JP2009290588A - 動きベクトル検出装置およびその方法、並びに撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特異な検出結果を除外することが可能で、検出精度を向上することができ、信頼性の向上を図ることが可能なベクトル検出装置およびその方法、並びに撮像装置を提供する。
【解決手段】画像ブレ補正部15は、時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出機能を有し、画像ブレ補正部15は、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、この選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像の手ぶれを検出・補正することが可能な動きベクトル検出装置およびその方法、並びに撮像装置に関するものである。
近年、撮像装置としてカメラの小型化が進み、手振れ補正技術が注目をされてきている。
その要因として、カメラの小型化により、写真撮影においてホールド性の低下したことや、携帯電話に搭載のカメラなどの撮影方法として、片手での撮影など従来の撮影形態とくらべ自由度が広がっていることで手振れが発生し易くなっていることが挙げられる。
このように、撮影する際に、種々の方法や安定性の無い状態で撮影する場合、シャッターボタンを押した際にカメラがぶれて、手振れが発生してしまう。
この問題を解消すべく、専用の機構を設け物理的に手振れ補正する装置が、一眼レフや最近ではコンパクトカメラにも搭載されている。
たとえば、ブレに合わせてレンズを傾斜させ補正する、光学式手振れ補正装置が製品化されているが、近年の小型化や携帯電話カメラへの搭載を考慮するとスペース的にも非常に困難である。
そのため、画像処理によってぶれのない動画像を得ることができる撮像装置などが種々提案されている。
画像処理による手ぶれ補正は、動画像の連続する前後フレーム間の動きベクトルを検出し、画像出力の際に画像を読み出す領域を動きベクトル分だけずらすことで、ぶれのない画像を生成するものである。
特許文献1および2においては、動きベクトルの検出方法に関する技術は開示されている。
この技術では、ブロックマッチング方法により動きベクトルを検出し、残差の積分値をもとにブロックを選択する。
通常、画像間の動きベクトルを求める場合、入力画像を複数のブロックに分割し、それぞれのブロックで求めた動きベクトルから画面全体の動きベクトルを決定する。この場合、全ブロックの動きベクトルの平均値や中央値を使用していることが多い。
特開2007−300592号公報 特開2007−281831号公報
このような平均値や中央値を求める方法を採用している理由は、特徴点が無いブロックが存在したり、画面上にカメラ全体が捉えたい動きとは違う動きをする部分が存在した場合に、求めたい動きベクトルの値と違うものが検出されてしまう可能性があるため、そのような要因を排除するためである。
しかし、このような平均値や中央値を求める方法の場合、元々のデータの一部に、本来求めたい動きベクトルと違う意味を持つものが混在してしまっているため、本当の意味での正確な動きベクトルを求めることができず、誤差が発生しやすいという問題があった。
上述したように、ブロック内の画像に特徴が無かったり、部分的に特異な動きをした部分のブロックなど、検出結果の信頼性に問題のあるブロックが含まれる場合があるが、これらのブロックの検出結果の影響を受けると正しい動きベクトルが検出できない場合がある。
本発明の目的は、ブロックマッチング法において、画像に特徴が無いものや、特異な検出結果を除外することが可能で、検出精度を向上することができ、信頼性の向上を図ることが可能なベクトル検出装置およびその方法、並びに撮像装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出装置であって、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、当該選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する処理部を有する。
好適には、前記処理部は、前記動きベクトルの検出対象ブロックを、前記画像データのフレーム内全体の輝度値の最大値と最小値の差によって決まる閾値と比較して選択する。
好適には、前記処理部は、前記動きベクトルの検出対象ブロックを、前記各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きい順に所定数を選択する。
好適には、前記処理部は、前記選択された複数の検出対象ブロックについて検出した動きベクトルに対して、ばらつきの管理限界を判定し、当該管理限界内にある動きベクトルのみを用いて、前記画像データのフレーム全体の動きベクトルを決定する。
好適には、前記選択する動きベクトルの検出対象ブロックの数は、前記管理に係る管理図における副群の倍数に設定される。
本発明の第2の観点の動きベクトル検出方法は、時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割するステップと、前記各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差を求めるステップと、前記各ブロック内の輝度地の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択するステップと、前記選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出するステップとを有する。
本発明の第3の観点の撮像装置は、光学系と、前記光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出装置と、を有し、前記動きベクトル検出装置は、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、当該選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する処理部を含む。
本発明によれば、特異な検出結果を除外することが可能で、検出精度を向上することができ、信頼性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
本撮像装置10は、動きベクトルを検出するシステムとして代表的な、電子式手ブレ補正システムを例として示している。
本撮像装置10は、光学系11、撮像部12、画像信号処理部13、システム処理部14、画像ブレ補正部15、および画像信号出力部16を有する。
これらの構成要素のうち画像ブレ補正部15等により処理部が構成される。
本撮像装置10は、入力画像間の差分から画像間の動きベクトルを求める画像ブレ補正部で15、入力画像を複数のブロックに分割し、ブロック毎にマッチング処理を行い、求めた結果から画面全体の動きを求める動きベクトル検出方式を採用している。
そして、画像ブレ補正部において、ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差が閾値以下のブロックと、輝度値差が少ない方から一定の割合のブロックを、組み合わせにより動きベクトルの検出対象ブロックから除外することにより、演算処理量を少なくしつつ、高精度に動きを検出する。
本撮像装置10は、検出対象としたブロックで求めた動きベクトルが有効か無効かを判断する基準として、いわゆる管理図の手法を用いる。
このことにより、撮像装置10は、各ブロックの動きベクトル値のばらつきを、平均値と範囲によって管理し、該当ブロックの動きベクトルが管理限界を超えているかどうかで、有効か無効かを判断することにより、さらに高精度に動きを検出する。
撮像装置10は、動きベクトルの検出対象ブロック数を決定する場合に、管理図の手法を用いるのに合わせてブロック数を調整する機能を有する。
より具体的には、撮像装置10においては、予めブロック内の輝度値の最大値と最小値の差を求め、それが閾値以上のブロックでのみブロックマッチングによる動きベクトル検出を行う。このことにより、画像に特徴が無いブロックを除外でき、更に全てのブロックに対してマッチング処理を行なわなくて済み、演算量が削減でき、処理の高速化も図れるように構成されている。
また、求められた各ブロックの検出結果に対して管理図の手法を用いることによってばらつきの限界を管理することで、特異な検出結果のブロックを除外して、更に信頼性の高い動きベクトルを選択できるように構成されている。
換言すれば、本実施形態の撮像装置10では、分割された複数のブロックにおいて輝度値の最大値と最小値の差が閾値以上のもののみブロックマッチングの動きベクトル検出を実施する。
検出された動きベクトルについて、管理図の手法を用いて有効か否かの判断をすることによって信頼性の高い動きベクトルの検出結果を得ることができる。
光学系11は、被写体像を撮像部12の撮像面に結像させる。
撮像部12は、CCDやCMOSセンサなどの固体撮像素子を含んで形成され、光学系11を通った被写体の光学像を受けて画像信号に変換し、変換した画像信号からRGB形式の画像データを生成し、画像信号処理部13に出力する。
画像信号処理部13では、撮像部12により供給された画像信号に対してカラー補間、ホワイトバランス、RGB形式処理、圧縮、ファイリング等の所定の画像処理を行い、画像ブレ補正部15に出力する。
システム処理部14は、たとえば露出制御を行うとともに、操作部などの操作入力を持ち、それらの入力に応じて、システム全体の動作を決定し、光学系11、撮像部12等を制御し、システム全体の調停制御を司るものである。
システム処理部14は、動きベクトル検出時のブロック数を決定するための情報を画像ブレ補正部15に供給する。
画像ブレ補正部15は、時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出機能を有する。
そして、画像ブレ補正部15は、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、この選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する処理部として機能する。
画像ブレ補正部15は、動きベクトルの検出対象ブロックを、画像データのフレーム内全体の輝度値の最大値と最小値の差によって決まる閾値と比較して選択する機能を有する。
動きブレ補正部15は、動きベクトルの検出対象ブロックを、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きい順に所定数を選択する機能を有する。
また、動きブレ補正部15は、選択された複数の検出対象ブロックについて検出した動きベクトルに対して、管理図の手法を用いて、ばらつきの管理限界を判定し、管理限界内にある動きベクトルのみを用いて、画像データのフレーム全体の動きベクトルを決定する機能を有する。
そして、選択する動きベクトルの検出対象ブロックの数は、管理に係る管理図における副群の倍数に設定される。
なお、後で説明するように、本実施形態においては、管理図としてxバー(平均値)R(範囲)管理図が適用される。
図1の動きブレ補正部15は、ブロック数決定部151、有効ブロック選択部152、動きベクトル検出部153、有効ブロック選択部154、代表ベクトル決定部155、および画像補正部156を有する。
ブロック数決定部151は、システム処理部14の指示の下、画像信号処理部13による画像信号を分割するブロック数を決定し、その結果を有効ブロック選択部152に出力する。
有効ブロック選択部152は、動きベクトルの検出対象ブロックとなる有効ブロックを、画像データのフレーム内全体の輝度値の最大値と最小値の差によって決まる閾値と比較して選択し、その結果を動きベクトル検出部153および有効ブロック選択部154に出力する。
動きベクトル検出部153は、画像信号処理部13による画像信号を受けて、有効ブロック選択部152により選択された有効ブロックにおける動きベクトルを検出し、その動きベクトル情報を、有効ブロック選択部154および代表ベクトル決定部155に出力する。
有効ブロック選択部154は、有効ブロック選択部152で選択された複数の検出対象の有効ブロックについて、動きベクトル検出部153で検出した動きベクトルに対して、管理図の手法を用いて、ばらつきの管理限界を判定し、その結果を代表ベクトル決定部155に出力する。
代表ベクトル決定部155は、有効ベクトル選択部154でばらつきの管理限界の判定結果を受けて、管理限界内にある動きベクトルのみを用いて、画像データのフレーム全体の動きベクトルを決定し、その結果を画像補正部156に出力する。
画像補正部156は、代表ベクトル決定部155で決定された動きベクトルに応じて画像信号処理部13による画像信号に対する補正処理を行い、画像信号出力部16に出力する。
以下、本実施形態の画像ブレ補正処理についてさらに詳細に説明する。
ここでは、動きベクトルを検出するシステムとして代表的な、電子式手ブレ補正システムを例として、以下に示す。
図2は電子式ブレ補正の概要を示す図である。
図2において、入力画像IM1に対し、時間的に連続する入力画像IM2との間に画像のブレがあると、動画の場合は、非常に見づらい画像となる。
そこで、連続する画像間の動きベクトルを求め、動きに合わせて出力する画像の位置を、出力画像OIM1、OIM2の様にずらして出力することにより、ブレを補正し、見やすい画像とする。
動きベクトルを求める方法としては、ブロックマッチング法などが代表的である。
図3(A)〜(C)は、ブロック毎の動きベクトル検出の概要を示す図である。
図3(A)は、画面を縦8ブロック、横8ブロックに分割した場合のイメージ図である。
図3(B)は、カメラのぶれなどの要因によって、画像が右上方向にずれた時のイメージ図である。
この場合、画面全体が右上に移動するので、図3(C)に示すように、各ブロックの動きベクトルは、全て同じ右上方向として検出される。
しかし、ブロック中の画像が平坦で特徴が無い場合、ブロックマッチング法などでは、動きベクトルの検出精度が低下するという問題がある。
図4は、輝度値差が少ないブロック抽出の例を示す図である。
図4のような画像の場合、空や背景など、網掛けしたブロックは、画像に特徴が無いため、誤検出しやすくなるので、このブロックは、動きベクトル検出対象外とすることが望ましい。
逆に、画像全体のコントラストが高い場合は、動きベクトルを検出しやすいブロックが多いのだが、全ブロックをサーチ対象としてしまうと、演算処理量が増えてしまうという問題がある。
この問題を解決するため、本実施形態においては、図5および図6に示すような方法を採用している。
図5は、サーチブロック数の決定方法の一例を示す図である。
図6は、本実施形態に係る有効ブロックの選択処理を説明するためのフローチャートである。
<ステップST1>
まず、ステップST1において、画像ブレ補正部15は、画面全体の輝度値の最大値と最小値の差Yを求める。
<ステップST2>
その後、ステップST2において、画像ブレ補正部15は、各ブロックの輝度値の最大値と最小値の差を求める。
<ステップST3>
ステップST3において、画像ブレ補正部15は、ステップST2で求めた最小値の差の値Yが、閾値以下となるブロックの数を求める。
このブロックの数の大小により、動きベクトルのサーチを行うブロックの数を可変にする。
<ステップST4>
画像ブレ補正部15は、例では、Yとの差が30%以下のブロック数が16以下の場合は、サーチ対象は48ブロックとしている。
画像ブレ補正部15は、ステップST3、ST4〜ST8において、30%以下のブロック数が増える程、段々とサーチ対象ブロックを減らしている。
<ステップST5>
ステップST5において、画像ブレ補正部15は、Yとの差が30%以下のブロック数が17以上20以下の場合は、サーチ対象は44ブロックとしている。
<ステップST6>
ステップST6において、画像ブレ補正部15は、Yとの差が30%以下のブロック数が21以上24以下の場合は、サーチ対象は40ブロックとしている。
<ステップST7>
ステップST7において、画像ブレ補正部15は、Yとの差が30%以下のブロック数が25以上28以下の場合は、サーチ対象は36ブロックとしている。
<ステップST8>
ステップST8において、画像ブレ補正部15は、Yとの差が30%以下のブロック数が29以上の場合は、サーチ対象ブロック数を32としている。
<ステップST9>
ステップST9において、画像ブレ補正部15は、指定ブロック数の動きベクトルをサーチする。
サーチ対象のブロック数の最大値を全ブロック数より少なくしているのは、演算処理量を一定以上に増加させないためである。
これにより、ブロック精度を落とすことなく演算処理量を減らすことができる。
さらに、動画のブレ補正など、動きベクトルの検出時間に制限がある場合は、その制限時間に合わせて、最大となるサーチ対象ブロック数を調整することも可能である。
たとえば、システムの持つ処理能力や、画像のフレームレート、画素数などによって、最大サーチブロック数を調整できる。
また、サーチ対象のブロック数の最小値をある程度大きくしているのは、ブロック数が少なすぎると、検出精度が落ちてしまう可能性があるからである。
特に、後述する管理図を用いる等、他の手法と併用して検索対象ブロックをさらに絞り込む場合は、ある程度のブロック数が無いと正常な無効ブロックが判定しにくくなるので、それらと組み合わせてサーチ対象のブロック数の最小値を決めることが望ましい。
また、被写体の一部が動いてしまっているような場合は、ブロック毎の動きベクトルが一致しなくなる。
図7(A)〜(C)は、ブロック毎の動きベクトルが一致しない例を示す図である。
図7(A)示すように、被写体OBJが動いた場合、図7(B)に示すように、画面全体のブレに対して、被写体が別の方向に動いてしまう。
このため、図7(C)に示すように、一部のブロックのベクトルが実際のカメラのブレとは違う方向を示している。
なお、矢印の記載されていないブロックは、上記処理により、サーチ対象としていないブロックである。
これまでの方式では、このような、本来と違う値も含めて平均値や中間値を取るなどして、画面全体の代表ベクトルを決めていたため、求められるベクトル値に誤差が生じてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態においては、それぞれのブロックの動きベクトルが有効か無効かを判断する基準として、管理図の手法を用いる。
この管理図の手法を用いることにより、各ブロックの動きベクトル値のばらつきを、平均値と範囲によって管理し、該当ブロックの動きベクトルが管理限界を超えているかどうかで、有効か無効かを判断し、有効ブロックのみの情報を使用することにより、ベクトル値の誤差を出さないようにする。
平均値と範囲による管理の手法として、xバー−R管理図がある。
図8は、動きベクトルの群の割り当て例を示す図である。
図9は、群ごとの平均値とばらつきを求めた例を示す図である。
図10は、管理限界に基づく無効ブロックの処理フローを示す図である。
ここでは、画像全体の動きベクトルが+10で、被写体OBJの一部が反対方向に−15動いた結果、その部分については、求まる動きベクトルが−5となった例を示している。
図8に示すように、動きベクトルをサーチしたブロックの結果のうち、4ブロック分を一つの群とする。
全ブロック数が44ある場合、11群(G)あるとみなして、図9に示すような管理表TBLとしてまとめる。
xバー−R管理図の手法に従って、中心CL(総平均)、上方管理限界UCL、下方管理限界LCLを求めると、以下のようになる。
Figure 2009290588
この結果より、有効ベクトルは、最大値13.238、最小値1.308となり、図8のような画像の場合、被写体の動き部分以外が、有効ブロックと判定することができる。
各ブロックの動きベクトルが整数値で求められている場合は、小数点以下を四捨五入するなどしてもよい。
上記の例の場合、最大値13、最小値1となる。この方式のフローチャートを図10に示している。
<ステップST11>
ステップST11において、画像ブレ補正部15は、各群のxバー(平均値)とR(範囲を求める。
<ステップST12>
ステップST12において、画像ブレ補正部15は、総平均を求める。
<ステップST13>
ステップST13において、画像ブレ補正部15は、上方管理限界UCL、下方管理限界LCLを求める。
<ステップST14>
ステップST14において、画像ブレ補正部15は、管理限界を超えているブロックを無効とする。
この方法を使用すると、ベクトルの分散度に応じて、有効ブロックと判定する範囲も変わるため、ばらつきが大きい場合も小さい場合も、正確かつ安定した数の有効ブロックを選択することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画像ブレ補正部15は、時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出機能を有し、画像ブレ補正部15は、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、この選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する。
また、画像ブレ補正部15は、動きベクトルの検出対象ブロックを、画像データのフレーム内全体の輝度値の最大値と最小値の差によって決まる閾値と比較して選択する。
動きブレ補正部15は、動きベクトルの検出対象ブロックを、各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きい順に所定数を選択する。
また、動きブレ補正部15は、選択された複数の検出対象ブロックについて検出した動きベクトルに対して、管理図の手法を用いて、ばらつきの管理限界を判定し、管理限界内にある動きベクトルのみを用いて、画像データのフレーム全体の動きベクトルを決定する。
したがって、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、演算処理量を少なくしつつ、高精度に動きベクトルを検出することができる。
また、各ブロックの動きベクトル値のばらつきを、平均値と範囲によって管理することで、分散の大きい場合や、動きベクトルが小さい場合も正確に無効ベクトルを判定することができる。
また、動きベクトルの検出対象ブロック数を調整することにより、無効ブロック判定を、より精度よく効率的に実施することができる。
本発明に係る撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。 電子式ブレ補正の概要を示す図である。 ブロック毎の動きベクトル検出の概要を示す図である。 輝度値差が少ないブロック抽出の例を示す図である。 サーチブロック数の決定方法の一例を示す図である。 本実施形態に係る有効ブロックの選択処理を説明するためのフローチャートである。 ブロック毎の動きベクトルが一致しない例を示す図である。 動きベクトルの群の割り当て例を示す図である。 群ごとの平均値とばらつきを求めた例を示す図である。 管理限界に基づく無効ブロックの処理フローを示す図である。
符号の説明
10・・・撮像装置、11・・・光学系、12・・・撮像部、13・・・画像信号処理部、14・・・システム処理部、15・・・画像ブレ補正部、151・・・ブロック数決定部、152・・・有効ブロック選択部、153・・・動きベクトル検出部、154・・・有効ブロック選択部、155・・・代表ベクトル決定部、156・・・画像補正部、16・・・画像信号出力部。

Claims (7)

  1. 時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出装置であって、
    各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、当該選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する処理部
    を有する動きベクトル検出装置。
  2. 前記処理部は、
    前記動きベクトルの検出対象ブロックを、前記画像データのフレーム内全体の輝度値の最大値と最小値の差によって決まる閾値と比較して選択する
    請求項1に記載の動きベクトル検出装置。
  3. 前記処理部は、
    前記動きベクトルの検出対象ブロックを、前記各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きい順に所定数選択する
    請求項1または2に記載の動きベクトル検出装置。
  4. 前記処理部は、
    前記選択された複数の検出対象ブロックについて検出した動きベクトルに対して、ばらつきの管理限界を判定し、当該管理限界内にある動きベクトルのみを用いて、前記画像データのフレーム全体の動きベクトルを決定する
    請求項1から3の何れか一に記載の動きベクトル検出装置。
  5. 前記選択する動きベクトルの検出対象ブロックの数は、前記管理に係る管理図における副群の倍数に設定される
    請求項4に記載の動きベクトル検出装置。
  6. 時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割するステップと、
    前記各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差を求めるステップと、
    前記各ブロック内の輝度地の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択するステップと、
    前記選択された検出対象ブロックに対してのみ前フレームと現フレームとのマッチングをとって動きベクトルを検出するステップと
    を有する動きベクトル検出方法。
  7. 光学系と、
    前記光学系を通過した被写体像を撮像する撮像素子と、
    時間的に連続した画像データのフレーム内を複数のブロックに分割し、当該分割したブロック毎に前フレームと現フレームとのマッチングをとる動きベクトル検出装置と、を有し、
    前記動きベクトル検出装置は、
    各ブロック内の輝度値の最大値と最小値の差の大きさによって、動きベクトルの検出対象ブロックを選択し、当該選択された検出対象ブロックに対してのみマッチングをとって動きベクトルを検出する処理部を含む
    撮像装置。
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