JP2009288236A - 変調を利用する光スペクトルアナライザ - Google Patents

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Abstract

【課題】可動部のない高精度の光スペクトル分析手段を提供する。
【解決手段】光スペクトルアナライザー及び光信号をスペクトル的に分析する方法である。光スペクトルアナライザーは、光信号を整形する光変調器などの波形整形器(101)、整形された光信号を分散させる分散ファイバーなどの分散素子(103)、整形され分散された光信号を表す出力信号を提供する検出器(105)、及び、たとえば、出力信号の逆フーリエ変換またはフーリエ変換などの変換を計算することによって出力信号を分析して光信号の周波数スペクトルを提供する信号プロセッサ(107)を備える。
【選択図】図1

Description

光信号(光ビーム)のスペクトル(周波数に対する光パワーの分布状態)を決定することが必要となることが多い。そのためには、紫外波長(400ナノメートル(nm)よりも短い)から、可視波長(400〜800nm)、さらに、光ファイバー通信によく使用される近赤外波長(800〜2000nm)にわたる、及び、物質の分光学的同定のためによく使用される赤外波長(2000nmより長い)における測定が必要となる。この測定は、光ビームを種々の色に分離する一般的なプリズムによって可視波長において定性的に行うことができる。
光ビームの種々の周波数、並びにそれらの周波数における光ビームの相対的強度を定量的に同定するために、プリズムから出た種々の色ビームが光検出器(フォトデテクタ)上に順次焦点を結ぶようにプリズムを機械的に回転させることができる。プリズムの種々の角偏向における光検出器の出力の大きさによって、光ビームのスペクトル成分が得られる。
プリズムスペクトルアナライザーの感度及び精度には限界があるため、より高精度の光スペクトルアナライザーが開発されてきた。それらのうちのいくつかは回折格子を使用する。走査式マイケルソン干渉計を利用するものもある。さらに、機械的にチューニングされた外部キャビティを備えるレーザーから構成された走査式レーザー局所発振器を利用する光ヘテロダイン構成を使用するものもある。
マイケルソンスペクトルアナライザーは、干渉パターン(このパターンからコヒーレンスの大きさ(または測度)が得られる)を生成するために機械的に動くミラーを使用する。この場合、このコヒーレンスの測定値から周波数スペクトルを得るためにフーリエ変換として知られる数学的計算を行う。この数学的計算が個別の測定値からなる一組の測定値について行われる場合、この計算はDFT(ディジタルフーリエ変換)と呼ばれる。実際には、この計算は、FFT(高速フーリエ変換)アルゴリズムを用いてコンピュータによって実施される。
これらの測定器はすべて、光を反射する素子または光を透過させる素子の高精度な機械的な動きに依存している。
高精度で良好な信号対ノイズ性能を提供できる可動部のない光スペクトルアナライザーが必要とされている。
本発明のいくつかの実施形態は、可動光学部品のない光スペクトルアナライザーを提供する。一実施形態は、光信号を整形する波形整形器と、整形された光信号を分散(または分光)する分散素子と、整形されて分散された光信号を示す出力信号を提供する検出器と、出力信号を分析して光信号の周波数スペクトルを提供する信号プロセッサを備える。いくつかの実施形態では、波形成整形器は、一つ以上のパルスまたは正弦波または正弦波掃引周波数信号などの電気信号にしたがって光信号を変調する光変調器を備える。いくつかの実施形態では、信号プロセッサは、出力信号のフーリエ変換や逆フーリエ変換などの変換を計算する。
本発明のいくつかの実施形態は、光信号をスペクトル的(分光的)に分析する方法を提供し、この方法は、たとえば、光信号を変調することによって光信号を整形し、整形された光信号を時間分散(time dispersion)させ、時間分散された光信号の形状を検出し、及び、時間分散された形状を分析して光信号のスペクトルを見いだすことを含む。
添付の図面には本発明の例示的な実施形態が図示されている。
本発明を具現化する光スペクトルアナライザーを光学的に示す図である。 本発明を具現化する別の光スペクトルアナライザーを光学的に示す図である。 本発明の原理にしたがって光信号のスペクトルを決定する方法を例示したフローチャートである。 本発明を具現化する光スペクトルアナライザーによって決定された光信号の光スペクトルを示すグラフである。
図1に示すように、本発明のいくつかの実施形態による光スペクトルアナライザーは、光信号を整形する波形整形器101、整形された光信号を時間分散させる分散素子103、整形されて分散された光信号を示す出力信号を提供する検出器105、出力信号を分析して光信号の周波数スペクトルを提供する信号プロセッサ107を備える。光信号は、たとえば、LED、レーザー、吸収媒体を通ってきた光、光ネットワークまたは光ビームを提供する他のデバイス(または装置)とすることができる光源109から発生する。尚、上記吸収媒体は、対象とする(所望の)スペクトル吸収特性を有するガスまたは液体または固体などである。
いくつかの実施形態では、波形整形器は光変調器を備える。光変調器に信号発生器111を結合することができる。光変調器は、信号発生器からの信号にしたがって光信号を変調するように動作する。信号発生器は、1または複数のパルスを生成するパルス発生器とすることができ、その場合には、光変調器から出力される整形された光信号は、1または複数の光パルスからなる。信号発生器は、1または複数の信号、たとえば、1つまたは複数の正弦波信号を提供する周期波形発生器とすることができ、この場合は、光変調器は、これに応じて光信号を変調する。信号発生器は、RF掃引周波数発生器とすることができる。
いくつかの実施形態では、光変調器は、光信号の強度(または輝度)と位相の両方を変調する。そのようないくつかの実施形態では、信号発生器は、正弦波掃引周波数信号などの周期信号だけでなくバイアス信号などの可変電圧信号も提供することができる。
いくつかの実施形態では、アナログ掃引周波数発生器が使用される。掃引周波数発生器及び信号プロセッサとしてネットワークアナライザーを使用する実施形態もある。掃引は、連続的に行うか、または、離散的な増分で段階的に行うことができる。
いくつかの実施形態では、光変調器はマッハ‐ツェンダー干渉変調器から構成される。かかる変調器は、印加される電気信号にしたがって変化する屈折率を有する電気光学結晶、たとえば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)内に作製することができる。印加された電気信号は、該結晶の屈折率を変化させ、これによって、光波の位相を変調する。位相変調は、マッハ‐ツェンダー干渉計構造内で強度変調(または輝度変調)に変換される。
分散素子103は、光信号を構成する種々の光周波数(または、種々の光周波数から構成される光信号)を時間の経過とともに広げる(分散させる)。これは、異なる光周波数の信号は、異なる速度で分散素子中を伝搬するためである。したがって、分散した光信号の周波数成分の各々は、互いに異なる時刻に検出器105に到達する。
いくつかの実施形態では、分散素子は光ファイバーから構成される。この光ファイバーは、100キロメートル(km)程度の長さの単一モードファイバーとすることができる。これらのファイバーは光分散性を有する。かかるファイバーには、分散が、ファイバーの1キロメートルかつ光スペクトルの1ナノメートル(nm)当たりで1ピコ秒(ps)を超えるものがある。ここで、光スペクトルのナノメートルは、同時にファイバー中を伝搬する2つの光信号の波長の差を指している。たとえば、一方の信号の波長が1500nmで他方の信号の波長が1505nmである2つの信号が、1ps/nm/kmの分散を有する100kmのファイバー中を伝搬する場合には、ファイバーの出力において、一方の信号は他方の信号よりも、1ps/nm/km×5nm×100km=500ps(psはピコ秒)だけ遅れるだろう。
いくつかの実施形態では、分散補償ファイバーを使用することができる。そのようなファイバーは通常、不所望に時間分散した信号を受信し、その時間分散とは逆方向に分散させることによってそのような不所望の分散を補償する。本発明では、分散素子への入力信号は分散しておらず、したがって、分散補償ファイバーは実際には、入力信号を分散させるという効果を有する。分散補償ファイバーの分散の大きさは、一般に、通常のファイバーのそれよりも数倍大きい。
たとえば、よく使用される単一モード(SM)ファイバーはSM-28ファイバーである。このファイバーは、およそ1500nmの波長で約−18ps/nm/kmの分散を有する。分散補償ファイバー中での分散は、符号が逆(すなわち正)であり、その大きさは単一モードファイバーの分散よりも10倍程度大きい場合がある。2つの信号の波長の差が5nmであり、通常のSM-28ファイバーの長さが10kmであるとしたら、伝搬時間の差は、18ps/nm/km×5nm×10km=900psとなるであろう。10kmのファイバーは、実験室用計器に収容するには大量に思えるが、実際には、この長さのファイバーは、125立方インチの空間(一辺が5インチの立方体)よりも小さな空間に収容することができる。
多くの分散材料において、分散は波長に依存し、したがって、対象とする波長範囲に応じて適切な分散素子を選択しなければならない。
いくつかの実施形態では、分散素子は、チャープファイバー格子から構成される。このタイプの分散素子は、わずか数メートルの長さのものを採用することができる。
いくつかの実施形態、たとえば、被変調光信号がパルスである実施形態では、分散したパルスを検討することによって光スペクトルを決定することができる。たとえば、2つの別個の波長を有する光パルスは、それぞれの波長における分散素子中の伝搬速度の差に起因して2つのパルスに分離することになる。受信したパルス間の時間的分離とそれらの相対パワー(相対電力)は、波長分離と光信号の2つのスペクトル成分の相対パワーに対応する。したがって、観測されたインパルス応答は、実際には、光スペクトルに対応する。信号プロセッサは、その応答のスペクトル成分を識別する。いくつかの他の実施形態では、複数の光パルスまたは光パターンを用いて、インパルス応答の推定値を改善することができる。
他の実施形態では、インパルス応答は、逆フーリエ変換を利用することによって伝達関数から決定される。この場合には、正弦波掃引周波数信号または他の周期信号は変調信号として使用され、伝達関数は受信信号から決定される。より詳細に後述するように、逆フーリエ変換を計算するようにプログラムされたコンピュータを備えることができる信号プロセッサは、伝達関数からインパルス応答を計算する。インパルス応答が計算されると、スペクトル成分を特定することができる。
いくつかの実施形態では、掃引発生器及び信号プロセッサは、電気ネットワークアナライザーなどの単一の計器に含めることができる。電気ネットワークアナライザーの一例は、カリフォルニア州サンタクララのアジレントテクノロジーズ社によって製造されたモデルN9020Aである。
本発明による光スペクトルアナライザーの他の実施形態を図2に示す。光変調器201は、光源203から導波路205などの媒体を介して受信された光信号を変調するようにしてもよく、または、光変調器を光源に直接結合してもよい。分散素子207は、導波路209などの媒体を介して変調された光信号を受信するようにしてもよく、または、分散素子を光変調器に直接結合してもよい。光検出器211などの検出器は、整形されて分散された光信号を示す出力信号を提供する。信号プロセッサ213は、出力信号を分析して光信号の周波数スペクトルを提供する。
光検出器は二乗検波装置である。かかる装置の出力信号は分散された被変調光信号の強度(または輝度)に比例する。信号プロセッサ213は、出力信号の振幅と位相を測定する電気ネットワークアナライザーを備えることができる。
理想的な強度変調器によって生成された強度被変調光信号を、1つのキャリア(搬送波)と互いに同じ位相を有する2つのサイドバンド(側波帯)とによって周波数領域で表すことができる。これらの2つのサイドバンドは、分散素子内で分散するので、分散素子中をわずかに異なる速度で伝搬し、これによって、これら2つのサイドバンド間に位相シフトが生じる。変調周波数が十分に高く、かつ、分散が十分に大きい場合には、これらのサイドバンド間の位相シフトはπに達しうる。πの位相シフトは、強度変調を位相変調に変換することに相当する。言い換えれば、光信号の強度変調が位相変調に変換され、これによって、強度変調を直接検出することができなくなる。これは、「信号フェージング(signal fading)」として知られている。
信号フェージングは、変調器を用いて、分散素子により検出可能な強度変調に変換される位相変調を意図的に導入することによって回避することができる。マッハ‐ツェンダー変調器は干渉計構造内に位相変調器を有しているので、マッハ‐ツェンダー変調器を位相変調と強度変調の相対含量を制御するために使用することができる。これは、正弦波信号をマッハ‐ツェンダー変調器内の干渉計の一方のアームに印加すると共に、たとえば電源215からのバイアス電圧を他方のアームに印加して位相変調と強度変調の相対量を制御することによって達成される。検出器における信号フェージングを最小限にするために、バイアス電圧を正弦波信号の周波数と共に掃引することができる。この掃引は、たとえば、RF掃引周波数発生器217の制御下で行われる。
信号プロセッサ213と掃引発生器217は図示のように別個のユニットとすることができ、あるいは、上述した電気ネットワークアナライザーなどの単一の計器に共に組み込むことができる。
いくつかの実施形態では、信号プロセッサは逆フーリエ変換を実施する。光信号のスペクトルは、電気伝達関数の逆フーリエ変換を計算することによって得られる。電気伝達関数の逆フーリエ変換は、上述したように、分散素子のインパルス応答を回復する。後の段落でより具体的に説明するように、インパルス応答に含まれている遅延と波長との間の一意的なマッピングによって、スペクトルの復元が可能になる。
分析される光信号を、純粋に正弦波状の(単色の)光信号の和として記述することができる。具体的には、図1の入力109における複数の周波数成分を有する光信号を
Figure 2009288236

という和として複素表記で表現することができる。ここで、aはn番目の周波数成分の振幅であり、ωはn番目の周波数成分の周波数である。
入力光信号の全ての成分aexp(jωt)は電気変調周波数ωで強度変調され、分散素子中を伝送して、二乗検波器によって検出される。分散素子内で、光信号の個々の成分は、電気変調周波数ωにおいて位相シフトωτを生じることになる波長依存性の遅延τだけ遅延する。二乗検波器は、光信号の強度(電力)に比例する電気信号を提供する。したがって、検出器では、光信号のn番目の成分に関連する電気スペクトル成分を次のように表すことができる。
Figure 2009288236

ここで、ωは、電気変調周波数であり、τは、分散素子内の光信号のn番目の周波数成分が受ける時間遅延であり、ηは、その値が変調度と受信器の応答性(応答速度)に依存する乗数である。
単純にするためにη=1とする。プロセッサは、電気変調周波数ωにおいて検出器によって生成された電気信号の振幅と位相を測定する。この電気信号は、光信号の全ての成分の寄与分から構成され、
Figure 2009288236

という和によって表すことができる。ここで、p=(aであり、pは、光信号のn番目の成分の電力を表す。
式(1)によって記述される信号の逆フーリエ変換を計算すると、p及びτの数値が得られる。
N個のポイントで均一にサンプリングされたX(ω)のm個の離散値の組については、逆DFT(ディジタルフーリエ変換)は以下の式によって与えられる。
Figure 2009288236
式(2)の結果を用いることによって、p及びτの数値の推定値が得られる。τの数値を用いることによって、分散素子の既知の特性に基づいて対応する光周波数ωが決定される。このようにして、光スペクトルが復元される。
分散素子の特性が既知でない場合には、チューナブルレーザーなどの既知の光源を用いて、分散素子における遅延と波長の間のマッピングを決定し、これによって、較正を行うことができる。
高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムは、DFTを計算するのに効率的な手法である。多くのそのようなアルゴリズムが存在し、それらのアルゴリズムは当該技術分野において周知である。一つの例は、クーリー・テューキーのアルゴリズム(Cooley-Tukey Algorithm)、すなわち、任意のサイズのN=NのDFTを、N及びNというより小さなサイズの多くのDFTに再帰的に分解する分割統治法(divide and conquer)アルゴリズムである。この変換を、各ステップでN/2のサイズの2つの部分に分割することができるが、2のべき乗による因数分解だけでなく、任意の因数分解を用いることができる。いくつかの実施例では、あからさまな反復を回避するためにアルゴリズムが再構成される。
いくつかの実施形態では、10GHzまでの掃引を使用することができる。これは、逆フーリエ変換後の最小時間単位が1/10GHz=100psであることを意味する。1000ps/nmの分散の場合、波長空間における最小の時間単位は100ps/1000ps/nm=0.1nmである。1つの掃引の間に10000ポイントが取得された場合には、全有効波長範囲は10000×0.1nm=1000nmである。これは、対象とする波長範囲にわたって分散が一定であるとした場合である。これは、0.1nmの分解能及び1000nmの有効波長範囲を有する光スペクトルアナライザーの1つの構成を表している。
図3に示すように、光信号をスペクトル的(分光的)に分析する一方法は、光信号を整形し(301)、整形された光信号を時間分散させ(303)、時間分散された光信号の形状(または、整形され時間分散された光信号)を検出し(305)、時間分散された形状(または、整形され時間分散された光信号)を分析して光信号のスペクトルを特定する(307)という各ステップを含む。いくつかの実施形態では、出力信号を分析するステップは、高速フーリエ変換アルゴリズムを用いてフーリエ変換または逆フーリエ変換を計算するステップを含む。いくつかの実施形態では、光信号を整形するステップは、パルス変調信号、周期的変調信号、掃引正弦波変調信号などにしたがって光信号を変調することを意味する。いくつかの実施形態では、振幅が変調され、いくつかの実施形態では、位相もまた変調される。
図4は、本発明の一実施形態にしたがって実施された光信号のスペクトル分析をグラフ表現したものである。最初のグラフ401は、検出された電気信号の振幅A(f)を掃引電気周波数ω=2πfの関数として表したものである。2番目のグラフ403は、検出された電気信号の位相Φ(f)を掃引電気周波数ω=2πfの関数として表したものである。3番目のグラフ405は、複素信号Aexp(jΦ)の逆フーリエ変換を実施した結果を示す図であって、光スペクトルを表すインパルス応答を示している。差し込まれたグラフ407は、グラフ405の一部をより詳細に示している。図4に示す例は、2つのスペクトルピークを有する光スペクトルを示している。
逆フーリエ変換とフーリエ変換は数学的に類似しているのでいずれか一方のアルゴリズムを使用することができる。たとえば、電気ネットワークアナライザーがFFTアルゴリズムをディジタル的に実装している場合には、このアナライザーを用いて、測定された伝達関数からインパルス応答を回復し、及び、光スペクトルを復元することができる。たとえば、ウェーブレット変換やラプラス変換などの他の変換も使用することができる。
以下に、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.光信号を整形する波形整形器と、
分散素子であって、該分散素子中で前記整形された光信号が分散することからなる、分散素子と、
前記整形され分散した光信号を表す出力信号を提供する検出器と、
前記出力信号を分析して前記光信号の周波数スペクトルを提供する信号プロセッサ
を備える光スペクトルアナライザー。
2.前記波形整形器は光変調器から構成される、上項1の光スペクトルアナライザー。
3.前記光変調器に結合された信号発生器をさらに備える上項2の光スペクトルアナライザーであって、前記光変調器は、前記信号発生器からの信号に応じて前記光信号を変調するように動作する、光スペクトルアナライザー。
4.前記光変調器は、光信号の強度と位相の両方を変調するように動作する、上項3の光スペクトルアナライザー。
5.前記信号発生器はパルス発生器から構成される、上項3の光スペクトルアナライザー。
6.前記信号発生器は周期波形発生器から構成される、上項3の光スペクトルアナライザー。
7.前記信号発生器は正弦波掃引周波数発生器から構成される、上項6の光スペクトルアナライザー。
8.前記信号発生器は可変バイアス電圧源から構成される、上項6の光スペクトルアナライザー。
9.前記分散素子は光ファイバーから構成される、上項1の光スペクトルアナライザー。
10.前記光ファイバーは分散補償ファイバーから構成される、上項9の光スペクトルアナライザー。
11.前記光ファイバーは、1キロメートルかつ1ナノメートル当たり1ピコ秒を超える分散を有する単一モードファイバーから構成される、上項9の光スペクトルアナライザー。
12.前記分散素子はチャープファイバ格子から構成される、上項1の光スペクトルアナライザー。
13.前記信号プロセッサは、前記出力信号の変換を計算するようにプログラムされたコンピュータから構成される、上項1の光スペクトルアナライザー。
14.前記信号プロセッサは、前記出力信号の逆フーリエ変換を計算するようにプログラムされたコンピュータから構成される、上項13の光スペクトルアナライザー。
15.前記信号プロセッサは、前記出力信号のフーリエ変換を計算するようにプログラムされたコンピュータから構成される、上項13の光スペクトルアナライザー。
16.光信号をスペクトル的に分析する方法であって、
光信号を整形するステップと、
前記整形された光信号を時間分散させるステップと、
前記光信号の時間分散された形状を検出するステップと、
前記時間分散された形状を分析して前記光信号のスペクトルを特定するステップ
を含む方法。
17.前記出力信号を分析するステップは該出力信号の変換を計算するステップを含む、上項16の方法。
18.前記出力信号を分析するステップは、該出力信号の逆フーリエ変換を計算するステップを含む、上項17の方法。
19.前記出力信号を分析するステップは、該出力信号のフーリエ変換を計算するステップを含む、上項17の方法。
20.前記光信号を整形するステップは、パルス変調信号にしたがって前記光信号を変調するステップを含む、上項16の方法。
21.前記光信号を整形するステップは、周期変調信号にしたがって前記光信号を変調するステップを含む、上項16の方法。
22.前記光信号を整形するステップは、掃引正弦波変調信号にしたがって前記光信号を変調するステップを含む、上項16の方法。
23.前記光信号を整形するステップは、該光信号の振幅を変調するステップを含む、上項16の方法。
24.前記光信号を整形するステップは、該光信号の振幅と位相を変調するステップを含む、上項16の方法。
本発明の範囲から逸脱することなく図示し説明した実施形態に変更を加えることができる。本発明は特許請求の範囲によってのみ限定されるべきものである。
101 波形整形器
103 分散素子
105 検出器
107 信号プロセッサ
111 信号発生器

Claims (10)

  1. 光信号を整形する波形整形器(101)と、
    分散素子(103)であって、該分散素子中で前記整形された光信号が分散することからなる、分散素子と、
    前記整形され分散した光信号を表す出力信号を提供する検出器(105)と、
    前記出力信号を分析して前記光信号の周波数スペクトルを提供する信号プロセッサ(107)
    を備える光スペクトルアナライザー。
  2. 前記波形整形器(101)は光変調器(201)から構成される、請求項1の光スペクトルアナライザー。
  3. 前記光変調器(201)に結合された信号発生器(111)をさらに備える請求項2の光スペクトルアナライザーであって、前記光変調器は、前記信号発生器(111)からの信号にしたがって前記光信号を変調するよう動作する、光スペクトルアナライザー。
  4. 前記光変調器(201)は、光信号の強度と位相の両方を変調するよう動作する請求項3の光スペクトルアナライザー。
  5. 前記分散素子(103)は光ファイバーから構成される、請求項1の光スペクトルアナライザー。
  6. 前記光ファイバーは分散補償ファイバーから構成される、請求項5の光スペクトルアナライザー。
  7. 前記分散素子(103)はチャープファイバ格子から構成される、請求項1の光スペクトルアナライザー。
  8. 前記信号プロセッサ(107)は、前記出力信号の変換を計算するようにプログラムされたコンピュータから構成される、請求項1の光スペクトルアナライザー。
  9. 光信号をスペクトル的に分析する方法であって、
    光信号を整形するステップ(301)と、
    前記整形された光信号を時間分散させるステップ(303)と、
    前記光信号の時間分散された形状を検出するステップ(305)と、
    前記時間分散された形状を分析して前記光信号のスペクトルを特定するステップ(307)
    を含む方法。
  10. 前記出力信号を分析するステップは、該出力信号の逆フーリエ変換を計算するステップを含む、請求項9の方法。
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