JP2009299730A - プーリ - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルト張力および弾性体の信頼性を両立させてアイソレーションプーリの減衰能力を強化すること。
【解決手段】アイソレーションゴム38の捩り変形によりクランクシャフト2の速度変動が吸収され、アイドリング回転時などのエンジン低回転時におけるクランクシャフト2の速度変動がベルトに伝達されるのが抑制される。アイソレーションゴム38が捩れて外筒35およびスラストプレート39の接触子40に両者に相対的な回転差が生じると、外筒35の凸部352と接触子40とが接触してその摩擦力により外筒35およびスラストプレート39の両者が供回りする。
【選択図】図1
【解決手段】アイソレーションゴム38の捩り変形によりクランクシャフト2の速度変動が吸収され、アイドリング回転時などのエンジン低回転時におけるクランクシャフト2の速度変動がベルトに伝達されるのが抑制される。アイソレーションゴム38が捩れて外筒35およびスラストプレート39の接触子40に両者に相対的な回転差が生じると、外筒35の凸部352と接触子40とが接触してその摩擦力により外筒35およびスラストプレート39の両者が供回りする。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンのクランクシャフトに装着され、無端状のベルトを介してクランクシャフトのトルクを各種の補機へ伝達するプーリに関し、特に、アイドリング回転時等のエンジン低回転時におけるクランクシャフトの速度変動を遮断するとともに、クランクシャフトの捩じり振動を低減する機能を備えたプーリにかかる。
アイソレータゴム等の弾性体の捩り変形によってクランクシャフトの速度変動を吸収し、アイドリング回転時などのエンジンの低回転時におけるクランクシャフトの速度変動の無端状のベルトへの伝達を抑制するようにしたアイソレーションプーリが種々提案されている。
このようなアイソレーションプーリの典型的な例として、特許文献1にて提案されているものを挙げることができる。
この特許文献1では、慣性質量体を有するダンパ部と、外周部にプーリ溝が形成され、外周部から中心方向に延出するカバー部を有するプーリ部と、ダンパ部とカバー部との間に配設された弾性体と、カバー部と対向するプレッシャーリングを有し、カバー部を軸方向に押圧して弾性体に軸方向の予圧縮を付与する押圧部と、押圧部とカバー部との間に配設されたスラストベアリングとを備えたアイソレーションプーリにおいて、プレッシャーリングの押圧部とプーリ部のカバー部との間に配設されたスラストベアリングの径方向の位置ずれを防止する技術が開示されている。
特開2005−299909号公報
ところで、上記アイソレーションゴム等の弾性体を使用したアイソレーションプーリにおいては、低回転側に共振点が移動し、アイドル回転数付近で回転変動が大きくなって共振が発生し、ベルト張力に関する信頼性が損なわれる。
これに対処するため、アイソレーションゴムを柔らかくする等して弾性体の弾性力を小さくし共振点をさらに下げようとすると、弾性体の捩れ変形が大きくなり、弾性体自体の信頼性が損なわれることになる。
そこで、ベルト張力および弾性体の信頼性を両立させてアイソレーションプーリの減衰能力を強化することが望まれている。
本発明は、上記の要望に鑑みなされたもので、ベルト張力および弾性体の信頼性を両立させ、もってその減衰能力を強化し得るプーリの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプーリは、回転軸の前端部に取り付けられる中空軸形状のボス部と、無端状のベルトが巻き掛けられるリム部とを備え、ボス部の外径側において当該ボス部と同心状に連結部材を介してリム部が一体に設けられているプーリであって、前記リム部は、前記連結部材を介して前記ボス部と連結された内筒と前記ベルトが巻き掛けられる外筒との間に、捩り変形により前記回転軸の速度変動を吸収するための弾性体が介装されており、前記外筒の前側面には、複数の凹部が同一円周上に等間隔を開けて形成されており、これら凹部間に生じる凸部と対応する数の接触子が、前記外筒の前側面に対向しており、前記弾性体が捩れて前記外筒および接触子の両者に相対的な回転差が生じたときに、前記凸部と前記接触子とが接触してその摩擦力により当該外筒および接触子の両者が供回りする。
上記構成によれば、弾性体の捩り変形により回転軸の速度変動が吸収され、アイドリング回転時などのエンジン低回転時における回転軸の速度変動がベルトに伝達されるのが抑制されるが、弾性体が捩れて外筒および接触子の両者に相対的な回転差が生じると、外筒の凸部と接触子とが接触してその摩擦力により外筒および接触子の両者が供回りすることになる。これにより、弾性体がある角度以上捩れないようにすることが可能となる。その結果、弾性体として比較的弾性力の小さなものを使用しても弾性体の信頼性を確保でき、共振点を下げてベルト張力を成立させることができる。
上記プーリにおいて、前記内筒と前記弾性体との間には、筒形形状のトーショナルイナーシャが介在しており、前記各接触子は、前記トーショナルイナーシャの前端部から外径方向に沿って延びる支持部材に支持されている。
上記構成によれば、リム部を組み立てる際に、外筒に対する接触子の位置を調整することができる。
また、上記プーリにおいて、前記凹部の形成領域は、前記回転軸の低回転頻度の少ない領域を考慮して配置され、その円周方向の長さが前記凸部の形成領域よりも長く設定されている。
上記構成によれば、低回転域の回転変動が大きな領域で外筒の凸部および接触子の両者による摩擦減衰で回転変動を低減することができる。
さらに、上記プーリにおいて、前記内筒と前記トーショナルイナーシャとの間には、ばね素を構成する筒形形状のトーショナルダンパゴムが介在している。
上記構成によれば、トーショナルダンパゴムにより回転軸の捩じり振動を吸収させることができる。
なお、上記プーリにおいて、前記弾性体は、アイソレーションゴムであり、前記回転軸は、エンジンのクランクシャフトである。
本発明によれば、ベルト張力および弾性体の信頼性を両立させてプーリの減衰能力を強化することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、本発明の実施の形態にかかるプーリを、その取り付け対象の一例であるエンジンに取り付けた状態を示す。
図1において、1はエンジン、2はクランクシャフト、3はプーリである。本実施の形態では、プーリ3は、後述するようにアイソレーションプーリであって、クランクシャフト2の前端部に取り付けられる駆動プーリとされている。
上記プーリ3には、図2に示すように、無端状のベルト4が巻き掛けられている。このベルト4は、さらに、エンジン1に取り付けられる補機(例えば、オルタネータ、ウォーターポンプおよびエアコンコンプレッサ等)5A,5B,5Cの入力軸に取り付けられる従動プーリ6A,6B,6Cにも巻き掛けられている。
つまり、プーリ3の回転動力を、ベルト4を介して従動プーリ6A〜6Cを伝達することによって、補機5A〜5Cを駆動するようになっている。なお、ベルト4の巻き掛け形態は、補機5A〜5Cの設置数や配置関係によって適宜変更されるので、図示する形態のみに限定されるものではない。
図3には、図1および図2のプーリ3単体が拡大して示されている。また、図4には、プーリ3単体の斜視図が示されている。
これらの図を参照して、本実施の形態にかかるプーリ3は、上記エンジン1のクランクシャフト2の取り付けられる中空軸形状のボス部31と、上記ベルト4が巻き掛けられるリム部32とを備え、ボス部31の外径側において当該ボス部31と同心状に壁状の連結部材33を介してリム部32を一体に設けた構造になっている。
プーリ3は、クランクシャフト2にボルト7を用いて取り付けられる。具体的には、まず、クランクシャフト2の前端領域に、プーリ3のボス部31を外嵌するが、このとき、プーリ3の軸方向位置を調整するためにプーリ3の装着前にクランクシャフト2の前端側に図1に示す円筒形のスペーサ9を外嵌装着する。このスペーサ9は、なくてもよい。この場合、クランクシャフト2の外径形状に関しては、スペーサ9をクランクシャフト2に取り付けた図1の状態の異径形状に形成することが可能である。その後、ボルト7の軸部にワッシャ8を装着しておいて、このボルト7をボス部31の前端側からクランクシャフト2の前端面中心の雌ねじ孔2a(図3参照)に螺着する。このとき、ボルト7を締めこむと、ワッシャ8がボス部31の前端面に押圧されてクランクシャフト2に適宜の軸力を付与することになり、クランクシャフト2にプーリ3が軸方向不動ならびに相対回転不可能に固定される。
リム部32は、上記連結部材33を介してボス部31に連結される内筒34と上記ベルト4が巻き掛けられる外筒35との間に、ばね素を構成するトーショナルダンパゴム36、トーショナルイナーシャ37およびアイソレーションゴム38が内径から外径に向かってこの順で介装された5重構造のダイナミックダンパとされている。トーショナルダンパゴム36、トーショナルイナーシャ37およびアイソレーションゴム38は、内筒34および外筒35と同様に、ボス部31と同心の筒形形状をなしている。
外筒35の外周面には、ベルト4を巻き掛けたときに軸方向にずれにくくするために周方向に連続する複数本のV溝が刻設されている。
連結部材33は、その軸方向厚み寸法がリム部32の軸方向の幅寸法よりも大幅に小さく設定されていており、リム部32の軸方向の中央に配置されることによって、リム部32の軸方向の幅内において連結部材33の軸方向両側に、軸方向内方へ凹む凹状空間C1,C2が確保されている。この両凹状空間C1,C2には、遮音用の発泡材50,51がそれぞれ収納されている。
発泡材50,51は、比較的柔軟性を有するスポンジ状に形成されており、例えば、発泡ウレタン等のような発泡性を有する材料とすることができる。
上記のような発泡材50,51の場合、その密度を、プーリ取り付け対象となるエンジン1個々から発生する振動を考慮し、必要となる遮音性を確保するように適宜に設定することができる。
前端側の発泡材50は、連結部材33の前側面とボス部31の外周面における前端側領域31aとリム部32の内筒34の内周面における前端側領域32aとに、それぞれ接着されている。詳細には、前端側の発泡材30は、その外径側の軸方向幅寸法がリム部32の内筒34の内周面における前端側領域(前端側の凹状空間C1を確保するための面)32aの軸方向幅寸法と同一寸法とされていており、また、内径側の軸方向幅寸法がボス部31の外周面における前端側領域(前端側の凹状空間C1を確保するための面)31aの軸方向幅寸法と同一寸法とされている。これにより、前端側の発泡材50が外径側(リム部32側)から内径側(ボス部31側)へ向けて漸次幅狭形状になっている。
一方、後端側の発泡材51は、連結部材33の後側面とボス部31の外周面における後端側領域31bとリム部32の内筒34の内周面における後端側領域32bとに、それぞれ接着されている。詳細には、後端側の発泡材51は、その外径側の軸方向幅寸法がリム部32の内筒34の内周面における後端側領域(後端側の凹状空間C2を確保するための面)32bの軸方向幅寸法と同一寸法とされていており、また、内径側の軸方向幅寸法がボス部31の大径外周面における後端側領域(後端側の凹状空間C2を確保するための面)32bの軸方向幅寸法より若干短い寸法とされている。これにより、後端側の発泡材51が外径側(リム部32側)から内径側(ボス部31側)へ向けて漸次幅狭形状になっている。
アイソレーションゴム38は、加硫ゴム等の弾性材料により製作されている。このアイソレーションゴム38は、その捩り変形によりクランクシャフト2の速度変動を吸収し、アイドリング回転時などのエンジン1の低回転時におけるクランクシャフト2の速度変動がベルト4に伝達されるのを抑制するために使用される。
図5は外筒35の構成を示す斜視図、図6は外筒35を図5のX方向から視た図である。
図5および図6を参照して、外筒35の前側面には、複数の凹部351が同一円周上に等間隔を開けて形成されている。本実施の形態においては、凹部351同士の間に生じる凸部352が60度間隔で配置されているように6つの凹部351が設けられている。各凹部351の形成領域R1は、エンジン1の低回転頻度の少ない領域を考慮して配置され、その円周方向の長さは、上記凸部352の形成領域R2よりも長く設定されている。なお、凸部352同士の間隔は、60度に限らず、50度〜60度の範囲内であればよい。
図7はトーショナルイナーシャ37の構成を示す斜視図、図8はトーショナルイナーシャ37を図7のY方向から視た図である。
トーショナルイナーシャ37の前端部には、当該前端部から外径方向に沿って延びるスラストプレート39が一体的に設けられている。このスラストプレート39は、トーショナルイナーシャ37と同心の環状形状をなしている。スラストプレート37の後面(外筒35側の面)の周縁部には、上記外筒35の凹部351同士の間に生じる凸部352と同数の舌片状の接触子40が、外筒35の前側面に対向するように備えられている。換言すると、スラストプレート39は、トーショナルイナーシャ37の前端部から外径方向に沿って延びて各接触子40を支持する支持部材として機能する。
ここで、本実施の形態にかかるプーリ3の組み立て手順について説明する。
まず、連結部材33を介してボス部31に連結された内筒34の外周にトーショナルイナーシャ37を嵌め込み、内筒34とトーショナルイナーシャ34との間にトーショナルダンパゴム36を圧入して嵌め込む。その後、外筒35の内周面にアイソレーションゴム38を接着し、スラストプレート39の接触子40と外筒35の凹部351とが対向するように位置合わせを行ないながら、この両者をトーショナルイナーシャ37の外周に嵌め込む。これにより、ボス部31の外周側に連結部材33を介した状態でリム部32が形成される。
次に、上記のプーリ3の動作について説明する。
本プーリ3では、アイソレーションゴム38が捩り変形することによってクランクシャフト2の速度変動が吸収され、アイドリング回転時などのエンジン1の低回転時におけるクランクシャフト2の速度変動がベルト4に伝達されるのが抑制される。
2000rpm以下での通常走行が行なわれている間は、アイソレーションゴム38の捩れ角が小さくて外筒35およびスラストプレート39の接触子40の両者に相対的な回転差が生じないので、アイソレーションゴム38の捩れ角は小さい。このとき、図9に示すように、接触子40は、外筒35に接触せずに外筒35の凹部351の形成領域R1(図6参照)内で振幅する。
これに対し、急坂における急発進、エンジンストール前およびギアチェンジの失敗などにより、外筒35およびスラストプレート39の接触子40の両者に相対的な回転差が生じると、アイソレーションゴム38の捩れ角は大きくなる。このとき、図10に示すように、外筒35の凸部352と接触子40とが接触しその摩擦力により外筒35およびスラストプレート39の両者が供回りする。
上述したように、本実施の形態では、アイソレーションゴム38の捩り変形によりクランクシャフト2の速度変動が吸収され、アイドリング回転時などのエンジン1の低回転時におけるクランクシャフト2の速度変動がベルトに伝達されるのが抑制される。このとき、アイソレーションゴム38が捩れて外筒35およびスラストプレート39の接触子40の両者に相対的な回転差が生じると、外筒35の凸部352と接触子40とが接触してその摩擦力により外筒35およびスラストプレート39の両者が供回りするので、アイソレーションゴム38がある角度以上捩れるのが防止される。その結果、アイソレーションゴム38として比較的柔らかいものを使用してもアイソレーションゴム38の信頼性を確保でき、共振点を下げてベルト4の張力を成立させることができる。
また、内筒34とアイソレーションゴム38との間には、トーショナルイナーシャ37が介在しており、接触子40を備えたスラストプレート39は、トーショナルイナーシャ37の前端部から外径方向に沿って環状に延びて一体とされているので、リム部32の組み立てる際にスラストプレート39の接触子40の位置を外筒35の凹部351と対向するように調整することができる。
さらに、上記凹部351の形成領域R1は、エンジン1の低回転頻度の少ない領域を考慮して配置され、その円周方向の長さが上記凸部352の形成領域R2よりも長く設定されているので、低回転域の回転変動が大きな領域で外筒35の凸部352およびスラストプレート39の接触子40の両者による摩擦減衰で回転変動を低減することができる。
加えて、内筒34とトーショナルイナーシャ37との間には、トーショナルダンパゴム36が介在しているので、このトーショナルダンパゴム36によりクランクシャフト2の捩じり振動を吸収させることができる。
以上のことから、ベルト4の張力およびアイソレーションゴム38の信頼性を両立させてプーリ3の減衰能力を強化することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、ボス部とリム部とを連結する連結部材を壁状とし、連結部材の軸方向厚みがリム部の軸方向幅より小さくされることで、連結部材の軸方向両側に軸方向内方へ凹む凹状空間が確保されており、両凹状空間に遮音用の発砲材がそれぞれ収納されているとともに、発砲材が、連結部材の前側面および後側面とボス部の外周面とリム部の内周面とにそれぞれ接着されている例について記載した。しかし、本発明はそのような構成に限定されない。連結部材を、ボス部を中心としたハブ形状とするとともに、発泡材も使用しない構成としても、本発明の目的を十分に達成し得る。
また、上記実施の形態においては、内筒とトーショナルイナーシャとの間にトーショナルダンパゴムを介在させた例について記載したが、トーショナルダンパを介在させない構成としてもよい。この場合においても本発明の目的は十分に達成し得る。
さらに、上記実施の形態においては、複数の接触子をトーショナルイナーシャの前端部に対して一体とされた環状のスラストプレートの周縁部に設けた例について記載したが、複数の接触子をトーショナルイナーシャの前端部を中心に外径方向に向かってハブ状に延びる複数の板状の支持部材で支持するようにしてもかまわない。
その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論である。
1 エンジン
2 クランクシャフト
3 プーリ
31 ボス部
32 リム部
33 連結部材
34 内筒
35 外筒
351 凹部
352 凸部
36 トーショナルダンパゴム
37 トーショナルイナーシャ
38 アイソレーションゴム
39 スラストプレート
40 接触子
2 クランクシャフト
3 プーリ
31 ボス部
32 リム部
33 連結部材
34 内筒
35 外筒
351 凹部
352 凸部
36 トーショナルダンパゴム
37 トーショナルイナーシャ
38 アイソレーションゴム
39 スラストプレート
40 接触子
Claims (6)
- 回転軸の前端部に取り付けられる中空軸形状のボス部と、無端状のベルトが巻き掛けられるリム部とを備え、ボス部の外径側において当該ボス部と同心状に連結部材を介してリム部が一体に設けられているプーリであって、
前記リム部は、前記連結部材を介して前記ボス部と連結された内筒と前記ベルトが巻き掛けられる外筒との間に、捩り変形により前記回転軸の速度変動を吸収するための弾性体が介装されており、
前記外筒の前側面には、複数の凹部が同一円周上に等間隔を開けて形成されており、
これら凹部間に生じる凸部と対応する数の接触子が、前記外筒の前側面に対向しており、
前記弾性体が捩れて前記外筒および接触子の両者に相対的な回転差が生じたときに、前記凸部と前記接触子とが接触してその摩擦力により当該外筒および接触子の両者が供回りすることを特徴とするプーリ。 - 請求項1に記載のプーリにおいて、
前記内筒と前記弾性体との間には、筒形形状のトーショナルイナーシャが介在しており、
前記各接触子は、前記トーショナルイナーシャの前端部から外径方向に沿って延びる支持部材に支持されていることを特徴とするプーリ。 - 請求項1または2に記載のプーリにおいて、
前記凹部の形成領域は、前記回転軸の低回転頻度の少ない領域を考慮して配置され、その円周方向の長さが前記凸部の形成領域よりも長く設定されていることを特徴とするプーリ。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプーリにおいて、
前記内筒と前記トーショナルイナーシャとの間には、ばね素を構成する筒形形状のトーショナルダンパゴムが介在していることを特徴とするプーリ。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプーリにおいて、
前記弾性体は、アイソレーションゴムであることを特徴とするプーリ。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のプーリにおいて、
前記回転軸は、エンジンのクランクシャフトであることを特徴とするプーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008152909A JP2009299730A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | プーリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008152909A JP2009299730A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | プーリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009299730A true JP2009299730A (ja) | 2009-12-24 |
Family
ID=41546839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008152909A Withdrawn JP2009299730A (ja) | 2008-06-11 | 2008-06-11 | プーリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009299730A (ja) |
-
2008
- 2008-06-11 JP JP2008152909A patent/JP2009299730A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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A761 | Written withdrawal of application |
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