JP2009303327A - 電動モータ - Google Patents

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栄一 町田
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Abstract

【課題】搬送時における塵埃の浸入や、ロータ、およびステータの損傷を防止することができる電動モータを提供する。
【解決手段】開口部37を有する筒状のステータハウジング35と、ステータハウジング35内に固定されコイル38が巻装されるステータコア36と、ロータマグネット33が取り付けられる中空状の回転軸46を有し、ステータコア36の内側に回転自在に配設されるロータ31とを備えたブラシレスモータ7において、ステータハウジング35の開口部37に、この開口部37を閉塞するモータカバー71を設けた。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両の電動パワーステアリング装置などに用いられる電動モータに関するものである。
自動車などの車両には、運転者の転舵操作をアシストする電動パワーステアリング装置が搭載されていることが多い。電動パワーステアリング装置としては、電動モータをラック軸の長さ方向に沿って配置した同軸タイプと呼ばれるものがある。電動モータは、ハウジングを有し、このハウジング内に中空状のロータと、ロータを回転駆動させるステータとが設けられている。ロータの外周面にはマグネットが配設されている一方、ロータの内周面は、ラック軸が挿通されるようになっている。ラック軸は、ラックアームなどを介して車輪に連結されている。
ハウジングは、ラック軸が電動モータを貫通するため、両端が開口された筒状に形成され、両端の開口部にそれぞれ設けられるブラケットを介して車両に取り付けられる。
一方のブラケットには、ロータの一端を回転自在に支持するための軸受けやロータの回転角度を検出するためのセンサ、例えば、レゾルバなどが設けられる。
他方のブラケットには、ラック軸の一部に形成されているボールスクリューに螺合するボールナットが軸受けを介して回転自在に支持されている。ボールナットは回転軸と一体となって回転するようになっており、回転軸の他端はボールナット、および軸受けを介して他方のブラケットに回転自在に支持された状態になっている。
そして、運転者がステアリングホイールを回転させたときに、ステアリングシャフトなどに操舵トルクが発生するので、この操舵トルクの力の方向及び大きさに応じて補助トルクを発生するようにロータを回転させる。この結果、ボールナットに螺合されているボールスクリュー、つまり、ラック軸が回転しながら軸方向に移動し、車輪の転舵がアシストされる(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−11652号公報
ところで、上述の従来技術にあっては、電動モータが電動パワーステアリング装置の一部分を構成することになるので、電動モータは、工場出荷から車両内に取り付けるまでの間、他方のブラケットが取り付けられていない状態になっている。すなわち、ハウジングの他方のブラケット側の開口は完全に開放された状態で、かつロータが一方のブラケットに軸受けを介して片持ちされた状態になっている。
このため、搬送時に電動モータ内部に塵埃が侵入したり、搬送時の振動などによってロータがガタついてロータやステータが損傷したりするおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、搬送時における塵埃の浸入や、ロータ、およびステータの損傷を防止することができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、開口部を有する筒状のハウジングと、前記ハウジング内に固定され巻線が巻装される固定子と、永久磁石が取り付けられる中空状の回転軸を有し、前記固定子の内側に回転自在に配設される回転子とを備えた電動モータにおいて、前記ハウジングの開口部に、この開口部を閉塞するモータカバーを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、搬送時においても電動モータ内部への塵埃の侵入を防止することができる。
請求項2に記載した発明は、前記モータカバーに、前記回転軸に嵌合される突起部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、突起部が回転軸を支持するので、従来のようにハウジングの一端側のみに回転子を支持するブラケットを取り付けた状態であっても回転子が片持ち状態になるのを防止できる。
請求項3に記載した発明は、前記モータカバーに、前記ハウジングと係合し、前記モータカバーの抜け方向を規制する係合部を設けたことを特徴とする。
この場合、請求項4に記載した発明のように、前記ハウジングの開口縁には、前記ハウジングを外部機器に取り付けるためのボルト座が径方向外側に向かって突設され、前記モータカバーの前記係合部は、前記ボルト座に係合可能な鉤状に形成されたフックであってもよい。
このように構成することで、ハウジングに設けられたモータカバーが振動などによって抜け落ちてしまうことを防止できる。
また、係合部をフックとすることで、ハウジングにモータカバーを容易に取り付けることができる。
請求項1に記載した発明によれば、搬送時においても電動モータ内部への塵埃の侵入を防止することができる。
請求項2に記載した発明によれば、突起部が回転軸を支持するので、従来のようにハウジングの一端側のみに回転子を支持するブラケットを取り付けた状態であっても回転子が片持ち状態になるのを防止できる。このため、電動モータの搬送時に回転子がガタついてしまうのを防止でき、回転子や固定子の損傷を防止できる。
請求項3、および請求項4に記載した発明によれば、ハウジングに設けられたモータカバーが振動などによって抜け落ちてしまうことを防止できる。このため、電動モータ内部への塵埃の侵入を確実に防止できる。
また、係合部をフックとすることで、ハウジングにモータカバーを容易に取り付けることができるので、モータカバーの取り付け作業性を向上させることが可能になる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータ7を含むラックタイプの電動パワーステアリング装置1は自動車などの車両内に搭載されるものであって、ステアリングホイール2のステアリングシャフト3に連結されたギヤボックス4を有し、ギヤボックス4はブラケットである第1ハウジング部5に取り付けられている。第1ハウジング部5は、車体取付用部材である取付部6が一体に延設されている。第1ハウジング部5の一端部側(図1における左端側)には、ブラシレスモータ7の他端部が固定されている。すなわち、第1ハウジング部5は、ブラシレスモータ7の他端部に設けられるブラケットの役割も有している。
ブラシレスモータ7の一端部(図1における左端部)には、ブラケットである第2ハウジング部8が固定されている。第2ハウジング部8には、車体取付用部材である取付部9が一体に延設されている。そして、第1ハウジング部5、ブラシレスモータ7、第2ハウジング部8を順番に貫通するように、ラック軸10が挿入されている。ラック軸10は、ギヤボックス4内でラック・アンド・ピニオン機構を形成し、ステアリングホイールの操作に応じて軸方向に移動自在になっている。なお、ラック軸10の両端部には、不図示のナックルアームなどを介して車輪が連結される。
第1ハウジング部5は、円筒状の基部11を有し、基部11の一端部側が拡径されて連結部12が形成されている。基部11には、取付部6が一体に延設されると共にギヤボックス4が取り付けられている。また、第1ハウジング部5の連結部12の内周には、アンギュラベアリング13の外周部が圧入によって固定されている。さらに、連結部12の開口側の外周部には、シール部材17を挿入するための環状溝18が形成されている。環状溝18よりも基部11側には、環状のフランジ20が径方向外側に突設されている。このフランジ20は、周方向で等間隔に4箇所だけ径方向外側にさらに膨出しており、ここにボルト21を挿通するためのボルト孔22が形成されている。
図2、図3に示すように、ブラシレスモータ7は、ステータ30と、ステータ30内に配置されたロータ31とを有している。
ステータ30は、円筒形のステータハウジング35の内周にステータコア36が圧入固定されたものである。ステータハウジング35の他端部(図2おける左端部)は、開口部37を有しており、この開口部37を閉塞するように第1ハウジング部5が取り付けられている。
ステータハウジング35の他端部の外周縁は、第1ハウジング部5のフランジ20の形状に対応するように周方向に4箇所だけ径方向外側に膨出した形のボルト座40が形成されている。これらボルト座40には、それぞれにボルト21を螺入する雌ネジ部41が刻設されている。同様に、ステータハウジング35の一端部(図2における右端部)の外周縁は、周方向に4箇所だけ径方向外側に膨出し形のボルト座40が形成されている。これらボルト座40には、それぞれにボルト21を螺入する雌ネジ部41が刻設されている。また、ステータハウジングの一端部には、第2ハウジング部8と印籠接合(嵌合)する際に使用されるインロー部35Aが形成されている。
ステータコア36は、環状の外周部から中心に向かって複数のティース36Aが延設されている。各ティース36Aには、インシュレータ39を装着した上からコイル38が巻き回されている。各コイル38の巻線は、ステータハウジング35の他端側に配設されたターミナル42に接続されている。ターミナル42は、ステータハウジング35の側方に突設された接続端子44に電気的に接続されており、外部の電源から電流を供給できるようになっている。
ロータ31は、ステータハウジング35の一端部、および他端部からそれぞれ軸線方向に突出する中空状の回転軸46を有している。回転軸46の他端部(図2における右端部)は、第1ハウジング部5のアンギュラベアリング13の内周部に圧入によって軸支されている(図1参照)。また、回転軸46の他端部側(図2における左端部側)の外周には、レゾルバ63の一方を構成するレゾルバロータ63Bがマグネットホルダ48を介して固定されている。レゾルバ63は、回転軸46の回転角度を検出するための回転角度検出装置である。レゾルバロータ63Bは、複数の突極を周方向に配置した環状の永久磁石、または、環状の積層鋼鈑により構成されている。
回転軸46の外周でステータコア36に臨む位置には、金属プレートの積層体32を介して環状の永久磁石からなるロータマグネット33がマグネットホルダ48によって固定されている。ロータマグネット33は、複数の磁極が周方向に配置されている。また、回転軸46の他端部には、ボールナット52が固定されている(図1参照)。このボールナット52は、ラック軸10の一部に形成されたボールネジ53との間に複数のボール54を介在させることでボールナット機構を形成している。なお、ボールナット52は、第1ハウジング部5の内周に設けられたアンギュラベアリング13に支持されており、回転軸46と一体に回転するようになっている。
第2ハウジング部8は、ステータハウジング35の一端部に突き当てて固定される連結部56を有し、連結部56の一端部側からは基部57が縮径しつつ延設されている(図1参照)。基部57には、取付部9が一体に設けられている。連結部56の他端部側(図2における右端部側)には、ステータハウジング35に突き当てたときにインロー部35Aに嵌合する接合部58を有し、接合部58の外周に刻まれた環状溝59にOリングなどのパッキン23が装着されている。
環状溝59よりも基部57側(図2における左側)には、環状のフランジ60が径方向外側に突設されている。フランジ60は、周方向で等間隔に4箇所だけ径方向外側にさらに膨出しており、ここにステータハウジング35を突き当てた状態で締結固定するボルト21を通すボルト孔61が形成されている。フランジ60、およびボルト孔61は、図1に示す第1ハウジング部5のフランジ20、およびボルト孔22と同じ形状、および配置になっている。
また、連結部56の内側には、ベアリング62の外周部が固定されている。ベアリング62よりもステータコア36側には、レゾルバ63の他方を構成するレゾルバステータ63Aが環状のブラケット64によって連結部56の内周に固定されている。レゾルバステータ63Aは、積層コアに巻線を巻き回したコイルを有している。第二ハウジング8の側部には、レゾルバステータ63Aからの電気信号を取り出すためのコネクタ27が固定されており、このコネクタ27のコネクタ端子27Aとレゾルバステータ63Aの巻線とが接続されている。
ここで、ブラシレスモータ7は、ステータハウジング35の一端部に第2ハウジング部8を取り付けた状態で搬送され、車両内で電動パワーステアリング装置1の一部として組み込まれる。すなわち、搬送時にあっては、ステータハウジング35の他端部が第1ハウジング部5と連結される前であるので、開放された状態になる。このため、搬送時には、ステータハウジング35の他端部の開口部37に、これを閉塞するモータカバー71が取り付けられている。
図2〜図4に示すように、モータカバー71は硬質樹脂などで形成されたものであって、略円板状に形成されたカバー本体72を有している。カバー本体72の直径E1は、ステータハウジング35の外径よりもやや大きい程度に設定されており、カバー本体72の外周縁部73がステータハウジング35の他端部に当接するようになっている。カバー本体72の外周縁部73よりも径方向内側には、ステータハウジング35と印籠接合(嵌合)するハウジングインロー部74がステータハウジング35側に向かって膨出形成されている。
ハウジングインロー部74は、軸方向平面視でステータハウジング35の開口部37に対応するように略円環状に形成され、かつ軸方向断面略コの字状に形成されている。すなわち、モータカバー71のステータハウジング35とは反対側の背面には、略円環状の第1凹部75が形成されていることになる。凹部75には、回転軸46を中心にして一対のリブ76が振り分け配置されている。
また、ハウジングインロー部74の角部には、外周側と内周側とに円弧状の丸面取り部79が形成されている。この丸面取り部79により、ハウジングインロー部74とステータハウジング35との印籠接合が滑らかに行うことができるようになっている。
カバー本体72の径方向略中央には、回転軸46と印籠接合する、つまり、回転軸46の内側に嵌合される回転軸インロー部77がステータハウジング35側に向かって膨出形成されている。この回転軸インロー部77も軸方向断面略コの字状に形成されている。すなわち、モータカバー71のステータハウジング35とは反対側の背面には、径方向略中央に第2凹部78が形成されている。
回転軸インロー部77の角部にも円弧状の丸面取り部80が形成されている。この丸面取り部80により、回転軸インロー部77と回転軸46との印籠接合が滑らかに行うことができるようになっている。また、回転軸インロー部77の軸方向の長さは、ハウジングインロー部74よりも軸方向外側に突出するように設定されている。
ここで、ステータハウジング35にモータカバー71を取り付ける前にあっては、第1ハウジング部5が取り付けられていないので、回転軸46を支持しているのは第2ハウジング部8のみとなっている。すなわち、回転軸46は、この一端側のみ第1ハウジング部5にベアリング62を介して支持された片持ち状態になっている。
しかしながら、ステータハウジング35にモータカバー71を取り付けるとモータカバー71の回転軸インロー部77が回転軸46に印籠接合されるので、回転軸46の他端側はモータカバー71に支持された状態になる。しかも、これと同時にモータカバー71のハウジングインロー部74がステータハウジング35に印籠接合されているので、モータカバー71のガタツキを抑えることができる。このため、回転軸46は、第1ハウジング部5を取り付けない状態であっても第2ハウジング部8とモータカバー71とによって両端が支持された状態となり、かつガタツキが抑えられた状態となっている。
また、カバー本体72の外周縁部73には、ステータハウジング35の他端部に形成されている4つのボルト座40のうちの1つに対応する部位に、ボルト座40と係合するフック部81が一体形成されている。
フック部81は、カバー本体72の外周縁部73から径方向外側に突出するベース部82と、ベース部82から軸方向に沿ってボルト座40側に立ち上がるフック本体83と、フック本体83の先端から周方向に沿って湾曲延出する鉤爪部84とが一連に形成されたものである。
フック本体83は、ステータハウジング35の外周面に沿うように周方向断面で略弧状に形成されている。鉤爪部84は、モータカバー71をステータハウジング35に取り付けた状態でボルト座40の第2ハウジング部8側端の上方に延在するようになっている。
すなわち、フック部81はモータカバー71の抜け方向への移動を規制する役割を有し、ステータハウジング35にモータカバー71を取り付けた際、このモータカバー71がステータハウジング35から抜け落ちるのを防止している。
次に、図1、図4、図5に基づいて、ブラシレスモータ7の工場出荷から電動パワーステアリング装置1への組み付けまでの手順について説明する。
まず、図4、図5に示すように、ブラシレスモータ7の組み立てが完了した後、ステータハウジング35の開口部37にモータカバー71を取り付ける。
モータカバー71の取り付け手順としては、まず、モータカバー71のフック部81をステータハウジング35側に向けて、モータカバー71で開口部37を閉塞する。このとき、フック部81の位置がステータハウジング35の他端部に形成されている4つのボルト座40の位置と干渉しないようにする。
ここで、モータカバー71で開口部37を閉塞する際、回転軸インロー部77がハウジングインロー部74よりも突出しているので、まず、モータカバー71の回転軸インロー部77と回転軸46とが嵌合される。そして、この後にハウジングインロー部74とステータハウジング35とが嵌合される。このとき、モータカバー71の背面、つまり、ステータハウジング35とは反対側の面には、第一凹部75、および第二凹部78が形成されているので、作業者(図5に二点差線で示す)が凹部75,78を押し込むだけで、容易にモータカバー71で開口部37を閉塞させることができる。
モータカバー71の外周縁部73がステータハウジング35の他端部に当接するまでモータカバー71を押し込んだ後、フック部81の鉤爪部84の延出方向に向けてモータカバー71を回転させる(図4における矢印A参照)。このとき、フック部81のフック本体83がステータハウジング35のボルト座40に当接するまでモータカバー71を回転させる。
ここで、モータカバー71には、ハウジングインロー部74が形成されているので、モータカバー71が径方向にずれることなく、スムーズにモータカバー71を回転させることができる。また、モータカバー71の背面に第1凹部75、および第2凹部78が形成されているので、ここに作業者の指を差込むことで、容易にモータカバー71を把持することができ、よりスムーズにモータカバー71を回転させることができる。
モータカバー71を回転させてフック部81のフック本体83がボルト座40に当接すると、鉤爪部84がボルト座40の軸方向端部に位置するので、モータカバー71とステータハウジング35とが係合した状態になり、モータカバー71の抜け方向への移動が規制される。この状態で、ブラシレスモータ7が出荷される。
次に、ブラシレスモータ7を電動パワーステアリング装置1に組み付ける際、モータカバー71をステータハウジング35から取り外す。このとき、モータカバー71をフック部81の鉤爪部84の延出方向とは反対側に向けて回転させる(図4における矢印B参照)。
すると、鉤爪部84がボルト座40の軸方向端部の位置から周方向にずれるので、モータカバー71とステータハウジング35との係合状態が解除され、モータカバー71の軸方向への移動が可能になる。このため、モータカバー71を軸方向に引っ張り出すだけで、モータカバー71を取り外すことができる。ここで、モータカバー71の背面には、第1凹部75、および第2凹部78が形成されているので、これら凹部75,78に作業者の指を差込めばモータカバー71を容易に把持することができる。
モータカバー71をステータハウジング35から取り外した後、ブラシレスモータ7を電動パワーステアリング装置1に組み付けることで作業が完了する。
したがって、上述の実施形態によれば、工場出荷時において、ブラシレスモータ7にステータハウジング35の開口部37を閉塞するモータカバー71を設けるので、搬送時においてもブラシレスモータ7の内部に塵埃が進入することを防止できる。
また、モータカバー71をステータハウジング35に取り付けると、回転軸46の他端側がモータカバー71の回転軸インロー部77に支持されるので、搬送時に回転軸46が従来のように片持ち状態になるのを防止できる。このため、搬送時の回転軸46のガタツキを防止でき、このガタツキによるステータ30やロータ31の損傷を防止できる。
さらに、モータカバー71にフック部81が形成されているので、ステータハウジング35に取り付けたモータカバー71が搬送時の振動などによって抜け落ちてしまうことを防止できる。このため、より確実にブラシレスモータ7内部への塵埃の侵入を防止できる。
そして、ステータハウジング35の開口部37をモータカバー71によって閉塞した状態でこのモータカバー71を回転させるだけで、モータカバー71とステータハウジング35との係合状態を維持させたり解除させたりできる。このため、ステータハウジング35にモータカバー71を容易に取り付けることができるので、モータカバー71の取り付け作業性を向上させることが可能になる。
これに加え、モータカバー71にフック部81が1箇所のみに形成されているので、フック部81が複数形成されている場合と比較してモータカバー71を取り付ける際のフック部81とボルト座40との干渉する確立が低く設定できる。このため、さらに、モータカバー71の取り付け作業性を向上させることが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、モータカバー71をステータハウジング35に係合させる手段としてカバー本体72にフック部81を形成した場合について説明した。しかしながら、フック部81に限られるものではなく、モータカバー71をステータハウジング35に係合可能な係合部をカバー本体72に設けてあればよい。
さらに、上述の実施形態では、カバー本体72の径方向略中央に、回転軸46と印籠接合する、つまり、回転軸46の内側に嵌合される回転軸インロー部77が膨出形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、カバー本体72の径方向略中央に、回転軸インロー部77に代わって回転軸46に外嵌される突起部を設け、この突起部で回転軸46の他端側を支持するようにしてもよい。
本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の構成図である。 本発明の実施形態におけるブラシレスモータの縦断面図である。 本発明の実施形態におけるブラシレスモータの斜視図である。 本発明の実施形態におけるモータカバーの斜視図である。 本発明の実施形態におけるブラシレスモータへのモータカバーの取り付け説明図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
7 ブラシレスモータ(電動モータ)
30 ステータ
31 ロータ(回転子)
33 ロータマグネット(永久磁石)
35 ステータハウジング(ハウジング)
36 ステータコア(固定子)
37 開口部
38 コイル(巻線)
40 ボルト座
46 回転軸
71 モータカバー
81 フック部(係合部)
82 ベース部
83 フック本体
84 鉤爪部

Claims (4)

  1. 開口部を有する筒状のハウジングと、
    前記ハウジング内に固定され巻線が巻装される固定子と、
    永久磁石が取り付けられる中空状の回転軸を有し、前記固定子の内側に回転自在に配設される回転子とを備えた電動モータにおいて、
    前記ハウジングの開口部に、この開口部を閉塞するモータカバーを設けたことを特徴とする電動モータ。
  2. 前記モータカバーに、前記回転軸に嵌合される突起部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
  3. 前記モータカバーに、前記ハウジングと係合し、前記モータカバーの抜け方向を規制する係合部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。
  4. 前記ハウジングの開口縁には、前記ハウジングを外部機器に取り付けるためのボルト座が径方向外側に向かって突設され、
    前記モータカバーの前記係合部は、前記ボルト座に係合可能な鉤状に形成されたフックであることを特徴とする請求項3に記載の電動モータ。

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