JP2009281784A - 磁気センサ - Google Patents

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雅彦 佐藤
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Abstract

【課題】 特に、接続パッドを小さく形成でき、また中点電位のずれを抑制することが可能な磁気センサを提供することを目的としている。
【解決手段】 磁界変化に対して電気特性が変化する磁気抵抗効果素子を備えたチップが複数個、基板上に搭載され、前記電気特性の変化に基づき、前記磁界変化が検知される磁気センサであって、各チップ22,23上には、前記磁気抵抗効果素子24の両端と接続する第1接続パッド25及び第2接続パッド26と、前記第1接続パッド25に接続されて延出形成された配線層32と、前記配線層32の端部に接続される第3接続パッド33とを有し、各チップ22,23の前記接続パッド間が電気的に接続されて前記磁気抵抗効果素子24と前記配線層32の配線抵抗を含む電気回路が構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、特に、接続パッドを小さく形成でき、また中点電位のずれを抑制することが可能な磁気センサに関する。
例えば、回転体の回転角度を検知するための角度検出装置には、巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用した磁気抵抗効果素子(GMR素子)を使用することが出来る。
磁気抵抗効果素子は、外部磁界に対して電気抵抗が変化するものであり、外部磁界を生じさせる例えば回転体としての磁石を回転させることで、磁気抵抗効果素子に流入する外部磁界の方向が変化し、これにより磁気抵抗効果素子の電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値の変化に基づいて、回転体の回転角度を検知することが出来る。
例えば磁気抵抗効果素子には、2種類の磁気抵抗効果素子が用意される。これら磁気抵抗効果素子は磁界変化に対して逆の電気抵抗変化を示すものであり、この2種類の磁気抵抗効果素子によりブリッジ回路を組むことで出力値を大きくでき高精度に外部磁界の変化を検知できる。
上記のように電気特性の異なる磁気抵抗効果素子は、別々のチップに搭載される。
図10は、従来の磁気センサの平面図である。基板上には第1チップ2と第2チップ3が搭載されている。
第1チップ2には2つの磁気抵抗効果素子4が設けられている。第2チップ3にも2つの第2磁気抵抗効果素子5が設けられているが、磁気抵抗効果素子4と磁気抵抗効果素子5は磁界変化に対して異なる電気抵抗変化を示す。
図10に示すように各磁気抵抗効果素子4,5の両端には接続パッド6,8が設けられる。そしてチップ2,3の対向部側に配置された接続パッド6,6同士がワイヤボンディングによるワイヤ7によって電気的に接続される。さらに接続パッド6は図示しない出力端子側とワイヤボンディングされている。よって各接続パッド6には計2つのワイヤ7が接続される。また、チップ2,3の対向部と反対側に配置された接続パッド8は、図示しないグランド端子や入力端子にワイヤボンディングにて電気的に接続される。
上記のように接続パッド6には複数のワイヤ7が接続されるため、接続パッド6を大きく形成しなければならず、よって接続パッドの小型化を図ることができず、ひいては磁気センサの小型化を促進できないといった問題があった。
また磁気抵抗効果素子と接続パッド以外に配線層がある場合、この配線層の配線抵抗により中点電位がずれやすいといった問題が発生した。
特開2001−267654号公報 特開昭64−28975号公報
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、接続パッドを小さく形成でき、また中点電位のずれを抑制することが可能な磁気センサを提供することを目的としている。
本発明は、磁界変化に対して電気特性が変化する磁気抵抗効果素子を備えたチップが複数個、基板上に搭載され、前記電気特性の変化に基づき、前記磁界変化が検知される磁気センサであって、
各チップ上には、前記磁気抵抗効果素子の両端と接続する第1接続パッド及び第2接続パッドと、前記第1接続パッドに接続されて延出形成された配線層と、前記配線層の端部に接続される第3接続パッドとを有し、各チップの前記接続パッド間が電気的に接続されて前記磁気抵抗効果素子と前記配線層の配線抵抗を含む電気回路が構成されていることを特徴とするものである。
本発明では、第1接続パッドと第2接続パッドのみならず、配線層を介して第3接続パッドを設けたことで、従来のようにいずれかの接続パッドを共通の接続パッドとして使用しなくてもよくなり、各接続パッドと端子間及び各接続パッド間を一対一で対応させることが出来る。よって従来に比べて各接続パッドを小さく形成できる。
本発明では、前記第3接続パッドは、前記第1接続パッド及び前記第2接続パッドと前記磁気抵抗効果素子を介して反対側に設けられていることが好ましい。これにより限られた領域内に、各接続パッドを効率良く配置できる。
また本発明では、各チップには2個ずつ前記磁気抵抗効果素子が設けられ、各磁気抵抗効果素子と前記磁気抵抗効果素子に接続される各接続パッド及び各配線層の位置関係が、前記チップの中心を対称の中心として点対称となっており、各磁気抵抗効果素子と前記配線層の配線抵抗とを含むブリッジ回路が構成されていることが好ましい。これにより限られた領域内に、各接続パッドを効率良く配置できる。
また本発明では、各チップに設けられた各磁気抵抗効果素子の間を前記配線層が通っていることが好ましい。これにより第3接続パッドは第1接続パッドや第2接続パッドよりも内側に配置される。そして、このような接続パッドの配置により、チップの接続パッド間をクロスすることなく適切に配線できる。
また本発明では、前記配線層の配線抵抗が、前記ブリッジ回路を構成する2つの直列回路の夫々に均等に接続されることが好ましい。これにより中点電位のずれを抑制できる。
また本発明では、第1チップに固定磁性層の固定磁化方向が同方向で形成された第1磁気抵抗効果素子及び第2磁気抵抗効果素子が設けられ、第2チップに固定磁性層の固定磁化方向が前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子の固定磁化方向と反対方向で形成された第3磁気抵抗効果素子及び第4磁気抵抗効果素子が設けられ、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第3磁気抵抗効果素子とが第1出力部を介して直列接続され、前記第2磁気抵抗効果素子と前記第4磁気抵抗効果素子とが第2出力部を介して直列接続され、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第4磁気抵抗効果素子とが入力端子を介して接続され、前記第2磁気抵抗効果素子と前記第3磁気抵抗効果素子とがグランド端子を介して接続されており、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第3磁気抵抗効果素子の間、及び前記第2磁気抵抗効果素子と前記第4磁気抵抗効果素子の間に夫々、前記配線抵抗が接続されており、前記入力端子と前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第4磁気抵抗効果素子の間に、あるいは、前記グランド端子と前記第2磁気抵抗効果素子及び前記第3磁気抵抗効果素子の間に前記配線抵抗が接続されていることが好ましい。これにより中点電位のずれを抑制できる。
また本発明では、各チップに設けられた2個の前記磁気抵抗効果素子のうち、一方の前記磁気抵抗効果素子の前記第1接続パッド及び前記第2接続パッドは、各チップの対向部側に配置されるとともに前記第3接続パッドは、前記対向部の反対側に配置され、他方の前記磁気抵抗効果素子の前記第1接続パッド及び前記第2接続パッドは、前記対向部の反対側に配置されるとともに前記第3接続パッドは、前記対向部側に配置されることが好ましい。これにより、各チップ間の接続パッド間をクロスすることなく配線でき、しかも配線抵抗をブリッジ回路の2つの直列回路に均等に接続するのに優れた配置であり、中点電位のずれを効果的に抑制できる。
本発明の磁気センサによれば、接続パッドを小さく形成でき、さらに好ましくは、中点電位のずれを抑制することが出来る。
図1は、本実施形態における角度検出装置の斜視図、図2は、第1実施形態の磁気センサを構成する一チップの拡大平面図、図3は第1実施形態の磁気センサの部分平面図、図4は、第2実施形態の磁気センサを構成する一チップの拡大平面図、図5は第2実施形態の磁気センサの部分平面図、図6は第1実施形態の磁気センサの回路図、図7は、第2実施形態の磁気センサの回路図、図8は、磁気抵抗効果素子を膜厚方向から切断した部分断面図、図9は、本実施形態における原点検出装置の斜視図、である。
図1に示すように本実施形態における磁気センサ20は、例えば角度検出装置70に使用される。角度検出装置70では、磁気センサ20の高さ方向(Z方向)に対向して磁界発生部材71が設けられている。磁気センサ20と磁界発生部材71間には空間があり、非接触となっている。
磁界発生部材71は高さ方向(図示Z方向)を回転軸として回転可能に支持されている。磁界発生部材71の回転中心O1を通るライン上の一端部側にN極が、他端部側にS極が着磁されている。磁界発生部材71は、回転体と、回転体の磁気センサ20との対向面側に設けられた複数個の磁石とからなる形態であっても、あるいは磁界発生部材71そのものが磁石であってもよい。
磁界発生部材71が磁気センサ20の上方にて回転すると、外部磁界Hが回転磁場として磁気センサ20に作用する。これにより磁気センサ20を構成する磁気抵抗効果素子の電気抵抗値が変動し、電気抵抗値の変化に基づく出力値(差動電位)に基づき、磁界発生部材71の回転角度を検知することが可能である。
図3に示すように磁気センサ20は第1チップ22と第2チップ23を備えて構成される。チップ22,23の構成について図2を用いて説明する。
図2に示すように、チップ22,23の大きさは、幅寸法(図示X1−X2方向の寸法)が0.3〜3mm程度、長さ寸法(図示Y1−Y2方向の寸法)が0.3〜3mm程度である。
図1に示すように、各チップ22,23には2個ずつ磁気抵抗効果素子24が形成されている。
磁気抵抗効果素子24は、例えば、巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用した巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)である。図8に示すように磁気抵抗効果素子24は、共に下から反強磁性層27、固定磁性層28、非磁性材料層29、フリー磁性層30及び保護層31の順に積層されている。反強磁性層27は例えばIrMnで形成される。固定磁性層28やフリー磁性層30はNiFeやCoFe等の強磁性材料で形成される。非磁性材料層29は例えばCuで形成される。保護層31は例えばTaで形成される。
固定磁性層28は、反強磁性層27との間で発生する交換結合磁界(Hex)により磁化方向が一方向に固定される。一方、フリー磁性層30の磁化は固定されておらず外部磁界Hにより変動する。
磁気抵抗効果素子24は、トンネル型磁気抵抗効果素子(TMR素子)であってもよい。
図2に示すように、図示Y1−Y2方向に長く形成された磁気抵抗効果素子24が折り返されてミアンダ形状を構成し、X1−X2方向に向く磁気抵抗効果素子24の両端24a,24aに第1接続パッド25と第2接続パッド26が電気的に接続されている。
図2に示すように第1接続パッド25に電気的に接続された配線層32が第2接続パッド26の方向に延出して形成されており、第2接続パッド26の隣に、配線層32に電気的に接続された第3接続パッド33が設けられている。
第1接続パッド25,第2接続パッド26,第3接続パッド33及び配線層32は、Cr,Cu,Au,Au合金、Al、Al合金、Ta等にて形成される。各接続パッド25,26,33及び配線層32は同じ材質で形成されても別の材質で形成されてもどちらでもよい。
図2に示すように、Y1−Y2方向にて対向する磁気抵抗効果素子24、各接続パッド25,26,33及び配線層32は、チップ22,23の中心O2を対称の中心として点対称の配置となっている。
図3に示すように配線層32は、2個の磁気抵抗効果素子24,24の間を通るように形成されている。
図2に示すように、チップ22,23のX1−X2方向の両側に夫々3つずつ接続パッドがY1−Y2方向に並んで配置されている。
図2に示すチップ構成のものを2個用意し、X1−X2方向に並べた状態が図3である。なお図3では各磁気抵抗効果素子をミアンダ形状でなく簡略化して図示している。
図3に示すように第1チップ22はX2側に配置され、第2チップ23はX1側に配置される。各チップ22,23間には間隔T1が空けられている。この間隔T1は、0.05〜0.5mm程度である。
図3に示すように、第1チップ22の2個の磁気抵抗効果素子24を第1磁気抵抗効果素子24、第2磁気抵抗効果素子24とした。また第2チップ23の2個の磁気抵抗効果素子24を第3磁気抵抗効果素子24、第4磁気抵抗効果素子24とした。
図3に示すように第1チップ22,第2チップ23はリードフレーム35のグランド端子36上に配置されている。リードフレーム35はCu合金、リン青銅、ベリ銅、黄銅等で形成される。図3に示すようにリードフレーム35の入力端子(VDD)37と第4磁気抵抗効果素子24に接続される第1接続パッド25間がワイヤボンディングによるワイヤ40により接続されている。
図3に示すように第4磁気抵抗効果素子24に配線層(R4)32を介して接続される第3接続パッド33と、第1磁気抵抗効果素子24に配線層(R1)32を介して接続される第3接続パッド33間がワイヤボンディングによるワイヤ41により接続されている。
また図3に示すように第4磁気抵抗効果素子24に接続される第2接続パッド26と、第2磁気抵抗効果素子24の第1接続パッド25間がワイヤボンディングによるワイヤ42により接続されている。図3に示すように第2磁気抵抗効果素子24の第2接続パッド26はグランド端子36にワイヤボンディングによるワイヤ43により接続されている。
さらに図3に示すように第2磁気抵抗効果素子24に配線層(R2)32を介して接続される第3接続パッド33が、第2出力端子(V2)38にワイヤボンディングによるワイヤ44により接続されている。
次に図3に示すように、第1磁気抵抗効果素子24と接続される第2接続パッド26と、第3磁気抵抗効果素子24に接続される第1接続パッド25間がワイヤボンディングによるワイヤ45により接続されている。
さらに図3に示すように第3磁気抵抗効果素子24に接続される第2接続パッド26がグランド端子36にワイヤボンディングによるワイヤ46により接続されている。
また図3に示すように第3磁気抵抗効果素子24に配線層(R3)32を介して接続される第3接続パッド33と第1出力端子(V1)39との間がワイヤボンディングによるワイヤ47により接続されている。
図6が図3に示す第1実施形態の磁気センサの回路図である。ここで各ワイヤは金等の良好な電気伝導性の材料で形成されているため抵抗値としては無視している。一方、配線層32は例えばCrで形成され抵抗値として無視できないほどワイヤに比べて大きな抵抗値を持っている。配線層32の抵抗値は、5〜300Ω程度である。このため配線層32の抵抗(R1〜R4)は図6に示す回路内に組み込まれている。
図2に示すようにチップ22,23に設けられた磁気抵抗効果素子24は第1接続パッド25と第2接続パッド26のほかに、第1接続パッド25に接続されて延出形成された配線層32と、配線層32の端部に接続される第3接続パッド33とを備えている。そして図3に示すように各チップ22,23の接続パッド間がワイヤボンディングにより接続されて図6に示すように磁気抵抗効果素子24と配線層32の配線抵抗(R1〜R4)を含む電気回路が構成されている。
これにより、従来のようにいずれかの接続パッドを共通の接続パッドとして使用しなくてもよくなり、各接続パッドと端子間及び各接続パッド間を一対一で対応させることが出来る。よって従来に比べて各接続パッド25,26,33を小さく形成できる。
また図2,図3に示すように各チップ22,23に形成された各磁気抵抗効果素子24の間を配線層32が通っているが、これにより第3接続パッド33は第1接続パッド25や第2接続パッド26よりも内側に配置される。そして、このような接続パッドの配置により、チップ22,23間でワイヤ41,42,45がクロスすることなく適切に配線できる。
また、図2,図3に示すように各チップ22,23に配置された各磁気抵抗効果素子24,磁気抵抗効果素子24に電気的に接続される各接続パッド25,26,33及び各配線層32の位置関係はチップ22,23の中心を対称の中心として点対称となっている。これにより磁気抵抗効果素子、各接続パッド及び配線層を効率良く配置でき、チップ22,23の小型化及び、ひいては磁気センサ20の小型化を図ることができる。
ところで第1実施形態の磁気センサ20では図6の回路図に示すようにブリッジ回路を構成する第1直列回路50と第2直列回路51の夫々に、均等に配線層32の配線抵抗R1〜R4が接続されていない。ここで図2,図3に示すように各配線層32は、ほぼ同じ幅、長さで形成されるため、各配線抵抗R1〜R4はほぼ同じである。
そのため第1直列回路50と第2直列回路51の中点電位にずれが生じる。例えば配線層32の幅や長さを適宜変更することで、ある程度中点電位のずれを小さくできるものの図6の回路図に示すように、そもそも入力端子37と第1磁気抵抗効果素子24との間に2つの配線抵抗R1,R4が接続され、一方、入力端子37と第4磁気抵抗効果素子24の間には配線抵抗がないため、いくら配線抵抗R1,R4が小さくなるよう調整しても中点電位のずれを抑制するには限度があった。
そこで第1実施形態を改良した第2実施形態の磁気センサ20を以下で説明する。
図4に示す第2実施形態では、X1−X2方向に長く形成された磁気抵抗効果素子24が折り返されてミアンダ形状で形成される。そして磁気抵抗効果素子24のY1−Y2方向の両端24a,24aに第1接続パッド25と第2接続パッド26とが電気的に接続される。図4に示すように、第1接続パッド25に電気的に接続された配線層32が延出して形成され、配線層32の端部に第3接続パッド33が電気的に接続されている。
図4に示すように、第3接続パッド33は、第1接続パッド25及び第2接続パッド26と磁気抵抗効果素子24を介して反対側に配置されている。
また図2の場合と同様に、配線層32が各磁気抵抗効果素子24の間を通っている。
また図2の場合と同様に、各チップ22,23に設けられた各磁気抵抗効果素子24、各接続パッド25,26,33及び各配線層32は、チップ22,23の中心O2を対称の中心として点対称に配置されている。
図4に示すチップ22,23は、図5に示すリードフレーム35のグランド端子36上に配置される。なお図5では、各磁気抵抗効果素子24のミアンダ形状を簡略化している。図5に示すように第1チップ22は図示X2側に、第2チップ23は図示X1側に配置される。図5に示すようにリードフレーム35の入力端子(VDD)37と第4磁気抵抗効果素子24に配線層(R4)32を介して接続される第3接続パッド33間がワイヤボンディングによるワイヤ60により接続される。
図5に示すように第4磁気抵抗効果素子24に接続される第1接続パッド25と、第1磁気抵抗効果素子24に接続される第1接続パッド25間がワイヤボンディングによるワイヤ61により接続されている。
また図5に示すように第4磁気抵抗効果素子24に接続される第2接続パッド26と、第2磁気抵抗効果素子24に配線層(R2)32を介して接続される第3接続パッド33間がワイヤボンディングによるワイヤ62により接続されている。
図5に示すように第2磁気抵抗効果素子24の第2接続パッド26はグランド端子36にワイヤボンディングによるワイヤ63により接続されている。
さらに図5に示すように第2磁気抵抗効果素子24に接続される第1接続パッド25が、第2出力端子(V2)38にワイヤボンディングによるワイヤ64により接続されている。
次に図5に示すように、第1磁気抵抗効果素子24と接続される第2接続パッド26と、第3磁気抵抗効果素子24に配線層(R3)32を介して接続される第3接続パッド33間がワイヤボンディングによるワイヤ65により接続されている。
さらに図5に示すように第3磁気抵抗効果素子24に接続される第2接続パッド26がグランド端子36にワイヤボンディングによるワイヤ66により接続されている。
また図5に示すように第3磁気抵抗効果素子24に接続される第1接続パッド25と第1出力端子(V1)39との間がワイヤボンディングによるワイヤ67により接続されている。
図7が図5に示す第2実施形態の磁気センサの回路図である。ここで各ワイヤは金等の良好な電気伝導性の材料で形成されているため抵抗値としては無視している。
図7に示すように、配線抵抗が第1直列回路50と第2直列回路51の夫々に均等に接続されている。
まず配線抵抗R4が、入力端子37と第1磁気抵抗効果素子24の間、及び入力端子37と第4磁気抵抗効果素子24の間の夫々に共通抵抗として接続されている。
また図7に示すように第1磁気抵抗効果素子24と第3磁気抵抗効果素子24の間には配線抵抗R3が、第2磁気抵抗効果素子24と第4磁気抵抗効果素子24の間には配線抵抗R2が夫々接続されている。なお図5に示すように第1磁気抵抗効果素子24に電気的に接続される第3接続パッド33はどこにも接続されていないため、配線抵抗R1は図7に示す回路内には現れていない。
このように第1直列回路50に接続される配線抵抗はR4とR3であり、第2直列抵抗51に接続される配線抵抗はR4とR2であるため、各直列回路に配線抵抗が均等に接続されており、図6に示す電気回路に比べて中点電位のずれを小さくすることが可能である。
図5に示すように、各チップ22,23に設けられた2個の前記磁気抵抗効果素子のうち、第1磁気抵抗効果素子24及び第4磁気抵抗効果素子24の第1接続パッド25及び第2接続パッド26は、各チップ22,23の対向部側に配置されるとともに第3接続パッド33は、対向部の反対側に配置されている。また、第2磁気抵抗効果素子24及び第3磁気抵抗効果素子24の第1接続パッド25及び第2接続パッド26は、対向部の反対側に配置されるとともに第3接続パッド33は、対向部側に配置される。
このような接続パッドの配置とすることで、各チップ22,23間の接続パッド間をクロスすることなく配線できる。しかも配線抵抗をブリッジ回路の2つの直列回路に均等に接続するのに優れた配置であり、中点電位のずれを効果的に抑制できる。
なお図7では、第1磁気抵抗効果素子24と入力端子37の間、及び第4磁気抵抗効果素子24と入力端子37の間に配線抵抗R4が接続されているが、グランド端子36と第3磁気抵抗効果素子24の間、及びグランド端子36と第2磁気抵抗効果素子24の間に配線抵抗が接続される形態でもよい。
図3の第1実施形態、及び図5の第1実施形態では、第1チップ22に設けられた2個の磁気抵抗効果素子24と、第2チップ23に設けられた2個の磁気抵抗効果素子24との固定磁性層28の磁化方向が反平行となっている。図3の実施形態では例えば第1チップ22の磁気抵抗効果素子24の固定磁性層28の磁化方向(PIN1)がX2方向で、第2チップ23の磁気抵抗効果素子24の固定磁性層28の磁化方向(PIN2)がX1方向である。また、図5の実施形態では例えば、第1チップ22の磁気抵抗効果素子24の固定磁性層28の磁化方向(PIN1)がY1方向で、第2チップ23の磁気抵抗効果素子24の固定磁性層28の磁化方向(PIN2)がY2方向である。
これにより、図1に示す磁界発生部材71が回転して各磁気抵抗効果素子24に外部磁界Hが作用し、このとき、第1磁気抵抗効果素子24及び第2磁気抵抗効果素子24の電気抵抗値が大きくなると、第3磁気抵抗効果素子24及び第4磁気抵抗効果素子24の電気抵抗値は小さくなり、第1磁気抵抗効果素子24及び第2磁気抵抗効果素子24の電気抵抗値が小さくなると、第3磁気抵抗効果素子24及び第4磁気抵抗効果素子24の電気抵抗値は大きくなる。これにより、図6,図7に示す出力端子38,39に出力される電位が中点電位から変動し、このとき、各出力端子38,39より出力される電位の増減は逆傾向となる。そして図示しない差動増幅器により差動電位を出力し、この差動電位に基づいて回転角度を検出することが可能である。
本実施形態の磁気センサ20は図9に示す原点検出装置80に用いることも可能である。
図9に示すように原点検出装置80は、磁界発生部材(磁石)81と、磁石81と高さ方向(図示Z方向)にて間隔を空けて対向する位置に設けられた磁気センサ20とを有して構成される。
図9に示すように磁石81の磁気センサ20と対向する対向面81aは全面がN極に着磁されており、対向面81aとの反対面81bは全面がS極に着磁されている。
例えば図9に示す原点検出装置80は磁気センサ20が固定側であり、磁石81が可動側である。図1では、磁石81の中心81cは、磁気センサ20に対して基準位置(原点P)にある。
そして磁石81は、その中心81cが、原点Pから例えば図示X方向に移動可能に支持されている。
磁石81が移動すると磁気センサ20に作用する外部磁界Hが変化することで、各磁気抵抗効果素子24の電気抵抗値が変動し、この電気抵抗変化に基づく出力により原点検出を行うことが出来る。
上記した実施形態では4個の磁気抵抗効果素子24を備えブリッジ回路を構成していたが、各チップ22,23に1個ずつ磁気抵抗効果素子24が設けられ、1つの直列回路のみで構成される形態にも本実施形態を適用できる。
第1磁気抵抗効果素子24及び第2磁気抵抗効果素子24を備えた第1チップ22及び、第3磁気抵抗効果素子24及び第4磁気抵抗効果素子24を備えた第2チップ23は同じ基板上で形成できる。すなわち一つの基板上に多数の磁気抵抗効果素子を形成し、且つ磁気抵抗効果素子の固定磁性層を全て同じ方向に固定磁化する。次に、基板を各チップに切り出し、第1チップに対して第2チップを180度回転させて、固定磁性層の固定磁化方向を第1チップと第2チップとで反対方向にしてリードフレーム上に配置する。リードフレームは多数個の磁気センサを形成できる大きさであり、リードフレーム上に多数の第1チップ及び第2チップを配置し、ワイヤボンディングし、各チップをパーケージングした後、リードフレームを個々の磁気センサに切断する。これにより多数の磁気センサを同時に形成することが出来る。
本実施形態における角度検出装置の斜視図、 第1実施形態の磁気センサを構成する一チップの拡大平面図、 第1実施形態の磁気センサの部分平面図、 第2実施形態の磁気センサを構成する一チップの拡大平面図、 第2実施形態の磁気センサの部分平面図、 第1実施形態の磁気センサの回路図、 第2実施形態の磁気センサの回路図、 磁気抵抗効果素子を膜厚方向から切断した部分断面図、 本実施形態における原点検出装置の斜視図、 従来における磁気センサの部分平面図、
符号の説明
20 磁気検出装置
22 第1チップ
23 第2チップ
24 磁気抵抗効果素子
25 第1接続パッド
26 第2接続パッド
27 反強磁性層
28 固定磁性層
29 非磁性材料層
30 フリー磁性層
31 保護層
32 配線層
33 第3接続パッド
35 リードフレーム
36 グランド端子(GND)
37 入力端子(VDD)
38、39 出力端子(V1 V2)
40〜47、60〜67 ワイヤ
50 第1直列回路
51 第2直列回路
60〜67 ワイヤ
70 角度検出装置
71、81 磁界発生部材
80 原点検出装置
R1〜R4 配線抵抗

Claims (7)

  1. 磁界変化に対して電気特性が変化する磁気抵抗効果素子を備えたチップが複数個、基板上に搭載され、前記電気特性の変化に基づき、前記磁界変化が検知される磁気センサであって、
    各チップ上には、前記磁気抵抗効果素子の両端と接続する第1接続パッド及び第2接続パッドと、前記第1接続パッドに接続されて延出形成された配線層と、前記配線層の端部に接続される第3接続パッドとを有し、各チップの前記接続パッド間が電気的に接続されて前記磁気抵抗効果素子と前記配線層の配線抵抗を含む電気回路が構成されていることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記第3接続パッドは、前記第1接続パッド及び前記第2接続パッドと前記磁気抵抗効果素子を介して反対側に設けられている請求項1記載の磁気センサ。
  3. 各チップには2個ずつ前記磁気抵抗効果素子が設けられ、各磁気抵抗効果素子と前記磁気抵抗効果素子に接続される各接続パッド及び各配線層の位置関係が、前記チップの中心を対称の中心として点対称となっており、各磁気抵抗効果素子と前記配線層の配線抵抗とを含むブリッジ回路が構成されている請求項1又は2に記載の磁気センサ。
  4. 各チップに設けられた各磁気抵抗効果素子の間を前記配線層が通っている請求項3記載の磁気センサ。
  5. 前記配線層の配線抵抗が、前記ブリッジ回路を構成する2つの直列回路の夫々に均等に接続される請求項3又は4に記載の磁気センサ。
  6. 第1チップに固定磁性層の固定磁化方向が同方向で形成された第1磁気抵抗効果素子及び第2磁気抵抗効果素子が設けられ、第2チップに固定磁性層の固定磁化方向が前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子の固定磁化方向と反対方向で形成された第3磁気抵抗効果素子及び第4磁気抵抗効果素子が設けられ、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第3磁気抵抗効果素子とが第1出力部を介して直列接続され、前記第2磁気抵抗効果素子と前記第4磁気抵抗効果素子とが第2出力部を介して直列接続され、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第4磁気抵抗効果素子とが入力端子を介して接続され、前記第2磁気抵抗効果素子と前記第3磁気抵抗効果素子とがグランド端子を介して接続されており、前記第1磁気抵抗効果素子と前記第3磁気抵抗効果素子の間、及び前記第2磁気抵抗効果素子と前記第4磁気抵抗効果素子の間に夫々、前記配線抵抗が接続されており、前記入力端子と前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第4磁気抵抗効果素子の間に、あるいは、前記グランド端子と前記第2磁気抵抗効果素子及び前記第3磁気抵抗効果素子の間に前記配線抵抗が接続されている請求項5記載の磁気センサ。
  7. 各チップに設けられた2個の前記磁気抵抗効果素子のうち、一方の前記磁気抵抗効果素子の前記第1接続パッド及び前記第2接続パッドは、各チップの対向部側に配置されるとともに前記第3接続パッドは、前記対向部の反対側に配置され、他方の前記磁気抵抗効果素子の前記第1接続パッド及び前記第2接続パッドは、前記対向部の反対側に配置されるとともに前記第3接続パッドは、前記対向部側に配置される請求項3ないし6のいずれかに記載の磁気センサ。
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