JP2009285955A - 画像形成装置、その制御手段及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像形成装置、その制御手段及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マスクパターンを用いたマルチパス印字を行う画像形成装置において、パス間のドットの分散性が確保されないため、印字された画質が劣化する。
【解決手段】各パスで印字する印字データを誤差拡散法によって算出する。すでに印字した画素については印字しないように、各パスで行う誤差拡散法に制約を指定する。
印字データを印字する際に、処理対象の画素の印字に使用する前記ノズルのヘッド内における位置を算出して、該位置が該ヘッドの端部に近い画素ほど小さい値を乗算する関数を該画素の画素値に適用する。
【選択図】 図13

Description

本発明は画像形成技術に関し、特にマルチパス印字によって、入力画像よりも低階調による画像形成を行う技術に関する。
ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等における情報出力装置として、所望の文字や画像等の情報を記録紙やフィルム等のシート状の記録媒体に記録を行う記録装置には様々な方式のものがある。その中で、記録媒体に記録剤を付着することで記録媒体上にテキストや画像を形成する方式が実用化されており、このような方式の代表例として、インクジェット記録装置などの画像形成装置がある。
インクジェット記録装置では、記録速度の向上や高画質化等のために、ヘッドは同一色同一濃度のインクを吐出可能な複数のインク吐出口(ノズル)を集積配列したノズル群を備える場合がある。さらに、このようなノズル群が同一色で濃度の異なるインクを吐出可能なものや、同一色で同一濃度のインクの吐出量を何段階かに変えて吐出可能なものが異なる色のインクについてそれぞれ設けられているのが通例である。図17は複数のノズルによる印字の一例を説明する図である。マルチノズルヘッド1701は、8個のノズル1702を備える。ノズル1702はインクドロップレット1703を印字領域1704に向けて吐出する。
このような画像形成装置で、多値の入力画像データをドットの記録信号にあたる印字データに変換する画像処理方法としてR.Floydらによる誤差拡散法(非特許文献1)がある。この誤差拡散法は、二値化処理中の画素で発生した誤差を以降に処理される周辺の画素に拡散することにより、擬似的に階調表現を行うものである。
さらに、特許文献1には上記階調数変換された画像を画像形成装置で形成する際に、その形成順、配置を決定する印字制御に関する印字制御法が提案されている。係る技術では、画像処理と印字制御とを組み合わせることで、白スジや濃度ムラなどによる画像品質の低下を抑えつつ、画像を高速形成し得る。具体的には、所定の記録媒体における同一の主走査印字領域に対して異なるノズル群によって複数回の主走査を行い、各主走査の結果として画像を形成するマルチパス記録方式を提案する。
以下、前記マルチパス記録方式について図18を用いて説明する。図18はマルチパス記録方式の一例を説明する図である。マルチパス記録方式では、印字領域1704に対して複数回の主記憶走査を行うことで、印字を行う。マルチノズルヘッド1701の8個のノズルは、紙送り方向上側の4ノズル(上側ノズル群)と、紙送り方向下側の4ノズル(下側ノズル群)とに分けられる。各ノズル群が同一記憶領域に対して1回ずつ主記憶走査を行う。各ノズル1702は、画像データを所定の画像データ配列に従って、画像データに含まれるうちの約半分の個数のドットを記録する。そして、2回目のスキャン時に残りのドットを先に形成した画像に埋め込むことにより、画像データの記録を完成させる。
各パスにおける印字データを算出する方法として、マスクパターンを利用する方法がある。パスごとに異なるマスクパターンを持ち、印字領域全体の各画素はいずれか一つのマスクパターンに割り振られる。そして、そのパスのマスクパターンに割り振られた画素に対応するもののみを印字する。マスクパターンには図19に示すような千鳥格子を用いることが一般的である。図19はマスクパターンの一例を説明する図である。単位印字領域は、千鳥格子を印字する1スキャン目と逆千鳥格子を印字する2スキャン目とによって印字が完成される。図19(a)において、印字領域1901に対して下側ノズル群1903を用いて1パス目の印字を行う。ここでは、千鳥パターン(黒丸)に該当するドットのみが印字される。図19(b)において、印字領域1901に対して上側ノズル群1904を用いて2パス目の印字を行う。同時に印字領域1902に対して下側ノズル群1903を用いて1パス目の印字を行う。ここでは、逆千鳥パターン(白丸)に該当するドットのみが印字される。図19(c)において、印字領域1902に対して上側ノズル群1904を用いて2パス目の印字を行う。ここでは、千鳥パターン(黒丸)に該当するドットのみが印字される。
上記のようなマルチパス記録方式により、インク吐出量及び吐出方向のバラツキによる影響が半減されるため、形成された画像は黒筋や白筋が余り目立たなくなる。従って、濃度ムラがかなり緩和される。
マスクパターンを用いたマルチパス記録方式では、各パスの印字データの合計は元の二値画像データに等しくなる。しかしながら、紙送りずれが発生した場合には、画像の粒状性が悪化し、出力画像の画質は著しく低下する。このことを、図20を用いて説明する。図20は紙送りずれが発生した場合のマルチパス記憶方式の状態の一例を説明する図である。二値画像2001にパスマスクパターン2002を使用して各パスの印字データを算出すると、1パス目印字データ2003と2パス目印字データ2004とが得られる。ここで、2パス目印字データ2004の印字をする際に紙送り方向にずれが生じた場合、印字結果は出力画像2005のようになる。これは、元の二値画像2001と比較して、大幅に画像の粒状性が悪化する。
マスクパターンによるマルチパス記録方式における画像品質の劣化は、各パスで印字されるドットの分散性が低くなるため、送りずれが生じた場合に出力画像でのドットの配置の分散性も悪化してしまうことが原因である。
特開2002−096455号公報 "An adaptive algorithm for spatial gray scale,"SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3, 1975, pp. 36-37
本発明では、マルチパス記録方式において、形成された画像のドット配置の分散性を高めることで、画像形成装置の紙送りずれによる画像品質劣化の防止を目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
画像データを印字画素と非印字画素とを含む印字データに変換し、複数のパスに分割して印字する画像形成装置であって、
誤差拡散法により前記画像データを変換して第1の印字データと複数の第2の印字データとを生成する変換手段と、
複数のノズルを含むヘッドを用いて前記複数の第2の印字データを印字する印字手段と
を備え、
前記変換手段は、
前記誤差拡散法によって前記画像データを前記第1の印字データに変換する第1の変換を行い、
前記第1の印字データにおける非印字画素を、前記第2の印字データにおける非印字画素として指定する制約データを生成し、
処理対象の画素の印字に使用する前記ノズルのヘッド内における位置を算出して、該位置が該ヘッドの端部に近い画素ほど小さい値を乗算する関数を該画素の画素値に適用し、
前記関数を適用して得られた画素値を、前記制約データを利用した前記誤差拡散法によって、前記複数のパスのいずれかにおいてそれぞれ使用される前記複数の第2の印字データに変換する第2の変換を行い、
前記印字手段は、前記複数のパスのそれぞれにおいて、前記複数の第2の印字データのうち対応する第2の印字データを印字することにより、前記画像データの表す画像を形成する
ことを特徴とする。
本発明によれば、マルチパス記録方式において、各パスにおけるドット配置の分散性が高くなり、形成された画像のドット配置の高分散性が確保できる。このことにより、紙送りずれによる画像品質劣化を防止することが可能となる。
本発明に係る実施形態について添付の図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における画像形成装置100の構成の一例を示した機能ブロック図である。
画像形成装置100は、画像バッファ102、色分解処理部103、色分解用ルックアップテーブル(LUT)104、色分解用LUT選択部105、ハーフトーン処理部106及びハーフトーン画像格納メモリ107を備える。
画像バッファ102は入力端子101に入力された画像データを格納する。色分解処理部103は格納されたカラー画像データをプリンタのインク色に色分解する。色分解用ルックアップテーブル104は色分解処理部103が色分解を行う際に参照される。色分解用LUT選択部105はユーザに好みの色分解を選択させる。ハーフトーン処理部106は画像バッファ102に格納される多階調の画像データから、マルチパス記録で使用する各パスにおける印字データを算出する。ハーフトーン画像格納メモリ107はハーフトーン処理後の印字データを格納する。印字データは出力端子108に出力され、プリンタ150に転送される。
プリンタ150は、ハーフトーン画像格納メモリ151、インク色・吐出量選択部152、ヘッド制御部153、記録ヘッド154、移動部155及び搬送部156を備える。記録ヘッド154は記録媒体157に対して相対的に縦横に移動することにより、記録媒体157上に画像を形成する。記録ヘッド154はワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式又はインクジェット方式等を用いることができ、いずれも1以上のノズルを含む。移動部155は記録ヘッド154を移動する。ヘッド制御部153は移動部155及び記録ヘッド154の動作を制御する。搬送部156は記録媒体157を搬送する。インク色・吐出量選択部152は、ハーフトーン画像格納メモリ151に読み出された印字データの出力値に対応して、記録ヘッド154に搭載されるインク色と該記録ヘッドが吐出可能なインク吐出量との中から、インク色と吐出量とを選択する。
画像形成装置100とプリンタ150とは、プリンタインタフェース又はネットワークインタフェースによって接続される。前述した画像形成装置100の各機能をプリンタ150において実現することもできるし、画像形成装置100とプリンタ150とをまとめて一つの装置とすることもできる。
図2は画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。なお、図2は、本発明の実施形態に対応する画像形成装置100の構成を実現するための最小限の構成を示しており、画像形成装置100に係わるその他の機構については説明の簡単のために省略している。
マイクロプロセッサであるCPU201は、ROM203、ハードディスク(HD)212、外部メモリドライブ211にセットされた記憶メディアに記憶されたプログラムやデータなどに基づき、画像形成装置100を制御する。
RAM202は、CPU201のワークエリアとして機能し、ROM203やHD212等に格納されたプログラムを保持する。また、画像バッファ102やハーフトーン画像格納メモリ107、後述する累積誤差ラインバッファの役割を果たす。
ROM203、外部メモリドライブ211にセットされた記憶メディア又はHD212には、後述するフローチャートに示されるような、CPU201により実行されるプログラムなどが記憶されている。色分解用LUT104もROM203に記憶される。
205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しないマウスなどのポインティングデバイスからの入力を制御する。206はディスプレイコントローラ(DPC)で、モニタ210の表示を制御する。207はディスクコントローラ(DKC)で、HD212および外部メモリドライブ211のアクセスを制御し、それらの記憶メディアに対して各種プログラム、並びに、フォントデータ、ユーザファイルおよび編集ファイルなどの各種データを読み書きする。208はプリンタコントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インタフェイス221を介してプリンタ150に接続され、プリンタ150との間の通信制御を実行する。
なお、CPU201は、例えばRAM202上に割り当てられた表示情報領域あるいは専用のビデオメモリ(VRAM)へのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、モニタ210上での表示を可能にする。また、CPU201は、モニタ210上のマウスカーソルなどにより指示されるコマンドに基づいて、登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
図3は記録ヘッド154の構成の一例を説明する図である。本実施形態において記録ヘッド154は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクに加え、相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)、淡マゼンタ(Lm)を含め6色のインクを搭載している。更に、それぞれインク吐出量の異なる大ドット吐出ノズル301、中ドット吐出ノズル302及び小ドット吐出ノズル303を含む。記録ヘッド154は6色のインクそれぞれに対して吐出量の異なる3種類のドットを形成可能である。
なお、本実施形態では説明を簡単にするため用紙搬送方向304に同種類のノズルが一列に配置された構成を有する記録ヘッド154を扱うが、ノズルの数及び配置は本実施形態で扱う例に限られない。例えば、各吐出量に対するノズルの列が複数あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されていても良い。また、インク色の配置順序はヘッド移動方向305に一列となっているが、用紙搬送方向304に一列に配置する構成であっても良い。
ここで、濃淡ドットと大中小ドットとを使用することの効果について簡単に説明する。濃淡ドットを用いることにより、ドットの印字・非印字によって擬似的に階調表現を行うプリンタにおいて、濃度の異なる複数のインクを併用して画像形成することができる。その結果、表現可能な階調数を増加し、豊かな階調再現性が実現される。更に、大中小ドットを用いることにより、粒状感が問題視されるハイライト領域には小ドットによって画像形成が可能となる。その結果、粒状感を大きく低減できる。一方、シャドウ領域には中、大ドットを用いた画像形成が可能となる。その結果、十分な濃度の確保も保証される。ハイライトとシャドウとの両領域の高画質化を同時に達成するためには、大中小ドットの併用が効果的である。
続いて、画像形成装置100の動作を図4に示すフローチャートに従って説明する。図4は画像形成装置100の全体の動作を説明するフローチャートである。本フローチャートは、CPU201がROM203に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することで処理される。
ステップS401で、画像形成装置100は、入力端子101に入力された多階調のカラー入力画像データを画像バッファ102に格納する。なお、入力画像データはレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)の3種の色成分より表現される。
ステップS402で、色分解用LUT選択部105は、ユーザからの入力に基づいて、色分解用LUT104が保持する複数のLUTから一つを選択する。ユーザからの入力には例えば図5に示すウィンドウ500を用いる。
図5はユーザがLUT選択に使用するウィンドウ500の一例である。ユーザは印刷スピード501と画質502とについての設定をそれぞれ一つずつ選択する。画質502において粒状性とは画像のザラツキのことであり、「粒状性重視」が選択された場合には画像のザラツキを極力抑えた印刷がされる。また、バンディングとは画像のスジムラのことであり、「バンディング重視」が選択された場合にはスジムラを極力抑えた印刷がされる。ユーザは上記2項目を選択してOKボタン503を押し、LUTの選択を完了する。
なお、ウィンドウ500を用いて選択されたLUTは、図6に示すような特徴を有する。図6はLUTの特徴の一例を説明する図であり、簡単のためにシアンインクについてのみ示す。ユーザが選択した設定の組み合わせごとに、各ドットが使用される比率を与える関数が与えられる。例えばグラフ601は、印刷スピード501に「粒状性重視」602が設定され、画質502に「遅い」603が設定された場合に使用される各ドットの比率を表す。画像データの画素値を入力とした場合に、グラフ601に表される関数で各ドットが使用される比率(Duty)が出力される。
「粒状性重視」602では小ドットを多く使うように設定されており、「バンディング重視」604では大ドットを多く使うように設定されている。これは、画像のザラツキを抑えるには小ドットの使用が有効で、画像のスジムラを抑えるには大ドットの使用が有効であるためである。さらに、「遅い」603では淡ドットを多く使うよう設定されており、「はやい」605では濃ドットを多く使うよう設定されている。遅く印刷できる場合には紙面のインク吸収量が増えるため、画質的に有利な淡ドットを多く使用できる。しかし、早いスピードで印刷しなければならない場合には紙面のインク吸収量が減るため、少ないインク量で紙面を埋めるために濃ドットを多く使用しなければならない。
図4に戻り、ステップS403で、色分解処理部103は、色分解用LUT選択部105で選択されたLUTを用いて、多階調のカラー入力画像データをプレーンに分解する。プレーンとは、各インク色と各ドットサイズとの組み合わせのことである。プレーン分解処理により、R、G、BからC、M、Y、K及びLc、Lmのインク色プレーンへの色分解処理と吐出量の異なる大中小ドットへの分解とが行われる。
本実施形態では、6種類の各インク色に対し、それぞれ大中小3種類のドットを有するため、RGBのカラー入力画像データは、CMYKLcLmの各プレーンと大中小ドットとを組み合わせた計18プレーンの画像データへ変換される。色分解処理の詳細については後述する。
ステップS404で、ハーフトーン処理部106は、ハーフトーン処理を行う画素を、未処理である画素から一つ選択する。
ステップS405で、ハーフトーン処理部106は、少ない階調数に変換するハーフトーン処理を実施する。本実施形態では、各画素データの階調値が8ビットである入力画像データをハーフトーン処理することで、階調値が2ビットの印字データを得る。
入力画像データを印字データのような階調数を軽減した画像データに変換する手法にR.Floydらによる誤差拡散法がある。本実施形態においても、誤差拡散法によるハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理の詳細は後述する。
ステップS406で、ハーフトーン処理部106は、ハーフトーン処理後の印字データをハーフトーン画像格納メモリ107に格納する。
図7は、ハーフトーン画像格納メモリの構成の一例の詳細を説明する図である。mを色分解処理後のプレーン数とし、nをマルチパス記録におけるパス数とすると、入力画像データはm×n個の画像データ701に分解される。画像データのx軸方向702の画素数、y軸方向703の画素数をそれぞれW、Hとすると、1個の画像データにはW×H個の画素が含まれる。x軸方向702とy軸方向703とは、図3に示したヘッド移動方向305と用紙搬送方向304とにそれぞれ対応する。したがって、ハーフトーン画像格納メモリは記憶領域O(x,y,j,k)(0≦x≦W,0≦y≦H,0≦j≦m,0≦k≦n)のようになる。本実施形態では、各プレーンの対応する画素を順次入力して印字データを算出し、印字する。したがって、画像データ701全体を保持するメモリ空間を用意する必要はない。また、ハーフトーン画像格納メモリ107も同様に、例えばバンド単位の記録動作に必要なサイズのメモリ空間を用意したものであればよい。
図4に戻り、ステップS407で、全画素の処理が終了したか否かを判定する。処理が終了していない画素がある場合には、ステップS404に戻り、次の画素を選択する。すべての画素の処理が終了した場合には、ステップS408に移行する。
ステップS408で、画像形成装置100は出力端子108からハーフトーン処理後の印字データをプリンタ150に転送する。印字データは、画像全体又は単位記録領域のバンド幅分といった任意のサイズで出力される。
ステップS409で、プリンタ150は入力された印字データをハーフトーン画像格納メモリ151に格納する。さらに、印字データに適合するインク色及び吐出量を選択して、画像形成を開始する。画像の形成は、記録ヘッド154が記録媒体157に対し、左から右に移動しながら一定の駆動間隔で各ノズルを駆動し記録媒体上に画像を記録することにより行う。なお、本実施形態では、記録媒体157上で記録ヘッド154によって複数回のスキャンを行い画像を完成させるマルチパス記録方式を用いる。マルチパス記録方式の詳細は後述する。以上で、多階調のカラー入力画像データに対する一連の画像形成処理が完了する。
続いて、図4に示すステップS403で行う色分解処理の詳細について図8を用いて説明する。図8は、画像形成装置100の色分解処理部103と色分解用LUT104との構成の詳細の一例を説明する図である。色分解処理部103は、輝度濃度変換部801、UCR/BG処理部802、BG量設定部803、UCR量設定部804、濃淡大中小ドット分解処理部805及び大中小ドット分解処理部806を備える。また、色分解用LUT104は、濃淡大中小ドット分解処理用LUT811と大中小ドット分解処理用LUT812とを備える。
輝度濃度変換部801は入力画像データを以下の式(1)から(3)までに基づいて、R、G、Bによる表現からC、M、Yによる表現に変換する。
C(x,y)=−αlog(R(x,y)/255) …(1)
M(x,y)=−αlog(G(x,y)/255) …(2)
Y(x,y)=−αlog(B(x,y)/255) …(3)
ここで、αは所定の定数である。また、C(x,y)は入力画像データの画素(x,y)におけるCについての画素値であり、他の色についても同様である。
UCR/BG処理部802は以下の式(4)から(7)までに基づいて、画像データをC、M、Yによる表現からC´、M´、Y´、K´による表現に変換する。

C´(x,y)=C(x,y)−(μ/100)×ρ …(4)
M´(x,y)=M(x,y)−(μ/100)×ρ …(5)
Y´(x,y)=Y(x,y)−(μ/100)×ρ …(6)
K´(x,y)=β(ρ,μ)×(μ/100)×ρ …(7)
(ただし、ρ=min(C(x,y),M(x,y),Y(x,y)))
ここで、β(ρ,μ)は、ρ及びμによって変動する実数でありBG量設定部803が設定する。この値によってKインクの使用度合いが設定される。また、μはUCR量設定部804が設定する定数である。
続いて、濃淡大中小ドット分解処理部805は、2種類のインク濃度を備えるC´及びM´について、濃淡大中小ドット分解処理用LUT811を参照して、濃淡インク分解及び大中小ドット分解を実行する。C´については以下の式(8)から式(13)までに基づいて分解する。
C_l´(x,y) =C_l(C´(x,y)) …(8)
C_m´(x,y) =C_m(C´(x,y)) …(9)
C_s´(x,y) =C_s(C´(x,y)) …(10)
Lc_l´(x,y)=Lc_l(C´(x,y)) …(11)
Lc_m´(x,y)=Lc_m(C´(x,y)) …(12)
Lc_s´(x,y)=Lc_s(C´(x,y)) …(13)
ここで、式(8)から式(13)までの左辺はそれぞれ濃淡大中小ドット分解後のシアン大ドット、シアン中ドット、シアン小ドット、淡シアン大ドット、淡シアン中ドットおよび淡シアン小ドットの画素値である。式(8)から式(13)までの右辺に定義される各関数は濃淡大中小ドット分解処理用LUTに該当する。これらの関数は例えば図6に示すグラフ601で定義される。マゼンタに関しても同様であるため、説明を省略する。
一方、Y´及びK´の2色については淡インクを具備しないため、大中小ドット分解処理部806は、大中小ドット分解処理用LUT812を参照して、大中小ドット分解処理を実行する。Y´については式(14)から式(16)までに基づいて分解する。
Y_l´(x,y)=Y_l(Y´(x,y)) …(14)
Y_m´(x,y)=Y_m(Y´(x,y)) …(15)
Y_s´(x,y)=Y_s(Y´(x,y)) …(16)
ここで、式(14)から式(16)までの左辺はそれぞれ大中小ドット分解処理後のイエロー大ドット、イエロー中ドット、イエロー小ドットの画素値を表す。ブラックについても同様であるため、説明を省略する。以上の処理により、色分解処理が完了する。
続いて、図4に示すステップS405のハーフトーン処理について説明する。
本実施形態におけるハーフトーン処理において、入力画像データを印字データへ変換する処理と各パスにおいて印字する印字データを算出する処理とを行う。各パスにおいて印字する印字データをパス印字データと呼び、特にkパス目で印字するパス印字データをkパス目印字データと呼ぶ。また、入力画像データを変換した印字データを全体印字データと呼ぶ。各パス印字データを印字した結果が全体印字データに等しくなるように、ハーフトーン処理において各パス印字データを算出する。
ハーフトーン処理部106は、全体印字データを算出するための処理に用いる全体入力データIとkパス目印字データ(k=1,2,…,n−1)を算出するための処理に用いるkパス目入力データIとを算出する。nパス目印字データはn−1パス目以下の印字データと全体印字データとにより算出するため、nパス目入力データを算出する必要はない。
ハーフトーン処理はプレーンごとに行う。シアン大ドットプレーンの場合には、全体入力データのIの画素(x,y)における画素値I(x,y)として先程算出した画像データの画素値C_l´(x,y)を使用する。さらに、kパス目入力データIの画素(x,y)における画素値I(x,y)を以下の式(17)により算出する。
(x,y)=f_C_l´(C_l´(x,y),k) …(17)
ここで、f_C_l´は画像データの画素値C_l´(x,y)とkとを引数としてkパス目入力データを算出するための関数である。本実施形態では、以下の式(18)により、パス数の逆数を乗算することで、I(x,y)を算出する。
(x,y)=ROUND(C_l´(x,y)/n) …(18)
ここで、nはパス数である。また、C_l´(x,y)/nは0〜255の実数値となるため、C_l´(x,y)/nに対して、関数ROUNDで四捨五入を行い、I(x,y)を0〜255の整数値となるようにしている。
図21と図22とを用いてハーフトーン処理の概要を説明する。図21は各パスにおいて与えられる制約と印字データとの遷移の一例を説明する図である。全体入力データ2100を4パスに分割する4パス印字する場合を説明する。図22は各パスにおける入力データ2200の一例である。全体入力データ2100の各画素値に上述した式(18)を適用すると各パスにおける入力データ2200が得られる。
まず、全体入力データ2100にハーフトーン処理を施し、全体印字データ2101を算出する。本実施形態ではこのハーフトーン処理に誤差拡散法を用いる。第1の変換を行って、第1の印字データである全体印字データ2101において画素値が255である画素が最終的にドットが吐出される画素となる。この段階では4回行われるスキャンのうち、いずれのスキャンにおいてドットが吐出されるかは未定であるが、いずれか1回のスキャンで必ずドットが吐出される。一方、全体印字データ2101において画素値が0である画素は、どのスキャンにおいても必ずドットが吐出されない。
1パス目の処理において、全体印字データ2101に基づいて1パス目制約データ2110を定め、この制約データに基づく誤差拡散により第2の変換を行い、第2の印字データである1パス目印字データ2111を算出する。制約データとは、各パスの印字データにおいて、画素値が0となる画素を指定するデータのことである。1パス目印字データ2111は後行する後続パスの誤差拡散の制約としても利用される。
全体印字データ2101において画素値が0である画素については、1パス目印字データ2111においても画素値が0となるべきである。そこで、全体印字データ2101の画素値が0の画素を、1パス目制約データ2110において制約値を0に指定する。全体印字データ2101において画素値が255である画素については、1パス目印字データ2111で255となってもよいし、以降のパスの印字データで255となってもよいので制約は指定しない。
次に2パス目の処理において、全体印字データ2101と1パス目印字データ2111とに基づいて2パス目制約データ2120を定め、この制約データに基づく誤差拡散により、2パス目印字データ2121を算出する。全体印字データ2101において画素値が0である画素については、2パス目印字データ2121においてもやはり画素値が0となるべきである。さらに、先行して処理される1パス目印字データ2111において画素値が255となる画素は、2パス目において印字する必要はない。そこで、1パス目印字データ2111において画素値が255である画素の制約値を0とする制約を1パス目制約データ2110に追加する。それにより、2パス目制約データ2120が得られる。太枠で囲まれた要素は2パス目制約データ2120において新たに制約が追加された要素である。
3パス目の処理においても同様に、全体印字データ2101、1パス目印字データ2111、及び2パス目印字データ2121に基づいて3パス目制約データ2130を定める。誤差拡散の結果、3パス目印字データ2131が算出される。
4パス目の処理においては、誤差拡散を行わずに、全体印字データ2101と1パス目から3パス目の印字データに基づいて、4パス目印字データ2141を算出する。先程と同様に作成した4パス目制約データ2140で制約が指定されていない要素は、ドットを吐出すべき画素のうち、いままでのパスのいずれにおいてもドットが吐出されていない画素である。そこで、制約が指定されていない画素の画素値を255とした4パス目印字データ2141を算出する。以上により、全体入力データ2100に基づいて各パスの印字データを算出できる。
続いて、図9から図12までを用いて、n=2、つまり2パス印字を行う場合のハーフトーン処理の詳細を説明する。
図9は、2パス印字を行う場合のハーフトーン処理部106の機能構成の一例を説明するブロック図である。図9に示す構成は全部をハードウェアにより実現しても良いし、その一部あるいは全部をソフトウェアにより実現してもよい。
ハーフトーン処理部106は、全体入力データを処理する二値化部900と1パス目入力データを処理する二値化部910とを備える。二値化部900は全体印字データを算出する処理を行う。二値化部910は1パス目印字データと2パス目印字データとを算出する処理を行う。
ハーフトーン処理は入力データの各画素の処理を逐次実行することによって行われる。本実施形態では、画像データの左上の画素から始して、x軸方向を主走査方向とし、y軸方向を副走査方向とする。
二値化部900は、累積誤差ラインバッファ902、閾値選択部903、量子化部及び誤差拡散部を備える。
累積誤差ラインバッファ902は誤差拡散法で発生した累積誤差を記憶する。誤差拡散法では、ハーフトーン処理によって注目画素で発生した誤差を周辺の画素の画素値に反映することで、自然な階調表現の印字データを得ることができる。
図10は誤差を拡散するための規則の一例を説明する図である。図10(a)に示す画像データ1000は入力データにおける注目画素1001の周辺に注目した図である。注目画素1001で発生した誤差Eに誤差拡散係数K〜Kを乗算して、周囲の画素の画素値に加算する。誤差拡散計数は、好適な例では和が0となるように設定し、例えば、K=7/16、K=3/16、K=5/16、K=1/16とする。
図10(b)のように注目画素1011が画像データの左端に位置する場合は同図に示すとおりに誤差Eを拡散する。また、図10(c)のように注目画素1021が画像データの右端に位置する場合は同図に示すとおりに誤差Eを拡散する。
発生した誤差を記憶するための累積誤差ラインバッファ902は、例えば図11のような構成をとる。図11は累積誤差ラインバッファ902の構成の一例である。図11に示すように、累積誤差ラインバッファ902は、記憶領域E(x)(x=0,1,…,W)を備える。Wは主走査方向の画素数である。E(x)(x=1,2,…,W)は画素(x,y)を処理する場合に加算する誤差を記憶する。E(0)は注目画素の右下の画素に反映すべき値を一時的に記憶する。なお、累積誤差ラインバッファ902は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。ランダム値で初期化する場合には合計値がほぼ0となることが望ましい。
図9に戻り説明を続ける。誤差拡散部907は、式(19)から式(25)までを順番に処理することによって誤差Eの拡散処理を行う。
E(x+1)←E(x+1)+E×K (x<Wの場合)…(19)
E(x―1)←E(x―1)+E×K (x>1の場合)…(20)
E(x) ←E(0)+E×K (1<x<Wの場合)…(21)
E(x) ←E(0)+E×(K+K) (x=1の場合)…(22)
E(x) ←E(0)+E×(K+K+K) (x=Wの場合)…(23)
E(0) ←E×K (x<Wの場合)…(24)
E(0) ←0 (x=Wの場合)…(25)
式(21)から式(23)まででは、一時的に記憶したE(0)をE(x)の累積誤差に加算する。また、式(25)は注目画素が画像データ右端に位置する場合であり、右下の画素に誤差を拡散できないため、E(0)の値を0とする。
閾値選択部903はハーフトーン処理を行う際の閾値T(I(x,y))を設定する。本実施形態では、全体入力データの画素値の範囲が0≦I(x,y)≦255のため、
T(I(x,y))=128 …(26)
と設定する。T(I(x,y))は、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるように全体入力データI(x,y)に応じて細かく変更しても良い。
量子化部904は閾値T(I(x,y))と誤差加算後の画素値I´(x,y)とに基づいて印字データの画素値を算出する。ここで、誤差加算後の画素値I´(x,y)は全体画像データの画素値I(x,y)と累積誤差E(x)とを用いて以下の式(27)で与えられる。
I´(x,y)=I(x,y)+E(x) …(27)
量子化部904は、全体印字データの画素値B(x,y)を以下の式(28)と式(29)とによって算出する。 I´(x,y)<128の場合、
B(x,y)=0 …(28)
I´(x,y)≧128の場合、
B(x,y)=255 …(29)
B(x,y)=255となる画素(x,y)は、形成される画像においてドットが印字される。つまり、1パス目及び2パス目のいずれかにおいてドットが印字される画素となる。一方、B(x,y)=0となる画素(x,y)は、形成される画像においてドットが印字されない。つまり、1パス目及び2パス目のいずれかにおいもドットが印字されない画素となる。
続いて、二値化部910の要素について説明する。累積誤差ラインバッファ912と誤差拡散部917とはそれぞれ、累積誤差ラインバッファ902と誤差拡散部907とに同様のため説明を省略する。
閾値選択部913はハーフトーン処理を行う際の閾値T(I(x,y))を設定する。本実施形態では、1パス目入力データの画素値の範囲が0≦I(x,y)≦127のため、
(I(x,y))=64 …(26)
と設定する。また、閾値選択部913は量子化部904からの出力である全体印字データの画素値B(x,y)を、閾値と合わせて量子化部904に出力する。
量子化部914はB(x,y)に基づいて制約データを算出する。この制約データとT(I(x,y))及びI´(x,y)を用いて1パス目印字データの画素値B(x,y)を算出する。さらに、全体印字データの画素値B(x,y)と1パス目印字データの画素値B(x,y)とに基づいて、2パス目印字データB(x,y)を算出する。ここで、誤差加算後の画素値I´(x,y)は1パス目入力データの画素値I(x,y)と累積誤差E(x)とを用いて以下の式(27)で与えられる。
I´(x,y)=I(x,y)+E(x) …(27)
制約データを用いた誤差拡散は以下の式(28)と式(29)とを処理することにより行われる。 B(x,y)=255かつI´(x,y)≧64の場合、
(x,y)=255 …(28)
それ以外の場合、
(x,y)=0 …(29)
つまり、全体印字データの印字画素であり、かつ、誤差加算後の画素値が閾値以上の場合には1パス目において印字画素とする。全体印字データが非印字画素であるか、または、誤差加算後の画素値が閾値未満の場合には1パス目において非印字画素とする。
さらに量子化部914は、2パス目印字データの画素値B(x,y)を以下の式(30)と式(31)とにより算出する。
B(x,y)=255かつB(x,y)=0の場合、
(x,y)=255 …(30)
それ以外の場合、
(x,y)=0 …(31)
つまり、全体印字データの印字画素であり、かつ、1パス目印字データにおいて非印字画素となった場合には2パス目印字データにおいて印字画素とする。全体印字データが非印字画素であるか、または、1パス目印字データにおいて印字画素となった場合には2パス目印字データにおいて非印字画素とする。
次に、図12に示すフローチャートを用いて図4に示すステップS405までの詳細について説明する。図12はハーフトーン処理部106の動作の一例を説明するフローチャートである。本フローチャートは、CPU201がROM203に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することで処理される。
ステップS1201で、ハーフトーン処理部106は入力端子901に選択画素(x,y)における全体入力データの画素値I(x,y)を入力する。
ステップS1202で、累積誤差加算部905は、注目画素(x,y)における誤差E(x)を累積誤差ラインバッファ902から読み出して、全体入力データI(x,y)に加算する。
ステップS1203で、閾値選択部903は閾値Tを選択する。前述の通り、ここでは128とする。
ステップS1204で、量子化部904は全体印字データB(x,y)を算出して、閾値選択部913と誤差演算部906とに出力する。
ステップS1205で、誤差演算部906は、以下の式(32)に基づいて誤差Eを算出し、誤差拡散部907に出力する。
E=I´(x,y)−B(x,y) …(32)
ステップS1206で、誤差拡散部907は、誤差Eに基づいて、累積誤差ラインバッファ902を更新する。
以上で、入力画像データの選択画素I(x,y)に対するハーフトーン処理が完了する。続いて、1パス目入力データI(x,y)に対して誤差拡散を行い、1パス目印字データと2パス目印字データとを算出する。
ステップS1207で、ハーフトーン処理部106は入力端子911に選択画素(x,y)における1パス目入力データの画素値I(x,y)を入力する。
ステップS1208で、累積誤差加算部915は、注目画素(x,y)における誤差E(x)を累積誤差ラインバッファ902から読み出して、1パス目入力データI(x,y)に加算する。
ステップS1209で、閾値選択部913は閾値Tを選択し、量子化部904からの出力B(x,y)と合わせて量子化部914に出力する。
ステップS1210で、量子化部914は前述の処理を行い、1パス目印字データB(x,y)と2パス目印字データB(x,y)とを出力端子918と誤差演算部916とに出力する。
ステップS1211で、誤差演算部916は、以下の式(33)に基づいて誤差Eを算出し、誤差拡散部917に出力する。
E=I´(x,y)−B(x,y) …(33)
ステップS1212で、誤差拡散部917は誤差Eに基づいて、累積誤差ラインバッファ912を更新する。
以上で、選択画素(x,y)における1パス目入力データの画素値I´(x,y)に対するハーフトーン処理が完了する。同時に、2パス目印字データの画素値B(x,y)も算出される。
以上において、2パス印字の場合を説明したが、nパス印字の場合も同様である。図13はnパス印字を行うハーフトーン処理部106の構成図の一例である。この場合はn個の二値化部が必要となる。kパス目印字データB(x,y)を出力する二値化部1300について説明する。
累積誤差ラインバッファ1302と誤差拡散部1307とはそれぞれ、図8に示す累積誤差ラインバッファ902と誤差拡散部907とに同様のため説明を省略する。
閾値選択部1303はハーフトーン処理を行う際の閾値T(I(x,y))を設定する。本実施形態では、kパス目入力データの画素値の範囲が0≦I(x,y)≦ROUND(255/n)であるため、
(I(x,y))=ROUND(255/n/2) …(34)
と設定する。また、閾値選択部1303は、前段の二値化部からの出力であるB(x,y)及びB(x,y)からBk−1(x,y)までを、閾値Tと合わせて量子化部1304に出力する。
量子化部1304は、B(x,y)及びB(x,y)からBk−1(x,y)までに基づいて制約データを算出する。この制約データとT(I(x,y))及びI´(x,y)を用いて、kパス目印字データ値B(x,y)を算出する。制約データを用いた誤差拡散は以下の式(35)と式(36)とを処理することにより行われる。
B(x,y)=255かつ1≦i≦k−1を満たす任意の整数iについてB(x,y)=0かつI´(x,y)≧T(I(x,y))の場合、
(x,y)=255 …(96)
それ以外の場合、
(x,y)=0 …(96)

算出されたB(x,y)と、前段の二値化部からの出力であるB(x,y)及びB(x,y)からBk−1(x,y)までと後段の二値化処理部に出力する。
最後に、図14から図16までを用いて、図4に示すステップS409の詳細を説明する。以下では簡単のために、記録ヘッド154のノズル数は8個であり、シアン大ドットについて2パス印字を行う例を説明する。しかし、複数の色を用いる場合やnパス印字の場合も同様に行うことができる。
図14はマルチパス記録の一例の概要を説明する図である。図14(a)に示す第1スキャンにおいて、記録ヘッド154の下側4ノズル群を用いて1パス目印字データを印字する。その結果、印字領域1401に対する1回目の印字が完了する。図14(b)に示す第2スキャンにおいて、4ノズル分の紙送りを行った後、すべてのノズルを使用して2パス目印字データを印字する。その結果、印字領域1401に対する2回目の印字と、印字領域1402に対する1回目の印字が完了する。図14(c)に示す第3スキャンにおいて、4ノズル分の紙送りを行った後、すべてのノズルを使用して1パス目印字データを印字する。その結果、印字領域1402に対する2回目の印字と、印字領域1403に対する1回目の印字が完了する。
図15はパス印字データの構成の一例を説明する図である。第1スキャンにおいては、1パス目印字データ1500の記憶領域1501に基づいて図14に示す印字領域1401に印字を行う。記憶領域1501のy軸方向の画素数はノズル数をパス数で割ったものに等しい。第2スキャンにおいては、2パス目印字データ1510の記憶領域1511に基づいて図14に示す印字領域1401と印字領域1402とに印字を行う。記憶領域1511のy軸方向の画素数はノズル数に等しい。第3スキャンにおいては、1パス目印字データ1500の記憶領域1502に基づいて図14に示す印字領域1402と印字領域1403とに印字を行う。記憶領域1502のy軸方向の画素数はノズル数に等しい。
図16は印字処理の一例を説明するフローチャートである。本フローチャートは、CPU201がROM203に書き込まれたコンピュータプログラムを実行することで処理される。
ステップS1601で、画像形成装置100はハーフトーン画像格納メモリ107から1パス目印字データの先頭からy軸方向に(ノズル数/パス数)分の記憶領域の印字データを読み出し、プリンタ150内のハーフトーン画像格納メモリ151に転送する。図14の例では記憶領域1501を転送する。
ステップS1602で、搬送部156は記録媒体が初期位置に来るように紙送りを行う。
ステップS1603で、記録ヘッド154の下側ノズル群を使用してハーフトーン画像格納メモリ151に記録された印字データの印字を行う。
ステップS1604で、画像形成装置100は印字すべき領域が残っているか否かを判定する。残っている場合にはステップS1605に移行する。残っていない場合には、印字処理を終了する。
ステップS1605で、画像形成装置100はハーフトーン画像格納メモリ107からy軸方向にノズル数分の2パス目印字データを読み出し、ハーフトーン画像格納メモリ151に転送する。
ステップS1606で、搬送部156は(ノズル数/パス数)分の紙送りを行う。
ステップS1607で、記録ヘッド154のすべてのノズルを使用してハーフトーン画像格納メモリ151に記録された印字データの印字を行う。
ステップS1608で、画像形成装置100は印字すべき領域が残っているか否かを判定する。残っている場合にはステップS1609に移行する。残っていない場合には、印字処理を終了する。
ステップS1609で、画像形成装置100はハーフトーン画像格納メモリ107からy軸方向にノズル数分の1パス目印字データを読み出し、ハーフトーン画像格納メモリ151に転送する。
ステップS1610で、搬送部156は(ノズル数/パス数)分の紙送りを行う。
ステップS1611で、記録ヘッド154のすべてのノズルを使用してハーフトーン画像格納メモリ151に記録された印字データの印字を行う。
ステップS1612で、画像形成装置100は印字すべき領域が残っているか否かを判定する。残っている場合にはステップS1605に戻る。残っていない場合には、印字処理を終了する。以上がステップS409の印字処理の詳細である。
本実施実施形態のように、マルチパス記録方式における各パスの出力ドットパターンを算出すると、1パス目と2パス目とのドット配置の分散性は高くなる。その結果、出力画像でのドットの配置の高分散性も確保され、紙送りずれによる画像劣化を防止することが可能となる。また、本実施形態によると主走査方向における、パス間のドット着弾位置ずれによる画像劣化防止も可能である。前記主走査方向でのずれは、例えば記録ヘッドの印字開始位置がパス毎に変化することによって発生する。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、各パスにおける印字画素が同程度になるように、式(18)を用いて入力画像データI(x,y)を算出した。しかし、入力画像データI(x,y)の算出はこの例に限られるものではない。
例えば、記録ヘッド154の特性によっては、記録ヘッド154の端部に位置するノズルほどインクドロップの着弾精度が悪化する傾向にある。そこで、シアン大ドットプレーンの場合の入力画像データI(x,y)を以下の式(97)を用いて算出する。なお、他のプレーンについても同様のため、説明を省略する。
(x,y)=ROUND(α(u)×C_l´(x,y)) …(97)
ここで、uは記録ヘッド154においてノズルに付した番号であり、数字が小さいほど一方の端部に近く、数字が大きいほど他方の端部に近い。αはuを引数とする関数であり、各ノズルにおいて画像データC_l´(x,y)に乗ずる比率を出力する。
kパス目印字データにおいて、処理対象の画素(x,y)を印字するノズルの番号uは以下の式で算出できる。
u=mod(y+(ノズル数/n)×k,ノズル数)+1 ・・・(98)
本実施形態では、ヘッド内において端部に近いノズルの番号uほどα(u)の値が小さくなるように設定する。このように設定することで、端部に近いノズルほど入力画像データI(x,y)の値も小さくなり、その結果として、端部に近いノズルほど印字するドットが少なくなる。
図23は関数α(u)の一例を説明する図である。記録ヘッド154はノズル2301からノズル2308までの8個のノズルを備え、それぞれノズル番号1から8までが割り当てられているとする。このとき、関数α(u)はグラフ2310で与えられる。例えば、α(1)=10%となる。グラフ2310に示すように、端部に近いノズルほどα(u)の値が小さくなっている。
次に、図23で与えられる関数α(u)を用いて4パス印字を行った場合について図24を用いて説明する。図24は4パス印字の各パスにおける入力画像データの比率の一例を説明する図である。
記録ヘッド2401から記録ヘッド2404までは、1パス目から4パス目までにおける記録ヘッド154の位置を表す。記録媒体2410が紙送りされるに従って、記録ヘッド154の位置は相対的に下がる。
ここで、記憶領域2411に対する印字に注目する。まず、1パス目の記録ヘッド2401においては、番号7のノズルで印字される。このときのα(7)の値は20%であるため、1パス目においては全体の20%のドットが印字される。2パス目、3パス目も同様に、α(5)、α(3)の値がそれぞれ40%、30%であるため、全体の40%、30%のドットが印字される。4パス目においては、先行するバスにおいて印字されていないドットが印字されるため、丸め誤差の影響を加味したとしても、約10%のドットが印字される。このように、端部に近いノズルほど印字するドットが少なくなる。
以上より、本実施形態では、端部に近いノズルの使用頻度を抑えることで、画像品質劣化を防止することが可能となる。
<他の実施形態>
前述の実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置に係る画像形成装置を例に挙げて説明した。インクジェット記録方式では、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドをノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて、記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する。しかし、本発明は、インクジェット方式以外の他の方式に従って記録を行う記録装置に対しても適用できる。この場合、インク滴を吐出するノズルはドットを記録する記録素子に対応することとなる。
また、本発明は、シリアル型の記録装置(プリンタ)以外である、いわゆるフルライン型の記録装置などの記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置に対しても適用することができる。フルライン型の記録装置では、記録媒体の記録幅に対応する長さの記録ヘッドを有し、記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行う。
上述の実施形態においては、ハーフトーン処理として誤差拡散法を用いて説明している。しかし、全体印字データを算出するためのハーフトーン処理は誤差拡散法に限定されるものではなく、同種の平均誤差最小法、或いは組織的ディザ法等のハーフトーン処理を用いることも可能である。図21と図22とを用いて説明したとおり、全体入力データ2100から全体印字データ2101を算出する場合には、制約を考慮する必要がなく、単純にハーフトーン処理さえ行えればよいためである。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムのコードを記録した記憶媒体を、システムに供給し、そのシステムがコンピュータプログラムのコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムのコード自体が前述した実施形態の機能を実現し、そのコンピュータプログラムのコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。また、そのプログラムのコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した機能が実現される場合も含まれる。
さらに、以下の形態で実現しても構わない。すなわち、記憶媒体から読み出されたコンピュータプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込む。そして、そのコンピュータプログラムのコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行って、前述した機能が実現される場合も含まれる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
本発明の実施形態における画像形成装置100の構成の一例を示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態における画像形成装置100の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における記録ヘッド154の構成の一例を説明する図である。 本発明の実施形態における画像形成装置100の全体の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態におけるユーザがLUT選択に使用するウィンドウ500の一例である。 本発明の実施形態におけるLUTの特徴の一例を説明する図である。 本発明の実施形態におけるハーフトーン画像格納メモリの構成の一例の詳細を説明する図である。 本発明の実施形態における画像形成装置100の色分解処理部103と色分解用LUT104との構成の詳細の一例を説明する図である。 本発明の実施形態における2パス印字を行う場合のハーフトーン処理部106の機能構成の一例を説明するブロック図である。 本発明の実施形態における誤差を拡散するための規則の一例を説明する図である。 本発明の実施形態における累積誤差ラインバッファ902の構成の一例である。 本発明の実施形態におけるハーフトーン処理部106の動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態におけるnパス印字を行うハーフトーン処理部106の構成図の一例である。 本発明の実施形態におけるマルチパス記録の一例の概要を説明する図である。 本発明の実施形態におけるパス印字データの構成の一例を説明する図である。 本発明の実施形態における印字処理の一例を説明するフローチャートである。 複数のノズルによる印字の一例を説明する図である。 マルチパス記録方式の一例を説明する図である。 マスクパターンの一例を説明する図である。 紙送りずれが発生した場合のマルチパス記憶方式の状態の一例を説明する図である。 本発明の実施形態における各パスにおいて与えられる制約と印字データとの遷移の一例を説明する図である。 本発明の実施形態における各パスの入力データ2200の一例である。 本発明の第2の実施形態におけるα(u)の一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態において、4パス印字の各パスにおける入力画像データの比率の一例を説明する図である。
符号の説明
100 画像形成装置
101 入力端子
102 画像バッファ
103 色分解処理部
104 色分解用ルックアップテーブル
105 色分解用LUT選択部
106 ハーフトーン処理部
107 ハーフトーン画像格納メモリ
108 出力端子
150 プリンタ
151 ハーフトーン画像格納メモリ
152 インク色・吐出量選択部
153 ヘッド制御部
154 記録ヘッド
155 移動部
156 搬送部
157 記録媒体

Claims (7)

  1. 画像データを印字画素と非印字画素とを含む印字データに変換し、複数のパスに分割して印字する画像形成装置であって、
    誤差拡散法により前記画像データを変換して第1の印字データと複数の第2の印字データとを生成する変換手段と、
    複数のノズルを含むヘッドを用いて前記複数の第2の印字データを印字する印字手段と
    を備え、
    前記変換手段は、
    前記誤差拡散法によって前記画像データを前記第1の印字データに変換する第1の変換を行い、
    前記第1の印字データにおける非印字画素を、前記第2の印字データにおける非印字画素として指定する制約データを生成し、
    処理対象の画素の印字に使用する前記ノズルのヘッド内における位置を算出して、該位置が該ヘッドの端部に近い画素ほど小さい値を乗算する関数を該画素の画素値に適用し、
    前記関数を適用して得られた画素値を、前記制約データを利用した前記誤差拡散法によって、前記複数のパスのいずれかにおいてそれぞれ使用される前記複数の第2の印字データに変換する第2の変換を行い、
    前記印字手段は、前記複数のパスのそれぞれにおいて、前記複数の第2の印字データのうち対応する第2の印字データを印字することにより、前記画像データの表す画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記変換手段は、前記複数の第2の印字データのうち、
    前記複数のパスのうち最も先行して行われるパスに使用される前記第2の印字データを、前記制約データを利用した誤差拡散方法により前記画像データを変換して生成し、
    該最も先行して行われるパスの後続パスに使用される前記第2の印字データを、前記後続パスに先行するすべてのパスにおける印字画素を非印字画素として更に指定した前記制約データを利用した誤差拡散方法により前記画像データを変換して生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記変換手段は、前記複数の第2の印字データのうち最も後行して行われるパスに使用される前記第2の印字データにおける印字画素を、前記第1の印字データにおける印字画素のうち、該パスに先行するいずれのパスにおいても非印字画素となった画素とすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記変換手段は、前記第2の変換を行うごとに、該第2の変換に利用される前記制約データを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記変換手段は、前記第1の変換を平均誤差最小法又は組織的ディザ法により行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 画像データを印字画素と非印字画素とを含む印字データに変換し、複数のパスに分割して印字する画像形成装置の制御方法であって、
    変換手段が、誤差拡散法により前記画像データを変換して第1の印字データと複数の第2の印字データとを生成する変換工程と、
    印字手段が、複数のノズルを含むヘッドを用いて前記複数の第2の印字データを印字する印字工程と
    を備え、
    前記変換工程において、
    前記誤差拡散法によって前記画像データを前記第1の印字データに変換する第1の変換を行い、
    前記第1の印字データにおける非印字画素を、前記第2の印字データにおける非印字画素として指定する制約データを生成し、
    処理対象の画素の印字に使用する前記ノズルのヘッド内における位置を算出して、該位置が該ヘッドの端部に近い画素ほど小さい値を乗算する関数を該画素の画素値に適用し、
    前記関数を適用して得られた画素値を、前記制約データを利用した前記誤差拡散法によって前記画像データを前記複数のパスのいずれかにおいてそれぞれ使用される前記複数の第2の印字データに変換する第2の変換を行い、
    前記印字工程において、前記複数のパスのそれぞれにおいて、前記複数の第2の印字データのうち対応する第2の印字データを印字することにより、前記画像データの表す画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  7. コンピュータを請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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