JP2009296411A - マイクロストリップアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、小型の指向性制御可能なマイクロストリップアンテナの提供を目的とする。
【解決手段】給電素子である円状の給電パッチ14と、給電パッチ14の周囲に同心円状に配置され給電パッチ14と電磁結合する非励振素子である複数の円弧状の非励振パッチとが共に設けられた表面を有する誘電体基板11と、給電パッチ14と対向して配置され給電パッチ14と少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチ24が設けられた表面を有する誘電体基板21と、非励振パッチ15に装荷されるリアクタンス可変回路40(40A,B,C,D)とを備え、円状の非励振パッチ24を、誘電体基板11の表面と誘電体基板21の表面とが対向する対向方向で投影した投影領域内に、給電パッチ14が設けられることを特徴とする、マイクロストリップアンテナ。
【選択図】図1

Description

本発明は、リアクタンス可変回路を備えるマイクロストリップアンテナに関する。
従来、パッチ型のマイクロストリップアンテナとして、アンテナの放射主軸に対して直角であって、相互に直交するP軸・Q軸の軸線上の方向に1個または複数個の線状もしくは帯状の非励振素子をパッチ周縁の外側に近接して設け、パッチの共振モードの方向をP軸とし、前記P軸線上の方向に設けた非励振素子は誘電体基板に垂直な素子であり、前記Q軸線上の方向に設けた非励振素子は、誘電体基板面に平行して誘電体基板面から離して、P軸方向に延在して配置した水平な素子もしくは前記水平素子の中心を誘電体基板面に接地したT型の素子であることを特徴とするマイクロストリップアンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、アンテナの指向性を制御可能なアンテナ構造体として、給電素子と少なくとも1本の無給電素子とが所定の間隔をおいて配置され、それらの素子がループ型若しくは逆F型からなるとともに、無給電素子は、可変リアクタンス素子を含み、電気長が変更できる構成とされていることを特徴とするアンテナ構造体が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、複数の層からなるアンテナ本体と、アンテナ本体に信号を供給する給電手段とを含むアンテナ装置であって、アンテナ本体は3個以上の給電点を有し、給電手段は給電点の各々に少なくとも振幅または位相の異なる信号を給電するアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この構成によって、指向性の切り替えとアンテナ装置の小型化を図っている。
特公平6−82977号公報 特開2005−252406号公報 特開2006−148728号公報
しかしながら、マイクロストリップアンテナにおいて、非励振素子に接続されたリアクタンス可変回路によってリアクタンスを変えることによってアンテナの指向性を制御する場合、非励振素子の形状や配置場所を工夫しなければ、マイクロストリップアンテナが全体として大きくなり、マイクロストリップアンテナを採用することによる小型化のメリットを生かすことができない。
そこで、本発明は、小型の指向性制御可能なマイクロストリップアンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るマイクロストリップアンテナは、
給電素子である円状の給電パッチと、該給電パッチの周囲に同心円状に配置され該給電パッチと電磁結合する非励振素子である複数の円弧状の非励振パッチとが共に設けられた表面を有する第1の誘電体基板と、
前記給電パッチと対向して配置され前記給電パッチと少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチが設けられた表面を有する第2の誘電体基板と、
前記複数の円弧状の非励振パッチ毎に装荷されるリアクタンス可変回路とを備え、
前記円状の非励振パッチを、前記第1の誘電体基板の表面と前記第2の誘電体基板の表面とが対向する対向方向で投影した投影領域内に、前記給電パッチが設けられることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るマイクロストリップアンテナは、
給電素子である円状の給電パッチが設けられた表面を有する第1の誘電体基板と、
前記給電パッチと対向して配置され前記給電パッチと少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチと、該円状の非励振パッチの周囲に同心円状に配置され前記給電パッチと少なくとも電磁結合する非励振素子である複数の円弧状の非励振パッチとが共に設けられた表面を有する第2の誘電体基板と、
前記複数の円弧状の非励振パッチ毎に装荷されるリアクタンス可変回路とを備え、
前記複数の円弧状の非励振パッチのそれぞれの外側の円弧を結んでできる仮想的な円状領域を、前記第1の誘電体基板の表面と前記第2の誘電体基板の表面とが対向する対向方向で投影した投影領域内に、前記給電パッチが設けられることを特徴とするものである。
また、前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との間に、前記給電パッチ及び前記複数の円弧状の非励振パッチと前記円状の非励振パッチとを絶縁するスペーサであって前記第1及び第2の誘電体基板より誘電率が低いスペーサを備えるとよい。また、前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板は、円状であると好適である。
本発明によれば、指向性制御可能なマイクロストリップアンテナを小型化することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の一実施形態であるマイクロストリップアンテナ100の構成部品である第1の誘電体基板11と第2の誘電体基板21の正面図である。図3は、マイクロストリップアンテナ100の側面図である。図1では、誘電体基板11,21の各部を見やすくするため、それらの基板を分離して図示している。
マイクロストリップアンテナ100は、その指向性を電気的に制御可能なエスパーアンテナである。マイクロストリップアンテナ100は、互いに対向する表面を有する第1の誘電体基板11及び第2の誘電体基板21と、誘電体基板11の裏面に設けられる4つのリアクタンス可変回路40(40A,B,C,D)とを備える。また、誘電体基板11と誘電体基板21との間にはスペーサ31が挟まれている(図3参照)。
なお、図1,3において、X方向及びY方向は、誘電体基板11の表面に平行な方向であり、互いに直交する方向である。すなわち、X方向及びY方向は、給電パッチ14の放射主軸の方向(Z方向)に対して直角である。なお、誘電体基板11の表面と誘電体基板21の表面は平行になるようにスペーサ31によって調整されるため、X方向及びY方向は、誘電体基板21の表面にも平行な方向である。
図1は、誘電体基板11及び21の対向する表面の正面図である。誘電体基板11の表面には、給電素子である円状の給電パッチ14と、給電パッチ14の周囲に同心円状に配置され給電パッチ14と電磁結合する非励振素子である4つの円弧状の非励振パッチ15(15A,B,C,D)とが共に設けられる。一方、誘電体基板21の表面には、給電パッチ14と対向して配置され給電パッチ14と少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチ24が設けられる。
誘電体基板11と誘電体基板21とを円状にすることによって、同心円状に配置された円弧状の非励振パッチ15を方形状の誘電体基板に配置する場合に比べて、誘電体基板上に無駄な領域を省くことができる。すなわち、方形状の誘電体基板であれば、その四隅に無駄な領域が生じてしまう。したがって、誘電体基板11,21を円板にすることによって、マイクロストリップアンテナ100の小型化を図ることができるとともに、マイクロストリップアンテナ100が取り付けられる部位の取り付け必要面積の狭小化など、取り付けの自由度を上げることができる。
誘電体基板11の表面には給電パッチ14が形成され、誘電体基板11の裏面には銅箔等の導電材によって導電性の地板12が形成されている。放射素子である給電パッチ14への給電は、誘電体基板11の裏面側から行われ、13はその給電点である。給電点13は、例えば、誘電体基板11の表面側と裏面側とを結ぶピン構造をしている。給電点13及びそのピンは、地板12には電気的に接続されていない。すなわち、誘電体基板11の裏側の給電部は、その裏側の給電部の僅かな周囲を除いて、銅箔等の導電材で覆われている。給電点13は、共振電流が流れるように、給電パッチ14の中心からずれて位置している。
4つの非励振パッチ15A〜Dは、第1の非励振パッチ群として、一定の配列規則に従って配置され、給電パッチ14の中心を通り且つ給電パッチ14の表面に平行な対称軸に関して線対称となるように配置されるとよい(例えば、給電パッチ14の中心を通るY方向の直線軸に関して線対称)。これにより、アンテナ自体の指向性の特性を対称にすることができる。その結果、精度の良い指向性の制御が可能となる。
非励振パッチ15Aと15Cが、給電パッチ14に対して対称に配置され、非励振パッチ15Bと15Dが、給電パッチ14に対して対称に配置される。これらの非励振パッチは、給電パッチ14の中心に対して点対称である。また、非励振パッチ15のそれぞれについて、その円弧方向の長さ(例えば非励振パッチ15Aの場合、端部15A3と端部15A4との間の円弧長)を互いに等しくすることによって、アンテナの指向性の方向を偏り無く精度良く調整することができる。
円弧状の各非励振パッチ15は、放射器である給電パッチ14との間で電磁結合が取れる位置に配置される。半径方向に幅を持つ円弧状の非励振パッチ15は同心円状に配置される。すなわち、非励振パッチ15の外側の円弧部分15A1,B1,C1,D1は、給電パッチ14の重心を中心とする円周上に位置し、非励振パッチ15の内側の円弧部分15A2,B2,C2,D2は、外側の円弧部分15A1等が位置する円周より半径が小さい円周であって給電パッチ14の重心を中心とする円周上に位置する。したがって、非励振パッチ15の内側の円弧部分15A2,B2,C2,D2は、給電パッチ14の縁部である円周から互いに等距離に位置する。また、例えば、マイクロストリップアンテナ100が受信する電磁波の波長をλとすると、給電パッチ14の円周とそれに対向する非励振パッチの内側円弧部分との半径方向の間隔は、0.05λ以上0.5λ以下に設定されるとよい。このように、給電パッチ14の周囲に非励振パッチ15を配列することによって、給電パッチ14の表面に平行な平面(X−Y平面)内の方向での電磁結合を強化することができる。
一方、誘電体基板21の表面(誘電体基板11の表面が対向する面)には、給電パッチ14と同一の周波数で励振する円状の非励振パッチ24が形成される。誘電体基板21の裏面(図3で言えば、上側の面)は、誘電体基板11の裏面と異なり、銅箔等の導電材による導電性の地板は形成されていない。
基板11上のパッチのうち少なくとも給電パッチ14が占める領域は、誘電体基板11の表面と誘電体基板21の表面とが対向する対向方向(Z方向)で基板21上の円状の非励振パッチ24を投影した投影領域内に全て含まれる。給電パッチ14と非励振パッチ24が真円ならば、非励振パッチ24の半径は給電パッチ14の半径より大きい。対向方向で非励振パッチ24を投影した投影領域内に、非励振パッチ15A〜Dの一部又は全部が含まれてもよい。
このように、上下の基板のそれぞれの表面を重ね合わせたときに上側の基板上の非励振パッチ24と下側の基板上の給電パッチ14とが対向するように配置することによって、対向方向(上下方向)の電磁結合を強化することができるとともに、比帯域を拡大することができる。
ところで、図3に示されるように、誘電体基板11と誘電体基板21との間には、給電パッチ14及び全非励振パッチ15と非励振パッチ24とを絶縁するスペーサ31を備える。誘電体基板11と誘電体基板21を絶縁するため、誘電体基板11及び誘電体基板21より誘電率が低いスペーサ31を備える。スペーサ31の厚さを変更することによって、上下の基板のパッチが接触せずに、給電パッチ14と非励振パッチ24との間の電磁結合の結合度を調整することができる。また、スペーサ31を設けることによって、上下の基板間の距離を一定に安定して保つことができる。スペーサ31の具体例として、発泡スチロール等の緩衝材が挙げられる。スペーサ31の比誘電率は、1.0以上2.0以下でよく、1.0以上1.5以下であると更に好ましい。
また、マイクロストリップアンテナ100の指向性を制御するために、リアクタンス可変回路が備えられる。リアクタンス可変回路40は、全ての非励振パッチ15に装荷される。非励振パッチ15Aにはリアクタンス可変回路40Aが装荷される。非励振パッチ15Bにはリアクタンス可変回路40Bが装荷される。非励振パッチ15C,Dとリアクタンス可変回路40C,Dについても同様である。
図2は、非励振パッチ15に接続されるリアクタンス可変回路の一例である。非励振パッチ15は、リアクタンス可変回路と接続されることにより、指向性を変化させることができる。非励振パッチ15のそれぞれに、このリアクタンス可変回路40が設けられる。リアクタンス可変回路40は、抵抗51、第1の誘導素子53、第2の誘導素子55の順番で入力端子dcから出力端子RFに向けて直列に接続され、抵抗51と第1の誘導素子53との中間点と接地点との間に容量素子52が設けられ、第1の誘導素子53と第2の誘導素子55との中間点と接地点との間にバラクタ54が設けられた、回路である。リアクタンス可変回路40は、入力端子dcから入力される直流電圧値に応じてバラクタ54の特性を変化させることで、リアクタンスを変化させる回路である。出力端子RFが非励振素子に接続される。このリアクタンスの値に応じて、非励振素子は導波器になるため(又は、反射器になるため)、マイクロストリップアンテナ100の指向性を変化させることができる。
リアクタンス可変回路40は、例えば、給電パッチ14の周囲に同心円状に90°毎に配置された4つの非励振パッチ15A〜Dに電気的に接続される。これによって、360°にわたって指向性を精度良く制御することができる。
また、誘電体基板11の表面側に設置された非励振パッチ15と誘電体基板11の裏側に設置されたリアクタンス可変回路40は、誘電体基板11の貫通孔を通る導線を介して、互いに電気的に接続される。図3には、貫通孔11B,Cが示されている。リアクタンス可変回路40を非励振パッチ15の配置面と反対の面に配置することによって、アンテナの放射に妨害とならず、リアクタンス可変回路の配置によるアンテナの放射特性への影響を抑えることができる。また、上下の基板を重ねることによって電磁結合を強化しているため、リアクタンス可変回路の配置による当該上下方向の電磁結合が強化されるので、より効果的に指向性を制御することができる。
また、給電パッチ14と非励振パッチ24とを対向して配置することによって、それらの間の電磁誘導による広帯域化が可能となる。また、そのように配置することにより上下方向の電磁結合が強くなるので、指向性制御用の非励振パッチ25との電磁結合も強くなるので、放射指向性を制御しやすくすることができる。さらに、給電パッチ14の周囲には強い電磁場が発生しており、指向性制御用の非励振素子の形状を円弧状にすることにより円状の給電パッチ14に密接させることができるので、指向性を誘導しやすくすることができる。
したがって、マイクロストリップアンテナ100は、指向性制御用の非励振素子やリアクタンス可変回路を設けたとしても、小型化しやすく、指向性を精度良く制御可能な良好なアンテナ特性を得ることができる。例えば、基板11,21及びスペーサ31の厚さをそれぞれ0.8mmとすると、マイクロストリップアンテナ100の全高は2.4mmとなるため、低背化することができる。また、基板11,21の誘電率を大きくすることによって、更なる小型化を図ることができる。また、給電パッチ14と非励振パッチ15と非励振パッチ24との間に電磁界結合が発生し、その影響を強め合っている。
また、マイクロストリップアンテナ100は、特に、車外の通信設備や放送設備と送受信又は受信を無線でするための車載アンテナ装置としての使用に適している。低背化しているため、車両の外板等の車体に設置しやすい。この場合の車載アンテナ装置は、例えば、人や自転車などの自車周辺の障害物などを検知するためのアンテナとして使用されると好適である。また、車載アンテナ装置は、例えば、人や自転車などの自車周辺の障害物に関する検知情報や車両周辺情報、車両登録情報、音声情報、画像情報、通話情報、車車間通信情報、ETC用通信情報、テレビ放送波などのデータを受信又は送受信するために用いられると好適である。特に、マイクロ波やミリ波の周波数帯で使用されると好適であり、例えば、2.4GHz帯や5.8GHz帯での周波数帯での使用が可能である。
図4は、本発明の一実施形態であるマイクロストリップアンテナ200の構成部品である第1の誘電体基板11と第2の誘電体基板21の正面図である。図1と同様の構成については、その説明を省略する。また、誘電体基板11の表面と誘電体基板21の表面とが対向することについても、マイクロストリップアンテナ100の場合と同様である(図3参照)。
誘電体基板11の表面には、給電素子である円状の給電パッチ14と、給電パッチ14の周囲に同心円状に配置され給電パッチ14と電磁結合する非励振素子である2つの円弧状の非励振パッチ15(15E,F)とが共に設けられる。一方、誘電体基板21の表面には、給電パッチ14と対向して配置され給電パッチ14と少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチ24が設けられる。非励振パッチ15Eにはリアクタンス可変回路40Eが装荷され、非励振パッチ15Fにはリアクタンス可変回路40Fが装荷される。
リアクタンス可変回路40は、例えば、給電パッチ14に対して対称な位置に配置された非励振パッチ15Eと15Fに電気的に接続される。これによって、非励振パッチ15Eと15Fとを結ぶ方向の指向性を精度良く制御することができる。
したがって、マイクロストリップアンテナ100と同様に、マイクロストリップアンテナ200は、指向性制御用の非励振素子やリアクタンス可変回路を設けたとしても、小型化しやすく、指向性を精度良く制御可能な良好なアンテナ特性を得ることができる。また、給電パッチ14と非励振パッチ15と非励振パッチ24との間に電磁界結合が発生し、その影響を強め合っている。
図5は、本発明の一実施形態であるマイクロストリップアンテナ300の構成部品である第1の誘電体基板11と第2の誘電体基板21の正面図である。図1,4と同様の構成については、その説明を省略する。また、誘電体基板11の表面と誘電体基板21の表面とが対向する点や、地板12が誘電体基板11の裏面に設けられている点については、マイクロストリップアンテナ100の場合と同様である(図6参照)。
図5は、誘電体基板11及び21の対向する表面の正面図である。誘電体基板11の表面には、給電素子である円状の給電パッチ14が設けられる。一方、誘電体基板21の表面には、給電パッチ14と対向して配置され給電パッチ14と少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチ24と、円状の非励振パッチ24の周囲に同心円状に配置され給電パッチ14と少なくとも電磁結合する非励振素子である2つの円弧状の非励振パッチ25(25E,25F)とが共に設けられる。
誘電体基板21の表面(誘電体基板11の表面が対向する面)には、給電パッチ14と同一の周波数で励振する円状の非励振パッチ24と、給電パッチ14と同一の周波数で励振する円弧状の2つの非励振パッチ25が形成される。誘電体基板21の裏面(図6で言えば、上側の面)は、誘電体基板11の裏面と異なり、銅箔等の導電材による導電性の地板は形成されていない。
2つの非励振パッチ25E,Fは、第2の非励振パッチ群として、一定の配列規則に従って配置され、非励振パッチ24の中心を通り且つ非励振パッチ24の表面に平行な対称軸に対して線対称となるように配置されるとよい(例えば、非励振パッチ24の中心を通るY方向の直線軸に関して線対称)。これにより、アンテナ自体の指向性の特性を対称にすることができる。その結果、精度の良い指向性の制御が可能となる。
非励振パッチ25Eと25Fが、非励振パッチ24に対して対称に配置される。これらの非励振パッチは、非励振パッチ24の中心に対して点対称である。また、非励振パッチ25のそれぞれについて、その円弧方向の長さ(例えば非励振パッチ25Eの場合、端部25E3と端部25E4との間の円弧長)を互いに等しくすることによって、アンテナの指向性の方向を偏り無く精度良く調整することができる。
円弧状の各非励振パッチ25は、放射器である給電パッチ14との間で電磁結合が取れる位置に配置される。半径方向に幅を持つ円弧状の非励振パッチ25は同心円状に配置される。すなわち、非励振パッチ25の外側の円弧部分25E1,F1は、非励振パッチ24の重心を中心とする円周上に位置し、非励振パッチ25の内側の円弧部分25E2,F2は、外側の円弧部分25E1等が位置する円周より半径が小さい円周であって非励振パッチ24の重心を中心とする円周上に位置する。
基板11上の給電パッチ14が占める領域は、円弧状の非励振パッチ25のそれぞれの外側の円弧部分(すなわち、25E1と25F1)を結んでできる仮想的な円状領域をZ方向で投影した投影領域内に全て含まれる。
このように、上下の基板のそれぞれの表面を重ね合わせたときに上側の基板上の非励振パッチ24と下側の基板上の給電パッチ14とが対向するように配置することによって、対向方向(上下方向)の電磁結合を強化することができるとともに、比帯域を拡大することができる。
また、誘電体基板21の表面側に設置された非励振パッチ25と誘電体基板21の裏側に設置されたリアクタンス可変回路40は、誘電体基板21の貫通孔を通る導線を介して、互いに電気的に接続される。図6には、貫通孔21E,Fが示されている。また、上下の基板を重ねることによって電磁結合を強化しているため、リアクタンス可変回路の配置による当該上下方向の電磁結合の強化に対する影響を抑えることができる。
したがって、マイクロストリップアンテナ300は、指向性制御用の非励振素子やリアクタンス可変回路を設けたとしても、小型化しやすく、指向性を精度良く制御可能な良好なアンテナ特性を得ることができる。また、給電パッチ14と非励振パッチ24と非励振パッチ25との間に電磁界結合が発生し、その影響を強め合っている。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例において、給電パッチ14への給電方式を、位相差90°の信号を2点で給電する2点給電方式、又は縮退分離素子(例えば、切り欠きや突起の付帯)を使用した1点給電方式とすることによって、直線偏波に限らず、円偏波を制御することができる。
また、給電パッチ14(非励振パッチ24)の周囲に非励振パッチ15(25)を同心円状に配置する限り、給電パッチ14(非励振パッチ24)に関して対称にしなくてもよい。これにより。アンテナ自体の指向性の特性を放射角度に応じて違いをつけることができる。
また、上述の実施例では、誘電体基板11、誘電体基板21、給電パッチ14、非励振パッチ24は円状であるが、真円に限らず楕円でもよい。
また、上述の実施例では非励振パッチ15,25を同心円状に2つ又は4つに分割配置しているが、一の基板の上に設けられる円弧状の非励振パッチの数は3又は5以上でもよい。
マイクロストリップアンテナ100の構成部品である誘電体基板11と誘電体基板21の正面図である。 非励振素子に接続されるリアクタンス可変回路の一例である。 マイクロストリップアンテナ100の側面図である。 マイクロストリップアンテナ200の構成部品である誘電体基板11と誘電体基板21の正面図である。 マイクロストリップアンテナ300の構成部品である誘電体基板11と誘電体基板21の正面図である。 マイクロストリップアンテナ300の側面図である。
符号の説明
11,21 誘電体基板
12 地板
13 給電点
14 円状給電パッチ
15,25 円弧状非励振パッチ
24 円状非励振パッチ
31 スペーサ
40 リアクタンス可変回路
100,200,300 マイクロストリップアンテナ

Claims (8)

  1. 給電素子である円状の給電パッチと、該給電パッチの周囲に同心円状に配置され該給電パッチと電磁結合する非励振素子である複数の円弧状の非励振パッチとが共に設けられた表面を有する第1の誘電体基板と、
    前記給電パッチと対向して配置され前記給電パッチと少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチが設けられた表面を有する第2の誘電体基板と、
    前記複数の円弧状の非励振パッチ毎に装荷されるリアクタンス可変回路とを備え、
    前記円状の非励振パッチを、前記第1の誘電体基板の表面と前記第2の誘電体基板の表面とが対向する対向方向で投影した投影領域内に、前記給電パッチが設けられることを特徴とする、マイクロストリップアンテナ。
  2. 前記リアクタンス可変回路は、前記第1の誘電体基板の裏面に設けられる、請求項1に記載のマイクロストリップアンテナ。
  3. 前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との間に、前記給電パッチ及び前記複数の円弧状の非励振パッチと前記円状の非励振パッチとを絶縁するスペーサであって前記第1及び第2の誘電体基板より誘電率が低いスペーサを備える、請求項1又は2に記載のマイクロストリップアンテナ。
  4. 前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板は、円状である、請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
  5. 給電素子である円状の給電パッチが設けられた表面を有する第1の誘電体基板と、
    前記給電パッチと対向して配置され前記給電パッチと少なくとも電磁結合する非励振素子である円状の非励振パッチと、該円状の非励振パッチの周囲に同心円状に配置され前記給電パッチと少なくとも電磁結合する非励振素子である複数の円弧状の非励振パッチとが共に設けられた表面を有する第2の誘電体基板と、
    前記複数の円弧状の非励振パッチ毎に装荷されるリアクタンス可変回路とを備え、
    前記複数の円弧状の非励振パッチのそれぞれの外側の円弧を結んでできる仮想的な円状領域を、前記第1の誘電体基板の表面と前記第2の誘電体基板の表面とが対向する対向方向で投影した投影領域内に、前記給電パッチが設けられることを特徴とする、マイクロストリップアンテナ。
  6. 前記リアクタンス可変回路は、前記第2の誘電体基板の裏面に設けられる、請求項5に記載のマイクロストリップアンテナ。
  7. 前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板との間に、前記給電パッチと前記円状の非励振パッチ及び前記複数の円弧状の非励振パッチとを絶縁するスペーサであって前記第1及び第2の誘電体基板より誘電率が低いスペーサを備える、請求項5又は6に記載のマイクロストリップアンテナ。
  8. 前記第1の誘電体基板と前記第2の誘電体基板は、円状である、請求項5から7のいずれか一項に記載のマイクロストリップアンテナ。
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JP2017123504A (ja) * 2016-01-04 2017-07-13 セイコーエプソン株式会社 腕装着型機器及びアンテナ体
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