JP2009299477A - 内燃機関のブローバイガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローバイガスから燃料成分を分離する効率を低下させることなく内燃機関の燃費悪化を抑えることができる内燃機関のブローバイガス処理装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1のブローバイガスを吸気通路7に導入するためのブローバイガス導入通路11と、ブローバイガス導入通路11に設けられた羽根車19の回転によってブローバイガスから燃料成分を分離する分離部13と、内燃機関1の動力を利用して羽根車19を回転駆動できる駆動部29と、を備え、駆動部29は、内燃機関1から羽根車19までの動力伝達経路に設けられて内燃機関1から羽根車19への動力伝達を断続するクラッチ部35を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関で発生するブローバイガスから燃料成分を分離する内燃機関のブローバイガス処理装置に関する。
内燃機関のブローバイガス処理装置として、内燃機関のカム軸に連結されて一体回転する回転体をブローバイガス導入通路内に配置し、ブローバイガスを強制的に旋回攪拌させることによって、ガス成分よりも質量の大きい燃料成分を遠心力でブローバイガスから分離したものが知られている(特許文献1参照)。その他に、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜5が存在する。
特開平6−26320号公報 特開平4−234512号公報 特開2007−263066号公報 特開2005−113799号公報 実開平5−36012号公報
上述した特許文献1の装置では、内燃機関のトルクがカム軸を介して回転体に常時伝達されるため、回転体を強制的に回転させる必要性とは無関係に内燃機関と連動して回転体が駆動され続ける。そのため、内燃機関のフリクションロスが増加して燃費が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は、内燃機関の燃費悪化を抑えつつブローバイガスから燃料成分を効率的に分離することができる内燃機関のブローバイガス処理装置を提供することを目的とする。
本発明のブローバイガス処理装置は、内燃機関のブローバイガスを吸気通路に導入するためのブローバイガス導入通路と、前記ブローバイガス導入通路に設けられた回転体の回転によってブローバイガスから燃料成分を分離する分離部と、前記内燃機関の動力を利用して前記回転体を回転駆動できる駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、前記内燃機関から前記回転体までの動力伝達経路に設けられて前記内燃機関から前記回転体への動力伝達を断続するクラッチ手段を有することにより上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明のブローバイガス処理装置によれば、クラッチ手段によって内燃機関から回転体への動力伝達を断続できるため、回転体を強制的に回転させる必要性を考慮して回転体を駆動することができる。即ち、こうした強制的な回転が不要な場合には回転体への動力伝達を遮断することができるし、逆に強制的な回転が必要ならば回転体への動力伝達を成立させることもできる。従って、クラッチ手段を適宜操作することにより回転体の余分な駆動を制限することができるため、回転体を常時駆動する場合に比べて内燃機関のフリクションロスを低減することができる。これにより、内燃機関の燃費悪化を抑えることができる。また、必要に応じて回転体を強制的に回転させることにより燃料成分の分離効率を促進できるから、ブローバイガスからの燃料成分の効率的な分離が可能になる。
本発明の一形態において、前記分離部は、当該分離部から導出されるブローバイガスの圧力が前記分離部に導入されるブローバイガスの圧力よりも高くなるように構成され、前記ブローバイガス導入通路における前記分離部よりも下流には、ブローバイガスから燃料成分を分離することができ、かつブローバイガスの流速が大きくなるほどブローバイガスから分離される燃料成分の量が増加するようなサイクロン部が設けられてもよい(請求項2)。
この形態によれば、分離部の下流にサイクロン部を設けているので、分離部から導出されたブローバイガスがサイクロン部に導かれる。分離部から導出されるブローバイガスの圧力が分離部に導入されるブローバイガスの圧力よりも高くなるように分離部が構成されているので、サイクロン部を分離部の上流に設ける場合よりもサイクロン部に導かれるブローバイガスの流速が大きくなる。よって、サイクロン部で分離される燃料成分の量を増加させることができる。従って、ブローバイガスから燃料成分を分離する効率を高めることができる。
上記形態において、前記分離部を迂回して前記サイクロン部にブローバイガスを導くためのバイパス通路と、前記分離部を介して前記サイクロン部にブローバイガスを導く分離位置と、前記バイパス通路を介して前記サイクロン部にブローバイガスを導くバイパス位置とに切り替え可能な流路切替手段と、前記クラッチ手段が前記内燃機関から前記回転体への動力伝達を遮断した場合に前記分離位置から前記バイパス位置に切り替わるように前記流路切替手段を制御する切替制御手段とが設けられてもよい(請求項3)。
クラッチ手段が内燃機関から回転体への動力伝達を遮断した状態で分離部にブローバイガスが流れると、ブローバイガスの運動エネルギの一部が回転体の回転に奪われる。この形態によれば、切替制御手段が分離位置からバイパス位置に切り替わるように流路切替手段を制御しているので、ブローバイガスをサイクロン部のみに流すことができる。これにより、ブローバイガスの運動エネルギが回転体の回転に奪われることなくサイクロン部にブローバイガスを導くことができる。つまり、ブローバイガスの流速が分離部で低下することがない。このため、ブローバイガスの流速を維持した状態でサイクロン部にブローバイガスが導かれる。よって、分離部を介してサイクロン部にブローバイガスを導く場合よりも、サイクロン部でのブローバイガスから燃料成分を分離する効率を高めることができる。
本発明の一形態において、前記駆動手段は、前記クラッチ手段を介して前記回転体と一体回転可能に連結されたバランスシャフトを備えてもよい(請求項4)。バランスシャフトは、通常、内燃機関のクランク軸と同回転数か2倍の回転数で回転するように設定されている。この形態によれば、回転体がバランスシャフトと一体回転可能に連結されているので、回転体をクランク軸と一体回転可能に連結させる場合よりも回転体の回転数を高くできるから、燃料成分を分離する効率を向上させることができる。
以上に説明したように、本発明のブローバイガス処理装置によれば、クラッチ手段によって内燃機関から回転体への動力伝達を断続できるため、回転体を強制的に回転させる必要性を考慮して回転体を駆動することができる。従って、クラッチ手段を適宜操作することにより回転体の余分な駆動を制限することができるため、回転体を常時駆動する場合に比べて内燃機関のフリクションロスを低減することができる。これにより、内燃機関の燃費悪化を抑えることができる。また、必要に応じて回転体を強制的に回転させることにより燃料成分の分離効率を促進できるから、ブローバイガスからの燃料成分の効率的な分離が可能になる。
図1は本発明の一形態に係るブローバイガス処理装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示している。内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は車両に走行用動力源として搭載されている。エンジン1は4つ(図では一つ)の気筒2がシリンダブロック3に一方向に並べられた直列4気筒型の火花点火型のエンジンとして構成されている。各気筒2には往復動自在にピストン4が挿入されている。ピストン4の往復運動は不図示のコンロッドを介してクランク軸5に伝達される。エンジン1には、クランク軸5の角度に対応した信号を出力するクランク角センサ6と、各気筒2に吸気を導くための吸気通路7とが設けられている。吸気通路7は、各気筒2に吸気を分配するための吸気マニホールド8を備えており、吸気マニホールド8には、その内部の吸気の圧力に対応した信号を出力する吸気圧センサ9が設けられている。
エンジン1には、各気筒2からクランク室10に漏れたブローバイガスを吸気通路7に導入するブローバイガス導入通路11と、クランク室10内の圧力に対応した信号を出力するクランク圧力センサ12とが設けられている。ブローバイガス導入通路11は、吸気マニホールド8よりも上流に接続されている。ブローバイガス導入通路11には、ブローバイガスから燃料成分を分離する分離部13及びサイクロン部14が設けられている。分離部13の詳細な説明については後述する。サイクロン部14は、分離部13よりも下流に設けられている。サイクロン部14は、ブローバイガスを内部で旋回させる構造を持っていて、その内部に導かれるブローバイガスの流速が大きくなるほどブローバイガスから分離される燃料成分の量が増加するように構成されている。分離部13及びサイクロン部14で分離された燃料成分はオイル戻し通路15を介してオイルパン16に導かれる。ブローバイガス導入通路11には、分離部13を迂回してサイクロン部14にブローバイガスを導くためのバイパス通路17が設けられている。バイパス通路17の上流側の端部には、分離部13を介してサイクロン部14にブローバイガスを導く分離位置と、バイパス通路17を介してサイクロン部14にブローバイガスを導くバイパス位置とに切り替え可能な流路切替手段としての三方弁18が設けられている。
次に、図2及び図3を参照して分離部について説明する。分離部13は、回転軸線Axの回りに回転する回転体としての羽根車19(図2)と、羽根車19を収容するための羽根車室20(図3)とを備えている。図2に示すように、羽根車19は、円板状に形成された支持部材21と、支持部材21と対向する位置に配置されて円環状に形成された円環部材22と、支持部材21と円環部材22との間に設けられた複数のブレード部23と、支持部材21の一方の側に設けられた回転軸24とを備えている。支持部材21と円環部材22との外径は同程度の大きさに設定されている。ブレード部23は、円環部材22の半径方向に対して所定角度傾けられた状態で、円環部材22の周方向に沿って略等間隔で配置されている。これにより、羽根車19が回転することで回転軸線Axと直交する方向に空気流を生じさせることができる。回転軸24は、回転軸線Ax上に配置されている。図3に示すように、羽根車室20は、羽根車19を収容する本体25と、ブローバイガスを本体25に導くためのガス入口部26と、本体25からのブローバイガスが導かれるガス出口部27と、羽根車19の回転によってブローバイガスから分離された燃料成分を排出するための排出部28とを備えている。本体25は、その内部に羽根車19が収容されたときに、羽根車19と幾らかの隙間が生じるような大きさに形成されている(図4参照)。ガス入口部26は、羽根車19が収容されたときに円環部材22の開口部22aと対向する位置に配置されている。また、ガス出口部27が鉛直上方に、排出部28が鉛直下方にそれぞれ配置されている。
図1に戻って説明を続ける。羽根車19は駆動手段としての駆動部29にて回転駆動されており、その駆動部29はエンジン1の動力を利用して羽根車19を回転駆動する。駆動部29には、クランク軸5とバランスチェーン30を介して連結されたバランスシャフト31と、バランスシャフト31の端部に接続されてクランク室壁32から外部に突出した第1伝達軸33と、回転軸24の端部に接続された第2伝達軸34と、第1伝達軸33と第2伝達軸34との間に介在してエンジン1から回転軸24への動力伝達を断続するクラッチ手段としてのクラッチ部35とが設けられている。クラッチ部35は、第1伝達軸33と第2伝達軸34とを結合する結合位置とその結合を解除する解除位置とに切り替え可能なように構成されている。これにより、クラッチ部35が結合位置にある場合にエンジン1から回転軸24への動力伝達が成立し、解除位置にある場合にエンジン1から回転軸24への動力伝達が遮断される。クラッチ部35が結合位置にある場合には、羽根車19がバランスシャフト31と一体回転する。バランスシャフト31は、バランスチェーン30が巻き掛けられたスプロケット(不図示)によってクランク軸5の回転数に対して2倍の回転数で回転する。なお、バランスシャフト31がクランク軸5の回転数に対して同回転数で回転するようにスプロケットを設定してもよい。
次に、羽根車19の作用について説明する。図4に示すように、ブローバイガスがガス入口部26から本体25の内部に導かれると、そのブローバイガスは円環部材22の開口部22aを通って支持部21で拡散された後ブレード部23に衝突する。これにより、ブローバイガス中の燃料成分が慣性力によりブレード部23に付着する。羽根車19がエンジン1によって強制的に回転駆動されている場合には、ブレード部23に付着した燃料成分及びブレード部23に衝突したブローバイガスが、回転軸線Axと直交する方向に加速されて本体25の内面に衝突する。これにより、衝突したブローバイガス中の燃料成分が慣性力により本体25の内面に付着する。本体25の内面に付着した燃料成分は、重力により内面に沿って流れ落ち、排出部28からオイル戻し通路15を介してオイルパン16に導かれる。これにより、ブローバイガスから燃料成分が分離される。一方、本体25の内面に衝突したブローバイガスは、羽根車19の回転により加速されて、ガス出口部27から排出されて分離部13の下流に導かれる。分離部13から排出されたブローバイガスの圧力は分離部13に導かれるブローバイガスの圧力よりも高くなる。従って、ブローバイガスを分離部13によって強制的に吸気通路7に送り込むことができるため、例えば、クランク室10内の圧力が吸気通路7の圧力以下となるような場合であっても、クランク室10内の換気を行うことができる。また、分離部13は専用の小型ポンプなどに比べて摺動部が比較的少ない構成であるので、こうしたポンプを用いてブローバイガスを換気させる場合よりも内燃機関1のフリクションロスが少なくてすむ。
クラッチ部35及び三方弁18の動作は、エンジンコントロールユニット36(ECU)により制御される。ECU36はマイクロプロセッサ及びその動作に必要なROM、RAM等の周辺装置を備えたコンピュータとして構成されている。
図5は、ECU36が本発明に関連して実行する制御ルーチンの一例を示したフローチャートである。このルーチンのプログラムはECUのROMに保持されており適宜に読み出されて所定の間隔で繰り返し実行される。
まず、ECU36はステップS1において以下の処理で使用する各種情報を取得する。各種情報としては、クランク室10内の圧力、吸気マニホールド8内の圧力、エンジン1の回転数が用いられる。クランク室10内の圧力及び吸気マニホールド8内の圧力の取得は、例えば、クランク圧力センサ12、吸気圧センサ9のそれぞれの出力信号を参照すればよい。また、エンジン1の回転数の取得は、クランク角センサ6の出力信号を参照して得られたクランク角度からエンジン回転数を算出すればよい。
続くステップS2では、クラッチ部35を結合位置から解除位置に切り替える否かを判断するための条件の成否を判定する。この実行条件は、分離部13の羽根車19を強制的に回転させる必要性を考慮して適宜定められる。例えば、クラッチ部35を結合位置から解除位置に切り替えた場合に、以下の所定の要件を全て満たすか否かにより定めることができる。所定の要件としては、羽根車19を強制的に回転させなくても、ブローバイガスを吸気通路7に十分に導入することができるか否か、ブローバイガスから燃料成分を十分に分離できるか否か、エンジン1が燃費改善効果を得ることができる運転領域にあるか否かである。また、実行条件の成否は、ステップS1で取得される情報に基づいて判定される。この判定に関しては、実行条件の判定に必要な情報とステップS1で取得されるべき情報との対応関係を記述するマップ又は関係式を予め準備しておけばよい。ステップS2で否定判定された場合、ECU36は今回の制御ルーチンを終了する。これにより、ECU36はクラッチ部35を結合位置に維持するので、エンジン1から回転軸24への動力伝達が確保される。よって、ブローバイガスから燃料成分を分離する効率が低下することはない。一方、実行条件が成立すると判定された場合、ステップS3に進む。
ステップS3において、ECU36は結合位置から解除位置に切り替わるようにクラッチ部35を制御する。これにより、エンジン1から回転軸24への動力伝達が遮断される。よって、羽根車19の余分な駆動を制限することができるため、羽根車19を常時駆動する場合に比べて内燃機関1のフリクションロスを低減が低減される。従って、内燃機関1の燃費悪化を抑えることができる。ステップS3の処理後は、ステップS4に進む。
ステップS4において、ECU36は分離位置からバイパス位置に切り替わるように三方弁18を制御する。これにより、ブローバイガスをサイクロン部14のみに流すことができる。よって、ブローバイガスの運動エネルギが羽根車19の回転に奪われることなく、サイクロン部14にブローバイガスを導くことができる。つまり、ブローバイガスの流速が分離部13で低下することがない。このため、ブローバイガスの流速を維持した状態でサイクロン部にブローバイガスが導かれる。従って、分離部13を介してサイクロン部14にブローバイガスを導く場合よりもサイクロン部14でのブローバイガスから燃料成分を分離する効率を高めることができる。ステップS4の処理後、今回の制御ルーチンを終了する。なお、ECU36は、図5のステップS3及びステップS4を実行することにより切替制御手段として機能する。
本形態のブローバイガス処理装置によれば、分離部13の下流にサイクロン部14を設けているので、分離部13から排出されたブローバイガスがサイクロン部14に導かれる。また、羽根車19を強制的に回転駆動することにより分離室13を通過するブローバイガスが加速されるので、サイクロン部14を分離部13の上流に設ける場合よりもサイクロン部14に導かれるブローバイガスの流速が大きくなる。よって、サイクロン部14における燃料成分の分離を促進できるため、サイクロン部14で分離される燃料成分の量を増加させることができる。従って、ブローバイガスから燃料成分を分離する効率を高めることができる。
また、羽根車19の回転軸24及びバランスシャフト31がクラッチ部35を介して一体回転可能に連結されている。上述したようにバランスシャフト31はクランク軸5の2倍の回転数で回転する。そのため、羽根車19の回転軸24をクランク軸5と一体回転可能に連結させる場合よりも羽根車19の回転数を高くできるから、燃料成分を分離する効率が向上する。
図6は、分離部13の第1の変形例を示している。この変形例では、羽根車19において支持部材21と円環部材22とが省略されており、回転軸24にブレード部23が接続されている。ブレード部23は、回転軸24の周方向に等間隔で配置されている。また、ブレード部23は、羽根車19が回転することにより回転軸24の軸線方向に空気流が生じるように形成されている。羽根車室20においては、ガス入口部26が鉛直上方に、ガス出口部27が回転軸24の軸線上に設けられている。このように構成された分離部13は、図2〜4に示した分離部13と同様の効果を奏することができる。また、この変形例では、ガス入口部26から導かれたブローバイガスが直接ブレード部23に衝突するので、ブローバイガスが回転の影響を受けずに分離部13を通過することを抑制できる。
図7は、分離部13の第2の変形例を示している。この変形例では、第1の変形例と比べて、ガス入口部26が羽根車19を挟んでガス出口部27と反対側に配置されている。この変形例は、第1の変形例と同様の効果を奏することができる。また、この変形例では、回転中心に近い位置にブローバイガスが導入されるので、ブレード部23の広い範囲に燃料成分を付着させることができるので燃料成分の分離効率の向上が期待できる。
本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。駆動手段として内燃機関1のバランスシャフト31を利用しているが、駆動手段は内燃機関1の動力を利用して羽根車19を回転駆動できるものであれば如何なる形態でもよい。例えば、クランク軸5やカム軸などから内燃機関1の動力を取り出すこともできる。切替制御手段は、クラッチ部35が内燃機関1から羽根車19への動力伝達を遮断した場合に、分離位置からバイパス位置に切り替わるように三方弁18を制御する例に限らない。羽根車19の回転によって奪われるブローバイガスの運動エネルギが少なければ分離位置からバイパス位置に三方弁18を切替えなくてもよい。
本発明の一形態に係るブローバイガス処理装置が適用された内燃機関を示す図。 羽根車の外観図。 羽根車室の外観図。 分離部の動作を説明するための図。 本発明に関連して実行する制御ルーチンの一例を示すフローチャート。 分離部の第1の変形例を示す図。 分離部の第2の変形例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
5 クランク軸
7 吸気通路
11 ブローバイガス導入通路
13 分離部
14 サイクロン部
17 バイパス通路
18 三方弁(流路切替手段)
19 羽根車(回転体)
31 バランスシャフト(駆動手段)
35 クラッチ部(クラッチ手段)
36 エンジンコントロールユニット(切替制御手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関のブローバイガスを吸気通路に導入するためのブローバイガス導入通路と、
    前記ブローバイガス導入通路に設けられた回転体の回転によってブローバイガスから燃料成分を分離する分離部と、
    前記内燃機関の動力を利用して前記回転体を回転駆動できる駆動手段と、を備え、
    前記駆動手段は、前記内燃機関から前記回転体までの動力伝達経路に設けられて前記内燃機関から前記回転体への動力伝達を断続するクラッチ手段を有することを特徴とする内燃機関のブローバイガス処理装置。
  2. 前記分離部は、当該分離部から導出されるブローバイガスの圧力が前記分離部に導入されるブローバイガスの圧力よりも高くなるように構成され、
    前記ブローバイガス導入通路における前記分離部よりも下流には、ブローバイガスから燃料成分を分離することができ、かつブローバイガスの流速が大きくなるほどブローバイガスから分離される燃料成分の量が増加するようなサイクロン部が設けられている請求項1に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。
  3. 前記分離部を迂回して前記サイクロン部にブローバイガスを導くためのバイパス通路と、
    前記分離部を介して前記サイクロン部にブローバイガスを導く分離位置と、前記バイパス通路を介して前記サイクロン部にブローバイガスを導くバイパス位置とに切り替え可能な流路切替手段と、
    前記クラッチ手段が前記内燃機関から前記回転体への動力伝達を遮断した場合に前記分離位置から前記バイパス位置に切り替わるように前記流路切替手段を制御する切替制御手段とが設けられた請求項2に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。
  4. 前記駆動手段は、前記クラッチ手段を介して前記回転体と一体回転可能に連結されたバランスシャフトを備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のブローバイガス処理装置。
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JP2016205247A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

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