JP2009502338A - 少なくとも1つの表面電極を備えた多極仮想電極カテーテルおよびアブレーション方法 - Google Patents

少なくとも1つの表面電極を備えた多極仮想電極カテーテルおよびアブレーション方法 Download PDF

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Abstract

仮想電極カテーテル(10、12)と、かかる仮想電極カテーテル(10、12)を使用する方法と、を開示する。たとえば、少なくとも1つの内部電極(16)と少なくとも1つの表面電極(20)とを有する双極仮想電極カテーテル(10)および多極仮想電極カテーテル(12)と、心臓不整脈の治療のためにこれらカテーテルを使用する方法と、を開示する。カテーテルは、カテーテル本体(14)を備え、その内部を内腔(18)が延在し、内腔(18)は導電性流体(34)を流れている状態で受け取るように適合される。内腔(18)からカテーテルの外面まで流路を画定する出口機構が、カテーテル本体の側壁(30)を通って存在してもよい。出口機構に隣接して内腔(18)内に導体(16)が取り付けられ、導電性流体(34)を介して治療エネルギーを組織に送達するように適合される。出口機構に隣接するカテーテル本体の外面上に、少なくとも1つの表面電極(20)が取り付けられる。

Description

本出願は、2005年7月27日に出願された米国特許出願第11/190,560号明細書(「’560出願」)に対する利益を主張する。’560出願は、本明細書において完全に記載されているかのように参照により本明細書に引用される。
本発明は、仮想電極カテーテルと、かかる仮想電極カテーテルを使用する方法と、に関する。より詳細には、少なくとも1つの内部電極と少なくとも1つの表面電極とを有する双極および多極仮想電極カテーテルと、たとえば高周波(RF)アブレーションを介して心臓不整脈の治療のためにこれらカテーテルを使用する方法と、に関する。
心臓不整脈を治療するRFアブレーションの従来のカテーテル技法では、単極モードでRF電極を使用する。このモードでは、アブレーションの部位には活性電極のみが配置される。分散電極は、アブレーション部位から離れた場所、通常は患者の皮膚の上に配置される。
単極モードでは、「r」がカテーテルの活性電極からの半径方向距離である場合、RF電流は1/rとして減少し、RFエネルギーは1/rとして減少する。組織アブレーションは、RFエネルギーを組織内に堆積させることによってもたらされるため、アブレーションの深さは、カテーテル電極の周囲の狭い縁に限られる。したがって、損傷深さを増大させるためには、高出力が必要となる。しかしながら、高出力により、電極・組織中間面において温度が急速に上昇し、「ホットスポット」がもたらされる可能性がある。
仮想電極技法は、組織面上に流れ込む冷却された導電性流体を使用することによって、電極・組織中間面におけるこの温度上昇の問題を軽減する。適当な表面冷却を提供するために必要な流体流量は、送達されているRF出力によって決まる。出力が高いほど、必要な流量が高くなる。既存の装置を使用して3〜4mm深さの損傷を生成するためには、60秒間に50ワット及び72ml/分の流体流量が必要である可能性がある。全円周方向の損傷の場合、これら同じ既存の装置は、これら設定において最低限2つの別々の処置が必要である。したがって、120秒総持続時間中に送達される最小RFエネルギーは6000ジュールであり、送達される流体の総容量は140mlを超える。一方、典型的な22mm径の肺静脈の場合、50℃の温度上昇で得られる60mm×3mm×3mmの損傷サイズには、約120ジュールの総エネルギーがあればよい。これは、損傷を生成するために印加されたRFエネルギーの2%しか使用されないことを意味する。印加されたエネルギーの残りの98%は、注入された流体、カテーテル本体、周囲の組織、血液および他の組織流体等の他の物質の加熱に失われる。したがって、既存の技法は、非常に非効率である可能性がある。
仮想電極技術を使用するRFアブレーションを含むアブレーションの効率を向上させることができることが望ましい。したがって、開示する発明の目的は、たとえば心臓不整脈の治療のための改善されたアブレーションカテーテル及び方法を提供することである。
一形態では、本発明は、組織を治療するための仮想電極カテーテルを含む。本カテーテルは、側壁および外面を備えるカテーテル本体と、カテーテル本体内に延在しかつ導電性流体を流れる状態で受け取るように適合される第1内腔と、第1内腔からカテーテル本体側壁および外面を通る流路を備える出口機構であり、導電性流体が第1内腔から出て組織に向かうのを可能にするように適合される、出口機構と、出口機構およびカテーテル本体側壁の内面に隣接する第1内腔内に取り付けられた内部可撓性導体であって、治療エネルギーを第1内腔内の導電性流体を介して組織まで送達するように適合される、内部可撓性導体と、出口機構に隣接するカテーテル本体の外面に取り付けられた少なくとも1つの表面電極と、を備える。出口機構は、複数の出口ポート穴、少なくとも1つの出口スロットまたは複数の微小孔であってもよく、カテーテル本体の外面に沿って長手方向に延在するポート穴中心線を中心に対称的に分散されてもよい。内部可撓性導体は、たとえば、コイル電極、ワイヤストランド電極または管状電極であってもよい。
別の形態では、本発明は、組織アブレーションのための仮想電極カテーテルを含む。この形態では、カテーテルは、(a)外面と、内腔と、内腔と外面との間に延在する流体出口機構と、を有するカテーテル本体であって、出口機構が組織に対して配置されるように適合され、内腔が導電性流体を流体出口機構まで送達するように適合される、カテーテル本体と、(b)カテーテル本体の内腔内に取り付けられかつ導電性流体に接触するように適合される活性内部電極であって、アブレーションエネルギー源に電気的に接続され、かつ導電性流体を介してアブレーションエネルギーを組織に与えるように適合される、活性内部電極と、(c)流体出口機構に隣接するカテーテル本体の外面上に取り付けられる少なくとも1つの不活性外部電極であって、アブレーションエネルギー源に電気的に接続され、かつアブレーションエネルギーの少なくとも一部をアブレーションエネルギー源に戻すように適合され、それにより、アブレーションエネルギー源の活性化時に、活性内部電極と少なくとも1つの不活性外部電極との間に、かつ流体出口機構に隣接する細胞内に電界が生成される、少なくとも1つの不活性外部電極と、を備える。
さらに別の形態では、本発明は、心臓組織の高周波アブレーションを行うための多極仮想電極カテーテルを含む。特に、本カテーテルは、(a)外面と内腔とを画定するカテーテル本体であって、内腔が導電性流体を搬送するように適合される、カテーテル本体と、(b)カテーテル本体の外面上に配置される少なくとも2つの金属電極であって、心臓組織に対して配置されるように適合される、少なくとも2つの金属電極と、(c)内腔内に配置されかつ高周波エネルギーを導電性流体に与えるように適合される金属導体と、(d)カテーテルの外面上の少なくとも1つの開口であって、内腔内の導電性流体に対し、仮想電極としてカテーテルから流出し心臓組織上に突き当たるように流路を形成するように適合される、少なくとも1つの開口と、(e)金属電極に隣接して並置されるカテーテル本体の外面上の少なくとも1つの温度センサと、を備える。
別の形態では、本発明は、仮想電極カテーテルを使用する組織アブレーションのための方法を含む。この形態では、使用されている仮想電極カテーテルは、(a)側壁および外面を備えるカテーテル本体と、(b)カテーテル本体内に延在しかつ導電性流体を流れる状態で受け取るように適合される第1内腔と、(c)第1内腔からカテーテル本体側壁および外面を通る流路を備える出口機構であり、導電性流体が第1内腔から出て組織に向かうのを可能にするように適合される出口機構と、(d)出口機構およびカテーテル本体側壁の内面に隣接する第1内腔内に取り付けられる内部可撓性導体であって、アブレーションエネルギーを第1内腔内の導電性流体を介して組織まで送達するように適合される、内部可撓性導体と、(e)出口機構に隣接するカテーテル本体の外面に取り付けられる少なくとも1つの表面電極と、を備える。本発明のこの形態による方法は、(a)導電性流体を、第1内腔内にかつ出口機構を出るように流すステップと、(b)アブレーションエネルギーを内部可撓性導体に送達するステップと、(c)内部可撓性導体と少なくとも1つの表面電極との間に電界を生成するステップと、(d)組織内に損傷を形成すると、アブレーションエネルギーの送達を終了するステップと、を含む。
別の形態では、本発明は、仮想電極カテーテルを使用する組織アブレーションのための方法を含む。特に、本方法は、(a)組織に対し第1分散表面電極および第2分散表面電極の両方を配置するステップであって、第1表面電極および第2表面電極が、仮想電極カテーテルのカテーテル本体の外面上に取り付けられるステップと、(b)導電性流体を、カテーテル本体内を第1表面電極および第2表面電極に隣接する出口機構に向かって延在する第1内腔を通るように流すステップと、(c)第1内腔内の活性内部可撓性導体にアブレーションエネルギーを送達するステップと、(d)内部可撓性導体と第1表面電極および第2表面電極のうちの少なくとも一方との間に集中電界を生成するステップと、(e)組織内に損傷を形成した後、アブレーションエネルギーの送達を終了するステップと、を含む。
本発明の上述した、かつ他の態様、特徴、詳細、有用性および利点は、以下の説明および特許請求の範囲を読むことから、かつ添付図面を検討することから明らかとなろう。
双極仮想電極カテーテルの実施形態(たとえば図1の10)および多極仮想電極カテーテルの実施形態(たとえば図17の12)を含む、本発明による仮想電極カテーテルのいくつかの実施形態を開示する。概して、これら仮想電極カテーテルは、内腔(たとえば図1の18)に取り付けられた内部可撓性電流キャリアまたは電極(たとえば図1の16)と、少なくとも1つの表面電極(たとえば図1の20)と、を有するカテーテル本体(たとえば図1の14)を備える。本発明のさまざまな実施形態の詳細は、具体的に図面を参照して後述する。
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態による双極仮想電極カテーテル10の遠位部22を示す。カテーテルは、カテーテル本体14を備える。図1に示すように、双極仮想電極カテーテル10の第1実施形態では、カテーテル本体14は、比較的小さい円形断面を有する。たとえば、カテーテル本体14は、0.091インチ(およそ2.31mm)の径24を有してもよい。明らかに、カテーテル本体14に対するこの特定の径は必須ではなく、本発明による双極仮想電極カテーテル10は、たとえば特定の血管腔または他の体腔に適合するよう必要に応じて寸法を決めてもよい。
図1、図2、図4および図5に示すように、出口機構は、カテーテル本体14の側壁30を通して延在する。特に、この第1実施形態における出口機構は、カテーテル本体14の表面に沿った長手方向に延在するポート穴中心線28に沿って配置される、複数の出口ポート穴またはノズル26を備える。図3および図4を見ることによってもっともよく分るように、これら出口ポート穴26は、カテーテル本体14の側壁30を通して延在する。図3および図4に有利に示すように、図示する実施形態では、出口ポート穴26は、カテーテル長手方向軸32に対して側壁30を通して放射状に延在する。
カテーテル本体14は、少なくとも1つの長手方向に延在する内腔18を含み、その中に、内部可撓性電流キャリアまたは導体16が取り付けられる。望ましい場合、2つ以上の楕円形内腔があってもよい。図1乃至図5に示す実施形態では、内腔18は楕円形断面を有し、それは、後述する他の利点もあるが特に、流体34を出口ポート穴26に向けるのに役立つが、内腔は楕円形断面を有する必要はない。楕円形断面構成により、高容量の流体34がより小型構成で効率的に移動する。この実施形態のカテーテル本体はまた、任意の第2内腔36も備え、そこには、形状保持または形状形成レールまたはワイヤ38が取り付けられる(たとえば、NiTiまたはニチノールワイヤとしても知られるニッケル・チタンワイヤ)。レールまたはワイヤ38は、カテーテル10の遠位部22を操舵し成形するのに役立つ。
本発明のこの第1実施形態では、内部可撓性電極16は、単一の大型内部コイル電極を含む。図2に示すように、望ましくは、この内部コイル電極16は、個々のコイル40が密に詰められた(たとえば、隣接するポート穴26間に2〜3巻かまたはコイル間におよそ1/1000インチ)密なばねピッチ(すなわち密巻コイル40)を有する。大型内部コイル電極の個々のコイルまたは巻き40により、楕円形内腔18内を流れる流体34が、出口ポート穴26を介してカテーテル10から出る前に、電極を構成するコイルまたは巻きの間を通過することが可能になる。これら密巻コイル40は、カテーテル本体14の内腔18内におけるかつ出口ポート穴26を出る流体流を調整するのに役立つ。図5では、大型内部コイル16の個々の巻き40が出口ポート穴26から見える。大型内部コイルは、緊張しかつ弛緩し、装置の使用中に双極仮想電極カテーテル10の遠位部22が操作される際に張力および圧縮下に置かれる。コイルがこのように撓むと、隣接するコイル間の間隙のサイズがわずかに変化する可能性がある。これにより、複数の出口ポート穴に沿った流れ分布に幾分かの圧力勾配がもたらされる可能性があり、これは、カテーテル10の内腔18を流れる導電性流体34(すなわち、冷却流体)のインピーダンスおよび加熱に影響を与える可能性がある。
図1乃至図5の実施形態に示す内部可撓性電極16が、環状断面を有する大型コイルであるため、この大型コイルが楕円形内腔に取り付けられた時、前方三日月型領域42、後方三日月型領域44および円形中央領域46(断面において)を備えるフローチャネルが画定される(図3参照)。特に、大型コイル電極16は、その外径48が内腔18の楕円形断面の短軸49の長さとおよそ同じ長さであるような寸法である。このため、大型コイル電極16は、楕円形内腔(図3)の頂部50から底部52まで、内腔の短軸49に亙って延在する。この特定の構成では、楕円形内腔に対する、故に出口ポート穴またはノズル26に対する大型内部コイルの位置は、使用中のカテーテルの操作中に双極仮想電極カテーテル10の遠位部22が屈曲または湾曲する場合であっても、比較的変化しないままである。言い換えれば、図面のすべてに示す双極仮想電極カテーテルの遠位部は、簡単のために直線状として示すが、特定の用途に対してカテーテルは事前に湾曲していてもよく、かつ/またはカテーテルは、たとえば図1乃至図4に示すレール38の操作により、使用中に湾曲可能または成形可能であってもよい。しかしながら、この図示する実施形態では、大型コイル電極16は、内腔18内において比較的固定されたままである。
内部可撓性電極は、別法として、コイルではなく可撓性ソリッドワイヤ(図示せず)を含んでもよい。しかしながら、この種の内部可撓性電極には、いくつかの欠点がある可能性がある。たとえば、内部可撓性電極が環状断面を有するソリッドワイヤを含む場合、かつその環状断面が、内腔の楕円形断面の短軸の長さに等しい外径を有する場合、後方三日月型領域またはフローチャネル44を流れるいかなる流体も、出口ポート穴26に達しないように抑制または防止される。一方、内部可撓性電極が、内腔の楕円形断面の短軸の長さに一致しない径のワイヤを備える場合、そのワイヤは、双極仮想電極カテーテル10の操作中に出口ポート穴26に対してシフトする可能性がある。たとえば、カテーテルを屈曲させて湾曲を形成することにより、ワイヤの一部が、出口ポート穴のいくつかに対し他のものより近く配置される可能性があり、それにより、双極仮想電極カテーテル10の遠位部22に沿って長手方向に仮想電極効果を望ましくなく変化させる可能性がある。言い換えれば、このシフトにより、使用中に仮想電極カテーテルを介して送達されるエネルギーが、望ましくないように変化しかつそれに付随して予測できなくなることになる可能性がある。
上述したように、形状保持または形状形成レールまたはワイヤ38(たとえばNiTiワイヤ)が存在してもよい。特に、図1乃至図4に示すように、カテーテル本体14は第2内腔36を備えてもよく、それは、カテーテル本体を通して長手方向に延在し、このワイヤまたはレール38を収容する。図示する実施形態では、ワイヤまたはレールは、第2内腔36の断面構成に「適合される(keyed)」、すなわち第2内腔36の断面構成を補完する角丸矩形断面構成を有する(図1乃至図4参照)。このワイヤまたはレール38は、存在する場合、種々の機能を行ってもよい。たとえば、ワイヤまたはレールを、所望の曲率を有するように「付勢または事前設定」してもよい。特に、ワイヤまたはレールを、双極仮想電極カテーテルの遠位部22が特定の曲率になるように事前設定してもよい。このため、カテーテルが、イントロデューサまたは他のカテーテル(図示せず)を使用して診断または治療される組織54(図24参照)に隣接して送達されると、カテーテルの遠位部22は、仮想電極カテーテル10を送達したイントロデューサまたは他のカテーテルの遠位端を越えて、治療される組織まで延在する。双極仮想電極カテーテルが送達装置から延出すると、ワイヤまたはレール38により、双極仮想電極カテーテルの遠位部22が所望の構成を有するようになる。このように、最終的に湾曲する遠位部を、その湾曲構成になる前に治療または診断部位まで送達してもよい。別法として、ワイヤまたはレールを、患者の外部に残っている何らかのタイプの制御ハンドルまたは他の装置(図示せず)に接続してもよい。それにより、この制御ハンドルまたは他の装置の操作によって、医師が、カテーテルの遠位部の形状および配置を操作することができる。
図4に有利に示すように、導電性流体34または懸濁液は、実質的に長手方向に楕円形内腔18を通って、大型内部コイル16に沿ってかつその周囲を流れる。本明細書で使用する「懸濁液」は、ベース流体にその電気的特性または他の特性を調整するために追加される粒子、流体または他の材料を含んでもよい混合物を意味する。最終的に、導電性流体または懸濁液34は、治療される組織54(図24乃至図26参照)まで送達される。後にさらに説明するように、アブレーション処置中、その組織は、出口ポート穴の外縁56に隣接する双極仮想電極カテーテルの遠位部の外面に隣接する。このため、大型内部コイル16は、エネルギー(たとえばRFエネルギー)を組織54まで送達することができる。
本発明は、双極モードまたは多極モードで動作することが好ましいため、装置は、内部可撓性電極20に加えて少なくとも1つの表面電極20をさらに備える。図1乃至図5に示す本発明の第1実施形態では、表面電極は、導電性材料(たとえば、金属、導電性シリコンまたは導電性ポリマ)の単一コイルを含み、それは図1、図2、図3および図5において見ることができる。コイルは中空であってもよい(すなわち、コイルに巻回されたワイヤは、中空コアまたは管状ワイヤであってもよい)。これらの図面に示す実施形態では、表面コイル電極20は、双極仮想電極カテーテルの遠位部22の表面の長手方向に延在するC型チャネル58に取り付けられる。図1および図3に有利に示すように、この長手方向に延在するチャネル58は、この実施形態ではC型断面を有し、「C」の上縁60および下縁62は、チャネル58に表面電極20を保持する。本実施形態では、表面電極20を、たとえば表面電極20の長手方向端部64をC型チャネル58の端部からチャネル内に挿入することにより、チャネル58に取り付けてもよい。
たとえば、図1に示すような実施形態では、C型チャネルが地点66で終端する場合、表面電極20を、C型チャネル58内に図1の図面において右から左へ挿入することができる。その後、遠位部を、図1に示す面68を、双極仮想電極カテーテル10の遠位部22を操作して適所に置くために使用されるカテーテルシャフト(図示せず)の一部の遠位端の相補的な面に付着させてもよい。
楕円形内腔18により、C型チャネル58と楕円形内腔18との間の材料の幅70(図3)を、内腔が円形断面を有する場合より大きくすることができる。これは、特にアブレーション処置のためにカテーテル10を使用する間に、表面電極20および/または内部電極16が加熱する場合、より優れた熱放散を容易にするため、有利である。
後にさらに説明するように、本発明の第1実施形態(図1乃至図5)では、大型内部コイル16は活性電極としての役割を果たす。このため、大型内部コイルは、たとえば、カテーテルシャフトを通して、患者の体外に残っているカテーテルシャフトの近位部まで長手方向に延在する1つまたは複数の導体を介して、患者の体外のRF電源(図示せず)に接続される。小型コイル表面電極20は、カテーテル10が双極モードで使用される場合、分散電極の役割を果たし、このモードではRF源の戻り端に接続される。このため、表面電極コイル20は、不活性戻り電極として作用する。言い換えれば、本発明によるカテーテルがその双極モードで動作している間、RFエネルギー(または他の何らかのタイプのエネルギー)を、大型内部コイル16に送達してもよく、その後、それは大型内部コイル16を通してかつその周囲を流れる導電性流体34を介して出口ポート穴26から出てもよい(図4)。そして、このRFエネルギーは、表面電極コイル20によって「取り込まれる」かもしくはRF発生器または接地に戻され、それにより、出口ポート穴26および表面電極コイル20に隣接する組織54内において、大型内部コイル16と表面電極コイル20との間に電界72(図24)がもたらされる。
図1乃至図5に示す第1実施形態が第1モードで動作する時、RFエネルギーは、表面電極20まで移動する前に、出口ポート穴26を介して内腔18から出る。このため、出口ポート穴は、適当に寸法が決められかつ間隔が空けられる(たとえば、本明細書に十分に説明されているかのように参照により本明細書に援用される、米国特許出願公開第2004/0143253A1号明細書を参照されたい)。ポート穴中心線28に沿って分散される出口ポート穴26は、最小限の圧力損失で「ノズル効果」をもたらすように構成される。出口穴またはノズル26が大きすぎる場合、過度のまたは望ましくない量の導電性流体34が、患者の血流74(図24)に送達される可能性があり、組織内に確立されることが望ましい電界が、「押し流される」可能性がある。一方、出口ポート穴26が小さすぎる場合、電気抵抗が所望レベルを超過する可能性があり、所望の量のアブレーションエネルギーを治療される組織に送達することが困難になる。
表面電極20に隣接して、熱センサ76を取り付けてもよい。図1乃至図5に示す特定の実施形態では、たとえば、長手方向に延在する熱センサ76が、表面電極コイル20内に延在する。この熱センサは、いかなるタイプの温度センサであってもよい(たとえば熱電対、サーミスタまたは光ファイバセンサ)。本実施形態では、表面電極20が能動的に冷却されないため、熱センサを、外部表面電極に並置して配置することにより、表面電極が望ましくないほど高い温度に近づいている可能性がある時を監視することが可能になる。表面電極が熱くなり過ぎると、表面電極の個々のコイル80間の間隙78に凝塊が形成される可能性があり、それにより性能劣化および恐らくは他の問題がもたらされる。上述したように、表面電極コイル20を中空ワイヤから形成してもよい。表面電極コイルがかかる中空ワイヤから構成された場合、中空ワイヤを通して冷却流体を注入することにより、表面電極の温度の調整に役立ててもよい。
表面電極の表面積は、表面電極20が、内部コイル電極16によって導電性生理食塩水34を介してそれに送達されているエネルギーを操作することができるように、選択されることが望ましい。また、表面電極の表面積を、エネルギーが逆に、すなわち表面電極20から内部コイル電極16に送達され得るように、構成してもよい。
特に図3を参照すると、表面電極20の出口ポート穴26に対する半径方向オフセット角82は別の考慮事項である。活性電極16および分散電極26を互いに十分近くに配置することにより、出口ポート穴26に隣接しかつ表面電極20に隣接して双極仮想電極カテーテル10の遠位部22に接触する組織54(図24乃至図26参照)内に、高電流密度および高局所化電界72を提供することが可能である。出口ポート穴26の中心線28(図2参照)と、表面電極の長手方向に延在する軸86(図2参照)を通過する半径方向線84(図3参照)と、の間のオフセット角82(図3参照)(すなわち、出口ポート穴の長手方向中心線に対する表面電極の長手方向中心線の角変位)は、たとえば45°であってもよい。双極仮想電極カテーテルが、図1乃至図3に示す円形断面を有し、その円形断面の径24(図1)がおよそ0.091インチ(すなわち、およそ2.31mm)である一例では、大型内部コイル16の外径48は、0.024インチ(すなわち、およそ0.61mm)であってもよく、表面電極コイルの中心は、内部コイル16の後縁の前方に、およそ0.029インチ(すなわち、およそ0.74mm)の距離88だけずれていてもよく、表面電極コイル中心線は、出口ポート穴26の中心線28の上方におよそ0.029インチの距離90だけ変位してもよい。
オフセット角82が小さすぎるかまたは鋭角過ぎる場合、組織54をエネルギーがまったく流れない可能性があり(または流れる電流の量が望ましくないほど低い量である可能性があり)、エネルギーは主に、出口ポート穴26から表面電極20に直接進む可能性があり、組織54内を通過するエネルギーの量が望ましくないほど少量になる。別法として、オフセット角82が大きすぎると、電界72は望ましくないほど減衰する可能性がある。この後者の場合、双極仮想電極カテーテル10は、実質上、単極仮想電極カテーテルとして作用する。
図4に有利に示すように、双極仮想電極カテーテル10の遠位部22は、その遠位端に末端球体またはボール92を備えてもよい。中実であっても中空であってもよいこの末端球体を使用して、内部電極16を安定化させてもよい。図示する実施形態では、たとえば、大型内部コイル16は遠位突起または固定具94を含む。この遠位突起94は、大型内部コイル16の末端遠位端において、末端球体92内に取り付けられるかまたは他の方法で付着される短部分を備えてもよい。固定された遠位突起94は、大型内部コイルが望ましくないほど浮遊するかまたは周囲を移動することがないようにするのに役立ち、そのため、大型内部コイルが出口ポート穴のすべてに亙って延在することを確実にするのに役立つ。
図6乃至図8は、本発明の第2実施形態による双極仮想電極カテーテル10IIの遠位部22IIのさまざまな図を示す。この第2実施形態は第1実施形態に類似する。しかしながら、出口機構は、第1実施形態の出口ポート穴26ではなく、カテーテル本体14IIの外壁98に沿ってかつそれを通して、楕円形内腔18内に長手方向に延在する出口スロット98である。この第2実施形態では、この場合もまた単一大型内部コイル16が存在し、表面電極20はこの場合もまた単一コイルとして示されている。また、図6および図7には、スルーポートまたは解放穴100も示す。この解放穴を、図6および図7にしか示さないが、本明細書において開示する実施形態のいずれと組み合わせてもよい。この解放穴100は、楕円形内腔18から双極仮想電極カテーテル10IIの外側まで延在する小型穴または経路である。図6乃至図8に示す実施形態では、スロット98の遠位部が組織によって閉塞された場合、たとえば、スルーポート100が、末端球体92IIに隣接するよどみプールの形成を回避するのに役立つ。それは、スロット96の遠位端において楕円形内腔18を出るように期待される生理食塩水または他の導電性流体34が、スルーポート100を介してカテーテルから出ることができるためである。
固定された遠位突起94が存在しない場合、大型内部コイル16が、出口ポート穴26(第1実施形態)のセット全体に亙って、または出口スロット96(第2実施形態)の全長に亙って延在しなくてもよい、ということが可能である。大型内部コイル16が、出口ポート穴26のうちの1つまたは複数に亙って存在しない場合、たとえば、大型内部コイルの周囲に、それに沿って、かつその内部に流れている生理食塩水または他の導電性流体34が、使用中に高温になりすぎる可能性がある。特に、導電性流体が大型内部コイルの周囲に、それに沿ってかつその内部に移動すると、そのコイル16を通して移動しているエネルギーが、最終的に出口ポート穴26(またはスロット96)を通して分散電極(すなわち、図1乃至図3、図5、図6および図8に示す表面電極20)に送達されるように、導電性流体34に送達される。このエネルギー送達により、導電性流体34が加熱され、それは、エネルギーを伝達することに加えて、冷却機能の役割も果たす。大型内部コイル16が一対のポート穴26に亙って延在しない場合、たとえば、不相応に高い割合の冷却流体がこれら「覆われていない」故に無制限のポート穴から出る可能性がある。これにより、冷却流体の残りのポート穴が枯渇する可能性があり、その結果、これら「覆われている」故に制限されたポート穴に熱が蓄積する可能性があり、流れが不足しているポート穴において凝塊の形成が増大することになる可能性がある。
同様に、大型内部コイル16が近位でシフトし、そのためそれ以上スロット96の遠位部に亙って延在しない場合、たとえば、スロットのこの部分を通る生理食塩水または他の導電性流体34の流れが増大する可能性があり、それにより、冷却流体のスロットの残りが「枯渇」し、冷却流体の流れが低減しているスロットの部分に沿って凝塊の形成が増大する可能性がある。大型内部コイル16の遠位端を末端球体92、92IIに固定することにより、スロット96の種々部分を通るかまたは種々の出口ポート26を通って流れる流体の容量のこれら予測されずかつ望ましくない変動を、より適切に制御することができる。最も遠位のポート穴かまたはスロットの最も遠位の部分が閉塞された場合、残りのポート穴またはスロットの残りの部分から一様の流れを得ることがますます困難となる。それは、それにより、楕円形内腔内を流れている生理食塩水が、「出口機会」の総面積にそれ以上正しく適合しない速度で流れている可能性があるためである。
図9は、図3および図6に類似するが、本発明の第3実施形態による双極仮想電極カテーテル10IIIの遠位部22IIIの断面図を示す。第3実施形態10IIIは、第1実施形態10にもっとも類似している。しかしながら、第3実施形態では、単一大型内部コイル電極16の代わりに、単一小型内部コイル電極102を使用する。言い換えれば、図9に示す実施形態では、内部可撓性電流キャリアまたは電極は、内腔104の側壁に部分的に埋め込まれる単一小型コイル電極102である。この単一小型内部電極102は、たとえば、楕円形内腔104を通るより高流量の導電性流体34に対応する。それは、内部可撓性電極102によって覆い隠されるかまたは妨げられる内腔104の断面積がより少ないためである。図9に示すカテーテル本体14IIIは、この場合もまた、仮想電極カテーテル10IIIの遠位部22IIIを成形しまたは操舵する任意のワイヤまたはレール38を含む。この第2内腔36およびワイヤまたはレール38はなくてもよい。
図10は、図3、図6および図9に類似する断面図であるが、本発明の第4実施形態10IVの遠位部22IVを示す。第4実施形態10IVは第2実施形態10IIに最も類似するが、この場合もまた大型内部コイル16の代りに小型内部コイル102が使用されている。この第4実施形態は、図6乃至図8に示す出口スロットのような出口スロット96を備える。
図11乃至図13は、本発明の第5実施形態による双極仮想電極カテーテル10の遠位部22を示す。図11は図1に類似する。しかしながら、第5実施形態10では、表面電極は、コイル20(図1)ではなく熱および電気伝導性管106である。この表面電極管106は、金属であってもよく、または他の何らかの導電性材料(たとえば、伝導性シリコーンカーバイドまたは導電性ポリマ)から構成されてもよい。たとえば、図11乃至図13に示す表面電極管106は、形状記憶特性を有する可能性のあるNiTi金属管であってもよい。したがって、表面電極管106は、カテーテルが治療される組織54に隣接して配置されると、双極仮想電極カテーテル10の遠位部22の成形に役立つ何らかの力を提供してもよい。
第5実施形態10では、表面電極管106の中心またはコアに、熱センサ76が挿入される。この実施形態の表面電極管は冷却されないため、熱センサを介して表面電極管の温度を監視することができることにより、使用者に対し、使用中にこの電極管の過熱を防止する機会が与えられる。図1乃至図10に示す実施形態(各々、表面電極コイル20を備える)では、血液は、表面電極コイル20の個々の巻き80の間の間隙78に捕らえられるかまたは閉じ込められる可能性がある。このため、表面電極コイルの隣接するコイル間の間隙におけるこの血液は、仮想電極カテーテルの使用中に、凝塊を形成する点まで過度に過熱されることになる可能性がある。第5実施形態10の表面電極管106は、表面電極コイル20とともに存在する可能性のあるこれら凝塊組織のうちの一部を軽減することができる。
図12は、図11の12−12に沿って取り出された断面図である。この図もまた、表面電極管106を示す。図11乃至図13に示すように、表面電極管には、熱センサ76が完全に充填される。しかしながら、代替形態では、熱センサは、表面電極管の内部ボリュームを完全には充填しなくてもよく、または、電極管106の内側に完全に存在しなくてもよい。これら後者の代替構成のいずれにおいても、冷却流体が、表面電極管106の内側に存在する(恐らくは表面電極管106内を流れている)可能性がある。たとえば、表面電極管は、室温生理食塩水を運ぶことにより、表面電極管がその分散電極という機能を実行しかつ内部可撓性電極(たとえば、図11乃至図13に示す大型内部コイル16)からエネルギーを受け取る際に、いくらかの冷却および熱放散を提供してもよい。
図13は、図12の線13−13に沿って取り出された部分断面図である。この図に示すように、大型内部コイル16の外径を、楕円形内腔18の頂部50と底部52との間の距離を、完全でない場合は実質的に架橋するように選択してもよい。言い換えれば、大型内部コイルの外径は、内腔の楕円形断面の短軸の長さと実質的に同じであってもよい。図12の線13−13は、大型内部コイル16の外面が楕円形内腔18の内面に接触する点に隣接する仮想電極カテーテル10の遠位部22をスライスするため、図13において、大型内部コイル16は、実質的に楕円形内腔を充填するものとして示されている。しかしながら、図11乃至図13に示す構成では、前方三日月型フローチャネル42および後方三日月型フローチャネル44が存在したままである。
図14乃至図16は、本発明による双極仮想電極カテーテル10VIの遠位部22VI第6実施形態を示す。本実施形態10VIは、第1実施形態10(図1乃至図5)および第5実施形態10(図11乃至図13)と類似する。しかしながら、本実施形態では、管状表面電極108は特に、冷却流体110が内部を流れるのに適応するように構成される。図14乃至図16の各々から明らかに分るように、管状表面電極108は中空であり、そのため、冷却流体110の流れに適応することができる。図14および図16に示すように、表面電極管108は、開放遠位端または出口ポート112を含む。このため、表面電極管内を流れる流体110は、流れ続けることができ、停滞しない。表面電極管108は、冷却流体を含む本実施形態では高温になる可能性が低いため、図14乃至図16には熱センサは示されていない。しかしながら、本実施形態による双極仮想電極カテーテル10VIの使用中に表面電極管の温度を監視することが依然として望ましいかまたは好ましい場合、熱センサを表面電極管108に隣接して並置してもよい。
図15の線16−16に沿って取り出された、第6実施形態による双極仮想電極カテーテル10VIの断面図である図16によって示唆されるように、本実施形態は、2つの流体源(図示せず)を使用してもよい。たとえば、第1生理食塩水源が、表面電極管108に冷却流体110を供給してもよく、第2流体源が、図14乃至図16に示す大型内部コイル16が存在する楕円形内腔18に導電性流体34(たとえば図4を参照)を提供してもよい。図14および図16に示す出口ポート112を、表面電極管108を通る流れの速度を制御するように幾分か収縮させてもよい。最終的に出口ポート穴26を離れる導電性流体34に送達されるアブレーションエネルギー(たとえばRFエネルギー)が、表面電極管18の出口ポート112内を流れている流体110に達する可能性があるため、2つの別々の流体供給システムがあることが望ましい。しかしながら、患者の血流74(図24乃至図26)内に送達される生理食塩水の総量を制御するために、出口ポート穴26から出ている流体を、表面電極管108から出ている流体110とバランスをとることが望ましい。たとえば、患者の血流に入る総流体を、送達されるRFエネルギーの一定のワット数または量に対して3〜18ml/分に制限することが望ましい場合もある。
別々の流体源があることにより、意図されない短絡を回避することも可能である。この特定の実施形態では、表面電極管108内を流れている流体は、仮想電極の一部として使用されていない。この流体は、冷却のためのみに使用されている。このため、表面電極管108は、仮想電極ではなく「通常の」電極としての役割を果たす。別法として、閉システムを使用して、冷却流体110を表面電極管108に送達してもよい。この閉システムでは、冷却流体110を第1流体源から表面電極管に送達してもよく、そして、同じ流体を、戻り管または経路(図示せず)を介して第1流体源に戻してもよい。対照的に、開システムを使用して、生理食塩水または他の導電性流体34を、冷却効果を有する仮想電極の一部としての役割を果たしている出口ポート穴26から出るように送達する。
本発明の第5実施形態10(図11乃至図13)および第6実施形態10VI(図14乃至図16)は各々、夫々1つの表面電極管106、108しか使用されていないように示すが、本発明は、たとえば図17乃至図23に関連して次に説明する表面電極コイルに類似する、複数の表面電極管の使用を考慮する。
図17乃至図19は、本発明の第7実施形態による多極仮想電極カテーテル12の遠位部22VIIの3つの図を示す。本実施形態12は、図1乃至図5に示す実施形態10に類似する。しかしながら、第7実施形態では、第1表面電極114および第2表面電極116が存在する。図17乃至図19に示す実施形態では、第1表面電極114および第2表面電極116は、ポート穴中心線28(図19参照)に対称的にまたがる小型の長手方向に延在するコイルである。図25および図26に関連してさらに後述するように、この特定の構成は、この仮想電極カテーテル12の使用者に対し追加のオプションを提供する。図3に関連して上述したものと同様に、図18に示す半径方向オフセット角118、120は、アブレーションされている組織54(図25および図26参照)における1つまたは複数の電界72の所望の有効な生成を容易にするように選択される。これら角度118、120は、たとえば45°であってもよい。
図20および図21は、夫々図18および図19に類似するが、本発明の第8実施形態による多極仮想電極カテーテル12IIの遠位部22VIIIを示す。この第8実施形態12IIでは、出口ポート穴26の代りに出口スロット96が用いられている。他のすべての態様において、第8実施形態12IIは、上述した実施形態に類似している。
図22は、本発明の第9実施形態による多極仮想電極カテーテル12IIIの遠位部22IXの断面図である。第9実施形態12IIIは、第7実施形態12(図17乃至図19参照)に類似している。しかしながら、第9実施形態12IIIでは、大型内部コイル電極16の代りに、図9および図10に示す小型内部コイル電極102に類似しかつさらに上述した小型内部コイル電極102が用いられている。
図23は、本発明の第10実施形態による多極仮想電極カテーテル12IVの遠位部22の断面図である。仮想電極カテーテルの第10実施形態12IVは第8実施形態12II(図20および図21参照)に類似するが、大型内部コイル電極16の代りに小型内部コイル電極102が用いられている。図23に示す小型内部コイル電極102は、図9および図10に関連して上述した小型内部コイル電極に類似している。
上述したように、たとえば図11および図14に夫々示す表面電極管106、108を、図17乃至図23に示す表面電極コイル114、116の代りに使用してもよい。
図24は、動作中の図1乃至図5に示す仮想電極カテーテル10の部分断面図である。特に、図24は、損傷形成中に組織54に対して押し付けられている、本発明の第1実施形態による双極仮想電極カテーテル10の遠位部の断面図である。組織に接していないカテーテルの部分は、図24において線74によって概略的に表されている血液によって包囲される。図24に示すように、本実施形態では大型内部コイル16である活性電極が活性化されると、出口ポート穴26と表面電極20との間に延在する電界72が形成される。この電界72は、組織54を通過して所望の損傷を形成する。特に、動作中、楕円形内腔18内を流れている導電性流体34(たとえば図4参照)は、活性電極(すなわち、大型内部コイル16)と接触している。このため、大型内部コイル16は、導電性流体とともに、アブレーションエネルギー(たとえばRFエネルギー)を、活性電極(すなわち大型内部コイル16)と不活性電極(すなわち表面電極20)との間で確立される電界72を介して組織54に運んでいる導電性流体とともに、仮想電極としての役割を果たす。
図25は、図24に類似するが、アブレーションされる組織に接触している本発明の第7実施形態による多極仮想電極カテーテル12(図17乃至図19参照)を示す。図25において、この仮想電極カテーテル12は、第1モードで動作している。この第1モードでは、大型内部コイル16と表面電極116のうちの一方のみとの間に、第1電界122が確立される。このため、この第1モードでは、仮想電極カテーテル12は、図24において形成されている損傷に類似する損傷を形成する。
図26はまた、図17乃至図19の多極仮想電極カテーテル12も示す。しかしながら、図26では、仮想電極カテーテル12は第2モードで動作している。この第2モードでは、大型内部コイル16と表面電極116のうちの一方との間に第1電界122が確立され、大型内部コイル16と他方の外部電極114との間に第2電界124が確立される。このため、形成されている損傷は、仮想電極カテーテル12の第1動作モードで(図25参照)またはカテーテル10の第1実施形態(図24参照)を使用する場合に形成される可能性のあるものより大きい損傷である可能性がある。
本発明の10個の実施形態について、或る程度詳細に上述したが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示した実施形態に対し多くの変更を行うことができる。たとえば、上述したように、図11乃至図13に示す表面電極管106または図14乃至図16に示す表面電極管108を、他の図面に示す表面電極コイル20、114、116の代りに使用することができる。また、円形断面を有するポート穴26と長手方向に延在するスロット96とを、上述した実施形態のすべてに対する図面に示すが、「出口機会」は、他の形状および寸法を有してもよく、たとえば、円形以外の断面の微小孔または穴を使用してもよい。適当に構成される場合、たとえば、微小孔を使用して、仮想電極カテーテルの遠位部から出る導電性流体34の所望の流体特性を確立してもよい。さらに、図面のすべてにおいて、カテーテル本体が円形断面を有するように示すが、カテーテル本体は円形断面を有する必要はない。また、仮想電極カテーテルは、追加の表面電極を備えてもよく、2つ以上の流体内腔を備えてもよい。従来技術に対する本発明の利点には、特に、(i)RFアブレーションの効率の向上、(ii)仮想電極技術を使用するRFアブレーションの効率の向上、(iii)RFエネルギーを組織に局所化することができること、(iv)低RF出力を使用して損傷を形成することができること、および(v)損傷形成中に低容量の流体を患者内に投入しながら損傷を形成することができることがある。上述した実施形態を使用して、たとえば、低出力(たとえば、10〜30ワット)および低流体流量(たとえば、内腔を通して3〜6ml/分)で損傷を得ることができる。すべての方向指示(たとえば、上方、下方、上方へ、下方へ、左、右、左方へ、右方へ、前方、後方、頂部、底部、上、下、垂直、水平、右周り、左回り)は、読者が本発明を理解するのを助けるように識別の目的にのみ使用されており、特に本発明の位置、向きまたは使用に関して限定をもたらすものではない。上記説明に含まれるかまたは添付図面に示されるすべてものが、限定するものとしてではなく単に例示するものとして解釈されるものであることが意図されている。詳細または構造に対し、添付の特許請求の範囲において定義されるような本発明の精神または範囲から逸脱することなく変更を行ってもよい。
本発明の第1実施形態による双極仮想電極カテーテルの部分等角図である。 図1に類似する部分等角図であるが、本発明の第1実施形態のさまざまな内部特徴を明らかにするためにカテーテル本体の一部が取り外されている状態を示す。 図1の線3−3に沿って取り出された断面図である。 図3の線4−4に沿って取り出された断面図である。 図3の線5−5の方向に取り出された、図1乃至図4に示す実施形態の正面図である。 図3に類似する断面図であるが、本発明の第2実施形態による双極仮想電極カテーテルを示す。 図4に類似するが、図6の線7−7に沿って取り出された第2実施形態による双極仮想電極カテーテルの断面図である。 図5に類似するが、図6の線8−8の方向に取り出された第2実施形態による双極仮想電極カテーテルの正面図である。 図3および図6に類似するが、本発明の第3実施形態による双極仮想電極カテーテルの断面図を示す。 図3、図6および図9に類似するが、本発明の第4実施形態による双極仮想電極カテーテルの断面図を示す。 図2に類似するが、さまざまな内部特徴を明らかにするためにカテーテル本体の一部が取り外されている、本発明の第5実施形態による双極仮想電極カテーテルの部分等角図を示す。 図11の線12−12に沿って取り出された、本発明の第5実施形態による双極仮想電極カテーテルの断面図である。 図12の線13−13に沿って取り出された、本発明の第5実施形態による双極仮想電極カテーテルの部分断面図である。 図11に類似するが、さまざまな内部特徴を明らかにするためにカテーテル本体の一部が取り外されている、本発明の第6実施形態による双極仮想電極カテーテルの部分等角図である。 図14の線15−15に沿って取り出された、本発明の第6実施形態による双極仮想電極カテーテルの断面図である。 図15の線16−16に沿って取り出された、本発明の第6実施形態による双極仮想電極カテーテルの部分断面図である。 本発明の第7実施形態による多極仮想電極カテーテルの部分等角図である。 図17の線18−18に沿って取り出された、本発明の第7実施形態による多極仮想電極カテーテルの断面図である。 図18の線19−19の方向に取り出された、本発明の第7実施形態による多極仮想電極カテーテルの部分正面図である。 図18に類似するが、本発明の第8実施形態による多極仮想電極カテーテルの断面図を示す。 図19に類似するが、図20の線21−21に沿って取り出された、本発明の第8実施形態による多極仮想電極カテーテルの部分正面図を示す。 図18に類似するが、本発明の第9実施形態による多極仮想電極カテーテルの断面図を示す。 図20に類似するが、本発明の第10実施形態による多極仮想電極カテーテルの断面図を示す。 組織を治療するために使用されている、図1乃至図5に示す双極仮想電極カテーテルの部分断面図である。 第1動作モードで組織を治療するために使用されている、図17乃至図19に示す多極仮想電極カテーテルの部分断面図である。 第2動作モードで組織を治療するために使用されている、図17乃至図19に示す多極仮想電極カテーテルの部分断面図である。

Claims (43)

  1. 組織を治療するための仮想電極カテーテルであって、
    側壁および外面を備えるカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体内に延在しかつ導電性流体を流れる状態で受け取るように適合される第1内腔と、
    前記第1内腔から前記カテーテル本体側壁および前記外面を通る流路を備える出口機構であり、前記導電性流体が前記第1内腔から出て前記組織に向かうのを可能にするように適合される、出口機構と、
    前記出口機構および前記カテーテル本体側壁の内面に隣接する前記第1内腔内に取り付けられた内部可撓性導体であって、治療エネルギーを前記第1内腔内の前記導電性流体を介して前記組織まで送達するように適合される、内部可撓性導体と、
    前記出口機構に隣接する前記カテーテル本体の前記外面に取り付けられた少なくとも1つの表面電極と、
    を具備する、仮想電極カテーテル。
  2. 前記出口機構が、複数の出口ポート穴、少なくとも1つの出口スロットおよび複数の微小孔からなる群から選択される、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  3. 前記出口機構が、前記カテーテル本体の前記外面に沿って配置された複数の出口ポート穴を含む、請求項2に記載の仮想電極カテーテル。
  4. 前記複数の出口ポート穴が、ポート穴中心線を中心に対称的に分散される、請求項3に記載の仮想電極カテーテル。
  5. 前記内部可撓性導体が内部コイル電極を含み、前記内部コイル電極が、前記複数の出口ポート穴の各出口ポート穴に隣接して延在する、請求項4に記載の仮想電極カテーテル。
  6. 前記内部コイル電極が多数の巻きを備え、前記内部コイル電極の前記多数の巻きが、前記導電性流体が隣接する巻きの間を通過するのを可能にするように適合され、前記内部コイル電極の前記多数の巻きのうちの少なくとも2つが、前記複数の出口ポート穴の隣接するポート穴の間に存在する、請求項5に記載の仮想電極カテーテル。
  7. 前記ポート穴中心線が、前記カテーテル本体の前記外面に沿って長手方向に延在する、請求項4に記載の仮想電極カテーテル。
  8. 前記出口機構が、前記カテーテル本体の前記外面に沿って長手方向に延在する出口スロットを備える、請求項2に記載の仮想電極カテーテル。
  9. 前記内部可撓性導体が内部コイル電極を含み、前記内部コイル電極が前記出口スロットの全長に亙って延在する、請求項8に記載の仮想電極カテーテル。
  10. 前記内部可撓性導体が、多数の巻きを有する内部コイル電極を含み、前記内部コイル電極の前記多数の巻きが、前記導電性流体が隣接する巻きの間を通過するのを可能にするように適合される、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  11. 前記内部可撓性導体が、コイル電極、ワイヤストランド電極および管状電極からなる群から選択される、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  12. 前記内部可撓性導体が金属から構成される、請求項11に記載の仮想電極カテーテル。
  13. 前記内部可撓性導体が、環状断面形状を有するコイル電極を含み、前記第1内腔が楕円形断面形状を有し、前記コイル電極が前記第1内腔内を長手方向に延在し、前記第1内腔の前記楕円形断面形状の短軸が、前記コイル電極の前記環状断面形状の外径と実質的に同じ長さである、請求項11に記載の仮想電極カテーテル。
  14. 前記コイル電極および前記第1内腔の横方向断面が、円形中心領域、前方三日月型領域、後方三日月型領域を含むフローチャネルを画定する、請求項13に記載の仮想電極カテーテル。
  15. 前記内部可撓性導体が、多数の巻きを有する内部コイル電極を含み、前記内部コイル電極が、前記第1内腔内を長手方向に延在し、前記内部コイル電極が、前記第1内腔の長手方向に延在する内部側壁内に少なくとも部分的に埋め込まれる、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  16. 前記少なくとも1つの表面電極が、導電性コイルおよび導電性管からなる群から選択される、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  17. 前記表面電極が金属から構成される、請求項16に記載の仮想電極カテーテル。
  18. 前記少なくとも1つの表面電極が、前記カテーテル本体の前記外面の長手方向に延在するC型チャネル内に取り付けられかつそれによって保持される、請求項16に記載の仮想電極カテーテル。
  19. 前記少なくとも1つの表面電極が、熱および電気伝導性管を含み、前記熱および電気伝導性管のコア内に熱センサをさらに具備する、請求項16に記載の仮想電極カテーテル。
  20. 前記少なくとも1つの表面電極が冷却された電極である、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  21. 前記少なくとも1つの表面電極が、冷却流体を搬送するように適合された巻回された管状金属のコイルを含む、請求項20に記載の仮想電極カテーテル。
  22. 前記少なくとも1つの表面電極が、熱および電気伝導性金属から構成されかつ表面電極冷却流体を搬送するように適合された中空管を含む、請求項20に記載の仮想電極カテーテル。
  23. 前記中空管表面電極が、前記表面電極冷却流体が前記中空管表面電極から出るのを可能にするように適合された開放遠位端を含む、請求項22に記載の仮想電極カテーテル。
  24. 前記第1内腔が、第1流体源から導電性流体を搬送するように適合され、前記少なくとも1つの表面電極が、熱および電気伝導性材料から構成されかつ第2流体源から表面電極冷却流体を搬送するように適合された中空管を含む、請求項20に記載の仮想電極カテーテル。
  25. 前記少なくとも1つの表面電極が、前記カテーテル本体の前記外面上の複数の表面電極を含み、前記複数の表面電極のうちの少なくとも1つが分散電極としての役割を果たす、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  26. 前記少なくとも1つの表面電極が、第1表面電極および第2表面電極を含む、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  27. 前記第1表面電極が、前記出口機構の長手方向中心線の第1側に沿って第1導電性コイルを含み、前記第2表面電極が、前記出口機構の前記長手方向中心線の第2側に沿って第2導電性コイルを含み、前記第1導電性コイルおよび前記第2導電性コイルが前記出口機構長手方向中心線にまたがる、請求項26に記載の仮想電極カテーテル。
  28. 前記少なくとも1つの表面電極が、熱および電気伝導性コイルを含み、前記カテーテルが、前記熱および電気伝導性表面電極コイル内に延在する長手方向に延在する熱センサをさらに具備する、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  29. 前記少なくとも1つの表面電極に隣接する前記カテーテル本体の前記外面上に少なくとも1つの温度センサをさらに具備する、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  30. 前記少なくとも1つの温度センサが、熱電対、サーミスタおよび光ファイバセンサからなる群から選択される、請求項29に記載の仮想電極カテーテル。
  31. 前記少なくとも1つの表面電極が金属であり、前記内部可撓性導体が金属である、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  32. 末端球体をさらに具備し、前記内部可撓性導体が前記末端球体に固定される遠位突起を備える、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  33. 前記第1内腔から前記末端球体を通りかつ前記カテーテル本体の前記外面を通って延在する解放穴をさらに具備し、前記解放穴が、前記導電性流体のよどみを抑制するように適合される、請求項32に記載の仮想電極カテーテル。
  34. 前記カテーテル本体が、レールを滑る状態で受けるように適合された長手方向に延在する第2内腔を画定する、請求項1に記載の仮想電極カテーテル。
  35. 前記レールがニッケル・チタンワイヤを含む、請求項34に記載の仮想電極カテーテル。
  36. 前記レールが、前記第2内腔の断面構造を補足する角丸矩形断面構造を有する、請求項34に記載の仮想電極カテーテル。
  37. 組織アブレーションのための仮想電極カテーテルであって、
    外面と、内腔と、前記内腔と前記外面との間に延在する流体出口機構と、を有するカテーテル本体であって、前記出口機構が組織に対して配置されるように適合され、前記内腔が導電性流体を前記流体出口機構まで送達するように適合される、カテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の前記内腔内に取り付けられかつ前記導電性流体に接触するように適合される活性内部電極であって、アブレーションエネルギー源に電気的に接続され、かつ前記導電性流体を介して前記アブレーションエネルギーを前記組織に与えるように適合される、活性内部電極と、
    前記流体出口機構に隣接する前記カテーテル本体の前記外面上に取り付けられる少なくとも1つの不活性外部電極であって、前記アブレーションエネルギー源に電気的に接続され、かつ前記アブレーションエネルギーの少なくとも一部を前記アブレーションエネルギー源に戻すように適合され、それにより、前記アブレーションエネルギー源の活性化時に、前記活性内部電極と前記少なくとも1つの不活性外部電極との間に、かつ前記流体出口機構に隣接する前記細胞内に電界が生成される、少なくとも1つの不活性外部電極と、
    を具備する、仮想電極カテーテル。
  38. 前記流体出口機構が、長手方向に延在する出口機構中心線に沿って配置され、前記少なくとも1つの不活性外部電極が、
    前記長手方向に延在する出口機構中心線の第1側に隣接する前記カテーテル本体の前記外面上に取り付けられる第1表面電極と、
    前記長手方向に延在する出口機構中心線の第2側に隣接する前記カテーテル本体の前記外面上に取り付けられる第2表面電極と、
    をさらに含む、請求項37に記載の仮想電極カテーテル。
  39. 心臓組織の高周波アブレーションを行うための多極仮想電極カテーテルであって、
    外面と内腔とを画定するカテーテル本体であって、前記内腔が導電性流体を搬送するように適合される、カテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の前記外面上に配置される少なくとも2つの金属電極であって、前記心臓組織に対して配置されるように適合される、少なくとも2つの金属電極と、
    前記内腔内に配置されかつ高周波エネルギーを前記導電性流体に与えるように適合される金属導体と、
    前記カテーテルの前記外面上の少なくとも1つの開口であって、前記内腔内の前記導電性流体に対し、仮想電極として前記カテーテルから流出し前記心臓組織上に突き当たるように流路を形成するように適合される、少なくとも1つの開口と、
    前記少なくとも2つの金属電極に隣接して並置される前記カテーテル本体の前記外面上の少なくとも1つの温度センサと、
    を具備する、多極仮想電極カテーテル。
  40. 仮想電極カテーテルを使用する組織アブレーションのための方法であって、
    側壁および外面を備えるカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体内に延在しかつ導電性流体を流れる状態で受け取るように適合される第1内腔と、
    前記第1内腔から前記カテーテル本体側壁および前記外面を通る流路を備える出口機構であり、前記導電性流体が前記第1内腔から出て前記組織に向かうのを可能にするように適合される出口機構と、
    前記出口機構および前記カテーテル本体側壁の内面に隣接する前記第1内腔内に取り付けられる内部可撓性導体であって、アブレーションエネルギーを前記第1内腔内の前記導電性流体を介して前記組織まで送達するように適合される、内部可撓性導体と、
    前記出口機構に隣接する前記カテーテル本体の前記外面に取り付けられる少なくとも1つの表面電極と、
    を備える仮想電極カテーテルを使用する、組織アブレーションのための方法であって、
    (a)前記導電性流体を、前記第1内腔内にかつ前記出口機構を出るように流すステップと、
    (b)アブレーションエネルギーを前記内部可撓性導体に送達するステップと、
    (c)前記内部可撓性導体と前記少なくとも1つの表面電極との間に電界を生成するステップと、
    (d)前記組織内に損傷を形成すると、前記アブレーションエネルギーの送達を終了するステップと、
    を含む、組織アブレーションのための方法。
  41. 仮想電極カテーテルを使用する組織アブレーションのための方法であって、
    (a)前記組織に対し第1分散表面電極および第2分散表面電極の両方を配置するステップであって、前記第1表面電極および前記第2表面電極が、前記仮想電極カテーテルのカテーテル本体の外面上に取り付けられるステップと、
    (b)導電性流体を、前記カテーテル本体内を前記第1表面電極および前記第2表面電極に隣接する出口機構に向かって延在する第1内腔を通るように流すステップと、
    (c)前記第1内腔内の活性内部可撓性導体にアブレーションエネルギーを送達するステップと、
    (d)前記内部可撓性導体と前記第1表面電極および前記第2表面電極のうちの少なくとも一方との間に集中電界を生成するステップと、
    (e)前記組織内に損傷を形成した後、前記アブレーションエネルギーの送達を終了するステップと、
    を含む、組織アブレーションのための方法。
  42. 前記ステップ(d)が、前記仮想電極カテーテルを第1モードで動作させ、それにより、前記内部可撓性導体と前記第1表面電極との間にのみ前記電界を生成することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記ステップ(d)が、前記仮想電極カテーテルを第2モードで動作させ、それにより、前記内部可撓性導体と前記第1表面電極および前記第2表面電極の両方との間に前記電界を生成することをさらに含む、請求項41に記載の方法。
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