JP2009515502A - コンプライアンス・システムの制御方法および制御システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、アクチュエータと、コンプライアンス要素を含む駆動チェーンによってアクチュエータに連結されている荷重とを備えるアクチュエータシステムの制御に係る。荷重はアクチュエータの制御により位置決めされるが、アクチュエータの制御はアクチュエータに1つ以上の基準信号を送ることを少なくとも含む。駆動チェーンのコンプライアンスを補償するために、本発明ではシステムの性能仕様に基づく主基準信号成分を生成するとともに付加基準信号成分を生成し、これを主基準信号成分によりアクチュエータシステムにおいて生じる所定のジャークを補償するように適合することを提案する。主基準信号と付加基準信号は重畳されてアクチュエータに送られる。

Description

本発明は、サーボモータやステッピングモータ等のアクチュエータと、荷重とも称され、アクチュエータの制御により位置決めされる可動端とを備えるアクチュエータ機構用の制御方法に係る。
多くの構造において、モータと荷重との間の駆動チェーンはコンプライアンス要素を介して接続される2つ以上の慣性系を含んでいる。コンプライアンス要素とは、バネ・ダンパ要素として定義されるものである。コンプライアンスは駆動チェーン内のギヤなどの非剛性連結要素の結果として得られる場合がある。
多くの用途において可動端を正確に位置決めすることが望ましい。
荷重の精密な位置決めを達成するために、フィードバック制御ループを使用することが知られている。しかしながら、ピックアンドプレースロボットなど多くの用途において、使用中に端点の位置を直接測ることは不可能であり、そのため荷重位置に基づくフィードバック制御は不可能となっている。また、その他の用途においても、理論上は荷重位置を測定することが可能であるものの、アクチュエータ機構の堅牢な機能性を保証するためには高品質の、従って高価な測定手段が必要となる場合が多く、全体として高価についてしまう。さらに、位相シフト効果により荷重位置に基づく荷重位置の制御性が低減する。
一般に、モータの位置は測定その他の方法により正確に求めることができる。そのため、測定したモータ位置に基づいてのフィードバック制御は可能である。しかしながら、このような方法では、アクチュエータ機構のモータと荷重との間のコンプライアンスが追従誤差および振動を生じて整定時間が長くなるため、一般的にシステム性能として望ましい結果が得られない。
特許文献1により、バネ要素を介して連結された2つ以上の慣性系を有する柔軟性のある構造のためのサーボ制御方法が知られている。この制御方法では、フィードフォワード制御を備えた基準信号生成器を用いることにより、基準追跡能力を向上させている。
欧州特許第1,338,937号明細書
本発明の目的は、アクチュエータ機構用の制御方法の改良を提供することにある。
この目的は請求項1の前文に記載の方法であって、主基準信号成分がシステムの性能仕様に基づいて生成されるのと共に、主基準信号成分によりアクチュエータシステムに発生する所定のジャークを補償するように適合された付加基準信号成分も生成され、前記主基準信号と付加基準信号とが重畳されてアクチュエータに送られる方法によって達成される。
アクチュエータシステムの機械的挙動に関する演繹的知識により、適正な付加基準信号成分を決定することができるが、これをアクチュエータの入力として使用するとアクチュエータシステムのコンプライアンスを補償することができる。特に、荷重を一定位置に移動する際にアクチュエータの力またはトルクを増加または減少させる結果として生じるジャークは、主基準加速度信号成分が一般に演繹的に既知であるため、予測可能である。ジャークとアクチュエータシステムのコンプライアンスが合わさると、荷重の振動および追従誤差の主な原因となる。この影響は、それらを補償するべく成形された付加基準信号を主基準信号成分に重畳することによって補償することができる。
好ましくは、主基準信号として、主基準加速度信号成分がシステムの性能仕様に基づいて生成され、付加基準信号としては付加基準加速度信号成分が生成されて加速度が上昇または低下する主基準加速度信号成分の期間に生じる所定のジャークを補償するように適合される。
本発明の具体的形態の一例によると、主基準加速度信号成分と付加基準加速度信号成分とがアクチュエータのフィードフォワード入力信号として使用される。この形態は特に、サーボシステムのアクチュエータに適用した場合に有利である。必要に応じて、基準加速度信号を質量を表す適当な静的利得により加重して、加速度信号を力信号に変換して後、アクチュエータに送るようにすることもできる。本発明の制御方法を使用することで、従来に比べて広い帯域幅のサーボアクチュエータシステムを動作させることが可能となるため、外乱除去が向上する。
本発明の別の具体的形態によると、位置基準信号が生成されてアクチュエータの入力として使用される。この位置基準信号は、主基準加速度信号成分と付加基準加速度信号成分とを重畳し2度積分することによって生成される。本形態は、ステッピングモータシステムの制御に特に有利であり、この場合、前記基準加速度信号を2度積分し重畳した結果を唯一の基準信号としてステッピングモータに送るのが好ましい。本発明による駆動チェーンのコンプライアンス補償方法は、ステッピングモータを有するシステムに特に有利である。これは、荷重の振動が激しいとモータに多くの電磁的剛性が必要になるが、このような振動が無くなるためである。これによって既存の比較的安価なハードウェアを駆動チェーンに使用しながら、正確な動作制御を実現することが可能となる。
好ましくは、主基準加速度信号成分は加速度が直線的に上昇する期間である右上がりの傾斜、および/または加速度が低下する期間である右下がりの傾斜を有するように生成され、付加基準加速度信号成分は主基準加速度信号成分の右上がりの傾斜において正の加速度パルスとそれに続く負の加速度パルスとから成るパルスタンデムと、主基準加速度信号成分の右下がりの傾斜において負の加速度パルスとそれに続く正の加速度パルスとから成るパルスタンデムとを備える。
加速度パルスタンデムの正のパルスおよび負のパルスはそれぞれ傾斜期間の半分を占めるのが好ましい。
本発明はさらに請求項13に記載の制御システムにも係る。
本発明はまた、請求項16に記載の制御システムにも係る。
本発明による制御システムは、コンプライアンスを補償するべく構成され、高価な構成要素を使用することなく高い性能を実現することができる。
次に、添付図面を参照しながら本発明についてより詳細に説明する。
アクチュエータ機構は一般に、所謂集中質量要素の観点から構成することができる。図1に示したのはこのようなアクチュエータシステム1であり、力アクチュエータ10と、参照符号11で示され、力アクチュエータ10と堅固に結合されている第1の質量mと、参照符号12で示され、バネ・ダンパの組み合わせから成るコンプライアンス要素13によって第1の質量11と結合されている第2の質量mとを備える。力アクチュエータ10と第2の質量12の端点との間にある一連の構成要素がアクチュエータシステム1の駆動チェーンと呼ばれるものである。
この例における力アクチュエータ10はサーボモータである。サーボモータの位置は、出力としてアクチュエータ10の実位置を表す信号Pactを有する位置センサ14により測定することができる。
図2は、図1に示したサーボアクチュエータシステム1を制御するための制御システムを示している。図2ではアクチュエータシステム1はブロックにより示されている。また、制御システムはコントローラ2と、基準信号生成装置3と、フィードフォワード利得4,4´を含む。
コントローラ2とアクチュエータシステム1はフィードバックループの中に構成されており、このフィードバックループにおいて負のフィードバック経路による測定出力信号Pactが、基準信号生成装置3の生成した位置基準信号Prefと比較される。これは、測定アクチュエータ位置Pactと位置基準信号Prefとを差検出器5に送り、差検出器5においてコントローラ2への入力となる位置誤差信号Pを生成することによって行われる。誤差信号Pに応じて、コントローラ2はアクチュエータシステム1への入力となる力を表す制御信号Fを生成する。
コントローラ2は一般に使用されるPID(比例積分微分)コントローラとするのが好ましい。
基準信号生成装置3が基準加速度信号aおよびaを生成し、これらの信号がフィードフォワード経路6,6´によりアクチュエータシステム1に送られる。モータの入力は力を表す信号であるため、加速度信号aおよびaはフィードフォワード経路6,6´において静的利得要素4,4´により力を表す信号FおよびFへとそれぞれ変換される。静的利得4はシステム1の総質量(つまりmとm)に基づくものである。静的利得4´は第1の質量11のみに基づくものである。力信号FおよびFは加算点8において重畳され、結果的に力信号Fとなる。
図示の実施形態において、フィードフォワード信号Fと制御信号Fは、アクチュエータシステム1に直接送られるのではなく、加算点7の入力として用いられる。加算点7の出力は、アクチュエータシステム1の入力に接続されており、フィードフォワード信号Fと制御信号Fとの合計がアクチュエータシステム1の入力信号Fとなる。
アクチュエータシステム1の荷重位置とも呼ばれる端点の位置は、図1および図2ではPloadによって示されている。この荷重位置Ploadはシステム1の出力であるが、一般に動作中に測定されることはない。
図3には基準信号生成装置3の一例が概略的に示されている。基準信号生成装置3は第1の基準信号生成器31と第2の基準信号生成器32を備える。
第1の基準信号生成器31は、好ましくは主基準加速度信号成分aを生成する三次基準信号生成器とする。主基準加速度信号成分aは図4aに示すように、時間tに対してプロットしたときに台形形状を呈する。主基準加速度信号成分aの形状と数値は、システムの性能仕様に基づいて決まる。図4aに明確に示されるように、第1の期間t〜tにおいて主加速度aは直線的に増加するため、この期間のプロファイルは右上がりの傾斜41となる。第2の期間t〜tにおいて、主基準加速度信号成分aは一定のままである。第3の期間t〜tにおいて、基準加速度信号成分aは直線的に低下するため、その期間のプロファイルは右下がりの傾斜43となる。
第2の基準信号生成器32は付加基準加速度信号成分aを生成する。第2の基準信号生成器32は第1の基準信号生成器31と同期する。付加基準加速度信号成分aは、第1の期間t〜tに発生する正の加速度パルス45とそれに続く負の加速度パルス46とから成る第1のパルスタンデム44を含む。また、付加基準加速度信号成分aは、第3の期間t〜tに発生する負の加速度パルス48とそれに続く正の加速度パルス49とから成るパルスタンデム47を含む。正の加速度パルス45,49と、対応する負の加速度パルス46,48とは、それぞれ該当する期間の半分を占める。
基準加速度信号成分aおよびaは、上述のようにフィードフォワード経路6,6´のフィードフォワード信号となる。さらに、基準加速度信号成分aおよびaは加算点33の入力信号となって、加算点33において重畳される。同期信号a,aを重畳する結果、図4cに示すような基準加速度信号aが得られる。図4cに明確に示されるように、付加基準加速度信号成分aのパルスタンデム44および47は、主基準加速度信号成分aの右上がりの傾斜41と右下がりの傾斜43上においてそれぞれ重畳される。
基準信号生成装置3は、直列の2つの積分器34,35を備える。積分器34,35により基準加速度信号aを2度積分することにより、位置基準信号Prefが得られ、この位置基準信号Prefが差検出素子5においてフィードバックループに送られる(図1参照)。
主基準加速度信号成分aは、サーボモータのようなアクチュエータ用の基準フィードフォワードとして従来使用されているプロファイルを有する。主基準加速度信号成分aの傾斜41および43は、フィードフォワード経路6によってアクチュエータシステム1に送られるジャークを表すものである。図5aには比較のため、図4aに示す信号aのみを含む基準加速度信号のフィードフォワードaに対するアクチュエータシステム1の応答がどのようなものになるかを示している。アクチュエータシステム1のコンプライアンス要素13は、第2の質量12が基準信号および基準信号のフィードフォワードに反応し始める前にプレテンショニングしておく必要があるため、追従誤差は大きくなる。
図5bは、主基準加速度信号成分Fに付加基準加速度信号成分Fが付加された力フィードフォワード信号Fに対するアクチュエータシステム1の応答を示したものである。図5aと図5bの応答を比較すると明らかなように、付加フィードフォワード成分aは従来のフィードフォワードに比べて整定時間および追従誤差の低減に対して好ましい効果を有する。
制御システム用の付加基準加速度信号成分aに関する適正な値は、試行錯誤の中でリアルタイムに決定される。パルス高さを設定して、基準信号(pref,a)に対するシステムの応答を観察する。システムの応答がシステムの優れた性能が発揮されることを示すようになるまで、これを繰り返す。
別の方法では、既知のシステムパラメータと主基準加速度信号成分とを用いてパルス高さを計算することにより、適当なパルス高さを決定する。
ほとんどのコンプライアンス要素のプレテンショニングは、次のようにパラメータ化することができる。
Figure 2009515502
数式1において、Cはシステムの中で最もコンプライアンスの高い要素の剛性を単位N/mで表わしたもの、aは主加速度成分を単位m/sで表わしたもの、mは第2の質量の質量を単位kgで表わしたもの(図1参照)である。ジャークの間、プレテンショニングは付加加速度成分aによって補償することができる。
Figure 2009515502
数式2において、jをジャーク(単位m/s)とすると、t=1/2・a/jである。
数式1と数式2を解くと、下記の結果となる。
Figure 2009515502
数式3を用いて図4bに示すパルスの高さを、システムのパラメータであるmおよびCと信号のパラメータであるjおよびaに基づいて計算する。
図6の標準略図にステッピングモータ101を示す。ステッピングモータ101は位置アクチュエータ110を備えるが、ステッピングモータの場合、この位置アクチュエータ110は回転電磁界を含む。ステッピングモータ101はさらに、ここではコンプライアンス要素113によって示される電磁モータ剛性kを有する。また、ステッピングモータ101は図示のステッパーシステム101の荷重となる慣性111も有する。
図7はステッピングモータ101が開ループ制御方法により制御されることを示している。制御システムはステッピングモータ101と基準信号生成装置103とを備える。基準信号生成装置103は、ステッピングモータ101の位置アクチュエータ110への入力となる位置基準信号Prefを生成する。先に述べたサーボシステムと異なり、図7の制御ステッパーシステムはフィードバックループおよび加速フィードフォワードを持たない。
図8は基準信号生成装置103の一例を概略的に示したものである。基準信号生成装置103は第1の基準信号生成器131と第2の基準信号生成器132とを備える。
第1の基準信号生成器131は、好ましくは主基準加速度信号成分aを生成する三次基準信号生成器とする。主基準加速度信号成分aは時間tに対してプロットしたときに図4aに示すような台形形状を呈する。主基準加速度信号成分aの形状および値はシステムの性能仕様に基づいて決まるものである。図4aから明らかなように、第1の期間t〜tにおいて主加速度aは直線的に上昇するため、結果的にその期間のプロファイルは右上がりの傾斜41となる。第2の期間t〜tにおいて主基準加速度信号成分aは一定のままである。第3の期間t〜tにおいては、基準加速度信号成分aは直線的に低下するため、結果としてその期間のプロファイルは右下がりの傾斜43となる。
第2の基準信号生成器132は付加基準加速度信号成分aを生成する。第2の基準信号生成器132は第1の基準信号生成器131と同期する。付加基準加速度信号成分aは、第1の期間t〜tに発生する正の加速度パルス45とそれに続く負の加速度パルス46とから成る第1のパルスタンデム44を含む。また、付加基準加速度信号成分aは、第3の期間t〜tに発生する負の加速度パルス48とそれに続く正の加速度パルス49とから成るパルスタンデム47を含む。正の加速度パルス45,49と、対応する負の加速度パルス46,48とは、それぞれ該当期間の半分を占める。
基準加速度信号成分a,aは加算点133の入力信号となり、ここで重畳される。同期信号a,aを重畳する結果、図4cに示すような基準加速度信号aが得られる。図4cから明らかなように、付加基準加速度信号成分aのパルスタンデム44とパルスタンデム47とは、主基準加速度信号成分aの右上がりの傾斜41と右下がりの傾斜43上でそれぞれ重畳される。
基準信号生成装置103は2つの積分器134,135を直列に備える。積分器134,135により基準加速度信号aを2度積分することにより、位置基準信号Prefが獲得され、この位置基準信号Prefがアクチュエータシステム101に送られる(図7参照)。なお、ここでの積分器は物理的構成要素に相当する機能部品として概略的に示されているが、マイクロコンピュータ等の適宜の装置で実行されるアプリケーション・ソフトウェアに組み込んでも良い。
図9は、付加基準加速度信号成分aを使用した場合と使用しない場合についてそれぞれの慣性111の荷重位置誤差EおよびEを時間に対してプロットした図である。結合加速度信号aを2度積分した場合であっても、付加成分aの使用で図7の開ループ制御ステッパーシステムの性能が向上することは明白である。
ステッパーシステムの制御システム用としての付加基準加速度信号成分aについて適正な値は、上述のような試行錯誤の中からリアルタイムに決定される。ただし、数式1〜数式3を用いて適正値を決定することもできる。これらの数式において、mの値を慣性Jに置換し、Cの値は剛性kと置換する必要がある。
基準信号の生成は、サーボシステム1およびステッパーシステム101の何れに関しても、駆動チェーンのコンプライアンス補償という共通の概念に基づいて行われる。よってステッパーシステム101用の基準信号生成装置103は、サーボシステム1用の基準信号生成装置3とほぼ同様に動作する。
以上の説明で、「力」、「加速度」、「位置」という用語を用いたが、これらの用語は並進運動のみに限らず、例えば回転運動などにおける相当語句、すなわち「トルク」、「角加速度」、「角変位」も意味するものである。
また、制御システムおよびその各部は、1台以上のマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ等の電子的にプログラム可能な構成要素において実施されるソフトウェア命令を備えることもできる。さらに、制御システムの1つ以上の部分を電子回路等のハードウェアにおいて実施するように構成することもできる。
コンプライアンス要素を備えた力アクチュエータを示す概略図である。 本発明の一態様による、特にサーボシステム用の制御システムを示すブロック図である。 図2の制御システム用の基準信号生成装置の好適実施形態を示すブロック図である。 本発明により生成される基準加速度信号の主加速度成分を示すプロファイル図である。 本発明により生成される基準加速度信号の付加加速度成分を示すプロファイル図である。 図4aと図4bの各成分を重畳して本発明により生成される基準加速度信号を示すプロファイル図である。 付加基準加速度信号成分のない制御システムの応答を示す図である。 本発明による付加基準加速度信号成分を有する制御システムの応答を示す図である。 コンプライアンス要素を備えたステッピングモータを示す標準略図である。 本発明による、図6のステッピングモータ用制御システムを示すブロック図である。 図7の制御システム用基準信号生成装置の好適実施形態を示すブロック図である。 本発明による付加基準加速度信号成分を有する制御システム、および付加基準加速度信号成分の無い制御システムの応答の誤差を示す図である。
符号の説明
1 アクチュエータシステム
2 コントローラ
3 基準信号生成装置
4、4´ フィードフォワード利得
5 差検出器
6、6´ フィードフォワード経路
7、8、33、133 加算点
10 力アクチュエータ
11 第1の質量
12 第2の質量
13、113 コンプライアンス要素
14 位置センサ
31、131 第1の基準信号生成器
32、132 第2の基準信号生成器
34、35、134、135 積分器
41、43傾斜
45、46、48、49 加速度パルス
44、47 パルスタンデム
101 ステッピングモータ
103 基準信号生成装置
110 位置アクチュエータ
111 慣性

Claims (21)

  1. アクチュエータ(10;110)と、コンプライアンス要素(13;113)を含む駆動チェーンによって前記アクチュエータ(10;110)に連結されている荷重(12;111)とを備えるアクチュエータシステム(1;101)の制御方法であって、前記荷重(12;111)はアクチュエータ(10;110)の制御により位置決めされ、前記アクチュエータ(10;110)の制御が該アクチュエータ(10;110)に少なくとも1つの基準信号を送ることを含む制御方法において、
    主基準信号成分がシステムの性能仕様に基づいて生成されるのと共に、付加基準信号成分も生成され、該付加基準信号成分は、主基準信号成分によりアクチュエータシステムに発生する所定のジャークを補償するように適合されており、前記主基準信号と付加基準信号とが重畳されてアクチュエータ(10;110)に送られることを特徴とする制御方法。
  2. 主基準加速度信号成分(a)がシステムの性能仕様に基づいて生成されるのと共に、付加基準加速度信号成分(a)は、加速度が上昇また低下する主基準加速度信号成分(a)の期間において発生する所定のジャークを補償するように生成適合される、請求項1記載の方法。
  3. 前記主基準加速度信号成分(a)と前記付加基準加速度信号成分(a)とがアクチュエータ(10)のフィードフォワード入力信号として使用される、請求項2記載の方法。
  4. さらに位置基準信号(pref)が生成され、アクチュエータ位置の位置制御フィードバックループに送られる、請求項3記載の方法。
  5. 前記位置基準信号(Pref)が前記主基準加速度信号成分(a)と前記付加基準加速度信号成分(a)との間の重畳および2度の積分によって生成される、請求項4記載の方法。
  6. アクチュエータ(110)の入力として使用される位置基準信号(Pref)が生成され、
    該位置基準信号(pref)は前記主基準加速度信号成分(a)と前記付加基準加速度信号成分(a)との間の重畳および2度の積分によって生成される、請求項2記載の方法。
  7. 加速度が直線的に上昇する期間にあたる右上がりの傾斜(41)および/または加速度が低下する期間にあたる右下がりの傾斜(43)を有する主基準加速度信号成分(a)が生成され、前記付加基準加速度信号成分(a)が主基準加速度信号成分(a)の右上がりの傾斜(41)における正の加速度パルス(45)とそれに続く負の加速度パルス(46)とから成るパルスタンデム(44)と、主基準加速度信号成分(a)の右下がりの傾斜(43)における負の加速度パルス(48)とそれに続く正の加速度パルス(49)とから成るパルスタンデム(43)とを含む、請求項1〜6の何れかに記載の方法。
  8. 各加速度パルスタンデム(44,47)の正のパルス(45,49)と負のパルス(46,48)が、それぞれ傾斜期間(t−tl,−t)の半分を占めている、請求項7記載の方法。
  9. 通常の使用の前に、加速度パルス(45,46,47,48)の最適な高さを試行錯誤により決定する、請求項7または8記載の方法。
  10. 通常の使用の前に、加速度パルスの最適な高さを既知のシステムおよび信号のパラメータに基づく計算によって決定する、請求項7または8記載の方法。
  11. 前記主基準加速度信号(a)が、加速度が直線的に上昇する第1の期間(t〜t1)と、加速度が一定に保たれる第2の期間(t〜t)と、加速度が直線的に低下する第3の期間(t〜t)から成る台形形状を有する、請求項7〜10の何れかに記載の方法。
  12. 前記位置フィードバックループをPIDコントローラとして使用する、請求項4記載の方法。
  13. アクチュエータシステム(1)とコントローラ(2)とを備えるフィードバックループであって、前記アクチュエータシステム(1)がアクチュエータ(10)と、コンプライアンス要素(13)を含む駆動チェーンによって前記アクチュエータに連結されている荷重(12)とを備え、位置基準信号(Pref)に応じてアクチュエータ位置を制御するように構成されているフィードバックループと、
    フィードフォワード信号(F)を表す力を1つまたはそれ以上の基準加速度信号(a,a)に応じてアクチュエータの入力に供給する1つまたはそれ以上のフィードフォワード経路(6,6´)と、
    前記位置基準信号(Pref)および前記1つまたはそれ以上の基準加速度信号(a,a)を生成する少なくとも1つの基準信号生成装置(3)と、を含んでなる制御システムにおいて、
    前記基準信号生成装置(3)が、
    主基準加速度信号成分(a)を生成する第1の基準信号生成器(31)と、
    加速度が上昇または低下する主基準加速度信号成分(a)の期間に生じる所定のジャークを補償するべく適合された付加基準加速度信号成分(a)を生成する第2の基準信号生成器(32)と、を備えることを特徴とする制御システム。
  14. 前記1つまたはそれ以上のフィードフォワード経路(6,6´)が、前記1つまたはそれ以上の基準加速度信号(a,a)の各々を力を表す1つまたはそれ以上の信号(F,F)に変換する静的利得要素(4,4´)を備える請求項13記載の制御システム。
  15. 前記制御システムが、前記静的利得要素(4,4´)の出力信号を重畳することによりフィードフォワード信号(F)を生成する加算点(8)を備える、請求項13または14記載の制御システム。
  16. アクチュエータ(110)と、コンプライアンス要素(113)を含む駆動チェーンによって前記アクチュエータ(110)に連結されている荷重(111)とを備えるアクチュエータシステム(101)と、
    位置基準信号(Pref)を生成する少なくとも1つの基準信号生成装置(3)と、を含んでなる制御システムにおいて、
    前記制御システムが位置基準信号(Pref)に応じてアクチュエータ位置を制御するように構成されており、
    前記基準信号生成装置(3)が、
    主基準加速度信号成分(a)を生成する第1の基準信号生成器(31)と、
    加速度が上昇または低下する主基準加速度信号成分(a)の期間に生じる所定のジャークを補償するべく適合された付加基準加速度信号成分(a)を生成する第2の基準信号生成器(32)と、
    直列に接続され、前記主基準加速度信号(a)および付加基準加速度信号(a)に応じて前記位置基準信号(Pref)を生成する加算点(33)ならびに2つの積分器(34,35)とを備える制御システム。
  17. 前記基準信号生成装置(3;103)が、直列に接続されて、前記主基準加速度信号(a)および付加基準加速度信号(a)に応じて前記位置基準信号(Pref)を生成する加算点(33;133)ならびに2つの積分器(34,35;134,135)とを備える、請求項13〜16の何れかに記載の制御システム。
  18. 前記第1の基準信号生成器(31;131)が台形形状の主基準加速度信号(a)を生成する三次基準信号生成器である、請求項13〜17の何れかに記載の制御システム。
  19. 前記第1の基準信号生成器(31;131)と前記第2の基準信号生成器(32;132)とが同期されており、前記第2の基準信号生成器(32;132)は前記主基準加速度信号成分(a)の右上がりの傾斜(41)において正の加速度パルス(45)とそれに続く負の加速度パルス(46)とを含む加速度パルスタンデム(44)を生成し、前記主基準加速度信号成分(a)の右下がりの傾斜(43)において負の加速度パルス(48)とそれに続く正の加速度パルス(49)とを含むパルスタンデム(47)を生成するように構成されている、請求項13〜18の何れかに記載の制御システム。
  20. 請求項13〜21の何れかに記載の制御システムにおいて付加基準加速度信号成分(a)の適正な値を決定する方法であって、パルス高さを試行錯誤により設定し、基準信号(Pref,A)に対するシステムの応答を観察する、という手順を該システムの応答が適正なパルス高が見つかったことを示すまで繰り返すことを特徴とする方法。
  21. 請求項13〜21の何れかに記載の制御システムにおいて付加基準加速度信号成分(a)の適正な値を決定する方法であって、前記アクチュエータシステムおよび前記主基準加速度信号成分(a)の既知のパラメータを用いて適正なパルス高を計算することを特徴とする方法。
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