JP2009511329A - キャップ/ベース・トレッドを備えた空気入り車両用タイヤ - Google Patents

キャップ/ベース・トレッドを備えた空気入り車両用タイヤ Download PDF

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Abstract

本発明は、車両用タイヤ、特に自動車用タイヤであって、両方ともゴム混合物から製造されるトレッドキャップ(9)及びトレッドベース(8)を備えたトレッドと、ゴム混合物から同様に製造される少なくとも1つのアンダートレッド帯(7、7’)によって層縁端部が覆われ該縁端部がトレッドベースから分離される多層構造体(3、4、5、6)とを有する車両用タイヤに関する。本発明の目的は、層縁端部の領域に蓄積される温度と熱を低減させることにある。このために、トレッドベース(8)の熱伝導率が、トレッドキャップ(9)の熱伝導率より少なくとも20%高く、1つ又は複数のアンダートレッド帯(7、7’)の熱伝導率より少なくとも10%高い。更にトレッドベース(8)は少なくとも25phrのアセチレンブラックを含有する。

Description

本発明は、空気入り車両用タイヤ、特に商用車向けのタイヤであって、ゴム混合物からそれぞれ製造されるトレッドゴムキャップ及びトレッドゴムベースを備えたトレッドゴム部と、ゴム混合物から製造される少なくとも1つのアンダートレッドゴム部によってブレーカー縁端部が覆われ該縁端部がトレッドゴムベースから分離される少なくとも1つの多層ブレーカーベルトアセンブリとを有する空気入り車両用タイヤに関する。
タイヤの使用時又は動作時には、屈曲力及び遠心力の発生と、タイヤ内の加硫されたゴム混合物のヒステリシスの損失によって生じる関連する動的変形の発生とによって、熱エネルギーが大きくなり、それが十分に放散されなくなる可能性がある。特にブレーカー縁端部付近では、熱が確実に発生し、温度の上昇をもたらす。これは、タイヤの耐久性の劣化、及びタイヤ再生の可能性の喪失につながる。補強要素の端部(ブレーカー縁端部)で弾性率が増大すると、大きな変形が発生し、それに伴って機械的負荷がもたらされ、ブレーカー縁端部には大きな構造的負荷も掛かることになる。応力及び荷重がかかると、例えばブレーカー縁端部のゆるみや分離が発生することが考えられ、それにより、再生の可能性が失われるだけでなく、ブレーカーベルトが完全に取れたり、タイヤが破壊したりする恐れがある。
特に熱負荷が掛かることになるタイヤの場合、現行技術では、トレッドゴム部がキャップとベースとに分割されている。トレッドゴムベース用のゴム混合物は、この場合、熱の蓄積を低減させる役割を果たす。したがって、トレッドゴムベース用のゴム混合物には、トレッドゴムキャップ用の混合物内で使用されるカーボンブラックより活動度が低い(より低いBET表面領域及び、より低いCTAB表面領域を有する)カーボンブラックが使用されている。更に、ベース用の混合物における充填材の総含有量は、通常、キャップ用の混合物の場合より少ない。したがって、トレッドゴムベースの硬度は、トレッドゴムキャップの硬度より低いことが多い。
ゴム部内に均質に組み込まれたグラファイトを含有するタイヤ、特にタイヤトレッドによって、空気入り車両用タイヤ、特にトレッド内での温度の上昇を抑制することは、DE−A−1755301から知られている。したがって、従来のバイアスプライタイヤの場合、グラファイトを含有するゴム混合物でトレッドゴム部全体を製造し、熱伝導率を向上させることで、結果的にトレッドゴム部のショルダーの温度を低下させることが可能になる。しかし、特にトレッドゴム部用のゴム混合物にグラファイトを追加すると、加硫された混合物の特性が変化することになる。トレッドゴム部用のゴム混合物にグラファイトを含有させることは、例えば、ウェットグリップ、ドライグリップ、特に摩耗に悪影響を及ぼす。このような問題を引き起こす原因の1つは、グラファイト粒子の滑動特性にある。
空気入り車両用タイヤのブレーカーベルト付近でゴム混合物の温度を効果的に下げるために、EP−A−1 031 441では、トレッド溝のベース及びタイヤショルダーの領域において、周囲のゴム混合物より少なくとも5%高い熱伝導率を有するゴム混合物を配置することが提案されている。混合物の熱伝導率を高めるために、カーボンブラックとは別に、アルミニウム、マグネシウム、銅、スズ、ニッケル、または含金属物質(例えば酸化亜鉛や水酸化アルミニウム)等の充填材が添加物として提案されている。
本発明は、ブレーカー縁端部の領域での機械的な特性、特に引裂き特性の低下、及びトレッドゴム部の磨耗の悪化を引き起こすことなく、ブレーカー縁端部の領域での温度及び熱の上昇を緩和するための特に効果的な手段を見出すことを目的とする。
前述の目的は、本発明に従い、熱伝導率がトレッドゴムキャップより少なくとも20%高く、アンダートレッドゴム部より少なくとも10%高いトレッドゴムベースによって達成される。
本発明の場合、ブレーカーの縁端部で生成される熱エネルギーは、熱伝導性の構成要素を外側まで連続的に延ばすことによって放散される必要がないことは全く驚くべきことである。ブレーカー縁端部領域での熱の上昇(その結果としての非常に高い温度の発生)は、比較的狭い局部領域でのみ発生する。以前の概念では、タイヤが効率的に冷却されるように、このような熱を外部に放散させる必要があった。機械的な応力が少ししかかからない構成要素間で発生する熱の内部分散は、ブレーカー縁端部の耐久性を大幅に向上させるのに非常に適していることは意外にもすでに発見されている。また、ブレーカー縁端部に直に隣接する、タイヤのすべての構成要素の熱伝導性を高めることが必須でないということも驚くべきことである。タイヤの耐久性の大幅な改良を達成するには、トレッドゴムベースの前述の熱伝導率がトレッドゴムキャップ及びアンダートレッドゴム部に対して高く設定されれば十分である。それによって、ブレーカー縁端部での良好な耐引裂き性も同時に確実になる。
初期混合物にアセチレンブラックを使用することにより、トレッドゴムベースの熱伝導率を特に簡単且つ効果的に高めることができる。この場合、トレッドゴムベースは、初期混合物中のゴム100重量部に対し、少なくとも25重量部、特に42〜60重量部のアセチレンブラックを含有する。
トレッドゴムベースの耐引裂き性については、トレッドゴムベースのショアA硬度がトレッドゴムキャップのショアA硬度より最大で2ポイント低ければ望ましい。この手段は、トレッドゴムベースへの応力の不要な集中を防ぎ、特に、トレッドゴムベースでの疲労亀裂の発生を回避する。
トレッドゴムベースの耐引裂き性はまた、特定のタイプのゴムの使用によって有利に影響され得る。この点では、トレッドゴムベースが、それぞれ混合物中のゴム100重量部を基準にして、55〜100重量部の天然ゴムと、35重量部までのブタジエンゴムと、10重量部までの少なくとも1種の更なるゴムとを含有するゴム混合物から製造されると有利である。
この点について有利な更なる手段は、トレッドゴムベースが、硬化促進剤の分量の0.5〜2.5倍の分量の硫黄を含有するゴム混合物から製造されることである。
アンダートレッドゴム部が、スチールコード結合系を含有するゴム混合物から製造されることが好ましい。この手段によって、アンダートレッドゴム部とブレーカー層のスチールコードの切り口とが良好に結合できる。
その磨耗特性が幾分劣っているため、トレッドゴムベースは、タイヤ内に完全に位置しタイヤの横方向の外側領域に達しないよう、タイヤ内に配置されるべきである。
トレッドゴムベースの耐摩耗性は、アセチレンブラックに加えて、5〜20重量部のタイプN326及び/又はタイプN339のカーボンブラックを使用することで向上し得る。
本発明の更なる特徴、利点、及び詳細は、例示的な実施形態を示す図面に基づいて詳細に説明される。
図面の図は、自動車用タイヤにおける片方の上側サイドウォール領域と該上側サイドウォール領域に隣接するトレッドゴム領域との断面図である。図示された従来のタイヤ構成要素は標準的な構造であり、例えば、要素の補強用としてスチールコードを特に備えるカーカスインサート2、気密性の内側層1、4つの層3、4、5、6を有するブレーカーベルトアセンブリ、サイドウォール10等である。ショルダークッション11は、ブレーカーベルトアセンブリと、カーカスインサート2と、サイドウォール10との間に挿入されている。トレッドゴム部は、トレッドゴムキャップ9とトレッドゴムベース8とを有し、ブレーカー層4、5、6の縁端部はアンダートレッドゴム部7(図1)又は7’(図2)によって覆われている。図示されていないタイヤ構成要素(例えば、ビード領域)は、公知の方法で構成され得る。
図示した実施形態の場合、半径方向の最も外側に位置する第4のブレーカー層6は、全てのブレーカー層の中で最も幅が狭く、所謂保護層となっている。この保護層は、タイヤのショルダー領域から比較的離れたところで終端している。第1のブレーカー層3は所謂バリア層、第2のブレーカー層4及び第3のブレーカー層5は所謂ワーキング層である。ブレーカー層3、4、5、6は全て補強要素を有し、具体的には、ブレーカーゴム化合物であるゴム混合物内に埋め込まれたスチールコードである。各ブレーカー層3、4、5、6ではスチールコードは互いに平行に延びているが、タイヤの円周方向に対して角度をなしている。第4のブレーカー層6のスチールコードの場合、該角度は概ね5°〜25°である。第2及び第3のブレーカー層4、5のスチールコードの場合、該角度は15°〜25°であり、ブレーカー層4、5のスチールコードは互いに交差している。第1のブレーカー層3のスチールコードの場合、該角度は45°〜70°である。ゴム混合物であるブレーカークッション12は、第2のブレーカー層4の横方向の縁端部と第3のブレーカー層5の横方向の縁端部との間に設けられる。サイドウォール10の上端は、トレッドゴムキャップ9と横に一部重複している。被覆ゴム部7、7’は、ブレーカー層5、6の縁端部、ブレーカークッション12、及びブレーカー層4の縁を覆い、従来からアンダートレッドと呼ばれている。被覆ゴム部7、7’は、ゴム混合物からなり、ブレーカー層4、5、6のブレーカー端がトレッドゴムベース8と直接に接触するのを防ぐ。3〜5つのブレーカー層を有するブレーカーベルトの更なる構成的な変形例、又はブレーカー層の角度が5°〜25°に限定される4層又は5層の変形例の使用も可能である。1つ又は2つの層が0°〜5°の角度を有するブレーカーベルトの変形例も使用可能である。
トレッドゴムベース8は、キャップ9内を半径方向に延びるとともに、横方向にサイドウォール10まで延びている。その厚さは実質的に一定であり、少なくとも1mm、厚くとも8mmとなっている。トレッドゴムベース8は、特に熱伝導性のゴム混合物から製造され、この熱伝導率はトレッドゴムキャップ9の熱伝導率より少なくとも20%高い。アンダートレッドゴム部7、7’で使用されるゴム混合物と比較すると、トレッドゴムベース8の熱伝導率の方が少なくとも10%高い。
トレッドゴムベース8の該熱伝導率は、フィラーとしてアセチレンブラックを使用することで達成される。ベース8用の混合物におけるアセチレンブラックの割合は、混合物中のゴム100重量部に対し、少なくとも25重量部である。
この場合、少なくとも1つの別のタイプのカーボンブラックが、アセチレンブラックに加えて使用され得る。混合物中のゴム100重量部に対し、カーボンブラックの総割合は、少なくとも40重量部となるべきである。トレッドゴムベース8の最大熱伝導率を達成するには、アセチレンゴムだけを使用すればよい。混合物中のアセチレンブラックの最適な割合は、42〜60重量部である。
アセチレンブラックは、アセチレンの熱分解によって製造され、グラファイト状の構造体が平均比率を超えること、酸素含有基の含有量が非常に少ないことによって特徴付けられる。アセチレンブラックは、一般的に、ASTM−D2414に準拠する150〜250cm/100gのDBP係数(フタル酸ジブチル係数)と、ASTM−D1510に準拠する85g/kgより大きいヨウ素吸収係数とを有している。一次粒子の粒径は、30〜45nmである。
トレッドゴムベース混合物に追加される場合がある更なるカーボンブラックは、耐磨耗性のカーボンブラックであることが好ましく、その割合は5〜20重量部である。耐磨耗性に優れたカーボンブラックは、ファーネスブラックであり、これは、粒子のサイズが小さな高次構造によって特徴付けられる。これらのカーボンブラックについては、ヨウ素吸収係数が75〜105g/kg、DBP係数が60〜160cm/100gである。タイプN326又はタイプN339のカーボンブラックが特に考慮の対象となる。
アセチレンブラックはトレッドゴムベース8の引裂きを低減するので、トレッドゴムベース8のショアA硬度は、トレッドゴムキャップ9のショアA硬度より最大で2ポイント低くなるべきである。この手段は、タイヤ動作時のトレッドゴムベース8への応力の不要な集中を防ぎ、トレッドゴムベース8での疲労亀裂の発生を回避する。トレッドゴムベース8の硬度は、ショアA55〜ショアA70とすべきである。
トレッドゴムベース8の低い耐引裂き性も、天然ゴムを使用することによりある程度は補償され得る。天然ゴムに加えて、ブタジエンゴムも、トレッドゴムベース8用の混合物における第2のゴム構成材料として使用され得る。それは、このタイプのゴムが、低いストレッチ振幅の場合に卓越した耐引裂き性及び耐引裂伝播性を有するためである。ブタジエンゴムの割合は、この場合、35重量部を超えるべきでない。天然ゴム及びブタジエンゴムに加えて、他のタイプのゴム、例えばスチレンブタジエンコポリマー(SBR、E−SBR、S−SBR)、合成ポリイソプロペン(IR)、ポリブタジエン(BR)等が好ましくは少量だけ原則的に追加され得る。ここで、他のタイプのゴムの総割合は、10重量部を超えてはならない。
トレッドゴムベース8用のゴム混合物では、加硫処理系として硫黄硬化促進剤(硫黄の分量が硬化促進剤の分量の0.5〜2.5倍である)が使用される。この場合はチウラム誘導体及びモルホリン誘導体が、例えば、硫黄ドナーとして使用され得る。トレッドゴムベース8は耐引裂き性が低いことから、トレッドゴムベース8とブレーカー層3〜6内のコードの切り口との直接接触を回避すべきである。アンダートレッドゴム部7、7’は直接的接触を防止するものであり、高い耐引裂き性を保証するゴム混合物から製造されるのが好ましい。アンダートレッドゴム部7、7’用のゴム混合物は、アセチレンブラックを全く含めないか、含めたとしても多くとも15重量部という少ない分量のアセチレンブラックとすべきである。アンダートレッドゴム部7、7’の厚さは、0.1〜3mmの範囲で実質的に一定である。この場合は、図1に示すように、いずれの場合もゴム部7によってブレーカー層4、5、6の縁端部だけを実質的に覆うようにすることが可能であるが、図2に示すように、ゴム部7’をブレーカーベルト又はトレッドゴム部の全幅にわたり延在させることも実現可能である。
アンダートレッドゴム部7、7’用のゴム混合物内にスチールコード結合系を使用することにより、ブレーカー層4、5、6内のスチールコードの切り口にアンダートレッドゴム部7、7’を確実に結合することができる。所望のスチールコード結合は、この場合、硫黄の割合を高くすることにより、コバルト塩と樹脂系との組合せ(例えば、レゾルシノール、ヘキサメチレンテトラミン、ヘキサメトキシメラミン)を追加することにより、シリカの割合を操作することにより、及びコロホニウムやKoresin等の接着増進物質を使用することにより達成され得る。スチールコード結合系によるゴム部7、7’の混合物での熱の蓄積の増大は、いずれの場合もトレッドゴムベース8の高い熱伝導率によって十二分に補正される。
図1及び図2に示すように、トレッドゴムベース8は、耐引裂き性が低く、磨耗特性が幾分劣っているため、タイヤの横方向の外側領域まで延びていない。
表1は本発明に従って決定される、代表的なトレッドゴムキャップ用の混合物の例(M1)と、トレッドゴムベース用の混合物の2つの例(M2及びM3)を示す。指定された量は重量部(phr)であり、混合物中のゴム100重量部が基準とされている。試験片は、160℃での加硫処理によって混合物から生成される。これらの試験片を使用してゴム工業の一部の代表的な材料特性が決定され、それらの値が表2に示されている。テスト片に対して以下の試験方法が使用されている。
・DIN 53 504に準拠した室温での引張強度
・DIN 53 504に準拠した室温での破壊時の伸び率
・DIN 53 504に準拠した、室温における伸び率100%、200%、及び300%での静的弾性率(応力値)
・DIN 53 504に準拠した室温及び70℃でのショアA硬度
・DIN 53 512に準拠した室温及び70℃でのリバウンド弾力性
・DIN 53 504に準拠した引張試験で決定される破壊エネルギー密度。該破壊エネルギー密度は、試験片の容積に対し、破壊までに必要とされる仕事である。
・DIN 52 612に準拠した、京都電子工業(Kyoto Electronics)社製のKerntherm QTM−D3−PD3装置による熱伝導率(初期温度:室温)
・DIN 53 515に準拠したGraves引裂試験
Figure 2009511329
Figure 2009511329
本発明の、構成が異なる2つの形態に関する、タイヤのトレッドゴム及びブレーカーベルトの領域の部分断面図である。

Claims (9)

  1. 空気入り車両用タイヤ、特に自動車用のタイヤであって、ゴム混合物からそれぞれ製造されるトレッドゴムキャップ(9)及びトレッドゴムベース(8)を備えたトレッドゴム部と、ゴム混合物から同様に製造される少なくとも1つのアンダートレッドゴム部(7、7’)によってブレーカー縁端部が覆われ該縁端部が前記トレッドゴムベース(8)から分離される多層ブレーカーベルトアセンブリ(3、4、5、6)とを備えた空気入り車両用タイヤにおいて、前記トレッドゴムベース(8)の熱伝導率が、前記トレッドゴムキャップ(9)より少なくとも20%高く、前記アンダートレッドゴム部(7、7’)より少なくとも10%高いことを特徴とする空気入り車両用タイヤ。
  2. 前記トレッドゴムベース(8)が、初期混合物中のゴム100重量部に対し、少なくとも25重量部のアセチレンブラックを含有することを特徴とする請求項1に記載の空気入り車両用タイヤ。
  3. 前記トレッドゴムベース(8)が、前記初期混合物中のゴム100重量部に対し、42〜60重量部のアセチレンブラックを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入り車両用タイヤ。
  4. 前記トレッドゴムベース(8)のショアA硬度が、前記トレッドゴムキャップ(9)のショアA硬度より最大で2ショアAポイント低いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入り車両用タイヤ。
  5. 前記トレッドゴムベース(8)が、それぞれ混合物中のゴム100重量部を基準にして、55〜100重量部の天然ゴムと、0〜35重量部のブタジエンゴムと、10重量部までの少なくとも1種の更なるゴムとを含有するゴム混合物から製造されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入り車両用タイヤ。
  6. 前記トレッドゴムベース(8)が、硬化促進剤の0.5〜2.5倍の分量の硫黄が含有されるゴム混合物から製造されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入り車両用タイヤ。
  7. 前記アンダートレッドゴム部(7、7’)が、スチールコード結合系を含有するゴム混合物から製造されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入り車両用タイヤ。
  8. 前記トレッドゴムベース(8)が前記タイヤ内に完全に位置することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入り車両用タイヤ。
  9. 前記トレッドゴムベース(8)が、アセチレンブラックに加えて、5〜20重量部のタイプN326及び/又はタイプN339のカーボンブラックを含有するゴム混合物から製造されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の空気入り車両用タイヤ。
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