JP2009301372A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】サービスシステムを極力停止させずにモジュールのインストール作業を実施する。
【解決手段】複数の機能により実現される印刷システムに含まれる画像形成装置20は、クライアントからのジョブを受け付け、スプーラ31に登録する印刷要求受付部21と、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールがインストール実行中であった場合、当該モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始するジョブ実行部23と、インストール指示されたモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合、当該ジョブの実行が終了するのを待って当該モジュールのインストールを開始するインストール制御部26を有する。
【選択図】図2
【解決手段】複数の機能により実現される印刷システムに含まれる画像形成装置20は、クライアントからのジョブを受け付け、スプーラ31に登録する印刷要求受付部21と、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールがインストール実行中であった場合、当該モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始するジョブ実行部23と、インストール指示されたモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合、当該ジョブの実行が終了するのを待って当該モジュールのインストールを開始するインストール制御部26を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
例えば、印刷システムにおける印刷制御装置に搭載されるモジュールのインストールあるいはアップグレード(以下、「インストール」と総称)を行う場合、従来においては、通常、印刷システムを停止してからインストール等の作業を行っていた。ただ、このように印刷システムを停止させてしまうと、当然ながら印刷を行うことができなくなってしまうため印刷を行う業務に支障を来す場合があった。このような状況を回避するために、例えば、プリンタドライバに含まれているいずれかのモジュールをインストールする場合、プリンタドライバ全体を更新するのではなく、印刷制御のコアの部分とある機能に特化した機能依存モジュールに分割し、更新対象のモジュールのみをインストールする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来においては、ジョブの実行を停止してモジュールをインストールするようにしており、スプーラに投入されているジョブの状態とインストール対象のモジュールとの関係を意識しながらモジュールのインストールを行うようなことはしていなかった。このため、印刷システムを停止する必要がないような場合でも基本的に印刷システムを停止させてからモジュールのインストールを行っていた。
本発明は、サービスシステムを極力停止させずにモジュールのインストール作業を実施することを目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、ジョブを保持するスプーラと、クライアントからのジョブを受け付け、前記スプーラに登録する受付手段と、前記スプーラからジョブを順次取り出して実行するジョブ実行手段と、サービスシステムを構成する複数のモジュールのうちインストール指示により更新対象として指定されたモジュールのインストールを行うインストール実行手段と、を有し、前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールがインストール実行中であった場合、当該モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始し、前記インストール実行手段は、インストール指示されたモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合、当該ジョブの実行が終了するのを待って当該モジュールのインストールを開始することを特徴とする。
また、更新対象のモジュールの識別情報を記憶する更新情報記憶手段を有し、前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールの識別情報が前記更新情報記憶手段に登録されている場合、当該全モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始することを特徴とする。
また、前記ジョブ実行手段は、当該モジュールがインストール実行中であったことにより実行対象のジョブの実行を保留する場合、他のジョブの実行を開始することを特徴とする。
また、前記インストール実行手段は、当該ジョブが実行中であったことにより更新対象のモジュールのインストールを保留する場合、実行中のジョブが利用しない機能に対応するモジュールを先にインストールすることを特徴とする。
また、更新対象のモジュールにより実現される機能が、サービスシステムの停止が必須な機能であるか否かを示す情報を記憶する更新情報記憶手段と、サービスシステムの停止が必須なモジュールのインストールに要する時間を求める時間予測手段と、前記時間予測手段が求めた予測時間をユーザに通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
また、前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが複数の機能を利用する場合、インストール実行中のモジュールを含まない機能のみを先に実行することを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、ジョブを保持するスプール手段、クライアントからのジョブを受け付け、前記スプーラに登録する受付手段、前記スプーラからジョブを順次取り出して実行するジョブ実行手段、サービスシステムを構成する複数のモジュールのうちインストール指示により更新対象として指定されたモジュールのインストールを行うインストール実行手段、として機能させ、前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールがインストール実行中であった場合、当該モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始し、前記インストール実行手段は、インストール指示されたモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合、当該ジョブの実行が終了するのを待って当該モジュールのインストールを開始することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、更新対象のモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合でも、システムを停止させることなく当該モジュールのインストールを行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールのうち更新対象であるモジュール全てのインストールが終了してから当該ジョブの実行を自動的に開始することができる。
請求項3記載の発明によれば、実行対象のジョブを単に保留させるのではなく実行可能な他のジョブを先に実行することができるので効率的である。
請求項4記載の発明によれば、更新対象のインストールを単に保留させるのではなくインストール可能な他のモジュールを先にインストールすることができるので効率的である。
請求項5記載の発明によれば、サービスの機能を停止せざるを得ない場合には、その予想しうる停止時間をユーザに知らせることができる。
請求項6記載の発明によれば、実行対象のジョブが複数の機能を利用する場合、実行可能な機能を先に実行することによりジョブの実行を効率的に行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、コンピュータに、更新対象のモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合でも、システムを停止させることなく当該モジュールのインストールを行わせることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成図である。本実施の形態における画像形成装置20は、本発明に係る情報処理装置に相当するコンピュータを内蔵した装置であり、プリント機能、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した複合機である。図1において、CPU1は、ROM9に格納されたプログラムにしたがってスキャナ4やプリンタエンジン6等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス2は、CPU1の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル3は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う。スキャナ4は、ユーザがセットした原稿を読み取り、電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)5等に蓄積する。HDD5は、スキャナ4を使用して読み取った電子文書などを格納する。本実施の形態で利用するスプーラは、HDD5に設けられる。プリンタエンジン6は、CPU1で実行される印刷制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(I/F)7は、ネットワーク11を接続し、クライアント12から送信されてくる印刷ジョブを受信する。また、ジョブの終了、エラー等のメッセージをクライアント12へ送信する。RAM8は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM9には、本装置の制御や印刷制御に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。外部メディアインタフェース(I/F)10は、USBメモリ、フラッシュメモリ等の外部メモリ機器とのインタフェースである。
図1は、本実施の形態における画像形成装置のハードウェア構成図である。本実施の形態における画像形成装置20は、本発明に係る情報処理装置に相当するコンピュータを内蔵した装置であり、プリント機能、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した複合機である。図1において、CPU1は、ROM9に格納されたプログラムにしたがってスキャナ4やプリンタエンジン6等本装置に搭載された各種機構の動作制御を行う。アドレスデータバス2は、CPU1の制御対象となる各種機構と接続してデータの通信を行う。操作パネル3は、ユーザからの指示の受け付け、情報の表示を行う。スキャナ4は、ユーザがセットした原稿を読み取り、電子データとしてHDD(Hard Disk Drive)5等に蓄積する。HDD5は、スキャナ4を使用して読み取った電子文書などを格納する。本実施の形態で利用するスプーラは、HDD5に設けられる。プリンタエンジン6は、CPU1で実行される印刷制御プログラムからの指示に従い出力用紙上に画像を印字する。ネットワークインタフェース(I/F)7は、ネットワーク11を接続し、クライアント12から送信されてくる印刷ジョブを受信する。また、ジョブの終了、エラー等のメッセージをクライアント12へ送信する。RAM8は、プログラム実行時のワークメモリや電子データ送受信時の通信バッファとして利用される。ROM9には、本装置の制御や印刷制御に関する各種プログラムが格納されている。各種プログラムが実行されることで後述する各構成要素が所定の処理機能を発揮する。外部メディアインタフェース(I/F)10は、USBメモリ、フラッシュメモリ等の外部メモリ機器とのインタフェースである。
図2は、本実施の形態における画像形成装置20のブロック構成図である。図2において、印刷要求受付部21は、クライアント12から送られてきた印刷ジョブを受け付け、スプーラ31に登録する。スプーラ制御部22は、スプーラ31を制御する。ジョブ実行部23は、スプーラ31からジョブを順次取り出して実行する。画像形成処理部24は、ジョブ実行部23と連係動作し、印刷画像記憶部32から取り出した印刷対象の画像データを加工したり、プリンタエンジン6が解釈できるデータへ変換したりして印刷画像データを形成する。デバイス制御部25は、プリンタエンジン6等のデバイスの動作制御を行う。デバイス制御部25に含まれるデータ転送部37は、画像形成処理部24により形成された印刷画像データをプリンタエンジン6に転送する。また、デバイス状態取得部38は、デバイスからの状態情報を取得する。インストール制御部26は、サービスシステムを構成する複数のモジュールのうちインストール指示により実施するインストール処理の実行制御を行う。インストール制御部26に含まれるインストール実行部39は、更新対象として指定されたモジュールのインストールを実行する。また、ジョブ状態取得部40は、スプーラ制御部22と連係動作し、スプーラ31に登録されているジョブの状態を取得する。停止時間予測部27は、印刷システムの停止が必須なモジュールのインストールに要する時間を求める。通知部28は、停止時間予測部27が求めた予測時間をユーザに通知する。ユーザインタフェース(UI)部29は、操作パネル3あるいはクライアント12のディスプレイに表示される画面の表示制御及び表示画面からのユーザ入力等を行うユーザインタフェース手段である。モジュール管理部30は、モジュール格納部33、更新用モジュール記憶部34、稼動中モジュールテーブル35及び更新用モジュールテーブル36に記憶された各種情報を管理しながら印刷システムを構成するモジュール全体の管理を行う。
印刷画像記憶部32には、印刷が依頼された画像データが記憶される。モジュール格納部33には、印刷システムを構成するモジュール本体が格納される。更新用モジュール記憶部34には、更新対象のモジュール本体が記憶される。
本実施の形態において提供される印刷システムは、1又は複数のモジュールにより実現される複数の機能によって構成される。稼動中モジュールテーブル35には、図3に示したように、印刷システムが提供する機能の一覧と、当該各機能を実現するために利用されるモジュールとの対応関係が設定される。本実施の形態では、機能名にモジュールの識別情報(本実施の形態ではモジュール名)を対応付けている。なお、モジュール格納部33に登録されているモジュールとは、このモジュールの識別情報によって関連付けられている。また、機能は、システム全体に共有され印刷制御の中核を成す機能であることから当該機能を実現するモジュールを更新するためにはシステムを停止せざるを得ない機能と、ある機能に特化した機能とに大別できる。稼動中モジュールテーブル35には、「共有」という属性項目を設け、共有機能には、その旨を示すフラグ情報(図3では“○”)が設定される。
更新用モジュールテーブル36には、図4に示したように、更新すべきモジュールと、当該モジュールにより実現される機能との対応関係が設定される。本実施の形態では、機能名にモジュールの識別情報(本実施の形態ではモジュール名)を対応付けている。なお、更新用モジュール記憶部34に登録されているモジュールとは、このモジュールの識別情報によって関連付けられている。また、稼動中モジュールテーブル35と同様に、「共有」という属性項目を設け、共有機能には、その旨を示すフラグ情報が設定される。
画像形成装置20における各構成要素21〜30は、画像形成装置20に搭載されたコンピュータ及び必要によりプリンタエンジン6などのハードウェア構成と、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各種情報を記憶する記憶手段31〜36は、画像形成装置20に搭載されたHDD5又はRAM8などの記憶手段にて実現される。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
次に、本実施の形態における動作について説明する。
画像形成装置20には、印刷システムが搭載されているが、この印刷システムが構築される際に、印刷システムに含まれる各機能を実現するためのモジュールがモジュール格納部33に登録される。そして、印刷システムに含まれる機能及び当該機能を実現するために利用されるモジュールの対応関係がシステム管理者によって操作パネル3又はネットワーク11経由で入力されると、モジュール管理部30は、その入力されたデータに基づき稼動中モジュールテーブル35を生成する。
また、機能の更新、追加に伴いモジュールが更新されるときには、更新対象のモジュールが更新用モジュール記憶部34に登録されるが、モジュール管理部30は、この際にシステム管理者によって入力されたデータに基づき稼動中モジュールテーブル35を更新する。このようにして、インストールの準備が行われる。
そして、本実施の形態では、次のようにしてジョブが実行される。すなわち、クライアント12からネットワーク11経由で送信されてくると、画像形成装置20における印刷要求受付部21は、そのジョブを受け付けてスプーラ31に順番に登録する。ジョブ実行部23は、RAM8に常駐しており、スプーラ31にジョブが投入されると、そのジョブを順番に取り出して実行する。ジョブ実行部23は、基本的にはジョブの属性情報にスケジュールが設定されていない限りスプーラ31への登録順にジョブを実行する。ジョブの実行が開始されると、画像形成処理部24は、ジョブの設定内容に従い、印刷対象の画像を印刷画像記憶部32から取り出し、所定の画像変換処理を行うなどして印刷可能な画像を形成してデバイス制御部25へ送る。そして、デバイス制御部25に含まれるデータ転送部37は、画像形成処理部24により生成された画像をプリンタエンジン6へ送信する。プリンタエンジン6は、画像形成処理部24により生成された画像を印刷媒体上に出力することによって印刷を行う。そして、印刷が終了すると、その旨を示す制御信号をデバイス制御部25に含まれるデバイス状態取得部38へ送信する。デバイス制御部25は、このようにして印刷の終了を検出する。また、デバイス制御部25は、プリンタエンジン6から送られてくる状態情報を受信することによって、印刷の状態、例えば用紙切れ等を認識する。
ジョブ実行部23は、ジョブの実行が終了すると、次のジョブをスプーラ31から取り出し、上記の処理を続けて行うことになる。このようにして、印刷システムは、連続してジョブを実行することになるが、このようなシステムの運用中にインストールを行う場合の動作について図5及び図6に示したフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、説明の便宜上、機能に特化したモジュールのみが更新対象として指定されたものとして説明する。
システム管理者は、画面上のインストールボタンの押下など所定の操作を行うことでインストールを指示する。インストール制御部26は、このインストール指示に応じて起動され、次に示すインストール処理を開始する。なお、インストールするモジュールの順番は、特に限定する必要はないが、例えば更新用モジュールテーブル36に登録された機能の順番に、該当するモジュールのインストールを行うものとする。
インストール制御部26は、更新用モジュールテーブル36に登録されているモジュールのうち未更新のモジュールを特定する(ステップ101)。続いて、ジョブ状態取得部40は、ジョブが現在実行中であるか否かをスプーラ制御部22に問い合わせることによって取得する。ここで、ジョブが実行中でなければ(ステップ102でN)、インストール実行部39は、そのモジュール本体を更新用モジュール記憶部34から取り出してインストールを実行する(ステップ107)。そして、次の未更新のモジュールのインストールに処理を移す(ステップ106でN)。なお、更新対象のモジュールのインストールが終了すると、当該モジュールに対してインストールが終了した旨を示すフラグ情報などを更新用モジュールテーブル36に設定したり、あるいはモジュール名を更新用モジュールテーブル36から消去するなどして更新対象のモジュールのうち未更新のモジュールを特定できるようにする。
一方、ジョブが実行中の場合(ステップ102でY)、ジョブ状態取得部40は、実行中のジョブが利用する機能を取得する(ステップ103)。ジョブが利用する機能は、当該ジョブの属性情報に設定されている。あるいは、属性情報の初期設定により特定できる。そして、インストール対象のモジュールが、実行中のジョブが利用する機能を実現するモジュールに該当する場合(ステップ104でY)、インストール制御部26は、そのモジュールのインストールを行わずに保留する(ステップ105)。そして、次の未更新のモジュールのインストールに処理を移す(ステップ106でN)。一方、インストール対象のモジュールが、実行中のジョブが利用する機能を実現するモジュールに該当する場合(ステップ104でN)、インストール実行部39は、そのモジュールのインストールを実行する(ステップ107)。そして、次の未更新のモジュールのインストールに処理を移す(ステップ106でN)。
本実施の形態では、以上の処理を繰り返し行うことになる。ここで、実行中のジョブが利用する機能を実現するモジュールに該当することによってインストールが保留されていた場合でも、いずれ当該ジョブの実行は終了し、次のジョブへ実行が移行する。そうすると、保留していたモジュールが、いずれ実行中のジョブが利用する機能を実現するモジュールに該当しないことになり(ステップ104でN)、これにより当該モジュールのインストールが実行される(ステップ107)。あるいは、スプーラ31にジョブが登録されていない場合には実行中のジョブは存在しないことになり(ステップ102でN)、これにより、当該モジュールのインストールが実行される(ステップ107)。
本実施の形態では、このようにしてインストール処理を実行するので、印刷システムを停止させるどころか、スプーラ31に登録されたジョブを削除したり、実行中のジョブを強制終了したりしなくても、更新対象のモジュール全てのインストールを実行することができる。
なお、本実施の形態では、更新対象のモジュールに1つずつ着目し、そのモジュールにより実現される機能が実行中のジョブに利用される場合にはインストールを保留し、そして当該ジョブの実行が終了するのを待ってインストールを開始するようにした。ただ、インストールの実行制御は、図5に示した手順に限る必要はない。例えば、更新用モジュールテーブル36に登録されている全ての機能と、スプーラ31に登録されている全てのジョブが利用する機能とを比較し、更新用モジュールテーブル36に登録されている機能のうちジョブが利用しない機能に含まれるモジュールから先にインストールを行うようにしてもよい。
続いて、本実施の形態におけるジョブ実行処理について図6に示したフローチャートを用いて説明する。
ジョブ実行部23は、まず実行対象のジョブを特定するが(ステップ111)、基本的にはスプーラ31に登録されている先頭のジョブから順に特定していく。そして、実行対象として特定したジョブの実行が保留されていることにより待機中であれば(ステップ112でY)、スプーラ31に登録されている次のジョブを実行対象として特定する(ステップ113)。実行対象としたジョブが待機中でない場合において(ステップ112でN)、現在、インストール制御部26がモジュールのインストールを実施していなければ(ステップ114でN)、ジョブ実行部23は、当該ジョブを実行する(ステップ118)。一方、インストール制御部26によりいずれかのモジュールをインストールしていれば(ステップ114でY)、ジョブ実行部23は、当該ジョブの設定内容を分析することで当該ジョブが利用する機能を取得する(ステップ115)。ここで、当該ジョブがインストールされているモジュールにより実現される機能を利用しなければ(ステップ116でN)、ジョブ実行部23は、当該ジョブを実行するが(ステップ118)、インストール中のモジュールにより実現される機能を利用するのであれば(ステップ116でY)、そのジョブの実行を保留する(ステップ117)。ジョブが複数の機能を利用する場合、インストール中のモジュールを含む機能を利用するのであれば、そのジョブは保留される。なお、インストール中のモジュールは、インストール制御部26に問い合わせることで特定でき、インストール中のモジュールにより実現される機能は、更新用モジュールテーブル36を参照すれば特定できる。
ジョブを実行あるいは保留すると、次のジョブに実態対象を移し、前述した処理を繰り返し行う。なお、実行が保留されて待機状態になったジョブは、そのジョブが利用する機能に対応するモジュールのインストールが終了することで実行可能になる。従って、利用する機能に対応するモジュールがインストール中であったからといってそのジョブをスプーラ31から削除する必要はない。
ところで、上記動作の説明では、基本的に機能に特化したモジュールが更新対象として指定されたものとして説明した。ここで、システムを停止せざるを得ない機能に含まれるモジュール(以下「共有モジュール」)が更新対象として指定された場合について説明する。
インストール制御部26は、インストール指示に応じて更新用モジュールテーブル36に登録されているモジュールのうち未更新のモジュールを特定するが(ステップ101)、このとき「共有」の属性項目の設定内容を参照することで、共有モジュールが更新対象として指定されていることを認識すると、全共有モジュールのインストール時間に要する時間を予測する。これは、各共有モジュールのデータサイズ、CPU1の処理能力等を所定の計算式に代入することで予想されるインストール所要時間を算出する。なお、この計算式若しくは計算式の係数等は、システム管理者により適宜設定できるようにしてもよい。予測時間が算出されると、通知部28は、スプーラ31に登録されている各ジョブの実行を依頼したユーザ個々にインストール終了の予定時刻を含むメッセージを通知する。通知先は、ジョブの設定内容から特定できる。そして、印刷システムは、スプーラ31に登録されているジョブの実行を一時停止し、インストール終了後、停止したジョブの実行を開始する。なお、インストールが終了した時点で、その旨を通知部28に通知させるようにしてもよい。
本実施の形態では、システム停止時間をより短くするために、共有モジュールのみのインストール所要時間を予測し、システム停止中には共有モジュールのみのインストールを行うようにした。つまり、機能に特化したモジュールに関しては、システム稼動中にインストールを実施する。もちろん、システム停止中に全モジュールのインストールを実施してもよい。
あるいは、スプーラ31に登録されているジョブを全て実行してからインストールを開始したい場合、ジョブを送信してくるユーザに対してインストール終了の予定時刻を含むメッセージを通知部28に通知させるようにしてもよい。この場合、ジョブは受け付けない。
実施の形態2.
デバイス制御部25は、データ転送部37とデバイス状態取得部38に機能分割しており、それぞれが異なる機能モジュールにより実現されている。従って、デバイス状態取得部38を実現するいずれかのモジュールのバージョンアップをしたい場合、デバイス状態取得部38による機能は、インストールにより停止していてもデータ転送部37による機能は実行可能である。この動作について図7を用いて説明する。
デバイス制御部25は、データ転送部37とデバイス状態取得部38に機能分割しており、それぞれが異なる機能モジュールにより実現されている。従って、デバイス状態取得部38を実現するいずれかのモジュールのバージョンアップをしたい場合、デバイス状態取得部38による機能は、インストールにより停止していてもデータ転送部37による機能は実行可能である。この動作について図7を用いて説明する。
まず、インストール制御部26によりデバイス状態取得部38の状態取得機能に含まれるいずれかのモジュールのインストールが開始されたとする(ステップ201)。そして、このときにスプーラ31には、5つのジョブ1〜ジョブ5が蓄積されている。各ジョブ1〜5は、印刷を実行することからデータ転送機能及び状態取得機能の複数の機能を利用することになる。実施の形態1では、ジョブが複数の機能を利用する場合、インストール中のモジュールを含む機能を利用するのであれば、そのジョブは保留されたが、本実施の形態では、インストール中のモジュールを含まない機能であれば、実行することを特徴としている。
従って、ジョブ1は、実行可能なデータ転送機能のみが実行されるが(ステップ202)、状態取得機能は利用できないので、デバイス制御部25は、印刷終了通知は受け取れない。従って、ジョブ1は、終了通知待ちの状態になる。そして、次のジョブ2の実行が開始される(ステップ203)。ジョブ2は、実行可能なデータ転送機能のみが実行されるが、状態取得機能は利用できないので、デバイス制御部25は、印刷終了通知は受け取れない。従って、ジョブ2は、終了通知待ちの状態になる。そして、次のジョブ3の実行が開始される(ステップ204)。
ここで、状態取得機能に含まれるモジュールのインストールが終了したとする(ステップ205)。そうすると、状態取得機能は利用できるようになったので、デバイス制御部25は、印刷終了通知を受け取ることができる。従って、終了通知待ちの状態であったジョブ1、2の終了通知並びに実行中であったジョブ3の終了通知を受け取ることになる。そして、次のジョブ4の実行が開始される(ステップ206)。
本実施の形態では、以上のようにジョブが複数の機能を利用する場合において、その機能の中にモジュールがインストール中であるために実行できない機能が含まれている場合でも実行可能な機能を先に実行するようにした。
上記各実施の形態においては、本発明に係る情報処理装置を、印刷システムを形成する画像形成装置20に搭載されたコンピュータに適用した場合を例にして説明したが、印刷システムに限らず、他のサービスシステムにおいてジョブを実行するコンピュータに適用することは可能である。
1 CPU、2 アドレスデータバス、3 操作パネル、4 スキャナ、5 ハードディスクドライブ(HDD)、6 プリンタエンジン、7 ネットワークインタフェース(I/F)、8 RAM、9 ROM、10 外部メディアインタフェース(I/F)、11 ネットワーク、12 クライアント、20 画像形成装置、21 印刷要求受付部、22 スプーラ制御部、23 ジョブ実行部、24 画像形成処理部、25 デバイス制御部、26 インストール制御部、27 停止時間予測部、28 通知部、29 ユーザインタフェース(UI)部、30 モジュール管理部、31 スプーラ、32 印刷画像記憶部、33 モジュール格納部、34 更新用モジュール記憶部、35 稼動中モジュールテーブル、36 更新用モジュールテーブル、37 データ転送部、38 デバイス状態取得部、39 インストール実行部、40 ジョブ状態取得部。
Claims (7)
- ジョブを保持するスプーラと、
クライアントからのジョブを受け付け、前記スプーラに登録する受付手段と、
前記スプーラからジョブを順次取り出して実行するジョブ実行手段と、
サービスシステムを構成する複数のモジュールのうちインストール指示により更新対象として指定されたモジュールのインストールを行うインストール実行手段と、
を有し、
前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールがインストール実行中であった場合、当該モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始し、
前記インストール実行手段は、インストール指示されたモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合、当該ジョブの実行が終了するのを待って当該モジュールのインストールを開始することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
更新対象のモジュールの識別情報を記憶する更新情報記憶手段を有し、
前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールの識別情報が前記更新情報記憶手段に登録されている場合、当該全モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記ジョブ実行手段は、当該モジュールがインストール実行中であったことにより実行対象のジョブの実行を保留する場合、他のジョブの実行を開始することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記インストール実行手段は、当該ジョブが実行中であったことにより更新対象のモジュールのインストールを保留する場合、実行中のジョブが利用しない機能に対応するモジュールを先にインストールすることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
更新対象のモジュールにより実現される機能が、サービスシステムの停止が必須な機能であるか否かを示す情報を記憶する更新情報記憶手段と、
サービスシステムの停止が必須なモジュールのインストールに要する時間を求める時間予測手段と、
前記時間予測手段が求めた予測時間をユーザに通知する通知手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが複数の機能を利用する場合、インストール実行中のモジュールを含まない機能のみを先に実行することを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、
ジョブを保持するスプール手段、
クライアントからのジョブを受け付け、前記スプーラに登録する受付手段、
前記スプーラからジョブを順次取り出して実行するジョブ実行手段、
サービスシステムを構成する複数のモジュールのうちインストール指示により更新対象として指定されたモジュールのインストールを行うインストール実行手段、
として機能させ、
前記ジョブ実行手段は、実行対象のジョブが利用する機能に対応するモジュールがインストール実行中であった場合、当該モジュールのインストールが終了するのを待って当該ジョブの実行を開始し、
前記インストール実行手段は、インストール指示されたモジュールにより実現される機能を利用するジョブが実行中であった場合、当該ジョブの実行が終了するのを待って当該モジュールのインストールを開始することを特徴とするプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008156125A JP2009301372A (ja) | 2008-06-16 | 2008-06-16 | 情報処理装置及びプログラム |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2009301372A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018060394A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム |
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2008
- 2008-06-16 JP JP2008156125A patent/JP2009301372A/ja active Pending
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JP2018060394A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム |
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