JP2009303306A - 異常検出装置、これを搭載した車両及び異常検出方法 - Google Patents

異常検出装置、これを搭載した車両及び異常検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電圧検出手段のうちいずれが異常であるかをより確実に特定する。
【解決手段】ハイブリッド自動車20は、高圧バッテリ46へ入出力される充放電電流Ibを積算しバッテリ電圧センサ61により検出されたバッテリ電圧Vbを用いて高圧バッテリ46の残容量SOCを計算し、計算した残容量SOCが所定の定常範囲に入るように動力出力装置を制御する。バッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62により検出したバッテリ電圧Vbと昇圧前電圧Vlとの偏差が閾値を超えるか否かに基づいて電圧センサの少なくとも一方が異常であると判定し、この異常が判定されているときに高圧バッテリ46へ入出力される充放電電流Ibを積算して求めた積算値Sが所定範囲(S1〜S2)を超えたときには、バッテリ電圧センサ61を異常と判定し、積算値Sが所定範囲を超えずに所定時間経過すると昇圧前電圧センサ62を異常と判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、異常検出装置、これを搭載した車両及び異常検出方法に関し、より詳しくは、動力出力装置が備える複数の電圧検出手段の異常を検出する異常検出装置、これを搭載した車両及び異常検出方法に関する。
従来、異常検出装置としては、バッテリと、バッテリの電圧を計測する電圧センサとを備え、バッテリの充電中に充電容量を積算し、充電容量がある設定値以上になると充電処理を中止し充電容量異常の故障診断を行なうことによりバッテリの保護を図るものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、バッテリの電圧を昇圧する昇圧コンバータと電動機を駆動するインバータとが接続され、バッテリの電圧、昇圧前の電圧及び昇圧後の電圧をそれぞれ測定する複数の電圧センサを備え、昇圧コンバータによる昇圧を行なわずにバッテリ電圧と昇圧前電圧と昇圧後電圧とのそれぞれの偏差を求め、この偏差の中で最も小さな偏差を求めるのに用いた2つの電圧センサを正常とし、残りを異常と判定することにより異常の電圧センサを特定するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−325363号公報 特開2004−364404号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された異常検出装置では、例えば複数の機器及び電圧センサがバッテリに接続されているものについては考慮されておらず、複数の電圧センサのうちいずれが異常であるかを検出することはできなかった。また、特許文献2に記載された異常検出装置では、複数の電圧センサにより検出されたそれぞれの電圧値の偏差をとるため、これらのセンサが同等の精度を有している必要があり、より確実に異常の生じた電圧センサを特定することが望まれていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、複数の電圧検出手段のうちいずれが異常であるかをより確実に特定することができる異常検出装置、これを搭載した車両及び異常検出方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の異常検出装置は、
駆動軸に駆動力を出力する電動機と、該電動機を駆動する駆動回路と、該電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、該蓄電手段を充電可能な動力源と、を備える動力出力装置の異常を検出する異常検出装置であって、
前記蓄電手段の端子間電圧である第1電圧を検出する第1電圧検出手段と、
前記駆動回路側の端子間電圧である第2電圧を検出する第2電圧検出手段と、
前記第1電圧を用いて該蓄電手段の残容量を計算し、該計算した残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力源の要求動力を設定し、該設定した要求動力が出力されるよう前記動力出力装置を制御する制御手段と、
前記検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、該異常が判定されているときに前記蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、前記制御手段により前記蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力出力装置が制御されているときに、前記求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、前記第1電圧検出手段が異常であると判定する異常判定手段と、
を備えるものである。
この異常検出装置では、第1電圧検出手段により検出された第1電圧を用いて蓄電手段の残容量を計算し、計算した残容量が所定の定常範囲に入るように動力源の要求動力を設定し、設定した要求動力が出力されるよう動力出力装置を制御し、第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段により検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、この異常が判定されているときに蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように動力出力装置が制御されているときに、求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、第1電圧検出手段が異常であると判定する。したがって、複数の電圧検出手段のうちいずれが異常であるかをより確実に特定することができる。ここで、「蓄電手段の残容量の定常範囲」は、例えば蓄電手段に充放電される電力を考慮して経験的に定めた範囲としてもよい。また、「第1電圧と第2電圧との偏差の所定値」は、例えば第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段のそれぞれの検出精度に基づいて異常値であると判定可能な値に定めるものとしてもよい。また、「電流積算値の所定範囲」は、例えば第1電圧検出手段が異常であるときの第1電圧を用いて計算した蓄電手段の残容量と実残容量との差が判定可能であり且つ蓄電手段の保護を図ることができる範囲として経験的に求めるものとしてもよい。また、「電流積算値が所定範囲を超えたときには、前記第1電圧検出手段が異常であると判定する」ものとしたが、電流積算値を用いて計算した前記蓄電手段の残容量が所定範囲を超えたときに、電流積算値が所定範囲を超えたものとみなし、前記第1電圧検出手段が異常であると判定するものとしてもよい。
本発明の異常検出装置において、前記異常判定手段は、前記異常が判定されているときに、前記電流積算値が所定時間を経過しても前記所定範囲を超えないときには、前記第2電圧検出手段が異常であると判定する手段であるものとしてもよい。こうすれば、第2電圧検出手段の異常も特定することができる。ここで、「所定時間」は、異常のある電圧検出手段を誤判定しないような範囲に経験的に求めるものとしてもよい。
本発明の異常検出装置は、前記蓄電手段へ入出力される電流を検出する電流検出手段、を備え、前記制御手段は、前記第1電圧を用いて前記蓄電池の残容量を計算するに際して、前記検出された電流値を積算することにより計算した残容量を前記第1電圧により補正することにより該蓄電手段の残容量を計算する手段であるものとしてもよい。こうすれば、電流値を積算して比較的容易に残容量を計算することができる。
本発明の異常検出装置において、前記第2電圧検出手段は、前記駆動回路側として、前記蓄電手段と前記駆動回路との間に配設され該蓄電手段からの電力を昇圧して該駆動回路に供給する昇圧手段の該蓄電手段側の端子間電圧である第2電圧を検出する手段であるものとしてもよい。あるいは、前記第2電圧検出手段は、前記駆動回路側として、前記蓄電手段と前記駆動回路との間に配設され該蓄電手段からの電力を昇圧して該駆動回路に供給する昇圧手段の該駆動回路側の端子間電圧である第2電圧を検出する手段であり、前記検出された第1電圧と前記昇圧手段が昇圧していない状態での第2電圧との偏差を用いて前記異常を判定する手段であるものとしてもよい。
本発明の車両は、上述したいずれかに記載の異常検出装置と、駆動力を出力する電動機と駆動力を出力可能な電動機を駆動する駆動回路と該電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と該蓄電手段を充電可能な動力源とを備える動力出力装置と、を備えたものである。本発明の異常検出装置は、複数の電圧検出手段のうちいずれが異常であるかをより確実に特定することができるものであるから、これを搭載した車両も同様の効果を奏する。
本発明の車両において、前記動力源は、内燃機関と前記蓄電手段と電力の入出力が可能な発電機と前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備えているものとしてもよい。
本発明の異常検出方法は、
駆動軸に駆動力を出力する電動機と、該電動機を駆動する駆動回路と、該電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、該蓄電手段を充電可能な動力源と、前記蓄電手段の端子間電圧である第1電圧を検出する第1電圧検出手段と、前記駆動回路側の端子間電圧である第2電圧を検出する第2電圧検出手段と、を備える動力出力装置の異常を検出する異常検出方法であって、
(a)前記第1電圧を用いて該蓄電手段の残容量を計算し、該計算した残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力源の要求動力を設定し、該設定した要求動力が出力されるよう前記動力出力装置を制御し、
(b)前記検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、
(c)前記異常が判定されているときに前記蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、前記制御手段により前記蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力出力装置が制御されているときに、前記求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、前記第1電圧検出手段が異常であると判定することを含む。
この動力出力装置の異常検出方法では、第1電圧検出手段により検出された第1電圧を用いて蓄電手段の残容量を計算し、計算した残容量が所定の定常範囲に入るように動力源の要求動力を設定し、設定した要求動力が出力されるよう動力出力装置を制御し、第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段により検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、この異常が判定されているときに蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように動力出力装置が制御されているときに、求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、第1電圧検出手段が異常であると判定する。したがって、複数の電圧検出手段のうちいずれが異常であるかをより確実に特定することができる。なお、この動力出力装置の異常検出方法において、上述した異常検出装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した異常検出装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力システムを搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト24にキャリアが接続されると共に駆動輪28a,28bにデファレンシャルギヤ30を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続された動力分配統合機構26と、動力分配統合機構26のサンギヤに接続されたモータMG1と、駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するインバータ42,44と、高圧バッテリ46と、高圧バッテリ46の電圧を昇圧してインバータ42,44へ供給する昇圧コンバータ50と、昇圧コンバータ50により昇圧された電圧を平滑する平滑コンデンサ51と、昇圧コンバータ50と高圧バッテリ46とを接続する電力ライン48に接続され高圧バッテリ46からの高圧直流電力を低圧直流電力に変換して低電圧系の補機52や低圧バッテリ54に供給するDC/DCコンバータ56と、車両全体をコントロールする電子制御ユニット70とを備える。ここで、実施例の動力出力装置は、主として、エンジン22と、動力分配統合機構26と、モータMG1,MG2と、インバータ42,44と、高圧バッテリ46と、昇圧コンバータ50と、電子制御ユニット70とを備える。
電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記憶するRAM76,図示しない入出力ポートなどを備える。電子制御ユニット70には、エンジン22のクランクシャフト24の回転位置を検出する図示しないクランクポジションセンサからのクランクポジションなどのエンジン22の制御に必要な信号やモータMG1,MG2のロータの回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの回転位置などモータMG1,MG2の制御に必要な信号,高圧バッテリ46とやりとりされる電流Ibを検出する電流センサ60や高圧バッテリ46の出力端子近傍に取り付けられたバッテリ電圧センサ61からのバッテリ電圧Vbなど高圧バッテリ46の管理に必要な信号,昇圧コンバータ50の高圧バッテリ46側に取り付けられた昇圧前電圧センサ62の昇圧前電圧Vlや昇圧コンバータ50のインバータ44側に取り付けられた昇圧後電圧センサ63からの昇圧後電圧Vhなど昇圧コンバータ50の制御に必要な信号,DC/DCコンバータ56の高圧バッテリ46側に取り付けられた補機電圧センサ64からの電圧などDC/DCコンバータ56の制御に必要な信号,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット70からは、エンジン22への制御信号やインバータ42,44のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,昇圧コンバータ50のスイッチング素子へのスイッチング制御信号,DC/DCコンバータ56のスイッチング素子へのスイッチング制御信号、警告灯89への点灯信号などが出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット70は、高圧バッテリ46を管理するために電流センサ60により検出された充放電電流Ibの積算値に基づいて残容量SOCを演算したり、演算した残容量SOCとバッテリ温度Tbとに基づいて高圧バッテリ46を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸32に出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力が駆動軸32に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構26とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力と高圧バッテリ46の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に高圧バッテリ46の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構26とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸32に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、高圧バッテリ46を充放電する電力に関する設定を行なう際の動作について説明する。図2は、電子制御ユニット70により実行される電力設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のROM74に記憶されており、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72により所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。このルーチンが実行されると、電子制御ユニット70のCPU72は、まず、バッテリ電圧センサ61からのバッテリ電圧Vbや電流センサ60からの充放電電流Ibを入力し(ステップS100)、入力した充放電電流Ibを積算した値に基づいて高圧バッテリ46の残容量SOCを計算する(ステップS110)。次に、バッテリ電圧Vbを用いて高圧バッテリ46の残容量SOCを補正する処理を行なう(ステップS120)。この残容量SOCの補正は、高圧バッテリ46の残容量SOCとバッテリ電圧Vbとの関係を予め実験により求め、この関係をROM74に記憶しておき、充放電電流Ibの積算値による残容量SOCの値とバッテリ電圧Vbに対応する残容量SOCの値との間の誤差が所定値以上になるとバッテリ電圧Vbに対応する残容量SOCを現在の高圧バッテリ46の残容量SOC値とする処理を行なうものとした。このように、充放電電流Ibの積算値にズレが生じた際には、バッテリ電圧センサ61が検出したバッテリ電圧Vbの値を用いて残容量SOCを補正するのである。
続いて、目標昇圧後電圧Vh*を現在の車両の状態に基づいて設定し(ステップS130)、残容量SOCを用いて充放電要求パワーPb*を設定し(ステップS140)、このルーチンを終了する。目標昇圧後電圧Vh*は、例えば、車両の停車中には低昇圧の電圧値に設定され、車両の高速走行時などでは高い昇圧を行なう電圧値に設定されるものとした。なお、ハイブリッド自動車20では、昇圧前電圧センサ62で計測した昇圧前電圧Vlと昇圧後電圧センサ63で計測した昇圧後電圧Vhとを用いて昇圧コンバータ50による昇圧処理を行なうものとした。充放電要求パワーPb*は、現在の高圧バッテリ46の残容量SOCが予め設定されている定常範囲に入るように、例えば残容量SOCが定常範囲を大きく下回っているときには高圧バッテリ46への充電量が大きくなるように設定したり、残容量SOCが定常範囲を大きく上回っているときには、高圧バッテリ46からの放電量が大きくなるように設定するものとした。この残容量SOCの定常範囲は、高圧バッテリ46に充放電する余力を考慮して経験的に定めた範囲(例えば残容量SOC50%〜60%の範囲など)に設定されているものとした。ここで設定した充放電要求パワーPb*は、この電力制御ルーチンと並行して実行されている、図示しない駆動制御ルーチンで読み出され、アクセル開度Accと車速Vと駆動軸32の回転数とに基づいて計算した駆動軸32に出力すべき走行要求パワーPrと、ロスLossとが加算され、エンジン22から出力すべき要求パワーPe*の算出に用いられる。そして、駆動制御ルーチンでは、要求パワーPe*を出力するようエンジン22、モータMG1,MG2を駆動制御することにより、高圧バッテリ46を充放電要求パワーPb*で充放電するのである。
次に、電力ライン48に配設された電圧センサの異常を検出する動作について説明する。ここでは、説明の便宜のため、バッテリ電圧センサ61と昇圧前電圧センサ62との異常を判定する場合について説明する。図3は、電子制御ユニット70により実行される電圧センサ異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のROM74に記憶されており、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72により電力設定ルーチンと並行して所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。このルーチンが実行されると、電子制御ユニット70のCPU72は、まず、バッテリ電圧センサ61からのバッテリ電圧Vbや昇圧前電圧センサ62からの昇圧前電圧Vl、高圧バッテリ46の残容量SOC、電流センサ60からの充放電電流Ibを入力する(ステップS200)。次に、入力したバッテリ電圧Vbと昇圧前電圧Vlとの偏差の絶対値である電圧偏差△Vblを計算し(ステップS210)、電圧偏差△Vblが所定の閾値Vrefを超えるか否かを判定する(ステップS220)。この閾値Vrefは、バッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62のそれぞれの検出精度に基づいて、通常取り得ないような値(異常値であると判定可能な値)に設定されている。電圧偏差△Vblが閾値Vrefを超えていないときには、バッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62のいずれもが正常であるものとみなし、そのままこのルーチンを終了する。
一方、電圧偏差△Vblが閾値Vrefを超えているときには、バッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62の少なくとも一方が異常であるものとみなし、警告灯89を点灯させると共に図示しないタイマを始動させ(ステップS230)、充放電電流Ibを積算した積算値Sを求める(ステップS240)。タイマによる計時は、バッテリ電圧センサ61と昇圧前電圧センサ62とのいずれが異常であるかを特定するために行なうものとした。また、積算値Sは、ステップS220で電圧センサの異常を判定したときの高圧バッテリ46の残容量SOCの値を初期値とし充放電電流Ibを積算した値に基づいて残容量として求めるものとした。続いて、求めた積算値Sが所定値S1から所定値S2の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS250)。この所定値S1から所定値S2の範囲は、バッテリ電圧センサ61が異常であるときのバッテリ電圧Vbを用いて計算した高圧バッテリ46の残容量SOCと実際の残容量SOCとの差が判定可能であり且つ高圧バッテリ46の保護を図ることができる範囲として経験的に定められているものとした。
このステップS240,S250の処理について説明する。上述した電力設定ルーチンでは、高圧バッテリ46の残容量SOCにズレが生じた場合には、バッテリ電圧センサ61の検出値であるバッテリ電圧Vbによりこれを補正するものとした。また、高圧バッテリ46の残容量SOCが定常範囲に入るように充放電要求パワーPb*を設定し、動力装置の駆動制御を行なうから、バッテリ電圧センサ61が正常であれば、高圧バッテリ46の残容量SOCは定常範囲に収束するはずである。ここで、バッテリ電圧センサ61に異常が生じた場合を考える。この場合、例えば高圧バッテリ46が充電されてもバッテリ電圧Vbが変化しないなどの挙動を示すから、バッテリ電圧Vbを用いて求めた残容量SOCと実際の残容量とにずれが生じる。ここでは、バッテリ電圧センサ61が正常であれば取り得ないような高圧バッテリ46の残容量の所定値S1,S2(例えば残容量SOC25%,75%など)を設定しておき、電力設定ルーチンとは別に、異常判定されたあとの充放電電流Ibを積算した値に基づく積算値Sを求め、バッテリ電圧センサ61の異常判定に用いるのである。
さて、ステップS250で積算値Sが所定値S1から所定値S2の範囲内にあるときには、タイマで計時した時間tが所定時間trefを経過したか否かを判定する(ステップS260)。この所定時間trefは、バッテリ電圧センサ61が正常であり昇圧前電圧センサ62が異常であるときには積算値Sが所定値S1から所定値S2の範囲内から外れることなく、バッテリ電圧センサ61が異常であり昇圧前電圧センサ62が正常であるときには積算値Sが所定値S1から所定値S2の範囲を確実に超える値として経験的に定められている。タイマで計時した時間tが所定時間trefを経過していないときには、異常時制御処理を実行し(ステップS270)、このルーチンを終了する。ここでの異常時制御処理は、電圧センサのいずれに異常があるかまでは特定されていないため、例えば電圧センサ異常フラグをオンすることにより、図示しない駆動制御ルーチンで高圧バッテリ46と昇圧コンバータ50との間に設けられた図示しないリレーをオフすると共に充放電要求パワーPb*を値0に設定し高圧バッテリ46への充放電を行なわずにエンジン22、モータMG1,MG2を駆動制御するバッテリレス駆動モードで走行する処理を行なうものとしてもよい。
一方、ステップS250で積算値Sが所定値S1から所定値S2の範囲を超えたときには、バッテリ電圧センサ61が異常であると判定し(ステップS280)、ステップS270で異常時制御処理を実行し、このルーチンを終了する。このとき、ステップS270の異常時制御処理では、バッテリ電圧センサ61が異常であると特定されているから、例えば電力設定ルーチンでバッテリ電圧センサ61による残容量SOCの補正処理を実行しないものとしてもよい。あるいは、バッテリ電圧センサ61の代わりに昇圧前電圧センサ62を用いて残容量SOCの計算などを行なうものとしてもよい。
一方、ステップS260でタイマで計時した時間tが所定時間trefを経過したときには、昇圧前電圧センサ62が異常であると判定すると共にタイマをクリアし(ステップS290)、ステップS270で異常時制御処理を実行し、このルーチンを終了する。このとき、昇圧前電圧センサ62は異常であるがバッテリ電圧センサ61は正常であるから、ステップS270の異常時制御処理では、警告灯89は点灯するものの、上述した電力設定ルーチンをそのまま実行するものとしてもよい。
以上詳述した本実施例のハイブリッド自動車20によれば、高圧バッテリ46へ入出力される充放電電流Ibを積算し、バッテリ電圧センサ61により検出されたバッテリ電圧Vbを用いて高圧バッテリ46の残容量SOCを計算し、計算した残容量SOCが所定の定常範囲に入るように充放電要求パワーPb*を設定し、設定した充放電要求パワーPb*が出力されるよう動力出力装置を制御し、バッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62により検出されたバッテリ電圧Vbと昇圧前電圧Vlとの電圧偏差△Vblが閾値Vrefを超えるか否かに基づいてバッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62の少なくとも一方が異常であると判定し、この異常が判定されているときに高圧バッテリ46へ入出力される充放電電流Ibを積算して積算値Sを求め、高圧バッテリ46の残容量SOCが所定の定常範囲に入るように動力出力装置が制御されているときに、求めた積算値Sが所定範囲(S1〜S2)を超えたときには、バッテリ電圧センサ61が異常であると判定する。このように、バッテリ電圧Vbを用いて残容量SOCが定常範囲に入るように制御し、電圧センサが異常判定されているときに充放電電流Ibを積算した積算値Sが通常とりうる範囲(S1〜S2)を超えたときにはバッテリ電圧センサ61が異常であると判定可能である。したがって、複数の電圧センサのうちバッテリ電圧センサ61が異常であるのをより確実に特定することができる。また、電圧センサの異常が判定されているときに、積算値Sが所定時間trefを経過しても所定範囲(S1〜S2)を超えないときには、昇圧前電圧センサ62が異常であると判定するため、複数の電圧センサのうち昇圧前電圧センサ62が異常であるのをより確実に特定することができる。更に電流センサ60により検出した充放電電流Ibを積算することにより残容量SOCを計算してこれをバッテリ電圧Vbにより補正することにより該高圧バッテリ46の残容量SOCを計算するため、電流値を積算して比較的容易に残容量SOCを計算することができる。
上述した実施例では、バッテリ電圧センサ61と昇圧前電圧センサ62との異常を検出するものとしたが、バッテリ電圧センサ61と昇圧後電圧Vhを検出する昇圧後電圧センサ63との異常を検出するものとしてもよい。このとき、昇圧コンバータ50による昇圧処理を実行せずに電圧センサの異常判定を行なうことが好ましい。あるいは、バッテリ電圧センサ61と補機電圧センサ64との異常を検出するものとしてもよい。
実施例では、積算値Sが所定時間trefを経過しても所定範囲(S1〜S2)を超えないときには、昇圧前電圧センサ62が異常であると判定するものとしたが、この処理を省略してもよい。
実施例では、バッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62のいずれかに異常が生じたときに、高圧バッテリ46への充放電を行なわずにエンジン22、モータMG1,MG2を駆動制御するバッテリレス駆動モードで走行する異常時制御処理を行なうものとしたが、これに限られず、例えば異常が生じた電圧センサを用いないような制御を行なうものとしてもよい。
実施例では、充放電電流Ibを積算した電流積算値を、高圧バッテリ46の残容量SOCの値である積算値Sとして求め、この積算値Sが所定範囲(S1〜S2)を超えたときに、電流積算値が所定範囲を超えたものとみなしてバッテリ電圧センサ61が異常であると判定するものとしたが、充放電電流Ibを積算した電流積算値を所定値として求め、電流値として設定した所定範囲(S1〜S2)を超えたときにバッテリ電圧センサ61が異常であると判定するものとしてもよい。こうしても上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
実施例では、モータMG1,MG2、インバータ42,44、高圧バッテリ46、エンジン22及び動力分配統合機構26を備えるハイブリッド自動車20としたが、電動機と駆動回路と高圧バッテリと高圧バッテリ46を充電可能な動力源を備えるものであれば、特に限定されず、例えば動力源のうちエンジン22に代えて又はこれに加えて燃料電池としてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置の異常検出装置として説明したが、ハイブリッド自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載された異常検出装置の形態としたり、建設設備などの移動体以外に組み込まれた動力出力装置の異常検出装置としてもよい。また、動力出力装置の異常検出方法の形態としてもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、駆動軸32に駆動力を出力するモータMG2が「電動機」に相当し、モータMG2を駆動するインバータ44が「駆動回路」に相当し、モータMG2と電力のやりとりを行なう高圧バッテリ46が「蓄電手段」に相当し、高圧バッテリ46を充電可能なモータMG1とインバータ42と動力分配統合機構26とエンジン22とが「動力源」に相当し、高圧バッテリ46の端子間電圧であるバッテリ電圧Vbを検出するバッテリ電圧センサ61が「第1電圧検出手段」に相当し、昇圧コンバータ50の低圧側の端子間電圧である昇圧前電圧Vlを検出する昇圧前電圧センサ62が「第2電圧検出手段」に相当し、高圧バッテリ46へ入出力される電流を積算しバッテリ電圧Vbを用いて高圧バッテリ46の残容量SOCを計算し、計算した残容量SOCが所定の定常範囲に入るように動力出力装置の要求動力を設定し、該設定した要求動力が出力されるよう動力出力装置を制御するハイブリッド用電子制御ユニット70が「制御手段」に相当し、バッテリ電圧Vbと昇圧前電圧Vlとの電圧偏差△Vblが閾値Vrefを超えるか否かに基づいてバッテリ電圧センサ61及び昇圧前電圧センサ62の少なくとも一方が異常であると判定し、異常が判定されているときに高圧バッテリ46へ入出力される電流を積算して積算値Sを求め、高圧バッテリ46の残容量SOCが定常範囲に入るように動力出力装置を制御しているときに、求めた積算値Sが所定範囲(S1〜S2)を超えたときには、バッテリ電圧センサ61が異常であると判定するハイブリッド用電子制御ユニット70が「異常判定手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、入力軸に回転子が接続され固定子の回転磁界により回転子を回転駆動させて駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「高圧バッテリ46」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、モータMG2と電力をやりとり可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70に限定されるものではなく複数の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「異常判定手段」としては、検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて第1電圧検出手段及び第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、異常が判定されているときに蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、制御手段により前記蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように動力出力装置が制御されているときに、求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、第1電圧検出手段が異常であると判定するものであれば、如何なるものとしてもよい。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構26に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、入力軸と出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれかの軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
本発明の一実施例としての動力システムを搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット70により実行される電力設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電子制御ユニット70により実行される電圧センサ異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 クランクシャフト、26 動力分配統合機構、28a,28b 駆動輪、30 デファレンシャルギヤ、32 駆動軸、42,44 インバータ、46 高圧バッテリ、48 電力ライン、50 昇圧コンバータ、51 平滑コンデンサ、52 補機、54 低圧バッテリ、56 DC/DCコンバータ、60 電流センサ、61 バッテリ電圧センサ、62 昇圧前電圧センサ、63 昇圧後電圧センサ、64 補機電圧センサ、70 電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 警告灯、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 駆動軸に駆動力を出力する電動機と、該電動機を駆動する駆動回路と、該電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、該蓄電手段を充電可能な動力源と、を備える動力出力装置の異常を検出する異常検出装置であって、
    前記蓄電手段の端子間電圧である第1電圧を検出する第1電圧検出手段と、
    前記駆動回路側の端子間電圧である第2電圧を検出する第2電圧検出手段と、
    前記第1電圧を用いて該蓄電手段の残容量を計算し、該計算した残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力源の要求動力を設定し、該設定した要求動力が出力されるよう前記動力出力装置を制御する制御手段と、
    前記検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、該異常が判定されているときに前記蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、前記制御手段により前記蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力出力装置が制御されているときに、前記求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、前記第1電圧検出手段が異常であると判定する異常判定手段と、
    を備える異常検出装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記異常が判定されているときに、前記電流積算値が所定時間を経過しても前記所定範囲を超えないときには、前記第2電圧検出手段が異常であると判定する手段である、請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の異常検出装置であって、
    前記蓄電手段へ入出力される電流を検出する電流検出手段、を備え、
    前記制御手段は、前記第1電圧を用いて前記蓄電池の残容量を計算するに際して、前記検出された電流値を積算することにより計算した残容量を前記第1電圧により補正することにより該蓄電手段の残容量を計算する手段である、異常検出装置。
  4. 前記第2電圧検出手段は、前記駆動回路側として、前記蓄電手段と前記駆動回路との間に配設され該蓄電手段からの電力を昇圧して該駆動回路に供給する昇圧手段の該蓄電手段側の端子間電圧である第2電圧を検出する手段である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の異常検出装置。
  5. 前記第2電圧検出手段は、前記駆動回路側として、前記蓄電手段と前記駆動回路との間に配設され該蓄電手段からの電力を昇圧して該駆動回路に供給する昇圧手段の該駆動回路側の端子間電圧である第2電圧を検出する手段であり、
    前記検出された第1電圧と前記昇圧手段が昇圧していない状態での第2電圧との偏差を用いて前記異常を判定する手段である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の異常検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の異常検出装置と、
    駆動力を出力する電動機と、駆動力を出力可能な電動機を駆動する駆動回路と、該電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、該蓄電手段を充電可能な動力源とを備える動力出力装置と、
    を備えた車両。
  7. 前記動力源は、内燃機関と、前記蓄電手段と電力の入出力が可能な発電機と、前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備えている、請求項6に記載の車両。
  8. 駆動軸に駆動力を出力する電動機と、該電動機を駆動する駆動回路と、該電動機と電力のやりとりを行なう蓄電手段と、該蓄電手段を充電可能な動力源と、前記蓄電手段の端子間電圧である第1電圧を検出する第1電圧検出手段と、前記駆動回路側の端子間電圧である第2電圧を検出する第2電圧検出手段と、を備える動力出力装置の異常を検出する異常検出方法であって、
    (a)前記第1電圧を用いて該蓄電手段の残容量を計算し、該計算した残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力源の要求動力を設定し、該設定した要求動力が出力されるよう前記動力出力装置を制御し、
    (b)前記検出された第1電圧と第2電圧との偏差が所定値を超えるか否かに基づいて前記第1電圧検出手段及び前記第2電圧検出手段の少なくとも一方が異常であると判定し、
    (c)前記異常が判定されているときに前記蓄電手段へ入出力される電流を積算して電流積算値を求め、前記制御手段により前記蓄電手段の残容量が所定の定常範囲に入るように前記動力出力装置が制御されているときに、前記求めた電流積算値が所定範囲を超えたときには、前記第1電圧検出手段が異常であると判定する、
    異常検出方法。
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