JP2009511127A - レトラクタおよびその使用方法 - Google Patents

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JP2009511127A JP2008534759A JP2008534759A JP2009511127A JP 2009511127 A JP2009511127 A JP 2009511127A JP 2008534759 A JP2008534759 A JP 2008534759A JP 2008534759 A JP2008534759 A JP 2008534759A JP 2009511127 A JP2009511127 A JP 2009511127A
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クラーク ハットン,
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アルファテック スパイン, インコーポレイテッド
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Abstract

本発明の実施形態はレトラクタに関し、該レトラクタは、ハウジングと、ハウジングにスライド可能に結合されるように構成される少なくとも1つのブレードホルダと、少なくとも1つのブレードホルダのスライドする移動を制御するように構成されるアクチュエータハンドルとを含む。少なくとも1つのブレードホルダおよびアクチュエータハンドルは少なくとも1つのブレードを保持するように構成される。一実施形態では、レトラクタは複数のブレードホルダをさらに備え得る。

Description

(関連出願の参照)
本出願は、2005年10月7日に出願された、「Retractor」という名称のHuttenの米国仮出願第60/725,007号に対する優先権を主張し、その開示の全体を本明細書に参考として援用する。
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、概して、外科の分野に関し、より詳細には、脊椎手術中に手術部位を露出させるために用いられ得るレトラクタデバイスに関する。
(発明の背景)
脊椎手術および/または脊椎介入を必要とし得る脊椎疾患を患っている相当数の人々がいる。そのような手術は、典型的には、内部の脊椎要素の露出および該内部の脊椎要素へのアクセスを必要とする。露出によって、外科医は、脊椎疾患を治療するために、病的な要素を除去、追加、薬物で治療、かつ/または変更し得る。
従来の治療は、ホルタ(halter)またはCrutchfield型トングのいずれかを用いる牽引、その後のギプス包帯または装具の装着も含み得る。手術が必要な場合、負傷領域はしばしば、ワイヤによって固定され、頸椎の冒された領域における脊椎の融解を可能にする。治療はまたしばしば、前方部の解凍および融解を含み、またはより最近では、不安定な領域を固定するためのプレートおよびネジを含む。そのようなプレートは、前方部もしくは後方部のいずれかで、またはいくつかの場合においては、前方部および後方部の両方に用いられ得る。
そのような脊椎手術を実行するために、手術部位は、処置を実行するために外科医のゆとりあるアクセスが可能になる十分な大きさがなければならない。現在の多くのデバイスでは、外科医または資格を持つ他の専門家が手術部位へ容易にアクセスすることは不能であり、さらに、現在のデバイスは、手術部位におけるより深いレベルにおける組織の障害物の除去を扱えない。従って、手術部位から障害の組織を引き込むことにおいて外科医または資格を持つ他の専門家を支援し得るデバイスに対するニーズがある。
(発明の概要)
本発明の実施形態はレトラクタデバイスに関し、本発明の一部の実施形態は、ハウジングと、放射状に平行移動可能で、かつ/または、ハウジングにスライド可能に結合されるように構成される少なくとも1つのブレードホルダと、少なくとも1つのブレードホルダのスライドする移動を制御するように構成されるアクチュエータハンドルとを含む。少なくとも1つのブレードホルダおよびアクチュエータハンドルは少なくとも1つのブレードを保持するように構成される。
1つの代替の実施形態において、レトラクタは、複数のブレードホルダを含み、該複数のブレードホルダは、第1のブレードホルダ、第2のブレードホルダ、および第3のブレードホルダを含み得る。ブレードホルダは、ハウジング内に三角形に(または他の方法で)配置され得る。
別の実施形態において、本発明は、空洞の中心部分を有するハウジングと、放射状に平行移動可能で、かつ/または、ハウジングにスライド可能に結合されるように構成される3つのブレードホルダと、ブレードホルダのスライドする移動を制御するように構成されるアクチュエータハンドルであって、各ブレードホルダはブレードを保持するように構成される、アクチュエータハンドルとを有するレクトラクタデバイスを用いて、患者の体内の体組織を引き込む方法に関する。該方法は、ハウジングの空洞の中心部分の中心に向かってブレードホルダを平行移動させ、ブレードを折りたたんで一緒にさせるアクチュエータハンドルを解放することを含む。該方法は、引き込みのために選択された体組織の中に折りたたまれたブレードを挿入し、次いでアクチュエータハンドルを圧縮する(例えば、外科医または手術助手/看護師の手によって押し込むことによって)ステップを含み得る。作動が、(例えば)ケーブルシステムに張力をかけることを引き起こし、このことが、(例えば)ハウジングの空洞の中心部分の中心から離れるようにブレードホルダを放射状に平行移動し、ブレードを引き離すように引き、その結果、体組織は離される。
本発明の実施形態は、脊椎手術のための医療従事者(すなわち、医師)によって用いられる組織レトラクタに関し、該組織レトラクタは、脊椎手術中に脊椎構造を露出させるために用いられ得る。そのような実施形態は、例えば、脊椎の後方、横および前方の部位の棘筋および知覚要素の破壊を最小限にすることを可能にする。さらに、本発明の一部の実施形態は、脊椎の仙椎部位および頸椎部位、ならびに、胸椎の部位において実施可能である。
本発明の一部の実施形態は、開放ハロ構造を含むことにより、堅いプラットフォームを形成する。この開放ハロにより、器具はハロの内側から外側に操作可能となり得る。ハロは、例えば、ハロを固定するための堅いアーム、および従って(一部の実施形態に従って)器具を適切な位置に付着するための開口部を含み得る。
本発明の一部の実施形態において、引き込みブレードは、様々な長さ、構成で含まれ得、かつ様々な特徴を有して、含まれ得、レトラクタの種々の用途に適応する。ブレードは、手術部位に対する閉鎖された露出を形成するために用いられ得、この位置にある間に容易に取り付けられ得る。ブレードは、放射線半透過性、強度、柔軟性、および解剖との統合などにおける支援のために、様々な材料から組み立てられ得る。
本発明の一部の実施形態はまた、引き込み機構を含み得、該引き込み機構は、レトラクタを拡張し所望の脊椎要素を露出させるための押し込み動作を可能にする。そのようなラチェット機構は、引き込みブレードの増加的拡張を可能にする。この点において、拡張負荷は、ケーブルによってハンドルからブレードに伝達され得、ケーブルは機構によって織り込まれる。ケーブルの特性によって、負荷は合成および増加され得る。特に、ケーブルシステムにおいて、プーリーを用いて、ケーブルは堅いハロ構造を介して方向付けされ得る。
本発明の一部の実施形態は、複数のケーブルを含み、一部の実施形態において、3本のケーブルを含む。各々のケーブルに対して、自由端は堅いハロに取り付けられ得、他方の端はハンドルによって駆動されるスプールに取り付けられ得る。スプールは、様々なケーブルに対する様々な直径で結合し得、従って様々な引き込み速度を生み出し得る。
本発明のさらなる特徴および利点、ならびに本発明の様々な実施形態の構造および動作は、添付の図面を参照して以下に詳細に開示される。
本発明は、添付の図面を参照して記述される。図面において、同様の参照番号は、同一の要素または機能的に同様の要素を示す。さらに、参照番号の左端の数字は、参照番号が最初に現れた図面を識別する。
(発明の詳細な説明)
図1は、レトラクタデバイス100の斜視断面底面図であり、レトラクタデバイス100は、ハウジング102と、ハンドルアセンブリ120と、3つのブレードホルダ104(a、b、c)と、3つのブレード108(a、b、c)とを含む。当業者によって理解され得るように、任意の数のブレードホルダ104およびブレード108があり得る。
ハウジング102は、サイド105(a、b)によって形成される空洞の内部すなわちハロ(halo)110をさらに含む。サイド105(a、b)は、ハンドルアセンブリ120において共に結合され、ハンドルアセンブリ120の反対側にギャップ111を形成する。当業者によって理解され得るように、サイド105は常に共に結合され得、いかなるギャップも形成し得ない。空洞の内部110は、空洞の内部110の実質的に中央に位置する中心部112をさらに含む。
図1に示されるように、ブレードホルダ104は、ハウジング102にスライド可能に結合されるように構成され、それによって、ブレードホルダ104がハウジング102の平面と同じ平面内で平行移動が可能となる。ブレードホルダ104の移動は、空洞の内部110内において、かつ中心部112に向かって、および/または中心部112から(すなわち中心から離れて)(すなわち、放射状)であるように構成される。ハウジング102は、チャネル142(a、b、c)をさらに含み、チャネル142は、ブレードホルダ104を保持し、ブレードホルダ104のそのような平行移動を可能にするように構成される。チャネル142は、中心部112の方向に整列されるようにさらに構成され、それによってブレードホルダ104の平行移動を可能にする。
ハンドルアセンブリは、永久ハンドル124および作動ハンドル122を含む。永久ハンドル124はハウジング102に堅く結合され得る。一実施形態において、永久ハンドル124はサイド105に永続的に結合され得る。作動ハンドル122は、スプール機構126に旋回するように結合され、スプール機構126は、同様に、サイド105に、および/または永久ハンドル124に結合され得る。スプール機構126は、作動ハンドル122が永久ハンドル124に向かって、かつ永久ハンドルから離れるように、少なくとも部分的に旋回可能であるように構成される。ハンドルアセンブリ120は、複数のケーブルシステム131(a、b、c)に結合されるようにさらに構成される。スプール機構126は、キャッチアンドレリーズ(catch−and−release)機構(例えば、ラチェット型)であり得、該キャッチアンドレリーズ機構は、機構がハンドルによって作動されたときにケーブルを引き、ハンドルが解放されたときにケーブルを解放するように構成される。この機構は、ケーブルを引くことおよびケーブルを解放することを可能にするバネ搭載デバイスおよびストッパデバイスを含み得る。当業者によって理解され得るように、ケーブルを引き/引っ張り、解放する他の機構および方法が用いられ得る。
ケーブルシステム131aは、ハンドルアセンブリ120と第1のブレードホルダ104aとを接続するように構成される。ケーブルシステム131bは、ハンドルアセンブリ120と第2のブレードホルダ104bとを接続するように構成される。ケーブルシステム131cは、ハンドルアセンブリ120と第3のブレードホルダ104cとを接続するように構成される。
ケーブルシステム131aは、ケーブル132aおよび複数のピン133(a、b、c、d、e)をさらに含む。ケーブル132aは、ハウジング105a上のピン133aに永続的に固定され、かつハンドルアセンブリ120のスプール機構126に永続的に固定されるように構成される。ケーブル132aは、ブレードホルダ104aに位置するピン133bを含む他のピン133(b、c、d、e)との滑りの接続または回転の接続を形成する。ピン133a、133b、および133cは、ブレードホルダ104aの平行移動を可能にする三角形構成を形成する。ピン133d、133eは、ケーブル132aが、レトラクタデバイス100の他の構成要素および引き込みのために選択された患者の体組織とのケーブル132aの妨害を防ぐように、サイド105aの回りに配列されることを可能にする。
ケーブルシステム131bは、ケーブル132bおよび複数のピン135(a、b、c、d、e)をさらに含み得る。ケーブル132bは、ハウジング105b上のピン135aに永続的に固定され、かつハンドルアセンブリ120のスプール機構126に永続的に固定されるように構成される。ケーブル132bは、ブレードホルダ104bに位置するピン135bを含む他のピン135(b、c、d、e)との滑りの接続または回転の接続を形成する。ピン135a、135b、および135cは、ブレードホルダ104bの平行移動を可能にする三角形構成を形成する。ピン133d、135eは、ケーブル132bが、レトラクタデバイス100の他の構成要素および引き込みのために選択された患者の体組織とのケーブル132bの妨害を防ぐように、サイド105bの回りに配列されることを可能にする。
ケーブルシステム131cは、ケーブル132cおよびピン137(a、b)をさらに含む。ケーブル132cは、ハウジング105a上のピン137aに永続的に固定され、かつハンドルアセンブリ120のスプール機構126に永続的に固定されるように構成される。ケーブル132cは、ブレードホルダ104cに位置するピン137bとの滑りの接続または回転の接続を形成する。ピン137aおよび137bは、ブレードホルダ104cの平行移動を可能にする三角形構成を形成する。ピン137aおよび137bは、ケーブル132cが、レトラクタデバイス100の他の構成要素および引き込みのために選択された患者の体組織とのケーブル132cの妨害を防ぐように、サイド105aの回りに配列されることを可能にする。
上記のように、ケーブルシステム131は、ブレードホルダ104の平行移動、すなわち、空洞内部110の中心部112への移動および中心部112からの移動を可能にするように構成され得る。ブレードホルダ104は、ハウジング内に三角形の様式で配置されるように構成され得る。当業者によって理解され得るように、ブレードホルダ104は、用いられるブレードホルダの数および位置に対応して、任意の他の様式で位置され得る。中心部112から離れてブレードホルダ104を平行移動するために、作動ハンドル122は、ハンドルアセンブリ120の永久ハンドル124に向かって押される(すなわち、押し込まれる(squeezed))。このことは、ケーブルシステム131がスプール機構126に向けてケーブル132を引っ張るようにかつ引くようにさせる。一旦ケーブル132aが引かれると、ピン133(a、b、c)の三角形の配置は、ブレードホルダ104aが中心部112から放射状に離れるように引かせる。同様に、一旦ケーブル132bが引かれると、ピン135(a、b、c)の三角形の配置は、ブレードホルダ104bが中心部112から放射状に離れるように引かれる。また、一旦ケーブル132cが引かれると、ピン137(a、b)の三角形の配置は、ブレードホルダ104cが中心部112から放射状に離れるように引かれる。当業者によって理解され得るように、各ブレードホルダ104を引くことは、同時であり得るか、または選択的であり得る(好ましくは、同時)。さらに、ハンドル122をハンドル124に押し込む1つの用途またはいくつかの用途のいずれかにおいて、ブレードホルダ104は中心部112からサイド105までずっと(すなわち徐々に)引かれ得る。ブレードホルダ104の解放は同様な方法でなされ得るが、逆の順序である。すなわちハンドル122を放し、ブレードホルダ104を解放する。
ブレードホルダ104(a、b、c)は、それぞれ、ブレードホルダ先端106(a、b、c)をさらに含み得る。ブレードホルダ先端106は、ブレードホルダ104をブレード108に結合するように構成される。従って、ブレードホルダ先端106aは、ブレードホルダ104aをブレード108aに結合する。ブレードホルダ先端106bは、ブレードホルダ104bをブレード108bに結合する。ブレードホルダ先端106cは、ブレードホルダ104cをブレード108cに結合する。一実施形態において、ブレードホルダ先端106は、ブレード108を受け、先端106内にブレード108を固定するように構成され得る。ブレードホルダ先端は、交換が所望される場合、医師(または資格を持つ他の専門家)がブレード108の1セットを別のセットに交換することを可能にするようにさらに構成される。ブレード108および先端106は、摩擦によって共に適合され得るか、またはブレード108と先端106とを固定するためにロック機構が用いられ得る。代替の実施形態において、所望されるように、先端106および/またはブレードホルダ104はまた、交換され得る。
図1に示されるように、一旦ブレードホルダ104が解放されると、ブレード108は一緒に中心部112に向かって押される。例示された実施形態において、3つの解放されたブレード108の組み合わせは、円を形成する。当業者によって理解され得るように、放されたブレードの組み合わせは、正方形、長方形、多角形、楕円、または任意の他の規則性のある形状または不規則な形状などの任意の他の形状を形成し得る。当業者によってさらに理解され得るように、任意の数の、ブレードホルダ104、ブレードホルダ先端106、およびハウジングに結合されたブレード108があり得る。ブレード108は、対応する保持機構と共に、所望されるように追加されたりまたは除去されたりし得る。また、ブレード108は、任意のサイズ形状、厚さ、材料を有し得るか、または任意の他のパラメータを有し得る。
図2〜図3を参照すると、ブレード108は、任意の長さ、幅または形状を有し得る。特に、レトラクタ100の上部斜視図である図2は、解放されたブレード108の組み合わせは、六角形の形状の円筒を形成することを例示する。あるいは、レトラクタ100の底部斜視図である図3は、解放されたブレード108の組み合わせは規則的な円筒を形成することを例示する。
図1〜図3にさらに例示されるように、サイド105(a、b)は多層であり得、それによって層間のケーブルシステム131の設置を可能にする。このことが、レトラクタデバイス100を患者に適用している間に、ケーブルシステム131の妨害を防ぐ。
図4は、図1〜図3に例示されたレトラクタデバイス100を用いて患者体内の体組織を引き込むための方法400を例示する。ステップ402において、レトラクタブレード108は、ブレード108が空洞の中心部分110の中心部112に向かって一緒に押されることを可能にするように解放される。一実施形態において、ブレード108が引っ張り状態、すなわち中心部112から離れて引かれている場合に、ステップ402が実行される。
ステップ404において、中心部112に向かって一緒に押されているブレード108を有するレトラクタデバイス100は、体組織の引き込みが必要である部位において患者に設置される。この部位は、外科的処置が実施されているかまたは実施され得る部位などの体または体内の任意の部位であり得る。一実施形態において、レトラクタデバイスは、脊椎手術中の脊椎構造を露出させるために用いられ得る。これは、脊椎の後方、横および前方の部位の棘筋および知覚要素の破壊を最小限にすることを可能にする。レトラクタデバイス100はまた、脊椎の仙椎部位および頸椎部位、ならびに、胸椎の部位においても用いられ得る。
ステップ406において、ハンドルアセンブリ120は、ケーブルシステム131のケーブル132を引っ張るために用いられる。これは、永久ハンドル124と作動ハンドル122とを一体にさせること(すなわち、それらを一緒に押し込めること)によって、実施され得る。一旦ケーブル132が引っ張られると、ブレードホルダ104は、空洞部分110の中心部112から離れてチャネル142に沿って、スライドまたは平行移動する。一旦ブレードホルダ104がスライドし始めると、ブレード108も、中心部112から離れるように移動し始め、ブレード108に接触するようになる体組織を係合する。ブレード108を引き離すことによって、ステップ408に例示されるように、係合された体組織も広がり/離される。上記のように、このことは、外科的処置が実施され得る体の部位を露出させる。また組織を引き離すように広げることによって、外科医(または資格を持つ他の専門家)は、外科的処置を実施するために必要な任意の外科的器具を容易に出し入れし得る。
当業者によって理解され得るように、レトラクタデバイス100および/または任意のその構成要素は、任意のサイズ、形状、長さ、厚さ、高さ、重さ、または任意のその他のパラメータを有し得る。そのようなパラメータは、特定の処置の実施のために、外科医(または資格を持つ他の専門家)によって選択され得る。さらに、レトラクタデバイス100および/または任意のその構成要素は、金属、プラスチック、合成材料、もしくは他の適切な材料、またはそれらの任意の組み合わせから製造され得る。
さらに、ブレード108と共にブレードホルダ104は、チャネル142に沿って徐々に引っ込められるかまたは平行移動され、妨げとなる体組織を手術部位からゆっくりと引き離す。あるいは、ブレード108と共にブレードホルダ104は、チャネル142に沿って即座に引っ込められるかまたは平行移動され、そのような体組織を速やかに引っ込める。当業者によって理解され得るように、ハンドルアセンブリ120は、ブレード108の徐々の引き込みを可能にするスプール機構126と組み合わされるステッピング機構(図示されていない)を含み得る。これは、外科医(または他の資格をもつ専門家)が妨げとなる組織を段階的に引き込み、傷つきやすい体組織に対するあらゆる損傷を防ぐことを可能にする。
本発明の上記方法および構成要素の例示的な実施形態が、本明細書に記述されている。別に記されるように、これらの例示の実施形態は、例示の目的のみのために記述され、限定のためではない。他の実施形態は可能であり、本発明によってカバーされる。そのような実施形態は、本明細書に含まれる教示に基づくと、当業者に対して明白であろう。従って本発明の外延および範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によってのみ定義されるべきである。
図1は、本発明の一実施形態に従ったレトラクタデバイスの斜視断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に従ったレトラクタデバイスの上部斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に従ったレトラクタデバイスの底部斜視図である。 図4は、本発明に従ったレトラクタデバイスを用いる体組織を引き込むための例示的な方法を例示するフローチャートである。

Claims (20)

  1. ハウジングと、
    該ハウジングにスライド可能に結合されるように構成される少なくとも1つのブレードホルダと、
    該少なくとも1つのブレードホルダの移動を制御するように構成されるアクチュエータハンドルと
    を備え、
    該少なくとも1つのブレードホルダおよび該アクチュエータハンドルは少なくとも1つのブレードを保持するように構成される、レトラクタ。
  2. 複数のブレードホルダをさらに備えている、請求項1に記載のレトラクタ。
  3. 前記複数のブレードホルダは、第1のブレードホルダ、第2のブレードホルダ、および第3のブレードホルダを備え、該ブレードホルダは前記ハウジング内に放射状に配置される、請求項2に記載のレトラクタ。
  4. 前記ブレードホルダの少なくとも1つの平行移動を制御するためのケーブルシステムをさらに備えている、請求項3に記載のレトラクタ。
  5. 前記ケーブルシステムは、前記第1のブレードホルダの移動を制御するように構成される第1のケーブルシステムと、前記第2のブレードホルダの移動を制御するように構成される第2のケーブルシステムと、前記第3のブレードホルダの移動を制御するように構成される第3のケーブルシステムとを備えている、請求項4に記載のレトラクタ。
  6. 前記ケーブルシステムは、前記アクチュエータハンドルによって制御されるように構成される、請求項4に記載のレトラクタ。
  7. 前記ケーブルシステムのうちの少なくとも1つは、前記アクチュエータハンドルによって制御されるように構成される、請求項5に記載のレトラクタ。
  8. 前記アクチュエータハンドルは、前記ブレードホルダが前記ハウジングの中心から離れるように引き込ませる前記アクチュエータの圧縮時に、前記ケーブルシステムのうちの1つ以上のケーブルの張力を制御するように構成される、請求項7に記載のレトラクタ。
  9. 前記ハウジングは、空洞の中心部分をさらに備え、前記ブレードホルダは、該空洞の中心部分内に少なくとも部分的に配置されるように構成され、かつ該空洞の中心部分内で放射状に平行移動するようにさらに構成される、請求項2に記載のレトラクタ。
  10. 複数のブレードであって、各々がそれぞれのブレードホルダのための、複数のブレードをさらに備え、該ブレードは該ブレードホルダと共に移動するように構成され、作動ホルダの作動時に患者の体内の体組織を離して広げるように構成される、請求項2に記載のレトラクタ。
  11. 前記ブレードは交換可能であるように構成される、請求項10に記載のレトラクタ。
  12. 前記ブレードホルダは、前記ハウジング内で調和して一様に移動するように構成される、請求項2に記載のレトラクタ。
  13. 空洞の中心部分を有するハウジングと、対応するブレードを有する複数の放射状に間隔の空いたブレードホルダとを有するレトラクタデバイスを用いて、患者の体内の体組織を引き込む方法であって、該ブレードホルダは該ハウジングにスライド可能に結合されるように構成され、アクチュエータハンドルは該ブレードホルダのスライドする移動を制御するように構成され、各ブレードホルダはブレードを保持するように構成され、該方法は、
    該アクチュエータハンドルを解放するステップであって、該解放するステップは、該ハウジングの該空洞の中心部分の中心に向かって該ブレードホルダを平行移動させ、該ブレードを一緒にさせる、ステップと、
    引き込みのために選択された該体組織に、該一緒に押されたブレードを挿入するステップと、
    該アクチュエータハンドルを圧縮するステップであって、該圧縮は、該ハウジングの該空洞の中心部分から離れるように該ブレードホルダを平行移動させ、該ブレードを放射状に平行移動させて引き離し、その結果、体組織が離れて広がる、ステップと
    を包含する、方法。
  14. 前記アクチュエータハンドルは、少なくとも1つのケーブルシステムを用いて、前記ブレードホルダの移動を制御するように構成され、該ケーブルシステムは、少なくとも1つのケーブルを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記アクチュエータハンドルは、複数のケーブルシステムを用いて、前記ブレードホルダの移動を制御するように構成され、各ケーブルシステムは、対応するブレードホルダに結合されるように構成されるケーブルを含む、請求項13に記載の方法。
  16. 前記解放するステップは、前記ケーブルシステムの前記ケーブルにおける張力を減少させることと、前記ハウジングの前記中心部分の中心に向かって前記ブレードホルダを移動させることとをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  17. 張力をかけることは、前記ケーブルシステムの前記ケーブルにおける張力を増加させることと、前記ハウジングの前記中心部分の中心から離れるように前記ブレードホルダを引き込ませることとをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  18. 前記ブレードホルダが、前記ハウジングの前記空洞の中心部分内に少なくとも部分的に配置されるように構成され、該空洞の中心部分内で平行移動するようにさらに構成される、請求項13に記載の方法。
  19. 前記ハウジング内で前記ブレードホルダを調和して一様に移動させることをさらに包含する、請求項13に記載の方法。
  20. 前記ハウジング内で前記ブレードホルダを一様ではなく移動させることをさらに包含する、請求項13に記載の方法。
JP2008534759A 2005-10-07 2006-10-06 レトラクタおよびその使用方法 Withdrawn JP2009511127A (ja)

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