JP2009521422A - 光線力学療法(pdt)抗菌剤としてのポルフィリン誘導体の調製のためのプロセス - Google Patents

光線力学療法(pdt)抗菌剤としてのポルフィリン誘導体の調製のためのプロセス Download PDF

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Abstract

5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の調製のためのプロセスが提供され、ここでプロセスは、4-(3-ブロモプロピルオキシ)-ベンズアルデヒドを提供する工程(a)、ジピロールメタンを提供する工程(b)、酸化試薬の存在下、4-(3-ブロモプロピルオキシ)-ベンズアルデヒドと、ジピロール-メタンとを、トリフルオロ酢酸とともに反応させて、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを生成し、これは非常に制御された条件下のアルミナ床上に吸着された状態から、Soxhlet抽出により生成される工程(c);および5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンと、トリメチルアミンとを、乾燥ジメチルホルムアミドの存在下で反応させて、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を生成する工程(d)を包含する。好ましい実施態様において、プロセスはさらに、工程(d)において生成される5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を、アニオン交換器を通過して、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物を生成する工程(e)を包含する。5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の調製のためのプロセスが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンおよび5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリンのハロゲン化塩、ならびに特にそれらの二塩化物塩の調製のための、新規なプロセスに関する。
微生物の数の増加により発生する抗生物質に対する耐性は、世界的な健康問題であると認識される(Tungerら、2000、Int.J.Microb.Agents 15:131〜135;Jorgensenら、2000、Clin.Infect.Dis.30:799〜808)。したがって、微生物を殺傷するための非抗生物質アプローチの開発は、抗生物質で処置できない感染を制御するために、およびさらなる抗生物質耐性株の発生を制限するために、緊急に必要とされる。
光線力学療法(PDT)による微生物感染の処置は、それがほとんどの抗生物質に特有の機構とは顕著に異なる機構を含むので、細菌を根絶するための価値ある代替法を表す。PDTは、一旦光により活性化されると、細菌、マイコプラズマ、および酵母を含む非常に多様な原核生物および真核生物の細胞に毒性である酸素反応種を生じる光増感分子の使用に基づく(Malikら、1990、J.Photochem.Photobiol.B Biol.5:281〜293;Bertoloniら、1992、Microbios 71:33〜46)。重要なことに、細菌に対する多くの光線力学的因子の光増感化活性は、抗生物質に対する耐性により損なわれないが、その代わりに、それらの化学構造に主に依存する(Malikら、1992、J.Photochem.Photobiol.B.Biol.14:262〜266)。
種々のタイプの中性およびアニオン性の光増感剤は、グラム陽性細菌に対して顕著な光毒性活性を表す。しかし、このような光増感剤は、外膜の透過性がエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)またはポリカチオンでの処理により変化されない限り、グラム陰性菌に対して明白な細胞傷害活性を何ら行使しない(Bertoloniら、1990、FEMS Microbiol.Lett.71:149〜156;Nitzanら、1992、Photochem.Photobiol.55:89〜97)。グラム陰性細菌の細胞エンベロープは、グラム陽性菌のものよりも複雑であり、および分厚いので、増感剤の効果的な結合を妨げるか、または光増感剤により光励起される細胞傷害性の反応種を遮断および不活化する(Ehrenbergら、1985、Photochem.Photobiol.41:429〜435;Valdugaら、1993、J.Photochem.Photobiol.B.Biol.21:81〜86)。
対照的に、ポルフィリンおよびフタロシアニンを含む、正に荷電される(カチオン性)増感剤は、細胞エンベロープの天然構造を改変する必要を伴わずに、グラム陰性細菌の効果的な不活性化を促進する(Merchatら、1996、J.Photochem.Photobiol.B.Biol.32:153〜157;Minnockら、1996、J.Photochem.Photobiol.B.Biol.32:159〜164)。一旦光への曝露により障害されると細胞生存能の喪失を引き起こす臨床的な細胞部位での光増感剤の結合に、正荷電は有利であるようである(Merchatら、1996、J.Photochem.Photobiol. B.Biol.35:149〜157)。従って、大腸菌(Escherichia coli)は、カチオン性の、5,10,15,20-テトラキス-(4-N-メチルピリジル)-ポルフィン(TMPyP)とのインキュベーション後、可視光線により効果的に不活化されることが報告されている(Valdugaら、1999、Biochem.Biophys.Res.Commun.256:84〜88)。このポルフィリンの光毒性活性は、DNAへの結合によるのではなく、外膜および細胞質膜の両方の酵素的作用および輸送作用の機能障害により主に媒介される。
しかし、公知のポルフィリンベースの光線力学療法剤の有用性は、哺乳動物宿主の組織細胞に対するそれらの毒性に起因して制限され、すなわち、化合物は標的微生物細胞と宿主細胞とを区別し得ない。さらに、公知のポルフィリンベースの光線力学療法剤の有用性はさらに、標的細菌細胞についての、それらの比較的低い効力によりさらに制限される。
微生物細胞を選択的に殺傷するためにPDTにおいて使用され得る、改善された毒性プロフィールおよび高い効力を伴うポルフィリンベースの化合物は、WO 2004/056828において記載される。そこに記載される特に好ましい化合物は、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンである。しかし、WO 2004/056828において開示される合成は小規模であり、研究目的についてのみ適切である。
さらに、PDTにおける使用のためのポルフィリンベースの化合物は、WO 2004/035590において開示される。しかし、そこに開示される合成はまた、小規模のみであり、さらに、生成物の収率は低い。
従って、商業的に有用な量の化合物が生成されることを許容する、PDTにおける使用のためのポルフィリンベースの化合物についての改善された合成経路の必要性が存在する。
このような薬物物質の調製において、現代の環境および健康および安全の基準を満たす調製経路を同時に利用しながら、物質を生成する費用を最小にすることが所望される。
全体的に費用を減少できるようにする調製経路に対する改変としては、以下が挙げられる:
(a)1つ以上の工程の収率における改善;
(b)使用される合成工程および/もしくは操作単位の数の減少;
(c)用いられる試薬および/もしくは溶媒の量の減少;
(d)研究の分野において新規である発見物に対応する特定の基準;
(e)消費されるエネルギーの量の最小化(例えば、加熱もしくは冷却についての必要性の排除または減少を介する);ならびに/または
(f)調製経路を完了するために必要とされる全時間の短縮化。
本発明は、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの調製のための、高収率の大規模な生成に適切な方法を提供することを探求するものである。
本発明はさらに、所望される生成物と、副反応の生成物として形成する所望の生成物の10,20-ジクロロアナログとの混入の問題の所在を追求するものである。
発明の概要
本発明の第1の局面によれば、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の調製のためのプロセスが提供され、ここでプロセスは以下の工程:
(a)4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドを提供する工程;
(b)ジピロールメタンを提供する工程;
(c)酸化試薬の存在下、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとを、トリフルオロ酢酸とともに反応させて、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを生成する工程;および
(d)5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンと、トリメチルアミンとを、乾燥ジメチルホルムアミドの存在下で反応させて、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を生成する工程、を包含し、ここで工程(c)において、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンはSoxhlet抽出により精製される。
本発明の第1の局面の好ましい実施態様は、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の調製のためのプロセスが提供され、ここでプロセスは以下の工程:
(a)4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドを提供する工程;
(b)ジピロールメタンを提供する工程;
(c)4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとを、トリフルオロ酢酸とともに反応させる工程;
(d)酸化試薬を添加して、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを生成する工程;
(e)工程(d)において生成された5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを、酸化アルミニウムの存在下でSoxhlet抽出することにより精製する工程;および
(f)精製された5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンと、トリメチルアミンとを、乾燥ジメチルホルムアミドの存在下で反応させて、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を生成する、工程を包含し、ここで工程(e)がSoxhlet抽出された画分をモニターしてそこにおける混入物の存在を決定することを包含する。
さらに好ましい実施態様において、プロセスはさらに、工程(d)において生成される5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を、アニオン交換器を通過して、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物を生成する工程(g)をさらに包含する。
本発明のプロセスの反応工程の好ましい特徴は以下に記載される。
工程(a)
工程(a)は4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドの提供を包含する。
4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドは可能な限り純粋であるべきであることが、当業者により理解される。好ましくは、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドは、少なくとも85%の純度を有し、例えば、少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%純粋である。例えば、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドは、少なくとも95%、好ましくは95%と98%との間の純度を有し得る。
本発明の方法の好ましい実施態様において、工程(a)は、不活性雰囲気中(例えば、アルゴン下)の4-ヒドロキシベンズアルデヒドと、1,3-ジブロモプロパンとの反応による、4-(3-ブロモプロピルオキシ)-ベンズアルデヒドの調製を包含する。
有利には、4-ヒドロキシベンズアルデヒドと、1,3-ジブロモプロパンとは、1:4と1:6との間のモル比において、好ましくは1:5のモル比において反応される。
反応を行うための適切な溶媒は当業者に公知である。簡便には、反応は、無水アセトニトリルを溶媒として使用して行われる。
反応は、好ましくは、40〜70℃、例えば、45、50、または55〜65℃、または特に50〜60℃のような、20℃以上(例えば、25、30、35、40、45、または特に50℃以上)の温度にて行われる。最も好ましくは、反応は、55℃と60℃との間の温度にて行われる。簡便には、反応は3〜4時間の間で行われる。
4-ヒドロキシベンズアルデヒドが消費されるとすぐに、反応は室温に冷却され得る。反応の進行は、ガスクロマトグラフィーにより簡便にモニターされ得る。
反応の完了の際、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドは、当該分野において周知の方法により反応混合物から精製され得る。例えば、生成物は、濾過による固体の除去、回転式エバポレーションによる溶媒容量の減少、および高減圧蒸留による過剰の1,3-ジブロモプロパンの除去によって精製され得る。
好ましくは、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドは、アルゴン下でのカラムクロマトグラフィー、および生成物を含有する溶出画分のプール化によりさらに精製される。
上記の反応における4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドの収率は、好ましくは、50%を超え、例えば55%を超え、60%を超え、65%を超え、70%を超え、75%を超え、80%を超え、85%を超え、90%を超え、または95%を超える。有利には、収率は少なくとも75%である。
同様に、上記の反応において生成される4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドの質量は、好ましくは100gを超え、例えば200gを超え、300gを超え、400gを超え、500gを超え、600gを超え、700gを超え、800gを超え、900gを超え、または1kgを超える。有利には、生成物の質量は少なくとも900gである。
工程(b)
工程(b)は、ジピロールメタンの提供を包含する。例えば、ジピロールメタンは、Lahaら(2003)Org.Proc.Res.Devel.7:799〜812の方法を使用して生成され得る。
上述の工程(a)の場合におけるように、ジピロールメタンは可能な限り純粋であるべきであることが、当業者により理解される。好ましくは、ジピロールメタンは、少なくとも85%の純度を有し、例えば、少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%純粋である。より好ましくは、ジピロールメタンは、少なくとも85%、例えば85%と99%との間の純度を有する。
本発明の方法の好ましい実施態様において、工程(b)は、不完全雰囲気中(例えば、アルゴン下)の、ピロールとパラホルムアルデヒドとの反応によるジピロールメタンの調製を包含する。
有利には、ピロールとパラホルムアルデヒドとは、120:1と80:1と間のモル比において、好ましくは100:1のモル比において反応される。
ピロールと、パラホルムアルデヒドとの反応に適切な触媒は、インジウムベースの触媒およびトリフルオロ酢酸を包含する。好ましくは、反応は三塩化インジウムにより触媒される。
反応は、40〜70℃、例えば、45、50、または55〜65℃、または特に50〜60℃のような、20℃以上(例えば、25、30、35、40、45、または特に50℃以上)の温度にて行われる。最も好ましくは、反応は、50℃と55℃との間の温度にて行われる。
反応の進行は、ガスクロマトグラフィーにより簡便にモニターされ得る。反応の完了の際、水酸化ナトリウムの添加の前に反応混合物は室温に冷却される。
ジピロールメタンは、当該分野において周知の方法により反応混合物から精製され得る。例えば、生成物は、濾過による固体の除去、回転式エバポレーションによる濾液からの過剰のピロールの除去、次いで高減圧下での乾燥によって精製され得る。
必要に応じて、ジピロールメタンは、カラムクロマトグラフィー、そして生成物を含有する溶出画分のプール化により精製される。あるいは、ジピロールメタンは固体蒸留により精製され得る。ジピロールメタンは再結晶化によりさらに精製され得る。
上記の反応におけるジピロールメタンの収率は、好ましくは、50%を超え、例えば55%を超え、60%を超え、65%を超え、70%を超え、75%を超え、80%を超え、85%を超え、90%を超え、または95%を超える。有利には、収率は少なくとも80%である。
同様に、上記の反応において生成されるジピロールメタンの質量は、好ましくは10gを超え、例えば20gを超え、30gを超え、40gを超え、50gを超え、60gを超え、70gを超え、80gを超え、90gを超え、または100gを超える。有利には、生成物の質量は少なくとも60gである。
工程(c)〜(e)
工程(c)〜(e)は、酸化試薬の存在下、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとを、トリフルオロ酢酸とともに反応させて、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを生成する工程を包含する。
工程(c)〜(e)の反応は、暗所においておよび酸素の不在下(例えば、アルゴン下)で行われるべきであることが当業者により理解される。
ジクロロメタンのような工程(c)〜(e)における使用に適切な溶媒は、当該分野において周知である。
本発明のプロセスの好ましい実施態様において、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとは、1:1のモル比において反応される。
好ましくは、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとは、両方の試薬の7mmol/Lと10mmol/Lとの間、例えば8.75mmol/Lの濃度にて、反応される。
酸化試薬は大員環が形成された後に添加されるべきであることが理解される。有利には、工程(d)における酸化試薬は、反応混合物が室温で少なくとも12時間、好ましくは少なくとも16時間、攪拌された後に添加される。
適切な酸化試薬、例えば、空気、O/Pt、H、p-クロラニル、および2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン(DDQ)は、当該分野において周知である。だだし、好ましくは、酸化試薬はDDQである。
酸化反応の完了の際、反応混合物は、例えば、トリメチルアミンの添加により、中和化され得る。好ましくは、中和化は、酸化試薬の添加の1時間以内に生じる。
アルミナ(酸化アルミニウム)はまた、反応混合物に、好ましくは中和化の20分以内に添加され得る。
中性アルミナの添加後、次いで反応混合物は、例えば回転式エバポレーションにより、乾燥される。好ましくは、回転式エバポレーションは、約40℃を超えない温度にて行われる。
次いで、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン生成物は、本質的な生成工程のコントロール分析を利用して高度に規定された条件下で、Soxhlet抽出により吸着状態から回収される。
簡便には、Soxhlet抽出は、80℃にて、好ましくは5〜6日間、ジクロロメタンとともに行われる。あるいは、生成物は、アルミナを介する濾過により精製され得る(しかし、これは典型的にあまり有効でなく、そして塩素化された副生成物の選択的な除去を許容せず、次いでこれは蓄積し続け得る。)
1つの実施態様において、工程(e)において生成工程をモニターすることは、HPLCにより行われる。有利には、生成工程をモニターすることが、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの10,20-ジクロロアナログの存在を評価することを含む。
好ましくは、0.5%を超える、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの10,20-ジクロロアナログを含むSoxhlet抽出された画分は、工程(f)の前に廃棄される。
Soxhlet抽出の完了の際、溶媒(ジクロロメタン)の容量は回転式エバポレーションにより減少される。次いで、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンは結晶化され得、そして濾過により回収され得る。
上記の反応における5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの収率は、好ましくは、20%を超え、例えば25%を超え、30%を超え、35%を超え、40%を超え、45%を超え、50%を超え、55%を超え、60%を超え、または70%を超える。有利には、収率は少なくとも45%である。
同様に、上記の反応において生成される5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの質量は、好ましくは10gを超え、例えば20gを超え、30gを超え、40gを超え、50gを超え、60gを超え、70gを超え、80gを超え、90gを超え、または100gを超える。有利には、生成物の質量は少なくとも35gである。
明細書は、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンについて記載される。
工程(f)
工程(f)は、乾燥ジメチルホルムアミドの存在下で5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンと、トリメチルアミンとを反応して、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を生成することを包含する。
簡便には、ジメチルホルムアミドは、至適な乾燥を確実にするために、分子ふるいで前処理されている。
有利には、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンとトリメチルアミンとは、1:150〜1:250のモル比において、例えば1:200のモル比において反応される。
好ましくは、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンは3mmol/Lと5mmol/Lとの間、例えば4mmol/Lの濃度にて反応される。
工程(a)〜(e)におけるように、工程(f)の反応を、不活性雰囲気中、例えばアルゴン下で、行うことは重要である。
好ましくは、反応容器は加熱され、そして必要に応じて圧力下にある。例えば、反応は40℃以上(特に、50℃)の温度および1〜2バールの圧力にて行われ得る。簡便には、反応は、少なくとも10時間、例えば少なくとも12時間、14時間、16時間、18時間、または20時間、進行させておく。
好ましい実施態様において、工程(f)における反応はオートクレーブ中で行われる。しかし、反応生成物は多くの金属イオンについての配位子であるので、オートクレーブの選択に注意が払われるべきである。最も好ましくは、オートクレーブ容器はガラスから構築されるが、Hastelloy CおよびE金属がまた適切である。
反応の完了の際(これはLC/MSによりモニターされ得る)、反応混合物は冷却される。次いで、過剰なトリメチルアミンは、例えば減圧下で除去され得る。
次いで、反応生成物、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物は、濾過により回収される。
上記の反応における5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物の収率は、好ましくは50%を超え、例えば55%を超え、60%を超え、65%を超え、70%を超え、75%を超え、80%を超え、85%を超え、90%を超え、または95%を超える。有利には、収率は少なくとも95%である。
同様に、上記の反応において生成される5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物の質量は、好ましくは10gを超え、例えば20gを超え、30gを超え、40gを超え、50gを超え、60gを超え、70gを超え、80gを超え、90gを超え、または100gを超える。有利には、生成物の質量は少なくとも40gである。
工程(g)
工程(g)は、工程(f)において生成された5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を、アニオン交換器を通過して、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物を生成することを包含する。
適切なアニオン交換器は当該分野において周知であり、例えば、IRA-958のようなAmberlite(登録商標)アニオン交換樹脂(Sigma Aldrich、Poole、UKから入手可能)である。
本発明の好ましい実施態様において、工程(g)は、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を、アセトニトリル、メタノール、および蒸留水中に溶解することを包含する。
好ましくは、アセトニトリル、メタノール、および蒸留水は、それぞれ、1.5:6:1の容量比において存在する。
有利には、5,15-ビス-[4-(3-トリメチル-アンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を含有する溶液は、アニオン交換器を通過する前に加熱される。例えば、溶液は少なくとも40℃、好ましくは50℃に加熱され得る。
5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの二塩化物塩は、メタノールのような適切な溶媒でアニオン交換器から溶出され得る。次いで、生成物は、溶媒のエバポレーションにより、例えば、回転式エバポレーションにより乾燥され得る。
有利には、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの二塩化物塩は、再結晶化によりさらに精製される。
上記の反応における二塩化物塩の収率は、好ましくは50%を超え、例えば55%を超え、60%を超え、65%を超え、70%を超え、75%を超え、80%を超え、85%を超え、90%を超え、または95%を超える。有利には、収率は少なくとも80%である。
同様に、上記の反応において生成される二塩化物塩の質量は、好ましくは10gを超え、例えば20gを超え、30gを超え、40gを超え、50gを超え、60gを超え、70gを超え、80gを超え、90gを超え、または100gを超える。有利には、生成物の質量は少なくとも70gである。
従って、本発明は、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの二ハロゲン化物塩、例えばその二臭化物塩および二塩化物塩の大規模生成(すなわち、グラム〜キログラムの範囲における)に適切なプロセスを提供する。
WO 2004/035590において記載される方法のような公知の方法に比較して、本発明のプロセスが有意な利点は、生成物を高収率で得ることある。例えば、本発明のプロセスは、工程(a)〜(e)について、20%を超える、例えば25%の累積収率の、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物の調製が得られる。
本発明の第2の局面は、5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の生成のためのプロセスを提供し、プロセスは、本発明の第1の局面に関して上記される工程(a)〜(f)を包含し、ここで工程(f)において、トリメチルアミンは、N,N,N’,N’-テトラメチル-1,3-プロパンジアミンで置き換えられる。
本発明の第2の局面の好ましい実施態様において、プロセスはさらに、工程(f)において生成された5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を、アニオン交換器(例えば、Amberlite(登録商標)IRA-958)を通過して、5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二塩化物を生成する工程(g)をさらに包含する。
本発明は、以下の実施例により例示されるが、いかようにも制限されない。
試薬および化学薬品:
これらは、Acros、Merck、およびFlukaから様々に購入された。溶媒は、Schweizerhallから得られた。
分析:
プロトンNMRスペクトルは、Bruker B-ACS60(300MHz)装置においてTMSを内部標準として使用して記録された。化学シフトは、示される溶媒中でのppm、およびHzにおける結合定数において与えられた。
分析用薄層クロマトグラフィー(TLC)は、シリカゲルの層(Merck、60F254)を使用して行われた。以下の溶媒系が用いられた:
A:ヘプタン:酢酸エチル(3:1、容量基準)、254nmでのUV検出を伴う
B:ヘプタン:酢酸エチル:ジクロロメタン(8:1:1、容量基準)、254nmでのUV検出を伴う
カラムクロマトグラフィーは、シリカゲル(Merck Silicagel60、Fluka60、0.040〜0.063mm)を使用して行われた。
液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)の複合分析が、Agilent 110 Series(LC)およびWater Micromass ZQ(MS)装置において行われた。用いられた条件は以下のようであった:
(LC)8min勾配、5〜100%B。A=HO+0.04% HCOOH;B=CHCN:CHOH(4:1、容量基準)+0.05% HCOOH。流動速度=1.7mL/分。カラム:YMX-Pack Proc18、(33×3.0mm)、3μm。
ガスクロマトグラフィー(GC)が、AutoSystem(NOC)について、W-HP 80/100 Mesh 10% OV-101シリコンが充填された6×2mm IDガラスカラムを備えるPerkin Elmer AutoSystem XL Gas Chromatographを使用して行われた;キャリアガスとして水素。
用いられた条件は:60℃1分間、次いで270℃に16℃/分、270℃8分間であった。
略語
DDQ=2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン
NMRについて:(s)1重項、(bs)広帯域1重項、(d)2重項、(t)3重項、(q)4重項、(quint)5重項、(m)多重項。
GCについて:rt=反応時間
IRについて:s、強い;ms、中程度の強さ;m、中程度;mw、中程度の弱さ;sh、肩;br、広帯域。
本発明の例示的なプロセスは図1において模式的に示される。
工程(a):4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒド(化合物1)
乾燥Belatechガラス反応器(30L)はアルゴンで流洗され、そしてアルゴン下、4-ヒドロキシベンズアルデヒド(588g、4.8モル)、1,3-ジブロモプロパン(4.976kg、24.6モル)、および無水アセトニトリル(24L)で充填された。乾燥粉末化炭酸カリウム(1.66kg、12モル)が、攪拌された溶液に、分けて添加された。懸濁液は55〜60℃にて攪拌され、そしてガスクロマトグラフィーによりモニターされ、そして4-ヒドロキシベンズアルデヒドが消費されると直ぐに室温に冷却(氷浴)された(3〜4時間)。固体は濾過により除去され(2L Buechner漏斗)、そして乾燥アセトニトリルで洗浄された(3×300mL)。合わされた溶媒は、回転式エバポレーション(浴温度40℃)により容量を減少され、次いで過剰の1,3-ジブロモプロパンが高減圧蒸留(浴温度40℃)により除去された。粗生成物が、鮮黄色の油として得られた(1350g)。粗生成物は、10kgシリカゲルを使用して、ヘプタン:酢酸エチルの混合物(75L;9:1、容量基準)、次いでヘプタン:酢酸エチルの混合物(11L;4:1、容量基準)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製された。50Lの第1の溶出液が溶出された後、溶出液の画分(500mL)が回収され、そしてそれらの純度がTLCにより確認された。純粋な生成物を含有する画分は合わされ、そして回転式エバポレーション(浴温度40℃)により乾燥されて、無色の油として純粋な生成物を得た。収量:900g(3.7モル、77%)。TLC:Rf=0.38(A)。GC:純度>95%(rt=12.7分)。H-NMR分析:δ(300MHz、CDOD):2.35(quint、J 7.4Hz、2H)、3.58(t、J 7.4Hz、2H)、4.18(t、J 7.4Hz、2H)、6.95、7.85(2×d、J 8.5Hz、4H)、9.85(s、1H)。
コメント:
反応溶媒としてのアセトンおよびTHFがまた研究され、そしてアセトニトリルよりも劣る結果を与えることが見出された。
この工程において非常に純粋な生成物を確保することは重要である。排除産物が混入される生成物は、次の工程において不飽和プロペン基を含有する対応するポルフィリン副生成物を導く。
生成物は空気感受性である。酸化生成物(カルボン酸)の形成が検査の間に観察された。生成物の空気感受性に起因して、カラムクロマトグラフィーはアルゴン雰囲気下で行われるべきであり、回収された画分のボトルは密閉を維持されるべきである。
2つの主な副生成物、排除生成物および二量体が、反応において形成される。TLC分析により、3つの化合物が観察された:4-アリルオキシ-ベンズアルデヒド(R=0.42)、生成物(R=0.38)、および4-[3-(4-ホルミルフェノキシ)プロピルオキシ]ベンズアルデヒド(R=0.20)。
GC分析により、4つの化合物が検出された:過剰な1,3-ジブロモプロパン(rt=4.525分);排除生成物(rt=9.725分);生成物(rt=12.858分)、および二量体(rt=19.75分)。
工程(b):ジピロールメタン(化合物2)
Sukoガラス反応器(4.5L)がアルゴンで流洗され、そして室温にてピロール(3.47L、50モル)およびパラホルムアルデヒド(15g、0.5モル)で充填された。アルゴンは15分間激しく攪拌された懸濁液を通して泡だてられ、そしてこれは55℃に加温された(浴温度61℃)。三塩化インジウム(11.1g、0.05モル)が1回で添加され(僅かに発熱性)、そして反応混合物は50〜55℃にて3時間攪拌された。反応は、GC(B)によりモニターされ、そして完了の場合、混合物は室温に冷却された(氷浴)。粉末化水酸化ナトリウム(60g、1.5モル)が1回で添加され、そして反応混合物はさらに1.5時間、室温にて攪拌された。混合物は、Hyflo Super Cel(登録商標)(Fluka 56678)パッドを通して濾過され、不溶性物質が除去され、これはピロール(1L)で洗浄された。濾液は回転式エバポレーションで乾燥されて(浴温度40℃、50ミリバール)、過剰のピロールが除去され、次いで高減圧下で完全に乾燥された。濃茶色の油(100g)が得られ、これは酢酸エチル(40mL)およびヘプタン(40mL)の混合物中に溶解され、そしてシリカゲル(1.5kg)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製され、これはヘプタン:酢酸エチル(約3.5〜4.0L;7:1、容量基準)、ついでヘプタン:酢酸エチル(約3.0〜4.0L;5:1、容量基準)で溶出された。溶出液は画分(250mL)において回収され、そしてそれらの純度がTLCにより分析された。純粋な生成物を含有する画分が合わされ、そして回転式エバポレーションにより乾燥されて、明るい帯黄色の固体として生成物を得た。収量:59.9g(0.41モル、82%)。TLC:Rf=0.25(B)。GC:純度>95%(rt=10.07分)。H-NMR分析:δ(300MHz、CDOD):3.85(s、2H)、6.02(m、2H)、6.15(m、2H)、6.55(m、2H)、7.40〜7.80(br、2H)。
コメント:
クロマトグラフィー後の生成物は、さらなる精製を伴わずに次の工程において使用され得る。
インジウム触媒されたジピロールメタン合成は、トリフルオロ酢酸により触媒された反応よりも優れることが見出された。改善された収率が得られ、反応条件の制御は、達成するのにより容易であることが見出された。
生成物のインジウム含量が、元素分析により分析され、そして痕跡(1ppmを下回る)はなんら見出されなかった。
収率は三塩化インジウムの供給源に依存した。本研究において、Flukaからの材料はMerckからの材料よりも僅かに低い収率を与えた(約70%)
回収されたピロールは再使用され得る。
生成物の精製は、記載されるようなシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによるか、または固体蒸留によるかのいずれかで行われ得る。後者の技術を使用して、生成物の有意な分解が観察され、そして収率はカラムクロマトグラフィーを用いるよりも約10%低かった。
反応が、10Lガラス反応器中の10Lのピロールに拡大された場合は、より低い収率(60〜66%)が観察された。
さらなる精製が、以下の実施例のように再結晶化により達成され得る:精製された生成物(14g)は70℃にてエタノール:水(70mL;1:1、容量基準)中に溶解され、透明な黄色溶液を得た。溶液は室温に冷却され、そしていくつかの種晶が付加された。溶液は0℃にゆっくりと冷却され、大量の無色の結晶が形成された。懸濁液は0℃にて1時間維持され、そして結晶は濾過により回収され、そしてエタノール:水(1:1;容量基準、0℃にて)で洗浄され、そして減圧下(100ミリバール、40℃)、一晩、乾燥され、純粋な生成物を、無色の結晶として、79%の回収率(11g)で得た。
工程(c)〜(e):5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン(化合物3、またはC-3)
ガラス反応器(10L)がアルゴンで流洗され、そして室温にて乾燥ジクロロメタン(7.7L)で充填された。乾燥アルゴンは、激しい攪拌の下、反応の喚起のために溶媒を通過された。化合物1(9.93g、0.067モル)および化合物2(16.7g、0.068モル)が添加され、そして反応混合物はさらに20分間攪拌された。トリフルオロ酢酸(1.55mL、0.020モル)が滴下して添加された。室温にて15分間の攪拌後、反応混合物は暗色になった(15〜20分以内)。これは暗所で室温にて一晩、攪拌された。DDQ(42.8g、0.19モル)が分けて添加された。反応混合物は一度に黒色になり、そして室温でさらに1時間、20℃にて攪拌された。反応混合物はトリエチルアミン(2.46mL)で中和化され、そして20分間攪拌された。中性アルミナ(657g)が添加され、そして混合物はさらに20分間20℃にて攪拌された。反応混合物は、回転式エバポレーション(10L装置)により40℃未満の温度にて完全に乾燥された。残渣は、黒色粉末として得られ、ジクロロメタン(2L)で5〜6日間、2つの別個の部分(Soxhlet)に連続的に抽出された。室温への冷却後、ジクロロメタンの容量は、40℃での回転式エバポレーションにより100mLに減少された。20℃での少なくとも15分間の保存後、結晶生成物がBuechner漏斗を使用する濾過により回収された。結晶はアセトン(3×10mL)、次いでジクロロメタンアセトン(3×10mL)で、洗浄液が透明になるまで洗浄された。減圧下での乾燥は、生成物を紫色の結晶として与えた。収量10.68g(39%、14.5ミリモル)。LC/MS分析:rt=5.77分、[M+H]=737;[M+H+CHCN]=410。H-NMR分析:δ(300Mz、d-DMF):2.75(quint、3J 7.5Hz、4H)、4.15(t、3J 7.5Hz、4H)、4.70(t、3J 7.5Hz、4H)、7.75、8.50(2×d、3J 8.4Hz、2×4H)、9.35、9.90、(2×d、3J 7.2Hz 2×4H)、10.85(s、2H)。
コメント:
酸素の不在下で、および暗所下で反応を行うことが必要不可欠である(例えば、反応器はアルミニウムホイルで包まれる)。乾燥アルゴンまたは窒素は、全操作の間反応溶液を通されて泡立てられる。環化反応は、研究により見出されるような至適な濃度にて行われる。DDQによる酸化は、1時間未満で20℃にて行われ、その時にトリメチルアミンが添加される。酸化アルミニウムは、トリメチルアミンの添加後20分を超えないうちに攪拌された溶液に添加される。懸濁液は、40℃にて光の不在下で回転式エバポレーションにより乾燥され、黒色粉末を得る。
化合物は金属を錯体化する。金属スパチュラおよび他の金属品目の使用は最小に維持されるべきである。
DDQ以外の他の酸化試薬;例えば空気またはO/Pt;Hが研究され:最も良好な手順はDDQを用いてであった。
不純物を除去するために、Soxhlet抽出はアルミナを通す濾過よりも効果的であり、そしてより少ない溶媒が使用される。有機金属に匹敵されるある量のアルミナが、抽出の間の塩素化副反応を排除するために添加される。これは、混合物が乾燥される前に、環化工程から反応溶液に添加されて、Soxhlet抽出に適切な粉末を与える。黒色粉末は、溶媒および生成過程のコントロールを毎日交換して、純度の基準を満たす物質がもはや溶出されなくなるまで、継続的にジクロロメタンで抽出される(Soxhlet)。各画分のサンプルは、HPLCによりモニターされる。選択された画分は合わされ、そしてジクロロメタンの容量は減少され、そして結晶化した粗生成物は濾過により回収され、アセトンおよびジクロロメタンで洗浄されて、開始材料を除去する。湿潤生成物は40℃未満で少なくとも2時間、一定重量に乾燥される。
次の合成工程、トリメチルアミンでのアミノ化において、生成される10,20-ジクロロ混入物は、再結晶化により標的化合物から除去され得ないので、0.5%未満の10,20-ジクロロ化合物が混入物として存在することが望ましい。存在する任意の10-モノ-クロロ化合物は、再結晶化の際に容易に除去される。それゆえ、ジクロロ化合物の存在をモニターするためのIPCを有することは必要不可欠である。それが存在する場合(抽出の開始時に、その高い親油製のために、これは迅速に溶出される)、初期の分配画分は廃棄される。任意の黒色物質が溶出される場合、溶媒フラスコは迅速に交換されなければならない。
生成物は全ての一般的な有機溶媒中で難溶性であり、そして非常に容易に結晶化する。結晶は再溶解することが非常に困難である。
薄層クロマトグラフィーは、ジクロロメタンで展開されるKiesegel 60 F254の層上で行われる。展開されたプレートは、366nmでのUVにより試験される。生成物は、層がなお湿っている場合、ピンク/赤に発光する。RF約0.85。化合物の低い溶解度に起因して、これは原点から線引きされ得る。
Figure 2009521422
DDQ以外の他の酸化試薬が研究された:例えば、空気またはO/Pt;H:最も良好な手順はDDQを用いてであった。
環化反応は、上述の合成において記載されるような至適な濃度にてである。
工程(f):5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物(化合物4、またはC-4)
分子ふるい(UOP型4A[Fluka 69838]、227g)がジメチルホルムアミド(11.4L)に添加され、そして混合物は1時間、室温にて攪拌された。懸濁液は一晩保存された。乾燥されたオートクレーブ(20L)は、乾燥窒素で流洗され、そして乾燥ジメチルホルムアミドで充填された。化合物3(37.11g、0.0495モル)は溶媒中に懸濁され、そしてトリメチルアミン(515g、8.71モル)がゆっくりとスチールパイプを介してスチールシリンダーから添加された。反応混合物は50℃にて17時間攪拌された(圧力=1〜2バール)。反応はLC/MSによりモニターされた。反応混合物を室温に冷却した後、過剰のトリメチルアミンが減圧下(10〜15ミリバール)、50℃未満で回転式エバポレーションにより除去された。反応混合物中に紫色の結晶として懸濁された粗生成物はBuechner漏斗を使用する濾過により回収された。粗生成物はジクロロメタンで洗浄され(3×360mL)、次いで、真空下40℃にて一定重量に乾燥されて、42.83g(0.051モル、101%)の紫色結晶を生じた。LC/MS分析:rt=2.14分、[M]++=347.4、[M]+++=232。H-NMR分析:δ(300Mz、CDOD):2.40〜2.60(m、4H)、3.30〜3.35(bs、18H)、3.75〜3.80(m、4H)、4.40(t、3J 7.5Hz、4H)、7.40、8.20(2×d、3J 8.5Hz、8H)、9.05、9.50(2×d、3J 4.5Hz、8H)、10.45(s、2H)。
コメント:
乾燥DMFは、ほとんど全ての生成物の沈殿を確実にするために、および不純物として最終生成物の金属錯体を生じる金属オートクレーブのコロイド形成を回避するために、反応に必要不可欠である。金属スパチュラおよび他の金属品目の使用は回避されなくてはならない。
オートクレーブの構成材料は注意深く考慮されるべきである。生成物は多くの金属イオンについて優れた配位子である。全ガラスのオートクレーブの使用が好ましい。HastelloyCまたはEから構成される容器はまた適切である。オートクレーブ中の圧力は使用されるオートクレーブの大きさに依存する。過剰な圧力は反応に必要ではない。
生成物はDMF中で室温にて非常に低い溶解度を有する。使用されるDMFが十分に乾燥されるとして、生成物は反応混合物から直接的に濾過により回収され得る(通常、生成物の90〜95%強が沈殿される)。
Figure 2009521422
工程(g):5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物(化合物5またはC-5)
化合物4(42.83g、48.7ミリモル)が、アセトニトリル:メタノール:二重に蒸留された水(1.5:6:1、容量基準、2005mL)の混合物中に溶解され、そして溶液は、アニオン交換器(1.4kg、IRA-958塩化物形態)のカラム(高さ27cm、直径10cm)を通過され、メタノールで溶出された(9L)。得られる溶液は、回転式エバポレーションにより完全な乾燥のためにエバポレートされた(浴温度40〜50℃)。粗生成物は紫色の固体として得られた(収量=35.68g(46.6ミリモル、95.7%))。
原産物(35.68g)は、アセトニトリル:メタノール:二重に蒸留された水(1.5:1.5:0.05、容量基準、970mL)の混合物中に再溶解され、そして溶液は50℃にて15分間攪拌された。トルエン(1.355L)が、50℃にて45分間の間にゆっくりと添加された。次いで溶液の容量は、減圧下(400ミリバール、50℃、速度250mL/時間)ゆっくりと減少され、添加されたトルエンの63〜68%の容量が除去された。混合物は20℃に冷却された。結晶材料は濾過により回収された。乾燥後、純度がHPLCにより評価された。材料が規定される純度の含量およびレベルについての規格を満たすまで、同じ条件を使用するが、蒸留により除去されるトルエンの量を徐々に減らして、再結晶化が反復された。生成物は、高減圧下で長時間の乾燥後であっても、トルエン含量についての規格を満たすことができなかった。これは、元来の条件(添加されたトルエンの68%の容量の除去)を使用して最終的に再結晶化され、次いで高減圧下で乾燥された(40℃、0.1ミリバール、2時間)。生成物は、67.9%の回収率において紫色の結晶(24.23g)として得られた。H-NMR分析:δ(300Mz、CDOD):2.40〜2.60(m、4H)、3.30〜3.35(bs、18H)、3.75〜3.80(m、4H)、4.40(t、3J 7.5Hz、4H)、7.40、8.20(2×d、3J 8.5Hz、8H)、9.05、9.50(2×d、3J 4.5Hz、8H)、10.45(s、2H)。13C-NMR分析:δ(75Mz、CDOD):24.52、53.74、65.67、66.03、106.41、114.37、119.96、131.86、133.05、135.41、137.06、146.49、160.07。IR分析:(cm−1):3600〜3300(br、s)、3150〜2800(w)、1604(s)、1600〜1500(m、sh)、1480〜1410(s、ms、m)、1230〜1220(s、sh)、1176、1145、1110(ms、m、s)、1054、972、956、918(ms、m、s)、731(ms)、720(mw、w)。ESI−MS分析:M++/Z=347.5、[M+H]+++/Z=232。融点127.2℃
コメント:化合物は金属を錯体化する。金属スパチュラは使用されるべきでなく、そして化合物はHastelloyCまたはプラスチック容器中で操作されるべきである。使用の前にイオン交換樹脂からのAmberlite IRA 958塩化物は、メタノール:アセトニトリル:メタノール:水(1.5:6:1、容量基準)、およびメタノールで連続的に洗浄される。化合物C-5はアセトニトリル:メタノール:水(1.5:6:1、容量基準)中に溶解されたカラムに適用され、床は、溶出液が無色になるまでメタノールで溶出される。溶出液は50℃を下回ってエバポレートされ、残渣は、攪拌しながら50℃にて、アセトニトリル:メタノール:水(1.5:1.5:0.05、容量基準)中に溶解され、そして15分後にトルエンが45分間にわたってゆっくりと50℃にて添加される。混合物は、最大400ミリバールにて57℃にて蒸留され、そしてトルエンの63〜68%の容量が必要とされるように蒸留して除去される。残余の溶液は20℃に冷却され、そして固体材料は濾過により回収され、そして濾過ケーキは窒素流中で乾燥される。純度は420nmにてHPLC分析により評価される。このことは不純物、特に塩化物を含有する不純物の、橋頭位での過大評価を提供する。材料は、23mL/gのアセトニトリル:メタノール:水(1.5:1.5:0.05、容量基準)中に材料を溶解し、次いで33mL/gのトルエンを添加し、そして、生成物が関連される不純物についての純度の基準を満たすまで、必要とされるようにトルエンの31〜68%の容量を蒸留して除去することにより再結晶化される。
副生成物の観点から規格内の生成物を得るための材料の再結晶化は十分に進行するが、得られる材料は残余の溶媒(トルエンのみ)についての規格を満たさない。元来の(添加されたトルエンの容量の63〜68%の除去)条件下での最終的な結晶化は、全ての観点において規格内の材料の単離を許容し、すなわち、420nmでのUV検出を備えるHPLCによる評価によるC-5含量は、99.0%を超え、10-クロロC-5含量が0.30%未満であり、そして他の単一の混入物は0.3%を超えて存在しない。
C-3、C-4、およびC-5化合物の金属に対する高い親和性に起因して、それらの分析に使用されるHPLC系は、先の12ヶ月以内に6M尿酸を使用する不動態化処理を受けていることが推奨される。
5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物の合成における重要な反応工程を示す模式図である。 5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二臭化物の生成するための、本発明のプロセスの代替の実施態様を示す模式図であり、ここでは工程(d)において、トリメチルアミンは、N,N,N’,N’-テトラメチル-1,3-プロパンジアミンで置き換えられる。

Claims (89)

  1. 5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の調製のためのプロセスであって、ここでプロセスは、以下の工程:
    (a)4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドを提供する工程;
    (b)ジピロールメタンを提供する工程;
    (c)4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとを、トリフルオロ酢酸とともに反応させる工程;
    (d)酸化試薬を添加して、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを生成する工程;
    (e)工程(d)において生成された5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンを、酸化アルミニウムの存在下でSoxhlet抽出することにより精製する工程;および
    (f)精製された5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンと、トリメチルアミンとを、乾燥ジメチルホルムアミドの存在下で反応させて、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を生成する工程、
    を包含し、ここで工程(e)がSoxhlet抽出された画分をモニターしてそこにおける混入物の存在を決定することを包含する、プロセス。
  2. 工程(d)において生成される5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物を、アニオン交換器を通過して、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物を生成する工程(g)をさらに包含する、請求項1に記載のプロセス。
  3. 工程(a)において、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドが少なくとも95%純粋である、請求項1または2のいずれかに記載のプロセス。
  4. 工程(a)において、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドが、不活性雰囲気中の4-ヒドロキシベンズアルデヒドと、1,3-ジブロモプロパンとの反応により調製される、請求項1〜3のいずれかに記載のプロセス。
  5. 4-ヒドロキシベンズアルデヒドと、1,3-ジブロモプロパンとが、1:4〜1:6のモル比において、好ましくは1:5のモル比において反応される、請求項4に記載のプロセス。
  6. 反応がアルゴン下で行われる、請求項4または5に記載のプロセス。
  7. 反応が無水アセトニトリル中で行われる、請求項4〜6のいずれかに記載のプロセス。
  8. 反応が、55℃と60℃との間の温度にて行われる、請求項4〜7のいずれかに記載のプロセス。
  9. 反応が3時間と4時間との間で行われる、請求項8に記載のプロセス。
  10. 反応がガスクロマトグラフィーによりモニターされる、請求項4〜9のいずれかに記載のプロセス。
  11. 反応が完了の際に室温に冷却される、請求項4〜10のいずれかに記載のプロセス。
  12. 4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドが、濾過による固体の除去、回転式エバポレーションによる溶媒容量の減少、および高減圧蒸留による過剰の1,3-ジブロモプロパンの除去によって反応混合物から精製される、請求項4〜11のいずれかに記載のプロセス。
  13. 4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドが、アルゴン下でのカラムクロマトグラフィー、および純粋な生成物を含有する溶出画分のプール化によりさらに精製される、請求項12に記載のプロセス。
  14. 4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドの収率が、70%を超える、例えば少なくとも75%である、請求項4〜13のいずれかに記載のプロセス。
  15. 4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドの収量が、500gを超える、例えば少なくとも900gである、請求項4〜14のいずれかに記載のプロセス。
  16. 工程(b)においてジピロールメタンが少なくとも85%純粋である、請求項1〜15のいずれかに記載のプロセス。
  17. 工程(b)においてジピロールメタンが、不活性雰囲気中のピロールと、パラホルムアルデヒドとの反応により調製される、請求項1〜16のいずれかに記載のプロセス。
  18. ピロールと、パラホルムアルデヒドとが、120:1〜80:1のモル比において、好ましくは100:1のモル比において反応される、請求項17に記載のプロセス。
  19. 反応がアルゴン下で行われる、請求項17または18に記載のプロセス。
  20. 反応が、インジウムベースの触媒を使用して触媒される、請求項17〜19のいずれかに記載のプロセス。
  21. 触媒が三塩化インジウムである、請求項20に記載のプロセス。
  22. 反応が、50℃と55℃との間の温度にて行われる、請求項17〜21のいずれかに記載のプロセス。
  23. 反応が、ガスクロマトグラフィーによりモニターされる、請求項17〜22のいずれかに記載のプロセス。
  24. 反応が完了の際に室温に冷却される、請求項17〜23のいずれかに記載のプロセス。
  25. 水酸化ナトリウムが反応混合物の冷却後に添加される、請求項24に記載のプロセス。
  26. ジピロールメタンが、濾過による固体の除去、回転式エバポレーションによる濾液からの過剰なピロールの除去、次いで高減圧下での乾燥によって反応混合物から精製される、請求項17〜25のいずれかに記載のプロセス。
  27. ジピロールメタンが、カラムクロマトグラフィー、および純粋な生成物を含有する溶出画分のプール化によりさらに精製される、請求項26に記載のプロセス。
  28. ジピロールメタンが、固体蒸留によりさらに精製される、請求項26に記載のプロセス。
  29. ジピロールメタンが、再結晶化によりさらに精製される、請求項26〜28のいずれかに記載のプロセス。
  30. ジピロールメタンの収率が60%を超える、請求項17〜29のいずれかに記載のプロセス。
  31. ジピロールメタンの収率が80%を超える、請求項30に記載のプロセス。
  32. ジピロールメタンの収量が50gを超える、請求項17〜31のいずれかに記載のプロセス。
  33. ジピロールメタンの収量が60gを超える、請求項32に記載のプロセス。
  34. 工程(c)〜(e)において、暗所において、および酸素の不在下で行われる、請求項1〜33のいずれかに記載のプロセス。
  35. 工程(c)〜(e)において、反応がアルゴン下で行われる、請求項1〜34のいずれかに記載のプロセス。
  36. 工程(c)〜(e)において、反応がジクロロメタン中で行われる、請求項1〜35のいずれかに記載のプロセス。
  37. 工程(c)において、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとが、1:1のモル比において反応される、請求項1〜36のいずれかに記載のプロセス。
  38. 工程(c)において、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとが、7mmol/Lと10mmol/Lとの間の濃度にて反応される、請求項1〜37のいずれかに記載のプロセス。
  39. 工程(c)において、4-(3-ブロモプロピルオキシ)ベンズアルデヒドと、ジピロールメタンとが、8.75mmol/Lの濃度にて反応される、請求項38に記載のプロセス。
  40. 工程(d)において、酸化試薬が、反応混合物が室温にて少なくとも16時間攪拌された後に添加される、請求項1〜39のいずれかに記載のプロセス。
  41. 工程(d)において、酸化試薬が、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノンである、請求項1〜40のいずれかに記載のプロセス。
  42. 工程(d)において、反応が酸化試薬の添加の1時間以内に中和化される、請求項1〜41のいずれかに記載のプロセス。
  43. 工程(d)において、反応混合物が酸化試薬添加後にトリメチルアミンの添加により中和化される、請求項1〜42のいずれかに記載のプロセス。
  44. 工程(c)において酸化アルミニウムが反応の完了後に反応混合物に添加される、請求項1〜43のいずれかに記載のプロセス。
  45. 酸化アルミニウムが酸化反応の中和化の20分以内に添加される、請求項44に記載のプロセス。
  46. 工程(d)において、反応混合物が回転式エバポレーションにより反応の完了後に乾燥される、請求項1〜45のいずれかに記載のプロセス。
  47. 回転式エバポレーションが約40℃を超えない温度にて行われる、請求項46に記載のプロセス。
  48. 工程(e)において、Soxhlet抽出が、ジクロロメタンを伴って行われる、請求項1〜47のいずれかに記載のプロセス。
  49. 工程(e)において、Soxhlet抽出が、少なくとも5日間行われる、請求項1〜48のいずれかに記載のプロセス。
  50. 工程(e)において混入物をモニターすることが、HPLCにより行われる、請求項1〜49のいずれかに記載のプロセス。
  51. 工程(e)において、混入物をモニターすることが、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの10,20-ジクロロアナログの存在について評価することを含む、請求項1〜50のいずれかに記載のプロセス。
  52. 0.5%を超える5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンの10,20-ジクロロアナログを含むSoxhlet抽出された画分が、工程(f)の前に廃棄される、請求項51に記載のプロセス。
  53. Soxhlet抽出の後に、ジクロロメタンの容量が、回転式エバポレーションにより減少され、次いで、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンが結晶化され、そして濾過により回収される、請求項1〜52のいずれかに記載のプロセス。
  54. 回転式エバポレーションが約40℃を超えない温度にて行われる、請求項53に記載のプロセス。
  55. 工程(c)における収率が、40%を超える、例えば少なくとも45%である、請求項1〜54のいずれかに記載のプロセス。
  56. 工程(c)における収量が、30gを超える、例えば少なくとも35gである、請求項1〜55のいずれかに記載のプロセス。
  57. 工程(f)がアルゴン下で行われる、請求項1〜56のいずれかに記載のプロセス。
  58. 工程(f)において、ジメチルホルムアミドが分子ふるいで前処理される、請求項1〜57のいずれかに記載のプロセス。
  59. 工程(f)において、5,15-ビス-[4-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンと、トリメチルアミンとが、1:150〜1:250のモル比において、例えば、1:200のモル比において反応される、請求項1〜58のいずれかに記載のプロセス。
  60. 5,15-ビス-[x-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンが3mmol/Lと5mmol/Lとの間の濃度にて反応される、請求項59に記載のプロセス。
  61. 5,15-ビス-[x-(3-ブロモ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリンが4mmol/Lの濃度にて反応される、請求項60に記載のプロセス。
  62. 工程(f)が、50℃の温度および1〜2バールの圧力にて行われる、請求項1〜61のいずれかに記載のプロセス。
  63. 工程(f)において、反応が少なくとも10時間続けて行われる、請求項1〜62のいずれかに記載のプロセス。
  64. 工程(f)において、反応が少なくとも20時間続けて行われる、請求項63に記載のプロセス。
  65. 工程(f)がオートクレーブ中で行われる、請求項1〜64のいずれかに記載のプロセス。
  66. オートクレーブの容器がガラスから作製される、請求項63に記載のプロセス。
  67. 工程(f)において、反応の完了後に、過剰のトリメチルアミンが減圧下で除去される、請求項1〜66のいずれかに記載のプロセス。
  68. 工程(f)において、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物が濾過により精製される、請求項1〜67のいずれかに記載のプロセス。
  69. 工程(f)における収率が90%を超える、請求項1〜68のいずれかに記載のプロセス。
  70. 工程(f)における収率が少なくとも95%である、請求項69に記載のプロセス。
  71. 工程(f)における収量が30gを超える、請求項1〜70のいずれかに記載のプロセス。
  72. 工程(f)における収量が少なくとも40gである、請求項71に記載のプロセス。
  73. 工程(g)において、アニオン交換器がAmberlite(登録商標)アニオン交換樹脂である、請求項2〜72のいずれかに記載のプロセス。
  74. アニオン交換器がIRA-958である、請求項73に記載のプロセス。
  75. 工程(g)において、5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物が、アセトニトリル、メタノール、および蒸留水中に溶解される、請求項2〜74のいずれかに記載のプロセス。
  76. アセトニトリル、メタノール、および蒸留水が、それぞれ、1.3:7.6:1の容量比において存在する、請求項74に記載のプロセス。
  77. 5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二臭化物が、アニオン交換器を通過する前に50℃に加熱される、請求項2〜76のいずれかに記載のプロセス。
  78. 生成物が、アニオン交換器からメタノールで抽出される、請求項2〜77のいずれかに記載の方法。
  79. 5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物が、回転式エバポレーションにより溶液から単離される、請求項72〜78のいずれかに記載のプロセス。
  80. 5,15-ビス-[4-(3-トリメチルアンモニオ-プロピルオキシ)-フェニル]-ポルフィリン二塩化物が、再結晶化によりさらに精製される、請求項79に記載のプロセス。
  81. 工程(g)における収率が、70%を超える、請求項2〜80のいずれかに記載のプロセス。
  82. 工程(g)における収率が、少なくとも80%である、請求項81に記載のプロセス。
  83. 工程(g)における収量が、50gを超える、請求項2〜81のいずれかに記載のプロセス。
  84. 工程(g)における収量が、少なくとも70gである、請求項83に記載のプロセス。
  85. 全体の収率が20%を超える、請求項1〜84のいずれかに記載のプロセス。
  86. 全体の収率が25%を超える、請求項85に記載のプロセス。
  87. 5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二ハロゲン化物の生成のためのプロセスであって、請求項1〜86のいずれかに記載のプロセスを包含し、ここで工程(f)において、トリメチルアミンがN,N,N’,N’-テトラメチル-1,3-プロパンジアミンで置き換えられる、プロセス。
  88. 工程(f)において生成される5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル)-ポルフィリン二臭化物を、アニオン交換器を通過して、5,15-ビス-(4-{3-[(3-ジメチルアミノ-プロピル)-ジメチル-アンモニオ]-プロピルオキシ}-フェニル]-ポルフィリン二塩化物を生成する工程(g)さらに包含する、請求項87に記載のプロセス。
  89. 実施例を参照して本明細書中に実質的に記載されるようなプロセス。
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