JP2009293889A - 蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
短時間で多くの水蒸気を発生可能な蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器を提供する。
【解決手段】
本発明は、対向する少なくとも二つの面を持つPTC発熱素子14と、当該PTC発熱素子14の一面およびその一面と対向する対向面にそれぞれ接触するように配置される複数の電極10,13を備え、当該複数の電極10,13の内の少なくとも一方側の電極またはPTC発熱素子14の上記電極と接触していない部分に水を接触させて蒸気を生成する構成の蒸気発生器1に関する。
【選択図】図3
短時間で多くの水蒸気を発生可能な蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器を提供する。
【解決手段】
本発明は、対向する少なくとも二つの面を持つPTC発熱素子14と、当該PTC発熱素子14の一面およびその一面と対向する対向面にそれぞれ接触するように配置される複数の電極10,13を備え、当該複数の電極10,13の内の少なくとも一方側の電極またはPTC発熱素子14の上記電極と接触していない部分に水を接触させて蒸気を生成する構成の蒸気発生器1に関する。
【選択図】図3
Description
本発明は、PTC発熱素子を発熱源として蒸気を発生させる蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器に関する。
近年、日本をはじめとする先進諸国において、動物性脂肪あるいは塩分の過剰摂取、運動不足およびストレス過多を原因とする生活習慣病が増加してきている。かかる状況の下、健康的な食生活が人々の関心を集めている。最近では、低カロリー、減塩およびビタミン等の栄養に富む料理方法の一つとして、過熱水蒸気を用いて食材を加熱する調理方法が注目を浴びている。
同じ温度の水の熱量と空気の熱量とを比較すると、水の熱量の方が大きい。このため、空気と比べて、過熱水蒸気の方が食材を温めやすい。加えて、過熱水蒸気が食材に接すると、食材の表面に水滴が付くため、過熱水蒸気が水になるときに発生する凝縮熱が食材の温度を上げる速度を高めるのに寄与する。このような過熱水蒸気の性質によって、過熱水蒸気と接する食材の脂肪分を有効に低下させることができる。また、食材の表面に付いた水は余分な塩分を除去する働きがある。これは、食材の塩分を低下させるのに寄与する。さらに、過熱水蒸気は、庫内の酸素濃度を下げるため、ビタミンなどの栄養素の酸化を防止することができる。このような過熱水蒸気を用いて食材を調理する調理器は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2006−087641号公報(特許請求の範囲)
ところで、上述のような水蒸気によって食材を調理する調理器に搭載される蒸気発生器には、多くの種類がある。その一例を図8、図9および図10に示す。図8、図9および図10は、それぞれ、蒸気発生器の斜視図、図8のB−B線断面図および図8の領域C部分における垂直方向の断面図を示す。
図8に示すように、蒸気発生器50は、円柱形状の金属容器51の上面外周にリング形状の鍔52を有する。金属容器51の上面であって鍔52の内側には、蒸気発生器50の内部方向に窪む凹部53が形成されている。金属容器51の下面には、絶縁材料から成る円柱形状の凸部54が突出して設けられている。金属容器51内の電極間に電圧を印加するため、通電用のコード55,55が当該電極から凸部54を介して金属容器51の外へと延出されている。
図9および図10に示すように、金属容器51の内部には、4枚のPTC(Positive Temperature Coefficient)発熱素子56が、金属容器51の中央を取り囲むように略90度間隔で平面上に敷設されている。各PTC発熱素子56は、その上下両面側から板状の電極57,57で挟まれている。電極57,57で挟まれた各PTC発熱素子56は、電極57ごとその周囲を絶縁シート(例えば、ポリイミド製のフィルムから成るシート)58にて覆われ、さらにその外側を金属容器51で覆われている。各PTC発熱素子56は、電極57,57の間に電圧を印加すると徐々に温度上昇するが、キュリー点以上の温度になると急激に抵抗が増加し、それによって自己温度制御機能を発揮する定温発熱体である。各PTC発熱素子56の熱は、電極57,57と金属容器51との導通を防止する絶縁シート58を介して、金属容器51に伝えられる。このため、暖められた金属容器51の凹部53に水を注入すると、その水が加熱され水蒸気が発生する。
しかし、上述の蒸気発生器50の金属容器51に接する水が水蒸気になるまでの速度をさらに上げて、より短時間で大量の水蒸気を発生させる要望が高まっている。
本発明は、かかる要望に応えるべくなされたものであって、短時間で多くの水蒸気を発生可能な蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、PTC発熱素子から容器に熱が伝わるまでの間に熱量のロスが多いことが原因で、水蒸気を高速で生成するのが難しいということがわかった。この原因を除去すべく、本発明者らは、PTC発熱素子から水の接する部分までの介在物を低減して、水蒸気の生成速度を著しく高めることに成功した。具体的には、次のような手段により、目的を達成するに至った。
すなわち、本発明は、対向する少なくとも二つの面を持つPTC発熱素子と、当該PTC発熱素子の一面およびその一面と対向する対向面にそれぞれ接触するように配置される複数の電極を備え、当該複数の電極の内の少なくとも一方側の電極またはPTC発熱素子の電極と接触していない部分に水を接触させて蒸気を生成する構成をもつ蒸気発生器である。
また、本発明は、さらに、複数の電極の内の少なくとも一方側の電極が、PTC発熱素子を1または複数個敷設し、水を供給するために開口する開口部を持つ容器を兼ね、あるいは当該容器に電気的に接続される蒸気発生器とすることができる。
また、本発明は、さらに、PTC発熱素子を容器の内底面に接着剤もしくはろう付けにより固定した蒸気発生器としてもよい。
また、本発明は、さらに、PTC発熱素子の電極と接触する面もしくはPTC発熱素子の水と接触する面に、PTC発熱素子より熱伝導率の高い薄膜を形成した蒸気発生器としてもよい。この出願書類において、「導電性」とは、抵抗率が10−2(Ω・cm)以下の電気抵抗を示す特性をいう。また、「絶縁性」とは、108(Ω・cm)以上の電気抵抗を示す特性をいう。
また、本発明は、さらに、少なくとも一方側の電極が、PTC発熱素子の当該一方側の電極と接する面を完全に覆う形状および面積を有する蒸気発生器としてもよい。
また、本発明は、さらに、少なくとも一方側の電極の表面であって水と接する部分を、樹脂、ガラスもしくはセラミックスにより被覆する蒸気発生器としてもよい。
また、本発明は、さらに、PTC発熱素子において複数の電極により挟んだ面以外の面を、樹脂、ガラスもしくはセラミックスにて被覆する蒸気発生器としてもよい。
また、本発明は、さらに、PTC発熱素子の表面、あるいはそれに接触する電極の表面に凹凸を形成して表面積を大きくした蒸気発生器としてもよい。
また、本発明は、上記いずれかの蒸気発生器と、その蒸気発生器内の少なくとも1つの電極に水を供給する水供給部とを搭載し、その水供給部からの水を少なくとも1つの電極に供給して蒸気発生器から発生させる蒸気を食材に接触せしめ、その食材の加熱調理を行う加熱調理器である。
本発明によれば、短時間で多くの水蒸気を発生させることができる。
次に、本発明の蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.蒸気発生器
(1)第1の実施の形態
図1は、蒸気発生器の好適な第1の実施の形態の斜視図である。図2は、図1に示す蒸気発生器を上方から見た平面図である。
(1)第1の実施の形態
図1は、蒸気発生器の好適な第1の実施の形態の斜視図である。図2は、図1に示す蒸気発生器を上方から見た平面図である。
図1および図2に示すように、第1の実施の形態に係る蒸気発生器1は、アルミニウム製の角型容器10を備える。角型容器10は、長方形の底面を有し、上方に開口部10aを有する。ただし、角型容器10に代えて、角型以外の形状(例えば、円筒型)の容器を用いてもよい。角型容器10の側面の一つには、通電用の2枚の通電板11,12の内の一方の通電板11が接続されている。他方の通電板12は、クランク形状を有し、その一端を角型容器10の内部に配置される長方形の板状電極13に接続している。通電板11,12および板状電極13は、アルミニウム製である。板状電極13は、角型容器10の底面よりも少し小さい面積を有し、当該底面から所定の高さに配置される。
角型容器10および板状電極13は、放熱性に優れるアルミニウムから成るが、アルミニウム以外の金属、例えばステンレススチールから成るものでも良い。また、角型容器10および板状電極13の内のいずれかをアルミニウム製とし、他方をステンレススチール製としてもよい。さらに、板状電極13または角型容器10は、金属以外の導電性材料、例えば、黒鉛製の電極でも良い。通電板11,12に代えて、他の形状の電気配線を用いてもよい。
図3は、図1に示す蒸気発生器の幅方向略中央を長さ方向と平行に紙面上下方向で切断したときのA−A線断面図である。
角型容器10の内底面と板状電極13との間には、直方体形状のPTC発熱素子14が当該内底面の長さ方向に4枚並べて敷設される。4枚並べた状態のPTC発熱素子14(この実施の形態では、PTC発熱素子群14’と称する。)は、その上面を板状電極13の下面に、その下面を角型容器10の内底面に、それぞれ接触するように配置される。PTC発熱素子群14’の平面形状および平面の総面積は、板状電極13のそれらと同一もしくはわずかに小さいのが好ましい。板状電極13をPTC発熱素子群14’よりも大きくすることにより、電圧の局所集中を避け、かつ水がPTC発熱素子14に直接触れるのを防ぐことができる。
各PTC発熱素子14は、ペロブスカイト型強誘電体であるチタン酸バリウム(BaTiO3)を主成分とし、Pb、Ce、La、Nb、Ta、Mg、Ca、Bi、Na等の元素を添加してBa2+を当該元素のいずれか少なくとも一つの元素にて置換させることにより、キュリー温度(Tc)を上昇させて動作温度を上げたセラミックス発熱素子である。以下に、PbによってBaの一部を置換した組成を持つPTC発熱素子14の製造方法の一例を示す。
BaCO3、PbO、TiO2およびSiO2の各原料粉末を、(Ba0.40Pb0.60)TiO3となるように調整し、ボールミルにて15時間の湿式粉砕・混合を行う。次に、湿式粉砕・混合後のスラリーに、PVA等に代表されるバインダー(スラリーに対して約1重量%)を加えて、造粒する。次に、造粒後の顆粒を約1ton/cm2の圧力を加えて金型成形を行い、角板形状(あるいは円板形状)の成形体を作製する。次に、電気炉に成形体を入れて、約1000〜1250℃にて約1時間保持する条件で焼成し、焼結体を作製する。最後に、得られた焼結体に対して切断、研削等の加工を施し、所望形状のPTC発熱素子14を得る。
上記の製造方法において、PbOとBaCO3との混合比を変化させ、BaとPbのモル比を所望のモル比とする(BaxPb1−x)TiO3(ここで、0<X<1)を製造することができる。また、BaCO3、PbO、TiO2およびSiO2は、必須の原料粉末ではなく、例えば、別の原料粉末としてSb2O3粉末をさらに加え、あるいはSiO2粉末の代わりにホウケイ酸鉛ガラスの粉末を加えることもできる。さらに、スラリーに加えるバインダの種類および添加量、造粒条件、成形の種類およびその条件、焼結方法およびその条件についても、適宜変更することができる。例えば、焼成温度を低くあるいは焼成時間を短くすることにより、焼結密度をわずかに低くして、ポーラスな焼結体を製造することもできる。焼結体中に多くのポア(空孔)を分散させることにより、ヒートショックに対する耐性の高いPTC発熱素子14を得ることができる。
図3に示すように、板状電極13の下面を除く全面、通電板12の水に接触しやすい部分(板状電極13に接続している一端の露出面および当該一端から略垂直に立ち上がる板の内外両面)、およびPTC発熱素子群14’の周側面は、ガラス、樹脂、セラミックスなどの薄膜15によりコーティングされている。薄膜15は、接触する水を水蒸気にする際に、板状電極13および通電板12が、水もしくはその水に微量に含まれる物質によって腐食し、もしくは電蝕し、あるいは各PTC発熱素子14からその構成物質若しくは反応物質が溶出するのを有効に防止するために、好適に形成される。この実施の形態では、水に接触しやすい上記部分に薄膜15を形成しているが、上記部分以外に薄膜15を形成し、あるいは上記部分の内で水に接触しにくい部分に薄膜15を形成しないようにしてもよい。
ガラス質の薄膜15を形成する好適な一例は、PTC発熱素子14’の周側面に釉薬(長石、珪石、石灰および水の混合物)を塗り、加熱する方法である。樹脂製の薄膜15を形成する好適な一例は、PTC発熱素子14’の周側面に樹脂塗料を塗布し、乾燥、加熱あるいは紫外線照射等の手法によって樹脂塗膜を硬化させる方法である。樹脂は、加熱によって軟化しないように、熱硬化性樹脂の方が好ましい。セラミックス製の薄膜15を形成する好適な一例は、PTC発熱素子14’の周側面にセラミックス粉末を含むペーストを塗布し、乾燥あるいは加熱する方法である。ただし、薄膜15の形成方法は、上記以外の方法であってもよい。
蒸気発生器1の通電板11,12に交流電源を接続すると、板状電極13、PTC発熱素子14および角型容器10に電流が流れる。すなわち、角型容器10は、板状電極13と同様、電極として機能する。この結果、PTC発熱素子14の温度が上昇し、温度がPTC発熱素子14のTc以上になると急激に抵抗が増加し、PTC発熱素子14は、ほぼ一定温度に発熱する。電極を容器の形状とすることにより、供給した水を貯めることができる。また、容器形状の電極は、板状の電極に比べて、水に接触する面積が大きくなるので、水蒸気の生成速度をより大きくすることができる。
図4は、図3に示すPTC発熱素子の拡大斜視図である。
PTC発熱素子14の上面および下面には、アルミニウムを溶射することにより形成された薄膜16が形成されている。薄膜16は多くの凹凸16aを有しており、PTC発熱素子14で発生した熱を放熱しやすくなっている。板状電極13および角型容器10の底面は、薄膜16を介してPTC発熱素子14の上面および下面と、それぞれ接触している。この実施の形態では、放熱性を高めるために、熱伝導率の高いアルミニウムの薄膜16をPTC発熱素子14の上面および下面に形成しているが、薄膜16をアルミニウム以外の材料であって板状電極13および角型容器10と導通容易な材料にて形成してもよい。
次に、蒸気発生器1の好適な製造方法について説明する。
PTC発熱素子14において板状電極13の下面および角型容器10の内底面とそれぞれ接触する上下両面にアルミニウムを溶射して薄膜16を形成する。続いて、PTC発熱素子14において板状電極13および角型容器10の底面とそれぞれ接触しない周側面に、釉薬を塗布して加熱し、ガラス質の薄膜15を形成する。
次に、絶縁性の接着剤(例えば、シリコーン系接着剤)を角型容器10の内底面に薄く塗布し、その上からPTC発熱素子14を一列に並べて接着剤に向けて強く押し付ける。その際、PTC発熱素子14の下面に形成された薄膜16の凹凸部分の突部が接着剤の層を突き抜けて角型容器10に接触する。これにより、PTC発熱素子14と角型容器10の底面が電気的に接触する。ただし、絶縁性の接着剤に代えて、導電性の接着剤を用いてもよい。PTC発熱素子14と角型容器10を接着により固定することにより、使用中にPTC発熱素子14が蒸気発生器1から脱落する可能性を低減できる。
次に、板状電極13に通電板12を溶接により、あるいは導電性の接着剤を介して接続し、板状電極13の下面に絶縁性の接着剤を薄く塗布する。続いて、板状電極13の周囲が角型容器10の内面に接触しないように、板状電極13をPTC発熱素子群14’に強く押し付けて接着する。その際、PTC発熱素子14の上面に形成された薄膜16の凹凸部分の突部が接着剤の層を突き抜けて板状電極13に接触する。これにより、PTC発熱素子14と板状電極13が電気的に接触する。ただし、絶縁性の接着剤に代えて導電性の接着剤を用いてもよい。最後に、板状電極13の上面と端面、通電板12の水に接触しやすい部分、およびPTC発熱素子群14’の周側面に、耐熱性の高い樹脂(例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂)を塗布する。かかる工程を経て、蒸気発生器1が完成する。
このような蒸気発生器1において、PTC発熱素子14の上下両面に電圧を印加した状態で角型容器10に水を供給すると、水は、主として、角型容器10の露出した内面、PTC発熱素子14の露出面および板状電極13に接触して水蒸気になる。
(2)第2の実施の形態
図5は、蒸気発生器の好適な第2の実施の形態を上方から見た平面図である。蒸気発生器の第2の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分には同じ番号を付し、その説明を省略する。
図5は、蒸気発生器の好適な第2の実施の形態を上方から見た平面図である。蒸気発生器の第2の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分には同じ番号を付し、その説明を省略する。
第2の実施の形態に係る蒸気発生器1は、PTC発熱素子群14’の上面の一部に接する細長い板状電極20を備えている。板状電極20の長さ方向の寸法は、PTC発熱素子群14’の長さ方向の寸法とほぼ同一もしくはわずかに長い。前述の板状電極13の代わりに、細長い板状電極20を備えている点が、第2の実施の形態と第1の実施の形態との相違点である。PTC発熱素子群14’において、板状電極20と接触していない領域は、露出している。このため、PTC発熱素子14の上下両面に電圧を印加した状態で角型容器10に水を供給すると、水は、主として、角型容器10の露出した内面、PTC発熱素子14の露出面および板状電極20に接触して水蒸気になる。
溶射により形成されるアルミニウムの薄膜16は、第1の実施の形態と同様、PTC発熱素子群14’の上面を覆うように形成されている。このため、板状電極20は、薄膜16を介してPTC発熱素子群14’の一部に接触している。ただし、薄膜16は、板状電極20の下面にのみ、あるいは板状電極20以外の露出領域にのみ形成されていてもよい。さらに、PTC発熱素子14の上面に薄膜16を形成せずに、PTC発熱素子14の上面自体に多くの凹凸を形成し、放熱性を高めてもよい。
(3)第3の実施の形態
図6は、蒸気発生器の好適な第3の実施の形態を上方から見た平面図である。蒸気発生器の第3の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分には同じ番号を付し、その説明を省略する。
図6は、蒸気発生器の好適な第3の実施の形態を上方から見た平面図である。蒸気発生器の第3の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分には同じ番号を付し、その説明を省略する。
第3の実施の形態に係る蒸気発生器1は、PTC発熱素子群14’を構成している1つのPTC発熱素子14の上面に接する小直方体形状の板状電極30を備えている。板状電極30は、PTC発熱素子14の上面の一部を占める大きさである。前述の板状電極13の代わりに、小直方体形状の板状電極30を備えている点が、第3の実施の形態と第1の実施の形態との相違点である。PTC発熱素子群14’において、板状電極30と接触していない領域は、露出している。このため、PTC発熱素子14の上下両面に電圧を印加した状態で角型容器10に水を供給すると、水は、主として、角型容器10の露出した内面、PTC発熱素子14の露出面および板状電極30に接触して水蒸気になる。
溶射により形成されるアルミニウムの薄膜16は、第1の実施の形態と同様、PTC発熱素子群14’の上面を覆うように形成されている。このため、板状電極30は、薄膜16を介してPTC発熱素子群14’の一部に接触している。ただし、薄膜16は、板状電極30の下面にのみ、あるいは板状電極30以外の露出領域にのみ形成されていてもよい。さらに、PTC発熱素子14の上面に薄膜16を形成せずに、PTC発熱素子14の上面自体に多くの凹凸を形成し、放熱性を高めてもよい。
2.加熱料理器
図7は、蒸気発生器を搭載した加熱料理器の好適な実施の形態の概略構成図である。
図7は、蒸気発生器を搭載した加熱料理器の好適な実施の形態の概略構成図である。
実施の形態に係る加熱調理器40は、その内部に、調理対象の食材42を載せるトレー41と、蒸気発生器1と、蒸気発生器1に水を供給するための水供給部43と、水供給部43から蒸気発生器1に水を注入するための注入管44を備える。蒸気発生器1の上方には、食材42に向けて水蒸気を噴射する噴射器45が備えられている。
調理条件をセットして加熱料理器40の調理開始スイッチをオンにすると、水供給部43内の水は、矢印46に示すように注入管44を通って、蒸気発生器1に供給される。蒸気発生器1内にて発生した水蒸気は、点線矢印47に示すように、噴射器45により食材42に噴射される。この結果、食材42が加熱調理される。
以上、蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、種々の変形を施して実施することができる。
例えば、PTC発熱素子の形状は、対向する少なくとも二つの面を持つ形状であれば、角板状以外の形状、例えば、円板、円柱、多角柱等の種々の形状でもよい。また、対向する少なくとも二つの面は、平面であるか曲面であるかを問わない。さらに、対向する面の数は、二つに限定されず、三つ以上であってもよい。PTC発熱素子の互いに対向する面に接触する電極の接触面の形状は、互いに対向する面に面接触できれば、平面であるか曲面であるかを問わない。また、水は、板状電極13,20,30とは接触せず、それと対向して配置される底面を有する角型容器10にのみ接するようにしてもよい。
PTC発熱素子14の板状電極13,20,30と接触する面に、アルミニウム以外の導電性材料(例えば、黒鉛、鉄)の薄膜を形成することもできる。また、当該薄膜の形成方法は、溶射以外にめっき、塗布等の方法により行われてもよい。
板状電極13,20,30の表面を樹脂、ガラスあるいはセラミックス等により被覆せずに、板状電極13,20,30を露出させ、水に接触させるようにしてもよい。また、板状電極13,20,30と対向配置される角型容器10において、PTC発熱素子群14’と接触していない面を樹脂、ガラス、セラミックス等により被覆してもよい。
板状電極13,20,30と対向配置されるもう一方の電極は、角型の容器の形状ではなく、板形状の電極であってもよい。さらに、板状電極13,20,30を角型容器10と同様、水を貯める皿の形状を有する電極とし、その電極と対向させて、もう一方の電極である角型容器10を配置してもよい。
PTC発熱素子14は、角型容器10の底面に導電性のろうにより固定されていてもよい。一方、PTC発熱素子群14’と角型容器10の底面をほぼ同じ形状で同じ面積とし、PTC発熱素子14を当該底面に接着せずに敷設してもよい。
PTC発熱素子14の周側面は、薄膜15を被覆せずに、露出させてもよい。PTC発熱素子14に接触する板状電極13,20,30の表面および/または角型容器10の内面に凹凸を形成することにより表面積を大きくして、水に熱を伝えやすい加工を施すこともできる。
加熱調理器に搭載される水供給部は、板状電極13,20,30のみ、あるいは角型容器10のみに水を接触せしめ、水蒸気を発生させるようにしてもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。
1.評価対象物
(1)実施例1
長さ24mm×幅14.5mm×厚さ2.5mmの角板形状のPb置換型のチタン酸バリウム焼結体(Ba0.70Pb0.30)TiO3(以後、「PTC発熱素子」という。)を4枚用意し、その最も広い2つの対向面(24mm×14.5mmの面)に対してアルミニウムの溶射を施し、アルミニウム薄膜を形成した。一方、各焼結体においてアルミニウム薄膜を形成していない周側面に、釉薬を塗布して加熱し、ガラス質の薄膜を形成した。PTC発熱素子は、約240℃にて一定加熱可能なヒータである。次に、長さ60mm×幅30mm×深さ15mmで板厚0.5mmのアルミニウム製の角型容器を用意し、その角型容器の側面に一枚の通電板を溶接した。角型容器の内底面に、絶縁性のシリコーン系接着剤を薄く塗布し、その上から4枚のPTC発熱素子を隙間なく一列に並べて接着剤に向けて強く押し付けて、アルミニウム薄膜と角型容器の内底面を電気的に接触するように接着した。4枚のPTC発熱素子は、各PTC発熱素子の幅方向が角型容器の内底面の長さ方向に沿うように一列に配置した。
(1)実施例1
長さ24mm×幅14.5mm×厚さ2.5mmの角板形状のPb置換型のチタン酸バリウム焼結体(Ba0.70Pb0.30)TiO3(以後、「PTC発熱素子」という。)を4枚用意し、その最も広い2つの対向面(24mm×14.5mmの面)に対してアルミニウムの溶射を施し、アルミニウム薄膜を形成した。一方、各焼結体においてアルミニウム薄膜を形成していない周側面に、釉薬を塗布して加熱し、ガラス質の薄膜を形成した。PTC発熱素子は、約240℃にて一定加熱可能なヒータである。次に、長さ60mm×幅30mm×深さ15mmで板厚0.5mmのアルミニウム製の角型容器を用意し、その角型容器の側面に一枚の通電板を溶接した。角型容器の内底面に、絶縁性のシリコーン系接着剤を薄く塗布し、その上から4枚のPTC発熱素子を隙間なく一列に並べて接着剤に向けて強く押し付けて、アルミニウム薄膜と角型容器の内底面を電気的に接触するように接着した。4枚のPTC発熱素子は、各PTC発熱素子の幅方向が角型容器の内底面の長さ方向に沿うように一列に配置した。
次に、長さ58mm×幅24mm×厚さ1mmのアルミニウム製の電極板と、長さ50mm×幅5mm×厚さ0.5mmのアルミニウム製の通電板を用意した。通電板をクランク形状に折り曲げた一方の端部を電極板の上面の端に電気的に接続した。続いて、4枚の
PTC発熱素子の上面に、絶縁性のシリコーン系接着剤を薄く塗布した。続いて、電極板および通電板が角型容器の内側面に接触しないように、その接着剤の上に載せて電極板に向けて強く押し付けた。このようにして、PTC発熱素子の上面のアルミニウム薄膜と電極板を電気的に接触するように、電極板をPTC発熱素子に接着した。最後に、主として、電極板の上面と端面、通電板の垂直に立ちあがった部分の外面および内面、およびPTC発熱素子の周側面に、耐熱性の高いシリコーン樹脂を塗布した。こうして、評価対象の蒸気発生器(実施例1)の作製を完了した。
PTC発熱素子の上面に、絶縁性のシリコーン系接着剤を薄く塗布した。続いて、電極板および通電板が角型容器の内側面に接触しないように、その接着剤の上に載せて電極板に向けて強く押し付けた。このようにして、PTC発熱素子の上面のアルミニウム薄膜と電極板を電気的に接触するように、電極板をPTC発熱素子に接着した。最後に、主として、電極板の上面と端面、通電板の垂直に立ちあがった部分の外面および内面、およびPTC発熱素子の周側面に、耐熱性の高いシリコーン樹脂を塗布した。こうして、評価対象の蒸気発生器(実施例1)の作製を完了した。
(2)比較例1
実施例1において用意したPTC発熱素子を4個用意し、各PTC発熱素子の最も広い2つの対向面に対してアルミニウムの溶射を施し、アルミニウム薄膜を形成した。続いて、各PTC発熱素子の最も広い2つの面とほぼ同じ形状で同じ面積のアルミニウム製の板状電極を2枚用意し、各PTC発熱素子との接着面に絶縁性のシリコーン系接着剤を薄く塗布して、各PTC発熱素子の対向する2つの面から板状電極で挟むように、2枚の板状電極を各PTC発熱素子に接着した。次に、各PTC発熱素子に接着した2枚の板状電極に通電用のコードを延ばし、コードを外に露出させて、2枚の板状電極に挟まれた状態の各PTC発熱素子の周囲をポリイミド製のフィルムでそれぞれ覆った。次に、直径60mm×高さ10mmのアルミニウム製の容器(図8、図9および図10に示す形態を有する容器)を用意し、その中にポリイミド製のフィルムで覆った状態の板状電極付きのPTC発熱素子を4個封入した。容器は、ポリイミド製のフィルムで覆ったものの形状が隙間なく容器の内部に接するように設計した。通電用のコードは、容器の下部から、絶縁材料から成る円柱形状の凸部を通して外部に引き出した。こうして、評価比較対象の蒸気発生器(比較例1)の作製を完了した。
実施例1において用意したPTC発熱素子を4個用意し、各PTC発熱素子の最も広い2つの対向面に対してアルミニウムの溶射を施し、アルミニウム薄膜を形成した。続いて、各PTC発熱素子の最も広い2つの面とほぼ同じ形状で同じ面積のアルミニウム製の板状電極を2枚用意し、各PTC発熱素子との接着面に絶縁性のシリコーン系接着剤を薄く塗布して、各PTC発熱素子の対向する2つの面から板状電極で挟むように、2枚の板状電極を各PTC発熱素子に接着した。次に、各PTC発熱素子に接着した2枚の板状電極に通電用のコードを延ばし、コードを外に露出させて、2枚の板状電極に挟まれた状態の各PTC発熱素子の周囲をポリイミド製のフィルムでそれぞれ覆った。次に、直径60mm×高さ10mmのアルミニウム製の容器(図8、図9および図10に示す形態を有する容器)を用意し、その中にポリイミド製のフィルムで覆った状態の板状電極付きのPTC発熱素子を4個封入した。容器は、ポリイミド製のフィルムで覆ったものの形状が隙間なく容器の内部に接するように設計した。通電用のコードは、容器の下部から、絶縁材料から成る円柱形状の凸部を通して外部に引き出した。こうして、評価比較対象の蒸気発生器(比較例1)の作製を完了した。
2.特性評価方法
実施例1に示す蒸気発生器の2枚の通電板および比較例1に示す蒸気発生器の通電用のコードにAC104Vを印加して、各蒸気発生器内の各PTC発熱素子を加熱した。通電と同時に、実施例1に示す蒸気発生器の角型容器内および比較例1に示す蒸気発生器の上面の凹部に、それぞれ、20℃の水15ccを入れた注射筒から各5ccを注いだ。その後、5秒毎に水を5ccずつ2回注入し、通電開始から、合計15ccの水が完全に蒸発するまでの時間を測定した。また、評価中、各蒸気発生器に電流・電圧計をそれぞれ接続し、それぞれの電流値と電圧値を測定した。電流値は、安定した電流値で決定した。
実施例1に示す蒸気発生器の2枚の通電板および比較例1に示す蒸気発生器の通電用のコードにAC104Vを印加して、各蒸気発生器内の各PTC発熱素子を加熱した。通電と同時に、実施例1に示す蒸気発生器の角型容器内および比較例1に示す蒸気発生器の上面の凹部に、それぞれ、20℃の水15ccを入れた注射筒から各5ccを注いだ。その後、5秒毎に水を5ccずつ2回注入し、通電開始から、合計15ccの水が完全に蒸発するまでの時間を測定した。また、評価中、各蒸気発生器に電流・電圧計をそれぞれ接続し、それぞれの電流値と電圧値を測定した。電流値は、安定した電流値で決定した。
3.評価結果
表1に、実施例1および比較例1の評価条件と評価結果を示す。
表1に、実施例1および比較例1の評価条件と評価結果を示す。
表1に示す結果から明らかなように、実施例1に示す蒸気発生器は、比較例1に示す蒸気発生器に比べて、電流値が大きく(比較例1:0.91A、実施例1:6.2A)、注いだ水が完全に蒸発するまでの時間が約8倍短かった(比較例1:478秒、実施例1:62秒)。この結果より、PTC発熱素子に電圧を印加する電極に対して、直接、水を注ぐ型式の蒸気発生器の方が、蒸気を極めて短時間で発生させることができると考えられる。
本発明の蒸気発生器は、一例として、食材を水蒸気によって加熱するのに利用可能である。
1 蒸気発生器
10 角型容器(容器の一例、一方の電極を兼ねる)
10a 開口部
13 板状電極(電極の一例)
14 PTC発熱素子
15 薄膜
16 薄膜
16a 凹凸
20 板状電極(電極の一例)
30 板状電極(電極の一例)
40 加熱調理器
42 食材
43 水供給部
10 角型容器(容器の一例、一方の電極を兼ねる)
10a 開口部
13 板状電極(電極の一例)
14 PTC発熱素子
15 薄膜
16 薄膜
16a 凹凸
20 板状電極(電極の一例)
30 板状電極(電極の一例)
40 加熱調理器
42 食材
43 水供給部
Claims (9)
- 対向する少なくとも二つの面を持つPTC発熱素子と、
当該PTC発熱素子の一面およびその一面と対向する対向面にそれぞれ接触するように配置される複数の電極と、
を備え、
当該複数の電極の内の少なくとも一方側の電極または上記PTC発熱素子の上記電極と接触していない部分に水を接触させて蒸気を生成する構成であることを特徴とする蒸気発生器。 - 前記複数の電極の内の少なくとも一方側の電極は、前記PTC発熱素子を1または複数個敷設し、水を供給するために開口する開口部を持つ容器を兼ね、あるいは上記容器に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の蒸気発生器。
- 前記PTC発熱素子は、前記容器の内底面に接着剤もしくはろう付けにより固定されていることを特徴とする請求項2に記載の蒸気発生器。
- 前記PTC発熱素子の前記電極と接触する面もしくは前記PTC発熱素子の水と接触する面に、前記PTC発熱素子より熱伝導率の高い薄膜を形成していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
- 前記少なくとも一方側の電極は、前記PTC発熱素子の当該一方側の電極と接する面を完全に覆う形状および面積を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
- 前記少なくとも一方側の電極の表面であって水と接する部分を、樹脂、ガラスもしくはセラミックスにより被覆していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
- 前記PTC発熱素子において、前記複数の電極により挟んだ面以外の面を、樹脂、ガラスもしくはセラミックスにて被覆していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
- 前記PTC発熱素子の表面、あるいはそれに接触する前記電極の表面に凹凸を形成して表面積を大きくしたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
- 前記請求項1から請求項8のいずれか1項記載の蒸気発生器と、その蒸気発生器内の少なくとも1つの電極に水を供給する水供給部と、
を搭載し、
上記水供給部からの水を上記少なくとも1つの電極に供給して上記蒸気発生器から発生させる蒸気を食材に接触せしめ、その食材の加熱調理を行うことを特徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008149838A JP2009293889A (ja) | 2008-06-06 | 2008-06-06 | 蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009293889A true JP2009293889A (ja) | 2009-12-17 |
Family
ID=41542215
Family Applications (1)
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JP2008149838A Withdrawn JP2009293889A (ja) | 2008-06-06 | 2008-06-06 | 蒸気発生器およびそれを搭載した加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009293889A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011184246A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Tanaka Kensetsu Co Ltd | 貝殻熱処理システム |
US10969141B2 (en) * | 2018-03-13 | 2021-04-06 | Ngb Innovations Llc | Regulating temperature and reducing buildup in a water heating system |
WO2021221402A1 (ko) * | 2020-04-27 | 2021-11-04 | (주)티케이케이 | 저전력 스팀발생 장치 |
-
2008
- 2008-06-06 JP JP2008149838A patent/JP2009293889A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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