JP2009503598A - 多重反射光学システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、光ビーム入力(E)および出力(S)手段と、第1ミラー(M1)と、を備え、第1ミラー(M1)は、曲率半径(R1)を有し、第2曲率半径(R2)を有する第2ミラー(R2)の前方に距離(d2)で配置され、第3曲率半径(R3)を有する第3ミラー(M3)の前方に距離(d3)で配置される多重反射光学システムに関し、第1(M1)および第2(M2)ミラーは、公式(I)が満たされるように配置され、第1(M1)および第3(M3)ミラーは、公式(II)が満たされるように配置され、第1(M1)および第2(M2)ミラーは、第1光軸を有する第1光学セルを形成し、第1(M1)および第2(M3)ミラーは、第2光軸を有する第2光学セルを形成し、第1および第2光軸は異なり、曲率半径(R1,R2,R3)および距離(d2,d3)は同時には等しくならず、第1および第2光学セルは、光ビームが、入力および出力手段の間の光学システムに含まれるように設置される。

Description

本発明は、光学分野に関する。
特には、本発明は、多重反射光学システムの分野に関する。
吸収による光学測定の分野においては、強度I0の光源を使用して、分析対象の材料を照明することが知られている。吸収性材料における伝播は、指数法則に従ってその強度を変更する。
気体類の濃度測定では、この法則は、I=I0exp(−σNL)であり、σは、分析対象の気体の、有効特性吸収断面積であり、Nは、その濃度であり、Lは光学経路長である。
従って、吸収測定の精度を改善するためには、光学経路長を増大することは有利であることが理解されよう。
これを行うために、長距離光源および検出器を使用すること、または、小型ではあるが、長距離光学経路を提供する光学システムを使用することのいずれかが可能である。
多重反射光学システムはそのようなシステムである。
多重反射光学システムの分野においては、ホワイト(White)セルが1940年代以来、既に従来技術において知られている。図1に示されているように、ホワイトセルは、ミラーBを備える第1面と、2つのミラーAとCを備える第2面から構成されている。ミラーは、3つのミラーの曲率半径がミラー間の距離に等しくなるように、つまりR1=R2=R3=Dとなるように配置されている。並置されたミラーAとCの間の角度を変更することにより、光ビームの前進後退運動の回数を調整することができ、従って、光学経路を調整できる。
しかし、そのようなホワイト装置は、すべての光線はミラーAとCの中心を介して、ミラーBの2つの線上を通過するので、ミラーの有効な表面をすべて使用していないという欠点を有している。これは、収縮対称条件R1=R2=R3=Dの結果である。
従って、光の前進後退運動の回数を増大するために、光学セルのミラーのすべての表面を使用することは有利である。
別の目的のために、刊行物「フェイズドアレイアンテナに対する光学的に真の時間遅延:正方形ホワイトセルの実証(Optical True time delay for phased array antennas: demonstration of a quadratic White Cell)」(Betty Lise Anderson and Craig D. Little)において、2つのホワイトセルと、1つのセルから他のセルへ光線を通過させる手段と、の組合せを備える、例えば、MEMまたはビームスプリッタタイプのシステムが既に提案されている。第2ホワイトセルは、曲率半径の異なる2つのミラーにより構成されているが、ホワイト(White)条件、つまり、2つのミラーの曲率半径は、ビーム分割装置からのそれぞれの距離に等しいという条件を満たしている。従って、ホワイトセルの欠点は、上記の刊行物において記載される装置においても見出される。
1960年代以来、従来技術では、互いに対向する2つのミラーから構成されるヘリオット(Herriott)セルが知られており、ミラーの1つには、穴が貫通しており、光ビームがセル内に入ることを可能にする。図2に示されているように、ビームはM1に貫通している穴を通ってセルに入り、2つのミラー上で複数回反射する。ミラー上のトレースは楕円を描く。
ミラー間の距離のいくつかの値に対しては、ビームは、M1に貫通している穴を再び介して外に出る。これらの注目に値する構成は、作動点と称される。このようにして、異なる曲率半径を有するミラーに一般化されたヘリオットセルの作動条件は、ミラー間の距離が、
cos(Kπ/N)=((1−d/R1)(1−d/R2))1/2
を満たす2つの互いに素な整数KとNが存在する時に得られ、ここにおいて、dはミラー間の距離であり、R1はミラーM1の曲率半径であり、R2は、ミラーM2の曲率半径である。
この装置は、作動点が、M1の姿勢にそれほど依存せず、M2の姿勢にまったく依存しないので、非常に安定しており、従って、ミラーM1とM2は、ビームの出射が影響を受けることなく、わずかに移動でき、振動さえもできるということに気付くであろう。更に、それは2つのミラーしか備えていないので、実装も簡単である。
しかし、ここでも再び、ミラーの表面すべては使用されておらず、この構成は、ミラー間の多くの回数の前進後退運動を可能にしない。
より一般的には、曲率半径R1とR2を有し、互いから距離d離れて位置し、互いに対向する2つのミラーを備える多重反射装置においては、光ビームがセル内に保持されることを可能にする安定性条件は、次のように記述できることが知られている。
0<(1−d/R1)(1−d/R2)<1
このよく知られた条件は、例えば、HogelnikとLiによる、1966年11月10日の、Applied Optics, Volume 5, Number 10における刊行物「レーザービームおよび共振器(Laser Beam and Resonators)」に記載されている。
従って、本発明の目的は、満足できる光学機械的安定性を保持しながら、光ビームの光路長を増大するために、セルのミラー間の、前進後退運動の回数を増やすことが可能な安定した多重反射光学システムを提案することである。
この目的のため、本発明は、光ビーム入力手段Eおよび出力手段Sと、曲率半径R1を有する第1ミラーM1を備える多重反射光学システムに関し、前記第1ミラーは、曲率半径R2を有する第2ミラーM2から距離d2に対向して配置され、曲率半径R3を有する第3ミラーM3から距離d3に対向して配置され、前記第1ミラーM1および前記第2ミラーM2は、0<(1−d2/R1)(1−d2/R2)<1となるように配置され、前記第1ミラーM1および前記第3ミラーM3は、0<(1−d3/R1)(1−d3/R3)<1となるように配置され、前記第1ミラーM1および前記第2ミラーM2は、第1光軸を有する第1光学セルを形成し、前記第1ミラーM1および前記第3ミラーM3は、第2光軸を有する第2光学セルを形成し、前記第1および第2光軸は分離され、前記曲率半径R1、R2、R3および前記距離d2とd3は同時には等しくならず、前記第1および第2光学セルは、前記光ビームが前記入力手段と前記出力手段の間の前記光学システムに含まれるように配置されている。
ミラーM2および/またはM3が平坦であり、ミラーM1が球面である場合は、光軸は、M1の曲率中心を通過し、M2および/またはM3の平面に垂直な直線により定義されるということは理解されよう。
球面ミラーにより形成されたセルの場合は、この光軸は、セルの2つのミラーの曲率中心を通過する直線である。
1つの特別な実施の形態によれば、第1および第2ミラーM2とM3は、第1ミラーM1から等距離dに位置し、それらの曲率半径R2とR3は、共通半径Rと実質的に等しい。一方では、第1ミラーM1と第2ミラーM2により定義され、他方では、第1ミラーM1と第3ミラーM3により定義される2つのセルは、各セルに対して、次のように記述できるヘリオット作動条件を検証するように配置される。つまり、2つのお互いに素な整数KとNが、
cos(Kπ/N)=((1−d/R1)(1−d/R))1/2
を満たすように存在する。
この構成は、単純なヘリオットセルにおける場合と同様に、高い光学機械的安定性をシステムに与える。
本発明による第2および第3ミラーは、実際に2つのヘリオットセルを定義する。これは、2つのミラーの1つの回転が、その曲率中心の変位をもたらし、それにより、既知のヘリオットセルと比較して、反射回数が増大される。1つのミラーが、他のミラーに対して傾斜していると、ビームに対する出口点の変位がもたらされ、ビームは、ヘリオットセルにおけるようにセルから出ていく代わりに、セル内を循環し、それにより、ビームの前進後退運動の回数が増大されるということを下記に実証する。
ホワイトセルと比較すると、本発明によるシステムは、ミラーの曲率半径が、セルの2つの端の間の距離と等しいということを要求しないという利点も有する。従って、作動点は、共焦点システム外においても達成される。
好ましくは、セル内で反射回数を変化できるようにするために、前記傾斜は可変であり、光学システムは、前記第2および第3ミラーの少なくとも1つを、他方に関して回転する手段も備える。
特に単純な第1実施の形態によれば、システムは、球面ミラーの形態の第1ミラーから構成され、第2および第3ミラーは、お互いに関して傾斜している平坦ミラーである。
別の実施の形態によれば、システムは、球面ミラーの形態の第1ミラーから構成され、第2および第3ミラーは、切断された1つの、そして同じ球面ミラーの下部と上部にそれぞれ対応し、下部または上部のいずれかは、他方に関して傾斜している。
好ましくは、第2ミラーM2と第3ミラーM3はそれぞれ直線状エッジを有し、前記エッジによりお互いに接触することなく接合され、前記エッジは、2つの光軸が第2ミラーM2と第3ミラーM3と交差する点を通過する直線と実質的に平行である。光ビーム入力手段Eは、前記第2ミラーM2と第3ミラーM3の少なくとも1つのエッジに沿って、実質的に合焦された反射点列を生成するように位置すると有利である。
このようにして、システムの光学機械的安定性を、特に、実行される操作に対して利用することができる。焦点は入射点に関連しているので、それらがミラーの1つのエッジ上に保持されることを確実にすることができる。
本発明は、付随する図面を参照して、本発明の1の実施の形態の、下記に純粋に例として示された記述により、より良く理解されるであろう。
最初に、図2に示されているような、ヘリオットタイプの既知のセルの動作形態を復習する。
図2に示されているように、ビームは、M1に貫通している穴を通ってセルに入る。ビームは2つのミラー上で複数回反射する。ミラー上のトレースは楕円を形成する。
ミラー間の距離のある値に対しては、ビームは、M1に貫通している穴を通って、再び外に出る。これらの注目に値する構成は、作動点と称される。一般的に、曲率半径が異なると、作動点は、ミラー間の距離が以下のようなときに得られる。つまり、2つのお互いに素(お互いに素とは、1以外に公約数を有しないということ)な整数KとNが
cos(Kπ/N)=(g1g2)1/2
g1=1−d/R1およびg2=1−d/R2
を満たすように存在するときに得られ、ここでNは、セルにおけるビームにより実行される前進後退運動の回数である。それはまた、ミラーの1つの上での反射回数でもある。
Kはビームの、光軸の周りの回転数である。
dは、ミラー間の距離である。
R1は、ミラーM1の曲率半径である。
R2は、ミラーM2の曲率半径である。
お互いに対向して位置するミラーが同じ曲率半径を有する場合は
g1=g2=1−d/R
g1/g2=1
となる。
作動点は、
d=R(1−cosθ)
のときに得られる。ここで、θ=Kπ/N、θ∈]0,π[
これは、下記に記述するように、異なる結果をもたらす。
2つのミラー上の反射の軌跡(トレース)は、比が(g1/g2)1/2の相似楕円を形成する。
これらの楕円は、2つのミラーの曲率中心を通過する直線である、システムの光軸上に中心が置かれる。
これらの反射スポットの直径は、楕円を通過するときに、正弦展開に従う。2つのミラー上のこれらのスポットの直径は、(g1/g2)1/2と同じ比である。
この展開は、各ミラー上では、光軸に関して対称な2つの反射スポットは同じ直径を有することを示す。
ビームによりもたらされる規定曲面は、双曲面である。
セル全体は、発散球面ミラーと等価であり、その表面は、M1の表面と一致する(ビームは、入射したビームがM1の表面上で反射されたかのようにセルから再び出て行く)。
入射点が焦点の場合は、出口点もまたは焦点であることにも気付くであろう。
この結果は、出現するビームは、M2の方向に依存しないということであり、楕円は変形するが、出るビームは動かない。
共焦点ファブリーペロ(Fabry-Perot)における場合と同様に、システムの収差は4次である。光軸上のシステムを通過するビームと、軸外のビームの間の光学経路差は、
L−2Nd≒(Nr)/(dR
により与えられ、ここにおいて、Lは合計光路であり、rは反射の軌跡(トレース)の楕円の主軸である(R1=R2の場合)。
反射が円上に位置している場合は、θとKは簡単な幾何学的解釈ができる。
・反射点は、円の周りに等間隔に位置する。
・2つの連続する反射は、K間隔により分離される(K−1反射スポット)。
・2つの連続する反射間の角度は、2θである。
・Kは、光軸の周りの反射の回転数である。
入射ビームが平行ビームの場合は、スポットの直径は、ゼロであってもよい最小値から、入射ビームの直径の1/cos(θ/2)倍に近い最大値へ変化する。
更に、ミラー間の距離(または曲率半径)が変化すると、反射のすべての軌跡は、楕円上で、その反射率に比例してスライドする。従って、出口点は最も動く点である。それは、反射の楕円の接線方向に変位する。
下記においては、このセルが、異なる曲率半径でも同じように動作すると考えることにより、形式化と推論を簡単にするために、ミラーが同一の曲率半径を有する場合のみを考える。
更に、説明を簡単にするために、K=1の場合である、反射が作動点として、円上に位置するヘリオットセルを考える。
ヘリオットセルの特性により、各反射は、その前の反射と、それに続く反射と連続している。最初のN/2回の反射は、ミラーの同じ半分上に位置している。図2において、M1は、それを介してビームが入射および出て行くミラーであり、M2は、他のミラーである。
ミラーを入射点のちょうど真上で切断することにより、およびその半分の1つ、つまり図3に示されているようにM3と称する半分を回転することにより、第2ヘリオットセルが作成される。これはこのミラーの回転が、その曲率中心の変位をもたらすからである。M3とM1の曲率中心を通過する新しい光軸が作成される。
Xを、2つのミラーを分離する軸、Yを直交軸、そしてZをミラーM2とM1の中心を通過する軸と仮定すると、M3が軸Yの周りを回転すると、その曲率中心は、軸Yに直交する平面(平面XOZ)において変位し、従って、新しい光軸とM3の交点は、軸X上で変位する。
図4に示されているように、この構成の、反射に対する結果をここで調べてみる。反射の最初の半分は、変化しない。それらは、第1セルの光軸とM2との交点(C2)に関して対称である半楕円上に依然として位置している。
ビームがM3上に最初に到達すると、それは新しいセルに入射する。この最初の反射は、新しいセルに対する入射点として機能する。
そして、反射の第2の半分は新しいセルを使用して、第2セルの光軸とM3の交点(C3)に関して対称な第2半楕円を生成する。
これは、K=1およびN=31の場合に、切断されたヘリオットミラーに対して図4Aと図4Bに示されている。
ミラーMはX軸上で2つに切断されている。
上半分は傾斜している(Y軸の周りの回転)。
新しい光軸はC3を通過し、これ以降の反射は、この新しい軸に関して対称な楕円上となる。
反射が円上に位置するときに、ガウス(Gauss)近似においてヘリオットセルをモデル化する場合は、Y軸上のi番目の反射の位置は、
=−xsin(iθ)
により与えられる。
本明細書の場合、平面YoZへの射影においては、新しいセルに対してパラメータの変更はない。平面XoZとYoZ上に射影された光線の進展を記述する方程式は独立なので、反射点のY上における位置は不変である。
従って、このことから、新しい半楕円の寸法Yは、M3の回転からは独立しており、従って、ゼロ回転と同じであるということが言える。
同様に、入口点が焦点の場合は、従来のヘリオットセルにおける出口点もまた焦点であると推測できる。新しいセルに対しては、Y軸上への射影は常に焦点が合っているので、必然的に、X軸に対しても焦点が合っている。入口点が、1つの軸上で出口点と共役の場合は、それもまた、他の上でなければならない。
最終的に、半ミラーM1’の傾斜の結果は、X軸上のみで、2つのヘリオットセルの光軸とM2とM3との交点を分離する距離の2倍の出口点の変位をもたらす。
その反射の後半分を実行した後、焦点の合ったビームは、第1セルの第1ミラーに再び到達し、ビームは、セルを通過しつづける。楕円は、その1つが2つの光学的中心の間を通過するまで益々接近する。そして楕円の回転方向は反転される(図4A)。
この点において、再合焦点の1つが、反射の第1半円を去るまで反射を続けさせるか、または、入射角またはミラーM1の傾斜を修正させるかのいずれかが可能である。
従って、ビームを、下側半ミラーの側面の1つに位置する穴を通してセルに入射させ、それが直径方向の反対側の穴から出るときにビームを回収することは容易である。この構成においては、半ミラーの傾斜の調整により、傾斜ゼロに対して得られた、初期のヘリオットセルの反射回数の乗算係数が制御される。出口穴の位置がいったん固定されれば、出て行くビームは、選択された乗算係数に拘わらず、常に同じ方向に留まるということに注意することは注目に値する。
Kを、光学的中心の周りの、反射により実行された回転数と考えると、N回の反射の間に、ビームは、Mの下部からその上部へK回通過することは容易に分かる。従って、楕円は、最初の経路の間にK回変更される。そして第1近似として、出口点は、C2とC3の間の距離の2K倍だけシフトされる。この技術に精通した者により容易に実行され得る厳密なモデル化は、これは完全には正確ではないが、Nが増大するにつれて精度を増すことを示している。しかし、正確な表現を知ることは重要なことではない。重要なことは、ここでもまた、半ミラー調整により、セル内での循環を可能にする、出口点の変位がもたらされるということである。
図5と図6に示されているように、2つの平坦ミラーと、1つの球面ミラーを使用する実施の形態をここで説明する。
2つの平坦ミラーは、M2とM3の対を形成する。それらは図5に示されているように、最初は、1つが他方の上にあるように位置しており、それらの間には小さな空間がある。入口点1と出口点2は、ミラーM1’の一部がそれらの間に位置するように位置している。従って、反射点はセル内に維持される。
これら2つのミラーは、柔軟な機械的部分により固定されており、単一回転に沿ってM2に関してM3の調整が可能になり、一方、この回転外において非常に高い厳密さを保証する。
この部分には2つの穴が貫通しており、それにより、ビームがセルに出入りできる。調整ネジ3とバネ止めにより、M3の制御が可能になる。2つのミラーはこの部分に直接接着されており、M1は静止部分に、そしてM3は可動部分に接着されている。2つのミラーの正確な方位を確実にするために、それらは、最初はその反射表面が平坦基準表面(ガラス板)上で下向きになるように設置される。接着剤が前もって塗られた機械的部分は、ミラーの背面上に設置される。
ここでは、2つのミラーM2とM3の曲率半径が等しく、それらが第1ミラーM1から等しい距離に位置するいくつかの実施の形態を説明してきた。この技術に精通した者は、本発明がこの実施の形態に制限されることなく、また、ミラーが異なる曲率半径を有していて、第1ミラーM1から等距離になくても機能するということは理解されよう。一般的に、曲率半径R2を有し、ミラーM1から距離d2に位置するミラーM2と、曲率半径R3を有し、ミラーM1から距離d3に位置するミラーM3に対しては、本発明に従って形成された2つのセルに対して、安定性条件を検証することも可能である。
これは、第1ミラーM1と第2ミラーM2が、
0<(1−d2/R1)(1−d2/R2)<1
を満たし、第1ミラーM1と第3ミラーM3が、
0<(1−d3/R1)(1−d3/R3)<1
を満たすように配置されているときに得られる。
形成された2つのセルがミラーM1からの等距離dあり、曲率半径R2とR3が、半径Rに等しいときは、これらの2つの条件は等価である。従って、互いに素な整数KとNが
cos(Kπ/N)=((1−d/R1)(1−d/R))1/2
を満たすときは、システムに大きな光学機械的安定性を与える注目に値する構成が存在する。
図1は、従来技術で知られているホワイトセルを示している。 図2は、従来技術で知られているヘリオットセルを示している。 図3は、本発明による多反射セルの例を示している。 図4Aは、本発明によるセルにおける、光の反射の経路の例を示している。 図4Bは、本発明によるセルにおける、光の反射の経路の例を示している。 図5は、本発明によるセルにおいて傾斜できるミラーの実施の形態の例を示している。 図6は、本発明によるセルにおいて傾斜できるミラーの実施の形態の例を示している。 図7は、本発明によるミラーを傾斜する装置の例を示している。

Claims (9)

  1. 光ビーム入力手段(E)および出力手段(S)と、曲率半径R1を有する第1ミラー(M1)と、を備える多重反射光学システムであって、
    前記第1ミラーは、曲率半径R2を有する第2ミラー(M2)から距離d2に対向して配置され、曲率半径R3を有する第3ミラー(M3)から距離d3に対向して配置され、
    前記第1ミラー(M1)および前記第2ミラー(M2)は、0<(1−d2/R1)(1−d2/R2)<1となるように配置され、
    前記第1ミラー(M1)および前記第3ミラー(M3)は、0<(1−d3/R1)(1−d3/R3)<1となるように配置され、
    前記第1ミラー(M1)および前記第2ミラー(M2)は、第1光軸を有する第1光学セルを形成し、
    前記第1ミラー(M1)および前記第3ミラー(M3)は、第2光軸を有する第2光学セルを形成し、
    前記第1および第2光軸は分離され、前記曲率半径R1、R2、R3および前記距離d2とd3は同時には等しくならず、前記第1および第2光学セルは、前記光ビームが前記入力手段と前記出力手段の間の前記光学システムに含まれるように配置されている多重反射光学システム。
  2. 前記第1および第2光軸の方向を変える手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
  3. 前記第2ミラー(M2)および前記第3ミラー(M3)は、互いに対して傾斜している平坦ミラーであり、前記第1ミラー(M1)は球面ミラーであることを特徴とする請求項1に記載の多重反射光学システム。
  4. 前記第2ミラー(M2)および前記第3ミラー(M3)は、互いに対して傾斜している球面ミラーであることを特徴とする請求項1に記載の多重反射光学システム。
  5. 前記2つの曲率半径R2およびR3は、実質的に等しいことを特徴とする請求項4に記載の光学システム。
  6. 前記第2ミラー(M2)および前記第3ミラー(M3)は、切断された1つの同一球面ミラーの下部と上部に対応することを特徴とする請求項5に記載の多重反射光学システム。
  7. 前記距離d2およびd3は、実質的に距離dと等しく、前記曲率半径R2およびR3は、実質的に半径Rに等しく、前記第1、第2および第3ミラーは更に、
    cos(Kπ/N)=((1−d/R1)(1−d/R))1/2
    を満たす2つの互いに素な整数KとNが存在するように配置されていることを特徴とする請求項1または5に記載の光学システム。
  8. 前記第2ミラー(M2)および前記第3ミラー(M3)はそれぞれ直線状エッジを有し、前記エッジにより互いに接触することなく接合され、前記エッジは、前記2つの光軸の前記第2ミラー(M2)と前記第3ミラー(M3)との交点を通過する直線に実質的に平行であることを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
  9. 前記光ビーム入力手段(E)は、前記第2ミラー(M2)および第3ミラー(M3)の少なくとも1つの前記エッジに沿う、実質的に合焦された反射点の列を生成するように位置していることを特徴とする請求項8に記載の光学システム。
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