JP2009516007A - トリアゾール含有フッ素化ウレタンおよびウレア - Google Patents

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Abstract

(1)少なくとも1つのジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物、および、(2)少なくとも1つのトリアゾール含有フッ素化アルコールまたはトリアゾール含有フッ素化アミンを接触させ、次いで、(3)すべての残存イソシアネート基と反応させるための水または十分な連結剤と接触させることによって製造された少なくとも1つのウレタン結合またはウレア結合を有するポリマーが開示される。

Description

本発明は、撥油性、撥アルコール性、撥水性、耐汚れ性およびしみ抵抗性を被処理基材に与えるトリアゾール含有フッ素化ウレタンおよびウレアに関する。
様々な組成物が表面効果を基材に提供するための処理剤として有用であることが知られている。表面効果には、水分、汚れ、およびしみに対する反発性、ならびに繊維質基材および硬質表面などの他の基材にとって特に有用である他の効果が含まれる。多くのかかる処理剤はフッ素化ポリマーまたは共重合体である。
デル・ペスコ(Del Pesco)らは、米国特許公報(特許文献1)において、(1)少なくとも1つのポリイソシアネート、またはポリイソシアネートの混合物と、(2)少なくとも1つのフルオロカーボンアルコール、フルオロカーボンチオール、またはフルオロカーボンアミンと、(3)少なくとも1つの直鎖または分岐鎖アルコール、アミンまたはチオールと、(4)スルホン酸基またはその塩を含有する少なくとも1つのアルコールと、そして次に(5)任意選択的に少なくとも1つの連結剤とを接触させることによって得られた少なくとも1つのウレア結合を有する、撥油性および撥水性を基材に与えるために有用なポリマーを記載している。
反発性を基材に与えるための処理剤として有用なほとんどの商業的に入手可能なフッ素化ポリマーだけでなく、上述のポリマーも、所望の反発特性を提供するためにパーフルオロアルキル鎖中に8個以上の炭素を主に含有する。パーフルオロアルキル基の鎖長を減らし、それによって存在するフッ素の量を減らし、そして依然として同じまたは優れた表面効果を達成することが望ましい。本発明は、優れた反発特性を被処理基材に提供する、かかるより短いパーフルオロアルキル鎖を有する組成物を提供する。
米国特許第6,479,612号明細書 米国仮特許出願第60/607,612号明細書 米国特許出願第11/175680号明細書
本発明は、
(1)少なくとも1つのジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物、および
(2)少なくとも1つのトリアゾール含有フッ素化アルコールまたはトリアゾール含有フッ素化アミンを接触させ、次いで、
(3)すべての残存イソシアネート基と反応するための水または連結剤と接触させることによって製造された少なくとも1つのウレタン結合またはウレア結合を有するポリマーを含む。
本発明は、撥水性、撥アルコール性、撥油性および防汚性を基材に提供する方法であって、前記基材を上記ポリマーと接触させる工程を含む方法をさらに含む。
本発明は、上記ポリマーで処理された基材をさらに含む。
すべての商標は本明細書では大文字で示される。
用語「百万当たりの部」または「ppm」は本明細書で用いるところではグラム当たりのマイクログラムを意味する。
本発明は、基材を処理して撥アルコール性、撥油性、撥水性および防汚性を提供するのに有用なトリアゾール含有フッ素化ウレタンおよびトリアゾール含有フッ素化ウレアを含む。
本発明のトリアゾール含有フッ素化ウレタンおよびウレアは、(1)少なくとも1つのジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物、および(2)少なくとも1つのトリアゾール含有フッ素化アルコール、またはトリアゾール含有フッ素化アミンを接触させ、次いで、(3)すべての残存イソシアネート基と反応するための水または連結剤と接触させることによって製造された分子当たり少なくとも1つのウレタン結合またはウレア結合を有するポリマーを含む。これらは本明細書では以下反応体1〜3と特定される。用語「ポリイソシアネート」とは、ジ−および多価イソシアネートを意味し、その用語には、オリゴマーが含まれる。
ポリイソシアネート反応体(反応体1)はポリマーの分岐性を提供する。2つ以上のイソシアネート基を主に有する任意のポリイソシアネート、または2つ以上のイソシアネート基を主に有するポリイソシアネートの任意のイソシアネート前駆体が本発明での使用に好適である。少量のジイソシアネートが多数のイソシアネート基を有する生成物中に残存している可能性があることは認められる。この例は、残りの少量のヘキサメチレンジイソシアネートを含有するビウレットである。例えばランクセス・コーポレーション、ペンシルバニア州ピッツバーグ(Lanxess Corporation,Pittsburgh,PA)からデスモジュール(DESMODUR)N−100として商業的に入手可能なヘキサメチレンジイソシアネートホモポリマーが反応体1として特に好ましい。
炭化水素ジイソシアネート由来イソシアヌレート三量体もまた、反応体1としての使用に好適である。デスモジュールN−3300(ランクセス・コーポレーション、ペンシルバニア州ピッツバーグから同様に入手可能なヘキサメチレンジイソシアネート−ベースのイソシアヌレート)が好ましい。本発明の目的のために有用な他のトリイソシアネートは、3モルのトルエンジイソシアネートを1,1,1−トリス−(ヒドロキシメチル)エタンまたは1,1,1−トリス−(ヒドロキシメチル)プロパンと反応させることによって得られるものである。トルエンジイソシアネートのイソシアヌレート三量体および3−イソシアナトメチル−3,4,4−トリメチルシクロヘキシルイソシアネートのイソシアヌレート三量体は、メタン−トリス−(フェニルイソシアネート)のように、本発明の目的のために有用なトリイソシアネートの他の例である。ジイソシアネートなどのポリイソシアネートの前駆体もまた、ポリイソシアネート用の基質として本発明での使用に好適である。
好ましいポリイソシアネート反応体は、ビウレット構造を含有する脂肪族および芳香族ポリイソシアネート、またはイソシアネートを含有するポリジメチルシロキサンである。かかるポリイソシアネートはまた、脂肪族および芳香族置換基の両方を含有することもできる。ヘキサメチレンジイソシアネートのホモポリマー、デスモジュールN−100が最も好ましい。
本発明での使用に好適なトリアゾール含有フッ素化アルコール、またはトリアゾール含有フッ素化アミン(反応体2)は、式1:
f−X1−A−X1−Y−Z 式1
(式中、
fは、任意選択的に少なくとも1個の酸素原子によって中断されている、約2〜約20個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐のパーフルオロアルキル基、またはそれらの混合物であり、
各X1は独立して、約1〜約20個の炭素原子を有する、任意選択的にトリアゾール、酸素、窒素、もしくは硫黄、またはそれらの組み合わせを含有する有機二価連結基であり、
Aはトリアゾールであり、
Yは、O、S、またはN(R2)(ここで、R2はHもしくはR1であり、そしてR1は1〜約4個の炭素原子のアルキルである)であり、そして
Zは、Hまたはアルカリ金属またはアルカリ土類金属である)
の構造を有する。
好ましくはRfは、任意選択的に少なくとも1個の酸素原子によって割り込まれた、約4〜20個の炭素原子、より好ましくは約4〜約12個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐のパーフルオロアルキル基、またはそれらの混合物である。
好適な連結基X1の例には、直鎖、分岐鎖もしくは環式アルキレン、フェニル、アリーレン、アラルキレン、スルホニル、スルホキシ、スルホンアミド、カルボンアミド、カルボニルオキシ,ウレタニレン、ウレイレン、およびスルホンアミドアルキレンなどのそれらの組み合わせが挙げられる。
Aは好ましくは1,4−または1,5−二置換トリアゾールである。
本発明のトリアゾール含有フッ素化ウレアは、式1のトリアゾール含有フッ素化アルコールまたはアミンをジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物と反応させることによって製造される。
反応体2がイソシアネート基のすべてを消費するのに十分な量で存在しない場合、残存イソシアネート基は次に水または連結剤(反応体3)と反応させられ、それによって2つ以上のイソシアネート末端分子を一緒に連結し、そして生成物の分子量を上げる。好適な連結剤は、1つまたは複数のヒドロキシ基または1つまたは複数のアミン基、またはそれらの組み合わせを含有する化合物である。水が最も普通に使用される連結剤であるが、グリコールなどの他の多官能性化合物もまた本明細書での使用に好適である。水以外の連結剤が選択されるとき、化学量論的に不十分な量が用いられる。
(HO−CH22C(CH2−S−[CH22−C8172
の構造物などの、フッ素化ジオールもまた本明細書での使用に好適である。かかるジオールの例は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ、ノースカロライナ州ハイ・ポイント(Ciba Specialty Chemicals,High Point,NC)から入手可能なロダイン(LODYNE)941である。
本発明のトリアゾール含有フッ素化ウレタンは、イソシアネート基と反応する基を含まない好適な乾燥溶媒中で製造される。有機溶媒が用いられる。ケトンが好ましい溶媒であり、メチルイソブチルケトン(MIBK)が便宜上および入手可能性のために特に好ましい。アルコールとポリイソシアネートとの反応は任意選択的に、典型的には約0.1〜1.0%の量で、ジブチルスズジラウレートまたはチタン酸テトライソブチルなどの触媒の存在下に実施される。好ましい触媒はジブチルスズジラウレートである。
生じたトリアゾール含有フッ素化ウレタンまたはウレアは次に水で希釈されるか、または基材への最終塗布のための溶媒(本明細書では以下「塗布溶媒」)として好適である単純アルコールおよびケトンを含む群から選択された溶媒にさらに分散または溶解させられる。
あるいはまた、界面活性剤で従来法によって製造される水性分散系は、蒸発による溶媒の除去と、当業者に公知の乳化または均質化手順の使用とによって調製される。かかる溶媒を含まないエマルジョンは、引火性および揮発性有機化合物(VOC)の懸念を最小限にするために好ましい場合がある。
基材への塗布のための最終製品は、トリアゾール含有フッ素化ウレタンまたはウレアの分散系(水ベースの場合)または溶液(水以外の溶媒が使用される場合)である。
本発明はさらに、本発明のトリアゾール含有フッ素化溶液または分散系を基材と接触させる工程を含む、撥水性、撥アルコール性、撥油性および防汚性を基材に提供する方法を含む。好適な基材には、下に定義されるような繊維状または硬質表面基材が含まれる。
本発明のトリアゾール含有フッ素化溶液または分散系は、任意の好適な方法によって基材に塗布される。かかる方法は当業者に周知であり、例えば、吸尽、泡、フレックス−ニップ、ニップ、パッド、キス−ロール、ベック、かせ、ウィンチ、液体注入、オーバーフロー・フラッド、ロール、ブラシ、ローラー、スプレー、ディッピング、浸漬などによる塗布を含む。それはまた、従来のベック染色手順、連続染色手順またはスレッドライン塗布を用いて塗布することもできる。
本分散系または溶液は、分散系または溶液の重量を基準とする、分散系または溶液中のパーセント全フッ素が約0.01%〜約20重量%、好ましくは約1%〜約15重量%、最も好ましくは約2.5%〜約10重量%になるまで塗布のために希釈される。
特に、カーペット基材への塗布について、「ウェット・ピックアップ」は、カーペットの乾燥重量を基準とする、あらかじめ湿らせたカーペットに塗布された本発明の分散系または溶液の量である。低いウェット・ピックアップ浴システムは、低いウェット・ピックアップ・スプレーまたは泡システムと置き換えることができ、高いウェット・ピックアップ浴システムは、他の高いウェット・ピックアップシステム、例えば、フレックス−ニップシステム、泡、パッド、またはフラッドと置き換えることができる。用いられる方法は、適切なウェット・ピックアップおよび塗布をカーペットの一面から行う(スプレーおよび泡塗布)かまたは両面から行う(フレックス−ニップおよびパッド)かを決定する。次の表1は、カーペット基材への塗布のための典型的なプロセス仕様を提供する。
Figure 2009516007
スプレー、泡、フレックス−ニップ、フラッド、およびパッド塗布のための条件の多くの変動は当業者に公知であり、前述の条件は例として提供され、排他的であるとは意図されない。本発明の分散系または溶液は典型的にはあらかじめ湿らせたカーペットに約20%〜約60%のウェット・ピックアップで塗布され、約150°F〜約180°F(66℃〜82℃)で乾燥させられ、そして好ましくは約250°F〜約300°F(121℃〜149℃)で硬化させられる。あるいはまた、被処理カーペットは風乾させることができるが、これは好ましくはない。カーペットをあらかじめ湿らせるために、カーペットは水中に浸漬され、過剰の水は吸い取られる。「ウェット・ピックアップ」は、カーペットの乾燥重量を基準とした、あらかじめ湿らせたカーペットに塗布された本発明の分散系または溶液の量である。乾燥後に、被処理カーペットは好ましくは、乾燥カーペットの重量を基準として約100ppm〜約1000ppmフッ素(約100〜約1000マイクログラム/gフッ素)を含有する。
本発明のトリアゾール含有フッ素化ウレタンまたはウレア溶液または分散系は、それ自体で、または他の仕上げ剤または表面処理剤と組み合わせて基材に塗布される。本発明の組成物は任意選択的に、追加の表面効果を達成するための処理剤もしくは仕上げ剤、またはかかる試剤もしくは仕上げ剤と共に普通に使用される添加剤などの追加成分をさらに含む。かかる追加成分は、ノーアイロン、簡単なアイロン掛け、収縮制御、皺なし、パーマネントプレス、水分制御、柔らかさ、強度、滑り防止、帯電防止、ほつれ防止、抗ピル性、防しみ性、しみ除去、防汚性、汚れ除去、撥水性、撥油性、防臭、抗菌性、日焼け防止、および類似の効果などの表面効果を提供する化合物または組成物を含む。1つまたは複数のかかる処理剤または仕上げ剤は、ブレンド組成物と組み合わせ、繊維状基材に塗布することができる。特に繊維質基材については、合成布または綿布が処理されるとき、本願特許出願人、デラウェア州ウィルミントン(Wilmington,DE)から入手可能なアルカノール(ALKANOL)6112などの、湿潤剤を使用することができる。綿布または綿混紡布が処理されるとき、オムノバ・ソリューションズ、サウスカロライナ州チェスター(Omnova Solutions,Chester,SC)から入手可能なパーマフレッシュ(PERMAFRESH)EFCなどの耐皺性樹脂を使用することができる。
界面活性剤、pH調整剤、架橋剤、湿潤剤、ワックス増量剤、および当業者により既知の他の添加剤などの、かかる処理剤または仕上げ剤と共に普通に使用される他の添加剤もまた存在してもよい。好適な界面活性剤には、陰イオン性、陽イオン性、および非イオン性が含まれる。ウィットコ・コーポレーション、コネチカット州グリニッチ(Witco Corporation,Greenwich,CT)からデュポノール・ワクェ(DUPONOL WAQE)として入手可能な、ラウリルスルホン酸ナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤が好ましい。かかる仕上げ剤または試剤の例には、加工助剤、発泡剤、滑剤、抗しみ剤などが挙げられる。本組成物は、製造設備、小売店の店舗で、または取り付けおよび使用前に、または消費者のもとで塗布される。
本発明のトリアゾール含有フッ素化溶液または分散系についての塗布率は、基材気孔率に依存して約10〜約1000g/m2の範囲にある。
任意選択的に、耐久性をさらに高めるためのブロックトイソシアネートを、本発明のフッ素化ウレタンまたはウレアに加えることができる(すなわち、ブレンドされたイソシアネートとして)。好適なブロックトイソシアネートの例は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ、ニュージャージー州ハイ・ポイント(Ciba Specialty Chemicals,High Point,NJ)から入手可能なヒドロホボール(HYDROPHOBOL)XANである。他の商業的に入手可能なブロックトイソシアネートもまた、本明細書での使用に好適である。ブロックトイソシアネートの添加の望ましさは、処理剤についての特定の用途に依存する。現在想定される用途のほとんどについては、満足できる鎖間架橋または基材への結合を達成するためにブロックトイソシアネートが存在する必要はない。ブレンドされたイソシアネートとして添加されるとき、約20重量%以下の量が加えられてもよい。
任意選択的に、非フッ素化増量剤組成物もまた、便益の幾つかの組み合わせを得るために本塗布組成物に含められてもよい。かかる任意の追加の増量剤ポリマー組成物の例は、2004年9月7日に出願された同時係属の米国特許公報(特許文献2)(CH−2996)、および2005年7月6日に出願された米国特許公報(特許文献3)(CH−3048)に開示されているものである。
本発明はまた、本発明のトリアゾール含有フッ素化物溶液または分散系で処理された基材を含む。好適な基材には、繊維状または硬質表面基材が含まれる。繊維状基材には、織繊維および不織繊維、糸、布、混紡布、紙、皮革、およびカーペットが含まれる。これらは、綿、セルロース、羊毛、絹、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、レーヨン、ナイロン、アラミド、およびアセテートをはじめとする天然または合成繊維から製造される。「混紡布」とは、2つ以上のタイプの繊維でできた布を意味する。典型的には、これらの混紡は、少なくとも1つの天然繊維と少なくとも1つの合成繊維との組み合わせであるが、2つ以上の天然繊維のもしくは2つ以上の合成繊維の混紡もまた含むことができる。硬質表面基材には、ガラス、石、メーソンリー、コンクリート、素焼きタイル、煉瓦、多孔質粘土および表面多孔性の様々な他の基材などの、多孔質および非多孔質鉱物表面物が含まれる。かかる基材の具体的な例には、無釉のコンクリート、煉瓦、タイル、石(花崗岩および石灰岩をはじめとする)、グラウト、モルタル、大理石、石灰岩、彫像、モニュメント、木材、テラゾなどの複合材料、ならびに石膏ボードで製造されたものをはじめとする壁および天井パネルが含まれる。これらは、ビルディング、道路、エプロン、ドライブウェイ、フローリング、暖炉、暖炉火床、カウンタートップの建設で、ならびに室内および屋外用途での他の装飾用途で使用される。
本発明のトリアゾール含有フッ素化ウレタンまたはウレア組成物は、優れた撥水性、撥アルコール性、撥油性および防汚性を被処理基材に提供するのに有用である。これらの優れた反発特性は、従来のパーフルオロカーボン表面処理剤と比較してより短いパーフルオロアルキル鎖長のフッ素化成分を使用して得られ、それでも被処理表面の匹敵するまたは優れた保護を提供する。本発明のトリアゾール含有フッ素化ウレタンおよびウレアは、6個以下の炭素原子を含有するより短いフルオロアルキル基の使用を可能にする。従来の商業的に入手可能なウレタンは典型的には、被処理基材で反発性を達成するためにC8以上のフルオロアルキル鎖を含有する。
(材料および試験方法)
以下の材料および試験方法を本明細書での実施例に用いた。
カーペット材料 使用したカーペット材料は、淡黄色に染色された、業務用レベルループ(LL)1245デニール、1/10ゲージ(0.1インチまたは2.5mmタフト分離)、28.5オンス/平方ヤード(0.97kg/m2)、および4%SR−500(本願特許出願人、デラウェア州ウィルミントンから入手可能)で処理された、家庭用の黄褐色染色レベルループ(LL)1245デニール、1/10ゲージ(0.1インチまたは2.5mmタフト分離)、30オンス/平方ヤード(1.02kg/m2)であり、両カーペットともインビスタ社(Invista Inc.)、デラウェア州ウィルミントンから入手可能である。カーペットサンプル、8.00×8.00インチ(20.4×20.4cm)の業務用カーペット、または8.00×8.00インチ(20.4×20.4cm)の家庭用カーペットをカットし、パイル面を上にして非吸収性表面上に置いた。パイルを真空引きによっていかなる非結合物質も取り除いた。
(試験方法1−撥水性)
被処理基材の撥水性は、AATCC標準試験方法No.193−2004ならびにテフロン(登録商標)・グローバル仕様および品質管理試験(TEFLON Global Specifications and Quality Control Tests)情報パケットに概説されているようなデュポン技術実験室方法(DuPont Technical Laboratory Method)に従って測定した。本試験は、水性液体による湿潤への被処理基材の抵抗性を測定する。様々な表面張力の水−アルコール混合物の滴を基材上に置き、表面湿潤の程度を目視により測定する。本試験は、水性しみ抵抗性の大まかな指標を提供する。撥水性格付けが高ければ高いほど、水性物質による仕上げ基材のしみ抵抗性は良好である。
撥水性試験液の組成を表2に示す。
Figure 2009516007
(試験手順)
試験液1の3滴を被処理基材上に置く。10秒後に、滴を、真空吸引を用いることによって除去する。液体浸透が全く観察されないかまたは部分的な吸収(基材上のより暗い湿斑の出現)が観察される場合には、試験を試験液2で繰り返す。液体浸透(基材上のより暗い湿斑の出現)が観察されるまで、試験を、試験液3および次第により高い試験液番号のもので繰り返す。試験結果は、基材中へ浸透しない一番大きい試験液番号のものである。より高い評点はより大きい反発性を示唆する。
(試験方法2−撥油性)
被処理サンプルを、次の通り行われるAATCC標準試験方法No.118の改良法によって撥油性について試験した。前述のようなポリマーの水性分散系で処理された基材を、23℃+20%相対湿度および65℃+10%相対湿度で最低2時間順化させる。表3に下で特定される一連の有機液体を次にサンプルに滴加する。一番小さい番号の付いた試験液(反発性格付けNo.1)から始めて、一滴(おおよそ直径5mmまたは0.05mL容量)を、少なくとも5mm離れた3つの場所のそれぞれ上に置く。滴を30秒間観察する。この期間の終わりに、3滴のうち2滴が滴の周りにウィッキングなしで依然として球形形状である場合、次のより高い番号の付いた液体の3滴を隣接サイト上に置き、同様に30秒間観察する。本手順を、試験液の1つが球形〜半球形にならない3滴のうちの2滴となるか、または湿潤もしくはウィッキングが起こるまで続ける。
撥油性格付けは、3滴のうち2滴が30秒間ウィッキングなしで、球形〜半球形に留まった一番大きい番号の付いた試験液のものである。一般に、5以上の格付けの被処理布は良好〜優秀であると考えられ、1またはそれ以上の格付けを有する布はある種の用途に使用することができる。
Figure 2009516007
(試験方法3−促進汚れドラム試験)
カーペット検体を、内面がカーペットによって完全にカバーされるまで、2面接着テープおよび/または機械的クランプのどちらかを用いて、パイルをドラムの中心に向けて金属ドラムの内側上へ取り付けた。以下の寸法を有するヘキサポッド(Hexapod)金属ドラムを、促進カーペット機械的摩耗を評価するために用いた。
Figure 2009516007
次にドラム中へある容量の「汚れたサーリン(SURLYN)アイオノマー樹脂ペレット」および250mL容量の5/16インチ(0.79cm)ボールベアリングを入れた。「汚れたサーリンアイオノマー樹脂ペレット」は、1Lサーリン8528アイオノマー樹脂ペレットを20gの合成汚れとブレンドすることによって製造する(AATCC方法123−1988)。サーリン8525アイオノマーはエチレン/メタクリル酸共重合体、部分的なナトリウムまたは亜鉛塩であり、本願特許出願人、デラウェア州ウィルミントンから入手可能である。次にドラムを閉め、ローラー型ドラムミル上で数分間転がした。次にカーペットサンプルをドラムから取り出し、キャニスター型真空掃除機できれいにした。汚れの程度は、汚れていない対照と汚れたカーペットサンプルとの暗さの差を「デルタE」として測定することによってミノルタ彩度計(Minolta Chroma Meter)CR200で測定した。「E」の値は製造業者の使用説明書に従って測定する。1の「デルタE」単位は、目視評価と比較されるときに顕著である。「デルタE」値が低ければ低いほど、汚れはより低い。
(実施例1)
丸底フラスコに、8−アジド−1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−トリデカフルオロオクタン(80.0g、0.206モル)、銅削り屑(0.5g)およびプロパルギルアルコール(11.5g、0.206モル)を加え、反応混合物を12時間激しく撹拌した。反応の完了は、液体混合物の白色固体への変化によって明らかであった。固体を100mLのメタノールに溶解させ、濾過して銅金属を除去し、引き続き溶液を、シリカゲルを通してフラッシュさせていかなる可溶性銅塩をも除去した。溶媒を蒸発させて(1−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノール(86%収率)を白色粉末としてもたらした。
本明細書ではC6−トリアゾール−OHと称される、この生成物を、トリアゾール含有フッ素化ウレタン分散系の製造に使用した。滴加漏斗、窒素入口付き冷却器、および温度プローブを備えた500mLの3つ口丸底フラスコに、30gのMIBKに溶解させた11.15gのデスモジュールN100(MIBK中63%)およびC6−トリアゾール−OH(13.38g、30.16ミリモル)を加えた。これに、0.71gのジブチルスズジラウレート溶液(0.004g/gMIBK)を滴加漏斗によってゆっくり加えた。反応物を90℃に8時間加熱し、引き続き脱イオン水(30g)を加え、65℃で2時間加熱した。35.89gの界面活性剤溶液(7.5重量%アークァード(ARQUAD)16−50および1.7重量%エトックス(ETHOX)TDA−5、両方ともアクゾ・ノーベル・ケミカルズ社、オランダ国アルンヘム(Akzo Nobel Chemicals,Inc.,Arnhem,Netherlands)から入手可能である)と30gの脱イオン水とを次に溶融材料に加えた。懸濁液を、デジタル超音波処理機を用いて5分間均質化し、安定な分散系をもたらした。MIBKを真空蒸留によって取り除いて12.8%固形分および4.24%フッ素である分散系をもたらした。
(実施例2)
アジ化ナトリウム(312.0g、4.81モル)および臭化テトラブチルアンモニウム(29.6g、0.032モル)を500mLの水に溶解させ、3000mL反応器に移した。これに1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロ−6−ヨードヘキサン(1500g)を加え、反応混合物を、反応がGCによって完了と測定されるまで、95±5℃で激しく撹拌した。1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロ−6−ヨードヘキサンがすべて消費された後、反応マスを冷却し、濾過し、溶質を100mL部分の脱イオン水で5回洗浄して残りのアジ化ナトリウムを除去した。溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空下に蒸留して6−アジド−1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロヘキサンを無色透明の液体として52%収率および99%の純度でもたらした。
丸底フラスコに、実施例7の6−アジド−1,1,1,2,2,3,3,4,4−ノナフルオロヘキサン(50.0g、0.17モル)、プロパルギルアルコール(9.5g、0.17モル)および0.5gの銅削り屑を加え、12時間激しく撹拌した。反応の完了は、液体反応混合物の白色固体への変化によって確認した。粗生成物をメタノール(50mL)に溶解させ、メタノールを溶出液として使用して、シリカゲルを通してフラッシュさせた。メタノールを真空により除去して(1−(3,3,4,4,5,5,6,6,−ノナフルオロヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノールを白色粉末として90%収率でおよび高純度(98%)でもたらした。
本明細書ではC4−トリアゾール−OHと称される、この生成物を、トリアゾール含有フッ素化ウレタン分散系の製造に使用した。滴加漏斗、窒素入口付き冷却器、および温度プローブを備えた500mLの3つ口丸底フラスコに、30gのMIBKに溶解させた11.4gのデスモジュールN100(MIBK中63%)およびC4−トリアゾール−OH(10.35g、30ミリモル)を加えた。これに、0.71gのジブチルスズジラウレート溶液(0.004g/gMIBK)を滴加漏斗によってゆっくり加えた。反応物を90℃に4時間加熱し、引き続き13gのMIBK中の0.45g脱イオン水を加え、90℃で1時間加熱した。懸濁液を、61.3gのウィットコ(WITCO)−C−6094(ウィットコ・コーポレーション、コネチカット州グリニッチから入手可能)の7.9%溶液と混合し、上記手順を用いて分散させて30.3%固形分および9.2%フッ素の生成物を得た。
(実施例3)
撥水性、撥油性および汚れレジスト性能試験を、pH6〜8での実施例1のC6トリアゾール含有フッ素化ウレタン分散系の、淡黄色に染色された1245LL業務用カーペット、28.5オンス/平方ヤード(0.97kg/m2)へのスプレー塗布を用いて行った。乾燥カーペット(パイル)重量を基準として、600ppm(600mg/kg)フッ素の濃度を、汚れレジスト試験のためにカーペットに塗布した。8インチ×8インチ(20.4×20.4cm)カーペットサンプルを3gの水であらかじめ湿らせ、9.82gの溶液を吹き付けた(25%ウェット・ピックアップ)。溶液をローラーでしみ込ませ、約170°F(76.7℃)でオーブン乾燥させ、次に250°F(124℃)で硬化させた。被処理業務用カーペットサンプルを、試験方法1および2を用いて撥水性および撥油性について試験した。カーペットサンプルをまた、試験方法3を用いて汚れレジスト性能についても試験した。結果は、C6−トリアゾール−ウレタン処理サンプルと表示されて、表4にある。
上と同じ手順を、4%SR−500で処理された家庭用の黄褐色染色カーペット、レベルループ(LL)1245デニール、1/10ゲージ(0.1インチまたは2.5mmタフト分離)、30オンス/平方ヤード(1.02kg/m2)に関して繰り返した。乾燥カーペット(パイル)重量を基準として400ppm(400mg/kg)フッ素の濃度を、防れレジスト試験のためにカーペットに塗布した。8インチ×8インチ(20.4×20.4cm)カーペットサンプルを3gの水であらかじめ湿らせ、10.50gの溶液を吹き付けた(25%ウェット・ピックアップ)。被処理家庭用カーペットサンプルを、試験方法1および2を用いて撥水性および撥油性について試験した。家庭用カーペットサンプルをまた、試験方法3を用いて汚れレジスト性能についても試験した。結果は、C6−トリアゾール−ウレタン処理サンプルと表示されて、表5にある。
(実施例4)
実施例3の手順を繰り返した。実施例3と同じカーペットサンプルを、実施例2のC4トリアゾール含有フッ素化ウレタン分散系のスプレー塗布による撥水性、撥油性、汚れレジスト性能試験のために使用した。結果は、C4−トリアゾール−ウレタン処理サンプルと表示されて、業務用カーペットについては表4に、そして家庭用カーペットについては表5にある。
(比較例A1/A2)
比較例A1では、実施例3の手順を、実施例3の未処理業務用カーペットサンプルを使用して繰り返した。結果は、未処理サンプルと表示されて、表4にある。
比較例A2では、実施例3の手順を、実施例3の未処理家庭用カーペットサンプルを使用して繰り返した。結果は、未処理サンプルと表示されて、表5にある。
(比較例B1/B2)
比較例B1では、実施例3の手順を、N130(本願特許出願人、デラウェア州ウィルミントンから商業的に入手可能である、フッ素化ウレタン−ベースの表面処理剤)で処理された業務用カーペットサンプルを使用して繰り返した。結果は表4にある。
比較例B2では、実施例3の手順を、N130(本願特許出願人、デラウェア州ウィルミントンから商業的に入手可能である、フッ素化ウレタン−ベースの表面処理剤)で処理された家庭用カーペットサンプルを使用して繰り返した。結果は表5にある。
Figure 2009516007
表4は、比較例A1(未処理業務用カーペット)が撥油性または撥水性を全く提供しなかったが、実施例3および4の組成物の塗布でカーペットの表面特性の著しい改善が観察されたことを示す。撥水性値は、実施例3および4についてそれぞれ0(比較例A1)から5および4に高められた。同様に、撥油性は、0(未処理比較例A1)から実施例3および4の両方について3の値に改善された。実施例3および4で処理されたカーペットについての防汚性もまた比較例A1よりも優れていることが分かった。実施例3および4の全体的な反発性能は市販製品N130に匹敵した。
Figure 2009516007
表5は、未処理家庭用カーペットが撥油性または撥水性を全く提供しないが、実施例4または実施例3の塗布後に、カーペットの表面特性に関して著しい改善が観察されたことを示す。撥水性値は0(未処理カーペット)から実施例3および実施例4でそれぞれ処理されたカーペットについて6および5に高められた。同様に、撥油性は0(未処理カーペット)から実施例3で処理されたカーペットについて5の値に改善された。しかしながら、撥油性は実施例4で処理されたカーペットについては全く観察されなかった。この結果は、家庭用カーペットの構成が有効な撥油性を達成することをより困難にすることを示唆した。実施例3および4で処理されたカーペットについての防汚性もまた未処理カーペットより優れていることが分かった。実施例2の全体的な反発性能は市販製品N130に匹敵した。実施例4で処理されたカーペットは不十分な撥油性を実証したが、撥水性および防汚性はN130のそれと類似していた。

Claims (11)

  1. (1)少なくとも1つのジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物、および
    (2)少なくとも1つのトリアゾール含有フッ素化アルコールまたはトリアゾール含有フッ素化アミンを接触させ、次いで、
    (3)すべての残存イソシアネート基と反応させるための水または連結剤と接触させることによって製造された少なくとも1つのウレタン結合またはウレア結合を有することを特徴とするポリマー。
  2. 前記ジイソシアネートがヘキサメチレンジイソシアネートであり、そして前記連結剤がグリコールであることを特徴とする請求項1に記載のポリマー。
  3. 前記アルコールまたはアミンが式1
    f−X1−A−X1−Y−Z 式1
    (式中、
    fは、任意選択的に少なくとも1個の酸素原子によって中断されている、約2〜約20個の炭素原子を有する直鎖もしくは分岐のパーフルオロアルキル基、またはそれらの混合物であり、
    各X1は独立して、約1〜約20個の炭素原子を有する、任意選択的にトリアゾール、酸素、窒素、もしくは硫黄、またはそれらの組み合わせを含有する有機二価連結基であり、
    Aはトリアゾールであり、
    Yは、O、S、またはN(R2)(ここで、R2はHもしくはR1であり、そしてR1は1〜約4個の炭素原子のアルキルである)であり、
    Zは、H、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属である)
    のものであることを特徴とする請求項1に記載のポリマー。
  4. fが、式F(CF2CF2n(式中nが1〜約10である)を有するパーフルオロアルキル基、またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項3に記載のポリマー。
  5. 1が直鎖、分岐鎖または環式アルキレン、フェニル、アリーレン、アラルキレン、スルホニル、スルホキシ、スルホンアミド、カルボンアミド、カルボニルオキシ、ウレタニレン、ウレイレン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択され、そしてYがN、OまたはNHであることを特徴とする請求項3に記載のポリマー。
  6. ノーアイロン、簡単なアイロン掛け、収縮制御、皺なし、パーマネントプレス、水分制御、柔らかさ、強度、滑り防止、帯電防止、ほつれ防止、抗ピル性、防しみ性、しみ除去、防汚性、汚れ除去、撥水性、撥油性、防臭、抗菌性、および日焼け防止からなる群から選択された少なくとも1つの表面効果を提供する試剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のポリマー。
  7. 界面活性剤、pH調整剤、架橋剤、湿潤剤、ブロックトイソシアネート、ワックス増量剤、または炭化水素増量剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のポリマー。
  8. 撥水性、撥アルコール性、撥油性、および防汚性を基材に提供する方法であって、前記基材を
    (1)少なくとも1つのジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物、および
    (2)少なくとも1つのトリアゾール含有フッ素化アルコールまたはトリアゾール含有フッ素化アミンを接触させ、次いで、
    (3)すべての残存イソシアネート基と反応するための水または連結剤と接触させることによって製造された少なくとも1つのウレタン結合またはウレア結合を有するポリマーと接触させる工程を含むことを特徴とする方法。
  9. 前記ポリマーが吸尽、泡、フレックス−ニップ、ニップ、パッド、キス−ロール、ベック、かせ、ウィンチ、液体注入、オーバーフロー・フラッド、ブラシ、ロール、スプレーまたは浸漬を用いて水性分散系または溶液として塗布されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記ポリマーが、ノーアイロン、簡単なアイロン掛け、収縮制御、皺なし、パーマネントプレス、水分制御、柔らかさ、強度、滑り防止、帯電防止、ほつれ防止、抗ピル性、防しみ性、しみ除去、防汚性、汚れ除去、撥水性、撥油性、防臭、抗菌性、および日焼け防止からなる群から選択された少なくとも1つの表面効果を提供する試剤の存在下に塗布されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. (1)少なくとも1つのジイソシアネート、ポリイソシアネート、またはそれらの混合物、および
    (2)少なくとも1つのトリアゾール含有フッ素化アルコールまたはトリアゾール含有フッ素化アミンを接触させ、次いで、
    (3)すべての残存イソシアネート基と反応するための水または連結剤と接触させることによって製造された少なくとも1つのウレタン結合またはウレア結合を有するポリマーが塗布されていることを特徴とする基材。
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