サイズ)調製用逆相HPLCによって、40mL/分の流速で8分間かけて(10分の試行時間)、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(14mg、10%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:10.94(s,1H),9.69(s,1H),8.88(d,J=8.46Hz,1H),8.70(s,1H),7.92(s,1H),7.72−7.87(m,3H),7.62(t,J=7.72Hz,1H),7.15−7.28(m,J=8.82Hz,2H),7.08−7.15(m,2H),6.99−7.06(m,1H),6.61−6.72(m,2H),5.18(s,2H),3.19−3.30(m,1H),1.34(d,J=6.99Hz,6H);MS(ESI)m/z520.3(M+H)+,(ESI−)m/z518.3(M−H)−。
(実施例37)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(2−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例37A)
4−[2−アミノ−4−(2−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Cに記載されている条件を使用して、4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの溶液を、1−ブロモメチル−2−メチル−ベンゼンと反応させると、1−クロロ−4−(2−メチル−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例10D及び10Eの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例37B)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(2−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例37Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例37Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た(31mg、31%)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:9.88(s,1H),9.57(s,1H),8.73(d,J=5.49Hz,1H),8.56(s,1H),7.58(d,J=7.32Hz,1H),7.40(dd,J=7.63, 1.53Hz,1H),7.31−7.37(m,1H),7.30(s,1H),7.18(d,J=6.10Hz,1H),7.11(d,J=8.54Hz,2H),7.05(d,J=7.93Hz,1H),6.97(t,J=7.32Hz,1H),6.93(s,1H),6.67(d,J=8.54Hz,2H),5.06(s,2H),3.80(s,3H),3.16−3.25(m,1H),1.33(d,J=6.71Hz,6H);MS(ESI+)m/z525.2(M+H)+(ESI−)m/z523.2(M−H)−。
(実施例38)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例10Eの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例10Eの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た(43mg、49%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:9.93(s,1H),9.63(s,1H),8.75(d,J=8.46Hz,1H),8.57(s,1H),7.60(d,J=8.09Hz,1H),7.38(d,J=8.46Hz,2H),7.27(s,1H),7.05−7.19(m,3H),6.85−7.00(m,3H),6.67(d,J=8.82Hz,2H),5.02(s,2H),3.75(s,3H),3.14−3.28(m,1H),1.32(d,J=6.62Hz,6H);MS(ESI+)m/z525.3(M+H)+(ESI−)m/z523.3(M−H)−。
(実施例39)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例39A)
4−[2−アミノ−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例22Aに記載されている条件を使用して、1−(3−フルオロ−フェニル)−エタノールの溶液を、1−(1−ブロモ−エチル)−3−フルオロ−ベンゼンに変換し、実施例22Bから22Dの操作を連続的に使用して処理すると、表題生成物を得た。
(実施例39B)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例39Aの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例39A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz、6H) 1.55(d,J=6.25Hz,3H) 3.14−3.29(m,1H) 5.49(q,J=6.37Hz,1H) 6.63(d,J=8.82Hz,2H) 6.89(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.09(dd,J=9.01, 2.76Hz,3H) 7.19−7.48(m,6H) 7.75(d,J=8.82Hz,1H) 8.67(s,1H) 8.83(d,J=8.46Hz,1H) 9.67(s,1H) 10.85(s,1H);MS ESI+(m/z)509,ESI−(m/z)507。
(実施例40)
4−[4−[1−(4−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例22Dの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例22D由来の生成物(211mg、0.506mmol)を実施例36E由来の生成物(109mg、0.506mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δppm:10.87(br s,1H) 9.68(s,1H) 8.83(d,J=8.45Hz,1H) 8.67(s,1H) 7.75(d,J=7.72Hz,1H) 7.55(d,J=8.46Hz,2H) 7.37(d,J=8.46Hz,2H) 7.09(m,4H) 6.89(dd,J=8.46Hz,J=2.20Hz,1H) 6.66(d,J=8.82Hz,2H) 5.50(q,J=6.25Hz,2H) 3.25(七重線,J=6.99Hz,1H) 1.53(d,J=6.25Hz,3H) 1.34(d,J=6.99Hz,6H)。MS(ESI+)m/z587, 589(M+H−TFA)+;(ESI−)m/z585, 587(M−H−TFA)−。
(実施例41)
4−[4−[1−(3−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例24Aの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例24A由来の生成物(197mg、0.555mmol)を実施例36E由来の生成物(120mg、0.555mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(100mg、28%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6,99Hz,6H) 1.55(d,J=6.62Hz,3H) 3.19−3.32(m,J=13.70, 6.94, 6.94Hz,1H) 5.53(q,J=6.62Hz,1H) 6.64(d,J=8.46Hz,2H) 6.91(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.09(d,J=8.46Hz,5H) 7.19−7.29(m,2H) 7.39(dd,J=8.09, 5.88Hz,1H) 7.78(d,J=8.46Hz,1H) 8.68(s,1H) 8.85(d,J=8.46Hz,1H) 9.70(s,1H);MS(ESI+)m/z527(M+H)+。
(実施例42)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例26Aの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例26A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(22mg、21%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H),5.22(s,2H),6.65(d,J=8.46Hz,2H),7.01−7.13(m,3H),7.20(d,J=8.82Hz,2H),7.66(d,J=7.35Hz,1H),7.70−7.82(m,4H),8.68(s,1H),8.87(d,J=8.46Hz,1H),9.68(s,1H);MS ESI+ m/z563(M+H)+,ESI−m/z561(M−H)−。
(実施例43)
4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例57Dの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例57D由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(26mg、51%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H) 3.28(m,1H) 5.14(s,2H) 6.55(m,2H) 7.16(m,8H) 7.44(m,1H) 7.81(d,J=8.46Hz,1H) 8.73(s,1H) 8.90(d,J=8.46Hz,1H) 9.69(s,1H) 11.08(s,1H);MS(ESI+)m/z513(M+H)+。
(実施例44)
4−[4−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例35Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例35Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(23mg、45%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H) 3.26(m,1H) 5.09(s,2H) 6.62(m,2H) 7.14(m,7H) 7.48(m,2H) 7.81(d,J=8.46Hz,1H) 8.73(s,1H) 8.90(d,J=8.46Hz,1H) 9.68(s,1H) 11.12(s,1H);MS(ESI+)m/z513(M+H)+。
(実施例45)
4−[4−[1−(4−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例23Aの生成物を用いる実施例36Iの操作に従って、実施例23A由来の生成物(180mg、0.510mmol)を実施例36E由来の生成物(110mg、0.510mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(35mg、12%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H) 1.54(d,J=6.62Hz,3H) 3.23−3.34(m,1H) 5.52(q,J=5.88Hz,1H) 6.63(d,J=8.82Hz,2H) 6.94(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.08(m,J=8.82Hz,4H) 7.14(d,J=4.78Hz,1H) 7.17−7.21(m,1H) 7.41−7.49(m,2H) 7.86(d,J=8.82Hz,1H) 8.76(s,1H) 8.91(d,J=8.46Hz,1H);MS(ESI+)m/z527(M+H)+。
(実施例46)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例31Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例31Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(23mg、45%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.98(s,1H),9.67(s,1H),8.88(d,J=8.09Hz,1H),8.70(s,1H),7.78(d,J=8.09Hz,1H),7.31(t,J=8.09Hz,1H),7.15−7.24(m,J=8.82Hz,2H),7.06−7.15(m,2H),6.95−7.05(m,J=6.62Hz,3H),6.90(dd,J=7.72, 2.21Hz,1H),6.54−6.73(m,2H),5.09(s,2H),3.75(s,3H),3.19−3.28(m,1H),1.34(d,J=6.99Hz,6H);MS(ESI+)m/z525.2(M+H)+(ESI−)m/z523.2(M−H)−。
(実施例47)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例15Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例15Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(16mg、28%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.33(d,J=6.62Hz,6H) 3.21(m,1H) 5.13(s,2H) 6.68(d,J=8.82Hz,2H) 6.95(dd,J=8.64, 2.76Hz,1H) 7.12(m,3H) 7.34(m,2H) 7.50(m,2H) 7.60(d,J=8.82Hz,1H)(s,1H) 8.57(s,1H) 8.76(d,J=8.46Hz,1H) 9.65(s,1H) 9.95(s,1H);MS(ESI+)m/z573, 575(M+H)+。
(実施例48)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例16Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例16Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(28mg、49%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.32(d,J=6.99Hz,6H) 3.22(m,1H) 5.10(s,2H) 6.67(d,J=8.46Hz,2H) 6.94(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 7.12(m,3H) 7.28(d,J=2.57Hz,1H) 7.41(d,J=8.46Hz,2H) 7.59(m,3H) 8.56(s,1H) 8.75(d,J=8.46Hz,1H) 9.65(s,1H) 9.94(s,1H);MS(ESI+)m/z573, 575(M+H)+。
(実施例49)
4−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例36Hの生成物の代わりに実施例21Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例21Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(32mg、26%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.91(s,1H),9.69(s,1H),8.87(d,J=9.19Hz,1H),8.69(s,1H),7.88(d,J=8.09Hz,2H),7.77(d,J=8.46Hz,1H),7.64(d,J=8.46Hz,2H),7.15−7.26(m,J=8.82Hz,2H),7.08−7.15(m,2H),7.01(d,J=8.82Hz,1H),6.58−6.72(m,2H),5.23(s,2H),3.20−3.31(m,1H),1.34(d,J=6.99Hz,6H);MS(ESI)m/z520.2(M+H)+(ESI−)m/z518.2(M−H)−。
(実施例50)
2−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例36Hの生成物の代わりに実施例20Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例20Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(11mg、9%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.30(s,1H),9.71(s,1H),8.93(d,J=8.82Hz,1H),8.76(s,1H),7.92(d,J=7.35Hz,1H),7.84(d,J=8.82Hz,1H),7.72−7.80(m,2H),7.59(ddd,J=7.72, 6.25, 2.58Hz,1H),7.19−7.28(m,2H),7.06−7.17(m,3H),6.64−6.69(m,2H),5.25(s,2H),3.22−3.33(m,1H),1.35(d,J=6.99Hz,6H);MS(ESI+)m/z520.2(M+H)+(ESI−)m/z518.2(M−H)−。
(実施例51)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例27Aの生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例27Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.32(d,J=6.62Hz,6H) 3.10−3.30(m,1H) 5.11(s,2H) 6.67(d,J=8.82Hz,2H) 6.90−6.99(m,1H) 7.07−7.19(m,1H) 7.11(d,J=8.82Hz,2H) 7.23−7.52(m,6H) 7.59(d,J=8.09Hz,1H) 8.56(s,1H) 8.75(d,J=8.09Hz,1H) 9.64(s,1H) 9.95(s,1H);MS(DCI/NH3)m/z495(M+H)+。
(実施例52)
3−[3−[7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
酢酸(1mL)中の、実施例36E由来の生成物(45.9mg、0.212mmol)及び実施例36H由来の生成物(73.5mg、0.212mmol)を、油槽中で室温から130℃まで15分間かけて徐々に加熱した後、130℃でさらに1.5時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、粗表題化合物を得、10%から100%アセトニトリル/水中の0.1%トリフルオロ酢酸の勾配を用いて、Waters Symmetry C8カラム(25mm×100mm、7μm粒子サイズ)調製用逆相HPLCによって、40mL/分の流速で8分間かけて(10分の試行時間)、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(22mg、20%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:11.76(s,1H),9.72(s,1H),9.06(d,J=8.09Hz,1H),8.83(s,1H),8.20(d,J=8.46Hz,1H),7.92(s,1H),7.75−7.88(m,2H),7.63(t,J=7.72Hz,1H),7.21−7.26(m,1H),7.19(d,J=2.57Hz,1H),7.07−7.15(m,3H),6.64(d,J=8.46Hz,2H),5.18(s,2H),1.56(s,6H);MS(ESI)m/z536.2(M+H)+,(ESI−)m/z534.2(M−H)−。
(実施例53)
2−[3−[7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例36Hの生成物の代わりに実施例20Aの生成物を用いる実施例52の操作を使用して、実施例20Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(11mg、11%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.73(s,1H),9.75(s,1H),9.05(d,J=8.46Hz,1H),8.84(s,1H),8.20(d,J=8.82Hz,1H),7.92(d,J=7.35Hz,1H),7.69−7.84(m,2H),7.54−7.64(m,1H),7.23−7.27(m,1H),7.21(d,J=2.57Hz,1H),7.10−7.17(m,3H),6.64−6.69(m,2H),5.25(s,2H),1.56(s,6H);MS(ESI+)m/z 536.2(M+H)+(ESI−)m/z534.3(M−H)。
(実施例54)
4−[3−[7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例36Hの生成物の代わりに実施例21Aの生成物を用いる実施例52の操作を使用して、実施例21Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(10mg、10%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.64(s,1H),9.73(s,1H),9.05(s,1H),8.82(s,1H),8.19(d,J=8.82Hz,1H),7.88(d,J=8.09Hz,2H),7.64(d,J=8.46Hz,2H),7.23(d,J=8.82Hz,1H),7.18(d,J=2.57Hz,1H),7.04−7.15(m,3H),6.62−6.69(m,2H),5.23(s,2H),2.54(s,1H),1.56(s,6H);MS(ESI+)m/z536.2(M+H)+(ESI−)m/z534.2(M−H)−。
(実施例55)
4−[2−[7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−4−(2−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例37Aの生成物を用いる実施例52の操作を使用して、実施例37Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た(8mg、8%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.81(s,1H),9.40−9.95(m,1H),9.06(d,J=8.46Hz,1H),8.85(s,1H),8.21(d,J=8.46Hz,1H),7.31−7.44(m,2H),7.25(d,J=8.46Hz,1H),7.15(d,J=2.57Hz,1H),7.02−7.14(m,4H),6.97(t,J=7.54Hz,1H),6.61−6.67(m,2H),5.05(s,2H),3.80(s,3H),2.54(s,1H),1.56(s,6H);MS(ESI+)m/z541.2(M+H)+(ESI−)m/z539.2(M−H)−。
(実施例56)
4−{4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−[7−(1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニルスルファニル}−フェノール
実施例36Hの生成物の代わりに実施例16Aの生成物を用いる実施例52の操作を使用して、実施例16Aの生成物を実施例36Eの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(8mg、13%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.55(s,6H) 2.08(s,1H) 5.10(s,2H) 6.65(d,J=8.46Hz,2H) 7.13(m,5H) 7.41(d,J=8.46Hz,2H) 7.60(d,J=8.09Hz,2H) 8.15(d,J=8.46Hz,1H) 8.77(s,1H) 9.00(d,J=8.46Hz,1H) 9.70(s,1H) 11.43(s,1H);MS(ESI+)m/z589, 591(M+H)+。
(実施例57)
4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例57A)
N’−(3−シアノ−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
トルエン(20mL)中の、2−アミノ−ニコチノニトリル(5g、42mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(6.13mL、46.2mmol)の溶液を、還流しながら3時間加熱した。室温に冷却した後、溶液を真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(7.3g、100%)。
(実施例57B)
1−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼン
1−クロロメチル−4−メトキシ−ベンゼンの代わりに1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンを用いる実施例10Cの操作に従って、表題化合物を調製した(0.56g、100%)。
(実施例57C)
4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
1−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)-2−ニトロ−ベンゼンの代わりに1−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンを用いる実施例10Dの操作に従って、表題化合物を調製した(0.57g、77%)。
(実施例57D)
4−[2−アミノ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノールの代わりに4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノールを用いる実施例10Eの操作に従って、表題化合物を調製した(0.501g、96%)。
(実施例57E)
4−[4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例57A由来の生成物(35mg、0.2mmol)及び実施例57D由来の生成物(68mg、0.2mmol)の溶液を、油槽中で室温から130℃まで15分間かけて徐々に加熱した後、130℃でさらに1.5時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、粗表題化合物を得、10%から100%アセトニトリル/水中の0.1%トリフルオロ酢酸の勾配を用いて、Waters Symmetry C8カラム(25mm×100mm、7μm粒子サイズ)調製用逆相HPLCによって、40mL/分の流速で8分間かけて(10分の試行時間)精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(28mg、30%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:5.14(s,2H) 6.65(m,2H) 7.14(m,8H) 7.49(m,1H) 7.66(m,1H) 8.61(s,1H) 8.88(d,J=7.47Hz,1H) 9.07(s,1H) 9.65(s,1H) 10.34(s,1H);MS(ESI)m/z471(M+H)+。
(実施例58)
4−[4−(2−メチル−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例17Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例17Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(50mg、54%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.31(s,3H) 5.09(s,2H) 6.66(m,2H) 7.01(m,1H) 7.19(m,7H) 7.42(d,J=6.99Hz,1H) 7.71(dd,J=7.91, 4.23Hz,1H) 8.63(s,1H) 8.89(d,J=7.35Hz,1H) 9.09(s,1H) 9.66(s,1H) 10.50(s,1H);MS(ESI+)m/z467(M+H)+。
(実施例59)
4−[4−(4−メチル−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例19Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例19Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(45mg、48%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.30(s,3H) 5.05(s,2H) 6.65(m,2H) 7.10(m,7H) 7.33(d,J=8.07Hz,2H) 7.69(dd,J=8.27, 4.23Hz,1H) 8.62(s,1H) 8.87(d,J=7.72Hz,1H) 9.07(s,1H) 9.64(s,1H) 10.42(s,1H);MS(ESI+)m/z467(M+H)+。
(実施例60)
4−[4−(2−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例14Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例14Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(40mg、38%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.13(s,2H) 6.66(m,2H) 6.99(d,J=8.43Hz,1H) 7.15(m,3H) 7.35(m,3H) 7.64(m,3H) 8.60(s,1H) 8.85(d,J=7.32Hz,1H) 9.07(s,1H) 9.66(s,1H) 10.28(s,1H);MS(ESI+)m/z531, 533(M+H)+。
(実施例61)
3−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例57Dの生成物の代わりに実施例36Hの生成物を用いる実施例57Eの操作に従って、実施例36H由来の生成物及び実施例57A由来の生成物を反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると表題化合物を得た(44mg、44%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.08(s,1H),9.65(s,1H),9.06(s,1H),8.86(s,1H),8.58(s,1H),7.92(s,1H),7.77−7.86(m,2H),7.54−7.70(m,J=7.72, 7.72Hz,2H),7.28(s,1H),7.07−7.19(m,3H),6.97(s,1H),6.63−6.72(m,2H),5.18(s,2H);MS(ESI+)m/z478.2(M+H)+,(ESI−)m/z476.1(M−H)−。
(実施例62)
4−[4−(3−メチル−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例18Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例18Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(50mg、54%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.31(s,3H) 5.07(s,2H) 6.65(m,2H) 7.12(m,9H) 7.78(dd,J=8.10Hz,4.77Hz,1H) 8.72(s,1H) 8.94(d,J=7.47Hz,1H) 9.12(d,J=3.15Hz,1H) 9.67(s,1H) 11.03(s,1H);MS(ESI+)m/z467(M+H)+。
(実施例63)
4−[4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例10Eの生成物を用いる実施例57Eの操作に従って、実施例10E由来の生成物及び実施例57A由来の生成物を反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると表題化合物を得た(49mg、55%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.07(s,1H),9.63(s,1H),9.05(s,1H),8.83(s,1H),8.58(s,1H),7.64(s,1H),7.38(d,J=8.46Hz,2H),7.20−7.29(m,1H),7.12−7.18(m,1H),7.06−7.12(m,2H),6.90−6.99(m,3H),6.62−6.69(m,2H),5.02(s,2H),3.75(s,3H);MS(ESI+)m/z483.2(M+H)+,(ESI−)m/z481.2(M−H)−。
(実施例64)
4−[4−(2−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例37Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例37Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た(47mg、56%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.08(s,1H),9.63(s,1H),9.07(s,1H),8.85(d,J=6.62Hz,1H),8.59(s,1H),7.64(s,1H),7.41(dd,J=7.35, 1.47Hz,1H),7.30−7.38(m,1H),7.24(s,1H),7.16(d,J=8.46Hz,1H),7.08−7.14(m,2H),7.05(d,J=8.09Hz,1H),6.89−7.01(m,J=7.54, 7.54Hz,2H),6.61−6.71(m,2H),5.05(s,2H),3.80(s,3H);MS(ESI+)m/z483.2(M+H)+,(ESI−)m/z481.2(M−H)−。
(実施例65)
4−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例57Dの生成物の代わりに実施例21Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例21Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(6mg、6%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.17(s,1H),9.69(s,1H),9.09−9.20(m,J=3.68Hz,1H),8.97(d,J=8.82Hz,1H),8.74(s,1H),7.78−7.96(m,3H),7.64(d,J=8.46Hz,2H),7.20(d,J=8.46Hz,2H),7.07−7.16(m,2H),7.03(d,J=6.25Hz,1H),6.57−6.70(m,2H),5.23(s,2H);MS(ESI+)m/z 478.2(M+H)+,(ESI−)m/z476.2(M−H)−。
(実施例66)
4−[4−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例31Aの生成物を用いる実施例57Eの操作に従って、実施例31A由来の生成物及び実施例57A由来の生成物を反応させると、固体を得、メタノールで倍散すると表題化合物を得た(38mg、45%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.07(s,1H),9.63(s,1H),9.07(s,1H),8.86(d,J=7.72Hz,1H),8.59(s,1H),7.64(s,1H),7.23−7.36(m,2H),7.16(dd,J=8.64, 1.65Hz,1H),7.07−7.13(m,2H),6.93−7.05(m,3H),6.89(dd,J=8.26, 2.02Hz,1H),6.61−6.71(m,2H),5.08(s,2H),3.75(s,3H);MS(ESI+)m/z483.2(M+H)+,(ESI−)m/z481.2(M−H)−。
(実施例67)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例16Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例16A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(11mg、16%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.09(s,2H),6.66(d,J=8.46Hz,2H),6.94(s,1H),7.11(d,J=8.46Hz,3H),7.25(s,1H),7.41(d,J=8.09Hz,2H),7.57−7.69(m,3H),8.59(s,1H),8.84(s,1H),9.06(s,1H),9.64(s,1H),10.07(s,1H);MS ESI+ m/z531(M+H)+,ESI−m/z529(M−H)−。
(実施例68)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例15Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例15A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(40mg、16%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.12(s,2H),6.67(d,J=8.46Hz,2H),6.94(s,1H),7.12(d,J=8.46Hz,3H),7.26(s,1H),7.36(t,J=7.72Hz,1H),7.45(s,1H),7.54(d,J=6.62Hz,1H),7.66(s,2H),8.57(s,1H),8.83(s,1H),9.04(s,1H),9.64(s,1H),10.08(s,1H);MS ESI+ m/z531(M+H)+,ESI−m/z529(M−H)−。
(実施例69)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Dの生成物の代わりに実施例27Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例27A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、酢酸塩として単離される表題化合物を得た(79mg、48%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.10(s,3H),6.61−6.72(m,2H),6.93(d,J=9.56Hz,1H),7.11(d,J=8.46Hz,4H),7.24(s,1H),7.32−7.47(m,5H),7.59−7.68(m,1H),8.54(s,1H),8.83(d,J=9.56Hz,1H),9.04(s,1H);ESI+ m/z453(M+H)+,ESI− m/z451(M−H)−。
(実施例70)
4−[4−[1−(4−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Eの操作に従って、実施例22D由来の生成物(153mg、0.367mmol)を、実施例57A由来の生成物(63mg、0.367mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(97mg、40%)。1H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:10.60(br s,1H) 9.67(s,1H) 9.09(s,1H) 8.88(d,J=8.46Hz,1H) 8.64(s,1H) 7.73(m,J=3.31Hz,1H) 7.54(d,J=8.46Hz,2H) 7.36(d,J=8.46Hz,2H) 7.11(m,4H) 6.86(d,J=9.19Hz,1H) 6.64(d,J=8.46Hz,2H) 5.51(q,J=6.62Hz,1H) 1.53(d,J=6.62Ha,3H);MS(ESI+)m/z,545, 547(M+H−TFA)+.(ESI−) m/z,543, 545(M−H−TFA)−。
(実施例71)
4−[4−[1−(4−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Eの操作に従って、実施例23A由来の生成物(180mg、0.803mmol)を、実施例57A由来の生成物(140mg、0.803mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(60mg、12%)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:1.53(d,J=6.35Hz,3H) 5.51(q,1H) 6.61(d,J=8.79Hz,2H) 6.74−6.82(m,1H) 6.93(dd,J=8.79, 2.44Hz,1H) 7.06−7.09(m,3H) 7.11−7.19(m,2H) 7.44(dd,J=8.54, 5.62Hz,2H) 7.83−7.86(m,J=8.54, 5.13Hz,1H) 8.75(s,1H) 8.96(d,J=7.32Hz,1H) 9.14(d,J=2.93Hz,1H);MS(ESI+)m/z485。
(実施例72)
4−[4−[1−(3−フルオロ−フェニル)−エトキシ]−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例57Eの操作に従って、実施例24A由来の生成物(285mg、0.80mmol)を、実施例57A由来の生成物(140mg、0.803mmol)と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(150mg、31%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.55(d,J=6.25Hz,3H) 5.53(q,J=6.13Hz,1H) 6.65(d,J=8.46Hz,2H) 6.85(d,J=6.99Hz,1H9 7.03−7.18(m,4H) 7.21−7.29(m,2H) 7.37−7.45(m,1H) 7.67(dd,J=8.09, 4.41Hz,1H) 8.57(s,1H) 8.81(s,1H) 9.06(s,1H) 9.66(s,1H);MS(ESI+)m/z485(M+H)+。
(実施例73)
(5−ベンジルオキシ−4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例73A)
炭酸2−クロロ−4−フルオロ−フェニルエステルエチルエステル
0℃のジクロロメタン(10mL)中の、2−クロロ−4−フルオロ−フェノール(0.8mL、7.64mmol)及びトリエチルアミン(1.3mL、9.16mmol)の溶液に、クロロギ酸エチル(0.9mL、9.16mmol)を滴下して添加した。氷槽を除去し、溶液を室温に加温し、さらに16時間撹拌した。ジクロロメタン(20mL)を混合物に添加した後、有機溶液を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、油として表題生成物を得た(1.65g、100%)。
(実施例73B)
炭酸2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−フェニルエステルエチルエステル
氷槽中で冷却された濃硫酸(2mL)中の実施例73A由来の生成物(0.88g、4.03mmol)の溶液を、発煙硝酸(0.27mL、6.45mmol)に徐々に添加して、0℃の温度を維持した。混合物をさらに2時間撹拌した後、氷水(10mL)を溶液に添加し、得られた固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、真空オーブン中で乾燥させると、表題化合物を得た(0.87g、82%)。
(実施例73C)
2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−フェノール
メタノール(20mL)及び水(1mL)中の実施例73B由来の生成物(0.87g、3.30mmol)の溶液に、炭酸水素ナトリウム(2.22g、26.4mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。次に、メタノールを真空下で除去し、ジクロロメタン(20mL)を混合物に添加し、有機溶液を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題生成物を得た(0.62g、98%)。
(実施例73D)
1−ベンジルオキシ−2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロ−ベンゼン
1−クロロメチル−4−メトキシ−ベンゼン及び4−クロロ−3−ニトロ−フェノールの代わりに臭化ベンジル及び実施例73C由来の生成物を用いる実施例10Cの操作に従って、表題化合物を調製した(0.72g、79%)。
(実施例73E)
5−ベンジルオキシ−4−クロロ−2−フルオロ−フェニルアミン
1−クロロ−4−(4−メトキシ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼンの代わりに実施例73D由来の生成物を用いる実施例10Dの操作に従って、表題化合物を調製した(77mg、100%)。
(実施例73F)
(5−ベンジルオキシ−4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例10Bの生成物(17mg、0.0927mmol)及び実施例73Eの生成物(28mg、0.111mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で15分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(8.1mg、17%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.72(s,3H),5.19(s,2H),7.28−7.53(m,6H),7.66(d,J=9.56Hz,1H),7.70(d,J=8.82Hz,1H),8.73(s,1H),8.84(d,J=8.09Hz,1H),10.85(s,1H);MS(ESI)m/z395(M+H)+。
(実施例74)
(5−ベンジルオキシ−4−クロロ−2−フルオロ−フェニル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例10B由来の生成物の代わりに実施例57A由来の生成物を用いる実施例73Fの操作に従って、表題化合物を調製した(7.9mg、19%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:5.19(s,2H),7.20−7.54(m,6H),7.65(d,J=9.56Hz,1H),7.78(dd,J=8.27, 4.60Hz,1H),8.73(s,1H),8.95(d,J=8.09Hz,1H),9.12(d,J=3.31Hz,1H),10.82(s,1H);MS(ESI+)m/z381(M+H)+。
(実施例75)
(5−ベンジルオキシ−2,4−ジフルオロ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例75A)
炭酸2,4−ジフルオロ−フェニルエステルエチルエステル
2−クロロ−4−フルオロ−フェノールの代わりに2,4−ジフルオロ−フェノールを用いる実施例73Aの操作に従って、表題化合物を調製した(1.48g、96%)。
(実施例75B)
炭酸2,4−ジフルオロ−5−ニトロ−フェニルエステルエチルエステル
実施例73Bの操作に従って、表題化合物を調製した。
(実施例75C)
2,4−ジフルオロ−5−ニトロ−フェノール
実施例313Bの生成物の代わりに実施例73B由来の生成物を用いる実施例73Cの操作に従って、表題化合物を調製した(0.59mg、89%)。
(実施例75D)
1−ベンジルオキシ−2,4−ジフルオロ−5−ニトロ−ベンゼン
実施例313Cの生成物の代わりに実施例75C由来の生成物を用いる実施例73Dの操作に従って、表題化合物を調製した(0.56mg、63%)。
(実施例75E)
5−ベンジルオキシ−2,4−ジフルオロ−フェニルアミン
実施例313Dの生成物の代わりに実施例75D由来の生成物を用いる実施例73Eの操作に従って、表題化合物を調製した(89mg、100%)。
(実施例75F)
(5−ベンジルオキシ−2,4−ジフルオロ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例73Eの生成物の代わりに実施例75E由来の生成物を用いる実施例73Fの操作に従って、表題化合物を調製した(7.4mg、16%)。TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(7.4mg、16%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.72(s,3H),5.17(s,2H),7.19−7.60(m,7H),7.71(d,J=8.46Hz,1H),8.75(s,1H),8.85(d,J=8.46Hz,1H),10.84(s,1H);MS(ESI)m/z 379(M+H)+。
(実施例76)
(5−ベンジルオキシ−2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例57Aの生成物(17mg、0.099mmol)及び実施例73Eの生成物(28mg、0.119mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で15分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(21.4mg、45%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.17(s,2H) 7.19−7.61(m,7H) 7.80(dd,J=8.09, 4.41Hz,1H) 8.77(s,1H) 8.97(d,J=7.35Hz,1H) 9.14(d,J=2.94Hz,1H) 10.88(s,1H);MS(ESI+)m/z365(M+H)+。
(実施例77)
4−{2−[ベンジル−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミノ]−4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル}−フェノール
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の、実施例27の生成物(26.3mg、0.062mmol)、臭化ベンジル(0.0075mL、0.062mmol)及び炭酸カリウム(8.6mg、0.062mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。その後、混合物を氷水(10mL)中に注ぎ、得られた溶液を1N塩酸水溶液で酸性化した。次に、溶液を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、組み合わされた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(6.7mg、18%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.72(s,3H) 5.10(s,2H) 5.69(s,1H) 6.65(d,J=8.82Hz,2H) 7.02−7.18(m,2H) 7.14-7.26(m,1H) 7.26−7.58(m,12H) 7.86(s,1H) 8.93(s,1H) 9.23(s,1H),9.73(s,1H) 12.09(s,1H);MS(ESI+)m/z557(M+H)+。
(実施例78)
(5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例78A)
5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−フェニルアミン
Boger,D.L.,Wysocki,R.J.,Ishizaki,T.J.Am.Chem.Soc.112, 1990,p.5230−5240の方法に従って、表題化合物を調製した。得られた量は、4.58g、48%であった。
(実施例78B)
(5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(15mL)中の、実施例78A由来の生成物(2.0mg、7.19mmol)及び実施例10B由来の生成物(1.35mg、7.19mmol)を、油槽中で室温から130℃まで15分間かけて徐々に加熱した後、130℃でさらに1.5時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮すると、粗表題化合物を得(粘性のある赤色のシロップ3.4g、100%)、TFAを用いたHPLCによって、その一部を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(81mg)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.74(s,3H),5.14(s,2H),7.06(dd,J=8.8, 2.9Hz,1H),7.23(m,1H),7.41(m,5H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),7.78(d,J=8.5Hz,1H),8.79(s,1H),8.91(d,J=8.8Hz,1H),11.40(bs,1H);MS(ESI+)m/z421/423(M+H)+。
(実施例79)
2−クロロ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
(実施例79A)
N−(3−アミノ−フェニル)−2−クロロ−ベンズアミド
塩化4−ブロモ−ベンゾイルの代わりに塩化2−クロロ−ベンゾイルを用いる実施例254Aの操作に従って、表題化合物を調製した後、実施例255Bの操作を使用してニトロ基を還元すると、表題生成物を得た。
(実施例79B)
2−クロロ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
実施例254B由来の生成物の代わりに実施例79A由来の生成物を用いる実施例254Cの操作を使用して、実施例79A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(18mg、22%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:7.45−7.54(m,4H),7.56−7.62(m,3H),7.83−7.90(m,1H),8.25−8.29(m,1H),8.93(s,1H),9.12−9.18(m,2H),10.70(s,1H),11.23(s,1H);MS ESI+ m/z376(M+H)+,ESI− m/z374(M−H)−。
(実施例80)
2−ブロモ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
(実施例80A)
N−(3−アミノ−フェニル)−2−ブロモ−ベンズアミド
塩化4−ブロモ−ベンゾイルの代わりに塩化2−ブロモ−ベンゾイルを用いる実施例254Aの操作に従って、表題化合物を調製した後、実施例255Bの操作を使用してニトロ基を還元すると、表題生成物を得た。
(実施例80B)
2−ブロモ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
実施例254B由来の生成物の代わりに実施例80A由来の生成物を用いる実施例254Cの操作を使用して、実施例80Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(18mg、22%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:7.44−7.54(m,4H),7.56−7.60(m,2H),7.74(dd,J=7.91, 0.92Hz,1H),7.82−7.89(m,1H),8.27(s,1H),8.92(s,1H),9.11−9.19(m,2H),10.68(s,1H),11.20(s,1H);MS ESI+ m/z420(M+H)+,ESI− m/z418(M−H)−。
(実施例81)
2−メトキシ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
(実施例81A)
N−(3−アミノ−フェニル)−2−メトキシ−ベンズアミド
塩化4−ブロモ−ベンゾイルの代わりに塩化2−メトキシ−ベンゾイルを用いる実施例254Aの操作に従って、表題化合物を調製した後、実施例255Bの操作を使用してニトロ基を還元すると、表題生成物を得た。
(実施例81B)
2−メトキシ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
実施例254B由来の生成物の代わりに実施例81A由来の生成物を用いる実施例254Cの操作を使用して、実施例81A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(26mg、33%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:3.90(s,3H),7.08(t,J=6.99Hz,1H),7.20(d,J=8.46Hz,1H),7.41−7.56(m,4H),7.62(dd,J=7.54, 1.65Hz,1H),7.88(dt、1H),8.28(s,1H),8.94(s,1H),9.12−9.19(m,2H),10.30(s,1H),11.30(s,1H);MS ESI+ m/z372(M+H)+,ESI−m/z370(M−H)−。
(実施例82)
3−メトキシ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
(実施例82A)
N−(3−アミノ−フェニル)−3−メトキシ−ベンズアミド
塩化4−ブロモ−ベンゾイルの代わりに塩化3−メトキシ−ベンゾイルを用いる実施例254Aの操作に従って、表題化合物を調製した後、実施例255Bの操作を使用してニトロ基を還元すると、表題生成物を得た。
(実施例82B)
3−メトキシ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
実施例254B由来の生成物の代わりに実施例82A由来の生成物を用いる実施例254Cの操作を使用して、実施例82A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(35mg、45%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:3.85(s,3H),7.18(dd,J=7.54, 2.02Hz,1H),7.42−7.51(m,3H),7.53−7.61(m,3H),7.82(dd,J=7.72, 5.15Hz,1H),8.32(t,J=1.84Hz,1H),8.89(s,1H),9.09−9.17(m,2H),10.38(s,1H),10.99(s,1H);MS ESI+ m/z 372(M+H)+,ESI− m/z370(M+H)−。
(実施例83)
3−フルオロ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
(実施例83A)
N−(3−アミノ−フェニル)−3−フルオロ−ベンズアミド
塩化4−ブロモ−ベンゾイルの代わりに塩化3−フルオロ−ベンゾイルを用いる実施例254Aの操作に従って、表題化合物を調製した後、実施例255Bの操作を使用してニトロ基を還元すると、表題生成物を得た。
(実施例83B)
3−フルオロ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
実施例254B由来の生成物の代わりに実施例83A由来の生成物を用いる実施例254Cの操作を使用して、実施例83A由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(21mg、28%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:7.41−7.53(m,2H),7.54−7.65(m,3H),7.77−7.86(m,3H),8.33(s,1H),8.89(s,1H),9.10−9.16(m,2H),10.48(s,1H),10.97(s,1H);MS ESI+ m/z360(M+H)+,ESI− m/z358(M−H)−。
(実施例84)
4−[4−ベンジルアミノ−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例84A)
4−(4−アミノ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール
ジメチルスルホキシド(10mL)中の、4−クロロ−3−ニトロアニリン(1.0g、5.79mmol)、4−ヒドロキシチオフェノール(0.75g、6.00mmol)、炭酸セシウム(3.9g、12mmol)の溶液を100℃で16時間加熱した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーを酢酸エチル(100mL)で処理した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物として赤色の固体を残した(1.45g、92%)。
(実施例84B)
4−(4−ベンジルアミノ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール
1%酢酸を含有するメタノール(10mL)中の、実施例84Aの生成物(0.63g、2.4mmol)、ベンズアルデヒド(0.24g、2.3mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.15g、2.4mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で急冷し、得られた溶液を真空下で、黄色の固体になるまで濃縮した。固体を酢酸エチル(50mL)中に溶解し、水、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去すると、明黄色の油を残した。塩化メチレン中の1%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって油を精製すると、表題化合物を得た(0.63g、77%)。
(実施例84C)
4−(2−アミノ−4−ベンジルアミノ−フェニルスルファニル)−フェノール
メタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(10mL)及び水(5mL)溶液中の、実施例84Bの生成物(0.5g、1.4mmol)、鉄粉(0.49g、8.74mmol)及び塩化アンモニウム(0.50g、9.3mmol)の溶液を1.5時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を10%塩化ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.30g、66%)。
(実施例84D)
4−[4−ベンジルアミノ−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(2mL)中の、実施例10B由来の生成物(30mg、0.159mmol)及び実施例84C由来の生成物(56.5mg、0.17mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(12mg、10%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.71(s,3H),4.50(s,2H),6.60−6.69(m,2H),6.73−6.85(m,2H),7.04−7.29(m,6H),7.31−7.40(m,2H),7.46(d,J=7.35Hz,2H),8.54(s,1H),8.75(s,1H),9.74(s,1H);MS(ESI)m/z 466(M+H)+,(ESI−)m/z464(M−H)−。
(実施例85)
N1−ベンジル−4−(4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
(実施例85A)
4−(2−アミノ−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール
ジメチルホルムアミド(35mL)中の、2−クロロ−5−ニトロアニリン(3g、17.4mmol)、4−ヒドロキシチオフェノール(2.4g、19.0mmol)、炭酸セシウム(12.35g、38mmol)の溶液を100℃で16時間加熱した。その後、氷水(200mL)を溶液に添加し、得られたスラリーに酢酸エチル(200mL)を添加した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、黄色の固体を残した。塩化メチレン:メタノール(97:3)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって油を精製すると、表題化合物として黄色の固体を得た(2.1g、46%)。
(実施例85B)
2−(4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−5−ニトロ−フェニルアミン
ジメチルホルムアミド(5mL)中の、実施例85A由来の生成物(0.2g、0.763mmol)及び炭酸セシウム(0.25mL、0.763mmol)を含有するスラリーを臭化ベンジル(0.091mL、0.763mmol)で処理し、得られたスラリーを室温で18時間撹拌した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーに酢酸エチル(50mL)を添加した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物として黄色の固体を残した(0.24g、89%)。
(実施例85C)
[2−(4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−5−ニトロ−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(62mg、0.331mmol)及び実施例85Bの生成物(120mg、0.331mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去すると、表題化合物として褐色の油を残した(0.15g、92%)。化合物をさらに精製せずに、次の工程において使用した。
(実施例85D)
4−(4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
メタノール(2mL)、テトラヒドロフラン(2mL)及び水(1mL)溶液中の、実施例85C由来の生成物(0.150g、0.303mmol)、鉄粉(0.10g、1.86mmol)及び塩化アンモニウム(0.10g、1.98mmol)の溶液を1.5時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を10%塩化ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.06g、42%)。
(実施例85E)
N1−ベンジル−4−(4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
1滴の酢酸を含有するメタノール(1mL)中の、実施例85Dにおいて調製された化合物(0.06g、0.130mmol)、ベンズアルデヒド(0.013g、0.130mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.0081g、0.13mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(12mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.69(s,3H),4.30(s,2H),4.96(s,2H),6.60(dd,J=8.46, 2.57Hz,1H),6.72−6.89(m,3H),6.94−7.09(m,2H),7.19−7.29(m,1H),7.29−7.46(m,11H),7.63(d,J=8.46Hz,1H),8.61(s,1H),8.71(d,J=8.82Hz,1H),10.69(s,1H)。
(実施例86)
4−[4−[(フラン−3−イルメチル)−アミノ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例86A)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(10mL)中の、実施例10B由来の生成物(340mg、1.80mmol)及び実施例85Aの生成物(480mg、1.80mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で30分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去すると、表題化合物として褐色の油を残した(0.65g、89%)。
(実施例86B)
4−[4−アミノ−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(3mL)中の、実施例86A由来の生成物(0.19g、0.469mmol)及び10%Pd/C(0.025g)のスラリーを、水素大気下で、室温で2時間撹拌しながら放置した。スラリーを濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物の酢酸塩として褐色の固体を残した(0.21g、91%)。
(実施例86C)
4−[4−[(フラン−3−イルメチル)−アミノ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
2mLのメタノール中の、実施例86B由来の生成物(69.7mg、0.141mmol)、3−フルアルデヒド(13.5mg、0.141mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(8.7mg、0.141mmol)の溶液を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(16mg、14%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.75(s,3H),3.85(s,1H),4.09(s,2H),6.47(s,1H),6.53(d,J=8.82Hz,2H),6.62−6.75(m,2H),6.94(d,J=8.46Hz,3H),7.21−7.32(m,1H),7.61(s,1H),7.83(d,J=8.46Hz,1H),8.77(s,1H),8.88(s,1H),9.51(s,1H),11.68(s,1H)。
(実施例87)
4−{2−(7−メチル−ピリド[2,-3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−[(チオフェン−3−イルメチル)−アミノ]−フェニルスルファニル}−フェノール
3−フルアルデヒドの代わりに、3−チオフェンカルボキシアルデヒドを用いる実施例86Cの操作に従って、実施例86B由来の生成物及び3−チオフェンカルボキシアルデヒドの溶液を反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(26mg、37%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.74(s,3H),3.74(s,1H),4.26(s,2H),6.52(d,J=8.82Hz,3H),6.64−6.76(m,1H),6.86−6.99(m,3H),7.02−7.14(m,1H),7.19−7.34(m,1H),7.42−7.54(m,1H),7.82(d,J=8.09Hz,1H),8.76(s,1H),8.90(s,1H),9.51(s,1H),11.65(s,1H)。
(実施例88)
4−{2−(7−メチル−ピリド[2,-3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−[(ナフタレン−1−イルメチル)−アミノ]−フェニルスルファニル}−フェノール
3−フルアルデヒドの代わりに、1−ナフトアルデヒドを用いる実施例86Cの操作に従って、実施例86B由来の生成物及び1−ナフトアルデヒドの溶液を反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(18mg、12%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.73(s,3H),4.73(s,1H),6.39(s,1H),6.45−6.60(m,2H),6.67−6.80(m,1H),6.88−6.98(m,2H),7.17−7.34(m,1H),7.43−7.54(m,1H),7.51−7.71(m,4H),7.71−7.83(m,1H),7.83(d,J=8.82Hz,1H),7.95−8.09(m,2H),8.10−8.18(m,1H),8.22(d,J=8.09Hz,1H),8.76(s,1H),8.82−8.89(m,1H),9.51(s,1H),11.64(s,1H)。
(実施例89)
4−[4−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
3−フルアルデヒドの代わりに、2−フルアルデヒドを用いる実施例86Cの操作に従って、実施例86B由来の生成物及び2−フルアルデヒドの溶液を反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(18mg、16%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.69−2.81(m,3H),4.26(s,2H),6.27−6.44(m,1H),6.45−6.59(m,2H),6.46−6.60(m,3H),6.68−6.78(m,2H),6.89−7.00(m,2H),7.20−7.33(m,1H),7.59(s,1H),7.84(d,J=8.09Hz,1H),8.77(s,1H),8.89(s,1H),11.73(s,1H)。
(実施例90)
4−{2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−[(チオフェン−2−イルメチル)−アミノ]−フェニルスルファニル}−フェノール
3−フルアルデヒドの代わりに、2−チオフェンカルボキシアルデヒドを用いる実施例86Cの操作に従って、実施例86B由来の生成物及び2−チオフェンカルボキシアルデヒドの溶液を反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(11mg、16%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.64−2.86(m,3H),4.47(s,2H),6.46−6.57(m,2H),6.64−6.78(m,3H),6.87−7.00(m,3H),7.02−7.13(m,2H),7.19−7.31(m,2H),7.32−7.48(m,1H),7.82(d,J=8.82Hz,1H),8.77(s,1H),8.89(s,1H),9.50(s,1H),11.68(s,1H)。
(実施例91)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルアミノ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例91A)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルアミノ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例84A由来の生成物の代わりに4−ブロモベンズアルデヒドを用いる実施例84Bの操作に従って、実施例84A由来の生成物及び4−ブロモベンズアルデヒドの溶液を反応させると、粗生成物を得、塩化メチレン中の2%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の固体として表題化合物を得た(0.11g、73%)。
(実施例91B)
4−[2−アミノ−4−(4−ブロモ−ベンジルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例84Cの操作に従って、実施例91A由来の生成物の溶液を反応させると、表題化合物を得た(0.17g、76%)。
(実施例91C)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルアミノ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(2mL)中の、実施例10Bの生成物(50mg、0.266mmol)及び実施例91Bの生成物(110mg、0.266mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(22mg、15%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.73(s,3H),4.26(s,2H),6.53(d,J=8.46Hz,2H),6.54−6.69(m,2H),6.85−7.03(m,2H),7.23(d,J=8.46Hz,1H),7.30(d,J=8.46Hz,3H),7.46−7.61(m,2H),7.78(d,J=8.46Hz,1H),8.73(s,1H),8.89(d,J=19.12Hz,1H),9.51(s,1H),11.46(s,1H)。
(実施例92)
N1−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
(実施例92A)
4−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−ニトロ−フェニルアミン
ジメチルホルムアミド(10mL)中の、4−クロロ−3−ニトロアニリン(1.0g、5.79mmol)、4−メトキシチオフェノール(0.84g、6.00mmol)、炭酸セシウム(1.95g、6.00mmol)の溶液を100℃で16時間加熱した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーを酢酸エチル(100mL)で処理した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物として赤色の固体を残した(1.5g、94%)。
(実施例92B)
ベンジル−[4−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−ニトロ−フェニル]−アミン
1%酢酸を含有するメタノール(10mL)中の、実施例92Aの生成物(0.50g、1.81mmol)、ベンズアルデヒド(0.19g、1.81mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.11g、1.8mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で急冷し、得られた溶液を真空下で、黄色の固体になるまで濃縮した。固体を酢酸エチル(50mL)中に溶解し、水、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を真空下で除去すると、明黄色の油を残した。塩化メチレン中の1%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって油を精製すると、赤レンガ色の固体として表題化合物を得た(0.62g、91%)。
(実施例92C)
N1−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
実施例84Cの操作に従って、実施例92Bの生成物の溶液を反応させると、表題化合物を得た(0.49g、89%)。
(実施例92D)
N1−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
酢酸(2mL)中の、実施例10Bの生成物(27.8mg、0.148mmol)及び実施例92Cの生成物(49mg、0.148mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(15mg、14%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.64−2.81,(m,3H)3.56−3.71,(m,3H)4.29(s,2H),6.61−6.75(m,3H),6.95−7.07(m,2H),7.16−7.45(m,8H),7.76(d,J=8.46Hz,1H),8.69(s,1H),8.80(d,1H),11.34(s,1H)。
(実施例93)
N1−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェノキシ)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
(実施例93A)
4−(4−メトキシ−フェノキシ)−3−ニトロ−フェニルアミン
ジメチルホルムアミド(10mL)中の、4−クロロ−3−ニトロアニリン(1.0g、5.79mmol)、4−メトキシフェノール(0.74g、6.00mmol)、炭酸セシウム(1.95g、6.00mmol)の溶液を100℃で16時間加熱した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーを酢酸エチル(100mL)で処理した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物として赤色の固体を残した(1.1g、73%)。
(実施例93B)
N1−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェノキシ)−ベンゼン−1,3−ジアミン
実施例92A由来の生成物の代わりに実施例93A由来の生成物を用いる実施例92Bの操作に従って、実施例93A由来の生成物の溶液を反応させ、実施例84Cの操作に従って還元すると、表題化合物を得た(0.05g、12%)。
(実施例93C)
N1−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェノキシ)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
実施例92C由来の生成物の代わりに実施例93B由来の生成物を用いる実施例92Dの操作に従って、実施例10Bの生成物及び実施例93B由来の生成物の溶液を反応させ、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(8mg、18%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.55−2.68(m,3H),3.61(s,3H),4.26(d,J=5.88Hz,2H),6,27(t,J=5.88Hz,1H),6.50(dd,J=8.64, 2.76Hz,1H),6.64−6.87(m,6H),7.18−7.45(m,6H),8.48(s,1H),8.57(d,J=8.46Hz,1H),9.59(s,1H)。
(実施例94)
N1−ベンジル−4−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
(実施例94A)
4−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−3−ニトロ−フェニルアミン
ジメチルホルムアミド(15mL)中の、4−クロロ−3−ニトロアニリン(2.0g、11.16mmol)、4−ベンジルオキシフェノール(2.55g、12.76mmol)、粉末状水酸化カリウム(0.94g、16.80mmol)の溶液を120℃で20時間加熱した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーを酢酸エチル(100mL)で処理した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物として暗赤色の固体を残した(2.07g、53%)。
(実施例94B)
N1−ベンジル−4−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−ベンゼン−1,3−ジアミン
実施例92A由来の生成物の代わりに実施例94A由来の生成物を用いる実施例92Bの操作に従って、実施例94A由来の生成物の溶液を反応させ、実施例84Cの操作に従って還元すると、表題化合物を得た(0.6g、91%)。
(実施例94C)
N1−ベンジル−4−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−N3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
実施例92C由来の生成物の代わりに実施例94B由来の生成物を用いる実施例92Dの操作に従って、実施例10Bの生成物及び実施例94B由来の生成物の溶液を反応させ、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(12mg、10%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.70(s,3H),4.27(s,2H),4.94(s,2H),4.99−5.12(m,1H),6.64(dd,J=8.82, 2.94Hz,1H),6.70−6.92(m,9H),6.90−7.00(m,1H),7.16−7.29(m,1H),7.31−7.42(m,5H),7.70(d,J=8.46Hz,1H),8.67−8.86(m,2H),11.22(s,1H)。
(実施例95)
4−[4−アミノ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例95A)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(10mL)中の、実施例10B由来の生成物(340mg、2.31mmol)及び実施例85Aの生成物(610mg、2.30mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去すると、表題化合物として褐色の油を得た(0.92g、92%)。
(実施例95B)
4−[4−アミノ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(10mL)及びメタノール(10mL)中の、実施例95Aにおいて調製された化合物(0.7g、1.73mmol)及び10%Pd/C(100mg)のスラリーを、水素バルーン大気下で、室温で20分間撹拌しながら放置した。スラリーを濾過し、溶媒を真空下で除去すると、酢酸塩として表題化合物を得た(540mg、63%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=7.0Hz,6H),1.91(s,6H),3.27(m,1H),6.55(d,J=8.8Hz,2H),6.62(m,1H),6.69(m,1H),6.95(d,J=8.8Hz,2H),7.20(d,J=8.5Hz,1H),7.87(d,J=8.5Hz,1H),7.95(s,1H),8.75(s,1H),8.99(m,1H),9.52(s,1H),11.57(bs,1H);MS(ESI+)m/z404(M+H)+。
(実施例96)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−フェネチルアミノ−フェニルスルファニル]−フェノール
2mLのメタノール中の、実施例95B由来の生成物(65mg、0.124mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(10mg、0.199mmol)を含有する溶液を室温で18時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(25mg、32%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.28(d,6H),2.31−2.48(m,1H),2.78−2.93(m,2H),3.16−3.35(m,2H),4.17−4.36(m,2H),4.73−4.91(m,1H),6.47−6.59(m,2H),6.61−6.74(m,1H),6.86−7.01(m,2H),7.10(d,J=6.99Hz,1H),7.15−7.27(m,1H),7.19−7.39(m,6H),7.89(d,J=8.46Hz,1H),8.77(s,1H),8.96(s,1H),9.50(s,1H),11.61(s,1H)。
(実施例97)
4−[4−(シクロペンチルメチル−アミノ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
フェニルアセトアルデヒドの代わりにシクロペンタンカルブアルデヒドを用いる実施例96の操作に従って、実施例95B由来の生成物を含有する溶液をシクロペンタンカルブアルデヒドと反応させ、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(11mg、9%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.26−1.43(m,6H),1.53(s,4H),1.75(d,J=3.31Hz,4H),2.01−2.19(m,1H),2.92(d,J=6.99Hz,2H),3.20−3.36(m,1H),6.53(d,J=8.82Hz、2H),6.58−6.73(m,1H),6.87−7.00(m,2H),6.98−7.13(m,1H),7.17−7.36(m,1H),7.89(s,1H),8.15(s,1H),8.77(s,1H),8.95(s,1H),9.49(s,1H),10.98(s,1H),11.68(s,1H)。
(実施例98)
N1−ベンジル−N3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−4−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−ベンゼン−1,3−ジアミン
酢酸(2mL)中の、実施例36E由来の生成物(40.4mg、0.187mmol)及び実施例92Cの生成物(62.8mg、0.187mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で45分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(50mL)で希釈し、回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を真空下で乾燥させた後、溶離剤として15%から20%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の固体として表題化合物を生じた(29.6mg、31%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.31(d,J=6.99Hz,6H) 3.11−3.26(m,1H) 3.64(s,3H) 4.30(d,J=5.88Hz,2H) 6.53(dd,J=8.46, 2.57Hz,1H) 6.66−6.78(m,3H) 6.95(d,J=2.21Hz,1H) 7.03(d,J=8.82Hz,2H) 7.12−7.28(m,2H) 7.28−7.44(m,4H) 7.54(d,J=8.46Hz,1H) 8.50(s,1H) 8.65(d,J=8.46Hz,1H) 9.75(s,1H);MS(DCI/NH)m/z508(M+H)
(実施例99)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−ピロール−1−イル−フェニルスルファニル]−フェノール
トルエン(5mL)及びメタノール(3mL)中の、実施例86B由来の生成物(50mg、0.101mmol)及びコハク酸ジアルデヒド(水溶液中の40%)(0.065mL、0.303mmol)の溶液に、4A分子篩(100mg)を添加した。次に、混合物を60℃に7時間加熱し、室温に冷却し、溶媒を真空下で除去し、0.1N塩酸水溶液(20mL)を添加し、ジクロロメタン(2×25mL)及びジオキサン(25mL)で混合物を抽出した。組み合わせた有機抽出物を乾燥させ、真空下で濃縮した後、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(14mg、26%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.68(s,3H),6.26(m,2H),6.77(d,J=8.5Hz,2H),7.05(d,J=8.5Hz,1H),7.24(d,J=8.5Hz,2H),7.37(m,2H),7.48(dd,J=8.6, 2.4Hz,1H),7.57(d,J=8.5Hz,1H),7.73(d,J=2.6Hz,1H),8.57(s,1H),8.80(d,J=8.4Hz,1H),9.81(s,1H),10.11(s,1H);MS(ESI+)m/z426(M+H)+。
(実施例100)
4−[2,4−ビス−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例86B由来の生成物(50mg、0.101mmol)及び実施例10B由来の生成物(19mg、0.101mmol)の溶液を120℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、溶媒を真空下で除去し、メタノール(2mL)を添加した。得られた固体を回収し、メタノールで倍散すると、明褐色の固体として表題化合物を得た(12mg、23%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.67(s,3H),2.68(m,3H),6.75(d,J=8.8Hz,2H),6.83(m,1H),7.12(m,1H),7.21(d,J=8.8Hz,2H),7.34(m,1H),7.58(m,J=8.8Hz,2H),8.73(s,1H),8.81(m,1H),8.88(m,1H),9.76(s,1H),10.13(s,1H),11.95(bs,1H);MS(ESI+)m/z519(M+H)+。
(実施例101)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルアミノ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
フェニルアセトアルデヒドの代わりに4−ブロモ−ベンズアルデヒドを用いる実施例96の操作に従って、実施例95B由来の生成物を含有する溶液を4−ブロモ−ベンズアルデヒドと反応させ、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(7mg、3%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.6Hz,6H),3.30(m,1H),6.55(d,J=8.5Hz,2H),6.68(m,1H),6.76(d,J=8.8Hz,2H),6.91(m,1H),6.98(d,J=8.5Hz,2H),7.27(d,J=8.8Hz,2H),7.32(m,1H),7.56(m,2H),8.78(s,1H),9.53(m,1H);MS(ESI+)m/z574(M+H)+。
(実施例102)
4−[4−メチル−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(100mg、0.575mmol)及び実施例6c由来の生成物(146mg、0.632mmol)の溶液を130℃で1時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却した後、メタノール(5mL)を溶液に添加し、得られた固体を回収し、メタノールで洗浄すると、表題化合物を得た(120mg、56%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.29(s,3H),2.66(m,3H),6.73(d,J=8.8Hz,2H),6.93(m,1H),7.03(m,1H),7.18(d,J=8.5Hz,2H),7.26(s,1H),7.53(d,J=8.5Hz,1H),8.53(s,1H),8.77(m,1H),9.76(bs,1H),9.96(bs,1H);MS(ESI)+ m/z375(M+H)+。
(実施例103)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(90mg、0.517mmol)及び実施例5I由来の生成物(122mg、0.569mmol)の溶液を130℃で1時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、得られた固体を回収し、メタノールで洗浄した後、ジオキサン(2mL)中に材料50mgを溶解し、塩酸を添加した後、真空下で溶媒を除去すると、塩酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.37(s,3H),2.74(s,3H),7.18(m,5H),7.24(m,1H),7.37(m,2H),7.81(d,J=8.5Hz,1H),8.80(s,1H),8.99(d,J=8.5Hz,1H),11.82(bs,1H);MS(ESI)+ m/z359(M+H)+。
(実施例104)
[3−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例104A)
1−ニトロ−3−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−ベンゼン
アセトン(25mL)中の、塩化3−ニトロベンジル(1.0g、5.83mmol)、3−ブロモフェノール(1.01g、5.83mmol)及び炭酸カリウム(806mg、5.83mmol)を23時間還流加熱した。冷却した後、固体を濾過し、黄色の残留物になるまで濾液を真空下で濃縮し、酢酸エチル(50mL)中に溶解し、1N塩酸水溶液(25mL)及び水(25mL)で洗浄した後、乾燥させ、真空下で濃縮すると、白色の固体としての表題化合物を生じた(1.64g、91%)。
(実施例104B)
3−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−フェニルアミン
テトラヒドロフラン(20mL)、水(6mL)及びエタノール(20mL)の混合物中の、実施例104A由来の生成物(1.64g、5.32mmol)、鉄粉(1.49g、26.62mmol)及び塩化アンモニウム(430g、7.98mmol)の溶液を3時間還流加熱した。混合物を室温に冷却し、セライトのパッドで濾過し、エタノールで洗浄し、得られた濾液を真空下で濃縮した。次に、材料を水(50mL)中に溶解し、酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機層を乾燥させ、真空下で濃縮すると、黄色の油として表題化合物を得た(1.43g、97%)。
(実施例104C)
[3−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(3mL)中の、実施例10C由来の生成物(50mg、0.266mmol)及び実施例104B由来の生成物(74mg、0.266mmol)の溶液を130℃に30分間加熱した。室温に冷却した後、溶液を真空下で濃縮し、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(62mg、44%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.71(s,3H),5.20(s,2H),7.05(m,1H),7.16(m,1H),7.24(m,2H),7.33(m,1H),7.49(t,J=7.7Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,1H),7.79(m,1H),7.84(s,1H),8.83(s,1H),8.96(d,J=8.4Hz,1H),10.75(bs,1H);MS(ESI)+ m/z421/423(M+H)+。
(実施例105)
(3’−メトキシ−5−メチル−ビフェニル−3−イル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例105A)
3−ブロモ−5−メチル−フェニルアミン
実施例104Bの条件を使用して、3−ブロモ−5−ニトロトルエン(1.08g、5.0mmol)から表題化合物を調製すると、オレンジ色の油として表題化合物を得た(0.8g、86%)。
(実施例105B)
(3−ブロモ−5−メチル−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例104B由来の生成物の代わりに実施例105A由来の生成物を用いる実施例104Cの操作を使用して、実施例105A由来の生成物(0.8g、4.3mmol)を実施例10C由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、99:1のジクロロメタン/メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の粉末として表題化合物を得た(1.1g、77%)。
(実施例105C)
(3’−メトキシ−5−メチル−ビフェニル−3−イル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例105Bの生成物(0.066g、0.2mmol)、3−メトキシフェニルボロン酸(0.043g、0.28mmol)、炭酸セシウム(0.1g、0.3mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.014g、0.02mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中で混合し、100℃に24時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水(20mL)中に注ぎ、得られた溶液を1N塩酸水溶液で酸性化した。次に、溶液を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、組み合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。TFAを用いたHPLCによって粗生成物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(12mg、13%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.45(s,3H),2.75(s,3H),3.83(s,3H),6.98(dd,J=7.72, 2.21Hz,1H),7.20(d,J=2.21Hz,1H),7.25(d,J=8.09Hz,1H),7.41(t,J=7.91Hz,1H),7.48(s,1H),7.56(s,1H),7.82(d,J=5.15Hz,1H),7.83(d,J=3.31Hz,1H),8.96(s,1H),9.03(d,J=8.46Hz,1H),11.34(s,1H);MS(ESI)+ m/z357(M+H)+。
(実施例106)
{2−2-(4−メトキシ−フェニル)−エチル}−5−メチル−フェニル}−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例106A)
1−[2−(4−メトキシ−フェニル)−ビニル−4−メチル−2−ニトロ−ベンゼン
N,N−ジメチルホルムアミド(7mL)中の、1−ブロモ−4−メチル−2−ニトロ−ベンゼン(0.76g、3.5mmol)、1−メトキシ−4−ビニル−ベンゼン(0.59g、4.4mmol)、トリエチルアミン(0.88g、8.8mmol)、トリ−o−トリルホスフィン(0.022g)及び酢酸パラジウム(0.008g)の溶液を、高圧チューブ中に放置し、窒素で10分間パージした。チューブを密封し、120℃で16時間加熱した。混合物を水と酢酸エチルとの間に分画し、pHを3に調整した。有機層を塩水で洗浄し、(硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、シリカの栓子で濾過した。濾液を真空下で蒸発させ、残留物をヘキサン/酢酸エチル(9:1)で倍散すると、表題化合物を得た(0.55g、58%)。
(実施例106B)
2−[2−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−5−メチル−フェニルアミン
エタノール(20mL)中の、実施例106A由来の生成物(164mg、0.6mmol)及び10%パラジウム活性炭(50mg)の溶液を水素バルーンで3日間水素付加した。溶媒をセライトで濾過し、エタノールで洗浄し、真空下で蒸発させると、表題化合物を得た(140mg、97%)。
(実施例106C)
{2−2-(4−メトキシ−フェニル)−エチル}−5−メチル−フェニル}−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミン
実施例104B由来の生成物の代わりに実施例106B由来の生成物を用いる実施例104Cの操作を使用して、実施例106B由来の生成物を実施例10C由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、99:1のジクロロメタン/メタノールで溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物を得た(53mg、69%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.30(s,3H),2.69(m,7H),3.64(s,3H),6.69(d,J=8.8Hz,2H),6.89(d,J=8.8Hz,2H),7.08(d,J=7.7Hz,1H),7.13(s,1H),7.22(d,J=7.7Hz,1H),7.53(d,J=8.5Hz,1H),8.50(s,1H),8.79(d,J=8.5Hz,1H),9.83(s,1H);(ESI+)m/z385(M+H)+。
(実施例107)
4−[4−メチル−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10E由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例57A由来の生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例6c由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.31(s,3H),6.61−6.78(m,2H),7.02(d,J=8.09Hz,1H),7.11−7.20(m,3H),7.24(s,1H),7.87(dd,J=8.46, 4.41Hz,1H),8.79(s,1H),9.03(d,J=8.46Hz,1H),9.14−9.19(m,1H),9.79(s,1H);MS(ESI+)m/z361(M+H)+。
(実施例108)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例10E由来の生成物の代わりに実施例5I由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例57A由来の生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例5I由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.37(s,3H),7.09−7.27(m,6H),7.35(d,J=7.72Hz,2H),7.83(dd,J=8.09, 4.41Hz,1H),8.75(s,1H),8.96(d,J=7.72Hz,1H),9.13(d,J=3.31Hz,1H);MS(ESI+)m/z345(M+H)+。
(実施例109)
N−{4−[4−メチル−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール}−アセトアミド
実施例10E由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例57A由来の生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例7b由来の生成物を実施例57A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.02(s,3H),2.34(s,3H),7.13−7.35(m,5H),7.46(d,J=8.46Hz,2H),7.87(dd,J=8.09, 4.41Hz,1H),8.80(s,1H),9.01(d,J=8.09Hz,1H),9.15(d,J=3.31Hz,1H),9.99(s,1H);MS(ESI+)m/z402(M+H)+。
(実施例110)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例6c由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.62Hz,6H),2.31(s,3H),3.29(t,J=6.89Hz,1H),6.70(d,J=8.82Hz,2H),7.01(d,J=8.09Hz,1H),7.17(d,J=8.82Hz,2H),7.13−7.22(m,2H),7.23(s,1H),7.87(d,J=8.82Hz,1H),8.79(s,1H),8.97(d,J=8.82Hz,1H),9.80(s,1H),11.42(s,1H);MS(ESI+)m/z403(M+H)+。
(実施例111)
2−クロロ−4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1.5mL)中の実施例110由来の生成物(50mg、0.124mmol)の溶液に、塩化スルフリル(0.01mL、0.124mmol)を室温で滴下して添加した。混合物をさらに30分間撹拌した後、真空下で濃縮し、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(19mg、28%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.6Hz,6H),2.34(s,3H),3.30(m,1H),6.82(d,J=8.5Hz,1H),7.08(dd,J=8.5, 2.2Hz,1H),7.17(m,1H),7.24(m,3H),8.74(s,1H),8.94(d,J=8.5Hz,1H),10.50(s,1H),11.42(bs,1H);MS(ESI+)m/z437(M+H)+。
(実施例112)
2,6−ジクロロ−4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1.5mL)中の実施例110由来の生成物(50mg、0.124mmol)の溶液に、塩化スルフリル(0.02mL、0.248mmol)を室温で滴下して添加した。混合物をさらに30分間撹拌した後、真空下で濃縮し、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(17mg、23%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.6Hz,6H),2.37(s,3H),3.28(m,1H),7.12(s,1H),7.28(m,2H),7.46(d,J=8.1Hz,1H),7.83(d,J=8.5Hz,1H),8.70(s,1H),8.88(d,J=8.8Hz,1H),10.38(s,1H),11.22(bs,1H);MS(ESI)+ m/z472(M+H)+。
(実施例113)
4−[4−ヒドロキシメチル−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例113A)
4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル
無水N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中の4−クロロ−3−ニトロ−安息香酸メチルエステル(4.0g、18.55mmol)の溶液を、4−メルカプトフェノール(2.34g、18.55mmol)及び炭酸セシウム(9.07g、27.83mmol)で、室温で23時間処理した。次に、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去し、残留物を水(100mL)中に入れ、pHを1NのHCl水溶液で3に調整した。水溶液を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、組み合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、回転式蒸発によって濃縮すると、N,N−ジメチルホルムアミドと夾雑したオレンジ色の油として生成物を得た(7.28g)。
(実施例113B)
3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−安息香酸メチルエステル
テトラヒドロフラン(75mL)、水(25mL)及びエタノール(75mL)中の、(モノDMF付加物としての)実施例113Aの生成物(7.25g、19.23mmol)及び鉄粉(5.37g、96.15mmol)の懸濁液を3時間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、混合物をセライトのパッドで濾過した後、エタノールで洗浄し、濾液を真空下で固体に濃縮した。次に、残留物を水(100mL)中に溶解し、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を塩水(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、白色の固体として表題化合物を得た(4.2g、79%)。
(実施例113C)
4−(2−アミノ−4−ヒドロキシメチル−フェニルスルファニル)−フェノール
テトラヒドロフラン(50mL)中の実施例113B由来の生成物(500mg、1.82mmol)に、水素化リチウムアルミニウムの溶液(THF中の1.0M、1.8mL、1.82mmol)を室温で滴下して添加した後、混合物を70℃に4時間加熱した。次に、水(25mL)を溶液に注意深く添加し、有機層を分離し、乾燥させ、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(295mg、66%)。
(実施例113D)
4−[4−ヒドロキシメチル−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例113C由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例113C由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(30mg、31%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=7.0Hz,6H),3.30(m,1H),4.50(s,2H),6.72(d,J=8.5Hz,2H),7.05(d,J=8.1Hz,1H),7.19(d,J=8.5Hz,2H),7.27(m,1H),7.35(s,1H),7.87(d,J=8.5Hz,1H),8.79(s,1H),8.98(m,1H),9.82(s,1H),11.43(bs,1H);MS(ESI+)m/z419(M+H)+。
(実施例114)
酢酸4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ベンジルエステル
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例113C由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例113C由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(12mg、11%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=6.6Hz,6H),2.05(s,3H),3.30(m,1H),5.07(s,2H),6.71(d,J=8.5Hz,2H),7.03(d,J=8.1Hz,1H),7.19(d,J=8.5Hz,2H),7.27(m,1H),7.40(m,1H),7.95(d,J=8.8Hz,1H),8.89(s,1H),9.02(d,J=8.8Hz,1H),9.75(bs,1H),11.79(bs,1H);MS(ESI+)m/z461(M+H)+。
(実施例115)
N−{4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例7b由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H),2.02(s,3H),2.33(s,3H),3.28(t,J=6.89Hz,1H),7.18(s,1H),7.20(d,J=8.46Hz,2H),7.28(s,1H),7.46(d,J=8.46Hz,2H),7.86(d,J=8.46Hz,1H),8.79(s,1H),8.93(d,J=8.82Hz,1H),9.99(s,1H),11.46(s,1H);MS(ESI+)m/z444(M+H)+。
(実施例116)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−フェニル]−アミン
(実施例116A)
1−(4−メトキシ−フェノキシ)−4−メチル−2−ニトロ−ベンゼン
ヒドロキノンの代わりに4−メトキシ−フェノールを用いる実施例122aの操作に従って、4−メトキシ−フェノールを1−フルオロ−4−メチル−2−ニトロベンゼンと反応させると、表題化合物を得た。
(実施例116B)
2−(4−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−フェニルアミン
実施例104A由来の生成物の代わりに実施例116A由来の生成物を用いる実施例104の操作に従って、実施例116A由来の生成物を還元すると、表題化合物を得た。
(実施例116C)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例116B由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例116B由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.33(d,J=6.99H,6H),2.33(s,3H),3.26(dt,J=13.74, 6.85Hz,1H),3.67(s,3H),6.77−6.96(m,5H),7.18(dd,J=8.46, 2.21Hz,1H),7.33(d,J=1.84Hz,1H),7.83(d,J=8.46Hz,1H),8.84(s,1H),8.91(d,J=8.82Hz,1H),11.33(s,1H);MS(ESI)+ m/z401(M+H)+。
(実施例117)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェノキシ]−フェノール
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例122b由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例122b由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.33(d,J=6.99H,6H),2.32(s,3H),3.27(t,J=6.89,1H),6.67(m,2H),6.75−6.85(m,3H),7.16(dd,J=8.46, 1.84Hz,1H),7.31(d,J=1.47Hz,1H),7.84(d,J=8.46Hz,1H),8.85(s,1H),8.94(d,J=8.46Hz,1H),9.28(s,1H);MS(ESI)+ m/z387(M+H)+。
(実施例118)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6bの操作に従って、実施例6a由来の生成物(5.0g、175mmol)を4−メトキシ−ベンゼンチオール(2.45g、175mmol)と18時間反応させると、1−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−4−メチル−2−ニトロ−ベンゼンを得、実施例5Iの操作に従って、SnClで還元すると、2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを得た。実施例36H由来の生成物の代わりに2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを用いる実施例36Iの操作を使用して、2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.62Hz,6H),2.33(s,3H),3.28(t,J=6.89Hz,1H),3.69(s,3H),6.81(d,J=9.19Hz,2H),7.06−7.20(m,2H),7.23(d,J=8.82Hz,2H),7.26(s,1H),7.85(d,J=8.46Hz,1H),8.76(s,1H),8.94(d,J=8.46Hz,1H),11.36(s,1H);MS(ESI)+ m/z417(M+H)+。
(実施例119)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
(実施例119A)
N’−(3−シアノ−6−シクロプロピル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例36Aから36Eに記載されている操作に従って、シクロプロピルメチルケトンを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例119B)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例5I由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、実施例5I由来の生成物を実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールで倍散することによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.05−1.19(m,4H),2.22−2.41(m,1H),2.35(s,3H),7.05−7.31(m,7H),7.37(s,1H),7.58(d,J=8.46Hz,1H),8.50(s,1H),8.65(d,J=8.46Hz,1H),10.21(s,1H);MS(ESI)+ m/z385(M+H)+。
(実施例120)
4−[2−(7−シクロプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、実施例6c由来の生成物を実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールで倍散することによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.05−1.22(m,J=1.84Hz,4H),2.24−2.39(m,1H),2.29(s,3H),6.73(d,J=8.82Hz,2H),6.91(d,J=8.09HZ,1H),7.04(dd,J=8.09, 1.47Hz,1H),7.17(d,J=8.82Hz,2H),7.25(s,1H),7.57(d,J=8.82Hz,1H),8.49(s,1H),8.71(d,J=8.46Hz,1H),9.74(s,1H),9.92(s,1H);MS(ESI)+ m/z401(M+H)+。
(実施例121)
N−{4−[2−(7−シクロプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、実施例7b由来の生成物を実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールで倍散することによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.13(d,J=6.25Hz,4H),2.02(s,3H),2.22−2.38(m,1H),2.31(s,3H),7.07(s,2H),7.20(d,J=8.82Hz,2H),7.30(s,1H),7.50(d,J=8.82Hz,2H),7.56(d,J=8.46Hz,1H),8.49(s,1H),8.68(d,J=8.82Hz,1H),9.99(s,2H);MS(ESI+)m/z442(M+H)+。
(実施例122)
4−[2−(7−シクロプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェノキシ]−フェノール
(実施例122a)
4−(4−メチル−2−ニトロフェノキシ)フェノール
DMF40mL中の、ヒドロキノン(3.2g、29.0mmol)及びKCO(8.0g、54.0mmol)の溶液を、1−フルオロ−4−メチル−2−ニトロベンゼン(3.0g、19.3mmol)とともに撹拌しながら100℃で24時間加熱した。室温に冷却し、EtOAcで希釈した。水で洗浄し、MgSO上で有機層を乾燥させた。濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得、5%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、オレンジ色の油を得た(1.89g、40%)。
(実施例122b)
4−(2−アミノ−4−メチルフェノキシ)フェノール
実施例5Iの操作に従って、実施例122a由来の生成物(1.89g、7.71mmol)をSnClで還元すると、白色の固体として表題化合物を得た(1.42g、86%)。
(実施例122c)
4−(2−(7−シクロプロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチルフェノキシ)フェノール
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例122b由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、実施例122b由来の生成物を実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールで倍散することによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.03−1.18(m,J=6.25Hz,4H),2.20−2.35(m,1H),2.30(s,3H),6.57−6.85(m,5H),7.03(dd,J=8.27, 1.65Hz,1H),7.36(d,J=1.84Hz,1H),7.52(d,J=8.46Hz,1H),8.50(s,1H),8.65(d,J=8.46Hz,1H),9.18(s,1H),9.70(s,1H);MS(ESI)+ m/z385(M+H)+。
(実施例123)
(7−シクロプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例116B由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、実施例116B由来の生成物を実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールで倍散することによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.02−1.20(m,J=6.25Hz,4H),2.21−2.37(m,1H),2.31(s,3H),3.66(s,3H),6.75−6.92(m,5H),7.06(dd,J=8.64, 0.92Hz,1H),7.37(s,1H),7.51(d,J=8.46HZ,1H),8.49(s,1H),8.63(d,J=8.82,1H),9.74(s,1H);MS(ESI)+ m/z399(M+H)+。
(実施例124)
(7−シクロプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例5Hの操作に従って、チオフェノールの代わりに4−フルオロチオフェノール(2.24g、17.53mmol)と実施例6a由来の生成物(5.00g、17.53mmol)を反応させると、1−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−4−メチル−2−ニトロ−ベンゼンを得、5%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製すると、固体を得た(3.39g、74%)。実施例5Iの操作に従って、1−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−4−メチル−2−ニトロ−ベンゼンをSnClで還元すると、2−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを得た。
実施例6c由来の生成物の代わりに2−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、2−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールによる倍散によって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.96−1.19(m,J=6.25Hz,4H),2.22−2.42(m,1H),2.33(s,3H),7.02−7.28(m,6H),7.33(s,1H),7.56(d,J=8.46Hz,1H),8.46(s,1H),8.66(d,J=8.09Hz,1H),10.03(s,1H);MS(ESI)+ m/z403(M+H)+。
(実施例125)
(7−シクロプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例119A由来の生成物を用いる実施例102の操作を使用して、2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミン(実施例118)を実施例119A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、メタノールによる倍散によって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.96−1.30(m,J=5.52Hz,4H),2.21−2.42(m,1H),2.31(s,3H),3.71(s,3H),6.85(d,J=8.82Hz,2H),6.99−7.12(m,2H),7.24(d,J=8.82Hz,2H),7.63(d,J=8.46Hz,1H),8.53(s,1H),8.72(d,J=8.46Hz,1H),10.33(s,1H);MS(ESI)+ m/z415(M+H)+。
(実施例126)
[2−(4−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例104B由来の生成物の代わりに実施例116B由来の生成物を用いる実施例104Cの操作を使用して、実施例116B由来の生成物を実施例10C由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.33(s,3H),2.72(s,3H),3.68(s,3H),6.80−6.95(m,5H),7.18(dd,J=8.46, 2.21Hz,1H),7.34(d,J=1.84Hz,1H),7.76(d,J=8.46Hz,1H),8.85(s,2H),11.32(s,1H)。
(実施例127)
4−[2−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例127A)
N’−(6−tert−ブチル−3−シアノ−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例36Aから36Eに記載されている操作に従って、3,3-ジメチル−2−ブタノンを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例127B)
4−[2−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用い、実施例276E由来の生成物の代わりに実施例127A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例6c由来の生成物を実施例127A由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(40mg、29%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.44(s,9H),2.31(s,3H),6.71(d,J=8.5Hz,2H),7.00(d,J=8.1Hz,1H),7.16(m,1H),7.18(d,J=8.8Hz,2H),7.23(s,1H),8.01(d,J=7.6Hz,1H),8.75(s,1H),8.97(d,J=8.8Hz,1H),9.79(s,1H),11.22(bs,1H);MS(ESI)+ m/z417(M+H)+。
(実施例128)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(7−プロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
メチルイソプロピルケトンの代わりに2−ペンタノンを用いる実施例36Aの操作を使用して、生成物を調製すると、中間体を得た後、実施例36Aから36Eの連続的な操作に従って前記中間体を反応させた。
(実施例128A)
N’−(3−シアノ−6−プロピル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
メチルイソプロピルケトンの代わりに2−ペンタノンを用いる実施例36Aの操作を使用して、生成物を調製すると、中間体を得た後、実施例36Aから36Eの連続的な操作に従って前記中間体を反応させた。
(実施例128B)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(7−プロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例5I由来の生成物(49mg、0.231mmol)及び実施例128A由来の生成物(50mg、0.231mmol)を酢酸(1mL)中に溶解し、130℃に1.5時間加熱した。室温に冷却した後、酢酸溶媒中に固体が現れ、濾過によって回収すると、酢酸塩として表題化合物を得た(68mg、62%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.94(t,J=7.4Hz,3H),1.79(m,2H),1.88(s,6H),2.35(s,3H),2.88(t,J=7.6Hz,2H),7.18(m,5H),7.23(m,2H),7.37(s,1H),7.51(d,J=8.1Hz,1H),8.48(s,1H),8.69(d,J=8.5Hz,1H);MS(ESI)+ m/z387(M+H)+。
(実施例129)
3−[4−メチル−2−(7−プロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例6bの操作に従って、実施例6a由来の生成物(10.14g、35.6mmol)を3−(4−メチル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール(4.48g、35.6mmol)と反応させると、3−(4−メチル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール(7.88g、85%)を得、実施例5Iの操作に従ってSnClで還元すると、3−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノールを得た。
3−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノール(49mg、0.231mmol)及び実施例128A由来の生成物(50mg、0.231mmol)を酢酸(1mL)中に溶解し、130℃に1.5時間加熱した。室温に冷却した後、酢酸溶媒中に固体が現れ、濾過によって回収すると、酢酸塩として表題化合物を得た(78mg、68%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.95(t,J=7.3Hz,3H),1.79(m,2H),1.88(s,6H),2.40(s,3H),2.88(t,J=7.6Hz,2H),6.57(m,3H),7.00(t,J=7.7Hz,1H),7.13(m,1H),7.26(d,J=7.7Hz,1H),7.38(s,1H),7.51(d,J=8.5Hz,1),8.50(s,1H),8.70(d,J=8.5Hz,1H);MS(ESI)+ m/z403(M+H)+。
(実施例130)
N−{4−[4−メチル−2−(7−プロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例5I由来の生成物(49mg、0.231mmol)及び実施例128A由来の生成物(50mg、0.231mmol)を酢酸(1mL)中に溶解し、130℃に1.5時間加熱した。室温に冷却し、真空下で酢酸溶媒を除去した後、メタノール(3mL)を油に添加して固体を形成し、メタノールで倍散すると、表題化合物を得た(80mg、78%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.95(t,J=7.4Hz,3H),1.89(m,2H),2.02(s,3H),2.32(s,3H),2.89(t,J=7.5Hz,2H),7.06(s,2H),7.21(t,J=8.5Hz,2H),7.30(s,1H),7.50(d,J=8.8Hz,2H),7.52(m,1H),8.52(s,1H),8.74(d,J=7.7Hz,1H),10.00(s,1H);MS(ESI)+ m/z444(M+H)+。
(実施例131)
4−[4−メチル−2−(7−プロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例6c由来の生成物(49mg、0.231mmol)及び実施例128A由来の生成物(50mg、0.231mmol)を酢酸(1mL)中に溶解し、130℃に1.5時間加熱した。室温に冷却した後、酢酸溶媒中に固体が現れ、濾過によって回収すると、酢酸塩として表題化合物を得た(77mg、68%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.96(t,J=7.4Hz,3H),1.80(m,2H),1.88(s,6H),2.40(s,3H),2.90(t,J=7.6Hz,2H),6.74(d,J=8.5Hz,2H),6.90(d,J=8.1Hz,1H),7.03(m,1H),7.18(d,J=8.8Hz,2H),7.22(s,1H),7.54(d,J=8.1Hz,1H),8.53(s,1H),8.78(d,J=8.5Hz,1H);MS(ESI)+ m/z403(M+H)+。
(実施例132)
N−{4−[5−ヒドロキシ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
DMF(10mL)中の、2−メチル−4−ニトロ−5−クロロフェノール(1.5g、8.0mmol)、4−アセトアミドチオフェノール(1.6g、8.8mmol)及び炭酸セシウム(5.74g、17.6mmol)の混合物を100℃で2.5時間加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機層を水及び10%塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、真空下で溶媒を除去すると、固体としてN−[4−(5−ヒドロキシ−4−メチル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミドを残した(2.5g、81%)。メタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(10mL)及び水(5mL)溶液中の、N−[4−(5−ヒドロキシ−4−メチル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミド(2.5g、6.45mmol)、鉄粉(1.79g、32mmol)及び塩化アンモニウム(0.514g、9.6mmol)の溶液を1.5時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を10%塩化ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、N−[4−(2−アミノ−5−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミド(1.7g、91%)を得た。
実施例36H由来の生成物の代わりにN−[4−(2−アミノ−5−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミドを用いる実施例36I由来の操作を使用して、N−[4−(2−アミノ−5−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−アセトアミドを実施例36E由来の生成物と反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H),2.03(s,3H),2.11(s,3H),3.27(s,1H),6.63(s,1H),7.12(s,1H),7.25(d,J=8.82Hz,2H),7.51(d,J=8.82Hz,2H),7.85(d,J=8.46Hz,1H),8.80(s,1H),8.94(d,J=8.46Hz,1H),9.75(s,1H),10.02(s,1H),11.36(s,1H);MS(ESI)+ m/z460(M+H)+。
(実施例133)
−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−N−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−4,N−ジメチル−ベンゼン−1,2−ジアミン
(実施例133A)
(4−ベンジルオキシ−フェニル)−(4−メチル−2−ニトロ−フェニル)−アミン
4−メチル−2−ニトロアニリン(1.006g、6.612mmol)、4−ベンジルオキシブロモベンゼン(5.794g、22.02mmol)、ヨウ化銅(62.9mg、0.3306mmol)、炭酸カリウム(0.914g、6.612mmol)及び無水o−キシレン(18mL)の混合物を150℃で24時間加熱した。ヨウ化銅(30mg)をさらに添加し、160℃でさらに6時間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。溶離剤として1:1の塩化メチレン/ヘキサンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、赤色の油として表題化合物を生じ、ゆっくりと結晶化した(1.23g、56%)。
(実施例133B)
(4−ベンジルオキシ−フェニル)−メチル−(4−メチル−2−ニトロ−フェニル)−アミン
無水N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の実施例133A由来の生成物(229.4mg、0.6861mmol)の溶液を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の水素化ナトリウムの懸濁液(ミネラルオイル中の60%分散液、55mg、1.372mmol)へ室温で窒素大気下で添加した。反応物を室温で1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.171mL、2.744mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。残留物を水(30mL)中に入れ、塩化メチレン(50mL)で抽出した。有機相を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で回転式蒸発によって濃縮すると、えび茶色の固体として表題化合物を生じた(239mg、100%)。
(実施例133C)
(4−ベンジルオキシ−フェニル)−メチル−(4−メチル−2−アミノ−フェニル)−アミン
水(1mL)及びエタノール(2mL)中の、実施例133B由来の生成物(129.4mg、0.3714mmol)、鉄粉(128mg、2.284mmol)、塩化アンモニウム(130mg、2.433mmol)の混合物を窒素大気下で70℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空濾過し、残留物をメタノールで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、トルエン(50mL)と共沸混合した。溶離剤として塩化メチレンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、ワックス状の固体として表題化合物を得た(85mg、72%)。
(実施例133D)
−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−N−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−4,N−ジメチル−ベンゼン−1,2−ジアミン
酢酸(1mL)中の、実施例36E由来の生成物(28mg、0.1297mmol)及び実施例133C由来の生成物(41.3mg、0.1297mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(50mL)で希釈し、真空下で回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を乾燥させた後、溶離剤として20%酢酸エチル/塩化メチレンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の固体として表題化合物を生じた(35mg、55%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.27(d,J=6.62Hz,6H),2.34(s,3H),3.08(s,3H),3.06−3.22(m,1H),4.79(s,2H),6.50(d,J=9.19Hz,2H),6.60(d,J=8.82Hz,2H),7.05−7.17(m,2H),7.25−7.37(m,5H),7.41(d,J=8.46Hz,1H),7.47(s,1H),8.42(d,J=8.46Hz,1H),8.52(s,1H),9.33(s,1H);MS(DCI/NH)m/z490(M+H)
(実施例134)
(2−ベンジル−5−メチル−フェニル)−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例134A)
2−ベンジル−5−メチル−フェニルアミン
シリンジを介して、塩化アルミニウム(534mg、4.005mmol)を含有するフラスコにテトラヒドロフラン中の水素化リチウムアルミニウムの溶液(1.0M、2.54mL、2.54mmol)を、窒素大気下で0℃の槽中で冷却した。混合物を5分間冷却した後、テトラヒドロフラン(4mL)中の2−アミノ−4−メチルベンゾフェノン(200mg、0.9467mmol)の溶液を0℃でゆっくりと滴下して添加した。次に、反応物を50℃で30分間加熱した。反応物を室温に冷却し、湿性エチルエーテル(5mL)を添加した。反応物を水(20mL)中に注意深く注ぎ、エチルエーテル(2×50mL)で抽出した。組み合わせたエーテル抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で回転式蒸発によって濃縮した。溶離剤として40:60のヘキサン/塩化メチレンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、油として表題化合物を得た(94mg、50%)。
(実施例134B)
(2−ベンジル−5−メチル−フェニル)−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例36E由来の生成物(34.6mg、0.160mmol)及び実施例134A由来の生成物(31.6mg、0.160mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(50mL)で希釈し、真空下で回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を乾燥させた後、溶離剤として2%メタノール/塩化メチレンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、明黄色の固体として表題化合物を得た(50mg、85%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.32(d,J=6.99Hz,6H) 2.30(s,3H) 3.12−3.28(m,1H) 3.87(s,2H) 6.95−7.20(m,8H) 7.57(s,1H) 8.47(s,1H) 8.74(d,J=8.46Hz,1H) 9.81(s,1H);MS(DCI/NH)m/z369(M+H)
(実施例135)
(7−シクロヘキシル−ピリド[5,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
(実施例135A)
N’−(3−シアノ−6−シクロヘキシル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例36Aから36Eに記載されている操作に従って、1−シクロヘキシル−エタノンを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例135B)
(7−シクロヘキシル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
酢酸(4mL)中の実施例135A由来の生成物(56.0mg、0.2322mmol)の溶液に、実施例5I由来の生成物(50.0mg、0.2322mmol)を添加し、あらかじめ130℃に加熱しておいた油槽中で混合物を15分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、20%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.38−1.51(m,2H),1.57−1.69(m,2H),1.70−1.80(m,2H),1.80−1.99(m,6H),2.33−2.40(m,3H),7.12−7.17(m,1H),7.12−7.26(m,3H),7.30−7.33(m,1H),7.33−7.38(m,2H),8.68−8.75(m,1H),8.82−8.90(m,1H);MS(DCI/NH3)m/z427(M+H)+。
(実施例136)
4−[2−(7−シクロヘキシル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例135A由来の生成物を実施例6c由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、20%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.38−1.52(m,2H),1.55−1.80(m,3H),1.80−1.91(m,2H),1.91−2.03(m,3H),2.30(s,3H),3.26−3.47(m,1H),6.66−6.74(m,2H),6.74−6.81(m,1H),6.96−7.03(m,1H),7.10−7.14(m,1H),7.14−7.21(m,3H),7.21−7.26(m,1H),8.72−8.80(m,1H),8.90−8.97(m,1H),9.78(s,1H);MS(DCI/NH3)m/z443(M+H)+。
(実施例137)
N−{4−[2−(7−シクロヘキシル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例135A由来の生成物を実施例7b由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(21mg、25%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.28−1.52(m,3H),1.53−1.79(m,3H),1.79−1.97(m,4H),2.02(s,3H),2.32(s,3H),2.79−2.94(m,1H),7.03−7.12(m,1H),7.20(d,J=8.46Hz,2H),7.31(s,1H),7.50(d,J=8.82Hz,2H),7.56(d,J=8.46Hz,1H),8.54(s,1H),8.76(d,J=8.82Hz,1H),9.99(s,2H);MS(DCI/NH3)m/z484(M+H)+。
(実施例138)
N−{4−[2−(7−シクロブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
(実施例138A)
N’−(3−シアノ−6−シクロブチル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例36Aから36Eに記載されている操作に従って、1−シクロブチル−エタノンを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例138B)
N−{4−[2−(7−シクロブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例138A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例138A由来の生成物を実施例7b由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(30mg、36%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:0.86(t,J=7.02Hz,1H),1.86−1.98(m,1H),2.02(s,3H),2.06−2.18(m,1H),2.34(s,3H),2.37−2.47(m,4H),3.80−4.02(m,1H),7.13−7.25(m,4H),7.29(s,1H),7.45(d,J=8.54Hz,2H),7.78(d,J=8.54Hz,1H),8.80(s,1H),8.92(d,J=8.54Hz,1H),9.98(s,1H);MS(DCI/NH4)m/z456(M+H)+。
(実施例139)
4−[2−(7−シクロブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例138A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例138A由来の生成物を実施例6c由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(30mg、33%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.85−2.01(m,1H),2.03−2.24(m,1H),2.31(s,3H),2.36−2.46(m,4H),3.81−4.13(m,2H),6.70(d,J=8.46Hz,2H),7.02(d,J=8.09Hz,1H),7.17(d,J=8.46Hz,3H),7.24(s,1H),7.82(d,J=8.46Hz,1H),8.82(s,1H),8.97(d,J=8.46Hz,1H),9.72−9.93(m,1H);MS(DCI/NH)m/z415(M+H)+。
(実施例140)
(7−sec−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
(実施例140A)
N’−(6−sec−ブチル−3−シアノ−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例36Aから36Eに記載されている操作に従って、3−メチル−ペンタン−2−オンを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例140B)
(7−sec−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例135A由来の生成物の代わりに実施例140A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例140A由来の生成物を実施例5I由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.83(t,J=7.35Hz,3H),1.32(d,J=6.99Hz,3H),1.59−1.75(m,1H),1.75−1.95(m,1H),2.37(s,3H),2.95−3.12(m,2H),7.11−7.22(m,5H),7.25(d,J=6.62Hz,1H),7.31−7.46(m,2H),7.81(d,J=8.82Hz,1H),8.76(s,1H),8.91(d,J=8.46Hz,1H);MS(DCI/NH)M/Z401(M+H)+。
(実施例141)
N−{4−[2−(7−sec−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例140A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例140A由来の生成物を実施例7b由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(37mg、45%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:0.84(t,J=7.32Hz,3H),1.33(d,J=6.71Hz,3H),1.62−1.76(m,1H),1.77−1.91(m,1H),2.34(s,3H),2.49(s,3H),2.96−3.14(m,1H),7.11−7.25(m,4H),7.28(s,1H),7.46(d,J=9.16Hz,2H),7.83(d,J=8.54Hz,1H),8.79(s,1H),8.94(d,J=7.93Hz,1H),9.97(s,1H),11.31−11.69(m,1H);MS(DCI/NH)m/z458(M+H)+。
(実施例142)
N−(4−{4−メチル−2−[7−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニルスルファニル}−フェニル)−アセトアミド
(実施例142A)
N’−[3−シアノ−6−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−2−イル]−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例36Aから36Eに記載されている操作に従って、1−(1−メチル−シクロプロピル)−エタノンを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例142B)
N−(4−{4−メチル−2−[7−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニルスルファニル}−フェニル)−アセトアミド
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例142A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例142A由来の生成物を実施例7b由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(30mg、50%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.79−0.91(m,1H),1.08−1.19(m,2H),1.19−1.30(m,1H),1.37−1.50(m,2H),1.61(s,3H),2.02(s,1H),2.33(s,3H),7.10−7.24(m,4H),7.28(s,1H),7.45(d,J=8.82Hz,2H),7.85(d,J=8.46Hz,1H),8.78(s,1H),8.89(d,J=9.19Hz,1H),9.99(s,1H);MS(DCI/NH)m/z456(M+H)+。
(実施例143)
4−{4−メチル−2−[7−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニルスルファニル}−フェノール
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例142A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例142A由来の生成物を実施例6c由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、37%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.77−0.91(m,1H),1.07−1.18(m,2H),1.38−1.52(m,2H),1.61(s,3H),2.32(s,3H),6.70(d,J=8.46Hz,2H),7.02(d,J=8.09Hz,1H),7.10−7.21(m,J=8.46Hz,3H),7.23(s,1H),7.86(d,J=8.82Hz,1H),8.78(s,1H),8.93(d,J=8.82Hz,1H),9.82(s,1H);MS(DCI/NH)m/z415(M+H)+。
(実施例144)
3−{4−メチル−2−[7−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニルスルファニル}−フェノール
実施例5I由来の生成物の代わりに3−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノールを用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例142A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例142A由来の生成物を3−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノール(実施例129)と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、37%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.77−0.92(m,1H),1.35−1.48(m,2H),1.60(s,3H),2.36(s,3H),6.41−6.68(m,3H),6.90−7.05(m,1H),7.23(d,J=6.62Hz,1H),7.29−7.42(m,2H),7.77(d,J=9.56Hz,1H),8.68(s,1H),8.82(d,J=7.72Hz,1H),9.52(s,1H);MS(DCI/NH)m/z415(M+H)+。
(実施例145)
(7−エチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
(実施例145A)
N’−(3−シアノ−6−エチル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
無水テトラヒドロフラン(50mL)中の実施例10B由来の生成物(0.942g、5.0mmol)の溶液を窒素大気下で−78℃に冷却した。この溶液に、リチウムジイソプロピルアミドの溶液(トルエン/ヘキサン/ヘプタン中の2.0M溶液3.0mL、6.0mmol、1.2当量)をゆっくりと滴下して添加した。添加が完了した後、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した後、ヨウ化メチル(1.42g、10.0mmol、2.0当量)を滴下して添加した。反応混合物を−78℃でさらに1.5時間撹拌し、この間に全ての固体が溶解した。次に、反応フラスコを冷却槽から取り外し、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)及び水(25mL)を添加した。反応混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。3:2のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(0.87g、86%収率)。
(実施例145B)
(7−エチル−ピリド[5,3−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例135A由来の生成物の代わりに実施例145A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例145A由来の生成物を実施例5I由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、33%)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(t,J=7.93Hz,3H),2.35(s,3H),3.01(q,J=7.93Hz,2H),7.09−7.29(m,6H),7.36(s,1H),7.78(d,J=8.54Hz,1H),8.75(s,1H),8.88(d,J=8.54Hz,1H);MS(DCI/NH)m/z373(M+H)+。
(実施例146)
N−{4−[2−(7−エチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例5I由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例135A由来の生成物の代わりに実施例145A由来の生成物を用いる実施例135Bの操作に従って、実施例145A由来の生成物を実施例7b由来の生成物と反応させると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、29%収率)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(m,3H),2.37(s,3H),3.01(q,J=7.93Hz,2H),7.12−7.28(m,5H),7.35(s,1H),7.36(s,1H),7.78(d,J=8.54Hz,1H),8.75(s,1H),8.88(d,J=8.54Hz,1H);MS(DCI/NH)m/z430(M+H)+。
(実施例147)
4−[4−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
(実施例147A)
4−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−3−ニトロ−ベンズアルデヒド
無水ピリジン(10mL)中の、4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド(1.00g、5.389mmol)、4−(ベンジルオキシ)フェノール(1.187g、5.928mmol)及び炭酸カリウム(0.744g、5.389mmol)の混合物を、窒素大気下で30分間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。残留物を酢酸エチル(100mL)中に入れ、1N塩酸水溶液(2×50mL)、水(50mL)及び塩水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。溶離剤として塩化メチレンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の固体として表題化合物を得た(1.625g、86%)。
(実施例147B)
2−[4−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−3−ニトロ−フェニル]−6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール
水(0.4mL)を含有するN,N−ジメチルホルムアミド(12mL)中の4−ブロモ−1,2−ベンゼンジアミン(214mg、1.145mmol)の溶液を、実施例147Aの生成物(400mg、1.145mmol)及びオキソン(458mg、0.7443mmol)で処理し、反応物を室温で30分間撹拌した。次に、水(40mL)を添加し、反応物を10分間撹拌した。混合物を真空濾過し、固体を水で洗浄した後、真空下で乾燥した。溶離剤として3%から4%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の固体として表題化合物を得た(305mg、51%)。
(実施例147C)
2−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニルアミン
水(5mL)及びエタノール(10mL)中の、実施例147Bの生成物(374mg、0.723mmol)、鉄粉(248mg、4.45mmol)及び塩化アンモニウム(253mg、4.74mmol)を80℃で45分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2×50mL)及び塩水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下での回転式蒸発によって濃縮すると、金色の固体として表題化合物を得た(327mg、93%)。
(実施例147D)
[2−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(2mL)中の、実施例36E由来の生成物(26.7mg、0.123mmol)及び実施例147Cの生成物(60mg、0.123mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(50mL)で希釈し、真空下で回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を真空下で乾燥させた後、溶離剤として3%メタノール/塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、オフホワイト色の固体として表題化合物を得た(59mg、73%)。
(実施例147E
4−[4−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
トリフルオロ酢酸(5mL)中の、実施例147D由来の生成物(38.8mg、0.059mmol)及びペンタメチルベンゼン(87mg、0.5901mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去し、塩化メチレン/ヘキサン(2×)で共蒸発させた。得られた固体をヘキサンで倍散し(3×)、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(22mg、47%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=6.99Hz,6H),3.20−3.39(m,1H),6.78(d,J=8.82Hz,2H),6.95(d,J=9.19Hz,2H),7.02(d,J=8.82Hz,1H),7.36(dd,J=8.64, 2.02Hz,1H),7.55(d,J=8.46Hz,1H),7.78(d,J=1.47Hz,1H),7.91(d,J=8.82Hz,1H),8.11(dd,J=8.64, 2.02Hz,1H),8.35(d,J=1.84Hz,1H),8.94(s,1H),9.03(d,J=8.82Hz,1H),9.46(br s,1H),11.63(br s,1H);MS(APCI+)m/z567/569(M+H)
(実施例148)
4−[4−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
実施例36E由来の生成物の代わりに実施例10B由来の生成物を用いる実施例147Dに記載されている操作を使用して、実施例147C由来の生成物を実施例10B由来の生成物と反応させると、[2−(4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミンを得、実施例147Eに記載されている操作に従って脱ベンジル化すると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.74(s,3H),6.77(d,J=9.19Hz,2H),6.95(d,J=8.82Hz,2H),7.01(d,J=8.82Hz,1H),7.35(dd,J=8.46, 1.84Hz,1H),7.54(d,J=8.82Hz,1H),7.74−7.85(m,2H),8.10(dd,J=8.82, 2.21Hz,1H),8.36(d,J=2.21Hz,1H),8.90(s,1H),8.95(d,J=8.46Hz,1H),9.45(bs,1H),11.35(bs,1H);MS(ESI+)m/z539/541(M+H)+。
(実施例149)
4−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−N−(4−ブロモ−フェニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミド
(実施例149A)
N−(4−ブロモ−フェニル)−4−クロロ−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
酢酸(20mL)中の塩化4−クロロ−3−ニトロベンゼンスルホニル(2.561g、10mmol)の溶液を、4−ブロモアニリン(1.72g、10mmol)及び無水酢酸ナトリウム(1.23g、15mmol)で処理した後、100℃で30分間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって酢酸を除去した。残留物を酢酸エチル(100mL)中に入れ、水(2×25mL)及び塩水(25mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで油を共蒸発させた。溶離剤として塩化メチレン後に5%酢酸エチル/塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の固体として表題化合物を得た(2.038g、52%)。
(実施例149B)
4−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−N−(4−ブロモ−フェニル)−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
無水エタノール(9mL)中の、実施例149Aの生成物(500mg、1.277mmol)、4−アミノチオフェノール(240mg、1.915mmol)及び無水酢酸ナトリウム(524mg、6.384mmol)の混合物を、窒素大気下で1時間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によってエタノールを除去した。残留物を酢酸エチル(100mL)中に入れ、水(2×50mL)及び塩水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで油を共蒸発させると、オレンジ色の気泡として表題化合物を得た(613mg、100%)。
(実施例149C)
{4−[4−(4−ブロモ−フェニルスルファモイル)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
無水1,4−ジオキサン中の実施例149Bの生成物(613mg、1.277mmol)の溶液を、二炭酸ジ−tert−ブチル(418mg、1.92mmol)によって室温で処理した後、反応物を窒素大気下で3時間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(500mg)をさらに添加し、反応物を17時間還流した。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。溶離剤として3%酢酸エチル/塩化メチレンの勾配を用いたシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、黄色の固体として表題化合物を得た(512mg、69%)。
(実施例149D)
{4−[2−アミノ−4−(4−ブロモ−フェニルスルファモイル)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
水(4mL)及びエタノール(8mL)中の、実施例149Cの生成物(510mg、0.879mmol)、鉄粉(302mg、5.40mmol)及び塩化アンモニウム(308mg、5.76mmol)を80℃で40分間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2×50mL)及び塩水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下での回転式蒸発によって濃縮すると、白色の気泡として表題化合物を得た(436mg、90%)。
(実施例149E)
{4−[4−(4−ブロモ−フェニルスルファモイル)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
酢酸(4mL)中の、実施例36E由来の生成物(59mg、0.2725mmol)及び実施例149D由来の生成物(150mg、0.2725mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で25分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(100mL)で希釈し、真空下で回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を真空下で乾燥させた後、溶離剤として4%メタノール/塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、黄褐色の固体として表題化合物を得た(67mg、34%)。
(実施例149F)
4−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−N−(4−ブロモ−フェニル)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミド
塩化メチレン(2mL)中のトリフルオロ酢酸(2mL)で実施例149E由来の生成物(44mg、0.061mmol)を、室温で30分間処理した。真空下での回転式蒸発によって溶媒を除去し、残留油を高真空下で乾燥させた。溶離剤として5%メタノール/塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(25mg、48%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.62Hz,6H),3.13−3.38(m,1H),6.63(d,J=8.46Hz,2H),6.87(d,J=7.72Hz,1H),7.01−7.09(d,J=8.82Hz,2H),7.12(d,J=8.46Hz,2H),7.44(d,J=8.82Hz,2H),7.61(dd,J=7.72, 1.47Hz,1H),7.71(s,1H),7.81(dd,J=6.62, 1.47Hz,1H),8.66−8.80(m,1H),8.90(d,J=6.99Hz,1H),10.55(s,1H);MS(ESI+)m/z621/623(M+H)
(実施例150)
4−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−N−(4−ブロモ−フェニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ベンゼンスルホンアミド
実施例36E由来の生成物の代わりに実施例10B由来の生成物を用いる実施例149Eの操作を使用して、実施例149D由来の生成物を実施例10B由来の生成物と反応させると、{4−[4−(4−ブロモ−フェニルスルファモイル)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得、実施例149Fに記載されている操作の後にシリカゲルクロマトグラフィーに従って脱保護すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.74(s,3H),6.64(d,J=8.46Hz,2H),6.89(d,J=8.09Hz,1H),7.05(d,J=9.19Hz,2H),7.12(d,J=8.82,2H),7.44(d,J=8.82Hz,2H),7.63(dd,J=7.72, 0.74Hz,1H),7.74(s,1H),7.79(dd,J=7.72, 1.10Hz,1H),8.70-8.83(m,1H),8.88(d,J=8.09Hz,1H),10.55(s,1H);MS(ESI+)m/z593/505(M+H)+。
(実施例151)
4−[4−クロロ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
(実施例151A)
4−(4−クロロ−2−ニトロ−フェノキシ)−フェノール
無水ジメチルスルホキシド(7mL)中の、ヒドロキノン(1.21g、0.011mol)及び水酸化カリウム(0.894g、0.0159mol)の溶液を、窒素大気下で120℃で30分間加熱した。ジメチルスルホキシド(3mL)中の2,5−ジクロロニトロベンゼン(1.90g、0.0099mol)の溶液を120℃で30分間かけて滴下して添加した後、反応物を同一温度で1時間撹拌した。次に、反応物を氷槽中で冷却し、氷水30mL中に注いだ。混合物を濃塩酸でpH1に酸性化し、エチルエーテル(2×50mL)で抽出した。組み合わせたエーテル抽出物を水(3×150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で回転式蒸発によって濃縮した。溶離剤として塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、黄褐色の固体として生成物を得た(1.34g、51%)。
(実施例151B)
4−(2−アミノ−4−クロロ−フェノキシ)−フェノール
酢酸(10mL)及びエタノール(10mL)中の、実施例151Aの生成物(400mg、1.506mmol)及び鉄粉(336mg、6.02mmol)の混合物を窒素大気下で25分間還流加熱した。反応物を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、pHが6になるまで炭酸ナトリウム固体で処理した。酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機物を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で回転式蒸発によって濃縮した。得られた油を塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させると、黄褐色の固体として表題化合物を得た(355mg、100%)。
(実施例151C)
4−[4−クロロ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
酢酸(2mL)中の、実施例36E由来の生成物(38mg、0.177mmol)及び実施例151B由来の生成物(42mg、0.177mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で1.5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(100mL)で希釈し、真空下で回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を高真空下で乾燥させた後、40%酢酸エチル/塩化メチレンで倍散することによって精製すると、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(49mg、65%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.31(d,J=6.99Hz,6H),3.10−3.29(m,1H),6.70(d,J=8.82Hz,2H),6.76−6.90(m,3H),7.24(dd,J=8.64, 2.39Hz,1H),7.55(d,J=8.82Hz,1H),7.71(bs,1H),8.59(bs,1H),8.73(d,J=8.09Hz,1H),9.31(bs,1H),9.89(bs,1H);MS(DCI/NH)m/z407(M+H)+。
(実施例152)
4−(4−ヒドロキシ−フェノキシ)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ベンゾニトリル
(実施例152A)
4−(4−ヒドロキシ−フェノキシ)−3−ニトロ−ベンゾニトリル
無水ジメチルスルホキシド(8mL)中の、ヒドロキノン(1.21g、0.011mol)及び水酸化カリウム(0.894g、0.0159mol)の溶液を、窒素大気下で90℃で30分間加熱した。ジメチルスルホキシド(8mL)中の4−クロロ−3−ニトロベンゾニトリル(1.806g、0.0099mol)の溶液を90℃で30分間かけて滴下して添加した後、反応物を同一温度で1時間撹拌した。次に、反応物を氷槽中で冷却し、氷水30mL中に注いだ。混合物を濃塩酸でpH3に酸性化し、エチルエーテル(3×100mL)で抽出した。組み合わせたエーテル抽出物を水(3×150mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で回転式蒸発によって濃縮した。溶離剤として4%酢酸エチル/塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、オレンジ色の固体として生成物を得た(0.984g、39%)。
(実施例152B)
3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェノキシ)−ベンゾニトリル
水素(1気圧、バルーン)及び10%パラジウム活性炭(50mg)を有するメタノール(20mL)中で、実施例152Aの生成物(500mg、1.952mmol)を30分間水素化した。0.45μのPTFEメンブレンで反応物を真空濾過し、触媒をメタノールで洗浄した。真空下での回転式蒸発によって濾液を濃縮すると、ピンク色がかったベージュ色の固体として表題化合物を得た(437mg、99%)。
(実施例152C)
4−(4−ヒドロキシ−フェノキシ)−3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ベンゾニトリル
酢酸(2mL)中の、実施例36E由来の生成物(41mg、0.1896mmol)及び実施例152B由来の生成物(42.9mg、0.1896mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で1.5時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(100mL)で希釈し、真空下で回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を高真空下で乾燥させた。溶離剤として30%酢酸エチル/塩化メチレンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、白色の固体として表題化合物を得た(16mg、21%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.31(d,J=6.99Hz,6H),3.11−3.28(m,1H),6.77(d,J=8.82Hz,2H),6.85(d,J=8.46Hz,1H),6.93(d,J=8.46Hz,2H),7.64(dd,J=17.28, 8.46Hz,2H),8.12(s,1H),8.66(s,1H),8.81(d,J=8.09Hz,1H),9.47(s,1H),9.99(s,1H);MS(DCI/NH)m/z398(M+H)+。
(実施例153)
(5−ブロモ−2−フェノキシ−フェニル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例57D由来の生成物の代わりに5−ブロモ−2−フェノキシベンゼンアミンを用いる実施例57Eに記載されている操作を使用して、5−ブロモ−2−フェノキシベンゼンアミンを実施例57A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:6.94−7.03(m,J=8.09, 5.88Hz,3H),7.07(t,J=7.35Hz,1H),7.24−7.36(m,2H),7.54(dd,J=8.82, 2.21Hz,1H),7.77(dd,J=8.46, 4.41Hz,1H),7.83(d,J=2.21Hz,1H),8.82(s,1H),8.89(d,J=7.35Hz,1H),9.10(d,J=2.57Hz,1H);MS(ESI)+ m/z394(M+2)+。
(実施例154)
(5−クロロ−2−フェノキシ−フェニル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例57D由来の生成物の代わりに5−クロロ−2−フェノキシ−フェニルアミンを用いる実施例57Eに記載されている操作を使用して、5−クロロ−2−フェノキシ−フェニルアミンを実施例57A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:6.97(d,J=7.72Hz,2H),7.00−7.11(m,2H),7.24−7.34(m,J=8.09, 8.09Hz,2H),7.41(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H),7.69−7.77(m,2H),8.77(s,1H),8.85(d,J=8.46Hz,1H),9.08(d,J=3.31Hz,1H);MS(ESI)+ m/z349(M+H)+。
(実施例155)
1−{3−[4−クロロ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェニル}−エタノール
実施例152B由来の生成物の代わりに1−[4−(2−アミノ−4−クロロ−フェノキシ)−フェニル]−エタノールを用いる実施例152Cの操作に従って、1−[4−(2−アミノ−4−クロロ−フェノキシ)−フェニル]−エタノールを実施例36E由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.16(d,J=6.62Hz,3H),1.31(d,J=6.99Hz,6H),3.17−3.28(m,1H),4.60(q,1H),6.81(m,1H),6.94(s,1H),7.01(d,J=7.72Hz,1H),7.06(d,J=8.82Hz,1H),7.23(t,J=7.91Hz,1H),7.43(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H),7.72(m,1H),7.76(s,1H),8.79(s,1H),8.82(s,1H);MS(ESI−) m/z433(M−H)−。
(実施例156)
4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例156A)
4−アミノ−2−エチルスルファニル−ピリミジン−5−カルボニトリル
エタノール(20mL)中の、臭化水素酸2−エチル−2−チオプソイド尿素(1.52g、8.19mmol)、(エトキシメチレン)マロノニトリル(1.0g、8.19mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.57mL、20.05mmol)の溶液を、室温で3.5時間撹拌した。得られた固体を回収し、エタノールで洗浄し、真空下で乾燥させると、明黄色の固体として表題化合物を得た(580mg、39%)。
(実施例156B)
N’−(5−シアノ−2−エチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
トルエン(10mL)中の、実施例156A由来の生成物(200mg、1.11mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.15mL、1.11mmol)の溶液を2.5時間還流した。室温に冷却した後、溶液を真空下で濃縮すると、無色の固体として表題化合物を得た(260mg、100%)。
(実施例156C)
4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(2mL)中の、実施例6c由来の生成物(54mg、0.234mmol)及び実施例156B由来の生成物(50mg、0.213mmol)の溶液を130℃で1.5時間加熱した。次に、溶液を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(51mg、45%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.38(t,J=7.4Hz,3H),2.30(s,3H),3.23(q,J=7.3Hz,2H),6.72(d,J=8.8Hz,2H),6.98(d,J=8.1Hz,1H),7.10(m,1H),7.18(d,J=8.7Hz,2H),7.21(s,1H),8.62(s,1H),9.70(s,1H),9.78(bs,1H),10.85(s,1H);MS(ESI)+ m/z422(M+H)+。
(実施例157)
(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[5−メチル−2−(4−フェノキシ−フェニルスルファニル)−フェニル]−アミン
(実施例157a)
5−メチル−2−(4−フェノキシ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン
フェニルボロン酸(0.701g、5.74mmol)、酢酸銅(II)(0.659g、3.83mmol)及びトリエチルアミン(0.387g、3.83mmol)とともに、CHCl中に実施例6c由来の生成物(0.500g、1.91mmol)を溶解した。室温で48時間撹拌し、このとき各試薬の2以上の等価物を添加した。室温でさらに16時間撹拌し、このとき各試薬のさらに2当量を添加した。室温でさらに16時間撹拌した。反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、粗生成物を得、20%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した(0.100g、15%)。実施例5Iの操作に従って、生成物をSnClで還元すると、表題化合物を得た(90mg、98%)。
(実施例157b)
7−(エチルチオ)−N−(5−メチル−2−(4−フェノキシフェニルチオ)フェニル)ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例157a由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例156B由来の生成物及び実施例157a由来の生成物の溶液を反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(16mg、21%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.37(t,J=7.35Hz,3H),2.34(s,3H),3.22(q,J=7.35Hz,2H),6.82(m,2H),6.93(m,2H),7.29(m,8H),8.57(s,1H),9.64(s,1H),10.66(s,1H);MS(ESI+)m/z498(M+H)+。
(実施例158)
4−[4−メチル−2−(7−ピペリジン−1−イル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
ピペリジン(1mL)中の実施例156C由来の生成物(42mg、0.1mmol)の溶液を180℃で2時間電子レンジ(CEM Discover電子レンジ)にかけた。溶液を真空下で濃縮し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得たした(17mg、38%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.64(m,6H),2.30(s,3H),3.96(m,4H),6.72(m,2H),7.01(d,J=7.72Hz,1H),7.17(m,4H),8.59(s,1H),9.53(s,1H),9.83(s,1H),11.43(s,1H);(ESI+)m/z445(M+H)+。
(実施例159)
プロパン−2−スルホン酸4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニルエステル
1,2−ジクロロエタン(2.0mL)中の、実施例156C由来の生成物(0.042g、0.1mmol)、塩化イソプロピルスルホニル(0.014g、0.105mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.002g、0.01mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.04g、0.3mmol)を1時間撹拌し、水(20mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。TFAを用いたHPLCによって粗生成物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(15mg、23%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.27−1.46(m,9H),2.37(s,3H),3.20(q,J=7.35Hz,2H),3.56−3.70(m,1H),7.09−7.20(m,2H),7.19−7.29(m,3H),7.34(s,1H),7.39(d,J=8.09Hz,2H),8.56(s,1H),9.61(s,1H),10.72(s,1H);MS(ESI)+ m/z528(M+H)+。
(実施例160)
4−アセチルアミノ−ベンゼンスルホン酸4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニルエステル
塩化イソプロピルスルホニルの代わりに塩化4−アセチルアミノ−ベンゼンスルホニルを用いる実施例159の操作に従って、実施例156C由来の生成物を塩化4−アセチルアミノ−ベンゼンスルホニルと反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(31mg、50%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(t,J=7.35Hz,3H),2.10(s,3H),2.35(s,3H),3.20(q,J=7.35Hz,2H),6.85(d,J=8.82Hz,2H),7.13(d,J=8.82Hz,2H),7.26(m,3H),7.71(m,2H),7.81(m,2H),8.52(s,1H),9.59(s,1H),10.48(s,1H),10.71(s,1H);MS(ESI+)m/z619(M+H)+。
(実施例161)
4−[4−メチル−2−(7−モルフォリン−4−イル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
モルフォリン(1mL)中の実施例156C由来の生成物の溶液を180℃で2時間電子レンジ(CEM Discover電子レンジ)にかけた。溶液を真空下で濃縮し、TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(29mg、65%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.30(s,3H),3.73(t,J=4.41Hz,4H),3.94(bs,4H),6.72(d,J=8.82Hz,2H),7.02(d,J=8.09Hz,1H),7.18(m,4H),8.61(s,1H),9.57(s,1H),9.85(s,1H),11.47(s,1H);MS(ESI+)m/z447(M+H)+。
(実施例162)
ベンゼンスルホン酸4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニルエステル
塩化イソプロピルスルホニルの代わりに塩化ベンゼンスルホニルを用いる実施例159の操作に従って、実施例156C由来の生成物を塩化ベンゼンスルホニルと反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(27mg、48%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(t,J=7.35Hz,3H),2.36(s,3H),3.20(q,J=7.35Hz,2H),6.85(m,2H),7.11(m,2H),7.20(d,J=7.72Hz,1H),7.35(m,2H),7.65(m,2H),7.86(m,3H),8.51(s,1H),9.58(s,1H),10.65(s,1H);MS(ESI+)562(M+H)+。
(実施例163)
4−ブロモ−ベンゼンスルホン酸4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニルエステル
塩化イソプロピルスルホニルの代わりに塩化4−ブロモ−ベンゼンスルホニルを用いる実施例159の操作に従って、実施例156C由来の生成物を塩化4−ブロモ−ベンゼンスルホニルと反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(t,J=7.35Hz,3H),2.37(s,3H),3.20(q,J=7.35Hz,2H),6.87(m,2H),7.12(m,2H),7.19(d,J=7.05Hz,1H),7.36(m,2H),7.71(m,2H),7.87(m,2H),8.51(s,1H),9.60(s,1H),10.61(s,1H);MS(ESI+)m/z640/642(M+H)+。
(実施例164)
(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
テトラヒドロフラン中の、二炭酸ジ−tert−ブチル及びトリエチルアミンと実施例156Cの生成物を室温で16時間反応させた。その後、混合物を水(10mL)中に注ぎ、得られた溶液を酢酸エチルで抽出し(3×10mL)、組み合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.52(t,J=7.35Hz,3H),1.62(s,9H),2.50(s,3H),3.35(q,J=7.35Hz,2H),7.21(d,J=8.46Hz,2H),7.41(m,5H),8.71(s,1H),9.80(s,1H),10.72(s,1H);MS(ESI+)m/z522(M+H)+。
(実施例165)
{4−[2−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノキシ}−アセトニトリル
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の、実施例164由来の生成物(52mg、0.1mmol)、ブロモアセトニトリル(0.008mL、0.12mmol)、炭酸セシウム(0.065g、0.2mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.001g)を室温で2時間撹拌した。混合物をを水と酢酸エチルとの間に分画した。有機層を塩水で洗浄し、(硫酸ナトリウム上で)乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させた。次に、ジクロロメタン(2.5mL)及びトリフルオロ酢酸(2.5mL)を残留物に添加した後、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(9mg、20%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.42(t,J=7.35Hz,3H),2.24(s,3H),3.29(q,J=7.35Hz,2H),5.25(s,2H),6.81(m,5H),7.20(d,J=8.46Hz,2H),8.34(s,1H),9.25(s,1H),9.75(s,1H);MS(ESI+)m/z461(M+H)+。
(実施例166)
[2−(4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
ブロモアセトニトリルの代わりに臭化ベンジルを用いる実施例165の操作に従って、実施例164由来の生成物を臭化ベンジルと反応させると、粗生成物を得、溶離剤として98/2のジクロロメタン/メタノールを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、表題化合物を得た(15mg、29%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.20(t,J=7.35Hz,3H),2.27(s,3H),3.08(q,J=7.35Hz,2H),5.44(s,2H),6.74(d,J=8.46Hz,2H),6.95(m,3H),7.20(d,J=8.46Hz,2H),7.35(m,5H),8.77(s,1H),9.42(s,1H),9.81(s,1H);MS(ESI+)m/z512(M+H)+。
(実施例167)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例167A)
N’−(5−シアノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、4−アミノ−2−メチルスルファニル−チアゾール−5−カルボニトリルをN,N−ジメチルホルムアミドと反応させて、表題化合物を調製すると、白色の気泡として表題化合物を得た(0.132g、99%)。
(実施例167B)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例167A由来の生成物(66.0mg、0.29mmol)及び実施例15A由来の生成物(118mg、0.29mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。混合物を冷却し、真空下で濃縮した。次に、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(34mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.75(s,3H),5.12(s,2H),6.70(d,J=8.82Hz,1H),6.96−7.05(m,2H),7.07−7.16(m,3H),7.33(t,J=7.72Hz,1H9,7.41−7.46(m,1H),7.51(d,J=7.72Hz,1H),7.63(s,1H),8.47(s,1H),9.73(s,2H);MS(ESI)+ m/z583/585(M+H)+。
(実施例168)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例16A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例167A由来の生成物及び実施例16A由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、メタノールによる倍散によって精製すると、白色の固体として表題化合物を得た(46mg、27%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.76(s,3H),5.09(s,2H),6.70(d,J=8.46Hz,2H),6.91−7.24(m,5H),7.38(d,J=8.09Hz,2H),7.56(d,J=8.09Hz,2H),8.46(s,1H),9.71(s,2H);MS(ESI)+ m/z583/585(M+H)+。
(実施例169)
4−[4−メチル−2−(2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例167A由来の生成物及び実施例6c由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(17mg、11%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.27(s,3H),2.76(s,3H),6.76(d,J=8.46Hz,2H),6.82(d,J=8.09Hz,1H),7.06−7.22(m,4H),8.49(s,1H),9.86(s,2H);MS(ESI)+ m/z413(M+H)+。
(実施例170)
N−{4−[4−メチル−2−(2−メチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例167A由来の生成物及び実施例7b由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、メタノールによる倍散によって精製すると、表題化合物を得た(110mg、83%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.03(s,3H),2.29(s,3H),2.76(s,3H),6.96(d,J=8.09Hz,1H),7.14(d,J=8.09Hz,1H),7.18−7.26(m,J=8.82Hz,3H),7.54(d,J=8.46Hz,2H),8.45(s,1H),9.74(s,1H),10.04(s,1H);MS(ESI)+ m/z454(M+H)+。
(実施例171)
N−{4−[2−(1−tert−ブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
(実施例171A)
N’−(2−tert−ブチル−4−シアノ−2H−ピラゾール−3−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、5−アミノ−1−tert−ブチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリルをN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールと反応させて表題化合物を調製すると、表題化合物を得た。
(実施例171B)
N−{4−[2−(1−tert−ブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例171A由来の生成物及び実施例7b由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(54mg、32%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.74(s,9H),2.03(s,3H),2.41(s,3H),7.13(d,J=8.82Hz,2H),7.49(m,4H),7.62(s,1H),8.41(s,1H),8.47(s,1H),8.76(s,1H),10.06(s,1H),10.39(s,1H);(ESI+)m/z447(M+H)+。
(実施例172)
4−[2−(1−tert−ブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例171A由来の生成物及び実施例6c由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(40mg、25%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.76(s,9H),2.38(s,3H),6.67(d,J=8.82Hz,2H),7.07(d,J=8.82Hz,2H),7.34(d,J=8.09Hz,1H),7.50(d,J=8.09Hz,1H),7.58(s,1H),8.43(s,1H),8.49(s,1H),8.75(s,1H),9.91(s,1H),10.40(s,1H);MS(ESI)+ m/z406(M+H)+。
(実施例173)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例173A)
N’−(5−シアノ−2−イソプロピル−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、4−アミノ−2−イソプロピル−ピリミジン−5−カルボニトリルをN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させて、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た。
(実施例173B)
4−[2−(7−イソプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例173A由来の生成物及び実施例6c由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(39mg、38%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=6.62Hz,6H),2.30(s,3H),3.29(m,1H),6.70(d,J=8.46Hz,2H),6.98(d,J=8.09Hz,1H),7.17(m,4H),8.72(s,1H),9.76(s,1H),9.90(s,1H),11.13(s,1H);MS(ESI+)m/z404(M+H)+。
(実施例174)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例27A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例173A由来の生成物及び実施例27A由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(10mg、20%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H),3.27(m,1H),5.11(s,2H),6.64(d,J=8.46Hz,2H),7.06(m,5H),7.40(m,5H),8.64(s,1H),9.65(s,1H),9.84(s,1H),10.88(s,1H);MS(ESI+)m/z496(M+H)+。
(実施例175)
N−{4−[2−(7−エチルスルファニル−5−メチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
(実施例175A)
N’−(5−シアノ−2−エチルスルファニル−6−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、4−アミノ−2−エチルスルファニル−6−メチルスルファニル−ピリミジン−5−カルボニトリルをN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させて、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た。
(実施例175B)
N−{4−[2−(7−エチルスルファニル−5−メチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例175A由来の生成物及び実施例7b由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(23mg、35%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(t,J=7.35Hz,3H),2.03(s,3H),2.24(s,3H),2.40(s,3H),3.18(q,J=7.35Hz,2H),6.84(m,3H),7.19(d,J=8.46Hz,2H),7.49(d,J=8.46Hz,2H),7.82(s,1H),9.97(s,1H),12.25(s,1H);MS(ESI+)m/z509(M+H)+。
(実施例176)
4−[2−(7−エチルスルファニル−5−メチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用い、実施例167A由来の生成物の代わりに実施例175A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例175A由来の生成物及び実施例6c由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(19mg、31%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(t,J=7.35Hz,3H),2.21(s,3H),2.44(s,3H),3.19(q,J=7.11Hz,2H),6.70(m,5H),7.18(d,J=8.46Hz,2H),7.84(s,1H),9.67(s,1H),12.24(s,1H);MS(ESI+)m/z468(M+H)+。
(実施例177)
N−{4−[2−(2−シアノメチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
(実施例177A)
N’−(5−シアノ−2−シアノメチルスルファニル−チアゾール−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、4−アミノ−2−シアノメチルスルファニル−チアゾール−5−カルボニトリルをN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させて、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た。
(実施例177B)
N−{4−[2−(2−シアノメチルスルファニル−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェニル}−アセトアミド
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例7b由来の生成物を用い、実施例167A由来の生成物の代わりに実施例177A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例177A由来の生成物及び実施例7b由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(64mg、52%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.03(s,3H),2.30(s,3H),4.54(s,2H),6.95(d,J=8.09Hz,1H),7.15(d,J=8.09Hz,1H),7.23(m,3H),7.55(d,J=8.46Hz,2H),8.51(s,1H),9.91(s,1H),10.04(s,1H);MS(ESI+)m/z479(M+H)+。
(実施例178)
{7−[2−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミノ]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イルスルファニル}−アセトニトリル
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例6c由来の生成物を用い、実施例167A由来の生成物の代わりに実施例177A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例177A由来の生成物及び実施例6c由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(62mg、56%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.27(s,3H),4.54(s,2H),6.77(m,3H),7.18(m,4H),8.53(s,1H),9.85(s,1H),9.97(s,1H);MS(ESI+)m/z438(M+H)+。
(実施例179)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−ヘプタフルオロプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例179A)
N’−(5−シアノ−2−ヘプタフルオロプロピル−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、4−アミノ−2−ヘプタフルオロプロピル−ピリミジン−5−カルボニトリルをN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させて、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た。
(実施例179B)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−ヘプタフルオロプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例27A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例179A由来の生成物及び実施例27A由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(24mg、39%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.11(s,2H),6.61(d,J=8.46Hz,2H),7.04(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H),7.10(d,J=8.46Hz,2H),7.17(d,J=2.57Hz,1H),7.23(d,J=8.82Hz,1H),7.40(m,5H),8.79(s,1H),9.63(s,1H),10.12(s,1H),11.01(s,1H);MS(ESI+)m/z622(M+H)+。
(実施例180)
(7−イソプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[5−メチル−2−(4−フェノキシ−フェニルスルファニル)−フェニル]−アミン
実施例15A由来の生成物の代わりに実施例157a由来の生成物を用い、実施例167A由来の生成物の代わりに実施例173A由来の生成物を用いる実施例167Bの操作に従って、実施例173A由来の生成物及び実施例157a由来の生成物の溶液を反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H),2.34(s,3H),3.24(m,1H),6.81(d,J=8.82Hz,2H),6.94(d,J=7.72Hz,2H),7.28(m,8H),8.63(s,1H),9.83(s,1H),10.78(s,1H);MS(ESI+)m/z480(M+H)+。
(実施例181)
(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
(実施例181A
1−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−メチル−5−ニトロ−ベンゼン
エチルアルコール中の酸化銅と共に過剰量の4−メトキシチオフェノールを一晩還流させ、濾過によって所望の生成物を単離することによって調製された4−メトキシチオフェノール酸銅(0.94g、4.63mmol)、及びJ.Am.Chem.Soc.Vol.78,pp1992, 1956に記載されている3−ニトロ−4−アミノトルエンから2工程で調製される3−ブロモ−5−ニトロトルエン(1.0g、4.63mmol)を、キノリン(5mL)及びピリジン(1mL)の混合物中で165℃に2時間加熱した。HCl水溶液で急冷した後、溶離剤として酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって所望の生成物を単離すると、表題化合物を得た(0.96g、75%)。
(実施例181B)
3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミン
実施例147B由来の生成物の代わりに実施例181A由来の生成物を用いる実施例147Cの操作に従って、実施例181A由来の生成物を還元すると、表題化合物を得た。
(実施例181C)
(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例181B由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例181B由来の生成物を実施例156B由来の生成物の溶液と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:1.37(t,J=7.32Hz,3H),2.28(s,3H),3.21(q,J=7.32Hz,2H),3.79(s,3H),6.83(s,1H),7.03(d,J=9.16Hz,2H),7.42−7.53(m,4H),8.71(s,1H),9.72(s,1H),10.39(s,1H);MS(ESI+)m/z436(M+H)+。
(実施例182)
(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(3−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
(実施例182A)
3−(3−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミン
4−メトキシチオフェノール酸銅の代わりに、3−メトキシチオフェノール酸銅を用いる実施例181Aの操作に従って、3−メトキシチオフェノール酸銅を3−ブロモ−5−ニトロトルエンと反応させると、1−(3−メトキシ−フェニルスルファニル)−3−メチル−5−ニトロ−ベンゼンを得、実施例181Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例182B)
(7−エチルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(3−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例182A由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例182A由来の生成物を実施例156B由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.37(t,J=7.35Hz,3H),2.33(s,3H),3.21(q,J=7.11Hz,2H),3.74(s,3H),6.84−6.96(m,J=1.10Hz,3H),7.05(s,1H),7.32(dd,J=9.01, 7.17Hz,1H),7.60(s,1H),7.65(s,1H),8.74(s,1H),9.74(s,1H),10.47(s,1H);MS(ESI+)m/z436(M+H)+。
(実施例183)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−エチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
(実施例183A)
5−エチル−2−フェニルスルファニル−フェニルアミン
4−クロロ−3−ニトロトルエンの代わりに1−クロロ−4−エチル−2−ニトロ−ベンゼンを用いる実施例5Hの操作に従って、チオフェノール酸ナトリウムを1−クロロ−4−エチル−2−ニトロ−ベンゼンと反応させると、4−エチル−2−ニトロ−1−フェニルスルファニル−ベンゼンを得、実施例5Iの操作に従って還元すると表題化合物を得た。
(実施例183B)
4−アミノ−2−ベンジルスルファニル−ピリミジン−5−カルボニトリル
エタノール(50mL)中の、塩酸2−ベンジル−2−チオプソイド尿素(5.0g、24.67mmol)、(エトキシメチレン)マロノニトリル(3.01g、24.67mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.75mL、61.68mmol)の溶液を室温で18時間撹拌した。得られた固体を回収し、エタノールで洗浄し、真空下で乾燥させると、表題化合物を得た(2.69g、45%)。
(実施例183C)
N’−(2−ベンジルスルファニル−5−シアノ−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183B由来の生成物を用いる実施例156Bの操作に従って、実施例183B由来の生成物をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させると、表題化合物を得た。
(実施例183D)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−エチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例183A由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183A由来の生成物を実施例183C由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z482(M+H)+。
(実施例184)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミン(実施例118)と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z498(M+H)+。
(実施例185)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−フルオロ−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
(実施例185A)
5−フルオロ−2−フェニルスルファニル−フェニルアミン
4−メルカプトフェノールの代わりにベンゼンチオールを用い、4−メチル−2−ニトロフェノールの代わりに4−フルオロ−2−ニトロフェノールを用いる、実施例6a、6b及び6cに記載されているものと同様の操作に従って、4−フルオロ−2−ニトロフェノールを反応させると、表題化合物を得た。
(実施例185B)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−フルオロ−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例203A由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例185A由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例185A由来の生成物を実施例203A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z472(M+H)+。
(実施例186)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに2−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミンを用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を2−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニルアミン(実施例124)と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z486(M+H)+。
(実施例187)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−m−トリルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに5−メチル−2−m−トリルスルファニル−フェニルアミンを用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を5−メチル−2−m−トリルスルファニル−フェニルアミンと反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z482(M+H)+。
(実施例188)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例5IA由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を実施例5I由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z468(M+H)+。
(実施例189)
3−[2−(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例6c由来の生成物の代わりに3−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノールを用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を3−(2−アミノ−4−メチル−フェニルスルファニル)−フェノール(実施例129)と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z484(M+H)+。
(実施例190)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(3−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例182A由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を実施例182A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.34(s,3H),3.74(s,3H),4.52(s,2H),6.84−6.97(m,J=1.10Hz,3H),7.05(s,1H),7.21−7.39(m,4H),7.46−7.53(m,2H),7.61(s,1H),7.66(s,1H),8.76(s,1H),9.77(s,1H),10.47(s,1H);MS(ESI+)m/z498(M+H)+。
(実施例191)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例181B由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を実施例181B由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.28(s,3H),3.79(s,3H),4.52(s,2H),6.83(s,1H),7.04(d,J=8.82Hz,2H),7.19−7.38(m,2H),7.41−7.55(m,5H),8.74(s,1H),9.75(s,1H),10.42(s,1H);MS(ESI+)m/z497(M+H)+。
(実施例192)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−[2−(4−メトキシ−フェノキシ)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例116B由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を実施例116B由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z482(M+H)+。
(実施例193)
(7−ベンジルスルファニル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イル)−(5−メチル−2−p−トリルスルファニル−フェニル)−アミン
実施例6c由来の生成物の代わりに5−メチル−2−p−トリルスルファニル−フェニルアミンを用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例183C由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例183C由来の生成物を5−メチル−2−p−トリルスルファニル−フェニルアミンと反応させると、粗生成物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。MS(ESI+)m/z482(M+H)+。
(実施例194)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例194A)
N’−(5−シアノ−ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
実施例156Bの操作を使用して、4−アミノ−5−ピリミジンカルボニトリル(Aldrich)をN,N−ジメチルホルムアミドと反応させて、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た。
(実施例194B)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例15A由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例194A由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例194A由来の生成物を実施例15A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、NH4OAcを用いたHPLCによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.12(s,2H),6.64(d,J=8.82Hz,2H),6.93−7.04(m,1H),7.10(d,J=8.82Hz,2H),7.14−7.23(m,2H),7.36(t,J=7.72Hz,1H),7.43−7.49(m,1H),7.54(dt,J=7.81, 1.61Hz,1H),7.65(d,J=1.47Hz,1H),9.04(m,1H),9.63(s,1H),10.20(m,1H);MS(ESI−)m/z531(M−H)−。
(実施例195)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(ピリミド[4,5−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例6c由来の生成物の代わりに実施例27A由来の生成物を用い、実施例156B由来の生成物の代わりに実施例194A由来の生成物を用いる実施例156Cの操作に従って、実施例194A由来の生成物を実施例27A由来の生成物と反応させると、粗生成物を得、NH4OAcを用いたHPLCによって精製すると、表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.10(s,2H),6.63(d,J=8.46Hz,2H),6.94−7.05(m,1H),7.10(d,J=8.82Hz,2H),7.18(d,J=7.72Hz,2H),7.29−7.51(m,5H),9.05(m,1H),9.63(s,1H),9.92(s,1H),10.66(s,1H);MS(ESI−)m/z452(M−H)−。
(実施例196)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(4−メトキシ−フェニルスルファニル)−5−メチル−フェニル]−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例181B由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例181B由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:1.33(d,J=6.71Hz,6H),2.29(s,3H),3.25(qq,J=7.02, 6.90Hz,1H),3.79(s,3H),6.88(s,1H),7.03(d,J=9.16Hz,2H),7.42(d,J=7.93Hz,2H),7.45(d,J=8.54Hz,2H),7.77(d,J=8.54Hz,1H),8.81(s,1H),8.95(d,J=8.54Hz,1H),10.74(s,1H);MS(ESI+)m/z417(M+H)+。
(実施例197)
4−[3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例197A)
4−(3−アミノ−5−メチル−フェニルスルファニル)−フェノール
ジクロロメタン中の実施例181B由来の生成物(0.5g、2.0mmol)を三臭化ホウ素(10mmol)で室温で1時間処理した。溶液を水で抽出した後、有機溶液を乾燥させ、濃縮すると、表題化合物を得た。
(実施例197B)
4−[3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−5−メチル−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例197A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例197A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(s,3H),1.33(s,3H),2.28(s,3H),3.27(qq,J=6.86Hz,1H),6.79−6.91(m,1H),6.86(d,J=8.82Hz,2H),7.30(s,1H),7.36(d,J=8.46Hz,2H),7.35(s,1H),7.83(d,J=8.46Hz,1H),8.87(s,1H),8.98(d,J=8.82Hz,1H),9.92(s,1H),11.06(s,1H);MS(ESI−)m/z403(M+H)+。
(実施例198)
4−[5−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェニルアミノ]−7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
(実施例198A)
N’−(3,5−ジシアノ−6−メチル−ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
トルエン(10mL)中の、2−アミノ−6−メチル−ピリジン−3,5−ジカルボニトリル(0.158g、1.0mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.119g、1.0mmol)の溶液を、6時間還流加熱した。室温に冷却した後、溶液を真空下で濃縮すると、褐色の固体として表題化合物を得た(0.2g、94%)。
(実施例198B)
4−[5−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェニルアミノ]−7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
実施例10Eの生成物の代わりに実施例198Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例198Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(18mg、29%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.82(s,3H),5.13(s,2H),6.64(d,J=8.46Hz,2H),6.99(d,J=9.56Hz,1H),7.09(d,J=8.82Hz,2H),7.12−7.21(m,3H),7.29(d,J=7.72Hz,2H),7.39−7.53(m,1H),8.63(s,1H),9.36(s,1H),9.64(s,1H),10.33(s,1H)。
(実施例199)
[3−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例199A)
(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−ニトロ−ベンゼン
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、3−ニトロ−フェノール(0.278g、2.0mmol)、1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼン(0.258mL、2.1mmol)、炭酸カリウム(0.553g、4.0mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.001g)の溶液を室温で16時間撹拌した。その後、氷水(10mL)を溶液に添加し、得られた固体を濾過によって回収し、真空オーブン中で乾燥させると、定量的収量で表題化合物を得た。
(実施例199B)
(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−3−アミノ−ベンゼン
メタノール(20mL)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水(10mL)溶液中の、実施例199A由来の生成物(0.494g、2.0mmol)、鉄粉(0.56g、10.0mmol)及び塩化アンモニウム(0.54g、10.0mmol)の溶液を2時間還流加熱した。得られた混合物をセライトのパッドでろ過し、濾液を濃縮した。次に、酢酸エチルを添加し、30分間撹拌し、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.405g、93%)。
(実施例199C)
[3−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例10Eの生成物の代わりに実施例199Bの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例199Bの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(32mg、89%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.74(s,3H),5.18(s,2H),6.98(m,1H),7.18(m,1H),7.42(m,6H),7.79(d,J=8.46Hz,1H),8.92(s,1H),9.00(d,J=8.82Hz,1H),11.16(s,1H);MS(ESI+)m/z361(M+H)+。
(実施例200)
[3−(3−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例199B由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例199B由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H),3.26(m,1H),5.18(s,2H),6.93(m,1H),7.17(m,1H),7.42(m,6H),7.79(d,J=8.46Hz,1H),8.85(s,1H),9.00(d,J=8.46Hz,1H),10.76(s,1H);MS(ESI+)m/z389(M+H)+。
(実施例201)
[3−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例57Dの生成物の代わりに実施例199Bの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例199Bの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.18(s,2H),6.98(m,1H),7.18(m,1H),7.42(m,6H),7.87(dd,J=8.27, 4.60Hz,1H),8.93(s,1H),9.14(m,2H),11.12(s,1H);MS(ESI+)m/z347(M+H)+。
(実施例202)
[3−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
(実施例202A)
3−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミン
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに1−ブロモメチル−4−フルオロ−ベンゼンを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを1−ブロモメチル−4−フルオロ−ベンゼンと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例202B)
[3−(4−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例57Dの生成物の代わりに実施例202Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例202Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、58%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.13(s,2H),6.92(m,1H),7.24(m,2H),7.38(m,2H),7.55(m,3H),7.80(dd,J=8.27, 4.60Hz,1H),8.87(s,1H),9.07(dd,J=8.27, 1.65Hz,1H),9.12(dd,J=4.41, 1.84Hz,1H),10.69(s,1H);MS(ESI+)m/z347(M+H)+。
(実施例203)
[3−(3,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例203A)
3−(3,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミン
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに1−ブロモメチル−3,5−ジフルオロ−ベンゼンを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを1−ブロモメチル−3,5−ジフルオロ−ベンゼンと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例203B)
[3−(3,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例203A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例203A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(26mg、67%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.69Hz,6H),3.26(m,1H),5.19(s,2H),6.95(m,1H),7.20(m,3H),7.38(m,2H),7.54(s,1H),7.82(d,J=8.46Hz,1H),8.86(s,1H),9.02(d,J=8.46Hz,1H),10.89(s,1H);MS(ESI+)m/z407(M+H)+。
(実施例204)
[3−(3,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例10Eの生成物の代わりに実施例203Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例203Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.73(s,3H),5.19(s,2H),6.95(m,1H),7.21(m,3H),7.38(m,2H),7.55(s,1H),7.75(d,J=8.46Hz,1H),8.87(s,1H),8.98(d,J=8.46Hz,1H),10.90(s,1H);MS(ESI+)m/z379(M+H)+。
(実施例205)
[3−(3,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例57Dの生成物の代わりに実施例203Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例203Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.19(s,2H),6.94(m,1H),7.21(m,3H),7.39(d,J=5.15Hz,2H),7.58(s,1H),7.81(dd,J=8.09, 4.41Hz,1H),8.87(s,1H),9.10(m,2H),10.79(s,1H);MS(ESI+)m/z365(M+H)+。
(実施例206)
4−[3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例206A)
4−(3−アミノ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリル
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに4−ブロモメチル−ベンゾニトリルを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを4−ブロモメチル−ベンゾニトリルと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例206B)
4−[3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例10Eの生成物の代わりに実施例206Aの生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例206Aの生成物を実施例10Bの生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.71(s,3H),5.27(s,2H),6.92(m,1H),7.38(m,2H),7.59(s,1H),7.68(m,3H),7.89(d,J=8.46Hz,2H),8.83(s,1H),8.95(d,J=8.82Hz,1H),10.64(s,1H);MS(ESI+)m/z368(M+H)+。
(実施例207)
4−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例57Dの生成物の代わりに実施例206Aの生成物を用いる実施例57Eの操作を使用して、実施例206Aの生成物を実施例57Aの生成物と反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.27(s,2H),6.93(m,1H),7.38(m,2H),7.60(s,1H),7.67(d,J=8.46Hz,2H),7.80(dd,J=8.46, 4.41Hz,1H),7.90(d,J=8.46Hz,2H),8.86(s,1H),9.07(dd,J=8.46, 1.65Hz,1H),9.13(dd,J=4.41, 1.65Hz,1H),10.72(s,1H);MS(ESI+)m/z354(M+H)+。
(実施例208)
3−[3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例208A)
3−(3−アミノ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリル
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに3−ブロモメチル−ベンゾニトリルを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを3−ブロモメチル−ベンゾニトリルと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例208B)
3−[3−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例208A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例208A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(22mg、56%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H),3.26(m,1H),5.22(s,2H),6.93(m,1H),7.38(m,2H),7.62(m,2H),7.77(d,J=8.46Hz,1H),7.84(m,2H),7.95(s,1H),8.83(s,1H),8.99(d,J=8.46Hz,1H),10.67(s,1H);MS(ESI+)m/z396(M+H)+。
(実施例209)
2−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
(実施例209A)
2−(3−アミノ−フェノキシメチル)−ベンゾニトリル
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに2−ブロモメチル−ベンゾニトリルを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを2−ブロモメチル−ベンゾニトリルと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例209B)
2−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシメチル]−ベンゾニトリル
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例209A由来の生成物を用いる実施例36I由来の生成物を使用して、実施例209A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.30(s,2H),7.02(m,1H),7.42(m,2H),7.59(m,2H),7.78(m,2H),7.85(dd,J=8.46, 4.41Hz,1H),7.94(d,J=7.72Hz,1H),8.92(s,1H),9.14(m,2H),11.03(s,1H);MS(ESI+)m/z354(M+H)+。
(実施例210)
(3−ベンジルオキシ−フェニル)−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例210A)
3−ベンジルオキシ−フェニルアミン
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりにブロモメチル−ベンゼンを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールをブロモメチル−ベンゼンと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例210B)
(3−ベンジルオキシ−フェニル)−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例210A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例210A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(5mg、10%)。1H NMR(500MHz,DMSO−D6)δppm:1.33(d,J=6.84Hz,6H),3.25(qt,J=6.84Hz,1H),5.13(s,2H),6.89−6.94(m,J=2.20, 2.20Hz,1H),7.33−7.41(m,5H),7.45−7.48(m,J=7.32Hz,2H),7.54−7.58(m,J=2.44, 2.44Hz,1H),7.76(d,J=8.30Hz,1H),8.84(s,1H),9.02(d,J=8.30Hz,1H);MS ESI+ m/z371(M+H)+,ESI− m/z369(M−H)−。
(実施例211)
[3−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例211A)
3−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニルアミン
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−3−ブロモメチル−ベンゼンを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを1−ブロモ−3−ブロモメチル−ベンゼンと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例211B)
[3−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例211A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例211A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(1mg、1%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H),5.16(s,2H),6.94(td,J=4.50, 2.39Hz,1H),7.39(td,J=7.63, 3.86Hz,3H),7.46−7.51(m,1H),7.53−7.57(m,2H),7.69(s,1H),7.80(d,J=8.46Hz,1H),8.86(s,1H),9.01(d,J=8.46Hz,1H),10.84(s,1H);MS ESI+ m/z451(M+H)+,ESI− m/z449(M−H)−。
(実施例212)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−アミン
(実施例211A)
3−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニルアミン
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに1−ブロモメチル−3−メトキシ−ベンゼンを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを1−ブロモメチル−3−メトキシ−ベンゼンと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例212B)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−[3−(3−メトキシ−ベンジルオキシ)−フェニル]−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例212A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例212来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(8mg、9%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H),3.76(s,3H),5.12(s,2H),6.87−6.98(m,2H),7.00−7.06(m,2H),7.36(dt,J=19.85, 8.09Hz,3H),7.52(s,1H),7.82(d,J=8.82Hz,1H),8.88(s,1H),9.02(d,J=8.46Hz,1H),10.94(s,1H);MS ESI+ m/z401(M+H)+,ESI− m/z399(M−H)−。
(実施例213)
[3−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
(実施例213A)
3−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニルアミン
1−ブロモメチル−3−フルオロ−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−ブロモメチル−ベンゼンを用いる実施例199Aの操作に従って、3−ニトロ−フェノールを1−ブロモ−4−ブロモメチル−ベンゼンと反応させた後、実施例199Bの操作に従って還元すると、表題化合物を得た。
(実施例213B)
[3−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェニル]−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル−アミン
実施例36H由来の生成物の代わりに実施例213A由来の生成物を用いる実施例36Iの操作を使用して、実施例213A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、粗材料を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:5.13(s,2H),6.82(dd,J=8.09, 1.84Hz,1H),7.32(t,J=8.09Hz,1H),7.45(d,J=8.46Hz,3H),7.61(d,J=8.46Hz,2H),7.64−7.71(m,2H),9.01(dd,J=8.46, 1.84Hz,1H),9.08(dd,J=4.23, 1.65Hz,1H),10.01(s,1H);MS ESI+ m/z407(M+H)+,ESI+ m/z429(M+Na)+,ESI− m/z405(M−H)−。
(実施例214)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−ベンジルオキシ−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例214A)
4−ベンジルオキシ−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼン
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(2.0g、11.5mmol)、1−ブロモメチル−ベンゼン(2.01g、11.5mmol)、炭酸カリウム(1.65g、12.0mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(0.005g、0.0135mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。その後、氷水(10mL)を溶液に添加し、得られた固体を濾過によって回収し、真空オーブン中で乾燥させると、表題化合物を得た(3.0g、99%)。
(実施例214B)
4−(4−ベンジルオキシ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン
ジメチルホルムアミド(10mL)中の、実施例214Aにおいて調製された化合物(1.0g、3.80mmol)、4−アミノチオフェノール(0.5g、4.00mmol)、炭酸セシウム(1.3g、4mmol)の溶液を40℃で16時間加熱した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーを酢酸エチル(100mL)で処理した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物としてオレンジ色の固体を残した(1.1g、83%)。
(実施例214C)
[4−(4−ベンジルオキシ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例214B由来の化合物(1.1g、3.1mmol)の溶液を、ジオキサン(15mL)中のBoc無水物(0.9g、4.00mmol)で処理し、還流加熱した。翌日、溶媒を真空下で除去すると、明黄褐色の油として表題化合物を残した(1.4g、100%)。
(実施例214D)
[4−(2−アミノ−4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
メタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(10mL)及び水(5mL)溶液中の、実施例214Cの生成物(1.4g、3.09mmol)、鉄粉(0.70g、12mmol)及び塩化アンモニウム(0.18g、3.41mmol)の溶液を1.5時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を10%塩化ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を提供した(1.1g、90%)。
(実施例214E)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−ベンジルオキシ−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(67mg、0.355mmol)及び実施例214D由来の生成物(150mg、0.355mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去し、CHCl中の50%TFA(2mL)で、得られた残留物を室温で30分間処理した。溶媒を真空下で蒸発させ、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(25mg、12%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.76(s,3H),5.10(s,2H),6.46−6.61(m,2H),6.97−7.12(m,3H),7.10−7.22(m,2H),7.29−7.51(m,6H),7.85(d,J=8.46Hz,1H),8.80−8.90(m,2H),8.95(d,J=8.46Hz,1H),11.70(s,1H)。
(実施例215)
[2−(4−アミノジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(2mL)中の、実施例36E由来の生成物(80mg、0.368mmol)及び実施例214D由来の生成物(160mg、0.368mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去し、CHCl中の50%TFA(2mL)で、得られた残留物を室温で30分間処理した。溶媒を真空下で蒸発させ、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(22mg、10%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=6.62Hz,6H),3.19−3.38(m,1H),5.10(s,2H),6.41−6.61(m,2H),6.92−7.18(m,5H),7.27−7.52(m,6H),7.91(d,J=8.46Hz,1H),8.84(s,1H),9.01(s,1H),11.64(s,2H)。
(実施例216)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(1−フェニル−エトキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例216A)
1−クロロ−2−ニトロ−4−(1−フェニル−エトキシ)−ベンゼン
アセトン(20mL)中の、4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(2.0g、11.5mmol)、1−ブロモエチル−ベンゼン(3.2g、17.3mmol)、炭酸ナトリウム(1.80g、17.0mmol)の溶液を18時間還流加熱した。反応混合物を冷却し、固体を濾過し、真空下で濾液を濃縮して粘性のあるシロップにした。残留物をエーテル(80mL)中に溶解し、水(20mL)及び30%KOH溶液(2×20mL)で洗浄し、溶媒を真空下で濃縮すると、表題化合物として油性残留物を残した(3.01g、94%)。
(実施例216B)
4−[2−ニトロ−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェニルアミン
ジメチルホルムアミド(10mL)中の、実施例216A由来の化合物(1.86g、6.95mmol)、4−アミノチオフェノール(0.88g、7.00mmol)、炭酸セシウム(2.3g、7.00mmol)の溶液を40℃で16時間加熱した。その後、氷水(50mL)を溶液に添加し、得られたスラリーを酢酸エチル(100mL)で処理した。層を分離し、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウムで有機層を洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を真空下で除去すると、表題化合物としてオレンジ色の固体を残した(2.35g、92%)。
(実施例216C)
{4−[2−ニトロ−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
ジオキサン(20mL)中の実施例216B由来の化合物(2.35g、6.4mmol)の溶液を、ジオキサン(20mL)中のBoc無水物(1.7g、7.70mmol)で処理し、18時間還流加熱した。翌日、溶媒を真空下で除去すると、明黄褐色の油として表題化合物を残した(1.78g、60%)。
(実施例216D)
{4−[2−アミノ−4−(1−フェニル−エトキシ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
メタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(10mL)及び水(5mL)溶液中の、実施例216Cの生成物(1.78g、3.80mmol)、鉄粉(0.85g、15.3mmol)及び塩化アンモニウム(0.25g、4.57mmol)の溶液を1.5時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を10%塩化ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.53g、32%)。
(実施例216E)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(1−フェニル−エトキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(2mL)中の、実施例36E由来の生成物(57mg、0.265mmol)及び実施例216D由来の生成物(116mg、0.265mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去し、CHCl中の50%TFA(2mL)で、得られた残留物を室温で30分間処理した。溶媒を真空下で蒸発させ、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(18mg、11%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.30(m,3H),1.31(d,6H),3.18−3.34(m,1H),5.48(s,1H),6.50(s,1H),6.86−7.08(m,3H),7.10(d,J=5.15Hz,2H),7.22−7.50(m,5H),7.86(s,1H),8.37(s,1H),8.48(s,1H),8.78(s,1H),8.94(s,1H),11.19(s,1H)。
(実施例217)
[2−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−5−ベンジルオキシ−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例217A)
4−ベンジルオキシ−2−ニトロ−フェニルアミン
4−アミノ−3−ニトロフェノール(1.09g、7.07mmol)、臭化ベンジル(1.28g、7.5mmol)及び炭酸セシウム(2.43g、7.5mmol)を含有する溶液を室温で4日間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を氷水(500mL)中に注ぎ、1時間撹拌し、得られた固体を濾過し、真空下で乾燥させると、表題化合物を得た(1.1g、64%)。
(実施例217B)
テトラフルオロホウ酸4−ベンジルオキシ−2−ニトロベンゼンジアゾニウム
実施例217A由来の生成物(0.5g、2.05mmol)をTHF(10mL)中に溶解し、三フッ化ホウ素エーテル溶液(1.1mL、8.20mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(0.6mL、4.92mmol)を含有する冷却した溶液(−20℃)に5分間かけて滴下して添加した。得られた混合物を−20℃で10分間撹拌した後、10℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物をヘキサン(100mL)中に注ぎ、固体を濾過し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させると、表題化合物を得た(0.61g、87%)。
(実施例217C)
4−(4−ベンジルオキシ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−6−クロロ−ピリミジン−2−イルアミン
ジメチルスルホキシド(1mL)中の実施例217B由来の生成物(0.1g、0.290mmol)の溶液を、ジメチルスルホキシド(1mL)中にチオ酢酸カリウム(0.04g、0.350mmol)を含有する溶液に滴下して添加した。反応混合物は即時発泡し始めた。発砲が静まってから、混合物を室温で90分間撹拌した。次に、得られた濃緑色の混合物を3M水酸化カリウム水溶液(0.1mL)で処理し、さらに80分間撹拌した後、固体の4,6ジクロロ−2−アミノピリミジンを添加し、混合物をさらに60分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)、10%炭酸水素ナトリウム及び10%塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で溶媒を除去すると、表題化合物として黄褐色の固体を得た(0.1g、88%)。
(実施例217D)
4−(2−アミノ−4−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−6−クロロ−ピリミジン−2−イルアミン
メタノール(5mL)、テトラヒドロフラン(5mL)及び水(2mL)溶液中の、実施例217C由来の生成物(0.1g、0.257mmol)、鉄粉(0.058g、1.03mmol)及び塩化アンモニウム(0.017g、0.310mmol)の溶液を1.5時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空下で10mLの容積まで濃縮し、溶液を水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を10%塩化ナトリウムで洗浄した後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.04g、43%)。
(実施例217E)
[2−(2−アミノ−6−クロロ−ピリミジン−4−イルスルファニル)−5−ベンジルオキシ−フェニル]−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(21mg、0.112mmol)及び実施例217D由来の生成物(40mg、0.112mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、酢酸を真空下で除去し、CHCl中の50%TFA(2mL)で、得られた残留物を室温で30分間処理した。溶媒を真空下で蒸発させ、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(5mg、7%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.66(s,J=6.25Hz,3H),5.21(s,2H),6.53(s,1H),7.07(s,1H),7.14(dd,J=8.64, 2.76Hz,1H),7.25−7.61(m,6H),7.62−7.72(m,1H),8.52(s,1H),8.66(d,J=8.82Hz,1H),8.71(s,1H),8.88(d,J=8.46Hz,1H),10.05(s,1H)。
(実施例218)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
(実施例218A)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェノキシ]−フェノール
無水物(3.64mmol)中のヒドロキノン(276.4mg、2.510mmol)の溶液を、窒素大気下で、120℃で30分間加熱した。ジメチルスルホキシド(4mL)中の(実施例15A由来の)4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼン(774mg、2.259mmol)の溶液を添加漏斗から120℃で30分間かけて滴下して添加した後、混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応物を氷槽中で冷却した後、氷水(20mL)中に注ぎ、濃塩酸でpHを2に調整した。混合物をエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、組み合わせたエーテル抽出物を水(3×100mL)及び塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で回転式蒸発によって濃縮した。溶離剤として3%酢酸エチル/塩化メチレンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、暗黄色の固体として表題化合物を得た(386mg、0.927mmol、41%)。
(実施例218B)
4−[2−アミノ−4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェノキシ]−フェノール
水(3mL)及びエタノール(6mL)中の、実施例218A由来の生成物(384.6mg、0.924mmol)、鉄粉(317.4mg、5.683mmol)及び塩化アンモニウム(323.7mg、6.052mmol)の混合物を窒素大気下で70℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、真空濾過し、残留物をメタノールで洗浄した。濾液を真空下で濃縮し、トルエン(50mL)と共沸混合した。溶離剤として7%から10%酢酸エチル/塩化メチレンの購買を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(272mg、0.704mmol、76%)。
(実施例218C)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例36E由来の生成物(25mg、0.116mmol)及び実施例218B由来の生成物(44.6mg、0.116mmol)の溶液を、140℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、ヘキサン(50mL)で希釈し、回転式蒸発によって濃縮し、塩化メチレン/ヘキサンで共蒸発させた(4×)。残留物を高真空で一晩乾燥させた後、溶離剤として3%メタノール/塩化メチレンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製すると、明黄色の固体として表題化合物を得た(34mg、0.0613mmol、53%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.30(d,J=6.62Hz,6H),3.09−3.28(m,1H),5.12(s,2H),6.62(d,J=9.20Hz,2H),6.76(d,J=8.82Hz,2H),6.82−6.97(m,2H),7.32−7.36(m,1H),7.39(d,J=7.72Hz,1H),7.45−7.58(m,3H),7.68(s,1H),8.57(s,1H),8.72(d,J=8.82Hz,1H),9.14(s,1H),9.75(s,1H);MS(ESI+)m/z557/559(M+H)+。
(実施例219)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
(実施例219A)
4−[2−アミノ−4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−フェノキシ]−フェノール
実施例39Aの操作に従って、(実施例16A由来の)4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンをヒドロキノンと反応させ、実施例39Bの操作に従って還元すると、表題生成物を得た。
(実施例219B)
4−[4−(4−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
実施例218B由来の生成物の代わりに実施例219A由来の生成物を用いる実施例39Cの操作に従って、実施例219A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、シリカゲルクロマトグラフィー後に表題化合物を得た(38mg、59%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.30(d,J=6.99Hz,6H),3.10−3.27(m,1H),5.09(s,2H),6.56−6.66(m,2H),6.70−6.79(m,2H),6.81−6.97(m,2H),7.32(d,J=2.57Hz,1H),7.43(d,J=8.46Hz,2H),7.53(d,J=8.46Hz,1H),7.60(d,J=8.46Hz,2H),8.57(s,1H),8.72(d,J=8.46Hz,1H),9.14(s,1H),9.74(s,1H);MS(ESI+)m/z557/559(M+H)+。
(実施例220)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
(実施例220A)
4−(2−アミノ−4−ベンジルオキシ−フェノキシ)−フェノール
実施例39Aの操作に従って、(実施例27A由来の)4−ベンジルオキシ−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼンをヒドロキノンと反応させ、実施例39Bの操作に従って還元すると、表題生成物を得た。
(実施例220B)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェノキシ]−フェノール
実施例218B由来の生成物の代わりに実施例220A由来の生成物を用いる実施例39Cの操作に従って、実施例220A由来の生成物を実施例36E由来の生成物と反応させると、シリカゲルクロマトグラフィー後に表題化合物を得た(58mg、65%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.30(d,J=6.99Hz,6H),3.08−3.27(m,1H),5.10(s,2H),6.62(d,J=9.2Hz,2H),6.74(d,J=9.2Hz,2H),6.81−6.98(m,2H),7.26−7.61(m,7H),8.57(s,1H),8.72(d,J=8.46Hz,1H),9.13(s,1H),9.75(s,1H);MS(DCI/NH)m/z479(M+H)+。
(実施例221)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−エチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10E由来の生成物の代わりに実施例27A由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例145A由来の生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例27A由来の生成物を実施例145A由来の生成物と反応させると、表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.32(t,J=7.72Hz,3H),2.95(q,J=7.72Hz,2H),5.11(s,2H),6.65(d,J=8.82Hz,2H),6.91−7.05(m,1H),7.10(d,J=8.46Hz,2H),7.32−7.50(m,6H),8.12(d,J=6.99Hz,1H),8.66−8.77(m,1H),9.04(d,J=8.82Hz,1H),9.63(s,1H),10.28(s,1H);MS(APCI)m/z481(M+H)+。
(実施例222)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−シクロヘキシル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10E由来の生成物の代わりに実施例27A由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例135A由来の生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例27A由来の生成物を実施例135A由来の生成物と反応させると、表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.23−1.51(m,4H),1.53−1.79(m,4H),1.80−2.00(m,2H),2.77−3.02(m,1H),5.10(s,2H),6.67(d,J=8.46Hz,2H),6.88−7.01(m,1H),7.11(d,J=8.82Hz,2H),7.22−7.31(m,1H),7.32−7.49(m,6H),7.56(d,J=7.72Hz,1H),8.55(s,1H),8.73(d,J=8.09Hz,1H),9.94(s,1H);MS(APCI)m/z535(M+H)+。
(実施例223)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−sec−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10E由来の生成物の代わりに実施例27A由来の生成物を用い、実施例10B由来の生成物の代わりに実施例140A由来の生成物を用いる実施例10Fの操作を使用して、実施例27A由来の生成物を実施例140A由来の生成物と反応させると、表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.82(t,J=7.35Hz,3H),1.30(d,J=6.62Hz,3H),1.58−1.73(m,1H),1.75−1.87(m,1H),2.89−3.08(m,1H),5.11(s,2H),6.67(d,J=8.82Hz,2H),6.85−7.03(m,1H),7.11(d,J=8.46Hz,2H),7.30−7.50(m,6H),7.56(d,J=8.82Hz,1H),8.56(s,1H),8.75(d,J=8.46Hz,1H),9.64(s,1H),9.95(s,1H);MS(APCI)m/z
(実施例224)
4−[4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例224A)
4−[2−アミノ−4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
臭化ベンジルの代わりに2−クロロ−5−ブロモメチルチアゾールを用いて、実施例16Aに記載されているように、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た(0.38g、64%)。
(実施例224b)
4−[4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例36Eの生成物(40.4mg、0.187mmol)及び実施例224Aの生成物(68mg、0.187mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(31mg、30%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H) 3.17−3.36(m,1H) 5.35(s,2H) 6.55(d,J=7.72Hz,1H) 6.58−6.74(m,2H) 7.00−7.30(m,4H) 7.68−7.95(m,2H) 8.76(s,1H) 8.94(d,J=8.46Hz,1H) 9.73(s,1H) 11.34(s,1H);MS(ESI+)m/z536(M+H)+,(ESI−)m/z534(M−H)−。
(実施例225)
4−[4−(6−クロロ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例225a)
4−[2−アミノ−4−(6−クロロ−ピリジン−2−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
臭化ベンジルの代わりに2−クロロ−5−ブロモメチルピリジンを用いて、実施例16Aに記載されているように、表題化合物を調製すると、表題化合物を得た(0.63g、73%)。
(実施例225b)
4−[4−(6−クロロ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(2mL)中の、実施例10Bの生成物(37mg、0.197mmol)及び実施例225aの生成物(70.7mg、0.197mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(20mg、20%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:2.70(s,3H) 5.18(s,2H) 6.65(d,J=8.82Hz,2H) 7.02(d,J=8.09Hz,1H) 7.11(d,J=8.82Hz,2H) 7.19(d,J=8.82Hz,1H) 7.25(s,1H) 7.52(dd,J=13.60, 7.72Hz,2H) 7.67(d,J=8.09Hz,1H) 7.93(t,J=7.72Hz,2H) 8.65(s,1H) 8.80(d,J=8.09Hz,1H) 9.68(s,1H);MS(ESI+)m/z502(M+H)+,(ESI−)m/z500(M−H)−。
(実施例226)
4−[4−(6−クロロ−ピリジン−2−イルメトキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例36Eの生成物(36mg、0.168mmol)及び実施例225aの生成物(60mg、0.168mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で10分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(31mg、30%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.16(d,J=6.99Hz,3H) 1.36(d,J=6.62Hz,3H) 3.20−3.40(m,1H) 5.18(s,1H) 6.55(d,J=7.72Hz,1H) 6.64(d,J=8.82Hz,2H) 6.77(s,1H) 7.04−7.18(m,2H) 7.15−7.29(m,2H) 7.52(dd,J=10.48, 7.91Hz,2H) 7.77(d,J=7.72Hz,1H) 7.93(t,J=7.72Hz,2H) 8.82(s,1H) 8.97(s,1H) 9.72(s,1H) 11.66(s,1H);MS(ESI+)m/z530(M+H)+,(ESI−)m/z528(M−H)−。
(実施例227)
4−[2−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
氷酢酸1mL中の実施例28A由来の生成物(164mg、0.48mmol)と実施例127A由来の生成物(110mg、0.478mmol)を反応させ、120℃で13分間加熱した。TFAを用いたHPLCによって粗生成物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(134mg、44%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.43(s,9H) 5.14(s,2H) 6.65(d,J=8.45Hz,2H) 7.17(m,4H) 7.29(d,J=8.45Hz,2H) 7.44(D,J=8.45Hz,2H) 7.99(d,J=7.80Hz,1H) 8.72(s,1H) 8.93(d,J=8.45Hz,1H) 9.68(s,1H) 10.90(br s,1H);MS(ESI+)m/z,527(M+H−TFA)+;(ESI−)m/z,525(M−H−TFA)−。
(実施例228)
4−[4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例228a)
1−(1−ブロモ−エチル)−4−フルオロ−ベンゼン
ジクロロメタン(40mL)中の1−(3−ブロモ−フェニル)−エタノール(7.0g、34.0mmol)の溶液に、三臭化リン(77g、34.0mmol)を滴下して添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を氷/水上へ注いだ。水性相を炭酸水素ナトリウムで塩基性にした。水性相をジクロロメタンで抽出した。有機相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(7.8g、80%)。
(実施例228b)
4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−1−クロロ−2−ニトロ−ベンゼン
DMF(50mL)中の実施例228a(7.8g、30mmol)に、4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(5.14g、30.0mmol)及びKCO(8.18g、60mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、水中に注いだ。水性相を酢酸エチル(2×)で抽出し、組み合わせた相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。90:10のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(7.0g、66%)。
(実施例228c)
4−{4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
DMF(50mL)中の実施例228b(5.0g、14.0mmol)に、4−メルカプトフェノール(1.7g、14.0mmol)及びKCO(3.8g、28mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、水中に注いだ。水性相を酢酸エチル(2×)で抽出し、組み合わせた相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。75:15:5のヘキサン:酢酸エチル:メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(5.2g、83%)。
(実施例228d)
4−{2−アミノ−4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−フェニルスルファニル}−フェノール
実施例10Eに記載されているように、実施例228c由来の生成物(5.4g、12.2mmol)をFe及びNHClと反応させると、表題化合物を得た(3.6g、76%)。
(実施例228e)
4−[4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
密封したチューブ中で、実施例57A由来の生成物(125mg、0.72mmol)を、酢酸(10mL)中の実施例228d(298mg、0.72mmol)と、125℃で5分間反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸として生成物を得た(120mg、31%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.54(d,J=6.25Hz,3H) 5.52(q,J=6.25Hz,1H) 6.66(d,J=8.82Hz,2H) 6.85(s,1H) 7.07−7.12(m,3H) 7.19(s,1H) 7.32(t,J=7.72Hz,1H) 7.39−7.49(m,2H) 7.61(s,2H) 8.57(s,1H) 8.80(s,1H) 9.06(s,1H) 9.65(s,1H);MS(ESI−)m/z545(M−H)−。
(実施例229)
4−[4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
密封したチューブ中で、実施例10B由来の生成物(110mg、0.58mmol)を、酢酸(10mL)中の実施例228d(243mg、0.58mmol)と、125℃で5分間反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸として生成物を得た(100mg、30%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.33(d,J=6.25Hz,3H) 2.53(s,3H) 5.31(q,J=6.43Hz,1H) 6.44(d,J=8.82Hz,2H) 6.68(dd,J=8.82, 2.57Hz,1H) 6.85−6.92(m,3H) 6.95(d,J=2.57Hz,1H) 7.11(t,J=7.72Hz,1H) 7.19−7.27(m,2H) 7.40(s,1H) 7.44(d,J=8.46Hz,1H) 8.44(s,1H) 8.56(d,J=8.46Hz,1H);MS(ESI+)m/z560(M+H)+。
(実施例230)
4−[4−[1−(3−ブロモ−フェニル)−エトキシ]−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
密封したチューブ中で、実施例36E由来の生成物(130mg、0.60mmol)を、酢酸(10mL)中の実施例228d(250mg、0.60mmol)と、125℃で5分間反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸として生成物を得た(140mg、39%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.34(d,J=6.99Hz,6H) 1.54(d,J=6.25Hz,3H) 3.26(q,1H) 5.52(q,J=6.62Hz,1H) 6.65(d,J=8.46Hz,2H) 6.92(dd,J=8.82, 2.94Hz,1H) 7.10(m,4H) 7.32(t,J=7.72Hz,1H) 7.39−7.50(m,2H) 7.60(s,1H) 7.79(d,J=8.46Hz,1H) 8.70(s,1H) 8.86(d,J=8.46Hz,1H) 9.72(s,1H);MS(ESI+)m/z588(M+H)+。
(実施例231)
4−[4−(3−ブロモ−ベンジルオキシ)−2−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例127A由来の生成物(147mg、0.63mmol)及び実施例15A由来の生成物(256mg、0.63mmol)を氷酢酸2mL中で120℃で15分間加熱した。室温に冷却し、酢酸を真空下で除去した。TFAを用いたHPLCによって粗生成物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(45mg、10%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.43(s,9H) 5.139(s,2H) 6.66(d,J=8.83Hz,2H) 7.01(d,J=6.62Hz,1H) 7.11(d,J=8.83Hz,2H) 7.19(m,1H) 7.37(m,1H) 7.46(d,J=7.72Hz,1H) 7.54(D,J=6.62Hz,1H) 7.66(s,1H) 7.95(d,J=8.09Hz,1H) 8.69(s,1H) 8.88(D,J=8.83Hz,1H) 9.68(s,1H);MS(ESI+)m/z,587, 589(M+H−TFA)+;(ESI−)m/z,585, 587(M−H−TFA)−。
(実施例232)
4−[4−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例232A)
4−[2−アミノ−4−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−フェニルスルファニル]−フェノール
テトラヒドロフラン(5mL)、水(1.5mL)及びエタノール(5mL)中の、4−[4−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール(325mg、0.752mmol)、鉄粉(210mg、3.76mmol)及び塩化アンモニウム(60mg、1.13mmol)の溶液を2.5時間還流加熱した。室温に冷却した後、溶液をセライトのパッドで濾過し、メタノールで洗浄した。次に、濾液を真空下で濃縮した後、水(20mL)中で溶解し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥させ、真空下で濃縮すると、明黄色の固体として表題化合物を得た(240mg、79%)。
(実施例232B)
4−[4−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(3mL)中の、実施例232A由来の生成物(85mg、0.211mmol)及び実施例36E由来の生成物(46mg、0.211mmol)の溶液を130℃で15分間加熱した。次に、溶液を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(63mg、43%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.35(d,J=7.0Hz,6H),3.25(m,1H),5.13(s,2H),6.77(d,J=8.8Hz,2H),7.02(d,J=8.1Hz,2H),7.15(m,1H),7.23(m,4H),7.36(m,1H),7.46(s,1H),7.83(d,J=8.8Hz,1H),8.76(s,1H),8.95(d,J=8.8Hz,1H),9.88(s,1H),11.22(bs,1H);MS(ESI+)m/z573/575(M+H)+。
(実施例233)
4−[4−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(3mL)中の、実施例232A由来の生成物(60mg、0.149mmol)及び実施例10B由来の生成物(28mg、0.149mmol)の溶液を130℃で15分間加熱した。次に、溶液を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(46mg、47%)。2.72(s,3H),5.12(s,2H),6.77(d,J=8.5Hz,2H),7.02(m,2H),7.16(m,1H),7.23(m,4H),7.36(m,1H),7.47(s,1H),7.70(d,J=8.8Hz,1H),8.70(s,1H),8.86(d,J=8.5Hz,1H),9.87(s,1H),10.95(bs,1H);MS(ESI)+ m/z545/547(M+H)+。
(実施例234)
4−[4−(2,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例234a)
2−ブロモメチル−1,4−ジフルオロ−ベンゼン
ジクロロメタン(40mL)中の(2,5−ジフルオロ−フェニル)−メタノール(4.8g、33.6mmol)の溶液に、三臭化リン(94g、33.6mmol)を滴下して添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を氷/水上へ注いだ。水性相を炭酸水素ナトリウムで塩基性にした。水性相をジクロロメタンで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。90:10のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(3.5g、50%)。
(実施例234b)
1−クロロ−4−(2,5−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼン
DMF(50mL)中の実施例234a(2.2g、10.4mmol)に、4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(1.8g、10.4mmol)及びKCO(2.87g、20.8mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、水中に注いだ。水性相を酢酸エチル(2×)で抽出し、組み合わせた相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。90:10のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(2.48g、66%)。
(実施例234c)
4−[4−(2,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
DMF(50mL)中の実施例234b(2.5g、8.3mmol)に、4−メルカプトフェノール(1.0g、8.3mmol)及びKCO(2.3g、16.5mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、水中に注いだ。水性相を酢酸エチル(2×)で抽出し、組み合わせた相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。75:15:5のヘキサン:酢酸エチル:メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(1.7g、52%)。
(実施例234d)
4−[2−アミノ−4−(2,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eに記載されているように、実施例234c由来の生成物(1.70g、4.2mmol)をFe及びNHClと反応させると、表題化合物を得た(1.3g、84%)。
(実施例234e)
4−[4−(2,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−2−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
密封したチューブ中で、実施例57A由来の生成物(100mg、0.57mmol)を、酢酸(10mL)中の実施例234d(206mg、0.57mmol)と、125℃で5分間反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸として生成物を得た(140mg、39%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:5.13(s,2H) 6.67(d,J=8.46Hz,2H) 6.93−7.01(m,1H) 7.10−7.16(m,3H) 7.22−7.37(m,4H) 7.41−7.52(m,J=5.79, 5.79, 2.76Hz,1H) 7.64(dd,J=8.09, 4.41Hz,1H) 8.53(s,1H) 8.84(d,J=7.72Hz,1H) 9.05(s,1H);MS(ESI+)m/z489(M+H)+。
(実施例235)
4−[4−(2,5−ジフルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
密封したチューブ中で、実施例36E由来の生成物(100mg、0.46mmol)を、酢酸(10mL)中の実施例234d(206mg、0.46mmol)と、125℃で5分間反応させると、粗表題化合物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸として生成物を得た(140mg、39%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.34(d,J=6.62Hz,6H) 5.14(s,2H) 6.66(d,J=8.46Hz,2H) 7.06(d,J=2.57Hz,1H) 7.12(d,J=8.46Hz,2H) 7.21−7.35(m,4H) 7.44(s,1H) 7.77(d,J=8.46Hz,1H) 8.69(s,1H) 8.88(d,J=8.46Hz,1H) 9.70(s,1H);MS(ESI+)m/z531(M+H)+。
(実施例236)
4−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例236a)
2−ブロモメチル−1−クロロ−4−フルオロ−ベンゼン
ジクロロメタン(40mL)中の(2−クロロ−5−フルオロ−フェニル)−メタノール(5.0g、31.1mmol)の溶液に、三臭化リン(87g、31.1mmol)を滴下して添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を氷/水上へ注いだ。水性相を炭酸水素ナトリウムで塩基性にした。水性相をジクロロメタンで抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。90:10のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(5.75g、82.5%)。
(実施例236b)
1−クロロ−4−(2−クロロ−50フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−ベンゼン
DMF(50mL)中の実施例236a(5.7g、25.7mmol)に、4−クロロ−3−ニトロ−フェノール(4.46g、25.7mmol)及びKCO(7.10g、51.4mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、水中に注いだ。水性相を酢酸エチル(2×)で抽出し、組み合わせた相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。90:10のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(7.0g、86%)。
(実施例236c)
4−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−ニトロ−フェニルスルファニル]−フェノール
DMF(50mL)中の実施例236b(2.5g、8.3mmol)に、4−メルカプトフェノール(1.0g、8.3mmol)及びKCO(2.3g、16.5mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、水中に注いだ。水性相を酢酸エチル(2×)で抽出し、組み合わせた相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。70:25:5のヘキサン:酢酸エチル:メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題化合物を得た(5.0g、78%)。
(実施例236d)
4−[2−アミノ−4−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例10Eに記載されているように、実施例236c由来の生成物(4.2g、10.2mmol)をFe及びNHClと反応させると、表題化合物を得た(3.0g、77%)。
(実施例236e)
4−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−ベンジルオキシ)−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
密封したチューブ中で、実施例36E由来の生成物(125mg、0.72mmol)を、酢酸(10mL)中の実施例236d(298mg、0.72mmol)と、125℃で5分間反応させると、粗表題化合物を得、エチルエーテルを残留物に添加することによって精製すると、酢酸として所望の生成物を得た(225mg、66%)。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm:1.32(d,J=6.99Hz,6H) 3.21(q,1H) 5.15(s,2H) 6.69(d,J=8.46Hz,2H) 6.99(dd,1H) 7.13(d,J=8.46Hz,4H) 7.25−7.35(m,2H) 7.49(dd,J=9.38, 3.13Hz,1H) 7.54−7.62(m,J=8.82, 5.15Hz,3H) 8.55(1H,s) 8.74(s,1H) 9.66(s,1H) 9.98(s,1H);MS(ESI−)m/z547(M+H)+。
(実施例237)
4−[5−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例237A)
4−ベンジルオキシ−2−フルオロ−1−ニトロ−ベンゼン
ジメチルホルムアミド(5mL)中の、3−フルオロ−4−ニトロフェノール(0.30g、1.91mmol)、臭化ベンジル(0.36g、2.10mmol、1.1当量)、炭酸カリウム(0.792g、5.73mmol、3.0当量)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(5.0mg、0.014mmol、0.007当量)の混合物を室温で16時間撹拌した。水(20mL)を反応混合物に添加し、得られた固体沈殿物を真空濾過によって単離し、乾燥させると、黄色の固体として表題化合物を得た(0.455g、96%)。
(実施例237B)
4−(5−ベンジルオキシ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール
ジメチルホルムアミド(10mL)中の、実施例237Aの生成物(0.301g、1.22mmol)、4−メルカプトフェノール(0.184g、1.46mmol、1.2当量)及び炭酸セシウム(0.952g、2.92mmol、2.4当量)を100℃の油槽中で3時間加熱した後、室温に冷却した。水(20mL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌し、得られた固体を真空濾過によって単離し、乾燥させると、黄色の固体として表題化合物を得た(0.405g、94%)。
(実施例237C)
4−(2−アミノ−5−ベンジルオキシ−フェニルスルファニル)−フェノール
テトラヒドロフラン(6mL)、メタノール(6mL)及び水(2mL)中の、実施例237Bの生成物(0.390g、1.10mmol)、鉄粉(0.248g、4.41mmol、4.0当量)及び塩化アンモニウム(0.071g、1.32mmol、1.2当量)を還流下で16時間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物をセライトで濾過し、メタノールですすぎ、濾液を減圧下で蒸発させると、灰色の粉末として表題化合物を得(0.340g、95%)、さらに精製せずにその後の反応において使用した。
(実施例237D)
4−[5−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
氷酢酸(2mL)中の、実施例237Cの生成物(0.0908g、0.281mmol)及び実施例36Eの生成物(0.0607g、0.281mmol)を140℃の油槽中で10分間加熱し、室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。5%MeOH/ジクロロメタンで溶出するシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、黄褐色の固体として表題化合物を得た(0.0368g、27%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:9.88(s,2H),8.82(d,J=8.46Hz,1H),8.52(s,1H),7.58(d,J=8.46Hz,1H),7.28−7.42(m,5H),7.19−7.28(m,3H),6.87(dd,J=8.64, 2.76Hz,1H),6.75−6.84(m,2H),6.38(d,J=2.57Hz,1H),4.99(s,2H),3.14−3.27(m,1H),1.32(d,J=6.99Hz,6H);MS(ESI)m/z495.2(M+H),(ESI)m/z493.2(M−H)
(実施例238)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−スチリル−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例238A)
4−(4−ブロモ−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェノール
ジメチルホルムアミド(10mL)中の、4−ブロモ−1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(0.44g、2.0mmol)、4−メルカプトフェノール(0.303g、2.4mmol)及び炭酸セシウム(1.56g、4.8mmol、2.4当量)を100℃の油槽中で3時間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物を氷水(50mL)上に注ぎ、1N塩酸水溶液の添加によってpH3に調整し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、粘性のある黄色の油として表題化合物を得(0.70g、100%超)、さらに精製せずに利用した。
(実施例238B)
4−(2−アミノ−4−ブロモ−フェニルスルファニル)−フェノール
メタノール(6mL)、テトラヒドロフラン(6mL)及び水(2mL)の混合物中の、実施例238A由来の生成物(0.302g、0.926mmol)、鉄粉(0.208g、3.7mmol、4.0当量)及び塩化アンモニウム(0.059g、1.11mmol、1.2当量)の混合物を還流下で5時間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物をセライトで濾過し、フィルターパッドをメタノール(25mL)ですすいだ。濾液を減圧下で蒸発させ、褐色のガラス状の固体を残し(0.27g、99%)、さらに精製せずに利用した。
(実施例238C)
4−[4−ブロモ−2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
氷酢酸(2mL)中の、実施例238B由来の生成物(0.158g、0.533mmol)及び実施例10B由来の生成物(0.100g、0.533mmol)の混合物を、130℃の油槽中で30分間加熱した。実施例10B由来の生成物の追加量(0.060g、0.319mmol)を添加し、反応混合物を130℃でさらに30分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させた。残留物を2−プロパノールで倍散し、得られた固体を真空濾過によって単離し、乾燥させると、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(0.083g、36%収率)。
(実施例238D)
4−[2−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−スチリル−フェニルスルファニル]−フェノール
ジメチルホルムアミド(2mL)中の、実施例238C由来の生成物(0.0791g、0.180mmol)、スチレン(0.176g、1.69mmol、9.4当量)、酢酸パラジウム(II)(6.2mg、0.0276mmol、0.15当量)、トリ−o−トリルホスフィン(13.3mg、0.0437mmol、0.24当量)及びジイソプロピルエチルアミン(0.697g、0.539mmol、3.0当量)の混合物を130℃の油槽中で98時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、窒素ガス流下で溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチルと水との間に分画し、水性層を酢酸エチルでさらに抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(6.1mg、10%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.27(s,1H),9.89(s,1H),8.93(d,J=8.09Hz,1H),8.79(s,1H),7.78(d,J=8.82Hz,1H),7.66(s,1H), 7.58(d,J=7.35Hz,2H),7.52(dd,J=8.09, 1.47Hz,1H),7.37(t,J=7.35Hz,2H),7.19−7.31(m,5H),7.00(d,J=8.09Hz,1H),6.73−6.81(m,2H),2.75(s,3H)。
(実施例239)
(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(2−フェニルスルファニル−5−スチリル−フェニル)−アミン
(実施例239A)
(5−ブロモ−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
4−メルカプトフェノールの代わりにベンゼンチオールを用い、4−メチル−2−ニトロフェノールの代わりに4−ブロモ−2−ニトロフェノールを用いる実施例6a、6b及び6cに記載されているものと同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(フェニルチオ)ベンゼンアミンを調製した。
氷酢酸(2mL)中の、実施例10B由来の生成物(0.188g、1.0mmol)及び5−ブロモ−2−(フェニルチオ)ベンゼンアミン(0.280g、1.0mmol)の混合物を130℃の油槽中で30分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をメタノールで倍散し、得られた固体を真空濾過によって単離し、乾燥させると、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(0.276g、65%収率)。
(実施例239B)
(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(2−フェニルスルファニル−5−スチリル−フェニル)−アミン
ジメチルホルムアミド(3mL)中の、実施例239A由来の生成物(0.127g、0.30mmol)、スチレン(0.133g、1.27mmol、4.3当量)、酢酸パラジウム(II)(5.3mg、0.0236mmol、0.08当量)、トリ−o−トリルホスフィン(17.7mg、0.058mmol、0.19当量)及びトリエチルアミン(0.0913g、0.90mmol、3.0当量)の混合物を130℃の油槽中で98時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、窒素ガス流下で溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチルと水との間に分画し、水性層を酢酸エチルでさらに抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(4.0mg、2.4%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.21(s,1H),8.85(d,J=8.46Hz,1H),8.74(s,1H),7.68−7.78(m,2H),7.55−7.65(m,J=7.35Hz,3H),7.19−7.46(m,11H),2.72(s,3H);MS(ESI)m/z447.2(M+H),(ESI)m/z445.2(M−H)
(実施例240)
(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(3−スチリル−フェニル)−アミン
(実施例240A)
(3−ブロモ−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
氷酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(0.206g、1.09mmol)及び3−ブロモアミリン(0.188g、1.09mmol)の混合物を130℃の油槽中で15分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をメタノールで倍散し、得られた固体を真空濾過によって単離し、乾燥させると、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(0.126g、37%収率)。
(実施例240B)
(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(3−スチリル−フェニル)−アミン
ジメチルホルムアミド(2mL)中の、実施例240A由来の生成物(0.063g、0.20mmol)、スチレン(0.0412g、0.40mmol、2.0当量)、酢酸パラジウム(II)(0.9mg、0.004mmol、0.02当量)、トリ−o−トリルホスフィン(2.4mg、0.008mmol、0.04当量)及びトリエチルアミン(0.0607g、0.60mmol、3.0当量)の混合物を120℃の油槽中で4時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、窒素ガス流下で溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチルと水との間に分画し、水性層を酢酸エチルでさらに抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物をメタノールから再結晶化し、乾燥させると、黄色の結晶として表題化合物を得た(11.8mg、17%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.01(s,1H),8.89(d,J=8.46Hz,1H),8.72(s,1H),8.03(s,1H),7.72−7.85(m,J=6.07, 2.76Hz,1H),7.64(d,J=6.99Hz,2H),7.57(d,J=8.82Hz,1H),7.35−7.49(m,4H),7.24−7.35(m,3H),2.63−2.74(m,3H);MS(ESI)m/z339.1(M+H),(ESI)m/z337.1(M−H)
(実施例241)
(2−メチル−5−フェネチル−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例241A)
1−メチル−2−ニトロ−4−スチリル−ベンゼン
ジメチルホルムアミド(2mL)中の、4−ブロモ−2−ニトロトルエン(0.432g、2.0mmol)、スチレン(0.250g、2.40mmol、1.2当量)、酢酸パラジウム(II)(4.5mg、0.020mmol、0.01当量)、トリ−o−トリルホスフィン(12.2mg、0.04mmol、0.02当量)及びトリエチルアミン(0.405g、4.0mmol、2.0当量)の混合物を120℃の油槽中で4時間加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、窒素ガス流下で溶媒を蒸発させた。残留物を酢酸エチルと水との間に分画し、水性層を酢酸エチルでさらに抽出した。組み合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。ヘキサン/酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、黄色の固体として表題化合物を得た(166mg、35%収率)。
(実施例241B)
2−メチル−5−フェネチル−フェニルアミン
エタノール(10mL)中の、実施例241A由来の生成物(0.166g、0.694mmol)及び10%パラジウム活性炭(18.4mg、0.025当量)の混合物を、水素1気圧下で16時間撹拌した。次に、反応混合物をセライトで濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させると、わずかに赤色の油として表題化合物を得た(0.141g、96%収率)。
(実施例241C)
(2−メチル−5−フェネチル−フェニル)−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
氷酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(0.041g、0.22mmol)及び実施例241B由来の生成物(0.046g、0.22mmol)の混合物を130℃の油槽中で15分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物をメタノールで倍散し、得られた固体を真空濾過によって単離し、乾燥させると、わずかにオレンジ色の固体として表題化合物を得た(0.0121g、16%収率)。1H NMR(300MHz,CHCl−d)δppm:8.84(s,1H),8.23(d,J=8.46Hz,1H),7.44(s,1H),7.15−7.37(m,8H),7.07(dd,J=7.72, 1.47Hz,1H),2.93(s,4H),2.78(s,3H),2.28(s,3H);MS(ESI)m/z355.3(M+H),(ESI)m/z353.2(M−H)
(実施例242)
(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−(2−メチル−5−フェネチル−フェニル)−アミン
氷酢酸(1mL)中の、実施例241B由来の生成物(46.2g、0.219mmol)及び実施例36E由来の生成物(47.3mg、0.219mmol)の混合物を130℃の油槽中で15分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(0.0131g、10%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:11.09(s,1H),8.94(d,J=8.46Hz,1H),8.74(s,1H),7.82(d,J=8.46Hz,1H),7.12−7.35(m,8H),3.21−3.33(m,1H),2.89(s,4H),2.15(s,3H),1.35(d,J=6.62Hz,6H);MS(ESI)m/z383.2(M+H),(ESI)m/z381.3(M−H)
(実施例243)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(7−プロピル−プテリジン−4−イル)−アミン
(実施例243A)
N’−(3−シアノ−6−プロピルピラジン−2−イル)−N,N−ジメチルホルムアミジン
トルエン(10mL)中の、(Taylor and LaMattina,JOC 1977, 47, 1523の方法に従って調製された)3−アミノ−5−プロピルピラジン−2−カルボニトリル(0.140g、0.863mmol)及びジメチルホルムアミジンジメチルアセタール(0.123g、1.04mmol、1.2当量)の混合物を、還流下で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させると、粘性のある油として表題化合物を得た(0.188mg、100%)。
(実施例243B)
(5−メチル−2−フェニルスルファニル−フェニル)−(7−プロピル−プテリジン−4−イル)−アミン
酢酸(1mL)中の、実施例243A由来の生成物(38.2g、0.176mmol)及び実施例5Iの生成物(41.6mg、0.193mmol、1.1当量)の混合物を還流下で15分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。得られた残留物をメタノールで倍散し、ベージュ色の固体として表題化合物を得た(19mg、28%収率)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:0.97(t,J=7.35Hz,3H),1.76−1.90(m,2H),2.42(s,3H),2.94−3.05(m,2H),7.08−7.28(m,6H),7.55(d,J=8.09Hz,1H),8.45(s,1H),8.81(s,1H),8.89(s,1H),10.32(s,1H)。MS(ESI+)m/z388.1(M+H)(ESI−)m/z386.1(M−H)
(実施例244)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−プテリジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
(実施例244A)
3−アミノ−5−イソプロピル−4−オキシ−ピラジン−2−カルボニトリル
i−プロパノール(40mL)中の、(Nakamura,Agric.Biol.Chem.1961, 25, 665−670の操作によって調製された)2−ヒドロキシイミノ−3−メチルブチルアルデヒド(1.93g、16.8mmol)及びトシル酸2−アミノマロノニトリル(4.25g、16.8mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。得られた固体を真空濾過によって単離し、i−プロパノールですすぎ、空気乾燥させると、白色の固体として表題化合物(0.525g、18%収率)を得た。
(実施例244B)
3−アミノ−5−イソプロピル−ピラジン−2−カルボニトリル
テトラヒドロフラン(30mL)中の実施例244A由来の生成物(0.525g、2.95mmol)の溶液を氷水槽の温度で撹拌した。この溶液に、三塩化リン(4.0g、2.6mL、29.5mmol、10当量)を迅速に滴下して添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した後、溶媒及び過剰量の試薬を蒸発させた。得られた残留物を酢酸エチルと半飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間に分画した。水性相を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、組み合わせた有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させると、明褐色の固体として表題化合物(0.370g、77%収率)を得た。
(実施例244C)
N’−(3−シアノ−6−イソプロピル−ピラジン−2−イル)−N,N−ジメチル−ホルムアミジン
トルエン(25mL)中の、実施例244B由来の生成物(0.37g、2.28mmol)及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.30g、2.5mmol、1.1当量)の混合物を、還流下で1.75時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸発させ、粘性のある赤/褐色の油として表題化合物を得(0.50g、100%)、さらに精製せずにその後の反応において使用した。
(実施例244D)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−イソプロピル−プテリジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
酢酸(1mL)中の、実施例244C由来の生成物(56.2mg、0.259mmol)及び実施例27A由来の生成物の混合物を、還流下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で蒸発させた。得られた残留物をメタノールで倍散すると、ベージュ色の固体として表題化合物(55.5mg、53%収率)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:10.37(s,1H),9.65(s,1H),9.03(s,1H),8.80(s,1H),8.31(s,1H),7.38(d,J=8.09Hz,1H),7.21(d,J=8.82Hz,2H),7.03(dd,J=8.09, 1.47Hz,1H),6.68(d,J=8.82Hz,2H),3.35−3.46(m,1H),2.37(s,3H),1.38(d,J=6.62Hz,6H)。MS(ESI)m/z404.2(M+H)(ESI)m/z402.3(M−H)
(実施例245)
[2−(4−アミノ−フェノキシ)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例245A)
[4−(4−ホルミル−2−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
KOHを添加したDMSO中で、4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド及び(4−ヒドロキシ−フェニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルの混合物を互いに反応させると、表題生成物を得た。
(実施例245B)
{4−[2−アミノ−4−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェノキシ]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例147B及び147Cの操作に従って、実施例245A由来の生成物を反応させると、表題化合物を得た。
(実施例245C)
[2−(4−アミノ−フェノキシ)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例245B由来の生成物を、HOAc中の実施例36E由来の生成物と反応させ、あらかじめ加熱しておいた120℃の油槽中に放置した。溶媒をN流下で除去した。DCM中のTFAの1:1の混合物中に溶解することによって、生成物を脱保護し、室温で撹拌した。TFAを用いたHPLCによって粗材料を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.35(d,J=6.99Hz,6H) 3.21−3.39(m,1H) 6.87−7.04(m,4H) 7.09(d,J=8.46Hz,1H) 7.36(dd,J=8.82, 1.84Hz,1H) 7.56(d,J=8.46Hz,1H) 7.78(d,J=1.47Hz,1H) 7.89(d,J=8.46Hz,1H) 8.14(dd,J=8.82, 1.84Hz,1H) 8.37(d,J=1.84Hz,1H) 8.90(s,1H) 9.00(d,J=8.09Hz,1H);MS(ESI+)m/z568.2(M+H)+。
(実施例246)
4−[4−ベンジルオキシ−2−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニルスルファニル]−フェノール
実施例27A由来の生成物を実施例127A由来の生成物と酢酸中で130℃で15分間加熱した後、混合物を室温に冷却し、溶媒を除去し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.38(s,9H) 5.11(s,2H) 6.60−6.74(m,2H) 6.94(d,J=7.35Hz,1H) 7.06−7.19(m,3H) 7.27−7.50(m,6H) 7.78(d,J=8.09Hz,1H) 8.56(s,1H) 8.75(s,1H) 9.64(s,1H) 9.95(s,1H);MS(ESI+)m/z509(M+H)+。
(実施例247)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例247A)
{4−[2−アミノ−4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
無水エタノール中で、(実施例25A由来の)2−クロロ−5−(4−クロロ−3−ニトロ−フェノキシメチル)−チアゾールを4−アミノチオフェノールと、窒素大気下で還流しながら反応させた。反応物を室温に冷却し、回転式蒸発によってエタノールを除去した。水中に残留物を入れ、酢酸エチルで抽出した。組み合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。固体を4%酢酸エチル/塩化メチレンで倍散すると、4−(4−((2−クロロチアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ニトロフェニルチオ)アニリンを生じた。1,4−ジオキサン中の、4−(4−((2−クロロチアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ニトロフェニルチオ)アニリン及び二炭酸ジ−tert−ブチルの混合物を窒素大気下で還流加熱した後、Boc無水物をさらに添加し、反応物を還流させた。反応物を室温に冷却し、真空下で回転式蒸発によって溶媒を除去した。得られた固体を2.5%酢酸エチル/塩化メチレンで倍散すると、4−(4−((2−クロロチアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ニトロフェニルチオ)フェニルカルバミン酸tert−ブチルを生じた。水及びエタノール中の、4−(4−((2−クロロチアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ニトロフェニルチオ)フェニルカルバミン酸塩、鉄粉及び塩化アンモニウムの懸濁液を加熱した。反応物を室温に冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び塩水で洗浄した。有機相を乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た。
(実施例247B)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸中で、実施例247A由来の生成物を実施例36E由来の生成物とともに、130℃で15分間加熱した後、混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下で除去し、1:1のジクロロメタン:トリフルオロ酢酸の混合物を添加した後、残留物を室温で2時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=6.99Hz,6H) 3.20−3.37(m,1H) 3.75(s,2H) 5.33(s,2H) 6.53(d,J=8.46Hz,2H) 6.99−7.12(m,5H) 7.14(s,1H) 7.80(s,1H) 7.92(d,J=8.82Hz,1H) 8.83(s,1H) 9.01(s,1H) 11.62(s,1H);MS(ESI+)m/z535(M+H)+。
(実施例248)
{4−[2−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例247A由来の生成物を実施例127A由来の生成物と酢酸中で130℃で15分間加熱した後、混合物を室温に冷却し、溶媒を除去し、TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、トリフルオリ酢酸塩として表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.43(d,J=11.40Hz,15H) 2.73(s,1H) 5.36(s,2H) 7.00(d,1H) 7.13(d,J=8.46Hz,2H) 7.25(d,1H) 7.33(d,J=8.46Hz,3H) 7.81(s,2H) 8.62(s,1H) 8.78(s,1H) 9.39(s,1H) 10.49(bs,1H);MS(ESI+)m/z649(M+H)+。
(実施例249)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメトキシ)−フェニル]−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例248由来の生成物を、1:1のジクロロメタン:トリフルオロ酢酸の混合物に添加し、溶液を室温で2時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.44(s,6H) 2.51−2.59(m,1H) 3.72(s,2H) 5.33(s,2H) 6.24(dd,J=8.82, 2.94Hz,1H) 6.42(d,J=2.94Hz,1H) 6.53(d,J=8.46Hz,2H) 6.98−7.12(m,3H) 7.14(s,1H) 7.74−7.85(m,1H) 8.09(d,J=8.46Hz,1H) 8.83(s,1H) 9.03(s,1H) 11.65(s,1H);MS(ESI+)m/z549(M+H)+。
(実施例250)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例250A)
[4−(4−ホルミル−2−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例216A由来の生成物の代わりに4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒドを用いる実施例216Bの操作に従って、4−クロロ−3−ニトロベンズアルデヒド及び4−アミノチオフェノールの混合物を互いに反応させた後、実施例216Cの条件に供すると、表題生成物を得た。
(実施例250B)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(6−ブロモ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
実施例147B、147Cの操作に従って、実施例250A由来の生成物を反応させると、粗残留物を得、TFAを用いたHPLCによって精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.38(d,J=6.62Hz,6H) 3.26−3.40(m,1H) 6.64(d,J=8.46Hz,2H) 7.03(d,J=8.46Hz,1H) 7.17(d,J=8.46Hz,2H) 7.35(dd,J=8.46, 1.84Hz,1H) 7.54(d,J=8.82Hz,1H) 7.77(d,J=1.84Hz,1H) 7.94(d,J=8.46Hz,1H) 8.03(dd,J=8.46, 1.84Hz,1H) 8.18(s,1H) 8.89(s,1H) 9.05(d,J=8.82Hz,1H);MS(ESI+)m/z584(M+H)+。
(実施例251)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例251A)
{4−[2−アミノ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルスルファニル]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
実施例214Bの操作に従って、実施例57B由来の生成物を4−アミノチオフェノールと反応させた後、実施例214C及び214Dの操作に従って反応させると、表題生成物を得た。
(実施例251B)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸中で、実施例251A由来の生成物を実施例36E由来の生成物とともに、130℃で15分間加熱した後、混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下で除去し、1:1のジクロロメタン:トリフルオロ酢酸の混合物を添加した後、残留物を室温で2時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによって残留物を精製すると、表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.26−1.44(d,6H) 3.23−3.37(m,1H) 5.13(s,2H) 6.44−6.61(m,2H) 6.96−7.10(m,3H) 7.10−7.22(m,2H) 7.24−7.35(m,3H) 7.35(d,J=6.25Hz、1H) 7.43(dd,J=7.91, 5.70Hz,2H) 7.92(s,1H) 8.18(d,J=8.82Hz,1H) 8.83(s,1H) 9.03(s,1H);MS(ESI+)m/z512(M+H)+。
(実施例252)
[2−(4−アミノ−フェニルスルファニル)−5−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニル]−(7−tert−ブチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
酢酸中で、実施例251A由来の生成物を実施例127A由来の生成物とともに、130℃で15分間加熱した後、混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下で除去し、1:1のジクロロメタン:トリフルオロ酢酸の混合物を添加した後、残留物を室温で2時間撹拌した後、溶媒を真空下で除去し、TFAを用いたHPLCによって残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題生成物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.38−1.50(m,9H) 5.12(s,2H) 6.44−6.61(m,3H) 6.96−7.12(m,3H) 7.19(s,3H) 7.23−7.33(m,3H) 7.38−7.50(m,2H) 8.00(s,1H) 8.76(s,1H) 8.96(s,1H);MS(ESI+)m/z526(M+H)+。
(実施例253)
[5−ベンジルオキシ−2−(4−ジメチルアミノ−フェニルスルファニル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
(実施例253A)
5−ベンジルオキシ−2−(4−ジメチルアミノ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン
チューブ中に、ギ酸(5mL)、ジオキサン(5mL)及び37%ホルムアルデヒド水溶液(5mL)とともに、実施例214B由来の生成物(1.0g、0.284mmol)を入れた。チューブを密封し、110℃で20分間加熱した。混合物を室温に冷却し、溶媒を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって、得られた残留物を精製した後、実施例214Dの操作に従ってニトロ基を還元すると、表題生成物を得た(411mg、43%)。
(実施例253B)
[5−ベンジルオキシ−2−(4−ジメチルアミノ−フェニルスルファニル)−フェニル]−(7−イソプロピル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミン
氷酢酸中の、実施例253A由来の生成物及び実施例36E由来の生成物の混合物を、あらかじめ加熱しておいた130℃の油槽中で20分間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を真空下で蒸発させると、酢酸塩として表題化合物を得た。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:1.36(d,J=7.0Hz,6H),2.81(s,6H),3.30(m,1H),5.10(s,2H),6.45(d,J=9.2Hz,2H),7.07(d,J=8.8Hz,2H),7.12(m,2H),7.25(d,J=8.8Hz,1H),7.40(m,5H),7.94(m,1H),8.78(s,1H),8.99(m,1H),11.70(bs,1H);MS(ESI)m/z522(M+H)+。
(実施例254)
4−ブロモ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
(実施例254A)
4−ブロモ−N−(3−ニトロ−フェニル)−ベンズアミド
4−フルオロ−3−ニトロ−アニリンの代わりに3−ニトロ−フェニルアミンを用い、塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイルの代わりに塩化4−ブロモ−ベンゾイルを用いる実施例255Aの操作に従って、表題化合物を調製すると、表題生成物を得た(3.373g、90%)。
(実施例254B)
4−ブロモ−N−(3−アミノ−フェニル)−ベンズアミド
実施例255A由来の生成物の代わりに実施例254A由来の生成物を用いる実施例255Bの操作に従って、表題化合物を調製すると、表題生成物を得た(1.8mg、80%)。
(実施例254C)
4−ブロモ−N−[3−(ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−ベンズアミド
酢酸(1mL)中の、実施例57A由来の生成物(40.0mg、0.212mmol)及び実施例254Bの生成物(61.0mg、0.212mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(25.0mg、30%)。1H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:7.45(t,J=8.09Hz,1H),7.52−7.61(m,2H),7.74−7.86(m,3H),7.94(d,J=8.82Hz,2H),8.33(t,J=1.84Hz,1H),8.88(s,1H),9.09−9.17(m,2H),10.48(s,1H),10.94(s,1H);MS(ESI+)m/z420(M+H)+,(ESI−)m/z417(M−H)−。
(実施例255)
N−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
(実施例255A)
N−(4−フルオロ−3−ニトロ−フェニル)−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
テトラヒドロフラン(50mL)中の、4−フルオロ−3−ニトロ−アニリン(2.00g、12.8mmol)、塩化3−トリフルオロメチル−ベンゾイル(1.895mL、12.8mmol)、ヒューニッヒ塩基(Hunig’s base)(4.463mL、25.6mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。その後、水(450mL)を溶液に添加し、得られた固体を濾過によって回収し、真空オーブン中で乾燥させると、表題化合物が得られた(3.311g、97%)。
(実施例255B)
N−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−ニトロ−フェニル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中の、実施例255Aの生成物(2.00g、5.86mmol)、4−ヒドロキシチオフェノール(0.732g、5.80mmol)及び炭酸カリウム(1.604g、11.6mmol)の溶液を80℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水(100mL)中に注いだ。次に、溶液を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、組み合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物が得られた(2.52g、100%)。
(実施例255C)
N−[3−アミノ−4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−フェニル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
テトラヒドロフラン(18mL)及び水(6mL)溶液中の、実施例255Bの生成物(0.660g、1.52mmol)、鉄粉(0.339g、6.07mmol)及び塩化アンモニウム(0.099g、1.82mmol)の溶液を3時間還流加熱した。得られた混合物をメタノール(50mL)で希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮すると、表題化合物を得た(0.60g、97%)。
(実施例255D)
N−[4−(4−ヒドロキシ−フェニルスルファニル)−3−(7−メチル−ピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−フェニル]−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド
酢酸(1mL)中の、実施例10B由来の生成物(40.0mg、0.212mmol)及び実施例255C由来の生成物(86.0mg、0.212mmol)の溶液を、130℃にあらかじめ加熱しておいた油槽中で20分間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、真空下で酢酸を除去し、TFAを用いたHPLCによって、得られた残留物を精製すると、トリフルオロ酢酸塩として表題化合物を得た(11mg、10%)。H NMR(300MHz,DMSO−D6)δppm:2.74(s,3H),6.70(d,J=8.82Hz,2H),7.18(d,J=8.46Hz,3H),7.64(dd,J=8.46, 2.21Hz,1H),7.79(t,J=7.72Hz,2H),7.93−8.07(m,J=6.62Hz,2H),8.21−8.30(m,2H),8.78(s,1H),8.92(d,J=7.72Hz,1H),9.79(s,1H),10.67(s,1H),11.17−11.50(m,1H) MS(ESI+)m/z548.2(M+H)+,(ESI−)m/z546.2(M−H)−。
生物学的評価
本発明の代表的化合物を下記アッセイによって分析した。
以下の頭字語を本明細書において使用する。
IC50 50%抑制濃度
TC50 50%毒性濃度
DMEM Dulbecco’s Modified Essential Medium(商標)
RNA リボ核酸
RT−PCR 逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応
SEAP 分泌アルカリホスファターゼ
C型肝炎ウイルスゲノムは、子孫RNAを合成するのに必要な機能的成分を、プロセシング後に産生する、大きなポリタンパク質をコードする。持続した高レベルのサブゲノムHCV RNA(レプリコン)を産生する選択可能な細胞系は、Ikeda et al., J. VIROLOGY, 76(6):2997−3006(2002)及びBlight et al., SCIENCE, 290:1972−1974(2000)に記載のように、ヒト肝細胞癌細胞(Huh7)に由来している。これらの細胞系におけるRNA複製機序は、感染した肝細胞における完全長HCV RNAの複製と同一であると考えられる。本発明の化合物は、下記レプリコンアッセイ系におけるHCV RNA複製阻害剤である。
HCVレプリコンにおけるHCV阻害剤の評価
HCV遺伝子型1a及び1bレプリコンに対する本発明の代表的化合物の阻害効果を評価した。宿主細胞に対する本発明の代表的化合物の細胞傷害性についてもMTTアッセイによって評価した。Yi et al., VIROLOGY, 304(2):197−210(2002)に記載の方法によって細胞系を維持した。
A. RNAアッセイ及びSEAPアッセイ
これらのアッセイの目的は、HCV遺伝子型1a及び1bレプリコンの複製を阻害する化合物の効力をインビトロで評価することであった。
遺伝子型1a及び/又は1bレプリコン細胞を、96ウェルプレート中の5%ウシ胎児血清を含むDMEM培地中に3−5×10細胞/ウェルで蒔いた。翌日、培地を除去し、化合物の8段階希釈物を含む新しい培地で置換した。無処置の対照培養物を、阻害剤を培地に添加しない以外は同様にして、処置した。プレートをCOインキュベーター中で37℃でインキュベートした。4日目に、培地を除去した後に、溶解緩衝剤(RTL)(Qiagen)100μlを各ウェルに添加した。RNAを製造者の推奨に従って精製し(Qiagen RNAeasy)、水200μlで溶出させた。HCV RNAレベルを、実時間RT−PCR法によって、精製RNAの一部(200μlのうち5μl)から定量した。プライマー及びプローブは、5’非翻訳領域(5’UTR)中の特定の配列から誘導された。RT−PCR反応を、48℃30分間、続いて95℃、15s;54℃、30s及び72℃、40sの設定で40サイクル実施した。或いは、製造者の指示に従って、化合物と一緒に4日間インキュベートした後に、各培養上清におけるSEAPの活性を測定した。化合物の存在下でのHCV RNA又はSEAPの減少率を計算し、Prismプログラム(version 4.0、GraphPad software、San Diego、CA)を用いた非線形回帰分析によって50%抑制濃度(IC50)を計算した。
上記方法によって試験すると、本発明の代表的化合物は、約0.3nMから約100μMの範囲のIC50値でHCVレプリコン複製を阻害した。
B. 細胞傷害アッセイ
このアッセイの目的は、ウイルス宿主細胞に対する化合物の毒性をインビトロで求めることであった。
化合物の細胞傷害性を、レプリコン細胞において、ミトコンドリア酵素を用いた細胞増殖/生存度アッセイによって測定した。手短に述べると、HCVレプリコン細胞を、96ウェルプレート中の5%FCSを含むDMEM培地中に3−5×10細胞/ウェルで蒔いた。1日目に、培地を除去し、化合物の8段階希釈物を含む新しい培地で置換した。無処置の対照培養物を、阻害剤を培地に添加しない以外は同様にして、処置した。プレートをCOインキュベーター中で37℃でインキュベートした。4日目に、テトラゾリウム塩原液、MTT(4mg/ml PBS溶液、Sigma cat.#M 2128)を各ウェルに25μl/ウェルで添加した。プレートを更に4時間インキュベートし、20%SDS+0.02N HCl 50μl/ウェルで処理して、細胞を溶解させた。終夜インキュベーション後、波長570/650nmでプレートを読み、光学濃度を測定した。対照に比べて、形成されたホルマザンの青色の減少率を計算し、Prismプログラム(version 4.0、GraphPad software、San Diego、CA)を用いた非線形回帰分析によって50%毒性濃度(TC50)を計算した。
上記方法によって試験すると、本発明の代表的化合物のTC50値は、これらの化合物の対応するIC50値よりも高かった。
薬剤組成物及び用途
本発明は、本発明の化合物を含む薬剤組成物を特徴とする。非限定的例として、本発明の薬剤組成物は、本発明の1種類以上の化合物を含み、各化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIIIから独立に選択される。好ましくは、各化合物は、実施例1−255から独立に選択される。
本発明は、本発明の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和化合物又はプロドラッグを含む、薬剤組成物も特徴とする。薬学的に許容される塩は、双性イオンであり、又は薬学的に許容される無機若しくは有機の酸若しくは塩基から誘導され得る。好ましくは、本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、過度の毒性、刺激又はアレルギー反応なしに、化合物の遊離の酸又は塩基の生物学的効果を保持し、妥当な利益/リスク比を有し、その意図した用途に有効であり、生物学的に、又はその他の点で、望ましくないものではない。薬学的に許容される塩の非限定的例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、ジグルコン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、1/2硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イセチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩が挙げられるが、これらだけに限定されない。塩基性窒素含有基は、ハロゲン化低級アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル又はブチルの塩化物、臭化物又はヨウ化物)、ジアルキル硫酸塩(例えば、ジメチル、ジエチル、ジブチル又はジアミル硫酸塩)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、ミリスチル又はステアリルの塩化物、臭化物又はヨウ化物)、ハロゲン化アラルキル(例えば、臭化ベンジル又は臭化フェネチル)などの試薬を用いて第四級化することもできる。本発明に使用することができる他の塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属との塩、有機塩基との塩などが挙げられる。薬学的に許容される酸付加塩の形成に使用することができる酸の例としては、塩酸、硫酸、リン酸、シュウ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、又は他の適切な無機酸若しくは有機酸が挙げられるが、これらだけに限定されない。
本発明は、さらに、本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と別の治療薬とを含む薬剤組成物も特徴とする。非限定的例においては、本発明の薬剤組成物は、1、2、3種類又はそれを超える本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、1、2、3種類又はそれを超える他の治療薬とを含む。限定的なものではなく、例として、これらの他の治療薬は、抗ウイルス薬(例えば、抗HIV薬又は他の抗HCV薬)、免疫調節物質、抗癌剤若しくは化学療法剤又は抗炎症剤から選択することができる。これらの他の治療薬の具体例としては、リバビリン;インターフェロン(例えば、IFNアルファ2a又は2b);プロテアーゼ阻害剤;免疫抑制薬;抗体(例えば、治療用モノクローナル又はキメラ抗体);アンチセンス又はsiRNA;HIV阻害剤;B型肝炎(HBV)阻害剤;肝臓の硬変及び炎症を治療する薬剤;Omega IFN(BioMedicines Inc.、Emeryville、CA);BILN−2061セリンプロテアーゼ阻害剤(Boehringer Ingelheim Pharma KG、Ingelheim、Germany);Summetrel抗ウイルス薬(Endo Pharmaceuticals Holdings Inc.、Chadds Ford、PA);Roferon A IFNアルファ2a(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Pegasys PEG化IFNアルファ2a(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Pegasys及びリバビリンPEG化IFNアルファ2a/リバビリン(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Cellcept HCV IgG免疫抑制薬(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Wellferonリンパ芽球腫IFNアルファn1(GlaxoSmithKline plc、Uxbridge、UK);AlbuferonアルファアルブミンIFNアルファ2b(Human Genome Sciences Inc.、Rockville、MD);Levovirinリバビリン(ICN Pharmaceuticals、Costa Mesa、CA);IDN−6556カスパーゼ阻害剤(Idun Pharmaceuticals Inc.、San Diego、CA);IP−501抗線維症薬(antifibrotic)(Indevus Pharmaceuticals Inc.、Lexington、MA);Actimmune INFガンマ(InterMune Inc.、Brisbane、CA);Infergen A IFNアルファコン−1(InterMune Pharmaceuticals Inc.、Brisbane、CA);ISIS 14803アンチセンス(ISIS Pharmaceuticals Inc.、Carlsbad、CA/Elan Pharmaceuticals Inc.、New York、NY);JTK−003 RdRp阻害剤(Japan Tobacco Inc.、Tokyo、Japan);Pegasys及びCeplene PEG化IFNアルファ2a/免疫調節物質(Maxim Pharmaceuticals inc.、San Diego、CA);Ceplene免疫調節物質(Maxim Pharmaceuticals Inc.、San Diego、CA);Civacir HCV IgG免疫抑制薬(Nabi Biopharmaceuticals Inc.、Boca Raton、FL);Intron A及びZadaxin IFNアルファ2b/アルファ1−チモシン(RegeneRx Biopharmiceuticals Inc.、Bethesda、MD/SciClone Pharmaceuticals Inc.、San Mateo、CA);Levovirin IMPDH阻害剤(Ribapharm Inc.、Costa Mesa、CA);Viramidine IMPDH阻害剤(Ribapharm Inc.、Costa Mesa、CA);Heptazymeリボザイム(Ribozyme Pharmaceuticals Inc.、Boulder、CO);Intron A IFNアルファ2b(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);PEG−Intron PEG化IFNアルファ2b(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);Rebetron IFNアルファ2b/リバビリン(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);リバビリン(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);PEG−イントロン/リバビリンPEG化IFNアルファ2b/リバビリン(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);Zadazim免疫調節物質(SciClone Pharmaceuticals Inc.、San Mateo、CA);Rebif IFNベータ1a(Serono、Geneva、Switzerland);IFNベータ及びEMZ701 IFNベータ及びEMZ701(Transition Therapeutics Inc.、Ontario、Canada);T67ベータ−チューブリン阻害剤(Tularik Inc.、South San Francisco、CA);VX−497 IMPDH阻害剤(Vertex Pharmaceuticals Inc.、Cambridge、MA);VX−950/LY−570310セリンプロテアーゼ阻害剤(Vertex Pharmaceuticals Inc.、Cambridge、MA/Eli Lilly and Co.、Inc.、Indianapolis、IN);Omniferon天然IFNアルファ(Viragen Inc.、Plantation、FL);XTL−002モノクローナル抗体(XTL Biopharmaceuticals);
Figure 2009521460
(以下、化合物VX−950、Vertex Pharmaceuticals Inc.);
Figure 2009521460
(以下、化合物SCH503034、Schering−Plough Co.)並びに
Figure 2009521460
(以下、化合物GS9137、Gilead Sciences, Inc.、Foster City、CA)が挙げられるが、これらだけに限定されない。任意の他の望ましい治療薬も、本発明の薬剤組成物に含めることができる。
一実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、本発明の1種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、1種類以上の他の抗ウイルス薬とを含む。
別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、本発明の1種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、1種類以上の他の抗HCV薬とを含む。一例においては、本発明の化合物の各々は、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIII又は実施例1−255から独立に選択され、他の抗HCV薬の各々は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤(例えば、ヌクレオシド又は非ヌクレオシド型ポリメラーゼ阻害剤)、HCVプロテアーゼ阻害剤又はHCVヘリカーゼ阻害剤から独立に選択される。
更なる実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、本発明の1種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、2種類以上の他の抗HCV阻害剤とを含む。好ましくは、本発明の各化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から独立に選択される。他の抗HCV阻害剤は、同じ阻害剤クラスから選択することができ(例えば、その全部が、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、又はHCVプロテアーゼ阻害剤から選択される。)、又は異なる阻害剤クラスから選択することができる(例えば、1種類以上が、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤から選択され、他の1種類以上がHCVプロテアーゼ阻害剤から選択される。)。
更に別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、少なくとも1種類のHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤とを含む。好ましくは、本発明の各化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から独立に選択される。
別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、少なくとも1種類のHCVプロテアーゼ阻害剤とを含む。好ましくは、本発明の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される。
更に別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、少なくとも1種類のHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤と、少なくとも1種類のHCVプロテアーゼ阻害剤とを含む。好ましくは、本発明の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される。
更に別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、各々がHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤又はHCVプロテアーゼ阻害剤から独立に選択される2種類以上の抗HCV薬とを含む。好ましくは、本発明の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される。
更に別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、各々がHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤又はHCVプロテアーゼ阻害剤から独立に選択される3種類以上の他の抗HCV薬とを含む。好ましくは、本発明の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される。
HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤の非限定的例としては、国際公開第0190121(A2)号、米国特許第6348587B1号、国際公開第0160315号、国際公開第0132153号、欧州特許出願公開第1162196A1号及び国際公開第0204425号に記載のものが挙げられる。HCVプロテアーゼ阻害剤の非限定的例としては、BILN−2061、VX−950及びSCH503034が挙げられる。
別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、抗HBV薬、抗HIV薬などの1種類以上の他の抗ウイルス薬とを含む。抗HBV薬の非限定的例としては、アデフォビル、ラミブジン及びテノフォビルが挙げられる。抗HIV薬の非限定的例としては、リトナビル、ロピナビル、インジナビル、ネルフィナビル、サキナビル、アンプレナビル、アタザナビル、チプラナビル、TMC−114、ホスアンプレナビル、ジドブジン、ラミブジン、ジダノシン、スタブジン、テノフォビル、ザルシタビン、アバカビル、エファビレンツ、ネビラピン、デラビルジン、TMC−125、L−870812、S−1360、エンフューヴィルタイド、T−1249、及び他のHIVプロテアーゼ、逆転写酵素、インテグラーゼ又は融合阻害剤が挙げられる。当業者には理解されるように、他の望ましい抗ウイルス薬も本発明の薬剤組成物に含めることができる。
一実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、少なくとも1種類の抗HBV薬とを含む。別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、少なくとも1種類の抗HIV薬とを含む。更に別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、少なくとも1種類の抗A型肝炎薬、抗D型肝炎薬、抗E型肝炎薬又は抗G型肝炎薬とを含む。
更に別の実施形態においては、本発明の薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、肝臓の炎症の治療に適切な少なくとも1種類の薬剤とを含む。
本発明の薬剤組成物は、薬学的に許容される担体又は賦形剤を典型的には含む。薬学的に許容される適切な担体/賦形剤の非限定的例としては、糖(例えば、ラクトース、グルコース又はスクロース)、デンプン(例えば、コーンスターチ又はジャガイモデンプン)、セルロース又はその誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース又は酢酸セルロース)、油(例えば、落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油又はダイズ油)、グリコール(例えば、プロピレングリコール)、緩衝剤(例えば、水酸化マグネシウム又は水酸化アルミニウム)、寒天、アルギン酸、粉末トラガカント、麦芽、ゼラチン、タルク、カカオ脂、発熱物質を含まない水、等張性食塩水、リンゲル液、エタノール又はリン酸緩衝液が挙げられる。当業者には理解されるように、潤滑剤、着色剤、放出剤(releasing agent)、コーティング剤、甘味剤、香味剤又は芳香剤、防腐剤又は抗酸化剤も本発明の薬剤組成物に含めることができる。
本発明の薬剤組成物は、経口、非経口、舌下、直腸、局所又は吸入噴霧などの種々の経路を介して、それを必要とする患者に投与することができる。局所投与では、皮膚貼付剤、イオン泳動装置などの経皮投与を使用することができる。非経口投与としては、皮下、静脈内、筋肉内又は胸骨内注射及び注入技術が挙げられるが、これらだけに限定されない。
本発明の薬剤組成物は、その投与経路に基づいて、当分野で周知の方法によって処方することができる。例えば、無菌注射製剤は、適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて、無菌注射用水溶液又は油性(oleagenous)懸濁液として調製することができる。直腸投与用坐剤は、常温では固体であるが、直腸温度では液体であり、したがって直腸内で溶融して薬物を放出する、カカオ脂、ポリエチレングリコールなどの適切な非刺激性賦形剤と薬物を混合することによって調製することができる。経口投与用固体剤形は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤又は顆粒剤であり得る。かかる固体剤形においては、活性化合物をスクロース ラクトース、デンプンなどの少なくとも1種類の不活性希釈剤と混合することができる。固体剤形は、不活性希釈剤に加えて、潤滑剤などの他の物質も含み得る。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合には、剤形は緩衝剤も含み得る。さらに、錠剤及び丸剤は、腸溶コーティングによって調製することもできる。経口投与用液体剤形としては、一般に当分野で使用される不活性希釈剤を含有する、薬学的に許容される乳濁液剤、溶液剤、懸濁液剤、シロップ剤又はエリキシル剤が挙げられる。液体剤形は、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味剤、香味剤又は芳香剤も含み得る。本発明の薬剤組成物は、米国特許第6,703,403号に記載のように、リポソームの形で投与することもできる。本発明に適用可能である薬物処方は、例えば、Hoover, John E., REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES (Mack Publishing Co., Easton, PA: 1975)、及びLachman, L., eds., PHARMACEUTICAL DOSAGE FORMS (Marcel Decker, New York, N.Y., 1980)に全般的に考察されている。
本発明は、さらに、HCV複製を阻害するために本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)を使用する方法も特徴とする。一実施形態においては、本方法は、HCVウイルスを本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)の有効量と接触させ、それによってHCVウイルス複製を阻害することを含む。別の実施形態においては、本方法は、HCVウイルス感染細胞を本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)の有効量と接触させ、それによって細胞におけるHCVウイルス複製を阻害することを含む。更に別の実施形態においては、本方法は、HCVウイルス又は感染細胞を本発明の2種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)の有効量と接触させ、それによってHCVウイルス複製を阻害することを含む。本明細書では「阻害する」とは、阻害される活性(例えば、ウイルス複製)をかなり低下又は消失させることを意味する。多くの場合において、本発明の代表的化合物は、(例えば、上述したHCVレプリコンアッセイにおいて)HCVウイルスの複製を少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%又はそれ以上減少させることができる。
本発明の化合物は、HCVの全サブタイプを阻害し得る。本発明に適しているHCVサブタイプの例としては、HCV遺伝子型1a、1b、2a、2b、2c又は3aを含めて、HCV遺伝子型1、2、3、4、5及び6が挙げられるが、これらだけに限定されない。一実施形態においては、本発明の1種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)を用いて、HCV遺伝子型1aの複製を阻害する。別の実施形態においては、本発明の1種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)を用いて、HCV遺伝子型1bの複製を阻害する。更に別の実施形態においては、本発明の1種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)を用いて、HCV遺伝子型1aと1bの両方の複製を阻害する。
本発明は、HCV感染症を治療するために本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)を使用する方法も特徴とする。これらの方法は、本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)の治療有効量をHCV患者に投与し、それによって患者の血液又は肝臓中のHCVウイルスレベルを低下させることを典型的には含む。本明細書では「治療する」という用語は、かかる用語が適用される障害若しくは症状、又はかかる障害若しくは症状の1つ以上の症候の後退、軽減、進行阻止又は予防を指す。「治療」という用語は、治療する行為を指す。一実施形態においては、本方法は、本発明の2種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)の治療有効量をHCV患者に投与し、それによって患者の血液又は肝臓中のHCVウイルスレベルを低下させることを含む。好ましくは、これらの方法に用いる化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIを有し、又は実施例1−255から選択され、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグである。
別の態様においては、本発明は、HCV感染症を治療するために本発明の薬剤組成物を使用する方法を特徴とする。本明細書に記載の任意の薬剤組成物をこの目的のために使用することができる。これらの方法は、本発明の薬剤組成物の治療有効量をHCV患者に投与し、それによって患者の血液又は肝臓中のHCVウイルスレベルを低下させることを典型的には含む。薬剤組成物が他の治療薬を含む場合には、薬剤組成物は、患者における他の疾患、障害又は症状を治療することもできる。
一実施形態においては、投与される薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、HCVプロテアーゼ阻害剤又はHCVヘリカーゼ阻害剤から選択される少なくとも別の抗HCV薬とを含む。別の実施形態においては、投与される薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、各々がHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、HCVプロテアーゼ阻害剤又はHCVヘリカーゼ阻害剤から独立に選択される少なくとも2種類の他の抗HCV薬とを含む。更に別の実施形態においては、投与される薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、1、2又は3種類以上のHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤(例えば、国際公開第0190121(A2)号、米国特許第6348587B1号、国際公開第0160315号、国際公開第0132153号、欧州特許出願公開第1162196A1号及び国際公開第0204425号に記載のHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤)とを含む。更に別の実施形態においては、投与される薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、1、2又は3種類以上のHCVプロテアーゼ阻害剤(例えば、BILN−2061、VX−950及びSCH503034)とを含む。
更なる実施形態においては、投与される薬剤組成物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグと、抗HIV薬、抗HBV薬、抗A型肝炎薬、抗D型肝炎薬、抗E型肝炎薬又は抗G型肝炎薬から選択される少なくとも1種類の抗ウイルス薬とを含む。
更に別の態様においては、本発明は、HCV感染症を治療するために本発明の化合物と別の治療薬を使用する方法を提供する。本方法は、本発明の化合物の治療有効量と別の治療薬をHCV患者に投与し、それによって患者の血液又は肝臓中のHCVウイルスレベルを低下させることを含む。本発明の各化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と他の治療薬は、単一製剤中で混合することができ、患者に同時投与することができる。本発明の各化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と他の治療薬は、異なる製剤中で同時投与することもできる。また、本発明の各化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と他の治療薬は、逐次投与することもできる。
一実施形態においては、投与される本発明の化合物としては、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される1種類以上の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグが挙げられ、投与される他の治療薬としては、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、HCVプロテアーゼ阻害剤又はHCVヘリカーゼ阻害剤から選択される1種類以上の薬剤が挙げられる。別の実施形態においては、投与される本発明の化合物としては、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される1種類以上の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグが挙げられ、投与される他の治療薬としては、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤、HCVプロテアーゼ阻害剤又はHCVヘリカーゼ阻害剤から選択される2種類以上の薬剤が挙げられる。更に別の実施形態においては、投与される本発明の化合物としては、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される1種類以上の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグが挙げられ、投与される他の治療薬としては、1、2又は3種類以上のHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤(例えば、国際公開第0190121(A2)号、米国特許第6348587B1号、国際公開第0160315号、国際公開第0132153号、欧州特許出願公開第1162196A1号及び国際公開第0204425号に記載のHCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤)が挙げられる。更に別の実施形態においては、投与される本発明の化合物としては、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII又は実施例1−255から選択される1種類以上の化合物、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグが挙げられ、投与される他の治療薬としては、1、2又は3種類以上のHCVプロテアーゼ阻害剤(例えば、BILN−2061、VX−950及びSCH503034)が挙げられる。
本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)は、抗HIV薬、抗HBV薬、抗A型肝炎薬、抗D型肝炎薬、抗E型肝炎薬、抗G型肝炎薬、他の抗ウイルス薬などの他の所望の薬物と同時投与することもできる。
本発明の化合物(又はその塩、溶媒若しくはプロドラッグ)は、単一用量又は分割用量で患者に投与することができる。典型的な1日用量は、これらだけに限定されないが、0.25から100mg/kg体重などの0.1から200mg/kg体重の範囲であり得る。単一用量組成物は、これらの量、又はその何分の1かの量を1日量として含み得る。好ましくは、各投薬は、患者の血液又は肝臓中のHCVウイルス量を低下させるのに有効である本発明の化合物の十分な量を含む。単一剤形を製造するための活性成分又は混合活性成分の量は、治療を受ける患者及び特定の投与方法に応じて変わり得る。任意の特定の患者に対する具体的用量レベルは、用いる具体的化合物の活性、年齢、体重、全般的健康状態、性別、食餌、投与時間、投与経路、排出速度、薬物の組合せ、及び治療を受ける特定の疾患の重症度を含めて種々の要因に応じて決まることを理解されたい。
更に別の態様においては、他のRNA含有ウイルスに関連する感染症又は症候を治療するために、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩、立体異性体若しくは互変異性体を、単独の活性薬剤として投与することができ、又は1種類以上の他の薬剤と併用することができる。
RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの1種類以上の化合物又はその塩によって提供される第1の抗ウイルス薬の治療有効量を、別の抗ウイルス薬;宿主免疫調節物質;インターフェロンアルファ、PEG化インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマなどのインターフェロン誘導体;サイトカイン;ワクチン;ヌクレオシド類似体;HCV機能不全をもたらす重要な酵素の阻害剤(かかる酵素の例は、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ(IMPDH)及びHCVヘリカーゼである。);HCV NS4Bタンパク質、HCV NS5aタンパク質などのウイルス粒子タンパク質の阻害剤;及びHCV侵入、HCV構築、HCV放出(egress)などのHCV機能を阻害する薬剤からなる群から選択される1種類以上の化合物によって提供される第2の薬剤の治療有効量と一緒に含む、併用療法によって治療又は予防することができる。HCV抗原を含むワクチン、又はHCVに対する抗原アジュバントの組合せを含むワクチンも挙げられる。さらに、宿主細胞成分と相互作用して、配列内リボソーム進入部位(IRES)によって惹起されるHCVウイルス複製の翻訳段階を阻害することによってウイルスタンパク質合成を阻止する薬剤、又は例えばHCV P7などの膜タンパク質のビロポリン(viroporin)ファミリーを標的にした薬剤と一緒にウイルス粒子の成熟及び放出を阻止する薬剤も挙げられる。
一実施形態においては、本発明は、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量をかかる治療を必要とする患者に投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を対象とする。
別の実施形態においては、本発明は、宿主免疫調節物質及び第2の抗ウイルス薬からなる群から選択される1種類以上の薬剤、又はこれらの組合せと、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量とを、かかる治療を必要とする患者に同時投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を対象とする。
更に別の実施形態においては、本発明は、インターフェロンアルファ、PEG化インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、インターフェロンガンマ、サイトカイン、ワクチン、及び抗原とアジュバントを含むワクチン、並びに第2の抗ウイルス薬からなる群から選択される1種類以上の薬剤、又はこれらの組合せと、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量とを、かかる治療を必要とする患者に同時投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を対象とする。
更に別の実施形態においては、本発明は、宿主免疫調節物質、及びウイルス複製に関連した宿主の細胞機能を阻害することによってHCVの複製を阻害する第2の抗ウイルス薬からなる群から選択される1種類以上の薬剤、又はこれらの組合せと、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量とを、かかる治療を必要とする患者に同時投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を提供する。
更なる実施形態においては、本発明は、肝臓の硬変及び炎症を含めて、HCV感染症の症候を治療又は軽減する薬剤又は薬剤の組合せと、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量とを、かかる治療を必要とする患者に同時投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を提供する。
別の実施形態においては、本発明は、B型肝炎(HBV)感染によって引き起こされる疾患の患者を治療する1種類以上の薬剤と、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量とを、かかる治療を必要とする患者に同時投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を提供する。
更に別の実施形態においては、本発明は、ヒト免疫不全症ウイルス(HIV)感染によって引き起こされる疾患の患者を治療する1種類以上の薬剤と、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIIIの化合物、又は薬学的に許容されるその塩の治療有効量とを、かかる治療を必要とする患者に同時投与することを含む、RNA含有ウイルスによって引き起こされる感染を治療又は予防する方法を提供する。
「併用療法」(又は「コセラピー(co−therapy)」)という句は、経口摂取、一定比率のこれらの活性薬剤を含む単一カプセル剤、各薬剤に対する複数の別個のカプセル剤の摂取など、薬物組合せの有益な効果をもたらす投薬計画における各薬剤の逐次投与を包含し、これらの薬剤の実質的な同時投与も包含するものとする。「併用療法」は、経口による、静脈内による、筋肉内による、又は副鼻腔(sinus passage)に見られるような粘膜組織を介した直接吸収を含めて、体内への他の非経口経路による、同時又は逐次投与も含む。逐次投与は、個々の薬剤を異なる時間及び/又は異なる経路で投与することができるが、例えば各薬剤の薬物動態学的又は薬力学的効果の共同作用によって、一緒に作用して薬効を示す薬物組合せも含む。
本発明は、HCV感染症又は他のウイルス感染症の治療用医薬品を製造するための、本発明の化合物、又は薬学的に許容されるその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグの使用も特徴とする。一実施形態においては、本発明は、HCV感染症の治療用医薬品を製造するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII若しくはVIII、又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグから選択される本発明の化合物の使用を特徴とする。別の実施形態においては、本発明は、HCV感染症の治療用医薬品を製造するための、本発明の2種類以上の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)の使用を特徴とする。2種類以上の化合物の各々は、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIIIから独立に選択される。
更に別の実施形態においては、本発明は、HCV感染症の治療用医薬品を製造するための、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、少なくとも1種類の追加の治療薬との使用を特徴とする。好ましくは、本発明の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIIIのから選択され、追加の治療薬は、例として、抗ウイルス薬(例えば、抗HIV薬又は他の抗HCV薬)、免疫調節物質、抗癌剤若しくは化学療法剤及び抗炎症剤から選択することができるが、これらだけに限定されない。追加の治療薬の具体例としては、リバビリン;インターフェロン(例えば、IFNアルファ2a又は2b);プロテアーゼ阻害剤;免疫抑制薬;抗体(例えば、治療用モノクローナル又はキメラ抗体);アンチセンス又はsiRNA;HIV阻害剤;B型肝炎(HBV)阻害剤;肝臓の硬変及び炎症を治療する薬剤;Omega IFN(BioMedicines Inc.、Emeryville、CA);BILN−2061セリンプロテアーゼ阻害剤(Boehringer Ingelheim Pharma KG、Ingelheim、Germany);Summetrel抗ウイルス薬(Endo Pharmaceuticals Holdings Inc.、Chadds Ford、PA);Roferon A IFNアルファ2a(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Pegasys PEG化IFNアルファ2a(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Pegasys及びリバビリンPEG化IFNアルファ2a/リバビリン(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Cellcept HCV IgG免疫抑制薬(F. Hoffmann−La Roche LTD、Basel、Switzerland);Wellferonリンパ芽球腫IFNアルファn1(GlaxoSmithKline plc、Uxbridge、UK);AlbuferonアルファアルブミンIFNアルファ2b(Human Genome Sciences Inc.、Rockville、MD);Levovirinリバビリン(ICN Pharmaceuticals、Costa Mesa、CA);IDN−6556カスパーゼ阻害剤(Idun Pharmaceuticals Inc.、San Diego、CA);IP−501抗線維症薬(antifibrotic)(Indevus Pharmaceuticals Inc.、Lexington、MA);Actimmune INFガンマ(InterMune Inc.、Brisbane、CA);Infergen A IFNアルファコン−1(InterMune Pharmaceuticals Inc.、Brisbane、CA);ISIS 14803アンチセンス(ISIS Pharmaceuticals Inc.、Carlsbad、CA/Elan Pharmaceuticals Inc.、New York、NY);JTK−003 RdRp阻害剤(Japan Tobacco Inc.、Tokyo、Japan);Pegasys及びCeplene PEG化IFNアルファ2a/免疫調節物質(Maxim Pharmaceuticals inc.、San Diego、CA);Ceplene免疫調節物質(Maxim Pharmaceuticals Inc.、San Diego、CA);Civacir HCV IgG免疫抑制薬(Nabi Biopharmaceuticals Inc.、Boca Raton、FL);Intron A及びZadaxin IFNアルファ2b/アルファ1−チモシン(RegeneRx Biopharmiceuticals Inc.、Bethesda、MD/SciClone Pharmaceuticals Inc.、San Mateo、CA);Levovirin IMPDH阻害剤(Ribapharm Inc.、Costa Mesa、CA);Viramidine IMPDH阻害剤(Ribapharm Inc.、Costa Mesa、CA);Heptazymeリボザイム(Ribozyme Pharmaceuticals Inc.、Boulder、CO);Intron A IFNアルファ2b(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);PEG−Intron PEG化IFNアルファ2b(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);Rebetron IFNアルファ2b/リバビリン(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);リバビリン(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);PEG−イントロン/リバビリンPEG化IFNアルファ2b/リバビリン(Schering−Plough Corporation、Kenilworth、NJ);Zadazim免疫調節物質(SciClone Pharmaceuticals Inc.、San Mateo、CA);Rebif IFNベータ1a(Serono、Geneva、Switzerland);IFNベータ及びEMZ701 IFNベータ及びEMZ701(Transition Therapeutics Inc.、Ontario、Canada);T67ベータ−チューブリン阻害剤(Tularik Inc.、South San Francisco、CA);VX−497 IMPDH阻害剤(Vertex Pharmaceuticals Inc.、Cambridge、MA);VX−950/LY−570310セリンプロテアーゼ阻害剤(Vertex Pharmaceuticals Inc.、Cambridge、MA/Eli Lilly and Co.、Inc.、Indianapolis、IN);Omniferon天然IFNアルファ(Viragen Inc.、Plantation、FL);XTL−002モノクローナル抗体(XTL Biopharmaceuticals);化合物VX−950(Vertex Pharmaceuticals Inc.);化合物SCH503034(Schering−Plough Co.)並びに化合物GS9137(Gilead Sciences, Inc.、Foster City、CA)が挙げられるが、これらだけに限定されない。
更に別の実施形態においては、本発明は、ウイルス感染症の治療用医薬品を製造するための、少なくとも1種類の本発明の化合物(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)と、少なくとも1種類の追加の抗ウイルス薬との使用を特徴とする。好ましくは、本発明の化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIIIから選択され、追加の抗ウイルス薬は、抗HCV薬又は抗HIV薬から選択することができるが、これらだけに限定されない。一例においては、本発明は、HCV感染症の治療用医薬品を製造するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIII(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物と、少なくとも1種類の追加の抗HCV薬との使用を特徴とする。抗HCV薬の非限定的例としては、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤(例えば、ヌクレオシド又は非ヌクレオシド型ポリメラーゼ阻害剤)又はHCVプロテアーゼ阻害剤が挙げられる。別の例においては、本発明は、HCV感染症の治療用医薬品を製造するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIII(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物と、少なくとも2種類以上の追加の抗HCV薬との使用を特徴とする。追加の抗HCV薬の各々は、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤又はHCVプロテアーゼ阻害剤から独立に選択することができる。
更に別の実施形態においては、本発明は、HIV又はHCV感染症の治療用医薬品を製造するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIII(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物と、少なくとも1種類の抗HIV薬との使用を特徴とする。更に別の実施形態においては、本発明は、ウイルス性肝炎の治療用医薬品を製造するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIII(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物と、少なくとも1種類の抗A型肝炎薬、抗B型肝炎薬、抗D型肝炎薬、抗E型肝炎薬又は抗G型肝炎薬との使用を特徴とする。更に別の実施形態においては、本発明は、C型肝炎の治療用医薬品を製造するための、式I、II、III、IV、V、VI、VII又はVIII(又はその塩、溶媒和化合物若しくはプロドラッグ)から選択される少なくとも1種類の本発明の化合物と、少なくとも1種類の肝炎治療薬との使用を特徴とする。
本発明の上記記述は、説明及び記述を提供するものであるが、網羅的なものではなく、開示した記述のみに本発明を限定するものでもない。改変及び変更が上記教示に照らして可能であり、又は本発明の実施から得ることができる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によって規定されることに留意されたい。

Claims (20)

  1. 式Iを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (式中、
    A及びBは、各々独立に、カルボシクリル又はヘテロシクリルから選択され、並びに各々独立に、1つ又はそれ以上のR18で、場合によって置換されており、R18は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)及び−L−N(R)SON(Rs’s’’)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
    及びWは、N又はC(R33)から各々独立に選択され;
    Zは、結合、−CR4141’又は−NR41−であり、R41及びR41’は、水素、アルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
    10及びR33は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択され;
    Xは、結合、−L−O−、−L−S−、−L−C(O)−、−L−N(R)−、−L−N(R)C(O)−、−L−C(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)O−、−L−OC(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)N(Rs’)−、−L−C(=NR)N(Rs’)−、−L−N(Rs’)C(=NR)−、−L−S(O)−、−L−SO−、−L−C(O)O−及び−L−OC(O)−からなる群から選択され;
    22は、カルボシクリル又はヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており、R26は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N=C(NRs’)(NRs’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;又はR22は、アルキル、アルケニル若しくはアルキニルであり、並びに1つ若しくはそれ以上のR26で場合によって置換されており;又はR22は水素であり;
    Yは、結合、−L−O−、−L−C(O)−、−L−S(O)−、−L−S(O)−、−L−OS(O)−、−L−OS(O)−、−L−C(O)O−、−L−OC(O)−、−L−OC(O)O−、−L−C(O)N(R15)−、−L−N(R15)C(O)−、−L−C(O)N(R15)O−、−L−N(R15)C(O)O−、−L−C(O)N(R15)N(R15’)−、−L−S−、−L−C(S)−、−L−C(S)O−、−L−OC(S)−、−L−N(R15)−、−L−C(S)N(R15)−、−L−N(R15)C(S)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−C(S)N(R15)O−及び−L−C(S)N(R15)N(R15’)−からなる群から選択され、R15及びR15’は、出現ごとに、水素、アルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
    50は、−L−A−であり、Aは、カルボシクリル又はヘテロシクリル、アルキル、アルケニル及びアルキニルからなる群から選択され、並びにLは、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から選択され、Aは、1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されており、並びにR30は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され、並びにLは、1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにR38は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルコキシ、チオアルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
    は、各出現において、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から独立に選択され;
    、Rs’及びRs’’は、出現ごとに、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ及びアルコキシカルボニルアミノアルキルからなる群から各々独立に選択され;
    及びLE’は、各出現において、結合、アルキレン、アルケニレン及びアルキニレンからなる群から各々独立に選択され;
    Qは、出現ごとに、結合、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、−S−、−O−、−C(O)−、−N(R)−、−N(R)C(O)−−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(Rs’)−、−C(=NR)N(Rs’)−、−N(Rs’)C(=NR)−、−S(O)、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−O−S(O)−、−S(O)−O−、−C(O)O−及び−OC(O)−からなる群から独立に選択され;
    10、R15、R15’、R18、R26、R30、R33、R38、R41及びR41’は、出現ごとに、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート及びアジドからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、各々独立に、場合によって置換されており;並びに
    −L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)中の各C−C18カルボシクリル及びM−M18ヘテロシクリル部分は、出現ごとに、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、チオアルコキシ、アルコキシアルキル、チオアルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル、アルキルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノ及びアルコキシカルボニルアミノアルキルからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、独立に、場合によって置換されている。)
  2. A及びBが、各々独立に、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルから選択され、並びに1つ又はそれ以上のR18で、各々独立に、場合によって置換されており、R18は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)及び−L−N(R)SON(Rs’s’’)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
    及びWは、N又はC(R33)から各々独立に選択され;
    Zは、結合、−CR4141’又は−NR41−であり、R41及びR41’は、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
    10及びR33は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択され;
    Xは、結合、−L−O−、−L−S−、−L−C(O)−、−L−N(R)−、−L−N(R)C(O)−、−L−C(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)O−、−L−OC(O)N(R)−、−L−N(R)C(O)N(Rs’)−、−L−C(=NR)N(Rs’)−、−L−N(Rs’)C(=NR)−、−L−S(O)−、−L−SO−、−L−C(O)O−及び−L−OC(O)−からなる群から選択され;
    22は、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており、R26は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N=C(NRs’)(NRs’)、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;又はR22は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル若しくはC−Cアルキニルであり、並びに1つ若しくはそれ以上のR26で場合によって置換されており;又はR22は水素であり;
    Yは、結合、−L−O−、−L−C(O)−、−L−S(O)−、−L−S(O)−、−L−OS(O)−、−L−OS(O)−、−L−C(O)O−、−L−OC(O)−、−L−OC(O)O−、−L−C(O)N(R15)−、−L−N(R15)C(O)−、−L−C(O)N(R15)O−、−L−N(R15)C(O)O−、−L−C(O)N(R15)N(R15’)−、−L−S−、−L−C(S)−、−L−C(S)O−、−L−OC(S)−、−L−N(R15)−、−L−C(S)N(R15)−、−L−N(R15)C(S)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−N(R15)S(O)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−S(O)N(R15)−、−L−C(S)N(R15)O−及び−L−C(S)N(R15)N(R15’)−からなる群から選択され、R15及びR15’は、出現ごとに、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から各々独立に選択され;
    50は、−L−A−であり、Aは、C−C11カルボシクリル、M−M11ヘテロシクリル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル及びC−Cアルキニルからなる群から選択され、並びにLは、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン及びC−Cアルキニレンからなる群から選択され、Aは、1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されており、並びにR30は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され、並びにLは、1つ又はそれ以上のR38で場合によって置換されており、並びにR38は、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルコキシカルボニル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシカルボニルアミノ、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリルC−Cアルキル、ヘテロシクリルC−Cアルキル、−L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
    は、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン及びC−Cアルキニレンからなる群から、出現ごとに、独立に選択され;
    、Rs’、Rs’’は、出現ごとに、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−CアルコキシC−Cアルキル、C−CアルコキシC−CアルコキシC−Cアルキル、C−CチオアルコキシC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−CアルキルカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−CアルコキシカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−CアルキルカルボニルオキシC−Cアルキル、C−Cアルキルアミノ、C−CアルキルアミノC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニルアミノ及びC−CアルコキシカルボニルアミノC−Cアルキルからなる群から各々独立に選択され;
    及びLE’は、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン及びC−Cアルキニレンからなる群から、出現ごとに、各々独立に選択され;
    Qは、出現ごとに、結合、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン、C−Cアルキニレン、−S−、−O−、−C(O)−、−N(R)−、−N(R)C(O)−−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(Rs’)−、−C(=NR)N(Rs’)−、−N(Rs’)C(=NR)−、−S(O)、−SO−、−O−SO−、−SO−O−、−O−S(O)−、−S(O)−O−、−C(O)O−及び−OC(O)−からなる群から独立に選択され;
    10、R15、R15’、R18、R26、R30、R33、R38、R41及びR41’は、出現ごとに、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート及びアジドからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、各々独立に、場合によって置換されており;並びに −L−Q−LE’−(C−C18カルボシクリル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)中の各C−C18カルボシクリル及びM−M18ヘテロシクリル部分は、出現ごとに、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、C−Cチオアルコキシ、C−CアルコキシC−Cアルキル、C−CチオアルコキシC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニル、C−CアルキルカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニル、C−CアルコキシカルボニルC−Cアルキル、C−Cアルキルカルボニルオキシ、C−CアルキルカルボニルオキシC−Cアルキル、C−Cアルキルアミノ、C−CアルキルアミノC−Cアルキル、C−Cアルコキシカルボニルアミノ及びC−CアルコキシカルボニルアミノC−Cアルキルからなる群から選択される少なくとも1つの置換基で、独立に、場合によって置換されている、
    請求項1に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  3. Yが、−L−O−、−L−S−又は−L−N(R15)−であり;及び
    が、C−C11カルボシクリル又はM−M11ヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR30で場合によって置換されている、
    請求項1から2の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  4. A及びBが、C−Cカルボシクリル又はM−Mヘテロシクリルから各々独立に選択され、及び1つ又はそれ以上のR18で、各々独立に、場合によって置換されている、
    請求項1から3の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  5. 及びWがNであり、並びにZが−NR41−である、
    請求項1から4の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  6. Xが−O−又は−S−であり、及びR22がC−Cカルボシクリル若しくはM−Mヘテロシクリルであり、及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されている、請求項1から5の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  7. 部分
    Figure 2009521460
    が、
    Figure 2009521460
    (Qは、N又はC(R33)であり、並びにR10、R17、R33及びR35は、水素、ハロゲン、オキソ、チオキソ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、ホスファート、アジド、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cカルボシクリル、M−Mヘテロシクリル、−L−O−R、−L−S−R、−L−C(O)R、−L−OC(O)R、−L−C(O)OR、−L−N(Rs’)、−L−C(=NR)Rs’、−L−S(O)R、−L−SO、−L−C(O)N(Rs’)、−L−N(R)C(O)Rs’−、−L−C(=NR)N(Rs’s’’)、−L−N(Rs’)C(=NR)Rs’’、−L−N(R)C(O)N(Rs’s’’)、−L−N(R)SOs’、−L−SON(Rs’)、−L−N(R)SON(Rs’s’’)、−L−Q−LE’−(C−C18カルボキシル)及び−L−Q−LE’−(M−M18ヘテロシクリル)からなる群から、出現ごとに、各々独立に選択される。)
    からなる群から選択される、請求項1から6の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  8. 22が、
    Figure 2009521460
    であり、
    及び1つ又はそれ以上のR26で場合によって置換されており、並びにR48が、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシカルボニルアミノ又はC−Cアルキルカルボニルオキシである、
    請求項1から7の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩。
  9. 式IIを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (式中、
    は、水素及びシアノからなる群から選択され;
    は、水素及びアリールアルキルからなる群から選択され;
    25は、水素及びアルキルからなる群から選択され;
    37は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル及びシクロアルキルからなる群から選択され;
    42は、アリールスルファニル、ヘテロアリールスルファニル及びアリールオキシからなる群から選択され;R42は、R46から独立に選択される1つ又はそれ以上の置換基で場合によって置換されており;
    46は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、ジアルキルアミノ及びアルコキシカルボニルアミノからなる群から選択される1つ又はそれ以上の置換基であり;
    70は、アリール及びヘテロシクロからなる群から選択され;R70は、R75で場合によって置換されており;
    75は、水素、ハロゲン、アルコキシ、シアノ、アルキル、ハロアルキル及びアリールからなる群から独立に選択される1つ又はそれ以上の置換基である。)
  10. 式IIIを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (R80は、水素、アルキルカルボニル及びハロアリールからなる群から選択される。)
  11. 式IVを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (Qは、N及びCHからなる群から選択され;
    は、アルキルスルファニル、シアノアルキルスルファニル及びアルキルからなる群から選択され;
    19は、アルキル及びハロアリールアルコキシからなる群から選択され;
    56は、水素、ヒドロキシ、アルキル及びアルキルカルボニルアミノからなる群から独立に選択される。)
  12. 式Vを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (Rは、水素及びアルキルスルファニルからなる群から選択され;
    29は、アルキル、アリールアルコキシ、ハロゲン及びハロアリールアルコキシからなる群から選択され;
    47は、アルキル、ハロアルキル、アルキルスルファニル、アリールアルキルスルファニル及びヘテロシクロからなる群から選択され;
    64は、水素、アルコキシ及びアルキルからなる群から選択され;
    66は、水素、ヒドロキシ、アリールオキシ、アリールスルホニルオキシ、アルキルカルボニルアミノアリールスルホニルオキシ、ハロアリールスルホニルオキシ、シアノ、アリールアルコキシ、アルキルカルボニルアミノ、ハロゲン及びアルキルからなる群から選択され;
    81は、水素、アルコキシ及びカルボニルからなる群から選択される。)
  13. 式VIを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (式中、
    73は、アルキルであり;
    76は、ヒドロキシ、アルキルアミノカルボニル及びアルキルカルボニルアミノからなる群から選択される。)
  14. 式VIIを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (式中、
    Aは、O及びSからなる群から選択され;
    21は、水素及びヒドロキシからなる群から選択され;
    又は、R21は、R39と一緒に、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも2つのヘテロ原子を含有する5員から12員の複素環を形成し;該複素環は、アリール若しくはハロゲンで場合によって置換されており;又は
    39は、水素、アルキル、アリールアルケニル、ジアルキルアミノ、ヘテロアリール、ハロヘテロアリール、ハロアリールアミノスルホニル、アリールスルホニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、シクロアルキルアミノカルボニル、アリールアルコキシカルボニルアミノ、ハロヘテロアリール、アルコキシカルボニル及びNH−R99からなる群から選択され;
    99は、水素、アリールアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロアリールアルキルアミノ、アリールアルキルアミノ及びアルキルヘテロアリールからなる群から選択され;
    67は、水素、アルキル、シクロアルキル及びアルキルシクロアルキルからなる群から選択され;
    96は、水素、ヒドロキシ、アミノ、アルコキシ、アリールスルホニルオキシ、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニルオキシ、ハロアルコキシカルボニルアミノ及びアリールアルコキシからなる群から選択される。)
  15. 式VIIIを有する化合物、該化合物の互変異性体又は前記化合物若しくは互変異性体の医薬として許容される塩。
    Figure 2009521460
    (式中
    23は、水素、アルコキシアリール、アルコキシアリールスルファニル、ヒドロキシアリールスルファニル、ハロアリールアルコキシ、シアノアリールアルコキシ及びアリールアルコキシからなる群から選択され;
    31は、水素及びハロゲンからなる群から選択され;
    49は、水素、アリールアルコキシ、ハロアリールカルボニルアミノ、アルコキシアリールカルボニルアミノ、アリールアルケニル、アリールアルキル、ハロゲン、シアノ、ハロアリールオキシアルキル、アルキル、アルコキシアリールスルファニル、ハロヘテロアリール及びアルコキシカルボニルからなる群から選択され;
    52は、水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシアリールオキシ、アリールオキシ、ヒドロキシアルキルアリールオキシ、アルコキシアリールアルキル、アルコキシアリールオキシ、アルキルアリールアルコキシアリールアミノ、アリールアルキル、ヘテロアリール及びアミノアリールオキシからなる群から選択され;
    77は、水素、アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される。)
  16. 請求項1から15の何れか一項に記載の化合物、互変異性体又は塩を含む医薬組成物。
  17. HCVウイルス複製を阻害する方法であり、請求項1から15の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩の有効量とHCVウイルスを接触させ、これにより、前記ウイルスの複製を阻害することを含む、前記方法。
  18. HCV感染を治療する方法であり、請求項1から15の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩の有効量をHCV患者に投与し、これにより、前記患者の血液又は肝臓中のHCVウイルスレベルを低下させることを含む、前記方法。
  19. HCV感染の治療用又はHIV複製の阻害用医薬の製造のための、請求項1から15の一項に記載の化合物、互変異性体又は塩の使用。
  20. スキーム1から8の1つに記載されている工程を含む、請求項1から15の一項に記載の化合物を作製する方法。
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