JP2009290203A - 光増幅モジュールおよびレーザ光源装置 - Google Patents

光増幅モジュールおよびレーザ光源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトダークニングの効果的な抑制と効率的な光増幅を可能にするための構造を備えた光増幅モジュールを提供する。
【解決手段】光増幅モジュール3Aは、主成分としてリン酸塩系ガラスからなり、Yb元素添加の第1光導波領域を含む第1光増幅導波路41と、第1光増幅導波路41と光学的に結合され、かつ、Al元素が共添加されたYb元素添加の第2光導波領域を含む第2光増幅導波路43と、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43それぞれに励起光を供給する励起光源部21,23を備える。第1光増幅導波路43に入力された被増幅光は、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43において励起光を用いて1度のみ増幅される。
【選択図】図2

Description

本発明は、被増幅光を増幅する光増幅モジュール、および、このような光増幅モジュールを備えたレーザ光源装置に関するものである。
超微細加工等の産業においては、スポットサイズが小さい光を出力するレーザ光源が求められている。このようなレーザ光源が、特に半導体や電気部品の加工等に代表される産業用途に実用的に用いられるためには、レーザ光の短パルス化および高出力化の達成が必要である。すなわち、ナノ秒オーダーのパルス幅とkWを上回るピークパワーとを持つ光を出力するレーザ光源を実現する必要がある。
スポットサイズが小さい光を出力するレーザ光源の実現においては、光増幅媒体そのものが導波路構造となるタイプのレーザ光源が採用され得る。しかしながら、このようなレーザ光源の場合、少なくとも数mの長さを有する導波路構造が必要であるため伝搬遅延が発生する。その結果、Qスイッチなどの共振構造を有するレーザ光源では、パルス幅が100nsに達してしまう。
上述の問題を解消するとともに、パルス幅を10nsまたは1ns、あるいはそれ以下にするレーザ光の短パルス化を実現するため、モードロックした固体レーザ光源や、直接変調されたレーザダイオードを種光源とし、その出力光を単一パスで増幅するMOPA(Master Oscillator Power Amplifier)構造が用いられている。特に、コスト低減やパルス周期の自由度の高さの観点から、直接変調されたレーザダイオードを種光源に用いる光増幅を行うMOPA構造が採用されている。
一方、レーザ光の高出力化には、レーザ遷移に関係する2準位より上の準位が存在しないため、アップコンバージョンによる吸収が生じないYb元素を光導波領域に添加するとともに、フォトダークニングを抑制する様々な方法が採用されている。
上述の技術は、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
特許文献1には、反転分布率の高い部分にはYb元素濃度の低いYb元素添加ファイバ(以下、YbDF)を使用し、反転分布率の低い部分にはYb元素濃度の高いYbDFを使用する光増幅モジュールが開示されている。具体的には、Yb元素がコア領域に添加された第1光増幅媒体と、第1光増幅媒体に融着接続されているとともに第1光増幅媒体より高い濃度でYb元素がコア領域に添加されている第2光増幅媒体とを備え、第1光増幅媒体に入力された被増幅光を第1および第2の光増幅媒体それぞれにおいて増幅する光増幅モジュールが開示されている。
また、特許文献2には、比較的低濃度でYb元素が添加された第1ファイバセクションと、比較的高濃度でYb元素が添加された第2ファイバセクションとを備え、第1ファイバセクションに入力された被増幅光が第1および第2のファイバセクションそれぞれにおいて増幅されるファイバレーザ光源が開示されている。
特開2007−194501号公報 米国特許出願公開第2007/0053400号明細書
発明者らは、従来のレーザ光源について検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、特許文献1および特許文献2に開示された光増幅モジュールおよびファイバレーザ光源では、フォトダークニングの抑制を図るために光増幅導波路(光増幅媒体またはファイバセクション)へのYb元素の添加濃度を減少させている。しかしながら、これら従来技術では、濃度の低いYbDFを利用するためYbDFの総長が長くなり、収納容易性、低コスト化等の面において不利である。そのため、フォトダークニングの効果的な抑制と効率的な光増幅を達成することができないという課題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、フォトダークニングの効果的な抑制と効率的な光増幅を実現するための構造を備えた光増幅モジュールおよびレーザ光源装置を提供することを目的といている。
上述の課題を解決するため、本発明に係る光増幅モジュールは、第1光増幅導波路と、第1光増幅導波路に光学的に結合された第2光増幅導波路と、励起部を備える。第1光増幅導波路と第2光増幅導波路は、被増幅光が第1光増幅導波路、第2光増幅導波路の順に伝搬するよう配置されており、励起部は、これら第1および第2光増幅導波路それぞれに励起光を供給する。また、第1光増幅導波路は、主成分として石英系ガラスからなり、P元素が共添加されたYb元素添加の第1光導波領域を含む。第2光増幅導波路は、Al元素が共添加されたYb元素添加の第2光導波領域を含む。なお、第1光増幅導波路に入力された被増幅光は、第1光増幅導波路および第2光増幅導波路それぞれにおいて励起光を用いて1度のみ増幅される。
本発明に係る光増幅モジュールの他の構成において、第1光増幅導波路は、主成分としてリン酸塩系ガラスからなり、Yb元素添加の第1光導波領域を含んでもよい。この構成においても、第2光増幅導波路は、Al元素が共添加されたYb元素添加の第2光導波領域を含む。
上述のような構成を有する本発明に係る光増幅モジュールでは、反転分布率が低い部分にAl元素が共添加されたYb元素添加の第2光導波領域を含む第2光増幅導波路が設けられ、反転分布率が高い部分にP元素を含むYb元素添加の第1光導波領域を含む第1光増幅導波路が設けられている。このように、光増幅モジュールの励起効率(励起パワー入力に対する被増幅光のパワー比)を支配的に決定する反転分布率が低い部分(増幅光の出力端側)に励起効率が高い第2光増幅導波路を配置することで、当該光増幅モジュールの励起効率の劣化が回避され得る。
反転分布率が高いためにフォトダークニングが起こり易い部分(被増幅光の入力端側)に相対的に反転分布率が低い第1光増幅導波路を配置することで、フォトダークニングが効果的に抑制され得る。また、本発明に係る光増幅モジュールにおいて、被増幅光は第1光増幅導波路において増幅された後に、第2光増幅導波路において更に増幅される構成を備える。したがって、第1光増幅導波路はASE(Amplified Spontaneous Emission:増幅された自然放出光)が少ない。本発明に係る光増幅モジュールのように、直列に接続された複数の光増幅導波路により光を多段増幅する光増幅モジュールにおいては、通常、ASE等のノイズ成分を除去するために最前端の光増幅導波路と最後段の光増幅導波路との間に波長選択素子が配置される。しかしながら、当該光増幅モジュールにおいては、まず、ASEの少ない第1光増幅導波路に被増幅光が入力されるため、波長選択素子を備えることなく波長選択素子を備えたときと同様の効果を得ることができる。
ASEの少ない第1光増幅導波路において増幅された光を励起光率が高い第2光増幅導波路において更に増幅するため、被増幅光の効率的な増幅が達成され得る。したがって、本発明に係る光増幅モジュールによれば、フォトダークニングの効果的な抑制と効果的な光増幅が達成され得る。
また、第1光増幅導波路と第2光増幅導波路のそれぞれは、Yb元素添加光ファイバであることが好適である。このように、第1および第2光増幅導波路として入手容易なYbDFを用いることにより、上述の構成を有する光増幅モジュールの製造が容易になる。
更に、フォトダークニングの徹底回避と励起効率の維持を両立させるため、本発明に係る光増幅モジュールにおいて、第2光増幅導波路における第2光導波領域内にP元素が更に添加されてもよい。この場合、第2導波領域において、915nm帯励起光に対する非飽和吸収(以下、915nm帯励起光非飽和吸収という)は、第1光導波領域の915nm帯励起光非飽和吸収よりも低いのが好適である。
また、モジュール全体としての雑音指数を向上させるため、本発明に係る光増幅モジュールは、被増幅光の伝搬方向に関して第1光増幅導波路の上流側に配置された光フィルタと、被増幅光の伝搬方向に関して光フィルタの上流側に配置された第3光増幅導波路を更に備えてもよい。なお、光フィルタは、被増幅光の波長成分のみを透過する一方、その他の波長成分に減衰を与える光学部品である。また、第3光増幅導波路は、P元素が共添加されることなくAl元素が共添加されたYb元素添加の第3光導波領域を含み、その915nm帯励起光非飽和吸収は、第2光導波領域の半分以下であるのが好ましい。
本発明に係るレーザ光源装置は、上述のような構造を有する光増幅モジュール(本発明に係る光増幅モジュール)とともに、1ns〜100nsの範囲に含まれるパルス幅と、波長範囲1062nm〜1072nmに含まれる中心波長と、を有する被増幅光を出力するレーザダイオードを備えるのが好適である。この構成により、出力レーザ光の中心波長の波長域を既存のYAGレーザと同様の1064nm程度にしつつ、フォトダークニングの効果的な抑制と効率的な光増幅の達成が可能になる。
本発明に係る光増幅モジュールおよびレーザ光源装置によれば、効率的なフォトダークニングの抑制が可能になるとともに、効果的な光増幅が達成可能になる。
本発明に係るレーザ光源装置の一実施形態の概略構成を示す図である。 図1に示されたレーザ光源装置に適用可能な光増幅モジュール(本発明に係る光増幅モジュールの第1実施形態)の構成を示す図である。 第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43それぞれの吸収断面積のスペクトルおよび誘導放出断面積のスペクトルである。 試験例1に用いられた光増幅モジュール103を示す概略図である。 試験例1により得られたレーザダイオードそれぞれに供給された駆動電流と増幅光の出力パワーとの関係を示す図である。 YbDF-AおよびYbDF-BそれぞれのASEスペクトルを示す図である。 YbDF-AおよびYbDF-Bそれぞれの背景ロスを示す図である。 試験例1により得られたレーザダイオードそれぞれに供給された駆動電流と増幅光の出力パワーとの関係を示す図である。 YbDF-BおよびYbDF-Cそれぞれの背景ロスを示す図である。 本発明に係るレーザ光源装置に適用可能な光増幅モジュール(本発明に係る光増幅モジュールの第2実施形態)の構成を示す図である。
以下、本発明に係るレーザ光源装置の各実施形態を、図1〜図10を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係るレーザ光源装置の一実施形態の概略構成を示す図である。この図1において、レーザ光源装置1は、MOPA構成を採用しており、レーザ光源2および光増幅モジュール3を備える。レーザ光源2は、1ns〜100nsの範囲に含まれるパルス幅と、1064nmの中心波長と、を有する被増幅光を出力するように温度調整されたレーザダイオードを含む。すなわち、レーザダイオードの場合には、チップの温度や変調電流によりその出力光の波長が容易に変化するので、レーザ光源2は出力される被増幅光の中心波長が、1064nmより長ければレーザチップは冷却され、逆に1064nmより短ければレーザチップは加熱されるように温度調整される。
(光増幅モジュールの第1実施形態)
光増幅モジュール3は、このレーザ光源2から出力された被増幅光を増幅する。レーザ光源装置1(図1)において、レーザ光源2から出力された被増幅光は、光増幅モジュール3により増幅された後に出力される。
図2は、本発明に係る光増幅モジュールの第1実施形態の構成を示す図である。図2(a)に示されるように、第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aは、レーザ光源2から出力された被増幅光を入力端5介して入力し、この被増幅光を増幅した後に出力端7を介して出力する。具体的に、光増幅モジュール3Aは、入力端5および出力端7を備えるとともに、光アイソレータ11、13、励起光源部(励起部)21、23、光カプラ31、光コンバイナ33、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43を備える。また、入力端5から出力端7に向かって順に、入力端5に入力された光アイソレータ11、光カプラ31、第1光増幅導波路41、光アイソレータ13、光コンバイナ33および第2光増幅導波路43が配置されている。光カプラ31および光コンバイナ33それぞれには、励起光源部21および23が接続されている。
光アイソレータ11、13それぞれは、入力端5から出力端7へ向かう順方向には光を透過するが、逆方向には光を透過しない。光カプラ31は、光アイソレータ11から到達した被増幅光を第1光増幅導波路41へ出力するとともに、励起光源部21から到達した励起光をも第1光増幅導波路41へ出力する。光コンバイナ33は、光アイソレータ13から到達した被増幅光(第1光増幅導波路41から出力された増幅光)を第2光増幅導波路43へ出力するとともに、励起光源部23から到達した励起光をも第2光増幅導波路43へ出力する。
第1光増幅導波路41は、主成分としてリン酸塩系ガラスからなり、図2(b)に示されるように、コア領域411(第1光導波領域)と、コア領域411を取り囲む第1クラッド領域412と、第1クラッド領域412を取り囲む第2クラッド領域413とを備える。第1光増幅導波路41は、少なくともコア領域411の一部にYb元素が添加されているYbDFである。第1光増幅導波路41には、光カプラ31から出力された被増幅光および励起光が入力される。この第1光増幅導波路41内では、コア領域411をシングルモード伝搬する被増幅光は、第1クラッド領域412をマルチモード伝搬する励起光により励起されることにより増幅され、その増幅光が光アイソレータ13へ出力される。
第2光増幅導波路43は、主成分として石英系ガラスからなり、図2(c)に示されるように、コア領域431(第2光導波領域)と、コア領域431を取り囲む第1クラッド領域432と、第1クラッド領域432を取り囲む第2クラッド領域433とを備える。第2光増幅導波路43は、少なくともコア領域431の一部にAl元素とYb元素とが共添加されているYbDFである。第2光増幅導波路43には、光コンバイナ33から励起光および第1光増幅導波路41において増幅された出力光が入力される。この第2光増幅導波路43内では、第1光増幅導波路41から出力された増幅光は、コア領域431をシングルモード伝搬するが、その際、第1クラッド領域432をマルチモード伝搬する励起光により励起されることにより、更に増幅される。
励起光源部21は、第1光増幅導波路41に供給すべき励起光(例えば、波長975nm帯、パワー6W級)を出力するレーザダイオードLD1で構成されている。レーザダイオードLD1は、その出力パワーが、第1光増幅導波路41においてフォトダークニングが発生しないような値に設定されている。なお、第1光増幅導波路41は、P元素を含んでいるリン酸塩系ガラスが主成分であるため、P元素を含んでいない場合に比較して、レーザダイオードLD1の出力パワーを高く設定することができる。
励起光源部23は、6つの単一モード励起のレーザダイオードLD2〜7で構成されており、レーザダイオードLD2〜7それぞれは、第2光増幅導波路43に供給すべき励起光(例えば、波長975nm帯、パワー7W級)を出力する。
光増幅モジュール3は、クラッド励起方式であり、励起光源として用いられる励起用のレーザダイオードLD1〜7の所要電流が数A〜数十Aにもなり、発熱量が大きい。そのため、温度変化により励起光の波長が不安定となり、励起光波長が変動した場合には吸収効率の大きな劣化を招き、ひいては、パワー変換効率の劣化を招くことになる。したがって、レーザダイオードLD1〜7は、高性能な電子冷却ユニットを備えていることが好ましい。
励起光源部21、23、光カプラ31、光コンバイナ33は、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43に励起光を供給する。
図3は、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43それぞれの吸収断面積のスペクトルおよび誘導放出断面積のスペクトルである。特に、図3(a)は、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43それぞれの吸収断面積のスペクトルを示し、図3(b)は、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43それぞれの誘導放出断面積のスペクトルである。これらスペクトルは、波長975nm付近での主ピーク値を1として規格化されている。図3(a)および図3(b)に示されているように、第1光増幅導波路41および第2光増幅導波路43は、何れも波長975nm帯の吸収ピークが高い。また、第1光増幅導波路41と比べると、第2光増幅導波路43は誘導放出断面積の第2ピークが長波長側にある。第1光増幅導波路41の場合には、吸収断面積が広い波長域で平坦になり励起波長の選択性が緩和されているが、誘導放出断面積が波長1064nm付近で完全にゼロに近づいている。そのため、被増幅光の中心波長1064nmにおける励起効率面においては、第2光増幅導波路43が第1光増幅導波路41より有利である。
このように構成される光増幅モジュール3は、以下のように動作する。
励起光源部21を構成するレーザダイオードLD1から出力された波長975nm帯の励起光は光カプラ31を経て第1光増幅導波路41に供給される。一方、励起光源部23を構成する6つのレーザダイオードLD2〜7からそれぞれ出力された波長975nm帯の励起光は光コンバイナ33を経て第2光増幅導波路43に供給される。
入力端5に入力された1064nm帯の中心波長を有する被増幅光は、光アイソレータ11および光カプラ31を経て、第1光増幅導波路41に入力され、この第1光増幅導波路41において増幅される。第1光増幅導波路41において増幅された光は、光アイソレータ13および光コンバイナ33を経て第2光増幅導波路43に入力される。第2光増幅導波路43は、この入力光を更に光増幅する。そして、第2光増幅導波路43において増幅された光は、出力端7を介して出力される。
この第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aでは、反転分布率が低い部分(当該光増幅モジュール3Aの出力端7の側)にAl元素が共添加されたYb元素添加のコア領域431を有する第2光増幅導波路43が配置されており、反転分布率が高い部分(当該光増幅モジュール3Aの入力端5の側)に主成分としてリン酸塩系ガラスからなり、Yb元素添加のコア領域411を有する第1光増幅導波路41が配置されている。このように、当該光増幅モジュール3Aの励起効率を支配的に決定する反転分布率が低い部分(当該光増幅モジュール3Aの出力端7の側)に励起効率が高い第2光増幅導波路43を配置することで、当該光増幅モジュール3Aの励起効率の劣化が回避され得る。
また、反転分布率が高いことに起因してフォトダークニングが起こり易い部分に、相対的に反転分布率が低い第1光増幅導波路41を配置することで、フォトダークニングを効果的に抑制することができる。また、当該光増幅モジュール3Aでは、被増幅光は第1光増幅導波路41内において増幅され、この第1光増幅導波路41により増幅された光が第2光増幅導波路43において更に増幅される構成が採用されている。また、この第1光増幅導波路41はASEが少ない。この第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aのように、直列に接続された複数の光増幅導波路により光を多段増幅する光増幅モジュールにおいては、通常ノイズ成分を除去するために最前端の光増幅導波路と最後段の光増幅導波路との間に波長選択素子が配置される。そして、多くの場合には、その波長選択素子は、誘電体多層膜により構成されるバンドパスフィルタ(以下、BPF)が用いられる。レーザ加工用など高いパワーを要する用途には、光増幅モジュールの途中といえども、BPFが光損傷により破壊される危険性が高い。しかしながら、当該光増幅モジュール3Aにおいては、ASEの少ない第1光増幅導波路41に被増幅光が入力されるため、光損傷により破壊され得る波長選択素子を備えることなく波長選択素子を備えたときと同様の効果を得ることができる。
また、当該光増幅モジュール3Aでは、ASEの少ない第1光増幅導波路41において増幅された光を励起光率が高い第2光増幅導波路43において更に増幅するため、より効率的な光増幅を達成することができる。このように、当該光増幅モジュール3Aによれば、フォトダークニングの効果的な抑制と効率的な光増幅をともに達成することができる。また、当該光増幅モジュール3Aによれば、中心波長を1064nmに有する被増幅光が励起光により励起され増幅されるので、既存のYAGレーザと同等の1064nmの被増幅光への選択的な利益を得ることができる。
(変形例)
次に、第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aの変形例を説明する。変形例に係る光増幅モジュールは、第1光増幅導波路41の構成が相違するが、他の構成は図2(a)に示す第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aと共通である。変形例に係る第1光増幅導波路41は、主成分として石英ガラスからなり、コア領域411(第1光導波領域)、コア領域411を取り囲む第1クラッド領域412および第1クラッド領域412を取り囲む第2クラッド領域413を備えるYbDFである。また、少なくともコア領域411の一部にYb元素と20wt%以上の濃度のP元素とが共添加されている。
本変形例に係る光増幅モジュールは、第1光増幅導波路41の構成のみが第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aと異なるが、その第1光増幅導波路41は少なくともコア領域411の一部にYb元素とP元素とが共添加されている点においては第1実施形態における第1光増幅導波路41と同様である。そのため、本変形例に係る光増幅モジュールによっても、第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aと同様の効果を得ることができる。
以下、実施例を挙げて本発明について更に詳しく説明をするが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1のファイバは、本発明における各実施形態の第1光増幅導波路41として用いられ得るYbDF(以下、YbDF-Aという)である。YbDF-Aは、26.4wt%のP元素および0.8wt%のAl元素を含むリン酸塩系ガラスを主成分とするYbDFで、コア径が10μmであり、第1クラッド径が125μmであり、915nm帯励起光非飽和吸収が1.8dB/mであり、長さが8mであった。また、YbDF-AにおけるYb重量濃度は47000wt.ppmである。
(実施例2)
実施例2のファイバは、本発明における各実施形態の第2光増幅導波路43として用いられ得るYbDF(以下、YbDF-Bという)である。YbDF-Bは、石英系ガラスを主成分とし、1.5wt%のAl元素がコア領域に添加されたYbDFであり、コア径が10μmであり、第1クラッド径が125μmであり、915nm帯励起光非飽和吸収が1.5dB/mであり、長さが10mであった。YbDF-AおよびYbDF-Bの励起光吸収の総和は何れもほぼ同程度であった。YbDF-AおよびYbDF-Bの第2クラッドは、何れもP元素、Al元素等の不純物は添加されていなかった。また、YbDF-BにおけるYb重量濃度は12000wt.ppmである。
(実施例3)
実施例3のファイバは、本発明における各実施形態の第2光増幅導波路43として用いられ得るYbDF(以下、YbDF-Cという)である。YbDF-Cは、石英系ガラスを主成分とし、4.6wt%のAl元素と4.1wt%のP元素がコア領域に共添加されたYbDFであり、コア径が10μmであり、長さが4mであり、第1クラッド径が125〜128μm程度であり(但し第一クラッドの断面は8角形)、915nm帯励起光非飽和吸収が1.5dB/mであった。また、YbDF-CにおけるYb重量濃度は19000wt.ppmである。この実施例3のYbDF-Cは、コア領域にAl元素とP元素が共添加されているが、P元素の濃度は、上述の実施例2のYbDF-BにおけるP元素濃度の1/5程度であってもよい。
なお、上述の915nm帯励起光非飽和吸収は、Yb重量濃度に相当し、上記YbDF-A〜YbDF-Cにおいて、915nm帯励起光非飽和吸収は同程度である。
[試験例1]
実施例1のYbDF-Aおよび実施例2のYbDF-Bについて、励起効率の評価試験を行った。
(共通条件)
図4は、試験例1に用いられた光増幅モジュール103を示す概略図である。図4に示すように、光増幅モジュール103は、入力端105から出力端107に向かって順に配置された光アイソレータ113と、光コンバイナ133とを備え、光コンバイナ133には6つの励起用のレーザダイオードLD101〜106で構成された励起光源部123が接続されていた。光アイソレータ113は、中心波長1060nmの被増幅光の逆光を防止するために用いられた。また、光コンバイナ133は、6本のマルチモードファイバよりなる入力端と、1本の二重クラッドファイバによりなる出力端を有する。励起用のレーザダイオードLD101〜106から出力された励起光は入力端として機能する6本のマルチモードファイバそれぞれに入力され、出力端から出力された。レーザダイオードLD101〜106それぞれは、中心波長を975nmに有する励起光を出力する。本試験例において、レーザダイオードLD101〜106それぞれには、出力パワーが同一になるように、同一の駆動電流が供給された。なお、駆動電流が8AであるときにレーザダイオードLD101〜106それぞれの出力パワーは7Wであった。
本試験例では、光コンバイナ133の出力端と光増幅モジュール103の出力端107との間にYbDF-AまたはYbDF-Bが配置される。それぞれのファイバが配置された場合において、レーザダイオードLD101〜106で順方向励起し、1060nm帯の2Wの被増幅光が入力されたときの、出力端107から出力された増幅光の出力パワーを測定した。
(評価および結果)
図5は、本試験例により得られたレーザダイオードLD101〜106それぞれに供給された駆動電流と増幅光の出力パワーとの関係を示している。図5に示されているように、レーザダイオードLD101〜106それぞれに供給された励起電流が8Aであったとき(換言すれば、トータル励起パワーが40mWであったとき)、YbDF-Bから出力された増幅光の出力パワーは31Wであり、YbDF-Aから出力された増幅光の出力パワーは23.6Wであった。すなわち、トータル励起パワーが40mWであったとき、YbDF-Aの励起光率はYbDF-Bの励起光率の75%にとどまった。これにより、励起効率面においては、第2光増幅導波路43として用いられ得るYbDF-Bが第1光増幅導波路41として用いられ得るYbDF-Aより有利であることが確認された。
[試験例2]
実施例1のYbDF-Aおよび実施例2のYbDF-Bについて、ASEスペクトルの測定を行った。
(共通条件)
試験例1の光増幅モジュール103が用いられ、被増幅光のパワーをセロとして、YbDF-AおよびYbDF-BのASEスペクトルが測定された。
(評価および結果)
図6において、本試験例により得られたYbDF-AおよびYbDF-BそれぞれのASEスペクトルが示されている。図6に示されているように、YbDF-Bは、1064nm周辺以外に1040nm周辺にも利得を有し、広帯域なASEを示した。一方、YbDF-Aは、3dB帯域が1062〜1072nmに限られており、ASEとしてのトータルパワーはYbDF-Bの約1/4であった。本試験例により、YbDF-Aは、そのASEが少ないこととBPFのような機能をすることとが確認された。
[試験例3]
実施例1のYbDF-Aおよび実施例2のYbDF-Bについて、背景ロスの評価試験を行った。
(共通条件)
被増幅光の入力が無い状態で、励起光を入力する前と、975nm帯励起光を500mWのパワーで1時間にわたり単一モードで入力してYbDF-AおよびYbDF-Bそれぞれを励起した後との背景ロスを調べた。なお、本試験においては、YbDF-AおよびYbDF-Bそれぞれの長さを0.1mにした。
(評価および結果)
図7において、本試験例により得られたYbDF-AおよびYbDF-Bそれぞれの背景ロスの結果が示されている。特に、図7(a)は実施例1のYbDF-Aの背景ロスの結果を示し、図7(b)は実施例2のYbDF-Bの背景ロスの結果を示す。本試験例においては、図7から分かるように、YbDF-A(図7(a))の方がYbDF-B(図7(b))に比べて、背景ロスの増加が抑えられていることが確認された。すなわち、フォトダークニングの抑制面においては、YbDF-AがYbDF-Bより有利であることが確認された。
また、試験例1〜3から、第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aの構成により、例えばデューティー比が1/1000(パルス幅:10ns、繰返し周波数:100kHz)である非常に低いパルス光が入力され、第1光増幅導波路41として用いられるYbDF-Aが小信号状態となっても、そのトータルASE出力は、YbDF-Bを用いた場合の1/4であり、第2光増幅導波路43の利得はほぼ4倍となるため、4倍近いパルスピークが得られることが分かった。
なお、光増幅モジュール3の第2光増幅導波路43としてYbDF-Bを用いる場合には、第2光増幅導波路43は、励起光を十分に吸収し尽くすだけの長さを有するのが望ましい。具体的には、励非飽和吸収の総和が15dB程度になるように、励起光の中心波長が915nmの場合には10m程度であればよく、励起波長が975nmの場合には3.3m程度であればよい。
更に、上述の実施例1のYbDF-Aおよび実施例2のYbDF-Bについて、図4および図5に示したとおり、励起光吸収の総和は何れもほぼ同程度としても、実施例2のYbDF-Bでは、31Wの出力が得られるのに対し、実施例1のYbDF-Aでは、23.6Wの出力しか得られない。すなわち、75%程度の励起効率しか得られない。一方、実施例1のYbDF-Aは、図7(a)に示されるとおり、実施例2のYbDF-Bと比較して、フォトダークニングが殆ど発生しないという利点がある。実施例3のYbDF-Cは、これら両者の特長を併せ持つサンプルとして用意された。
[試験例4]
実施例2のYbDF-Bおよび実施例3のYbDF-Cについて、励起効率の評価試験を行った。
(共通条件)
この試験例4は、上述の試験例1と同様に、図4に示す光増幅モジュール103において、光コンバイナ133の出力端と出力端107の間に実施例2のYbDF-Bまたは実施例3のYbDF-Cは配置される。それぞれのファイバが配置された場合において、レーザダイオードLD101〜106で順方向励起し、1060nm帯の2Wの被増幅光が入力されたときの、出力端107から出力された増幅光の出力パワーを測定した。なお、実施例2のYbDF-Bおよび実施例3のYbDF-Cそれぞれの長さは、何れも4mである。励起光源部123を構成する6つの励起用のレーザダイオードLD101〜106の何れも、駆動電流6Aで出力パワー5Wであった。また、駆動電流6Aが供給された励起用のレーザダイオードLD101〜106それぞれの出力光の中心波長は、975±3nmであった。
(評価および結果)
図4に示す光増幅モジュール103において、波長1060nmの入力光のパワーを0.2W程度に設定した場合、図8から分かるように、実施例2のYbDF-Bおよび実施例3のYbDF-Cそれぞれの出力パワーは、ほぼ同等であった。
[試験例5]
実施例3のYbDF-Cについて、試験例3と同様の背景ロスの評価試験を行った。
(共通条件)
被増幅光の入力が無い状態で、励起光を入力する前と、975nm帯励起光を500mWのパワーで1時間にわたり単一モードで入力してYbDF-Cを励起した後との背景ロスを調べた。なお、本試験においては、YbDF-Cの長さは0.05mである。
(評価および結果)
図9から分かるように、実施例3のYbDF-Cにおけるフォトダークニングは、図7(a)および図7(b)に示される特性の中間程度で、実施例1のYbDF-A(図7(a))よりはやや顕著である。しかしながら、その励起効率は、図4に示す光増幅モジュール103において、1060nmの入力光のパワーを0.2W程度に設定した場合、実施例2のYbDF-Bおよび実施例3のYbDF-Cを共に長さ0.05mとして使用した場合の出力光パワーは、図8に示すとおり、ほぼ同等となる。こうした実施例3のYbDF-Cの特性を活用し、例えば図2に示す第1実施例に係る光増幅モジュール3Aにおいて、フォトダークニングの危険が大きい光増幅導波路41には、実施例1のYbDF-Aを使用する一方、注入している励起パワーに対する被増幅光の出力パワー、すなわち、励起効率を決定する光増幅導波路43には実施例3のYbDF-Cを使用してもよい。いずれにせよ、フォトダークニングの危険が大きい上流側には実施例1のYbDF-Aを用いることが、フォトダークニング回避の観点からは望ましい。
(光増幅モジュールの第2実施形態)
上述の第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aにおいて、励起光の波長域は、既存のYAGレーザと同等の1064nmが望ましいが、図3(b)に示されるとおり、実施例1のYbDF-Aの誘導放出断面積は、波長1064nmにおいて殆どゼロとなる。一方で、実施例1のYbDF-Aの吸収断面積は、図3(a)に示されるとおり、実施例2のYbDF-Bと大差ない。すなわち、誘導放出断面積と吸収断面積の比率は、実施例1のYbDF-Aにおいて実施例2のYbDF-Bよりも小さい。その結果、雑音指数(NF)は劣化し、引いては、被増幅光を信号光と見立てた時の信号対雑音比率(SN比)は劣化する傾向がある。
例えば図2に示す第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aが適用されたレーザ光源装置において、種光源(光源2)を、レーザ加工装置などで典型的な、繰り返し周波数=50kHz、パルス幅20ns(つまりデューティー比=1/1000)でパルス変調した場合などは、仮に種光源のOn状態での出力が200mWでも、光増幅モジュール3の平均出力は0.2mWとなってしまうので、第1光増幅導波路41として使用される実施例1のYbDF-Aに直接被増幅光が注入された場合は、フォトダークニングは回避できても、SN比が劣悪になる。すなわち、実施例1のYbDF-Aの出力端において、被増幅光とASE(増幅された自然放出光)の比率が劣化する。たとえ被増幅光の波長以外の波長成分を除去するバンドパスフィルタ(BPF)等の波長選択素子が実施例1のYbDF-Aの直後に挿入されたとしても、被増幅光とほぼ一致するASE成分は除去できない。その結果、第2光増幅導波路43の出力端(光増幅モジュール3Aの最終出力端)においてASE成分が増大し、被増幅成分が抑圧される。具体的にはパルスピークパワーが20kW以上に達すべきところ、15kW以下となってしまう。
そこで、こうした事態を避けるため、本願発明に係るレーザ光源装置は、光源2の直後に配置された、図10に示すような光増幅モジュール(本発明係る光増幅モジュールの第2実施形態)を備えるのが好適である。この第2実施形態に係る光増幅モジュール3Bは、図2に示す第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aの構成を含み、被増幅光の伝搬方向(入力端105から出力端107へ向かう方向)に関して第1光増幅導波路41の上流側にP添加されないYbDFである第3光増幅導波路45を備えたことを特徴とする。なお、第3光増幅導波路45と第1光増幅導波路41との間には、被増幅光の波長と一致しないASE光を除去するための光フィルタとして、バンドパスフィルタ50(BPF)が挿入されている。
図10(a)に示されるように、第3光増幅導波路45の入力端側には、光カプラ35が配置されるとともに、この光カプラ35と入力端5との間には、順方向伝搬する被増幅光を通過させる一方、逆方向伝搬する励起光を遮断するための光アイソレータ15が配置されている。光カプラ35は、入力端5を介して取り込まれた被増幅光とともに、励起光源部24を構成するレーザダイオードLD8から出力された励起光を、第3光増幅導波路45へ出力する。また、第3光増幅導波路45の出力端側には、BPF50が配置されており、このBPF50から下流側の構成は、図2に示す第1実施形態に係る光増幅モジュール3Aと同様である。
第3光増幅導波路45は、図10(b)に示すように、コア領域451(第3光導波領域)と、コア領域451を取り囲むクラッド領域452により構成された単一クラッド構造を備えたYbDF(以下、YbDF-Dという)である。また、YbDF-Dは、石英系ガラスを主成分とし、5wt%のAl元素がコア領域451に共添加されたYbDFであり、コア径は10μm、クラッド径は125μm程度、915nm帯励起光非飽和吸収は70dB/m、975nm帯励起光非飽和吸収ピークは240dB/mであった。なお、この第3光増幅導波路45のYbDF-Dにおける915nm帯励起光非飽和吸収(975nm帯励起光非飽和吸収ピーク)は、クラッド励起を想定した場合の数値である。また、YbDF-DにおけるYb重量濃度は2000wt.ppmである。
なお、この第2実施形態に係る光増幅モジュール3Bにおいてもフォトダークニングは回避しなければならないので、第3光増幅導波路45のYbDF-Dのように、Yb濃度の低いファイバが使用される。少なくともYbDF-DにおけるYb濃度は、その下流に配置される第1および第2光増幅導波路41(例えば実施例1のYbDF-A)、や第2光増幅導波路43(例えば実施例2のYbDF-Bや実施例3のYbDF-C)の何れよりも低く設定されるのが好ましく、理想的には、YbDF-A〜YbDF-Cの最低濃度の半分程度に抑えられているのが好ましい。
ここで、一般的に、Yb添加濃度が低いYbDFをクラッド励起する場合、Yb添加濃度が低い上に励起光モードとコア領域のオーバーラップが小さいため、非常に長いYbDFが必要になる(例えば、図3(a)と同等の吸収条長積を実現しようとすれば、YbDFの長さは約1km近くになる)。そのため、被増幅光の励起には単一横モードの励起光が望ましい。そこで、この第2実施形態における第3光増幅導波路45のYbDF-Dでは、Yb添加濃度が、単一横モードの915nm帯励起光非飽和吸収が70dB/m(975nm帯励起光非飽和吸収ピークは240dB/m)になるよう設定されている。なお、この第2実施形態に係る光増幅モジュール3Bにおいて、YbDF-Dに励起光を供給する励起光源部35は、単一モード出力の0.5W級出力の0.975μm帯励起LDである。そして、この第2実施形態に係る光増幅モジュール3Bに適用されるYbDF-Dの長さは、7mである。
また、この第3実施形態に係る光増幅モジュール3Bにおいて、第3光増幅導波路45にYbDF-Dが適用された場合の第1光増幅導波路41と第2光増幅導波路43のファイバ種類の組み合わせとしては、例えば、第1光増幅導波路41としてYbDF-Aおよび第2光増幅導波路43としてYbDF-Bの組、第1光増幅導波路41としてYbDF-Aおよび第2光増幅導波路43としてYbDF-Cの組、更には、第1光増幅導波路41としてYbDF-Cおよび第2光増幅導波路43としてYbDF-Cの組の何れも可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態において、光増幅モジュール3は、第1および第2光増幅導波路41および43が直列に配置された2段構造が採用されているが、所要利得の値に応じて、段数が3段以上であってもよい。但し、被増幅光が最初に入力される段に第1光増幅導波路41を用い、光増幅モジュール3の出力端の直近に第2光増幅導波路43を用いる事が望ましい。このとき、試験例1の結果からすれば、第1光増幅導波路41の励起には、第2光増幅導波路43場合の約1.3倍の励起パワーが必要になると見込まれる。しかし、所要励起パワーの総和は、光増幅モジュール3の出力端7の側の第2光増幅導波路43に励起光を供給する励起光源部23のレーザダイオードLD2〜LD7のトータルパワーで決定されるので、無視できる程度の増加に留まる。
また、本実施形態において、第1および第2光増幅導波路41および43はYbDFであるが、これに限定される必要はなく、特に、第1光増幅導波路41がリン酸塩系ガラスを主成分とするときは、平面導波路の構成であっても良い。
1…レーザ光源装置、3、3A、3B…光増幅モジュール、41…第1光増幅導波路、43…第2光増幅導波路、45…第3光増幅導波路、21、23、25…励起光源部、50…バンドパスフィルタ(光フィルタ)。

Claims (7)

  1. 主成分として石英系ガラスからなる第1光増幅導波路であって、P元素が共添加されたYb元素添加の第1光導波領域を含む第1光増幅導波路と、
    前記第1光増幅導波路に対して光学的に結合された第2光増幅導波路であって、Al元素が共添加されたYb元素添加の第2光導波領域を含む第2光増幅導波路と、
    前記第1光増幅導波路および前記第2光増幅導波路それぞれに励起光を供給する励起部と
    を備え、
    前記第1および第2光増幅導波路は、前記第1光増幅導波路に入力された被増幅光が前記第1光増幅導波路、前記第2光増幅導波路の順に伝搬するよう配置され、前記被増幅光は、前記第1光増幅導波路および前記第2光増幅導波路それぞれにおいて前記励起光を用いて1度のみ増幅されることを特徴とする光増幅モジュール。
  2. 主成分としてリン酸塩系ガラスからなる第1光増幅導波路であって、Yb元素添加の第1光導波領域を含む第1光増幅導波路と、
    前記第1光増幅導波路に対して光学的に結合された第2光増幅導波路であって、Al元素が共添加されたYb元素添加の第2光導波領域を含む第2光増幅導波路と、
    前記第1光増幅導波路および前記第2光増幅導波路それぞれに励起光を供給する励起部と
    を備え、
    前記第1および第2光増幅導波路は、前記第1光増幅導波路に入力された被増幅光が前記第1光増幅導波路、前記第2光増幅導波路の順に伝搬するよう配置され、前記被増幅光は、前記第1光増幅導波路および前記第2光増幅導波路それぞれにおいて前記励起光を用いて1度のみ増幅されることを特徴とする光増幅モジュール。
  3. 前記第1および第2光増幅導波路のそれぞれは、Yb元素添加光ファイバであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光増幅モジュール。
  4. 前記第2光増幅導波路における前記第2光導波領域内には、P元素が更に添加されており、前記第2光増幅導波路の915nm帯励起光非飽和吸収は、前記第1光増幅導波路の915nm帯励起光非飽和吸収よりも低いことを特徴とする請求項1または2記載の光増幅モジュール。
  5. 前記被増幅光の伝搬方向に関して前記第1光増幅導波路の上流側に配置された光フィルタであって、前記被増幅光の波長成分のみを透過する一方、その他の波長成分に減衰を与える光フィルタと、
    前記被増幅光の伝搬方向に関して前記光フィルタの上流側に配置されるとともに、P元素が共添加されることなくAl元素が共添加されたYb元素添加の第3光導波領域を含む第3光増幅導波路であって、前記第2光増幅導波路の915nm帯励起光非飽和吸収の半分以下である915nm帯励起光非飽和吸収を有する第3光増幅導波路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の光増幅モジュール。
  6. 波長範囲1062〜1072nmに含まれる中心波長を有する前記被増幅光を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記被増幅光を光増幅する、請求項1〜5のいずれか一項記載の光増幅モジュールと
    を備えたことを特徴とするレーザ光源装置。
  7. 前記被増幅光は、1ns〜100nsの範囲に含まれるパルス幅を有することを特徴とする請求項6記載のレーザ光源装置。
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