JP2009502373A - 座部、背もたれおよび肘掛けを有する椅子またはベッド、ならびにその使用法 - Google Patents

Abstract

椅子（１）、特に歯科用椅子は、ヒンジ（６）によって互いに接続された座部（３）および背もたれ（２）を有し、ヒンジは、内側リング（８）およびそれと同心円状に配置された外側リング（７）の形態の２つの移動可能な部品からなる。内側リング（８）は座部（３）に固定され、外側リング（７）は座部（３）に固定される。内側リング（８）の外側は外側リング（７）の内側に係合し、玉軸受（１１、１２）が内側リング（８）および外側リング（７）の間に装着されている。本発明は、肘掛けが使用者の背中の動きに従う歯科用椅子を提供する。

Description

本発明は、座部もしくは支持体、背もたれおよび肘掛けを備え、背部が座部に関連して移動可能な椅子またはベッドに関する。

本発明はさらに、椅子またはベッドの使用法に関する。

このような椅子はＷＯ９４／１９９９１Ａ１から知られている。この既知の椅子において摺動機構によって背もたれが動かされると、背もたれは座部に関連して動くことができる。摺動機構は、椅子の肘掛けと椅子の脚との間に設けられる。したがって肘掛け自身を動かすことはできない。

本発明の目的は、背もたれが肘掛けの動きに従う椅子を提供することであり、椅子の使用者の快適性を向上させ、調整後にヘッドレスト／背部が確実に最小限しか動かないようにすることである。

本発明の目的は、請求項１の導入部分に規定した種類の椅子によって実現され、背もたれおよび座部が肘掛けによって互いに固定され、肘掛けは２つの相互に移動可能な部品からなるヒンジによって形成され、一方の部品は座部に固定され、他方の部品は背もたれに固定されることを特徴とする。これによって、肘掛けが背もたれの動きに従うことになる。

背もたれを蝶番式に座部に取付ける特に適切な様式は、請求項２に記載のように、２つの相互に移動可能な部品を、同心円状に配置された内側リングおよび外側リングとして構成することであり、内側リングの外側は外側リングの内側に係合する。

さらに、請求項３に記載のように、玉軸受などの軸受が内側リングおよび外側リングの間に装着され、さらに請求項４に記載のように、内側リングが座部に固定され、外側リングが背もたれに固定されれば好都合である。

当該椅子の快適性をさらに高める特徴は、請求項５に記載のように、外側リングの外側にパッドを付けることである。

既述したように、本発明は使用法にも関する。この使用法は請求項６に規定される。

図面を参照して本発明を説明する。
図１において、符号１は椅子全体を指し、ここでは歯科用椅子として示す。

椅子は背もたれ２を有し、背もたれ２は、後で説明するように２つの肘掛け４（一方のみを図示）によって座部３に接続される。

図２および図３に見られるように、肘掛け４は内側リング８からなり、内側リング８は
、ボルト（図示せず）等によって、１０に示されるように座部３に固定される。

外側リング７は内側リング８と同心円状に設けられ、前記外側リングは、ボルト（図示せず）等によって、６に示すように背もたれ２に固定される。外側リングの外側にパッドを付けてもよい。

外側リング７および内側リング８は旋回軸１４を中心に互いに関連して回転することができ、軸受（図３参照）は、１１、１２に示すように外側リングおよび内側リングの間に配置される。

図に見られるように、旋回軸１４は座部３および背もたれ２の間に位置する。
最後に、外側リング７および内側リング８の間には狭い隙間１３がある。

内側リングおよび外側リングの間の動きは、モータ（図示せず）によって、ならびに／または背もたれおよび／もしくは背もたれに固定されたブラケット／ユニットを押す動作によってもたらすことができる点に留意すべきである。

当該椅子は以下の様態で動作される。
人が椅子に座り、背もたれを上下に動かすと、肘掛けの外側リングおよび背もたれがその動きに従い、内側リングに関連して回転し、使用者に優れた快適性を与える。これは、背もたれの移動中に使用者が肘掛けを放したり、肘掛け上で手を滑らせる必要がないからである。

本発明に係る椅子の基本構造を示す図である。 図１の椅子の側断面図である。 椅子の肘掛けがどのように構成されているかを示す図である。

Claims (6)

1. 座部（３）もしくは支持体、背もたれ（２）および肘掛け（６）を備え、背もたれが座部に関連して移動可能な椅子（１）またはベッドであって、背もたれ（２）および座部（３）は肘掛け（６）によって互いに固定され、肘掛けは２つの相互に移動可能な部品（７、８）からなるヒンジによって形成され、一方の部品は座部（３）に固定され、他方の部品は背もたれ（２）に固定されることを特徴とする、椅子またはベッド。
2. ２つの相互に移動可能な部品は、同心円状に配置された内側リング（８）および外側リング（７）として構成され、内側リングの外側は、軸受案内部を伴って、または伴わずに外側リングの内側に係合することを特徴とする、請求項１に記載の椅子。
3. 玉軸受などの軸受（１１、１２）は、内側リング（８）および外側リング（７）の間に装着されることを特徴とする、請求項１または２に記載の椅子。
4. 内側リング（８）は座部（３）に固定され、外側リング（７）は背もたれ（２）に固定されることを特徴とする、請求項２または３に記載の椅子。
5. 外側リング（７）の外側にパッドを付けたことを特徴とする、請求項２から４のいずれか１項に記載の椅子。
6. 請求項１から５のいずれか１項に記載の椅子またはベッドの、歯科用椅子としての使用法。

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