JP2009294166A - 気液混合微小流量計測装置及びその方法 - Google Patents

気液混合微小流量計測装置及びその方法 Download PDF

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裕一 菅井
Hisao Sasaki
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Abstract

【課題】
細管内流体の界面領域を検出して高精度に流量測定する気液混合微小流量計測装置を提供する。
【解決手段】
気液混合微小流量計測装置は、圧入気体Gで流体Fを供給するコアホルダー1と、気泡球径より小径の細管2と、細管2に対向し、検出光Aを出射する第一発光器3a及び第二発光器3bと、透過光Bを受光する第一受光器4a及び第二受光器4bと、透過光Bから検出された相関関係に基づいて界面領域を検出する気液界面検出手段5と、この気液界面検出手段5の検出に基づいて流量計測する流量計測手段6を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、細管を流れる気液二相流の流量を計測する気液混合微小流量計測装置に関して、特に細管を流れる流体に検出光を照射して高精度に気液流量を測定する気液混合微小流量計測装置を提供することを目的とする。
近年、エネルギー問題や環境問題の高まりとともに、地下にガスを圧入する技術、例えば油層にガスを圧入して採油増進を図る技術や、炭層に二酸化炭素を圧入して二酸化炭素の固形化を図る技術が注目されている。この技術では、気相及び液相が混在する地下での各相の流動を高精度に把握する必要があり、計算機による数値シミュレーションが広く一般的に行われている。この数値シミュレーションの信頼性を高めるために、地下からサンプル採取した多孔質体への気体の圧入により流出する流体の流量を基礎データとして高精度に測定することが要求されている。
背景技術は、気液二相流の流体における流れの変化に対応する検出信号を検出する複数のセンサと、当該検出信号及び当該検出信号の反転信号に基づいて相互相関演算を行なう相関器を備え、前記流体に生じる流れの乱れを検出して前記流体の流量を測定するものがある。(例えば、特許文献1、2参照)。また、ビームを発光及び受光するビームセンサと、当該ビームを反射する反射板と、気体を圧入するシリンジポンプと、流体が流れる細管を備え、当該ビームセンサで検出されるビーム受光量に基づいて当該2つのビームセンサ設置区間の距離を各流体相が通過する時間で除することにより通過速度を求め、当該速度及び細管断面積の積から各相の流量を算出するものがある。(例えば、非特許文献1、2参照)。
特開平3―53129号公報 特開平9―196729号公報 山野上淳一、菅井裕一、佐々木久郎、「相対浸透率測定を目的とした微量水―ガス混合流量計の開発」、資源・素材学会、2007年3月 山野上淳一、菅井裕一、佐々木久郎、「相対浸透率測定を目的とした気液混合微小流量計測装置の開発」、石油技術協会、2007年5月
従来の気液混合微小流量計測装置は、流れの乱れを検出して流量を測定するものがあり、この場合には流体の識別は相の識別までで止まり、1種類の気体及び1種類の液体から構成される流体に対しては各々の流体を識別して流量を測定することができるが、複数種類の気体及び液体が共存する流体に対しては各種類毎の流量を識別することができないという課題を有する。
また、従来の気液混合微小流量計測装置は、ビームセンサから流路となる細管に発光されるビームの反射光を検出して流量を測定するものがあり、この場合には流体からの反射光を得るために反射し易いビームを用いることから、流体とは無関係な箇所、例えば細管自体からの散乱光も発生させてしまい、特に流体間の界面領域において流量測定の精度を欠くという課題を有する。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、複数種類の気体及び液体が共存する流体に対しても細管を流れる各流量を測定し、さらに流体間の界面領域を検出することにより流量測定の精度を向上させ、流体の流れやすさを示す相対浸透率を幅広い種類の多孔質層を対象として測定可能な気液混合微小流量計測装置を提供する。
本発明に係る気液混合微小流量計測装置は、一又は複数の種類を含む流体に一定圧力の気体が圧入され、当該圧入された気体が形成する気泡球径より小さな管径の細管からなり、当該細管に流れる流体を液体と気体とに分離して流通させる流通手段と、前記発光手段の前記細管を挟んで前記発光手段と一対一に対向配設され、検出光を出射する発光手段と、前記発光手段の前記細管を中心とした対称位置に前記発光手段と一対一に配設され、前記細管を通過した検出光を透過光として受光する受光手段と、前記受光手段における前記透過光の検出結果を相互比較して相関関係を検出し、当該相間関係に基づいて前記細管に流れる流体及び当該流体間の界面領域を検出する気液界面検出手段と、前記気液界面検出手段の検出結果に基づいて前記細管に流れる流体の流量を計測する流量計測手段とを備えるものである。
このように本発明によれば、前記受光手段が前記発光手段から出射された検出光を、前記細管を透過する透過光として無反射状態で受光し、前記気液界面検出手段が前記受光手段での前記透過光の検出結果を相互比較して相関関係を検出し、当該相間関係に基づいて前記細管に流れる流体及び当該流体間の界面領域を検出し、前記流量計測手段が前記気液界面検出手段の検出結果に基づいて前記細管に流れる流体の流量を計測することから、前記流体及び前記気体とを確実に分離した状態で前記流通手段の細管を通過させ、この細管に入射される検出光が流体とは無関係な箇所から発生する散乱光の混入を防止して前記流体及び前記気体の界面領域を正確に検出できることとなり、流体の流量測定の精度を向上させることができる。
また、本発明に係る気液混合微小流量計測装置は必要に応じて、前記気液界面検出手段が、前記相関関係を相関関数として検出するものである。このように本発明によれば、前記気液界面検出手段が、前記相関関係を相関関数として検出することから、複数の受光器が受光する透過光の時間変動に基づいて気液各相を正確に把握できることとなり、複数種類の気体及び液体が共存する流体に対しても各種類の流体の流量を高精度に測定することができる。
また、本発明に係る気液混合微小流量計測装置は必要に応じて、前記流量計測手段が、前記透過光の検出結果に基づいて界面張力により生じる二相間の界面領域を検出し、当該界面領域に基づいて気液流量を補正演算するものである。このように本発明によれば、前記流量計測手段が、前記透過光の検出結果に基づいて界面張力により生じる二相間の界面領域を検出して気液流量を補正演算することから、流体の種類により異なる曲面形状を形成する界面領域を正確に把握できることとなり、複数種類の気体及び液体が共存する流体に対しても各流体の種類によらず各流量をさらに高精度に測定することができる。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置を、図1に基づいて説明する。
この図1は本発明の第1の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置のブロック図を示す。
図1において、本発明の第1の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置は、一定圧力の気体Gの圧入により初期に飽和させた液体との混合流体Fを供給する流体供給手段としてのコアホルダー1と、この気体Gが形成する気泡球径より小さな管径の細い管状体から形成され、この管状体に流れる流体Fを液体と気体とに分離し、内圧による変形量が測定精度上無視でき、かつ全ての部分または部分的に光透過性を有する流通手段としての細管2と、この細管2に対向してこの細管2の流路方向に沿って複数配設され、検出光Aを出射する発光手段としての第一発光器3a及び第二発光器3bと、前記細管2を挟んでこの第一発光器3a及びこの第二発光器3bと一対一に対向配設され、前記細管2を透過した検出光Aを透過光Bとして受光する受光手段としての第一受光器4a及び第二受光器4bと、この第一受光器4a及びこの第二受光器4bにおける透過光Bの検出結果を相互比較して相関関係を検出し、この相間関係に基づいて流体間の界面領域を検出する気液界面検出手段5と、この気液界面検出手段5の検出結果に基づいて前記細管に流れる流体の流量を計測する流量計測手段6とを備える構成である。
また、前記細管2を通過した前記流体Fを貯留するタンク200を、前記細管2の流路末端部近傍に配設することもできる。また、前記コアホルダー1は、例えば円筒形状を形成し、地中探査等のボーリングにより採出された円筒形状の試料としての多孔質層100を内部に格納固定する円板蓋を上部に備える。また、前記気体Gは、常温で安定でかつ当該の液体への溶解量が測定精度上無視できる気体であれば特に制約は無く、例えば窒素(N2)を使用することができる。また、前記流体Fは、前記気体G及び多孔質層100から流出する流体から構成される。
この第一発光器3a及びこの第一受光器4aにより透過光Bを検出する第一検出部7aが構成される。また、この第二発光器3b及びこの第二受光器4bにより透過光Bを検出する第二検出部7bが構成される。
また、前記気液界面検出手段5は、この第一検出部7a及びこの第二検出部7bにより検出された透過光Bの透過光情報を増幅するアンプ51a及び51bと、この増幅された透過光情報が入力され、各増幅された透過光情報に基づいて比較演算して界面領域を検出するデータロガー52を備える構成である。このアンプ51a及び51bによりこの微弱な透過光情報を増幅することとなり、増幅された検出光情報により流量測定の精度を高めることができる。
(本発明の第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置を、図2から図9に基づいて説明する。
この図2は本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の構成図、図3は図2に記載された気液混合微小流量計測装置の検出光による気液相検知を示す説明図、図4は図2に記載された気液混合微小流量計測装置の透過光の検出例、図5は図2に記載された気液混合微小流量計測装置の補正演算例、図6は図2に記載された気液混合微小流量計測装置の相対浸透率曲線結果例(1)、図7は図2に記載された気液混合微小流量計測装置の相対浸透率曲線結果例(2)、図8は図2に記載された気液混合微小流量計測装置のフラクチャを含む多孔質層に対する流量測定結果例、図9は図2に記載された気液混合微小流量計測装置のフラクチャを含む多孔質層に対する相対浸透率曲線結果例を示す。
図2において、本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置は、前記第1の実施形態と同様に、前記流体供給手段としての前記コアホルダー1と、前記流通手段としての前記細管2と、前記発光手段としての前記第一発光器3a及び第二発光器3bと、前記受光手段としての前記第一受光器4a及び第二受光器4bと、前記気液界面検出手段5と、前記流量計測手段6を備え、さらに前記第1の実施形態に追加して、前記流体供給手段としてのシリンジポンプ11と、前記発光手段としての第三発光器3c及び第四発光器3dと、前記受光手段としての第三受光器4c及び第四受光器4dと、前記気液界面検出手段5としてのアンプ51c及び51dとを備える。
また、前記細管2を通過した前記流体Fを貯留するタンク200を、前記細管2の流路末端部近傍に配設することもできる。また、前記細管2は、透明な材質、例えばガラスから形成されることができる。また、前記細管2の管径は、前記細管2の内部で前記流体Fの界面が流路方向に対する垂直断面を覆う形状を形成する管径であって、この界面間が単一相で占有されるのに十分な大きさであれば特に限定されず、好ましくは0.5〜3mm程度の管径の円管を使用することができ、本実施例では管径1.15mmの円管を使用する。
また、前記発光器3は、前記検出光Aの出射に半導体ビームを用いることができる。また、前記第一検出部7aと前記第二検出部7bの距離間隔L及び前記第三検出部7cと前記第四検出部7dの距離間隔Lは、気液界面の計測が可能であれば特に限定されず、本実施例では圧入気体への圧入圧力が0.1PSI〜200PSI(6.9×102Pa〜1.38×106Pa)の範囲において気液界面が0.5秒〜10秒で通過する距離に設定し、前記細管2の管径の5〜20倍の範囲に収まる距離間隔7.8mmで配置する。
また、前記シリンジポンプ11は、吐出流量として0.01〜1000μl/minまで連続的に変化させることができる。また、この第三発光器3c及びこの第三受光器4cにより透過光Bを検出する第三検出部7cが構成される。また、この第四発光器3d及びこの第四受光器4dにより透過光Bを検出する第四検出部7dが構成される。また、前記アンプ51c及び51dは、各々前記第三検出部7c及び前記第四検出部7dと接続される。
以下、前記構成に基づく本実施形態の気液混合微小流量計測装置の使用方法について説明する。
まず、図2に示すように、流量測定の対象となる多孔質層100に流動を確認したい液体、例えば水(H2O)を充填し、この多孔質層100を前記コアホルダー1に格納する。前記コアホルダー1は、この多孔質層100を前記円板蓋で覆い固定する。また、この多孔質層100は、絶対浸透率が40ミリダルシー(md)、直径40.0ミリ(mm)、高さ75.0ミリ(mm)の砂岩を使用する。
前記コアホルダー1に前記気体Gとして窒素(N2)を一定気圧2PSI(1.38×104Pa)で圧入する。この圧入により前記コアホルダー1に含有された液体は、窒素(N2)を含む流体Fとして前記細管2に流出する。
この流体Fは、図3に示すように、前記細管2の管径が十分に小さいことからこの流体Fの気泡の粒径よりもこの管径が小さいこととなり、前記細管2の界面間を単一相で占有し、流路方向に対して液相FL及び気相FGに分離して前記細管2の内部を流動する。前記第一発光器3a及び第二発光器3bは、この流体Fの流路となる前記細管2に検出光Aを射出する。
この検出光Aは、前記細管2に流出した流体Fを透過する。前記第一受光器4a及び第二受光器4bは、この検出光Aを液相FL及び気相FGの各々の領域に相関する強度を有する透過光Bとして受光する。このように、前記第一受光器4a及び第二受光器4bは、この検出光Aを透過光Bとして反射無く直接受光することから、前記流体Fとは無関係な箇所から発生する散乱光がこの透過光Bへ混入することを防止することとなり、高精度な透過光Bの透過光情報により流体の流量測定の精度を向上させることができる。
前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bは、図3に示すように、前記距離間隔L離れて設置されることから、各々一定時間差で同一の透過光Bを検出することとなり、各々一定の位相差を有する透過光Bを検出することができる。前記データロガー52は、図4(a)に示すように、例えば前記第一受光器4a及び前記第二受光器4bにより検出される透過光Bの検出波形に基づいて、前記アンプ51a及び51bにより増幅されてこの透過光Bの各々を波形データ(1)及び波形データ(2)として検出する。
前記データロガー52は、前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bから検出される透過光Bに基づいて、同図(b)に示すように、前記波形データ(1)及び前記波形データ(2)の波形データを時間t1の位相差で検出する。また、前記データロガー52は、同図に示すように、この波形データを気相領域C及び液相領域Dに明確に区別して検出することができる。
前記流体Fの平均速度Vは、前記設置距離L及び前記流体Fの平均移動時間t1に基づいて、V=L/t1として算出することができる。また、前記気相領域C及び前記液相領域Dから構成される凹凸状の時間変動波形に基づいて、前記流体Fのうちの気相及び液相の占める割合として比率BG及び比率BLを算出することができる。なお、この比率BGは、気液二相流である前記流体Fのうち気相の占める割合であることから、前記流体Fのボイド率に相当する。
前記平均速度V、比率BG及び比率BLに基づいて、気相及び液相の流量QG及び比率QLは、前記細管2内部の気体の平均圧力PG、前記細管2の出口地点の圧力P0及び管径dを用いて、QG=πd2/4×V×BG×(PG/P0)及びQG=πd2/4×V×BLとして算出することができる。なお、項(PG/P0)は、前記細管2内部の圧力による気体の圧縮を補正するための項である。
前記データロガー52は、図4(c)に示すように、前記波形データ(1)及び前記波形データ(2)の相間関係を気液界面が前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bの間を通過する時間に関する相関関数として検出することができる。このように、この相関関係を相関関数として検出することから、前記第一受光器4a及び第二受光器4bが受光する透過光Bの時間変動に基づいて気液各相を正確に識別できることとなり、前記細管2を流れる複数種類の気体及び液体が共存する流体に対しても各種類の流体の流量を高精度に測定することができる。
また、前記流量計測手段6は、図5(a)に示すように、前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bによる前記透過光Bの検出結果に基づいて界面張力により生じる二相間の界面領域Eを検出し、この界面領域Eに基づいて気液流量を補正演算することもできる。この補正演算により、同図(b)に示すように、気液界面の表面張力を考慮して一層滑らかな界面領域を検出することとなり、気液界面での測定精度を向上させることができる。
また、前記流量計測手段6は、同図(c)に示すように、この検出された滑らかな界面領域Eを単純な矩形波に変換する補正演算を行うこともできる。この矩形波への変換により、流量測定の演算が簡素化されることとなり、計算機資源の削減を図ることができ、また計算精度を高めることができる。
上記測定により、前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bを通過した流量を測定される。さらに、前記第三検出部7cを前記流体Fが通過する前の位置で、前記シリンジポンプ11は、この流体Fに一定間隔で微小の気泡、例えば2〜7μl/minの範囲の流量で気泡を注入する。
前記第三検出部7c及び前記第四検出部7dは、この気泡を含む前記流体Fを透過した透過光Bを検出する。この透過光Bは、前記アンプ51c及び51dで増幅されて前記データロガー5に供給される。前記流量計測手段6は、上記の前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bを通過した流体Fと同様に、前記第三検出部7c及び前記第四検出部7dを通過した流体Fに対して、この注入された気泡の移動速度及び流量を測定する。
このように、前記第一検出部7aから前記第四検出部7dを用いることにより、前半部の前記第一検出部7a及び前記第二検出部7bにおいて多孔質層100から流出する流体を構成する気体及び液体の各流量を測定し、後半部の前記第三検出部7c及び前記第四検出部7dにおいて前記シリンジポンプ11から注入された気泡の移動速度を測定して総流量の測定を可能とする。
上記計測により、図6に示すように、前記データロガー52の検出結果に基づいて前記流量計測手段6により水の相対浸透率曲線H及び気体の相対浸透率曲線Iから構成される相対浸透率曲線を得られた。得られた相対浸透率曲線は理想値に近い曲線であり、本気液混合微小流量計測装置により高精度に流量を測定することができた。
また、他の多孔質層100の例として、絶対浸透率が40ミリダルシー(md)、直径39.4ミリ(mm)、高さ66.2ミリ(mm)の砂岩を使用する。また、前記コアホルダー1に前記気体Gとして窒素(N2)を一定気圧4PSI(2.76×104Pa)で圧入し、流量測定を行なった。
上記計測により、図7に示すように、前記データロガー52の検出結果に基づいて前記流量計測手段6により水の相対浸透率曲線H及び気体の相対浸透率曲線Iから構成される相対浸透率曲線を得られた。この例においても、得られた相対浸透率曲線は理想値に近い曲線であり、本気液混合微小流量計測装置により高精度に流量を測定することができた。
また、本発明に係る気液混合微小流量計測装置は、従来の装置では高精度の測定が困難とされる低い絶対浸透率の多孔質層100、例えば絶対浸透率が1ミリダルシー(md)以下の多孔質層100や不均一形状のフラクチャ構造を有する多孔質層100に対しても、十分な精度で相対浸透率を測定することができる。
この多孔質層100の例として、絶対浸透率が0.4ミリダルシー(md)、直径37.0ミリ(mm)、高さ73.0ミリ(mm)の砂岩を使用する。また、前記コアホルダー1に前記気体Gとして窒素(N2)を一定気圧90PSI(6.21×105Pa)で圧入し、流量測定を行なった。
本気液混合微小流量計測装置は、図8(a)に示すように、この多孔質層100に対して水の流量を測定し、微小な流量変化を捉え、高精度に流量を測定することができた。また同様に、本気液混合微小流量計測装置は、同図(b)に示すように、この多孔質層100に対しても気体の流量を測定し、高精度に流量を測定することができた。
上記計測により、図9に示すように、前記データロガー52の検出結果に基づいて前記流量計測手段6により水の相対浸透率曲線H及び気体の相対浸透率曲線Iから構成される相対浸透率曲線を得られた。前記流量計測手段6は、従来は検出が困難であったフラクチャを含む多孔質層の不動ガス飽和率及び不動水飽和率を、この相対浸透率曲線の横軸との切片から0.02×10-6及び0.2として得られた。また、この例においても、この相対浸透率曲線は、理想値に近い曲線を描いており、本気液混合微小流量計測装置により高精度な流量測定結果が得られた。
本発明の第1の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置のブロック図 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の構成図 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の検出光による気液相検知を示す説明図 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の透過光の検出例 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の補正演算例 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の相対浸透率曲線結果(1) 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置の相対浸透率曲線結果(2) 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置のフラクチャを含む多孔質層に対する流量測定結果 本発明の第2の実施形態に係る気液混合微小流量計測装置のフラクチャを含む多孔質層に対する相対浸透率曲線結果
符号の説明
1 コアホルダー
2 細管
3 発光器
3a 第一発光器
3b 第二発光器
3c 第三発光器
3d 第四発光器
4a 第一受光器
4b 第二受光器
4c 第三受光器
4d 第四受光器
5 気液界面検出手段
51a〜51d アンプ
52 データロガー
6 流量計測手段
7a 第一検出部
7b 第二検出部
7c 第三検出部
7d 第四検出部
100 多孔質層
200 タンク
A 検出光
B 透過光
C 気相領域
D 液相領域
E 界面領域
F 流体
G 気体
H 水の相対浸透率曲線
I 気体の相対浸透率曲線

Claims (4)

  1. 一又は複数の種類を含む流体に一定圧力の気体が圧入され、当該圧入された気体が形成する気泡球径より小さな管径の細管からなり、当該細管に流れる流体を液体と気体とに分離して流通させる流通手段と、
    前記流通手段の細管に対向して前記細管の流路方向に沿って複数配設され、検出光を出射する発光手段と、
    前記発光手段の前記細管を挟んで前記発光手段と一対一に対向配設され、前記細管を通過した検出光を透過光として受光する受光手段と、
    前記受光手段における前記透過光の検出結果を相互比較して相関関係を検出し、当該相間関係に基づいて前記細管に流れる流体及び当該流体間の界面領域を検出する気液界面検出手段と、
    前記気液界面検出手段の検出結果に基づいて前記細管に流れる流体の流量を計測する流量計測手段とを備えることを
    特徴とする気液混合微小流量計測装置。
  2. 請求項1に記載の気液混合微小流量計測装置において、
    前記気液界面検出手段が、前記相関関係を相関関数として検出することを
    特徴とする気液混合微小流量計測装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の気液混合微小流量計測装置において、
    前記流量計測手段が、前記透過光の検出結果に基づいて界面張力により生じる二相間の界面領域を検出し、当該界面領域に基づいて気液流量を補正演算することを
    特徴とする気液混合微小流量計測装置。
  4. 一又は複数の種類を含む流体に一定圧力の気体が圧入され、当該気体が形成する気泡球径より小さな管径の細管からなり、当該細管に流れる流体を液体と気体とに分離して流通させる流通工程と、
    前記流通工程の細管に対向して前記細管の流路方向に沿って複数配設され、検出光を出射する発光工程と、
    前記発光手段の前記細管を挟んで前記発光手段と一対一に対向配設され、前記細管を通過した検出光を透過光として受光する受光工程と、
    前記受光工程における前記透過光の検出結果を相互比較して相関関係を検出し、当該相間関係に基づいて前記細管に流れる流体及び当該流体間の界面領域を検出する気液界面検出工程と、
    前記気液界面検出工程の検出結果に基づいて前記細管に流れる流体の流量を計測する流量計測工程とを実施することを
    特徴とする気液混合微小流量計測方法。
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JP2017032309A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 大成建設株式会社 流量測定装置

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