JP2009283379A - 過電流引外し調整機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】調整ネジによってバイメタルと掛合片との間の距離を調整することによって電路が遮断されるまでの時間を調整する際に、調整ネジの回転距離を確認できないためにバイメタルと掛合片との間の距離にばらつきが出ることとなり、過電流が流れた際に電路を遮断するまでの時間にばらつきが出ることを防ぎ、作業性の低下を防ぐ過電流引外し調整機構を少ない加工数で提供する。
【解決手段】回路遮断器のケース内部に設けられる過電流引外し機構であって、過電流引外し機構はケース外面に設けられると共に周縁にゲージ部を設けた調整窓と、調整窓から視認可能に配置されると共にマーク部を設けた調整ネジと、調整ネジが螺合するネジ孔が貫通して設けられた取付ナットと、取付ナットを貫通した調整ネジによって位置を調整されるバイメタルと、バイメタルによって押圧駆動する掛合片とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路遮断器における過電流引外し調整機構に関するものである。
従来、回路遮断器に設けられる過電流引外し調整機構には特許文献2に記載されているような、バイメタル37と掛合片38との相対的な位置関係を変化させる調整ネジ35と、調整ネジ35が螺合するネジ孔が貫設された取付ナット36とをケース31内部に収納し、調整ネジ35の進退方向と平行なケース31の側面に、取付ナット36の両側面からそれぞれ突出する調整ネジ35の両側部位を視認可能な大きさの接着剤注入用孔を設けた回路遮断器があった。
特開2008−34313
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、バイメタルと掛合片との相対的な位置関係を変化させる調整ネジにおいて、調整を行う際に調整ネジを回転させた後の調整位置の確認を個人の感覚に頼り、統一された確認ができないという欠点があった。これにより、バイメタルと掛合片との間の距離にばらつきが出ることとなり、過電流が流れた際に電路を遮断するまでの時間にばらつきが出るという欠点がある。
又、調整を行う際に調整ネジを回転させた後の調整位置の確認が難しいため、調整に必要な回転させる距離を知ることが難しく、作業性が低下する恐れがあるという欠点があった。
このため、本発明によって解決しようとする課題は、調整ネジによってバイメタルと掛合片との間の距離を調整することによって電路が遮断されるまでの時間を調整する際に、調整ネジの回転距離を確認できないためにバイメタルと掛合片との間の距離にばらつきが出ることとなり、過電流が流れた際に電路を遮断するまでの時間にばらつきが出ることを防ぎ、作業性の低下を防ぐ過電流引外し調整機構を少ない加工数で提供することにある。
上記した課題を解決するためになされた本発明の過電流引外し機構は、回路遮断器のケース内部に設けられる過電流引外し機構であって、過電流引外し機構はケース外面に設けられると共に周縁にゲージ部を設けた調整窓と、調整窓から視認可能に配置されると共にマーク部を設けた調整ネジと、調整ネジが螺合するネジ孔が貫通して設けられた取付ナットと、取付ナットを貫通した調整ネジによって位置を調整されるバイメタルと、バイメタルによって押圧駆動する掛合片とからなる。
本発明の過電流引外し機構によれば、ケース外面の調整窓周縁に設けたゲージ部と調整ネジに設けたマーク部とによって、調整ネジを回転させた距離の確認が可能であるため、試験後に再度調整が必要になった際でも初期位置との比較が可能であるため作業を効率良く行うことが可能である。
又、ケース外面の調整窓周縁に設けたゲージ部と調整ネジに設けたマーク部とによって、調整ネジを回転させた距離の確認が可能であるため、この回転させた距離を把握しておくことにより過電流が流れた際に電路を遮断するまでの時間にばらつきが出る恐れを少なくすることが可能である。
本発明では、調整ネジの調整位置を視認可能にすることで電路を遮断するまでの時間にばらつきが出る恐れを少なくする構造を少ない加工数で可能にした。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
回路遮断器のケース1、11内部に設けられる過電流引外し機構であって、過電流引外し機構はケース1、11外面に設けられると共に周縁にゲージ部12を設けた調整窓3、13と、調整窓3、13から視認可能に配置されると共にマーク部4、14、24を設けた調整ネジ5、15、25と、調整ネジ5、15、25が螺合するネジ孔が貫通して設けられた取付ナット6、16と、取付ナット6、16を貫通した調整ネジ5、15、25によって位置を調整されるバイメタル7、17、27と、バイメタル7、17、27によって押圧駆動する掛合片8、18、28とからなる。調整窓3、13の周縁には円周に沿って一定の間隔でゲージ部12を設け、調整ネジ5、15、25には調整窓3、13から視認できる側の円周上にマーク部4、14、24を設ける。これにより、調整ネジ5、15、25を回転させた距離の確認が可能であるため、試験後に再度調整が必要になった際でも初期位置との比較が可能となり、作業を効率良く行うことが可能である。又、調整ネジ5、15、25を回転させた距離の確認が可能であるため、この回転させた距離を把握しておくことにより過電流が流れた際に電路を遮断するまでの時間にばらつきが出る恐れを少なくすることが可能である。
以上のように、本発明の過電流引外し調整機構は、調整窓の周縁に設けたゲージ部と調整ネジに設けたマーク部とから、掛合片とバイメタルとの間の距離の調整時において調整ネジの回転した距離が視認可能となるため、調整作業の効率化を図ることが可能となり、過電流が流れた際に電路を遮断するまでの時間にばらつきが出る恐れを少なくすることが可能となるものである。
本発明の実施例1における、過電流引外し調整機構の側面断面図である。 本発明の実施例1における、過電流引外し調整機構の図1のAから見た部分拡大図である。 本発明の実施例1における、調整ネジの斜視図である。 従来技術における、特許文献1に記載の過電流引外し調整機構の断面図である。
符号の説明
1、11、31 ケース
12 ゲージ部
3、13 調整窓
4、14、24 マーク部
5、15、25、35 調整ネジ
6、16、36 取付ナット
7、17、37 バイメタル
8、18、38 掛合片

Claims (1)

  1. 回路遮断器のケース内部に設けられる過電流引外し機構であって、該過電流引外し機構は前記ケース外面に設けられると共に周縁にゲージ部を設けた調整窓と、該調整窓から視認可能に配置されると共にマーク部を設けた調整ネジと、該調整ネジが螺合するネジ孔が貫通して設けられた取付ナットと、該取付ナットを貫通した前記調整ネジによって位置を調整されるバイメタルと、該バイメタルによって押圧駆動する掛合片とからなることを特徴とする過電流引外し調整機構。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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