JP2009291814A - Method for casting slab - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば、連続鋳造機を用いてスラブを鋳造する鋳造方法に関するものである。 The present invention relates to a casting method for casting a slab using, for example, a continuous casting machine.
従来より、タンディッシュ内の溶鋼を鋳型に注湯して鋳片を鋳造する鋳造方法は数多く開発されている。その中で、鋳片の終端部(最トップ部)を引き抜く際の鋳造方法について着目したものとして、例えば、特許文献1〜特許文献3がある。
特許文献1の連続鋳造における鋳片ストランドの引抜き制御方法では、鍛圧加工機の前後に鋳片ストランドの引抜き移動を行う入側及び出側ピンチロールを配置して、鋳型より鋳片ストランドを引抜きつつ鍛圧加工を施すにあたり、上記鋳片ストランドの引抜き最終過程で、該ストランドの最トップ部を検知してこの最トップ部が入側ピンチロールに達する時点でピンチロールのロール開度を拡大するとともに、出側ピンチロールにおける鋳片ストランドの引抜き力及びロール回転速度を鍛圧加工動作に対応して制御している。
Conventionally, many casting methods have been developed in which molten steel in a tundish is poured into a mold to cast a slab. Among them, for example,
In the slab strand drawing control method in the continuous casting disclosed in
この特許文献1では、引抜き最終過程で、最トップ部が入側ピンチロールに達する時点でピンチロールのロール開度を拡大するとともに、出側ピンチロールにおける鋳片ストランドの引抜き力及びロール回転速度を鍛圧加工動作に対応して制御することによって、ストランドに反りが発生しても最トップ部に至るまでの領域に適切な鍛圧加工を施すことができるようにしている。
特許文献2の連続鋳造方法では、溶鋼の鋳造終了過程に生じる鋳片トップ部の上流側の少なくとも一部の冷却ゾーンを該鋳片トップ部に直接冷却水をかけない非水冷ゾーンとし、非水冷ゾーンを支持案内通路内で、鋳片トップ部に対応して移動させている。
In
In the continuous casting method of Patent Document 2, at least a part of the cooling zone upstream of the slab top portion generated in the process of ending molten steel is a non-water cooling zone in which cooling water is not directly applied to the slab top portion. The zone is moved in the support guide passage in correspondence with the slab top.
特許文献3の鋼の湾曲型連続鋳造方法では、連続鋳造終了時に大幅な鋳造速度ダウンせずに、鋳造を終了し、その後、再引き抜き時に定常速度まで鋳造速度を戻している。
特許文献1の技術は、鋳片の終端部に反りが発生してもスムーズに鋳片を引き抜くことができるものの、鋳造する対象はブルームである。即ち、ブルームの鋳造技術はスラブを鋳造する技術とは異なる(例えば、冷却制御等)ことから特許文献1の技術を用いてスラブの終端部をスムーズに引き抜くことができないのが実情である。
特許文献2及び特許文献3は、鋳造末期における連続鋳造の技術であるが、これらの技術をスラブの鋳造に用いても、スラブの終端部をスムーズに引き抜くことを確実になし得ることができないのが実情である。
Although the technique of
そこで、本発明では、スラブの鋳造において、スラブの終端部が起因して発生するトラブルの発生を確実に防止し、スラブの終端部からの湯漏れを確実に防止でき、且つ、スラブの終端部の品質を向上させることができるスラブの鋳造方法を提供することを目的とする。 Therefore, in the present invention, in the casting of the slab, it is possible to reliably prevent the occurrence of trouble caused by the end portion of the slab, to surely prevent the leakage of hot water from the end portion of the slab, and the end portion of the slab It aims at providing the casting method of the slab which can improve the quality of slab.
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、タンディッシュ内の溶鋼を鋳型に注湯してスラブを鋳造する鋳造方法において、前記スラブの終端部の凝固を促進すべく、前記タンディッシュ内の溶鋼を鋳型へ注湯する注湯終了までに、鋳造速度を0.5m/min以上減速し、減速後に鋳造速度を定常速度の90〜110%の範囲で増速し、前記スラブの終端部が矯正部を通過するまでは、当該スラブの終端部を冷却する水量密度を0.5m3/m2/hr以上としておき、前記スラブの終端部が水平部を通過する際は、スラブを支持するサポートロールを10mm以上退避させる点にある。
In order to achieve the above object, the present invention has taken the following measures.
That is, in a casting method in which molten steel in the tundish is poured into a mold to cast a slab, until the pouring of pouring the molten steel in the tundish into the mold is promoted in order to promote solidification of the end portion of the slab. In addition, the casting speed is reduced by 0.5 m / min or more, and after the casting speed is increased in the range of 90 to 110% of the steady speed, until the end of the slab passes through the correction part, The density of water for cooling the end portion is set to 0.5 m 3 / m 2 / hr or more, and when the end portion of the slab passes through the horizontal portion, the support roll supporting the slab is retracted by 10 mm or more.
発明者は、スラブの鋳造において、スムーズに鋳造を行うための条件を様々な点から検討を行った。スラブの鋳造においては、スラブの終端部が起因して発生するトラブルが多いことから、特に、スラブの終端部が起因して発生するトラブルの原因についてさらに検討を進め、上述したようなトラブルの解消の条件を実験等により見出した。
これによって、スラブの終端部が起因して発生するトラブルの発生を確実に防止し、スラブの終端部からの湯漏れを確実に防止でき、且つ、スラブの終端部の品質を向上させることができる。
The inventor examined the conditions for smooth casting from various points in casting the slab. In casting slabs, there are many troubles that occur due to the end of the slab. In particular, we will further investigate the cause of the trouble caused by the end of the slab, and eliminate the problems described above. These conditions were found through experiments and the like.
Thereby, it is possible to reliably prevent the occurrence of troubles caused by the end portion of the slab, reliably prevent the leakage of hot water from the end portion of the slab, and improve the quality of the end portion of the slab. .
本発明によれば、スラブの鋳造において、スラブの引き抜き不良などのトラブルの発生を確実に防止し、スラブの終端部からの湯漏れを防止でき、且つ、スラブの終端部の品質を向上させることができる。 According to the present invention, in the casting of a slab, it is possible to reliably prevent troubles such as a slab pull-out failure, prevent hot water leakage from the terminal portion of the slab, and improve the quality of the terminal portion of the slab. Can do.
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、スラブを鋳造する連続鋳造機(スラブ連続鋳造機)を示していて、本発明のスラブの鋳造方法を行う装置である。なお、スラブ連続鋳造機は、次に示す装置に限定されない。
図1に示すように、連続鋳造機1は、溶鋼2を一時的に貯留するタンディッシュ3と、このタンディッシュ3からの溶鋼2を供給(注湯)する鋳型4と、鋳型4により鋳造されたスラブ5をサポートする複数のサポートロール6と、スラブ5を引き抜くための引き抜き力を付与する複数のピンチロール7と、スラブ5を冷却する冷却手段(冷却ノズル)8とを有している。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a continuous casting machine (slab continuous casting machine) for casting a slab, and is an apparatus for performing the slab casting method of the present invention. In addition, a slab continuous casting machine is not limited to the apparatus shown next.
As shown in FIG. 1, a
タンディッシュ3は、全体として有底箱形となっており、タンディッシュ3の底部に浸漬ノズル9が設けられている。浸漬ノズル9は、スライドバルブにより開閉可能となっており、スライドバルブの開閉により鋳型4への溶鋼2の注入が停止又は再開する構成となっている。
サポートロール6は、鋳型4の下方から順に下流側へ配置されている。ここで、サポートロール6に着目して連続鋳造機1のプロフィール(ロールプロフィール)を見ると、当該連続鋳造機1は、サポートロール6を鋳型4から下流側に向けて垂直方向に並べることにより構成された垂直部10と、サポートロール6を垂直部10の下流側の端部から続いて徐々に内側に曲げながら並べることにより構成した曲げ部11と、サポートロール6を曲げ部11の下流側の端部から続いて内側に円弧状(軌跡が円弧状)に並べることにより構成した円弧部12と、サポートロール6を円弧部12の下流側の端部から続いて次第に水平となるように並べることにより構成された矯正部13と、サポートロール6を矯正部13の下流側の端部から続いて水平状態で並べることにより構成された水平部14とを備えいて垂直曲げ型の連続鋳造機である。少なくとも水平部14にはピンチロール7が適宜設けられている。なお、ピンチロール7は、水平部14の他に、垂直部10、曲げ部11、円弧部12、矯正部13に設けたものであってもよい。
The tundish 3 has a bottomed box shape as a whole, and an immersion nozzle 9 is provided at the bottom of the tundish 3. The immersion nozzle 9 can be opened and closed by a slide valve, and the injection of the molten steel 2 into the
The
詳しくは、図1に示すように、外側に配置されたサポートロール6及び外側に配置されたピンチロール7は、移動不能となっている固定フレーム20aに装着され、内側に配置されたサポートロール6及び内側に配置されたピンチロール7は、移動自在な移動フレーム20bに装着されている。
したがって、固定フレーム20aに装着された複数のサポートロール6及びピンチロール7は移動不能となっていて、移動フレーム20bに装着された複数のサポートロール6及びピンチロール7はスラブ5の厚み方向に移動することができるようになっている。
Specifically, as shown in FIG. 1, the
Accordingly, the plurality of
連続鋳造機1では、転炉や二次精錬設備等から出鋼された溶鋼2を取鍋によってタンディッシュ3まで搬送し、搬送された取鍋内の溶鋼2をタンディッシュ3へ注入後、浸漬ノズル9を開いて溶鋼2を鋳型4に供給(注湯)することによってスラブ5を鋳造する。鋳型4で鋳造されたスラブ5は、サポートロール6によって支持されながらピンチロール7の駆動力によって下流側に引き抜かれると共に、冷却ノズル8によって徐々にその表面及び内部が冷却される。
以下、本発明のスラブの鋳造方法について説明する。
In the
The slab casting method of the present invention will be described below.
図1〜図4に示すように、このスラブの鋳造方法は、特に、スラブ5の終端部(例えば、スラブ5の最端部から長手方向に約1.0m以内の範囲)25を鋳型4から引き抜き、矯正部13で矯正して水平部14で引き抜くまでの工程に着目したものである。
図2及び図3に示すように、タンディッシュ3から鋳型4への溶鋼2の注湯終了前であって、鋳造末期においては、定常状態で引き抜いているスラブ5の鋳造速度(引き抜き速度)を0.5m/min以上減速する(S1)。
このように、鋳造末期に、引き抜き速度を0.5m/min以上減速することによって、鋳型4内でスラブ5が凝固することを促進し、スラブ5の最終部端側を鋳型4から引き抜いた際に溶鋼2が鋳型4から溢れ出すことを防止している。
As shown in FIG. 1 to FIG. 4, this slab casting method is particularly advantageous in that the
As shown in FIGS. 2 and 3, before the pouring of molten steel 2 from the tundish 3 to the
Thus, when the drawing speed is reduced by 0.5 m / min or more at the end of casting, the
そして、タンディッシュ3から鋳型4への溶鋼2の注湯を終了した後(引き抜き速度を減速した後)に、減速した引き抜き速度を定常速度の90〜110%の範囲で上昇させる(S2)。詳しくは、スライドバルブを閉鎖して浸漬ノズル9からの鋳型4への溶鋼の供給を停止した後、一旦、減速していた減速した引き抜き速度を、減速前の速度である定常速度の90〜110%の範囲に増速する。ここで、定常速度の90〜110%の範囲を言い換えれば、定常速度を基準とすると±10%の範囲と言えるため、以降、定常速度の90〜110%の範囲を定常速度の±10%ということがある。
Then, after pouring the molten steel 2 from the tundish 3 to the mold 4 (after reducing the drawing speed), the reduced drawing speed is increased in the range of 90 to 110% of the steady speed (S2). Specifically, after the slide valve is closed and the supply of molten steel from the immersion nozzle 9 to the
引き抜き速度を上げた際(増速時)に、その引き抜き速度が定常速度の−10%に満たさず小さい場合は、スラブ5が過冷却となりスラブ5を矯正部13等で真っ直ぐに矯正できない可能性がある。
一方で、引き抜き速度を上げた際に、その引き抜き速度が定常速度の+10%を超えて大きい場合は、スラブ5の冷却が十分でないため、スラブ5の最終部端側が十分に凝固せず湯漏れが発生する可能性がある。
したがって、減速していた引き抜き速度を増速する場合は、その速度を、定常速度の±10%の範囲内(定常速度の90〜110%の範囲)として遅過ぎず速過ぎない程度とする必要がある。
When the drawing speed is increased (when the speed is increased), if the drawing speed is less than −10% of the steady speed and is small, the
On the other hand, when the drawing speed is increased, if the drawing speed is larger than + 10% of the steady speed, the
Therefore, when increasing the drawing speed that has been decelerated, the speed must be within a range of ± 10% of the steady speed (90 to 110% of the steady speed) and not too slow and not too fast. There is.
スラブ5の終端部25が鋳型4から引き抜かれた後、当該終端部25が矯正部13を通過する間においては、この終端部25を冷却する水量密度が0.5m3/m2/hr以上となるように、冷却ノズルの冷却水を制御する(S3)。即ち、スラブ5の終端部25に対する冷却ノズルの水量密度を0.5m3/m2/hr以上となるように、冷却ノズルの水量を調整していている。
スラブ5の終端部25に対する冷却ノズルの水量密度を0.5m3/m2/hr未満にした場合、スラブ5の品質(表面)が悪くなることが過去の操業から分かっているため、水量密度を0.5m3/m2/hr以上としている。なお、過冷却を防止するという観点から水量密度は4.7m3/m2/hr未満にすることが望ましい。
After the
It is known from past operations that the quality (surface) of the
図5に示すように、スラブ5の終端部25が水平部14を通過する際は、スラブ5の終端部25は厚み方向(移動フレーム20b側)に曲がった状態にある。言い換えれば、スラブ5の終端部25側が上側に少し曲がった状態にある。
スラブ5の終端部25が曲がった影響を考えると、図5(a)に示すように、スラブ5の終端部25が水平部14を通過する際、スラブ5の終端部25において曲がった部分(変形部ということがある)25aがサポートロール6を上に押し上げることにより当該サポートロール6の表面が疵付き、場合によっては破損する恐れがある。
As shown in FIG. 5, when the
Considering the influence of the
また、図5(b)に示すように、スラブ5の終端部25が水平部14を通過する際、スラブ5の終端部25の変形部25aが、サポートロール6に引っかかり、スラブ5が抜けなくなるという恐れがある。
そこで、図4に示すように、本発明では、スラブ5の終端部25が水平部14を通過する際は、スラブ5を支持するサポートロール6を10mm以上退避させる(S4)。
以下、サポートロール6を10mm以上退避させることについて、構造を含めて詳しく説明する。
Further, as shown in FIG. 5B, when the
Therefore, as shown in FIG. 4, in the present invention, when the
Hereinafter, the retracting of the
図4に示すように、水平部14においては、1つの固定フレーム20aに4つのサポートロール6が回転自在に装着され、1つの固定フレーム20aの中央部側であってサポートロール6の間にはピンチロール7が回転自在に装着されている。サポートロール6は固定フレーム20aに対して移動不能に取り付けられていて、ピンチロール7は固定フレーム20aに対してスラブ5の厚み方向に油圧式のシリンダ等によって移動可能に取り付けられている。
また、水平部14においては、1つの移動フレーム20bに4つのサポートロール6が回転自在に装着され、1つの移動フレーム20bの中央部側であってサポートロール6の間にはピンチロール7が回転自在に装着されている。サポートロール6は移動フレーム20bに対して移動不能に取り付けられていて、ピンチロール7は移動フレーム20bに対してスラブ5の厚み方向に油圧式のシリンダ22等によって移動可能に取り付けられている。
As shown in FIG. 4, in the
In the
スラブ5の終端部25が水平部14を通過する際は、スラブ5の終端部25とサポートロール6とが干渉しないように、終端部25が通過する移動フレーム20bを定常位置からスラブ5の厚み方向へ10mm以上退避させている(サポートロール6をスラブ5の厚みによって設定された鋳造時の位置よりも10mm以上退避させている)。
移動フレーム20bの定常位置からの退避は、終端部25が通過する直前、即ち、終端部25が移動フレーム20bに入る直前に行うことが好ましく、上流から順番に退避させるのが最も良い。このように、移動フレーム20bを退避させることによって、サポートロール6とスラブ5との干渉を防止してサポートロール6の損傷を防止している。
When the
The retraction of the moving
移動フレーム20bを退避させた場合、サポートロール6だけでなくピンチロール7もスラブ5から離れるように移動することになるが、本発明では、ピンチロール7を移動フレーム20bに対して移動自在にしていてスラブ5の表面に接触するように、油圧シリンダ22等によりスラブ5側へ移動する構造となっていて、移動フレーム20bを退避させてもピンチロール7はスラブ5の表面に接触してスラブ5に引き抜き力を付与するものとなっている。
なお、移動フレーム20bを退避させた状態で、曲がったスラブ5の終端部25がピンチロール7に達しても、ピンチロール7は終端部25を所定の力で厚み方向に押さえながらも、厚み方向に移動して逃げることができるものとなっている。即ち、ピンチロール7を移動させる油圧シリンダ22のダンパ作用によって厚み方向(上方向)に逃げる構造となっている。
When the moving
In addition, even if the
そして、スラブ5の終端部25が水平部14を通過して連続鋳造機の出側から抜けると鋳造を終了する(S5)。
表1は、スラブ連続鋳造機でスラブを鋳造した際の実施条件を示している。表2〜表3は、表1の実施条件に基づき、本発明のスラブの鋳造方法によって鋳造を行った結果と、本発明のスラブの鋳造方法によって鋳造を行わなかった結果とをまとめたものである。
Then, when the
Table 1 shows the implementation conditions when casting the slab with a continuous slab caster. Tables 2 to 3 summarize the results of casting by the slab casting method of the present invention and the results of not casting by the slab casting method of the present invention based on the implementation conditions of Table 1. is there.
表1に示すように、連続鋳造機は垂直曲げ型の連続鋳造機であって、垂直部の長さは2.9mとした。円弧部の半径が10.7〜53.5mの鋳造機を用いた。鋳造したスラブ5は幅及び厚みが異なる3種類とした。水平部14でサポートロール6(移動フレーム22b)を退避した距離、即ち、退避量(広げ量)は、0〜65mmとした。
As shown in Table 1, the continuous casting machine was a vertical bending type continuous casting machine, and the length of the vertical portion was 2.9 m. A casting machine having an arc portion radius of 10.7 to 53.5 m was used. The
表2〜表3の実験結果において、トラブルが発生しなかった場合を良好「○」、湯漏れ発生が無かった場合を良好「○」、品質に問題がない場合を良好「○」とし、これらの中で何らかの問題が発生した場合を不良「×」とした。
実験番号1〜実験番号6、実験番号10〜実験番号18、実験番号25〜実験番号30及び実験番号34〜実験番号51では、定常時の鋳造速度と鋳造終了時の鋳造速度の差(速度ダウン量)が0.5m/min以上であって、その後の鋳造速度を定常時の鋳造速度を基準として±10%範囲で増速し(増速度合いが±10%以内)、スラブ5の終端部25を冷却する水量密度(終端部にかかる水量密度)が0.5m3/m2/hr以上とし、サポートロール6の退避量(広げ量)を10mm以上とした場合、全ての項目で実験結果が良好であった。
In the experimental results shown in Tables 2 to 3, when no trouble occurred, “Good” is indicated, when there is no leakage, Good “Good”, and when there is no quality problem, Good “Good”. A case where any problem occurred was defined as a failure “x”.
In Experiment No. 1 to Experiment No. 6, Experiment No. 10 to Experiment No. 18, Experiment No. 25 to Experiment No. 30, and Experiment No. 34 to Experiment No. 51, the difference between the casting speed at the steady state and the casting speed at the end of casting (speed down) The amount of casting is 0.5 m / min or more, and the subsequent casting speed is increased within a range of ± 10% with reference to the casting speed in a steady state (the speed increase is within ± 10%), and the end portion of the
これらの実験では、スラブ5の終端部25がサポートロール6に引っかかることでスラブ5が抜けなくなるという引き抜き不良や、スラブ5の終端部25がサポートロール6に引っかかることでサポートロール6等を損傷する設備破壊が発生してしまうことは確実に防止することができた(トラブル、良好「○」)。
また、スラブ5がサポートロール6に引っかかった状態でサポートロール6が回転すると、サポートロール6の表面に疵(カキ疵)が入ることがあるが、このようなトラブルも防止することができた(トラブル、良好「○」)。
In these experiments, the pulling failure that the
Further, when the
スラブ5の終端部25の冷却が十分でない場合、スラブ5が水平部14に達してスラブ5が縦向きから横向きになると、スラブ5内の未凝固の溶鋼が終端部25側に流れて当該終端部25を溶解し、未凝固の溶鋼が外部へ漏れだしてサポートロール6等の設備に付着するということがあるが、上述した本発明の方法では、このような湯漏れは発生することはなかった(湯漏れ、良好「○」)。
さらに、スラブ5の終端部25において、当該終端部25以外の定常部分と同等の品質を維持することができた(品質、良好「○」)。
When the cooling of the
Furthermore, in the
実験番号7〜実験番号9では、定常時の鋳造速度と鋳造終了時の鋳造速度の差(速度ダウン量)が0.5m/min未満であったため、スラブ5の終端部25が十分に冷却されない状態となり、未凝固の溶鋼が外部へ漏れ出した(湯漏れ、不良「×」)。
実験番号19〜実験番号21では、鋳造速度を定常時の鋳造速度を基準として増速する際に、定常時の鋳造速度の−20%であり非常に遅いため、スラブ5の終端部25が過冷却となって変形してサポートロール6に引っかかった(トラブル、不良「×」)。
実験番号22〜実験番号24では、鋳造速度を定常時の鋳造速度を基準として増速する際に、定常時の鋳造速度の+20%であり非常に速いため、スラブ5の終端部25が十分に冷却されず、湯漏れが発生した(湯漏れ、不良「×」)。
In Experiment No. 7 to Experiment No. 9, since the difference between the casting speed at the steady state and the casting speed at the end of casting (speed down amount) was less than 0.5 m / min, the
In Experiment No. 19 to Experiment No. 21, when the casting speed is increased based on the casting speed at the steady state, it is −20% of the casting speed at the steady state, which is very slow. It became cooled and deformed and caught on the support roll 6 (trouble, defective “×”).
In Experiment No. 22 to Experiment No. 24, when the casting speed is increased based on the casting speed at the time of steady state, it is + 20% of the casting speed at the time of steady state, which is very fast. Not cooled and a water leak occurred (hot water leak, defective “×”).
実験番号31〜実験番号33では、スラブ5の終端部25を冷却する水量密度が0.5m3/m2/hr未満であったため、スラブ5の終端部25を所定の温度にまで低下させることができず、スラブ5を曲げの状態から矯正する際に表面に割れが発生し、定常部分と同等の品質を維持することができなかった(品質、不良「×」)。
実験番号52〜実験番号66では、サポートロール6の退避量(広げ量)が10mm未満であったため、引き抜き不良や、設備破壊等のトラブルが発生した(トラブル、不良「×」)。
In Experiment No. 31 to Experiment No. 33, the water density for cooling the
In Experiment No. 52 to Experiment No. 66, since the retracted amount (expansion amount) of the
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 The embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
1 連続鋳造機
3 タンディッシュ
4 鋳型
5 スラブ
6 サポートロール
13 矯正部
14 水平部
25 スラブの終端部
1
Claims (1)
前記スラブの終端部の凝固を促進すべく、前記タンディッシュ内の溶鋼を鋳型へ注湯する注湯終了までに、鋳造速度を0.5m/min以上減速し、減速後に鋳造速度を定常速度の90〜110%の範囲で増速し、
前記スラブの終端部が矯正部を通過するまでは、当該スラブの終端部を冷却する水量密度を0.5m3/m2/hr以上としておき、
前記スラブの終端部が水平部を通過する際は、スラブを支持するサポートロールを10mm以上退避させることを特徴とするスラブの鋳造方法。 In a casting method in which molten steel in a tundish is poured into a mold to cast a slab,
In order to promote the solidification of the end portion of the slab, the casting speed is reduced by 0.5 m / min or more by the time of pouring the molten steel in the tundish into the mold, and the casting speed is reduced to the steady speed after the deceleration. Increase the speed in the range of 90-110%,
Until the end portion of the slab passes through the correction portion, the water density for cooling the end portion of the slab is set to 0.5 m 3 / m 2 / hr or more,
A slab casting method, wherein when the end portion of the slab passes through a horizontal portion, a support roll supporting the slab is retracted by 10 mm or more.
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