JP2009517133A - 磁気共鳴システム用の空洞共振器 - Google Patents

磁気共鳴システム用の空洞共振器 Download PDF

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Abstract

本発明の実施例における磁気共鳴装置は、(a)コイルは、少なくとも2つのセクションを有すること、(b)上記少なくとも2つのセクションは、共振回路を有すること、(c)上記少なくとも2つのセクションは、反応性結合又は結合解除されること、(d)上記少なくとも2つのセクションは、分離可能であること、(e)コイルは、被検者による観察又は聴取と被検者に対するコイルを通じたアクセスを実現する開口部を有していること、(f)クッションを有するヘッドレストを含むこと、および(g)視覚データを被検者に提供する被検者入出力装置を含むこと、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。このとき、上記入出力装置は、ミラー、プリズム、ビデオモニア、LCD装置、及び光学モーショントラッカから構成される群から選択される。

Description

(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2005年11月25日付で出願された米国仮特許出願第60/739,687号の優先権を主張するものであり、この内容は、本引用により、そのすべてが本明細書に包含される。
(発明の分野)
本発明は、磁気共鳴システムにおいて使用される空洞共振器コイルに関するものである。
画像生成及び分光分析用の磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)システムに使用される共振器としては、以前から既知のものが多数存在している。例えば、以前から既知の装置の1つは、一般に、バードケージ型共振器(birdcage resonator)と呼ばれている。以前から既知のこれらのバードケージ型共振器は、通常、誘導性/容量性エンドリング素子によって接続された複数の円周状に離隔した誘導性/容量性素子を有しており、これらは、核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)システムに有用であるラーモア高周波数によって共振状態において駆動されている。分析対象の物体は、MRシステムの動作の際に共振器内に配置される。
しかしながら、これらの以前から既知の共振器の1つの欠点は、これらが、通常、集中定数素子回路(個別のインダクタ及びコンデンサからなる回路)を使用して、選択された高周波数において共振を実現させようとしている点にある。集中定数素子回路は、その回路が1/10波長を上回っている高周波数の放射に対して相対的に多くのエネルギーを失うため、集中定数素子共振器は、相対的に低いフィールド強度と比べて、高フィールドのMR画像生成アプリケーションにおいては、相対的に効率が低い。集中定数素子回路は、相対的に大きな放射性を有しているため、電気的な効率が相対的に低く、且つ、具備するQファクタも相対的に小さい。又、バードケージ型などの従来の集中定数素子回路は、相対的に高い誘導性を有しているため、相対的に誘導性が低い伝送線路(TEM)回路の場合よりも、低い周波数において共振している。
以前から既知のこれらの集中定数素子回路を使用する共振器は、いくつかの更なる欠点を有している。これらの欠点の1つが不均一な電流分布であり、これは、結果的に、均質性の低下、フィルファクタの低下、及び電界損失の増大をもたらしている。特に、相対的に高い周波数において、且つ、相対的に大きな(臨床)容積の場合に、集中定数素子共振器は、所望の動作周波数未満における自己共振と電磁放射損失の増大をもたらすことになる。
ボーガンによって米国特許第5,744,957号に開示されているNMRシステム用の分布定数回路空洞共振器は、このような以前から既知の装置の欠点を克服している。ボーガンは、誘電体領域によって分離された同軸状の内部及び外部円筒形壁を具備した空洞共振器を開示している。離隔した導電性端部壁がコイルのそれぞれの同軸端部において内部及び外部壁に跨って延長しており、この結果、内部、外部、及び端部壁が一緒に1つの近似空洞を形成している。内部、外部、及び端部壁は、例えば、銅、銀、又は金などの薄いフォイルの導電材料によってコーティング可能である。この結果、このコイルは、64MHz(1.5T)、175MHz(4.1T)、又は170MHz(4T)などのMRに有用なラーモア周波数において共振する同軸線路セグメントを模擬している。
ボーガンによって開示された装置は、前述の従来のコイルの問題を克服する空洞共振器コイルを提供しており、これにより、信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)の大きな改善を提供している。又、このコイルは、3T以上において現在利用可能である相対的に高い静的磁石用の相対的に高いラーモア周波数において効率的に共振及び動作することになる。MRサンプルからのSNRは、磁界強度に伴って増大するため、相対的に高い周波数において効率的に共振及び動作するこのコイルの能力は、高フィールド強度において使用することにより、更なるSNR利得を得ることが可能であることを意味している。この信号対雑音比における向上は、例えば、MRシステムの動作の際に、共振器内の分析対象の物体の画像の大幅な改善を提供することになる。
ボーガンによって開示された共振器は、MRシステムにおいて有効であることが立証されており、SNR、均質性、伝送効率、フィルファクタの増大、電界損失の低減、及び相対的に高い動作周波数を提供している。しかしながら、ボーガンによって開示された共振器及び以前から既知である集中定数素子共振器の両方に関連したいくつかの問題点が依然として存在している。
理想的な臨床頭部コイルとは、例えば、最も容易に且つ最も快適に被検者を位置決めするのに有用であり、被検者を位置決めした後には、被検者の顔面が覆われていない状態となり、且つ、コイルの性能、安全性、及び信頼性を損なうことなしに、これらのアクセス及び快適性という特徴を含むものであろう。頭部コイルは、被検者にとって快適であり且つアクセス可能であると共に、技術者にとっても使い易いものであることが好ましい。しかしながら、被検者に対して快適性及びアクセス性を、そして、技術者に対しては、使い易さを提供しつつ、高いコイル性能を維持することは困難である。理想的なコイルは、コイル内における快適な被検者の位置決めを実現するべく、着脱自在の上部部分を具備する必要もあろう。更には、いくつかの市販のシステムは、被検者の頭上においてスライドするコイルのための空間を提供してはいない。従って、いくつかの市販コイルの設計は、この「缶上部の引き上げ(pop top)」機能を既に内蔵している。しかしながら、半体に分離されるこれらの市販のコイルは、fMRなどのいくつかの研究用途において評判が芳しくない。新しい被検者を装填するたびにコイルを開閉するべく切断及び再接続される電気的な接触が、損耗及び酸化に起因して時間の経過と共に不安定化し、この結果、例えば、EPI画像においてしばしば観察される雑音「スパイク」及び時間的な不安定性をもたらすことが明らかである。これらの電気的な接触は、バードケージ型及びこれに類似したコイル構造におけるエンドリングの電流経路を完成させるべく必要である。市販のコイルは、厳格なFDAの安全基準を満足しなければならないが、コイル内における電気的な接触は、特定の状況において、特に、電解体腔液が存在する場合には、安全上のリスクを課す可能性があることが想像される。
同様に、理想的な体幹コイルとは、可能な限り小型であり、且つ、対象領域との間における効率的な送受信のために人間の体幹に十分近接してフィットしつつ、被検者の快適性及びアクセスのための余地を実現可能であるものであろう。現在の体幹コイルは、アクセス及び快適性を実現するべく、非常に大きく構築されており、この結果、非常に非効率的であると共に、身体内の対象のMR領域に対する結合が良好ではない。例えば、3T磁石において使用される体幹コイルの非効率性を補償するには、35kW以上のRF電力増幅器が必要である。更には、これらのコイルは、最も大きなサイズの被検者の場合には、肩の周辺にほとんど余裕を残していない。
四肢コイル、特に脚部コイルも、同様に、従来の方式によって制限されている。例えば、脚部ボリュームコイルは、足と共に脚部が円筒形の構造を貫通するための余地を生成するべく、オーバーサイズにしなければならない。又、脚部コイルは、相対的に緊密にフィットする相対的に効率的なコイルに相対的に容易なアクセスを提供するべく、着脱自在の上部を具備している。しかしながら、従来の設計によるこのコイルも、先程の頭部コイルについて説明した問題の電気的な接触を必要としている。
一般的な既存の頭部専用MRシステムは、一体型ユニットである。この構造に伴う大きな問題点は、多数の医療被検者が、大きな困難又は痛みを伴うことなしには、自身の頭部及び身体をMRが必要としている位置に操作する物理的な能力を有してはいないという点にある。通常、被検者は、自身の頭部を頭部専用システムの小さな直径の中に挿入するべく試みなければならない。これは、この実行を仰向けの状態おいて求められる大部分の医療被検者にとって、苦痛であるか又は不可能なことであろう。
MR信号の本質的に低いSNRに起因し、これらの信号は、SNRを有意な値に改善するべく、十分な回数にわたって取得及び平均化しなければならない。信号の平均化によるMRデータの取得は、MRサンプル又は被検者の動きに対して極めて不寛容である。従って、被検者は、MRスキャンの持続時間にわたって不動の姿勢に留まることが必要とされており、これは、30分以上にも及ぶ場合がある。動きは、結果的に、相対的に低い分解能の画像と、画像の「ゴースト」をもたらし、これにより、画像の診断品質が制限されると共に、しばしば、撮像セッションの反復が必要となる。例えば、頭部の動きを極小化するべく、MRオペレータは、しばしば、被検者の頭部の周りに詰め物を挿入して頭部の拘束を提供することになる。これは、被検者の頭部の動きを低減する効果を具備してはいるものの、患者の頭部の動きを完全に除去するものではない。更には、被検者の頭部の周りに配置された詰め物は、そのすべてが不快な圧力を加えると共に被検者の閉所恐怖症の意識を増大可能である。従って、相対的に良好な信号対雑音比を有する高性能コイルを具備するということの背後にある目的は、被検者が静止状態に留まることができなければ、無効となる。
多くのMR手順に関連した更なる問題点は、その騒音がひどく大きいという点にある。通常、被検者には、雑音を消音するべく、耳栓又はヘッドフォンが付与されている(大部分のMRセンタにおいては、被検者は、聴取するべく自身のカセット又はCDを持参することも可能である)。音響雑音の原因は、磁石の勾配コイルのワイヤ内のスイッチング電流によって生成される起電力である。磁界が強力であるほど、且つ、勾配電流のスイッチングが強力又は高速であるほど、生成される音響振幅も大きくなる。前述の方法は、勾配雑音の低減に一般的に有効ではあるが、頭部の周りに配置されるヘッドレスト(head restraint)及び聴力保護装置を収容するべく、コイルを相対的に大きく且つ効率性の低い寸法に構築しなければならない。
MR試験を受ける被検者には、しばしば、診断又は研究のために、視覚的な入出力が必要である。これらの視覚的な入出力装置は、閉所恐怖症を極小化し、視覚的な合図を提供すると共に、MRオペレータから情報を中継するのに有用である。視覚的な入出力装置は、通常、被検者の眼の上方に配置されたミラー、プリズム、又は能動的なディスプレイである。この種の既存のシステムに伴う問題点は、1)これらは、その位置が、しばしば、固定されており、被検者を装置に対して調節する必要があるという点と、2)これらは、通常、頭部コイルの上方に突出しており、この結果、緊密にフィットする頭部専用MRシステムと、全身MRシステムにおいて使用される頭部用の勾配がある挿入部の内部においては、使用することができないという点にある。
RFコイル上のバックプレーンは、RFミラーとして機能し、コイルの回転軸又は「z」軸に沿ってコイルの横断RF磁界の均一性を拡張可能であることが判明している。エンドキャップとも呼ばれるバックプレーンをコイル内において使用することにより、望ましい視野のために、相対的に短く、従って、相対的に人間工学的であり、相対的に良好に遮蔽されており、且つ、相対的に電気的に効率的であるコイルを製造可能である。従来の円筒形のバードケージ型頭部コイルは、前述のように、通常、バックプレーンを具備していない。このバックプレーンの欠如と、バードケージの本質的に短い軸方向フィールドに起因し、バードケージ型の頭部コイルにおいては、通常、相対的に長くすることにより、被検者の口及び顎を覆う必要がある。バードケージのこのような長さの増大は、多くの問題点を具備している。この結果、被検者の閉所恐怖症の意識を増大可能である頭部コイルが生成されることになる。頭部コイルの内部に配置された後に、被検者の口は、内部コイル壁のすぐ前面に位置することになる。内部コイル壁によってその顔面に押し戻される被検者の息は、被検者の非常に不快な/閉所恐怖症の意識を生成する。MR試験は、20〜90分を所要可能であるため、この結果は、望ましいものではない。更には、被検者の口及び顎の上方に延長しているコイルにより、一般的な医療上のアクセス及び音声通信が妨げられる。更には、被検者が、大きな頭、鼻、及び/又は顎を具備している場合には、被検者の頭部をコイル内にフィットさせることが益々困難になる。エンドキャップを具備していないコイルにおける別の更なる欠点は、コイルの上部から更なる電磁エネルギーが失われ、この結果、コイルの高周波数における効率が低下するという点にある。
頭部コイル内の後部壁は、コイルの性能及び被検者の口及び顎との関係における人間工学的にも望ましいものであるが(即ち、後部壁により、頭部コイルの本体を短くすることが可能であり、この結果、頭部コイルは、顎の上方に延長する必要がなくなる)、後部壁は、いくつかの理由から望ましいものではない。第1に、バックプレーンは、コイルの一端を閉鎖し、これにより、人間の頭部を、開放した円筒にではなく、バケツに挿入するという状況をもたらすことになる。これは、患者の閉所恐怖症の意識を増大可能である。第2に、バックプレーンは、磁石の背後からの被検者に対するアクセスを制限している。バックプレーンを有していないコイルにおいては、生理学的なモニタのリード線、麻酔及び/又は呼吸器のホース、EEGのリード線、通信線などを通すことが可能である。これらのシステムにおいては、しばしば、磁石の背後から、コイルの背後を通じて、被検者の眼の上方に取り付けられたミラー又はプリズムシステムに対して、視覚信号の投影を実行している。従って、現在、頭部コイルの製造者は、コイルのバックプレーン又はエンドキャップを具備することにおける利益と、エンドキャップを有していない頭部コイルによって提供される被検者に対するアクセスに関連した利益の間における選択を余儀なくされている。
前述のように、頭部コイルと関連した1つの問題点は、コイルの内部に提供される空間の量にある。RFコイルは、コイルが被検者に可能な限り接近している場合に、最も効率的にMR刺激を被検者に対して伝送すると共に、返送された信号を受信する。従って、RFコイルの性能の観点においては、コイル内部の空間は、被検者の快適性と、安全性、頭部の安定性、及び被検者との間の通信に有用な装置の包含にとって十分なものにのみなっておればよい。前述のように、通常、被検者は、聴力を保護するべくイアフォン又は耳栓を装着すると共に、MR試験のために不動の状態に頭部を保持するべく頭部の周りに別個の詰め物を挿入しなければならない。更には、MRオペレータが被検者と通信することができるように、通常は、頭部の近傍に、なんらかの種類の視覚及び/又は聴覚通信装置が存在している。しかしながら、詰め物、聴力保護、及び通信装置は、被検者にとってMR検査を不快なものにする可能性があるのみならず、これらは、頭部コイル内の限られた空間をも占有している。
以上において列挙したこれらの問題点のいずれもが、個別的に且つ集合的に、NMR画像及びスペクトルの全体的な品質を低下させ、被検者の不快さを増大させると共に、医師又は研究者の被検者に対するアクセスを制限している。従って、前述の問題点を克服しつつ、信号対雑音比の向上とMR画像品質の改善を提供する高性能な装置が明らかに求められている。
(発明の概要)
本発明の実施例における磁気共鳴装置は、(a)コイルが、少なくとも2つのセクションを有すること、(b)上記少なくとも2つのセクションは、共振回路を有すること、(c)上記少なくとも2つのセクションは、無線で結合又は結合解除されること、(d)上記少なくとも2つのセクションは、分離可能であること、(e)いくつかの開口部は、コイルを介して被検者に対する観察とアクセスを実現させること、(f)少なくとも1つのクッションを有するヘッドレストを含むこと、および(g)コイルの前面及び背後から、それぞれ視覚データを提供する被検者用入出力装置を含むこと、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。この際、上記入出力装置は、ミラー、プリズム、ビデオモニタ、LCD装置、及び光学モーショントラッカから構成された群から選択される。
本発明の実施例における磁気共鳴装置は、(a)少なくとも1つのヘッドレストを有するコイル、(b)ヘッドレストに接続された被検者に対するオーディオ通信用の手段、(c)被検者の聴力用の能動的又は受動的な保護手段、(d)3点ヘッドレストを提供するための少なくとも3つのヘッドレスト、(e)上記ヘッドレストを被検者の頭部に固定する手段、及び(f)頭部クッション、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例におけるMR画像生成を提供するTEMコイルは、(a)少なくとも2つのヘッドレストを提供するコイル、(b)被検者に対するオーディオ通信用の手段を具備したヘッドレスト、(c)被検者の聴力用の能動的又は受動的な保護手段、(d)3点ヘッドレストを提供する頭部クッション、(e)前述のヘッドレストを被検者の頭部に固定する手段、及び(f)オーディオ信号入力を受け付ける手段、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例における磁気共鳴装置は、(a)少なくとも2つの分離可能なセクションを具備したコイル、(b)入出力装置、(c)コイル内のオープンフェイスエリアに配置されたトラックシステム、及び(d)前述のトラック上に摺動可能に取り付けられた入出力装置、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例におけるTEMコイルは、(a)入出力装置、(b)コイル内のオープンフェイスエリアに配置されたトラックシステム、(c)上記トラック上に摺動自在に取り付けられた入出力装置、並びに、(d)入出力装置は、双方向通信又は刺激を提供するべく、視覚トランスデューサ、臭覚トランスデューサ、味覚トランスデューサ、及び聴覚トランスデューサから構成された群から選択されること、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例における磁気共鳴用のRFコイルは、(a)コイルは、複数のセクションを有すること、(b)複数のセクションは、無線接続を有すると共に、複数のセクション間において電磁エネルギーを無線で結合可能であり、又は複数のセクションは、反応的に結合解除されること、(c)複数のセクションは、分離可能であること、並びに、(d)上記複数のセクション間における相互のアライメント(alignment)を保証するガイド手段、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例における磁気共鳴装置を製造する方法は、(a)分離可能である複数のセクションを具備したコイルを提供する段階、(b)ヘッドレスト手段を装着して被検者の頭部の動きを防止し、被検者との間の通信を提供すると共に、前述の被検者の聴力を保護する段階、(c)摺動可能な入出力装置を上記の上部セクション上のオープンウィンドウに挿入して双方向通信を被検者に提供する段階、(d)後部投影スロットを生成し、前述のコイルのバックプレーン内に配置されたチャネルを提供することにより、後部視覚投影システム用のアクセスを提供する段階、の中から1つ以上の段階が包含可能である。
本発明の実施例における磁気共鳴画像生成を実行する方法は、(a)上部セクション及び下部セクションを具備したコイルを提供する段階であって、前述の上部セクション及び下部セクションは、分離可能であると共に無線で接続されている、提供の段階、(b)下部セクション内に被検者を配置する段階、(c)下部セクションとの電磁通信状態に上部セクションを配置する段階、(d)上部セクション内の複数の開口部を提供することにより、被検者による前述のコイルを通じた観察と被検者に対する前述のコイルを通じたアクセスを実現する段階、及び(e)ヘッドレストのための少なくとも1つのクッションを有する装置を提供する段階、の中から1つ以上の段階が包含可能である。
本発明の実施例におけるTEM磁気共鳴装置は、(a)コイルが、少なくとも2つのセクションを有すること、(b)少なくとも2つのセクションは、共振回路を有すること、(c)少なくとも2つのセクションは、反応性結合又は結合解除されること、(d)少なくとも2つのセクションは、分離可能であること、及び(e)少なくとも1つのセクション上をシールドするオーバーラップ処理、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例におけるTEM磁気共鳴装置を製造する方法は、(a)複数のセクションを具備したコイルを提供する段階であって、複数のセクションは、分離可能である、提供の段階、及び(b)既定のニーズに基づいて伝送線路素子の最適なプロファイルを判定する段階、の中から1つ以上の段階が包含可能である。
本発明の実施例におけるTEM磁気共鳴装置は、(a)送信セクションを有するコイル、(b)レシーバセクションを有するコイル、(c)これらのコイルは、共振回路を有すること、(d)これらのコイルは、動作可能に結合又は結合解除されること、及び(e)これらのコイルは分離可能であること、の中から1つ以上の特徴が包含可能である。
本発明の実施例におけるTEM磁気共鳴装置を製造する方法は、(a)送信セクションを具備したコイルを提供する段階、(b)レシーバセクションを具備したコイルを提供する段階、(c)これらのコイルが、動作可能に結合され、又は分離可能である段階、及び(d)既定のニーズに基づいて所望の伝送線路素子を選択する段階、の中から1つ以上の段階が包含可能である。
以下、本発明の理解を促進するべく、好適な1つ又は複数の実施例について詳細に説明する。「図面の簡単な説明」の節に要約されている図面を頻繁に参照する。参照符号を使用することにより、図面中の特定の部分及び場所を示している。特記されていない限り、同一の参照符号を使用して図面中の同一の部分又は場所を示している。
本発明は、分布定数回路の空洞共振器頭部コイルにのみ限定されるものではなく、且つ、多数の様々なタイプのMR頭部コイル装置に利用可能である。更には、本発明は、多数の様々なタイプのMR装置に利用可能であって、頭部コイルに限定されるものでもないことを更に理解されたい。尚、以下においては、空洞共振器頭部コイルの文脈において、本発明を説明しているが、これは、説明を目的としたものに過ぎない。
図1及び図1aとの関連において、空洞共振器の一般的な構造が示されている。尚、本発明において利用可能である空洞共振器の構成の更なる構造及び開示については、米国特許第5,557,247号、米国特許第5,744,957号、米国特許第5,886,596号、米国仮特許出願第60/135,269号、米国仮特許出願第60/222,144号、米国仮特許出願第60/378,111号、及び米国仮特許出願第60/373,808号に記述されており、これらの内容は、本引用により、そのすべてが本明細書に包含される。一般的に、空洞共振器(コイル)10は、電気回路チューブ/基板12、前面空洞壁コンポーネント14、横空洞壁コンポーネント16、背面空洞壁コンポーネント18から構成されており、これらは、いずれもコイルシェル22内に収容されている。
図2を参照すれば、本発明の一実施例による共振器の内部構造の分解図が示されている。一般的に、コイル24は、電気回路チューブ/基板12及び12’、前面空洞壁14及び14’、横空洞壁16及び16’、背面空洞壁18及び18’から構成されており、これらは、いずれもコイルシェル22及び22’内に収容されている。電気回路チューブ12及び12”は、一般的に、回路素子から構成されており、これらの回路素子は、同軸線路、フラット線路、ストリップ線路、マイクロストリップ、導波路又はその他の分布定数素子、インダクタ、コンデンサ、ピンダイオード、又はその他の集中定数素子、印刷又はエッチングされた回路基板、プリアンプ、TRスイッチ、位相シフタ、振幅変調器、及びその他の電子装置を含む伝送線路素子であってよい。チューブ12及び12’は、それぞれの内部における電流素子の相互インダクタンスによって誘導結合されている。空洞壁14、14’、横空洞壁16、16’、及び背面空洞壁18、18’は、いずれも、回路を完成させ、放射損失を制限すると共に、コイル24にFaradayシールドを提供するための導電性フォイルからなる電磁シールド又は導電性ストリップである。コイルシェル22、22’は、前述のコイル24の内部コンポーネントを収容するべく、プラスチック又はガラス繊維などの非導電性パッケージング材料から構成されている。組み合わせられた際に、前面壁14’、チューブ12’、横壁16’、背面壁18’、及びコイルシェル22’は、結合して上部セクション28を形成する。更には、前面壁14、チューブ12、横壁16、背面壁18、及びコイルシェル22は、結合して下部セクション26を形成する。尚、このコイル24の内部構造の本発明における重要性は、図2a〜図6に示されている外部構造と合致すると共に、いくつかの好適な製造方法及び材料を提供するという範囲におけるものに過ぎない。コイル24は、大部分の任意のタイプの内部MR構造を具備可能であるが、好ましくは、共振器24は、米国特許第5,557,247号、米国特許第5,744,957号、米国特許第5,886,596号、米国仮特許出願第60/135,269号、米国仮特許出願第60/222,144号、米国仮特許出願第60/378,111号、又は米国仮特許出願第60/373,808号の開示内容のものに類似した一般的な内部構造を具備するものと想定される。
調査によれば、病院、医師、及びMRシステムのオペレータは、被検者に対して容易にアクセスできるように、2つの半体に分離された状態で提供されるコイルを具備することを選好することが判明している。図2aとの関連において、本発明のコイルの実施例の分解図が示されている。好適な実施例においては、コイル24は、上部セクション28、及び下部セクション26から構成されている。尚、図2〜図6は、上部セクション28及び下部セクション26のみを具備したコイル24を示しているが、コイル24は、本発明の精神を逸脱することなしに、複数のセクションを具備可能であることが十分に想定される。但し、以下の説明においては、コイル24は、上部セクション28及び下部セクション26を具備することを特徴としている。一般的に、コイル24の2つの半体は、誘導性又は容量性結合によって無線で結合されているため、上部セクション28を下部セクション26と結び付けるための電気的な接触に対するニーズは存在していない。基本的に、コイル24は、下部セクション26内の素子に相互結合された上部セクション28内に配置された導体素子から構成されている。この反応性結合は、米国特許第5,557,247号、米国特許第5,744,957号、米国特許第5,886,596号、米国仮特許出願第60/135,269号、米国仮特許出願第60/222,144号、米国仮特許出願第60/378,111号、又は米国仮特許出願第60/373,808号におけるものに類似した構造を利用することにより、可能である。コイル24は、そのすべてが互いに反応性結合された(それぞれのユニットが、空洞セグメントを有する導電性素子から構成された)共振ユニットのアレイであると見なすことができる。従って、上部セクション28と下部セクション26の間においてエネルギーを転送するための電気的な接触に対するニーズは存在しておらず、即ち、エネルギーは、無線で転送されている。図2e及び図2fに示されているように、複数のセクション112は、1つおきに、独立したトランスミッタによって反応性結合解除及び駆動されるか、又は独立したレシーバによって受信されるか、或いは、パラレル画像生成において使用されているものなどのように、送信及び受信の両方を実行している。これらの別個の共振器回路は、互いに分離可能である上部セクション28及び下部セクション26を構成しているのみならず、これらは、コイル24内におけるスイッチング勾配電流による渦電流の誘発を防止するという更なる利益をも具備している。
図2cを参照すれば、前述のバードケージ100などの以前から既知の装置は、それぞれの端部においてエンドリング102を完成させるべく、電気的な接触を必要としている。バードケージ型コイル100の設計は、コイル設計のそれぞれの端部において1つ以上のエンドリング102の回路を具備しており、これらの回路は、2つのリング102間を横断する脚部を分離するための電流帰還路を提供している。従って、バードケージ型コイル100の設計の動作は、エンドリング102を通じた電流のフローに依存している。従って、バードケージ100を2つの半体に分離するには、2つの半体の間における電気的なハード接触を切断する必要がある。電気的な接触は、損耗、酸化、中断、並びに、被検者における潜在的な安全上の災害が発生し易いということを含む多数の問題をもたらしている。
従来のバードケージコイル100における電流経路は、エンドリング102に依存しており、この結果、バードケージ100のインダクタンスは、コイルの直径に依存している。頭部及び体幹コイルなどの大きなコイルは、大きな誘導性を有しており、従って、相対的に低い周波数において共振する。
図2d、図2e、及び図2fを参照すれば、本発明の共振器空洞110の回路は、バードケージ100のように、エンドリング102の電流帰還路に依存してはいない。好適な実施例における電流の帰還は、その関連する空洞壁108のセグメント上において実行されており、この結果、等価なサイズのバードケージ100と比べて、電気的に短く、従って、低い誘導性を有し、電流の均一性が高く、高い周波数の、効率性の高い回路が生成されている。バードケージ100の動作周波数は、誘導性のエンドリング102に依存しており、且つ、これによって制限される。しかしながら、その動作周波数がエンドリング102に依存又は限定されないTEM又は空洞共振器110は、格段に高い周波数を得ることが可能である。
TEM共振器110における電流経路は、エンドリング102にではなく、むしろ、空洞壁108に依存することにより、電流素子109用の「帰還」路を提供している。従って、TEMコイル110は、大きな体幹コイルなどのように、直径において任意の大きさであってよいと共に、依然として、個々の線路素子のサイズによってのみ制限されている周波数において共振可能である。図2e及び図2fに示されているセグメント化されたTEMコイル110は、そのTEMコイル110を構成する個々のセグメント108又は線路素子109を強調するべく示されている。TEMコイル110の動作は、エンドリング102に依存していないため、図示のように、動作中のコイルに影響を与えることなしに、セグメント112をコイル110から除去可能である。
従って、本発明は、誘導的に及び/又は容量的に、下部セクション26に対して反応性結合された上部セクション28を利用することにより、電気的なハード接触の必要性を伴うことなしに、分離可能な設計を実現している。コイル24の2つのセクションは、互いに反応性結合されており、この結果、コイル24のすべての電気回路は、誘電性のコイルパッケージ27内において密封シーリングされている。本発明は、コイル24の被検者のアクセス性を向上させているのみならず、被検者に対する電気ショック災害を極小化又は防止している。更には、上部セクション28及び下部セクション26の分離は、渦電流の防止にも有用である。
コイル24の反応性の設計の更なる利益は、上部セクション28の実質的に最上部の近傍にオープンウィンドウ29を生成する能力にある。前述のように、本システムに伴う共通の問題点は、コイルが、閉所恐怖症の増大した意識を被検者に付与するか、又は大きな頭、鼻、及び/又は顎を有する被検者に対して十分な余地を提供していないという点にある。上部セクション28は、コイル24の誘導結合された素子間においていくつかの開口部25を具備しているため、被検者は、コイルから外を自由に観察可能であり、従って、閉所恐怖症の意識が大幅に低減される。更には、オープンセクション29及び25に起因し、一般的な医療上のアクセス及び音声通信も妨げられることがない。更には、被検者が大きな頭、鼻、及び/又は顎を具備している場合にも、オープンウィンドウ29により、図2bに示されているように、被検者は、コイル24内において快適にフィットすることが可能である。オープンウィンドウ29を使用することにより、相対的に小さく、緊密にフィットしており、従って、相対的に効率的であるコイル24内に、相対的に大きな頭部をフィットさせることが可能である。
図3は、図2aの拡大図を示している。図3との関連において、組み合わせ型のヘッドレスト30及び頭部カップ形クッション31が示されている。前述のように、被検者の頭の動きを防止するべく使用される詰め物の量とは無関係に、依然として、不可避になんらかの動きが存在している。更には、詰め物は、圧迫に伴うなんらかの不快感と閉所恐怖症の増大した意識を被検者にもたらす可能性がある。本発明の組み合わせ形のヘッドレスト30及び頭部クッション31は、人間工学的観点において改善されたクッションを有する3点ヘッドレストシステムを提供しているのみならず、ヘッドレスト30は、MRオペレータから被検者に対する通信、被検者用のリラックスするための音楽又はその他のエンターテインメント、並びに、受動的又は能動的な音響抑圧手段による聴力の保護をも提供している。ヘッドレスト30内へのオーディオ入力は、ケーブル、光ファイバ、サウンドチューブ、又は無線手段によるものであってよい。
図3からわかるように、任意の方向においてヘッドレスト部であるイアピース30を配置することにより、被検者の頭部のサイズに対応可能である。更には、ヘッドレスト30及び頭部クッション31は、様々な被検者に使用するべく様々なサイズにおいて提供可能である。ヘッドレスト30及び頭部クッション31は、被検者の頭部のサイズに応じて、被検者の頭部をコイル24内においてぴったりと、但し、痛みを引き起こすほどにはぴったりにではなく保持することによって動きを防止できるように、選択されることになろう。更には、ヘッドレスト30及び頭部クッション31は、小型であるため、コイル24を満たすことがなく、従って、閉所恐怖症の意識を低減しつつ、相対的に小さく且つ効率的なコイルの使用を実現している。尚、本発明の精神を逸脱することなしに、時計回り−反時計回りの方向に単純に回転させることによって被検者の頭部に向かって膨張又は収縮可能であるクッション、カム、又はその他手段を具備するなど、ヘッドレスト30及び頭部クッション31を調節するその他の方法も考えられる。図3を更に参照すれば、ガイドスロット32が示されている。ガイドスロットは、上部セクション28と下部セクション26の間の相互アライメントを保証するのに有用である。
図4及び図5を参照すれば、本発明のI/O装置が示されている。I/O装置40は、ミラー、プリズム、ビデオモニタ、LCD装置、光学モーショントラッカなどを含む、但し、これらに制限されない任意のタイプのI/O装置であってよい。一実施例においては、I/O装置40は、それぞれ、コイル24の前面及び背面に対向している前面ミラー44及び背面ミラー46を具備すると共に、被検者の顔面の上方のトラック42上に取り付けられている。この結果、I/O装置40は、被検者を動かすことなしに、複数の位置、方向、及び構成について調節可能である。更には、1つ又は複数のI/O装置をコイルの上部に取り付ける又はこれから延長させることによってコイルの外部半径が増大する従来のシステムとは対照的に、I/O装置40は、完全に又は部分的にコイル24の半径又は外部寸法内に取り付けられている。I/O装置40は、コイル24内の顔面の上方の(更に詳しく前述した)オープンウィンドウ内に取り付けるのに特に好適であることを図4及び図5から観察可能である。I/O装置40は、コイルの一端から他端にトラック42に沿って移動可能である。I/O装置40は、トラック42に沿って移動させることにより、前方又は後方の観察を含む任意の被検者の有用な視角について調節可能である。例えば、MR磁石の前方又は背後から被検者に対して投影された視覚的情報を受信している(後程詳述する)。I/O装置40の多用途であり且つ低プロファイルの構造に起因し、コイル24は、頭部専用MRシステムに緊密にフィットした状態において、且つ、全身MRシステムにおいて使用される頭部用の勾配がある挿入部において使用可能である。更には、温度、空気、酸素、麻酔、IVのチューブ、又は被検者の口又は鼻と関連したこれらに類似したものを配置するなどのその他のI/O機能を実行する類似したプラットフォームによってI/O装置40を置換又は補完することも可能であると考えられる。更には、入出力装置40は、双方向通信又は刺激を提供する任意の視覚的、臭覚的、味覚的、又は聴覚的トランスデューサであってもよいと考えられる。又、I/O装置は、治療の提供、手術のロボットによる実行、並びに、温度、血圧、呼吸、EEG、EKGなどを含む生理学的な監視に使用することも可能である。
図6との関連において、共振器の正面図が示されている。前述のように、RFコイルのバックプレーンは、RFミラーとして機能することにより、コイルの横断RF磁界の均一性をコイルの回転軸又は「z」軸に沿って拡張している。TEMコイルにおけるエンドリングの欠如が、z軸上におけるフィールドの範囲を更に向上させている。背面壁62内に配置されたコイル24内においてバックプレーン又はエンドキャップを使用することにより、z軸上においてコイルを相対的に短くし、これにより、所望の視界において、相対的に人間工学的であって、良好にシールドされており、且つ、電気的に効率の良いコイルを生成可能である。コイル24内においては、例えば、バックプレーンを収容するコイル24の背面壁62により、標準的な頭部コイルに望ましい全体的な頭部の視野を依然としてカバーしつつ、被検者の口を完全に露出させるのに十分なほどにコイルを短く構築すると共に、相対的に高い周波数においてコイルを更に効率的にすることが可能である。これとは対照的に、エンドキャップを有していない従来の円筒形のバードケージ型頭部コイルは、長さにおいて2倍であって、高周波数における効率が低く、且つ、閉所恐怖症を引き起こしやすいであろう。頭部コイル内の背面壁は、コイルの性能と、コイルの「口」側の端部における人間工学の面において、より望ましいものである。
しばしば、磁石の背後から、コイルの背面を通じて、被検者の眼の上方に取り付けられているミラー又はプリズムシステムに対して、視覚信号の投影を実行している。従って、このアクセスをコイルのバックプレーン又はエンドキャップによって遮断すれば、視覚信号の投影が妨げられることになる。本発明は、コイル24の背面壁62内に大きなチャネル60を提供することにより、少なくとも部分的に、この背面磁石アクセスの問題を解決している。開口部60は、背面視覚投影システムに最大限のアクセスを付与しつつ、コイル24の頭部エリア内の画像生成性能に対する影響を最小限にするべく、コイル24内の高いところに配置されている。従って、開口部60により、コイル24は、端部開放型コイルの利益の大部分を実現しつつ、端部閉鎖型コイルの利点を保持可能である。更には、チャネル60は、温度、空気、酸素、麻酔、IVのチューブ、EEGのリード線、生理学的なモニタ、又はこれらに類似したもののための一般的な医療上のアクセスをも提供している。
本発明のチューニング済みTEM共振器は、TEMモードにおいて共振状態にある伝送線路チューニング済み同軸空洞によって例示される。同軸線路チューニング素子は、この同軸空洞の「スロット化」された中空中央導体に対応している。
図8a及び図8bには、クライストロン及びマイクロ波トロイドに使用されるものなどのリエントラント(reentrant)な空洞121の形態において、TEM空洞ボリュームコイルが示されている(8)。この空洞は、その導電性境界122、123、124、125、及び126が、空洞によって囲まれた容積内に延長又は最進入しているという点においてリエントラントである。伝送線路理論を使用することにより、この空洞の分布インピーダンス係数R、L、C、基本TEMモード共振周波数、並びに、共振Qの近似を実行する。この同軸空洞は、2つの端部において短絡されており、リングコンデンサCcによって中央において結合されており、且つ、外径=2bc、内径=2ac、長さ≒2lという寸法を具備した同軸線路に類似している。
それぞれの低損失の短絡された同軸半体空洞に対する入力インピーダンスは、次式によって付与される。
in=Zo tan h(α+jβ)l (1)
この同軸空洞の特性インピーダンスは、次の式2から導出される。
o=√(L/C)=(η/2π)(ln b/a) (2)
ここで、η=√(μ/ε)である。その外部半径がbcであり、その内部半径がacである同軸空洞の場合には、次式のとおりであり、
oc=(η0/2π)ln(bc/ac) (3)
inc=Z0c tan h(αc+jβc)l、αc≒Rc/2Z0c
α=0においては、次式のとおりである。
inc=Zoc tan βcl (5)
inc=Xinc(式(12))の場合に、低損失空洞の分布インダクタンスLcは、次式のとおりである。
c=2Xinc/ω2Z0c tan h(αc+jβc)l/ω
低損失同軸空洞の場合には、次式のとおりである。
c=2Z0c tan (β0l)/ω=2Z0cl/υ0 (7)
所与の容積を取り囲む集中定数素子コイル回路と比較し、同一の容積を収容する同軸空洞のインダクタンスLcは、格段に低い。この空洞を設計周波数f=ω/2πにおいて共振させるのに必要な中央ギャップ直列容量Ccは、次式のとおりである。
c=(1/2)ωXinc=(1/2)(Z0 tan h(αc+jβc)l) (8)
そして、低損失近似の場合には、次式のとおりである。
c=l/(2ωZ0 tan β0l) (9)
この中央導体ギャップ容量は、集中定数素子において、又は図8a及び図8bに示されている容量性リング127により、供給可能であろう。同軸空洞の内部及び外部壁の間の漂遊容量Csは、値Ccのわずかな部分に寄与している。究極的には、Csは、同一容積の集中定数素子コイルのものよりも格段に高い空洞の自己共振周波数を制限しており、人間の頭部コイルのサイズの空洞は、例えば、500MHz超において共振することになる。無損失同軸空洞の漂遊容量は、次式によって近似される。
s=πεl/ln(a/b) (10)
式9、式10によって付与される空洞の基本TEMモード共振周波数f0は、次式のとおりである。
0=1/(2π√(Lcc))
空洞内の直列導体抵抗Rcは、次式のように、周波数依存表面抵抗Rsによって決定される。
c=(Rs/2πc)(1/ac+1/bc)2l (12)
ここで、Rs=√(ωμ0/2σ)=lσδである。
良好な導体σ=δ(107)、S/mにおける電流束の浅い表皮深さδが、Rを極小化するための空洞の大きな表面エリアの要件をもたらしている。例えば、100MHzにおける銅の表皮深さδは、0.0066mmである。
δ=1/√(πfμmuσ)
但し、小さな寸法の高周波表皮深さは、RF電流及びフィールドを十分に伝導(並びに、収容)する非常に薄いフォイル又は表面堆積導体の使用を許容し、MRアプリケーションにおいてB0フィールド勾配電流をスイッチングすることによって誘発される低周波渦電流の伝播を効果的に減衰させる。この空洞の特徴である高い共振Qrcは、次式のとおりである。
rc=βc/2αc=2πf0c/Rc=2πf00/Rc~c (14)
3.6のb/a比において発生する最適なTEMモードのQは、メートルボア磁石における頭部及び体幹コイルアプリケーションにおいては、容易に実現可能ではないが、実際的なコイル寸法は、1000を上回る非装填時のQ値を実現している。いまや、この同軸空洞におけるインダクタンスの減少、抵抗の減少、周波数の増大、高いQ、及び自己シールドという有利な特性が明らかであろう。
同軸空洞のユティリティセンタ内におけるTEMモード磁界の伝播を実現するには、中空中央導体(容量性円筒を有するリエントラントな壁)をスロット化しなければならない(1、2)。空洞のスロット化された中央導体を橋絡するシールドされていない集中定数素子コンデンサ又は容量性プレートは、これらのコンデンサ内に主に保存された保存電(E)界に「漏洩」する。しかしながら、コイルのチューニング、整合、及び位相安定性、並びに、効率に悪影響を与える問題の漂遊Eフィールドは、図9bにおけるように、管状のシールドされたコンデンサ129(3)としてN個の同軸線路素子を使用することにより、良好に閉じ込め可能である。従って、結果的に得られたTEM共振空洞の保存Eフィールドは、同軸素子のフローティング外部導体130と、参照符号132において中断又はスプリットされた、但し、それ以外の部分においては空洞121と連続しているリエントラントな中央導体131の間の誘電領域内に大部分が閉じ込められる(図9b)。使用する同軸チューニング素子は、連続外部導体によって中央において結合された端部開放型同軸線路のペアに類似している。
基本TEMモード共振の場合には、それぞれのミラーリングされたペア同軸素子は、空洞による均衡直列共振状態にある。電流波形のピーク振幅は、これらの均衡素子上に中心を保持しており、チューニング済みの空洞を二等分する横断仮想グランドプレーンをもたらしている。これにより、望ましい横断B1フィールドの最大値及びEフィールドの最小値が、必要に応じて、空洞中央内に生成される。
TEM空洞共振器は、線路素子9のリアクタンス(L及びCの両方)を調節することにより、設計周波数にチューニングされる。粗調節は、素子及び空洞の寸法設計によって実行されている。微細チューニングは、素子内の中央導体ギャップの操作、即ち、中央導体を適切な挿入深さに配置することによって実行されている。
本発明による伝送線路素子チューニング済み同軸空洞は、MRアプリケーション用の高周波大寸法ボリュームコイルの基礎をなしており、且つ、「チューニング済みTEM共振器」として簡潔に特徴付け可能である。
伝送線路理論(7)がTEM共振器用の設計式を提供している。それぞれの開放同軸半体素子に対する入力インピーダンスは、次の式(15)によって付与されている。
in=Z0 cot h(α+jβ)l (15)
そして、その特性インピーダンスは、式(2)から導出される。入力インピーダンスZin=Xine及び特性インピーダンスZ0=Z0eにおいて、同軸チューニング素子のそれぞれのものにおける分布容量Ceは、次式のとおりである。
e 1/2=ωine=1/(2ωZ0e cot h(αe+jβe)l)
無損失開放線路セグメントの直列ペアの分布容量は、Ceを近似するためのjZ0cotβlを使用することにより、容易に算出される。
Ce=tan βel/2ωZ0e≒1/2Z0eυ=πεel/ln(be/ae) (17)
図9bの空洞長2lの同軸チューニング素子は、中央導体半径ae及び外部導体半径beの適切な寸法を選択することにより、望ましいCeについて構築されている。これらの素子用の誘電材料は、通常、空気ではなく、従って、εe=εrε0であり、ここで、一般的に使用されるテフロン(登録商標)の相対誘電率は、εr=2である。それぞれの同軸素子の分布インダクタンスLeは、Le=2Xine/ωにおいて、式(15)から同様に導出可能であり、且つ、次式によって近似可能である。
e≒(Z0e2le/υ)=Z0e√(μ0εe)2l (18)
式(12)から、素子当たりの抵抗Reは、次式のとおりである。
e=((1/δσ)/2π)(1/ae+1/be)2l
N素子チューニング済みTEM共振器における合計直列インダクタンスLt、容量Ct、及び抵抗Rtは、次式のとおりである。
t≒Lc+Le/N (20)
t≒NCe (21)
t≒Rc+Re/N (22)
共振周波数は、次式のとおりである。
r=ωr/2π=βυ/2π=nυ/4l=n/(4l√(LC))、n=整数 (23)
前述のL及びCの近似においては、TEM共振器構造内の相互インダクタンス及び漂遊容量の小さな値を考慮していない。式(20、21、及び23)により、チューニング済みTEM共振器のTEMモード共振は、次式のとおりである。
0t≒1/(2π.pi√(Ltt)) (24)
TEM共振器のQファクタは、次式のとおりである。
t≒2πf0t/Rt (25)
整合型トランシーバネットワークに対して誘導又は容量結合された際には、Qファクタは、回路が装填されたTEM共振器の場合には、Q/2となる。
TEM共振器モード:チューニング済みTEM共振器は、進行波マグネトロン発振器に類似した閉リング周期遅延線路である(9)。
進行波タイプの発振においては、N個の連続チューニング素子の電気的発振間におけるモードM依存位相差ΦMは、共振器の素子と空洞間の相互作用空間内に回転ACフィールド又は周期τ Mを有する進行波を生成するようになっている。
ΦM=2πM/N=β0 τ M (26)
この進行波は、モードMの基本高調波及び位相定数β0において、角位相速度ωMにおいて方位方向に伝播し、ここで、角位相速度ωMは、対応するモードの共振又は固有周波数に等しい。
+ωM32+β0dΦ/dt (27)
共振器の通過帯域においては、+Φ<πであり、従って、式(27)から、整数Mにおいては、0<M<N/2である。チューニング済みTEM共振器内においては、(N/2+1)個の共振モードが可能である。
M=NΦM/2π (28)
8素子チューニング済みTEM共振器の基本モード及び対応する共振周波数が図10にグラフィカルに示されている。縦軸yは、半径aの閉遅延線路共振器の「スロー波」角速度に対する自由空間伝播速度の単位のない「リターデーション」比である。
y=c/aω=Mλ0/2πa=Mλ0/Nτ
X軸は、共振器のモード周期τM=2πa/Mに対する自由空間波長λ0の比率である。定数M/Nにおける曲線y=f(λ0/τ)は、原点を通過する定数ラインである。様々な基本モードの周波数は、次の分散曲線とこれらの定数モード線路の交点によって決定される。
c/aω=f(λ0/τ) (30)
角位相速度ωは、正及び負の成分を具備しているため(進行波は、閉リング共振器の周りを2つの方向において伝播している)、正及び負の位相Φの別個の分布曲線が存在可能であり、この結果、チューニング済みTEM共振器の更に多くの可能な周波数がもたらされ、この合計は、Nである。
M=0(サイクロトロン周波数モード)に対応する最低周波数は、チューニング済みTEM共振器の自己共振である(式(24))。すべてのチューニング素子が同相で発振しているこの周波数の場合には、Φ=0°である。基本モードにおける最高周波数及び上限は、M=N/2に対応しており、πモードである。このモードにおいては、すべてのチューニング素子は、隣接する素子と反対位相にあり、Φ=+180°である。この結果、単一周波数の定在波が得られる。
共振の残りの(N/2−1)個のモードは、不完全なTEM共振器の対称性における縮退ダブレットである。共振器内における円対称性からのわずかな逸脱は、+の分散曲線の分離を引き起こし、この結果、縮退モードスプリッティングがもたらされる。共振器素子内におけるΦの関数としての方位電流分布を、等しくない振幅及び位相の正の位相(共回転)及び負の位相(逆転)進行波のフーリエ級数として不完全なコイルについて生成可能である。
I=Σ1 (AM cos(ωt−MΦ+δ)+BM cos(ωt+MΦ+ζ))
ここで、δ及びζは、任意の位相定数である。A=Bであり、且つ、δ=ζである完全な円対称の場合には、ダブレットは、それぞれの個々のモードにおいて単一周波数に収束する。チューニング素子間における結合の減少に伴って、モード共振は、式(24)によって近似された単一周波数に向かって収束する。
Φ=2π/Nに対応するモードM=1は、臨床MRアプリケーション用の選択肢であるTEMモードである。このモードは、その最大の大きさ及び均質性がチューニング済みTEMボリュームコイルの中央横断仮想グランドプレーンと一致している横断B1フィールドを生成する。改善されたMRコイルの送受信効率のために、2π/Nモードを直交状態において駆動可能である。このM=1モードは、シングルサイクロトロンモード(M=0)に最も近接しており、且つ、非最適化コイル内において最低周波数スプリット共振として容易に識別される。
本発明によれば、共振器の8つの素子のみを所与の周波数についてチューニングする場合には、その他の8つのものを別の周波数にチューニングしている。即ち、TEM共振器は、それぞれ、偶数及び奇数の素子を2つの大きく異なる周波数にチューニングすることにより、ダブルチューニング可能である(6)。この結果、2つの共振グループは、それぞれ、(N/4+1)個のモードをもたらすことになる。それぞれの共振グループは、(N/4+1)個の縮退二重共振によって分離された2つの単一共振から構成されている。
それぞれのグループの第2モードは、MRアプリケーション用の所望の横断B1フィールドを生成している。前述のダブルチューニング済みTEM共振器は、「rising-sun」マグネトロン発振器に類似している(9)。
これらが図12及び図18に示されている。図18は、実際には、図12を含んでいるため、本発明に関する以下の説明は、主に図18の観点におけるものとする。
本発明によれば、同一コイル構造により、2つ以上の周波数における動作を実現可能である。例えば、図12のコイルは、一般的に使用されている70MHz及び178MHzという値のいずれかにおいてフィールドを提供可能である。即ち、コイルが、例えば、(70〜200)MHzなどの対応するレンジ内の任意の単一周波数において動作できるように、図12の16個の素子を単一の組としてチューニング可能であるが、コイルが71MHz及び175MHzのいずれか又はこのレンジ内のその他の周波数ペアにおいて良好に動作できるように、これらの素子をチューニングすることも可能である。従って、16個の素子の中の8つのもの、好ましくは、1つおきのものを調節して71MHzの動作を提供可能であると共に、残りの8つのものを調節して175MHzの動作を提供可能である。このような調節は、相互に作用することはなく、この理由は、1つの組の中の素子のインピーダンスの調節がもう1つの組の中に有意なインピーダンスをもたらすほどには、前述の1つの組の中のいずれの素子も、前述のもう1つの組の素子に対して十分密接に結合されていないためである。
当然のことながら、2つ以上の周波数の動作を提供する際には、B1などのその他のパラメータに異なる値を提供する必要がある。しかしながら、本発明のコイルは、素子の対応する組を具備することにより、このような値に対応可能であり、これらの組は、チューニングされた後に、素子の更なる調節を伴うことなしに、且つ、コイル自体の物理的な構成の変更を伴うことなしに、望ましい周波数を提供する。この結果、実際には、本発明のコイルの数は、コイルの素子をチューニングする対象である存在する周波数の数と同数である。
図18からわかるように、図12の単一周波数の形態と同様に、複数のチューニング済みTEM共振器の設計は、16個の素子を使用している。但し、これらは、8個からなる2つのグループに分割されており、このそれぞれは、後程説明する調節メカニズムによる互いに独立した調節のために取り付けられている。
実際には、それぞれのグループは、中央導体の挿入深さを適切に変更し、これにより、素子の分布インピーダンスを固定することにより、なんらかの所望の周波数にチューニングされている。
使用の際には、1つの組又は別の組が、所望のフィールドを提供し、且つ、必要に応じて、まるで16個の素子の中の8つのものしか存在していないかのように、微細チューニングされる。更に一般的には、全体でn個の素子が存在している場合には、その中のm個が1つの組を形成可能であり、この結果、(n−m)個の素子が残され、これらの中から1つ以上の更なる組が形成される。
実際には、一般的に、k個のチューニングを提供可能であり、ここで、組の数であるkは、2を上回るものであってよい。
図18を参照すれば、図9aの空洞121に対応する空洞141は、基本的に、円形プレート144及びこれに対して固定されたエンドリング145を具備したプラスチック円筒142であり、これらの3つの素子には、図9a及び図9bに示されている導電性空洞構成を提供するべく、その内部に導電性フォイルが提供されている。リング24により、人間の頭部などの身体の部分を空洞内に挿入可能である。
空洞121と同様に、空洞141には、素子9のような伝送線路素子149が提供されているが、その数は、16個である。本発明の例示を簡単にするために、例えば、2つ以上の複数のチューニング可能周波数を提供するべく、円形非導電性プラスチックプレート146及び147のペアは、それぞれに接続された素子149の中央導体150を具備している。この場合には、1つおきの導体30が、1つのプレートにのみ接続されている。従って、プレート146は、周波数Aに対応する素子149の組の中央導体30に接続されており、且つ、プレート147は、残りの素子149の中央導体に接続されており、これらは、周波数Bに対応している。すべての16個の素子149の外部導体151は、プレート144及びエンドリング145に固定されており、且つ、シリンダ142、プレート144、及びエンドリング145上の金属フォイルと電気的に連続している。
導体150は、コレットクランプ152によって位置が固定されており、これらのコレットクランプは、中央導体150を着脱可能に固定している。クランプ152自体は、個々のプレート内に埋め込まれることにより、位置が固定されており、これらのプレートは、透明であるものとして示されているが、これらは、不透明であってもよいであろう。
共振器の組立の際には、コレットクランプを緩めた後に、所望の周波数のRFエネルギーを使用してコイルにエネルギーを供給した際に実際の計測によって共振状態が存在する時点まで、導体150の挿入の深さを個々に調節することにより、セグメント29内における導体150の挿入深さを設定可能であることは明らかである。このチューニングは、粗いものであるが、この時点において、コレットクランプは、導体150の挿入深さを固定するべく設定されている。但し、プレート147は、すべての8つの導体を同時に移動させ、これにより、それぞれの挿入の深さを等しい量だけ変化させるべく、(空洞141の軸でもある)その軸に沿って並進運動可能である。
(これは、図12の単一周波数共振器の構造及び動作の説明として解釈することも可能である。即ち、図12における唯一の相違点は、所望の周波数に対してチューニングするべく、図18においては、8つの導体のそれぞれの挿入深さが調節されているのに対して、16個の中央導体150が同様に調節されているという点にある。)
図18の残りの8つの中央導体は、それぞれの外部導体151において、コレット32によってプレート147に固定されている。その8つの仲間と同様に、これらの挿入深さも、コイルを別の所望の周波数にチューニングするべく調節されている。以前と同様に、コレットクランプ152は、この場合にも透明であるプラスチックの円形プレート147内において導体150を解放可能に固定している。プレート146と同様に、プレート147は、空洞軸に沿って並進運動し、これにより、対応する8本の導体の挿入深さを、同時に、且つ、等しい量だけ、変更可能である。
プレート146及び147を並進運動させるべく様々な機械的な動きを使用可能であって、導体150は、素子の誘電体内におけるなんらかの摩擦フィットを具備可能であり、且つ、いずれにしても、プレートは、図示されてはいない明らかな手段によって定位置にクランプ可能であるため、実際には、これらは、手で直接的に移動可能である。
好ましくは、本発明者は、単純なネジメカニズムを提供しており、これは、プレートの軸と同一直線上において機能している。構成の対称性に起因し、プレートは、コッキング不可能であり、従って、ネジの挿入により、基本的にクランピングを提供している。
図12においては、このようなネジメカニズム153は、ちょうど、ネジ154である。ネジ154は、これを回転させるためのノブ155によって終端されたその外部端部を具備していると共に、プレート144内の参照符号156によって軸受けされたその内部端部を具備している。軸頸156は、プレート144内においてネジ154の端部を回転可能に固定する任意の適切なハードウェアであってよく、この結果、ノブ155が回転された際に、ネジ154は、回転するが、コイル軸に沿った並進運動は妨げられるようになっている。
ネジ154は、プレート146に対応するプレート157を、プレート内のネジが切られたボア(図示されてはいない)を介して、貫通しており、このボアは、コイル軸と同軸である。従って、ノブ155を回転させることにより、プレート157がコイル軸に沿って並進運動し、これにより、中央導体の位置が、同時に、且つ、等しい量だけ、調節される。
図18においては、多少更に複雑なネジメカニズム158が提供されている。メカニズム158は、これを回転させることによってプレート146が並進運動するという点においてノブ155に対応するノブ159を具備しているが、これは、後程判明するように、多少、構造的にネジ153とは異なっているが、それ以外の部分は、同一のチューニング機能を実行している。
軸頸156に対応し、メカニズム158は、自身をプレート144に回転可能に固定している軸頸160を具備している。又、これを空洞軸に沿って並進運動させるべく、ネジメカニズム158もプレート147を貫通している。
図19は、ネジメカニズム158を長手方向の断面において示している。即ち、図12のネジ154及び軸頸160に対応し、図19においては、一端においてノブ159内において終端するネジ161は、プレート144の軸に沿った並進運動を伴うことなしに回転するべく、プレート144内において軸受けされている。図示のように、ネジ161がプレート146を貫通している。その内部においてネジ161が自由に回転するスリーブネジ163は、スリーブネジ163の一端を終端しているノブ165が回転された際に並進運動を伴うことなしに回転するべく自身をプレート146に対して固定している軸受けされた部分44を他端に具備している。スリーブネジ163は、プレート147を貫通しており、従って、ノブ165が回転すると、プレート147が空洞141の軸に沿って並進運動する。
使用の際には、まず、その中心導体がプレート146のコレット内においてクランプされている素子149をチューニングする。次いで、その中心導体がプレート147のコレット内においてクランプされているその他の素子を回転させる。これらの素子間には、無視可能な結合しか存在していないため、いずれの回転も、他方に影響を与えることはない。
前述のチューニング機能は、伝送線路セグメントの他端において、空洞の組立の際に設定された対応する中心導体の挿入の初期深さが、後続の使用の際に変更されることがないものと想定している(当然のことながら、リング145は、リング24と同様に、素子149のその他の外部端部を支持することになる)。素子149の他端において中央導体の挿入の深さを変更することにより、更なるチューニング効果を具備可能であろう。これは、プレート146及び147に対応するリングの構成によって実行可能であり、これは、プレート146及び147と同様に、そのような挿入の深さを一緒に調節するべく機能することになろう。空洞の一端は、身体又は身体の部位を挿入するべく開放状態にある必要があることに留意されたい。
従って、要すれば、1つのセット又はその他のセットは、所望のフィールドを提供しており、且つ、必要に応じて、16個の素子の中の8個しか存在していないかのように、微細チューニングされる。更に一般的には、全部でn個の素子が存在している場合には、その中のm個が1つのセットを形成可能であり、この結果、(n−m)個の素子が残されて、これらから、1つ又は複数の更なるセットが形成される。
実際には、一般的に、k個のチューニングを提供可能となり、ここで、セットの数であるkは、2を上回るものであってよい。
この同一の方法により、コイルを、一般に、複数にわたって、即ち、3つ以上の共振に対してチューニング可能である。
TEM共振器B1フィールド:8素子TEM共振器の5つのモードにおける自由空間磁気ベクトルポテンシャル等高線(フラックス線)が、図11a〜図11eに図式化されている。モードM=1は、対象の中央領域に対する効率的で均質な磁気結合のための明らかな選択肢である。このような自由空間ACフィールドは、しばしば、DCフィールドのビオ・サバールの法則によって近似される。しかしながら、約100MHzにおいて始まる高周波においては、人間の構造内におけるRFフィールドの静的フィールド近似は、もはや正確ではない。同様に、単純で均質な等方性の形状(球形及び円筒形)は、人間装填物をモデル化するのに適切ではない。
人間の身体を、組織内の波長割合が不均質で多損失な誘電体として見ることにより、屈折、反射、及び減衰の電磁伝播境界の効果を考慮しなければならない。人間の組織内においては、高周波数において、大きな軸方向の渦電流シールド及びB1フィールドの直交変位電流の拡張が観察される。対象の解剖学的領域内の高周波コイルB1フィールド分布を表現するには、完全に時間に依存した式及び複雑な数値モデルが必要である。多損失の異方性を有する不均質なコイル−組織システムにおける時間−高調波磁界B1/μは、次のマクスウェル−アンペアの法則の特異な形態によって表現可能である(10)。
▽XB1/μ=Jc+δD/δt (32)
オームの法則により、電流密度Jc=σEであり、オイラーの法則により、電界変位δD/δt=δεE/δt=jωεEであり、この結果、式(32)は、次のように書き換えることができる。
▽XB1/μ=(σ+jωε)E
Eの複素値は、磁気ベクトルポテンシャルA及び電気スカラーポテンシャルΨの観点において表現可能であり、この結果、次のとおりである。
▽XB1/μ=(σ+jωε.)(−jωA−▽ψ)
1の分布と、コイルに隣接した人間組織内における損失に影響を与えるのは、B1フィールド誘発渦電流密度Je=−jωσAと、σ及びεの組織固有の値における付随する電界変位電流密度Jd=−jωεE=ω2εAである。指定された共振器素子電流によって人間の頭部モデル内において生成される磁気ベクトルポテンシャル線路A及び等高線B1=▽XAは、次の式中のA及びΨを数値的に解くことによって判定可能である。
▽X1/μ▽XA=(σ+jωε)(−jωA−▽ψ) (35)
図12には、有限要素法(FEM)を使用することにより、175MHzにおいて動作する人間の頭部が装填された16素子TEM共振器がモデル化されている。TEM共振器のモードM=1における磁気ベクトルの等価ポテンシャル・ライン(A/m)は、式(35)によって数値的に解ける。頭部の2つのレイヤが4.1TのMR画像から描かれており、これらは、それぞれ、脳と頭皮/脂肪/頭蓋骨を表している。人間の脳及び頭蓋骨/脂肪の周波数依存のσ、ε、及びμのテーブル値をモデルの適切な組織レイヤに対して割り当てた。ボリュームコイルの中央横断プレーンに対応する断面図は、z軸を無限とするモデルのためのデカルト座標でのxy平面を表す。コイルの16個のRF電流素子は、通常グランドレベルにある導電性円筒の空洞内に閉じ込められる。位相Φ=2π/Nによって分離された素子内の等しいRF電流振幅により、横断電磁(TEM)場が、図示のように、伝送線路モデル内に生成される。図12の高周波コイル−頭部モデル内には、フラックス線の回転が存在しているが、図11のM=1の自由空間/静的フィールド表現内には観察されないことに留意されたい。
ファントム及び頭部が装填されたTEM共振器モデルのための算出されたB1等高線T/mが、図13a及び図13bに示されている。図13aの電流素子の中心に位置しているのは、5つの同軸円の等高線パターンによって識別された20cmの人間頭部のファントムである。このファントムには、人間の脳のσ、ε、及びμ値が割り当てられている。コイルシリンダ、素子、又は被検者のヘッドによって占有されていないすべての空間は、空いている。素子に割り当てられている175MHzの2アンペアの電流により、頭部ファントムの表面の自由空間内に10μTのB1フィールドが生成されている。175MHzにおいて、頭部は、多損失の誘電共振器となり、B1フィールドの分布は、自由空間のものとは大きく異なっている。このモデルは、ファントムの外部の1/3の半径において3μT(30%)だけのB1フィールドの減衰を予測している。これは、渦電流シールドの予測された結果である。又、このモデルは、ヘッドの内部の1/10の半径における1μT(10%)超のB1フィールドの強化を予測している。この変位電流によって誘発されたB1の強化は、B1の均質性が4T以上のフィールドにおいて人間の頭部及び身体の画像生成を実行するのに十分なものになるように、相対的に高い周波数において予測されるシールドの増大を補償している。図13bは、175MHzにおける勾配エコー画像生成に必要な電流レベルによって励起されたコイル内の頭部の図12のスケールモデルを提示している。このモデルは、コイル素子に対するその近接性に起因し、最高の大きさのB1等高線が頭部の前頭部及び後頭部領域内に位置するものと予測している。更に離れている側頭部領域においては、B1は、大きさが相対的に小さい。脳の中心は、相対的に高い周波数における組織のσ/εの偶然の一致を示す変位電流B1の増強及び人間頭部の電気的な寸法を示している。又、有益であるのは、渦電流が、人間組織及び解剖学的構造の異質性の効果を遅延させる。図8bにおけるより異質な2レイヤモデルは、図8aの単一レイヤ等方性モデルにおける+15%の変動と比べて、頭部における+10%未満の大きさの変動を有するB1の不均質性を予測している。経験的な観察は、前述のコイル−頭部及びコイル−ファントムモデル(2、4、5、13、14)における予測を支持している。
代替のTEM共振器モデル:これまでは、伝送線路理論を使用することにより、チューニング済みTEM共振器を、伝送線路をチューニングした同軸空洞共振器として説明した。この代わりに、TEM共振器は、図14aの集中定数素子回路を使用することにより、均衡型櫛−線路帯域通過フィルタとして近似することも可能である。この回路内の集中定数素子は、伝送線路回路の分布素子係数を近似している。「バードケージ」共振器の文献内における方法に伴うこの集中定数素子フィルタ回路モデルの分析は、不正確な結果を付与する(15、16)。本発明の更に正確な方法は、図14bの集中定数素子フィルタの分布ストリップ線路の類似体を考慮している。このネットワークは、破線によって示された対称性の仮想グランドプレーンにおいて、そのミラーリングされた画像とインターフェイスする(図7a及び図7cと同様の)4分の1波長櫛−線路フィルタである。従って、それぞれの同軸素子は、そのスプリットの中央導体に起因し、その二等分された中央導体11が両端において空洞にグランドされている共振半波長線路(図7b及び図7cの波長ペアと同様に、ミラーリングされた4分の1波長ペア)である。素子9は、TEMスロー波伝播hを介して空洞に結合されている。この分布構造の性能特性は、TEM仮説から算出される(17)。
(方法及び材料)
TEM共振器の構造:シングル及びダブルチューニング済みのTEM共振器を70〜175MHzの臨床用MRアプリケーション用に構築した。プロトタイプを500MHzに対してベンチ試験した。従って、図15は、175MHz(4.1T)の頭部コイルを示している。ここで、このチューニング済みTEM型の人間の頭部のサイズに設定された共振器のサイズは、外径34cm(空洞)×内径27cm(素子)×長さ22cmであった。内径及び長さは、頭部のサイズによって決定されており、外径は、小型化を考慮して選択されており、相対的に大きな空洞において予測される最適なコイルQの多少の犠牲を伴っていた(式(14))。空洞自体は、アクリルシリンダの内部及び外部表面にフィットされた1ミルの銅フォイル13から構築されている(式(13))。端部のアクリル部材が、リエントラントなチューニング素子を支持しており、銅フォイルが、空洞とのそれらの連続性を生成している。空洞は、プレート144上においてフォイルによって拡張可能であろう。
「伝送線路素子」は、導体が並んだ状態の1組のペアにすぎないか、又は複数のペアとなる必要があり、ACがその間の誘電体によって互いに結合されている。従って、「同軸ケーブル」が唯一の形態ではなく、「素子」又は「セグメント」も本発明のプロセスに取り込み可能であることが明らかであろう。
チューニング素子は、21cmの同軸線路セグメント9であり、この外部部材31は、銅導体であり、この内径は、12.7mm(0.5インチ)であり、その中央導体30は、二等分された外径6.5mm(0.25インチ)の銅のロッドである。テフロン(登録商標)製のスリーブ類の挿入(図示されてはいない)が、導体150及び31の間に誘電体を提供しており、これらの挿入は、2つの導体の間において誘電体を提供し、且つ表面を担うように機械加工される。テフロン(登録商標)製スリーブの厚さ(be−ae)は、高ピークパワー伝送の際の誘電絶縁破壊と、この絶縁破壊で生じるアーク放電の可能性を除去するべく、3mmを上回る必要がある。同軸セグメントのそれぞれの端部における5mmのテフロン(登録商標)製スペーサ15が、素子9の外部導体11と中央導体が装着されている空洞フォイル13の間の電気的な絶縁を維持している。この種の模範的な素子構造については、ロシュマン(Roschman)(3)の図7及び図8を参照されたい。
使用するチューニング素子の素子コンポーネントの直径及び数は、式(25)から始めて、後方に、N、ae、及びbeについて解く作業を実行することにより、所望の周波数及びコイルサイズについて判定される。線路及び空洞について無損失のケースを仮定することにより、必要な計算が単純化される。設計において4N個のチューニング素子を使用することより、直交駆動が促進される。Nの一般的な値は、人間の頭部コイルの場合には、12〜16であり、人間の体幹コイルの場合には、24〜32である。均質性は、Nに比例しており、周波数は、反比例している。
チューニング素子の分割された中央導体は、その一端において、コレットクランプ152により、空洞121に対して導電接続されており、且つ、他端において、銅ベリリウムのスプリングガスケット、銅ストラップ、又はこれらに類似したものにより、導電接続されている。コレットクランプは、コイルを組み立てる際の中央導体半体の挿入深さの固定調節を実現している。ガスケットは、コイルの動作の際の可変調節を実現している。その中央導体の挿入深さを変化させることにより、同軸線路素子を所望の一致したモード及び周波数に対してチューニングしている。
前述のように、空洞の一端における中央導体は、モバイルプレート及びネジメカニズムによって機械的にリンクされており、この結果、1つ又は複数のノブを回転させることにより、すべてを調節し、そのフィールドの対称性への影響を伴うことなしに、共振器を一斉にチューニング可能である。90°の方位角によって分離された2つの線路素子9は、TEM共振器の直交駆動のためのストリップ線路直交ハイブリッドの90°のフェーズドポート21のペアに接続される。直交励起型共振器の2つの被駆動線路素子の中の1つを示す図16を参照されたい。
ハイブリッドポークは、適切に位相設定されており、インピーダンスは、図15に示されてはいない可変直列容量及び/又はバラン回路を有する可変リアクタのリアクタンスを介して、コイル及びその人間の頭部又は身体装填物に対して整合されている。但し、図5は、前述のリアクタンスを変化させるためのノブ166を示している。図18は、この種の追加の回路を必要としており、従って、ノブ167が、変化するリアクタンスを提供することになろう。周波数A及びBにおける直交ハイブリッドは、参照符号168及び169によって識別されている。参照符号170は、図15の直交ハイブリッドを識別している。
TEM共振器の最適化:周波数チューニング、インピーダンス整合、直交位相離隔、B1の均質性及び感度、及びQは、あらゆる直交ボリュームコイルについて最適化することを要する相対的に重要な性能特性に含まれている。TEM共振器を構築した後に、最適化に向けての第1段階は、共振器のM=1モード共振を設計周波数に対して調整する等しい容量値に対してすべての素子(2N個の半体素子)を調節することである。素子の容量計測のためにRCLメーターを使用している。ネットワークアナライザ周波数掃引反射計測を使用することにより、図17に、16素子頭部コイルの9つの共振モードを識別する帰還損失プロットを生成している。174.575MHzに位置するモード1は、まず、非最適化コイルにおけるモード2として、二重共振として現れることになる。(スポークの調節による自転車ホイールのチューニングと同様の)個々の素子の容量をフリーチューニングする反復的な方法により、モード1のダブレットは、図示のように、十分に整合された高いQの単一周波数点に縮小することになる。直交コイルの場合には、モード1について、2つの駆動ポイントのそれぞれのものごとに、図17のプロットを独立的に再生成しなければならない。更には、伝送試験により、設計周波数において、直交駆動ポイント間における40dBよりも良好な絶縁を確認する必要がある。被駆動素子を収容コイルの二等分の長手方向プレーンに直交する軸上において、最大B1フィールド振幅を検証する必要がある。B1伝送フィールドの大きさ及び均質性は、直交するx軸及びy軸上において、指向性の磁界プローブレシーバによって計測する。非装填コイル内においてモード1の設計周波数における直交する十分に整合及び絶縁された高いB1振幅共振をアライメントした後に、ファントムが装填されたコイルについて最適化プロセスを反復する。このファントムは、容積及び導電性において人間の頭部を電気的に模擬している。次いで、共振器を人間の被検者に関して微細チューニングする。ストリップ線路直交ハイブリッドは、最終的に、共振器の2つの容量的に整合された直交駆動ポイントに接続される。最適化されたコイル内において、モード1周波数に対応する2つの重畳された直交B1フィールドを、以前に計測されたシングル駆動ポイントの線形フィールドよりも3dB小さな利得のピーク振幅によって計測する。すべての調節が完了したら、同軸セグメントの摺動する中央導体を、コイルの固定リング及びモバイルプレート端部の両方の位置にクランプする。磁石内において、図15に示されている中央ノブ155をチューニングすることにより、共振器を様々な装填物に対してチューニングし、直交ハイブリッドの2つのコイルポート間における正確なインピーダンス整合及び90°の位相の離隔のために46を調節する。チューニング、整合、及び位相の調節は、それぞれの研究ごとに容易に実行可能である。
(結果)
シングル及びダブルチューニング済みのTEM共振器は、人間の頭部及び身体アプリケーションにおいて、70〜175MHzにおいて効率的に機能する。175MHzにチューニングされたTEM頭部コイル設計のQレシオは、代表的な共振空洞において高い840/90である。このチューニング済みの空洞設計のチューニングレンジは、適宜1オクターブより大きい又はこれを上回る。このレンジは、様々なフィールド強度において、且つ、様々な原子核について、所与のコイルの使用を促進する。人間の頭部全体の場合に、通常、1kWの250μsec方形パルスによって90°の最適化が実現される。実行するそれぞれのMR研究ごとに、いずれもB1フィールドの対称性への悪影響を伴うことなしに、TEM共振器を両方のコイル駆動ポイントにおいて0.1のVSWRに整合された周波数にチューニングし、且つ、直交位相を、50dBを上回るものに離隔させる。この元位置における最適化に要するのは、3つの外部調節と3分未満の時間である。
ファントム及び人間の装填物内において観察されるB1フィールドパターンは、図13のモデル予測と一致している。等価な素子電流は、コイル内に同軸に配置された軸対称ファントム内のB1フィールド分布の最大均質性に相互に関連している。等価な素子電流を有する共振器からの頭部画像は、最良の実現可能な均質性を示していない。図13の等価な電流について算出されたB1等高線パターンは、図18の頭部画像内における不均質性を予測している。最高の大きさのB1結合は、コイル素子に対する頭部の近接性に起因し、頭部の後頭部領域内に位置している。雑音を許容するべくコイル素子から更に離隔している脳の前部領域に対するB1の結合強度は相対的に小さい。更に離れた側頭部領域は、最小の信号強度及び対応するB1フィールド強度を示している。脳の中心は、予測された変位電流のB1強化を示している。高周波数においては、コイルのモード1における最適化された性能特性を維持しつつ、個々の素子電流を非対称に調節することにより、完全な軸対称性及び位置を欠いた頭部又はその他の装填物内における更に均質なB1分布を実現可能である。設計及びアプリケーション用の相対的に高い均質性に影響を及ぼす素子電流は、以前と同様に、装填されたコイルの有限素子スケールモデルについて、マクスウェルの方程式を数値的に解くことにより算出可能である。実際に、T1重み付き勾配エコーシーケンスを使用することにより、15cm d.s.v.において10%の変動の人間の頭部内における均質性が実現されており、この場合に、3mmの5122分解能の単一取得画像において、TR=2500ms、TE=17.5ms、そして、TIR=1000msであった。頭部画像に必要とされたのは、相対的に低レベルの400WピークRF事前合焦パルス励起波形態のみであった。これは、高フィールド臨床画像生成の文献において以前に予測されている過度な高レベルとは対照をなしている。静脈血管内の脱酸素ヘモグロビンの相対的な常磁性によって付与される高フィールド感受性勾配により、経頭蓋血管分布像の高分解能描写が向上するものと考えられる。脳脈管構造及び神経構造のサブミリメートルの詳細を示す5122及び10242分解能のスライス厚さが3mm及び5mmの脳画像が得られた(4、18)。優れた品質の人間の頭部及び身体の画像が示されている(19)。
4.1テスラにおけるチューニング済みのTEM共振器を使用することにより、脳の解剖学的、分光学的、並びに、機能的な画像生成に基づいた科学的な研究及び臨床的な診断の可能性が確実に実証された。3mmのスライスにおける400μMのプレーン分解能により、20人のボランティアにおいて、基底核、赤核、視床、及び中脳黒質などの臨床的に重要な構造が明瞭に視覚化されており、パーキンソン病などの神経変性疾患の画像に基づいた診断の効力を増強している(20)。8人の健康なボランティア及び側頭葉癲癇を有する7人の患者において、海馬形成の内部構造が良好に描写された。腔及び線毛が隣接する細胞レイヤから分解され、放射状及び網状層がアンモン角から分解された。萎縮症、正常レイヤ破壊、及び/又はT1及びT2*逸脱は、研究されたすべての7人の患者内の冒された海馬を明瞭に示唆した(21)。10人の健康なボランティア及び3人の多発性硬化症(MS:Multiple Sclerosis)患者からの高分解能の分光画像(0.5ccボクセルの画像)は、疾病の診断及び理解のために、NAA、クレアチン、コリン、及び乳酸塩の空間的な可変性をMSプラークにおいて使用する可能性を示唆している(22)。脳全体の高分解能NAA画像内においては、小さな脳卒中の周辺部からのNAAの消失が劇的である(23)。アミノ酸グルタメート及びグルタミンの高い空間的及び時間的分解能による検出及び認定は、肝性脳症などの代謝異常のメカニズム研究及び診断に重要である。10人の被検者の高分解能による分光画像生成研究を使用することにより、脳全体の内部の灰白質及び白質代謝物を生体内において定量化した(25)。チューニング済みのTEM共振器は、175MHzにおける人間の脳の均質な高分解能の3D脳活動マッピング(機能的な画像生成)のアプリケーションに有効であることを立証した(26)。先行する結果及び進行中の研究からの結果は、高フィールド臨床アプリケーションにおけるチューニング済みTEM共振器の設計の有効性を立証している。
実験的な4.1TのMRシステムによって得られた人間の画像及びスペクトルは、相対的に高いB0フィールドにおける臨床研究の実行によって得られる利点を示唆している。S/N、空間分解能、時間分解能、化学的シフト分解能、並びに、脳及びその他の器官機能の磁気感受性の向上というこれらの利点は、臨床用MRにおける相対的に高いB0フィールドを指し示している。
本発明の実施例によるRFコイルは、これらの利点を実現することにより、相対的に高い周波数において臨床サイズの容積に使用されてきた現在の集中定数素子技術によるコイルをこのコイルによって置換することを可能にしている。伝送線路及び共振空洞を利用する本明細書に提示されている分布技術は、人間の頭部及び体幹コイルアプリケーションにおいて、70〜175MHzの試験帯域にわたって良好に稼動している。これを上回る領域においても、ベンチ試験されたプロトタイプのシングル及びダブルチューニングされた大容量のコイルは、人間のボリュームの場合には、500MHzに至る、そして、更に小さなボリュームの場合には、更に高い周波数におけるチューニング済みのTEM共振器の良好な使用を予見している。
図20〜図22を参照すれば、本発明の実施例によるデュアル端部開放型TEM共振器が示されている。尚、これらの実施例については、模範的な膝コイルを参照して説明することするが、これらの実施例は、患者の膝の画像を生成するMRコイルに限定されるものではなく、且つ、特許請求された発明の範囲を逸脱することなしに、大部分の任意の身体部分を含む多数の対象の構造の画像生成に使用可能であろう。膝コイル200は、先程参照したコイルに構造及び動作において類似している。コイル200は、図示のように、いくつかの実施例によれば、両端部202において開放状態にあってよい。上部半体204及び下部半体206は、分離可能であり、この結果、患者は、彼らの脚を下部半体206内に配置し、次いで、その脚の上に上部半体204を、又はこの反対に、配置することができる。尚、この実施例は、本明細書においては、脚コイル又は膝コイルとして説明されているが、この説明対象の実施例は、限定を伴うことなしに、例えば、足コイル、腕コイル、肘コイル、手首コイル、体幹コイル、動物、食べ物の袋、又は石油の線路を画像生成するコイルとして機能するべく適合可能であると十分に考えられることに留意されたい。この説明対象の実施例は、オペレータがコイル200を2つ以上のセクションに分離し、画像生成の対象である被検者の周りにフィットさせることにより、例えば、コイル200が分離可能でない場合には実現不可能である良好なフィット(例えば、ぴったりとしたフィット)を実現が望ましい多数の状況において使用可能になるであろう。
前述のように、TEMコイル200は、従来技術であるバードケージ型の方法と比べて、いくつかの利益を提供している。例えば、TEMコイル200内のそれぞれの伝送線路素子208(図23及び図24)は、独立的な共振器である。本実施例においては、独立した共振器として機能する能力を有するそれぞれの独立した伝送線路素子208により、相対的に高い周波数において相対的に高い効率を実現可能である。更には、コイル200は、セクション204及び206、或いは、場合によっては、更に多数のセクションなどの複数のセクションに分割されるべく適合可能である。複数の分離可能なセクションを具備することにより、コイルに対する相対的に良好な患者のアクセスが得られる。更には、先程詳述したように、これは、例えば、従来のバードケージ型技術のコイル上におけるエンドリングの接続に必要である電気的なハード接触の生成又は切断を伴うことなしに、実行可能である。
コイル200は、特定の実施例によれば、シールド(例えば、自己シールド)可能である。シールドは、例えば、伝送線路素子208の構成及び組成によって提供可能である。一例として、伝送線路素子208のそれぞれの内部導体212ごとに、外部シールド部分210(例えば、伝送線路素子208の外部部分)は、被検者(例えば、脚や腕などの四肢)の周りにおいて閉鎖された際に、自己シールドされたエンクロージャを形成する。脚又は腕の場合には、例えば、自己シールドされたコイルは、コイル200内において生成されたRFフィールドがコイル200の外部に漏洩することを実質的に防止又は制限することが可能である。従って、コイル200が四肢(例えば、脚又は腕)に配置された際には、隣接する四肢(又は、身体のその他の部分)は、コイル200の内部から不可視状態となる。従って、望ましくない信号(例えば、雑音)が受信されることがないと共に/又は、その他の四肢から結合されることもない。この点は、第2の(例えば、画像生成されない)四肢が監視対象の四肢に隣接しうる四肢の監視の際に非常に有益であろう。例えば、患者の脚は、並んだ状態において置くことが可能であり、或いは、腕は、患者の身体に隣接して置くことが可能である。オペレータは、隣接する脚からの信号ではなく、対象の脚からの信号の受信を所望しているのみであり、或いは、患者の身体の残りの部分からの信号ではなく、腕からの信号の受信を所望しているのみである。コイル200がシールドされていない場合には、望ましくない信号が近隣の構造から「流入」し、これにより、目的の信号に雑音が混入する可能性があろう。
継続して、図23及び図24の参照をすれば、それぞれの伝送線路素子208は、外部シールド部分210及び内部導体212から構成されている。内部導体212及び外部シールド部分210は、いくつかの実施例においては、外部シールド部分210が内部導体212内の電流の帰還路を形成するように、並列信号素子を形成可能である。又、これにより、この装置内の伝送線路素子208には、外部シールドセクション210によるシールドが提供される。内部導体212は、例えば、限定を伴うことなしに、ストリップ線路、マイクロストリップ、又は同軸線路などの任意の種類の導体から形成可能である。内部導体212は、通常、前述のように、外部シールド部分210に並列にアライメントされている。図21を参照すれば、ハウジング214は、外部シールド部分210をカバーするプラスチック(或いは、その他の保護性及び/又は非導電性の)材料であってよい。いくつかの実施例においては、外部シールド部分210は、非導電性材料によってラミネート可能であり、且つ、特定の実施例においては、プラスチックハウジング214の内部表面にラミネート可能である。好適な実施例においては、外部シールド部分210は、銅材料から製造可能であるが、当業者であれば、特許請求されている発明の範囲を逸脱することなしに、磁性を有していない導電性の材料を選択することも可能である。
本発明のいくつかの実施例においては、コイル200は、分離可能なコイルであってよく、この場合に、コイル200の少なくとも1つの分離可能なセクションは、コイル200の隣接セクションの外部シールド部分にオーバーラップするべく適合された外部シールド部分210を具備している。図20は、セクション204の外部シールド部分の両端部から延長するオーバーラップ216の一例を示している。オーバーラップ216は、セクション204及び206がコイル200を形成するべく1つに結合された際に、セクション206の外部シールド部分の少なくとも一部とオーバーラップするべく適合されている。いくつかの実施例においては、オーバーラップ216は、第2セクション(例えば、この例においては、セクション206)の外部シールド部分から薄い誘電材料によって分離可能である。このシールド216のオーバーラップ特性は、2つのセクション204、206の間の相対的に良好なシールド及び結合を提供している。オーバーラップ216は、いくつかの実施例によれば、コイル200の2つ(又は、これを上回る数の)分離可能なセクションの外部シールド部分を容量結合可能である。
いくつかの実施例においては、内部導体212は、伝送線路素子208内においてコイル200を横断するべく適合された同軸素子を包含可能である。図23及び図24に示されているように、外部シールド部分210は、セグメント化可能である(例えば、非導電性ギャップによって分離可能である)。外部シールド部分を別個のセクション210にセグメント化可能である場合にも、複数の外部シールド部分から集合的なシールドを形成可能である。
本発明の実施例においては、エネルギーをエネルギー源(例えば、RF電気エネルギー)から1つ以上の伝送線路素子208に転送可能である。エネルギーを単一の伝送線路素子208に供給している実施例においては、リアクタンス又は反応性結合を介して、エネルギーをその他の伝送線路素子208に提供可能である。リアクタンスは、インダクタンス及び容量を含んでいる(且つ、反応性結合は、誘導性及び容量性結合を含んでいる)。従って、伝送線路素子208は、RF磁界又はフラックスによって互いに反応性結合されている。反応性結合(例えば、誘導結合)は、1つの伝送線路素子208から別のものにエネルギーを転送している。又、伝送線路素子208は、対応する外部シールド部分210によって容量結合されている。
図25を参照すれば、外部シールド部分210は、特定の実施例によれば、両面フォイルから製造可能である。外部シールド部分210のオーバーラップをコイル200の外部部分に形成するように、線路218を両面上に交互にエッチング可能である。但し、コイル200が2つ以上のセクションに分離可能であるコイル200の実施例においては、図25に示されているエッチング型のオーバーラップ方式は、連続したシールドをもはや形成しなくなるであろう。これは、セクション204及び206間における容量性結合の量を低減することにもなろう。従って、図20に示されている実施例は、余分のオーバーラップシールドセグメント216を追加することにより、セクション204及び206の間の容量性結合を改善すると共に、これにより、提供されるシールドを改善している。セクション204及び206の間における反応性結合は、セクション204及び206が1つに結合されてコイル200を形成した際に、コイル200の周囲において実質的に連続するように実施可能である。
本発明のいくつかの実施例においては、コイルのサイズを小さく(例えば、直径を小さく)するのに伴って、且つ、従って、TEM素子のプロファイルの変更が望ましい場合に、素子の最適なプロファイルの判定を実行可能である。コイル200の最適なプロファイルの判定とは、TEMコイルにおいては、外部シールド部分210と、これと平行である内部導体又は導電性素子212を具備する伝送線路素子208は、コイルの制約と、例えば、可能な最も細いコイルが所与のアプリケーションにとって望ましいかどうかに応じて、多数の様々な形態をとることが可能であるという概念である。特定アプリケーションが、磁石内の解剖又はリアル・エステート(real estate)であるかを問わず、上記アプリケーションにとって最適であると考えられる様々な異なる伝送線路セクションが存在する。内部導体は、例えば、様々なサイズであってよく、且つ、様々な材料から製造可能であって、様々な離隔を具備可能であり、所与のコイル内において様々な数を具備可能であり、且つ、様々な空間的な向きを具備可能である。
本発明の別の実施例は、送信及び受信素子の能動的なデチューニングのためのマルチチャネル態様を伴っている。受動型コンポーネントを使用することにより、送信又は受信の際にコイルの画層生成品質を劣化させない素子をデチューニング可能である。これは、特に、端部トランスミッタコイル内に配置されたマルチチャネル素子の受信フェーズにおける、その他のコイル間におけるインピーダンス結合を伴う可能性もあろう。この実施例は、例えば、アレイボリュームコイルなどからTEM送信コイルを能動的にデチューニングする段階を伴うことになろう。例えば、フェーズドアレイボリュームコイルから、例えば、TEM又は伝送線路アレイボリュームコイルなどのパラレルアレイボリュームコイルから。この態様により、オペレータは、TEMボリュームコイルをデチューニング可能である。
図26を参照すれば、TEMコイル300は、TEMコイル300内においてネストされるべく適合された(一般に、フェーズドアレイ又はパラレルアレイとも呼ばれる)ループアレイコイル302を有する状態において示されている。コイル302のアレイ素子は、伝送線路素子から製造可能であり、又は、標準コイルであってもよく、或いは、これらは、コイル素子が図26に示されているようにワイヤループ304の複数の素子であるか又はフォイルループであるパラレルアレイであってもよいであろう。この実施例は、送信コイルと関連したTEM技術を、パラレルアレイ又はフェーズドアレイと呼ばれるループアレイ素子304を有するネストされたシリンダと組み合わせている。ループアレイ302は、TEMコイル300内において「ネスト」されるように適合されることになろう。外部TEMコイル300を使用することにより、均質な(例えば、均一な)高周波(RF)磁界を送信可能であり、且つ、次いで、TEMコイル300内においてネストされたループアレイ302を使用することにより、信号を受信可能であろう。ループアレイ302は、画像生成対象である物体(例えば、対象である身体の部分)に相対的に近接してフィットするように適合(例えば、成形及び/又はサイズ設定)可能であり、且つ、従って、この結果、相対的に大きな感度をもたらすことができる。このような実施例は、高度に均質なRF送信の利益を、高感度な受信と、2つのコイルの組み合わせの使用によってもたらされる速度向上の可能性と組み合わせている。TEM送信コイル300は、先程詳述したように、高フィールド強度の均一な磁界を提供可能である。いくつかの実施例においては、TEMコイル300を使用することにより、送受信の両方を実行可能であり、従って、オペレータは、TEMコイル300によって送信し、次いで、ループアレイ302及びTEMコイル300の組み合わせによって受信し、画像生成信号を生成可能であろう。
継続して、図26を参照すれば、本発明の1つの実施例は、伝送線路素子306及びループ素子304の使用を組み合わせ可能である。伝送線路素子306及びループ素子304の組み合わせは、互いに直交する磁界を生成する。例えば、図26(A)に示されているように、伝送線路素子306は、フィールド308を生成可能であり、ループ素子304は、フィールド308のものに対して実質的に垂直であるフラックス線を有するフィールド310を生成可能である。ループ素子304は、空間内にダイポールを生成する。このように生成された互いに直交するフィールド成分の使用法は、改善された画像生成を提供し、これにより、信号対雑音比(SNR)の改善を提供することが判明している。SNRの改善は、線路ループの組み合わせ当たりに、約2の平方根の倍率となろう。いくつかの実施例においては、伝送線路素子306及びループ素子304は、線路ループの組み合わせの所望の数及び構成を提供するべく、数及び形状において整合されている。又、このような線路ループの組み合わせの構成の使用法は、同時に線路ループの組み合わせによる2つの完全な独立したMRコンポーネントからの送信及び受信に起因し、伝送効率における改善をも提供可能である。可能な一実施例においては、ループコイル302は、線路コイル300内においてネストされると共に、これと1つに接続可能であり、且つ、組み合わせコイルは、(例えば、前述のように、実質的に反応性結合を介して)2つ以上のセクションに分離可能となるべく適合可能であり、これにより、多数の外部接続に対するニーズを除去している。当然のことながら、当業者であれば、これらの開示の利益を有するように、線路コイル及びループコイルのその他の組み合わせを構成することも可能であり、そのような実施例も、特許請求されている発明の範囲内に属するものと想定され、且つ、判断される。
この概念は、前述のような分離可能なコイルアレイに限定されるものではなく、大部分の任意のタイプのコイルボディタイプに拡張可能であろう。更には、両方のコイルを、2つを安定して効率的な方法によってメーティング(mating)させる任意の機械的な手段などの大部分の任意の方法によってメーティング及びネスト可能であり、且つ、コネクタ手段は、オペレータがネストされたコイルを外部コイル内にスライドできるように、メーティングコネクタを具備可能であり、且つ、ネストされたコイルを受け付けるべく、プラグ(又は、その他の適切な電気機械的な結合)が外部コイル内に提供されることになることが考えられる。例えば、特定の実施例においては、外部コイル内のスロットを使用することにより、ネストされたコイルからのピン接続を受け付け可能であろう。更には、このようなスロット(又は、それらの等価物)を使用することにより、最適な送信及び受信のために両方のコイルをアライメントすることも可能であろう。いくつかの実施例においては、外部コイルは、ドッキングステーションのように機能するべく適合されており、これにより、いくつかの異なるタイプのネストされたコイルを相互交換可能に受け付けて特定のアプリケーションに従ってプラグインする能力を提供可能である。
本発明のいくつかの実施例は、1つにフィットすると共に、性能を改善するべく統合された方式によって協働する(例えば、効率性及び/又は画像生成品質を改善する)コイルのペア(又は、2つ以上のコイルの組み合わせ)を製造する段階を伴っている。図示の実施例においては、外部コイル300の伝送線路素子306は、ネストされたループアレイコイル302のループ素子304と組み合わせられることにより、画像生成のための最適なフィールドを生成している。様々な代替の組み合わせは、素子ごとの円偏光されたフィールド、特定の所望のフィールド形状を実現するための2つのコイルの組み合わせ、快適な又は人間工学的な配置の特定の空間を実現するための2つのコイルの組み合わせ(例えば、患者の快適さのためのもの)、或いは、異なるサイズの患者に異なるサイズのネストされたコイルを使用する能力を具備した相対的に大きな送信コイルを製造するための2つのコイルの組み合わせを包含可能であろう。
本発明の別の実施例は、多機能画像生成を実現する着脱自在のレシーバアレイを伴っている。このレシーバアレイは、TEM送信コイル内に挿入可能であるコイル上に配設されている。様々なコイル構成は、例えば、解剖学的に固有のコイル(例えば、膝コイル、肘コイルなど)や交互軸検知コイルなど、並びに/或いは、1つ以上の多機能変形を実装するべく構成可能である電子回路と共にコイル上に配置可能な異なる数のチャネル(例えば、8、12、16チャネル)を実現可能である。パラレル画像生成の場合には、チャネル数の増大は、画像生成速度の向上を更なる利益として提供可能である。
コイル(例えば、RF画像生成コイル)をMRシステムと共に使用する際には、コイルは、通常、システムの残りの部分に結合される(例えば、TEMコイルの動作に結合される)。これを実現可能な1つの方法は、RFフロンドエンドを使用することによるものである(図27及び図28に示されている)。RFフロントエンドは、様々な画像生成アプリケーション又は構成用のシステムに様々なコイルが結合されることを許容するシステムの一部を形成可能である。例えば、システムは、通常、(例えば、均質なフィールドを生成するべく)相対的に大きな送信コイルを含んでいる。いくつかの異なる受信コイルは、送信コイル内においてメーティングするべく適合可能である。本発明のいくつかの実施例においては、送信コイル及び受信コイル間における電気的及び機械的な接続を標準化することにより、いくつかの異なる(例えば、サイズ、形状、動き、機能などが異なる)受信コイルを効率的な方式(例えば、相互交換可能な方式)によって1つにメーティングすることが実現可能である。この結果、オペレータは、アプリケーションに応じて様々な異なるコイルを利用すると共に、(例えば、電気的及び/又は機械的な)インターフェイスを使用してそれらを結合し、標準化されたシステムを生成可能であろう。現在のシステムは、オペレータが、使用対象の特定のコイルために結合及び接続を再構成することを必要としている。
本発明の様々な実施例においては、送信コイルと電気的及び機械的に結合し(例えば、同一の結合スロット内にスライドし)、単一の送信コイルと共に様々な特殊コイルを使用する能力を提供するために、例えば、患者の頭全体の画像を生成するための、患者の頭の一部の画像を生成するための、患者の1つの眼(又は、複数の眼)の画像を生成するための、又は、患者の膝を画像を生成するためのいくつかの異なるRFコイルのすべてが適合されることになろう。従って、オペレータが、特定の画像生成アプリケーションについて、RFコイルをコイル300内にスライドさせた際に、機械的な接続がコイル並びにRF接続間において生成される。いくつかの実施例においては、ネストされたコイルの一部分内において、同軸コネクタ312(図24、図26参照)を同軸コネクタ(又は、同軸ケーブル)と接続可能である。又、いくつかの実施例においては、DC接続314(図26参照)を提供することにより、コイルに対するDC電力を実現することも可能である。例えば、DC電流を使用して信号をピンダイオード315(図32参照)に提供可能であり、送信動作の際にレシーバ装置を能動的にデチューニングするべく、このピンダイオードを適合することが可能である。
本発明のその他の実施例においては、単一コイルは、多機能又は多用途又は多チャネルコイルとして使用するべく構成可能であってよい。このようなコイルは、例えば、8又は16チャネルレシーバとして、或いは、単一チャネルTEMボリューム受信コイルとして電子的に構成可能である。特定の実施例においては、単一チャネルTEMコイルは、分光分析のためのトランスミッタ及びレシーバの両方として機能可能である。この実施例においては、単一コイルは、様々な機能をサービスするべく電子的に再構成可能である。例えは、患者の眼の画像を生成するべく、オペレータは、送信TEMコイルによって送信可能であり、且つ、画像生成信号を(例えば、それぞれの眼ごとに1つのループである)2つのループを有するコイルを使用して受信可能であろう。1つの眼のみの画像生成が望ましい場合には、例えば、ピンダイオード315(図32)を介して1つループをターンオフし、(例えば、対象の眼と関連付けられたループ)もう1つのループをオン状態に残せばよい。両方の目を観察するには、オペレータは、もう1つのループに再度エネルギーを供給可能であろう。これは、既存の2つのループ眼コイルを電子的に再構成することにより、コイルの変更を伴うことなしに、いずれかの眼又は両方の目を観察する一例である。
従って、本発明のいくつかの実施例によるコイルシステムは、電子的に構成可能である。従って、オペレータは、異なる素子をターンオン及びオフすることにより、画像生成における柔軟性を実現可能であろう。患者の内部におけるRF磁界は、それぞれのコイル素子からの重畳されたフィールドの寄与の結果である。本実施例は、線路素子及び/又はループアレイ素子の様々な組み合わせを選択的にターンオン又はオフし、これにより、様々なフィールドの重畳及び状態を生成してRFフィールド内における様々な望ましい効果を生成可能であることを示唆している。例えば、頭の全体の画像を生成するべく意図された線路素子を有するコイル内において、オペレータは、後頭部のみの画像を提供するべく、後頭部に近接した素子をターンオン(し、且つ、前頭部に近接したものをターンオフ)可能であろう。このように線路素子を選択する能力は、結果的に、相対的に少ない電力消費量をもたらし、且つ、これは、(例えば、相対的に少ない時間及び相対的に少ない露出という観点において)患者にとっても有益であろう。これは、例えば、それぞれのこのような線路素子内に配置されたピンダイオード315を使用して実現可能であり、これにより、オペレータは、アプリケーションに従って素子を選択及び選択解除可能である。又、オペレータは、その他の方法によって素子を制御することも可能である。オペレータは、例えば、それぞれのものの周波数を変更することにより、又は1つ以上の周波数を送信することにより、又はそれぞれのものの位相を変更することにより、素子(並びに、従って、RFフィールドの特性)を制御可能である。ピンダイオード315は、位相シフタ、周波数シフタ、及びオン/オフスイッチを制御するべく電子的に構成可能であってよい。
以上の説明は、先程提供されたものなどの分離可能なコイルシステムを包含するべく拡張可能であろう。このような一実施例においては、送信及び受信コイルは、互いに分離可能であってよく、且つ、特定の実施例によれば、互いに反応性結合されるべく適合可能である。
本発明は、多数の形態及び実施例をとることが可能であることを理解されたい。本発明の様々な実施例は、添付の請求項に定義されており、且つ、本明細書に提示されている特定の実施例は、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
共振器の構造の分解図である。 図1による共振器の構造のプロファイル図である。 本発明の一実施例による共振器の内部構造の分解図である。 本発明の一実施例による共振器の分解図である。 本発明における共振器内のシミュレートされた被検者の頭部の側面プロファイル図である。 従来技術によるバードケージ型コイルのプロファイル図である。 TEM空洞共振器のプロファイル図である。 本発明の一実施例による共振器のプロファイル図である。 本発明の一実施例による共振器のプロファイル図である。 図2aに示されている共振器の分解拡大図である。 本発明における共振器の分解正面プロファイルである。 本発明における共振器の背面プロファイル図である。 本発明における共振器の正面プロファイルである。 集中定数素子共振器回路を類似の伝送線路に例える図である。 集中定数素子共振器回路を類似の伝送線路に例える図である。 集中定数素子共振器回路を類似の伝送線路に例える図である。 集中定数素子共振器回路を類似の伝送線路に例える図である。 本発明による高周波ボリュームMRコイルに使用される同軸空洞を概略的に示す図である。 本発明による高周波ボリュームMRコイルに使用される同軸空洞を概略的に示す図である。 本発明によるチューニング済みTEM共振器を概略的に示す図である。 本発明によるチューニング済みTEM共振器を概略的に示す図である。 8素子TEM共振器のモードの図である。 本発明による8素子TEM共振器の5のモードにおけるB1フラックス線表現を示す図である。 本発明による8素子TEM共振器の5のモードにおけるB1フラックス線表現を示す図である。 本発明による8素子TEM共振器の5のモードにおけるB1フラックス線表現を示す図である。 本発明による8素子TEM共振器の5のモードにおけるB1フラックス線表現を示す図である。 本発明による8素子TEM共振器の5のモードにおけるB1フラックス線表現を示す図である。 本発明による頭部が装填されたコイルのモード1における時間依存B1磁気ベクトルイクイポテンシャルを示す図である。 本発明によるファントム及び頭部が装填された共振器のモード1における時間依存B1等高線を示す図である。 本発明によるファントム及び頭部が装填された共振器のモード1における時間依存B1等高線を示す図である。 本発明によるチューニング済みTEM共振器の代替回路モデルを示す図である。 本発明によるチューニング済みTEM共振器の代替回路モデルを示す図である。 本発明による高周波大ボリュームMRコイル用のチューニング済みTEM共振器の斜視正面図である。 本発明において使用される被駆動同軸線路素子の回路図である。 本発明による16素子共振器の共振を示す伝送帰還損失の図である。 本発明による高周波大ボリュームMRコイルのデュアル周波数チューニング可能TEM共振器の斜視正面図である。 図18の一部の断面図である。 本発明の実施例におけるデュアル端部開放型TEM共振器の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるデュアル端部開放型TEM共振器の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるデュアル端部開放型TEM共振器の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器内のコイル素子の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器内のコイル素子の実施例を示す図である。 本発明の一実施例におけるコイル用のシールド構造の切取図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。 本発明の実施例におけるTEM共振器用のいくつかの構造の実施例を示す図である。

Claims (24)

  1. 磁気共鳴画像生成用の高周波(RF)装置において、
    分離可能な2つ以上のセクションを具備した共振器コイルであって、前記セクションは、軸を中心として円周状に配設されて前記コイルを形成するべく適合されており、前記コイルは、自身を通じた空洞を定義している、共振器コイルを有しており、
    前記2つ以上のセクションのそれぞれは、少なくとも1つの伝送線路セグメントを含んでおり、
    前記2つ以上のセクションは、前記コイルを形成するべく配設された際に、反応性結合され、前記反応性結合は、前記2つ以上のセクションの任意のものに印加された励起エネルギーが、残りの前記セクション内に励起エネルギーを生成するように構成されており、
    前記2つ以上のセクションは、前記コイルを形成するべく配設された際に、電磁シールドを形成するべく適合されている高周波装置。
  2. 前記少なくとも1つの伝送線路セグメントは、内部導体及び外部シールド部分を有しており、前記外部シールド部分は、磁性を有していない導電性材料から形成されている請求項1記載の装置。
  3. 少なくとも1つの分離可能なセクションは、隣接する分離可能なセクションの外部シールド部分とオーバーラップする外部シールド部分を含む請求項2記載の装置。
  4. 前記外部シールド部分は、銅を含む請求項3記載の装置。
  5. オーバーラップする外部シールド部分は、連続したシールドを形成するべくそれぞれのセクションの間に形成されている請求項3記載の装置。
  6. 前記伝送線路セグメントの前記内部導体は、電流を搬送するべく適合されており、前記外部シールド部分は、前記電流用の帰還路を提供するべく適合されている請求項3記載の装置。
  7. 前記内部導体及び前記外部シールド部分は、前記コイルの軸と実質的にアライメントされている請求項3記載の装置。
  8. 前記内部導体及び前記外部シールド部分は、誘電材料によって分離されている請求項3記載の装置。
  9. 前記コイルの前記空洞は、両端部において開放し、これにより、略円筒形の構造を形成している請求項3記載の装置。
  10. 前記空洞は、患者の四肢の部分に実質的に合致するように適合されている請求項9記載の装置。
  11. 前記空洞は、患者の膝に実質的に合致するように適合されている請求項9記載の装置。
  12. 前記電磁シールドは、隣接する物体からの雑音信号を低減するべく適合されている請求項9記載の装置。
  13. 前記電磁シールドは、隣接する四肢からの雑音信号を低減するべく適合されている請求項12記載の装置。
  14. 前記外部シールド部分は、前記内部導体に電気接触を提供するための半径方向端部を含む請求項7記載の装置。
  15. 前記外部シールド部分の間のオーバーラップは、実質的に連続した電磁シールドを形成するべく容量結合されている請求項3記載の装置。
  16. 磁気共鳴画像生成用の高周波(RF)装置において、
    空洞を中心として円周状に配設された複数の伝送線路セグメントを具備したTEMコイルトと、
    前記TEMコイルの前記空洞内にフィットするべく適合されたループアレイコイルであって、略円筒形の支持部、および前記支持部を中心として円周状に配設された複数のループ素子を有するループアレイコイルと、を有しており、
    前記ループアレイコイルは、前記TEMコイルによって形成された磁界に略直交するフィールド成分を生成するべく適合されている高周波装置。
  17. 前記TEMコイルは、磁気共鳴画像生成用の送信コイルとして機能するべく適合されている請求項16記載の装置。
  18. 前記ループアレイコイルは、磁気共鳴画像生成用の受信コイルとして機能するべく適合されている請求項16記載の装置。
  19. 前記TEMコイルは、送信コイル及び受信コイルの両方として機能するべく適合されている請求項18記載の装置。
  20. 前記ループアレイコイルは、前記TEMコイルと機械的にメーティングするべく適合されている請求項16記載の装置。
  21. 磁気共鳴画像生成用の高周波(RF)装置において、
    空洞を中心として円周状に配設された複数の伝送線路セグメントを具備したTEMコイルであって、前記TEMコイルは、前記TEMコイルの前記空洞内においてループアレイコイルを受け入れるべく適合されており、前記ループアレイコイルは、前記TEMコイルによって形成された磁界に略直交するフィールド成分を生成するべく適合されている、TEMコイルを有する高周波装置。
  22. 前記TEMコイルは、前記TEMコイルの前記空洞内に複数のループアレイコイルを受け入れるべく適合されている請求項21記載の装置。
  23. 前記TEMコイルは、前記TEMコイルの前記空洞内にループアレイコイルを受け入れるべく適合されており、前記ループアレイコイルは、特定タイプの物体の画像を生成するべく適合された様々なループアレイコイルから選択可能である請求項21記載の装置。
  24. 前記TEMコイルは、人間の身体部分の画像を生成するべく適合されたループアレイコイルを受け入れるべく適合されている請求項23記載の装置。
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