JP2009299847A - 吊ボルト用ジョイント金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スラブの吊り支持用ナットと吊ボルト間に介設使用して,常に吊ボルトの垂直と斜め吊りを自在とするジョイント金具を提供する。
【解決手段】 支持ボルト3のボルト頭部31裏面に回転支持部32とスペーサー33を配置し,金具本体1の天壁11の長孔12にボルト軸部34を遊嵌状に挿通した状態で,支持ボルト3をスラブ等の吊支持用ナット8に螺装し,金具本体1の底壁15の固定ナット2に吊ボルト4を螺装する。長孔12に対する回転支持部32の挿通により金具本体1の回転と首振りが自在となり,吊ボルト4の吊り角度を自在とすることができ,またスペーサー33がスラブ5と金具本体1間にクリアランスを常に形成するから,支持ボルト3の締めすぎによる金具本体1の回転阻害が生じることもない。
【選択図】 図10

Description

本発明は,コンクリートスラブや吊金具に,天井,配管パイプ,機器載置用ラック等を吊ボルトによって吊り支持し,またその振止め支持を行うに際して好適に使用し得るようにした吊ボルト用ジョイント金具に関する。
例えば配管パイプは,特許文献1に図示される如くに,一般にコンクリートスラブに埋込み配置したインサートナットに吊ボルトを螺装し,該吊ボルト下端にタンバックルを介して配管バンドを配置し,該配管バンドによって垂直の吊り支持を行い,また配管パイプの振止め支持は,例えば特許文献2に図示される如くに,吊ボルトに支持した吊バンドに振止支持用の金具を配置し,同様に吊ボルトやワイヤーを該金具とコンクリートスラブ間に配置するものとされる。一方,吊ボルトの垂直吊りによる吊支持と斜め吊りによる振止め支持を可能とした吊金具として,特許文献3は,各断面コ字状の上位部材と下位部材を,その側壁同士を重合してそれぞれリベットで軸支した金具本体を形成し,その上位部材の天壁の透孔を介してタッピンネジをコンクリートスラブに螺入して該金具本体をコンクリートスラブに固定支持する一方,下位部材の底壁に,該下位部材に形成した上部及び側部の切起し片によって抱持して固定したナットに吊ボルトを螺装するものとされ,これによれば金具本体の上下位部材をリベットで軸支したことによって,タッピンネジによる金具本体のコンクリートスラブ固定状態で,下位部材を前後に回動して,ナットに螺装した吊ボルトをその垂直吊りと前後一方向に向けた斜め吊りの双方を可能としている。
しかし乍ら,特許文献3には,その金具本体を,上下位部材を軸支して形成していること,該軸支をリベットで行っていること,金具本体のコンクリートスラブへの固定をタッピンネジで行っていることから,吊り対象の物体の荷重に限界があり,荷重が比較的軽量なものに限られること,タッピンネジを使用するものであるから,上記コンクリートスラブのインサートナットや吊金具のナットに吊ボルトを螺装する一般の物体支持形態のものに適用できないこと,コンクリートスラブにタッピンネジを強く螺入すると,上位金具がコンクリートスラブに面接して圧着して金具本体の回転が不可能となり,従って,斜め吊りを行う場合には,その金具本体の固定に際して,下位金具の向きを予め吊支持方向に合せてタッピンネジの螺入を行う必要があり,金具本体の設置が煩雑化すること等の問題点が残されている。
そこで本発明者は,下記特許文献4によって,インサートナットや吊金具のナットの吊り支持用ナットと吊ボルト間に介設するように設置して,荷重の如何を問わずに吊ボルトによる吊り支持を行うとともに該吊ボルトの吊支持角度を自在として,該吊ボルトの吊り支持をその垂直吊りと斜め吊りによる振止め支持の双方を行うことによって良好な使い勝手を確保した吊ボルト用ジョイント金具を提案済みであり,これによれば,金具本体と,該金具本体の天壁に配置した長孔にボルト軸部を挿通するとともにボルト頭部の上向き裏面に配置した上向きの傾斜面乃至湾曲面をなす回転支持部を長孔縁部に対接することによって該金具本体を首振り回転自在に吊持ち支持した上向きの支持ボルトと,上記金具本体の下端に固定した吊ボルト螺装用の固定ナットを備え,上記支持ボルトを,コンクリートスラブのインサートナット又は吊金具のナットの吊り支持用ナットに螺装するとともに上記固定ナットに吊ボルトを螺装することによって上記金具本体の首振り回転によって該吊ボルトの吊支持角度を自在としたものとされる。
特開2007−192345号公報 特開2004−150452号公報 特開2005−180607号公報 特願2008−138407号
この場合,支持ボルトによる吊り持ち支持の状態で支持ボルトに対して金具本体を360°回転可能とするとともに長孔に支持ボルトを挿通したことによる金具本体の支持ボルトに対する首振りによる相対位置を変化して,該支持ボルトに対する金具本体の傾斜角度を可変とする一方,金具本体の下端に上記固定ナットを固定し,該固定ナットに吊ボルトを螺装することにより,金具本体に対する吊ボルトの垂直吊りと斜め吊りの双方を自在として吊り対象の物体支持が可能となる。
しかし乍ら,このジョイント金具を用いて物体支持を行なう場合,コンクリートスラブや吊金具の吊支持用ナットに該支持ボルトを強固に締着するように螺装すると,上記特許文献3の如くに,金具本体の回転が阻害されることがある。即ち,金具本体は,例えばその天壁を断面逆U字状乃至断面逆V字状の形態としてコンクリートスラブや吊金具への接触を可及的に線状として回転阻害を回避するようにするも,コンクリートスラブや吊金具の金具本体設置面は必ずしも平面であるとは限らず,これに傾斜や凹凸が存在することもあるところ,該傾斜や凹凸が存在すると,これらが金具本体の回転障害をなすように作用して,上記360°の回転が阻害されるケースを生じる可能性が残る。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,上記ジョイント金具を用いるに際して,コンクリートスラブや吊金具の金具本体設置面に傾斜や凹凸が存在しても,常に金具本体の360°の回転を確保することによって,上記吊ボルトの吊支持角度を自在として良好な使い勝手を確保した吊ボルト用ジョイント金具を提供するにある。
上記課題に沿って本発明は,支持ボルトをコンクリートスラブのインサートナットや吊金具のナットの吊支持用ナットに螺装したとき,該螺装を締着するが如くに強固に行なっても,該コンクリートスラブや吊金具の金具本体設置面と金具本体との間に金具本体回転用のクリアランス(空隙)を形成するようにして,金具本体設置面に存在することある傾斜や凹凸の如何に拘らず,該設置面と金具本体との接触を防止して,その回転を常時可能とする一方,該クリアランスを,支持ボルトの回転支持部の上部,即ち金具本体設置面側にボルト軸部の軸径より径大にして天壁の長孔を通過して上部に突出するスペーサーを配置することによって形成するようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,金具本体と,該金具本体の天壁に配置した長孔にボルト軸部を挿通するとともにボルト頭部の上向き裏面に配置した上向きの傾斜面乃至湾曲面をなす回転支持部を長孔縁部に対接することによって該金具本体を首振り回転自在に吊持ち支持した上向きの支持ボルトと,上記金具本体の下端に固定した吊ボルト螺装用の固定ナットを備え,上記支持ボルトを,コンクリートスラブのインサートナット又は吊金具のナットの吊り支持用ナットに螺装するとともに上記固定ナットに吊ボルトを螺装することによって上記金具本体の首振り回転によって該吊ボルトの吊支持角度を自在としたジョイント金具であって,上記支持ボルトの回転支持部上にボルト軸部の軸径より径大にして上記天壁の長孔の幅より径小の外径を有するとともに該天壁の厚さを上回る高さを有するスペーサーを配置してなることを特徴とする吊ボルト用ジョイント金具としたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,スペーサーの形状を平面円形とすることによって,上記クリアランスの形成と長孔内での回転を常に確実に行なうものとするように,これを,上記スペーサーを平面円形としてなることを特徴とする請求項1に記載の吊ボルト用ジョイント金具としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記スペーサーを支持ボルトに一体に形成することによって,クリアランスの形成を可及的簡易な構造にして部材数の増加を防止する形態のものとするように,これを,上記スペーサーを,上記支持ボルトの回転支持部とボルト軸部間に配置した該支持ボルトに一体の段差部によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊ボルト用ジョイント金具としたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記スペーサーを別体の環状部材としてボルト軸部を挿通して回転支持部に載置することによって,同様なクリアランスを容易に確保するものとするように,これを,上記スペーサーを,上記支持ボルトのボルト軸部を被嵌し回転支持部上に載置した支持ボルトに別体の環状部材によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊ボルト用ジョイント金具としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,支持ボルトをコンクリートスラブのインサートナットや吊金具のナットの吊支持用ナットに螺装したとき,該螺装を締着するが如くに強固に行なっても,該コンクリートスラブや吊金具の金具本体設置面と金具本体との間に金具本体回転用のクリアランス(空隙)を形成するようにして,金具本体設置面に存在することある傾斜や凹凸の如何に拘らず,該設置面と金具本体との接触を防止して,その回転を常時可能とする一方,該クリアランスを,支持ボルトの回転支持部の上部,即ち金具本体設置面側にボルト軸部の軸径より径大にして天壁の長孔を通過して上部に突出するスペーサーを配置することによって形成するようにして,上記ジョイント金具を用いるに際して,コンクリートスラブや吊金具の金具本体設置面に傾斜や凹凸が存在しても,常に金具本体の360°の回転を確保することによって,上記吊ボルトの吊支持角度を自在として良好な使い勝手を確保した吊ボルト用ジョイント金具を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,スペーサーの形状を平面円形とすることによって,上記クリアランスの形成と長孔内での回転を常に確実に行なうものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記スペーサーを支持ボルトに一体に形成することによって,クリアランスの形成を可及的簡易な構造にして部材数の増加を防止する形態のものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記スペーサーを別体の環状部材としてボルト軸部を挿通して回転支持部に載置することによって,同様なクリアランスを容易に確保するものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に説明すれば,Aは,本例にあって鋼製としたジョイント金具であり,該ジョイント金具Aは,金具本体1と,該金具本体1の天壁11に配置した長孔12にボルト軸部34を挿通するとともにボルト頭部31の上向き裏面に配置した上向きの傾斜面乃至湾曲面をなす回転支持部32を長孔12縁部に対接することによって該金具本体1を首振り回転自在に吊持ち支持した上向きの支持ボルト3と,上記金具本体1の下端に固定した吊ボルト螺装用の固定ナット2を備え,上記支持ボルト3を,コンクリートスラブ5のインサートナット又は吊金具のナットの吊り支持用ナット8に螺装するとともに上記固定ナット2に吊ボルト4を螺装することによって上記金具本体1の首振り回転によって該吊ボルト4の吊支持角度を自在としたものとしてあり,このとき該ジョイント金具Aは,その上記支持ボルト3の回転支持部32上にボルト軸部34の軸径より径大にして上記天壁11の長孔12の幅より径小の外径を有するとともに該天壁11の厚さを上回る高さを有するスペーサー33を配置したものとしてあり,本例にあって該スペーサー33は,これを平面円形とし,また該スペーサーは,これを,上記支持ボルト3の回転支持部32とボルト軸部34間に配置した該支持ボルト3に一体の段差部によって形成したものとしてある。
本例の金具本体1は,前後方向に断面逆U字状乃至断面逆V字状,本例にあって逆U字状とした天壁11と,該天壁11前後の起立壁14と,該起立壁14下端を閉塞する底壁15とを備えるとともに天壁11に上記長孔12を,その前後方向の頂部を通って頂部交差方向に向けて透設し且つ底壁15に透孔を透設し,該透孔を塞ぐように上記吊ボルト螺装用の固定ナット2を配置したものとしてある。
本例にあって該金具本体1は,帯状金属板にプレス成型を施して,その天壁11,起立壁14及び底壁15を屈曲形成して,両側面を開口したボックス状をなすものとしてあり,このとき該底壁15は,起立壁14下端から対向方向に水平突片を突出してこれらを重合し,必要に応じて溶着16を施して一体化した突片重合形態のものとしてあり,上記長孔12及び透孔は,該プレス成型に先行し又はプレス成型と同時にその透設を行なったものとしてある。金具本体1を形成する帯状金属板は,例えば,その肉厚を1.5〜2mm程度,幅を2.5〜3cm程度,長さを10〜15cm程度とした長尺のものを用いてあり,金具本体1にあって湾曲した天壁11の半径を1.5〜2cm程度,起立壁14の高さを2〜3cm程度,底壁15の前後幅を2〜3cm程度とし,一方上記天壁11に配置した長孔12は,頂部交差方向にその長さを2cm程度,幅を1cm乃至1cm強程度としたものとしてある。
固定ナット2は,その雌ネジ径を吊ボルト4のボルト軸部34の径に合せたものを用いて,例えば該固定ナット2の上面に起立したリング部を上記底壁15の透孔に挿通して,これをその外周側に圧潰してカシメ固定を施すとともにその外周方向複数箇所,例えば対向する2箇所で底壁15に対して溶着16を施して,その金具本体1に対する固定を行ったものとしてある。
支持ボルト3は,ボルト頭部31とボルト軸部34を備えるとともに上記スペーサー33を一体に備えて,その全長を,例えば3〜3.5cm程度としたものとしてある。このときボルト軸部34の軸径を吊り支持用ナット8の雌ネジ径に合せて,例えば1cm弱程度のものとする一方,該支持ボルト3の上記頭部31裏面に配置した回転支持部32の曲率半径を,天壁11の頂部の曲率半径と同一径として上記天壁11裏面の長孔12縁部と該回転支持部32の対接を点接触としたものとしてある。回転支持部32は,上記ボルト頭部31の上記裏面の外周端から,例えば先端を裁頭した断面半球状をなすように上向き,支持ボルト3単体としては下向きに肉盛することによって,上方に円弧状に膨出して上面を平坦とした裁頭湾曲面をなすものとしてある。また本例にあって支持ボルト3に一体の段差部としたスペーサー33は,該回転支持部32と上記ボルト軸部34の間に厚肉円形のブロック状をなすように配置してあり,このとき該スペーサー33の平面円形の径は,これを,ボルト軸部34の上記軸径1cm弱に対して2〜3mm程度径大にして,上記天壁11における長孔12の幅の1cm強より径小として,該スペーサー33が天壁11の長孔12を通過してその上方に突出するように遊嵌状に挿通するとともに該挿通によってその自由な回転をなし得るようにしてある。またスペーサー33の厚さ(高さ)は,これを上記金具本体の肉厚1.5〜2mmに対して数mm程度,例えば3〜5mm程度厚肉として,該挿通によって,天壁11上方への突出寸法を該天壁11の上面から数mm程度とするようにしてある。
支持ボルト3のボルト頭部31には,その下向き表面にドライバーの受溝(図示省略)を配置し,上記固定ナット2の雌ネジ孔を介して挿入したドライバーの操作によって該支持ボルト3を上記ナット8に螺装自在としてあり,このとき該受溝は,常法に従って十字穴又はすりわり(マイナス穴)としてある。
本例の支持ボルト3は,そのボルト頭部31を上記固定ナット2の雌ネジ孔より径大とし且つ支持ボルト3の,上記3〜3.5cm程度としたボルト頭部31からボルト軸部34先端の全長を,金具本体1の頂部と固定ナット2間の距離より長寸とするとともに金具本体1における天壁11頂部と底壁15の最大距離2〜3cm程度に対して,固定ナット2の底壁15からの突出高さ1〜2mm程度をマイナスした寸法を基準として,これより0.5〜1cm程度長くするようにしてあり,これによって上記固定ナット2を固定した金具本体1に,その天壁11の長孔12からボルト軸部34の先端を突出して支持ボルト3を遊嵌状に配置した状態で,例えば金具本体1の天地を逆とする如くにその角度を任意としても,常に支持ボルト3が金具本体1に保持されて該支持ボルト3が金具本体1から離脱することのないようにして,該支持ボルト3の落下や紛失のトラブルを解消したものとしてある。
上記金具本体1の頂部と固定ナット2間の距離より長寸とした本例の支持ボルト3にあって,その金具本体1への装着は,該金具本体1に上記プレス成形を施すに際して,その底壁15の形成前に,ボルト軸部34を長孔12から突出するように該ボルト頭部31を金具本体1の内側に装着することによって,これを行うものとしてある。
以上のように形成した本例のジョイント金具Aは,支持ボルト3におけるそのボルト頭部31の回転支持部33が金具本体1の長孔12縁部に対接することによって該金具本体1は該支持ボルト3に首振り回転自在に吊持ち支持されるから,該金具本体1はその水平方向の回転が自在であるとともに長孔12の長さの範囲で傾斜自在となり,従って該金具本体1の固定ナット2に螺装した吊ボルト4は,コンクリートスラブ5や吊金具7の吊り支持ナット8に対してその垂直吊りと斜め吊りが自在となることにより,その無方向的な吊り支持を行なうことが可能となる。これを吊り対象の物体支持との関係で説明すれば,図6は,配管パイプを吊り対象の物体として,コンクリートスラブAに所定間隔に埋め込んで一直線上に配置した直列のインサートナットを吊り支持用ナット8として,該吊支持用ナット8に支持ボルト3を螺装することによってジョイント金具Aを設置して,該インサートナットの下位に位置する配管パイプを支持する配管バンド9を吊り持ち支持する吊ボルト4を垂直吊りし,また,配管長手方向に該配管パイプと偏芯した位置の配管パイプを支持する配管バンド9を吊り持ち支持する吊ボルト4を斜め吊りして,該配管バンド9を介して配管パイプを支持した例である。
図7及び図8は,同じく配管パイプ(図示省略)を吊り対象の物体として,図7において水平配置の鋼材6に対して,図8において傾斜配置の鋼材6に対して固定した吊金具7に,その下端に配置されたナットを吊り支持用ナット8として,該吊支持用ナット8に支持ボルト4を螺装することによってジョイント金具Aを設置して,同様に吊ボルト4の垂直吊りと斜め吊りを行なった例である。
図9は,機器乃至そのラック,本例にあってはラックを振止め支持対象の物体として,コンクリートスラブ5に4ヶ所配置したインサートナットに,常法に従って直接に螺装してラックを吊り支持した吊ボルト4を,コンクリートスラブ5の上記インサートナットと離隔した位置に埋込んで配置したインサートナットを吊り支持用ナット8として,該吊支持用ナット8に支持ボルト3を螺装することによってジョイント金具Aを設置して,同様に吊ボルト4の斜め吊りを行い,その先端を上記ラック支持の吊ボルト4の長手方向中間位置に固定したS字金具に固定して,該ラックの振止め支持を行なった例である。
このようにコンクリートスラブ5のインサートナット又は吊金具7のナットの吊支持用ナット8に支持ボルト3を螺装して吊ボルト4の垂直吊り乃至斜め吊りを行なうに際して,支持ボルト3の螺装を強固に締着する如くに行なったとしても,支持ボルト3のスペーサー33が金具本体1の上端から上方に突出してコンクリートスラブ5や吊金具7に接触して,該コンクリートスラブ5や吊金具7との間に,スペーサー33の厚さから金具本体1の肉厚をマイナスした分の,本例にあっては数mm程度のクリアランスが常に形成されることになる。従って該コンクリートスラブ5や吊金具7に傾斜や凹凸があっても,該クリアランスがこれを吸収して,該傾斜や凹凸による金具本体1の回転阻害を解消することができる。このとき本例のスペーサー33は,平面円形をなすとともに天壁11における長孔12の幅より径小としたから,該長孔12内での回転をスムーズ且つ確実に行うことができ,例えば六角形,八角形等の多角形として角部を有する平面形状のものとした場合に想定される如くに,スペーサーの辺が長孔の片側に対接して回転のスムーズさが損なわれるような可能性も解消できる。
図中13は,本例において天壁11上面に突出配置して,該天壁11を補強することにより金具本体1の開止めを行なう補強リブである。
図示した例は以上のとおりとしたが,天壁の形状を平端面とし,また前後方向に断面逆V字状とする如くにその断面形状を適宜に設定すること,金具本体を,厚肉のアルミ押出材に所定の加工を施して,同じく一体のボックス状のものとすること,上記スペーサーを,上記支持ボルトのボルト軸部を被嵌し回転支持部上に載置した支持ボルトに別体の環状部材によって形成したものとすること,この場合,平面形状,厚さ等を上記に準じて適宜に設定すること,この場合を含めて,スペーサーの厚さを更に厚く,例えば1cm程度とし,これに応じて支持ボルトの長さを長くすること等を含めて,吊り支持用ナット,吊ボルト,ジョイント金具,金具本体,天壁,長孔,支持ボルト,回転支持部,スペーサー,固定ナット等の各具体的形状,構造,材質,寸法,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,様々な形態のものとすることができる。
ジョイント金具の斜視図である。 ジョイント金具の正面図である。 ジョイント金具の側面図である。 金具本体の平面図である。 支持ボルトの正面図である。 ジョイント金具の使用状態を示す縦断面図である。 ジョイント金具の他の使用状態を示す縦断面図である。 同じくジョイント金具の他の使用状態を示す縦断面図である。 同じくジョイント金具の他の使用状態を示す縦断面図である。 ジョイント金具とコンクリートスラブの関係を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
A ジョイント金具
1 金具本体
11 天壁
12 長孔
13 突起
14 起立壁
15 底壁
16 溶着
2 固定ナット
3 支持ボルト
31 ボルト頭部
32 回転支持部
33 スペーサー
34 ボルト軸部
4 吊ボルト
5 コンクリートスラブ
6 鋼材
7 吊金具
8 吊り支持用ナット
9 配管バンド

Claims (4)

  1. 金具本体と,該金具本体の天壁に配置した長孔にボルト軸部を挿通するとともにボルト頭部の上向き裏面に配置した上向きの傾斜面乃至湾曲面をなす回転支持部を長孔縁部に対接することによって該金具本体を首振り回転自在に吊持ち支持した上向きの支持ボルトと,上記金具本体の下端に固定した吊ボルト螺装用の固定ナットを備え,上記支持ボルトを,コンクリートスラブのインサートナット又は吊金具のナットの吊り支持用ナットに螺装するとともに上記固定ナットに吊ボルトを螺装することによって上記金具本体の首振り回転によって該吊ボルトの吊支持角度を自在としたジョイント金具であって,上記支持ボルトの回転支持部上にボルト軸部の軸径より径大にして上記天壁の長孔の幅より径小の外径を有するとともに該天壁の厚さを上回る高さを有するスペーサーを配置してなることを特徴とする吊ボルト用ジョイント金具。
  2. 上記スペーサーを平面円形としてなることを特徴とする請求項1に記載の吊ボルト用ジョイント金具。
  3. 上記スペーサーを,上記支持ボルトの回転支持部とボルト軸部間に配置した該支持ボルトに一体の段差部によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊ボルト用ジョイント金具。
  4. 上記スペーサーを,上記支持ボルトのボルト軸部を被嵌し回転支持部上に載置した支持ボルトに別体の環状部材によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊ボルト用ジョイント金具。
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