JP2009288353A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来は廃トナーの堆積状態まで考慮していないため、廃トナー容器が満杯になったことを正確に判断するのは困難であった。
【解決手段】 トナー像を担持する像担持体を有し、その像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置とその制御方法であって、像担持体に接触して像担持体上のトナーを除去し、その除去したトナーを廃トナー容器に収容する。像形成した転写材の数(S5)と、トナー像の形成に係る画像量を算出し(S3)、その計数値が第1閾値となるか(S6)、或いは画像量が第2閾値となった(S4)ことに応じて廃トナー容器に収容されたトナー量が許容量を超えたと判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置では、感光体上に形成したトナー像を転写材(シート)に転写した際、その転写材に転写されず感光体上に残留したトナーを除去するためのクリーニング処理を行って次の画像形成に備えることが行われている。また電子写真方式でカラー画像を形成するカラー画像形成装置には、複数色からなるトナー像を中間転写体上に形成した後、その中間転写体から転写材にトナー像を転写してカラー画像を形成するものがある。この方式では、感光体のクリーニング処理に加え、中間転写体上に形成したトナー像を転写材に転写した際、転写材に転写されず中間転写体上に残留したトナーのクリーニング処理も必要となる。
これらクリーニング処理で除去されたトナーは、廃トナー回収機構によって廃トナー容器に回収される。画像形成装置における画像形成が繰り返し行われると、この容器の廃トナー量が増えていき、いずれは廃トナー容器の容量を超えてしまうことになる。このような事態が発生すると、廃トナー容器から溢れたトナーが画像形成装置内を汚したり、廃トナー回収機構の負荷が増大して破損したり、トナーの除去や回収ができなくなる等の問題が生じる。このため廃トナー容器が満杯になる時点を正確に検知或は予測して対処する必要がある。
廃トナー容器が満杯になったことを検知する手法として、光学センサを廃トナー容器の上方に配置し、その光学センサで廃トナーが満杯になったかどうか検知するものがある。しかし、このような光学センサを設けると、装置の大型化、或いはコストアップに繋がる。このため、廃トナー容器が満杯になることをトナーの消費量に基づいて予測し、その予測に基づいて廃トナー容器の交換を促すことが行われている。この場合のトナー消費量を検出する手法としては、装置の大型化、或いはコストアップを抑えるために、画像形成に際してトナーが使用される面積(像率)をレーザの発光時間に基づいて検出する方法(以下「ピクセルカウント」)が知られている。これに関連する技術として特許文献1〜特許文献3に記載された技術がある。特許文献1では、ユーザに廃トナー容器の交換する準備期間を知らせるために、廃トナー容器が満杯になるよりも少ない所定量になったことを検知するためのセンサを設けている。そして、そのセンサが廃トナー量が所定量になったことを検知した後、上述のピクセルカウントを行い、そのカウント値が閾値に到達すると廃トナー容器が満杯になったと判断している。また装置が設置されている環境や現像器の駆動時間でそのカウント値を補正し、廃トナー容器が満杯になったかどうかの判断精度の向上を図っている。また特許文献2では、ピクセルカウント及び現像バイアスの印加時間によりトナー使用量と廃トナーの回収量を算出して廃トナー容器の交換時期を決定している。更に特許文献3では、ピクセルカウントを実行し、装置が設置されている環境に応じてピクセルカウントを補正することで、廃トナー容器の満杯判断の精度向上を図っている。
特開平08−030149号公報 特開2001−265178号公報 特開2002−189392号公報
しかしながら、上記従来例では以下の問題があった。廃トナー容器が満杯になったかどうかの判断は、前述のように、装置内でのトナーの飛散、部品の破損、クリーニング不良等が発生しない段階で行なう必要がある。このためには、廃トナー量はもちろん、廃トナーの堆積状態を考慮しなければならない。
図15及び図16は、廃トナーの堆積状態を示す概念図である。
廃トナーは廃トナー容器上部の穴に搬送された後、そこから自由落下により容器内に収容されることを想定している。尚、これら図において、斜線で示す部分が堆積した廃トナーを示し、いずれも廃トナー容器が満杯であると判断されるべき状態を示している。しかし図15と図16とを比較すると、この廃トナー容器に回収されている廃トナーの堆積状態が異なっており、その結果、その収容されているトナー量が異なっていることが分かる。このような廃トナーの堆積状態は、像率や画像形成装置が使用されている環境等により変化する。この理由はトナー同士の付着力が異なるためである。即ち、1枚のシート(用紙)に形成される画像の割合(像率)が低いと、その紙紛に含まれる添加剤が廃トナーに付着する量が相対的に多くなる。この結果、その添加剤による廃トナー同士の付着力が強まり、図15に示すような堆積状態となる。逆に像率が高いと紙紛の影響が小さくなってトナー同士の付着力が弱まり図16に示すような堆積状態となる。また画像形成装置が使用されている環境の相対湿度が上がると液架橋力が強まって図15のような堆積状態となり、逆に相対湿度が下がると図16のような堆積状態となる。従って、図15に示す堆積状態となる場合は、廃トナー量としては少ないが、廃トナー容器が満杯になったと判断しなければならない。しかしながら従来の特許文献1乃至3に開示されるようなピクセルカウントによるトナー容器が満杯かどうかの判断では、このような廃トナーの堆積状態まで把握することはできず、廃トナー容器が満杯になったことを正確に判断するのは困難であった。
また上記した課題とは別に以下の問題がある。電子写真方式の画像形成装置では、量としては少ないものの、転写材(シート)の全面にトナーが転写される(以下、「カブリ」)という問題がある。これは、電荷を持たないトナーが、物理的な付着力のみで現像されてシートに転写されてしまうことによる。このようなカブリは、環境が高湿になるほど多く発生する傾向があり、このカブリによるトナーの一部は、シートに転写されずクリーニング処理で除去されて廃トナーとして回収される。このようなカブリによる廃トナーの量は、特許文献1乃至3に開示されるピクセルカウントでは予測することが困難なため、廃トナー容器が満杯になったかどうかの判断の精度を悪化させる要因となっていた。
そして、上述に例示したような事態に対し、例えば、特許文献1乃至3に開示される、廃トナー容器の満杯の判断を行う際のピクセルカウント閾値を小さくすことが想定されるが、これでは、廃トナー満杯を必要以上に早く判断してしまう。これでは、使用できるはずの廃トナー容器を交換させてしまうなど、ユーザビリティーに問題がある。
また、上でも述べたように、廃トナー容器が満杯になったことを高精度に検出するセンサを設けた場合には、コストアップに結びついてしまう。
本願発明は、上記従来技術の問題点を解決することを目的とする。
本願発明の特徴は、コストアップを招くことなく、より正確に廃トナーが満杯になったと判断できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング手段と、
前記クリーニング手段により除去されたトナーを収容する収容手段と、
像形成した転写材の数を計数する計数手段と、
前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出手段と、
前記計数手段による計数値が第1閾値となるか、或いは前記画像量算出手段により算出された前記画像量が第2閾値となったことに応じて前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量を超えたと判定する判定手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング手段と、
前記クリーニング手段により除去されたトナーを収容する収容手段と、
前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出手段と、
像形成に使用する転写材のサイズと、前記画像量算出手段により算出された一つの転写材あたりの前記画像量とに基づいて像率を算出する像率算出手段と、
前記像率算出手段により算出された前記像率により前記画像量算出手段により算出された前記画像量を補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された画像量が閾値となったことに応じて前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量を超えたと判定する判定手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング工程と、
前記クリーニング工程で除去されたトナーをトナー容器に収容する収容工程と、
像形成した転写材の数を計数する計数工程と、
前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出工程と、
前記計数工程での計数値が第1閾値となるか、或いは前記画像量算出工程で算出された前記画像量が第2閾値となったことに応じて前記収容工程で収容されたトナー量が前記トナー容器の許容量を超えたと判定する判定工程と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング工程と、
前記クリーニング工程により除去されたトナーをトナー容器に収容する収容工程と、
前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出工程と、
像形成に使用する転写材のサイズと、前記画像量算出工程で算出された一つの転写材あたりの前記画像量とに基づいて像率を算出する像率算出工程と、
前記像率算出工程で算出された前記像率により前記画像量算出工程で算出された前記画像量を補正する補正工程と、
前記補正工程で補正された画像量が閾値となったことに応じて前記収容工程で収容されたトナー量が前記トナー容器の許容量を超えたと判定する判定工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、コストアップを招くことなく、より正確に廃トナーが許容量を超えたと判断できるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
本実施形態では、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)トナーそれぞれのトナー画像を、各対応するドラム状の像担持体上に形成する。そしてこれら像担持体に形成された画像を第2の像担持体である中間転写ベルト上に重畳して転写(一次転写)する。そして給送部(シート搬送部)により搬送された転写材(シート)に対して、その中間転写体上のトナー像を一括して転写(二次転写)し、そのシートにトナー像を定着するカラー画像形成装置の場合で説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置の一例を示す概略断面図である。このカラー画像形成装置は、装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ32a〜32dを縦方向に並置している。各カートリッジは、感光ドラム2(2a〜2d)、感光ドラム2のそれぞれにトナーを供給して現像する現像器5(5a〜5d)、感光ドラム2上の残余トナーを除去するクリーニング部材6(6a〜6d)を有する。また各カートリッジにおいて、4(4a〜4d)は、感光ドラムにレーザ光を照射する露光ユニット、3(3a〜3d)は一次帯電器である。こうして各感光ドラム2a〜2dに形成されたそれぞれ色の異なるトナー像は、中間転写ベルト31上に順次重ねて転写された後、それを転写材(シート)Sに一括転写されてフルカラーの画像が形成する。転写材Sは、給紙ユニット15から給紙され、二次転写によりカラー画像が転写された後、定着器18により定着されて排紙トレイ(不図示)に排出される。
次にプロセスカートリッジ32aの構成を参照して説明する。尚、他のプロセスカートリッジ32b〜32dの構成は、その現像するトナーの色が異なるだけで基本的な構成及び動作は同じであるため、それらの説明を省略する。感光ドラム2aは、繰り返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体であり、予め決められた周速度(プロセススピード)で回転駆動される。本実施形態に係る画像形成装置のプロセススピードは180mm/秒である。感光ドラム2aは、一次帯電ローラ3aにより予め決められた極性・電位(本実施形態ではマイナス)に一様に帯電処理される。そして露光ユニット4a(レーザダイオード、ポリゴンスキャナ、レンズ群等を含む)による像露光を受けることによりイエローに対応した静電潜像が形成される。次に現像器5aにより、その静電潜像へ現像剤としてのトナーを付着させる、いわゆる現像が行われる。現像器5aは、トナーを収容するトナー容器と、トナーを担持し搬送する現像剤担持体としての現像ローラを有している。現像ローラは抵抗調整された弾性ゴムで構成されている。この現像ローラは感光ドラム2aに対して順方向に回転し感光ドラム2aに対して接触して配設されている。この現像ローラに予め決められた極性の高圧(本実施形態ではマイナス)を印加することで、各現像器内で同一極性に摩擦帯電された状態で現像ローラに担持されているトナーが感光ドラム2aの静電潜像に転移して現像が行われる。
中間転写ベルト31は、駆動ローラ8、従動ローラ10,34に巻回され、各感光ドラム2と接触しながら、感光ドラム2とほぼ同じ周速度で駆動ローラ8の作用で回転駆動されている。この中間転写ベルト31は、10E8〜10E12[Ω・cm]の体積固有抵抗率を持たせた厚さ50〜150μm程度の無端のフィルム状部材で構成されている。更にこの中間転写ベルト31は、黒色で反射率の大きな部材で構成されている。14(14a〜14d)は一次転写ローラで、これら一次転写ローラに印加された高圧による静電気の作用で、各感光ドラムから各色のトナー像が中間転写ベルト31に転写される。これら一次転写ローラ14は、10E7〜10E9[Ω]に抵抗調整されたソリッドゴムローラである。そして感光ドラム2から中間転写ベルト31にトナー像の転写が行われた後の各感光ドラム2上に残留する一次転写残トナーは、クリーニング部材6(6a〜6d)によって除去され容器内に回収される。
一方、ピックアップローラ16により給紙ユニット15から給紙された転写材Sは、予め決められたタイミングで駆動回転するレジストローラ対17によって、中間転写ベルト31と二次転写ローラ35のニップ部に向けて給送される。続いて、二次転写ローラ35に印加した高圧による静電気の作用で、中間転写ベルト31上のトナー画像が転写材Sに二次転写される。二次転写ローラ35は、10E7〜10E9[Ω]に抵抗が調整されたソリッドゴムローラである。こうして転写材Sに転写されたフルカラーのトナー像は、定着器18による加熱加圧によって定着され、定着後の転写材Sは画像形成装置本体の外部に排出される。中間転写ベルト31から転写材Sにトナー像の転写が行われた後の中間転写ベルト31上に残留する二次転写残トナーは、クリーニング部材33によって除去され回収される。
図2は、本実施形態に係るカラー画像形成装置の制御部100の構成例を示すブロック図である。
CPU101は、ROM102に格納された制御プログラムに基づいて、RAM103を作業領域に用いながらこのカラー画像形成装置の各部を制御する。ROM102には、この制御プログラムや各種データ、テーブルが格納されている。RAM103にはプログラムロード領域、CPU101の作業領域、各種データの格納領域などがある。画像形成部108は、上述したプロセスカートリッジ32、感光ドラム2から中間転写ベルト31へ画像を転写する一次転写機構104、中間転写ベルト31から転写材Sへ画像を転写する二次転写機構105を有する。更には転写材(シート)Sを搬送するためのシート搬送部106、及び上述した定着器18等を具備している。109は、各種データを不揮発に保存する不揮発メモリである。環境センサ110は、このカラー画像形成装置が設置されている環境情報である相対湿度や温度などを検出する。
ピクセルカウント算出部111は、画像形成時に、露光ユニット4に入力される画像信号に基づいて像形成される画素数(ドット数)に応じたピクセルカウント値を求める。このピクセルカウント値は、形成される画像量に対応することから画像量検知部や画像量算出部などと呼ぶこともある。シートサイズ検出部112は、給紙ユニット15に設けられた紙幅検知センサにより、そこに収容されている転写材(シート)Sのサイズを検出する。表示部113はユーザへのメッセージやメニュー画面などを表示するとともに、廃トナー容器の満杯予測、或いは満杯であるとの判断により、ユーザに対して廃トナー容器の交換等を警告するメッセージを表示するのにも使用される。またCPU101は、像形成に使用した転写材(シート)の枚数を計数する計数値を更新するエリアをRAM103に設けている。ここで満杯とは、廃トナー容器が最大収容できるトナーの許容量に相当している。
[実施形態1]
図3は、本実施形態1に係る廃トナー容器の概略図である。この廃トナー容器は、前述の中間転写ベルト31に転写されずに残った廃トナーを回収するための容器の場合で説明する。
クリーニング部材33で除去された廃トナーは、廃トナー搬送スクリュー(不図示)により、このカラー画像形成装置本体の前面側に配置された廃トナー容器300の上部に搬送された後、この廃トナー容器300に回収される。尚、この廃トナー容器300を、このカラー画像形成装置に装着した際には、前述の廃トナー搬送スクリューは、この廃トナー容器300の上部にある開口部301を介して接続される。
また、この廃トナー容器300には、不揮発性のメモリ302が設けられている。そして、廃トナー容器300が装置に装着されるとコネクタ(不図示)を介してCPU101のバスと接続され、CPU101がメモリ302の内容を読み書きできるようになる。このメモリ302には、未使用の新品時は、ピクセルカウント値とページカウント値の累積値として共に「0」が格納されている。尚、ページカウント値とは、転写材(シート)Sへ画像形成が行なわれた面数を意味する。
次に本発明の実施形態1に係るカラー画像形成装置における廃トナー容器300が満杯かどうかの判断処理を図4のフローチャートを参照して説明する。
図4は、本実施形態1に係るカラー画像形成装置の制御部100のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM102に記憶されており、CPU101の制御の下に実行される。この処理は、1ページの画像形成が終了する毎に実行される。
先ずステップS1で、廃トナー容器300のメモリ302に格納されているピクセルカウント値とページカウント値の累積値を読み出す。これらの値は前述したように、新品の廃トナー容器の場合はともに「0」であり、像形成に使用される時間が経過するに従って、これらの値は増大する。次にステップS2に進み、ピクセルカウント算出部111により、画像形成をした画素数を基にピクセルカウント値を算出する。このピクセルカウント値は、A4サイズの転写材Sに単色で全面に像形成した場合(以下、「ベタ画像」)を「100」とし、2色のベタ画像を形成した場合は「200」とカウントする。またA5サイズの転写材Sに単色のベタ画像をプリントした場合は、その転写材Sの面積はA4サイズの半分であるので「50」とカウントし、2色のベタ画像を形成した場合は「100」とカウントする。
次にステップS3に進み、廃トナー容器300のメモリ302に格納されていたピクセルカウント値に、ステップS2で求めたピクセルカウント値を積算し、その積算したる累積値をメモリ302に格納する。次にステップS4に進み、このピクセルカウント値の累積値が第1閾値を超えたか否かを判断する。ステップS4で第1閾値を越えたと判断した場合はステップS8に進み、廃トナー容器300が満杯であると判断し、ユーザに廃トナー容器300を交換するように促すメッセージを表示部113に表示する。尚、ピクセルカウントの第1閾値の求め方については後述する。また、ステップS8でのメッセージ出力は表示部113でなくとも、例えば、図2で不図示の画像形成装置に設けられた通信部を介して、外部のコンピュータに対して行っても良い。例えば、HTMLデータのメッセージ出力を画像形成装置の通信部により外部のコンピュータに出力しても良い。後述のステップS28、ステップS39でも同様である。
一方、ステップS4で第1閾値を越えていないと判断した場合はステップS5に進み、廃トナー容器300のメモリ302に格納されているページカウント数に「1」を加算する。このページカウント数の積算及び、その累積値をメモリ302から読み取ることにより、その廃トナー容器300が装着された状態で像形成した転写材Sの枚数(面数)を取得することができる。次にステップS6に進み、その取得したページカウントの累積値が第2閾値を超えたか否かを判断する。このページカウントの第2閾値の求め方については後述する。
ステップS6でページカウントの累積値が第2閾値を超えたと判断した場合はステップS8に進んで、ユーザに廃トナー容器300を交換するように促すメッセージを表示部113に表示する。一方、ステップS6で第2閾値を超えていない場合はステップS7に進み、CPU101は、その積算したピクセルカウント値とページカウント値を廃トナー容器300のメモリ302に格納して、この処理を終了する。
以下、本実施形態1に係るページカウント、ピクセルカウントとを比較する第1及び第2閾値の決定方法について説明する。
図5は、本実施形態1におけるページカウント値とピクセルカウント値との関係を示す図である。図5の横軸はページカウント値、縦軸はピクセルカウント値で、像率が5%、10%、80%、200%で像形成を継続した場合のピクセルカウント値の推移を示している。この像率は、A4サイズの転写材に単色で全面の像形成した場合(ベタ画像)を100%としている。像率200%は、2色のベタ画像を形成した場合に相当する。またA5サイズの転写材に単色のベタ画像をプリントした場合は、転写材の面積はA4サイズの半分であるので像率は50%となる。また図5の○印は、装置内へのトナー飛散、部品の破損、クリーニング不良等を防止するために、像形成を停止すべきポイントを示している。このように像形成を停止すべきピクセルカウント値は、そのときの像率によって異なることが分かる。この理由としては、以下に説明する2つ要因が考えられる。
(1)像率によって廃トナーの堆積状態が変化し、低い像率で通紙(二次転写部をシートが通過)をした場合は、前述の図15のような廃トナーの堆積状態となる。一方、高い像率で通紙した場合は、前述の図16に示すような廃トナーの堆積状態となる。従って、低い像率で通紙した場合は、廃トナー容器が満杯であると判断すべき時点の廃トナー量を少なくする必要がある。
(2)カブリの影響による。このカブリが発生すると、像形成領域外の領域で全体的にトナーが微量だけが現像されてしまう。このため低い像率の場合の方がカブリの影響が大きくなり、ピクセルカウント値に対する廃トナーの量が増加する。
以上説明した2つの理由から、図5で示すように、低い像率で通紙した場合は、廃トナー容器が満杯と判断すべき時点のピクセルカウント値を小さくする必要がある。
次に、前述の第1閾値の求め方を説明する。この第1閾値は、ユーザが像形成(印刷)した際の平均的な像率、廃トナー容器の容量、転写効率等を考慮する必要がある。本実施形態1では、印刷の際の平均的な像率を10%とした。従って図5より、像率10%で印刷した場合、廃トナー容器が満杯であると判断するべきピクセルカウント値は「100000」、ページカウント値は「10000」である。よって本実施形態1では、ピクセルカウント値の第1閾値を「100000」とし、ページカウント値の第2閾値を「10000」とする。
このように第1及び第2閾値を設定することにより、ユーザが10%より低い像率の印刷を行なったとしても、ページカウント値に基づいて廃トナー容器が満杯になったと判断できる。例えば、像率5%で印刷した場合、ピクセルカウント値のみで廃トナー容器が満杯かどうかを判断すると、廃トナー容器が満杯となって印刷を停止すべき時点を越えたとしても、それを検知できない事態が発生する。その結果、装置内でのトナー飛散、部品の破損、クリーニング不良等が発生する可能性がある。
これに対して本実施形態1のように、ピクセルカウント値とページカウント値とを用いて廃トナー容器が満杯かどうかを判定することにより、ピクセルカウント値が第1閾値に達する前にページカウント値が第2閾値「10000」を超えることになる。これにより、廃トナー容器が満杯になったと判断でき、廃トナー容器が満杯になったことを検知できないことによる、装置内へのトナー飛散、部品の破損、クリーニング不良等の発生を防止することができる。
更に言えば、全く画像を印刷しないで通紙を継続する場合、カブリによる廃トナー量は非常に少ないものの僅かに増加していく。このように全く画像を形成しないで通紙を行なうユーザはいないものの、このような状態を長時間継続すると、シート1枚あたりのカブリによる廃トナー量、廃トナー容器の容量により、廃トナー容器が満杯になる可能性がある。しかしこのような場合であっても、前述のようにピクセルカウント値とページカウント値とを併用して判断することにより、廃トナー容器が満杯になったかどうかを正確に検知することができる。これにより廃トナーが溢れることによる装置内でのトナー飛散、部品の破損、クリーニング不良等の発生を防止することができる。
以上説明したように本実施形態1によれば、ピクセルカウント値に加えてページカウント値を併用して廃トナー容器が満杯になったかどうかを判断する。これにより、例え低い像率で印刷を継続した場合でも、廃トナー容器が満杯になったことを正確に検知できるという効果がある。
[実施形態2]
本実施形態2では、廃トナー容器が満杯になる満杯予告(満杯前検知)を光学センサによる検知を基に行い、更に、その時点からページカウント値とピクセルカウント値とを併用して廃トナー容器が満杯になったかどうかを判断する。ここで廃トナー容器の満杯前予告とは、廃トナー容器の満杯近傍までトナーが収容された状況を指す。尚、この実施形態2に係るカラー画像形成装置の構成は、前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
[廃トナー容器の満杯予告検知]
次に本実施形態2に係る廃トナー容器の満杯予告検知を図6を参照して説明する。
図6は、本発明の実施形態2に係る廃トナー容器の形状を示す概略図である。
クリーニング部材33で除去された廃トナーは、不図示の廃トナー搬送スクリューにより、カラー画像形成装置本体の前面側に配置された廃トナー容器300の上部に搬送された後、廃トナー容器300に回収される。図において、斜線部は廃トナー容器内に堆積されたトナーを示している。
ここで発光部61と受光部62は上記光学センサに該当し、カラー画像形成装置の本体に配設されている。また廃トナー容器300の上部は、発光部61からの光を透過するようなPE、PPなどの材質で構成されている。
発光部61であるLEDから発光された光は、受光部62であるフォトダイオードにより検出される。廃トナーが廃トナー容器300の上部にまで到達すると、発光部61から発光した光は廃トナーにより遮られる。このため受光部62のセンサ出力が低下し、これにより廃トナーの量が満杯近くなったことを検知できる。こうして廃トナーの量が満杯近くなったことを検知すると、ユーザに対して廃トナー容器の交換を促すメッセージ等を表示部113に表示する。この時点では、図6に示すように、廃トナー容器が満杯になるまで若干の余裕があるので、廃トナー容器が完全に満杯になるまでに、ユーザは印刷を続行しながら新たな廃トナー容器を準備することができる。
次に本実施形態2に係る廃トナー容器が満杯になったかどうかの判断を図7のフローチャートを参照して説明する。
図7は、本実施形態2に係るカラー画像形成装置の制御部のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM102に記憶されており、CPU101の制御の下に実行される。この処理は、1ページの画像形成が終了する毎に実行される。尚、この図7で、前述の図4と共通するステップは同じ記号で示し、それらのステップの説明を簡単に行う。
まずステップS11で、前述の光学センサによる検知に基づいて、廃トナー容器300の満杯予告を行うかどうかを判断する。ここで廃トナー容器の満杯予告を行う必要がない、即ち、廃トナーの量が所定量以下であると判断すると、この処理を終了する。
一方、ステップS11で廃トナー容器300のトナーが光学センサの位置まで堆積し、廃トナー容器300の満杯予告を行う必要があると判断するとステップS1に進む。そしてこれ以降、前述の図4のフローチャートで示す処理が開始される。即ち、ステップS1では、廃トナー容器300のメモリ302に格納されているピクセルカウント値とページカウント値とを読み出す。次にステップS2で、像形成した画素数をピクセルカウント算出部111で算出する。そしてステップS3で、廃トナー容器300のメモリ302に格納されていたピクセルカウント値に、ステップS3で求めたピクセルカウント値を加える。そしてステップS4で、その積算値が第1閾値を超えたか否かを判断する。第1閾値を超えたと判断するとステップS8に進み、ユーザに廃トナー容器を交換するように促すメッセージを表示部113に表示する。
ピクセルカウント値の積算値が第1閾値を超えていない場合はステップS4からステップS5に進み、廃トナー容器300のメモリ302に格納されていたページカウント値に「1」を加える。そしてステップS6で、そのページカウントの積算値が第2閾値を超えたかを判断し、第2閾値を超えた場合はステップS8に進む。一方、第2閾値を超えていないときはステップS12に進み、ユーザに新たな廃トナー容器を準備するように促すメッセージを表示部113に表示する。そしてステップS7で、積算したピクセルカウント値とページカウント値とを廃トナー容器のメモリ302に格納して、この処理を終了する。
次に、図8を用いて、本実施形態2に係るページカウント値、ピクセルカウント値の第1及び第2閾値の決定方法について説明する。
図8は、本実施形態2におけるページカウント値とピクセルカウント値との関係を示す図である。図5の横軸はページカウント値、縦軸はピクセルカウント値で、像率が5%、10%、80%、200%で印刷を継続した場合の、ピクセルカウント値の推移を示している。図8中の○印は、満杯予告を検知してから印刷を停止すべきポイントを示している。ここで印刷を停止すべきピクセルカウント値は像率によって異なる。この理由は、前述したように像率によって廃トナーの堆積状態が異なり、またカブリの影響がでることによる。但し、本実施形態2のように、廃トナー容器の満杯予告を廃トナー容器の上部に設けた光学センサを用いて行なう場合には、廃トナー堆積状態の影響は比較的小さく、むしろカブリの影響の方が大きいと考えられる。
第1閾値については、廃トナー容器の満杯予告を検出してから廃トナー容器が満杯となるまでの廃トナー量、ユーザが印刷した際の平均的な像率、転写効率等による求める必要がある。本実施形態2では、ユーザが印刷した際の平均的な像率を10%とする。図8より、像率10%で印刷した場合、廃トナー容器が満杯と判断すべきピクセルカウント値は「15000」、ページカウント値は「1500」である。そこで本実施形態2では、ピクセルカウント値の第1閾値を「15000」、ページカウント値の第2閾値を「1500」とする。このように第1及び第2閾値を設定することで、ユーザが10%より低い像率の印刷を行なったとしても、ページカウント値に基づいて廃トナー容器が満杯になったことを判断できる。例えば、像率5%で印刷した場合、ピクセルカウント値のみで廃トナー容器が満杯かどうかを判断すると、廃トナー容器が満杯となっても、それを検知できない事態が発生する。これに対して本実施形態2のように、ピクセルカウント値とページカウント値による判断を併用することにより、像率5%で印刷した場合でも、先にページカウント値が第2閾値「1500」を超えて廃トナー容器が満杯となったことを判断できる。これにより、廃トナー容器が満杯になることによる装置内へのトナー飛散、部品の破損、クリーニング不良等の発生を防止することができる。
以上説明したように本実施形態2によれば、廃トナー容器の満杯予告を、廃トナー容器の上部に設けた光学センサを用いて行なう。そして、その廃トナー容器の満杯予告がなされた後、廃トナー容器が満杯になったかどうかの判断を、ピクセルカウント値とページカウント値とに基づいて行っている。これにより、低い像率で印刷を継続した場合でも、廃トナー容器が満杯になったことを正確に検知でき、廃トナーが溢れることによる装置内へのトナー飛散、部品の破損、クリーニング不良等の発生を確実に防止できるという効果がある。
[実施形態3]
本実施形態3では、廃トナー容器が満杯かどうかの判断を、ピクセルカウント値を像率で補正することにより行う。尚、この実施形態3に係るカラー画像形成装置の構成は、前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。また本実施形態3において説明する技術内容は、前述の実施形態1,2におけるピクセルカウント値に適用しても良く、或いは実施形態1,2に限定されることなく、単独で実施してもよい。以下では、実施形態3に特有の部分を中心に説明する。
図9は、本実施形態3に係るカラー画像形成装置の制御部100のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM102に記憶されており、CPU101の制御の下に実行される。この処理は、1ページの画像形成が終了する毎に実行される。
先ずステップS21で、図4のステップS1と同様にして、廃トナー容器300のメモリ302に格納されているピクセルカウント値とページカウント値を読み出す。次にステップS22に進み、図4のステップS2と同様にして、像形成をした際のピクセル数をピクセルカウント算出部111で算出する。次にステップS23に進み、ステップS22で求めたピクセル数と、シートサイズ検出部112で得られた転写材(シート)Sのサイズとから、そのシートに形成される画像の割合(像率)を算出する(像率算出)。次にステップS24に進み、図10示す表を参照して、像率に対応するピクセル補正値を求め、その補正値に、ステップS22で求めたピクセル数を加えることによりピクセル補正値を算出する。
図10は、実施の形態3に係る像率と、それに対応するピクセル補正値を示す図である。
例えば、ステップS23で求めた像率が80%とすると、そのときのピクセル補正値は「−1.2」となる。
次にステップS25に進み、廃トナー容器300のメモリ302に格納されていたピクセルカウント値に、ステップS24で求めたピクセル補正値を加える。そしてステップS26に進み、ピクセルカウント値の積算値が閾値を超えたかどうかを判断する。ここで閾値を超えたと判断した場合はステップS28に進み、前述の図4のステップS8と同様に、ユーザに廃トナー容器を交換するように促すメッセージを表示部113に表示する。一方、閾値を超えていない場合はステップS27に進み、積算したピクセルカウント値を廃トナー容器のメモリ302に格納してこの処理を終了する。
図11は、実施形態3において、像率の違いによる、廃トナー容器が満杯であると判断すべき時点まで通紙した際の、補正していないピクセルカウント値、ページカウント値と1ページあたりの補正値を示す図である。
像率により廃トナー容器が満杯になるまでのピクセルカウント値が相違しているのは、前述したように、像率が低い場合は図15のように廃トナーが堆積し、像率が高い場合は図16のように廃トナーの堆積状態が変化するのと、カブリの影響によるためである。
補正値については、ピクセルカウント値の閾値を「100000」とし、1ページあたりで補正するべき値としている。例えば、像率5%で印刷する場合、廃トナー容器が満杯になるまでには19000枚が通紙可能である。このとき、ピクセルカウント値「95000」と、上述の実施形態1での閾値「100000」との差分「5000」が、19000枚を通紙する間に補正する。このため、「5000」を「19000」で割った「0.3」が、図11に示す像率5%に対応する1ページ当たりの補正値となる。
このようにして求めた像率とピクセルカウントの補正値との関係から、廃トナー容器が満杯になったかどうかが判定される。
以上説明したように本実施形態3によれば、廃トナー容器が満杯か否かの判断を、像率による廃トナーの堆積状態やカブリを考慮したピクセルカウント値の補正に基づいて行うため、廃トナー容器の満杯予測の精度を向上できる。
[実施形態4]
本実施形態4では、廃トナー容器が満杯になったかどうかの判断を、ピクセルカウント値を像率と雰囲気環境で補正することにより行う。尚、この実施形態4に係るカラー画像形成装置の構成は、前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。また本実施形態4で説明する技術内容は、前述の実施形態1,2におけるピクセルカウント値に適用しても良く、或いは実施形態1,2に限定されることなく、単独で実施してもよい。以下では、実施形態4における特有の部分を中心に説明する。
図12は、本発明の実施形態4に係るカラー画像形成装置の制御部100のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM102に記憶されており、CPU101の制御の下に実行される。この処理は、1ページの画像形成が終了する毎に実行される。
先ずステップS31で、廃トナー容器のメモリ302に格納されているピクセルカウント値とページカウント値とを読み出す。次にステップS32に進み、画像形成をした際のピクセル数をピクセルカウント算出部111で算出する。次にステップS33に進み、ピクセル数と、シートサイズ検出部112で得られたシートのサイズとから、そのシートに形成される画像の割合(像率)を算出する。これらステップS31〜S33の処理は、前述の図9のステップS21〜S23の処理と同じである。次にステップS34に進み、環境センサ110により、この装置が置かれている雰囲気環境を検知する(環境検知処理)。ここでは相対湿度を検知するが、温度だけ、或いは両方を検知してもよい。
図13は、本実施形態4に係る像率と相対湿度に応じたピクセル補正値の対応を示す図である。
例えば、ステップS33で算出された像率が25%で、ステップS34で検出された相対湿度が70%の場合、補正値は「0.3」となる。そしてステップS35で、ステップS34で求めた補正値に、ステップS32で求めたピクセル数を加えることにより、ピクセル補正値を算出する。次にステップS36に進み、廃トナー容器のメモリ302に格納されていたピクセルカウント値に、ステップS35で求めたピクセル補正値を加える。そしてステップS37で、その加算した値が閾値を超えたかどうかを判断する。ここで超えていると判断した場合はステップS39に進み、図4のステップS8と同様にして、ユーザに廃トナー容器を交換するように促すメッセージを表示する。一方、ステップS37で、閾値を超えていないと判断した場合はステップS38に進み、ステップS36で求めたピクセルカウント値を廃トナー容器のメモリ302に格納して、この処理を終了する。
図14は、実施形態4における雰囲気環境の相対湿度、像率の違いによる、廃トナー容器が満杯であると判断と判断すべき時点まで通紙した際の、補正していないピクセルカウント値、ページカウント値と1ページあたりの補正値を示す図である。
像率により廃トナー容器300が満杯になるまでのピクセルカウント値に違いがでるのは、前述したように、像率が低い場合は図15のように、逆に高い場合は図16のように廃トナーの堆積状態が変化するのと、カブリの影響とによる。
補正値については、ピクセルカウント値の閾値を「100000」とした場合に、1ページあたりで補正するべき値としている。例えば、相対湿度が40%、像率5%で印刷する場合、廃トナー容器が満杯まで19000枚が通紙可能である。このとき、ピクセルカウント値「95000」と、実施形態1での閾値「100000」との差分である「5000」を、19000枚を通紙する間に補正する。これにより、「5000」を「19000」で割った「0.3」が、1ページあたりの補正値となる。
このようにして求めた像率とピクセル補正値との関係から、廃トナー容器300が満杯になったかどうかが判定される。
以上説明したように本実施形態4によれば、廃トナー容器が満杯か否かの判断を、像率による廃トナーの堆積状態、及びカブリを考慮してピクセルカウント値を補正して行なうため、像率によらず廃トナー容器が満杯かどうかを正確に判断できる。
また上記実施形態1,3,4では、廃トナー容器が満杯か否かの検出するための特別な部品を追加することなく廃トナー容器が満杯かどうかを正確に判断できるため、装置の大型化やコストアップを抑えることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また一つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成され得る。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、様々なものが使用できる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。その場合、ダウンロードされるのは、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する形態としても良い。その場合、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムが実行可能な形式でコンピュータにインストールされるようにする。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される形態以外の形態でも実現可能である。例えば、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれるようにしてもよい。この場合、その後で、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態に係る電子写真プロセスを利用したカラー画像形成装置の一例を示す概略断面図である。 本実施形態に係るカラー画像形成装置の制御部の構成例を示すブロック図である。 本実施形態1における廃トナー容器の概略図である。 本実施形態1に係るカラー画像形成装置の制御部のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。 本実施形態1におけるページカウント値とピクセルカウント値との関係を示す図である。 本発明の実施形態2に係る廃トナー容器の形状を示す概略図である。 本実施形態2に係るカラー画像形成装置の制御部のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである 本実施形態2におけるページカウント値とピクセルカウント値との関係を示す図である。 本実施形態3に係るカラー画像形成装置の制御部のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。 像率に応じた補正値の対応を示す図である。 実施形態3において、像率の違いによる、廃トナー容器が満杯であると判断すべき時点まで通紙した際の、補正していないピクセルカウント値、ページカウント値と1ページあたりの補正値を示す図である。 本実施形態4に係るカラー画像形成装置の制御部のCPUによる廃トナー容器が満杯かどうかを判断する処理を説明するフローチャートである。 本実施形態4に係る像率と相対湿度に応じたピクセル補正値の対応を示す図である。 実施形態4における雰囲気環境の相対湿度、像率の違いによる、廃トナー容器が満杯であると判断と判断すべき時点まで通紙した際の、補正していないピクセルカウント値、ページカウント値と1ページあたりの補正値を示す図である。 廃トナーの堆積状態を示す概念図である。 廃トナーの堆積状態を示す概念図である。
符号の説明
2(2a〜2d) 感光ドラム
3(3a〜3d) 1次帯電器(1次帯電ローラ)
4(4a〜4d) 露光ユニット
5(5a〜5d) 現像ローラ
6(6a〜6d) クリーニング部材
14(14a〜14d) 一次転写ローラ
15 給紙ユニット
18 定着器
31 中間転写ベルト
32(32a〜32d) プロセスカートリッジ
33 クリーニング部材
35 二次転写ローラ
S 転写材(シート)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
108 画像形成部
109 不揮発メモリ
300 廃トナー容器
302 メモリ

Claims (12)

  1. トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング手段と、
    前記クリーニング手段により除去されたトナーを収容する収容手段と、
    像形成した転写材の数を計数する計数手段と、
    前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出手段と、
    前記計数手段による計数値が第1閾値となるか、或いは前記画像量算出手段により算出された前記画像量が第2閾値となったことに応じて前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量を超えたと判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記収容手段は、当該収容手段を使用した状態で前記画像量算出手段により算出された前記画像量、及び前記計数手段により計数された転写材の数の累積値を不揮発に記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング手段と、
    前記クリーニング手段により除去されたトナーを収容する収容手段と、
    前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出手段と、
    像形成に使用する転写材のサイズと、前記画像量算出手段により算出された一つの転写材あたりの前記画像量とに基づいて像率を算出する像率算出手段と、
    前記像率算出手段により算出された前記像率により前記画像量算出手段により算出された前記画像量を補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された画像量が閾値となったことに応じて前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量を超えたと判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置が設置された雰囲気環境を検知する環境検知手段を更に有し、
    前記補正手段は、更に前記環境検知手段により検知された前記雰囲気環境を参照して前記画像量算出手段により算出された前記画像量を補正することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記雰囲気環境とは、温度及び相対湿度の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記収容手段は、当該収容手段を使用した状態で前記画像量算出手段により算出され、前記補正手段により補正された画像量の累積値を不揮発に記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に画像形成装置。
  7. 像形成した転写材の数を計数する計数手段を更に有し、
    前記判定手段は、更に前記計数手段により計数された転写材の数が閾値に到達したか否かに応じて、前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量を超えたと判定することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記収容手段は、当該収容手段を使用した状態で前記計数手段により計数された転写材の数の累積値を不揮発に記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項7に画像形成装置。
  9. 前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量となる前の所定量に到達したことを検知する満杯前検知手段を更に有し、
    前記計数手段、前記画像量算出手段及び前記判定手段は、前記満杯前検知手段が前記所定量に到達したことを検知した後、それぞれの動作を開始することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記判定手段が、前記収容手段に収容されたトナー量が前記収容手段の許容量を超えたと判定した場合に警告を行う警告手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング工程と、
    前記クリーニング工程で除去されたトナーをトナー容器に収容する収容工程と、
    像形成した転写材の数を計数する計数工程と、
    前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出工程と、
    前記計数工程での計数値が第1閾値となるか、或いは前記画像量算出工程で算出された前記画像量が第2閾値となったことに応じて前記収容工程で収容されたトナー量が前記トナー容器の許容量を超えたと判定する判定工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. トナー像を担持する像担持体を有し、前記像担持体に形成されたトナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    前記像担持体に接触して前記像担持体上のトナーを除去するクリーニング工程と、
    前記クリーニング工程により除去されたトナーをトナー容器に収容する収容工程と、
    前記トナー像の形成に係る画像量を算出する画像量算出工程と、
    像形成に使用する転写材のサイズと、前記画像量算出工程で算出された一つの転写材あたりの前記画像量とに基づいて像率を算出する像率算出工程と、
    前記像率算出工程で算出された前記像率により前記画像量算出工程で算出された前記画像量を補正する補正工程と、
    前記補正工程で補正された画像量が閾値となったことに応じて前記収容工程で収容されたトナー量が前記トナー容器の許容量を超えたと判定する判定工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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