JP2009294099A - 指針移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動源の制御に脱調等の問題が生じた場合であっても、実際の指針の位置を正しく把握することが可能な指針移動装置を提供すること。
【解決手段】制御部42には、指針移動信号と指針移動信号に基づく指針3の移動後の適正な位置を示すプリセット位置情報との関係が予め記憶されており、制御部42は、指針移動信号を出力して指針駆動モータ20の回転を制御した際に検知部16により検出された位置情報が、プリセット位置情報と異なる場合、指針3を適正な位置に移動する指針位置補正信号を出力して指針駆動モータ20の回転を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば車両や船舶などに搭載される計器類の表示に利用可能な指針移動装置に関し、特に指針が実際に指し示している位置を検出することが可能な指針移動装置に関する。
例えば、車両や船舶などの移動体には、この移動体各部の動作状態などの情報を乗員に伝えるために様々な計器類が搭載されている。例えば、一般的な自動車には、車速を表示するスピードメータや、エンジンの回転数を表示するタコメータや、燃料の残量を表示するフューエルゲージや、エンジンの冷却水の温度を表示する水温計などを一体化して構成した車両用コンビネーションメータが搭載されている。このような計器類は、複数の数値等が規則的に表示された目盛りを有する文字板と計測結果に応じて目盛り上の特定の位置を指示する指針とを備えている。
このような計器類において指針を動かすための構造に関する従来技術としては、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1に開示されている構造が図13に示されている。
図13に示す車両用コンビネーションメータ100は、スピードメータ100A及びタコメータ100Bと、これらを収容するケース102とを備えている。スピードメータ100Aは、図示しない文字板に設けられた円弧状の目盛り上の任意の位置を指し示す指針103Aと、指針103Aに連結された無端状(ループ状)の柔軟部材111Aと、この柔軟部材111Aを長手方向(図中矢印Eの方向)に沿って移動させる駆動プーリ115Aと、従動プーリ118と、駆動プーリ115Aを計測量に応じて回転させるモータ113Aと、柔軟部材111Aにたるみが生じないようにテンションをかける引張手段119Aとを有している。
また、引張手段119Aは、無端状の柔軟部材111Aの周方向外側に配置されたプーリ116Aと、このプーリ116Aを柔軟部材111Aの周方向内側(図中に矢印Cで示す方向)に向かって引っ張るコイルバネ117Aとを有している。
上記と同様に、タコメータ100Bは、図示しない文字板に設けられた円弧状の目盛り上の任意の位置を指し示す指針103Bと、指針103Bに連結された無端状の柔軟部材111Bと、この柔軟部材111Bを長手方向(図中矢印Fの方向)に沿って移動させる駆動プーリ115Bと、駆動プーリ115Bを計測量に応じて回転させるモータ113Bと、柔軟部材111Bにたるみが生じないようにテンションをかける引張手段119Bとを有している。
また、引張手段119Bは、無端状の柔軟部材111Bの周方向外側に配置されたプーリ116Bと、このプーリ116Bを柔軟部材111Bの周方向内側(図中に矢印Dで示す方向)に向かって引っ張るコイルバネ117Bとを有している。
このような構造の車両用コンビネーションメータ100においては、スピードメータ100Aの指針103Aを柔軟部材111Aを用いて移動させるので、スピードメータ100Aの中央部に空いたスペースができる。そのため、スピードメータ100Aの中央部のスペースにタコメータ100Bを配置することができ、小型化が可能になる。
ところで、上記のような車両用コンビネーションメータ100においては、モータを駆動源として指針を移動し、該指針が指し示す指示位置を合わせるように構成されるので、実際の指針の位置がどこにあるのかを正確に把握しておかないと、指針の指し示す数値と計測値との間に大きな指示誤差が発生する。
例えば、ステッピングモータを駆動源として利用する場合には、各コイルを励磁する駆動パルスのパルス数で駆動量を制御できるので、ある基準状態における位置が把握できれば、基準状態の位置とパルス数(駆動ステップ数)から求められる移動量とに基づいて実際の位置を把握することが可能である。
例えば、特許文献2に開示されている従来技術においては、ステッピングモータを駆動源として車両用コンビネーションメータの指針を駆動する場合に、イグニッションオンのタイミングで、基準位置となるゼロ位置を検出するように制御している。また、ゼロ位置を検出するために、ステッピングモータの逆起電力を利用し、指針がストッパに当たって誘導電圧が大きく変化したかどうかを調べている。
特開2005−98751号公報 特開2003−52196号公報
しかしながら、特許文献2の従来技術を採用する場合には、指針の位置を常に検出しているわけではなく、イグニッションオン時の初期状態におけるゼロ位置からの駆動量に応じた相対的な移動量に基づいて指針の位置を把握することになるので、制御系が把握している指針の位置と実際の指針の位置との間に大きな誤差が発生する可能性がある。
例えば、ステッピングモータの駆動中に脱調が生じると、ステッピングモータの駆動ステップ数と、実際の指針の移動量との間に大きなずれが発生する。このようなずれが生じた場合、ゼロ位置の検出をやり直さない限り、メータの指示値と計測値との間に生じた指示誤差は解消されない。
また、モータ等の実際の回転位置を検出可能な位置センサは存在しているが、このような位置センサは非常に高価である場合が多いのでコストの低減が必要な装置に採用するのは難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動源の制御に脱調等の問題が生じた場合であっても、実際の指針の位置を正しく把握することが可能な指針移動装置を安価に提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る指針移動装置は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 線状部材と、
前記線状部材の長さ方向の一端側部分が巻き付けられているとともに、前記線状部材を巻き取り或いは巻き戻しするように回転駆動される第1プーリと、
前記線状部材の長さ方向の他端側部分が巻き付けられ、当該他端側部分を巻き取る方向の力が常に作用しているとともに、前記第1プーリの回転により前記線状部材を巻き戻し或いは巻き取る第2プーリと、
前記線状部材の前記第1プーリおよび前記第2プーリから延長する中間部分の所定位置に固定され、且つ前記第1プーリおよび前記第2プーリの巻き取り動作および巻き戻し動作により移動して目盛りの任意の位置を指し示す指針と、
前記第1プーリを回転駆動するためのモータと、
前記モータの回転を制御するための指針移動信号および指針位置補正信号を出力する制御部と、
前記制御部からの前記指針移動信号或いは前記指針位置補正信号に従って、前記モータに電圧を印加して正回転或いは逆回転させるモータ駆動部と、
位置情報検出装置と、
を具備し、
前記線状部材は、前記中間部分に、前記指針の位置を示す位置情報を備えており、
前記位置情報は、前記位置情報検出装置により検出され且つ前記制御部に入力され、
前記制御部には、前記指針移動信号と当該指針移動信号に基づく前記指針の移動後の適正な位置を示すプリセット位置情報との関係が予め記憶されており、
前記制御部は、前記指針移動信号を出力して前記モータの回転を制御した際に前記位置情報検出装置により検出された前記位置情報が、前記プリセット位置情報と異なる場合、前記指針を適正な位置に移動する前記指針位置補正信号を出力して前記モータの回転を制御する、
こと。
(2) 上記(1)に記載の指針移動装置において、
前記位置情報は、導電性材料で形成される、前記線状部材の長手方向に延びる二列の導電性パターンと、前記二列の導電性パターンそれぞれの一端部に設けられ、当該二列の導電性パターンを電気的に導通させるパターン連結部と、で形成され、
前記位置情報検出装置は、前記二列の導電性パターンそれぞれに摺接して電気的に接続する二つの電極を有し、
前記制御部には、前記二つの電極間の抵抗値による電位差が前記位置情報として入力される、
こと。
(3) 上記(1)に記載の指針移動装置において、
前記位置情報は、前記線状部材の長手方向に記録された磁気情報であり、
前記位置情報検出装置は、前記磁気情報を検出する磁気センサを有し、
前記制御部には、前記磁気センサにより検出された前記磁気情報が前記位置情報として入力される、
こと。
(4) 上記(1)に記載の指針移動装置において、
前記位置情報は、前記線状部材の長手方向に形成された光学的に読み取り可能な光学情報であり、
前記位置情報検出装置は、前記光学情報を検出する光学センサを有し、
前記制御部には、前記光学センサにより検出された前記光学情報が前記位置情報として入力される、
こと。
上記(1)の構成の指針移動装置によれば、位置情報検出装置が線状部材上に形成されている位置情報を読み取ることにより、線状部材の巻き取りおよび巻き戻し位置を検出することができる。そのため、線状部材に固定されている指針の位置を正確に把握することが可能であり、計測値を正しく指示するように指針を移動させることができる。
上記(2)の構成の指針移動装置によれば、位置情報検出装置である複数の電極が複数列の導電性パターンと接触することにより、この導電性パターンの抵抗値を検出することができる。指針が固定されている線状部材が移動すると、前記複数の電極と前記導電性パターンとの接触位置が変化し、この接触位置からパターン連結部までの距離が変化するので、検出される抵抗値が変化する。つまり、抵抗値の変化として線状部材の巻き取りおよび巻き戻し位置を検出することができる。
上記(3)の構成の指針移動装置によれば、位置情報検出装置である磁気センサが、線状部材上の磁性情報を検出することにより、例えば線状部材に非接触で線状部材の巻き取りおよび巻き戻し位置を検出することができる。
上記(4)の構成の指針移動装置によれば、位置情報検出装置である光学センサが、線状部材上の光学情報を読み取ることにより、例えば線状部材に非接触で線状部材の巻き取りおよび巻き戻し位置を検出することができる。
本発明によれば、位置情報検出装置が線状部材上に形成されている位置情報を読み取ることにより線状部材の実際の位置を検出するので、駆動源の制御に脱調等の問題が生じた場合であっても、実際の指針の位置を正しく把握することが可能になる。
(第1の実施の形態)
本発明に関する具体的な1つの実施の形態について、図1〜図6を参照しながら以下に説明する。
図1は第1の実施の形態における指針移動装置の主要部の構成を示す斜視図である。図2は図1中に「A」として示す箇所の構成を拡大して示す斜視図である。図3は図1に示した指針移動装置をスピードメータの構成要素として組み込むための機構の具体的な構成例を示す分解斜視図である。図4は図2及び図3に示した機構を用いて構成されるスピードメータの機構部の構成例を示す分解斜視図である。図5は図4に示すスピードメータにおける指針を駆動するための電気回路の構成例を示すブロック図である。図6は図5に示した制御部の動作例を示すフローチャートである。
本実施の形態では、図4に示すような車両用のスピードメータ1における目盛り指示用の指針3を動かすための指針移動装置10に本発明を適用する場合を想定している。
この指針移動装置10の主要部の構成が図1に示されている。図1に示すように、指針3を動かすために柔軟部材4が設けてある。この柔軟部材4は、帯状に形成された細長い材料であり可撓性(柔軟性)を有している。この柔軟部材4の一部分に指針3が連結されている。
柔軟部材4の一端(図1における左側の端部)は、該柔軟部材4を回動可能な状態で支持する第2プーリ15と結合してあり、第2プーリ15の外周に沿って巻かれた状態になっている。第2プーリ15は中空構造に形成してあり、第2プーリ15の内側の空間には渦巻き状ばね7が配置してある。この渦巻き状ばね7の外側の端部は第2プーリ15と結合してあり、渦巻き状ばね7の内側の端部は第2プーリ15をその中央部で支持する軸(図示せず)と結合してある。つまり、この軸と第2プーリ15との間に渦巻き状ばね7が連結されている。
例えば、柔軟部材4を引っ張って第2プーリ15から引き出すように動かすと、第2プーリ15が図1における時計回りに回転し、これに伴って第2プーリ15の内側の渦巻き状ばね7が小さく巻き込まれるように撓むので、元の状態に復元しようとするぱねの弾性力が発生する。従って、第2プーリ15には柔軟部材4の一端を第2プーリ15で巻き取る方向(反時計回りの方向)の力が常時発生する。
一方、柔軟部材4の他端(図1における右側の端部)は、回動可能な状態で支持されている第1プーリ6の外周と結合され、巻き取り可能な状態になっている。また、第1プーリ6と固定された回転軸には指針駆動モータ20の駆動軸が連結されている。指針駆動モータ20は、厳密には、モータと、そのモータに電圧を印加して該モータを正回転或いは逆回転させるモータ駆動部と、に分けられるが、ここでは、モータとモータ駆動部を総称して指針駆動モータ20と記載する。
従って、指針駆動モータ20を駆動して第1プーリ6を図1における時計回りの方向(巻き取る方向)に駆動すれば、柔軟部材4の他端を巻き取ることができるので、線状部材の第1プーリ6および第2プーリ15から延長する中間部分に所定位置に固定された指針3を、右側に向かって移動させることができる。また、柔軟部材4の一端は第2プーリ15内の渦巻き状ばね7のばね力によって第2プーリ15に巻き取られる方向の力を受けているので、指針駆動モータ20を駆動して第1プーリ6を図1における反時計回りの方向(巻き戻す方向)に駆動すれば、柔軟部材4はたるみを生じることなく第2プーリ15側に向かって移動し、線状部材の第1プーリ6および第2プーリ15から延長する中間部分に所定位置に固定された指針3も左側に向かって移動する。つまり、指針駆動モータ20を駆動することにより指針3の位置を必要に応じて移動させることができる。
図1に示した指針移動装置10においては、指針3の実際の位置の検出を可能にするために、柔軟部材4を電気絶縁性の材料で構成すると共に、第1プーリ6および第2プーリ15から延長される柔軟部材4の中間部分の表面の上に導電性パターン13が形成してあり、この導電性パターン13と接触可能な位置に電極部14が設けてある。なお、柔軟部材4を構成する材料については、可撓性及び電気絶縁性を有する材料であれば、樹脂など様々な材料を利用できる。
図1に「A」として示した箇所の詳細が図2に示されている。図2に示すように、導電性パターン13は、直線的に2列に互いに平行に形成された導電部13a、13bと、それらを端部で連結するパターン連結部13cとで構成され、馬蹄形状になっている。
導電性パターン13は、所定の電気抵抗を有する材料を厚み及び幅が均一な層を形成するように印刷することにより形成してあり、パターンの長手方向の単位距離あたりの抵抗率が均一になるような特性を有している。
電極部14は、互いに独立した2つの電極14a、14bにより構成してある。電極14aは、一端が導電部13aと接触する状態で配置されている。また電極14bは一端が導電部13bと接触する状態で配置されている。また、物理的に適度な接触状態を維持するために、電極14a、14bは柔軟部材4の表面に垂直な方向に弾性を有する金属材料で構成されている。電極部14の2つの電極14a、14bは、抵抗値検出器16と接続されている。
電極部14の2つの電極14a、14bは柔軟部材4と対向する位置に固定されているので、電極14a、14bは常に導電性パターン13と電気的に接触する。そして、柔軟部材4の移動に伴って、電極14aの接触位置及び電極14bの接触位置が変化する。
電極14aと導電部13aとの接触位置からパターン連結部13cまでの距離(L1)、並びに電極14bと導電部13bとの接触位置からパターン連結部13cまでの距離(L2)は、柔軟部材4の位置に応じて変化する。また、導電性パターン13の抵抗率がρ(Ω/cm)で表される場合、電極14a、14bの間の抵抗値Rは次式で表される。
R=(L1+L2)ρ+R0
ただし、R0は、パターン連結部13cの抵抗値
従って、抵抗値検出器16を用いて検出することが可能な電極14a、14bの間の抵抗値Rは、柔軟部材4及び指針3の位置に応じた距離(L1+L2)の変化に比例して変化する。つまり、抵抗値検出器16で指針3の位置を検出できる。
次に、図1に示した指針移動装置10を用いた具体的なスピードメータ1の構成例について説明する。
図4に示したスピードメータ1は、表面に目盛り21が表示(印刷)されている半円形状の文字板2と、計測値に応じて目盛り21上の特定の位置を指示するための指針3と、この指針3を移動させるための前述の指針移動装置10と、これらを収容するケース9とを備えている。
図4に示すように、文字板2の中央部には半円形状の貫通窓22が設けられている。指針移動装置10によって駆動される指針3は、貫通窓22の位置から文字板2上の目盛り21の位置を指示するように配置されている。目盛り21は、貫通窓22の形状に合わせて円弧状に形成されている。
目盛り21の形状に合わせて円弧状の所定の範囲内で指針3を移動可能にするために、指針移動装置10は図3に示すような形状のフレーム11に取り付けられて、図4に示したケース9の内部に収納されている。
図3に示すように、フレーム11には円弧状に形成された案内部11aが設けてあり、案内部11aの一端側には収容ケース5が設けてあり、案内部11aの他端側には支持部11bが設けてある。
フレーム11の案内部11aには、円弧状の移動範囲に沿って指針移動装置10の柔軟部材4を案内するために、多数のガイドプーリ12が装着してある。各ガイドプーリ12は回動自在な状態で案内部11aに支持されている。収容ケース5は円筒形状に形成してあり、収容ケース5の内部に指針移動装置10の第2プーリ15が回動可能な状態で配置される。一端が第2プーリ15に巻き付いている柔軟部材4は、収容ケース5の外周の一部分に設けた開口部5aから引き出され、フレーム11の案内部11aに取り付けられた各ガイドプーリ12に案内され、円弧状の経路を通るように配置される。
フレーム11の支持部11bに、第1プーリ6が回動自在な状態で支持されており、この第1プーリ6の軸に指針駆動モータ20の駆動軸が連結されている。柔軟部材4の他端は第1プーリ6の外周の一部分に結合されており、柔軟部材4は他端側が第1プーリ6の外周に巻かれた状態になっている。
従って、指針駆動モータ20を駆動して第1プーリ6を時計回り方向に回転させれば、柔軟部材4の他端側が第1プーリ6に巻き取られて右側に向かって移動し、第1プーリ6を反時計回りの方向に回転させれば、渦巻き状ばね7のばね力によって柔軟部材4の一端側が第2プーリ15に巻き取られるので、柔軟部材4の位置を円弧状の案内部11aの経路に沿って左右に移動させることができる。
指針3を支持するために、図3に示すような取付体30が設けてある。この取付体30は、図4に示すようにフレーム11の案内部11aに装着され、案内部11aに沿って円弧状の所定の範囲を移動自在な状態で取り付けられている。指針3は、この取付体30に固定されているので、取付体30と共に案内部11aに沿って移動可能である。また、取付体30には柔軟部材4の一部分が連結されている。従って、指針駆動モータ20の駆動によって柔軟部材4が左右に移動すると、それに伴って指針3の位置も目盛り21に沿って円弧状の範囲を移動する。つまり、指針駆動モータ20を駆動することにより、目盛り21上の特定の位置を指針3で指示するように指針3を位置決めすることができる。
スピードメータ1の電気回路の構成例が図5に示されている。図5を参照すると、このスピードメータ1には、指針3と、車速センサ41と、制御部42と、記憶部43と、指針駆動モータ20と、図1に示した抵抗値検出器16を含む検知部とが設けてある。
車速センサ41は、車両の車輪が所定量回転する度に1つのパルス信号を出力する。従って、一定の時間内に車速センサ41から出力されたパルスの数を計数することにより現在の車速を検出することができる。
制御部42は、スピードメータ1を制御するマイクロコンピュータであり、図6に示すような動作を実行する。図6の内容については後で説明する。制御部42の内部の記憶部42aには、指針駆動モータ20を駆動するための駆動信号に関する時系列情報が保持される。
記憶部43は、抵抗値検出器16が検知した抵抗値(R)と、実際に指針3が指示している目盛り21上の指示値(β)との対応関係を表す定数テーブル(プリセット位置情報)が予め登録されている。この定数テーブルの内容については実際の指針3の位置と抵抗値検出器16によって検出される抵抗値Rとの関係について予め検査を行うことにより校正することができる。
制御部42は、車速センサ41が出力する信号に基づいて車速の計測データを取得し、この計測データに相当する指示値の位置に指針3を移動するために、この指示値に相当する駆動信号を指針駆動モータ20に与えて指針3の位置を移動する。また、指針3の位置を移動した後で、抵抗値検出器16で検知された抵抗値Rを取得し、記憶部43に保持されている定数テーブルの内容を参照することにより、検出された抵抗値Rに相当する実際の指示値βを把握する。
指針3の指示誤差がない場合には、制御部42が車速の計測データに相当する駆動信号としてαを出力した後で、抵抗値検出器16によって検出される指示値β(Rを換算した結果)はαと等しくなる。しかし、例えば指針駆動モータ20を駆動する際に脱調等が生じると、指針3の実際の指示値に誤差が発生する。そこで、指示誤差を減らすために制御部42は抵抗値検出器16の検出結果を用いてフィードバック制御を実施する。例えば、制御部42が時刻t1でαの駆動信号を指針駆動モータ20に出力した直後の時刻(t1+Δt)には、指示誤差に相当する(α−β)の駆動信号を指針駆動モータ20に与える。これにより、時刻(t1+Δt)には指針駆動モータ20が指示誤差分だけ駆動され、指針3の指示位置が正しく修正される。
次に制御部42の動作について図6を参照しながら説明する。
ステップS11では、制御部42は車速センサ41が出力する電気信号を監視して、一定時間内に現れるパルスの数を計数する。この計数結果から現在の車速が得られる。
ステップS12では、ステップS11で得られた車速に相当する駆動信号(α:指針移動信号)を指針駆動モータ20に出力する。ステップS12を実行する前に指針3の指示値が0であった場合を想定すると、通常は駆動信号(α)を与えることにより指針3の指示値がαと同一になる。但し、指針駆動モータ20の駆動において脱調等が生じると指針3の指示値がαから多少ずれる可能性もある。
ステップS13では、制御部42は検知部である抵抗値検出器16から検知された抵抗値Rを取得し、記憶部43の定数テーブルを参照することにより、抵抗値Rを換算して得られる指示値β(指針3が現在指示している車速)を取得する。
ステップS14では、指針3の指示値が正しいかどうかを調べるために、制御部42はステップS12で出力した駆動信号の値αと、指示値βとを比較する。(α=β)の条件を満たす場合には指示誤差がないのでこの処理を終了する。(α=β)の条件を満たさない場合には、次のステップS15に進む。
ステップS15では、制御部42は指示すべき車速と実際の指針3の指示値との指示誤差に相当する駆動信号(α−β:指針位置補正信号)を指針駆動モータ20に与えて指針3の指示位置を修正する。この処理の後で前記ステップS13に戻って上記の処理を繰り返す。従って、指針3の指示誤差をなくすことができる。
(第2の実施の形態)
本発明に関するもう1つの実施の形態について、図7〜図9を参照しながら以下に説明する。
図7は第2の実施の形態における指針移動装置の主要部の構成を示す斜視図である。図8は図7に示した指針移動装置における着磁印と磁気センサとの位置関係を表す模式図である。図9は図8に示した着磁印と磁気センサの相対位置の変化に伴うセンサ出力の変化を表す模式図である。
本実施の形態は第1の実施の形態の変形例であり、図7及び図8において第1の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。また、指針移動装置10以外の構成要素、並びに指針の位置検出以外の制御については第1の実施の形態と同一である。同一の構成要素及び制御の内容については以下の説明を省略する。
図7に示す指針移動装置10Bは、前述の指針移動装置10と同様に、柔軟部材4Bと、柔軟部材4Bの一端を巻き取る第2プーリ15と、渦巻き状ばね7と、柔軟部材4Bの他端を巻き取る第1プーリ6と、指針駆動モータ20と、指針3とを備えている。つまり、指針3を移動させるためのメカニズムは第1の実施の形態と同様である。異なるのは、柔軟部材4Bの巻き取りおよび巻き戻し位置を検出するための構成である。
柔軟部材4Bの表面には、ほぼ全面に渡って磁性材層31が形成してあり、この磁性材層31を着磁することにより磁性パターン32が形成してある。具体的には、図8に示すように、磁性パターン32として一定の間隔で柔軟部材4Bの長手方向に向かって多数の着磁印32a、32b、32c、32d、32e、・・・が形成してある。
図8に示す例では、着磁印32aとして単一の印が着磁され、着磁印32bとして互いに近接した箇所に2つの印が着磁され、着磁印32cとして互いに近接した箇所に3つの印が着磁され、着磁印32dとして互いに近接した箇所に4つの印が着磁され、着磁印32eとして互いに近接した箇所に5つの印が着磁されている。つまり、着磁印32a、32b、32c、32d、32e、・・・はそれぞれ互いに異なるパターンで着磁されている。
図7及び図8に示すように、柔軟部材4Bの面と対向する位置に磁気検出部33が固定されている。また、磁気検出部33には磁気センサ34及び磁気センサ35が設けてある。これらの磁気センサ34、35は、柔軟部材4Bの移動方向に向かって並ぶように配置してあり、2つの磁気センサ34、35の配置間隔は、磁性パターン32における着磁印32a、32b、32c、32d、32e、・・・の間隔とほぼ一致するように設計してある。
なお、磁気センサ34、35と磁性パターン32との間は接触する状態に保持しておいても良いし、少し離して非接触にしておいても良い。
2つの磁気センサ34、35は、磁性パターン32と対向しているので、各着磁印32a、32b、32c、32d、32e、・・・が接近したときに、その磁気によって印を検出することができる。また、2つの磁気センサ34、35の配置間隔は着磁印32a、32b、32c、32d、32e、・・・の形成間隔と一致しているので、互いに隣接する2つの着磁印を同時に検知することができる。
例えば、図8に示す状態では、磁気センサ34と着磁印32aとが対向する位置にあり、同時に磁気センサ35と着磁印32bとが対向する位置にあるので、着磁印32aと着磁印32bとを同時に検知できる。
従って、図8における左側に向かって柔軟部材4Bが移動する時には、この移動に伴って、磁気センサ34、35を搭載した磁気検出部33が、柔軟部材4B上の各位置(「A」、「B」、「C」、「D」)と順番に対向する状態になる。
各位置(「A」、「B」、「C」、「D」)における柔軟部材4Bと磁気センサ34、35の対向状態と、磁気センサ34、35から出力される信号との関係が図9に示されている。
すなわち、位置「A」では、図8に示す状態と同じであるので、磁気センサ34と着磁印32aとが対向する位置にあり、同時に磁気センサ35と着磁印32bとが対向する位置にあるので、図9に示すように磁気センサ34が着磁印32aを検出し、磁気センサ35が着磁印32bを検出する。この場合、着磁印32aは印が1つ、着磁印32bは印が2つなので、磁気センサ34の出力には信号P1として1つのパルスが出力され、磁気センサ35の出力には信号P2として2つのパルスが連続的に出力される。
一方、位置「B」では、磁気センサ34と着磁印32bとが対向する位置になり、同時に磁気センサ35と着磁印32cとが対向する位置になり、磁気センサ34が着磁印32bを検出し、磁気センサ35が着磁印32cを検出する。この場合、着磁印32bは印が2つ、着磁印32cは印が3つなので、磁気センサ34の出力には信号P1として2つのパルスが出力され、磁気センサ35の出力には信号P2として3つのパルスが連続的に出力される。
同様に、位置「C」では、磁気センサ34が着磁印32cを検出し、磁気センサ35が着磁印32dを検出する。この場合、着磁印32cは印が3つ、着磁印32dは印が4つなので、磁気センサ34の出力には信号P1として3つのパルスが出力され、磁気センサ35の出力には信号P2として4つのパルスが連続的に出力される。
同様に、位置「D」では、磁気センサ34が着磁印32dを検出し、磁気センサ35が着磁印32eを検出する。この場合、着磁印32dは印が4つ、着磁印32eは印が5つなので、磁気センサ34の出力には信号P1として4つのパルスが出力され、磁気センサ35の出力には信号P2として5つのパルスが連続的に出力される。
従って、この例では2つの磁気センサ34、35から出力される信号P1、P2のパルス数を調べることにより、柔軟部材4Bの長手方向の位置を検出することができ、指針3の位置も把握できる。磁気検出部33に2つの磁気センサ34、35を搭載することにより位置検出の信頼性を高めることができる。すなわち、各着磁印32a、32b、32c、32d、32e、・・・が存在する位置だけで2つの磁気センサ34、35からほぼ同時にパルスが検出されるので、着磁印以外のノイズの影響を排除することが可能である。
図7に示した指針移動装置10Bを用いて図5に示すようなスピードメータ1の電気回路を構成する場合には、検知部16として磁気検出部33の2つの磁気センサ34、35の出力信号(P1,P2)を利用すればよい。また、この場合には図5に示す記憶部43の定数テーブルには、磁気センサ34、35から出力される信号P1、P2のパルスパターンの違いと、実際の指示値βとの関係を登録しておく。これにより、制御部42は磁気センサ34、35から出力される信号P1、P2のパルスパターンを指示値に換算できるので、指針3の指示値を把握できる。スピードメータ1を制御するための制御部42の基本的な動作については図6と同様である。
なお、図7に示した柔軟部材4Bは帯状に形成されているが、紐状の部材を柔軟部材4Bとして利用することもできる。柔軟部材4Bを構成する材料については、可撓性を有するものであれば樹脂など様々な種類の材料を利用できる。
(第3の実施の形態)
本発明に関するもう1つの実施の形態について、図10〜図12を参照しながら以下に説明する。
図10は第3の実施の形態における指針移動装置の主要部の構成を示す斜視図である。図11は図10に示した指針移動装置における印と光学センサとの位置関係を表す模式図である。図12は図11に示した印と光学センサの相対位置の変化に伴うセンサ出力の変化を表す模式図である。
本実施の形態は第1の実施の形態の変形例であり、図10及び図11において第1の実施の形態と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。また、指針移動装置10以外の構成要素、並びに指針の位置検出以外の制御については第1の実施の形態と同一である。同一の構成要素及び制御の内容については以下の説明を省略する。
図10に示す指針移動装置10Cは、前述の指針移動装置10と同様に、柔軟部材4Cと、柔軟部材4Cの一端を巻き取る第2プーリ15と、渦巻き状ばね7と、柔軟部材4Cの他端を巻き取る第1プーリ6と、指針駆動モータ20と、指針3とを備えている。つまり、指針3を移動させるためのメカニズムは第1の実施の形態と同様である。異なるのは、柔軟部材4Cの位置を検出するための構成である。
柔軟部材4Cの表面には、光学的に読み取り可能な光学パターン36が形成してある。具体的には、図11に示すように、光学パターン36として一定の間隔で柔軟部材4Cの長手方向に向かって多数の光学印36a、36b、36c、36d、36e、・・・が印刷により形成してある。
図11に示す例では、光学印36aとして単一の印(例えば柔軟部材4Cの幅方向に延びる細長い1本の線のパターン)が形成され、光学印36bとして互いに近接した箇所に2つの印が形成され、光学印36cとして互いに近接した箇所に3つの印が形成され、光学印36dとして互いに近接した箇所に4つの印が形成され、光学印36eとして互いに近接した箇所に5つの印が形成されている。つまり、光学印36a、36b、36c、36d、36e、・・・はそれぞれ互いに異なるパターンで形成されている。
図10及び図11に示すように、柔軟部材4Cの面と対向する位置に光学検出部39が固定されている。また、光学検出部39には反射型光学センサ37及び反射型光学センサ38が設けてある。これらの反射型光学センサ37、38は、柔軟部材4Cの移動方向に向かって並ぶように配置してあり、2つの反射型光学センサ37、38の配置間隔は、光学パターン36における光学印36a、36b、36c、36d、36e、・・・の間隔とほぼ一致するように決定してある。
各反射型光学センサ37、38は、対向する柔軟部材4Cの面に向けて光(例えば可視光)を照射し、柔軟部材4Cの表面からの反射光の強度の変化を検出することにより、光学パターン36を非接触で読み取ることができる。
2つの反射型光学センサ37、38は、光学パターン36と対向しているので、各光学印36a、36b、36c、36d、36e、・・・が接近したときに、反射光の強度変化から各光学印を検出することができる。また、2つの反射型光学センサ37、38の配置間隔は光学印36a、36b、36c、36d、36e、・・・の形成間隔と一致しているので、互いに隣接する2つの光学印を同時に検知することができる。
例えば、図11に示す状態では、反射型光学センサ37と光学印36aとが対向する位置にあり、同時に反射型光学センサ38と光学印36bとが対向する位置にあるので、光学印36aと光学印36bとを同時に検知できる。
従って、図11における左側に向かって柔軟部材4Cが移動する時には、この移動に伴って、反射型光学センサ37、38を搭載した光学検出部39が、柔軟部材4C上の各位置(「A」、「B」、「C」、「D」)と順番に対向する状態になる。
各位置(「A」、「B」、「C」、「D」)における柔軟部材4Cと反射型光学センサ37、38の対向状態と、反射型光学センサ37、38から出力される信号との関係が図12に示されている。
すなわち、位置「A」では、図11に示す状態と同じであるので、反射型光学センサ37と光学印36aとが対向する位置にあり、同時に反射型光学センサ38と光学印36bとが対向する位置にあるので、図12に示すように反射型光学センサ37が光学印36aを検出し、反射型光学センサ38が光学印36bを検出する。この場合、光学印36aは印が1つ、光学印32bは印が2つなので、反射型光学センサ37の出力には信号P1として1つのパルスが出力され、反射型光学センサ38の出力には信号P2として2つのパルスが連続的に出力される。
一方、位置「B」では、反射型光学センサ37と光学印36bとが対向する位置になり、同時に反射型光学センサ38と光学印36cとが対向する位置になり、反射型光学センサ37が光学印36bを検出し、反射型光学センサ38が光学印36cを検出する。この場合、光学印36bは印が2つ、光学印36cは印が3つなので、反射型光学センサ37の出力には信号P1として2つのパルスが出力され、反射型光学センサ38の出力には信号P2として3つのパルスが連続的に出力される。
同様に、位置「C」では、反射型光学センサ37が光学印36cを検出し、反射型光学センサ38が光学印36dを検出する。この場合、光学36cは印が3つ、光学印36dは印が4つなので、反射型光学センサ37の出力には信号P1として3つのパルスが出力され、反射型光学センサ38の出力には信号P2として4つのパルスが連続的に出力される。
同様に、位置「D」では、反射型光学センサ37が光学印36dを検出し、反射型光学センサ38が光学印36eを検出する。この場合、光学印36dは印が4つ、光学印36eは印が5つなので、反射型光学センサ37の出力には信号P1として4つのパルスが出力され、反射型光学センサ38の出力には信号P2として5つのパルスが連続的に出力される。
従って、この例では反射型光学センサ37、38から出力される信号P1、P2のパルス数を調べることにより、柔軟部材4Cの長手方向の位置を検出することができ、指針3の位置も把握できる。光学検出部39に2つの反射型光学センサ37、38を搭載することにより位置検出の信頼性を高めることができる。すなわち、各光学印36a、36b、36c、36d、36e、・・・が存在する位置だけで2つの反射型光学センサ37、38からほぼ同時にパルスが検出されるので、光学印以外のノイズの影響を排除することが可能である。
図10に示した指針移動装置10Cを用いて図5に示すようなスピードメータ1の電気回路を構成する場合には、検知部16として光学検出部39の2つの反射型光学センサ37、38の出力信号(P1,P2)を利用すればよい。また、この場合には図5に示す記憶部43の定数テーブルには、反射型光学センサ37、38から出力される信号P1、P2のパルスパターンの違いと、実際の指示値βとの関係を登録しておく。これにより、制御部42は反射型光学センサ37、38から出力される信号P1、P2のパルスパターンを指示値に換算できるので、指針3の指示値を把握できる。スピードメータ1を制御するための制御部42の基本的な動作については図6と同様である。
なお、図10に示した柔軟部材4Cは帯状に形成されているが、紐状の部材を柔軟部材4Cとして利用することもできる。柔軟部材4Cを構成する材料については、可撓性を有するものであれば樹脂など様々な種類の材料を利用できる。
なお、指針の指示精度を高めるために、前述の柔軟部材4、4B、4Cを構成する材料として、長手方向に加わる張力に対して伸び縮みしにくい特性の材料を用いるのが望ましい。
また、前述の各実施の形態では、帯状の柔軟部材4、4B、4Cを用いる場合を想定しているが、ループ状(無端形状)の柔軟部材を用いて図13に示すような指針移動装置を構成しても良い。
第1の実施の形態における指針移動装置の主要部の構成を示す斜視図である。 図1中に「A」として示す箇所の構成を拡大して示す斜視図である。 図1に示した指針移動装置をスピードメータの構成要素として組み込むための機構の具体的な構成例を示す分解斜視図である。 図2及び図2に示した機構を用いて構成されるスピードメータの機構部の構成例を示す分解斜視図である。 図4に示すスピードメータにおける指針を駆動するための電気回路の構成例を示すブロック図である。 図5に示した制御部の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における指針移動装置の主要部の構成を示す斜視図である。 図7に示した指針移動装置における着磁印と磁気センサとの位置関係を表す模式図である。 図8に示した着磁印と磁気センサの相対位置の変化に伴うセンサ出力の変化を表す模式図である。 第3の実施の形態における指針移動装置の主要部の構成を示す斜視図である。 図10に示した指針移動装置における印と光学センサとの位置関係を表す模式図である。 図11に示した印と光学センサの相対位置の変化に伴うセンサ出力の変化を表す模式図である。 従来例の車両用コンビネーションメータにおける指針移動装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1 スピードメータ
2 文字板
3 指針
4,4B,4C 柔軟部材
5 収容ケース
6 第1プーリ
7 渦巻き状ばね
9 ケース
10 指針移動装置
11 フレーム
12 ガイドプーリ
13 導電性パターン
13a,13b 導電部
13c パターン連結部
14 電極部
14a,14b 電極
15 第2プーリ
16 抵抗値検出器
20 指針駆動モータ
21 目盛り
22 貫通窓
30 取付体
31 磁性材層
32 磁性パターン
33 磁気検出部
34,35 磁気センサ
36 光学パターン
37,38 反射型光学センサ
39 光学検出部
41 車速センサ
42 制御部
43 記憶部

Claims (4)

  1. 線状部材と、
    前記線状部材の長さ方向の一端側部分が巻き付けられているとともに、前記線状部材を巻き取り或いは巻き戻しするように回転駆動される第1プーリと、
    前記線状部材の長さ方向の他端側部分が巻き付けられ、当該他端側部分を巻き取る方向の力が常に作用しているとともに、前記第1プーリの回転により前記線状部材を巻き戻し或いは巻き取る第2プーリと、
    前記線状部材の前記第1プーリおよび前記第2プーリから延長する中間部分の所定位置に固定され、且つ前記第1プーリおよび前記第2プーリの巻き取り動作および巻き戻し動作により移動して目盛りの任意の位置を指し示す指針と、
    前記第1プーリを回転駆動するためのモータと、
    前記モータの回転を制御するための指針移動信号および指針位置補正信号を出力する制御部と、
    前記制御部からの前記指針移動信号或いは前記指針位置補正信号に従って、前記モータに電圧を印加して正回転或いは逆回転させるモータ駆動部と、
    位置情報検出装置と、
    を具備し、
    前記線状部材は、前記中間部分に、前記指針の位置を示す位置情報を備えており、
    前記位置情報は、前記位置情報検出装置により検出され且つ前記制御部に入力され、
    前記制御部には、前記指針移動信号と当該指針移動信号に基づく前記指針の移動後の適正な位置を示すプリセット位置情報との関係が予め記憶されており、
    前記制御部は、前記指針移動信号を出力して前記モータの回転を制御した際に前記位置情報検出装置により検出された前記位置情報が、前記プリセット位置情報と異なる場合、前記指針を適正な位置に移動する前記指針位置補正信号を出力して前記モータの回転を制御する、
    ことを特徴とする指針移動装置。
  2. 前記位置情報は、導電性材料で形成される、前記線状部材の長手方向に延びる二列の導電性パターンと、前記二列の導電性パターンそれぞれの一端部に設けられ、当該二列の導電性パターンを電気的に導通させるパターン連結部と、で形成され、
    前記位置情報検出装置は、前記二列の導電性パターンそれぞれに摺接して電気的に接続する二つの電極を有し、
    前記制御部には、前記二つの電極間の抵抗値による電位差が前記位置情報として入力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の指針移動装置。
  3. 前記位置情報は、前記線状部材の長手方向に記録された磁気情報であり、
    前記位置情報検出装置は、前記磁気情報を検出する磁気センサを有し、
    前記制御部には、前記磁気センサにより検出された前記磁気情報が前記位置情報として入力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の指針移動装置。
  4. 前記位置情報は、前記線状部材の長手方向に形成された光学的に読み取り可能な光学情報であり、
    前記位置情報検出装置は、前記光学情報を検出する光学センサを有し、
    前記制御部には、前記光学センサにより検出された前記光学情報が前記位置情報として入力される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の指針移動装置。
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