JP2009292790A - 配糖体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
無保護糖より配糖体の簡便な製造方法を提供する。
【解決手段】 ハロホルムアミジニウム誘導体を脱水縮合剤として用いて、遊離のヘミアセタール性ヒドロキシ基を持つ糖からその配糖体を水溶液中における一段階の工程で製造する。本法はより長い糖鎖に適用でき、生理活性オリゴ糖、ドラックデリバリーシステムのキャリア、界面活性剤、糖鎖医薬、酵素の活性測定試薬、美白剤、酵素触媒による糖鎖合成試薬、糖ペプチド、糖タンパク質、糖鎖高分子、糖鎖チップなど、様々な用途の物質製造、脂溶性分子の水溶性の向上などに用いられて有用である。
【選択図】図1
Description
号公報(特許文献1)〕、酵素の活性測定用試薬〔特開平9-275995号公報(特許文献2)〕、美白剤〔Cesk. Farm., 34, 174, 1985(非特許文献1)、特開昭60-16906号公報(特許文献3)、特開昭60-56912号公報(特許文献4)等)、酵素触媒による糖鎖合成試薬〔T. Murata, T. Usui : Enzymatic synthesis of important oligosaccharide units involved in N- and O-linked glycans, Trends in Glycosci. Glycotechnol., 12, 161-174,
2000(非特許文献2)〕、糖鎖チップ〔特開2003-083969号公報(特許文献5)〕等、産業上幅広い用途があり、その製造プロセスの簡易化は必須の技術課題である。従来の技術では、有機化学合成を用いる方法、酵素反応を活用する方法、または、それらを組み合わせて用いる方法が、所望の化合物の構造に合わせて適用されている。
これまでに水溶液中で脱水縮合を達成できる技術として、糖オキサゾリン誘導体の合成法〔特願2007-059478(特許文献6)〕
本発明では、次なる態様が提供される。
基、PO4 2-、SO4 -、アルキル基、アシル基、アルコキシ基、アシロキシ基、グルコース、
ガラクトース、マンノース、N-アセチルグルコサミンを含めた単糖のの糖残基、セロオリゴ糖、ラミナリオリゴ糖、キトオリゴ糖、キシロオリゴ糖を含めたオリゴ糖のの糖残基及び多糖のの糖残基からなる群から選択されたものである)
で表される無保護糖と一般式MZ(式中、Zは、水素原子、ハロゲン原子、アジド基を含め
た窒素原子含有基、炭化水素基を含めた炭素原子含有基、炭化水素基で置換されていてよいオキシ基を含めた酸素原子含有基、炭化水素基で置換されていてよいリン原子含有基、及び炭化水素基で置換されていてよいチオ基を含めた硫黄原子含有基からなる群から選択されたもので、Mは金属、-OH、アンモニウム又は水素原子である)の化合物とを、一般式(2):
原子であり、そしてY-は陰イオンである)
で表される脱水縮合剤の存在下で処理して、一般式(3):
で表される配糖体を得ることを特徴とする配糖体の製造方法。
〔2〕 Yが、ハロゲン原子、OH、BF4、またはPF6であり、一般式(2)の脱水縮合剤がハロホルムアミジニウム誘導体であり、その一般式(2)の脱水縮合剤と一般式(1)の糖との反応を、水を含む溶媒中で行うことを特徴とする上記〔1〕に記載の配糖体の製造方法。
〔3〕 一般式(2)で表される脱水縮合剤が、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド、2-クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロホスファート、1-(クロロ-1-ピロリジニルメチレン)ピロリジニウムヘキサフルオロホスファート、1-(クロ
ロ-1-ピロリジニルメチレン)ピロリジニウムテトラフルオロボラート、クロロ-N,N,N',N'-テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート、N,N,N',N'-テトラメチ
ル-O-(N-スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボラート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)- N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、(4R,5R)-2-クロロ-1,3-ジメチル-4,5-ジフェニル-1-イミダゾリニウムクロリド
、及び(4S,5S)-2-クロロ-1,3-ジメチル-4,5-ジフェニル-1-イミダゾリニウムクロリドか
らなる群から選択されたものであることを特徴とする上記〔1〕又は〔2〕に記載の配糖体の製造方法。
〔4〕 一般式(3)(式中、Zは、アジド基、ハロゲン原子、及びアリールチオ基からなる群から選択されたもので、R1、R2、R3及びR4は、上記と同様の意味を有するものである
)で表される配糖体を得ることを特徴とする上記〔1〕〜〔3〕のいずれか一に記載の配糖体の製造方法。
以上の多糖にいたるまで簡便にそれらの配糖体を製造することができる。本発明では、簡便且つ穏和な手法で、そして一段階の工程で、しかも良好な収率で、無保護糖より配糖体、例えば、アジ化糖やフッ化糖などの糖誘導体を合成でき、より長い糖鎖に適用可能で、種々、様々な糖(オリゴ糖及びポリ糖、さらに分岐した糖鎖を含む糖)を、各種の糖化合物や配糖化された化合物にできる技術となるので、例えば、生理活性オリゴ糖、ドラックデリバリーシステムのキャリア、界面活性剤、糖鎖医薬、酵素の活性測定試薬、美白剤、酵素触媒による糖鎖合成試薬、糖ペプチド、糖タンパク質、糖鎖高分子、糖鎖チップなど、様々な用途の物質製造、脂溶性分子の水溶性の向上などに用いられて有用である。
本発明のその他の目的、特徴、優秀性及びその有する観点は、以下の記載より当業者にとっては明白であろう。しかしながら、以下の記載及び具体的な実施例等の記載を含めた本件明細書の記載は本発明の好ましい態様を示すものであり、説明のためにのみ示されているものであることを理解されたい。本明細書に開示した本発明の意図及び範囲内で、種々の変化及び/又は改変(あるいは修飾)をなすことは、以下の記載及び本明細書のその他の部分からの知識により、当業者には容易に明らかであろう。本明細書で引用されている全ての特許文献及び参考文献は、説明の目的で引用されているもので、それらは本明細書の一部としてその内容はここに含めて解釈されるべきものである。
該配糖体としては、糖から誘導されたもの、例えば、糖鎖含有試薬として機能する活性を有するものであれば特に限定されないが、好ましくは、無保護糖や無保護糖鎖などであるヘミアセタール性のヒドロキシ基をもつ糖から合成されたもので、例えば、上記一般式(3)で示される配糖体が挙げられる。
一般式(3)で示される配糖体は、一般式(1)のヘミアセタール性のヒドロキシ基をもつ糖を脱水縮合剤である一般式(2)のハロホルムアミジニウム誘導体で処理して製造できる。
ピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、tert-ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デカニル、ヘキサデカニル、エイコサニル等)等、さらには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等の環状アルキル基などが挙げられ、好ましくは、C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert-ブチル、ペンチル等
)が挙げられ、さらに好ましくは、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert-ブチル等)が挙げられる。
本明細書中、「アシルアミノ基」の「アシル」としては、カルボン酸などのオキソ酸から誘導された基を包含していてよく、例えば、置換されていてもよい炭化水素基-CO-基などのカルボン酸アシル基、より具体的には、置換されていてもよいC1-10アシル基を指す
ものであってよい。ここで、置換されていてもよい炭化水素基は、たとえば置換されていてもよいC1-22アルキル基、置換されていてもよいC2-10アルケニル基、置換されていてもよいC2-10アルキニル基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいC7-12アラルキル基、置換されていてもよい複素環式基等を示す。該C1-22アルキル基としては
、上述したものが使用できる。該C2-10アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル
、2-ブテニル、1-ペンテニル基などが用いられる。該C2-10アルキニル基としては、例え
ば、1-エチニル、プロパルギル、2-ブチニル、1-ペンチニル基などが用いられる。該C1-10アシル基としては、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル等の直鎖C1-10アシルの他、C1-10アルキル基として前述したアルキル基の結合手側末端のメチレン基をカルボニ
ル基に置換することにより得られるアシル基等が用いられる。該アリール基としては、1-ナフチル、2-ナフチル、2-ビフェニリル、3-ビフェニリル、4-ビフェニリル、2-アンスリル、3-インデニル、5-フルオレニル等が用いられる。該C7-12アラルキル基としては、ベ
ンジル、1-フェネチル、2-フェネチル、1-ナフチルメチル、2-ナフチルメチル等が用いられる。該複素環式基としては、同一又は異なっていてもよい、1〜4個の複素原子(酸素原子、窒素原子、硫黄原子などから選択される)を有していてよい、飽和又は不飽和の単環式あるいは縮合環式のものが包含されてよく、例えば、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル等が用いられる。本明細書中、「アシル基」としては、上述「アシル」で挙げたものが使用できる。本明細書中、「アシロキシ基」の「アシル基」部分としては、上述「アシル」で挙げたものが使用できる。
一般式MZの化合物に関連して、Mにおける「金属」としては、当該分野で金属として知
られたもので、例えば、アルカリ金属(例、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなど)、アルカリ土類金属(例、マグネシウム、カルシウム、バリウムなど)、遷移金属、アルミニウム、亜鉛、鉛、スズ、水銀などが挙げられる。一般式MZの化合物としては、例えば、アジ化アルカリ金属、フッ化アルカリ金属、チオフェノールなどの芳香族チオール化合物、2,4-ペンタンジオンなどのジケトン化合物などが挙げられる。
アルキル基」としては、上記と同様なものが挙げられる。「置換されていてもよいアルケニル基」中の「アルケニル基」としては、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよく、例えばC2-24アルケニル(例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニ
ル、3-ブテニル、2-メチル-2-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-1-プロペ
ニル等)が挙げられる。「置換されていてもよいアリール基」中の「アリール基」としては、例えばC6-14アリール(例えば、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、2-ビフェニリ
ル、3-ビフェニリル、4-ビフェニリル、2-アンスリル、3-インデニル、5-フルオレニル等)等が挙げられ、好ましくは、フェニル基である。
」、「置換されていてもよいアルケニル基」、「置換されていてもよいアリール基」及び「置換されていてもよい複素環式基」(その他「置換されていてもよい」との修飾語の付された場合を含む)における「炭化水素基」、「アルキル基」、「アルケニル基」、「アリール基」及び「複素環式基」(その他の対応するものを包含する)は、任意に、1個又はそれ以上(例えば、1〜5個)の、同一でも異なっていてもよい、置換基で置換されていてもよく、その置換されている場合の「置換基」としては、当該分野で知られた置換基であってよく、例えば、次のものから選択されてよい:
キシカルボニルメチルオキシ等)、ヒドロキシ、C6-14アリールオキシ(例、フェニルオ
キシ等)、C7-16アラルキルオキシ(例えば、ベンジルオキシ等)、メルカプト、C1-6ア
ルキルチオ、C6-14アリールチオ(例、フェニルチオ等)、C7-16アラルキルチオ(例えば、ベンジルチオ等)、アミノ、モノ-C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルア
ミノ等)、モノ-C6-14アリールアミノ(例、フェニルアミノ等)、ジ-C1-6アルキルアミ
ノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等)、ジ-C6-14アリールアミノ(例、ジフェニルアミノ等)、
ル(例、フェノキシカルボニル等)、C7-16アラルキルオキシ-カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル等)、5又は6員複素環カルボニル(例、ニコチノイル、テノイル、フロイル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、ピペラジン-1-イルカルボ
ニル、ピロリジン-1-イルカルボニル等)、カルバモイル、チオカルバモイル、モノ-C1-6アルキル-カルバモイル(例、メチルカルバモイル等)、ジ-C1-6アルキル-カルバモイル
(例、ジメチルカルバモイル等)、C6-14アリール-カルバモイル(例、フェニルカルバモイル等)、5又は6員複素環カルバモイル(例、3-ピリジルカルバモイル、2-チエニルカルバモイル等)、
フェニルスルホニル等)、C1-6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル等)、C6-14アリールスルフィニル(例、フェニルスルフィニル等)、ホルミルアミノ、C1-6アル
キル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ等)、C6-14アリール-カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミノ等)、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ等)、C1-6アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ等)、C6-14アリールスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ等)、C1-6アルキル−カル
ボニルオキシ(例、アセトキシ等)、C6-14アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイ
ルオキシ等)、C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ等)、モノ-C1-6アルキル-カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ等)、ジ-C1-6アルキル-カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ等)、C6-14アリール-カルバモイルオキシ(例、フェニルカルバモイルオキシ等)、ニコチノイルオキシ、置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、5ないし10員芳香族複素環基(例、2-チエニル、2-ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル、2-キノリル、4-キノリル、8-キノリ
ル、4-イソキノリル、1-インドリル、3-インドリル、2-ベンゾチアゾリル、2-ベンゾ[b]
チエニル、2-ベンゾ[b]フラニル、3-ベンゾ[b]フラニル等)、スルホ、スルファモイル、スルフィナモイル、スルフェナモイル等が挙げられる。ここに挙げられた置換基において「アルキル部」(アルコキシ中のアルキル部を含む)、「アルキレン部」、「アルケニル部」、「アルキニル部」、「アリール部」、及び「複素環部」は、任意に、1個又はそれ以上の置換基で置換されていてもよく、その場合の置換基としては上記で説明したような基であってよい。上記「置換基」の説明で「置換基を有していてもよい」場合の置換基は、同様に、上記で説明したような基である。
はハロゲン原子で、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などである。
Y-は、陰イオンであれば特に限定されるものではないが、適当なYとしては、例えば、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、OH、BF4、PF6などが挙げられる。
が挙げられる。
リゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラクトオリゴ糖、ラクトサミンオリゴ糖、N-アセチルラクトサミンオリゴ糖、セロオリゴ糖、メリビオオリゴ糖、N-アセチルキトトリオース、N-アセチルキトテトラオース、N-アセチルキトペンタオースなどが挙げられる。またグリコサミノグリカンオリゴ糖、例えば、ヒアルロン酸オリゴ糖(例えば、前記したヒアルロン酸二糖や、ヒアルロン酸四糖など)、コンドロイチン硫酸オリゴ糖(例えば、コンドロイチン硫酸Aオリゴ糖、コンドロイチン硫酸Cオリゴ糖など)、ケラタン硫酸オリゴ糖、ヘパリンオリゴ糖、ヘパラン硫酸オリゴ糖なども挙げられる。
本発明において該糖残基には、糖の修飾物残基が包含されていても良い。本発明で糖の修飾物とは、天然に存在するものから単離・精製する過程で修飾されたもの、酵素的に修飾されたもの、化学的に修飾されたもの、微生物を含めて生物学的な手法で修飾されたものであってよく、糖科学の分野で知られた修飾が含まれ、例えば、加水分解、酸化還元、エステル化、アシル化、アミノ化、エーテル化、ニトロ化、脱水反応、配糖化などによる修飾が包含されていてよい。
体が使用される。該ハロホルムアミジニウム誘導体(2)は、対応する尿素誘導体を適当な
ハロゲン化剤、例えば、クロル化剤などで処理することにより得られる。該ハロゲン化剤としては、例えば、ホスゲン、塩化オキザリル、五塩化リン、三塩化リン、オキシ塩化リン、それらに相当する臭化物などが挙げられる。化合物(2)の具体例としては、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロライド(2-chloro-1,3-dimethylimidazolinium chloride; DMC)、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロホスファート(2-chloro-1,3-dimethylimidazolinium hexafluorophosphate; CIP)、1-(クロロ-1-ピロリジニルメチレン)ピロリジニウムヘキサフルオロホスファート、1-(クロロ-1-ピロリジニルメチ
レン)ピロリジニウムテトラフルオロボラート、クロロ-N,N,N',N'-テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート、N,N,N',N'-テトラメチル-O-(N-スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボラート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テ
トラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、O-(7-アザベンゾトリアゾー
ル-1-イル)- N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、(4R,5R)-2-クロロ-1,3-ジメチル-4,5-ジフェニル-1-イミダゾリニウムクロリド、(4S,5S)-2-クロロ-1,3-ジメチル-4,5-ジフェニル-1-イミダゾリニウムクロリド、N,N,N',N'-テトラメチルクロロフォルムアミジニウムクロライド(N,N,N',N'-tetramethylchloroformamidinium chloride)、クロロ-N,N,N',N'-ビス(テトラメチレン)フォルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート(chloro- N,N,N',N'-bis(tetramethylene)formamidinium hexafluorophosphate)、2-クロロ-1,3-ジメチル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジニウムクロリドなど
が挙げられる。
化合物(2)を使用しての化合物(3)の合成反応は、当該反応に悪影響を与えない限り、当該分野で知られた溶媒などの媒体中で行うことができる。当該反応は、無溶媒(反応原料が溶媒を兼ねる場合を含んでよい)中でもよいが、通常、反応に不活性な溶媒存在下にて
行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、好適には水性溶媒を使用でき、例えば、水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、フルフリルアルコール、エチレングリコール、ベンジルアルコールなどのアルコール類、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、テトラヒ
ドロフルフリルアルコール、ジエチレングリコール、シクロヘキシルメチルエーテル、メチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルtert-ブタノール等のエーテル
類、例えば、メチルエチルケトン、フルフラール、メチルイソブチルケトン、メシチルオキシド、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン等のケトン類、例えば、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン等のスルホキシド類、例えば、ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジ
メチルアセトアミド等のアミド類、例えば、ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸メトキシブチル、酢酸セロソルブ、炭酸ジエチル、炭酸グリコール等のエステル類、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、無水酢酸等の有機酸類、ヘキサメチルホスホロトリアミド、ピリジン、キノリン等の複素環化合物、アニリン、N-メチルアニリン等の芳香族アミン類、ニトロ化合物等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いることもできるし、また必要に応じて二種又はそれ以上の多種類を適当な割合、例えば、1:1〜1:1000の割合で混合して用いてもよい。
典型的な場合、当該アミン溶液が示す水素イオン濃度pHは1.0〜13であって、より好ま
しくは7.5〜11の範囲である。また、反応温度は、反応が進行する限り特に制限されず、
典型的には、反応混合物が凝固または沸騰しない温度範囲であればよく、具体的な場合、水溶液が凝固または沸騰しない温度範囲であれば実施可能で、例えば、0℃〜80℃から選
択でき、通常、好ましくは0℃〜50℃の範囲、より好ましくは室温で実施することが望ま
れる。ある場合には、反応温度は、0〜10℃で好ましく実施することができる。反応時間
は、特に限定されず、所望の生成物が得られる限り、適宜適切な時間とすることができるが、例えば、1分間〜24時間であってよく、通常は、15分間〜5時間であってよく、代表的な場合には、15分間〜2時間が挙げられる。反応系における添加する糖の濃度は好ましく
は1mMから飽和濃度であって、より好ましくは10mM以上で実施することが望まれる。脱水
縮合剤の量は特に制限は無いが、好適には、用いる糖に対して1当量〜5当量で行うことができ、より好ましくは糖に対して3当量加えることが望まれる。アミンの濃度は用いる脱
水縮合剤に対して0.1当量〜100当量までであって、より好ましくは1当量〜4当量で実施することが望ましい。例えば、トリエチルアミンは6〜9当量が適切である。
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどの脂肪族炭化水素残基を有する第三級アミン類又はジアミン類が挙げられる。
、単離精製することができる。例えば、反応終了後、酢酸ブチル、酢酸エチル、トルエン、クロロホルム等の有機溶媒で反応液から生成物を抽出し、溶媒を留去することにより粗生成物を得ることができる。該粗生成物は、それをそのまま使用してもよいが、必要によりシリカゲルカラムクロマトグラフィー等の手段により精製した後、さらにセルロース誘導体等の担体(光学活性担体を含む)を使用した高速液体クロマトグラフィー等の手段により精製してもよい。本発明の実施態様では、得られた配糖化された配糖体生成物を液体クロマトグラフィーにより所望のグルコシド含有配糖体に分離及び/又は精製することを特徴とする方法も構築できる。また、液体クロマトグラフィーでは、ODS 逆相カラムを使用して、効率良く且つ工業的に有利に所望製品を取得することができる。
テムのキャリア、糖鎖医薬、界面活性剤、糖ペプチド、糖タンパク質、糖鎖高分子などの合成、酵素の活性測定試薬、界面活性剤、美白剤、酵素触媒による糖鎖合成試薬など、様々な用途に用いられて有用である。
得られた配糖体、すなわち、糖鎖を付加した化合物やオリゴ糖は、例えば、生理活性オリゴ糖、ドラックデリバリーシステムのキャリア、界面活性剤、糖鎖医薬、糖ペプチド、糖タンパク質、糖鎖高分子など、様々な用途に用いられて有用である。生成物配糖体は、細胞認識、免疫、細胞分化、細胞移動、受精、成熟、組織形態形成、炎症、創傷治癒、ガン転移、腫瘍化などの研究に有用である。
本発明で得られる配糖体(3)のうち、例えば、アジ化糖は、クリック反応、スタウディ
ンガー反応などを含めた既知の反応に利用できる。例えば、アジドは各種不飽和結合と付加環化反応をし、例えば、ニトリルに付加してテトラゾール環を形成するし、アルキンと反応して、1,2,3-トリアゾール環を形成する。アジド基を有する糖鎖を、クリック反応を利用してフィルターペーパーなどの固相あるいは担体に固定化することができ、糖鎖と生体物質との相互作用研究に有利に利用できる。さらに、アジ化糖を細胞内に取り込ませ、アルキンと結合した蛍光色素などを生体内で結合させるなどのことも可能である。アジドとホスフィン(亜リン酸エステル)とを反応させると、イミノホスホランを生成する。イミノホスホランは、加水分解により、アミンとホスフィンオキシドに変わる。また、イミノホスホランはアルデヒドと反応してイミンを与える。また、チオールを介して糖鎖を金基板などの固相に固定化し、局在表面プラズモン共鳴デバイスを作成し、レクチンなどとの相互作用を研究するのに利用できる。
って配糖体を得ることができ、また、長い糖鎖にも適用できることから、配糖化のバライエティを高めることも可能であり、新たなオリゴ糖鎖及び/又はポリ糖鎖(oligosaccharides and/or polysaccharides)を、各種有機化合物(蛍光化合物、発光化合物などを含む
)、ペプチド、タンパク質、脂質、糖質などに導入して配糖体を得ることを可能にする。本発明技術で、構造の明らかにされているオリゴ糖鎖などを使用して配糖体を合成できるので、医薬、農薬、化粧品などの様々な分野での応用に利点がある。本発明で、糖鎖マイクロアレイ(糖鎖チップ)の作製技術が提供できる。
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、この実施例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらの例示は本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限
定したり、あるいは制限することを表すものではない。本発明では、本明細書の思想に基づく様々な実施形態が可能であることは理解されるべきである。
全ての実施例は、他に詳細に記載するもの以外は、標準的な技術を用いて実施したもの、又は実施することのできるものであり、これは当業者にとり周知で慣用的なものである。
ペクトルを示す。図中のDMIは1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、Et3Nはトリエチルアミン、PhSO3Naはベンゼンスルホン酸ナトリウムを表す(以下同様)。
エチルアミンと10当量のアジ化ナトリウムを加えた。その後、D-ガラクトースに対して3
当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌
した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積
分値から算出したところ、67%であった。図2に本実施例で得られた目的物を含む反応液
の1H NMRスペクトルを示す。
ルアミンと10当量のアジ化ナトリウムを加えた。その後、D-マンノースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、92%であった。図3に本実施例で得られた目的物を含む反応液の1H NMRス
ペクトルを示す。
ルアミンと10当量のアジ化ナトリウムを加えた。その後、D-キシロースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、97%であった。図4に本実施例で得られた目的物を含む反応液の1H NMRス
ペクトルを示す。
エチルアミンと10当量のアジ化ナトリウムを加えた。その後、D-セロビオースに対して3
当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌
した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積
分値から算出したところ、86%であった。図5に本実施例で得られた目的物を含む反応液
の1H NMRスペクトルを示す。
当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌
した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積
分値から算出したところ、80%であった。図6に本実施例で得られた目的物を含む反応液
の1H NMRスペクトルを示す。
の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した
。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、85%であった。図7に本実施例で得られた目的物を含む反応液の1H NMRスペクトルを示す。
ルコサミンに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。24時間経過後、標準物質としてt-ブチルアルコール (7.36 mg
、0.094 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(t-ブチルアルコール)のメチル基のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトン
の積分値から算出したところ、95%であった。図8に本実施例で得られた目的物を含む反
応液の1H NMRスペクトルを示す。
ルチジンと10当量のアジ化ナトリウムを加えた。その後、N-キトビオースに対して3当量
の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した
。24時間経過後、標準物質としてt-ブチルアルコール (7.30 mg、0.098 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(t-ブチルアルコール)のメチル基のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、94%であった。図9に本実施例で得られた目的物を含む反応液の1H NMRスペクトルを
示す。
mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(
ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化
糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、54%であった。図10に本実施例で
得られた目的物を含む反応液の1H NMRスペクトルを示す。
分値から算出したところ、30%であった。図11に本実施例で得られた目的物を含む反応
液の1H NMRスペクトルを示す。
D-グルコース112.5 mg (0.625 mmol)のD2O (2.5ml)溶液に、D-グルコースに対して10当量のトリエチルアミン867.5 μl (6.250 mmol) と10当量のアジ化ナトリウム406.5 mg (6.250 mmol)を加え、氷水中で冷却した。その後、D-グルコースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)317.0 mg (1.875 mmol)と0℃にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液を、エタノールでの再沈殿とシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:アセトニトリル/水=5/1)、HPLC(溶離液:アセトニトリル/
水=3/1)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾
燥を行い、β-D-グルコシルアジド106.37 mgを得た。収率は83%であった。図12に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-マンノース112.5 mg (0.625 mmol)のD2O (2.5ml)溶液に、D-マンノースに対して10当量のトリエチルアミン867.5 μl (6.250 mmol) と10当量のアジ化ナトリウム406.5 mg (6.250 mmol)を加え、氷水中で冷却した。その後、D-マンノースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC) 317.0 mg(1.875 mmol)と 0 ℃にて混合し
、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液を、エタノールでの再沈殿とシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=5/1)、HPLC(溶離液:アセトニトリル/水=3/1)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-マンノシルアジド103.9 mgを得た。収率は81%であった。図13に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
コースに対して30当量のトリエチルアミン1041 μl (7.50 mmol) と20当量のアジ化ナト
リウム325.0 mg (5.00 mmol)を加え、氷水中で冷却した。その後、2-デオキシグルコースに対して10当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC) 411.6 mg(2.50
mmol)と 0 ℃にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液を、エタノールで
の再沈殿とシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=8/1)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行
い、2-デオキシグルコピラノシルアジド38.5 mgを得た。収率は82%であった。図14に
本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
N-アセチルグルコサミン138.25 mg (0.625 mmol)のD2O (1.0 m l)溶液に、N-アセチル
グルコサミンに対して6当量の2,6-ルチジン434.3 μl (3.75 mmol)と10当量のアジ化ナトリウム406.3 mg (62.5 mmol)を加えた。その後、N-アセチルグルコサミンに対して3当量
の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC) 317.0 mg (2.50 mmol) と 0 ℃にて混合し、攪拌した。24分経過後、得られた反応溶液を、エタノールでの再沈殿とシリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=3/1)により精製
し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、N-アセチルグルコサミノアジド64.3 mgを得た。収率は70%であった。図15に本実施例で得られ
た目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-セロビオース42.8 mg (0.125 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-セロビオースに対して9当量のトリエチルアミン156 μl (1.125mmol) と10当量のアジ化ナトリウム81.26 mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-セロビオースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイ
ミダゾリニウムクロリド(DMC)63.4mg(0.375mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液を、エタノールでの再沈殿とHPLC(溶離液:アセトニトリル/水=7/3)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行
い、D-セロビオシルアジド33.6 mgを得た。収率は73%であった。図16に本実施例で得
られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-マルトース1水和物45.04 mg (0.125 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-マルトースに対して9当量のトリエチルアミン156 μl (1.125mmol) と10当量のアジ化ナトリウム81.26 mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-マルトースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)63.4mg(0.375mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経
過後、得られた反応溶液を、エタノールでの再沈殿とHPLC(溶離液:アセトニトリル/水=7/3)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を
行い、D-マルトシルアジド28.5 mgを得た。収率は62%であった。図17に本実施例で得
られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-ラクトース42.79 mg (0.125 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-ラクトースに対して9当
量のトリエチルアミン156 μl (1.125mmol) と10当量のアジ化ナトリウム81.26 mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-ラクトースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダ
ゾリニウムクロリド(DMC)63.4mg(0.375mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液を、エタノールでの再沈殿とHPLC(溶離液:アセトニトリル/水=7/3)に
より精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-ラクトシルアジド34.9 mgを得た。収率は76%であった。図18に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
イミダゾリニウムクロリド(DMC)31.7 mg(0.1875mmol)と室温にて混合し、攪拌した。50時間経過後、得られた反応溶液を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(展開溶媒:クロロ
ホルム/メタノール=3/1)とHPLC(溶離液:アセトニトリル/水=7/3)により精製し、目的の
画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、N-キトビオシルアジド13.26mgを得た。収率は49.4%であった。図19に本実施例で得られた目的物の1H NMR
スペクトルを示す。
した。36時間経過後、標準物質としてt-ブチルアルコール (7.52 mg、0.101 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(t-ブチルアルコール)のメチル基のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、75%であった。図20に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
量の2,6-ルチジンと125当量のアジ化ナトリウムを加えた。その後、N-キトテトラオース
に対して10当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混
合し、攪拌した。36時間経過後、標準物質としてt-ブチルアルコール (7.90mg、0.107 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(t-ブチルアルコール)のメ
チル基のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、69%であった。図21に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクト
ルを示す。
その後、D-マルトトリオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム
クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスル
ホン酸ナトリウム (10.0 mg、0.056 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、74%であった。図22に
本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
た。その後、D-マルトテトラオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (5.0 mg、0.028 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収
率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、71%であった。図2
3に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
た。その後、D-マルトペンタオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (5.02 mg、0.028 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、53%であった。図2
4に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
た。その後、D-マルトヘキサオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (5.04 mg、0.028 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したアジ化糖のアノマープロトンの積分値から算出したところ、53%であった。図2
5に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-マルトトリオース12.61 mg (0.025 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-マルトトリオースに対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)65.3 μl (0.375mmol) と50当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-マルトトリオースに
対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)21.1mg(0.125mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離液:アセトニ
トリル/水=2/1)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-マルトトリオシルアジド10.3 mgを得た。収率は78%であった。図2
6に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-マルトテトラオース16.6 mg (0.025 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-マルトテトラオ
ースに対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)65.3 μl (0.375mmol) と50当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-マルトテトラオ
ースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)21.1mg(0.125mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離液:ア
セトニトリル/水=2/1)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-マルトテトラオシルアジド9.39 mgを得た。収率は55%であっ
た。図27に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-マルトペンタオース20.7 mg (0.025 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-マルトペンタオ
ースに対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)65.3 μl (0.375mmol) と50当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-マルトペンタオ
ースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)21.1mg(0.125mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離液:ア
セトニトリル/水=3/2)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-マルトペンタオシルアジド15.38 mgを得た。収率は72%であった。図28に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-マルトヘキサオース12.39 mg (0.0125 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-マルトヘキサ
オースに対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)32.66 μl (0.1875mmol) と100当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-マルトヘキサオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)10.57mg(0.0625mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離
液:アセトニトリル/水=3/2)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-マルトヘキサオシルアジド8.2 mgを得た。収率は65%であった。図29に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-ラミナリテトラオース16.7 mg (0.025 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-ラミナリテト
ラオースに対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)65.3 μl (0.375mmol) と50当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-ラミナリテ
トラオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)21.1mg(0.125mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離
液:アセトニトリル/水=2/1)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-ラミナリテトラオシルアジド11.2 mgを得た。収率は65
%であった。図30に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
D-ラミナリヘキサオース12.37 mg (0.0125 mmol)のD2O (0.5ml)溶液に、D-ラミナリヘ
キサオースに対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)32.66 μl (0.1875mmol) と100当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-ラミナリヘキサオースに対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)10.57mg(0.0625mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離液:アセトニトリル/水=3/2)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエ
バポレート、および凍結乾燥を行い、D-ラミナリヘキサオシルアジド9.2 mgを得た。収率は75%であった。図31に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
に対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)65.3 μl (0.375mmol) と50当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-セロテトラオースに
対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)21.1mg(0.125mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離液:アセトニ
トリル/水=3/2)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-マルトテトラオシルアジド14.12 mgを得た。収率は82%であった。図
32に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
ニトリル/水=3/2)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-セロペンタオシルアジド6.14 mgを得た。収率は70%であった。図
33に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
に対して15当量のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)13.01 μl (0.075mmol) と250当量のアジ化ナトリウム81.3mg (1.250 mmol)を加えた。その後、D-セロヘキサオース
に対して5当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)4.23mg(0.025mmol)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、得られた反応溶液をHPLC(溶離液:アセト
ニトリル/水=3/2)により精製し、目的の画分を得た。得られた画分のエバポレート、および凍結乾燥を行い、D-セロヘキサオシルアジド1.7 mgを得た。収率は34%であった。図34に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
グルコース225 mg(1.25 mmol)のH2O(5 ml)溶液に、グルコースに対して12当量のトリエチルアミン2.08 ml(15.0 mmol)と3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド(DMC)634mg(3.75 mmol)を加えた。その後、グルコースに対して15当量の2,4-ペンタン
ジオン1.93 ml(18.75 mmol)を加え、室温にて混合し、撹拌した。3時間経過後、得られた反応溶液を酢酸エチルにより抽出した。水層を回収した後、シリカゲルクロマトグラフィ(展開溶媒:クロロホルム/メタノール=9/1)で精製を行い、E体とZ体が混合した画分を
回収した。得られた画分をHPLC(溶離液:水100 %)で二度精製を行い、二つの画分を回
収した。それぞれの画分をエバポレートし、E-2-ケト-3-ペンテン-4-イル-β-D-グルコピラノシド13.0 mgとZ-2-ケト-3-ペンテン-4-イル-β-D-グルコピラノシド18.0 mgを得た。収率はE体が4.0 %、Z体が5.5 %であった。図35に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
グルコース(250 mM)のD2O (0.5 ml)溶液に、グルコースに対して6当量のトリエチル
アミンと10当量のフッ化カリウムを加え、氷水中で冷却した。その後、グルコースに対し
て3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と0℃にて混合し、攪
拌した。15分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (9.0 mg、0.050 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したフッ化糖のアノマープロトンの積
分値から算出したところ、23%であった。図36に本実施例で得られた目的物の1H NMRス
ペクトルを示す。
グルコース(250 mM)のD2O (0.5 ml)溶液に、グルコースに対して6当量のトリエチル
アミンと10当量のフッ化セシウムを加え、氷水中で冷却した。その後、グルコースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と0℃にて混合し、攪
拌した。15分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (9.0 mg、0.050 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したフッ化糖のアノマープロトンの積
分値から算出したところ、12%であった。図37に本実施例で得られた目的物の1H NMRス
ペクトルを示す。
グルコース(250 mM)のD2O (0.5 ml)溶液に、グルコースに対して6当量のトリエチル
アミンと10当量のフッ化カリウムを加え、氷水中で冷却した。その後、グルコースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロフォスフェート(CIP)
と0℃にて混合し、攪拌した。15分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム (9.0 mg、0.050 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したフッ化糖の
アノマープロトンの積分値から算出したところ、34%であった。図38に本実施例で得ら
れた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
セロビオース(250 mM)のD2O (0.5 ml)溶液に、セロビオースに対して6当量のトリエ
チルアミンと10当量のフッ化カリウムを加え、氷水中で冷却した。その後、セロビオースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と0℃にて混合
し、攪拌した。15分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (9.0 mg、0.050 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したフッ化糖のアノマープロト
ンの積分値から算出したところ、14%であった。図39に本実施例で得られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
ラクトース(250 mM)のD2O (0.5 ml)溶液に、ラクトースに対して6当量のトリエチル
アミンと10当量のフッ化カリウムを加え、氷水中で冷却した。その後、ラクトースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と0℃にて混合し、攪
拌した。15分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウム (9.0 mg、0.050 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したフッ化糖のアノマープロトンの積
分値から算出したところ、19%であった。図40に本実施例で得られた目的物の1H NMRス
ペクトルを示す。
ラクトース(250 mM)のD2O (0.5 ml)溶液に、ラクトースに対して6当量のトリエチル
アミンと10当量のフッ化カリウムを加え、氷水中で冷却した。その後、ラクトースに対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム ヘキサフルオロフォスフェート(CIP)と0℃にて混合し、攪拌した。15分経過後、標準物質としてベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム (9.0 mg、0.050 mmol)を反応溶液に加え、1H NMRを測定した。収率を、標準物質(ベンゼンスルホン酸ナトリウム)のo-位のプロトン積分値を基準として、生成したフッ化糖の
アノマープロトンの積分値から算出したところ、30%であった。図41に本実施例で得ら
れた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
グルコース(250 mM)のD2O (0.25 ml)、THF (0.25 ml)混合溶液に、グルコースに対して9当量のトリエチルアミンと10当量のチオフェノールを加えた。その後、グルコースに
対して3当量の2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウム クロリド(DMC)と室温にて混合し、攪拌した。30分経過後、1H NMRを測定した。収率を、生成物と残存する原料のアノマープロトンの積分値の合成を100%として、生成したチオグルコシドのアノマープロトンの積分値から算出したところ、30 % (α体=18%、β体=12%)であった。図42に本実施例で得
られた目的物の1H NMRスペクトルを示す。
本発明は、前述の説明及び実施例に特に記載した以外も、実行できることは明らかである。上述の教示に鑑みて、本発明の多くの改変及び変形が可能であり、従ってそれらも本件添付の請求の範囲の範囲内のものである。
本発明は、前述の説明及び実施例に特に記載した以外も、実行できることは明らかである。上述の教示に鑑みて、本発明の多くの改変及び変形が可能であり、従ってそれらも本件添付の請求の範囲の範囲内のものである。
Claims (3)
- 一般式(1):
ガラクトース、マンノース、N-アセチルグルコサミンを含めた単糖の糖残基、セロオリゴ糖、ラミナリオリゴ糖、キトオリゴ糖、キシロオリゴ糖を含めたオリゴ糖の糖残基及び多糖の糖残基からなる群から選択されたものである)
で表される無保護糖と一般式MZ(式中、Zは、水素原子、ハロゲン原子、アジド基を含め
た窒素原子含有基、炭化水素基を含めた炭素原子含有基、炭化水素基で置換されていてよいオキシ基を含めた酸素原子含有基、炭化水素基で置換されていてよいリン原子含有基、及び炭化水素基で置換されていてよいチオ基を含めた硫黄原子含有基からなる群から選択されたもので、Mは金属、-OH、アンモニウム又は水素原子である)の化合物とを、一般式(2):
原子であり、そしてY-は陰イオンである)
で表される脱水縮合剤の存在下水性溶液中で処理して、一般式(3):
で表される配糖体を得ることを特徴とする配糖体の製造方法。 - 一般式(2)で表される脱水縮合剤が、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド、2-クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムヘキサフルオロホスファート、1-(クロロ-1-
ピロリジニルメチレン)ピロリジニウムヘキサフルオロホスファート、1-(クロロ-1-ピロ
リジニルメチレン)ピロリジニウムテトラフルオロボラート、クロロ-N,N,N',N'-テトラメ
チルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート、N,N,N',N'-テトラメチル-O-(N-スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボラート、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、O-(ベンゾトリアゾール-1-
イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート、O-(7-アザベン
ゾトリアゾール-1-イル)- N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、(4R,5R)-2-クロロ-1,3-ジメチル-4,5-ジフェニル-1-イミダゾリニウムクロリド、及び(4S,5S)-2-クロロ-1,3-ジメチル-4,5-ジフェニル-1-イミダゾリニウムクロリドからなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載の配糖体の製造方法。 - 一般式(3)(式中、Zは、アジド基、ハロゲン原子、及びアリールチオ基からなる群から選択されたもので、R1、R2、R3及びR4は、上記と同様の意味を有するものである)で表される配糖体を得ることを特徴とする請求項1又は2に記載の配糖体の製造方法。
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---|---|---|---|---|
JP2011153096A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Kaneka Corp | 蛍光性糖鎖プローブ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111526A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Seikagaku Corporation | 糖オキサゾリン誘導体の製造方法 |
JP2009084181A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Tohoku Univ | アンヒドロ糖及びその製造方法 |
-
2008
- 2008-06-09 JP JP2008150123A patent/JP5327945B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2008111526A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Seikagaku Corporation | 糖オキサゾリン誘導体の製造方法 |
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Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
JPN6013013717; J. Am. Chem. Soc. 125, 2003, 13132-13142 * |
JPN6013013718; Chem. Eur. J. 6, 2000, 3116-3148 * |
Cited By (1)
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JP2011153096A (ja) * | 2010-01-27 | 2011-08-11 | Kaneka Corp | 蛍光性糖鎖プローブ |
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