JP2009290269A - 無線中継増幅装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置情報取得手段21、22が無線中継増幅装置の位置に関する情報を取得し、位置情報送信手段23〜25が位置に関する情報を外部の所定の装置に対して送信し、基地局運用情報受信手段25、24、27が前記外部の所定の装置から前記位置の周辺の無線基地局装置の運用に関する情報を受信し、伝搬損検出手段24〜26、28〜30が無線中継増幅装置の位置の周辺の無線基地局装置について伝搬損を検出し、順位付け手段30が基地局運用情報及び伝搬損に基づいて無線中継増幅装置の位置の周辺の無線基地局装置を順位付け、利得決定手段31が最も良好であると順位付けられた無線基地局装置を基準として中継増幅の利得を決定する。
【選択図】 図1
Description
本例の無線中継増幅装置は、利得制御部61と、対基地局フィルタ部62と、対移動局フィルタ部63と、下り増幅部64と、上り増幅部65を備えている。
利得制御部61は、下り増幅部64や上り増幅部65が使用する増幅の利得値を設定する。対基地局フィルタ部62は、対基地局アンテナ側の入出力無線信号を帯域制限及び分離する。対移動局フィルタ部63は、対移動局アンテナ側の入出力無線信号を帯域制限及び分離する。下り増幅部64は、無線基地局装置から移動局装置への下り信号を増幅する。上り増幅部65は、移動局装置から無線基地局装置への上り信号を増幅する。
無線基地局装置から移動局装置への下り信号は、対基地局側のアンテナ(図示せず)により無線受信されて対基地局フィルタ部62に入力され、当該対基地局フィルタ部62により帯域制限及び上り信号との分離が行われ、下り増幅部64に入力される。下り増幅部64では、利得制御部61により設定される所定の利得値により下り信号が増幅され、その結果の信号が対移動局フィルタ部63に入力される。この信号は、対移動局フィルタ部63により上り信号と共用されて、対移動局側のアンテナ(図示せず)へ出力される。
従来技術において、利得値は、無線中継増幅装置の設置時に調整され、運用されていた。例えば、無線基地局装置のアンテナ端出力と設置場所での電界を実測して、{損失=(アンテナ端出力−実測値)}とし、当該損失を補う利得を与える制御値を利得値として決定し、その利得値を固定的に設定して運用していた。
すなわち、位置情報取得手段が、当該無線中継増幅装置の位置に関する情報を取得する。位置情報送信手段が、前記位置情報取得手段により取得された位置に関する情報を外部の所定の装置に対して送信する。基地局運用情報受信手段が、前記外部の所定の装置により前記位置に関する情報が受信されたことに応じて前記外部の所定の装置から送信された前記位置の周辺の無線基地局装置の運用に関する情報を受信する。伝搬損検出手段が、当該無線中継増幅装置の位置の周辺の無線基地局装置について伝搬損を検出する。順位付け手段が、前記基地局運用情報受信手段により受信された情報及び前記伝搬損検出手段により検出された伝搬損に基づいて、当該無線中継増幅装置の位置の周辺の無線基地局装置を順位付ける。利得決定手段が、前記順位付け手段により最も良好であると順位付けられた無線基地局装置を基準として、前記中継増幅の利得を決定する。
また、位置に関する情報としては、種々な情報を用いることができ、例えば、位置を特定することができる情報が用いられる。
また、外部の所定の装置としては、種々な装置が用いられてもよく、例えば、無線基地局装置が接続されたネットワーク側の回線制御装置などといった上位の装置を用いることができる。
また、無線中継増幅装置の周辺の無線基地局装置を特定する情報としては、例えば、無線基地局装置から無線送信される報知情報に含まれる情報(周辺局情報)を用いることができる。
すなわち、中継増幅手段が、前記中継増幅を行う。キャンセル対象検出手段が、前記伝搬損検出手段の検出結果に基づいて、前記順位付け手段により最も良好であると順位付けられた無線基地局装置と比べて小さい伝搬損を有する他の無線基地局装置をキャンセル対象として検出する。下り信号受信手段が、無線基地局装置から移動局装置への下り信号を無線受信する。キャンセル手段が、前記下り信号受信手段により無線受信された下り信号から、前記キャンセル対象検出手段によりキャンセル対象として検出された無線基地局装置からの所定の信号を除去する。前記中継増幅手段は、前記キャンセル手段により前記所定の信号が除去された下り信号を前記利得決定手段により下り通信について決定された利得で増幅する。下り信号送信手段が、前記中継増幅手段により増幅された下り信号を無線送信する。
ここで、キャンセルする所定の信号としては、例えば、パイロットチャネルの信号を用いることができる。
本実施例では、無線基地局装置と、移動局装置と、無線中継増幅装置を有し、無線基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を無線中継増幅装置が増幅する無線中継増幅システムについて説明する。
本例の無線中継増幅装置は、無線中継増幅装置本体部1と、無線中継増幅装置制御部2から構成されている。
無線中継増幅装置本体部1は、キャンセル制御部11と、利得制御部12と、対基地局フィルタ部13と、対移動局フィルタ部14と、キャンセル部15と、下り増幅部16と、上り増幅部17を備えている。
無線中継増幅装置制御部2は、第1の無線部21と、LCS測定部22と、位置情報データ生成部23と、ベースバンド送受信部24と、第2の無線部25と、キャリアレベル測定部26と、基地局運用情報取得部27と、品質測定部28と、報知情報解析部29と、局リスト生成部30と、主制御部31を備えている。
ここで、無線中継増幅装置制御部2は、無線中継増幅装置本体部1の制御利得を決定して、制御する。無線中継増幅装置本体部1は、無線中継増幅装置制御部2からの利得値を用いて信号の中継増幅を行う。
第1の無線部21は、GPS(Global Positioning System)の無線周波数帯域の信号をアンテナにより無線受信し、ベースバンド帯域の信号へ変換して、LCS測定部22へ出力する。
LCS測定部22は、第1の無線部21により受信されたGPS信号を用いて、本例の無線中継増幅装置が設置される場所の位置情報を取得して、その位置情報を位置情報データ生成部23へ出力する。
位置情報データ生成部23は、LCS測定部22により取得された位置情報から位置情報データを作成して、ベースバンド送受信部24へ出力する。
キャリアレベル測定部26は、第2の無線部25が設定されている(無線基地局装置と移動局装置との間で通信される)無線周波数帯域の帯域全体の受信レベルを測定して、その結果の情報を局リスト生成部30へ出力する。
品質測定部28は、ベースバンド送受信部24によりベースバンド受信処理された信号から受信信号の品質を測定して、その結果の情報を局リスト生成部30へ出力する。
報知情報解析部29は、ベースバンド送受信部24によりベースバンド受信処理されたデータのうちで無線基地局装置から送信された報知情報を取得して解析し、その結果の情報を局リスト生成部30へ出力する。
また、局リスト生成部30は、報知情報解析部29により取得して解析された報知情報解析結果と、基地局運用情報取得部27により取得された基地局運用情報から、規制の対象になっている無線基地局装置を検出して、当該局を特殊局としてリスト化する特殊局リストを作成する。
また、局リスト生成部30は、基地局運用情報から得られる情報と伝搬損をポイント化し、当該ポイント化した基地局運用情報と伝搬損、及び特殊局リスト情報を元に総合局リストを作成する。
また、主制御部31は、他の各種の制御(例えば、各処理部の制御)を行う機能を有している。
キャンセル制御部11は、無線中継増幅装置制御部2から通知された局のパイロットチャネルの信号の除去をキャンセル部15で行うための制御を行う。
利得制御部12は、無線中継増幅装置制御部2から通知された利得の値により、下り増幅部16の利得及び上り増幅部17の利得を制御する。
対移動局フィルタ部14は、対移動局アンテナ側の入出力無線信号を帯域制限及び分離する。具体的には、対移動局側のアンテナ(図示せず)により移動局装置から無線受信された上り信号を処理して上り増幅部17へ出力し、下り増幅部16から入力された下り信号を処理して対移動局側のアンテナ(図示せず)へ出力して無線送信する。
下り増幅部16は、キャンセル部15から入力された下り信号(無線基地局装置から移動局装置への下り信号から、キャンセル部15により、伝搬損を基準とする局リストのうちで親局より上位に位置する局のパイロットチャネルの信号を除去した信号)を、利得制御部12により設定された利得値により増幅し、その結果の信号を対移動局フィルタ部14へ出力する。
上り増幅部17は、対移動局フィルタ部14から入力された上り信号(移動局装置から無線基地局装置への上り信号)を、利得制御部12により設定された利得値により増幅し、その結果の信号を対基地局フィルタ部13へ出力する。
図2及び図3には、本例の無線中継増幅装置の制御に関するフローチャートの一例を示してある。
まず、第1の無線部21によりベースバンド帯域に変換されたGPS信号を用いて、LCS測定部22で本例の無線中継増幅装置の設置場所の位置測定を行う(ステップST_A1)。なお、LCSとは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で提唱されている位置情報の取得手法である。
LCS測定部22での測定結果を元に位置情報データ生成部23により位置情報データを作成し、作成された位置情報データをベースバンド送受信部24によりベースバンド送信処理し、第2の無線部25を経由させて無線基地局装置(ネットワーク側)へ送信する(ステップST_A2)。
第2の無線部25及びベースバンド送受信部24により、取得された周辺局情報内に周辺局として挙がっている局のとまり木チャネルを順次受信し、キャリアレベル測定部26や品質測定部28によりそのキャリアレベル(例えば、RSSI)や受信品質(例えば、RSCPやEc/Io)など、無線基地局装置毎の無線情報を得る(ステップST_A4)。
周辺局情報と受信品質から伝搬損を算出し、局リスト生成部30により伝搬損基準リストを作成する(ステップST_A5)。
また、RSCP(Received Signal Code Power)は、希望波受信電力を表している。
また、Ec/Ioは、(パイロットの受信電力/全ての受信電力)を表している。
本例の伝搬損基準リストでは、(ステップST_A5)の処理により実際に検出可能であった無線基地局装置について、通し番号(No.)、その検出時に得られるコード番号(基地局固有コード)、報知情報から得られる基地局送信電力、品質測定結果から得られる受信レベル、(伝搬損=基地局送信電力−受信レベル)という式から得られる伝搬損、報知情報から得られる周波数番号、その検出時に得られる基地局タイミング、局識別情報、が対応付けられてリスト化されている。また、複数の無線基地局装置について、伝搬損の順番(伝搬損が小さいものから大きいものへの順番)に並んでいる。
局リスト生成部30により、取得された基地局運用情報から、輻輳状態にある局や工事規制中の局を検出して、特殊局のリストを作成する(ステップST_A7)。
本例の特殊局リストでは、通し番号(No.)、特殊局のコード番号(基地局固有コード)、周波数(例えば、周波数番号)、輻輳の規制や工事中の規制などといった状態を示す局状態、が対応付けられてリスト化されている。
例えば、無線中継増幅装置が信号を増幅する基準とする局(親局)を決定する方法として、伝搬損が一番少ない局を親局として、その伝搬損を元に利得値を調整することも可能であるが、この場合には、工事規制中や輻輳規制中の局を元に利得調整を行ったとしても、実効的な通信エリアの拡張には寄与しないと考えられる。
そこで、本例では、実効的に設置場所において最も通信効率が良くなるように親局を決定するために、トラヒック情報を利用する。例えば、トラヒック情報として、チャネル使用率、上り干渉量、下り総送信電力を考える。
また、上りの干渉量とは、無線基地局装置側で受信される帯域内の電力値とすることができるが、この干渉量が多い場合には、当該無線基地局装置の配下に多くの移動局装置が収容されていると考えられる。この場合についても、その無線基地局装置を介して通信を行うためには、伝送速度を低速にする等の制限が必要となる。
また、下りの総送信電力とは、無線基地局装置が送信可能な電力のうち現在どれくらいの電力を使用しているかを示すものである。この下りの総送信電力が多い場合には、通信に大電力を必要とするような高速通信を行っている移動局装置があるか、或いは、無線基地局装置のセル境界で通信している移動局装置があるような状態が考えられる。いずれにしても、新しい呼のための電力があまりないような場合には、その無線基地局装置を介して通信を行うためには、伝送速度を低速にする等の制限が必要となる。
本例の総合局リストでは、通し番号(No.)、基地局固有コード、周波数(例えば、周波数番号)、伝搬損のポイント、チャネル使用率のポイント、上り干渉量のポイント、下り総送信電力のポイント、これらのポイントの合計である総合ポイント、親局を示す情報、が対応付けられてリスト化されている。
また、複数の無線基地局装置について、総合ポイントが大きいものから小さいものへの順番でリスト化されている。そして、総合ポイントが最も大きい(一番上の)無線基地局装置が親局とされている。
これらの伝搬損やチャネル使用率や上り干渉量や下り総送信電力とポイントとの対応関係は、例えば予め設定されており、種々な対応関係が用いられてもよい。
次に、親局とした無線基地局装置の無線情報、すなわち伝搬損やRSCP、Ec/Ioなどを元に、主制御部13により本例の無線中継増幅装置の利得値を決定する(ステップST_A10)。
しかし、コード番号「331」の局やコード番号「280」の局は、規制中の局であったり(図5参照。)、チャネルの使用率が高い局であったり(図6参照。)するため、無線中継増幅装置を基準にして考えた場合、その設置場所においては、コード番号「331」の局やコード番号「280」の局が選択可能な状態でエリアを拡張することは、必ずしも適当ではない。
主制御部31は、無線中継増幅装置本体部1のキャンセル制御部11に対して、キャンセル対象局のパイロットチャネルをキャンセルするように指示する(ステップST_A11)。
図7には、キャンセル部15の構成例を示してある。
本例のキャンセル部15は、無線復調部41と、遅延部42と、複数であるn個のパス推定部43−1〜43−nと、加算部44と、フィルタ部45と、減算部46と、無線変調部47を備えている。
各パス推定部43−1〜43−nは、それぞれ、逆拡散部51と、チャネル推定部52と、乗算部53と、拡散部54を備えている。
遅延部42は、無線復調部41から入力されたベースバンド帯域信号をデジタル変換し、所定の時間遅延させて、減算部46へ出力する。
加算部44は、各パス推定部43−1〜43−nによる各パスの推定結果を合成し、その合成結果をキャンセル用のパイロットチャネル信号レプリカとして、フィルタ部45へ出力する。
フィルタ部45は、加算部44から入力されたパイロットチャネル信号レプリカの帯域制限を行って、その結果の信号を減算部46へ出力する。
無線変調部47は、減算部46から入力される信号(キャンセル後のベースバンド帯域信号)を無線周波数帯域の信号へ変換して、下り増幅部16へ出力する。
ここでは、W−CDMAシステムを例とし、この場合、パイロットチャネルのシンボルパターンはシステムにおいて規定されており、既知のパターンである。すなわち、図7中のパイロットチャネルパターンは既知であるため、コード番号及びパスのタイミングを検出することができれば、各パス推定部43−1〜43−nにより、伝送路推定と、信号レプリカを生成することが可能である。コード番号やパスのタイミングについては、無線中継増幅装置制御部2の主制御部31から、無線中継増幅装置本体部1のキャンセル制御部11を経由させて、無線パラメータとして供給することが可能である。
このシンボルレプリカを拡散部54により拡散処理することにより、該当するパスのパイロットチャネル信号レプリカが生成される。
加算部44により各パス毎のパイロットチャネル信号レプリカを合成し、その合成結果に対してフィルタ部45により帯域制限を施し、これにより、(全てのパスについての)キャンセル対象局のパイロットチャネル信号レプリカが作成される。
また、このようなキャンセル動作自体は定常的に続いており、制御のタイミングで各情報が更新されるように動作する。
なお、無線中継増幅装置本体部1の動作としては、例えば、キャンセル動作以外については、従来技術における無線中継増幅装置の本体部(例えば、図8に示されるようなもの)と同様な動作を用いることができる。
主制御部11は、「基地局運用情報更新タイミング」、「伝搬損基準リスト更新タイミング」、「利得値更新タイミング」を監視する。
「基地局運用情報更新タイミング」が到来した場合には(ステップS1)、(ステップST_A1)の処理、(ステップST_A2)の処理、(ステップST_B1)の処理、(ステップST_B2)の処理、(ステップST_A6)の処理、(ステップST_A7)、の処理(ステップST_A8)の処理が実行され、基地局運用情報を更新して、総合局リストに反映させる。
「利得値更新タイミング」が到来した場合には(ステップS3)、(ステップST_A9)の処理、(ステップST_A10)の処理、(ステップST_A11)の処理が実行され、無線中継増幅装置本体部1の制御を行う。
GPSの無線周波数帯域の信号を受信し、ベースバンド帯域信号へ変換する機能(第1の無線部21)と、
受信したGPS信号を用いて無線中継増幅装置を設置する場所の位置情報を取得する機能(LCS測定部22)と、
取得した位置情報から位置情報データを作成する機能(位置情報データ生成部23)と、
無線基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を送受信し、無線周波数帯域の信号とベースバンド帯域の信号との帯域変換を行う機能(第2の無線部25)と、
無線基地局装置と移動局装置との間で通信される無線周波数帯域のキャリアレベルを測定する機能(キャリアレベル測定部26)と、
前記した送受信帯域変換機能(第2の無線部25)によりベースバンド帯域に変換された信号のベースバンド受信処理と、前記した送受信帯域変換機能(第2の無線部25)に対して前記した位置情報データを送信するためのベースバンド送信処理を行う機能(ベースバンド送受信部24)と、
ベースバンド受信処理された信号を用いて受信信号の品質を測定する機能(品質測定部28)と、
ベースバンド受信処理されたデータのうち無線基地局装置から送信された報知情報を取得して解析する機能(報知情報解析部29)と、
ベースバンド受信処理されたデータのうち無線基地局装置から送信された、ネットワーク側で作成した当該無線中継増幅装置の設置場所の周辺の基地局運用情報を取得する機能(基地局運用情報取得部27)と、
測定された受信品質や報知情報の解析結果から伝搬損を算出し、伝搬損を基準とする局リスト(伝搬損基準リスト)を作成する機能(局リスト生成部30)と、
報知情報の解析結果や基地局運用情報から、規制の対象になっている無線基地局装置を検出し、当該局を特殊局としてリスト化したもの(特殊局リスト)を作成する機能(局リスト生成部30)と、
基地局運用情報から得られる情報と伝搬損をポイント化する機能(局リスト生成部30)と、
ポイント化した基地局運用情報と伝搬損、及び特殊局リストの情報を元に総合局リストを作成する機能(局リスト生成部30)と、
総合局リストの最上位を親局として、無線中継増幅装置の利得を決定する機能(主制御部31)と、
伝搬損を基準とする局リスト(伝搬損基準リスト)のうち親局より上位に位置する局のパイロットチャネルの信号を除去する機能(主制御部31やキャンセル制御部11やキャンセル部15)と、
無線基地局装置から移動局装置への下り信号から、親局より上位に位置する局のパイロットチャネルを除去した信号を、決定された利得値により増幅する機能(利得制御部12や下り増幅部16)と、
移動局装置から無線基地局装置への上り信号を、決定された利得値により増幅する機能(利得制御部12や上り増幅部17)と、
を有することを特徴とする無線中継増幅装置やその制御方法を実現する。
また、本例の無線中継増幅装置では、対基地局のアンテナの機能により下り信号受信手段が構成されており、主制御部31の機能によりキャンセル対象検出手段が構成されており、キャンセル制御部11やキャンセル部15の機能によりキャンセル手段が構成されており、下り増幅部16の機能により下り信号の中継増幅手段が構成されており、対移動局のアンテナの機能により下り信号送信手段が構成されており、対移動局のアンテナの機能により上り信号受信手段が構成されており、上り増幅部17の機能により上り信号の中継増幅手段が構成されており、対基地局のアンテナの機能により上り信号送信手段が構成されている。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
Claims (1)
- 無線基地局装置と移動局装置との間で通信される信号を中継増幅する無線中継増幅装置において、
当該無線中継増幅装置の位置に関する情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置に関する情報を外部の所定の装置に対して送信する位置情報送信手段と、
前記外部の所定の装置により前記位置に関する情報が受信されたことに応じて前記外部の所定の装置から送信された前記位置の周辺の無線基地局装置の運用に関する情報を受信する基地局運用情報受信手段と、
当該無線中継増幅装置の位置の周辺の無線基地局装置について伝搬損を検出する伝搬損検出手段と、
前記基地局運用情報受信手段により受信された情報及び前記伝搬損検出手段により検出された伝搬損に基づいて当該無線中継増幅装置の位置の周辺の無線基地局装置を順位付ける順位付け手段と、
前記順位付け手段により最も良好であると順位付けられた無線基地局装置を基準として前記中継増幅の利得を決定する利得決定手段と、
を備えたことを特徴とする無線中継増幅装置。
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