JP2009292353A - 車両用通信システム、車両用通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号の遅延やコスト増を抑制してハーネスの数を低減することができる車両用通信システム及び車両用通信方法を提供すること。
【解決手段】センサ11により検出された信号に基づき車載機器を制御する車両用通信システム100において、複数のセンサ11が検出した複数の信号を1つに統合する第1の信号統合手段12と、1つに統合された統合信号を伝達する1本の第1の信号線22と、第1の信号線を介して伝達された統合信号を、統合前の信号に分離する信号分離手段15と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサが検出した検出信号を車載コンピュータに伝達し、車載コンピュータの制御信号をアクチュエータに伝達する車両用通信システム及び車両用通信方法に関する。
車載装置の電子化・高度化に伴い車載されるセンサやアクチュエータの数が増加している。センサが検出する信号は制御部(コンピュータ)に送信され、制御部が信号処理してアクチュエータを制御するが、センサやアクチュエータと制御部はハーネスを介して接続されている。ハーネスはセンサと制御部、アクチュエータと制御部とを一対一に接続するため、センサやアクチュエータの数の増加はそのままハーネスの数の増大をもたらしてしまう。
また、ハーネスが増大するとそれを接続するための制御部の端子数も同じ数だけ増加するため、制御部の回路面積も増大してしまう。
この点についてハーネスの数を減少させる技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。特許文献1には、制御部とセンサ及びアクチュエータとを多重通信線で接続して、検出命令と駆動命令に優先順序を含ませて送信することで、多重通信してもエアコンの制御遅れを低減する車両用空調装置が記載されている。
また、特許文献2には、複数のセンサから検出された信号を処理して、1本の通信ケーブルで各コントロールユニットに送信するセンサ信号処理装置が記載されている。
特開2004−284397号公報 特開平5−134712号公報
しかしながら、特許文献1記載の車両用空調装置では、多重通信するため送信する信号をデジタルに変更して送信用のフレームを生成するため、各センサ及び各アクチュエータ毎に信号処理が必要となりコスト増やオーバーヘッドをもたらすおそれがある。また、多重通信では同時には1つの信号しか送信できないため、センサやアクチュエータの数が多くなるほどデータの送信が遅延するおそれが高くなる。
また、特許文献2記載のセンサ信号処理装置では、複数のセンサから制御部まで専用線で接続されているためセンサの数だけハーネスが必要となり、ハーネスの数を抑制することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑み、信号の遅延やコスト増を抑制してハーネスの数を低減することができる車両用通信システム及び車両用通信方法を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、センサにより検出された信号に基づき車載機器を制御する車両用通信システムにおいて、複数のセンサが検出した複数の信号を1つに統合する第1の信号統合手段と、1つに統合された統合信号を伝達する1本の第1の信号線と、記第1の信号線を介して伝達された統合信号を、統合前の信号に分離する信号分離手段と、を有することを特徴とする。
複数の信号を統合して、その後分離することで信号線をセンサ数よりも減少させることができるので、ハーネスの数を低減することができる。
信号の遅延やコスト増を抑制してハーネスの数を低減することができる車両用通信システム及び車両用通信方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、車両用通信システム100の構成図の一例を示す。車両用通信システム100は、センサ側に信号統合装置12を有し、車載コンピュータ13側に信号分離装置15を有する。センサ類11は、実際にはそれぞれ独立した複数のセンサであり、信号統合装置12は複数のセンサの検出信号を1つの統合信号に統合する。そして、信号分離装置15は、統合信号を元の各センサが検出した検出信号に分離するので、車載コンピュータ13は分離された分離信号を用いて各種のアクチュエータ、スイッチ等の車載機器を制御することができる。
すなわち、複数のセンサの検出信号を1本のハーネス22で車載コンピュータ13まで送信することができるので、ハーネス22の数を減少させることができる。以下、アクチュエータを例に詳細に説明する。
〔センサ類11、車載コンピュータ13〕
車載コンピュータ13は、電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit))に代表されるCPU、RAM、ROM、メモリ、入出力インターフェイス及び車載LANインターフェイス等を備えたコンピュータである。例えば、エンジンECU、ブレーキECU、ボディECU、メータECU、距離制御ECU、電動パワステECU、ナビECU等である。これらのECUには、従来、1又は複数のセンサ、スイッチ及びアクチュエータが専用のハーネス22でそれぞれ接続されている。
例えば、エンジンECUには、センサ類11としてエアフローメータ、吸気温センサ、クランクポジションセンサ、吸気用又は排気用カムポジションセンサ、アクセルポジションセンサ、スロットルポジションセンサ、水温センサ、ノックセンサ等が接続されている。また、エンジンECUには、アクチュエータとして、燃料インジェクタ、イグナイタ、吸気弁、排気弁、スロットルモータ、等が接続されている。
また、例えば、ブレーキECUにはセンサ類11として、車輪速センサ、Gセンサ、ヨーレートセンサ、操舵角センサ、マスタシリンダ圧センサ等が接続されている。また、ブレーキECUには、ブレーキアクチュエータ(ABSソレノイドリレー、ABSモータリレー、ポンプモータ、複数の制御ソレノイド等)が接続されている。
本実施形態の車両用通信システム100では、車載コンピュータ13とセンサ類11とを直接接続するのでなく、センサ類11と信号統合装置12とを専用線21でそれぞれ接続し、信号統合装置12と車載コンピュータ13とを一本のハーネス22で接続する。説明のため、専用線21とハーネス22とは呼称を変えたが、太さや材質などが同じ接続線で接続されていてもよい。
また、各車載コンピュータ13はCAN(Controller Area Network)等の車載LANを介して多重通信接続されているが、ハーネス22はCANのようなシリアル通信によるデジタル信号を送信するのでなく、アナログ信号をそのまま、又は、フィルタリングや増幅などの最小限の処理を施して送信する。
車載コンピュータ13に接続される全てのセンサの検出信号を1つに統合する必要はなく、検出信号が統合されるセンサ類11は、センサの物理的な配置、信号の分離のしやすさ、統合数等を考慮して決定する。
物理的な配置の考慮とは、専用線21の長さが長くなってしまうと、検出信号の統合によるハーネス22の減少効果が薄れるためである。この点、エンジンECUに接続されるセンサ類11は、エンジン内部又は近くに配置されるので物理的な制約は少ない。一方、ブレーキECUに接続されるセンサ類11は、車輪速センサが各輪に配置されるなど比較的、各センサが距離的に離れて配置されている。したがって、ブレーキECUに接続されるセンサ類11では、例えば前輪毎と後輪毎に検出信号を統合したり、右側輪毎と左側輪毎に検出信号を統合する。
信号の分離のしやすさを考慮するとは、後述する信号分離装置15による信号分離に適した検出信号を統合することである。同じ車載コンピュータ13に接続されていても、各センサはそれぞれが個別に車載コンピュータ13に接続されていたため、同じ態様の信号ではない。ここでいう態様とは、信号形状(時間的な変化の仕方)、最大値や最小値、負の信号値の有無等である。
例えば、Gセンサの検出信号は時間的に連続に変化するアナログ信号であるし、車速センサの検出信号はパルス信号であることが多い。また、同じアナログ信号であっても最大の信号値(例えば電圧値)が異なることもあるし、正の信号値のみを出力するセンサに対し正負の信号値を出力するセンサもある。
分離することを考慮すると、信号の態様は異なる方が好ましいといえる。したがって、例えば、アナログ信号を出力するセンサとパルス信号を出力するセンサとの検出信号、最大値が異なる検出信号を出力する複数のセンサの検出信号、正の信号値を出力するセンサと正負の信号値を出力するセンサの検出信号、をそれぞれ統合する。
しかしながら、一方で車載コンピュータ13では1つの端子で統合信号を受信するため、極端に異なる検出信号が統合されていると、統合信号を受信する統合信号受信回路14の構成が複雑になるおそれがある。
したがって、検出信号が統合されるセンサ類11は、統合受信回路の構造が許容できる範囲で、態様が異なる検出信号を出力する複数のセンサである。統合受信回路の構造を簡易にできるという点では、パルスでないアナログ信号を検出する複数のセンサの検出信号、最大及び最小の信号値が同じ検出信号を出力する複数のセンサの検出信号、正の信号値を検出する複数のセンサの検出信号、又は、正負の信号値を検出する複数のセンサの検出信号、をそれぞれ統合する。
また、統合数を考慮するとは、統合する検出信号の数は、統合と分離により生じる遅延時間及び分離の精度に、統合できる検出信号の数は制約されることをいう。したがって、信号分離装置15の性能、半導体の製造技術等によって向上することが期待できる。
〔信号統合装置12〕
信号統合装置12について説明する。信号統合装置12は、センサ類11の各センサが出力する検出信号(電圧値)をそのまま合成する。すなわち、信号統合装置12は、検出信号を統合するセンサの数だけチャンネルを有し、各チャンネルへの入力を並列に接続する。なお、各チェンネル毎にノイズ除去用のローパスフィルタを設けてもよい。
図2(a)は、信号統合装置12が備える加算回路の一例を示す。図2(a)は3つのセンサの検出信号を加算する回路で、Vin1、Vin2及びVin3をそれぞれセンサの検出信号とした場合、Voutからこれら3つの検出信号の統合信号が出力される。ここでは信号を増幅せず抵抗R1〜R4の抵抗値を全て等しくする。これにより、Vout=Vin1+Vin2+Vin3 が得られる。実際には図2(a)の出力は符号が反転するので、更に反転増幅回路等を介して符号を反転させたVoutを統合信号とする。
ところで、上記のように、統合した信号の分離のしやすさを考慮すると、例えば2つの検出信号の符号を反転してから統合してもよい。2つのセンサの検出信号が共に「0〜5〔V〕」のアナログ信号の場合、例えば、一方の検出信号を「−5〜0〔V〕」に反転する。図2(b)は反転回路の一例を示す。反転回路で反転した検出信号を図2(a)の加算回路に入力すれば、信号形状が似ている検出信号であっても統合後の分離が容易になったり、統合する検出信号の数を増大させやすくなる。
〔統合信号受信回路14〕
統合信号受信回路14について説明する。本実施形態の統合信号受信回路14は、統合信号を1本のハーネス22で受信するため、統合信号に応じて適切に設計すること、すなわち統合された全ての検出信号を検出しうるように設計される。
信号統合装置12が同じ態様の検出信号を単に加算した場合、例えば、「0〜5〔V〕」の検出信号を複数加算した場合、検出信号の上限を、加算した検出信号の数に応じて設計する(例えば、「0〜5〔V〕」の2つの検出信号を加算した場合、0〜10〔V〕の統合信号を受信できればよい)。例えば、統合信号受信回路14にスイッチ素子を設けると共に統合信号の大きさを監視し、設計値(例えば10〔V〕)よりも大きな過大信号が入力されたら、ハーネス22と統合信号受信回路14の接続を解除する保護回路を設ける。
また、複数の検出信号を統合した結果、1つ1つの検出信号ではフィルタにより排除されていたノイズが大きくなり、統合信号受信回路14に設けたフィルタを通過するおそれがある。このため、ノイズ除去用のなまし回路を設けること好適である。なまし回路は、統合信号の変化に対応して電圧信号の波形をなます(時間に対する変化を緩和する)ので、ノイズによる急峻な変化を吸収することができる。
また、信号統合装置12が、正の値を取る検出信号と正負の値を取る検出信号を加算した場合、又は、正の値を取る検出信号と負の値を取る検出信号を加算した場合、統合信号受信回路14は正負の値を検出できるように設計される。
また、信号統合装置12が、「0〜5〔V〕」の間を連続的に変化しうる検出信号とパルス状の検出信号を加算した場合、統合信号受信回路14は統合信号の上限を、5〔V〕にパルスの振幅電圧を加えた値に設計する。例えばパルスの受信回路はDフリップフロップ回路で構成されるが、これでは連続的なアナログ信号の読み取りが困難なので、パルス信号を時間的に連続なアナログ信号と同様に受信できるよう統合信号受信回路14を設計する。
〔信号分離装置15〕
信号分離装置15について説明する。信号分離装置15は、例えば、独立成分分析(ICA)を利用して統合信号を分離する。独立成分分析は、システムに複数の互いに独立な信号が加わり、それらが線形に混合された信号として観測される状況で、観測信号のみから独立な入力信号を推定する数学的手法である。
独立成分分析の目的は、観測信号から分離信号を求めることだが、観測信号は分離信号が線形に重なり合って生成されていると仮定するので、観測信号と分離信号の関係は行列で表現される。つまり、観測信号にある行列Aをかければ、分離信号が得られるはずでありこの行列が分かれば分離信号が得られる。
統合した入力信号が2つの場合を例にして説明する。観測信号を表す確率変数x、xに対して、独立な情報源の信号を表す確率変数s、sが存在して、次の関係を満たすとする。
=a・s+b・s
=c・s+d・s
ここで、a、b、c、dはad−bc≠0を満たす未知定数である。前述した、独立成分分析の問題は、観測信号x、xから独立な情報源の信号s、sを分離抽出して復元するものである。したがって、未知定数a、b、c、dがわかればよい。2つの上式は、
Figure 2009292353

と表せるので、行列Aの逆行列A-1を左からかければ、情報源の信号s1、が得られる。
Figure 2009292353

独立成分分析では、この問題を信号s1、s2は確率的に発生し、s1、s2は全て互いに独立であることから、行列W=A-1を求めることで解く。すなわち、2個の観測情報から、もともとの2個のs1、s2の間の独立性が最も大きくなる行列Wを決定する。
行列Wを求める方法は種々提案されているが、ここでは最急降下法を説明する。
Y=W・Xとおく。Aが分かっていないのでその逆行列Wも分からない。そこで、当初のWは乱数などにより適当に選んでおく。Yは、y1、y2からなる行列である。
そして、Yの各成分y1,y2が独立になっているかを見ていく。Wの変化分を、
ΔW = W(t+1)− W(t)
とする。なお、tは時間を表す。
そして、Yを算出する毎に(観測振動x1,x2を得る度に)、
ΔWij = -ηφ(y)
のように、Wを変えていく。ここでφ(y)として例えば「(yi)3yj」が知られている。なお、ηは小さい正の定数であって学習量を表す。
定数ηが十分に小さければWの各成分Wijは、
Wij= Σ ΔWij
となり、いずれ収束して真値のWijの周りで微小振動する。したがって、この時のWijを各成分とするWにより、情報源の信号s1、が得られる。
<統合信号が正の値と負の値の検出信号を統合した統合信号の場合>
統合信号が、正の値を取る検出信号と負の値を取る検出信号を加算した統合信号の場合、信号分離装置15は独立成分分析を行わずに元の2つの検出信号を分離できる。統合信号のうち正の成分は一方の検出信号であり、負の成分は他方の検出信号だからである。
したがって、例えば、信号分離装置15は、統合信号を2つに分岐して元の大きさに増幅し、整流用のダイオードなどを介して、一方から正の検出信号を、他方から負の検出信号をそれぞれ取り出すことで、統合信号を分離することができる。
このようにして分離された分離信号はそれぞれCPU16に入力される。CPU16は、それぞれの分離信号をA/D変換して、ソフトウェアにより処理を施す。なお、CPU16がA/D変換すると、各分離信号毎にA/D変換する必要があるので、好ましくは信号分離装置15が統合信号を分離する前にA/D変換する。実際には、独立成分分析する際にA/D変換されている。
〔車載コンピュータ13の別の例〕
図1では、信号分離装置15とCPU16とを別体に構成したため、信号分離装置15をCPU16に接続する端子数は、センサ類11のセンサの数だけ必要となってしまう。したがって、より好ましくはCPU16内に信号分離装置15を設けることが好ましい。
図3は、CPU16内に信号分離装置15を設けた車載コンピュータ13のブロック図の一例を示す。図3ではCPU16内に信号分離装置15が実装されているので、統合信号受信回路14とCPU16との接続線が一本となっている。このようなCPU16は、例えばハードIPにより製造される。ハードIPは、チップになったIP(Intellectual Property)をいい、性能、信頼性ともに実績があり、そのまま使える機能単位をいう。
車載用のECUでは,再利用を考慮して細分化・最小化した単位の回路IPに機能ブロックを分割することが行われようとしている。回路IPは、例えば、電源回路、種々のインターフェイス回路、マイコン、通信回路といった機能単位である。このように各機能をIP化しておくことで、ECUにおいて仕様が合えば、一方のECUの回路IPをそのまま他方のECUに再利用することができる。
〔車両用通信システム100の具体例〕
図4は、車両用通信システム100の構成図のより具体的な例を示す。なお、図4において図1と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。図4では信号分離装置15をハードIPにより実装した。
センサ類11は、エアフローメータ23と吸気温センサ25である。いずれのセンサも、「0〜5〔V〕」の間で時間的に連続に変換するアナログ信号が検出信号となる。このうち、エアフローメータ23には信号統合装置12をICにより実装して内蔵した。実質的にエアフローメータ23のセンシング回路IC24と信号統合装置12との間には接続線が必要ないかあってもごく短いので、信号線統合装置12への接続線は、吸気温センサ25を接続する接続線の一本のみにすることができる。
統合信号受信回路14は、例えばノイズ除去用なまし回路であって、検出信号の急峻な変化を緩和することでノイズを除去する。CPU16内にハードIP化された信号分離装置15と、CPUコア17は二本の線で接続されているが、ここでもこの接続線は必要ないかあってもごく短い。信号分離装置15は、統合信号をA/D変換した後、エアフローに係る信号と吸気温に係る信号に分離する。
なお、CPUコア17は、不図示のメモリに記憶されているプログラムを実行して、信号分離装置15が分離した分離信号を処理してアクチュエータを制御する。
〔車両用通信システム100の動作手順〕
車両用通信システム100の動作手順について、図5のフローチャート図に基づき説明する。
センサ類11の複数のセンサがそれぞれ検出信号を出力する(S10)。すなわち、エアフローメータ23と吸気温センサ25がそれぞれ検出信号を検出する。
エアフローメータ23と吸気温センサ25が検出した検出信号は、信号統合装置12に入力されるので、信号統合装置12が2つの検出信号を統合し、車載コンピュータ13へ送信する(S20)。
統合信号は統合信号受信回路14によりノイズ除去され、信号分離装置15が元の検出信号に分離する(S30)。そして、CPUコア17は、プログラムを実行して分離された分離信号に演算を施し、各アクチュエータを制御する(S40)。なお、1つのアクチュエータを制御するために必要な分離信号は1つとは限らず、さらに、別の統合信号から分離された分離信号により1つのアクチュエータを制御してもよい。
以上説明したように、本実施例の車両用通信システム100は、従来はセンサの数だけ必要であったハーネス22の数を「1/検出信号の統合数」に削減でき、コスト、車重、車載スペースの低減が可能となる。
また、エアフローメータ23と吸気温センサ25のように同じ態様の検出信号を出力する2つのセンサの検出信号を統合すれば、抵抗や部品定数を揃えることで、車載コンピュータ13の統合信号受信回路14を1つにすることができる。
また、CPU16の端子においても、従来はセンサの数だけ必要であったが、1つに削減できるのでCPU16の小型化やコスト低減が可能となり、さらに、余分な端子を別のセンサやアクチュエータとのインターフェイスに利用できる。
〔車載コンピュータ13とアクチュエータ27との接続について〕
車載コンピュータ13とアクチュエータ27の間も上記と同様に接続することができる。図6は、車載コンピュータ13とアクチュエータ27とを接続する車両用通信システム100の構成図の一例を示す。図6において図1と同一部には同一の符号を付しその説明は省略する。
車載コンピュータ13とアクチュエータドライバ26とが1本のハーネス28で接続されている。CPU16は、各アクチュエータ27毎に、分離信号に演算を加えて得た制御信号を出力する。このため、CPU16と信号統合装置12とは、制御信号の数の線(アクチュエータ27の数の線)で接続されている。信号統合装置12は、複数の制御信号を統合した統合信号を、一本のハーネス28を介してアクチュエータドライバ26に送信する。
アクチュエータドライバ26は、例えばICと各アクチュエータ27を駆動するソフトウェアから構成される。ICに実装された統合信号受信回路14で統合信号を受信したのち、アクチュエータドライバ26に設けられた信号分離装置15、又は、アクチュエータドライバ26が、プログラムを実行して統合信号を元の制御信号に分離する。これにより、各アクチュエータドライバ26がアクチュエータ27を駆動できる。
なお、アクチュエータドライバ26でなく、アクチュエータ27の物理的に近くにあるECUにより分離してもよいし、新たに分離用のコンピュータを実装してもよい。また、図6では1つのアクチュエータドライバ26が信号分離装置15を実装しているが、各アクチュエータ27毎にアクチュエータドライバ26が信号分離装置15を実装してもよい。
以上から、車載コンピュータ13とアクチュエータ27を接続するハーネス28においても、その数を「1/制御信号の統合数」に低減することができる。
車両用通信システムの構成図の一例である。 信号統合装置の一例を示す図である。 CPU内に信号分離装置を設けた車載コンピュータのブロック図の一例である。 車両用通信システムの構成図の具体例を示す図である。 車両用通信システムの動作手順を示すフローチャート図の一例である。 車載コンピュータとアクチュエータとを接続する車両用通信システムの構成図の一例である。
符号の説明
11 センサ類
12 信号統合装置
13 車載コンピュータ
14 統合信号受信回路(ノイズ除去用なまし回路)
15 信号分離装置(信号分離IP)
16 CPU
17 CPUコア
22 ハーネス
23 エアフローメータ
25 吸気温センサ
27 アクチュエータ
100 車両用通信システム

Claims (8)

  1. センサにより検出された信号に基づき車載機器を制御する車両用通信システムにおいて、
    複数のセンサが検出した複数の信号を1つに統合する第1の信号統合手段と、
    1つに統合された統合信号を伝達する1本の第1の信号線と、
    前記第1の信号線を介して伝達された統合信号を、統合前の信号に分離する信号分離手段と、
    を有することを特徴とする車両用通信システム。
  2. 前記信号分離手段は、統合前の状態に分離された信号に演算を施すCPUと同体に1つのチップに実装されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用通信システム。
  3. 前記第1の信号統合手段は、最大値及び最小値が同じ複数の信号を1つに統合する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用通信システム。
  4. 前記第1の信号統合手段は、時間的に連続に変化するアナログ信号と、パルス信号を1つに統合する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用通信システム。
  5. 前記第1の信号統合手段は、最大値及び最小値が同じ複数の信号の2つの信号の一方の符号を反転させた後、2つの信号を統合する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用通信システム。
  6. 前記信号分離手段は、統合信号に独立成分分析を施して、統合信号から統合前の信号を分離する、
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の車両用通信システム。
  7. 統合前の状態に分離された信号に演算を施すCPUと、
    演算を施された複数の信号を1つに統合する第2の信号統合手段と、
    1つに統合された統合信号を伝達する1本の第2の信号線と、
    前記信号線を介して伝達された統合信号を、統合前の信号に分離するアクチュエータドライバと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の車両用通信システム。
  8. センサにより検出された信号に基づき車載機器を制御する車両用通信システムの車両用通信方法において、
    センサが、検出した信号を出力するステップと、
    信号統合手段が、複数の信号を1つに統合するステップと、
    1本の信号線を介して1つに統合された統合信号を伝達するステップと、
    信号分離手段が、前記信号線を介して伝達された統合信号を、統合前の信号に分離するステップと、
    を有することを特徴とする車両用通信方法。
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