JP2017032309A - 流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気液二相状態における多孔質物体の浸透試験において気体と液体の流量を高精度に測定できる流量測定装置を提供する。【解決手段】流量測定装置100は、岩石試料100Aの下流端100A2に設置されたエンドキャップ3と、エンドキャップ3の内部に設けられ、岩石試料100Aの下流端100A2に連通する気液分離器4とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、流量測定装置に関する。
二酸化炭素の地中貯留(CCS=Carbon dioxide Capture and Storage)や石油生産や天然ガス生産等を行う際には、地層流体の挙動を評価(予測)する必要がある。このような挙動評価においては、岩石等の多孔質物体中を流れる気体と液体の相対浸透率が重要な評価指標となる。
相対浸透率の算出方法としては、岩石試料を備えた試験装置を用意し、液体で飽和した岩石試料に気体を圧入することで岩石試料中から気体と液体を流出させ、流出した気体と液体の各流量を測定し、この測定流量に基づいて相対浸透率を算出する方法が一般的である(例えば特許文献1参照)。
また、近年では、地下深部と同じ環境条件(例えば圧力条件、温度条件等)を岩石試料に与えて、岩石試料中から流出する気体と液体の各流量を測定できる試験装置が開発されている。
この種の試験装置としては、例えば図4に示すものがある。図4に示す従来の流量測定装置200は、岩石試料200Aに封圧を加える圧力容器210と、岩石試料200Aの外周面を覆う被覆材220と、岩石試料200Aの上流端および下流端を覆うエンドキャップ230,230と、圧力容器210の外部に設置された気液分離器240と、岩石試料200Aの下流端と気液分離器240とを接続する配管250とを備えている。また、流量測定装置200は、気液分離器240内の気体を外部へ排出するための配管280aと、気液分離器240内の液体を外部へ排出するための配管280bと、配管280aの途中に設置され気液分離器240内から排出される気体の流量を測定する気体流量計260と、気液分離器240の上端(配管280a内)と下端(配管280b内)の圧力差を測定する差圧計270と、配管280bの下流端に設置されたバルブ290とを備えている。
この流量測定装置200においては、二酸化炭素等の気体と水や油等(液体)の組み合わせが測定用流体として使用される。以下の説明では、二酸化炭素と水の組み合わせを測定用流体とする場合を例示する。
流量測定装置200を使用した試験では、まず水で飽和した岩石試料200Aに二酸化炭素を圧入する。このとき、バルブ290を閉鎖し、系から水が流出しないようにしておく。また、二酸化炭素を圧入する前の気液分離器240内の液位は、配管280bよりも高い位置に設定しておく。二酸化炭素を圧入すると、岩石試料200Aの間隙内の水が押し出される。その後、圧入した二酸化炭素が岩石試料200Aの下流端に到達すると、二酸化炭素と水の混合流体が配管250内へ流入する。流入した混合流体は、配管250を通じて気液分離器240に到達する。
気液分離器240に到達した二酸化炭素は、配管280aを通じて外部へ排出された後、気体流量計260内へと流入する。そして、気体流量計260により二酸化炭素の流量が測定される。
一方、水は、バルブ290が閉鎖されているため、気液分離器240内に溜まっていく。そして、気液分離器240の上端(配管280a内)と下端(配管280b内)の圧力差を差圧計270により測定し、この測定値を水の密度と重力加速度で除することにより気液分離器240内の水面高さを求め、気液分離器240内の水の容積を計測する。これにより、水の流量が測定される。
特開2009−294166号公報
従来の流量測定装置200では、岩石試料200Aと気液分離器240との間に配管250が設置されるため、岩石試料200Aから流出した混合流体が気液分離器240に到達するまでに時間差が生じる。
また、従来の流量測定装置200では、混合流体が配管250内で気体と液体とに分離し易いため、液体が気体(気泡)を間に挟んで管軸方向に沿って不連続に流れ、液体が気液分離器240内へと間欠的に流入していた。このため、気体と液体の流量の測定精度が低下し、気体と液体の相対浸透率を高精度に算出できなかった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、気液二相状態における多孔質物体の浸透試験において気体と液体の流量を高精度に測定できる流量測定装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る流量測定装置は、気液二相状態における多孔質物体の浸透試験において気体と液体の流量を測定する装置であり、前記多孔質物体の下流端に設置されたエンドキャップと、前記エンドキャップの内部に設けられ、前記多孔質物体の下流端に連通する気液分離器と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、多孔質物体と気液分離器との間に配管がないため、多孔質物体から流出した流体が気液分離器に到達するまでの時間を従来よりも短縮できる。また、本発明によれば、多孔質物体から流出した流体が気液分離器内へ直に流入するため、液体が気体を間に挟んで流れることなく気液分離器内へ連続的に流入できる。これにより、気体と液体の流量を高精度に測定できる。
本発明に係る流量測定装置によれば、気液二相状態における多孔質物体の浸透試験において気体と液体の流量を高精度に測定できる。
本発明の実施形態に係る流量測定装置を示す概略構成図である。 実施形態に係る流量測定装置を使用した試験方法を示す模式図である。 二酸化炭素等の圧入気体と水の各流量の経時変化を表すグラフである。 従来の流量測定装置を示す概略構成図である。
本発明の実施形態に係る流量測定装置について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、本実施形態では、二酸化炭素(気体)と二酸化炭素で飽和した水(液体)を測定用流体とする場合を例示する。
図1に示すように、本実施形態に係る流量測定装置100は、気液二相状態における岩石試料(多孔質物体)100Aの浸透試験において二酸化炭素と水の各流量を測定する試験装置である。
流量測定装置100は、圧力容器1と、被覆材2と、エンドキャップ3,3と、気液分離器4と、ポーラスストーン5,5とを備えている。また、流量測定装置100は、岩石試料100Aの上流側に配置された気液供給配管6、気体用上流ポンプ7および液体用上流ポンプ8を備えている。さらに、流量測定装置100は、岩石試料100Aの下流側に配置された気体排出配管9、気体流量計11、レギュレータ10、加圧装置20、液体排出配管12、差圧計13、液体貯蔵タンク14および液体用下流ポンプ15を備えている。
なお、本実施形態では、岩石試料100Aとして、地表に露出した岩石、または、ボーリングにより採取した岩石等を円柱状に加工したものを使用するが、岩石試料100Aの形状を限定する趣旨ではない。
<圧力容器>
圧力容器1は、岩石試料100Aに封圧を加えるものである。この圧力容器1により、地下深部と同じ高圧環境を岩石試料100Aに与えることができる。圧力容器1の内部には、例えばオイルや水等の封圧媒体が供給される。図示は省略するが、圧力容器1には、封圧媒体を供給する封圧媒体供給装置、封圧を測定する圧力センサ、圧力容器1内の温度を調節する温度調節装置、温度を測定する温度センサ等が付設されている。
<被覆材>
被覆材2は、岩石試料100Aの外周面(測定用流体の流れ方向と平行に延在する面)を覆って、封圧媒体が岩石試料100A内へ流入するのを防ぐものである。本実施形態の被覆材2は、円筒状を呈する。被覆材2は、例えばシリコンゴム等から成る。被覆材2は、その他のゴムでもよい。
<エンドキャップ>
エンドキャップ3,3は、岩石試料100Aの上流端100A1および下流端100A2(測定用流体の流れ方向と直交する面)を覆って、封圧媒体が岩石試料100A内へ流入するのを防ぐものである。上流側のエンドキャップ3は、岩石試料100Aの上流端100A1に設置されている。下流側のエンドキャップ3は、岩石試料100Aの下流端100A2に設置されている。エンドキャップ3と岩石試料100Aとの間には、ポーラスストーン5が介設されている。エンドキャップ3は、例えば金属等から成る。
上流側のエンドキャップ3は、円筒状を呈する。上流側のエンドキャップ3には、二酸化炭素または水を岩石試料100Aへ供給するための気液供給孔3aが形成されている。気液供給孔3aは、エンドキャップ3の軸方向一端面(下端面)から軸方向他端面(上端面)に亘って形成されている。
下流側のエンドキャップ3は、岩石試料100A側に開口する有底円筒状を呈する。下流側のエンドキャップ3の内部には、空間3bが形成されている。空間3bは、エンドキャップ3の軸方向一端面(下端面)から軸方向の中間部付近に亘って形成されている。
<気液分離器>
気液分離器4は、岩石試料100Aの下流端100A2から流出した混合流体を二酸化炭素と水とに分離するものである。気液分離器4は、岩石試料100A側に開口する有底円筒状を呈する。気液分離器4は、例えば金属製の容器等から成る。気液分離器4は、下流側のエンドキャップ3の空間3b内に設けられている。なお、気液分離器4は、下流側のエンドキャップ3と一体に構成されてもよい。この場合には、エンドキャップ3の空間3bが特許請求の範囲の気液分離器として機能する。
気液分離器4には、二酸化炭素と水が流入する流入穴4aが形成されている。流入穴4aは、気液分離器4の軸方向一端面(下端面)から軸方向他端面(上端面)付近に亘って形成されている。
下流側のエンドキャップ3と気液分離器4には、気液分離器4内(流入穴4a内)から外部へ二酸化炭素を排出するための気体排出孔3cと、気液分離器4内から外部へ水を排出するための液体排出孔3dとが形成されている。気体排出孔3cと液体排出孔3dは、下流側のエンドキャップ3の側壁と気液分離器4の側壁とを貫通する貫通孔である。2つの側壁は、いずれも測定用流体の流れ方向と平行に延在する部位である。気体排出孔3cと液体排出孔3dは、エンドキャップ3および気液分離器4の軸線(中心線)に対して直交するように(90度だけ傾斜するように)形成されている。気体排出孔3cは、液体排出孔3dよりも上方に位置している。これにより、流入穴4a内へ流入した二酸化炭素と水は、気体排出孔3cと液体排出孔3d内から外部へ別々に排出される。なお、気体排出孔3cと液体排出孔3dの傾斜角度は適宜変更してよい。
<ポーラスストーン>
ポーラスストーン5,5は、岩石試料100Aの上流端100A1と上流側のエンドキャップ3との間、および、岩石試料100Aの下流端100A2と下流側のエンドキャップ3(気液分離器4)との間に設置されている。上流側のポーラスストーン5は、岩石試料100Aの上流端100A1における通水を良くするためのものである。下流側のポーラスストーン5は、岩石試料100Aの下流端100A2における通水を良くするためのものである。
<気液供給配管>
気液供給配管6は、二酸化炭素または水を岩石試料100Aへ供給するための配管である。気液供給配管6の下流端は、上流側のエンドキャップ3の気液供給孔3aに接続されている。
<気体用上流ポンプ>
気体用上流ポンプ7は、二酸化炭素を岩石試料100Aへ定流量で供給(圧入)するものである。気体用上流ポンプ7は、気液供給配管6の途中に設置されている。気体用上流ポンプ7は、例えばシリンジポンプ等から成る。
<液体用上流ポンプ>
液体用上流ポンプ8は、岩石試料100Aへ水を定流量で供給(圧入)するものである。液体用上流ポンプ8は、バルブ16および配管17を介して、気液供給配管6に接続されている。液体用上流ポンプ8は、例えばシリンジポンプ等から成る。水を供給するときには、バルブ16を操作して配管17と気液供給配管6とを連通し、液体用上流ポンプ8を作動させればよい。水の供給を停止するときには、液体用上流ポンプ8を停止させ、バルブ16を操作して配管17と気液供給配管6とを遮断すればよい。
<気体排出配管>
気体排出配管9は、気液分離器4(エンドキャップ3)内の二酸化炭素を圧力容器1の外部へ排出するための配管である。気体排出配管9の上流端は、上流側のエンドキャップ3の気体排出孔3cに接続されている。
<気体流量計>
気体流量計11は、気液分離器4内から排出される二酸化炭素の流量を測定するものである。気体流量計11は、レギュレータ10の上流側において、気体排出配管9の途中に設置されている。
<レギュレータ>
レギュレータ10は、二酸化炭素が排出される以前も含めた試験開始時から試験終了時に亘って、加圧装置20から供給されるガスや岩石試料100Aから排出される二酸化炭素をレギュレータ10から排出することにより、背圧を一定に保持するものである。レギュレータ10は、気体流量計11の下流側において、気体排出配管9の途中に設置されている。
<加圧装置>
加圧装置20は、背圧の制御に必要な圧力源として機能する装置である。加圧装置20は、配管21を介して、レギュレータ10に接続されている。加圧装置20は、例えばコンプレッサやポンプ等から成る。なお、レギュレータ10を背圧弁に替え、加圧装置20および配管21を省略してもよい。
<液体排出配管>
液体排出配管12は、気液分離器4(エンドキャップ3)内の水を圧力容器1の外部へ排出するための配管である。液体排出配管12の上流端は、下流側のエンドキャップ3の液体排出孔3dに接続されている。
<差圧計>
差圧計13は、気体排出配管9内と液体排出配管12内の圧力差を測定するものである。差圧計13は、圧力容器1の外部において、気体排出配管9と液体排出配管12とに接続されている。差圧計13の内部空間は、上下方向に沿って一定の水平断面積に形成されている。
差圧計13により測定された圧力差は、気液分離器4内における水の流量計測および液位確認に用いられる。すなわち、水の流量計測を行う際には、気液分離器4の上端(気体排出配管9内)と下端(液体排出配管12内)の圧力差を差圧計13により測定し、この測定値を水の密度と重力加速度で除することにより気液分離器4内の水面高さを求め、気液分離器4内の水の容積を計測する。なお、差圧計13により圧力差を測定する際には、液体排出配管12の下流側に設置されているバルブ18を閉鎖し、系から水が流出しないようにする。
一方、液位確認を行う際には、圧力差と気液分離器4内の液位(水位)との関係を予め調べておき、この関係を用いて差圧計13により測定した圧力差から気液分離器4内の液位を算出する。
<液体貯蔵タンク>
液体貯蔵タンク14は、気液分離器4内から排出される水を貯蔵するための容器である。液体貯蔵タンク14は、差圧計13の下流側において、バルブ18および配管19を介して液体排出配管12に接続されている。
<液体用下流ポンプ>
液体用下流ポンプ15は、気液分離器4内の水を外部へ定圧で排出するものである。液体用下流ポンプ15は、液体排出配管12の下流端に接続されている。液体用下流ポンプ15は、例えばシリンジポンプ等から成る。二酸化炭素の圧入開始前に水を排出するときには、バルブ18を操作して液体用下流ポンプ15側と連通し(配管19と液体排出配管12とを遮断し)、液体用下流ポンプ15を作動させればよい。水の排出を停止するときには、液体用下流ポンプ15を停止させればよい。なお、バルブ18を操作して配管19と液体排出配管12とを連通し(液体用下流ポンプ15側と遮断し)、液体貯蔵タンク14に水を排出するようにしてもよい。または、気体排出配管9から上流側へガスを圧入し、岩石試料100Aの上流端100A1から液体用上流ポンプ8を通じて水を排出するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る流量測定装置100は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、図1および図2を参照して、流量測定装置100を使用した試験方法(測定方法)について説明する。
図2(a)に示すように、まず二酸化炭素が飽和した状態の水で岩石試料100Aを飽和する。詳しくは、図1に示す液体用上流ポンプ8を作動させ、岩石試料100Aへ水を圧入(供給)する。
水を圧入すると、岩石試料100A中のエア等が押し出され、岩石試料100Aが水で飽和される。また、水の一部が岩石試料100Aの下流端100A2から流出して、ポーラスストーン5を通じて気液分離器4内へ流入する。このとき、バルブ18を開放しておき、気液分離器4内の液位を液体排出孔3dの高さまで上げるとともに液体排出配管12内に水を溜めた後、バルブ18を閉鎖する。バルブ18が閉鎖された後、流入した水は気液分離器4内に溜まっていく。
差圧計13により測定した気液分離器4の上端(気体排出配管9内)と下端(液体排出配管12内)の圧力差と、予め調べておいた圧力差と気液分離器4内の液位との関係に基づいて気液分離器4内に水が充填されていることを把握したら、液体用上流ポンプ8を停止する。これにより、水の供給が停止される。
続いて、図2(b)に示すように、気液分離器4内の水を所定量だけ外部へ排出し、気液分離器4内の液位を液体排出孔3dより少し高い位置まで下げる。詳しくは、図1に示すバルブ18を開放操作して液体用下流ポンプ15側と連通し、液体用下流ポンプ15を作動させ、気液分離器4内の水を排出する。所定量の水を排出した後は、液体用下流ポンプ15を停止させるとともに、バルブ18を閉鎖する。
続いて、図2(c)に示すように、水で飽和した岩石試料100Aに二酸化炭素を圧入する。詳しくは、図1に示す気体用上流ポンプ7を作動させ、二酸化炭素を岩石試料100Aへ圧入(供給)する。
二酸化炭素を圧入すると、岩石試料100A中の水がポーラスストーン5を通じて気液分離器4内へ押し出される。その後、圧入した二酸化炭素が岩石試料100Aの下流端100A2に到達すると(ブレークスルーすると)、二酸化炭素と水の混合流体が岩石試料100Aの下流端100A2から流出してポーラスストーン5を通じて気液分離器4内へ流入する。
気液分離器4内へ流入した二酸化炭素は、気体排出孔3cおよび気体排出配管9を通じて外部へ排出された後、気体流量計11内へと流入する。そして、気体流量計11により二酸化炭素の流量が測定される。
なお、岩石試料100Aの下流端100A2からレギュレータ10までの間に存在する二酸化炭素の圧力(背圧)は、レギュレータ10により一定に保持されている。
一方、気液分離器4内へ流入した水は、バルブ18が閉鎖されているとともに、気液分離器4内の液位が液体排出孔3dより少し高い位置にあるため、気液分離器4内に溜まっていく。
続いて、気液分離器4の上端(気体排出配管9内)と下端(液体排出配管12内)の圧力差を差圧計13により測定し、この測定値を水の密度と重力加速度で除することにより気液分離器4内の水面高さを求め、気液分離器4内の水の容積を計測する。これにより、水の流量が測定される。
なお、試験終了後は、バルブ18を開放操作して液体用下流ポンプ15側と連通し、液体用下流ポンプ15側に気液分離器4内の水を排出してもよいし、バルブ18を開放操作して配管19と液体排出配管12とを連通し、液体貯蔵タンク14に気液分離器4内の水を排出してもよい。
次に、図3を参照して、上記試験方法により測定された二酸化炭素と水の各流量の経時変化について説明する。
二酸化炭素の圧入を開始すると、岩石試料100A中の水がポーラスストーン5を通じて気液分離器4内へ押し出されるため、水が岩石試料100Aから流出し、水の流量が増加することとなる。
その後、圧入した二酸化炭素が岩石試料100Aの下流端100A2に到達すると(ブレークスルーすると)、二酸化炭素と水の混合流体が岩石試料100Aの下流端100A2から流出してポーラスストーン5を通じて気液分離器4内へ流入するため、二酸化炭素の流量が増加する一方、水の流量が減少することとなる。
二酸化炭素の圧入を続けていくと、最終的には、二酸化炭素の流量が多量かつ定量となり、水の流量が零となる定常状態に達することとなる。
以上説明した本実施形態によれば、岩石試料100Aと気液分離器4との間に配管がないため、岩石試料100Aから流出した二酸化炭素と水が気液分離器4に到達するまでの時間を従来よりも短縮できる。
また、本実施形態によれば、岩石試料100Aから流出した二酸化炭素と水が配管を通ることなく気液分離器4内へ流入するため、水が二酸化炭素を間に挟んで流れることなく気液分離器4内へ連続的に流入できる。これにより、二酸化炭素と水の流量を高精度に測定できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できるのはいうまでもない。
本実施形態では、二酸化炭素と水の組み合わせを測定用流体とした場合を例示したが、測定用流体の組み合わせを限定する趣旨ではない。測定用流体として、二酸化炭素以外のガス(例えば窒素等)と水の組み合わせ、ガスと油の組み合わせ、油と水の組み合わせを使用した場合にも本発明を適用することができる。また、超臨界状態の二酸化炭素を使用した場合にも本発明を適用することができる。
本実施形態では、岩石試料100Aの浸透試験において気体と液体の流量を測定する場合を例示したが、本発明の流量測定装置の用途を限定する趣旨ではない。例えば、フィルター材等の浸透試験において気体と液体の各流量を測定する場合にも本発明を適用することができる。
100 流量測定装置
100A 岩石試料(多孔質物体)
100A2 下流端
3 エンドキャップ
4 気液分離器
5 ポーラスストーン
11 気体流量計
13 差圧計

Claims (1)

  1. 気液二相状態における多孔質物体の浸透試験において気体と液体の流量を測定する流量測定装置であって、
    前記多孔質物体の下流端に設置されたエンドキャップと、
    前記エンドキャップの内部に設けられ、前記多孔質物体の下流端に連通する気液分離器と、
    を備えていることを特徴とする流量測定装置。
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