JP2009517932A5 - - Google Patents
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Description
本発明は一般には移動体無線通信分野、特に携帯電話ネットワークユーザへの情報コンテンツ、特にマルチメディアコンテンツの送信に関する。本発明はチャネル変更後に受信者により知覚される無線品質に応じた送信の動的適応により管理されるパケットチャネルに基づくパケット交換無線インタフェースを使用して移動体ネットワークで適用することができ、このメカニズムは通常、リンクアダプテーション(Link Adaptation:LA)又はAMC(Adaptive modulation and coding:適応変調符号化)及びハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Retransmission reQuest:H−ARQ)と呼ばれる。更に、本発明は異なるユーザに共用され、AMC、H−ARQ及びパケットスケジューリングアルゴリズムにより制御されるパケットチャネルでパケット送信を提供する任意無線アクセスインタフェース、例えばCDMA、OFDM、TDMA方式ネットワーク、例えば第3又は第4世代(略称「3G」、「4G」)携帯電話ネットワークに適用することができる。特に、本発明は3G−4Gネットワークにおけるマルチメディアコンテンツ同報・放送に関する。
携帯電話ネットワーク(公衆陸上移動網:Public Land Mobile Networks,略称PLMN)は当初は移動体ユーザ間で有線ネットワーク(公衆交換電話網:Public Switched Telephone Networks,PSTN)と同様に通話を可能にするために考案された。携帯電話ネットワークは特に第2世代携帯電話ネットワーク、特にグローバル移動体通信システム(Global System for Mobile communications:GSM)規格(並びにその米国及び日本対応システム)に準拠したネットワーク等のデジタル携帯電話ネットワークの導入後に目覚ましい普及を遂げている。単純通話に加えてこれらの携帯電話ネットワークにより提供されるサービスは量と質の両面で急速に増大しており、ほんの数例を挙げると、ショートメッセージサービス(Short Message Service:SMS)及びマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service:MMS)のサービスや、インターネット接続サービスが過去数年で利用可能になっている。
更に最近では、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)に準拠したシステム等の3G移動体通信システムが展開されており、情報交換速度が著しく上がり、ネットワークオペレータは移動体ユーザに新規サービスを提供できるようになっている。更に、無線インタフェースで利用可能なスループット(下りで14.4Mbps、上りで5Mbpsまで)と待ち時間短縮の点で新規サービスを進化させるために、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access:高速下りパケットアクセス)やHSUPA(High Speed Uplink Packet Access:高速上りパケットアクセス)等の新規技術が既存3G規格に導入されている。新規「全IP方式」コアネットワークアーキテクチャに接続された100Mbpsまでのビットレートに対応することができ、待ち時間を更に短縮し、IP方式プロトコルにより管理される機動性を備える完全に新規な無線アーキテクチャを導入する所謂「LTE」(Long Term Evolution:長期進化型)アーキテクチャが4Gへの進化であると予測されている。
PLMNは回路転換式(Circuit−Switched:CS)ネットワークとして生まれたため、比較的大量のデータの交換よりも通話に適している。データ通信はコンピュータネットワーク、特にインターネットのようにパケット交換(Packet−Switched:PS)スキームを採用したほうが良好に達成される。通信速度性能が高い点を除き、3G移動体通信システムでも同じことが言える。UMTSのPSドメインは第2世代汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)コアネットワークを進化させたコアネットワークと、UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network:UMTS地上無線アクセスネットワーク)と呼ばれる無線アクセスネットワークにより構成される。1999年版規格(所謂「R99」)に準拠するUTRANは無線リンクで専用チャネルによりパーソン・ツー・パーソン又はコンテンツ/ネットワーク・ツー・パーソン通信に対応するように384KbpsまでのPS送信に対応することが可能である。
通常、PLMNでは、UTRANインフラが整備されていたとしても、ユーザ装置(UE)とパケット交換ネットワークに接続されたサービスプロバイダー(例えばコアネットワーク又はインターネットに接続されたサーバー)の間でセッションが起動すると、情報コンテンツはポイント・ツー・ポイント(P−T−P)ないしユニキャストモードで送信され、このようなセッションの起動はサーバーとUE間の論理的及び物理的接続の設定を必要とする。このようなP−T−P通信モードでは、2人以上のユーザが同一情報コンテンツを同時に利用するとしても、ネットワークとUEの間のデータ交換に割り当てる無線リソースはサービスを同時に利用する異なる移動局数に依存する。このため、無線リソースを大型にしない限り、利用可能なサービスに数人のユーザが同時にアクセスできる可能性は制限される。
従って、割り当てられる無線リソースの量を節約するために、別のポイント・ツー・マルチポイント(P−T−M)ないし同報・放送モードに基づいて2人以上のユーザが同時に利用可能な同一サービスに関係する情報コンテンツを配信できることが望ましい。
この点で、3GPP(3rd Generation Partnership Project:第3世代パートナーシッププロジェクト)規格化グループはGERAN(GSM/EDGE Radio Access Network:無線アクセスネットワーク;なお、EDGEはEnhanced Data for GSM Evolution(GSM進化型高速データ伝送)の略語である)とUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network:UMTS地上無線アクセスネットワーク)の両者の枠組みでMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service:マルチメディア放送・同報サービス)と呼ばれる新種のサービスアーキテクチャを具体化することを検討している。基本的に、MBMSは単一サービング基地局から共通無線リソースを介して2人以上の移動体ユーザに情報コンテンツ(特にマルチメディアコンテンツ)を同時に配信することを目的としており、例えばスポーツ試合のショートクリップを移動体ユーザのUEに配信する場合や、移動体ネットワークを介するテレビチャネル送信の場合が挙げられる。換言するならば、PLMNオペレータは特定ユーザグループに同一情報コンテンツを同時に効率的に送るために、ネットワークに適正なメカニズムの必要性に直面する。
現在高速データレート送信用として考えられている1つの技術はHSDPA(High−Speed Downlink Packet Access:高速下りパケットアクセス)であり、「3.5G」システムとみなされ、10〜14Mb/sまでのピークデータレートが得られ、数年のうちに具体化されると予想されている。HSDPAは特に技術レポートTR 25.308(例えばTR 25.308 V.6.3.0)及びTR 25.950(例えばTR 25.950 V.4.0.1)に記載されている。一般に、HSDPA(High−Speed Downlink Packet Access:高速下りパケットアクセス)とは高速下り共用チャネル(High−Speed Downlink Shared CHannel:HS−DSCH)、即ち複数のユーザ間で共用され、高速下りパケットデータ送信に対応する下りデータチャネルと、その関連した制御チャネルをUMTS通信システムで操作するためのデータ送信技術を意味する。HSDPAの実施は待ち時間短縮と高スループットにつながる多数のメカニズム(例えば、AMC(Adaptive Modulation and Coding:適応変調符号化)、HARQ(Hybrid Automatic Retransmission reQuest:ハイブリッド自動再送要求)、高速パケットスケジューリング(Fast Packet Scheduling))に主に基づく。
AMC(Adaptive Modulation and Coding:適応変調符号化)
携帯電話通信システムでは、UEにより受信される信号の品質は所望基地局と妨害基地局の間の距離、パスロス指数、対数正規シャドウイング、短期レイリーフェージング及びノイズ等の多数の因子に依存する。システム性能、ピークデータレート及び受信地域信頼性を改善するためには、リンク適応と通称されるプロセスにより信号品質変動を考慮するように特定ユーザに送受信される信号を変調する。従来、CDMAシステムは伝搬チャネルの変動を制御するための好ましい方法として高速出力制御を使用している。適応変調符号化(AMC)は総システム性能を向上すると期待される代替リンク適応法である。AMCは変調符号化スキームをユーザ毎に平均チャネル条件に適合させる柔軟性がある。AMCによると、送信信号の出力はフレーム間隔にわたって一定に維持され、変調符号化フォーマットはカレント受信信号品質又はチャネル条件に適合するように変更される。AMC方式のシステムでは、基地局(BTSないしノードB)に近いユーザは一般にコードレートが高いほど高次変調を割り当てられる(例えば16直交振幅変調:Quadrature Amplitude ModulationないしQAM、R=3/4ターボコード)が、変調次数及び/又はコードレートはBTS/ノードBからの距離が増加するにつれて減少する。一般に、変調技術と符号化技術の各組み合わせは「MCS(Modulation and Coding Scheme:変調符号化スキーム)」と呼ばれ、変調技術と符号化技術の組み合わせ数に従って複数のMCSレベルが定義されている。
携帯電話通信システムでは、UEにより受信される信号の品質は所望基地局と妨害基地局の間の距離、パスロス指数、対数正規シャドウイング、短期レイリーフェージング及びノイズ等の多数の因子に依存する。システム性能、ピークデータレート及び受信地域信頼性を改善するためには、リンク適応と通称されるプロセスにより信号品質変動を考慮するように特定ユーザに送受信される信号を変調する。従来、CDMAシステムは伝搬チャネルの変動を制御するための好ましい方法として高速出力制御を使用している。適応変調符号化(AMC)は総システム性能を向上すると期待される代替リンク適応法である。AMCは変調符号化スキームをユーザ毎に平均チャネル条件に適合させる柔軟性がある。AMCによると、送信信号の出力はフレーム間隔にわたって一定に維持され、変調符号化フォーマットはカレント受信信号品質又はチャネル条件に適合するように変更される。AMC方式のシステムでは、基地局(BTSないしノードB)に近いユーザは一般にコードレートが高いほど高次変調を割り当てられる(例えば16直交振幅変調:Quadrature Amplitude ModulationないしQAM、R=3/4ターボコード)が、変調次数及び/又はコードレートはBTS/ノードBからの距離が増加するにつれて減少する。一般に、変調技術と符号化技術の各組み合わせは「MCS(Modulation and Coding Scheme:変調符号化スキーム)」と呼ばれ、変調技術と符号化技術の組み合わせ数に従って複数のMCSレベルが定義されている。
H−ARQ(Hybrid Automatic Repeat reOuest:ハイブリッド自動再送要求)
H−ARQは暗黙のリンク適応技術とみなすことができる。AMCでは明示的なC/I(有効信号電力と干渉を含む雑音の比)測定値又は同様の測定値を使用して変調符号化フォーマットを設定するが、H−ARQでは、リンクレイヤ確認応答を再送決定に使用する。H−ARQを具体化するためのスキームとしては、チェイス合成法(Chase Combining:CC)やインクリメンタルリダンダンシー(Incremental Redundancy:IR)等の多数のスキームがある。
H−ARQは暗黙のリンク適応技術とみなすことができる。AMCでは明示的なC/I(有効信号電力と干渉を含む雑音の比)測定値又は同様の測定値を使用して変調符号化フォーマットを設定するが、H−ARQでは、リンクレイヤ確認応答を再送決定に使用する。H−ARQを具体化するためのスキームとしては、チェイス合成法(Chase Combining:CC)やインクリメンタルリダンダンシー(Incremental Redundancy:IR)等の多数のスキームがある。
CC(別称単一冗長度バージョンのH−ARQタイプIII)は送信側が同一符号化データパケットを再送する。受信側のデコーダは受信SNRにより加重された送信パケットのこれらの複数コピーを蓄積する。従って、ダイバーシティ(時間)利得が得られる。複数冗長度バージョンのH−ARQタイプIIIでは、再送毎に異なるパンクチャービットを使用する。
IR(別称H−ARQタイプII)は符号化パケット全体の単純コピーを送信するのではなく、最初の試みで復号化に失敗した場合に付加冗長情報を増分的に送信するH−ARQ技術の具体化である。
AMCをH−ARQと組み合わせると、両面の利益が得られ、AMCにより粗データレート選択が得られると共に、H−ARQによりチャネル条件に基づくデータレート微調整が得られる。
再送プロセスの複雑さを制限するために、3GPPはH−ARQの具体化に停止・待機(stop and wait:SAW)スキームを選択している。SAW H−ARQは前のパケットデータについて確認応答(ACK)を受信する前に複数のデータパケットを連続送信することによりチャネル利用効率を増す。時間又はチャネル数により各々識別されるn個のチャネルがUEとノードBの間に設定されるならば、1個のチャネルがACK又はNACK(Negative ACK:否定応答)を待機している間に他の(n−1)個のチャネルは送信し続ける。
高速パケットスケジューリング
HSDPAに提案されるスケジューラの例としてはラウンドロビン(Round Robin:RR)と最大C/I(Maximum C/I)が挙げられる。
HSDPAに提案されるスケジューラの例としてはラウンドロビン(Round Robin:RR)と最大C/I(Maximum C/I)が挙げられる。
RRスケジューラは先入れ先出し(First−In−First−Out:FIFO)キューにおけるその位置に基づいてユーザをスケジューリングすることにより動作する。このスケジューラは動作の複雑さが最小限になり、ユーザ間公平性が最大になるが、UEチャネル条件を考慮していない。その結果、ユーザは減殺的フェード時にスケジューリングされる場合があり、パケットが破損する可能性がある。
代替方法として、最大C/Iアルゴリズムはその瞬時信号対干渉比(SIR)が夫々の基地局において全ユーザで最高であるときにユーザをスケジューリングする。このスケジューリングアルゴリズムは全ユーザに増加的フェード時に送信することができるため、成功送信百分率が高くなる。更に、可能な最高MCSレベルを各送信中に使用するので、スループット及びスペクトル効率が最大になる。しかし、セクター内のユーザ間の公平性の欠如という欠点がある。
HS−DSCHトランスポートチャネルについて、3GPPはR99アーキテクチャに合致するRNC(Radio Network Controller:無線ネットワークコントローラ)方式アーキテクチャと、スケジューリング用ノードB方式アーキテクチャの2種のアーキテクチャを研究項目に加えている。スケジューリングをノードBに移すと、スケジューラを最新チャネル情報で機能させることにより、スケジューリングの更に効率的な具体化が可能になる。スケジューラはカレントチャネル条件とフェージング環境によりよく適合するように変調を適応させることができる。更に、スケジューラは増加的フェード状態のユーザのみをスケジューリングすることによりマルチユーザダイバーシティを利用するためにアルゴリズムを具体化することができる。従って、HS−DSCHチャネルをノードBで直接終端することが決定された。特に、H−ARQ及びHS−DSCHスケジューリングの新規機能をMAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)レイヤに加え、UTRANでは、ノードBに配置したMAC−hsと呼ぶ新規エンティティにこれらの機能を加える。
基本的な下りHS−DSCHチャネル構成は1又は数個のHS−PDSCH(High Speed Physical Downlink Shared CHannel::高速物理的下り共用チャネル)と多数の別個の共用物理的制御チャネル(Shared physical Control CHannel:HS−SCCH)から構成される。所与時点でUEに割り当てられる共用物理的制御チャネルのセットをHS−SCCHセットと呼ぶ。TR 25.308によると、UEの観点から見たHS−SCCHセット1組におけるHS−SCCH数は最低でHS−SCCH1個から最大でHS−SCCH4個までである。UEは割り当てられたセットにおける全HS−SCCHを連続的にモニターしなければならない。
HS−SCCHはユーザに何時送信するかを通知すると共に、HS−PDSCHの復号化プロセスに必要な情報をユーザに提供するために使用される。HS−SCCH情報の開始から対応するHS−PDSCHサブフレームの開始の間には一定の時間ずれが存在する。HS−DSCH TTI(Transmission Time Interval:送信時間間隔)毎に、各HS−SCCHはUE1個のHS−DSCH関係下り信号を運ぶ。以下の情報がHS−SCCHで運ばれる。
−トランスポートブロックセットサイズ及び変調スキームを含むHS−DSCHトランスポートフォーマットの動的部分に関する情報を運ぶトランスポートフォーマットリソースインジケータ(Transport Format and Resource Indicator:TFRI)。TFRIはHS−DSCHが対応するHS−DSCH TTIでマッピングされる物理的チャネルセットに関する情報(チャネル化コード)も含む。
−対応するHS−DSCH TTIのH−ARQプロトコル関係情報と、再送/冗長度バージョンに関する情報を含むH−ARQ関係情報(H−ARQ情報)。
−トランスポートブロックセットサイズ及び変調スキームを含むHS−DSCHトランスポートフォーマットの動的部分に関する情報を運ぶトランスポートフォーマットリソースインジケータ(Transport Format and Resource Indicator:TFRI)。TFRIはHS−DSCHが対応するHS−DSCH TTIでマッピングされる物理的チャネルセットに関する情報(チャネル化コード)も含む。
−対応するHS−DSCH TTIのH−ARQプロトコル関係情報と、再送/冗長度バージョンに関する情報を含むH−ARQ関係情報(H−ARQ情報)。
更に、HS−SCCHはHS−PDSCHを復号化するために必要な情報をどのUEに運ぶかを識別するUE識別子(UE Id Mask又は単にUE ID)を運ぶ。
特に、HS−SCCHの第1の部分はHS−DSCH割り当て用のチャネル化コードセットと変調スキームを含み、第2の部分はトランスポートブロックサイズとH−ARQ関係情報を含む。更に具体的には、HS−SCCHは各TTIがHS−DSCHサブフレームの同一長をもつ3個のタイムスロットのサブフレームに細分されるように編成され、HS−SCCH情報の第1の部分(MCS及びチャネル化コードセット)は第1のタイムスロットで送られ、HS−SCCH情報の第2の部分(トランスポートブロックサイズ及びH−ARQ情報)は第3のタイムスロットで送られる。
米国特許出願第2003/0035403A1号はHSDPA通信システムでUEが同時に情報を受信できるように、同一HSDPAサービスに対応する全UEに共用される情報を送信する方法を提供するという問題に取り組んでいる。US 2003/0035403 A1によると、このような問題は、共通情報の作製後、共通情報を指定する共通ID情報を含む制御情報を共用制御チャネル(SHCCH)で送信する段階と;制御情報が送信されるTTI以後のTTI(Transmission Time Interval:送信時間間隔)で共通情報をSHCCHで送信する段階を含む方法により解決される。
米国特許出願第2003/0035403A1号
出願人は移動体ネットワーク、特に携帯電話ネットワークで長時間(例えば数分間あるいは数時間)の高速データレートコンテンツ送信(例えばマルチメディアコンテンツ送信)を管理するという問題に取り組んだ。典型的な長時間高速データレート送信サービスとしては、特に複数のユーザが同時に享受することが可能な移動体ネットワークによる1個以上のテレビジョンチャネルの送信が挙げられる。
出願人は高速データレート送信に対応するためにHSDPAを使用することができるが、それと同時に、HSDPAに対応するUEは送信データを復号化するための可能な制御情報を得るためにHS−SCCHに連続的にアクセスするように構成されているので、HSPDAサービスを享受するための現在の設備を長時間送信に適用することは難しいことに気付いた。連続アクセスはUEバッテリに強い衝撃を加え、特にHS−SCCHに長時間連続アクセスすると、望ましくない急速バッテリ放電がUEに生じる可能性がある。
出願人は下りチャネルで送信されるデータ部分の長さを場合により(1TTIの長さに比較して)高値まで変化させることができるならば、HSDPAで使用されているスキーム(即ちデータ送信用として下りチャネルを提供し、カレントUEによる下りチャネル上の送信データの一部の可用性に関係する情報を含む制御情報の送信用として少なくとも1個の関連した制御チャネルを提供するスキーム)と実質的に同様のスキームを長時間高速データレート送信用に適応できることを見出した。サービスを享受するUEは関連した制御チャネル上を制御情報として送信される適切に定義されたフィールドで目前の利用可能なデータ部分の長さを通知される。有利な点として、データ部分の「長時間」復号化中にUEは関連した制御チャネルをモニターしないので、端末のバッテリに加わる衝撃を著しく低減することができる。
特に、出願人によると、前段落に記載したスキームをHSDPAでp−t−m送信に適用し、p−t−p送信の場合にはHSDPAの現行スキームのままにすると適切であると思われる。
第1の側面では、本発明は移動体通信ネットワークの少なくとも1人のユーザに情報コンテンツを送信する方法に関し、前記少なくとも1人のユーザは夫々のユーザ装置を保有している。本方法は、
・前記情報コンテンツの送信用として少なくとも1個の下りチャネルを提供する段階と;
・少なくとも1個の制御チャネルを前記少なくとも1個の下りチャネルに関連付ける段階と;
・前記下りチャネル上の前記情報コンテンツの一部の可用性を少なくとも1個のユーザ装置に通知するように構成された第1の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで送信する段階と;
・情報コンテンツの少なくとも前記部分の長さについて前記少なくとも1個のユーザ装置に通知するように構成されたタイミングパラメータを含む第2の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで送信する段階と;
・前記少なくとも1個の下りチャネルで情報コンテンツの前記部分を送信する段階を含む。
・前記情報コンテンツの送信用として少なくとも1個の下りチャネルを提供する段階と;
・少なくとも1個の制御チャネルを前記少なくとも1個の下りチャネルに関連付ける段階と;
・前記下りチャネル上の前記情報コンテンツの一部の可用性を少なくとも1個のユーザ装置に通知するように構成された第1の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで送信する段階と;
・情報コンテンツの少なくとも前記部分の長さについて前記少なくとも1個のユーザ装置に通知するように構成されたタイミングパラメータを含む第2の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで送信する段階と;
・前記少なくとも1個の下りチャネルで情報コンテンツの前記部分を送信する段階を含む。
第2の側面では、本発明は第1の側面の方法を実施するように構築されたアクセスネットワークサブシステム(例えばUTRAN)を含む移動体通信ネットワークに関する。
第3の側面では、本発明は移動体通信ネットワークのユーザのユーザ装置で情報コンテンツを受信する方法に関する。本方法は、
・前記情報コンテンツの送信用として提供された下りチャネルに関連しており、前記下りチャネルで送信される情報コンテンツの復号化を可能にするように構成された制御情報の送信用として提供された少なくとも1個の制御チャネルをモニターする段階と;
・前記下りチャネル上の前記情報コンテンツの一部の可用性をユーザ装置に通知するように構成された第1の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで受信する段階と;
・情報コンテンツの少なくとも前記部分の長さについて前記ユーザ装置に通知するように構成されたタイミングパラメータを含む第2の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで受信する段階と;
・前記タイミングパラメータに等しい時間にわたって前記第1の制御情報に基づいて前記下りチャネルにアクセスすることにより、情報コンテンツの前記部分を前記少なくとも1個の下りチャネルで復号化する段階を含む。
・前記情報コンテンツの送信用として提供された下りチャネルに関連しており、前記下りチャネルで送信される情報コンテンツの復号化を可能にするように構成された制御情報の送信用として提供された少なくとも1個の制御チャネルをモニターする段階と;
・前記下りチャネル上の前記情報コンテンツの一部の可用性をユーザ装置に通知するように構成された第1の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで受信する段階と;
・情報コンテンツの少なくとも前記部分の長さについて前記ユーザ装置に通知するように構成されたタイミングパラメータを含む第2の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで受信する段階と;
・前記タイミングパラメータに等しい時間にわたって前記第1の制御情報に基づいて前記下りチャネルにアクセスすることにより、情報コンテンツの前記部分を前記少なくとも1個の下りチャネルで復号化する段階を含む。
第4の側面では、本発明は第3の側面の方法を実施するように構築された移動体通信ネットワーク用ユーザ装置に関する。
本発明の他の特徴及び利点は添付図面を参照して単に非限定的な例示として記載する本発明の好ましい態様に関する以下の詳細な記載により理解されよう。
図1に模式的に示すような3G PLMN、特にUMTSネットワークは定義された機能を各々もつ多数の論理エレメントを含む。規格では、ネットワークエレメントは論理レベルで定義されているが、各製造業者が終点の物理的装置を提供できるように多数のオープンインタフェースが詳細に定義されているので、一般には類似の物理的具体化となる。UMTSネットワークの高度システムアーキテクチャは(i)全無線関係機能を行うUTRAN101と、(ii)外部ネットワークとの通話及びデータ接続の転換及びルーティングに関与するCN(Core Network:コアネットワーク)に機能的に分類することができる。UTRAN101は特に1個以上の無線送受信局ないしノードB(例えば図面のノードB105)を制御するRNC(Radio Network Controller:無線ネットワークコントローラ)103を含み(特に、RNC103はノードBの制御RNC(Controlling RNC:CRNC)であるとみなす)、各ノードB105は所定エリア(「セル」と言う)内の無線送信に関与する。システムを完成するために、UE(例えばUE107)はユーザ及び無線ネットワークインタフェースと接続する。UE107は例えば携帯電話機又はパーソナルコンピュータ用接続カードから構成することができる。UE107には一般にUMTS加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:USIM)が搭載される。携帯電話機は無線通信用無線端末として使用され、USIMは一般に加入者情報を記録しており、ネットワークで加入者の認証用アルゴリズムを実施し、認証・暗号化鍵を格納するスマートカードである。UEとUTRANの両者の設計はWCDMA無線技術の特異性に基づき、他方、CNの構造はGSM/GPRS/EDGEネットワーク等の第2世代PLMNの構造と同様であり、特に、PSデータ通信に対応するUMTSネットワークでは、CNはGPRS/EDGEインフラストラクチャを構成するネットワークエレメントと実質的に同様の多数のネットワークエレメントを含み、特に1個以上のSGSN(Serving GPRS Support Node:サービングGPRSサポートノード)109と、場合により1個以上のGGSN(Gateway GPRS Support Node:ゲートウェイGPRSサポートノード)110を含む。図1のUMTSネットワークは高速データレートコンテンツ(例えばマルチメディアコンテンツ)の送信用にHSDPAに対応している。
図1のネットワークアーキテクチャはUTRANに加え、移動局(例えば図面のMS137)に対応するためにGERAN(GSM EDGE Radio Access Network:GSM EDGE無線アクセスネットワーク)121も含むことができ、GERAN121はUTRAN101と同様の構造であるが、GSM/GPRS/EDGEコンテキストでは、RNCの機能はBSC(Base Station Controllers:基地局コントローラ)123と呼ばれるネットワーク機能により実施され、特定セルで無線通信に関与する装置は一般にBTS(Base Transceiver Stations:基地送受信局)124と呼ばれる。
図1にはネットワークの各種機能エンティティ間の各インタフェースUu、Um、Iu、Gb、Gn、Gp、Gmb、Giも示す。このような「オープン」インタフェースにより、ネットワークオペレータは互換性の問題を減らし、異なる製造業者により製造された装置でネットワークを構築することができる。
図1のUMTSネットワークはMBMSに対応するように構成されている。MBMSはデータを単一エンティティ即ちソースから複数の受信者に送信するサービスである。同一データを複数の受信者に送信すると、ネットワークリソースを異なるユーザ間で共用することができるため、節約することができる。MBMSは3GPPアーキテクチャの既存機能エンティティに多数の新規機能を追加し、多数の新規機能エンティティを追加することにより実現される。MBMSベアラサービスを提供するためには、MBMSに固有のものを含めた数種のMBMS関係機能及びプロシージャを実施するようにUMTSネットワークの所定の機能エンティティ、特にGGSN110、SGSN107、及びRNC103(同様にBSC123)等のPSドメインエンティティを拡張する。HSDPAでは、本発明の教示に従ってMBMS送信に対応するようにノードB105の機能も変更することができる。MBMSサービスを提供するために放送・同報サービスセンター(Broadcast Multicast Service Centre:BM−SC)120等の特定機能エンティティもUMTSネットワークに配置してもよい。
より具体的には、図1を参照すると、BM−SC120はMBMSサービス提供及び配信のための1組の機能を提供する。ネットワーク内のコンテンツプロバイダー(Content Provider:CP)125等の情報コンテンツソースにより提供される情報コンテンツのMBMS送信用入力点として機能することができる。一般に、BM−SC120はPLMN内でMBMSベアラサービスを承認及び開始するためにも使用され、MBMS送信をスケジューリング及び配信するために使用することができる。更に、BM−SC120は図中、MBMSを介してUE(例えばUE107)及びMS(例えばMS137)に送信する情報コンテンツを提供する1個以上の外部コンテンツプロバイダー/放送・同報サービス(Broadcast Multicast Servers:CP/BM−S)(例えばCP/BM−S130)にパケット−ドメインネットワーク(PDN)(例えばインターネット)を介して接続することができる。
BM−SC120はMBMS配信サービスを使用してUE(及び/又はMS)に情報コンテンツを提供することができ、MBMSセッション送信をスケジューリングすると共に、UE/MSがMBMSセッション送信を識別できるように各MBMSセッションをMBMSセッション識別子でラベルすることができる。同報・放送MBMSユーザサービスのサービス告知と、MBMSユーザサービスの部分として配信すべき媒体を特定する媒体記述(例えばビデオ及びオーディオ符号化の種類)もBM−SCにより提供することができる。更に、BM−SCはMBMSユーザサービスの部分として配信すべきMBMSセッションを特定するMBMSセッション記述(又はMBMSサービス情報)(例えば同報サービス識別、アドレス指定、送信時間等)をUE/MSに提供することもできる。
一般UE107は高速データレート送信情報コンテンツを受信するためにHSDPAに対応する。より具体的には、UE107は以下に詳細に説明する手順に従って送信されたMBMS情報コンテンツを受信するように構成されている。更に、一般UE107はMBMS配信サービスの起動/停止機能に対応する。特定MBMS配信サービスが一旦起動されると、明示的ユーザ要求によりMBMSデータの受信を要求すべきではなくなるが、ユーザはデータ転送がまもなく開始することを通知してもらうことができる。更に、UEは端末性能に応じて、MBMS配信サービス告知、ページング情報を受信又は同時サービスに対応することもできる。例えば、ユーザはMBMSビデオコンテンツを受信しながら通話を発信もしくは受信又はメッセージを送受信することができる。一般MSも同様又は同一機能を実施する。
UTRAN101とGERAN121は指定MBMSサービスエリアに入るUE及びMSに夫々MBMS情報コンテンツ(データ)を効率的に配信する役割をもつ。MBMSデータはサービスを要求した全移動体ユーザにシングルコピーで送信される。更に、UTRAN101とGERAN121はMBMSユーザサービス告知、ページング情報を送信することができ、適切な装置性能をもつユーザがMBMS情報コンテンツを受信しながら通話を発信もしくは受信又はメッセージを送受信できるように、MBMSと並行して他のサービスに対応することができる。より具体的には、UTRAN101(特にノードB105)は以下に説明する手順に従い、HSDPAを使用してUE107にMBMS情報コンテンツを送信するように構成されている。
SGSN109はユーザに固有のMBMS配信サービス制御機能を実施し、UTRAN101(及びGERAN121)へのMBMS送信を提供する。SGSN109は相互同報MBMS配信サービスにより課金データを作成することもできる。SGSN109はMBMSデータをユーザに送信すべきときに多数のユーザによりオンデマンドで共用されるIu及びGnベアラを設定することができる。これはGGSN110からの通知により実施することができる。同様に、データを入手できなくなると、SGSN109はGGSN110からの通知によりこれらのIu及びGnベアラを解除することができる。
GGSN110はMBMSデータ等の同報トラヒックを含むデータトラヒックの入力点として機能する。BM−SC120からの通知により、GGSN110は放送又は同報型MBMS送信のためにSGSNに向かうベアラの設定を要求することができる。更に、BM−SC120からの通知により、GGSN110は設定されたベアラを解除することができる。特に、同報サービス用ベアラ設定は特定同報型MBMSベアラサービスについて送信を受信するように要求したSGSN109に向かって実施される。GGSN110は(BM−SC120からであるか、又はネットワーク内部の他の情報コンテンツソース(例えば放送・同報ソース:Broadcast/Multicast Source−BM−S−140)からであるかに拘わらず)同報トラヒックを受信し、このデータをMBMSベアラサービスの一部として正しいGTP(GPRS Tunnel Protocol:トンネルプロトコル)トンネルセットアップにルーティングすることができる。
同報モードで配信されたMBMS情報コンテンツの受信は典型例としてほぼ順に申込フェーズ、サービス告知フェーズ、加入フェーズ、セッション開始フェーズ、MBMS通知フェーズ、データ転送フェーズ、セッション停止フェーズ及び脱退フェーズを含むプロシージャにより有効になる。申込、加入及び脱退フェーズはユーザ毎に個々に実施される。他のフェーズはMBMSサービス全体で実施され、即ちこのサービスに関係している全ユーザに実施される。フェーズシーケンスは例えばデータ転送要求に応じて反復することができる。更に、申込、加入、脱退、サービス告知及びMBMS通知フェーズはMBMSサービスの恩恵を受けたいと願う他のユーザに他のフェーズと並行して実施することができる。
申込フェーズでは、ユーザが関連MBMS同報サービスを受信できるように、ユーザとサービスプロバイダーの間に関係が樹立される。このフェーズでは、ユーザは携帯電話ネットワークオペレータにより提供され、利用可能になる特定MBMSサービスを受信することに同意する。申込情報はオペレータのネットワークの適切なデータベースに記録される。
サービス告知フェーズでは、MBMSユーザサービス告知/発見メカニズムにより、ユーザは利用可能なMBMSユーザサービスの範囲を要求又は通知してもらうことができ、これらのサービスとしては、(例えばネットワーク内部のBM−S140により提供される)ネットワークオペレータ固有のMBMSユーザサービスや、PLMNの外部のコンテンツプロバイダー(例えばコンテンツプロバイダー130)からのサービスが挙げられる。サービス告知はサービスに関する情報、サービス起動に必要なパラメータ(例えばIP同報アドレス)及び場合により他のサービス関係パラメータ(例えばサービス開始時間)をユーザに配信するために使用される。SMS等の標準メカニズムや、端末の性能によっては、ユーザ問い合わせを助長するアプリケーションを含む数種のサービス発見メカニズムを採用することができる。
なお、サービス申込及びサービス告知フェーズは時間的に相互に連動せず、サービス申込フェーズはサービス告知フェーズ前後の任意時点で実施することができる。
加入フェーズ(即ちユーザによるMBMS同報モード受信の起動)では、加入申込者は同報グループに加入し(即ちそのメンバーになり)、ユーザは特定MBMSベアラサービスに関係する同報モードデータを受信したいと望んでいることをネットワークに知らせる。
BM−SC120が該当特定MBMSサービスに関するデータを送信する準備ができると、セッション開始が実施されるが、セッション開始はユーザによるサービスの起動(加入)から独立しており、即ち一般ユーザは関係セッション開始前後のどちらでもMBMSサービスを起動することができる。セッション開始はMBMSデータ配信用リソースの設定をトリガする。
上記サービス告知はセッション開始時間のスケジュールを含むことができ、サービスの開始予定時刻の所定時間前に送信することができる。従って、サービス告知からセッション開始までの時間は数時間、数日間又は数週間とすることができる。特に、所定のMBMS配信サービスは「常時オン」にすることができ、この場合には、加入フェーズはサービス告知直後又は場合によりセッション開始よりも何時間も前もしくは後に実施することができる。他の場合には、セッション開始時間が分かっているならば、加入はセッション開始直前又はその後に実施することができる。これらのサービスでは、サービス告知はユーザがMBMSベアラサービスに加入する時点を選択すべき時限の何らかの指示を含むことができる。
MBMS通知フェーズでは、UEは次回の(又は既に進行中の)MBMS同報データ配信を通知される。
データ転送はMBMSデータがUEに転送即ち配信されるフェーズである。セッション開始から最初のデータの到着までの時間に関して、セッション開始は送信がまもなく開始することを示し、セッション開始指示から実際のデータ到着までの時間遅延は無線ベアラの設定のためにセッション開始に必要なネットワーク動作(例えばUTRAN101へのサービス情報の提供)が実施されるために十分長くすべきである。セッション開始はBM−SC120からの明示的通知によりトリガすることができる。
BM−SC120が所定時限(セッションに関連するデータ配信リソースの除去を正当化するために十分長時間)にわたって送信するデータが存在しなくなっていることを確認すると、セッション停止が実施される。セッション停止の結果、MBMS配信リソースは解除される。
ユーザによる脱退ないしMBMS同報停止は加入者が同報グループから脱退する(即ちメンバーでなくなる)プロセスであり、即ちユーザは特定MBMSサービスの同報モードデータの受信を希望しなくなっている。
放送モードMBMSの供給に関与するフェーズは同報モードMBMSについて記載したフェーズのサブセットであり、申込フェーズ、サービス告知フェーズ、加入フェーズ、セッション開始フェーズ、MBMS通知フェーズ、データ転送フェーズ、セッション停止フェーズ及び脱退フェーズを含む。フェーズシーケンスは例えばデータ転送要求に応じて反復することができる。サービス告知フェーズとMBMS通知フェーズは関係サービスをまだ受信していないUEに通知するために、他のフェーズと並行して実施することも可能である。
ユーザはMBMSサービスを享受したいと望むときにはいつでも上記プロシージャに従ってサービスを起動する。サービス起動及びセッション開始後に、適格RNC(即ちユーザが現在位置しているエリアに適格なRNC、例えばUE107ではRNC103)はMBMSサービスに関係する情報コンテンツの配信に対応するために、無線インタフェースを介してRAB(Radio Access Bearer:無線アクセスベアラ)をセットアップする。
3GPP TS 25.346 V.6.4.0に記載されている詳細によると、無線プロトコルの観点から、MBMSサービスエリア内の1個以上のネットワークセルを制御している一般C−RNC(例えば図1のC−RNC103)はMBMSサービス毎にMBMSサービスコンテキストを維持する。各C−RNC MBMSサービスコンテキストはMBMSサービス識別子に関連している。
MBMSセッション開始及びセッション停止プロシージャはMBMS Iuシグナリング接続を設定及び解除する役割をもつ。
MBMSセッション開始フェーズ及びMBMSセッション停止フェーズでは、RNCはコアネットワークから夫々の要求を受信する。MBMSセッション開始要求はMBMSサービス識別子、MBMS配信サービスタイプ及びMBMSセッション属性(MBMSサービスエリア情報、QoSパラメータ等)を含む。MBMSセッション開始要求により、RNCはMBMSセッション開始のMBMSサービスを起動しているUEに通知する。MBMSセッション停止要求により、RNCはMBMSセッション停止のMBMSサービスを起動しているUEに通知することができる。
MBMSセッション開始プロシージャ及びセッション停止プロシージャはMBMS RABのセットアップと解除を決定する。特に、MBMSセッション開始要求はMBMS RABをセットアップするために必要な全情報を含む。一般RNCはMBMSセッション開始要求を受信すると、一般にMBMS Iuデータベアラセットアップを実施し、MBMSセッション開始応答メッセージで、セットアップ結果に関する要求を送信したコアネットワークノードに通知する。一般RNCはMBMSセッション停止要求を受信すると、関連MBMS RABリソースを解除する。
本発明はHSDPA技術を使用してMBMS RABを提供する。一般にp−t−p HSDPAセッション中には、共用下りHS−DSCHに対応する(下り及び上り両者の)専用チャネルDPCHが各HSDPAユーザに割り当てられる。ノードBにおけるスケジューリングアルゴリズムはHSDPAユーザ1人ずつのトラヒック容量をモニターし、TTI毎にアルゴリズムは1個又は2個以上の端末に向かって送信するために所定数のコードを選択する。共用HS−DSCHチャネルによる送信メカニズムはHS−SCCH制御チャネルに基づく。HSDPA規格によると、このチャネルは連続的に送信され、HSDPA端末によりモニターされる(「連続的に」とは、各端末がTTI毎又は所定数のTTI毎、例えば2TTI毎にHS−SCCHをモニターすることを意味する)。パケットデータ送信用サブフレームに先行するサブフレームでは、ノードBはHS−SCCHに以下の情報を送信する。
・次のサブフレームで送信されるデータについてコードが割り当てられる移動体識別子UE Id;移動体識別子は16ビットから構成され、セルでMACにより一意に定義され、HS−DSCH無線ネットワーク端末識別子(Radio Network Terminal Identifier:H−RNTI)と呼ばれる;
・使用される変調;1ビットにより指定される(MS:Modulation Scheme:変調スキームQPSK又は16−QAM);
・復調すべきOVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor:直交可変拡散率)コードの数と位置;7ビットのCCS(Channelization Code Set:チャネル化コードセット)フィールドで符号化される;
・使用されるチャネル符号化スキームを定義する無線ブロック寸法(トランスポートブロック);データブロックの寸法は6ビットにより指定される(TBS,Transport Block Size:トランスポートブロックサイズ);
・H−ARQプロセスに関する情報(HARQ情報,7ビット):1ビットは再送が実施されるか又は新規送信が実施されるかを示し、3ビットは使用されるパンクチャリングスキームを示し、3ビットは再送が帰属するH−ARQプロセスのコンフィギュレーションを示す。
・次のサブフレームで送信されるデータについてコードが割り当てられる移動体識別子UE Id;移動体識別子は16ビットから構成され、セルでMACにより一意に定義され、HS−DSCH無線ネットワーク端末識別子(Radio Network Terminal Identifier:H−RNTI)と呼ばれる;
・使用される変調;1ビットにより指定される(MS:Modulation Scheme:変調スキームQPSK又は16−QAM);
・復調すべきOVSF(Orthogonal Variable Spreading Factor:直交可変拡散率)コードの数と位置;7ビットのCCS(Channelization Code Set:チャネル化コードセット)フィールドで符号化される;
・使用されるチャネル符号化スキームを定義する無線ブロック寸法(トランスポートブロック);データブロックの寸法は6ビットにより指定される(TBS,Transport Block Size:トランスポートブロックサイズ);
・H−ARQプロセスに関する情報(HARQ情報,7ビット):1ビットは再送が実施されるか又は新規送信が実施されるかを示し、3ビットは使用されるパンクチャリングスキームを示し、3ビットは再送が帰属するH−ARQプロセスのコンフィギュレーションを示す。
HS−SCCHはHS−DSCHサブフレームの同一長をもつ3タイムスロット(2msに対応)のサブフレームで編成され、SF(Spreading Factor:拡散率)128のOVSFコードを使用し、各HS−SCCHはTTI当たりユーザ1人をアドレス指定することができるので、同一TTI内の各コード群で複数の端末にデータを送信するには、同一TTIでアドレス指定すべきユーザ数に等しい数のHS−SCCHをセル1個に構築する必要がある。既に予想された通り、HSDPA規格によると、セル1個に構築することができるHS−SCCHの最大数はSF128の4個のコードで4であり、HS−SCCHに割り当てられるコードはセル内のシステム情報放送で指定される。変調スキームは一般にQPSKである。
HS−SCCHの構造により、後続サブフレームでのHS−DSCH記号の復号化に必要な全情報(MS及びCCS)に最初のタイムスロットでアクセスすることができ、この構造により、共用チャネルと共用トラヒックチャネルの時間関係をHS−SCCHと対応するHS−DSCHサブフレームの送信の間に必要な予想値である2タイムスロット(サブフレームの2/3)まで低減して最適化することができる。
より具体的には、HSDPA規格によると、端末により実施される動作のシーケンスは以下の通りである。
1)UEはHS−SCCHで送信されるビットを受信し、それ自体のUE IDによるマスキングを除去した後にHS−SCCHの第1の部分のみの復号化を実施し(最初のタイムスロット)、UE IdとUE ID情報に対応が存在しない場合には、UEは情報が別のユーザにアドレス指定されていると理解する。
2)第1の部分の復号化で得られたUE IDシーケンスがそれ自体のUE IDと一致する場合には、UEはコード群と変調符号化スキームに関する情報を使用し、HS−DSCHで送信されるデータにアクセスし、受信する。変調スキームとコード群を誘導するために必要な計算時間は1タイムスロット(2番目のタイムスロット)に等しい。
3)HS−DSCHサブフレームで送信されるデータの受信と並行して、UEは使用されるH−ARQスキームを計算するために、HS−SCCHで送信される情報の第2の部分を復号化し、HS−SCCHで送信される2部分に基づいて計算されたCRCの一貫性を検証する;
4)CRCの適正な検証後、UEはHS−DSCH上のデータブロックを復号化することができる。
1)UEはHS−SCCHで送信されるビットを受信し、それ自体のUE IDによるマスキングを除去した後にHS−SCCHの第1の部分のみの復号化を実施し(最初のタイムスロット)、UE IdとUE ID情報に対応が存在しない場合には、UEは情報が別のユーザにアドレス指定されていると理解する。
2)第1の部分の復号化で得られたUE IDシーケンスがそれ自体のUE IDと一致する場合には、UEはコード群と変調符号化スキームに関する情報を使用し、HS−DSCHで送信されるデータにアクセスし、受信する。変調スキームとコード群を誘導するために必要な計算時間は1タイムスロット(2番目のタイムスロット)に等しい。
3)HS−DSCHサブフレームで送信されるデータの受信と並行して、UEは使用されるH−ARQスキームを計算するために、HS−SCCHで送信される情報の第2の部分を復号化し、HS−SCCHで送信される2部分に基づいて計算されたCRCの一貫性を検証する;
4)CRCの適正な検証後、UEはHS−DSCH上のデータブロックを復号化することができる。
上記情報の符号化スキームとチャネル間の時間関係により、時間軸の管理の効率が非常に高くなる。有利な点として、MBMS送信,特にp−t−m RABのセットアップにも同一スキームを使用することができる。特に、送信すべき各MBMSチャネルはHS−SCCHチャネルで送信可能な識別子であるMBMS IDに関連し、UE IDに提供されるフィールドをMBMS IDの送信に使用することができる。HS−SCCHセットは4個までの並列HS−SCCHを含むことができるので、4個の異なるMBMSチャネルを同時に送信することができ、あるいは(変調符号化スキームに関して)4種の異なる送信フォーマットで同一MBMSチャネルを送信することができ、あるいはその適切な任意組み合わせで送信することができる。MBMS IDはシステム情報で放送することもできるし、あるいは3GPP MBMSアーキテクチャに整合するように、UTRANはMBMS ID、コアネットワークから受信する場合にはMBMSセッションID、及び該当MBMSサービスのp−t−m無線ベアラ情報を加えることにより、MBMSサービス情報及び/又はMBMS無線ベアラ情報としてMBMS IDをMBMS制御チャネル(Control CHannel:MCCH)上に送信することができる。
MBMS送信にもHSDPAを使用できると、非常に高い効率を達成できるが、UEが少なくとも1個のHS−SCCHチャネルを連続的にモニターし、3タイムスロットサブフレーム毎にこのチャネルの最初のタイムスロットを復号化するという事実は、特に長時間コンテンツ送信の場合にHSDPA UEのバッテリに非常に強い衝撃を与えることに出願人は気付いた。
この問題を解決するために、本発明によると、UEは少なくとも1個のHS−SCCHチャネルを連続的にモニターせず、サブフレーム毎にこのチャネルの最初のタイムスロットを連続的に復号化しない。この動作方法はMBMS送信に有利に実施することができる。本発明によるMBMSのHSDPA動作を以下の記載では「HSDPA MBMSモード」と言う。HSDPA MBMSモードにあるときには、HS−SCCHはUEにより不連続にモニターされる。より具体的には、まずHS−SCCHチャネルは特定MBMSサービスを要求したUEによりモニターされ、HS−SCCH上でUEは次のTTIから開始してHS−DSCH上を送信されるMBMSコンテンツ部分の長さを通知される。MBMSコンテンツ部分の長さを以下の記載では「MBMS周期」と言う。MBMS周期中に、UEはHS−SCCH情報のモニターと復号化を回避することができる。この動作方法により、HSDPA端末のバッテリにかかる衝撃を低減することができる。
図2はHSDPA MBMSを使用可能になったUEの可能な動作モードによるフローチャートを示す。UEはHS−SCCHをモニターし、次の利用可能な3タイムスロットサブフレームを受信する(ブロック201)。HS−SCCHサブフレームの最初のタイムスロットに含まれるIDの復号化(ブロック202)後に、UEは検索したIDがその前に割り当てられたUE ID及び/又はMBMS IDと一致しているか否かをチェックする(決定ブロック203)。ノーの場合(決定ブロック203,出口分岐「N」)には、UEは再び次のHS−SCCHサブフレームをモニターする(ブロック201)。イエスの場合(決定ブロック203,出口分岐「Y」)には、UEは検索したIDがMBMSチャネルに割り当てられたIDに対応するか否か、即ち検索したIDがMBMS IDであるか否かをチェックする(決定ブロック204)。ノーの場合(決定ブロック204,出口分岐「N」)には、UEはHS−DSCH上で次の3タイムスロットサブフレームを受信し(ブロック205)、即ちHSDPA規格に従って動作する。イエスの場合(決定ブロック204,出口分岐「Y」)には、UEはHS−SCCHサブフレームに含まれるMBMS周期を検索し(ブロック206)、MBMS周期に等しい時間にわたってHS−DSCH上を送信される情報を受信する(ブロック207)。MBMS情報部分を受信後、UEは再び次の利用可能なHS−SCCHサブフレームをモニターし(ブロック201)、復号化プロセスを再開する。
好ましい態様では、MBMS周期はUEが送信中のMBMSチャネルに加入した場合に、HS−SCCHをモニターせずに受信することができるTTI数(又はTTIの一定倍数、例えば2TTI)として定義される。例えば、MBMS周期はインクリメンタルステップの粒度2ms(1TTIに対応)で0〜30ms、及び/又は粒度4ms(2TTIに対応)で0〜60msの時間範囲の値をとることができる。
MBMS周期を加えるためには、HS−SCCH情報における適正なフィールドを定義する必要がある。本発明の好ましい態様によると、H−ARQ情報を標準p−t−p HSDPAモードに加えるためのフィールドはMBMS周期をHSDPA MBMSモードに加えるためのフィールドとすることができる。HSDPA規格によると、H−ARQフィールドは7ビットから構成され、1ビットはHS−DSCH上を送信される部分が新規送信を表すか又は再送を表すかを示し、3ビットは再送に使用されるパンクチャリングスキームを示し、残りの3ビットは再送が帰属するH−ARQプロセスを示す。HSDPA MBMSモードでは、次に送信されるMBMS情報コンテンツ部分のMBMS周期長の所定MBMSチャネルに加入するUEに通知するためにH−ARQフィールドのビットの少なくとも一部を使用することができる。例えば、TTI数(又はTTIの一定倍数)として定義されるMBMS周期を加えるために4ビットを充てることができる。
MBMS周期を加えるためにH−ARQフィールドを使用する場合には、HSDPA MBMSモードで動作するときにHSDPA規格によるこのフィールドの意味を少なくとも部分的に変えるべきである点が留意される。特に、好ましい態様は再送プロシージャの起動下(確認応答モード)又は再送プロシージャの非起動下(否定応答モード)のMBMS送信を区別するためにH−ARQフィールドの1ビット(例えば最初の1ビット)を使用するように構成することができる。否定応答HSDPA MBMSモードの場合には、所定MBMSサービスに加入するUEが受ける無線チャネル条件に関係付けることができるMBMS送信の所定同調に各々対応するHSDPA MBMSモードの動作の各種サブモードを識別するためにH−ARQフィールドの残りのビット(MBMS周期に充てるビットも考慮する)を使用することができる。MBMS送信を同調するためには、ノードBで統計アルゴリズムを実施することができる。より具体的には、好ましい態様では、H−ARQフィールドの定義済みビット構成により各々識別される異なるHSDPA MBMSサブモードにMBMS HSDPAモードを分類することができる。
以下、H−ARQフィールドの典型的な非限定的構成を詳細に記載する。この典型的構成では、確認応答モードと否定応答モードの送信を区別するためにH−ARQフィールドの最初の1ビットを使用する。否定応答モードでは、H−ARQフィールドの4ビットをMBMS周期に使用し、残りの2ビットにより(使用するAMCスキームに基づいて区別した)4種の異なるHSDPA MBMS送信サブモードを定義することができる。確認応答モードでは、H−ARQの残りの6ビットの意味はHSDPA規格と同様に維持されるので、MBMS周期はUEに送信されなくなる。以下に説明するように、この典型的構成では、厳密に必要な場合のみに確認応答モードを起動した後、ネットワークは否定応答モードの使用を試み、その場合には、前に否定応答送信モード中に加入UEに通知したMBMS周期に基づくスケジューリングをネットワークにより維持し、確認応答送信モード中にUEにより使用することができる。
更に詳細に説明すると、下表1はHS−SCCH上を送信されるH−ARQフィールドが本例に従って取る構成を示す。表1の最下行のH−ARQフィールドの残りの6ビットにおける「Std」とは、このようなビットがその標準意味、即ちHSDPA規格(上記参照)で定義される意味で使用されるという事実を示す。
サブモード1a:シングルクラスMBMS AMCモード
この動作モードでは、UTRANは単一HS−SCCHを共用HS−DSCH(あるいはより厳密には関連した物理的共用チャネルHS−PDSCH)に関連付けるので、MBMSチャネルに加入した全UEは1個のHS−SCCHサブフレームで同一MBMS周期を受信する。MBMSチャネルの送信に使用される変調符号化(AMC)(QPSK又はQAM)はMBMS周期中に経時的に変化しない。他方、MBMS周期及び/又はチャネル化コードセットは加入端末からのCQIフィードバックに基づいて変動させることができる。図3aはこの動作サブモードのHSDPA MBMS送信を模式的に示す。同図から明らかなように、制御チャネルHS−SCCH#1上の最初のHS−SCCHサブフレームの送信は3タイムスロットを要し、9タイムスロット長(即ち3TTIないし6msのMBMS周期)をもつMBMS情報コンテンツの一部がHS−(P)DSCH#1上を間もなく送信されることを知らせる。HSDPA規格と同様に、HS−(P)DSCH#1上の送信はHS−SCCH#1上の送信と部分的にオーバーラップする(HS−SCCH#1サブフレームの最後のタイムスロットはHS−(P)DSCH#1サブフレームの最初のタイムスロットと同時である)。MBMS周期に対応する時間間隔中に、UEはHS−SCCH#1をモニターしない。MBMS周期後に、別のHS−SCCHサブフレームがHS−SCCH#1上を送信され、場合により新規MBMS周期、及び/又は変調符号化、及び/又はチャネル化コードセットをUEに知らせる。
この動作モードでは、UTRANは単一HS−SCCHを共用HS−DSCH(あるいはより厳密には関連した物理的共用チャネルHS−PDSCH)に関連付けるので、MBMSチャネルに加入した全UEは1個のHS−SCCHサブフレームで同一MBMS周期を受信する。MBMSチャネルの送信に使用される変調符号化(AMC)(QPSK又はQAM)はMBMS周期中に経時的に変化しない。他方、MBMS周期及び/又はチャネル化コードセットは加入端末からのCQIフィードバックに基づいて変動させることができる。図3aはこの動作サブモードのHSDPA MBMS送信を模式的に示す。同図から明らかなように、制御チャネルHS−SCCH#1上の最初のHS−SCCHサブフレームの送信は3タイムスロットを要し、9タイムスロット長(即ち3TTIないし6msのMBMS周期)をもつMBMS情報コンテンツの一部がHS−(P)DSCH#1上を間もなく送信されることを知らせる。HSDPA規格と同様に、HS−(P)DSCH#1上の送信はHS−SCCH#1上の送信と部分的にオーバーラップする(HS−SCCH#1サブフレームの最後のタイムスロットはHS−(P)DSCH#1サブフレームの最初のタイムスロットと同時である)。MBMS周期に対応する時間間隔中に、UEはHS−SCCH#1をモニターしない。MBMS周期後に、別のHS−SCCHサブフレームがHS−SCCH#1上を送信され、場合により新規MBMS周期、及び/又は変調符号化、及び/又はチャネル化コードセットをUEに知らせる。
サブモード1b:マルチクラスMBMS AMCモード
この動作モードでは、UTRANはQPSK符号化に関係する制御情報を運ぶ第1のHS−SCCHと、QAM条件に関係する制御情報を運ぶ第2のHS−SCCHの2個のHS−SCCHを共用HS−DSCH(あるいはより厳密には関連した物理的共用チャネルHS−PDSCH)に関連付ける。MBMSチャネルに加入した夫々の変調/符号化に対応するUEは1個のHS−SCCHサブフレームで同一MBMS周期を受信する。MBMSチャネルの送信に使用される変調(QPSK又はQAM)は各HS−SCCHで経時的に変化しない。他方、次のHS−SCCHサブフレームでは、例えば2個のHS−SCCHにおける加入端末からのCQIフィードバックに基づいてMBMS周期、変調符号化及び/又はチャネル化コードセットを独立して変動させることができる。この動作モードでは実際に全UEの最大能力を利用するリソースを割り当てることが可能になる。図3bはこの動作サブモードのHSDPA MBMS送信を模式的に示す。同図から明らかなように、制御チャネルHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上の最初のHS−SCCHサブフレームの送信は3タイムスロットを要し、QPSK及びQAM符号化の両者について9タイムスロット長(即ち3TTIないし6msのMBMS周期)をもつMBMS情報コンテンツの一部がHS−(P)DSCH#1上を間もなく送信されることを知らせる。HS−(P)DSCHの帯域幅は使用される2種のAMCに分割される。HS−(P)DSCH#1上の送信はHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上の送信と部分的にオーバーラップする。MBMS周期に対応する時間間隔中に、UEはHS−SCCH#1とHS−SCCH#2のどちらもモニターしない。MBMS周期後に、別のHS−SCCHサブフレームがHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上を送信され、場合により新規MBMS周期、及び/又は変調符号化、及び/又はチャネル化コードセットをUEに知らせる。
この動作モードでは、UTRANはQPSK符号化に関係する制御情報を運ぶ第1のHS−SCCHと、QAM条件に関係する制御情報を運ぶ第2のHS−SCCHの2個のHS−SCCHを共用HS−DSCH(あるいはより厳密には関連した物理的共用チャネルHS−PDSCH)に関連付ける。MBMSチャネルに加入した夫々の変調/符号化に対応するUEは1個のHS−SCCHサブフレームで同一MBMS周期を受信する。MBMSチャネルの送信に使用される変調(QPSK又はQAM)は各HS−SCCHで経時的に変化しない。他方、次のHS−SCCHサブフレームでは、例えば2個のHS−SCCHにおける加入端末からのCQIフィードバックに基づいてMBMS周期、変調符号化及び/又はチャネル化コードセットを独立して変動させることができる。この動作モードでは実際に全UEの最大能力を利用するリソースを割り当てることが可能になる。図3bはこの動作サブモードのHSDPA MBMS送信を模式的に示す。同図から明らかなように、制御チャネルHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上の最初のHS−SCCHサブフレームの送信は3タイムスロットを要し、QPSK及びQAM符号化の両者について9タイムスロット長(即ち3TTIないし6msのMBMS周期)をもつMBMS情報コンテンツの一部がHS−(P)DSCH#1上を間もなく送信されることを知らせる。HS−(P)DSCHの帯域幅は使用される2種のAMCに分割される。HS−(P)DSCH#1上の送信はHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上の送信と部分的にオーバーラップする。MBMS周期に対応する時間間隔中に、UEはHS−SCCH#1とHS−SCCH#2のどちらもモニターしない。MBMS周期後に、別のHS−SCCHサブフレームがHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上を送信され、場合により新規MBMS周期、及び/又は変調符号化、及び/又はチャネル化コードセットをUEに知らせる。
サブモード1a’:シングルクラスMBMS AMCモード
この動作モードは上記サブモード1aと同一特徴をもち、後述するように、間もなく再送サブモード(2a)に転換されることをUEに通知するために使用することができる。
この動作モードは上記サブモード1aと同一特徴をもち、後述するように、間もなく再送サブモード(2a)に転換されることをUEに通知するために使用することができる。
サブモード1b’:マルチクラス交互MBMS AMCモード
この動作モードは上記モード(サブモード1b,マルチクラスMBMA AMCモード)と同様である。HS−(P)DSCHで使用される夫々のAMCに割り当てられる制御情報を送信するために、2個の制御チャネルHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2をUTRANによりセットアップする。他方、この場合には、QAMで送信される情報(又はその送信を制御するための情報)とQPSKで送信される情報(又はその送信を制御するための情報)を交互にすることにより、HS−SCCH及びHS−(P)DSCHの両者による送信をスケジューリングする。この動作モードはUEの一部が2個のTTIのTTI間距離に対応する場合に有用であると思われる。この場合には、各MBMS周期で変調符号化及び/又はチャネル化コードセットを変化させることが可能である。他方、HS−SCCH#1とHS−SCCH#2のMBMS周期は同一にすべきである。図3cはこの動作モードのHSDPA MBMS送信を模式的に示す。同図から明らかなように、制御チャネルHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上の送信は交互であり、即ち(例えばQAMを使用して送信されるMBMS情報コンテンツの一部を復号化するための情報を運ぶ)HS−SCCH#1上のサブフレームの送信と、(例えばQPSKを使用して送信されるMBMS情報コンテンツの一部を復号化するための情報を運ぶ)HS−SCCH#2上のサブフレームの送信を交互に行う。HS−(P)DSCH上の送信も交互であり、即ち最初のTTIはQAMを使用して実施される送信に割り当てられ、2番目のTTIはQPSKを使用して実施される送信に割り当てられる。図3に示す場合にUEに通知されるMBMS周期は2TTI(又は4ms)である。
この動作モードは上記モード(サブモード1b,マルチクラスMBMA AMCモード)と同様である。HS−(P)DSCHで使用される夫々のAMCに割り当てられる制御情報を送信するために、2個の制御チャネルHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2をUTRANによりセットアップする。他方、この場合には、QAMで送信される情報(又はその送信を制御するための情報)とQPSKで送信される情報(又はその送信を制御するための情報)を交互にすることにより、HS−SCCH及びHS−(P)DSCHの両者による送信をスケジューリングする。この動作モードはUEの一部が2個のTTIのTTI間距離に対応する場合に有用であると思われる。この場合には、各MBMS周期で変調符号化及び/又はチャネル化コードセットを変化させることが可能である。他方、HS−SCCH#1とHS−SCCH#2のMBMS周期は同一にすべきである。図3cはこの動作モードのHSDPA MBMS送信を模式的に示す。同図から明らかなように、制御チャネルHS−SCCH#1及びHS−SCCH#2上の送信は交互であり、即ち(例えばQAMを使用して送信されるMBMS情報コンテンツの一部を復号化するための情報を運ぶ)HS−SCCH#1上のサブフレームの送信と、(例えばQPSKを使用して送信されるMBMS情報コンテンツの一部を復号化するための情報を運ぶ)HS−SCCH#2上のサブフレームの送信を交互に行う。HS−(P)DSCH上の送信も交互であり、即ち最初のTTIはQAMを使用して実施される送信に割り当てられ、2番目のTTIはQPSKを使用して実施される送信に割り当てられる。図3に示す場合にUEに通知されるMBMS周期は2TTI(又は4ms)である。
動作中に、MBMS RABのセットアップ時とコンテンツ送信中に、UTRANは所定MBMSサービスに加入済み/加入中のUEから性能情報を収集することができる。このような性能情報としては、例えば、
・対応変調(QPSK又はQAM)、
・TTI間距離、
・下り最大スループットが挙げられる。
・対応変調(QPSK又はQAM)、
・TTI間距離、
・下り最大スループットが挙げられる。
収集したUE特性から開始し、UTRAN上のアルゴリズムは同一MBMSチャネルへのアクセスを保証するために、同一HSDPAチャネルを共用することになる全端末により対応可能な送信特性(例えば対応変調、TTI間距離、下り最大スループット)を設定することができる。換言するならば、収集したUE特性から開始し、アルゴリズムは加入UEにより良好にサービスを提供するためにはどのHSDPA MBMS動作サブモードを起動すべきかを設定する。
例えば、全UEが1TTIのTTI間距離に対応し、16−QAM UE数が(例えば所定MBMSサービスを要求したUEの合計数の30%に設定された)設定可能な閾値未満である場合には、QPSK変調でサブモード1aモードを適用することができる。この場合には、16−QAM変調が可能なUEには同一サービスに加入しているQPSK変調のみが可能な端末と同一リソースを共用するものがあるので、これらのUEはQPSKモードで動作させる。他方、16−QAM対応端末数が上記閾値を上回る場合には、サブモード1bを適用することができる。
最初のMBMS周期後、UTRANは(例えば提供すべきMBMSサービス数、及び/又は各MBMSサービスのユーザ数、及び/又は例えばTTI間距離及び/又は対応変調スキームの観点のUE性能の関数として)動作サブモード、及び/又は使用される動作サブモーの特徴の少なくとも1種(例えばMBMS周期、及び/又はMC、及び/又はチャネル化コードセット)を変更し、次の利用可能なHS−SCCHサブフレームでこのような変更を通知することができる。送信パラメータの少なくとも一部を正しく設定するためには、一般に1TTIのスケジューリングに基づいて実施される加入UEからのCQIフィードバックを使用することができる。CQIはUEが10%のBLER(BLock Error Ratio:ブロックエラー比)を得られるようなトランスポートフォーマットの明示的指示を含む。特に、m個のUEが所定MBMSチャネルに加入している場合には、1MBMS周期で無線ネットワークはm*「MBMS周期」/2(TTIは2ms)CQI値を収集することになる。受信したCQIフィードバックを管理するためにUTRANで統計アルゴリズムを実施し、HSDPA MBMS送信の動作モードを決定することができる。実施される統計アルゴリズムは全UEに「最良の代表的CQI」(即ち現在サービスを受けている全UEが受ける総チャネル品質を表すCQI値)を計算すべきであり、この値に基づいて動作サブモードで使用される送信特性を設定することができる。
例えば、考えられるアルゴリズムはUE毎に最後からk個のCQI値を収集及びモニターすることができ、ここでkは「MBMS周期」/2以下の設定可能な閾値である。UE毎に、アルゴリズムはUEが受ける無線チャネル品質を最良に表すCQI値を検索する。(UE毎に)最良の代表的CQIを見出すために、アルゴリズムはk個の値のうちで発生率の高いCQI値を選択する。UE毎に最良の代表的CQIを選択するには更にkよりも小さい第2の設定可能な閾値pを以下のように使用することができる。
1.k個の値のうちで最高発生率のCQI値が最後からp個の値で少なくとも1回発生する場合には、これが該当特定UEに選択されるCQIである。
2.k個の値のうちで最高発生率のCQI値が最後からp個の値で少なくとも1回発生しない場合には、ネットワークはk個のTTIの観測窓で発生率が2番目に高く、最後からp個のTTIで少なくとも1回発生するCQIを選択する。
1.k個の値のうちで最高発生率のCQI値が最後からp個の値で少なくとも1回発生する場合には、これが該当特定UEに選択されるCQIである。
2.k個の値のうちで最高発生率のCQI値が最後からp個の値で少なくとも1回発生しない場合には、ネットワークはk個のTTIの観測窓で発生率が2番目に高く、最後からp個のTTIで少なくとも1回発生するCQIを選択する。
上記に従ってMBMS送信に関与するUE毎の最も代表的なCQI値を含むセットが一旦定義されると、別のアルゴリズムにより、ネットワークはUE毎にセットで収集された値のうちで最良の代表的CQI値を選択することができる。例えば、2種類の場合が考えられる。
1.無線アクセスネットワークはセットで最高発生率のCQIを選択する;
2.無線アクセスネットワークはセットで最低発生率のCQIを選択する。
1.無線アクセスネットワークはセットで最高発生率のCQIを選択する;
2.無線アクセスネットワークはセットで最低発生率のCQIを選択する。
使用されるMCSを正しく初期化するように最初のMBMS周期の前にフィルタメカニズムも起動することができる。
表1に戻ると、動作サブモード2aはHDSPA規格と多少類似する確認応答モードの送信を起動する可能性を示す。このHSDPA MBMS動作サブモードにおける再送はチェイス合成法を使用することができる。他方、IRはMBMSでは到達しにくいそのフィードバックに基づく所定UEへのデータ送信の適応を必要とするメカニズムである点が留意される。
より具体的には、再送式HSDPA MBMS確認応答モードは所定条件下で2a HSDPA MBMSサブモードに転換する1a HSDPA MBMSサブモードの使用を提供することができる。好ましい態様によると、UTRANとUEは1a否定応答動作モードで動作を開始する。この場合には、各MBMS周期に適用される変調符号化は上記アルゴリズムに従ってCQIフィールドに基づいて決定される。この場合には、MBMS周期で使用されるMCが例えば前のMBMS周期中に全UEにより送信された最悪CQIにより誘導される時間であるならば、再送は起動されない。他方、上記条件が確認されない場合には、再送を起動することができ、再送を起動するためには、H−ARQビットの最初のビットを1に設定する。間もなく確認応答動作サブモードに転換することをUEに通知するために、UTRANは2a動作サブモードに転換する前に予め1a’ 動作サブモードに転換することができる。適用される再送プロトコル構成と相関して、n個の同時H−ARQプロセスをセットアップすることができる。この動作モードでは、同一ブロックを少なくともn回(例えば3回)再送し、UEは再送の起動前に1a(又は1a’)動作サブモードで使用されるMBMS周期を維持し続ける。次のMBMS周期で、CQIフィードバックに基づくUTRAN決定に応じて確認応答モードを否定応答1aモードに転換するか又は確認応答2aモードで持続することができる。
上記本発明は多数の利点を達成することができる。
UEがHS−SCCH制御チャネルのモニターを停止することができる時間間隔(MBMS周期)をUEに知らせることにより、特に情報コンテンツをUEに長時間送信する場合に、UEのバッテリにかかる衝撃の実質的な低減を達成することができる。この結果はp−t−m、特にMBMS送信のみならず、原則としてp−t−p送信にも適用できる点が留意される。他方、ネットワークオペレータにより検討中のサービスであるp−t−m、特にMBMS(例えば移動TVサービス)で長時間送信確率を高くできる点も留意される。
上記のように、MBMS周期の挿入は現在の標準機能を殆ど変えずにHSDPAで実施することができる。このため、迅速な実施が可能になり、(例えば上記のようにMBMS周期を挿入するためにH−ARQフィールドを使用する場合には)場合により別の意味を使用するが、既存技術の再使用も可能になる。
同一物理的リソースで異なるMBMSチャネルの時分割多重化を実施することもできる。実際に、図4に模式的に示すように、MBMS周期後に、UTRANは次のMBMS周期を別のMBMSチャネルに割り当てるように決定することができる。これは実際にはHS−SCCH MBMS IDフィールドのMBMS識別子を変更することにより実施することができる。この動作モードは上記動作サブモードの任意のものに適用することができる。
以上、特にHSDPAに関して本発明を開示したが、本発明の教示は特に適応変調符号化(Adaptive Modulation and Coding:AMC)、高速ハイブリッド自動再送要求(Fast Hybrid Automatic Repeat Request:H−ARQ)、高速スケジューリング及び短時間送信をHSDPAとして利用する共用チャネルを使用する移動体通信システムにも適用できる点が留意される。特に、UTRA LTE(Long Term Evolution:長期進化型)又は4Gシステムは規格がまだ定義されていないが、このようなシステムを維持すべきであるという要求を考慮すると、このようなシステムで上記技術的特徴を使用すべきであるので、本発明の開示はこれらのシステムにも適用できると考えられる。
Claims (39)
- 移動体通信ネットワークの少なくとも1人のユーザに情報コンテンツを送信する方法であって、前記少なくとも1人のユーザが夫々のユーザ装置を保有しており、前記方法が、
・第1の制御情報を少なくとも1個の制御チャネルで送信する段階であって、前記少なくとも1個の制御チャネルは、前記情報コンテンツの送信用の少なくとも1個の下りチャネルに関連し、前記第1の制御情報は、前記情報コンテンツの部分の符号化の方式を表す情報を含む、段階と;
・第2の制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで送信する段階であって、前記第2の制御情報は、情報コンテンツの前記部分の長さを表す情報を含む、段階と;
・前記少なくとも1個の下りチャネルで情報コンテンツの前記部分を送信する段階であって、情報コンテンツの前記長さを有する前記部分は、該部分にわたって同じ方式で符号化された、段階と
を含む、方法。 - 前記少なくとも1個のユーザ装置は、情報コンテンツの前記部分の前記長さに基づいて、制御情報の受信及び復号化のための前記少なくとも1個の制御チャネルのモニターを停止する、請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1人のユーザが夫々のユーザ装置を各々保有する複数のユーザを含み、前記下りチャネルが複数のユーザ装置で共用されるように構成されている請求項1又は2に記載の方法。
- 前記少なくとも1個の制御チャネルが複数のユーザ装置で共用されるように構成されている請求項3に記載の方法。
- 前記少なくとも1個の下りチャネル上の情報コンテンツの送信が規定時間間隔に従ってスケジューリングされる請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記少なくとも1個の制御チャネル上の制御情報の送信が前記規定時間間隔に従ってスケジューリングされる請求項5に記載の方法。
- 前記第1の制御情報の送信が第1の時間間隔中に行われ、前記第1の制御情報は前記少なくとも1個の下りチャネル上の情報コンテンツの前記部分の送信が第2の時間間隔で開始することを前記少なくとも1個のユーザ装置に通知するように構成されており、第2の時間間隔は第1の時間間隔の開始後に開始する請求項6に記載の方法。
- 前記第1及び第2の時間間隔が部分的に相互にオーバーラップしている請求項7に記載の方法。
- 前記少なくとも1個のユーザ装置が前記下りチャネル上の情報コンテンツの前記部分の送信中に前記制御チャネルのモニターを停止し、情報コンテンツの前記部分の前記長さに基づいて情報コンテンツの前記部分の前記送信の終わりに前記制御チャネルのモニターを再開するように構成されている請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
- 情報コンテンツの前記部分の前記長さが前記規定時間間隔の倍数である請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
- コンテンツ識別子を前記情報コンテンツに関連付ける段階を更に含む請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の制御情報が更に前記コンテンツ識別子を含む請求項11に記載の方法。
- コンテンツ識別子を前記情報コンテンツに関連付ける段階を更に含み、前記コンテンツ識別子が前記複数のユーザ装置に送信される請求項4に記載の方法。
- 前記コンテンツ識別子が定義済みコンテンツ識別子のリストに帰属する請求項12又は13に記載の方法。
- 前記第2の制御情報への情報コンテンツの前記部分の前記長さの挿入を前記リストへの前記コンテンツ識別子の帰属に適応させる段階を更に含む請求項14に記載の方法。
- 定義済みフィールドの少なくとも第1の部分を利用することにより情報コンテンツの前記部分の前記長さを前記第2の制御情報に挿入し、前記定義済みフィールドが情報コンテンツの部分の再送に関係する情報を保存するように構成されている請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2の制御情報が更に再送起動情報を含み、前記再送起動情報が前記定義済みフィールドの第2の部分に保存され、方法が前記第2の制御情報への情報コンテンツの前記部分の前記長さの挿入を前記再送起動情報の第1の値に適応させる段階を更に含む請求項16に記載の方法。
- 前記下りチャネルの受信品質に関係する少なくとも1個のフィードバックを少なくとも1個のユーザ装置から受信する段階を更に含む請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
- 前記下りチャネルの受信品質に関係する少なくとも1個のフィードバックを少なくとも1個のユーザ装置から受信する段階を更に含み、
・前記少なくとも1個のフィードバックに基づいて前記再送起動情報を第2の値に設定する段階と;
・前記第2の制御情報における情報コンテンツの前記部分の前記長さを情報コンテンツの前記部分の再送に関係する情報に置換する段階と;
・情報コンテンツの前記部分を前記少なくとも1個の下りチャネルで少なくとも1回再送する段階を更に含む請求項17に記載の方法。 - 前記再送起動情報の前記第2の値に適応するように、
・情報コンテンツの前記部分の前記長さに従って前記下りチャネル上の情報コンテンツの別の部分の送信に関係する制御情報の前記少なくとも1個の制御チャネル上の送信をスケジューリングする段階と;
・情報コンテンツの前記別の部分の長さを情報コンテンツの前記部分の前記長さと等しくなるように設定する段階と;
・情報コンテンツの前記別の部分を前記下りチャネルで送信する段階を更に含む請求項19に記載の方法。 - 移動体通信ネットワークのユーザのユーザ装置で情報コンテンツを受信する方法であって、
・前記情報コンテンツの送信用として提供された下りチャネルに関連した少なくとも1個の制御チャネルのモニターを開始する段階と;
・モニターした前記少なくとも1個の制御チャネルで、第1の制御情報を受信し復号化する段階であって、前記第1の制御情報は、前記情報コンテンツの部分の符号化の方式を表す情報を含む、段階と;
・モニターした前記少なくとも1個の制御チャネルで、第2の制御情報を受信し復号化する段階であって、前記第2の制御情報は、情報コンテンツの前記部分の長さを表す情報を含む、段階と;
・情報コンテンツの前記部分の前記長さにわたって前記第1の制御情報に基づいて前記下りチャネルにアクセスすることにより、情報コンテンツの前記部分を前記少なくとも1個の下りチャネルで復号化する段階であって、情報コンテンツの前記長さを有する前記部分は、該部分にわたって同じ方式で符号化され、前記ユーザ装置は、情報コンテンツの前記部分の前記長さに基づいて、前記少なくとも1個の制御チャネルのモニターを停止する、段階と
を含む、方法。 - 前記下りチャネルが複数のユーザ装置で共用されるように構成されている請求項21に記載の方法。
- 前記少なくとも1個の制御チャネルが複数のユーザ装置で共用されるように構成されている請求項22に記載の方法。
- 前記下りチャネル上の情報コンテンツの送信が規定時間間隔に従ってスケジューリングされる請求項21から23のいずれか一項に記載の方法。
- 前記少なくとも1個の制御チャネル上の制御情報の送信が前記規定時間間隔に従ってスケジューリングされる請求項24に記載の方法。
- 前記第1の制御情報の送信が第1の時間間隔中に行われ、前記第1の制御情報は前記下りチャネル上の情報コンテンツの前記部分の送信が第2の時間間隔で開始することを前記ユーザ装置に通知するように構成されており、第2の時間間隔は第1の時間間隔の開始後に開始する請求項25に記載の方法。
- 前記第1及び第2の時間間隔が部分的に相互にオーバーラップしている請求項26に記載の方法。
- 前記下りチャネル上の情報コンテンツの前記部分の送信中に前記制御チャネルのモニターを停止する段階と、情報コンテンツの前記部分の前記長さに基づいて情報コンテンツの前記部分の前記送信の終わりに前記制御チャネルのモニターを再開する段階を更に含む請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
- 情報コンテンツの前記部分の前記長さが前記規定時間間隔の倍数である請求項24から28のいずれか一項に記載の方法。
- コンテンツ識別子が前記情報コンテンツに関連した請求項21から29のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の制御情報が更に前記コンテンツ識別子を含む請求項30に記載の方法。
- 前記コンテンツ識別子が定義済みコンテンツ識別子のリストに帰属する請求項30又は31に記載の方法。
- 情報コンテンツの前記部分の前記長さにわたる前記下りチャネルのアクセスを前記リストへの前記コンテンツ識別子の帰属に適応させる段階を更に含む請求項32に記載の方法。
- 定義済みフィールドの少なくとも第1の部分を利用することにより情報コンテンツの前記部分の前記長さを前記第2の制御情報に挿入し、前記定義済みフィールドが情報コンテンツの部分の再送に関係する情報を保存するように構成されている請求項21から33のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第2の制御情報が更に再送起動情報を含み、前記再送起動情報が前記定義済みフィールドの第2の部分に保存され、方法が情報コンテンツの前記部分の前記長さにわたる前記下りチャネルのアクセスを前記再送起動情報の第1の値に適応させる段階を更に含む請求項34に記載の方法。
- 前記下りチャネルの受信品質に関係する少なくとも1個のフィードバックを送信する段階を更に含む請求項21から35のいずれか一項に記載の方法。
- 前記再送起動情報の第2の値に適応するように、
・情報コンテンツの前記部分の前記長さに従ってスケジューリングされる前記下りチャネル上の情報コンテンツの別の部分の送信に関係する制御情報を前記少なくとも1個の制御チャネルで受信する段階と;
・情報コンテンツの前記部分の前記長さにわたって情報コンテンツの前記別の部分を前記下りチャネルで受信する段階を更に含む請求項35に記載の方法。 - 請求項1から20のいずれか一項に記載の方法を実施するように構築された装置を含むアクセスネットワークサブシステムを含む移動体通信ネットワーク。
- 請求項21から37のいずれか一項に記載の方法を実施するように構築された移動体通信ネットワーク用ユーザ装置。
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