JP2009303031A - 干渉電力測定装置、干渉電力測定方法および干渉電力測定プログラム - Google Patents

干渉電力測定装置、干渉電力測定方法および干渉電力測定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の通信装置によって発射される電波により相互にそれぞれが行う通信に干渉し合う場合に、安価に精度よく干渉電力を推定することを課題とする。
【解決手段】干渉電力測定装置は、相互に自律して無線通信可能な通信装置の内部または近傍に配設される電力測定装置によって測定された電波の電力値を逐次取得し、取得された電力値が所定の閾値以上であるか否かを判定し、それぞれの通信装置による電波の発射の有無の判定結果と、取得された電力値とに基づいて、それぞれの通信装置に到達する、他のそれぞれの通信装置が発射する電波の干渉電力の強度を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、干渉電力測定装置、干渉電力測定方法および干渉電力測定プログラムに関する。
近年、RFID(Radio Frequency Identification)タグを利用した物品の認識システムや管理システムなどが広い分野で普及している。RFIDとは、タグとリーダライタ(以下、「RW」と言う)とが電波や電磁波などを利用して通信し、人や物などを認識したり管理したりする技術である。
上記したRWは、各RWが通信可能なエリアに複数個設置され、同一または近傍の周波数における電波によって無線通信を行う場合に、各RWによって発信される電波が干渉し合う可能性があることが一般的に知られている。
図15は、RWによって発射される電波が干渉し合う例を説明するための図である。図15に示すように、RW1〜RW4が互いに近接して設置され、それぞれ無作為にタグとの通信を行った場合に、互いに干渉が起こる可能性がある。そのような場合、RW1がタグとの通信中にRW2〜RW4のいずれかが電波を発射した場合には、RW1とタグとの通信が干渉によって妨害され、物品の認識等が正常に行われなくなるという不具合が生じる。
RW相互の電波干渉を抑制するためには、RWによって発射される電波の強さを読み取り可能な範囲で抑えたり、近傍の各RWのチャネルを離して設定したり、干渉源となる他のRWからの電波を吸収する吸収体を設置したり、電波を送受信するアンテナの向きをかえたりする対策が取られる。これらの対策を施す上でそれぞれのRWの組み合わせにおいて、互いにどの程度の電波の干渉があるかを定量的に把握する必要がある。
従来各RWが発射する電波をRWが設置される個々の現場において簡易的に測定する装置としては、ハンドヘルドタイプのスペクトルアナライザなどの測定器が一般的に知られている(非特許文献1〜非特許文献3参照)。これらのスペクトルアナライザは、図16に示すように、RW1によって発信される電波を測定する場合に、RW1の近傍に配置させることにより電波を測定することができる。スペクトルアナライザは、測定された電波を周波数ごとに分析し、計測結果を横軸を周波数、縦軸を電力または電圧としてモニタに表示する。電波の測定は、RW2〜RW4についても同様に、各RWの近傍にスペクトルアナライザを配置させて行うことができる。なお、図16は、スペクトルアナライザを利用して電波を測定する例を説明するための図である。
"ローデ・シュワルツ社製 ハンドヘルド・スペクトラム・アナライザ R&S FSH"、[online]、[平成20年4月30日検索]、インターネット<http://www.rohde-schwarz.co.jp/jp/fsh.html> "アンリツ社製 ハンドヘルド・スペクトラム・アナライザ MS2711D"、[online]、[平成20年4月30日検索]、インターネット<http://www.anritsu.co.jp/j/products/tm/list.aspx?sID=26#561> "アジレント社製 N9340A ハンドヘルド RF スペクトラム・アナライザ"、[online]、[平成20年4月30日検索]、インターネット<http://www.home.agilent.com/agilent/product.jspx?nid=-35706.394740.00&cc=JP&lc=jpn>
しかしながら、上記した従来の技術は、複数のRWが任意に電波を発射する状況において、相互の干渉電力を正確に測定することができないという課題があった。具体的には、スペクトルアナライザでは、近接されて設置され、任意の時刻、任意の周波数で発射されるRW1〜RW4の電波を正確に識別できない。この場合、各RWの位置における他の各RWから発射される電波の強さを分離・識別して測定しようとすると、RW1〜RW4の周波数をそれぞれ異なった周波数に固定設定する必要がある。若しくは、測定しようとする対象のRW以外のRWの電波の発射を停止させる必要がある。すなわち、運用開始後にスペクトルアナライザを用いて測定を行う場合は、運用状態の設定を変更したり、運用を一時的に停止して測定したりしなければならない。
また、スペクトルアナライザは、比較的高価な測定器であるため、一つのサイトで測定を行う場合に複数のスペクトルアナライザを準備することは難しい。このため、それぞれのRW設置場所にスペクトルアナライザを順に移動して測定を行わねばならず、設置場所が複数のフロアにまたがったり、設置するRWの台数が多かったりする場合には非常に煩雑な作業となる。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、複数の通信装置、特に、RFIDのRWによって発射される電波が相互に干渉し合うことが推定される場合に、安価に効率的にRW相互の干渉電力を推定することが可能である干渉電力測定装置、干渉電力測定方法および干渉電力測定プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願の開示する干渉電力測定装置は、相互に自律して無線通信を行う通信装置の内部または近傍に配設される電力測定装置によって測定された電波の電力値を逐次取得する測定電力取得手段と、前記測定電力取得手段によって逐次取得された電力が所定の閾値以上である場合に、前記通信装置が電波を発射したと判定し、当該電力が所定の閾値未満である場合に、前記通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定手段と、前記発信源判定手段によって判定された前記通信装置による電波の発射有無と、前記測定電力取得手段によって逐次取得された電力値とに基づいて、任意の一つの通信装置から他の任意の一つの通信装置に到達する干渉電力の強度を逐次算出する干渉電力強度算出手段と、を備えたことを要件とする。
本願の開示する干渉電力測定装置によれば、複数の通信装置によって発信される電波が相互に干渉し合う場合に、安価に効率的に干渉電力を推定することが可能であるという効果を奏する。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る干渉電力測定装置の実施例を詳細に説明する。
[干渉電力測定装置の概要]
最初に、図1を用いて、実施例1に係る干渉電力測定装置の概要を説明する。図1は、実施例1に係る干渉電力測定装置の概要を示す図である。図1における電波センサ(S1〜S4)は、所望の周波数帯の電力のみを測定する機能を持ち、スペクトルアナライザに比べて100分の1程度の価格で実現できる。
本願の開示する干渉電力測定装置は、相互に自律的に通信を行うリーダライタなどの通信装置がそれぞれ任意に発射する電波により、それぞれが行う無線通信に対し互いに干渉し合う場合において、それぞれの通信装置に対する相互の干渉電力の強度を推定する装置である。
また、干渉電力測定装置は、各通信装置(RW1〜RW4)と、当該各通信装置の近傍に配設される各電波センサ(S1〜S4)との関係を記憶している。例えば、干渉電力装置は、RW1の近傍に電波センサS1を、RW2の近傍に電波センサS2を配設していることを記憶部に記憶させている。なお、実施例1では、RW1の近傍に配設される電波センサS1によって測定された電力に基づいて、RW2〜RW4がRW1の通信に影響を及ぼす干渉電力の強度を推定する場合を説明する。
上記した構成において、干渉電力測定装置は、図1に示すように、相互に自律して通信を行うRW1の内部または近傍に配設される電波センサS1によって測定された電力を逐次取得する。そして、干渉電力測定装置は、電波センサS1だけでなく、電波センサS2〜電波センサS4によって測定された電力も同時に逐次取得する。なお、電波センサS1は、RW1によって発射される電波だけでなく、RW2〜RW4によって発射される干渉となる電波を含んだ電力を測定する。
そして、干渉電力測定装置は、逐次取得された電力に基づいて、電波センサS1における電力が所定の閾値以上である場合に、RW1が電波を発射したと判定する。また、干渉電力測定装置は、電波センサS1における電力が所定の閾値未満である場合に、RW1が電波を発射していないと判定する。そして、干渉電力測定装置は、電波センサS1における電力だけでなく、電波センサS2〜電波センサS4における電力が所定の閾値以上であるか閾値未満であるかも判定する。
続いて、干渉電力測定装置は、判定されたRW1〜RW4による電力の発射の有無と、逐次取得された電波センサS1〜電波センサS4における電力とに基づいて、当該電波センサS1によって測定される電力のうち、RW2〜RW4がRW1に対して影響を及ぼす干渉電力の強度を逐次算出する。
上記したように、干渉電力測定装置は、RWの内部または近傍に配設される電波センサによって測定された電力に基づいて、当該電力が所定の閾値以上であるか否かによってRWの発射の有無を判定し、判定された発射の有無と、電波センサによって測定された電力とに基づいて、各RWにおける干渉電力の強度を算出するので、複数の通信装置によって発射される電波が相互に干渉し合う場合に、干渉電力を推定することが可能である。
つまり、干渉電力測定装置は、電波センサによって測定された各RWの電力に基づいて、各RWが互いに影響を及ぼしあう範囲における干渉電力の強度を算出するので、運用状態における各RWの干渉電力を測定することができない従来技術と比較して、複数の通信装置が任意に電波を発射し、それぞれが行う通信にそれぞれ干渉し合う場合に、干渉電力を推定することが可能である。
[干渉電力測定装置の構成]
次に、図2を用いて、実施例1に係る干渉電力測定装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る干渉電力測定装置の構成を示す図である。
図2に示すように、干渉電力測定装置10は、受信部11と、表示部12と、記憶部20と、制御部30とを有し、電波センサS1などの電力測定装置によって測定されたRW1における電力に基づいて、RW2〜RW4がRW1に対して影響を及ぼす干渉電力の強度を推定する。
受信部11は、相互に自律的に通信を行う通信装置の内部または近傍に配設される電力測定装置によって測定された電力値を受信する。例えば、受信部11は、相互に自律的に通信を行うRW1の近傍に配設される電波センサS1によって測定された電力値を、当該電波センサS1からの無線通信によって受信する。また、例えば、受信部11は、RW1と同様に、RW2〜RW4の近傍に配設される電波センサS2〜電波センサS4によって測定された電力値を、当該電波センサS2〜電波センサS4からの無線通信によって受信する。
表示部12は、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)やスピーカを有し、各種の情報を出力する。例えば、表示部12は、制御部30による各種処理結果を出力するモニタやディスプレイなどを有し、特に、後述する干渉電力強度算出部33や干渉電力強度推定部34によって算出される干渉電力の強度を出力する。
記憶部20は、制御部30による各種処理に必要なデータや、制御部30による各種処理結果を記憶し、特に、測定電力記憶部21と、干渉電力強度記憶部22と、干渉電力頻度記憶部23とを有する。例えば、記憶部20は、RW1〜RW4と、当該RW1〜RW4の近傍に配設される電波センサS1〜電波センサS4とを対応付けて記憶している。
測定電力記憶部21は、後述する測定電力取得部31によって取得された電力を逐次記憶する。例えば、測定電力記憶部21は、図3に示すように、測定電力取得部31によって取得された電力(受信電力(dBm))を各時間毎(時間(t))に記憶する。図3に示す時間と受信電力とのデータは、電波センサS1によって測定されたデータであり、測定電力記憶部21は、電波センサS1だけでなく、電波センサS2〜電波センサS4によって測定されたデータも同様の構成で記憶する。なお、図3は、測定電力記憶部21に記憶される情報の例を示す図である。
干渉電力強度記憶部22は、後述する干渉電力強度算出部33によって算出された干渉電力を逐次記憶する。例えば、干渉電力強度記憶部22は、図4に示すように、干渉電力強度算出部33によって算出された干渉電力(dBm)を各時間毎(時間(msec))に記憶する。図4に示す干渉電力データは、RWごとの干渉電力を示しており、例えば、信号源1〜信号源4は、それぞれRW1〜RW4を示している。なお、図4は、干渉電力強度記憶部22に記憶される情報の例を示す図である。
干渉電力頻度記憶部23は、後述する干渉電力強度推定部34によって算出された干渉電力の頻度を干渉電力ごとに記憶する。例えば、干渉電力頻度記憶部23は、図5に示すように、干渉電力強度推定部34によって算出された干渉電力(dBm)に対する各信号源の頻度を記憶する。図5に示す干渉電力の頻度は、RWごとの頻度を示しており、例えば、信号源1〜信号源4は、それぞれRW1〜RW4を示している。なお、図5は、干渉電力頻度記憶部23に記憶される情報の例を示す図である。
制御部30は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に、測定電力取得部31と、発信源判定部32と、干渉電力強度算出部33と、干渉電力強度推定部34とを有し、これらによって種々の処理を実行する。
測定電力取得部31は、相互に自律的に無線通信可能な通信装置の内部または近傍に配設される電力測定装置によって測定された電力を逐次取得する。具体的に例を挙げると、測定電力取得部31は、相互に自律的に通信を行うRW1の内部または近傍に配設される電波センサS1によって測定された電力を逐次取得して、測定電力記憶部21に格納する。
また、測定電力取得部31は、RW1の近傍に配設される電波センサS1だけでなく、RW2〜RW4それぞれの近傍に配設される電波センサS2〜電波センサS4によって測定された電力も逐次取得する。そして、測定電力取得部31は、逐次取得された電力を(式1)に代入(入力)する。例えば、測定電力取得部31は、時間「t1」における電波センサS1における電力「R1」を「R1(t1)」に、時間「t1」における電波センサS2における電力「R2」を「R2(t1)」に代入(入力)する。
Figure 2009303031
測定電力取得部31によって取得される(式1)に代入される電力は、RW1によって発射される電波だけでなく、RW2〜RW4によって発射される電波も合わせて測定される。例えば、RW1によって電波が発射されている場合には、図6に示すように、受信電力「0dBm」のような強い電力値になり、RW2〜RW4によって電波が発射されている場合には、受信電力「−15dBm」のような弱い電力値となる。
つまり、受信電力が図6に示す閾値(例えば、「−4dBm」)未満である場合には、RW1による発射はなく、RW2〜RW4の少なくとも一つによる発射があると推定される。RW2〜RW4によって発射される電波が電波センサS1において測定されるということは、RW1の無線通信に影響を及ぼすRW2〜RW4からの干渉電波が発生しているということを示している。また、受信電力が図6に示す閾値以上である場合には、RW1による発射があると推定され、かつ、RW2〜RW4の少なくとも一つによる発射がある可能性がある。なお、図6は、測定電力取得部31によって逐次取得される受信電力の例を示す図である。
発信源判定部32は、測定電力取得部31によって逐次取得された電力が所定の閾値以上である場合に、測定した電波センサに最も近い通信装置が電波を発射したと判定し、当該電力が所定の閾値未満である場合に、通信装置が電波を発射していないと判定する。
上記した例で具体的に例を挙げると、発信源判定部32は、測定電力取得部31によって逐次取得された電波センサS1における電力(図6参照)に基づいて、当該電力が所定の閾値(例えば、「−4dBm」)以上である場合にRW1が電波を発射したと判定する。また、発信源判定部32は、電波センサS1における電力に基づいて、当該電力が所定の閾値「−4dBm」未満である場合にRW1が電波を発射していないと判定する。また、発信源判定部32は、RW1の発射の有無だけでなく、電波センサS2〜電波センサS4における電力値に基づいてRW2〜RW4それぞれの発射の有無も判定する。
発信源判定部32による判定結果例を図7に示す。所定の閾値「−4dBm」以上となっている時刻「5」にRW1が電波を発射したと判定した結果「1」を記録しており、所定の閾値「−4dBm」未満となっている時刻「6」の時にRW1が電波を発射していないと判定し「0」を記録している。なお、図7は、発信源判定部32によって判定される発射の判定結果の例を示す図である。
そして、発信源判定部32は、RW1の発射の有無の判定結果(「1」若しくは「0」)を(式2)に代入(入力)する。例えば、発信源判定部32は、時間「t1」におけるRW1による発射の有無の判定結果「T1」(「1」若しくは「0」)を「^T1(t1)」に、時間「t1」におけるRW2による発射の有無「T2」を「^T2(t1)」に代入(入力)する。なお、発信源判定部32は、上記した発信源判定処理を繰り返し実施する。
Figure 2009303031
干渉電力強度算出部33は、発信源判定部32によって判定された通信装置による電力の発射の有無の判定結果と、測定電力取得部31によって逐次取得された電力とに基づいて、それぞれの通信装置間の干渉電力の強度を逐次算出する。
上記した例で具体的に例を挙げると、干渉電力強度算出部33は、発信源判定部32によって判定されたRW1〜RW4による電波の発射の有無の判定結果「^T(式2)」と、測定電力取得部31によって逐次取得された電力「R(式1)」とに基づいて、各通信装置RW1〜RW4から電波センサS1に到達する通信装置ごとの電波の強度「^I(式3)」を逐次算出して、干渉電力強度記憶部22に格納する。
Figure 2009303031
また、上記取得された電力「R」と、判定された電力の発射の有無の判定結果「^T」と、干渉電力の強度「^I」との関係は、「R=^T×^I」となる。よって、干渉電力強度算出部33は、「^T」のデータから互いに一次独立であるデータと、当該一次独立なデータに対応する「R」のデータ(受信電力)とに基づいて、連立一次方程式を生成し、生成された連立一次方程式を解くことにより、干渉電力の強度「^I」を算出する(図8参照)。なお、図8は、干渉電力強度算出部33によって算出される干渉電力の強度を示す図である。
干渉電力強度推定部34は、干渉電力強度算出部33によって逐次算出された干渉電力の強度を用いて、通信装置と、他の通信装置とのそれぞれによって発射される干渉電力に対する頻度を算出することにより、他の通信装置によって発射される通信装置に対する干渉電力の強度を推定する。
上記した例で具体的に例を挙げると、干渉電力強度推定部34は、干渉電力強度算出部33によって逐次算出された干渉電力の強度(図8参照)をヒストグラム化して、RW1と、当該RW1とは異なるRW2〜RW4とのそれぞれによって発射される干渉電力に対する頻度を算出する(図9参照)。そして、干渉電力強度推定部34は、算出された干渉電力に対する頻度により、RW2〜RW4からRW1に対する干渉電力の強度を推定して、干渉電力頻度記憶部23に格納する。なお、図9は、干渉電力強度推定部34によって算出される干渉電力に対する頻度の例を示す図である。
干渉電力の推定としては、例えば、図9に示すように、RW1(信号源1)に対するRW2〜RW4(信号源2〜信号源4)による干渉電力のピーク(矢印部分)から、RW2とRW3とによる干渉がRW4による干渉よりも強いことがわかる。上記したように、各RWからの干渉電力がわかれば、干渉電力が比較的強いと推定されるRW2やRW3のアンテナの方向を変えたり、RW1の周囲の適切な位置に電波の吸収体を設置したりして、RW1の無線通信への影響を抑制することができる。
なお、干渉電力の推定においては、上記したように、算出された干渉電力の頻度を算出するだけでなく、算出された干渉電力それぞれについての平均などから干渉電力を推定したりすることも可能である。
つまり、干渉電力測定装置10は、相互に自律的に通信を行う通信装置の近傍領域内における電力測定値に基づいて、当該領域において影響を及ぼす干渉電力の強度を算出することができる結果、複数の通信装置によって発射される電波により相互にそれぞれの通信に干渉し合う場合に、干渉電力を推定することが可能である。
[干渉電力強度推定処理]
次に、図10を用いて、実施例1に係る干渉電力測定装置10による干渉電力強度推定処理の流れを説明する。図10は、実施例1に係る干渉電力測定装置10による干渉電力強度推定処理を説明するためのフローチャートである。
図10に示すように、干渉電力測定装置10は、RW1〜RW4それぞれの近傍に配設される電波センサS1〜電波センサS4によって測定された電力値を受信した場合に(ステップS101肯定)、受信された電力値を逐次取得する(ステップS102)。
そして、干渉電力測定装置10は、取得された電波センサS1〜電波センサS4それぞれにおける電力に基づいて、当該電力が所定の閾値「−4dBm」以上である場合にそれぞれ対応するRW1〜RW4が電波を発射したと判定する。また、干渉電力測定装置10は、取得された電波センサS1〜電波センサS4それぞれにおける電力が所定の閾値「−4dBm」未満である場合にそれぞれ対応するRW1〜RW4が電波を発射していないと判定する(ステップS103)。
続いて、干渉電力測定装置10は、判定されたRW1〜RW4による電力の発射の有無の判定結果と、逐次取得された電波センサS1〜電波センサS4における電力値とに基づいて、各通信装置RW1〜RW4から各電波センサS1〜電波センサS4に到達する電波の強度を逐次個別に算出する(ステップS104)。
その後、干渉電力測定装置10は、逐次算出された干渉電力の強度をヒストグラム化して、RW1〜RW4とのそれぞれによって発射され、電波センサS1〜電波センサS4に到達する電波の電力値に対する頻度を算出することにより、RW1〜RW4間の相互の干渉電力を推定する(ステップS105)。
[発信源判別処理]
次に、図11を用いて、実施例1に係る発信源判別処理の流れを説明する。図11は、実施例1に係る発信源判別処理を説明するためのフローチャートである。
図11に示すように、発信源判定部32は、測定電力取得部31によって逐次取得された電波センサS1における測定電力値が、所定の閾値(例えば、「−4dBm」)以上であるか否かを判定する(ステップS201)。
そして、発信源判定部32は、電力値が所定の閾値以上である場合に(ステップS201肯定)、RW1が電波を発射したと判定して、「Tn=1」(発射)とする(ステップS202)。また、発信源判定部32は、電力値が所定の閾値未満である場合に(ステップS201否定)、RW1が電波を発射していないと判定して、「Tn=0」(未発射)とする(ステップS203)。
続いて、発信源判定部32は、全てのRWについて、上記した発信源判別処理を実施したか否かを判定して(ステップS204)、全てのRWについて判別した場合に(ステップS204肯定)、「Tn=1」若しくは「Tn=0」を代入(入力)した判別ベクトル「^T(式2)」を生成する(ステップS205)。なお、発信源判定部32は、全てのRWについて判別していない場合に(ステップS204否定)、上記した発信源判別処理を繰り返し実施する。
[干渉電力強度算出処理]
次に、図12を用いて、実施例1に係る干渉電力強度算出処理の流れを説明する。図12は、実施例1に係る干渉電力強度算出処理を説明するためのフローチャートである。
図12に示すように、干渉電力強度算出部33は、発信源判定部32によって生成される判別ベクトルのうち、一番古いものを最新のものに更新し(ステップS301)、新たに判別行列を生成して、当該処理を更新された判別行列の逆行列が存在するまで実施する(ステップS302)。
そして、干渉電力強度算出部33は、更新された新たな判別行列に、逆行列が存在する場合に(ステップS302肯定)、RW1〜RW4による電力の発射の有無の判定結果「^T(式2)」と、逐次取得された電力「R(式1)」とに基づいて、干渉電力の強度「^I(式3)」を各時間毎に算出する(ステップS303)。
[実施例1による効果]
上記したように、実施例1に係る干渉電力測定装置10は、RWの内部または近傍に配設される電波センサによって測定された電力値が所定の閾値以上であるか否かによってRWの発射の有無を判定し、判定された発射の有無と、電波センサによって測定された電力値とに基づいて、各RWにおける干渉電力の強度を算出するので、複数の通信装置によって発射される電波が各通信装置が行う通信に相互に干渉し合う場合に、干渉電力を推定することが可能である。
例えば、干渉電力測定装置10は、RW1〜RW4それぞれの近傍に配設される電波センサS1〜電波センサS4によって測定された電力値を逐次取得する。そして、干渉電力測定装置10は、取得された電波センサS1〜電波センサS4それぞれの測定電力値に基づいて、当該電力値が所定の閾値「−4dBm」以上である場合に対応するRW1〜RW4が電波を発射したと判定する。また、干渉電力測定装置10は、取得された電波センサS1〜電波センサS4それぞれにおける電力値が所定の閾値「−4dBm」未満である場合に対応するRW1〜RW4が電波を発射していないと判定する。続いて、干渉電力測定装置10は、判定されたRW1〜RW4による電波の発射の有無と、RW1〜RW4で発射され、電波センサS1〜電波センサS4に到達した電力の強度を逐次算出する。その後、干渉電力測定装置10は、逐次算出された電力の強度をヒストグラム化することにより、例えば、RW2〜RW4からRW1に対する干渉電力の強度を推定する。この結果、干渉電力測定装置10は、複数の通信装置によって発射される電波が各通信装置が行う通信に相互に干渉し合う場合に、干渉電力を推定することが可能である。
また、干渉電力測定装置10は、各通信装置の近傍において各通信装置から発射され受信される電力を逐次一括して取得し処理するので、個々の通信装置が発射する電波のタイミングや周波数を個別に調整して電波を測定する従来技術において困難であった、運用状態における各通信装置間の干渉電力を測定することが可能である。
また、干渉電力測定装置10は、簡単な数値演算に基づいて干渉電力を推定することが可能であり、簡易な構成の電波センサ、電波センサからの測定データの受信装置、パーソナルコンピュータ等で構成することが可能である。このため、従来技術で用いられたスペクトルアナライザと比較して低コストで実現することが可能である。また、スペクトルアナライザを複数地点移動して測定する従来技術に比べて、測定にかかる工数も大幅に削減することができる。
ところで、上記実施例1では、干渉電力測定装置10の管理下にある複数のリーダライタ間における干渉電力の強度を推定する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、干渉電力測定装置10の管理外にあるリーダライタによる干渉電力を推定することもできる。
ここで、従来技術に係る管理下が異なる場合の干渉電力測定装置による処理を、図17を用いて説明する。図17は、従来技術に係る管理主体が異なる場合の干渉電力測定装置による処理を説明するための図である。
スペクトルアナライザを用いて干渉電力を測定する従来技術においては、発信源となる通信装置を識別する必要から、個々の通信装置の送信タイミングまたは周波数を調整する必要がある。例えば、図17における管理主体Aが管理する通信装置RW11〜RW13についての設置調査を行う場合、図17の全ての通信装置RW11〜RW13、RW21〜RW22について周波数の再設定、若しくは、送信タイミングの制御を行わなくてはならない。
しかし、一般に管理主体Aが周波数などの設定情報を変更できる装置の範囲は、管理主体Aが管理する通信装置RW11〜RW13のみである。したがって、従来技術を用いた測定法では、測定にあたって不確定な要素となる通信装置RW21〜RW22の電波の発射の影響を排除することができず、また、RW21〜RW22からの干渉電力の推定も正確に行うことができないため、的確な干渉対策が取れないという課題がある。
そこで、以下の実施例2では、図13を用いて、実施例2に係る干渉電力測定装置10による処理について説明する。なお、図13は、実施例2に係る干渉電力測定装置10による処理を説明するための図である。
[実施例2に係る干渉電力測定装置による処理]
干渉電力測定装置10は、自装置の管理下にある通信装置の内部または近傍とは異なる地点に配設され、指向性アンテナを有する電力測定装置によって測定された自装置の管理外にある通信装置を示す管理外通信装置から到達した電波の電力値が所定の閾値以上である場合に、管理外通信装置が電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、管理外通信装置が電波を発射していないと判定する。
具体的に例を挙げて説明すると、干渉電力測定装置10は、電波センサS1〜電波センサS4に対応付けられているRW1〜RW4を管理下として、電波センサS1〜電波センサS4によって測定された電力を取得する。また、干渉電力測定装置10は、管理下ではないRW5〜RWnの電力を指向性アンテナを有する電波センサS5により取得する。
そして、干渉電力測定装置10は、電波センサS5から取得されたRW5〜RWnの測定時間ごとの電力値が、所定の閾値以上である場合に、当該RW5〜RWnのいずれかが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該RW5〜RWnのいずれもが電波を発射していないと判定する。なお、干渉電力測定装置10の管理外にあるRW5〜RWnの発射の判定は、上記実施例1の発信源判定処理と同様の処理が実施される。
そして、干渉電力測定装置10は、通信装置が電波を発射していないと判定された時刻において、管理外通信装置が電波を発射したと判定された場合に、管理外通信装置が電波を発射したことを例えば所定のモニタに表示する。
上記した例で具体的に例を挙げると、干渉電力測定装置10は、RW1〜RW4が電波を発射していないと判定された時刻において、RW5〜RWnが電波を発射したと判定された場合に、当該RW5〜RWnが電波を発射したことを表示部12に表示出力する。なお、管理下にない干渉源が測定された場合には、管理下にある通信装置のアンテナの向きを変える、電波の到来方向に対して電波吸収体などを置くなどの対処を実施する。
[実施例2による効果]
上記したように、実施例2によれば、干渉電力測定装置10は、管理下にない通信装置における干渉電力を考慮した干渉電力の測定が可能であり、管理外に干渉源となる電波の発信源がある場合にも、管理下における通信装置の干渉電力をより高精度に効率よく推定することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも
種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)電力データの取得、(2)干渉電力測定装置の構成、(3)プログラムにおいて異なる実施例を説明する。
(1)電力データの取得
上記実施例1または実施例2では、測定された電力を電波センサから無線通信によって取得する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線通信によって取得したり、基準時間を記録する機能を有する電波センサによって逐次測定された電力データを内部のメモリに一時格納し、後に干渉電力測定装置で収集してもよい。この際に、直接干渉電力測定装置にセンサを接続しても、SDカード、メモリスティク等の記録媒体を介してデータをコピーしてもよい。つまり、干渉電力測定装置10による干渉電力強度の推定においては、各通信装置の近傍の領域において同期して記録された時間ごとの電力データあれば良い。
(2)干渉電力測定装置の構成
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタを含む情報(例えば、図2に示した「測定電力取得部31」による処理手順など)については、時系列の電力データであれば電波だけでなく媒体などから取得することとしても良いため、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記実施例1または実施例2では、RW1〜RW4あるいはRW5〜RWnのリーダライタ間における干渉電力を推定する場合を説明したが、当該リーダライタの構成や数などは、これに限られるものではない。また、無線通信可能な通信装置として、リーダライタを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、Bluetoothや一般的な無線LANなどのように、無線通信可能であり、互いの発射する電波でそれぞれが行う通信に干渉を与える可能性のある通信装置であれば何であっても構わない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、干渉電力強度算出部33と干渉電力強度推定部34とを、判別ベクトルを用いて干渉電力を算出し、算出された干渉電力をヒストグラム化して強度を推定する「干渉電力強度推定部」として統合するなど、その全部または一部を、各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(3)プログラム
ところで、上記の実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図14を用いて、上記の実施例に示した干渉電力測定装置10と同様の機能を有する干渉電力測定プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図14は、干渉電力測定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図14に示すように、干渉電力測定装置としてのコンピュータ110は、バス180を介して接続されたCPU140、HDD130およびRAM160を含んで構成される。
HDD130には、上記実施例1に示した干渉電力測定装置10と同様の機能を発揮する干渉電力測定プログラム、つまり、図14に示すように測定電力取得プログラム130aと、発信源判定プログラム130bと、干渉電力強度算出プログラム130cとが、あらかじめ記憶されている。なお、これらのプログラム130a〜プログラム130cについては、図2に示した干渉電力測定装置10の各構成要素と同様、適宜統合または、分散してもよい。
そして、外部の入出力装置または図示しない起動プログラムにより、これらプログラムを起動する命令がCPU140により処理されると、これらのプログラム130a〜プログラム130cは、HDD130から読み出されてRAM160に展開される。CPU140は、RAM160に展開された命令を読み出して実行する。すると、図14に示すように、プログラム130a〜プログラム130cは、測定電力取得プロセス140aと、発信源判定プロセス140bと、干渉電力強度算出プロセス140cとして機能するようになる。なお、プロセス140a〜プロセス140cは、図2に示した、測定電力取得部31と、発信源判定部32と、干渉電力強度算出部33とに対応する。
そして、CPU140はRAM160に記録されたデータに基づいて干渉電力測定プログラムを実行する。
なお、上記した各プログラム130a〜プログラム130cについては、必ずしも最初からHDD130に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータ110に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード、スティクメモリなどの「可搬用の物理媒体」、またはコンピュータ110の外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」、さらには公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ110に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ110がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の実施例1〜実施例3を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)相互に自律して無線通信可能な複数の通信装置の内部または近傍に配設される複数の電力測定装置のそれぞれによって測定された電波の電力値を取得する測定電力取得手段と、
前記電力測定装置によって測定された時点の電力値が所定の閾値以上である場合に、当該電力測定装置の近傍にあるまたは当該電力測定装置が内部に配設された前記通信装置の一つが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定手段と、
前記発信源判定手段によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無と、前記それぞれの電力測定装置によって測定された電力値の時系列とに基づいて、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出する干渉電力強度算出手段と、
を備えたことを特徴とする干渉電力測定装置。
(付記2)前記干渉電力強度算出手段によって算出された干渉電力の強度を用いて、前記通信装置と、他の通信装置とのそれぞれによって発射される干渉電力に対する頻度を算出することにより、前記他の通信装置によって発射される前記通信装置に対する干渉電力の強度を推定する干渉電力強度推定手段をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載の干渉電力測定装置。
(付記3)前記干渉電力強度算出手段は、前記発信源判定手段によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無から互いに一次独立である一次独立データを抽出し、抽出された一次独立データと、前記それぞれの電力測定装置によって測定され、当該一次独立データに対応する電力値の時系列とに基づいて、連立一次方程式を生成し、生成された連立一次方程式を解くことにより、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出することを特徴とする付記1に記載の干渉電力測定装置。
(付記4)前記干渉電力強度推定手段によって推定された前記他の通信装置によって発射される前記通信装置に対する干渉電力の強度を記憶する干渉電力頻度記憶手段と、
前記干渉電力頻度記憶手段によって記憶される干渉電力の強度を所定のモニタに表示する干渉電力強度表示手段と、をさらに備えたことを特徴とする付記2に記載の干渉電力測定装置。
(付記5)自装置の管理下にある前記通信装置の内部または近傍とは異なる地点に配設され、指向性アンテナを有する電力測定装置によって測定された前記自装置の管理外にある通信装置を示す管理外通信装置から到達した電波の電力値が所定の閾値以上である場合に、前記管理外通信装置が電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、前記管理外通信装置が電波を発射していないと判定する管理外発信源判定手段と、
前記発信源判定手段によって前記通信装置が電波を発射していないと判定された時刻において、前記管理外発信源判定手段によって前記管理外通信装置が電波を発射したと判定された場合に、前記管理外通信装置が電波を発射したことを所定のモニタに表示する管理外発信源表示手段と、をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載の干渉電力測定装置。
(付記6)相互に自律して無線通信可能な複数の通信装置の内部または近傍に配設される複数の電力測定装置のそれぞれによって測定された電波の電力値を取得する測定電力取得工程と、
前記電力測定装置によって測定された時点の電力値が所定の閾値以上である場合に、当該電力測定装置の近傍にあるまたは当該電力測定装置が内部に配設された前記通信装置の一つが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定工程と、
前記発信源判定工程によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無と、前記それぞれの電力測定装置によって測定された電力値の時系列とに基づいて、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出する干渉電力強度算出工程と、
を含んだことを特徴とする干渉電力測定方法。
(付記7)相互に自律して無線通信可能な複数の通信装置の内部または近傍に配設される複数の電力測定装置のそれぞれによって測定された電波の電力値を取得する測定電力取得手順と、
前記電力測定装置によって測定された時点の電力値が所定の閾値以上である場合に、当該電力測定装置の近傍にあるまたは当該電力測定装置が内部に配設された前記通信装置の一つが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定手順と、
前記発信源判定手順によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無と、前記それぞれの電力測定装置によって測定された電力値の時系列とに基づいて、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出する干渉電力強度算出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする干渉電力測定プログラム。
実施例1に係る干渉電力測定装置の概要を示す図である。 実施例1に係る干渉電力測定装置の構成を示す図である。 測定電力記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 干渉電力強度記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 干渉電力頻度記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 測定電力取得部によって逐次取得される受信電力の例を示す図である。 発信源判定部によって判定される発射の判定結果の例を示す図である。 干渉電力強度算出部によって算出される干渉電力の強度を示す図である。 干渉電力強度推定部によって算出される干渉電力に対する頻度の例を示す図である。 実施例1に係る干渉電力測定装置による干渉電力強度推定処理を説明するためのフローチャートである。 実施例1に係る発信源判別処理を説明するためのフローチャートである。 実施例1に係る干渉電力強度算出処理を説明するためのフローチャートである。 実施例2に係る干渉電力測定装置による処理を説明するための図である。 干渉電力測定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 リーダライタによって発射される電波が干渉し合う例を説明するための図である。 スペクトルアナライザを利用して電波を測定する例を説明するための図である。 従来技術に係る管理主体が異なる場合の干渉電力測定装置による処理を説明するための図である。
符号の説明
10 干渉電力測定装置
11 受信部
12 表示部
20 記憶部
21 測定電力記憶部
22 干渉電力強度記憶部
23 干渉電力頻度記憶部
30 制御部
31 測定電力取得部
32 発信源判定部
33 干渉電力強度算出部
34 干渉電力強度推定部

Claims (3)

  1. 相互に自律して無線通信可能な複数の通信装置の内部または近傍に配設される複数の電力測定装置のそれぞれによって測定された電波の電力値を取得する測定電力取得手段と、
    前記電力測定装置によって測定された時点の電力値が所定の閾値以上である場合に、当該電力測定装置の近傍にあるまたは当該電力測定装置が内部に配設された前記通信装置の一つが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定手段と、
    前記発信源判定手段によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無と、前記それぞれの電力測定装置によって測定された電力値の時系列とに基づいて、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出する干渉電力強度算出手段と、
    を備えたことを特徴とする干渉電力測定装置。
  2. 相互に自律して無線通信可能な複数の通信装置の内部または近傍に配設される複数の電力測定装置のそれぞれによって測定された電波の電力値を取得する測定電力取得工程と、
    前記電力測定装置によって測定された時点の電力値が所定の閾値以上である場合に、当該電力測定装置の近傍にあるまたは当該電力測定装置が内部に配設された前記通信装置の一つが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定工程と、
    前記発信源判定工程によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無と、前記それぞれの電力測定装置によって測定された電力値の時系列とに基づいて、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出する干渉電力強度算出工程と、
    を含んだことを特徴とする干渉電力測定方法。
  3. 相互に自律して無線通信可能な複数の通信装置の内部または近傍に配設される複数の電力測定装置のそれぞれによって測定された電波の電力値を取得する測定電力取得手順と、
    前記電力測定装置によって測定された時点の電力値が所定の閾値以上である場合に、当該電力測定装置の近傍にあるまたは当該電力測定装置が内部に配設された前記通信装置の一つが電波を発射したと判定し、当該電力値が所定の閾値未満である場合に、当該通信装置が電波を発射していないと判定する発信源判定手順と、
    前記発信源判定手順によって判定された前記それぞれの通信装置による各時点における電波の発射有無と、前記それぞれの電力測定装置によって測定された電力値の時系列とに基づいて、前記任意の一つの通信装置から前記他の任意の一つの通信装置に到達する電波の干渉電力の強度を算出する干渉電力強度算出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする干渉電力測定プログラム。
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