JP2009285985A - ボールペン - Google Patents
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Abstract
【課題】低温時やペン先を上方に向けた場合であっても、グリップ部を握るのみでインクの出が確保でき、しかも簡単な構造で安価なボールペンを提供する。
【解決手段】先端にボール2が回転可能に装着され内部にインク3が充填された芯部材4と、芯部材4を支持するペンハウジング5とを備えたボールペン1であって、ペンハウジング5の内部に設けられ、少なくとも使用者がペンハウジング5のグリップ部5aを握ったとき、外部に対して気密状態となる気密室13と、ペンハウジング5のグリップ部5aに設けられ、グリップ部5aを握った使用者の指の熱を気密室13内の空気に伝える伝熱部16と、気密室13内にて膨張した空気を芯部材4内のインク3の端面3aに作用させるため、気密室13と芯部材4の内部とを連通して形成された連通路17とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】先端にボール2が回転可能に装着され内部にインク3が充填された芯部材4と、芯部材4を支持するペンハウジング5とを備えたボールペン1であって、ペンハウジング5の内部に設けられ、少なくとも使用者がペンハウジング5のグリップ部5aを握ったとき、外部に対して気密状態となる気密室13と、ペンハウジング5のグリップ部5aに設けられ、グリップ部5aを握った使用者の指の熱を気密室13内の空気に伝える伝熱部16と、気密室13内にて膨張した空気を芯部材4内のインク3の端面3aに作用させるため、気密室13と芯部材4の内部とを連通して形成された連通路17とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用者の指の熱を利用してインクの出の改良を図ったボールペンに関する。
ボールペンは、一般に、先端にボールが回転可能に装着された筒体の内部にインクが充填された芯部材と、芯部材を支持するペンハウジングとを備えている。かかるボールペンは、芯部材を構成する筒体内のインクを毛細管現象によって先端のボールに供給しており、筒体を細長く形成してその内部に粘度の高いインクを充填している。
このため、ボールペンを比較的低温で使用すると、インクの粘度が適正値を超えて大きくなって、先端のボールに十分な量のインクが供給されなくなり、均一な太さの線や文字を記入できなくなる。他方、ボールペンを比較的高温で使用すると、インクの粘度や表面張力が低下するため十分な毛細管現象が期待できず、ペン先(ボール側の端部)を下向きにして使用する場合を除き、均一な太さの記入ができなくなる。
この対策として、芯部材のペン先をペンハウジングの先端から出没させる出没機構を備えたボールペンのペンハウジング内に、その出没機構と連動する加圧ポンピング機構を設け、使用者がペン先を出し入れする度に、加圧ポンピング機構によって芯部材の内部のインクを加圧し、毛細管現象によるインクのボールへの供給を補充する発明が開示されている(特許文献1等参照)。
しかし乍ら、ペン先の出没機構に連動する加圧ポンピング機構を狭隘なペンハウジング内に設けることは、構造の複雑化を招き、機能を失陥する頻度、すなわち故障率の増加が避けられない。また、製造原価の上昇に伴う収益性の低下、販売価格の増加を招いてしまう。
また、使用に当たってペン先の出し入れ操作をしなかった使用者が、不十分なインクの出方に気付いてから、慌ててペン先の出し入れをして加圧ポンピング機構を作動させても、途切れたインクの記入部は残るため、これをなぞったとしても綺麗な記入とは程遠い書類が作成されてしまう。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、低温時やペン先を上方に向けた場合であっても、グリップ部を握るのみでインクの出が確保でき、しかも簡単な構造で安価で故障し難いボールペンを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、先端にボールが回転可能に装着され内部にインクが充填された芯部材と、該芯部材を支持するペンハウジングとを備えたボールペンであって、上記ペンハウジングの内部に設けられ、少なくとも使用者が上記ペンハウジングのグリップ部を握ったとき、外部に対して気密状態となる気密室と、上記ペンハウジングのグリップ部に設けられ、該グリップ部を握った使用者の指の熱を上記気密室内の空気に伝える伝熱部と、上記気密室内にて膨張した空気を上記芯部材内の上記インクの端面に作用させるため、上記気密室と上記芯部材の内部とを連通して形成された連通路とを備えたものである。
上記伝熱部が、上記グリップ部に上記気密室の内外を連通して形成された穴を有し、該穴が、上記グリップ部を握る使用者の指によって塞がれる位置及び大きさに形成され、使用者の指が上記穴を塞ぐことで上記気密室の気密が保たれ、その指の熱が上記穴を通して上記気密室内の空気に伝わるものであってもよい。
上記伝熱部が、上記グリップ部に上記気密室の内外を区画するように設けられた伝熱片を有し、使用者の指の熱が上記伝熱片を介して上記気密室内の空気に伝わるものであってもよい。
上記伝熱片が、上記グリップ部以外の上記ペンハウジングの材質よりも熱伝導性の高い材質から成っていてもよい。
本発明に係るボールペンによれば、低温時やペン先を上方に向けた場合であっても、グリップ部を握るのみでインクの出が確保でき、しかも簡単な構造で安価で故障し難い。
本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るボールペンを半割りにした説明図である。
このボールペン1は、先端にボール2が回転可能に装着され内部にインク3が充填された芯部材4と、芯部材4を支持するペンハウジング5とを備えている。
芯部材4は、筒体6と、筒体6の一端に回転可能に装着されたボール2と、筒体6の内部に充填されたインク3とを有する。かかる芯部材4は、ペンハウジング5に支持され、出没機構7によって、ペン先4a(ボール2側の端部)がペンハウジング5の先端に開口されたペン口8から出没するようになっている。
出没機構7は、ペンハウジング5の基端(ペン口8とは反対側)に開口されたノック口9から軸方向に移動可能に突出された円柱状のノック部材10と、ノック部材10とペンハウジング5の内部に設けられたバネ受け用内壁11との間に介設されたバネ12とを有する。出没機構7は、ノック部材10が押し込まれたとき、図示しない公知の機構により、芯部材4のペン先4aをペン口8から突出した状態に保持し、ノック部材10が再び押し込まれたとき、芯部材4のペン先4aをペン口8より没入した状態に保持する。
ペンハウジング5の内部には、使用者がペンハウジング5のグリップ部5a(使用者が筆記時にペンハウジング5を握る部分)を握ったとき、外部に対して気密状態となる気密室13が設けられている。気密室13は、ペンハウジング5のペン先端側の内部に設けられた先端隔壁14と、ペンハウジング5の基端側の内部に設けられた基端隔壁15とにより、区画されている。
詳しくは、先端隔壁14には、芯部材4が貫通する穴14aが形成されており、その穴14aと芯部材4との間がシール部材14b(Oリング、リップシール等)により気密にシールされている。シール部材14bは、先端隔壁14の穴14aの内周面に沿ってリング状に凹設された収容部14cに収容されており、芯部材4の軸方向の移動を許容しつつ、芯部材4に対して適度に撓んだ状態で接触する。
基端隔壁15には、ノック部材10が貫通する穴15aが形成されており、その穴15aとノック部材10との間がシール部材15b(Oリング、リップシール等)により気密にシールされている。シール部材15bは、基端隔壁15の穴15aの内周面に沿ってリング状に凹設された収容部15cに収容されており、ノック部材10の軸方向の移動を許容しつつノック部材10に対して適度に撓んだ状態で接触する。
なお、バネ受け用内壁11に形成された穴11aと芯部材4との間には、気密室13内の空気がこの内壁11の左右を流動するために十分な隙間が設けられている。
ペンハウジング5のグリップ部5aには、筆記時にグリップ部5aを握った使用者の指の熱を気密室13内の空気に伝えるための伝熱部16が設けられている。
伝熱部16は、グリップ部5aに気密室13の内外を連通して形成された穴16aを有する。穴16aは、筆記時にグリップ部5aを握る使用者の指によって塞がれる位置及び大きさに形成されており、1個以上3個以下形成される。筆記時に使用者の指が上記穴16aを塞ぐことで気密室13の気密が保たれ、その指の熱が上記穴16aを通して気密室13内の空気に伝わることになる。
また、このボールペン1は、気密室13内にて膨張した空気を芯部材4内のインク3の端面3aに作用させるため、気密室13と芯部材4の内部とを連通して形成された連通路17を有する。
連通路17は、気密室13内に位置するノック部材10の側面からノック部材10の内部に向かって形成された穴17aと、芯部材4を構成する筒体6の基端側(ボール2とは反対側)の開口17bとからなる。芯部材4の筒体6の基端は、ノック部材10の端面に凹設された差込部に、その奥に形成された段差に突き当たるまで差し込まれ、筒体6の開口17bがノック部材10の穴17aと連通するようになっている。
ノック部材10の側面に形成された上記穴17aの位置は、ノック部材10が押し込まれた状態でも押し込まれていない状態でも、穴17aがシール部材15bや基端隔壁15に隠れることなく気密室13内に露出する位置となっている。
本実施形態の作用を述べる。
使用者がボールペン1を使用する際、ボールペン1のグリップ部5aが使用者の指で握られると、使用者の指でグリップ部5aの穴16aが塞がれ、気密室13の気密が保たれ、その指の熱が穴16aを通して気密室13内の空気に伝わり、気密室13内の空気が熱膨張する。
気密室13内にて熱膨張した空気は、連通路17を通って芯部材4の内部のインク3の端面3aに作用し、インク3をボール2の方向に押し出す。これにより、毛細管現象によるインク3のボール2への供給がアシストされる。よって、低温時やペン先を上方に向けた場合であっても、インク3の出が確保できる。
この作用効果は、使用者がボールペン1のグリップ部5aを握るのみで発揮できるため、従来技術のように使用者がペン先の出没機構を操作して加圧ポンピング機構を作動させる必要はなく、使用者がボールペン1のグリップ部5aを握るというボールペン1を使用するために必要な動作に伴って、発揮されることになる。
また、この作用効果は、ペンハウジング5内に形成された気密室13、グリップ部5aに形成された穴16a、気密室13と芯部材4の内部とを連通する連通路17という簡単な構成で発揮できるので、極めて安価なボールペン1となる。また、メカニカルに動作する部分が無いので、故障する可能性は殆ど無い。
使用者がボールペン1の使用を終了し、指をグリップ部5aから離すと、気密室13がグリップ部5aの穴16aを通して外部の大気と連通するため、気密室13の気圧が大気圧(1気圧)に戻る。よって、気密室13内の昇圧状態が保持されることがなく、圧力上昇に伴うインク漏れ等の問題は生じない。
以下に、気密室13の圧力上昇に伴うインク3の出の確保について検証する。
使用者がボールペン1のグリップ部5aを握ると、気密室13内の空気が指の温度で暖められるが、握る前の気密室13内の空気の温度を300K(約27℃)とすると、密閉された気密室13内の空気が3K(3℃)上昇するだけで、0.01気圧の圧力上昇が生じる(下式参照)。
P2=P1(T2/T1)
P1+ΔP=P1(T2/T1)
ΔP=P1((T2/T1)−1)
ΔP=P1(T2−T1)/T1
ΔP=1気圧×(303−300)/300
ΔP=1気圧×(1/100)
T1:グリップ部を握る前の気密室内の温度(300K)
P1:グリップ部を握る前の気密室内の圧力(1気圧)
T1:グリップ部を握った後の気密室内の温度(303K)
P2:グリップ部を握った後の気密室内の圧力
ΔP:圧力上昇
この圧力(0.01気圧)は、100mmAqであるため、芯部材4の筒体6の長さが例えば100mmであれば、ペン先4aを真上にした状態であっても、筒体6内のインク3を表面張力の力を借りないで十分に先端のボール2まで供給できる圧力である。
P1+ΔP=P1(T2/T1)
ΔP=P1((T2/T1)−1)
ΔP=P1(T2−T1)/T1
ΔP=1気圧×(303−300)/300
ΔP=1気圧×(1/100)
T1:グリップ部を握る前の気密室内の温度(300K)
P1:グリップ部を握る前の気密室内の圧力(1気圧)
T1:グリップ部を握った後の気密室内の温度(303K)
P2:グリップ部を握った後の気密室内の圧力
ΔP:圧力上昇
この圧力(0.01気圧)は、100mmAqであるため、芯部材4の筒体6の長さが例えば100mmであれば、ペン先4aを真上にした状態であっても、筒体6内のインク3を表面張力の力を借りないで十分に先端のボール2まで供給できる圧力である。
図2は、第2の実施形態に係るボールペン1aを半割りにした説明図である。
このボールペン1aは、ペンハウジング5のグリップ部5aに設けられた伝熱部16を除き、第1の実施形態と同様の構成であるので、同様の部品には同様の符号を付して概略の説明のみに止め、相違部分である伝熱部16について詳述する。
ボールペン1aは、先端にボール2が回転可能に装着され内部にインク3が充填された芯部材4と、芯部材4を支持するペンハウジング5と、ペンハウジング5の内部に設けられ、少なくとも使用者がグリップ部5aを握ったとき、外部に対して気密状態となる気密室13と、グリップ部5aに設けられ、グリップ部5aを握った使用者の指の熱を気密室13内の空気に伝える伝熱部16と、気密室13内にて膨張した空気を芯部材4内のインク3の端面3aに作用させるため、気密室13と芯部材4の内部とを連通して形成された連通路17とを備えている。
伝熱部16は、グリップ部5aに気密室13の内外を区画するように設けられた伝熱片16bを有し、使用者の指がグリップ部5aを握ったとき、指の熱が伝熱片16bを介して気密室13内の空気に伝わるようになっている。伝熱片16bは、ペンハウジング5の軸方向のグリップ部5aの部分を構成するように筒状に形成され、グリップ部5a以外の部分のペンハウジング5の材質(プラスチック、樹脂等)よりも熱伝導性の高い材質(アルミ、銅、真鍮、ステンレス等)から成る。
伝熱片16bには、気密室13の内外を連通する穴16cが形成されている。この穴16cは、第1の実施形態の穴16a(図1参照)のように使用者の指の熱を気密室13内の空気に伝えるための入熱穴ではなく、使用者がボールペン1aの使用を終了し、指をグリップ部5aから離したとき、気密室13内の圧力を解放するためのリリーフ穴である。よって、この穴16cは、グリップ部5aを握る使用者の指によって塞がれる位置及び大きさに形成されている点では第1の実施形態の穴16aと同様であるが、第1の実施形態の穴16aよりも遙かに小径でよく、数は1個で足りる。
すなわち、このボールペン1aにおいては、使用者がボールペン1aのグリップ部5aを握った際の気密室13内の空気の昇温は、基本的には伝熱片16bの熱伝導性に基づいて定まり、穴16cの大きさや数は殆ど昇温に寄与しないと考えてよい。よって、穴16cは、指をグリップ部5aから離したとき、気密室13内の圧力を解放できる径であればよく、極めて小径、且つ1個で足りる。
この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
すなわち、使用者がボールペン1aのグリップ部5aを握ると、使用者の指の熱が伝熱片16bを介して気密室13内の空気に伝わり、気密室13内の空気が熱膨張し、その空気の圧力が連通路17を通して芯部材4のインク3の端面3aに作用する。この結果、低温時やペン先4aを上方に向けた場合であっても、グリップ部5aを握るのみでインク3の出が確保でき、しかも簡単な構造で安価且つ故障の少ないボールペン1aを提供できる。
加えて、伝熱片16bに設けた穴16cの径が第1の実施形態の穴16aの径よりも小さくて済み、穴16cの数が第1の実施形態の穴16aの数よりも少なくできるので、使用者がボールペン1aのグリップ部5aを握った際に、第1の実施形態よりも容易に気密室13内の気密を保持できる。
また、使用者がボールペン1aのグリップ部5aを握ったときの気密室13内の空気の昇温は、伝熱片16bの熱伝導性によって定まり、穴16cの大きさや数とは関係なくなるので、伝熱片16bの材質や寸法等を適宜設定することで、穴16cの大きさや数に関係なく気密室13内の空気の昇温を最適化できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、図2において、伝熱片16bに設けた穴16cを省略してもよい。この場合、気密室13内の空気の圧力が所定値(インク漏れが生じ得る圧力)以上に高くなると、気密室13内の気圧がシール部材14bと芯部材4との間やシール部材15bとノック部材10との間から逃がされるように、シール部材14b、15bの材質や寸法を設定しておく。これにより、インク漏れを回避できる。
また、図1、図2において、ノック部材10の側面に設けた穴17aを廃止し、芯部材4の基端側をノック部材10の端面に凹設された差込部に差し込んで芯部材4の筒体6の基端側の開口17bを塞ぎ、気密室13内に露出した芯部材4の筒体6の側面(インク端面3aよりも図中の右側の部分の側面)に、その内外を連通する穴(図示せず)を形成してもよい。
また、図1、図2において、グリップ部5aに使用者の指が嵌るように滑らかに窪ませた凹部(図示せず)を設け、その凹部に穴16a、16cを配設してもよい。これにより、使用者が凹部に指を嵌めるようにしてグリップ部5aを握ると、穴16a、16cが確実に塞がれ、気密室13の気密が保持される。
また、図2において、伝熱片16bの外表面に、グリップ部5aの握り心地を向上させるため、ゴムや樹脂を熱伝導が極端に悪化しない範囲で極く薄くコーティング(例えばポーラス状のコーティング)してもよい。
また、図2にて、ペンハウジング5の全ての部分をアルミ等の熱伝導性の高い材質から成形し、伝熱片16bをペンハウジング5と一体としてもよい。また、伝熱片16bを筒体ではなく周方向に間隔を隔てて複数配設し、各伝熱片の間に樹脂等を介設してもよい。
更に、本発明は、ペン先4aの出没機構7を備えない固定式のボールペンにも適用できる。その場合、図1、図2にて、ノック部材10、バネ12、バネ受け用内壁11が省略され、芯部材4の基端側の部分が先端側のシール部材14bと同様のシール部材によってシールされる。
1 ボールペン
1a ボールペン
2 ボール
3 インク
3a 端面
4 芯部材
5 ペンハウジング
5a グリップ部
13 気密室
16 伝熱部
16a 穴
16b 伝熱片
17 連通路
1a ボールペン
2 ボール
3 インク
3a 端面
4 芯部材
5 ペンハウジング
5a グリップ部
13 気密室
16 伝熱部
16a 穴
16b 伝熱片
17 連通路
Claims (4)
- 先端にボールが回転可能に装着され内部にインクが充填された芯部材と、
該芯部材を支持するペンハウジングとを備えたボールペンであって、
上記ペンハウジングの内部に設けられ、少なくとも使用者が上記ペンハウジングのグリップ部を握ったとき、外部に対して気密状態となる気密室と、
上記ペンハウジングのグリップ部に設けられ、該グリップ部を握った使用者の指の熱を上記気密室内の空気に伝える伝熱部と、
上記気密室内にて膨張した空気を上記芯部材内の上記インクの端面に作用させるため、上記気密室と上記芯部材の内部とを連通して形成された連通路と
を備えたことを特徴とするボールペン。 - 上記伝熱部が、上記グリップ部に上記気密室の内外を連通して形成された穴を有し、
該穴が、上記グリップ部を握る使用者の指によって塞がれる位置及び大きさに形成され、
使用者の指が上記穴を塞ぐことで上記気密室の気密が保たれ、その指の熱が上記穴を通して上記気密室内の空気に伝わる請求項1に記載のボールペン。 - 上記伝熱部が、上記グリップ部に上記気密室の内外を区画するように設けられた伝熱片を有し、
使用者の指の熱が上記伝熱片を介して上記気密室内の空気に伝わる請求項1に記載のボールペン。 - 上記伝熱片が、上記グリップ部以外の上記ペンハウジングの材質よりも熱伝導性の高い材質から成る請求項3に記載のボールペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008140902A JP2009285985A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | ボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008140902A JP2009285985A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | ボールペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009285985A true JP2009285985A (ja) | 2009-12-10 |
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ID=41455678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008140902A Pending JP2009285985A (ja) | 2008-05-29 | 2008-05-29 | ボールペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009285985A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017081065A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ぺんてる株式会社 | 出没式筆記具 |
JP2020062891A (ja) * | 2020-01-16 | 2020-04-23 | ぺんてる株式会社 | 出没式筆記具 |
-
2008
- 2008-05-29 JP JP2008140902A patent/JP2009285985A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017081065A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ぺんてる株式会社 | 出没式筆記具 |
JP2020062891A (ja) * | 2020-01-16 | 2020-04-23 | ぺんてる株式会社 | 出没式筆記具 |
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