JP2009289090A - 著作権者情報収集方法、著作権者情報収集装置、および著作権者情報収集プログラム - Google Patents

著作権者情報収集方法、著作権者情報収集装置、および著作権者情報収集プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】著作権者が不明な場合に著作権者に関する情報を効率的に収集するための著作権者情報収集方法、著作権者情報収集装置、および著作権者情報収集プログラムを提供する。
【解決手段】翻訳対象コンテンツの著作権者の連絡先が不明な場合には、翻訳依頼サイト内の各種ページに情報提供依頼が公開される。提供された情報に基づいて著作権者に対して利用許諾の依頼が行われ、返答が受け付けられる(S67)。著作者権者でない者から、情報が誤りだという内容の返答を受けた場合(S68:YES)、情報提供者のランクが、誤った情報の提供回数に応じて下げられる(S69)。正しい著作権者から返答が得られた場合(S68:NO)、情報提供者のランクが、正しい情報の提供回数に応じて上げられる(S72)。許諾が得られた場合は、各情報提供者に対して、提供された情報の内容と情報提供者のランクに応じた報酬が支払われる(S74、S77)。
【選択図】図24

Description

本発明は、著作権者情報収集方法、著作権者情報収集装置、および著作権者情報収集プログラムに関する。より具体的には、著作権者が不明な場合に著作権者に関する情報を収集するための著作権者情報収集方法、著作権者情報収集装置、および著作権者情報収集プログラムに関する。
近年、インターネットの普及に伴い、ユーザは、WWW(World Wide Web)上で公開されている文書、画像、音楽等のコンテンツを検索するなどして、自己の要望に即したコンテンツを利用できるようになっている。しかし、著作権者の特別な許諾がなくても許容される範囲の利用を超えて、著作物であるコンテンツを利用したい場合には、著作権者の許諾が必要となる。そこで、例えば、音楽、出版物等の分野では、集中的にコンテンツを管理し、利用許諾手続を行う団体が設立されている。また、例えば、特許文献1には、インターネットを介してキャラクタの商品化の商談を依頼する、ライセンス付与装置が開示されている。
特開2002−73863号公報
しかしながら、前述の管理団体や、特許文献1に記載のライセンス付与装置を介した利用許諾の依頼は、著作権者が自ら、他者に利用許諾が可能なコンテンツを管理対象として登録した場合にしか、成立しない。よって、管理対象として登録されていないコンテンツについては、コンテンツとともに開示されている著作権者の情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)を基に、例えば、電話、FAX、メール等によって、利用許諾の依頼が行われる。ところが、現実には、WWW上で公開されている膨大な量のコンテンツには、著作権者の情報が一切開示されていないものが多い。したがって、このようなコンテンツについては、著作権者に連絡さえできないという問題がある。また、著作権者の情報が不明な場合に、WWW上のサイトで情報提供を募集することも行われているが、このような募集の対象となるコンテンツが多ければ多いほど、正しい情報を迅速に取得することが困難になるという問題もある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、著作権者が不明な場合に著作権者に関する信頼性が高い情報を効率的に収集するための著作権者情報収集方法、著作権者情報収集装置、および著作権者情報収集プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の著作権者情報収集方法は、ネットワークに接続可能な著作権者情報収集装置によって処理される著作権者情報収集方法であって、前記ネットワーク上に、特定のコンテンツの著作権者に関する情報である著作権者情報の提供を求める情報提供依頼を公開する依頼公開ステップと、前記ネットワークを介して接続された端末から送信された前記著作権者情報を取得し、前記特定のコンテンツおよび前記著作権者情報の送信者である情報提供者と対応付けて著作権者情報記憶手段に記憶させる著作権者情報取得ステップと、ランク記憶手段に記憶された前記情報提供者の情報源としての信頼性の高さを示すランクと、前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、前記著作権者情報の提供に対する前記情報提供者への報酬を算出する報酬算出ステップとを備えている。
請求項2に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報に基づき、前記ランク記憶手段に記憶された前記情報提供者の前記ランクを更新し、更新された前記ランクを前記ランク記憶手段に上書きして記憶させるランク更新ステップをさらに備え、前記報酬算出ステップでは、前記ランク更新ステップで更新された前記ランクと、前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、前記情報提供者への前記報酬を算出することを特徴とする。
請求項3に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報が、前記特定のコンテンツの前記著作権者に関する正しい情報であるか否かを判断する情報正否判断ステップをさらに備え、前記ランク更新ステップでは、前記情報正否判断ステップにおいて、前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報が正しいと判断された場合には、前記情報提供者の前記ランクを高くなるように更新し、前記著作権者情報が誤りであると判断された場合には、前記情報提供者の前記ランクを低くなるように更新することを特徴とする。
請求項4に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項3に記載の発明の構成に加え、正否回数記憶手段にそれぞれ記憶されている、前記情報正否判断ステップで前記著作権者情報が正しいと判断された回数である第1の回数、または、前記著作権者情報が誤りであると判断された回数である第2の回数を、前記情報正否判断ステップで判断が行われるたびに更新する回数更新ステップをさらに備え、前記ランク更新ステップでは、前記回数更新ステップで更新され、前記正否回数記憶手段に記憶された前記第1の回数または前記第2の回数が、それぞれに対応して予め定められた第1の閾値または第2の閾値に達した場合に、前記情報提供者の前記ランクを更新することを特徴とする。
請求項5に係る発明の著作権者情報収集方法では、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記報酬算出ステップでは、前記著作権者情報が前記著作権者との連絡を可能とする度合いが高いほど、前記情報提供者への前記報酬が高くなるように前記報酬を算出することを特徴とする。
請求項6に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記著作権者情報取得ステップで前記著作権者情報が取得された場合に、前記依頼公開ステップで前記情報提供依頼が最初に公開された時から前記著作権者情報が取得された時までの経過時間を算出する経過時間算出ステップをさらに備え、前記報酬算出ステップでは、前記経過時間算出ステップで算出された前記経過時間が短いほど、前記情報提供者への前記報酬が高くなるように前記報酬を算出することを特徴とする。
請求項7に係る発明の著作権者情報収集方法では、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記ランク記憶手段には、前記情報提供者の前記ランクがコンテンツのジャンル毎に記憶されており、前記報酬算出ステップでは、前記特定コンテンツの属するジャンルに対応する前記ランクと前記著作権者情報とに基づき、前記情報提供者への前記報酬を算出することを特徴とする。
請求項8に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記ランク記憶手段に記憶された前記ランクが所定のランクよりも高い前記情報提供者に対して、直接、前記特定のコンテンツの前記著作権者情報の提供を求める直接依頼を送信する直接依頼ステップをさらに備えている。
請求項9に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記端末から送信された現状確認の要求を受信した場合に、前記ランク記憶手段に記憶された前記ランクと前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、前記要求の送信者である要求者の前記ランクと、現在までに取得された前記特定のコンテンツの前記著作権者情報と、前記要求者が前記特定のコンテンツの前記著作権者情報を提供した場合に得られると予想される報酬である予想報酬とを示す現状情報を、前記要求者に送信する現状情報送信ステップをさらに備えている。
請求項10に係る発明の著作権者情報収集方法は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記ネットワークを介して接続された端末から送信された前記特定のコンテンツを対象とする翻訳の依頼を受付け、翻訳依頼記憶手段に記憶させる翻訳依頼受付けステップと、前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報に基づき、前記特定のコンテンツの前記著作権者に対して、前記特定のコンテンツの翻訳の許諾を求める許諾依頼を送信する許諾依頼送信ステップとをさらに備えている。
請求項11に係る発明の著作権者情報収集装置は、ネットワークに接続可能な著作権者情報収集装置であって、前記ネットワーク上に、特定のコンテンツの著作権者に関する情報である著作権者情報の提供を求める情報提供依頼を公開する依頼公開手段と、前記ネットワークを介して接続された端末から送信された前記著作権者情報を取得する著作権者情報取得手段と、前記著作権者情報取得手段によって取得された前記著作権者情報を、前記特定のコンテンツおよび前記著作権者情報の送信者である情報提供者と対応付けて記憶する著作権者情報記憶手段と、前記著作権者情報の送信者である情報提供者の情報源としての信頼性の高さを示すランクを記憶するランク記憶手段と、前記ランク記憶手段を参照して、前記情報提供者の前記ランクと、前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、情報提供に対する前記情報提供者への報酬を算出する報酬算出手段とを備えている。
請求項12に係る発明の著作権者情報収集プログラムは、請求項1〜10のいずれかに記載の著作権者情報収集方法の各種処理ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、特定のコンテンツの著作権者が不明な場合であっても、情報提供依頼がネットワーク上に公開されるため、これを見た情報提供者から、著作権者情報が取得できる可能性が生じる。また、情報提供者の情報源としての信頼性を示すランクと提供された著作権者情報とに基づき、情報提供者への報酬が算出される。つまり、情報提供者は、有用な著作権者情報を提供することによって、よりよい報酬を得ることができる。したがって、有用な著作権者情報を提供しようという情報提供者の意欲を高め、著作権者に関する信頼性が高い情報を効率的に収集することができる。
請求項2に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、提供された著作権者情報に基づいて情報提供者のランクが更新されるので、請求項1に記載の発明の効果に加え、情報提供によりランクを上げ、よりよい報酬を得ようという情報提供者の意欲を高めることができる。また、情報提供が複数回にわたった場合、情報源としての信頼性の高さをより正確に反映したランクを設定することができるため、情報提供者へのより適正な報酬を算出することができる。
請求項3に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、情報提供者から提供された著作権者情報が正しければ、その情報提供者のランクが高くなり、誤りであればランクが低くなる。すなわち、正しい著作権者情報をより多く提供するほど、報酬が上がる結果となる。したがって、請求項2に記載の発明の効果に加え、正しい著作権者情報を提供しようという情報提供者の意欲が高まり、提供される著作権者情報の精度を向上させることができる。
請求項4に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、正しい情報を提供した回数(第1の回数)または誤った情報を提供した回数(第2の回数)が、所定の閾値(第1の閾値または第2の閾値)に達した場合にランクが更新される。したがって、請求項3に記載の発明の効果に加え、1回の些細な誤りでランクが急に低くなったり、たまたま1回正しい情報を提供できたからといってランクが急に高くなったりすることがなく、適切なランクの更新を行うことができる。
請求項5に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、著作権者情報が著作権者との連絡を可能とする度合いが高いほど、情報提供者への報酬が高くなる。著作権者情報が求められる場合というのは、利用許諾交渉を行いたい場合等、直接、著作権者との連絡を取る必要がある場合が多い。よって、著作権者との連絡を可能とする度合いが高い著作権者情報ほど、有用性が高い。したがって、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加え、このような情報を提供した情報提供者への報酬を高くすることによって、必要な情報を収集できる可能性が高くなる。
請求項6に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、情報提供依頼が最初に公開された時から著作権者情報が取得された時までの経過時間が短いほど、情報提供者への報酬が高くなる。著作権者情報が早く得られれば、それだけ早く著作権者に連絡をとり、利用許諾交渉を開始することができる。したがって、このように早期の情報提供者への報酬ほど高くすることによって、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の効果に加え、迅速に情報を収集できる可能性が高くなる。
請求項7に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、コンテンツの属するジャンルに対応するランクに基づいて、情報提供者への報酬が算出される。情報提供者は、あるジャンルについては非常に優れた情報収集能力を有するが、他のジャンルではそれほどでもない場合がある。したがって、情報提供者の情報源としての信頼性を示すランクをジャンル毎に記憶しておけば、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の効果に加え、情報提供者の信頼性をより適切に反映した報酬を算出することができる。
請求項8に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、ランクが所定のランクよりも高い情報提供者に対して、直接、著作権者情報の提供が求められる。ランクが高い情報提供者は、情報源としての信頼性が高く、情報収集能力に優れていると考えられる。よって、情報提供依頼の公開に加え、直接、このような情報提供者に著作権者情報の提供を求めることにより、請求項1〜7のいずれかに記載の発明の効果に加え、正確な情報を迅速に取得できる可能性が高くなる。
請求項9に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、要求者は、自己のランクと、現在までにすでに提供されている著作権者情報と、自己が著作権者情報を提供した場合の予想報酬とを示す現状情報を確認することができる。したがって、請求項1〜8のいずれかに記載の発明の効果に加え、情報提供による自己の利益を知ることができるので、情報提供への意欲を高めることができる。
請求項10に係る発明の著作権者情報収集方法によれば、翻訳が依頼された特定のコンテンツに対して情報提供依頼が公開され、著作権者情報が取得されると、自動的に著作権者に対して許諾依頼が送信される。すなわち、翻訳のために必要な利用許諾の依頼が自動的に行われる。したがって、請求項1〜8のいずれかに記載の発明の効果に加え、翻訳依頼者は、著作権者の情報の有無や利用許諾交渉の必要性を気にすることなく、所望のコンテンツの翻訳依頼を行うことができる。
請求項11に係る発明の著作権者情報収集装置によれば、特定のコンテンツの著作権者が不明な場合であっても、情報提供依頼がネットワーク上に公開されるため、これを見た情報提供者から、著作権者情報が取得できる可能性が生じる。また、情報提供者の情報源としての信頼性を示すランクと提供された著作権者情報とに基づき、情報提供者への報酬が算出される。つまり、情報提供者は、有用な著作権者情報を提供することによって、よりよい報酬を得ることができる。したがって、有用な著作権者情報を提供しようという情報提供者の意欲を高め、著作権者に関する情報を効率的に収集することができる。
請求項12に係る発明の著作権者情報収集プログラムは、請求項1〜10のいずれかに記載の著作権者情報収集方法の各種処理ステップをコンピュータに実行させることができる。したがって、請求項1〜10のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
以下、本発明を具現化した実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る翻訳依頼システム30の概略構成について説明する。図1は、翻訳依頼システム30の概略構成を示すシステム構成図である。
図1に示すように、翻訳依頼システム30は、管理サーバ1、ユーザ端末2、翻訳者端末3、Webサーバ5、権利者端末6、および情報提供者端末7を含み、これらはすべてインターネット9に接続されている。管理サーバ1、ユーザ端末2、翻訳者端末3、Webサーバ5、権利者端末6、および情報提供者端末7は、例えば、汎用型のコンピュータである。なお、図1では、ユーザ端末2、翻訳者端末3、Webサーバ5、権利者端末6、および情報提供者端末7はいずれも1つしか図示されていないが、いずれも複数存在してもよい。本実施形態において、管理サーバ1が、本発明の「著作権者情報収集装置」に相当し、ユーザ端末2および情報提供者端末7が、「端末」に相当する。
ユーザ端末2は、管理サーバ1に対して、インターネット9のWWW上に設けられたWebサイトで公開されているコンテンツ(以下、Webコンテンツという)について翻訳を依頼することができる、登録会員の使用する端末装置である。翻訳者端末3は、管理サーバ1からの依頼に応じて翻訳を行い、翻訳文を管理サーバ1に提供する翻訳者の使用する端末装置である。Webサーバ5は、Webコンテンツを記憶し、Webサイトで公開する装置である。権利者端末6は、例えば、Webサーバ5によって公開されているWebコンテンツの著作権者の使用する端末装置である。情報提供者端末7は、管理サーバ1に対して、Webコンテンツの著作権者に関連する情報(以下、著作権者情報という)を提供する情報提供者の使用する端末装置である。管理サーバ1は、Webサーバ5が公開しているのとは別の、翻訳依頼用のWebサイト(以下、翻訳依頼サイトという)を公開している装置である。管理サーバ1は、翻訳依頼サイトを介して、翻訳対象のWebコンテンツの著作権者に関する情報収集、著作権者に対する利用許諾依頼、翻訳の発注等を行ったり、これらに関連する情報を管理したりする装置である。図1では図示されていないが、管理サーバ1は、インターネット9以外に、例えば、専用のネットワークを介して、クレジット会社の管理装置や銀行の管理装置にも接続されている。
本実施形態の翻訳依頼システム30全体で行われる処理の手順について、簡単に説明する。例えば、ユーザ端末2を使用するユーザが、Webサーバ5が公開するWebコンテンツの翻訳を入手したいと考えているとする。この場合、このユーザは翻訳依頼者である。翻訳依頼者は、管理サーバ1が公開している翻訳依頼サイトにアクセスして、翻訳対象のWebコンテンツ(以下、対象コンテンツという)のURL(Uniform Resource Locator)またはテキストを入力する。通常、Webコンテンツは著作物である。したがって、Webコンテンツを翻訳し、その後、翻訳文を翻訳依頼者や第三者に提供するためには、著作権者の許諾を得なければならない。そこで、管理サーバ1は、対象コンテンツの翻訳に関する許諾がすでに著作権者から得られていれば、翻訳を発注する。一方、まだ許諾が得られていない場合には、著作権者の連絡先が判明していれば、著作権者に対して利用許諾を依頼し、著作権の連絡先が判明していなければ、翻訳依頼サイトに広告を掲載する等して、著作権者情報を募集する。
情報募集に応じて、情報提供者端末7から送信された著作権者情報は、情報提供者の情報とともに管理サーバ1に記憶される。また、管理サーバ1には、過去に著作権者情報を提供したことのある情報提供者について、その情報源としての信頼性を示すランクが記憶されている。管理サーバ1は、受けつけた著作権者情報により、著作権者の連絡先が判明した場合には、著作権者に対して利用許諾を依頼し、著作権者からの返答を待つ。著作権者からの返答により、提供された著作権者情報の正否が判明すると、適宜、正しい情報を提供した情報提供者および誤った情報を提供した情報提供者のランクが更新される。著作権者から利用許諾に同意する旨の返答が得られると、正しい情報を提供した情報提供者には、それぞれのランク、情報の内容、および情報提供のタイミングに応じた報酬が支払われる。また、翻訳者への発注が行われる。
翻訳者によって作成された翻訳文は、管理サーバ1に登録され、翻訳依頼者に翻訳文のURLが通知される。これにより、翻訳依頼者は、希望する言語による翻訳文を閲覧することができる。また、翻訳依頼者以外のユーザ端末2のユーザは、二次利用料を支払うことにより、管理サーバ1に登録された翻訳文を閲覧することができる。以下の説明では、管理サーバ1に登録された翻訳文を閲覧することを、二次利用という。また、翻訳文を二次利用するユーザを、二次利用者という。なお、ここまでで簡単に説明した各処理については、後で詳述する。
次に、図2〜図10を参照して、管理サーバ1の構成について説明する。図2は、管理サーバ1の電気的構成を示すブロック図である。図3は、ユーザデータベース1510の説明図である。図4は、翻訳者データベース1520の説明図である。図5は、権利者データベース1530の説明図である。図6は、情報提供者データベース1540の説明図である。図7は、依頼管理データベース1550の説明図である。図8は、提供情報データベース1560の説明図である。図9は、情報ランクテーブル1571の説明図である。図10は、期間ランクテーブル1572の説明図である。
図2に示すように、管理サーバ1は、CPU10と、CPU10に各々接続されたROM11およびRAM12を備えている。CPU10には、その他、入出力(I/O)インタフェイス14が接続されている。I/Oインタフェイス14には、ハードディスク装置(HDD)15、マウスコントローラ16、キーコントローラ17、ビデオコントローラ18、および通信装置19が接続されている。
CPU10は、管理サーバ1の全体の制御を司る。ROM11は、BIOSを含む、管理サーバ1を動作させるための各種のプログラムを記憶している。CPU10は、ROM11や、後述するHDD15に記憶されたプログラムに従って、管理サーバ1の動作を制御する。RAM12は、各種データを一時的に記憶するための記憶装置である。マウスコントローラ16、キーコントローラ17、およびビデオコントローラ18には、それぞれマウス161、キーボード171およびディスプレイ181が接続されている。通信装置19は、インターネット9およびその他のネットワークに接続し、外部機器との間でデータの送受信を行うためのものである。
ここで、HDD15の詳細について説明する。図2に示すように、HDD15は、ユーザデータベース(DB)記憶エリア151、翻訳者データベース(DB)記憶エリア152、権利者データベース(DB)記憶エリア153、情報提供者データベース(DB)記憶エリア154、依頼管理データベース(DB)記憶エリア155、提供情報データベース(DB)記憶エリア156、ランクテーブル記憶エリア157、およびプログラム記憶エリア158を含む複数の記憶エリアを備えている。
ユーザDB記憶エリア151(図2参照)には、ユーザDB1510(図3参照)が記憶されている。ユーザDB1510は、管理サーバ1の公開する翻訳依頼サイトの登録会員であるユーザに関する情報(以下、ユーザ情報という)を格納する。ユーザ情報は、ユーザ毎に作成されており、例えば、図3に示すように、ユーザID、パスワード、アドレス、翻訳者ID、および提供者IDを含む。ユーザIDは、各ユーザに付与される固有の識別コードである。パスワードは、ユーザ毎に設定され、各ユーザがユーザIDで翻訳依頼サイトにログインする際に使用される。アドレスは、ユーザの連絡先のメールアドレスである。翻訳者IDは、ユーザが、翻訳依頼サイトの運営者との契約に基づき、翻訳者としても登録される場合に付与される、翻訳者としての識別コードである。つまり、ユーザID「A01」のユーザのように、ユーザDB1510に翻訳者IDが記憶されているユーザは、自身が翻訳の依頼を行うこともできるし、翻訳の発注を請けることもできる。提供者IDは、ユーザが、著作権者情報の提供をしたことがある場合に付与される、情報提供者としての識別コードである。なお、CPU10により付与されるユーザID、翻訳者ID、および提供者ID以外の情報は、ユーザが翻訳依頼サイトで会員登録を行う際、ユーザによって入力された情報を登録すればよい。また、図3には図示されていないが、ユーザDB1510には、他に、ユーザの住所等も記憶されている。
翻訳者DB記憶エリア152(図2参照)には、翻訳者に関する情報(以下、翻訳者情報という)を格納する翻訳者DB1520(図4参照)が記憶されている。翻訳者情報は、翻訳者毎に作成されており、例えば、図4に示すように、翻訳者ID、氏名(口座名義)、振込先口座および言語を含む情報である。翻訳者IDは、各翻訳者に付与される固有の識別コードである。氏名は、翻訳者の口座名義である。振込先口座は、翻訳者に対して支払われる報酬の振込先口座の情報である。言語は、翻訳者が翻訳可能な言語である。翻訳者ID以外の情報は、例えば、翻訳者が翻訳依頼サイトの運営者との契約に基づき、翻訳者として登録を行う際、翻訳者によって提供された情報を登録すればよい。また、図4には図示されていないが、翻訳者DB1520には、他に、翻訳者の住所等も記憶されている。
権利者DB記憶エリア153(図2参照)には、権利者DB1530(図5参照)が記憶されている。権利者DB1530には、過去に利用許諾が依頼されたWebコンテンツとその著作権者に関する情報(以下、権利者情報という)が格納されている。権利者情報は、著作権者から利用許諾の依頼に対する返答が得られる毎に1件作成され、例えば、図5に示すように、権利者ID、氏名(口座名義)、アドレス、振込先口座、許諾対象URL、および許諾状況を含む。権利者IDは、各権利者情報に付与される固有の識別コードである。氏名は、著作権者の口座名義である。アドレスは、著作権者の連絡先のメールアドレスである。振込先口座は、著作権者に対して支払われる利用料の振込先口座の情報である。許諾対象URLは、著作権者が著作権を有するWebコンテンツであって、利用許諾が依頼された対象のWebコンテンツの所在を特定するURLである。許諾状況は、著作権者が許諾対象URLで特定されるWebコンテンツの利用許諾に同意したか否かを示す情報であり、本実施形態では、許諾が得られた場合には「許諾」が、得られなかった場合には「不可」が記憶される。
情報提供者DB記憶エリア154(図2参照)には、情報提供者DB1540(図6参照)が記憶されている。情報提供者DB1540には、管理サーバ1に著作権者情報を提供したことがある情報提供者に関する情報(以下、情報提供者情報という)が格納されている。情報提供者情報は、情報提供者毎に作成されており、例えば、図6に示すように、提供者ID、氏名(口座名義)、振込先口座、および情報提供履歴を含む。提供者IDは、各情報提供者に付与される固有の識別コードである。氏名は、情報提供者の口座名義である。振込先口座は、情報提供者に対して支払われる報酬の振込先口座の情報である。情報提供履歴は、情報提供者がこれまでに著作権者の連絡先を提供した回数と、この回数に基づき決定されるランクとを含む情報である。なお、本実施形態では、情報提供者DB記憶エリア154は、本発明の「正否回数記憶手段」に相当する。
本実施形態では、対象コンテンツのジャンルに応じて、回数がカウントされ、ランクが決定されるため、情報提供履歴が記憶される情報提供履歴欄には、ジャンル毎のランク欄と回数欄、さらに、総合ランク欄が設けられている。本実施形態では、「政治・経済」、「技術」、および「娯楽」の3ジャンルのそれぞれについて、回数とランクが記憶され、さらに、3ジャンルを総合した場合のランクである総合ランクが各欄に記憶される。詳細は後述するが、ランクの初期値は「1.0」であり、正しい著作権者の連絡先を情報提供した場合、または誤った著作権者の連絡先を情報提供した場合には、その回数に応じてランクが更新される。つまり、ランクは、情報提供者の情報源としての信頼性を示す数値である。なお、提供者IDおよび情報提供履歴以外の情報は、管理サーバ1において情報提供者から初めて情報が受け付けられた場合に、情報提供者によって入力された情報を登録すればよい。
依頼管理DB記憶エリア155(図2参照)には、依頼管理DB1550(図7参照)が記憶されている。依頼管理DB1550は、翻訳依頼の内容、著作権者情報の募集状況、利用許諾状況、および翻訳状況等に関する情報(以下、依頼管理情報という)を格納する。依頼管理情報は、新規の翻訳依頼が受け付けられる毎に1件作成され、その翻訳依頼に関する情報が順次追加されていく。依頼管理情報は、例えば、図7に示すように、依頼ID、依頼者ID、翻訳対象、ジャンル、著作権者アドレス、募集開始日時、募集締切日時、許諾依頼日時、許諾状況、翻訳者ID、翻訳文URL、および利用回数を含む。なお、本実施形態では、依頼管理DB記憶エリア155は、本発明の「翻訳依頼記憶手段」に相当する。
依頼IDは、各依頼情報を識別するために付与される固有の識別コードである。依頼者IDは、翻訳依頼者のユーザIDである。翻訳対象は、翻訳依頼時に受け付けられた対象コンテンツの所在を特定するURL、または対象コンテンツのテキストである。ジャンルは、対象コンテンツの内容が分類されるジャンルであり、本実施形態では、「政治・経済」、「技術」、「娯楽」および「その他」の4種類がある。著作権者アドレスは、対象コンテンツの著作権者の連絡先のメールアドレスである。よって、例えば、依頼ID「R13」のように、依頼管理DB1550に著作権者アドレスが記憶されている場合には、すでに著作権者の連絡先が判明していることを示している。
募集開始時期は、翻訳依頼サイトにおいて、対象コンテンツの著作権者情報の募集広告掲載を開始した日時である。募集締切日時は、募集開始日時から所定期間が経過したことにより、または、著作権者からの返答が得られたことにより、著作権者情報の募集が締め切られた日時である。許諾依頼日時は、対象コンテンツの著作権者の連絡先に利用許諾を依頼するメールが送信された日時である。許諾状況は、対象コンテンツに対する著作権者からの利用許諾が得られたか否かを示す情報である。よって、例えば、図7に示す依頼ID「R11」の依頼管理情報のように、募集締切日時および許諾状況が記憶されていない場合には、その対象コンテンツは、まだ著作権者情報の募集中である。本実施形態では、許諾状況として、許諾が得られたことを示す「許諾」、許諾が得られなかったことを示す「不可」、および所定期間中に返答がなかったことを示す「返答なし」の3種類がある。
翻訳者IDは、著作権者から利用許諾が得られ、翻訳が発注される場合に発注先として選択された翻訳者の翻訳者IDである。翻訳文URLは、発注先の翻訳者によって作成された翻訳文が、HDD15に設けられた翻訳文記憶エリア(図示外)に保存される際に付与されるURLである。よって、依頼管理DB1550において、例えば、依頼ID「R09」のように翻訳者IDが記憶されていれば、すでに翻訳が発注されており、翻訳文URLが記憶されていれば、翻訳文が完成していることを示している。利用回数は、現在の日付が属する月に翻訳文が二次利用された回数である。すなわち、月毎の翻訳文の二次利用回数がカウントされ、利用回数として依頼管理DB1550に記憶される。利用回数は、二次利用に対して著作権者へ支払われる利用料算出に使用される。なお、図7には図示されていないが、依頼管理DB1550には、上記の情報のほか、対象コンテンツの言語(以下、元言語という)、翻訳依頼者が指定した翻訳後の言語(以下、最終言語という)等の情報も記憶されている。
提供情報DB記憶エリア156(図2参照)には、提供情報DB1560(図8参照)が記憶されている。提供情報DB1560は、情報提供者端末7から送信された著作権者情報とその情報提供者に関する情報(以下、提供情報という)を格納する。提供情報は、管理サーバ1において著作権者情報が受け付けられる毎に1件作成され、例えば、図8に示すように、情報ID、依頼ID、提供者アドレス、紹介有無、受付日時、著作権者アドレス、引用サイト管理者アドレス、同一著作権者サイトURL、および情報正否を含む。なお、本実施形態では、提供情報DB記憶エリア156は、本発明の「著作権者情報記憶手段」に相当する。
情報IDは、各提供情報を識別するために付与される固有の識別コードである。依頼IDは、前述のように作成された依頼管理情報に付与された依頼IDである。つまり、依頼IDにより、各提供情報に含まれる著作権者情報が、どの対象コンテンツの著作権者情報の募集に応じて送信されたものかを特定することができる。提供者アドレスは、情報提供者の連絡先のメールアドレスである。紹介有無は、他者からの紹介に基づいて提供された情報であるか否かを特定する情報である。より具体的には、紹介有無として「有」が記憶されている場合には、他の情報提供者に紹介された、対象コンテンツを引用しているWebサイトの管理者(以下、引用サイト管理者という)によって提供された情報であることを示している。受付日時は、各提供情報に含まれる著作権者情報が管理サーバ1で受け付けられた日時である。
著作権者アドレスは、対象コンテンツの著作権者の連絡先として提供されたメールアドレスである。引用サイト管理者アドレスは、引用サイト管理者の連絡先として提供されたメールアドレスである。同一著作権者サイトURLは、対象コンテンツの著作権者によって作成された対象コンテンツ以外のWebコンテンツが掲載されているWebサイトのURLである。なお、本実施形態では、著作権者連絡先、引用サイト管理者連絡先、および同一著作権者サイトURLの少なくとも1つを含む情報を著作権者情報として採用しているが、著作権者情報は、例えば、著作権者の氏名、住所、電話番号等の他の情報であってもよい。情報正否は、提供された著作権者情報の正否を示す情報である。本実施形態では、提供された著作権者情報が正しい情報の場合には、情報正否欄には何も記憶されず、誤った情報であった場合には、「誤」が記憶される。
ランクテーブル記憶エリア157(図2参照)には、情報ランクテーブル1571(図9参照)および期間ランクテーブル1572(図10参照)が記憶されている。情報ランクテーブル1571は、提供された著作権者情報の内容に対応するランクを記憶するテーブルである。情報ランクテーブル1571には、例えば、図9に示すように、「著作権者アドレス」、「引用サイト管理者アドレス」、および「同一著作権者サイトURL」の3種類の情報にそれぞれ対応して、1.0、0.5、および0.2が、ランクとして記憶されている。情報に対応するランクは、著作権者との連絡を可能とする度合いが高いほど、大きな数値が設定されている。例えば、著作権者の連絡先のメールアドレスが判明すれば、そのアドレスにメールを送信することにより、著作権者に直接連絡をすることが可能となるが、引用サイト管理者の連絡先や同一著作権者サイトURLが判明しても、直ちに著作権者に連絡ができるわけではない。よって「著作権者の連絡先」に対応するランクが、他よりも大きい数値である1.0とされている。
また、図10に示すように、期間ランクテーブル1572は、著作権者情報の募集が開始されてから提供されるまでに経過した期間に対応するランクを記憶するテーブルである。期間ランクテーブル1572には、例えば、図10に示すように、「1日未満」、「1日以上3日未満」、および「3日以上7日未満」の3種類の期間にそれぞれ対応して、1.0、0.5、および0.2が、ランクとして記憶されている。期間に対応するランクは、情報募集からの期間が短いほど、大きな数値が設定されている。これは、情報入手が早いほど、著作権者に対して連絡が早くとれることになり、望ましいからである。なお、本実施形態では、ランクテーブル記憶エリア157は、本発明の「ランク記憶手段」に相当する。
また、詳細は図示しないが、図2に示すプログラム記憶エリア158には、各種処理を管理サーバ1に実行させるための各種プログラムが記憶されている。なお、これらのプログラムは、例えばCD−ROMに記憶されたものがCD−ROMドライブ(図示外)を介してインストールされ、プログラム記憶エリア158に記憶される。または、インターネット9を介してダウンロードされたプログラムが、プログラム記憶エリア158に記憶されてもよい。HDD15には、その他、翻訳者によって作成され、管理サーバ1に送信された翻訳文や、各種処理で使用される設定値等も記憶されている。
以下に、このように構成された管理サーバ1において行われる各種処理について、図11〜図28を参照して説明する。なお、以下に説明する各処理は、HDD15のプログラム記憶エリア158に記憶されたプログラムに従って、CPU10が実行するものである。
まず、図11〜図13を参照して、翻訳依頼処理の概要について説明する。この処理では、ユーザ端末2から送信された翻訳依頼が受け付けられ、対象コンテンツの利用許諾状況や翻訳状況に応じて適切な処理が行われる。図11は、翻訳依頼処理のフローチャートである。図12は、翻訳依頼ページ201の説明図である。図13は、著作権者情報ページ202の説明図である。
翻訳依頼者がユーザ端末2でWebブラウザを起動し、ユーザIDおよびパスワードを用いて管理サーバ1が公開する翻訳依頼サイトにログインすると、ユーザ端末2のディスプレイには、管理サーバ1から送信された表示用データに基づき、メニュー(図示外)が表示される。図11に示す翻訳依頼処理は、このメニューで「翻訳依頼」が選択され、その情報を管理サーバ1が受信すると開始される。処理が開始されるとまず、管理サーバ1のCPU10は、翻訳依頼ページ201(図12参照)の表示用データを作成して翻訳依頼者のユーザ端末2に送信し、翻訳依頼ページ201をユーザ端末2に表示させる(S1)。
図12に示すように、翻訳依頼ページ201の左側には、入力領域211と、翻訳料金の説明領域212とが設けられている。また、翻訳依頼ページ201の右側には、情報募集広告領域213が設けられている。入力領域211には、対象コンテンツのURLまたはテキスト、対象コンテンツの元言語、最終言語、著作権者連絡先、および対象コンテンツの内容が属するジャンルをそれぞれ入力するための入力欄が設けられている。翻訳料金の説明領域212には、対象コンテンツの翻訳に対して翻訳依頼者が支払うべき金額とその内訳が記載され、著作権者情報一覧ボタン2121が設けられている。図12に示すように、本実施形態では、翻訳料金には、翻訳者への報酬、著作権者への利用料、情報提供者への報酬、および手数料が含まれている。翻訳料金と、それぞれの翻訳料金に対する割合は、予めサイト運営者によって設定され、例えばHDD15の所定の記憶エリアに記憶されている。本実施形態では、翻訳料金は原則5,000円、翻訳者への報酬は翻訳料金の50%、著作権者への利用料は20%、情報提供者への報酬は20%、手数料は10%と設定されているものとする。なお、情報提供者への報酬は、対象コンテンツの著作権者情報が募集された場合に、正しい著作権者情報を提供した情報提供者に対して支払われる報酬である。よって、注意書きにあるように、著作権者の連絡先が判明している場合には情報募集が行われないため、原則の翻訳料金5,000円から情報提供者への報酬分が差し引かれた金額(4,000円)が、翻訳料金として翻訳依頼者に請求されることになる。
著作権者情報一覧ボタン2121は、著作権者情報ページ202(図13参照)の表示指示を行うためのボタンである。図13に示すように、著作権者情報ページ202には、権利者DB1530(図5参照)に記憶された権利者情報に基づき、著作権者が判明しているWebコンテンツのURLが一覧表示される。よって、翻訳依頼者は、著作権者情報ページ202を閲覧することにより、自己が翻訳を依頼しようとしている対象コンテンツの著作権者がすでに判明しているか否かを確認し、情報提供者への報酬を支払う必要があるのか否かを確認することができる。また、著作権者情報ページ202で著作権者情報を公開することにより、誤った著作権者が登録されてしまっている場合には、正しい著作権者が名乗り出る等、誤りが判明する可能性が高くなる。
情報募集広告領域213には、依頼管理DB1550(図7参照)に記憶された依頼管理情報と、提供情報DB1560(図8参照)に記憶された提供情報に基づいて作成される情報募集広告が掲載される。情報募集広告は、例えば図12に示すように、著作権者情報を募集している旨と、募集対象、および基本報酬の説明を含む。情報募集広告は、著作権者情報を募集している旨と基本報酬の説明を含むテンプレートに、募集対象の情報が加えられることにより作成される。募集対象の情報を作成するために、まず、依頼管理DB1550の募集開始日時欄に募集開始日時が記憶されており、且つ、募集締切日時欄には募集締切日時が記憶されていない依頼管理情報がすべて読み出される。そして、各依頼管理情報に含まれる翻訳対象、ジャンル、募集開始日時、および、提供情報DB1560に記憶されている、依頼IDに対応する提供情報の数に基づき、募集対象のURLまたはテキストの一部、ジャンル、情報提供者数、および経過時間を示す募集対象の情報が作成される。なお、情報募集広告領域213に表示される募集対象のURLまたはテキストの一部には、後述する情報提供ページ206(図21参照)へのリンクが張られている。よって、このリンクを参照することにより、募集対象の著作権者情報を容易に提供することができる。基本報酬の説明では、情報提供者への基本報酬は、翻訳料金の20%である1,000円を情報提供者数で割った金額であるが、ランクが考慮される点が記載されている。
翻訳依頼ページ201が表示された後(S1)、著作権者情報ページ202(図13参照)の表示要求が受信されたか否かが判断される(S2)。翻訳依頼者によって、著作権者情報一覧ボタン2121が選択された場合に、著作権者情報ページ202の表示要求が管理サーバ1に送信される。これを受信した場合には(S2:YES)、管理サーバ1のCPU10は、著作権者情報ページ202の表示用データを作成し、翻訳依頼者のユーザ端末2へ送信する(S3)。著作権者情報ページ202の表示要求がないまま(S2:NO)、または著作権者情報ページ202の表示後(S3)、翻訳依頼者によって入力領域211の各入力欄への入力が行われ、OKボタンが選択されると、入力された情報がユーザ端末2から管理サーバ1に送信され、受け付けられて、RAM12に一時的に記憶される(S4)。
続いて、対象コンテンツについて、同一の翻訳依頼がすでに受け付けられているか否かの判断が行われる(S5)。より具体的には、依頼管理DB1550(図7参照)に、S4で受け付けられたのと同一の翻訳対象、元言語および最終言語を含む依頼情報がすでに記憶されているか否かが判断される。同一の翻訳依頼が受け付けられていなければ(S5:NO)、受け付けられたのは新規の翻訳依頼である。そこで、権利者DB1530(図5参照)が参照され、対象コンテンツについて、すでに著作権者の利用許諾が得られているか否かが判断される(S6)。
詳細は後述するが、本実施形態では、著作権者は、ある日付のブログ記事等、特定のWebコンテンツについて個別の利用許諾をするか、特定のWebサイトで公開されているすべてのWebコンテンツについて包括的な利用許諾をするか選択することができる。よって、新規の翻訳依頼であって、すでに著作権者の利用許諾が得られている場合とは、Webサイトについての包括的な利用許諾が行われている場合に相当する。例えば、図5に示すように、権利者ID「C02」の著作権者によって、URLが「http://www.abc.ghi.co.jp/qqq/123.html」のWebコンテンツについては、個別の利用許諾が得られている。また、権利者ID「C01」の著作権者によって、URLが「http://www.abc.co.jp/AAAblog」のWebサイトについての包括的な利用許諾が得られているので、例えば「http://www.abc.co.jp/AAAblog/abc.html」のように、このWebサイトで公開されている対象コンテンツについては、許諾が得られている。
このように、利用許諾が得られている場合には(S6:YES)、依頼管理DB1550(図7参照)に新たな依頼管理情報が記憶される(S11)。具体的には、新たな依頼IDが割り当てられ、翻訳依頼者のユーザID、対象コンテンツのURLまたはテキスト、元言語および最終言語、著作権者アドレス(あれば)、およびジャンルが、依頼管理DB1550の対応する各欄にそれぞれ記憶される。著作権者情報の募集も、著作権者への利用許諾依頼も必要なく、そのまま翻訳を発注可能であるため、募集開始日時欄、募集締切日時欄、および許諾依頼日時欄には何も記憶されず、許諾状況欄には、「許諾」が記憶される。
翻訳を発注可能な状態であるから、翻訳依頼者に対して翻訳料金が請求される(S12)。具体的には、例えば、情報提供者への報酬を含まない場合の翻訳料金(4,000円)が記載され、カード番号、名義等、クレジットカードの情報の入力欄が設けられたカード情報入力用ページ(図示外)の表示用データが、翻訳依頼者のユーザ端末2に送信される。そして、翻訳依頼者から入力されたクレジットカードの情報に基づき、翻訳依頼者から翻訳料金を徴収するための依頼データが作成され、クレジットカード会社の管理装置へ送信される。翻訳料金の請求後、著作権者への利用料が算出され、振込み処理が行われる(S13)。なお、利用料は、前述したように、本実施形態では翻訳料金の20%として設定されている。振込み処理では、例えば、権利者DB1530(図5参照)に記憶された著作権者の振込先口座の情報と算出された利用料に基づいて、振込処理用のデータが作成される。作成されたデータは、インターネット9または専用のネットワークを通じて、該当する銀行の管理装置(図示外)に転送すればよい。
著作権者への振込処理の後、発注先の翻訳者が選択され、翻訳の発注が行われる(S14)。具体的には、まず、翻訳者DB1520(図4参照)に記憶された翻訳者のうち、元言語および最終言語の翻訳が可能な翻訳者が1名選択される。なお、ここでの翻訳者選択方法は、どのような方法を採用してもよい。選択された翻訳者の翻訳者IDは、依頼管理DB1550の翻訳者ID欄に記憶される。例えば、図7に示す依頼ID「R13」の依頼管理情報は、前述のように、すでに利用許諾が得られたWebサイトのWebコンテンツについて翻訳依頼が行われた場合にS11およびS14で情報が記憶された依頼管理情報である。発注時には、選択された翻訳者の連絡先に、依頼IDと、対象コンテンツのURLを記載した、またはテキストを添付した翻訳依頼メールが送信される。発注が完了すると、図11の翻訳依頼処理は終了する。
一方、新規の翻訳依頼であって、対象コンテンツについて、著作権者の利用許諾が得られていないと判断された場合には(S6:NO)、新規依頼処理が行われる(S10、図14)。なお、対象コンテンツのURLが権利者DB1530に記憶されていない場合に加え、例えば、図5に示す、権利者ID「C03」の著作権者が著作権を有するWebコンテンツ「http://www.ghi.co.jp/qqq/456.html」のように、過去に利用許諾依頼をした結果、許諾が得られず、許諾状況として「不可」が記憶されている場合も、著作権者の利用許諾が得られていないと判断される。詳細は後述するが、新規依頼処理では、著作権者の連絡先が判明していれば著作権者への利用許諾依頼が行われ、判明していなければ著作権者情報を募集する処理が行われる。新規依頼処理の後、図11の翻訳依頼処理は終了する。
同一の翻訳依頼がすでに受け付けられている場合には(S5:YES)、翻訳が完了しているか否かが判断される(S16)。より具体的には、依頼管理DB1550(図7参照)に記憶されている同一の翻訳依頼の依頼管理情報において、翻訳文URL欄にURLが記憶されているか否かが判断される。翻訳文URL欄にURLが記憶されていれば、翻訳はすでに完了している(S16:YES)。したがって、この場合には、翻訳依頼者を二次利用者として、翻訳文を二次利用する場合の処理である二次利用処理(S20、図18)が行われる。その後、図11の翻訳依頼処理は終了する。また、同一の翻訳依頼がすでに受け付けられているが、依頼管理DB1550に翻訳文URLが記憶されていない場合には、現在、対象コンテンツは翻訳中または利用許諾依頼中である(S16:NO)。よって、受け付けられた翻訳依頼の翻訳依頼者は、将来的な二次利用者である。そこで、CPU10は、適切な時期に連絡を行えるように、翻訳依頼者のユーザIDを、依頼管理DB1550の追加連絡先ID欄(図示外)に記憶させる(S17)。その後、図11の翻訳依頼処理は終了する。
次に、図14〜図17を参照して、前述の翻訳依頼処理で行われる新規依頼処理(S10)について説明する。図14は、新規依頼処理のフローチャートである。図15は、新規依頼処理で行われる情報募集処理のフローチャートである。図16は、許諾依頼メール301の説明図である。図17は、情報提供依頼メール203の説明図である。
図14に示す新規依頼処理が開始されると、まず、図11の翻訳依頼処理のS4で受け付けられた翻訳依頼に基づき、依頼管理DB1550(図7参照)に新たな依頼管理情報が登録される(S101)。具体的には、新たな依頼IDが割り当てられ、翻訳依頼者のユーザID、対象コンテンツのURLまたはテキスト、元言語および最終言語、著作権者連絡先(あれば)、およびジャンルが、依頼管理DB1550の対応する欄にそれぞれ記憶される。続いて、著作権者の連絡先がすでに判明しているか否かが判断される(S102)。より具体的には、翻訳依頼ページ201(図12参照)で著作権者の連絡先が入力され、依頼管理DB1550の著作権者アドレス欄に記憶されているか否かが判断される。著作権者の連絡先が記憶されている場合には(S102:YES)、著作権者の連絡先に、許諾依頼メール301(図16参照)が送信され(S103)、図14の新規依頼処理は終了する。
図16に示すように、対象コンテンツの著作権者に利用許諾を依頼するための許諾依頼メール301には、例えば、著作権者に対して利用許諾を依頼する依頼文、対象コンテンツのURLまたはテキストの一部、許諾条件、および返答入力ページ302(図25参照)のURLが記載される。許諾条件には、例えば、翻訳依頼サイトの運営者によって定められる利用許諾の範囲、および著作権者に支払われる利用料を含めることができる。図1622に示す許諾依頼メール301では、利用許諾の範囲として、対象コンテンツの翻訳と、翻訳文の第三者への提供とが記載されている。また、著作権者へ支払われる利用料として、翻訳料金の20%と、翻訳文の第三者への提供料、すなわち、二次利用料の20%とが記載されている。対象コンテンツ毎に作成される返答入力ページ302のURLの記載には、リンクが張られているため、著作権者が利用許諾依頼に対する返答を入力する場合には、このURLを参照することにより、返答の入力処理に進むことができる。なお、返答入力ページ302で返答が入力された場合の処理については、後で詳述する。
新規の翻訳依頼について、対象コンテンツの著作権者の連絡先が判明していないと判断された場合には(S102:NO)、情報募集処理が行われる(S110、図15)。情報募集処理は、翻訳依頼に含まれる情報に基づいて著作権者の連絡先を検索し、発見できなかった場合には、特定の情報提供者に直接情報提供を依頼したり、翻訳依頼サイト内のWebページに情報募集広告を掲載可能としたりする処理である。
図15に示す情報募集処理が開始されると、まず、翻訳依頼の対象コンテンツは、URLを指定することにより特定されたものか否かが判断される(S111)。URLを指定されたものであれば(S111:YES)、CPU10はそのURLにアクセスし、HTML文書内で、連絡先であるメールアドレスを検索する(S112)。連絡先のメールアドレスが発見された場合には(S113:YES)、依頼管理DB1550(図7参照)の著作権者アドレス欄に、発見されたメールアドレスが記憶される(S114)。そして、このメールアドレスに、前述の許諾依頼メール301(図16参照)が送信され(S115)、図15の情報募集処理は終了して図14の新規依頼処理に戻り、新規依頼処理もそのまま終了する。
一方、連絡先のメールアドレスが発見できなかった場合(S113:NO)、および、対象コンテンツはURLで特定されたものではなく、翻訳依頼ページ201でテキスト入力されたものが受け付けられた場合には(S111:NO)、情報提供者DB1540(図6参照)が参照され、対象コンテンツと同一ジャンルにおけるランクが高ランクの情報提供者がいるか否かが判断される(S117)。前述したように、ランクの初期値は1.0であり、その後、情報提供者によって提供された著作権者情報の正否に応じて、ランクが上げられたり下げられたりする。そこで、本実施形態では、ランクが1.0を超えている情報提供者が、高ランクの情報提供者とされる。例えば、対象コンテンツのジャンルが「政治・経済」であれば、情報提供者DB1540を参照して、提供者IDが「S01」および「S03」の情報提供者等が、高ランクの情報提供者として発見される(S117:YES)。なお、対象コンテンツのジャンルが「その他」とされている場合には、総合ランクが1.0を超えている情報提供者を検索すればよい。
発見された高ランクの情報提供者には、情報提供依頼メール203(図17参照)が送信される(S118)。図17に示すように、情報提供依頼メール203には、例えば、情報提供者に対して著作権者情報の提供を依頼する依頼文、対象コンテンツのURLまたはテキストの一部、後述する情報提供ページ206(図21参照)のURL、および情報提供に対する基本報酬が記載される。情報提供ページ206のURLの記載には、リンクが張られているため、情報提供者が著作権者情報を入力する場合には、このURLを参照することにより、情報の入力処理に進むことができる。なお、情報提供ページ206で著作権者情報が入力された場合の処理については、後で詳述する。高ランクの情報提供者は、情報源としての信頼性が高く、情報収集能力に優れていると考えられる。また、情報提供者は、あるジャンルについては、他のジャンルに比べて非常に優れた情報収集能力を有する場合がある。よって、対象コンテンツの属するジャンルのランクが高ランクであれば、このジャンルでの高い情報集能力が期待できる。このように、翻訳依頼サイト内のWebページに情報募集広告を掲載するだけでなく、信頼性の高い情報提供者に情報提供依頼メール203を送信して直接依頼することにより、正確な著作権者情報を迅速に取得できる可能性が高くなる。
高ランクの情報提供者に情報提供依頼メール203が送信された後(S118)、または高ランクの情報提供者が発見できなかった場合には(S117:NO)、依頼管理DB1550(図7参照)の募集開始日時欄に、この時点の日時を記憶させる(S119)。前述したように、例えば、翻訳依頼ページ201(図12参照)に設けられた情報募集広告領域213には、依頼管理DB1550の募集開始日時欄に募集開始日時が記憶されており、且つ、募集締切日時欄には募集締切日時が記憶されていない依頼管理情報の情報に基づいて情報募集広告が作成され、掲載される。つまり、S119で、依頼管理DB1550に募集開始日時が記憶されることにより、対象コンテンツの著作権者情報の募集が開始されることになる。後述する、翻訳依頼サイト内のその他のWebページの情報募集広告についても同様である。よって、報酬付で著作権者情報が募集されていることが様々な状況で知られることになり、著作権者情報を効率的に収集することができる。募集開始日時が記憶された後、図15の情報募集処理は終了して図14の新規依頼処理に戻り、新規依頼処理もそのまま終了する。
次に、図18を参照して、図11の翻訳依頼処理で行われる二次利用処理(S20)について説明する。図18は、二次利用処理のフローチャートである。二次利用処理は、二次利用者に対して翻訳文を提供する処理である。
処理が開始されるとまず、管理サーバ1から、二次利用者の使用するユーザ端末2に対して、利用確認ページ(図示外)の表示用データが送信され、ユーザ端末2に利用確認ページが表示される(S21)。利用確認ページには、例えば、所定の二次利用料(例えば、翻訳料金の10%)が記載され、カード番号、名義等、クレジットカードの情報の入力欄と、OKボタンおよびキャンセルボタンが設けられている。また、前述した翻訳依頼ページ201(図12参照)と同様の情報募集広告領域213が設けられている。二次利用者が、カード番号、名義等、クレジットカードの情報を入力し、OKボタンを選択した場合には、クレジットカードの情報が管理サーバ1に送信され、確認結果として受け付けられる(S22)。二次利用者がキャンセルボタンを選択した場合には、その情報が管理サーバ1に送信され、受け付けられる(S22)。
確認結果として、キャンセルボタンが選択されたことを示す情報が受け付けられた場合には、二次利用が確定されていないので(S23:NO)、そのまま図18に示す二次利用処理は終了し、図11の翻訳依頼処理に戻る。一方、二次利用を確定することを示すクレジットカードの情報が受け付けられた場合には(S23:YES)、二次利用料の請求処理が行われる(S24)。具体的には、受け付けられたクレジットカードの情報に基づき、二次利用者から二次利用料を徴収するための依頼データが作成され、インターネット9または専用のネットワーク等を介して、クレジットカード会社の管理装置へ送信される。そして、依頼管理DB1550(図7参照)の利用回数欄に記憶された利用回数に1が加算される(S25)。また、翻訳文URL欄に記憶された翻訳文URLに基づいて、HDD15の翻訳文記憶エリア(図示外)から翻訳文が読み出される。そして、前述した翻訳依頼ページ201(図12参照)と同様の情報募集広告領域213を有する翻訳文閲覧ページ(図示外)の表示用データが作成され、二次利用者のユーザ端末2に送信される(S26)。図18の二次利用処理は終了し、図11の翻訳依頼処理に戻って、翻訳依頼処理も終了する。
次に、図19〜図23を参照して、提供情報受付処理について説明する。この処理は、募集に応じて情報提供者端末7から送信される著作権者情報を受信し、受信した情報に応じて、著作権者に利用許諾を依頼したり、さらなる情報提供を依頼したりする処理である。図19は、提供情報受付処理のフローチャートである。図20は、提供情報受付処理で行われる受付情報登録処理のフローチャートである。図21は、情報提供ページ206の説明図である。図22は、詳細情報ページ207の説明図である。図23は、新規登録ページ208の説明図である。
図19に示す提供情報受付処理は、管理サーバ1の電源がONである間、継続して繰り返し行われる。まず、情報提供ページ206(図21参照)の表示要求があったか否かが判断される(S31)。前述したように、翻訳依頼ページ201(図12参照)、利用確認ページ(図示外)、翻訳文閲覧ページ(図示外)、および翻訳依頼サイト内の様々なページに設けられた情報募集広告領域213に掲載されている募集対象のURLまたはテキストの一部には、対象コンテンツ毎に固有のURLが付与された情報提供ページ206へのリンクが張られている。また、情報募集処理(図15参照)において、高ランクの情報提供者に送信される情報提供依頼メール203(図17参照)にも、情報提供ページ206へのリンクが張られている。これらのリンクが参照されると、情報提供ページ206の表示要求が管理サーバ1に送信される。
管理サーバ1のCPU10は、表示要求を受信していない場合は(S31:NO)、依頼管理DB1550(図7参照)を参照して、募集開始日時から所定期間が経過した依頼管理情報があるか否かを判断する(S32)。なお、所定期間として、予め設定され、例えばHDD15の所定の記憶エリアに記憶された期間を使用すればよい。本実施形態では、所定期間は「7日」として設定されているものとする。情報提供を無期限に受け付け続けても、著作権者の連絡先が判明するとは限らない上、翻訳依頼者は、翻訳文を入手できるのか、また、できるならいつになるのかがわからないまま待ち続けることになる。そこで、募集開始日時から所定期間が経過した依頼管理情報がある場合には(S32:YES)、著作権者の連絡先は取得できないものとみなして、著作権者情報の募集が締め切られる(S33)。具体的には、依頼管理DB1550の募集締切日時欄に、募集開始日時から所定期間である7日間経過後の日時が記憶される。前述したように、翻訳依頼ページ201(図12)等の情報募集広告領域213に掲載される募集対象の情報は募集締切日時が記憶されていない依頼管理情報に基づいて作成される。よって、S33で募集締切日時が記憶されると、それ以降、該当する対象コンテンツは、情報募集広告領域213に掲載される募集対象から外れることとなる。
著作権者情報の募集が締め切られた後(S33)、また、募集開始日時から所定期間が経過した依頼管理情報がない場合には(S32:NO)、CPU10は、情報提供ページ206の表示要求の受信有無の監視に戻る(S31)。表示要求を受信すると(S31:YES)、情報提供ページ206(図21参照)の表示用データを、表示要求の送信元の情報提供者端末7に送信する(S36)。なお、情報提供ページ206の表示用データは、著作権者情報の募集開始と合わせて対象コンテンツ毎に作成され、依頼IDと対応付けてHDD15の所定の記憶エリア(図示外)に記憶されたものが送信される。表示用データを受信した情報提供者端末7では、情報提供ページ206が表示される。
情報提供ページ206には、例えば、図21に示すように、対象コンテンツのURLまたはテキストの一部と現在の予想報酬とを表示する情報表示領域221、情報提供者の連絡先のメールアドレスの入力欄222、著作権者情報の入力欄223〜225、情報提供者のパスワードの入力欄226、翻訳依頼ページ201(図12参照)と同様の情報募集広告領域213、および送信ボタンが設けられている。予想報酬については、これまでに受け付けられている著作権者情報に基づいて算出される、最大支払額と最小支払額とが表示されている。予想報酬の表示の隣には、情報提供者のランクや現在の情報提供状況の詳細情報表示を指示するための詳細情報ボタン2211が設けられている。なお、詳細情報ボタン2211は、入力欄222および226で情報提供者の連絡先のメールアドレスおよびパスワードが入力された場合にのみ、選択可能となる。著作権者情報の入力は、著作権者の連絡先のメールアドレスの入力欄223、対象コンテンツの著作権者と同一著作権者によって作成されたコンテンツの掲載サイトURLの入力欄224、および対象コンテンツの引用サイト管理者の連絡先のメールアドレスの入力欄225において行われる。なお、同一著作権者によって作成されたコンテンツの掲載サイトURLは補足情報として扱われるので、入力欄224は、入力欄223に著作権者の連絡先のメールアドレスの入力があった場合にのみ、入力可能となる。パスワード入力欄226には、情報提供者が翻訳依頼サイトに会員として登録されている場合には、すでに登録されているパスワードが、未登録の場合には、新規のパスワードが入力される。情報提供ページ206において、入力欄222と、入力欄223および入力欄225のいずれか一方と、入力欄226とは、必須入力欄であり、入力がないまま送信ボタンが選択された場合にはエラーとなり、情報を送信することはできないように構成されている。
情報提供ページ206において、詳細情報ボタンが選択された場合、入力欄222で入力された情報提供者の連絡先のメールアドレスおよびパスワードとともに、詳細情報の表示要求が管理サーバ1に送信され、管理サーバ1で受信される(S37:YES)。すると、詳細情報ページ207(図22参照)の表示用データが作成され、情報提供者端末7に送信される(S38)。詳細情報ページ207には、例えば、図22に示すように、情報提供者のランクに関するランク情報を表示するランク情報表示領域233、現在の情報提供状況を表示する現状表示領域234が設けられている。
ランク情報表示領域233には、「政治・経済」、「技術」および「娯楽」の各ジャンルに対応する情報提供者のランクと、総合ランクとが表示される。情報提供者のメールアドレスがユーザDB1510(図3参照)に記憶されていない場合、またはメールアドレスは記憶されているが、提供者IDが記憶されていない場合には、情報提供者は、これまでに情報提供をしたことがない新規の情報提供者である。このような場合には、ランクはまだ更新されていないため、表示されるランクは、すべて初期値の1.0である。一方、登録済み情報提供者の場合は、すでにランクが更新されている場合があるため、ランク情報表示領域233には、情報提供者DB1540に記憶されているこの情報提供者のランクが読み出され、表示される。現状表示領域234には、対象コンテンツのジャンル、これまでの情報提供者数、情報募集開始からの経過時間とともに、これまでの提供情報の内訳を示す一覧表が表示される。図22の例は、「娯楽」のジャンルに属する対象コンテンツについて、5名の情報提供者から著作権者情報がすでに提供されており、募集開始から2日が経過していることが示されている。一覧表には、5名の情報提供者によって提供された情報の情報ランク、情報提供者のランク、および期間ランクの内訳が表示されている。
さらに、現状表示領域234には、現在の情報提供者が情報提供を行った場合に予想される報酬の最大支払額と最小支払額とが表示されている。詳細は後述するが、情報提供者への報酬は、情報ランク、情報提供者の提供者ランク、および期間ランクを考慮して、正しい著作権者情報を提供した情報提供者に分配される。したがって、現在の情報提供者のみが正しい著作権者情報を提供すれば、情報提供者への分配分である翻訳料金の20%、すなわち1,000円が、現在の情報提供者のみに支払われる最大支払額になる。一方、これまでの情報提供者からの著作権者情報がすべて正しく、現在の情報提供者の提供する著作権者情報の情報ランクが最も低い0.2の場合に、現在の情報提供者に分配される金額が最小支払額(例えば、75円)になる。このように、情報提供者は、自己のランクと、自己が著作権者情報を提供した場合の予想報酬を含む現在の状況を確認することができる。つまり、情報提供者は情報提供による自己の利益を知ることができるので、情報提供への意欲を高めることができる。
詳細情報ページ207の表示要求がない場合(S37:NO)、または詳細情報ページ207の表示後(S38)、情報提供者端末7において、情報提供ページ206の送信ボタンが選択されることにより情報の送信要求がなされたか否かが判断される(S39)。送信ボタンが選択されない間は(S39:NO)、CPU10は、S37に戻り、S37〜S39の処理を繰り返す。そして、送信要求がなされると(S39:YES)、受付情報登録処理が行われる(S40、図20)。図20の受付情報登録処理が開始されると、CPU10は、ユーザDB1510(図3参照)に情報提供者のアドレスが記憶されているか否かに基づいて、情報提供者が新規のユーザであるか否かを判断する(S41)。新規のユーザの場合には(S41:YES)、新たなユーザIDおよび提供者IDが割り当てられ、アドレスとパスワードが、ユーザDB1510に登録される(S42)。一方、ユーザDB1510に、情報提供者のアドレスは記憶されているが、提供者IDが記憶されていない場合は、この情報提供者は、登録ユーザではあるが(S41:NO)、情報提供者としては新規である(S43:YES)。よって、この場合には、ユーザDB1510の該当する提供者ID欄に、新たに付与される提供者IDが記憶される(S44)。ユーザDB1510に登録が行われた後(S42またはS44)、新規情報提供者用の新規登録ページ208(図23参照)の表示用データが作成され、情報提供者端末7に送信される(S45)。
新規登録ページ208には、例えば図23に示すように、情報提供に対する報酬の振込先口座に関する口座情報を入力するための入力欄が設けられた入力領域231と、前述した詳細情報ページ207と同様のランク情報表示領域233および現状表示領域234とが設けられている。新規登録ページ208の入力領域231において、口座情報が入力され、OKボタンが選択されると、入力された口座情報が管理サーバ1に送信され、受け付けられる(S46)。その後、新規の情報提供者に関する提供者情報が新たに作成され、情報提供者DB1540(図6参照)に登録される(S47)。具体的には、受け付けられた情報が、S42またはS44で割り当てられた提供者IDに対応する連絡先、氏名(口座名義)、振込先口座の該当する各欄に記憶される。また、情報提供履歴欄のすべてのランクが1.0として記憶され、すべての回数が0として記憶される。
現在の情報提供者が新規の情報提供者ではない場合(S43:NO)、または、新規の情報提供者に関する情報が情報提供者DB1540に登録された後(S47)、提供された著作権者情報が管理サーバ1に送信され、受け付けられて、RAM12に一時的に記憶される(S48)。その後、受け付けられた情報に基づいて提供情報が新たに作成され、提供情報DB1560(図8参照)に登録される(S49)。具体的には、新たな情報IDが割り当てられ、受け付けられた情報に対応する依頼ID、情報提供者の連絡先、および著作権者情報が、該当する各欄に記憶される。また、提供情報が登録された日時が、受付日時として記憶される。さらに、情報提供者の連絡先と同一の連絡先が、他の提供情報において、引用サイト管理者アドレスとして記憶されているか否かが確認され、同一の連絡先があれば、新規で登録された提供情報において、紹介欄に「有」が記憶される。これは、後述するように、ある情報提供者から提供された著作権者情報が、著作権者の連絡先ではなく、引用サイト管理者の連絡先だった場合、後に、引用サイト管理者から、著作権者の連絡先の情報が提供される場合がある。この場合、引用サイト管理者は、自ら情報提供を行ったのではなく、他の情報提供者からの紹介を受けて行ったことになる。よって、引用サイト管理者から誤った情報が提供された場合には紹介者にもそれを通知するために、このように紹介の有無が記憶される。提供情報DB1560への登録が終了すると(S49)、図20の受付情報登録処理は終了し、図19の提供情報受付処理に戻る。
図19の提供情報受付処理では、続いて、受け付けられた著作権情報が、著作権者の連絡先であるか否かが判断される(S51)。著作権者の連絡先である場合には(S51:YES)、直接の連絡が可能となったので、図14に示す新規依頼処理のS103で送信されたのと同様に、著作権者の連絡先に対して、対象コンテンツの利用許諾を依頼する許諾依頼メール301(図16参照)が送信される(S52)。一方、受け付けられた著作権情報が、著作権者の連絡先ではなく、引用サイト管理者の連絡先だった場合には(S51:NO)、引用サイト管理者の連絡先に対して、図15に示す情報募集処理のS118で送信されたのと同様の、情報提供依頼メール203(図17参照)が送信される(S53)。引用サイト管理者は、対象コンテンツの著作権者の連絡先を知っている可能性があるため、このように、引用サイト管理者に情報提供を直接依頼することにより、著作権者情報を得られる可能性が高くなる。著作権者または引用サイト管理者にメールが送信された後は(S52またはS53)、いずれの場合も、CPU10は情報提供ページ206の表示要求の受信有無の監視に戻る(S31)。
次に、図24〜図28を参照して、返答受付処理について説明する。返答受付処理では、利用許諾依頼に対する著作権者からの返答が監視されており、返答があった場合には、返答の内容に応じた処理が行われる。図24は、返答受付処理のフローチャートである。図25は、返答入力ページ302の説明図である。図26は、返答受付処理で行われる誤情報処理のフローチャートである。図27は、返答受付処理で行われる募集締切処理のフローチャートである。図28は、返答受付処理で行われる情報提供者報酬処理のフローチャートである。
図24に示す返答受付処理は、管理サーバ1の電源がONである間、継続して繰り返し行われる。まず、返答入力ページ302(図25参照)の表示要求があったか否かが判断される(S61)。前述したように、新規依頼処理(図14参照)のS103または提供情報受付処理(図19参照)のS52で、対象コンテンツの著作権者に送信される許諾依頼メール301(図16参照)には、対象コンテンツ毎に固有のURLが付与された返答入力ページ302へのリンクが張られている。このリンクが参照されると、返答入力ページ302の表示要求が管理サーバ1に送信される。
管理サーバ1のCPU10は、返答入力ページ302の表示要求を受信していない場合は(S61:NO)、依頼管理DB1550(図7参照)を参照して、許諾依頼日時または募集開始日時から所定期間が経過した依頼管理情報があるか否かを判断する(S62)。具体的には、依頼管理DB1550に許諾依頼日時が記憶されている場合には、許諾依頼日時から所定期間が経過した依頼管理情報があるか否かが判断され、許諾依頼日時が記憶されていない場合には、募集開始日時から所定期間が経過して募集締切日時が記憶されている依頼管理情報があるか否かが判断される。なお、許諾依頼日時からの所定期間として、予め設定され、例えばHDD15の所定の記憶エリアに記憶された期間を使用すればよい。本実施形態では、所定期間は「7日」として設定されているものとする。
許諾依頼日時が記憶されており、利用許諾の依頼が行われている場合、著作権者からの返答を無期限に待ち続けても、返答が得られるとは限らない。また、すでに著作権者情報の募集が締め切られ、募集締切日時が記憶されている場合、利用許諾の依頼が行われること自体がないため、著作権者からの返答が得られる可能性はない。そこで、翻訳依頼者が、翻訳文を入手できるのか、また、できるならいつになるのかがわからないまま待ち続けることがないように、所定期間経過した依頼管理情報がある場合には(S62:YES)、返答を監視する処理が打ち切られる。具体的には、依頼管理DB1550の募集締切日時欄に募集締切日時が記憶されていない場合にはこの時点の日時が記憶され、許諾依頼状況欄に、著作権者からの返答がなかったことを示す「返答なし」が記憶される(S63)。また、翻訳依頼者に対して、翻訳不可の通知メールが送信される(S64)。このメールには、例えば、著作権者から翻訳に関する許諾が得られなかったため、翻訳を行うことができない旨が記載される。
翻訳依頼者に翻訳不可通知メールが送信された後(S64)、また、許諾依頼日時または募集開始日時から所定期間が経過した依頼管理情報がない場合には(S62:NO)、CPU10は、返答入力ページ302の表示要求の受信有無の監視に戻る(S61)。表示要求を受信すると(S61:YES)、返答入力ページ302の表示用データを、表示要求の送信元の権利者端末6に送信する(S66)。なお、返答入力ページ302の表示用データは、許諾依頼メール301の送信と合わせて対象コンテンツ毎に作成され、依頼IDと対応付けてHDD15の所定の記憶エリア(図示外)に記憶されたものが送信される。表示用データを受信した権利者端末6では、返答入力ページ302(図25参照)が表示される。
返答入力ページ302には、例えば、図25に示すように、許諾返答入力領域311、拒否返答入力領域312、誤情報返答入力領域313、口座情報入力領域314、および送信ボタンが設けられている。許諾返答入力領域311は、利用許諾に同意する場合の情報入力に使用される領域であり、例えば、許諾の同意文を選択するラジオボタン、許諾条件を選択するラジオボタン、著作権者氏名および連絡先のメールアドレスの入力欄、対象コンテンツの掲載サイトURLの入力欄が設けられている。本実施形態では、著作権者は、特定のブログ記事等の対象コンテンツのみについて、個別に利用許諾に同意する場合、対象コンテンツが掲載されているWebサイトに掲載された他のWebコンテンツも含め、Webサイトについて、包括的に利用許諾に同意する場合、および対象コンテンツが掲載されているWebサイトに掲載された一部のWebコンテンツを除いた上で、Webサイトについて、包括的に利用許諾に同意する場合、の3種類から、許諾条件を選択することができる。氏名および連絡先のメールアドレスの入力欄は必須入力欄である。掲載サイトURL欄は、対象コンテンツがURLで特定されているのではなく、テキストである場合に、対象コンテンツのURLを入力する欄である。
拒否返答入力領域312には、著作権者が対象コンテンツの利用許諾に同意しない場合に使用するラジオボタンが設けられている。誤情報返答入力領域313には、許諾依頼メール301の受信者が著作権者ではない場合に、情報の誤りを通知するために使用するラジオボタンと、誤った著作権者のメールアドレスの入力欄が設けられている。口座情報入力領域314は、著作権者がこれまでに著作権者としての登録をしたことがない場合に、利用料の振込先口座の口座情報を入力するために使用する領域である。
返答入力ページ302において、適宜情報が入力され、送信ボタンが選択されると、入力された情報が返答として管理サーバ1に送信され、受け付けられて、一時的にRAM12に記憶される(S67)。管理サーバ1のCPU10は、受け付けた返答が、著作権者情報が誤りであったことを示す内容か否か、すなわち、許諾依頼メール301の受信者が著作権者ではなかったかどうかを判断する(S68)。著作権者情報が誤りだった場合には(S68:YES)、誤情報処理が行われる(S69、図26)。誤情報処理は、誤った著作権者情報の情報提供者の情報提供履歴を更新する処理である。
図26に示す誤情報処理が開始されると、まず、提供情報DB1560(図8参照)が更新される(S691)。具体的には、提供情報DB1560において、返答入力ページ302に対応する依頼IDと、誤った著作権者のメールアドレスとして受け付けられたメールアドレスとを含む提供情報が検索され、情報正否欄に、著作権者情報が誤りだったことを示す「誤」が記憶される。例えば、依頼ID「R11」に対応する返答入力ページ302から、「abcabc@jpn.co.jp」を連絡先とする許諾依頼メール301の受信者は著作権者ではないという情報が入力されたとする。この場合、図8の情報ID「101」〜「105」のうち、情報ID「102」の提供情報が誤情報だったと特定され、情報正否欄に「誤」が記憶されることになる。
続いて、誤った著作権者情報の情報提供者(以下、誤情報提供者という)の連絡先に、提供された著作権者情報が誤っていた旨を通知するメールが送信される(S692)。誤情報提供者が、引用サイト管理者であるか否かが判断される(S693)。具体的には、誤情報である提供情報に、紹介有無として「有」が含まれていれば、誤情報提供者は引用サイト管理者である(S693:YES)。この場合、紹介者、すなわち、引用サイト管理者の連絡先を、著作権者情報として提供した情報提供者にも、誤情報の通知メールが送信される(S694)。なお、紹介者は、同じ依頼IDを含み、誤情報提供者の連絡先を引用サイト管理者アドレスとして含む提供情報の提供者IDによって特定される。紹介者へ誤情報の通知メールが送信された後(S694)、図26の誤情報処理は終了する。
誤情報提供者が引用サイト管理者でない場合には(S693:NO)、情報提供者DB1540(図6参照)に記憶された誤情報提供者の提供者情報において、該当するジャンルの回数から1が減算される(S695)。例えば、図8に示すように、情報ID「102」の提供情報が誤情報だった場合、誤情報提供者の連絡先「infsup2@bbb.co.jp」に基づき、情報提供者DB1540において、提供者ID「S02」の提供者情報が更新されることになる。例えば、対象コンテンツのジャンルが「娯楽」であった場合には、娯楽の回数欄に記憶されている回数「−4」から1が減算され、「−5」となる。
回数が1減算された結果(S695)、更新後の回数が−5に達したか否かが判断される(S696)。回数が−5に達していなければ(S696:NO)、CPU10は、それ以上情報提供者DB1540を更新することなく、図26の誤情報処理を終了する。一方、例えば、前述の提供者ID「S02」の例のように、回数が−5に達した場合には(S696:YES)、該当するジャンルのランクから0.1が減算される(S697)。すなわち、誤った著作権者情報を提供してしまった回数が累積して5回に達すると、情報提供者の信頼性を示すランクが低く更新される。よって、1回の些細な誤りでランクが急に低くなることがなく、適切なランクの更新を行うことができる。その後、該当するジャンルにおいて、ランク更新の基礎として使用する回数が、初期値の0にクリアされ(S698)、図26の誤情報処理は終了する。誤情報処理が終了した後は、いずれの場合も、図24の返答受付処理に戻り、返答入力ページ302の表示要求の受信有無が判断される(S61)。
図24の返答受付処理において、受け付けた返答が、著作権者情報が誤りであるという情報でなければ(S68:NO)、正しい著作権者からの返答が得られたことを意味する。そこで、権利者DB1530(図5参照)が更新される(S69)。例えば、権利者DB1530に記憶されていない対象コンテンツについての返答が得られた場合には、新たな権利者IDが割り当てられ、受け付けられた返答に基づき、権利者情報が新たに権利者DBに登録される。また、例えば、図5に示す、権利者ID「C03」の著作権者が著作権を有するWebコンテンツ「http://www.ghi.co.jp/qqq/456.html」のように、過去に利用許諾依頼をした結果、許諾が得られず、許諾状況として「不可」が記憶されているが、利用許諾に同意する返答が得られた場合には、振込先口座欄に情報が追加され、許諾状況欄の情報が「許諾」に変更される。さらに、依頼管理DB1550(図7参照)も更新される(S71)。具体的には、対応する依頼管理情報に、著作権者の連絡先と、返答に基づく許諾状況(「許諾」または「不可」)が追加される。
続いて、募集締切処理が行われる(S72、図27)。この処理は、正しい著作権者からの返答が得られたため、情報募集を締め切り、正しい著作権者情報の情報提供者の情報提供履歴を更新する処理である。図27に示す募集締切処理が開始されると、著作権者情報の募集が締め切られる(S731)。具体的には、依頼管理DB1550の募集締切日時欄に、現在の日時が記憶される。前述したように、翻訳依頼ページ201(図12)等の情報募集広告領域213に掲載される募集対象の情報は募集締切日時が記憶されていない依頼管理情報に基づいて作成される。よって、S731で募集締切日時が記憶されると、それ以降、該当する対象コンテンツは、情報募集広告領域213に掲載される募集対象から外れることとなる。
続いて、返答が得られた対象コンテンツに対して提供された著作権者情報に関するすべての提供情報が、処理対象として提供情報DB1560(図8参照)からRAM12に読み出される(S732)。例えば、依頼ID「R11」に対応する返答入力ページ302(図25参照)から入力された返答が得られた場合、依頼ID「R11」を含む、情報ID「101」〜「105」の提供情報が読み出される。正しい著作権者情報の情報提供者についてのみ処理を行うため、情報正否として「誤」を含む提供情報があれば(S733:YES)、誤情報であるため、処理対象から除外される(S734)。例えば、前述の例では、情報ID「102」の提供情報が除外される。
誤情報の除外後(S734)、または誤情報がない場合はその状態のまま(S733:NO)、最初の提供情報が選択される(S740)。例えば、前述の例では、情報ID「101」の提供情報が選択される。提供された著作権者情報が、著作権者の連絡先のメールアドレスであるか否かが判断される(S741)。情報ID「101」の提供情報の場合、著作権者の連絡先を含む(S741:YES)。このような場合には、情報提供者DB1540(図6参照)に記憶された該当する情報提供者の提供者情報において、該当するジャンルの回数に1が加算される(S742)。情報ID「101」の提供情報の場合、情報提供者の連絡先「infsup1@bbb.co.jp」に基づき、情報提供者DB1540において、提供者ID「S01」の提供者情報が更新されることになる。例えば、対象コンテンツのジャンルが「娯楽」であった場合には、娯楽の回数欄に記憶されている回数「−3」に1が加算され、「−2」となる。
回数が1加算された結果(S742)、更新後の回数が+5に達したか否かが判断される(S743)。回数が+5に達していなければ(S696:NO)、S732で読み出されたすべての提供情報の処理が完了したか否かが判断される(S746)。未処理の情報がある場合には(S746:NO)、次の提供情報が選択される(S747)。前述の例では、情報ID「103」の提供情報が選択される。S741に戻って、S741〜S743の処理が同様にして行われると、ジャンル「娯楽」の回数欄に記憶されている回数が5に達する(S743:YES)。この場合には、ジャンル「娯楽」のランクに0.1が加算され、1.3となる(S744)。すなわち、正しい著作権者情報を提供した回数が累積して5回に達すると、情報提供者の信頼性を示すランクが高く更新される。よって、たまたま1回正しい情報を提供できたからといってランクが急に高くなることがなく、適切なランクの更新を行うことができる。その後、該当するジャンルにおいて、ランク更新の基礎として使用する回数が、初期値の0にクリアされる(S745)。
未処理の情報がまだある場合には(S746:NO)、再び次の提供情報が選択される(S747)。前述の例では、情報ID「104」の提供情報が選択される。S741に戻ると、提供された著作権者情報が、著作権者の連絡先のメールアドレスではないと判断される(S741:NO)。この場合は、情報提供者DB1540の更新は行われず、そのまま全ての提供情報の処理が完了したか否かが判断される(S746)。すなわち、情報提供者のランクが更新されるのは、情報提供者が著作権者の連絡先を提供した場合のみである。このようにして、S732で読み出されたすべての提供情報について処理が完了すると(S746:YES)、図27に示す募集締切処理は終了し、図24の返答受付処理に戻る。
図24の返答受付処理では、募集締切処理の後(S72)、S67で受け付けられた返答が、著作権者からの許諾に同意する旨の返答であるか否かが判断される(S73)。許諾に同意しない旨の返答の場合は(S73:NO)、対象コンテンツの翻訳を行うことはできない。よって、翻訳依頼者に対して、翻訳不可の通知メールが送信された後(S64)、CPU10は、返答入力ページ302の表示要求を受信したか否かの判断に戻る(S61)。
一方、S67で受け付けられた返答が、著作権者からの許諾に同意する旨の返答である場合には(S73:YES)、情報提供者報酬処理が行われる(S74、図28)。この処理は、利用許諾に同意した著作権者に関して正しい著作権者情報を提供した情報提供者に支払われる報酬を算出し、各情報提供者に通知する処理である。図28に示す情報提供者報酬処理が開始されると、まず、各情報提供者への報酬算出の基礎とされるランク総合値の合計が初期値の0とされ、RAM12に記憶される(S751)。前述の募集締切処理(図27参照)のS732で読み出された提供情報のうち、最初の提供情報が選択される(S752)。例えば、前述のように、依頼ID「R11」に対応する返答入力ページ302(図25参照)から入力された返答の処理で、該当する提供情報が読み出された場合には、情報ID「101」の提供情報が選択される。
続いて、ランクテーブル記憶エリア157に記憶された情報ランクテーブル1571(図9参照)に基づき、この提供情報の情報ランクが算出される(S753)。例えば、情報ID「101」の提供情報は、提供された著作権者情報は、著作権者アドレスであることを示している。情報ランクテーブル1571において、著作権者アドレスに対応して記憶されているランクは1.0であるから、情報ランクは、1.0と算出される。続いて、CPU10は、依頼管理DB1550に記憶されている対応する依頼管理情報を参照して、著作権者情報の募集が開始された募集開始日時から、著作権者情報が受け付けられた受付日時までの経過時間を算出する(S754)。例えば、情報ID「101」の提供情報は、著作権者情報の受付日時が「2008年3月15日15時15分」であることを示している。依頼ID「R11」の依頼管理情報によれば、募集開始日時は「2008年3月15日15時00分」であるから、経過時間は15分である。算出された経過時間とランクテーブル記憶エリア157に記憶された期間ランクテーブル1572(図10参照)に基づき、提供情報の期間ランクが算出される(S755)。前述の例では、期間ランクテーブル1572において、期間「1日未満」に対応して記憶されているランクは1.0であるから、期間ランクは、1.0と算出される。
さらに、情報提供者DB1540から、情報提供者のランクが、提供者ランクとして取得される(S756)。例えば、情報ID「101」の提供情報の提供者アドレスは「infsup1@aaa.co.jp」であるから、提供者ID「S01」の提供者情報が対応する。よって、例えば、対象コンテンツのジャンルが「娯楽」であれば、提供者ランクは0.9となる。なお、対象コンテンツのジャンルが「その他」の場合は、提供者ランクとして、総合ランクが取得される。このようにして、情報、期間、提供者の各ランクが決定されると、(情報ランク)×(期間ランク)×(提供者ランク)によって、提供情報のランク総合値が算出される(S757)。例えば、情報ID「101」の提供情報については、ランク総合値=(情報ランク)×(期間ランク)×(提供者ランク)=1.0×1.0×0.9=0.9が得られる。続いて、この時点でRAM12に記憶されているランク総合値合計に、S746で算出された処理中の提供情報のランク総合値が加算されることにより、ランク総合値合計が算出される(S758)。初回の処理では、この時点でRAM12に記憶されているランク総合値合計は初期値の0であるから、ランク総合値合計が算出されると、0.9となる。
募集締切処理(図27参照)のS732で読み出された提供情報のすべての処理が完了しない間は(S759:NO)、次の提供情報が選択された後(S760)、S753に戻って、同様にしてS753〜S760の処理が繰り返される。そして、すべての提供情報について処理が完了すると(S759:YES)、各情報提供者への報酬額が算出され、通知される(S761)。具体的には、各情報提供者への報酬額は、{(情報提供者のランク総合値)/(全情報提供者のランク総合値合計)}×1,000円(翻訳料金×20%)によって算出される。つまり、翻訳料金のうち全情報提供者へ分配される報酬額が、それぞれのランク総合値に応じた割合で分配されることになる。算出された各情報提供者への報酬額は、それぞれの連絡先へメールで通知される。各情報提供者への報酬の算出および通知が終了すると(S761)、図28の情報提供者報酬処理は終了し、図24の返答受付処理に戻る。
図24の返答受付処理において、情報提供者報酬処理が終了すると(S74)、翻訳依頼処理(図11参照)のS12およびS13と同様にして、翻訳依頼者へ翻訳料金が請求され(S75)、著作権者へ翻訳料金に対する利用料が支払われる(S76)。さらに、情報提供者へ報酬が支払われる(S77)。情報提供者への報酬支払いも、著作権者への利用料の支払いと同様の振込み処理を行えばよい。具体的には、情報提供者DB1540(図6参照)に記憶された情報提供者の振込先口座の情報と、前述の情報提供者報酬処理(図28参照)で算出された報酬に基づき、振込処理用のデータが作成される。作成されたデータは、インターネット9または専用のネットワークを通じて、該当する銀行の管理装置(図示外)に転送すればよい。さらに、翻訳依頼処理(図11参照)のS14と同様にして、翻訳者への発注が行われた後(S78)、CPU10は、返答入力ページ302の表示要求の受信有無の監視に戻る(S61)。
次に、図29を参照して、翻訳文登録処理について説明する。この処理では、翻訳依頼に応じて作成された翻訳文が翻訳依頼者に提供される。図29は、翻訳文登録処理のフローチャートである。翻訳者は、管理サーバ1から発注を受けた対象コンテンツの翻訳を行った後、翻訳者端末3でWebブラウザを起動し、管理サーバ1が公開する翻訳依頼用サイトに翻訳者IDおよびパスワードを用いてログインし、表示されるメニューから「翻訳文登録」を選択する。すると、その情報が管理サーバ1に受け付けられ、図29に示す翻訳文登録処理が開始される。まず、翻訳文登録ページ(図示外)の表示用データが翻訳者端末3に送信され、翻訳者端末3に翻訳文登録ページが表示される(S91)。翻訳文登録ページには、少なくとも、翻訳依頼IDの入力欄、翻訳文ファイルの添付欄、および登録ボタンが設けられている。翻訳者が、翻訳依頼時に受信した翻訳依頼IDを入力し、翻訳文ファイルを添付して、登録ボタンを選択すると、翻訳依頼IDと翻訳文ファイルが管理サーバ1に送信される。翻訳依頼IDと翻訳文ファイルは、管理サーバ1で受け付けられ、翻訳文にURLが付与され、HDD15の翻訳文記憶エリア(図示外)に登録される(S92)。合わせて、依頼管理DB1550(図7参照)の該当する翻訳文URL欄に翻訳文に付与されたURLが記憶される。
翻訳が出来上がったので、依頼管理DB1550が参照され、翻訳依頼者の連絡先および追加連絡先に、翻訳完了通知のメールが送信される(S93)。なお、翻訳依頼者は、すでに翻訳料金を支払い済みであるから、翻訳依頼者へのメールには、翻訳文に付与されたURLが記載されており、翻訳依頼者はそのURLを参照するだけで、翻訳文を閲覧することができる。一方、追加連絡先のユーザは、翻訳料金は支払っておらず、二次利用者と同じ扱いになる。したがって、追加連絡先へのメールには、対象コンテンツの翻訳が完了した旨と、二次利用確認ページ(図示外)のURLが記載される。よって、追加連絡先の依頼者は、通常の二次利用者と同様にして、翻訳文を二次利用することができる。
また、翻訳者に対する報酬が算出され、振込み処理が行われる(S95)。本実施形態では、前述したように、翻訳者への報酬は、翻訳料金の50%として設定されている。翻訳者への報酬支払いも、著作権者への利用料の支払いや情報提供者への報酬支払いと同様の振込み処理を行えばよい。翻訳者へ報酬支払いが終了すると、図29に示す翻訳文登録処理は終了する。このように、翻訳文が管理サーバ1に登録されることにより、翻訳文の二次利用が可能となる。
なお、詳細な説明は省略するが、以上に説明した各処理の他、所定期間毎(例えば、毎月末日)に、二次利用に対する著作権者への利用料支払い処理が行われる。具体的には、著作権者毎に、利用許諾に同意した対象コンテンツについて、依頼管理DB1550(図7参照)に記憶された利用回数に基づいて利用料が算出され、振込み処理が行われる。このように、著作権者には、翻訳時の翻訳料金および二次利用時の二次利用料に基づいた利用料が支払われる。
以上に説明したように、本実施形態の翻訳依頼システム30では、管理サーバ1によって、翻訳依頼者が使用するユーザ端末2から受け付けられた新規の翻訳依頼について、著作権者の連絡先が判明していなければ、翻訳依頼サイト内の様々なページに、情報募集広告が掲載される。これにより、翻訳依頼時には著作権者の連絡先が不明なために利用許諾が依頼できない場合であっても、これを見た情報提供者から、著作権者情報が取得できる可能性が生じる。そして、著作権者の連絡先が判明すると、翻訳のために必要な利用許諾の依頼が自動的に行われる。したがって、翻訳依頼者は、著作権者の情報の有無や利用許諾交渉の必要性を気にすることなく、所望のWebコンテンツの翻訳依頼を行うことができる。
また、情報提供者への報酬は、情報提供者のランクおよび提供された著作権情報に応じたランクに基づいて算出される。つまり、情報提供者は、有用な著作権者情報を提供することによって、よりよい報酬を得ることができる。したがって、有用な著作権者情報を提供しようという情報提供者の意欲を高め、著作権者情報を効率的に収集することができる。また、情報提供者のランクは、提供された著作権者情報に基づいて更新されるので、情報提供によりランクを上げ、よりよい報酬を得ようという情報提供者の意欲を高めることができる。また、情報提供が複数回にわたった場合、情報源としての信頼性の高さをより正確に反映したランクを設定することができるため、情報提供者へのより適正な報酬を算出することができる。さらに、本実施形態では、情報提供者から提供された著作権者情報が正しければ、その情報提供者のランクは高くなり、誤りであればランクは低くなる。すなわち、正しい著作権者情報をより多く提供するほど、報酬が上がる結果となる。したがって、正しい著作権者情報を提供しようという情報提供者の意欲が高まり、提供される著作権者情報の精度を向上させることができる。
本実施形態では、図11のS1、図18のS21、S26、および図19のS36が、本発明の「依頼公開ステップ」に相当し、処理を行う管理サーバ1のCPU10が、「依頼公開手段」に相当する。図20のS49が、「著作権者情報取得ステップ」に相当し、処理を行うCPU10が、「著作権者情報取得手段」に相当する。図24のS74(図28)が、「報酬算出ステップ」に相当し、処理を行うCPU10が、「報酬算出手段」に相当する。また図24のS68が、「情報正否判断ステップ」に相当し、図26のS695および図27のS742が、「回数更新ステップ」に相当し、図26のS697および図27のS744が、「ランク更新ステップ」に相当する。図28のS754が、「経過時間算出ステップ」に相当する。図15のS118が、「直接依頼ステップ」に相当する。図19のS38および図20の45が、「現状情報送信ステップ」に相当する。図11のS4および図14のS101が、「翻訳依頼受付ステップ」に相当し、図19のS52が、「許諾依頼送信ステップ」に相当する。
なお、前述の実施形態に示される構成や処理は例示であり、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、前述の実施形態では、利用許諾の範囲は、著作物であるWebコンテンツの翻訳、および、二次的著作物である翻訳結果の第三者への提供(複製と公衆送信)とされているが、本発明は、その他の著作権に関する利用許諾の依頼に使用してもよい。例えば、Webコンテンツの出版や、商品化に関する利用許諾の依頼であってもよい。
前述の実施形態では、著作権者情報の内容に応じた情報ランク、著作権者情報の提供のタイミングに応じた期間ランク、および、これまでの情報提供経験を反映した提供者ランクの3種類のランクから算出されるランク総合値に基づいて、情報提供者への報酬が算出されている。しかしながら、情報提供者への報酬は、必ずしもこれら3種類のすべてに基づいて算出する必要はなく、例えば、提供者ランクのみに基づいて算出したり、情報ランクと提供者ランク等、2種類のランクに基づいて算出したりしてもよい。また、提供者ランクを更新する際の基準とする回数は、必ずしも5回とする必要はなく、他の回数としてもよい。
前述の実施形態では、著作権者情報の募集広告は、翻訳依頼ページ201、利用確認ページ、翻訳文閲覧ページ、および情報提供ページ206に掲載する例について説明しているが、翻訳依頼サイトのメニューページ、翻訳依頼サイト内のその他のページにも掲載してもよい。また、メニューから選択することが可能な、募集情報一覧ページを設けてもよい。
前述の実施形態では、翻訳文の二次利用について、著作権者に対してのみ、利用料を支払う処理を行っているが、情報提供者にも所定の還元率に基づいて算出された報酬を支払ってもよい。
翻訳依頼システム30の概略構成を示すシステム構成図である。 管理サーバ1の電気的構成を示すブロック図である。 ユーザデータベース1510の説明図である。 翻訳者データベース1520の説明図である。 権利者データベース1530の説明図である。 情報提供者DB1540の説明図である。 依頼管理DB1550の説明図である。 提供情報DB1560の説明図である。 情報ランクテーブル1571の説明図である。 期間ランクテーブル1572の説明図である。 翻訳依頼処理のフローチャートである。 翻訳依頼ページ201の説明図である。 著作権者情報ページ202の説明図である。 新規依頼処理のフローチャートである。 新規依頼処理で行われる情報募集処理のフローチャートである。 許諾依頼メール301の説明図である。 情報提供依頼メール203の説明図である。 翻訳依頼処理で行われる二次利用処理のフローチャートである。 提供情報受付処理のフローチャートである。 提供情報受付処理で行われる受付情報登録処理のフローチャートである。 情報提供ページ206の説明図である。 詳細情報ページ207の説明図である。 新規登録ページ208の説明図である。 返答受付処理のフローチャートである。 返答入力ページ302の説明図である。 返答受付処理で行われる誤情報処理のフローチャートである。 返答受付処理で行われる募集締切処理のフローチャートである。 返答受付処理で行われる情報提供者報酬処理のフローチャートである。 翻訳文登録処理のフローチャートである。
符号の説明
1 管理サーバ
2 ユーザ端末
3 翻訳者端末
6 権利者端末
7 情報提供者端末
10 CPU
15 HDD
154 情報提供者データベース記憶エリア
155 依頼管理データベース記憶エリア
156 提供情報データベース記憶エリア
157 ランクテーブル記憶エリア

Claims (12)

  1. ネットワークに接続可能な著作権者情報収集装置によって処理される著作権者情報収集方法であって、
    前記ネットワーク上に、特定のコンテンツの著作権者に関する情報である著作権者情報の提供を求める情報提供依頼を公開する依頼公開ステップと、
    前記ネットワークを介して接続された端末から送信された前記著作権者情報を取得し、前記特定のコンテンツおよび前記著作権者情報の送信者である情報提供者と対応付けて著作権者情報記憶手段に記憶させる著作権者情報取得ステップと、
    ランク記憶手段に記憶された前記情報提供者の情報源としての信頼性の高さを示すランクと、前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、前記著作権者情報の提供に対する前記情報提供者への報酬を算出する報酬算出ステップとを備えたことを特徴とする著作権者情報収集方法。
  2. 前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報に基づき、前記ランク記憶手段に記憶された前記情報提供者の前記ランクを更新し、更新された前記ランクを前記ランク記憶手段に上書きして記憶させるランク更新ステップをさらに備え、
    前記報酬算出ステップでは、前記ランク更新ステップで更新された前記ランクと、前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、前記情報提供者への前記報酬を算出することを特徴とする請求項1に記載の著作権者情報収集方法。
  3. 前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報が、前記特定のコンテンツの前記著作権者に関する正しい情報であるか否かを判断する情報正否判断ステップをさらに備え、
    前記ランク更新ステップでは、前記情報正否判断ステップにおいて、前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報が正しいと判断された場合には、前記情報提供者の前記ランクを高くなるように更新し、前記著作権者情報が誤りであると判断された場合には、前記情報提供者の前記ランクを低くなるように更新することを特徴とする請求項2に記載の著作権者情報収集方法。
  4. 正否回数記憶手段にそれぞれ記憶されている、前記情報正否判断ステップで前記著作権者情報が正しいと判断された回数である第1の回数、または、前記著作権者情報が誤りであると判断された回数である第2の回数を、前記情報正否判断ステップで判断が行われるたびに更新する回数更新ステップをさらに備え、
    前記ランク更新ステップでは、前記回数更新ステップで更新され、前記正否回数記憶手段に記憶された前記第1の回数または前記第2の回数が、それぞれに対応して予め定められた第1の閾値または第2の閾値に達した場合に、前記情報提供者の前記ランクを更新することを特徴とする請求項3に記載の著作権者情報収集方法。
  5. 前記報酬算出ステップでは、前記著作権者情報が前記著作権者との連絡を可能とする度合いが高いほど、前記情報提供者への前記報酬が高くなるように前記報酬を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の著作権者情報収集方法。
  6. 前記著作権者情報取得ステップで前記著作権者情報が取得された場合に、前記依頼公開ステップで前記情報提供依頼が最初に公開された時から前記著作権者情報が取得された時までの経過時間を算出する経過時間算出ステップをさらに備え、
    前記報酬算出ステップでは、前記経過時間算出ステップで算出された前記経過時間が短いほど、前記情報提供者への前記報酬が高くなるように前記報酬を算出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の著作権者情報収集方法。
  7. 前記ランク記憶手段には、前記情報提供者の前記ランクがコンテンツのジャンル毎に記憶されており、
    前記報酬算出ステップでは、前記特定コンテンツの属するジャンルに対応する前記ランクと前記著作権者情報とに基づき、前記情報提供者への前記報酬を算出することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の著作権者情報収集方法。
  8. 前記ランク記憶手段に記憶された前記ランクが所定のランクよりも高い前記情報提供者に対して、直接、前記特定のコンテンツの前記著作権者情報の提供を求める直接依頼を送信する直接依頼ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の著作権者情報収集方法。
  9. 前記端末から送信された現状確認の要求を受信した場合に、前記ランク記憶手段に記憶された前記ランクと前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、前記要求の送信者である要求者の前記ランクと、現在までに取得された前記特定のコンテンツの前記著作権者情報と、前記要求者が前記特定のコンテンツの前記著作権者情報を提供した場合に得られると予想される報酬である予想報酬とを示す現状情報を、前記要求者に送信する現状情報送信ステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の著作権者情報収集方法。
  10. 前記ネットワークを介して接続された端末から送信された前記特定のコンテンツを対象とする翻訳の依頼を受付け、翻訳依頼記憶手段に記憶させる翻訳依頼受付けステップと、
    前記著作権者情報取得ステップで取得された前記著作権者情報に基づき、前記特定のコンテンツの前記著作権者に対して、前記特定のコンテンツの翻訳の許諾を求める許諾依頼を送信する許諾依頼送信ステップとをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の著作権者情報収集方法。
  11. ネットワークに接続可能な著作権者情報収集装置であって、
    前記ネットワーク上に、特定のコンテンツの著作権者に関する情報である著作権者情報の提供を求める情報提供依頼を公開する依頼公開手段と、
    前記ネットワークを介して接続された端末から送信された前記著作権者情報を取得する著作権者情報取得手段と、
    前記著作権者情報取得手段によって取得された前記著作権者情報を、前記特定のコンテンツおよび前記著作権者情報の送信者である情報提供者と対応付けて記憶する著作権者情報記憶手段と、
    前記著作権者情報の送信者である情報提供者の情報源としての信頼性の高さを示すランクを記憶するランク記憶手段と、
    前記ランク記憶手段を参照して、前記情報提供者の前記ランクと、前記著作権者情報記憶手段に記憶された前記著作権者情報とに基づき、情報提供に対する前記情報提供者への報酬を算出する報酬算出手段とを備えたことを特徴とする著作権者情報収集装置。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の著作権者情報収集方法の各種処理ステップをコンピュータに実行させる著作権者情報収集プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011186827A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 課金装置、課金方法及びプログラム
WO2015174118A1 (ja) * 2014-05-16 2015-11-19 ソニー株式会社 情報処理システム、記憶媒体、およびコンテンツ取得方法

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